JP2016192268A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】各加熱部の火力を十分に確保することができるとともに機器全体の消費電力を低減でき、使い勝手がよく、省エネ性の高い加熱調理器の提供。
【解決手段】加熱調理器本体と、トッププレートに載置された被加熱物を加熱する第1の加熱部と、加熱調理器本体に配置されたグリル部と、グリル部に載置された被加熱物を加熱する第2の加熱部と、第1の加熱部及び第2の加熱部の動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1の加熱部及び第2の加熱部をともに動作させる場合、第1の加熱部を第1の入力値よりも高い第3の入力値で、第1の通電時間よりも短い第3の通電時間動作させ、第2の加熱部を第2の入力値よりも高い第4の入力値、第2の通電時間よりも短い第4の通電時間動作させる、加熱調理器。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理器に関し、特に、被加熱物を誘導加熱する加熱調理器に関する。
従来、この種の加熱調理器においては、左IH部、右IH部、後IH部、及び、グリル部などの複数の加熱部を有し、使用する加熱部の組合せによって、加熱部への入力を増減させることにより、加熱調理器のピーク消費電力を抑制し、最大定格消費電力内で、各加熱部に火力を振り分ける構成が提案されている。また、複数の加熱コイルと、複数の加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを有し、インバータ回路の少なくとも一部の回路を複数の加熱コイル間で共有し、複数の加熱コイルを時分割で排他的に制御する加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−104261号公報
しかしながら、上記従来の加熱調理器においては、複数の加熱コイルを少なくとも一部を共有したインバータ回路にて、時分割で排他的に制御しているため、1つの加熱コイルあたりの火力が低下し、十分な調理性能を得ることが出来ない場合があった。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、各加熱部の火力を十分に確保することができるとともに機器全体の消費電力を低減でき、使い勝手がよく、省エネ性の高い加熱調理器を提供することを目的とする。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、被加熱物が載置されるトッププレートを有する加熱調理器本体と、加熱調理器本体内に配置されており、トッププレートに載置された被加熱物を加熱する第1の加熱部と、加熱調理器本体に配置されたグリル部と、加熱調理器本体内に配置されており、グリル部に載置された被加熱物を加熱する第2の加熱部と、第1の加熱部及び第2の加熱部の動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1の加熱部と第2の加熱部とを排他制御しており、制御部は、第1の加熱部を単独で動作させる場合は、第1の加熱部に入力される入力値を第1の入力値とし、第1の加熱部への周期あたり通電時間を第1の通電時間とし、第1の加熱部を動作させ、第2の加熱部を単独で動作させる場合は、第2の加熱部に入力される入力値を第2の入力値とし、第2の加熱部への周期あたりの通電時間を第2の通電時間とし、第2の加熱部を動作させ、第1の加熱部及び第2の加熱部をともに動作させる場合は、第1の加熱部に入力される入力値を第1の入力値よりも高い第3の入力値とし、第1の加熱部への周期あたりの通電時間を第1の通電時間よりも短い第3の通電時間とし、第1の加熱部を動作させるとともに、第2の加熱部に入力される入力値を第2の入力値よりも高い第4の入力値とし、第2の加熱部への周期あたりの通電時間を第2の通電時間よりも短い第4の通電時間とし、第2の加熱部を動作させる、加熱調理器としたものである。
これにより、制御部は、第1の加熱部及び第2の加熱部を動作させる場合は、第1の加熱部または第2の加熱部を単独で動作させる場合と比較して、第1の加熱部及び第2の加熱部に入力される入力値を大きくするとともに、第1の加熱部及び第2の加熱部への周期
あたりの通電時間を短くするため、第1の加熱部及び第2の加熱部の火力を十分に確保することができ、加熱調理器の使い勝手を向上させることができる。
また、制御部は、第1の加熱部または第2の加熱部を単独で動作させる場合は、第1の加熱部及び第2の加熱部を動作させる場合と比較して、第1の加熱部及び第2の加熱部に入力される入力値を小さくするとともに、第1の加熱部及び第2の加熱部への周期あたりの通電時間を長くするため、加熱調理器全体のピーク消費電力を低減することができ、加熱調理器の省エネ性を向上させることができる。
本発明の加熱調理器によれば、各加熱部の火力を十分に確保することができるとともに機器全体の消費電力を低減でき、使い勝手がよく、省エネ性の高い加熱調理器を提供することができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の全体斜視図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の分解斜視図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の断面図 本発明の実施の形態1における制御ブロック図 本発明の実施の形態1における後IHの火力を決定する際の制御フローチャート図 本発明の実施の形態1におけるグリルIHの火力を決定する際の制御フローチャート図 (a)本発明の実施の形態1における後IHが単独で動作された場合の第1の加熱コイルへの通電パターンを示す図、(b)本発明の実施の形態1におけるグリルIHが単独で動作された場合の第2の加熱コイルへの通電パターンを示す図、(c)本発明の実施の形態1における後IH及びグリルIHの両方が使用された場合の第1の加熱コイル及び第2の加熱コイルへの通電パターンを示す図
