JP2016191995A - サーバ - Google Patents

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Subana Thanasegaran
スバナ タナセガラン
野川 英樹
Hideki Nogawa
英樹 野川
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【課題】画像記録装置のユーザに有効利用されやすいクーポンを配布可能なサーバを提供する。【解決手段】サーバ50は、消耗品の購入金額を割り引くクーポンを示すクーポンデータを取得する取得処理と、消耗品の交換を推奨する第1交換時期を消耗品データに基づいて推定する推定処理(S41)と、推定した第1交換時期及び直近に到来するイベント時期のうちの遅い時期を特定する第1特定処理と、第1特定処理で特定した時期に対応する有効期限をクーポンデータに設定する設定処理(S42)と、有効期限が設定されたクーポンデータを通信部を通じて複合機10Aに送信するクーポン送信処理とを実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、画像記録装置にクーポンデータを送信するサーバに関する。
従来より、プリンタからデータを収集し、収集データに基づいて生成したお知らせをプリンタに送信するサーバが知られている。例えば特許文献1には、プリンタからインク使用量の積算値をサーバが取得し、当該積算値に応じたクーポン画像をサーバがプリンタに印刷させるサービスを提供するシステムが開示されている。
特開2001−347734号公報
上記構成のシステムで発行されるクーポンには、有効期限が設定されているのが一般的である。そのため、インクカートリッジの交換時期が近づいて、ユーザが交換用のインクカートリッジを購入しようとしたときに、プリンタに配布したクーポンの有効期限が既に切れていたとすると、クーポンが有効利用されない可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像記録装置のユーザに有効利用されやすいクーポンを配布可能なサーバを提供することにある。
(1) 本明細書の一形態に係るサーバは、通信部と、記憶部と、制御部とを備える。前記通信部は、シートに画像を記録する画像記録装置と通信可能である。前記記憶部は、予め定められたイベントの時期であるイベント時期を示すイベント情報と、消耗品の利用状況を示す消耗品データとを記憶しており、前記消耗品は、前記画像記録装置に装着され且つ当該画像記録装置による画像の記録によって消耗する。前記制御部は、前記消耗品の購入金額を割り引くクーポンを示すクーポンデータを取得する取得処理と、前記消耗品の交換を推奨する第1交換時期を、前記消耗品データに基づいて推定する推定処理と、推定した前記第1交換時期及び直近に到来する前記イベント時期のうちの遅い時期を特定する第1特定処理と、前記第1特定処理で特定した時期に対応する有効期限を前記クーポンデータに設定する設定処理と、前記有効期限が設定された前記クーポンデータを、前記通信部を通じて前記画像記録装置に送信するクーポン送信処理とを実行する。
記憶部には、画像記録装置の使用頻度が高いと考えられるイベント(例えば、クリスマス、お正月、新年度等)を示すイベント情報が記憶される。そこで、上記構成の制御部は、消耗品データに基づいて推定された交換時期と、消耗品の消耗量が増える直近のイベント時期との遅い方に合わせてクーポンの有効期限を設定する。その結果、画像記録装置のユーザが消耗品を購入したタイミングでクーポンが有効期限内である可能性が高まるので、クーポンが有効利用されやすくなる。
(2) 例えば、前記イベント時期は、イベントの開始日及びイベント終了日を含む。前記制御部は、前記第1特定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント終了日のうちの遅い時期を特定し、前記第1特定処理で前記イベント終了日を特定した場合の前記設定処理において、前記イベント終了日以降の前記有効期限を、前記イベント時期に対応する有効期限として、前記クーポンデータに設定する。
(3) 好ましくは、前記制御部は、前記推定処理において、前記第1交換時期に前記消耗品が交換された場合の、前記消耗品の次回の交換を推奨する第2交換時期を推定し、前記第1特定処理において、直近に到来する前記イベント時期が、前記第1交換時期より遅く且つ前記第2交換時期より早いか否かを特定し、直近に到来する前記イベント時期が前記第1交換時期より遅く且つ前記第2交換時期より早いと前記第1特定処理で特定した場合の前記設定処理において、前記イベント時期に対応する前記有効期限を前記クーポンデータに設定し、直近に到来する前記イベント時期が前記第2交換時期よりも遅いと前記第1特定処理で特定した場合の前記設定処理において、前記第1交換時期以降で且つ前記第2交換時期より前の前記有効期限を前記クーポンデータに設定する。
(4) 好ましくは、前記制御部は、前記設定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント時期の両方が閾値時期より遅い時期である場合に、前記閾値時期を前記クーポンデータの前記有効期限に設定する。
上記構成によれば、クーポンの有効期限が長くなり過ぎるのを防止できる。
