JP2016192550A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に供給される処理液の量を一定に調整することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供する。【解決手段】時点t1において、吐出弁およびサックバック弁が閉じられ、かつ前停止弁が開かれている。この状態では、処理液ノズルに薬液は供給されない。時点t2において、吐出弁が開かれる。これにより、処理液ノズルから基板に薬液が吐出される。この場合、処理液ノズルへの供給流量は、処理流量F1となる。時点t3において、前停止弁が閉じられる。これにより、処理液ノズルへの供給流量が、制限流量F2に低下する。時点t4において、吐出弁が閉じられる。これにより、処理液ノズルへの薬液の供給が停止され、処理液ノズルからの薬液の吐出が停止される。その後、時点t5において、サックバック弁が開かれる。これにより、処理液ノズル内の液面位置が引き上げられる。【選択図】図5

Description

本発明は、処理液を用いて基板を処理する基板処理装置および基板処理方法に関する。
処理液を用いて基板に処理を行う基板処理装置では、ノズルが配管を介して処理液供給源に接続され、その配管に介挿された吐出弁が開かれることにより、ノズルに処理液が供給される。それにより、ノズルから基板に処理液が吐出される。基板の処理の終了後、吐出弁が閉じられると、ノズルからの処理液の吐出が停止される(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−212488号公報
各基板の処理条件を一定にするために、各基板に供給される処理液の量を一定に調整することが求められる。例えば、吐出弁が開かれてから閉じられるまでの時間が一定に調整される。しかしながら、吐出弁が閉じられた後にも慣性によってノズルから処理液が落下する。その処理液の落下量にばらつきがあると、基板に供給される処理液の量にもばらつきが生じる。
本発明の目的は、基板に供給される処理液の量を一定に調整することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
本発明者は、実験および考察を繰り返した結果、ノズルへの処理液の停止時にノズル内に残存する処理液の下端とノズルの下端との距離にばらつきが生じることが原因で基板に供給される処理液の量にばらつきが生じることを見出した。
(1)第1の発明に係る基板処理装置は、基板に処理液を用いた処理を行う基板処理装置であって、基板に処理液を吐出する処理液ノズルと、処理液ノズルに処理液を導く処理液供給系とを備え、処理液供給系は、処理液ノズルに処理液を導く処理液流路と、処理液流路に設けられる複数の弁と、複数の弁を制御する弁制御部とを含み、弁制御部は、処理の期間中に処理液流路における処理液の流量が第1の値となるように複数の弁の状態を設定し、処理の終了時の第1の時点で処理液流路における処理液の流量が第1の値よりも低い第2の値となるように複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させ、第1の時点よりも後の第2の時点で処理液流路が閉止されるように複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させる。
この基板処理装置においては、処理液供給系により処理液ノズルに処理液が導かれ、処理液ノズルから基板に処理液が吐出される。処理液供給系においては、処理液流路を通して処理液ノズルに処理液が導かれ、複数の弁により処理液流路における処理液の流量が切り替えられる。基板の処理の期間中には、処理液流路における処理液の流量が第1の値となるように複数の弁の状態が設定される。基板の処理の終了時の第1の時点で、処理液流路における処理液の流量が第2の値となるように、複数の弁のうち少なくとも1つの状態が変化される。第1の時点よりも後の第2の時点で、処理液流路が閉止されるように複数の弁のうち少なくとも1つの状態が変化され、処理液ノズルへの処理液の供給が停止される。
このように、処理液ノズルに供給される処理液の流量が第1の値から第2の値に低下された後、処理液ノズルへの処理液の供給が停止される。そのため、処理液の供給が停止される時点では、処理液ノズル内の処理液の運動エネルギーが小さい。それにより、処理液ノズルへの処理液の供給が停止された後に処理液ノズルから落下する処理液の量は少なく、その落下する処理液の量にばらつきがほとんど生じない。したがって、処理液ノズル内に残存する処理液の下端と処理液ノズルの下端と間の距離にばらつきが生じにくい。また、複数の弁によって処理液ノズルに供給される処理液の流量が切り替えられるため、処理液ノズルに供給される処理液の量にばらつきがほとんど生じない。これらにより、基板への処理液の供給量を一定に調整することができる。
(2)複数の弁は、開状態と閉状態とに切り替えられる第1および第2の開閉弁を含み、処理液流路は第1および第2の流路を含み、第1の流路は、処理液ノズルに処理液を導くように設けられ、第1および第2の開閉弁は第1の流路に設けられ、第2の流路は、第2の開閉弁をバイパスするように設けられ、弁制御部は、処理の期間中に第1および第2の開閉弁を開状態に維持し、第1の時点で第1の開閉弁を開状態に維持しつつ第2の開閉弁を閉状態に切り替え、第2の時点で第2の開閉弁を閉状態に維持しつつ第1の開閉弁を閉状態に切り替えてもよい。
