JP2016192826A - 分電盤及び分電盤システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電流センサの数を減らすことが可能な分電盤及び分電盤システムを提供する。【解決手段】導電バー84は、渡り導電バー83を介して主幹ブレーカ10の2次側端子12に電気的に接続されている。複数の分岐ブレーカ20は3つのブレーカ群G1,G2,G3に分けられる。導電バー84に電流が流れる電流経路において、複数のブレーカ群G1,G2,G3のうちの1つに属する分岐ブレーカ20が導電バー84に接続される範囲は、他のブレーカ群に属する分岐ブレーカ20が導電バー84に接続される範囲と重なっていない。さらに、複数のブレーカ群G1,G2,G3の各々に属する分岐ブレーカ20が上記の電流経路においてブレーカ群ごとにまとまって導電バー84に接続されている。分電盤1は、複数のブレーカ群G1,G2,G3の各々の上流側で導電バー84に流れる電流を測定する複数の電流センサ30(31,32,33)を更に備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、分電盤及び分電盤システムに関し、より詳細には、負荷に供給される電流を測定する機能を備えた分電盤及び分電盤システムに関する。
従来、主幹ブレーカと、複数の分岐ブレーカと、電流測定機能を有して主幹ブレーカの1次側及び分岐ブレーカの2次側にそれぞれ接続される複数の端子台とを、盤本体の内部に収納した分電盤があった(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載された端子台は、1次端子と、2次端子と、1次端子と2次端子との間を接続する導電ブロックに流れる電流を測定するカレントトランスとを備える。主幹ブレーカに接続される端子台は、主幹ブレーカの1次側に接続されて、主幹ブレーカに流れる電流を測定する。分岐ブレーカに接続される端子台は、分岐ブレーカの2次側に接続されて、分岐ブレーカから外部負荷に供給される電流を測定する。
特開2011−36034号公報
特許文献1に記載された分電盤では、主幹ブレーカに流れる電流と、複数台の分岐ブレーカの各々から外部負荷に供給される電流とを測定するために、主幹ブレーカと複数台の分岐ブレーカとにそれぞれ端子台を接続していた。そのため、主幹ブレーカと複数台の分岐ブレーカとを合わせた数だけ端子台(電流センサ)が必要になるという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、電流センサの数を減らすことが可能な分電盤及び分電盤システムを提供することを目的とする。
本発明の分電盤は、主幹ブレーカの2次側端子に電気的に接続された導電部材と、複数の分岐ブレーカとを備え、前記複数の分岐ブレーカは複数のブレーカ群に分けられ、前記導電部材に電流が流れる電流経路において、前記複数のブレーカ群のうちの1つに属する前記分岐ブレーカが前記導電部材に接続される範囲が、他のブレーカ群に属する前記分岐ブレーカが前記導電部材に接続される範囲と重ならず、かつ、前記複数のブレーカ群の各々に属する前記分岐ブレーカが前記電流経路においてブレーカ群ごとにまとまって前記導電部材に接続されており、前記複数のブレーカ群の各々の上流側で前記導電部材に流れる電流を測定する複数の電流センサを更に備えたことを特徴とする。
本発明の分電盤システムは、上記の分電盤と、前記分電盤が備える複数の電流センサから電流の測定値を取得して、ブレーカ群ごとに負荷に供給する電力を求める電力演算装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電流センサの数を減らすことが可能な分電盤及び分電盤システムを提供することができる。
実施形態の分電盤の正面図である。 実施形態の分電盤の回路構成を示すブロック図である。 実施形態の分電盤が備える取付ベースに電流センサが取り付けられた状態を下側から見た側面図である。 実施形態の分電盤が備える取付ベースを下側から見た側面図である。 図5Aは実施形態の電流センサを下側から見た側面図であり、図5Bは実施形態の電流センサが分離された状態を下側から見た側面図である。 図6Aは実施形態の電流センサの正面図であり、図6Bは実施形態の電流センサが分離された状態の正面図である。 実施形態の電流センサを左側から見た側面図である。