(5) 好ましくは、前記制御部は、推定した前記第1交換時期及び直近に到来する前記イベント時期のうちの早い時期を特定する第2特定処理と、取得した前記クーポンデータの前記画像記録装置への送信時期を、前記第2特定処理で特定した時期に対応する時期に決定する決定処理とをさらに実行し、前記クーポン送信処理において、決定した前記送信時期が到来した前記クーポンデータを送信する。
上記構成によれば、消耗品の交換時期と、消耗品の消耗量が増える直近のイベント時期との早い方に合わせてクーポンが配布される。すなわち、ユーザが消耗品の購入を考えるタイミングでクーポンが配布されるので、クーポンがさらに有効利用されやすくなる。
(6) 好ましくは、前記イベント時期は、イベント開始日及びイベント終了日を含む。前記制御部は、前記設定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント終了日のうちの遅い方に対応する前記有効期限を前記クーポンデータに設定し、前記決定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント開始日のうちの早い方に対応する時期を、前記送信時期に決定する。
(7) さらに好ましくは、前記制御部は、前記設定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント終了日のうちの遅い時期より第1期間だけ遅い前記有効期限を前記クーポンデータに設定し、前記決定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント開始日のうちの早い時期より第2期間だけ前の時期を、前記送信時期に決定する。
上記構成によれば、消耗品の購入前にクーポンを配布することができ、且つ装着中の消耗品が現実に使用できなくなるタイミングより先に有効期限を延長することができる。その結果、クーポンがさらに有効利用されやすくなる。
(8) 本明細書の他の形態に係るサーバは、通信部と、記憶部と、制御部とを備える。前記通信部は、シートに画像を記録する画像記録装置と通信可能である。前記記憶部は、予め定められたイベントの時期であるイベント時期を示すイベント情報と、前記画像記録装置に装着され且つ当該画像記録装置による画像の記録によって消耗する消耗品の利用状況を示す消耗品データとを記憶している。前記制御部は、前記消耗品の購入金額を割り引くクーポンを示すクーポンデータを取得する取得処理と、前記消耗品の交換を推奨する交換時期を、前記消耗品データに基づいて推定する推定処理と、推定した前記交換時期及び直近に到来する前記イベント時期のうちの早い時期を特定する特定処理と、取得した前記クーポンデータの前記画像記録装置への送信時期を、前記特定処理で特定した時期に対応する時期に決定する決定処理と、決定した前記送信時期が到来した前記クーポンデータを、前記通信部を通じて前記画像記録装置に送信するクーポン送信処理とを実行する。
上記構成によれば、消耗品の交換時期と、消耗品の消耗量が増える直近のイベント時期との早い方に合わせてクーポンが配布される。すなわち、ユーザが消耗品の購入を考えるタイミングでクーポンが配布されるので、クーポンがさらに有効利用されやすくなる。
(9) 例えば、前記制御部は、前記クーポンデータの有無を問い合わせる問合せ情報を前記通信部を通じて前記画像記録装置から受信する問合せ受信処理と、前記問合せ情報を受信したことに応じて、前記クーポンデータの前記送信時期が到来したか否かを判断する第1判断処理と、前記送信時期が到来したと判断したことに応じて、前記クーポン送信処理とを実行する。
(10) 好ましくは、前記記憶部は、前記クーポン送信処理で送信された前記クーポンデータの有効期限を示す期限情報、及び当該クーポンデータで示される前記クーポンが使用されたか否かを示す使用情報を、前記期限情報及び前記使用情報を対応付けて記憶している。前記制御部は、前記期限情報で示される前記有効期限が到来しておらず、且つ前記使用情報が前記クーポンの未使用を示している使用可能状態であるか否かを判断する第2判断処理と、前記使用可能状態と判断したことに応じて、当該クーポンが使用可能であることを報知する報知情報を、前記通信部を通じて前記画像記録装置に送信する報知処理とを実行する。
上記構成によれば、配布済みのクーポンの存在をユーザに思い出させることができる。その結果、クーポンがさらに有効利用されやすくなる。
(11) 好ましくは、前記制御部は、前記期限情報で示される前記有効期限が近づくほど、繰り返し実行する前記第2判断処理のインターバルを短くする。
上記構成によれば、有効期限の近いクーポンの存在をユーザに知らせることができる。その結果、クーポンがさらに有効利用されやすくなる。
(12) 例えば、前記消耗品データは、前記消耗品が前記画像記録装置に装着された装着時期を示す装着情報と、所定の期間毎に計測された前記消耗品の消耗量を示す消耗量情報とを含む。前記制御部は、前記推定処理において、前記消耗量情報で示される前記消耗量の積算値の倍数が閾値に達する期間を、前記装着情報で示される前記装着時期に加算することによって、前記交換時期を推定する。
本発明によれば、画像記録装置のユーザが消耗品を購入したタイミングでクーポンが有効期限内である可能性が高まるので、クーポンが有効利用されやすくなる。