この場合、処理の期間中には、第1および第2の流路の両方を通して処理液ノズルに処理液が導かれる。それにより、処理液流路における処理液の流量が第1の値となる。第1の時点から第2の時点までの期間には、第2の流路のみを通して処理液ノズルに処理液が導かれる。それにより、処理液流路における処理液の流量が第2の値となる。したがって、簡単な構成で処理液ノズルに供給される処理液の流量を第1の値から段階的に低下させることができる。
(3)複数の弁は、開状態と閉状態とに切り替えられる開閉弁、および開度を調整可能な流量調整弁を含み、弁制御部は、処理の期間中に開閉弁を開状態に維持しつつ流量調整弁の開度を第3の値に維持し、第1の時点から流量調整弁の開度を第3の値から第4の値に徐々に低下させ、第2の時点で開閉弁を閉状態に切り替えてもよい。
この場合、処理の期間中には、開閉弁が開状態に維持されかつ流量調整弁の開度が第3の値に維持され、処理液の流量が第1の値となる。第1の時点から流量調整弁の開度が第3の値から第4の値に徐々に低下されることにより、処理液の流量が第1の値から第2の値に徐々に低下される。これにより、処理液ノズル内における処理液の運動エネルギーが徐々に小さくなる。したがって、第1の時点から第2の時点までの間に、処理液の大きな液滴が処理液ノズルから基板上に落下することが防止される。
(4)処理液供給系は、処理の終了後に処理液ノズル内における処理液の液面を引き上げる引き上げ部をさらに含んでもよい。
この場合、処理の終了後に処理液ノズルに残存する処理液が自重によって落下することが防止される。それにより、処理液ノズル内に残存する処理液の量にばらつきが生じることが十分に防止される。また、処理液の落下によって基板に処理不良が生じることが防止される。
(5)処理の期間、第1の時点および第2の時点で処理液ノズルは基板の上方に静止してもよい。
この場合、第1の時点から第2の時点まで基板に安定的に処理液が供給される。それにより、基板に供給される処理液の量を精度良く調整することができる。
(6)第2の発明に係る基板処理方法は、基板に処理液を用いた処理を行う基板処理方法であって、処理液供給系により処理液ノズルに処理液を導くステップと、処理液ノズルから基板に処理液を吐出するステップとを備え、処理液供給系は、処理液ノズルに処理液を導く処理液流路と、処理液流路に設けられる複数の弁とを含み、処理液ノズルに処理液を導くステップは、処理の期間中に処理液流路における処理液の流量が第1の値となるように複数の弁の状態を設定するステップと、処理の終了時の第1の時点で処理液流路における処理液の流量が第1の値よりも低い第2の値となるように複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップと、第1の時点よりも後の第2の時点で処理液流路が閉止されるように複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップとを含む。
この基板処理方法によれば、処理液ノズルに供給される処理液の流量が第1の値から第2の値に低下された後、処理液ノズルへの処理液の供給が停止される。そのため、処理液の供給が停止される時点では、処理液ノズル内の処理液の運動エネルギーが小さい。それにより、処理液ノズルへの処理液の供給が停止された後に処理液ノズルから落下する処理液の量は少なく、その落下する処理液の量にばらつきがほとんど生じない。したがって、処理液ノズル内に残存する処理液の下端と処理液ノズルの下端と間の距離にばらつきがほとんど生じない。また、複数の弁によって処理液ノズルに供給される処理液の流量が切り替えられるため、処理液ノズルに供給される処理液の量にばらつきが生じにくい。これらにより、基板への処理液の供給量を一定に調整することができる。
(7)複数の弁は、開状態と閉状態とに切り替えられる第1および第2の開閉弁を含み、処理液流路は第1および第2の流路を含み、第1の流路は、処理液ノズルに処理液を導くように設けられ、第1および第2の開閉弁は第1の流路に設けられ、第2の流路は、第2の開閉弁をバイパスするように設けられ、処理の期間中に複数の弁の状態を設定するステップは、第1および第2の開閉弁を開状態に維持することを含み、第1の時点で複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップは、第1の開閉弁を開状態に維持しつつ第2の開閉弁を閉状態に切り替えることを含み、第2の時点で複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップは、第2の開閉弁を閉状態に維持しつつ第1の開閉弁を閉状態に切り替えることを含んでもよい。
この場合、処理の期間中には、第1および第2の流路の両方を通して処理液ノズルに処理液が導かれる。それにより、処理液流路における処理液の流量が第1の値となる。第1の時点から第2の時点までの期間には、第2の流路のみを通して処理液ノズルに処理液が導かれる。それにより、処理液流路における処理液の流量が第2の値となる。したがって、簡単な構成で処理液ノズルに供給される処理液の流量を第1の値から段階的に低下させることができる。
(8)複数の弁は、開状態と閉状態とに切り替えられる開閉弁、および開度を調整可能な流量調整弁を含み、処理の期間中に複数の弁の状態を設定するステップは、開閉弁を開状態に維持しつつ流量調整弁の開度を第3の値に維持することを含み、第1の時点で複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップは、第1の時点から流量調整弁の開度を第3の値から第4の値に徐々に低下させることを含み、第2の時点で複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップは、開閉弁を閉状態に切り替えることを含んでもよい。