以下、本実施形態に係る電流センサ及び分電盤について図面を参照して説明する。本実施形態の分電盤は、集合住宅やテナントビルや事業所などに設置され、電力系統から引き込まれる幹線を分岐回路に分岐することを目的とした分電盤である。ただし、以下に説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の分電盤は、単相3線式のAC100V/200V配線に用いられる。図1は分電盤1の正面図、図2は分電盤1の回路構成を示すブロック図である。本実施形態の分電盤1は、電流センサ30と、電流センサ30及び分岐ブレーカ20(分電盤用回路遮断器)を収納するキャビネット70とを備えている。また本実施形態の分電盤1では、キャビネット70に主幹ブレーカ10が更に収納されている。本実施形態では、図1及び図3に矢印で示した上下、左右、前後の各方向を基準として説明を行うが、この方向は説明の便宜上定義した方向であり、電流センサ30及び分電盤1の取付方向を上記の方向に限定する趣旨ではない。
キャビネット70は、前面に開口71が設けられた縦長の箱型に形成されている。キャビネット70の底壁(後側の壁)72には長尺の2本のレール部材73,73が取り付けられている。2本のレール部材73,73は、長手方向を上下方向と平行させるようにして、底壁72の左右両側に取り付けられている。キャビネット70の内部には、主幹ブレーカ10が取り付けられる第1取付板74と、分岐ブレーカ20及び電流センサ30が取り付けられる第2取付板75とが、レール部材73,73を介して取り付けられている。本実施形態では、分岐ブレーカ20及び電流センサ30は樹脂製の取付ベース76に取り付けられており、この取付ベース76が第2取付板75に固定されている。また、本実施形態では、キャビネット70の内側において、主幹ブレーカ10が取り付けられる第1取付板74は、分岐ブレーカ20及び電流センサ30が取り付けられる第2取付板75よりも上側に配置されている。なお、キャビネット70の開口71には、開口71を塞ぐ扉が取り付けられていてもよい。
主幹ブレーカ10の1次側端子11には、交流電源200からの3本(R相、T相、N相)の幹線81が接続される。主幹ブレーカ10の2次側端子12には、3本の渡り導電バー83が接続されている。
取付ベース76には、分岐ブレーカ20と、電流センサ30と、3本の導電バー84とが取り付けられている。3本の導電バー84は、取付ベース76の左右方向における中央付近に、取付ベース76の上端部から下端部にかけて取り付けられている。取付ベース76には、導電バー84の左側及び右側に複数(本実施形態では例えば18個)の分岐ブレーカ20が上下方向に並べて取り付けられている。すなわち、取付ベース76には、導電バー84が配置される部位の左側及び右側に、分岐ブレーカ20を個別に保持するための保持部が上下方向において一定の間隔で並ぶように設けられている。取付ベース76には、分岐ブレーカ20を取付可能な位置に、分岐ブレーカ20を保持するための保持部として引掛爪761と引掛バネ762とが設けられている(図3及び図4参照)。引掛爪761の側面視の形状はL字形に形成されており、引掛爪761の一端側は取付ベース76に固定され、引掛爪761の他端側は引掛バネ762側に突出している。引掛バネ762は、例えばバネ性を有する金属材料の帯板を折り曲げて形成されている。引掛バネ762は、一端側が取付ベース76に固定された基部763と、基部763の他端から引掛爪761側に突出するV字形の突出部764とを有している。なお、本実施形態の電流センサ30は、分岐ブレーカ20のために設けられた引掛爪761及び引掛バネ762を利用して取付ベース76に取り付けられるように構成されている。
3本の導電バー84は、それぞれ金属材料により長尺の帯板状に形成されており、図1及び図3に示すように、長手方向が上下方向と平行になるようにして、取付ベース76の左右方向における中央部に取り付けられている。なお、3本の導電バー84は、厚み方向を前後方向と並行させた状態で、前後方向に等間隔で並ぶように取付ベース76に取り付けられている。3本の導電バー84の各々は、対応する渡り導電バー83に電気的に接続されており、渡り導電バー83と導電バー84とで主幹電流が流れる導電部材82が構成される。本実施形態では、3本の導電バー84が、前側からR相、N相、T相の順番で並ぶように取付ベース76に取り付けられている。
