JP2016192051A - 地域情報共有装置、地域情報共有システム及びプログラム - Google Patents

地域情報共有装置、地域情報共有システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者が提供する情報を広範囲、かつ、タイムリーに相手の嗜好に適した情報を配信することにより、他の利用者の外出を誘発する。【解決手段】地域情報共有装置30は、利用者の行動パターンを取得する行動パターン情報取得手段34と、利用者の利用者端末10又は車両20から取得した撮影情報及び/又はコメント情報を含む地域情報を取得する地域情報取得手段33と、取得した地域情報と利用者の行動パターンと他の利用者の行動パターンの関連性を判定し、関連性を有する行動パターンの他の利用者を抽出する利用者抽出手段37と、利用者の行動が他の利用者の行動を誘発するか否かを判定する手段と、判定の結果に応じて、取得した地域情報を抽出した利用者が所持する利用者端末10又は利用者が利用中の車両20の車載端末に地域情報を配信する地域情報配信手段38と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、地域情報共有装置、地域情報共有システム及びプログラムに関する。
従来、道路を走行する車両同士のプローブ情報を送受信することで、車両の緊急事態、道路状況(混雑情報等)である交通情報を車両間で共有するシステムが知られている。
例えば、特許文献1には、共有する情報を予め定められた情報ではなく、車両の乗員が任意に情報を登録することを可能とし、緊急事態、道路状況の情報に限定せず、様々な情報を車両間で共有することができ、快適かつ順調な運転を実現する車両用情報共有システムに関する技術が開示されている。
特許文献1によれば、車両用情報共有システムは、自車両と他車両との間で情報を送受信する車車間通信手段と、自車両の乗員に情報を報知する報知手段と、車車間通信手段により他車両から取得した情報を報知手段により報知する制御手段と、車両の乗員が情報を入力する入力手段と、入力手段により入力された情報を登録する情報登録手段と、情報登録手段により登録された情報を記憶する記憶手段とを備え、車車間通信手段により自車両と他車両との間で記憶手段により記憶された情報を送受信する。特許文献1に開示された技術によれば、交通情報だけではなく、車両の乗員(利用者)が入力する内容に応じた情報を共有することが可能となるため、交通情報の他、地域情報等、様々な情報を共有することが可能となる。
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、車両用情報共有システムは、車両間の距離が所定の範囲に達した場合に情報を送受信し、生成した情報を共有するため、車両間の距離が所定の範囲に達することができない車両は、情報を共有することができない。また、共有する情報は、利用者にとって不要な情報も配信される可能性がある。
一方、例えば、特許文献2には、地域交通の車両を利用して、利用者を出発地点から目的地までオンデマンドに運行する地域交通システムに関する技術が開示されている。
特許文献2によれば、地域交通システムにおいて、サーバは、車両運行要求情報が示す運行が要求されている車両に便乗することを促す便乗募集画面を表示するための便乗募集情報を生成する便乗募集情報生成手段を備え、そして、会員端末は、便乗募集情報に基づき、便乗募集画面を表示する制御を行う表示制御手段と、車両運行要求情報で運行が要求された車両に便乗することを示す便乗情報を受け付ける便乗情報受付手段とを備える。この構成において、サーバは、車両運行要求情報及び便乗情報に基づき、車両を運行する経路及び運行時間を示す車両運行情報を生成し、車両運行情報が示す車両の運行を要請する要請情報を加盟店端末に送信する。
このような地域交通システムを利用し、利用者が取得した情報(地域情報)を広範囲に、かつ、タイムリーに相手の嗜好に適した情報を配信することで地域活性化のために利用者の外出を誘発することが可能になると考えられる。さらに、ある利用者が外出先で取得した情報が別の利用者の行動や外出を誘発する契機になれば、すなわち移動が移動を呼び、さらに地域活性化に繋がることが期待される。
特開2013−143070号公報 特開2014−135002号公報
そこで、本発明では、上記のような課題に鑑み、利用者が取得した情報を広範囲、かつ、タイムリーに相手の嗜好に適した情報を配信することにより、他の利用者の外出を誘発することが可能な地域情報共有装置、地域情報共有システム及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の地域情報共有装置、地域情報共有システム及びプログラムは、以下のような解決手段を提供する。
地域交通のネットワークを構成する車両を利用する利用者に地域情報を共有する地域情報共有装置であって、前記利用者の行動パターンを取得する行動パターン情報取得手段と、前記利用者の利用者端末又は前記車両から取得した撮影情報及び/又はコメント情報を含む前記地域情報を取得する地域情報取得手段と、前記取得した地域情報と前記利用者の行動パターンとの関連性を解析し、前記利用者の行動パターンと関連性を有する行動パターンを有する他の利用者を抽出する利用者抽出手段と、前記利用者の行動が前記他の利用者の行動を誘発するか否かを判定する手段と、前記判定の結果に応じて、前記取得した地域情報を前記抽出した利用者が所持する利用者端末又は前記利用者が利用中の車両の車載端末に前記地域情報を配信する地域情報配信手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記利用者抽出手段は、前記地域情報が持つ利用者属性の数と閾値を比較し、前記地域情報が持つ利用者属性と、前記利用者の行動パターン情報の利用者属性の一致の数が閾値以上の場合に、該当する前記利用者を前記地域情報の配信に適した前記利用者として抽出することを特徴とする。