この場合、処理の期間中には、開閉弁が開状態に維持されかつ流量調整弁の開度が第3の値に維持され、処理液の流量が第1の値となる。第1の時点から流量調整弁の開度が第3の値から第4の値に徐々に低下されることにより、処理液の流量が第1の値から第2の値に徐々に低下される。これにより、処理液ノズル内における処理液の運動エネルギーが徐々に小さくなる。したがって、第1の時点から第2の時点までの間に、処理液の大きな液滴が処理液ノズルから基板上に落下することが防止される。
本発明によれば、基板への処理液の供給量を一定に調整することができる。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 図1の基板処理装置の模式的斜視図である。 基板処理装置における薬液の供給経路について説明するための図である。 各処理ユニットの構成について説明するための図である。 基板の薬液処理時における各弁の開閉について説明するためのタイムチャートである。 処理液ノズル内の薬液の状態について説明するための模式的断面図である。 処理ユニットの変形例を示す図である。 図7の処理ユニットでの薬液処理時における各弁の開閉について説明するためのタイムチャートである。 実施例および比較例について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係る基板処理装置および基板処理方法について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板または光ディスク用基板等をいう。
(1)基板処理装置の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。図2は、図1の基板処理装置の模式的斜視図である。図1の基板処理装置100は、基板に処理液として薬液を用いた処理(以下、薬液処理と呼ぶ。)を行う。基板処理装置100は、インデクサ部10、処理部20および補助部30を備える。インデクサ部10には、インデクサロボット11および制御部200が設けられる。薬液処理前の基板が、カセットに収容された状態でインデクサ部10に搬入される。インデクサロボット11は、カセットから薬液処理前の基板を取り出し、その基板を後述の搬送ロボット15に渡す。また、インデクサロボット11は、後述の搬送ロボット15から薬液処理後の基板を受け取り、その基板をカセットに戻す。制御部200は、基板処理装置100の各構成要素を制御する。
処理部20は、処理ユニット群U1,U2,U3,U4および搬送ロボット15を含む。処理ユニット群U1,U2は、処理部20の一方の側面に沿って並ぶように配置され、処理ユニット群U3,U4は、処理部20の他方の側面に沿って並ぶように配置される。図2に示すように、処理ユニット群U1〜U4の各々は、上下に積層された複数の処理ユニット21を含む。本例では、各処理ユニット群が3つの処理ユニット21を含み、合計で12個の処理ユニット21が設けられる。各処理ユニット21において、基板の薬液処理が行われる。
図1に示すように、処理ユニット群U1〜U4によって取り囲まれたスペースに、搬送ロボット15が設けられる。搬送ロボット15は、インデクサロボット11から受け取った薬液処理前の基板を処理ユニット群U1〜U4の各処理ユニット21に搬送する。また、搬送ロボット15は、処理ユニット群U1〜U4の各処理ユニット21から薬液処理後の基板を取り出し、その基板をインデクサロボット11に渡す。
補助部30は、液循環室31を含む。液循環室31から処理部20の処理ユニット群U1〜U4の各処理ユニット21に薬液が供給される。
図3は、基板処理装置100における薬液の供給経路について説明するための図である。図3に示すように、液循環室31には、薬液タンク41が設けられる。薬液タンク41には、基板の薬液処理に用いられる薬液が貯留される。薬液として、例えば、SC1(アンモニア過酸化水素水混合液)、SC2(塩酸過酸化水素水混合液)、SPM(sulfuric acid / hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水混合液)、フッ酸またはバッファードフッ酸が用いられる。
薬液タンク41には、循環配管PCの一端および他端が接続される。循環配管PCには、ポンプ42、温調装置43およびフィルタ44が介挿される。ポンプ42は、循環配管PCの一端から他端に向かって薬液が流れるように、循環配管PC内の薬液を圧送する。これにより、薬液タンク41内の薬液が循環配管PCを通して循環される。温調装置43は、ポンプ42の上流に配置され、循環配管PCを通る薬液の温度を予め定められた値に調整する。フィルタ44は、ポンプ42の下流に配置され、循環配管PCを通る薬液から異物を除去する。
フィルタ44の下流において、循環配管PCに処理用循環配管P1,P2,P3,P4の一端および他端がそれぞれ接続される。処理用循環配管P1〜P4は、液循環室31から処理部20に延び、かつ処理部20から液循環室31に延びる。処理部20において、処理用循環配管P1は、処理ユニット群U1の近傍を通るように延び、処理用循環配管P2は、処理ユニット群U2の近傍を通るように延び、処理用循環配管P3は、処理ユニット群U3の近傍を通るように延び、処理用循環配管P4は、処理ユニット群U4の近傍を通るように延びる。処理用循環配管P1〜P4の他端は、処理用循環配管P1〜P4の一端よりも下流の循環配管PCの位置に接続される。