第1の発明は、被加熱物が載置されるトッププレートを有する加熱調理器本体と、加熱調理器本体内に配置されており、トッププレートに載置された被加熱物を加熱する第1の加熱部と、加熱調理器本体に配置されたグリル部と、加熱調理器本体内に配置されており、グリル部に載置された被加熱物を加熱する第2の加熱部と、第1の加熱部及び第2の加熱部の動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1の加熱部と第2の加熱部とを排他制御しており、制御部は、第1の加熱部を単独で動作させる場合は、第1の加熱部に入力される入力値を第1の入力値とし、第1の加熱部への周期あたり通電時間を第1の通電時間とし、第1の加熱部を動作させ、第2の加熱部を単独で動作させる場合は、第2の加熱部に入力される入力値を第2の入力値とし、第2の加熱部への周期あたりの通電時間を第2の通電時間とし、第2の加熱部を動作させ、第1の加熱部及び第2の加熱部をともに動作させる場合は、第1の加熱部に入力される入力値を第1の入力値よりも高い第3の入力値とし、第1の加熱部への周期あたりの通電時間を第1の通電時間よりも短い第3の通電時間とし、第1の加熱部を動作させるとともに、第2の加熱部に入力される入力値を第2の入力値よりも高い第4の入力値とし、第2の加熱部への周期あたりの通電時間を第2の通電時間よりも短い第4の通電時間とし、第2の加熱部を動作させる、加熱調理器としたものである。
これにより、制御部は、第1の加熱部及び第2の加熱部を動作させる場合は、第1の加熱部または第2の加熱部を単独で動作させる場合と比較して、第1の加熱部及び第2の加熱部に入力される入力値を大きくするとともに、第1の加熱部及び第2の加熱部への周期
あたりの通電時間を短くするため、第1の加熱部及び第2の加熱部の火力を十分に確保することができ、加熱調理器の使い勝手を向上させることができる。
また、制御部は、第1の加熱部または第2の加熱部を単独で動作させる場合は、第1の加熱部及び第2の加熱部を動作させる場合と比較して、第1の加熱部及び第2の加熱部に入力される入力値を小さくするとともに、第1の加熱部及び第2の加熱部への周期あたりの通電時間を長くするため、加熱調理器全体のピーク消費電力を低減することができ、加熱調理器の省エネ性を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、制御部は、第1の加熱部及び第2の加熱部をともに動作させる場合において、トッププレートに載置された被加熱物を自動的に加熱し、被加熱物の調理を行う自動調理が実行された場合には、第1の加熱部の周期あたりの通電時間を優先させ、残りの通電時間で第2の加熱部を動作させるとともに、グリル部に載置された被加熱物を自動的に加熱し、被加熱物の調理を行う自動調理が実行された場合には、第2の加熱部の周期あたりの通電時間を優先させ、残りの通電時間で第1の加熱部を動作させる構成としたものである。
これにより、自動調理が選択された加熱部の火力を優先して確保することができるため、加熱調理器の使い勝手を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の加熱調理器の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、以下の説明によって、本発明の加熱調理器が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の加熱調理器の実施の形態1について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の全体斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の分解斜視図である。さらに、図3は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の断面図である。また、図4は、本発明の実施の形態1における制御ブロック図である。
図1〜図3に示すように、加熱調理器100は、被加熱物H1が載置されるトッププレート1bを有する加熱調理器本体1と、トッププレート1bの下方に配置され、トッププレート1b上に載置された被加熱物H1を加熱する第1の加熱部である第1の加熱コイル2と、加熱調理器本体1に配置されたグリル部3と、グリル部3の下方に配置され、グリル部3内に載置された被加熱物H2を加熱する第2の加熱部である第2の加熱コイル4と、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4を制御する制御部8と、を有している。
加熱調理器本体1は、筐体1aと、筐体1aの上部に取り付けられたトッププレート1bとを有している。筐体1aは、上方に開口(図示せず)が形成された箱状に形成されており、例えば金属材料により形成されている。また、トッププレート1bは、筐体1aの開口(図示せず)を覆うように筐体1aの上部に取り付けられており、磁束が通過可能で耐熱性に優れた絶縁材料(例えばガラス)により形成されている。
トッププレート1bには、スープなどの調理物を収容した鍋などの被加熱物H1が載置される加熱領域Wが形成されている。ここで、加熱領域Wは、使用者がトッププレート1b上に被加熱物H1を載置する際に、被加熱物H1の載置位置が認識できるように形成されていればよく、例えば、加熱領域Wを円などの図形で囲ったり、LEDなどにより点灯
させたりしてもよい。なお、本実施の形態においては、トッププレート1b上に加熱領域Wが3つ形成されている構成について説明する。
加熱領域Wは、トッププレート1bの後方に形成された第1の加熱領域W1と、トッププレート1bの前方に形成された第2の加熱領域W2及び第3の加熱領域W3とから構成されている。
トッププレート1bの下方には、トッププレート1b上に載置された被加熱物H1を誘導加熱する第1の加熱コイル2が配置されている。第1の加熱コイル2は、トッププレート1bに形成された加熱領域Wに対応するように、筐体1a内に配置されている。なお、本実施の形態においては、トッププレート1b上に形成された3つの加熱領域Wのそれぞれに対応するように、3つの第1の加熱コイル2が配置されている構成について説明する。
トッププレート1bの下方に配置された第1の加熱コイル2の下方には、肉や魚などの調理物を収容したグリル皿などの被加熱物H2が載置されるグリル部3が配置されている。グリル部3は、加熱調理器本体1の前面側に開口部3aが形成されたグリル部本体3bと、グリル部本体3bの開口部3aを開閉自在に覆う扉部3cと、扉部3cを加熱調理器本体1に取り付けられるレール部3dと、から構成されている。