分岐ブレーカ20の器体21は、電灯分電盤用協約形回路遮断器(JIS C 8201−2−1参照)に準拠した形状及び寸法に形成されている。分岐ブレーカ20の器体21には左右方向における両側面に凹部が設けられている。また、分岐ブレーカ20の器体21には、左右方向における一側面に、3本の導電バー84の各々が挿入されるスリットが設けられ、3つのスリットのうちの2つには導電バー84に着脱自在に接続される刃受け部材が設けられている。
分岐ブレーカ20の器体21は、一方の側面に設けられたスリットに導電バー84を挿入させ、かつ、一方の側面の凹部に引掛爪761を挿入させた状態で、他方の側面の凹部に引掛バネ762の突出部764を挿入させることで、取付ベース76に取り付けられる。分岐ブレーカ20が取付ベース76に取り付けられると、分岐ブレーカ20の刃受け部材は、導電バー84に電気的に接続され、導電バー84と渡り導電バー83とを介して主幹ブレーカ10の2次側端子12に電気的に接続された状態となる。なお、突出部764の先端側を指で後側に押して撓ませると、突出部764の折り曲げ部が器体21の凹部から外に出て、突出部764が凹部から外れるので、分岐ブレーカ20を取付ベース76から取り外すことができる。
なお、分岐ブレーカ20が100V用の場合、前側又は後側のスリットと中央のスリットとに刃受け部材が配置され、R相又はT相の導電バー84とN相の導電バー84とに刃受け部材が接続されることで、負荷には100Vの交流電力が供給される。分岐ブレーカ20が200V用の場合、前側のスリットと、後側のスリットとに刃受け部材が配置され、R相の導電バー84とT相の導電バー84とに刃受け部材が接続されることで、負荷には200Vの交流電力が供給される。
本実施形態の分電盤1では、18個の分岐ブレーカ20は6個ずつ3つのブレーカ群G1,G2,G3に分かれ、ブレーカ群ごとに負荷に供給する電流を計測するために3個の電流センサ30(31,32,33)が取付ベース76に取り付けられている。なお、以下の説明において個々の電流センサについて説明する場合は電流センサ31,32,33と表記し、電流センサ31,32,33に共通する説明を行う場合は電流センサ30と表記する。
電流センサ30は、図3、図5〜図7に示すように、第1ケース40と、第2ケース50とを備えている。
第1ケース40は、電灯分電盤用協約形回路遮断器に準拠した分岐ブレーカ20の器体21と外観形状や大きさがほぼ同じに形成されている。第1ケース40には、分岐ブレーカ20の器体21と同様に、取付ベース76の引掛爪761が挿入される凹部41と、引掛バネ762の突出部764が挿入される凹部42とが設けられている(図3、図5A、図5B、図7参照)。ここで、凹部41と凹部42とで、電流センサ30を分電盤1(本実施形態では取付ベース76)に取り付けるための取付部が構成される。
第2ケース50は、上下方向の厚み寸法が第1ケース40とほぼ同じ寸法の直方体状に形成されており、左右方向の一側面を第1ケース40の端面に接触させるようにして第1ケース40に着脱自在に取り付けられる。第2ケース50には、第1ケース40と対向する面に、3本の導電バー84の各々が挿入される3つの挿入溝51が形成されており、上下方向から見た形状がE形に形成されている。第2ケース50の前後方向における両側面には、第1ケース40側の端部から第1ケース40側に突出する係止片52,52が設けられている。第2ケース50は、挿入溝51が設けられた一側面を第1ケース40の端面に接触させた状態で、各係止片52の孔53に第1ケース40の表面に設けられた突起43を挿入させることによって、第1ケース40に取り付けられる。
第2ケース50の内部には、前側にある挿入溝51の周りに配置されるようにC形の第2コア62が収納され、後側にある挿入溝51の周りに配置されるようにC形の第2コア62が収納されている。第1ケース40の内部には、それぞれC形に形成され、第2ケース50の内部に収納された2つの第2コア62の各々と閉磁路を構成する2つの第1コア61が収納されている。第1ケース40と第2ケース50とが結合された状態では、前側の挿入溝51の周りを囲む閉磁路を形成する第1コア61と第2コア62とでコア60Aが構成される。また、後側の挿入溝51の周りを囲む閉磁路を形成する第1コア61と第2コア62とでコア60Bが構成される。コア60Aを構成する第1コア61には検出コイル63Aが巻き付けられており、コア60Aと検出コイル63AとでカレントトランスCT1(電流測定部)が構成される。コア60Bを構成する第1コア61には検出コイル63Bが巻き付けられており、コア60Bと検出コイル63BとでカレントトランスCT2(電流測定部)が構成される。