複数の処理ユニット21にそれぞれ対応するように複数の分岐配管Pdが設けられる。処理ユニット群U1の複数の処理ユニット21は、対応する分岐配管Pdを介して処理用循環配管P1にそれぞれ接続される。同様に、処理ユニット群U2〜U4の複数の処理ユニット21は、対応する分岐配管Pdを介して処理用循環配管P2〜P4にそれぞれ接続される。
循環配管PCを流れる薬液は、温調装置43によって一定の温度に調整され、かつフィルタ44を通して浄化される。浄化後の薬液が、処理用循環配管P1〜P4を通して処理部20に導かれた後に液循環室31に戻される。また、処理用循環配管P1〜P4から各分岐配管Pdを通して各処理ユニット21に薬液が導かれる。
(2)処理ユニットの構成
図4は、各処理ユニット21の構成について説明するための図である。図4に示すように、処理ユニット21は、薬液処理室21aおよび薬液供給部21bを含む。薬液処理室21aは、回転保持部110、処理カップ120および処理液ノズル130を含む。回転保持部110は、スピンベース111、回転軸112および回転駆動部113を含む。スピンベース111は回転軸112の上端に固定され、スピンベース111上に、複数の保持ピン111aが設けられる。複数の保持ピン111aが基板Wの外周部に当接することにより、基板Wが水平に保持される。回転駆動部113によって回転軸112が回転されることにより、スピンベース111上に保持される基板Wが鉛直な回転中心線の周りで回転される。
処理カップ120は、回転保持部110を取り囲むように設けられ、基板Wから飛散する薬液を受け止める。処理カップ120によって受け止められた薬液は、回収または廃棄される。処理液ノズル130は、基板Wの上方の位置と基板Wの外方の位置との間で移動可能に設けられ、基板Wの上方の位置において、基板Wに向けて薬液を吐出する。
薬液供給部21bは、分岐配管Pd、吐出弁Vd、サックバック弁Vsおよび流量調整部150を含む。吐出弁Vdおよびサックバック弁Vsは、分岐配管Pdに介挿される。流量調整部150は、前停止弁Vp、補助配管Ptおよび制限部Vcを含む。前停止弁Vpは、分岐配管Pdに介挿される。補助配管Ptは、前停止弁Vpをバイパスするように分岐配管Pdに接続される。補助配管Ptに制限部Vcが介挿される。以下、流量調整部150において、前停止弁Vpおよび分岐配管Pdを含む流路を主流路と呼び、制限部Vcおよび補助配管Ptを含む流路を補助流路と呼ぶ。
分岐配管Pdの一端は、処理液ノズル130に接続され、他端は、図3の処理用循環配管P1〜P4のいずれかに接続される。分岐配管Pdにおいて、前停止弁Vpは吐出弁Vdよりも下流に設けられ、サックバック弁Vsは、前停止弁Vpよりも下流に設けられる。サックバック弁Vsは、処理液ノズル130内の液面位置を引き上げる。これにより、基板Wに薬液を供給すべきでない期間において、処理液ノズル130内の薬液が自重により基板Wに落下することが防止される。例えば、サックバック弁Vsはエアにより駆動されるダイアフラム弁である。以下の説明において、サックバック弁Vsが開かれるとは、サックバック弁Vsにより処理液ノズル130内の液面が引き上げられることを意味し、サックバック弁Vsが閉じられるとは、サックバック弁Vsにより処理液ノズル130内の液面が引き上げられないことを意味する。
吐出弁Vdおよび前停止弁Vpは、例えばエアにより駆動されるエア弁であり、薬液の流路を開閉する。制限部Vcは、例えばオリフィスであり、補助配管Ptを通る薬液の流量を制限する。本例では、吐出弁Vdの下流に流量調整部150が設けられるが、吐出弁Vdの上流に流量調整部150が設けられてもよい。
サックバック弁Vs、前停止弁Vpおよび吐出弁Vdは、それぞれエア供給管161,162,163を介してエア供給源160に接続される。エア供給管161には圧力調整部161aが介挿され、エア供給管162には圧力調整部162aが介挿され、エア供給管163には圧力調整部163aが介挿される。圧力調整部161a,162a,163aは、サックバック弁Vs、前停止弁Vpおよび吐出弁Vdに与えられるエアの圧力をそれぞれ調整する。制御部200によって圧力調整部161a,162a,163aが制御されることにより、サックバック弁Vs、前停止弁Vpおよび吐出弁Vdの開閉が切り替えられる。
吐出弁Vdが開かれることにより、分岐配管Pdを通して処理液ノズル130に薬液が供給される。この場合、流量調整部150において、前停止弁Vpが開かれていると、主流路および補助流路の両方に薬液が流れる。一方、前停止弁Vpが閉じられていると、補助流路のみに薬液が流れる。以下、処理液ノズル130に供給される薬液の流量を供給流量と呼ぶ。また、主流路および補助流路の両方に薬液が流れる場合の供給流量を処理流量と呼び、補助流路のみに薬液が流れる場合の供給流量を制限流量と呼ぶ。補助流路を流れる薬液の流量は制限部Vcによって制限されるので、制限流量は処理流量よりも少ない。本実施の形態において、処理流量および制限流量はそれぞれ一定である。薬液処理の内容によって処理流量および制限流量が適宜変更されてもよい。
(3)薬液処理時における各弁の開閉
図5は、基板Wの薬液処理時における各弁の開閉について説明するためのタイムチャートである。図5の上部には、処理液ノズル130に供給される薬液の流量(供給流量)の変化が示される。図5の下部には、吐出弁Vd、前停止弁Vpおよびサックバック弁Vsの開閉が示される。横軸は時間を表す。本例では、基板Wの上方に処理液ノズル130が静止される状態で、処理液ノズル130から基板Wの中心部に薬液が吐出される。
