JP7209242B2 - 分電盤 - Google Patents

分電盤 Download PDF

Info

Publication number
JP7209242B2
JP7209242B2 JP2018053556A JP2018053556A JP7209242B2 JP 7209242 B2 JP7209242 B2 JP 7209242B2 JP 2018053556 A JP2018053556 A JP 2018053556A JP 2018053556 A JP2018053556 A JP 2018053556A JP 7209242 B2 JP7209242 B2 JP 7209242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution board
measurement
measurement adapter
adapter
cabinet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018053556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019165605A (ja
Inventor
博章 山口
修平 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2018053556A priority Critical patent/JP7209242B2/ja
Publication of JP2019165605A publication Critical patent/JP2019165605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7209242B2 publication Critical patent/JP7209242B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/30Systems integrating technologies related to power network operation and communication or information technologies for improving the carbon footprint of the management of residential or tertiary loads, i.e. smart grids as climate change mitigation technology in the buildings sector, including also the last stages of power distribution and the control, monitoring or operating management systems at local level
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S20/00Management or operation of end-user stationary applications or the last stages of power distribution; Controlling, monitoring or operating thereof
    • Y04S20/20End-user application control systems
    • Y04S20/242Home appliances

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Distribution Board (AREA)

Description

本開示は、一般に分電盤に関し、より詳細には、計測アダプタが取り付け可能な分電盤に関する。
従来、分電盤用キャビネットと分電盤用内器とを備えた分電盤が知られており、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1の分電盤では、分電盤用内器は、電流計測器、計測ユニット、第1~第3通信アダプタ等を含んでいる。
電流計測器は、計測ユニットを通して第1通信アダプタへ、分岐回路の電力情報を送信する。計測ユニットは、電流計測器での計測対象である分岐回路以外の特定回路について電力を計測し、特定回路の電力情報を第1通信アダプタへ送信する。
第1通信アダプタは、HEMS(Home Energy Management System)に対応する機器の制御を行うコントローラとの通信機能を有している。第2通信アダプタは、電力メータと通信する機能を有している。第3通信アダプタは、ガスメータ、水道メータ、太陽光発電装置、蓄電装置、電気自動車に電気的に接続される電力変換装置の少なくとも1つからなるエネルギー管理装置との通信機能を有している。第1通信アダプタと第2通信アダプタとは基板対基板(board to board)接続によって接続され、第1通信アダプタと第3通信アダプタとは基板対基板接続によって接続されている。
電流計測器、計測ユニット、及び第1~第3通信アダプタは、キャビネット本体内のスペースにそれぞれ配置される。
特開2015-198470号公報
本開示は、計測アダプタが取り付けられた状態において計測アダプタの使い勝手を向上させることのできる分電盤を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る分電盤は、キャビネットと、ベース部材と、を備える。前記キャビネットは箱状である。前記キャビネットは、造営面に対する取付面を有する。前記ベース部材は、前記キャビネットに収容される。前記ベース部材は、計測アダプタが取り付けられる。前記計測アダプタは、分電盤内の主幹ブレーカ及び分岐ブレーカの少なくとも一方を通過する電力を計測する計測機能、及び前記キャビネットの外部に配置された機器と通信する通信機能を有する。前記ベース部材は、前記キャビネットの前記取付面が鉛直方向に沿うように前記造営面に取り付けられた取付状態において、前記計測アダプタの前面が鉛直上方から鉛直下方に向かうにつれて前記造営面に近づく向きに傾斜するように、前記計測アダプタを保持する。