図1は、本実施形態に係る記録システム100の概略図である。 図2は、(A)が複合機10の機能ブロック図であり、(B)がサーバ50の機能ブロック図である。 図3は、データ記憶領域62Bに記憶される情報又はデータの一例であって、(A)はイベント名、イベント開始日、イベント終了日を、(B)は装置ID、クーポンデータ、有効期限情報、送信時期情報、使用フラグを、(C)は日時情報、装置ID、消耗品ID、消耗品データを示す。 図4は、消耗品データの収集を許諾するか否かを複合機10Aのユーザに確認するための記録システム100の動作を示すフローチャートである。 図5は、複合機10Aからサーバ50へ消耗品データを送信し、サーバ50から複合機10Aへクーポンデータを送信するための記録システム100の動作を示すフローチャートである。 図6は、クーポン保存処理のフローチャートである。 図7は、クーポンを使用して消耗品を購入する動作と、クーポンの使用を報知する記録システム100の動作とを示すフローチャートである。 図8は、表示部23の表示例であって、(A)はメニュー画面を、(B)は許諾確認画面を示す。 図9は、表示部23の表示例であって、(A)はお知らせ画面を、(B)は報知画面を示す。 図10は、クーポン保存処理における第1交換時期、第2交換時期、イベント開始日、及びイベント終了日と、実行日との関係を示す図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は、本実施形態に係る記録システム100の概略図である。図1に示される記録システム100は、複合機10A、10B(以下、これらを総称して、「複合機10」と表記することがある。)と、サーバ50とで構成されている。複合機10及びサーバ50は、通信ネットワークを通じて通信可能となっている。通信ネットワークの具体例は特に限定されないが、例えば、インターネット、有線LAN(Local Area Networkの略)、無線LAN、或いはこれらの組み合わせであってもよい。
複合機10Aは、LAN102に属している。複合機10Bは、LAN103に属している。また、LAN102、103は、ルータ102A、103Aを通じてインターネット101に接続されている。サーバ50は、インターネット101に接続されている。複合機10A、10Bは、ルータ102A、103Aを通じてインターネット101上のサーバ50と通信する。そのため、複合機10A、10Bからサーバ50へ向けて送信されるIPパケットのSA(Source Addressの略)には、ルータ102A、103Aに割り当てられたグローバルIPアドレスが設定される。
[複合機10]
複合機10は、図2(A)に示されるように、プリンタ部11と、スキャナ部12と、表示部23と、操作部24と、通信部25と、CPU31と、記憶部32と、通信バス33とを主に備える。複合機10を構成する各構成要素は、通信バス33を通じて相互に接続されている。複合機10は、画像記録装置の一例である。
[プリンタ部11、スキャナ部12]
プリンタ部11は、画像データで示される画像をシートの一例である記録用紙に記録する記録処理を実行する。プリンタ部11の記録方式として、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。スキャナ部12は、記録用紙に記録されている画像を読み取って画像データを生成するスキャン処理を実行する。複合機10は、FAXの送受信を行うFAX機能、記録用紙に記録された画像を読み取って他の記録用紙に記録するコピー機能等をさらに有してもよい。
インクジェット方式のプリンタ部11には、例えば、インクカートリッジを着脱可能である。プリンタ部11は、装着されたインクカートリッジに貯留されたインクを用いて記録用紙に画像を記録する。すなわち、インクカートリッジに貯留されたインクは、画像を記録することによって消耗する。インクカートリッジは、消耗品の一例である。但し、消耗品の具体例はインクカートリッジに限定されず、トナーカートリッジ、ドラムユニット、或いは推奨用紙等であってもよい。
[表示部23]
表示部23は、各種情報を表示する表示画面を備える。表示部23としては、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部24]
操作部24は、表示部23の表示画面に表示されたオブジェクトを選択するユーザの操作を受け付ける。具体的には、操作部24はボタンを有しており、押下されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、操作部24は、表示部23の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。すなわち、表示部23がタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。
なお、「オブジェクト」とは、ユーザが操作部24を操作することによって選択可能な画像を指す。一例として、オブジェクトは表示部23に表示された文字列であって、操作部24の方向キーを押下することによってオブジェクトの1つがハイライト表示され、操作部24の決定ボタンを押下することによってハイライト表示されたオブジェクトが選択されてもよい。他の例として、操作部24がタッチパネルである場合のオブジェクトは表示部23に表示されたアイコン、ボタン、リンク等であって、タッチ位置に表示されたオブジェクトが選択されてもよい。