また、前記地域情報に基づいて、前記地域情報に関連する詳細情報を取得する詳細情報取得手段、を更に備えることを特徴とする。
また、前記行動パターン情報取得手段は、前記地域情報を提供する事業者が提供する製品・サービスの象徴的なユーザモデルを格納したペルソナ情報DBから前記利用者のユーザモデルを取得することを特徴とする。
また、前記判定する手段は、前記ユーザモデルから、前記利用者と前記他の利用者の趣味嗜好、移動履歴、商品・サービスの購入履歴に基づいて前記関連性を判定する。
また、前記地域情報配信手段は、前記地域情報取得手段が取得した前記地域情報を受信する際、地域交通の利用者のコミュニティサイトに配信する。
本発明の別の態様では、地域交通のネットワークを構成する車両を利用する利用者に地域情報を共有する地域情報共有システムであって、前記利用者が所持する利用者端末、又は前記利用者が利用中の車両に搭載された車載端末と、前記利用者端末又は車載端末とはネットワーク経由で接続され、前記利用者の行動パターンを取得する行動パターン情報取得手段と、前記利用者の利用者端末又は前記車両から取得した撮影情報及び/又はコメント情報を含む前記地域情報を取得する手段と、前記取得した地域情報と前記利用者の行動パターンとの関連性を解析し、前記利用者の行動パターンと関連性を有する行動パターンを有する他の利用者を抽出する手段と、前記利用者の行動が前記他の利用者の行動を誘発するか否かを判定する手段と、前記判定の結果に応じて、前記取得した地域情報を前記利用者端末又は前記車載端末に配信する手段と、を有する地域情報共有装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明の別の態様では、地域交通のネットワークを構成する車両を利用する利用者に地域情報を共有する地域情報共有装置のプログラムであって、前記利用者の行動パターンを取得する手順と、前記利用者の利用者端末又は前記車両から取得した撮影情報及び/又はコメント情報を含む前記地域情報を取得する手順と、前記取得した地域情報と前記利用者の行動パターンとの関連性を解析し、前記利用者の行動パターンと関連性を有する行動パターンを有する他の利用者を抽出する手順と、前記利用者の行動が前記他の利用者の行動を誘発するか否かを判定する手順と、前記判定の結果に応じて、前記取得した地域情報を前記抽出した利用者が所持する利用者端末又は前記利用者が利用中の車両の車載端末に配信する手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、利用者が取得した情報を広範囲、かつ、タイムリーに相手の嗜好に適した情報を配信することにより、他の利用者の外出を誘発することが可能な地域情報共有装置、地域情報共有システム及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る地域情報共有システムのイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る地域情報共有装置が利用者から地域情報を取得する一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る地域情報共有システムの構成を示す機能ブロック図である。 図3の記憶手段に記憶される利用者情報DB、行動履歴DB及びペルソナ情報DBのデータ構造の一例を示す図である。 図3の記憶手段に記憶される地域情報DBのデータ構造の一例を示す図である。 地域情報共有装置の処理動作を示すフローチャートである。 地域情報共有装置に車両乗車中に地域情報を生成する一例を示す図である。 地域情報共有装置に車両乗車中ではない場合に地域情報を生成する一例を示す図である。 地域情報共有装置から地域情報が受信された車載端末の表示画面の一例を示す図である。 地域情報共有装置から地域情報が受信された利用者端末の表示画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態と言う)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
図1は、本実施形態に係る地域情報共有システムのイメージ図である。以下では上記のシステムを「本システム」と呼ぶことにする。
本システムは、地域交通のネットワークを構成する車両を利用する利用者に地域情報を共有する地域情報共有装置であって、典型的には、地域情報を利用する利用者が所持する利用者端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末やパソコン等)と、利用者が利用中の車両に搭載された車載端末と、利用者端末又は車載端末とネットワーク経由で接続される地域情報共有装置とからなる。ここで「地域」とは、市町村などの行政区画には限定されず、人や物の移動が頻繁に発生し、人的、経済的に結びつきの強い地理的範囲をいう。また、地域交通のネットワークを構成する車両には、路線バス、デマンドバス、タクシー、カーシェアリング用車両(以下、シェアカーと呼ぶ)、ローカル線の電車、船舶の他、「一般車両」(マイカー)を含むものとする。ただし、ここでいう「一般車両」とは、一般の個人又は法人が本システムの運営者と契約し、自己が占有する車両(乗用車、バン、マイクロバス、トラック、パーソナルモビリティ、バイク、自転車等)に、移動する方向が同じ場合、他の利用者を相乗りさせることを可能として登録している車両をいう。これらの一般車両に搭載されたなんらかのデバイスに、本システムから情報を伝えることが可能であるとする。また、「地域情報」とは、商業目的の施設情報の他、公的な施設情報、地域内の景色、地域内のイベント情報(祭りや催し物等)、地域住民に関する情報等をいう。