本開示の一態様に係る分電盤は、キャビネットと、計測アダプタと、ベース部材と、を備える。前記キャビネットは箱状である。前記キャビネットは、造営面に対する取付面を有する。前記計測アダプタは、分電盤内の主幹ブレーカ及び分岐ブレーカの少なくとも一方を通過する電力を計測する計測機能、及び前記キャビネットの外部に配置された機器と通信する通信機能を有する。前記ベース部材は、前記キャビネットに収容される。前記ベース部材は、計測アダプタが取り付けられる。前記ベース部材は、前記キャビネットの前記取付面が鉛直方向に沿うように前記造営面に取り付けられた取付状態において、前記計測アダプタの前面が鉛直上方から鉛直下方に向かうにつれて前記造営面に近づく向きに傾斜するように、前記計測アダプタを保持する。
本開示によると、計測アダプタが取り付けられた状態において計測アダプタの使い勝手を向上させることができる、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る分電盤の断面図である。 図2は、同上の分電盤の外蓋及び内蓋が外された状態の正面図である。 図3は、同上の分電盤の外蓋が外された状態の斜視図である。 図4は、同上の分電盤の斜視図である。 図5は、同上の分電盤に用いられる計測アダプタ及びベース部材の斜視図である。 図6は、同上の分電盤を造営面に取り付けた状態を示す図である。 図7Aは、比較例1の分電盤の要部を示す概略図である。図7Bは、比較例2の分電盤の要部を示す概略図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎない。本開示は、実施形態及び変形例に限定されることなく、この実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。下記の実施形態及び変形例において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)実施形態
以下、本実施形態の分電盤1について、図1~図6を参照しながら説明する。
本実施形態では、分電盤1が戸建住宅に用いられる場合を例示するが、この例に限らず、分電盤1は、集合住宅の各住戸、事務所、店舗等に用いられてもよい。また、以下の説明では特に断りがない限り、図2の上下左右を分電盤1の上下左右と規定し、図2の紙面に垂直な方向を分電盤1の前後方向(手前が前方向)と規定する。詳しくは、主幹ブレーカ2と分岐ブレーカ3とが並ぶ方向を左右方向と呼び、ベース部材200と計測アダプタ6とが並ぶ方向を前後方向と呼ぶ。また、左右方向および前後方向と直交する方向を上下方向と呼ぶ。
本実施形態の分電盤1は、図1及び図2に示すように、キャビネット10と、主幹ブレーカ2と、複数の分岐ブレーカ3と、電流計測装置5と、計測アダプタ6と、ベース部材200と、を備えている。また、本実施形態の分電盤1は、スペーサ30と、二次連系ブレーカ100と、を備えている。
キャビネット10は、図2~図4に示すように、キャビネット本体11と、内蓋16と、外蓋15と、を備えている。
キャビネット本体11は、図2に示すように、前面が開口した(前面に開口部14を有する)箱状に形成されている。キャビネット本体11は、住宅の壁等に取り付けて使用される。図6に示すように、本実施形態のキャビネット本体11は、後面(底壁111の後面)が壁面(造営面90)等に沿うように、住宅の壁等に取り付けられる。すなわち、本実施形態では、キャビネット本体11の後面が、造営面90に対する取付面112である。
図2に示すように、キャビネット本体11の内部には、主幹ブレーカ2、複数の分岐ブレーカ3、電流計測装置5、計測アダプタ6、ベース部材200、スペーサ30、及び二次連系ブレーカ100が収容される。キャビネット本体11内において、計測アダプタ6、主幹ブレーカ2、複数の分岐ブレーカ3は、左右方向において左からこの順に配置されている。
また、図2に示すように、キャビネット本体11の底壁111は、前後方向に貫通する正面視矩形状の窓孔12を有しており、この窓孔12を通して壁裏からキャビネット本体11の内部に配線を引き込むことが可能である。
内蓋16は、例えば合成樹脂製であって、後面の略全体が開口した矩形枠状に形成されている。内蓋16は、図3に示すように、キャビネット本体11の側壁113の前端部に被さるようにしてキャビネット本体11に取り付けられる。内蓋16の前壁は、内蓋16がキャビネット本体11に取り付けられた状態において、下方の部分ほど後方に位置するように湾曲している。
図3に示すように、内蓋16の前壁には、正面視矩形状の窓孔161が形成されている。内蓋16には、窓孔161を塞ぐようにして、複数枚(本実施形態では3枚)の蓋板162~164が着脱自在に取り付けられる。3枚の蓋板162~164は、上下方向の寸法が窓孔161の上下方向における寸法とほぼ同じ寸法に設定されており、左右方向に並ぶようにして内蓋16に取り付けられている。窓孔161が蓋板162~164で塞がれた内蓋16を、キャビネット本体11の前側に取り付けることによって、キャビネット本体11の開口部14が内蓋16に覆われた状態となる。すなわち、内蓋16と、この内蓋16に取り付けられた蓋板162~164とで、キャビネット本体11の前面の開口部14を覆う蓋が構成される。なお、内蓋16と蓋板162~164の少なくとも1つ以上とは、一体的に形成されていてもよい。
図3において蓋板162~164のうち左端に位置する蓋板162は、計測アダプタ6の前面600(図2参照)を覆うようにして内蓋16に取り付けられる。蓋板162には、計測アダプタ6の一部を露出させるための貫通孔1621,1622が設けられている。本実施形態では、上側の貫通孔1621から電源スイッチ640が露出し、下側の貫通孔1622から表示部671及び操作ボタン681が露出する。
蓋板162において貫通孔1621,1622が設けられている部分は、平板状となっている。蓋板162の平板状の部分は、蓋板162が取り付けられた内蓋16がキャビネット本体11に取り付けられた状態では、キャビネット本体11の底壁111の後面(取付面112)と、平行である。
図1に示すように、蓋板162において貫通孔1621の周りの部分には、後方に突出する枠状のリブ1623が、貫通孔1621を三方(右側、下側、上側)から囲うように設けられている。また、蓋板162において貫通孔1622の周りの部分には、後方に突出する枠状のリブ1624が、貫通孔1622を四方(右側、左側、下側、上側)から囲うように設けられている。