タッチパネルとして実現される操作部24は、表示部23の表示画面をタッチするユーザ操作を受け付ける。また、操作部24は、ユーザがタッチした表示画面上の位置を示す位置情報を出力する。位置情報は、例えば、表示画面の左上端を原点とし、右向きをx軸の正の向き、下向きをy軸の正の向きとしたx−y平面上の座標(x,y)として表現できる。タッチセンサには、静電容量方式、抵抗膜方式等の周知の方式を採用することができる。
なお、本明細書中における「タッチ」とは、入力媒体を表示画面に接触させる操作全般を含む。すなわち、タッチした入力媒体を所定時間内に表示画面から離間させるタップ操作、タッチした入力媒体を表示画面上で静止させるロングタッチ操作、タッチした入力媒体を表示画面上でスライドさせるスライド操作、表示画面上をスライドする入力媒体の加速度が閾値以上であるフリック操作、表示画面上の異なる位置にタッチした2つの入力媒体を互いに近づける向きにスライドさせるピンチイン操作、表示画面上の異なる位置にタッチした2つの入力媒体を互いに離れる向きにスライドさせるピンチアウト操作等は、タッチの一例である。
また、入力媒体が表示画面に触れていなくても、表示画面との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させることを、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。
[通信部25]
通信部25は、通信ネットワークを通じて外部装置と通信を行うためのインタフェースである。すなわち、複合機10は、通信部25を通じてサーバ50に各種情報を出力し、通信部25を通じてサーバ50から各種データ又は各種情報を受信する。通信部25の具体的な通信手順は特に限定されないが、例えば、Wi−Fi(Wi−Fi Allianceの登録商標)を採用することができる。
[CPU31]
CPU(Central Processing Unitの略)31は、複合機10の全体動作を制御するものである。CPU31は、後述する各種プログラムを記憶部32から取得して実行する。CPU31は、各種プログラムの実行によって、操作部24から出力される各種情報、及び通信部25を通じて外部装置から取得した各種情報等に基づいた各種の処理を実行する。CPU31及び記憶部32は、制御部の一例を構成する。
[記憶部32]
記憶部32は、プログラム記憶領域32Aと、データ記憶領域32Bとを有する。プログラム記憶領域32Aには、OS(Operating Systemの略)34と、制御プログラム35とが格納される。なお、制御プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。データ記憶領域32Bには、制御プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報が記憶される。
なお、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビット或いはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。
また、「データ」及び「情報」は、形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「2つ」であることを示す情報が、あるコンピュータではASCIIコードで“0x32”というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で“10”というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。
但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。
記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memoryの略)、HDD(Hard Disk Driveの略)、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。
なお、記憶部32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、CPU31によって実行される。しかしながら、本明細書では、CPU31を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムAが処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「CPU31がプログラムAに記述された処理Aを実行する」ことを指してもよい。後述するサーバ50についても同様である。
また、プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、事象を判断し、判断結果に応じて動作する。しかしながら、本明細書では、判断することを省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「制御プログラムが条件Aに応じて、処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「制御プログラムは条件Aであるか否かを判断する。制御プログラムは、肯定判断であることに応じて、処理Aを実行する」ことを指してもよい。