グリル部本体3bは、加熱調理器本体1の前面側に開口部3aが形成された箱状に形成されている。また、レール部3dは、加熱調理器本体1の前後方向に対して摺動自在に取り付けられており、このレール部3dに扉部3cが取り付けられることで、扉部3cがグリル部本体3bの開口部3aを開閉自在に覆うように構成されている。また、肉や魚などの調理物を収容したグリル皿などの被加熱物H2は、グリル部本体3bの開口部3aからグリル部本体3bの内部へと投入され、グリル部本体3bの内底面上に載置される。
グリル部3の下方には、グリル部3内に載置された被加熱物H2を誘導加熱する第2の加熱コイル4が配置されている。また、グリル部3の上方には、グリル部3の内部空間を加熱することによって被加熱物H2上に載置された肉や魚などの調理物を加熱するヒータ5が配置されている。
加熱調理器本体1の前面には、使用者が被加熱物H1及び被加熱物H2の加熱条件を選択する選択部6が設けられている。後述する制御部8は、使用者が選択部6を操作して選択した加熱条件に基づいて、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4を制御するように構成されている。
図4に示すように、加熱調理器本体1の筐体1aに内蔵された制御基板7には、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4を制御する制御部8が配置されている。また、制御基板7には、商用電源9に接続され、商用電源9から供給された交流電流を検出する電流検出回路10が配置されており、商用電源9から供給された交流電流は電流検出回路10を経由してDC電源11に入力される。DC電源11は商用電源9から供給された交流電流を直流電流に変換し、インバータ回路12へ入力する。制御部8は、マイクロコンピュータから構成されている。ここで、本実施の形態においては、加熱領域W1に載置された被加熱物H1を誘導加熱する第1の加熱コイル2とグリル部3内に載置された被加熱物H2を誘導加熱する第2の加熱コイル4とを共通のインバータ回路12で動作させており、制御部8は、インバータ回路12に接続されたリレー切替回路13によって、加熱領域W1に載置された被加熱物H1を誘導加熱する第1の加熱コイル2と、グリル部3内に載置された被加熱物H2を誘導加熱する第2の加熱コイル4とを切り替え、インバータ回路12で発生された高周波電流を、加熱領域W1に載置された被加熱物H1を誘導加熱する第
1の加熱コイル2と、グリル部3内に載置された被加熱物H2を誘導加熱する第2の加熱コイル4とに供給している。
制御部8は、トッププレート1bに載置された鍋などの被加熱物H1を所定の火力で加熱する場合、電流検出回路10で検出した商用電源9からの入力電流が所定の火力に対応した電流値となるようにインバータ回路12、および、リレー切替回路13を動作させて、トッププレート1bの下方に配置された第1の加熱コイル2に高周波電流を印加し高周波磁界を発生させて被加熱物H1を誘導加熱する。また、制御部8は、グリル部3内に載置されたグリル皿などの被加熱物H2を所定の火力で加熱する場合、電流検出回路10で検出された商用電源9からの入力電流が所定の火力に対応した電流値となるようにインバータ回路12および、リレー切替回路13を動作させて、グリル部3の下方に配置した第2の加熱コイル4に高周波電流を印加し、高周波磁界を発生させて被加熱物H2を誘導加熱する。
このとき、制御部8は、トッププレート1bに載置された被加熱物H1の温度を検出する第1の温度検出回路14、及び、グリル部3内に載置された被加熱物H2の温度を検出する第2の温度検出回路15によって検出された温度に基づいて、インバータ回路12及びリレー切替回路13の動作を制御することで、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2及びグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4の動作を制御している。
第1の温度検出回路14は、加熱領域W1に載置された被加熱物H1の温度を検出する素子(図示せず)を有している。この温度検出用の素子(図示せず)は、被加熱物H1の下方に位置するトッププレート1bの裏面に配置されており、加熱される被加熱物H1の温度を検知し、検出した被加熱物H1の温度を制御部8に伝達する。また、第2の温度検出回路15は、第1の温度検出回路14と同様に、グリル部3内に載置された被加熱物H2の温度を検出する素子(図示せず)を有している。この温度検出用の素子(図示せず)は、グリル部3の裏面に配置されており、加熱される被加熱物H2の温度を検出し、検出した被加熱物H2の温度を制御部8に伝達する。そして、制御部8は、第1の温度検出回路14及び第2の温度検出回路15で検出された被加熱物H1及び被加熱物H2の温度に基づいて、被加熱物H1及び被加熱物H2が過熱されないようにインバータ回路12及びリレー切替回路13の動作を制御する。
以上のように構成された加熱調理器100について、以下、図5〜図7を用いて、その動作、作用を説明する。なお、以下の説明においては、加熱領域W1を後IH、加熱領域W2を左IH、加熱領域W3を右IHとし、グリル部3をグリルIHとして説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における後IHの火力を決定する際の制御フローチャート図である。また、図6は、本発明の実施の形態1におけるグリルIHの火力を決定する際の制御フローチャート図である。さらに、図7(a)は、本発明の実施の形態1における後IHが単独で動作された場合の第1の加熱コイルへの通電パターンを示す図であり、図7(b)は、本発明の実施の形態1におけるグリルIHが単独で動作された場合の第2の加熱コイルへの通電パターンを示す図であり、図7(c)は、本発明の実施の形態1における後IH及びグリルIHの両方が使用された場合の第1の加熱コイル及び第2の加熱コイルへの通電パターンを示す図である。