蓋板162~164のうち左端から2番目に位置する蓋板163は、主幹ブレーカ2の前面を覆うようにして内蓋16に取り付けられている。蓋板163には矩形状の孔1631が設けられており、孔1631を通して、主幹ブレーカ2のハンドルが前面側に露出する。
蓋板162~164のうち右端に位置する蓋板164は、複数の分岐ブレーカ3の前面を覆うようにして内蓋16に取り付けられている。ここにおいて、複数の分岐ブレーカ3は、キャビネット本体11の右側の収納スペースに、上下2列に分かれて配置されている。蓋板164には、上側に並んだ分岐ブレーカ3のハンドルを露出させる窓孔1641と、下側に並んだ分岐ブレーカ3のハンドルを露出させる窓孔1642と、が設けられている。窓孔1642からは、下側に並んだ分岐ブレーカ3の右側に配置されているスペーサ30、及び二次連系ブレーカ100のハンドルも、露出している。
外蓋15は、例えば合成樹脂製であって、図4に示すように、内蓋16の前面を開閉自在に覆うようにして、キャビネット本体11に取り付けられる。外蓋15は、キャビネット本体11の上部に設けられたヒンジ機構を介して、キャビネット本体11に開閉自在に取り付けられている。
外蓋15の前壁は、外蓋15がキャビネット本体11に取り付けられた状態において、下方の部分ほど後方に位置するように湾曲している。外蓋15の前壁は、内蓋16の前壁と同じ程度だけ湾曲している。
図2に示すように、主幹ブレーカ2は、キャビネット本体11の内部において、左右方向の中央よりもやや左側の位置に配置されている。なお、キャビネット本体11内での主幹ブレーカ2の位置は、例えば中央よりも右側等他の位置であってよい。主幹ブレーカ2は、一次側端子21と、二次側端子とを備えている。本実施形態の分電盤1では配電方式として単相三線式を想定しているので、主幹ブレーカ2の一次側端子21には、系統電源(商用電源)の単相三線式の引き込み線が電気的に接続される。また、主幹ブレーカ2の二次側端子には、第1電圧極(L1相)の導電バー、第2電圧極(L2相)の導電バー、中性極(N相)の導電バーが接続されている。各導電バーは、導電部材により左右方向に長い長尺板状に形成されており、キャビネット本体11の内部において、上下方向の中央であって主幹ブレーカ2の右側の位置に配置されている。
複数の分岐ブレーカ3は、中性極の導電バーの上側と下側とに分かれて、それぞれ複数個ずつ左右方向に並ぶように配置されている。本実施形態では、図2に示すように、中性極の導電バーの上側に、12個の分岐ブレーカ3が左右方向に並ぶように配置されている。また、中性極の導電バーの下側に、10個の分岐ブレーカ3が左右方向に並ぶように配置されている。なお、下側の10個の分岐ブレーカ3の右側には、2個のスペーサ30が左右方向に並ぶように配置され、これらスペーサ30の右側には、二次連系ブレーカ100が配置されている。
各分岐ブレーカ3は、一対の一次側端子と、一対の二次側端子とを備えている。分岐ブレーカ3には100V用と200V用がある。100V用の分岐ブレーカ3が備える一対の一次側端子は、第1電圧極の導電バーおよび第2電圧極の導電バーのうちの一方と、中性極の導電バーとにそれぞれ電気的に接続される。200V用の分岐ブレーカ3が備える一対の一次側端子は、第1電圧極の導電バーと、第2電圧極の導電バーとにそれぞれ電気的に接続される。また、分岐ブレーカ3の二次側端子には、対応する電路が電気的に接続される。各分岐ブレーカ3の二次側端子に接続された電路には、例えば照明器具や空調機器、テレビ受像器、給湯設備等の機器、コンセント(アウトレット)又は壁スイッチ等の配線器具が負荷として1つ以上接続される。
スペーサ30は、電気絶縁性を有する材料、例えば樹脂材料から、前後及び上下の形状が分岐ブレーカ3とほぼ同じであって左右方向の寸法が分岐ブレーカ3と同じである枠状に形成されている。
二次連系ブレーカ100は、3P3E(極数3、素子数3)で、左右方向の寸法が分岐ブレーカ3の複数個分(3個分)の大きさのブレーカである。二次連系ブレーカ100は、電力系統への逆潮流が許容されていない分散電源に電気的に接続される。この種の分散電源としては、例えば燃料電池、ガス発電装置、蓄電装置等がある。
電流計測装置5は、複数の分岐ブレーカ3の各々に接続された負荷(電路)に流れる電流を計測するように構成されている。電流計測装置5は、例えば、基板と複数のコイルとを備えている。基板は、左右方向に長い板状である。基板には、複数の孔が形成されている。複数の孔には、導電バーから延びて分岐ブレーカ3の一次側端子に接続される端子がそれぞれ挿入される。コイルは例えばロゴスキコイルであり、基板の孔の周りに形成されている。本実施形態の電流計測装置5は、複数の分岐ブレーカ3の各々に流れる電流を計測する。
計測アダプタ6は、キャビネット本体11の内部において、主幹ブレーカの左側に配置されている。計測アダプタ6は、分電盤1内の主幹ブレーカ2及び分岐ブレーカ3の少なくとも一方を通過する電力を計測する計測機能、及びキャビネット10の外部に配置された機器と通信する通信機能を有している。
より詳しくは、本実施形態の計測アダプタ6は、主幹ブレーカ2に流れる電流を計測する主幹電流計測装置及び電流計測装置5と、電気的に接続されている。ここに、主幹電流計測装置は、例えばカレントトランス(CT)からなる電流センサを備えている。そして、計測アダプタ6は、電流計測装置5及び主幹電流計測装置が計測した電流の値のそれぞれを電力値に変換する機能(計測機能)を有している。
また、計測アダプタ6は、HEMSに対応する機器(以下、HEMS対応機器という)の制御を行うように構成されたコントローラとの間で通信する機能(通信機能)を有している。コントローラは、キャビネット10の外部に配置された機器である。ここに、HEMS対応機器は、消費電力の管理対象であれば足り、例えばスマートメータ、太陽光発電装置、蓄電装置、燃料電池、電気自動車、エアコン、照明器具、給湯装置、冷蔵庫、テレビ受像機等を含む。なお、HEMS対応機器は、これらの機器に限定されない。
計測アダプタ6とコントローラとの間の通信方式は、例えば920MHz帯の特定小電力無線局(免許を要しない無線局)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とした無線通信であってもよい。また、計測アダプタ6とコントローラとの間の通信方式は、有線LAN(Local Area Network)等の通信規格に準拠した有線通信であってもよい。
また、計測アダプタ6とコントローラとの間の通信における通信プロトコルは、例えばEthernet(登録商標)、ECHONET Lite(登録商標)等を用いてもよい。