図1及び図2は、本システムが提供するサービスのイメージを示したものである。本システムは、地域コミュニティに属する利用者が、地域情報の提供を望む他の利用者に対して、自らが取得した情報を簡単に配信することができるサービスを提供する。本サービスでは、利用者が地域交通のネットワークを構成する様々な車両を利用して、地域の店舗、施設、その他の様々な場所に移動したとき若しくは移動する際に、自然に取得した情報をコミュニティに手軽に発信できる仕組みを提供する。また、ある利用者の移動が他の利用者の移動を誘発する仕組みを提供する。なお、本システムでは、船舶も広い意味での車両に含むものとする。
図1には、例えば、ドライブに出かけ、★★★の位置で、山の麓で停車しているAさんが、その景色を他の利用者と共有するために撮影した画像情報(撮影情報(動画を含む))にコメントを付加し、他の利用者に送信する場面が描かれている。また、Bさんが、☆☆☆の位置で、デパート店内の店頭でお気に入りのキャラクタを発見し、そのキャラクタを他の利用者と共有するために撮影し、その画像情報にコメントを付加し、他の利用者に送信する場面が描かれている。その他、図1には様々な場面が描かれているが、ここではAさんとBさんの場面について説明する。
Aさんは、山に向かって走行中にその時間に山の麓から見た景色が絶景であったため、利用中の車両の車載端末に搭載されている撮影装置で、その景色を撮影し、本システムの地域情報共有装置に送信する。これを受けた地域情報共有装置は、車載端末に、コメントを入力するための画面情報を送信する。Aさんは、コメントを付加する場合は、車載端末に搭載されている入力手段(例えば、タッチパネルや音声入力)を用いてコメントを入力する。例えば、図2(a)に示すように車載端末の表示画面には、撮影した画像が表示され、さらに、その画像の前面に入力したコメント(コメント情報)が表示される。Aさんは、表示された画像情報とコメントに問題がなければ、その画面に割り付けられた登録ボタンを押下することにより、本システムにその情報が登録される。登録だけで情報が発信されるようにしてもよいが、好ましくは、送信の仕方も利用者が指定できるようにする。これについては後述する。
一方、例えば、図2(b)に示すように、Bさんは、デパート内の店頭に置かれている商品である猫のぬいぐるみの情報を他の利用者と共有したい場合、Bさんが所持する利用者端末で撮影し、その画像情報と入力したコメント情報を本システムに送信することで、地域情報が登録される。このように、地域情報の登録は、車載端末に限定することはなく、利用者が所持する利用者端末から本システムに画像情報及びコメント情報を送信することも可能である。
ここで、地域情報を配信する利用者の抽出方法について説明する。まず、本サービスの提供を受ける利用者は、予め、本システムに利用者情報を登録しておく。これを受けて、地域情報共有装置は、その利用者情報に紐付けた本サービスの利用履歴、利用者端末の位置情報に基づく行動履歴を収集し、さらに外部サーバから取得した利用者情報に基づいて、利用者ごとの「行動パターン情報」を取得する。
行動パターン情報は、利用者の「ペルソナ」を含んでもよい。「ペルソナ」とは、サービス情報を提供する事業者が提供する製品・サービスのもっとも重要で象徴的なユーザモデルである。また、「ペルソナ情報」とは、ユーザモデルを定義するため個人データの集合であり、利用者の行動タイプや行動プロセスを示す情報を構造化データとしてデータベース(ペルソナ情報DB)に格納したものである。例えば、利用者の氏名、年齢、性別、血液型、住所、連絡先や勤務先、職種、年収、家族構成といった静的なデータの他に、その人の生い立ちから現在までの様子、身体的特徴、性格的特徴、価値観、趣味、特技、消費行動や情報収集行動などの動的なデータを含めて、統計的に処理し、仮想的なユーザモデル(顧客プロフィール)を設定する。例えば、ユーザモデルAは行動的な人物、ユーザモデルBは自然や動物を好む人物である等と定義する。したがって一人の人間は複数のユーザモデルに当てはまることになる。ペルソナ情報から得られるユーザモデルは、利用者情報の一部又はそれを補完する情報と考えてもよい。なお、ペルソナ情報の生成方法等については、公知のペルソナ情報の関連技術(例えば、特表2003-529054、特開2010−186283、特開2011−100380等)を用いることとし、ここでは説明を省略する。
続いて、地域情報共有装置は、地域情報の利用情報(例えば、施設を利用した利用者の性別、年齢層、居住地域、利用者と他の利用者の趣味嗜好、移動履歴、商品・サービスの購入履歴等)を、地域情報を提供する事業者から取得し、その利用情報と、ユーザモデルとの関連性を分析する。具体的には、情報項目ごとの相関関係を探索することにより、例えば、地域情報が高山の景色の画像であれば、山が好きで本格的な登山を趣味とする「20〜50歳」、「男性」、「近隣に居住している」、「独身者」、「体重80Kg以下」の5つの利用者属性を持つ利用者と関連付ける。
また、地域情報共有装置は、基準値として閾値を設定し、例えば、取得した利用者の行動パターン情報のうち、上記5つの項目のうちのヒット率が所定値以上(例えば、60%)有する利用者を抽出する。そして、抽出した利用者宛にその山の景色の画像及びコメントを配信する。これを受けて、利用者は、閲覧した内容に興味がある場合は、運転中、あるいは利用中の車両から該当する場所へ移動する。このように、ユーザモデルと地域情報に含まれる利用情報とが密接して関係する利用者に地域情報を提供することで利用者の嗜好に適した情報を配信することが可能となり、その情報を取得した他の利用者の外出を誘発することが可能になる。