この電流センサ30は以下のようにして取付ベース76に取り付けられる。まず、凹部41に取付ベース76の引掛爪761を挿入させた状態で、凹部42に引掛バネ762を挿入させることによって第1ケース40を取付ベース76に取り付ける。その後、3つの挿入溝51にそれぞれ導電バー84が挿入されるようにして、第2ケース50を第1ケース40に近づけると、係止片52の孔53に第1ケース40の突起43が嵌め込まれ、第2ケース50が第1ケース40に取り付けられる。したがって、電流センサ30は、導電バー84の所望の位置で、第2ケース50の挿入溝51に導電バー84が挿入されるようにして、取付ベース76に取り付けられる。電流センサ30のケースが第1ケース40と第2ケース50とに分かれ、第1ケース40に第2ケース50を取り付けた状態で、第1ケース40と第2ケース50とで囲まれる空間(挿入溝51)に導電部材82(導電バー84)が配置されている。したがって、導電部材82(導電バー84)の途中の位置にケース300を容易に取り付けることができ、電流センサ30の取付作業が簡単になる。
電流センサ30が取付ベース76に取り付けられた状態では、前側の挿入溝51にR相の導電バー84が挿入され、後側の挿入溝51にT相の導電バー84が挿入される。したがって、コア60AによってR相の導電バー84(導電部材82)の周りを囲む閉磁路が形成され、カレントトランスCT1によってR相の導電バー84に流れる電流を測定できる。また、コア60BによってT相の導電バー84(導電部材82)の周りを囲む閉磁路が形成され、カレントトランスCT1によってT相の導電バー84に流れる電流を測定できる。
検出コイル63Aの両端にはそれぞれケーブル64Aが電気的に接続され、検出コイル63Bの両端にはそれぞれケーブル64Bが電気的に接続されている。各2本のケーブル64A,64Bは第1ケース40の外部に導出され、その先端にはコネクタ65が接続されている。ケーブル64A,64Bは、キャビネット70の下壁に設けられた貫通孔を通してキャビネット70の外に引き出され、コネクタ65をエネルギーモニタ100のコネクタに接続することで、電流センサ30の測定結果がエネルギーモニタ100に出力される。なお、本実施形態の電流センサ30はカレントトランスCT1,CT2を用いて導電バー84に流れる電流を測定しているが、ロゴスキーコイルを用いて導電バー84に流れる電流を測定してもよい。この場合は、第1ケース40を第2ケース50に結合した状態で、第1ケース40に収納された導電体と、第2ケース50に収納された導電体とが電気的に接続され、導電部材82が貫通するロゴスコーコイルを全体として構成すればよい。
本実施形態の分電盤1では、18個の分岐ブレーカ20が導電部材82に接続されている。これら18個の分岐ブレーカ20は、導電部材82において主幹ブレーカ10から分岐ブレーカ20まで電流が流れる電流経路の経路長に応じて複数のブレーカ群G1,G2,G3に分けられている。導電部材82に電流が流れる電流経路において、複数のブレーカ群G1〜G3のうちの1つに属する分岐ブレーカ20が導電部材82に接続される範囲は、他のブレーカ群に属する分岐ブレーカ20が導電部材82に接続される範囲と重なっていない。そして、複数のブレーカ群G1〜G3の各々に属する分岐ブレーカ20は上記の電流経路においてブレーカ群ごとにまとまって導電部材82に接続されている。したがって、複数のブレーカ群G1,G2,G3は、導電部材82に電流が流れる電流経路において順番に並ぶように導電部材82に接続されている。