本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ6は、電流計測装置5が計測した複数の電路の各々の電流値を電流計測装置5から受け取る。さらに、計測アダプタ6は、主幹電流計測装置が計測した電流値を主幹電流計測装置から受け取る。計測アダプタ6は、電流計測装置5及び主幹電流計測装置が計測した電流値のそれぞれを電力値(瞬時電力値)に変換する。計測アダプタ6は、収集した瞬時電力のデータを所定時間に亘って積算した電力量のデータを演算する機能を有している。したがって、計測アダプタ6と通信するコントローラは、複数の電路の各々での瞬時電力や電力量に基づいてHEMS対応機器を制御することができる。
また、計測アダプタ6は、太陽光発電装置、蓄電装置、電気自動車に電気的に接続される電力変換装置の少なくとも1つとの間で通信する機能(通信機能)を有している。これらの装置も、計測アダプタ6の通信機能による通信対象である外部の機器に相当する。なお、電力変換装置は、分電盤1から電気自動車への単方向充電を行うための電力変換の他、双方向に電力変換を行うことで電気自動車の蓄電池の充電と放電との両方に用いられる構成であってもよい。
また、計測アダプタ6は、ガスメータと水道メータとの少なくとも一方との通信機能を有している。これらのメータも、計測アダプタ6の通信機能による通信対象である外部の機器に相当する。計測アダプタ6と太陽光発電装置、蓄電装置、電力変換装置との間の通信方式は、例えばRS-485等の通信規格に準拠した有線通信である。なお、計測アダプタ6は、例えば貯湯型の給湯装置(エコキュート(登録商標))等と通信可能であってもよい。ただし、計測アダプタ6とガスメータ、水道メータとの間の通信方式は、有線通信に限らず、無線通信であってもよい。
以下に、計測アダプタ6の具体構造について、図2、図5を参照しながら説明する。
計測アダプタ6は、図5に示すように、合成樹脂の成型品からなる直方体状のケース60を備えている。
ケース60の前面(計測アダプタ6の前面600)において、上下方向の中央かつ右側の位置には、計測機能に関する情報を表示する表示部671が設けられている。すなわち、計測アダプタ6は、前面600に、計測機能に関する情報を表示する表示部671を有している。
表示部671は、例えば7セグメントディスプレイであり、計測機能に関する情報を、文字と数字と記号との少なくとも1つを用いて表示する。表示部671に表示される情報(計測機能に関する情報)は、計測アダプタ6での計測に用いられる情報である。表示部671に表示される情報は、複数の分岐ブレーカ3のうちで計測対象となる分岐ブレーカ3を示す情報であってもよい。表示部671に表示される情報は、分岐ブレーカ3に印加される電圧値等を表す情報であってもよい。表示部671に表示される情報は、計測対象の分岐ブレーカ3に接続される機器の種類(例えば、太陽光発電設備、蓄電装置、住宅等に設置された設備機器の別)を示す情報であってもよい。また、表示部671に表示される情報は、計測アダプタ6で電流を計測可能な分岐ブレーカ3の数(回路数)、電圧相(L1相、L2相)等の情報であってもよい。
ケース60の前面において、左側の位置には、例えば発光ダイオードを光源とした複数個(本実施形態では例えば3個)の発光表示部672が設けられている。これらの発光表示部672は、点灯することにより、例えば計測アダプタ6の動作を表示する。
ケース60の前面において、表示部671の下方には、計測機能に関する操作を受け付ける複数(本実施形態では例えば8個)の操作ボタン681が設けられている。すなわち、計測アダプタ6は、前面600に、計測機能に関する操作を受け付ける操作部68(操作ボタン681)を有している。操作ボタン681は、例えば、設定モードの切替及び設定の確定をするボタン、設定内容を確認するためのボタン、設定内容の変更を行うためのボタン、設定及び確認する項目を選択するためのボタン等を含んでいる。
ケース60の前面において、操作ボタン681の下方には、主幹電流計測装置及び電流計測装置5からの信号線が接続される、複数の通信コネクタ691が設けられている。ケース60の前面において、通信コネクタ691の左側には、LANケーブルを接続するためのLANケーブル差込口692が設けられている。言い換えれば、ケース60の前面において下半分のいずれかの位置には、配線が接続される接続部69(通信コネクタ691、LANケーブル差込口692)が設けられている。すなわち、計測アダプタ6は、前面600において少なくとも下半分のいずれかの位置に、配線が接続される接続部69を有している。接続部69は、計測アダプタ6の前面600において、上下方向の中央よりも下側の位置に設けられている。接続部69は、計測アダプタ6の前面600において、表示部671よりも下側の位置に設けられている。
また、ケース60の前面において、表示部671の上側には、計測アダプタ6の電源を入切するための電源スイッチ640が設けられている。ケース60の前面において、電源スイッチ640の上側には、電源コネクタ641が設けられている。電源コネクタ641には、計測アダプタ6に動作電力を供給するためのケーブルに結線されたプラグコネクタが、着脱自在に接続される。
計測アダプタ6は、ケース60の前面の下端に、太陽光発電設備、ガスメータ、水道メータ等との間の通信を行うための信号線を接続する複数の通信ポート693を備えている。なお、通信ポート693も、配線が接続される接続部69の一つである。ケース60の前面において、通信ポート693の上側には、複数個(本実施形態では例えば4個)の発光表示部81が左右方向に並べて取り付けられている。複数の発光表示部81は例えば発光ダイオードを光源とし、それぞれ対応する機器との通信状態を表示するために用いられる。
ケース60の後面において、上下方向の中央よりも下側の位置には、計測アダプタ6の機能を拡張するための拡張アダプタを右側から差込接続可能な、凹所610が形成されている。
ケース60の上下方向の中央(凹所610の上側)において、左右の側面(図5では右側のみ図示)には、それぞれ、上下方向における同じ位置に、後側に開放された横溝631と、横溝631の前側から上側に向かって延びる縦溝632と、が設けられている。縦溝632の後側には、左右方向における外側に突出するレール状の突起633が設けられている。この突起633の下端には、下側に近づくにつれて縦溝632の幅を広げるような傾斜面634が設けられている。