図5及び図6に示す制御フローチャートは、一例として、制御部8がトッププレート1bの加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱部である第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱部である第2の加熱コイル4と、すなわち、後IHとグリルIHとを排他的に制御している構成において、使用者が選択部6に配置されたキー(
図示せず)を操作し、火力を設定した際の加熱開始から加熱終了までの動作示すものである。
図5及び図7に示すように、後IHの制御火力を設定する場合には、制御部8は、ST20にて後IHの加熱モードの判断、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2が動作されているか否かの判断を行い、後IHが加熱モードであれば、ST21に移行し、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2への入力値を一旦0Wに初期設定し、ST22にてインバータ回路12から第1の加熱コイル2に高周波電流を供給する周期T0を30秒に設定する。
次にST23にて、グリルIHとの同時加熱モードであるか否か、すなわち、グリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4が動作されているか否かの判断を行い、後IHの単独加熱、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2のみが動作している場合は、ST24に移行する。
ST24、ST26、ST28、ST30にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力の判定を行い、後IHの入力値、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2の入力値(第1の入力値P1)を設定する。
具体的には、ST24にて、使用者が設定した後IHの火力が1000Wであれば、ST25にて、後IHの入力値、すなわち、加熱領域W1の下方に配置した第1の加熱コイル2の入力値である第1の入力値P1を1000Wに設定し、ST32に移行する。ST24にて、使用者が設定した後IHの火力が1000Wでなければ、ST26に移行する。
ST26にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が700Wであれば、ST27にて、後IHの入力値、すなわち、第1の入力値P1を700Wに設定し、ST32に移行する。ST26にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が700Wでなければ、ST28に移行する。
ST28にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が500Wであれば、ST29にて後IHの入力値、すなわち、第1の入力値P1を500Wに設定し、ST32に移行する。ST28にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が500Wでなければ、ST30に移行する。
ST30にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が350Wであれば、ST31にて後IHの入力値、すなわち、第1の入力値P1を350Wに設定し、ST32に移行する。ST30にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が350Wでなければ、後IHの動作を停止する。
ST32では、周期T0あたりの後IHの加熱オン時間、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2の周期T0あたりの通電時間(第1の通電時間T1)を設定している。具体的には、ST32において、周期T0あたりの後IHの加熱オン時間、すなわち、第1の通電時間T1を30秒に設定し、フローチャートの動作を終了する。
上述のように、本実施の形態においては、制御部8は、後IHの単独加熱モード、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2のみを動作させる場合、使用者が設定した後IHの火力に応じて、第1の加熱コイル2への入力値である第1の入力値P1、及び、第1の加熱コイル2への周期T0あたりの通電時間である第1の通電時間T
1を設定し、第1の入力値P1で第1の通電時間T1の間、第1の加熱コイル2を連続して動作させることにより、加熱調理器100全体のピーク消費電力を抑制している。
一方、制御部8は、ST23にて、後IHとグリルIHの同時加熱、すわなち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とが同時に動作されていると判断した場合は、ST33に移行する。なお、グリルIHの火力の設定方法については、後述する。
ST33、ST35、ST37、ST39にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力の判定を行い、使用者によって設定された後IHの火力に応じて、加熱領域W1の下方に配置した第1の加熱コイル2の周期あたりの通電時間として、第1の通電時間T1よりも短い第3の通電時間T3を設定する。
具体的には、ST33にて、使用者が設定した後IHの火力が1000W設定であれば、ST34にて、第3の通電時間T3を第1の通電時間T1よりも短い15秒に設定し、ST41に移行する。ST33にて、使用者が設定した後IHの火力が1000Wでなければ、ST35に移行する。
ST35にて、使用者が設定した後IHの火力が700Wであれば、ST36にて第3の通電時間T3を第1の通電時間T1よりも短い10秒に設定し、ST41に移行する。ST35にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が700Wでなければ、ST37に移行する。
ST37にて、使用者が設定した後IHの火力が500Wであれば、ST38にて第3の通電時間を第1の通電時間T1よりも短い8秒に設定し、ST41に移行する。ST37にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が500Wでなければ、ST39に移行する。