図5の例では、薬液処理の前の時点t1において、吐出弁Vdおよびサックバック弁Vsが閉じられ、かつ前停止弁Vpが開かれている。この状態では、処理液ノズル130に薬液は供給されない。時点t2において、吐出弁Vdが開かれる。これにより、分岐配管Pdを通して処理液ノズル130に薬液が供給され、処理液ノズル130から基板Wの中心部に薬液が吐出される。流量調整部150においては、主流路および補助流路の両方を通して薬液が流れる。この場合、処理液ノズル130への供給流量は、処理流量F1となる。時点t2から時点t3までの期間が、薬液処理の期間に相当する。
時点t3において、前停止弁Vpが閉じられる。これにより、流量調整部150において、主流路を通して薬液が流れず、補助流路のみを通して薬液が流れる。それにより、処理液ノズル130への供給流量が、制限流量F2に低下する。
時点t4において、吐出弁Vdが閉じられる。これにより、処理液ノズル130への薬液の供給が停止され、処理液ノズル130からの薬液の吐出が停止される。時点t3から時点t4までの期間が、薬液処理の終了時に相当する。その後、時点t5において、サックバック弁Vsが開かれる。これにより、処理液ノズル130内の液面位置が引き上げられる。
このように、本実施の形態では、基板Wの薬液処理の終了時に、処理液ノズル130への供給流量が段階的に低下される。具体的には、処理液ノズル130への供給流量が、処理流量から制限流量に低下された後に、処理液ノズル130への薬液の供給が停止される。供給流量が処理流量である時間、および供給流量が制限流量である時間は、薬液処理の内容によって適宜変更されてもよい。
なお、吐出弁Vdの閉状態から開状態への遷移速度(以下、開速度と呼ぶ)、ならびに吐出弁Vdおよび前停止弁Vpの開状態から閉状態への遷移速度(以下、閉速度と呼ぶ)は、各基板Wに供給される薬液の量に影響する。吐出弁Vdの開速度、ならびに吐出弁Vdおよび前停止弁Vpの閉速度は、各基板Wへの薬液の供給量にばらつきが生じないように一定に設定される。
(4)処理液ノズル内の薬液
処理液ノズル130への薬液の供給が停止された後の処理液ノズル130内の薬液の状態は、薬液の供給が停止される直前の処理液ノズル130への供給流量によって異なる。図6は、処理液ノズル130内の薬液の状態について説明するための模式的断面図である。図6の処理液ノズル130は、水平部130aおよび鉛直部130bを含む。水平方向に延びる水平部130aの一端から下方に湾曲して延びるように鉛直部130bが設けられる。
図6(a)の例では、薬液の供給が停止される直前の薬液の流量が処理流量であり、図6(b)の例では、薬液の供給が停止される直前の薬液の流量が制限流量である。図6(a)の例は比較例に相当し、図6(b)の例は本発明の実施例に相当する。また、図6(a)および図6(b)において、液面LS1は、吐出弁Vd(図4)が閉じられた後であってサックバック弁Vs(図4)が開かれる前(図5の時点t4よりも後であって時点t5よりも前)における薬液の液面を表し、液面LS2は、サックバック弁Vs(図4)が開かれた後(図5の時点t5以降)における薬液の液面を表す。
処理液ノズル130への薬液の供給が停止される直前の薬液の流量が処理流量である場合、薬液の供給が停止されたとき(吐出弁Vdが閉じられたとき)に、処理液ノズル130内の薬液の運動エネルギーが大きい。そのため、薬液の供給が停止された直後に処理液ノズル130から比較的多くの薬液が落下する。それにより、図6(a)に示すように、処理液ノズル130の下端から薬液の下端(液面LS1)までの距離Lが長くなる。
また、薬液の供給の停止後に処理液ノズル130から落下する薬液の量にばらつきが生じやすい。そのため、図6(a)の距離Lにばらつきが生じやすい。距離Lは、次に薬液処理室21aに搬入される基板Wへの薬液の供給量に影響する。
さらに、処理液ノズル130の下端部に薬液の液滴DLが付着しやすい。この液滴DLは、基板W上に落下することにより基板Wの処理不良の原因となる可能性があるともに、固化して処理液ノズル130から剥離することによりパーティクルになる可能性がある。さらに、処理液ノズル130内で、薬液が複数の部分(本例では、部分R1,R2)に分離する可能性もある。このような薬液の分離(以下、液切れと呼ぶ。)が生じると、次の基板Wに対する薬液の吐出が安定的に開始されない。
一方、処理液ノズル130への薬液の供給が停止される直前の薬液の流量が制限流量である場合、薬液の供給が停止されたときに処理液ノズル130内の薬液の運動エネルギーが小さい。そのため、薬液の供給が停止された直後に処理液ノズル130から落下する薬液の量は少ない。それにより、図6(b)に示すように、処理液ノズル130の下端から薬液の液面LS1までの距離Lが短くなる。
この場合、薬液の供給の停止後に処理液ノズル130から落下する薬液の量にばらつきはほとんど生じない。そのため、距離Lのばらつきは極めて小さい。したがって、基板Wへの薬液の供給量を一定に調整することができる。また、処理液ノズル130の下端部に薬液が付着する可能性も低い。それにより、基板Wへの液滴の落下およびパーティクルの発生を防止することができる。さらに、処理液ノズル130内で薬液が複数の部分に分離する可能性も低い。したがって、次の基板Wに対する薬液の吐出が安定的に開始される。
なお、流量調整部150を用いることなく、吐出弁Vdの閉速度を低くすることにより、処理液ノズル130への供給流量を処理流量から徐々に低下させることができる。この場合、処理液ノズル130への薬液の供給の停止後に処理液ノズル130から落下する薬液の量を減少させることができる。しかしながら、吐出弁Vdがエア弁である場合には、吐出弁Vdの閉速度を低くすると、基板Wへの薬液の供給量を精度良く調整することが困難になる。それに対して、本実施の形態では、前停止弁Vpおよび吐出弁Vdの開閉のみによって処理液ノズル130への供給流量が段階的に低下されるので、基板Wへの薬液の供給量を精度良く調整することができる。