OS34は、複合機10を構成するハードウェアであるプリンタ部11、スキャナ部12、表示部23、操作部24、及び通信部25等を制御するためのAPI(Application Programming Interfaceの略)を提供する基本プログラムである。すなわち、上記の各プログラムは、OS34が提供するAPIを呼び出すことによって、各ハードウェアを制御する。しかしながら、本明細書では、OS34を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOS34のAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。後述するサーバ50についても同様である。
[サーバ50]
サーバ50は、図2(B)に示されるように、表示部53と、操作部54と、通信部55と、CPU61と、記憶部62と、通信バス63とを主に備える。サーバ50に含まれる表示部53、操作部54、通信部55、CPU61、記憶部62、及び通信バス63は、複合機10に含まれる表示部23、操作部24、通信部25、CPU31、記憶部32、及び通信バス33と共通するので、再度の説明は省略する。CPU61及び記憶部62は、制御部の一例である。
データ記憶領域62Bは、図3(A)に示されるように、イベント名と、イベント名に対応付けられたイベント開始日及びイベント終了日とを記憶することができる。イベント名は、イベントの名称である。イベント開始日は、対応するイベントが開始される日である。イベント終了日は、対応するイベントが終了される日である。イベント開始日及びイベント終了日は、予め定められたイベントの時期であるイベント時期の一例である。
対応するイベント名、イベント開始日、及びイベント終了日は、サーバ50の管理者によって任意に設定されるものであり、公式のカレンダー等とは無関係であってもよい。サーバ50の管理者は、例えば、複合機10の使用頻度が高いと考えられるイベント(例えば、クリスマス、正月、新年度等)の開始日及び終了日を任意に設定すればよい。
また、データ記憶領域62Bは、図3(B)に示されるように、装置IDと、クーポンデータと、有効期限情報と、送信時期情報と、使用フラグとを対応付けて記憶することができる。装置IDは、複合機10A、10Bを識別する装置識別情報の一例である。本実施形態において、複合機10Aの装置IDを“MFP−A”とし、複合機10Bの装置IDを“MFP−B”とする。
クーポンデータは、装置IDで識別される複合機10のユーザに配布されるクーポンを示すものである。本実施形態におけるクーポンは、複合機10に装着可能な消耗品の購入金額を割り引くものである。クーポンデータは、例えば“1234567”のように、N(Nは自然数)桁の数字列(以下、「クーポン番号」と表記する。)を含む。そして、複合機10のユーザは、複合機10から出力されたクーポン番号を不図示の通販サイトに入力すること(以下、「クーポンを使用する」と表記する。)により、当該クーポンで示される割引料金で消耗品を購入することができる。
有効期限情報は、対応するクーポンデータの有効期限を示す情報である。すなわち、クーポンデータで示されるクーポンは、有効期限情報で示される有効期限が到来するまで使用可能であり、有効期限情報で示される有効期限を途過すると使用できなくなる。有効期限情報は、期限情報の一例である。送信時期情報は、対応するクーポンデータを装置IDで示される複合機10に送信する送信時期を示す情報である。すなわち、データ記憶領域62Bに記憶されたクーポンは、対応する送信時期情報で示される送信時期が到来した後に送信される。なお、図3及び図10において、西暦が省略された日付は、「2015年」の日付けである。
使用フラグには、対応するクーポンデータで示されるクーポンが既に使用されたことを示す“ON”と、当該クーポンが未だ使用されていないことを示す“OFF”とのいずれかが設定される。使用フラグの初期値は“OFF”である。そして、通販サイトを提供するWebサーバがクーポンの利用を受け付けたことに応じて、対応する使用フラグに“ON”が設定される。使用フラグは、対応するクーポンデータで示されるクーポンが使用された否かを示す使用情報の一例である。使用フラグの設定についての詳細は、後述する。
ここで、クーポンデータは、例えば、複合機10から収集した消耗品データに基づいてサーバ50の管理者が生成し、当該複合機10の装置IDと対応付けてサーバ50に登録するものである。また、クーポンデータは、例えば、予め定められた地域(以下、「対象地域」と表記する。)に設置され、且つ予め定められたモデル(以下、「対象モデル」と表記する。)の複合機10のみに送信される。そこで、クーポンデータは、消耗品データの収集が許諾された複合機10のみに送信される。