また、ケース60の左右の側面(図5では右側のみ図示)において、凹所610の下側の位置には、それぞれ、上下方向における同じ位置に、後側に開放された横溝621と、横溝621の前側から上側に向かって延びる縦溝622と、が設けられている。縦溝622の後側には、左右方向における外側に突出するレール状の突起623が設けられている。この突起623の下端には、下側に近づくにつれて縦溝622の幅を広げるような傾斜面624が設けられている。
ケース60の右側面には、固定ネジ661を回転自在な状態で保持するボス66がケース60と一体に設けられている。
上記のようなケース60を備えた計測アダプタ6は、図5に示すようなベース部材200を用いて、キャビネット本体11に取り付けられる。
ベース部材200は、合成樹脂の成型品からなり、キャビネット本体11の底壁111に固定される固定部201と、計測アダプタ6が取り付けられる取付部204,205と、を備えている。
固定部201は、ベース部材200がキャビネット本体11に取り付けられた状態を前方から見た場合に、上下方向に細長い矩形板状となるように形成されている。固定部201にはネジを通すための貫通孔210が上下2カ所(図5では、下側のみ図示)に設けられている。この貫通孔210に通したネジをキャビネット本体11の底壁111に設けられたネジ孔にねじ込むことによって、固定部201(すなわちベース部材200)がキャビネット本体11に固定される。ベース部材200は、固定部201がキャビネット本体11の底壁111と平行となるように、キャビネット本体11に固定される。
固定部201の左右の側縁(左右の長辺部分)には、それぞれ前方に突出する壁202が設けられている。各々の壁202は、下方に向かうにつれて前側の辺が後側の辺に近づくように傾斜している。各々の壁202の内面及び外面には、前後方向に延びる三角形状の複数の補強用リブ206が、上下方向に等間隔に並んで設けられている。壁202の内面に設けられている補強用リブ206は、後側ほど(固定部201に近づくほど)幅が大きくなる直角三角形状である。壁202の外面に設けられている補強用リブ206は、前側ほど(固定部201から離れるほど)幅が大きくなる直角三角形状である。壁202の外面に設けられている補強用リブ206は、上下方向において、壁202の内面に設けられている隣り合う2つの補強用リブ206の間(中央)に位置している。ここにおいて、ベース部材200は、固定部201と左右の壁202とで囲まれた空間S1を内部に有している。この空間S1には、例えば、ベース部材200に計測アダプタ6が取り付けられた状態において、計測アダプタ6の接続部69(通信コネクタ691等)に接続された配線を収容することが可能である。すなわち、ベース部材200は、計測アダプタ6に接続される配線を収容する収容スペース(空間S1)を備えている。
各々の壁202の先端縁(前縁)には、それぞれ左右方向における外向き(対向する壁202と反対向き)に突出する鍔部203が設けられている。左右の鍔部203の各々には、計測アダプタ6を取り付けるための取付部204,205が設けられている。
取付部204は、各鍔部203の下側の位置に、1つずつ設けられている。取付部205は、各鍔部203の上下方向の中央の位置に、1つずつ設けられている。取付部204は、鍔部203から前方に突出する矩形板状に形成されており、その内側の面に、計測アダプタ6の側面に設けられた突起623が上側から挿入される溝2041が形成されている。同様に、取付部205は、鍔部203から前方に突出する矩形板状に形成されており、その内側の面に、計測アダプタ6の側面に設けられた突起633が上側から挿入される溝2051が形成されている。
また、右側の鍔部203には、鍔部203の外側縁から外側に張り出すように突出部207が設けられている。突出部207は、計測アダプタ6のボス66に対応する位置に設けられており、突出部207にはボス66に保持された固定ネジ661がネジ止めされるネジ部208が設けられている。
計測アダプタ6は、例えば以下の手順でベース部材200に取り付けられる。
まず、計測アダプタ6を、ベース部材200の鍔部203に前側から近づけ、取付部204,205を、対応する横溝621,631に、それぞれ挿入させる。この状態から、計測アダプタ6を下側へスライド移動させると、取付部204,205の溝2041,2051内に、対応する突起623,633が挿入される。これにより、各鍔部203の前面にケース60の後面が載置され、取付部204,205が計測アダプタ6を保持した状態となる(保持状態)。
そして、保持状態では、ボス66に保持された固定ネジ661が突出部207のネジ部208にねじ込み可能な位置にある。この状態で、固定ネジ661をネジ部208にねじ込めば、計測アダプタ6のスライド移動が規制される。これにより、計測アダプタ6がベース部材200に取り付けられた状態で保持される。
次に、分電盤1を造営面90に取り付けた状態での、キャビネット10と計測アダプタ6との間の位置関係について、図1、図6を参照して説明する。図1は、図2のX1-X1線に対応する位置での、分電盤1の断面図である。図6は、分電盤1を造営面90(住宅の壁面等)に取り付けた状態を示す図である。
図6に示すように、分電盤1は、キャビネット10の取付面112が鉛直方向に沿うように、造営面90に取り付けられる(取付状態)。分電盤1は、一般に、脱衣所、階段等の壁面(造営面90)に、使用者91の目の高さよりも上側に位置するように取り付けられる。使用者91は、分電盤1を使用する者であり、例えば住人などである。また、使用者91は、分電盤1の設置作業、又は分電盤1の修理などを行う作業者を含む。
ここにおいて、計測アダプタ6は、上述のようにベース部材200を介して、キャビネット本体11に取り付けられる(図1参照)。そして、ベース部材200の壁202は、下方に向かうにつれて前側の辺が後側の辺に近づくように傾斜している。このため、図1に示すように、計測アダプタ6を保持したベース部材200をキャビネット10に取り付けた状態では、計測アダプタ6の前面600は、キャビネット10の取付面112に対して傾斜することになる。すなわち、ベース部材200は、取付面112が鉛直方向に沿うように造営面90に取り付けられた取付状態において、計測アダプタ6の前面600が鉛直上方から鉛直下方に向かうにつれて造営面90に近づく向きに傾斜するように、計測アダプタ6を保持する。一例において、キャビネット10の取付面112に対する計測アダプタ6の前面600の傾斜角度θ1(図6参照)は、5°程度である。