(5)効果
本実施の形態に係る基板処理装置100においては、基板Wの薬液処理の終了時に、処理液ノズル130への供給流量が処理流量から制限流量に低下された後、処理液ノズル130への薬液の供給が停止される。これにより、処理液ノズル130内に残存する薬液の下端と処理液ノズル130の下端と間の距離にばらつきがほとんど生じない。また、吐出弁Vdおよび前停止弁Vpの開閉のみによって処理液ノズル130への供給流量が切り替えられるため、処理液ノズル130に供給される薬液の積算量にばらつきがほとんど生じない。したがって、基板Wへの薬液の供給量を一定に調整することができる。
また、本実施の形態では、吐出弁Vdおよび前停止弁Vpの両方が開状態に維持されることにより、主流路および補助流路の両方を通して処理液ノズル130に薬液が導かれる。その後、前停止弁Vpが閉状態に維持されかつ吐出弁Vdが開状態に維持されることにより、補助流路のみを通して処理液ノズル130に薬液が導かれる。これにより、簡単な構成で処理液ノズル130に供給される薬液の流量を段階的に低下させることができる。
また、本実施の形態では、薬液処理の終了後にサックバック弁Vsにより処理液ノズル130内における薬液の液面が引き上げられる。それにより、薬液処理の終了後に処理液ノズル130に残存する薬液が自重によって落下することが防止される。したがって、処理液ノズル130内に残存する薬液の量にばらつきが生じることが十分に防止される。また、薬液の落下によって基板Wに処理不良が生じることが防止される。
また、本実施の形態では、薬液処理の期間中および薬液処理の終了時に、基板Wの上方に処理液ノズル130が静止される。それにより、基板W上に安定的に薬液が供給される。したがって、基板Wに供給される薬液の量を精度良く調整することができる。
(6)処理ユニットの変形例
図7は、処理ユニット21の変形例を示す図である。図7の例について、図4の例と異なる点を説明する。図7の例において、流量供給部21bは、流量調整部150の代わりに、モータ164および流量調整弁Vp1を含む。流量調整弁Vp1は、例えばニードル弁である。制御部200は、モータ164を制御することにより、流量調整弁Vp1の開度を調整することができる。これにより、分岐配管Pdにおける薬液の流量を調整することができる。特に、流量調整弁Vpとしてニードル弁を用いることにより、薬液の流量を高い精度で調整することができる。
図8は、図7の処理ユニット21での薬液処理時における各弁の開閉について説明するためのタイムチャートである。図8の例について、図5の例と異なる点を説明する。図8の下部には、吐出弁Vdおよびサックバック弁Vsの開閉、ならびに流量調整弁Vp1の開度が示される。
図8の例では、時点t1において、流量調整弁Vp1の開度が最大値Nmaxに維持されている。時点t2において、吐出弁Vdが開かれると、分岐配管Pdを通して処理液ノズル130に薬液が供給され、処理液ノズル130から基板Wの中心部に薬液が吐出される。この場合、処理液ノズル130への供給流量は、処理流量F1となる。
時点t3から時点t3aまでの期間に、流量調整弁Vp1の開度が最大値Nmaxから中間値Nmidに徐々に低下される。これにより、処理液ノズル130への供給流量が、制限流量F2に低下する。最大値Nmaxは第3の値の例であり、中間値Nmidは第4の値の例である。時点t4において、吐出弁Vdが閉じられる。これにより、処理液ノズル130への薬液の供給が停止され、処理液ノズル130からの薬液の吐出が停止される。なお、時点t4またはその直後に流量調整弁Vp1の開度が0に調整されてもよい。その後、時点t5において、サックバック弁Vsが開かれると、処理液ノズル130内の液面位置が引き上げられる。
図8の例においても、基板Wの薬液処理の終了時に、処理液ノズル130への供給流量が段階的に低下される。それにより、薬液の供給の停止後に処理液ノズル130から落下する薬液の量にばらつきはほとんど生じない。そのため、基板Wへの薬液の供給量を一定に調整することができる。また、処理液ノズル130の下端部に薬液が付着する可能性が低いので、基板Wへの液滴の落下およびパーティクルの発生を防止することができる。さらに、処理液ノズル130内で薬液が複数の部分に分離する可能性も低いので、次の基板Wに対する薬液の吐出が安定的に開始される。
また、流量調整弁Vp1により処理液ノズル130への供給流量が処理流量F1から制限流量F2に徐々に変化されるので、処理液ノズル130内における薬液の運動エネルギーが徐々に小さくなる。そのため、時点t3から時点t4までの間に、処理液ノズル130から基板Wに薬液の大きな液滴が落下することが防止される。なお、流量調整弁Vp1がニードル弁である場合、モータ164によって流量調整部Vp1の開度を完全に0に調整することは困難であり、流量調整弁Vp1のみによって処理液ノズル130への薬液の供給を完全に停止することは困難である。そこで、本例では、吐出弁Vdが閉じられることにより、処理液ノズル130への薬液の供給が完全に停止される。流量調整弁Vp1およびモータ164の代わりに、電磁弁(ソレノイド弁)等の他の構成を用いて、処理液ノズル130の供給流量が徐々に低下されてもよい。
(7)実施例および比較例