ST39にて、使用者が設定した後IHの火力が350Wであれば、ST40にて第3の通電時間T3を第1の通電時間T1よりも短い6秒に設定し、ST41に移行する。ST39にて、使用者が選択部6を操作して設定した後IHの火力が350Wでなければ、後IHの動作を停止する。
そして、ST41では、後IHの入力値、すわなち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2の入力値を第1の入力値P1よりも高い第3の入力値P3に設定する。具体的には、ST41では、第1の入力値P1よりも高い2000Wを第3の入力値P3として設定し、フローチャートの動作を終了する。
上述のように、制御部8は、後IHとグリルIHの同時加熱モード、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とが同時に動作される場合、後IHの設定火力に応じて、第1の加熱コイル2に入力される入力値を第1の入力値P1よりも高い第3の入力値P3に設定し、第1の加熱コイル2への周期T0あたりの通電時間を第1の通電時間T1よりも短い第3の通電時間T3に設定し、後IH、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2を断続して動作させることにより、後IHとグリルIHの双方の火力を確保している。
図6及び図7に示すように、グリルIHの制御火力を設定する場合には、ST50にて、グリルIHの加熱モードの判断、すなわち、グリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4が動作されているか否かの判断を行い、グリルIHが加熱モードであれば、ST51に移行し、グリルIHへの入力値を一旦0Wに初期設定し、ST52にてインバータ
回路12から第2の加熱コイル4に高周波電流を供給する周期T0を30秒に設定する。
次にST53にて、後IHとの同時加熱モードであるか否か、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2が動作しているか否かの判断を行い、グリルIHの単独加熱、すなわち、第2の加熱コイル4のみが動作している場合は、ST54に移行する。
ST54、ST56、ST58にて、使用者が選択部6を操作して設定した火力の判定を行い、グリルIHの入力、すなわち、第2の加熱コイル4への入力値(第2の入力値P2)を設定する。
具体的には、ST54にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「強」であれば、ST55にて第2の入力値P2を1000Wに設定し、ST60に移行する。ST54にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「強」でなければ、ST56に移行する。
ST56にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「中」であれば、ST57にて第2の入力値P2を700Wに設定し、ST60に移行する。ST56にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「中」でなければ、ST58に移行する。
ST58にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「弱」であれば、ST59にて第2の入力値P2を500Wに設定し、ST60に移行する。ST58にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「弱」でなければ、グリルIHの動作を停止する。
ST60では、周期T0あたりのグリルIHの加熱オン時間、すなわち、グリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4の周期T0あたりの通電時間(第2の通電時間T2)を設定している。具体的には、ST60において、グリルIHの周期T0あたりの通電時間、すなわち、第2の通電時間T2を30秒に設定し、フローチャートの動作を終了する。
上述のように、本実施の形態においては、制御部8は、グリルIHの単独加熱モード、すなわち、グリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4のみを動作させる場合、使用者が設定したグリルIHの火力に応じて、第2の加熱コイル4への入力値である第2の入力値P2、及び、第2の加熱コイル4への周期T0あたりの通電時間である第2の通電時間T2を設定し、第2の入力値P2で第2の通電時間T2の間、第2の加熱コイル4を連続して動作させることにより、加熱調理器100全体のピーク消費電力を抑制している。
一方、制御部8は、ST53にて、グリルIHと後IHの同時加熱、すわなち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とが同時に動作されていると判断した場合は、ST61に移行する。なお、後IHの火力の設定方法については、上述した方法を使用する。
ST61、ST63、ST65にて、使用者が設定したグリルIHの火力の判定を行い、使用者によって設定されたグリルIHの火力に応じて、グリル部3の下方に配置した第2の加熱コイル4の周期あたりの通電時間として、第2の通電時間T2よりも短い第4の通電時間T4を設定する。
具体的には、ST61にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「強」であれば、ST62にて第4の通電時間T4を第2の通電時間T2(30秒)よりも短い15秒に設定し、ST67に移行する。ST61にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「強」で
なければ、ST63に移行する。
ST63にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「中」であれば、ST64にて第4の通電時間T4を第2の通電時間T2よりも短い10秒に設定し、ST67に移行する。ST63にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「中」でなければ、ST65に移行する。