上記のように本実施形態の分電盤1では、取付状態において、計測アダプタ6の前面600が、鉛直上方から鉛直下方に向かうにつれて造営面90に近づく向きに傾斜している。つまり、計測アダプタ6の前面600が斜め下方を向いている。したがって、計測アダプタ6の前面600に設けられている表示部671も、斜め下方を向いている(図1参照)。このため、使用者91が、目の高さよりも上方に位置する分電盤1内の表示部671を見る場合(図6参照)、使用者91の視線の方向と表示部671の表示面の法線方向とがなす角度は、計測アダプタ6の前面600が造営面90に平行な場合に比べて、小さくなる。言い換えれば、使用者91は、表示部671を、表示部671の表示面の法線方向に近い方向から見ることが可能となる。これにより、本実施形態の分電盤1では、使用者91が表示部671の表示内容を確認しやすくなり、計測アダプタ6の使い勝手が向上する。
なお、上述のように、蓋板162において、表示部671を露出させるための貫通孔1622の周りには、リブ1624が設けられている。これにより、計測アダプタ6の前面において貫通孔1622から露出する部分が、リブ1624によって制限される。計測アダプタ6の前面600が造営面90に平行な場合、リブ1624の存在により表示部671が見えにくくなるが、本実施形態の分電盤1では、リブ1624が存在していても、表示部671が見えやすい。
また、図1及び図3に示すように、本実施形態の分電盤1では、貫通孔1622の上半分から、表示部671の少なくとも一部が露出している。これにより、表示部671が貫通孔1622の下半分のみから露出している場合に比べて、表示部671がリブ1624に邪魔されにくくなり、表示部671の見やすさがさらに向上する。
また、本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ6の前面600において操作部68が設けられている部分も、斜め下方を向いている。このため、使用者91が操作部68を見やすくなり、操作部68を操作しやすくなる。これにより、本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ6の使い勝手が向上する。
また、本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ6の前面600の下半分に、接続部69(通信コネクタ691、LANケーブル差込口692、通信ポート693)が設けられている。そして、本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ6の前面600が斜め下方を向いているため、前面600の下半分とキャビネット10(蓋板162)との間には、前面600の上半分とキャビネット10との間と比べて、相対的に広いスペースS2(図1参照)が形成される。これにより、本実施形態の分電盤1では、接続部69に接続される配線の引き回しのスペースを確保しやすくなり、計測アダプタ6の使い勝手が向上する。
さらに、本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ6の前面600が斜め下方を向いており、かつ、計測アダプタ6の前面600において表示部671が接続部69よりも上側に設けられている。これにより、表示部671の見やすさを向上させつつ、接続部69に接続される配線の引き回しのスペースを確保することが可能となる。
この点について、比較例1の分電盤1A及び比較例2の分電盤1Bと、実施形態の分電盤1との比較を交えて、説明する。
図7Aに示すように、比較例1の分電盤1Aでは、計測アダプタ6Aの前面600Aがキャビネット10Aの取付面112Aと平行となるように、ベース部材200Aが計測アダプタ6Aを保持している。また、比較例1の分電盤1Aでは、計測アダプタ6Aの前面600Aがキャビネット10Aの蓋板162Aに近づくように、ベース部材200Aが計測アダプタ6Aを保持している。これにより、比較例1の分電盤1Aでは、表示部671Aを貫通孔1622Aに近づけて、表示部671Aの見やすさを確保している。
しかしながら、比較例1の分電盤1Aでは、接続部も蓋板162Aに近づくため、接続部に接続される配線の引き回しのスペースを確保するのが難しい。
図7Bに示すように、比較例2の分電盤1Bでは、計測アダプタ6Bの前面600Bがキャビネット10Bの取付面112Bと平行となるように、ベース部材200Bが計測アダプタ6Bを保持している。また、比較例2の分電盤1Bでは、計測アダプタ6Bの前面600Bがキャビネット10Bの蓋板162Bから離れるように、ベース部材200Bが計測アダプタ6Bを保持している。これにより、比較例2の分電盤1Bでは、接続部に接続される配線の引き回しのスペースを確保している。
しかしながら、比較例2の分電盤1Bでは、表示部671Bも貫通孔1622Bから遠ざかってしまい、表示部671Bの見やすさが低下する可能性がある。
これに対し、本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ6の前面600が斜め下方を向いており、かつ、計測アダプタ6の前面600において表示部671が接続部69よりも上側に設けられている。これにより、表示部671の見やすさを向上させつつ、接続部69に接続される配線の引き回しのスペースを確保することが可能となる。つまり、本実施形態では、表示部671を貫通孔1622に近づけつつ、接続部69を蓋板162から遠ざけることが可能である。
要するに、本実施形態の分電盤1では、ベース部材200は、取付状態において計測アダプタ6の前面600が鉛直上方から鉛直下方に向かうにつれて造営面90に近づく向きに傾斜するように、計測アダプタ6を保持する。取付状態は、キャビネット10の取付面112が鉛直方向に沿うように造営面90に取り付けられた分電盤1の状態である。本実施形態の分電盤1は上記のように構成されているので、取付状態において、計測アダプタ6の前面に設けられている表示部671及び操作部68に対して使用者がアクセスしやすくなり、また、接続部69に接続される配線の引き回しスペースが確保しやすくなる。したがって、本実施形態の分電盤1では、計測アダプタ6の使い勝手を向上させることが可能となる。
(2)変形例
以下に、変形例について列記する。以下に説明する各変形例は、実施形態及び他の変形例と適宜組み合わせて適用可能である。