(本システムの構成)
図3は、本システムの構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、本システムは、地域交通のネットワークを構築する車両20を利用する利用者に地域情報を共有する地域情報配信システムであって、典型的には、地域情報を利用する利用者が所持する利用者端末10と、利用者が利用中の車両20に搭載された車載端末と、利用者端末10又は車載端末とネットワーク経由で接続される地域情報共有装置30と、を備える。なお、利用者端末10と車両20は無線通信でダイレクトに通信を行ってもよい。
地域情報提供事業者サーバ50は、地域情報を提供する事業者の運営する店舗又は施設や公的な機関が運営するサーバであり、地域を利用している利用情報の統計を集計し、利用情報DB500に登録しており、地域情報共有装置30から利用情報取得依頼を受信した場合に、その情報を送る。また、地域情報ごとの詳細情報(例えば、住所、電話番号、ホームページ情報)が存在する場合に、地域情報共有装置30に、その情報を送る。
外部サーバ60は、地域情報共有装置30から、利用者情報、利用者の行動履歴情報等を取得し、その他、外部から取得する利用者情報に基づいて利用者のユーザモデルを判定し、地域情報共有装置30に提供する。
車両20は、車両20に設置されている複数のセンサ等から得られるプローブ情報を取得する。ここでいうプローブ情報には、例えば、GPS(Global Positioning System)等の測位手段による位置情報、車速、加速度、車速から推測される渋滞・混雑情報、ワイパーの動きから推測される天候情報、ブレーキやアクセルの踏み具合等から計算される燃費情報、画像撮像装置(カメラ)/ミリ波レーダーから取得した周囲の道路状況のデータ等を含むものとする。なお、車両20の車載端末は、取得したプローブ情報を地域情報共有装置30へ無線送信する通信手段も含むものとする。
(地域情報共有装置の構成)
地域情報共有装置30は、典型的には、通信手段31と、車両情報取得手段32と、地域情報取得手段33と、行動パターン情報取得手段34と、詳細情報取得手段35と、利用情報取得手段36と、利用者抽出手段37と、地域情報配信手段38と、制御手段39と、記憶手段40と、を備える。ただし、これらの構成に限定されるものではない。
通信手段31は、利用者端末10、本システムに登録された複数の車両20の車載端末、地域情報提供事業者サーバ50及び外部サーバ60との間で無線通信を行う通信インタフェース部である。
車両情報取得手段32は、複数の車両20のプローブ情報及び利用状況を含む車両情報を取得して制御手段39へ出力する。
地域情報取得手段33は、利用者の利用者端末10又は車両20から取得した画像情報及び/又はコメント情報を含む地域情報を取得する。
行動パターン情報取得手段34は、利用者の行動パターン情報を行動履歴から取得する。さらに行動パターン情報としてペルソナ情報を利用する場合は、ペルソナ情報DB300を備えた外部サーバ60から利用者のユーザモデルを取得する。具体的には、行動パターン情報取得手段34は、取得した利用者情報、行動履歴等を、ペルソナ情報DB300を備えた外部サーバ60に送信し、その利用者のユーザモデルのIDを取得する。ペルソナ情報DB300を備えた外部サーバ60は利用分野ごとに複数であってもよい。また、本システムにより取得された利用者の各種情報を取得されたペルソナ情報に加えるようにしてもよい。なお、行動パターン情報取得手段34が、記憶手段40に格納されている情報(利用者情報、行動履歴情報)からペルソナ情報を生成してもよい。
詳細情報取得手段35は、地域情報に基づいて、地域情報に関連する詳細情報を取得する。具体的には、利用者から地域情報の詳細情報取得指示を受信すると、該当する地域情報の例えば、住所、電話番号、ホームページ情報等の詳細情報を取得し、利用者にその情報を配信する。また、詳細情報として、地域情報が配信された他の利用者が、その地域情報の内容を閲覧し、実際にその地域情報の地域へ行った又は商品を購入した等の利用履歴を取得し、利用者にその情報を配信する。
利用情報取得手段36は、地域情報取得手段33が取得した地域情報の利用情報を地域情報提供事業者サーバ50から取得する。なお、利用情報とは、その本システムを利用した利用者の特性である利用者属性(施設を利用した利用者の性別、年齢層、居住地域、利用者と他の利用者の趣味嗜好、移動履歴、商品・サービスの購入履歴等)が登録されている。
利用者抽出手段37は、取得した利用情報を含む地域情報と利用者の行動パターンとの関連性を解析し、利用者の行動パターンと関連性を有する行動パターンを有する他の利用者を抽出する。具体的には、配信された地域情報と利用者の行動パターンとの関連性を求め、比較的関連性の高い行動パターンを有する利用者を抽出する。
また、利用者抽出手段37は、利用者の行動が他の利用者の行動を誘発するか否かを判定する。具体的には、利用者を判定する手段として、ペルソナ情報DB300から、利用情報に基づいて関連性を判定する或いは関連性のあるユーザモデルを取得する。