ST65にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「弱」であれば、ST66にて第4の通電時間T4を第2の通電時間T2よりも短い8秒に設定し、ST67に移行する。ST65にて、使用者が設定したグリルIHの火力が「弱」でなければ、グリルIHの動作を停止する。
そして、ST67では、グリルIHの入力値、すなわち、グリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4の入力値を第2の入力値P2よりも高い第4の入力値P4に設定する。具体的には、ST67では、第2の入力値P2よりも高い2000Wを第4の入力値P4として設定し、フローチャートの動作を終了する。
上述のように、本実施の形態においては、グリルIHと後IHとの同時加熱モード、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とが同時に動作される場合、て、第2の加熱コイル4に入力される入力値を第2の入力値P2よりも高い第4の入力値P4に設定し、第2の加熱コイル4への周期T0あたりの通電時間を第2の通電時間T2よりも短い第4の通電時間T4に設定し、グリルIH、すなわち、グリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4を断続して動作させることにより、後IHとグリルIHの双方の火力を確保している。
以上のように、本実施の形態においては、制御部8は、後IH、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2が単独で動作される場合、使用者が設定した後IHの火力に応じて、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2の入力値(第1の入力値P1)及び加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2の周期T0あたりの通電時間(第1の通電時間T1)を設定している。また、制御部8は、グリルIH、すなわち、グリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4が単独で動作される場合、使用者が設定したグリルIHの火力に応じて、第2の加熱コイル4の入力値(第2の入力値P2)及び第2の加熱コイル4の周期T0あたりの通電時間(第2の通電時間T2)を設定している。そして、制御部8は、後IH及びグリルIHが同時に使用される場合、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とが動作される場合、第1の加熱コイル2に入力される入力値を第1の入力値P1よりも高い第3の入力値P3とし、第1の加熱コイル2への周期あたりの通電時間を第1の通電時間T1よりも短い第3の通電時間T3とするとともに、第2の加熱コイル4に入力される入力値を第2の入力値P2よりも高い第4の入力値P4とし、第2の加熱コイル4への周期あたりの通電時間を第2の通電時間T2よりも短い第4の通電時間T4とし、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4を動作させる。
そのため、制御部8は、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4を動作させる場合は、第1の加熱コイル2または第2の加熱コイル4を単独で動作させる場合と比較して、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4に入力される入力値を大きくするとともに、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4への周期あたりの通電時間を短くするため、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4の火力を十分に確保することができ、加熱調理器100の使い勝手を向上させることができる。
また、制御部8は、第1の加熱コイル2または第2の加熱コイル4を単独で動作させる
場合は、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4を動作させる場合と比較して、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4に入力される入力値を小さくするとともに、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4への周期あたりの通電時間を長くするため、加熱調理器100全体のピーク消費電力を低減することができ、加熱調理器100の省エネ性を向上させることができる。
ここで、本実施の形態においては、制御部8は、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4をともに動作させる場合において、トッププレート1bの加熱領域W1に載置された被加熱物H1を自動的に加熱し、被加熱物H1の調理を行う自動調理が実行された場合には、第1の加熱コイル2の周期T0あたりの通電時間を優先させ、残りの通電時間で第2の加熱コイル4を動作させるとともに、グリル部3に載置された被加熱物H2を自動的に加熱し、被加熱物H2の調理を行う自動調理が実行された場合には、第2の加熱コイル4の周期T0あたりの通電時間を優先させ、残りの通電時間で第1の加熱コイル2を動作させるように構成されていることが好ましい。
本実施の形態においては、後IHとグリルIHとを同時に動作させる場合、制御部8は、使用者が設定した後IHの火力に応じて、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2への入力値(第3の入力値P3)及び第1の加熱コイル2への周期T0あたりの通電時間(第3の通電時間T3)を設定し、その後、使用者によって設定されたグリルIHの火力に応じて、第2の加熱コイル4への入力値(第4の入力値P4)及び第2の加熱コイル4への周期T0あたりの通電時間(第4の通電時間T4)を設定する。このとき、制御部8は、第1の加熱コイル2への周期あたりの通電時間(第3の通電時間T3)、第2の加熱コイル4への周期あたりの通電時間(第4の通電時間T4)、及び、リレー切替回路13の切替時間T5を加算した値が周期T0の範囲内となるように、第3の通電時間T3及び第4の通電時間T4を設定している。