計測アダプタ6は、少なくとも、分電盤1内の主幹ブレーカ2及び分岐ブレーカ3の少なくとも一方を通過する電力を計測する計測機能及びキャビネット10の外部に配置された機器と通信する通信機能を有していればよい。例えば、計測アダプタ6は、操作ボタン681(操作部68)を備えていなくてもよく、外部の機器から受け取った操作情報に基づいて動作が制御されてもよい。
傾斜角度θ1は、5°程度には限られない。傾斜角度θ1は、分電盤1の使用が想定される場所等に応じて適宜変更されてもよい。傾斜角度θ1は、例えば、壁202の傾斜角度が異なるベース部材200を用いることで、変更可能である。
ベース部材200は、キャビネット10と別体でなくてもよく、キャビネット10と一体に形成されていてもよい。
本実施形態において、計測アダプタ6は、分電盤1の構成要件ではない。つまり、分電盤1は、計測アダプタ6が取り付けられるベース部材200を有していればよく、計測アダプタ6を備えるか否かは任意である。
(3)態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様の分電盤(1)は、キャビネット(10)と、ベース部材(200)と、を備える。キャビネット(10)は箱状である。キャビネット(10)は、造営面(90)に対する取付面(112)を有する。ベース部材(200)は、キャビネット(10)に収容される。ベース部材(200)は、計測アダプタ(6)が取り付けられる。計測アダプタ(6)は、分電盤(1)内の主幹ブレーカ(2)及び分岐ブレーカ(3)の少なくとも一方を通過する電力を計測する計測機能及びキャビネット(10)の外部に配置された機器と通信する通信機能を有する。ベース部材(200)は、取付状態において、計測アダプタ(6)の前面(600)が鉛直上方から鉛直下方に向かうにつれて造営面(90)に近づく向きに傾斜するように、計測アダプタ(6)を保持する。取付状態は、キャビネット(10)の取付面(112)が鉛直方向に沿うように造営面(90)に取り付けられた状態である。
第1の態様によれば、取付状態において、計測アダプタ(6)の前面(600)が斜め下方を向くように計測アダプタ(6)がベース部材(200)に保持される。このため、使用者(91)が計測アダプタ(6)の前面(600)に対してアクセスしやすくなるので、計測アダプタ(6)の使い勝手が向上する。
第2の態様の分電盤(1)では、第1の態様において、計測アダプタ(6)は、前面(600)に、計測機能に関する情報を表示する表示部(671)を有する。
第2の態様によれば、表示部(671)が斜め下方を向くように、計測アダプタ(6)がベース部材(200)に保持される。このため、使用者(91)が表示部(671)を見やすくなるので、計測アダプタ(6)の使い勝手が向上する。
第3の態様の分電盤(1)では、第1又は第2の態様において、計測アダプタ(6)は、前面(600)に、計測機能に関する操作を受け付ける操作部(68)を有する。
第3の態様によれば、計測アダプタ(6)の前面(600)において操作部(68)(操作ボタン681)が設けられている領域が斜め下方を向くように、計測アダプタ(6)がベース部材(200)に保持される。このため、使用者(91)が操作部(68)を操作しやすくなるので、計測アダプタ(6)の使い勝手が向上する。
第4の態様の分電盤(1)では、第1~第3の何れかの態様において、計測アダプタ(6)は、その前面(600)に、取付状態において少なくとも下半分のいずれかの位置に、配線が接続される接続部(69)(通信コネクタ691、LANケーブル差込口692、通信ポート693)を有する。
第4の態様によれば、計測アダプタ(6)の前面(600)の下半分とキャビネット(10)との間に、接続部(69)に接続される配線を引き回すためのスペース(S2)を確保しやすくなる。これにより、計測アダプタ(6)の使い勝手が向上する。
第5の態様の分電盤(1)では、第1~第4の何れかの態様において、ベース部材(200)は、計測アダプタ(6)に接続される配線を収容する収容スペース(空間S1)を備える。
第5の態様によれば、計測アダプタ(6)に接続される配線を、収容スペースに収容することが可能となる。
第6の態様の分電盤(1)は、第1~第5の何れかの態様において、計測アダプタ(6)を更に備える。
第6の態様によれば、計測アダプタ(6)の使い勝手が向上する。
1 分電盤
10 キャビネット
112 取付面
2 主幹ブレーカ
3 分岐ブレーカ
6 計測アダプタ
600 前面
671 表示部
68 操作部
69 接続部
200 ベース部材
90 造営面
S1 空間(収容スペース)

Claims (6)

  1. 造営面に対する取付面を有する箱状のキャビネットと、
    前記キャビネットに収容されて、分電盤内の主幹ブレーカ及び分岐ブレーカの少なくとも一方を通過する電力を計測する計測機能及び前記キャビネットの外部に配置された機器と通信する通信機能を有する計測アダプタが取り付けられるベース部材と、
    を備え、
    前記ベース部材は、前記キャビネットの前記取付面が鉛直方向に沿うように前記造営面に取り付けられた取付状態において、前記計測アダプタの前面が鉛直上方から鉛直下方に向かうにつれて前記造営面に近づく向きに傾斜するように、前記計測アダプタを保持する、
    分電盤。
  2. 造営面に対する取付面を有する箱状のキャビネットと、
    分電盤内の主幹ブレーカ及び分岐ブレーカの少なくとも一方を通過する電力を計測する計測機能及び前記キャビネットの外部に配置された機器と通信する通信機能を有する計測アダプタと、
    前記キャビネットに収容されて、前記計測アダプタが取り付けられるベース部材と、
    を備え、
    前記ベース部材は、前記キャビネットの前記取付面が鉛直方向に沿うように前記造営面に取り付けられた取付状態において、前記計測アダプタの前面が鉛直上方から鉛直下方に向かうにつれて前記造営面に近づく向きに傾斜するように、前記計測アダプタを保持する、
    分電盤。
  3. 前記計測アダプタは、前記前面に、前記計測機能に関する情報を表示する表示部を有する、
    請求項1又は2記載の分電盤。
  4. 前記計測アダプタは、前記前面に、前記計測機能に関する操作を受け付ける操作部を有する、
    請求項1~3の何れか一項記載の分電盤。
  5. 前記計測アダプタは、前記前面に、前記取付状態において少なくとも下半分のいずれかの位置に、配線が接続される接続部を有する、