例えば、配信する地域情報が「猫のコレクション収集」であり、その地域情報の利用情報には、「10〜20代」、「女性」、「学生」、「小柄」の利用者属性を持つ利用者が商品購入頻度の高い利用者であるとして登録されていたとする。このとき、利用者抽出手段37は、地域情報の利用情報に含まれる利用者属性の数(4つ)に、予め設定した閾値(例えば、50%)を算出する。そして、上記利用者属性と、利用者の行動パターン情報が持つ利用者属性の一致が閾値以上(2つ以上の利用者属性がヒットする)の場合、該当する利用者を地域情報の配信に適した利用者として抽出する。
地域情報配信手段38は、利用者から取得した地域情報を、抽出した利用者端末10又は利用者が利用中の車両20の車載端末に配信する。
また、地域情報配信手段38は、地域情報取得手段33が取得した地域情報を受信する際、地域交通の利用者のコミュニティサイトに配信してもよい。このように地域情報を本サービスを利用する利用者に閲覧してもらうことで、広範囲の地域情報を提供できるため、利用者の外出を誘発することが期待できる。
制御手段39は、上記した各機能ブロック31〜38全体を制御する役割を担う。記憶手段40は、利用者情報DB100と、行動履歴DB200と、地域情報DB400とが記憶されている。
利用者情報DB100は、図4(a)にそのデータ構造の一例が示されているように、少なくとも、利用者ごとに採番される「利用者ID」が登録され、外部のSNS等から利用者情報を取得した場合は、そのIDと、利用者IDが紐付けられている。また、利用者から取得する「氏名」、「年齢」、「性別」、自宅又は勤務地等の「住所」、「連絡先」、利用者又はSNS等から取得する「趣味/特技」、「よく行く店」のデータ項目が登録される。
行動履歴DB200は、図4(b)にそのデータ構造の一例が示されているように、少なくとも利用者情報に紐付けられている利用者ごとに採番される「利用者ID」、利用者の利用者端末から取得される「位置情報」(現在位置及び移動履歴を含む)、本サービスの車両を利用した「車両利用履歴」等のデータ項目が登録されている。
ペルソナ情報DB300は、図4(c)にそのデータ構造の一例が示されているように、ユーザのデータが様々な手段で収集され、ユーザデータを統計的に処理することによって得られるユーザモデルを多数格納したデータベースである。ユーザデータのデータ項目は、例えば、「性格的特徴」、「趣味」、「好きな食べ物」、「身体的特徴」、「職業」、「家族構成」、「生い立ち」、「移動場所」等のツリー構造で構造化されて登録される。
「移動場所」を例としてあげると、その項目の下位には、「移動場所」と紐づく情報として、「海」、「居酒屋」が登録される。また、項目によっては、ツリー構造が大きくなり、項目が多いほど、より正確なペルソナ情報が得られる。利用者のペルソナ情報も上記のようなツリー構造で表されてもよいが、ペルソナ情報自体は、時々刻々と変化する。また、ペルソナ情報DB300には、ツリー構造の項目に基づいて、様々なユーザモデルがIDを付されて管理されている。これをユーザモデルIDとよぶ。例えば、「ユーザモデルタイプID」がNo101には、「趣味に活発に行動する」、No103には、「家に引きこもりがちだがコンサートにはよく行く」、No105には、「気分屋で、服、髪型等を頻繁に変える」等のユーザモデルが登録されているものとする。ただし、実際のユーザモデルは、それを参照する側の観点から様々なものが定義される。また、本システムの利用者について取得されたペルソナ情報の各項目には、情報の「重み付け」を指定できるようにしてもよい。類似の情報が重なった場合、すなわちペルソナ情報DB300の同じツリー構造に属する情報が複数ある場合、その中からどの情報を取捨選択するかを判断するためである。そして、本システムが収集した利用者情報や行動履歴情報をペルソナ情報DB300を備えた外部サーバ60に送信することで、その利用者情報がユーザモデルのどれに近いかが判定されそのユーザモデルIDが1以上返信される。なお、個人のプライバシーが侵害されないように、ペルソナ情報DB300から個人が特定できないような仕組みを備えているものとする。
地域情報DB400は、図5にそのデータ構造の一例が示されているように、地域情報ごとに採番される「登録ID」、撮影した日時が登録される「撮影日時」、その「画像情報」、「コメント情報」、撮影した場所の位置情報「緯度、経度」、地域情報の詳細有無が登録される「詳細情報」、情報の送信先を指定する「送信指定」、他の利用者が画像情報を閲覧し、実際にその地域へ行った利用者からの「評価」(評価値)が登録されている。「送信指定」とは、地域情報をコミュニティ全体に送信する場合は「送信指定1」、自動で抽出した関連性のある利用者のみに送信する場合は「送信指定2」、送信者が指定した特定の利用者のみに送信する場合は「送信指定3」等と定義する。また、「評価」は、複数の評価段階を設定し、例えば、3段階評価であれば、「良い」、「普通」、「悪い」等と設定する。このように、他の利用者に、自身が配信した地域情報の「評価」を入力させることで、配信元の利用者が発した地域情報の有用性の把握が可能となり、他の類似する地域情報から、自身が本当に必要とする地域情報を選択する際の目安とすることができる。なお、図示していないが「発信元」情報が登録されてもよい。
図5の例では、No.0010には、撮影日時「2015/3/29 17:30」、画像情報「山の景色」、コメント情報には、「最高の景色です。夕方17:00以降がお勧めです。」が登録されている。また、位置情報として、撮影場所の緯度経度が登録され、「詳細情報」は、登録されておらず、「送信指定」は、コミュニティ全体に送信することを意味する「送信指定1」が登録されている。また、評価として、「良い 300(人)」、「普通 100(人)」、「悪い 50(人)」が登録されている。