本発明の実施例および比較例として、種々の条件で処理液ノズル130に薬液を供給し、供給停止後の処理液ノズル130内の薬液の状態を調べた。図9は、実施例および比較例について説明するための図である。実施例および比較例では、図6の処理液ノズル130を用いた。処理液ノズル130の鉛直部130bの全長Lt(図6)は、80mmである。また、鉛直部130bの湾曲部分の半径は40mmである。また、実施例では、図4の薬液供給部21bを用い、比較例では、流量調整部150が設けられていない点を除いて図4の薬液供給部21bと同様の構成を用いた。
図9に示すように、実施例1〜10では、処理流量を1500mL/minに設定し、制限流量を100〜1000mL/minの間でそれぞれ設定した。また、実施例1〜4では、吐出弁Vdの閉時間を1.0secに設定し、実施例5〜10では、吐出弁Vdの閉時間を3.0secに設定した。比較例1,2では、処理液ノズル130への供給流量を1775mL/minに設定した。
その結果、実施例1〜10では、距離Lが5〜40mmとなり、比較例1では、距離Lが73mmとなり、比較例2では、距離Lが60mmとなった。このことから、処理液ノズル130への供給流量が段階的に低下されることにより、薬液の供給の停止後に処理液ノズル130から落下する薬液の量が少なくなることがわかった。処理液ノズル130から落下する薬液の量が少ないほど、基板Wへの薬液の供給量のばらつきが小さい。そのため、実施例1〜10では、比較例1,2に比べて、基板Wに供給される薬液の流量のばらつきが小さくなる。
また、比較例1,2では、処理液ノズル130の下端部に薬液の液滴が付着しており、かつ処理液ノズル130内で液切れが生じていた。それに対して、実施例1〜10では、処理液ノズル130の下端部に液滴が付着しておらず、かつ処理液ノズル130内で液切れも生じていなかった。したがって、処理液ノズル130への供給流量が段階的に低下されることにより、処理液ノズル130への液滴の付着および液切れが防止されることがわかった。
また、実施例5〜10では、実施例1〜4に比べて、距離Lが小さい。したがって、吐出弁Vdの閉時間が1.0secである場合よりも、吐出弁Vdの閉時間が3.0secである場合に、距離Lが小さくなることがわかった。また、実施例1〜4の結果から、制限流量は500mL以下であることが好ましく、300mL以下であることがより好ましいことがわかった。
(8)他の実施の形態
(8−1)
上記実施の形態では、薬液処理の終了時に、処理液ノズル130に供給される薬液の流量が2段階で低下されるが、本発明はこれに限らない。薬液処理の終了時に、処理液ノズル130に供給される薬液の流量が3段階以上の多段階で低下されてもよい。
(8−2)
上記実施の形態では、薬液処理の期間中および薬液処理の終了時に、処理液ノズル130が基板Wの上方に静止されるが、本発明はこれに限らない。例えば、薬液処理の期間中に、基板Wの中心部の上方の位置と基板Wの周縁部の上方の位置との間で処理液ノズル130が移動されてもよい。薬液処理の終了時には、処理条件にばらつきが生じることを防止するため、処理液ノズル130が静止されることが好ましい。
(8−3)
上記実施の形態では、処理液ノズル130内における薬液の液面を引き上げるためにサックバック弁Vsが用いられるが、処理液ノズル130内における薬液の液面を引き上げるための構成はこれに限定されない。例えば、サックバック用の配管が分岐配管Pdに接続され、エジェクタによってサックバック用の配管を通して薬液が吸引されることにより、処理液ノズル130内の薬液の液面が引き上げられてもよい。この場合、サックバック用の配管にニードル弁またはオリフィス等が設けられてもよい。あるいは、サイフォンの原理によって分岐配管Pdから薬液が吸引されることにより処理液ノズル130内の薬液の液面が引き上げられてもよい。
(8−4)
上記実施の形態では、基板Wの薬液処理を行うための薬液が処理液として用いられるが、本発明はこれに限らない。例えば、基板Wの洗浄処理を行うための洗浄液または基板Wのリンス処理を行うためのリンス液が処理液として用いられてもよい。洗浄液およびリンス液は、例えば純水である。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、基板処理装置100が基板処理装置の例であり、処理液ノズル130が処理液ノズルの例であり、薬液供給部21bが処理液供給系の例であり、分岐配管Pdおよび補助配管Ptが処理液流路の例であり、吐出弁Vd、前停止弁Vpおよび流量調整弁Vp1が弁の例であり、制御部200が弁制御部の例であり、時点t3が第1の時点の例であり、時点t4が第2の時点の例であり、処理流量が第1の流量の例であり、制限流量が第2の流量の例である。また、吐出弁Vdが第1の開閉弁および開閉弁の例であり、前停止弁Vpが第2の開閉弁の例であり、流量調整弁Vp1が流量調整弁の例であり、分岐配管Pdが第1の流路の例であり、補助配管Ptが第2の流路の例であり、サックバック弁Vsが引き上げ部の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
本発明は、種々の基板処理装置に有効に利用可能である。
10 インデクサ部
20 処理部
21 処理ユニット
21a 薬液処理室
21b 薬液供給部
30 補助部
31 液循環室
100 基板処理装置
110 回転保持部
120 処理カップ
130 処理液ノズル
150 流量調整部
200 制御部
Pd 分岐配管
Pt 補助配管
Vc 制限部
Vd 吐出弁
Vp 前停止弁
Vp1 流量調整弁
Vs サックバック弁

Claims (8)

  1. 基板に処理液を用いた処理を行う基板処理装置であって、
    基板に処理液を吐出する処理液ノズルと、