換言すれば、主幹ブレーカ10からブレーカ群G1に属する分岐ブレーカ20までの経路長の最大値が、主幹ブレーカ10からブレーカ群G2に属する分岐ブレーカ20までの経路長の最小値よりも短くなっている。また、主幹ブレーカ10からブレーカ群G2に属する分岐ブレーカ20までの経路長の最大値は、主幹ブレーカ10からブレーカ群G3に属する分岐ブレーカ20までの経路長の最小値よりも短くなっている。これにより、ブレーカ群G1,G2,G3の各々は、各ブレーカ群に属する分岐ブレーカ20が、導電部材82に電流が流れる電流経路(導電部材82に電流が流れる方向)において、まとまって導電部材82に接続されることになる。本実施形態ではブレーカ群G1,G2に属する分岐ブレーカ20は100V用の分岐ブレーカ、ブレーカ群G3に属する分岐ブレーカ20は200V用の分岐ブレーカであるが、1つのブレーカ群に100V用、200V用の分岐ブレーカ20が混在してもよい。また、1つのブレーカ群を構成する分岐ブレーカ20の数は適宜変更が可能であり、ブレーカ群の数も適宜変更が可能である。
そして、本実施形態の分電盤1は、複数のブレーカ群G1,G2,G3の各々の上流側で、導電部材82に流れる電流を測定するために3つの電流センサ30(31,32,33)を備えている。電流センサ31はブレーカ群G1の上流側で導電部材82に流れる電流を測定し、電流センサ32はブレーカ群G2の上流側で導電部材82に流れる電流を測定し、電流センサ33はブレーカ群G3の上流側で導電部材82に流れる電流を測定する。
電流センサ31,32,33の測定値は電力演算装置であるエネルギーモニタ100に入力されている。エネルギーモニタ100は、電流センサ31,32,33から電流の測定値を取得して、ブレーカ群G1,G2,G3ごとに負荷に供給する電力を求めている。
ブレーカ群G1,G2,G3のうち最下流のブレーカ群G3に流れる電流の電流値は、ブレーカ群G3の上流側で導電部材82に流れる電流を測定する電流センサ33の測定値に等しくなる。したがって、エネルギーモニタ100は、電流センサ33の測定値と相間電圧(R相−N相、T相−N相の相間電圧)とを用いて、ブレーカ群G3から負荷に供給される電力を求めている。
ブレーカ群G3以外のブレーカ群(G1,G2)に流れる電流の電流値は、当該ブレーカ群の上流側で電流を測定する電流センサ30の測定値から、当該ブレーカ群の下流側で電流を測定する電流センサ30の測定値を減算して得た電流値となる。例えば、ブレーカ群G1に流れる電流の電流値は、ブレーカ群G1の上流側で電流を測定する電流センサ31の測定値から、ブレーカ群G1の下流側で電流を測定する電流センサ32の測定値を減算して得た電流値となる。したがって、エネルギーモニタ100は、電流センサ31の測定値と相間電圧とを用いて求めた電力から、電流センサ32の測定値と相間電圧とを用いて求めた電力を減算することで、ブレーカ群G1から負荷に供給される電力を求めている。また、ブレーカ群G2に流れる電流の電流値は、ブレーカ群G2の上流側で電流を測定する電流センサ32の測定値から、ブレーカ群G2の下流側で電流を測定する電流センサ33の測定値を減算して得た電流値となる。よって、エネルギーモニタ100は、電流センサ32の測定値と相間電圧とを用いて求めた電力から、電流センサ33の測定値と相間電圧とを用いて求めた電力を減算することによって、ブレーカ群G2から負荷に供給される電力を求めている。
また、エネルギーモニタ100は、全てのブレーカ群から負荷に供給される全体の電力を、最上流で電流を測定する電流センサ30の測定値と相間電圧とを用いて求めている。
なお、エネルギーモニタ100には交流電源200から電力が供給されており、エネルギーモニタ100は、交流電源200から供給されるR相、N相、T相の電圧値より相間電圧を求めることができる。
なお、本実施形態では分電盤1のキャビネット70の外にエネルギーモニタ100が設置されているが、エネルギーモニタ100はキャビネット70の内部に収納されていてもよい。
以上説明したように、本実施形態の分電盤1は、導電部材82(本実施形態では渡り導電バー83と導電バー84とを含む)と、複数の分岐ブレーカ20とを備えている。導電部材82は、主幹ブレーカ10の2次側端子12に電気的に接続されている。複数の分岐ブレーカ20は複数のブレーカ群(本実施形態では3つのブレーカ群G1,G2,G3)に分けられている。導電部材82に電流が流れる電流経路において、複数のブレーカ群のうちの1つに属する分岐ブレーカ20が導電部材82に接続される範囲が、他のブレーカ群に属する分岐ブレーカ20が導電部材82に接続される範囲と重なっていない。さらに、複数のブレーカ群の各々に属する分岐ブレーカ20が電流経路においてブレーカ群ごとにまとまって導電部材82に接続されている。そして、複数のブレーカ群の各々の上流側で導電部材82に流れる電流を測定する複数の電流センサ30を分電盤1が更に備えている。