また、N0.0020やN0.0030やN0.0040の例のように、特定の利用者にしか興味が持たれないような情報(送信指定2が指定された情報)は、その情報に関連性のある利用者をシステムが利用者情報等から抽出して送信する。また、登録される情報は、No.0040やNo.0050の例のように、画像を含まなくともよく、文字情報(音声入力が望ましい)だけでもよい。
また、No.0050の例のように、特定の利用者だけに送信するように発信者が指定することもできる(送信指定3)ので、メールやSMSのような感覚で利用することができる。一人で移動するのは億劫だが、あの人と一緒なら出掛けてみたいという気持ちを起させるような情報や会ってみたい知人が偶然近くにいることが判るような情報であれば最も望ましい。その情報を受け取った利用者が、実際に行動を起こした場合(この例では、投稿を見た「ハナ」さんが、本サービスの車両を利用して、「ゲン」さんに会いに行ったような場合)、評価者としてはハナさん1人になるが、評価値は、送信先を指定しない通常の場合に比べ、何倍にもカウントされる。
また、ドライブモニター等の車載カメラから撮った動画を、利用者の指示で車両の記憶装置からシステムに直接転送することもできる。例えば、No.0060の例は、走行中に車載カメラから撮った満開の桜並木の動画を投稿したもので、この動画を見た利用者がその場所に行ってみたいという気持ちを起させるものである。この投稿者は、タクシーやバスの運転手であってもよい。乗客を乗せて走行中等に、偶々よい風景やシーンを目にしたとき等に、車載カメラの録画開始ボタンを押して録画し、その後、その動画を切りとってコミュニティサイトに送信してもよい。このようにすることで乗客の増加にも繋がる。
なお、図5の「詳細情報」には、図示しないが、情報ごとの住所、電話番号、ホームページ情報及び、本サービスの利用履歴(情報の投稿又は受信履歴)又は投稿された情報が契機になったと推察される商品・サービスの購入を行った利用者の利用履歴が登録されている。このように利用履歴を表示することにより、その利用者が投稿した情報の有用性、信頼性、他の利用者からの評価等の情報も得られる。
このような地域に根差した情報、特にその場にいなければ分からないような情報、特に人々の移動を誘発させる情報を、地域のコミュニティに集め、必要な人に適宜送信することで人々の活動や移動を活発化させ、ひいては地域の活性化に繋げることができる。
上記の本システムの機能、及び構成は、あくまで一例であり、一つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割し、あるいは複数の機能ブロックをまとめて一つの機能ブロックとして構成してもよい。各機能処理部は、装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インタフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベースは、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
図6は、本システムにおける地域情報共有装置30の処理動作を示すフローチャートである。ここでは、利用者が車両20に乗車中に地域情報が配信され、その地域情報の場所までの案内に至るまでの流れを説明する。図6に示すように、地域情報共有装置30の地域情報取得手段33は、本サービスを利用している利用者(利用者端末10又は車両20の車載端末)から画像情報及び/又はコメント情報を含む地域情報を受信する(ステップS11)し、記憶手段40の地域情報DB400に登録する。図7に示すように、地域情報は、利用者によって、共有したい画像情報又は動画情報にコメント情報を付加して登録される。なお、画像情報、動画情報及びコメント情報は、少なくとも1つあればよい。
地域情報の登録方法については、上述したように、他の利用者に地域情報(本説明では、山の景色)を共有するために、車両20の車載端末に搭載されている撮影装置から景色を撮影し、地域情報共有装置30に送信する。これを受けて、地域情報配信手段38は、画像情報又は動画情報の他に、その情報にコメントを入力するか否かを判断する画面情報を送信する(図7中段画面参照)。利用者は、コメントを入力する場合は、車載端末に搭載されている入力手段で、コメントを入力する。利用者は、登録した画像情報又は動画情報とコメントに問題なければ、その画面に表示されている登録ボタンを押下することで、地域情報共有装置30にその情報が登録される。これを受けて、地域情報配信手段38は、利用者に送信先を指定する画面情報を送信する(図7下段画面参照)。利用者は、コミュニティ全体に地域情報を送信する場合は、「コミュニティ送信」ボタンを押下する。一方、送信先を特定したい場合は、「送信先設定」ボタンを押下する。なお、「送信先設定」ボタンを押下すると、自動で抽出した関連性のある利用者、又は、送信者が指定した特定の利用者のどちらに地域情報を送信するかを促す画面に切り替わり、利用者は、内容に応じて送信先を決定する。
一方、利用者が車両20に乗車中ではなく、外出中に地域情報(本説明では、ホームセンターに来店中にお気に入りの椅子を発見)を共有する場合について説明する。図8に示すように、利用者は、該当する椅子を撮影し、画面上にコメント情報を入力する画面が表示されるため、そのコメント欄にコメントを入力する。そして、登録ボタンを押下することによって、地域情報が地域情報共有装置30に登録される。
図6の説明に戻る。詳細情報取得手段35は、地域情報提供事業者サーバ50に、取得した地域情報の詳細情報の取得依頼を通信手段31経由で送る。
