JP2010246275A - 住宅用分電盤 - Google Patents

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浩 近藤
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Abstract

【課題】本発明は、簡単な構造で、住宅用分電盤の設置や配線をする作業者がブレーカの端子部を視認しやすくし、配線作業のしやすい住宅用分電盤を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明に係る住宅用分電盤は、分岐ブレーカ４の少なくとも上段の上側の端子部が住宅用分電盤の手前へ向かうように、内部機器ユニットをキャビネットの基台２ａに対して前傾させて取り付け、住宅用分電盤の設置や配線をする作業者がブレーカの端子部を視認しやすくしたことを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、レールに主幹ブレーカ・分岐ブレーカを配列したパネルを渡して成る内部機器ユニットをキャビネットに収納して構成される住宅用分電盤に関するものである。
図４に示すように、主幹ブレーカと分岐ブレーカ３１がパネル３２に載置され、ブレーカ間は電線やバー等の導体で接続されて内機が構成される。内機をキャビネット３３に配置して前面開口はカバーで施蓋し住宅用分電盤３４が構成される。キャビネット３３は背面部を住宅の壁面に固定して設置される。
住宅用分電盤は、近年省スペース化が進んでおり、内部機器も小型化し、キャビネット自体も小さく、取り付け場所の制約を少なくしたり、製造コストを抑えたりしてきている。住宅用分電盤の設置場所は、下足箱の中や、壁面の天井近くの高い位置であることが多かった。このように、小型化した住宅用分電盤３４は鉛直面に取り付けられ、内機も鉛直に配置されていた。
２００７カワムラ総合カタログ電設資材編平成１９年６月２０日発行
しかしながら上記従来の住宅用分電盤では、ブレーカ等の内部機器も小型化し、キャビネットもできるだけ小さなものを使って構成されているため、ブレーカの、特に分岐ブレーカの端子部への配線のためのスペースを確保するのが難しかった。さらに、住宅用分電盤が天井近くの壁面に取り付けられた場合、上段に配列された分岐ブレーカの端子口は暗がりになり、配線作業がしにくいという欠点があった。
そこで本発明は、簡単な構造で、配線作業のしやすい住宅用分電盤を提供することを目的とし、その構造は、分岐ブレーカの少なくとも上段の上側の端子部が住宅用分電盤の手前へ向かうように、内部機器ユニットをキャビネットの基台に対して前傾させて取り付けることを特徴とする。
本発明は、分岐ブレーカの少なくとも上段の上側の端子部が住宅用分電盤の手前へ向かうように、内部機器ユニットをキャビネットの基台に対して前傾させて取り付けるため、住宅用分電盤の上方にも配線スペースが確保でき、配線作業がしやすくなる。住宅用分電盤が天井近くに設置された場合でも、上段に設けられた分岐ブレーカの端子口の視認性を向上させることができ、配線作業の効率を上げられる。
住宅用分電盤の機器の配列を示す正面図である。 電気機器類を示す説明図である。 分岐ブレーカの配列を示す側面図である。 作業者の視線を示す説明図である。 従来の住宅用分電盤における分岐ブレーカの配列を示す側面図である。
本発明に係る住宅用分電盤の実施例を図１〜図４の添付図面に基いて説明する。
住宅用分電盤１は、キャビネット２に主幹ブレーカ３や分岐ブレーカ４等の電気機器を配列し構成されている。キャビネット２の基台２ａ背面に配線口５が設けられ、壁面から住宅用分電盤１へ通線されるようになっている。図１に示すように、内部機器ユニットは、向かって左側に主幹ブレーカ３が配置され、右側に分岐ブレーカ４が上下に複数段に配列されることが多い。キャビネット２の基台２ａにはレール６が渡され、レール６にブレーカ等を載置したパネル７が固定される。パネル７に主幹ブレーカ３や分岐ブレーカ４を配列して内部機器ユニットを構成する。主幹ブレーカ３から分岐ブレーカ４は導電バー８で接続され、分岐ブレーカ４から機器類へは電線で基台２ａ背面の配線口５から通線され接続される。
キャビネット２は住宅の壁面に鉛直に取り付けられる。本発明に係る住宅用分電盤１では、ブレーカ等の電気機器類のキャビネット２への取り付けを前傾させた状態とする。住宅用分電盤１は省スペース化が進められており、そのために、ブレーカ等の内部機器も小型化してきている。分岐ブレーカ４についても薄型のものが出てきており、そのために、端子部への配線がしにくくなるという課題があった。そこで、ブレーカ等の電気機器類をキャビネット２に対して前傾して取り付けることで、特に、上段の分岐ブレーカ４の端子口の視認性を向上させるものである。また、電気機器類を前傾させて取り付けると下段の分岐ブレーカ４の端子口は背面側に向かってしまうが、住宅用分電盤１は、住宅の壁面の天井近くの高い位置に設置されることが多く、分岐ブレーカ４の端子口が多少背面に向かってしまっても、低い位置からの配線作業となるため、作業効率を妨げることはない。
この取り付け方法の例として、キャビネット２の基台２ａの上側に取り付け板を敷設し、下側より手前に高くする。その基台にレールを渡し、内部機器を前傾させて取り付けるものがある。
また、機器を取り付けたパネルを固定するためのキャビネットの基台に渡すレールに傾斜を持たせて電気機器類を前傾して取り付ける構造とする。
住宅用分電盤１は、近年省スペース化が進んでおり、内部に設置されるブレーカ３，４等の機器も小型化されてきている。特に分岐ブレーカ４は薄型化した上、多数の分岐ブレーカ４を密集させて配置するため、端子口も密集し、端子へ接続される電線の収納場所を限られたスペースで確保することも課題となっていた。内部機器を前傾させて取り付けることで、内部機器の背面側に電線の収納スペースが設けられることになる。
１ 住宅用分電盤
２ キャビネット
２ａ 基台
３ 主幹ブレーカ
４ 分岐ブレーカ
５ 配線口
６ レール
７ パネル
８ 導電バー

Claims (1)

  1. レールに主幹ブレーカ・分岐ブレーカを配列したパネルを渡して成る内部機器ユニットをキャビネットに収納して構成される住宅用分電盤であって、前記分岐ブレーカの少なくとも上段の上側の端子部が前記住宅用分電盤の手前へ向かうように、前記内部機器ユニットを前記キャビネットの基台に対して前傾させて取り付けることを特徴とする住宅用分電盤。
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