これにより、導電部材82に電流が流れる電流経路において最下流のブレーカ群から負荷に供給される電力は、最下流のブレーカ群の上流側で電流を測定する電流センサ30の測定値を用いて求めた電力に等しくなる。最下流のブレーカ群以外のブレーカ群から負荷に供給される電力は、このブレーカ群の上流側で電流を測定する電流センサ30の測定値から求めた電力より、このブレーカ群の下流側で電流を測定する電流センサ30の測定値から求めた電力を減算した電力となる。また、全てのブレーカ群から負荷に供給される全体の電力は、最上流で電流を測定する電流センサ30の測定値から求めた電力となる。したがって、全てのブレーカ群から負荷に供給される全体の電力と各ブレーカ群から負荷に供給される電力とを測定するために必要となる電流センサ30の数が、ブレーカ群の数だけで済み、電流センサ30の数を従来よりも少なくできる。
また本実施形態の分電盤システムは、上記の分電盤1と、分電盤1が備える複数の電流センサ30から電流の測定値を取得して、ブレーカ群G1,G2,G3ごとに負荷に供給する電力を求める電力演算装置(エネルギーモニタ100)とを備えている。
これにより、全てのブレーカ群から負荷に供給される全体の電力と各ブレーカ群から負荷に供給される電力とを測定するために必要となる電流センサ30の数が従来よりも少なくて済む分電盤システムを実現できる。
また本実施形態の分電盤システムにおいて、電力演算装置(エネルギーモニタ100)は、複数のブレーカ群の各々から負荷に供給される電力を以下のようにして求めればよい。電力演算装置は、最下流のブレーカ群以外のブレーカ群では、当該ブレーカ群の上流側で電流を測定する電流センサ30の測定値を用いて求めた電力から、当該ブレーカ群の下流側で電流を測定する電流センサ30の測定値を用いて求めた電力を減算することで、当該ブレーカ群から負荷に供給される電力を求める。さらに、電力演算装置は、最下流のブレーカ群については、最下流で電流を測定する電流センサ30の測定値を用いて当該ブレーカ群から負荷に供給される電力を求めている。
これにより、電力演算装置は、ブレーカ群ごとに負荷に供給される電力を求めることができる。
1 分電盤
10 主幹ブレーカ
12 2次側端子
20 分岐ブレーカ
30,31,32,33 電流センサ
82 導電部材
83 渡り導電バー(導電部材)
84 導電バー(導電部材)
100 エネルギーモニタ(電力演算装置)
G1,G2,G3 ブレーカ群

Claims (3)

  1. 主幹ブレーカの2次側端子に電気的に接続された導電部材と、
    複数の分岐ブレーカとを備え、
    前記複数の分岐ブレーカは複数のブレーカ群に分けられ、
    前記導電部材に電流が流れる電流経路において、前記複数のブレーカ群のうちの1つに属する前記分岐ブレーカが前記導電部材に接続される範囲が、他のブレーカ群に属する前記分岐ブレーカが前記導電部材に接続される範囲と重ならず、かつ、前記複数のブレーカ群の各々に属する前記分岐ブレーカが前記電流経路においてブレーカ群ごとにまとまって前記導電部材に接続されており、
    前記複数のブレーカ群の各々の上流側で前記導電部材に流れる電流を測定する複数の電流センサを更に備えたことを特徴とする分電盤。
  2. 請求項1に記載の分電盤と、
    前記分電盤が備える複数の電流センサから電流の測定値を取得して、ブレーカ群ごとに負荷に供給する電力を求める電力演算装置とを備えたことを特徴とする分電盤システム。
  3. 前記電力演算装置は、前記複数のブレーカ群のうち最下流のブレーカ群以外のブレーカ群については、当該ブレーカ群の上流側で電流を測定する電流センサの測定値を用いて求めた電力から、当該ブレーカ群の下流側で電流を測定する電流センサの測定値を用いて求めた電力を減算することで、当該ブレーカ群から負荷に供給される電力を求め、
    前記電力演算装置は、前記最下流のブレーカ群については、最下流で電流を測定する電流センサの測定値を用いて当該ブレーカ群から負荷に供給される電力を求めるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の分電盤システム。
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