地域情報に詳細情報がある場合(ステップS12“YES”)、詳細情報取得手段35は、地域情報提供事業者サーバ50から詳細情報(例えば、住所、電話番号、ホームページ情報)を取得し、さらに、詳細情報として、地域情報DB400から該当する地域情報の利用履歴を取得する(ステップS13)。一方、地域情報に詳細情報がない場合(ステップS12“NO”)、ステップS14の処理に進む。
次に、利用情報取得手段36は、地域情報取得手段33が取得した地域情報の利用情報を地域情報提供事業者サーバ50から取得する(ステップS14)。また、複数の車両20のプローブ情報及び利用状況を含む車両情報を取得する(ステップS15)。具体的には、車両20から、本サービスの利用履歴、プローブ情報等を取得する。
次に、行動パターン情報取得手段34は、記憶手段40に格納されている、利用者情報DB100、利用者の行動履歴が記憶されている行動履歴DB200を参照して得られるそれぞれの情報、取得した車両情報に含まれる行動嗜好を読み取るため、車両20の利用履歴情報、該当利用者の利用者情報に基づき、外部サーバ60から、統計的に処理されたユーザモデルを取得する(ステップS16)。
これを受けて、利用者抽出手段37は、ユーザモデル及び利用情報に基づき、該当するユーザモデルを決定し、配信すべき利用者を抽出する(ステップS17)。
具体的には、利用者抽出手段37は、地域情報の利用情報が持つ利用者属性の数と、予め設定した閾値とを比較し、地域情報の利用情報が持つ利用者属性と、利用者の行動パターン情報の利用者属性の一致の数が閾値以上の場合に、該当する利用者を地域情報の配信に適した利用者として抽出する。例えば、地域情報の利用情報として、10個の利用者属性があったとする。利用者抽出手段37は、その10個の利用者属性に対し閾値を70%とすれば、該当するユーザモデルの利用者属性の項目が7個以上ヒットした場合に、その利用者を地域情報の配信対象として抽出する。
続いて、地域情報配信手段38は、利用者端末10又は利用中の車両20の位置情報と地域情報から地域の位置情報を取得し、その位置情報を元に、該当する地域から所定の範囲内(例えば、5km以内)にいる利用者を抽出する(ステップS18)。次に、地域情報配信手段38は、ステップ17とステップ18で抽出した利用者がマッチしているか否かを判定する(ステップS19)。マッチした利用者が存在する場合(ステップS19“YES”)、該当する利用者に地域情報を配信する(ステップS20)。なお、抽出した利用者同士に所定の関連性がある場合は、条件に完全にマッチしてなくとも地域情報を配信してもよい。
例えば、図9に示すように、利用者端末10又は利用中の車両20の車載端末には、地域情報の閲覧を促す画面が表示される。利用者が、閲覧を希望する場合、他の利用者が撮影した画像情報、動画情報及びコメント情報が表示される。利用者は、画面に表示されている詳細ボタン(画面中段参照)を押下することで、地域情報共有装置30の地域情報DB400から取得した詳細情報及び、実際にその地域へ行った利用者からの評価値が表示される。そして、地域情報配信手段38は、その地域情報が登録されている場所までの所要時間又は、車両乗車中でなければ、交通手段を提供し、目的地までの情報及びその場所へ行くか否かを促す画面を表示する。なお、マッチした利用者が存在しない場合(ステップS19“NO”)、ステップS11の処理に戻る。
一方、利用者が本サービスを利用している車両20に乗車して、例えば、ホームセンターを目的地として走行している場面を例として説明する。地域情報共有装置30の制御手段39は、該当する利用者のペルソナ情報を記憶手段40のペルソナ情報DB300から抽出し、利用者の嗜好を分析する。そして、車両20の車両情報(利用状況)からホームセンターへ移動するためにホームセンター方向に走行中との情報を受信すると、制御手段39は、近隣のホームセンターの詳細情報を地域情報提供事業者サーバ50から取得し、先に取得した利用者の嗜好に合った商品があるホームセンターを抽出する。
例えば、図10に示すように、地域情報(ホームセンター情報)が他の利用者によって登録されている場合、利用者の利用者端末10又は車両20の車載端末の画面に他のホームセンター情報の表示を促す画面を表示する。これを受けて、利用者は、表示を希望すると、画像情報又は動画情報とコメント情報が表示される。そして、地域情報配信手段38は、利用者の現在位置と選択したホームセンターの位置情報から、ホームセンターまでの所要時間等を両者の位置情報と交通情報から算出して、表示し、該当する地域情報へ行くか否かを促す画面を表示する。このように、利用者が提供する情報を広範囲、かつ、タイムリーに相手の嗜好に適した情報を配信することにより、他の利用者の外出を誘発することが期待できる。
(実施形態の効果)
以上の説明のように本実施形態に係る地域情報共有装置30によれば、地域情報共有装置30が利用者の行動パターンを取得し、利用者の利用者端末又は車両から取得した画像情報及び/又はコメント情報を含む地域情報を取得し、取得した地域情報と利用者の行動パターンとの関連性を解析し、前記利用者の行動パターンと関連性を有する行動パターンを有する他の利用者を抽出する。そして、利用者の行動が他の利用者の行動を誘発するか否かを判定し、その判定の結果に応じて、取得した地域情報を抽出した利用者端末又は利用者が利用中の車両の車載端末に地域情報を配信することにより、利用者が提供する情報を広範囲、かつ、タイムリーに相手の嗜好に適した情報を配信することにより、利用者の外出を誘発することが期待できる。
また、本実施形態に係る地域情報共有装置30によれば、利用者抽出手段37が、地域情報が持つ利用者属性の数と閾値を比較し、地域情報が持つ利用者属性と、利用者の行動パターン情報の利用者属性の一致の数が閾値以上の場合に、該当する利用者を地域情報の配信に適した利用者として抽出する。また、ペルソナ情報DBから得られるユーザモデルから、利用者と他の利用者の趣味嗜好、移動履歴、商品・サービスの購入履歴に基づいて関連性を判定することにより利用者の嗜好に合う地域情報を利用者に提供することが可能となる。