    請求項1~4の何れか一項記載の分電盤。
  6. 前記ベース部材は、前記計測アダプタに接続される配線を収容する収容スペースを備える、
    請求項1~5の何れか一項記載の分電盤。
JP2018053556A 2018-03-20 2018-03-20 分電盤 Active JP7209242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053556A JP7209242B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 分電盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053556A JP7209242B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 分電盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019165605A JP2019165605A (ja) 2019-09-26
JP7209242B2 true JP7209242B2 (ja) 2023-01-20

Family

ID=68064970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018053556A Active JP7209242B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 分電盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7209242B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246275A (ja) 2009-04-07 2010-10-28 Kawamura Electric Inc 住宅用分電盤
JP2015195679A (ja) 2014-03-31 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤用内器の取付部材、分電盤用内器、分電盤
JP2015198470A (ja) 2014-03-31 2015-11-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 計測器付き分電盤用キャビネットおよび分電盤
JP2016163361A (ja) 2015-02-26 2016-09-05 東芝ライテック株式会社 計測ユニットおよび分電盤

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5529289Y2 (ja) * 1974-09-30 1980-07-12
JPS5529288Y2 (ja) * 1974-09-30 1980-07-12

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246275A (ja) 2009-04-07 2010-10-28 Kawamura Electric Inc 住宅用分電盤
JP2015195679A (ja) 2014-03-31 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤用内器の取付部材、分電盤用内器、分電盤
JP2015198470A (ja) 2014-03-31 2015-11-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 計測器付き分電盤用キャビネットおよび分電盤
JP2016163361A (ja) 2015-02-26 2016-09-05 東芝ライテック株式会社 計測ユニットおよび分電盤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019165605A (ja) 2019-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7178581B2 (ja) 送り端子カバー及び分電盤
JP6399430B2 (ja) 分電盤用内器の取付部材、分電盤用内器、分電盤
JP7209242B2 (ja) 分電盤
JP6350936B2 (ja) 分電盤用内器、通信アダプタ装置、分電盤
WO2015104740A1 (ja) 制御システムおよび分電盤
JP2015111988A (ja) 分電盤用内器、分電盤用内器ユニット、分電盤
JP2016163363A (ja) 分電盤
JP2016163362A (ja) 分電盤
JP2018153096A (ja) 計測ユニットおよび分電盤
JP6323778B2 (ja) 分電盤用キャビネット及びそれを用いた分電盤
JP6399431B2 (ja) 計測器付き分電盤用キャビネットおよび分電盤
JP6264610B2 (ja) 分電盤
JP6621004B2 (ja) 分電盤のキャビネット、分電盤、分電盤システム、分電盤の生産方法
JP6471990B2 (ja) 導電バー、分電盤用キャビネットおよび分電盤
JP6260823B2 (ja) 計測器付き分電盤用キャビネットおよび分電盤
WO2016042712A1 (ja) 住宅用分電盤
JP6340718B2 (ja) 分電盤用内器及びそれを用いた分電盤
JP6350825B2 (ja) 計測ユニットおよび分電盤
JP6256878B2 (ja) 分電盤用内器及びそれを用いた分電盤
JP7012281B2 (ja) 端子カバー及び端子カバー付分電盤
JP7203345B2 (ja) 電気機器及び分電盤
WO2015166626A1 (ja) 電流計測器及びそれを用いた分電盤
JP6432856B2 (ja) 電流計測器、計測器付き分電盤用キャビネットおよび分電盤
JP6260822B2 (ja) 分電盤用キャビネットおよび分電盤
JP6238172B2 (ja) 分電盤用キャビネットおよび分電盤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221223

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7209242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151