    前記処理液ノズルに処理液を導く処理液供給系とを備え、
    前記処理液供給系は、
    前記処理液ノズルに処理液を導く処理液流路と、
    前記処理液流路に設けられる複数の弁と、
    前記複数の弁を制御する弁制御部とを含み、
    前記弁制御部は、前記処理の期間中に前記処理液流路における処理液の流量が第1の値となるように前記複数の弁の状態を設定し、前記処理の終了時の第1の時点で前記処理液流路における処理液の流量が第1の値よりも低い第2の値となるように前記複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させ、前記第1の時点よりも後の第2の時点で前記処理液流路が閉止されるように前記複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させる、基板処理装置。
  2. 前記複数の弁は、開状態と閉状態とに切り替えられる第1および第2の開閉弁を含み、
    前記処理液流路は第1および第2の流路を含み、
    前記第1の流路は、処理液ノズルに処理液を導くように設けられ、
    前記第1および第2の開閉弁は前記第1の流路に設けられ、
    前記第2の流路は、前記第2の開閉弁をバイパスするように設けられ、
    前記弁制御部は、前記処理の期間中に前記第1および第2の開閉弁を開状態に維持し、前記第1の時点で前記第1の開閉弁を開状態に維持しつつ前記第2の開閉弁を閉状態に切り替え、前記第2の時点で前記第2の開閉弁を閉状態に維持しつつ前記第1の開閉弁を閉状態に切り替える、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記複数の弁は、開状態と閉状態とに切り替えられる開閉弁、および開度を調整可能な流量調整弁を含み、
    前記弁制御部は、前記処理の期間中に前記開閉弁を開状態に維持しつつ前記流量調整弁の開度を第3の値に維持し、前記第1の時点から前記流量調整弁の開度を前記第3の値から第4の値に徐々に低下させ、前記第2の時点で前記開閉弁を閉状態に切り替える、請求項1記載の基板処理装置。
  4. 前記処理液供給系は、前記処理の終了後に前記処理液ノズル内における処理液の液面を引き上げる引き上げ部をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記処理の期間、前記第1の時点および前記第2の時点で前記処理液ノズルは基板の上方に静止する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 基板に処理液を用いた処理を行う基板処理方法であって、
    処理液供給系により処理液ノズルに処理液を導くステップと、
    前記処理液ノズルから基板に処理液を吐出するステップとを備え、
    前記処理液供給系は、前記処理液ノズルに処理液を導く処理液流路と、前記処理液流路に設けられる複数の弁とを含み、
    前記処理液ノズルに処理液を導くステップは、
    前記処理の期間中に前記処理液流路における処理液の流量が第1の値となるように前記複数の弁の状態を設定するステップと、
    前記処理の終了時の第1の時点で前記処理液流路における処理液の流量が第1の値よりも低い第2の値となるように前記複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップと、
    前記第1の時点よりも後の第2の時点で前記処理液流路が閉止されるように前記複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップとを含む、基板処理方法。
  7. 前記複数の弁は、開状態と閉状態とに切り替えられる第1および第2の開閉弁を含み、
    前記処理液流路は第1および第2の流路を含み、
    前記第1の流路は、処理液ノズルに処理液を導くように設けられ、
    前記第1および第2の開閉弁は前記第1の流路に設けられ、
    前記第2の流路は、前記第2の開閉弁をバイパスするように設けられ、
    前記処理の期間中に前記複数の弁の状態を設定するステップは、前記第1および第2の開閉弁を開状態に維持することを含み、
    前記第1の時点で前記複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップは、前記第1の開閉弁を開状態に維持しつつ前記第2の開閉弁を閉状態に切り替えることを含み、
    前記第2の時点で前記複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップは、前記第2の開閉弁を閉状態に維持しつつ前記第1の開閉弁を閉状態に切り替えることを含む、請求項6記載の基板処理方法。
  8. 前記複数の弁は、開状態と閉状態とに切り替えられる開閉弁、および開度を調整可能な流量調整弁を含み、
    前記処理の期間中に前記複数の弁の状態を設定するステップは、前記開閉弁を開状態に維持しつつ前記流量調整弁の開度を第3の値に維持することを含み、
    前記第1の時点で前記複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップは、前記第1の時点から前記流量調整弁の開度を前記第3の値から第4の値に徐々に低下させることを含み、
    前記第2の時点で前記複数の弁のうち少なくとも1つの状態を変化させるステップは、前記開閉弁を閉状態に切り替えることを含む、請求項6記載の基板処理方法。
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