また、本実施形態に係る地域情報共有装置30によれば、地域情報に基づいて、地域情報に関連する詳細情報を取得することで、より詳細に地域情報の内容を把握することが可能となる。
また、本実施形態に係る地域情報共有装置30によれば、取得した地域情報を受信する際、地域交通の利用者のコミュニティサイトに配信することで、利用者に地域情報を広範囲に閲覧してもらうことが可能となり、利用者の外出を誘発することが期待できる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 利用者端末
20 車両
30 地域情報共有装置
31 通信手段
32 車両情報取得手段
33 地域情報取得手段
34 行動パターン情報取得手段
35 詳細情報取得手段
36 利用情報取得手段
37 利用者抽出手段
38 地域情報配信手段
39 制御手段
40 記憶手段
50 地域情報提供事業者サーバ
60 外部サーバ
100 利用者情報DB
200 行動履歴情報DB
300 ペルソナ情報DB
400 地域情報DB
500 利用情報DB

Claims (8)

  1. 地域交通のネットワークを構成する車両を利用する利用者に地域情報を共有する地域情報共有装置であって、
    前記利用者の行動パターンを取得する行動パターン情報取得手段と、
    前記利用者の利用者端末又は前記車両から取得した撮影情報及び/又はコメント情報を含む前記地域情報を取得する地域情報取得手段と、
    前記取得した地域情報と前記利用者の行動パターンとの関連性を解析し、前記利用者の行動パターンと関連性を有する行動パターンを有する他の利用者を抽出する利用者抽出手段と、
    前記利用者の行動が前記他の利用者の行動を誘発するか否かを判定する手段と、
    前記判定の結果に応じて、前記取得した地域情報を前記抽出した利用者が所持する利用者端末又は前記利用者が利用中の車両の車載端末に前記地域情報を配信する地域情報配信手段と、
    を備えることを特徴とする地域情報共有装置。
  2. 前記利用者抽出手段は、
    前記地域情報が持つ利用者属性の数と閾値を比較し、前記地域情報が持つ利用者属性と、前記利用者の行動パターン情報の利用者属性の一致の数が閾値以上の場合に、該当する前記利用者を前記地域情報の配信に適した前記利用者として抽出することを特徴とする請求項1に記載の地域情報共有装置。
  3. 前記地域情報に基づいて、前記地域情報に関連する詳細情報を取得する詳細情報取得手段、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の地域情報共有装置。
  4. 前記行動パターン情報取得手段は、
    前記地域情報を提供する事業者が提供する製品・サービスの象徴的なユーザモデルを格納したペルソナ情報DBから前記利用者のユーザモデルを取得することを特徴とする請求項1に記載の地域情報共有装置。
  5. 前記判定する手段は、前記ユーザモデルから、前記利用者と前記他の利用者の趣味嗜好、移動履歴、商品・サービスの購入履歴に基づいて前記関連性を判定する請求項4に記載の地域情報共有装置。
  6. 前記地域情報配信手段は、
    前記地域情報取得手段が取得した前記地域情報を受信する際、地域交通の利用者のコミュニティサイトに配信することを特徴とする請求項1に記載の地域情報共有装置。
  7. 地域交通のネットワークを構成する車両を利用する利用者に地域情報を共有する地域情報共有システムであって、
    前記利用者が所持する利用者端末、又は前記利用者が利用中の車両に搭載された車載端末と、
    前記利用者端末又は車載端末とはネットワーク経由で接続され、
    前記利用者の行動パターンを取得する行動パターン情報取得手段と、
    前記利用者の利用者端末又は前記車両から取得した撮影情報及び/又はコメント情報を含む前記地域情報を取得する手段と、
    前記取得した地域情報と前記利用者の行動パターンとの関連性を解析し、前記利用者の行動パターンと関連性を有する行動パターンを有する他の利用者を抽出する手段と、
    前記利用者の行動が前記他の利用者の行動を誘発するか否かを判定する手段と、
    前記判定の結果に応じて、前記取得した地域情報を前記利用者端末又は前記車載端末に配信する手段と、を有する地域情報共有装置と、
    を備えたことを特徴とする地域情報共有システム。
  8. 地域交通のネットワークを構成する車両を利用する利用者に地域情報を共有する地域情報共有装置のプログラムであって、
    前記利用者の行動パターンを取得する手順と、
    前記利用者の利用者端末又は前記車両から取得した撮影情報及び/又はコメント情報を含む前記地域情報を取得する手順と、
    前記取得した地域情報と前記利用者の行動パターンとの関連性を解析し、前記利用者の行動パターンと関連性を有する行動パターンを有する他の利用者を抽出する手順と、
    前記利用者の行動が前記他の利用者の行動を誘発するか否かを判定する手順と、
    前記判定の結果に応じて、前記取得した地域情報を前記抽出した利用者が所持する利用者端末又は前記利用者が利用中の車両の車載端末に配信する手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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