具体的には、リレー切替回路13の切替時間T5が0.5秒であり、使用者が後IHの火力として1000Wを設定し、グリルIHの火力として「中」を設定している場合、制御部8は、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2の周期T0あたりの通電時間(第3の通電時間T3)を15秒とし、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2への入力値(第3の入力値P3)を2000Wとするとともに、第2の加熱コイル4の周期あたりの通電時間(第4の通電時間T4)を10秒とし、第2の加熱コイル4への入力値(第4の入力値P4)を第3の入力値P3と同一の2000Wとして設定している。この場合、T3+T4+T5<T0となり、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とを周期T0の範囲内で動作させることができる。
一方、使用者により、後IHの自動調理が設定され、グリルIHの火力として「中」が設定された場合、後IHの火力、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2への入力値は、トッププレート1bの加熱領域W1に載置された被加熱物H1の温度によって変動することになる。そのため、後IHの自動調理が設定されている際に後IHで使用される火力によっては、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とを周期T0の範囲内で動作させることができない場合があった。
具体的には、使用者により後IHの自動調理が設定され、グリルIHの火力として「中」が設定された場合において、例えば、後IHの自動調理に1500Wが必要となった場合、制御部8は、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2の周期T0(30秒)あたりの通電時間(第3の通電時間T3)を23秒とし、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2への入力値(第3の入力値P3)を2000Wとするとともに
、第2の加熱コイル4の周期あたりの通電時間(第4の通電時間T4)を10秒とし、第2の加熱コイル4への入力値(第4の入力値P4)を第3の入力値P3と同一の2000Wとして設定する。この場合、T3+T4+T5>T0となり、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とを周期T0の範囲内で動作させることができないことになる。
加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とを周期T0の範囲内で動作させるためには、第3の通電時間T3、第4の通電時間T4、または、リレー切替回路の切替時間T5を小さくする必要があるが、リレー切替回路13の切替時間T5は、リレー切替回路13に使用されているスイッチング素子(図示せず)の特性によって決定されるため、T5を小さくすることはできず、第3の通電時間T3及び第4の通電時間T4の何れか一方、または、両方を小さくする必要がある。第3の通電時間T3及び第4の通電時間T4の何れか一方、または、両方を小さくする際に、自動調理が設定されている加熱コイルへの通電時間を小さくした場合、自動調理が設定されている加熱コイルの火力を十分に確保することができず、使用者が設定した自動調理に基づいて被加熱物H1を自動的に調理することができない場合がある。
そこで、本実施の形態においては、制御部8は、第1の加熱コイル2及び第2の加熱コイル4をともに動作させる場合において、使用者によりトッププレート1bの加熱領域W1に載置された被加熱物H1を自動的に加熱し、被加熱物H1を自動的に調理する自動調理が設定された場合には、第1の加熱コイル2の周期あたりの通電時間を優先させ、残りの通電時間で第2の加熱コイル4を動作させるとともに、グリル部3に載置された被加熱物H2を自動的に加熱し、被加熱物H2を自動的に調理する自動調理が設定された場合には、第2の加熱コイル4の周期あたりの通電時間を優先させ、残りの通電時間で第1の加熱コイル2を動作させるように構成している。
すなわち、使用者により後IHの自動調理が設定され、グリルIHの火力として「中」が設定された場合において、例えば、後IHの自動調理に1500Wが必要となった場合、制御部8は、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2の周期T0(30秒)あたりの通電時間(第3の通電時間T3)を23秒とし、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2への入力値(第3の入力値P3)を2000Wとするとともに、第2の加熱コイル4の周期あたりの通電時間(第4の通電時間T4)を周期T0から第3の通電時間T3及びリレー切替回路13の切替時間T5を減算した値(T4=T0−T3−T5)、すわなち、T4=30秒−23秒−0.5秒=6.5秒とし、第2の加熱コイル4への入力値(第4の入力値P4)を第3の入力値P3と同一の2000Wとして設定している。
これにより、使用者が自動調理を選択した加熱部の火力を優先して確保することができ、加熱調理器100の使い勝手を向上させることができる。
また、後IHとグリルIHとを同時に動作させる場合において、使用者によりトッププレート1bの加熱領域W1に載置された被加熱物H1を自動的に加熱し、被加熱物W1を自動的に調理する自動調理が選択された場合、制御部8は、使用者が設定した後IHの火力に応じて、第1の加熱コイル2への周期T0あたりの通電時間(第3の通電時間T3)を設定し、使用者によって設定されたグリルIHの火力に応じて、第2の加熱コイル4への周期T0あたりの通電時間(第4の通電時間T4)がT4≦T0−T3−T5となるように第4の通電時間T4を設定するが、第3の通電時間T3及び第4の通電時間T4の設定に併せて、第1の加熱コイルへの入力値(第3の入力値P3)及び第2の加熱コイル4への入力値(第4の入力値P4)を設定するように構成してもよい。
この場合、後IHとグリルIHとを同時に動作させる場合において、使用者によりトッププレート1bの加熱領域W1に載置された被加熱物H1を自動的に加熱し、被加熱物H1を自動的に調理する自動調理が選択された場合であっても、使用者が自動調理を選択した加熱部の火力と使用者が自動調理を選択していない加熱部の火力との両方を確保することができ、加熱調理器100の使い勝手をさらに向上させることができる。
なお、上述においては、後IHとグリルIHとを同時に動作させる場合において、使用者によりトッププレート1bの加熱領域W1に載置された被加熱物H1を自動的に加熱し、被加熱物H1を自動的に調理する自動調理が選択された場合について説明したが、後IHとグリルIHとを同時に動作させる場合において、使用者によりグリル部3に載置された被加熱物H2を自動的に加熱し、被加熱物H2を自動的に調理する自動調理が選択された場合においても同様の構成とすることで、使用者が自動調理を選択したグリルIHの火力を優先的に確保することができ、加熱調理器100の使い勝手を向上させることができる。
以上、本発明の加熱調理器100の実施の形態1について説明したが、本発明の加熱調理器100は、上述した実施の形態1に限定されるものではない。
例えば、上述した実施の形態1においては、後IHとグリルIH、すなわち、加熱領域W1の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4とを共通のインバータ回路12で動作させる構成について説明したが、加熱領域W2の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4、または、加熱領域W3の下方に配置された第1の加熱コイル2とグリル部3の下方に配置された第2の加熱コイル4を共通のインバータ回路12で動作させてもよい。
この構成においても、上述した実施の形態1と同様の構成とすることができ、同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態1においては、トッププレート1bの加熱領域Wの下方に、トッププレート1bの加熱領域Wに載置された被加熱物H1を誘導加熱する第1の加熱コイル2が配置された構成について説明したが、トッププレート1bの加熱領域Wの下方に電気抵抗式のヒータが配置されていてもよい。また、本実施の形態においては、グリル部3の下方に、グリル部3内に載置された被加熱物H2を誘導加熱する第2の加熱コイル4が配置された構成について説明したが、グリル部3の下方に電気抵抗式のヒータが配置されていてもよい。
この構成においても、上述した実施の形態1と同様の構成とすることができ、同様の効果を奏することができる。
本発明の加熱調理器によれば、各加熱部の火力を十分に確保することができるとともに機器全体の消費電力を低減でき、使い勝手がよく、省エネ性の高い加熱調理器を提供することができるようになるため、家庭用及び業務用の加熱調理器の分野・用途に好適に適用することができる。
1 加熱調理器本体
1a 筐体
1b トッププレート
2 第1の加熱コイル
3 グリル部
3a 開口部
3b グリル部本体
3c 扉部
3d レール部
4 第2の加熱コイル
5 ヒータ
6 選択部
7 制御基板
8 制御部
9 商用電源
10 電流検出回路
11 DC電源
12 インバータ回路
13 リレー切替回路
14 第1の温度検出回路
15 第2の温度検出回路
100 加熱調理器

Claims (2)

  1. 被加熱物が載置されるトッププレートを有する加熱調理器本体と、
    前記加熱調理器本体内に配置されており、前記トッププレートに載置された被加熱物を加熱する第1の加熱部と、
    前記加熱調理器本体に配置されたグリル部と、
    前記加熱調理器本体内に配置されており、前記グリル部に載置された被加熱物を加熱する第2の加熱部と、
    前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1の加熱部と前記第2の加熱部とを排他制御しており、
    前記制御部は、前記第1の加熱部を単独で動作させる場合は、前記第1の加熱部に入力される入力値を第1の入力値とし、前記第1の加熱部への周期あたり通電時間を第1の通電時間とし、前記第1の加熱部を動作させ、前記第2の加熱部を単独で動作させる場合は、前記第2の加熱部に入力される入力値を第2の入力値とし、前記第2の加熱部への周期あたりの通電時間を第2の通電時間とし、前記第2の加熱部を動作させ、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部をともに動作させる場合は、前記第1の加熱部に入力される入力値を前記第1の入力値よりも高い第3の入力値とし、前記第1の加熱部への周期あたりの通電時間を前記第1の通電時間よりも短い第3の通電時間とし、前記第1の加熱部を動作させるとともに、前記第2の加熱部に入力される入力値を前記第2の入力値よりも高い第4の入力値とし、前記第2の加熱部への周期あたりの通電時間を前記第2の通電時間よりも短い第4の通電時間とし、前記第2の加熱部を動作させる、
    加熱調理器。
  2. 前記制御部は、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部をともに動作させる場合において、前記トッププレートに載置された被加熱物を自動的に加熱し、被加熱物の調理を行う自動調理が実行された場合には、前記第1の加熱部の周期あたりの通電時間を優先させ、残りの通電時間で前記第2の加熱部を動作させるとともに、前記グリル部に載置された被加熱物を自動的に加熱し、被加熱物の調理を行う自動調理が実行された場合には、前記第2の加熱部の周期あたりの通電時間を優先させ、残りの通電時間で前記第1の加熱部を動作させる、請求項1に記載の加熱調理器。
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