また図示は省略するが、データ記憶領域62Bは、装置IDと、装置IDに対応付けられた許諾フラグとを記憶することができる。許諾フラグには、装置IDで識別される複合機10のユーザが消耗品データの送信を既に許諾したこと示す“ON”と、未だ許諾していないことを示す“OFF”のいずれかが設定される。許諾フラグの初期値は、“OFF”である。そして、許諾確認処理で消耗品データの送信が許諾されたことに応じて、許諾フラグに“ON”が設定される。許諾確認処理は、消耗品データの送信を許諾するか否かを複合機10のユーザに確認する処理である。許諾確認処理の詳細は、後述する。
また、データ記憶領域62Bは、図3(C)に示されるように、日時情報と、装置IDと、消耗品IDと、消耗品データとを対応付けて記憶することができる。日時情報は、消耗品データの受信日時を示す情報である。消耗品IDは、複合機10に装着された消耗品を識別する消耗品識別情報の一例である。図3(C)に示される消耗品ID“インクBk”は、例えば、ブラックインクが貯留されたインクカートリッジ(以下、「Bkカートリッジ」と表記する。)を識別する。消耗品データは、消耗品IDで識別される消耗品の利用状況を示すデータである。消耗品データは、装置IDで識別される複合機10から受信したものである。消耗品データは、例えば、消耗品が複合機10に装着された装着時期を示す装着情報と、所定の期間毎に計測された消耗品の消耗量を示す消耗量情報とを含む。
図3(C)の一行目に示される消耗品データは、前記した装着情報である。この装着情報は、複合機10AにBkカートリッジが2015年3月1日に装着されたことを示す。また、図3(C)の二行目及び三行目に示される消耗品データは、前記した消耗量情報である。二行目の消耗量情報は、2015年3月1日から2015年3月10日の間に、Bkカートリッジに貯留されたブラックインクを複合機10Aが4ml消費したことを示す。三行目の消耗量情報は、2015年3月11日から2015年3月20日の間に、Bkカートリッジに貯留されたブラックインクを複合機10Aが6ml消費したことを示す。
なお、図3に示される各種情報及び各種データは、サーバ50が備える記憶部62に記憶されてもよいし、サーバ50がアクセス可能なNAS(Network Attached Storageの略)等に記憶されてもよい。少なくとも、図3(B)に示される各種情報は、Webサーバがアクセス可能な領域に記憶される。
[記録システム100の動作]
図4〜図10を参照して、本実施形態に係る記録システム100の動作を説明する。記録システム100は、サーバ50が管理者から取得したクーポンデータに適切な有効期限及び送信時期を設定し、送信時期が到来したクーポンデータを複合機10Aに送信する処理を実行する。なお、サーバ50と複合機10Bとの間でも同様の処理が実行される。
まず、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50に問合せ情報を送信する(S11)。問合せ情報は、例えば、複合機10Aを識別する装置ID“MFP−A”と、複合機10Aのモデルを示すモデル情報とを含む。問合せ情報は、装置IDに対応するクーポンデータの有無をサーバ50に問い合わせるための情報である。換言すれば、問合せ情報は、装置IDに対応するクーポンデータの送信をサーバ50に要求するための情報である。問合せ情報は、例えば、制御プログラム35によって任意のタイミングで自動的に繰り返し送信される。複合機10Aが問合せ情報を送信する処理は、問合せ処理の一例である。なお、制御プログラム35は、問合せ情報の送信に対応する問合せアイコンへのユーザ操作を操作部24を通じて受け付けたことに応じて、通信部25を通じてサーバ50に問合せ情報を送信してもよい。
次に、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから問合せ情報を受信する(S11)。サーバ50が問合せ情報を受信する処理は、問合せ受信処理の一例である。次に、制御プログラム65は、複合機10Aが対象モデルであるか否か、及び複合機10Aが対象地域に設置されているか否かを判断する(S12)。
制御プログラム65は、例えば、問合せ情報に含まれるモデル情報で示される複合機10Aのモデルが、データ記憶領域62Bに登録された対象モデルの一覧に存在する場合に、複合機10Aが対象モデルであると判断する。また、制御プログラム65は、例えば、問合せ情報を含むIPパケットのSAに設定されたグローバルIPアドレスが、データ記憶領域62Bに登録された対象地域のグローバルIPアドレスの範囲に含まれることによって、複合機10Aが対象地域に設置されていると判断する。
そして、制御プログラム65は、複合機10Aが対象モデルでないこと、及び複合機10Aが対象地域に設置されていないこと、のうちの少なくともいずれかが成立することに応じて(S12:No)、通信部55を通じて複合機10Aにエラー情報を送信する(S13)。エラー情報は、複合機10Aがクーポンデータの送信対象でないことを示す情報である。複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50からエラー情報を受信する(S13)。なお、制御プログラム35は、問合せ情報の送信を指示するユーザ操作を受け付けたことに応じて問合せ情報を送信している場合に、図示は省略するが、受信したエラー情報の内容を表示部23に表示させてもよい。
一方、制御プログラム65は、複合機10Aが対象モデルであり、且つ複合機10Aが対象地域に設置されていることに応じて(S12:Yes)、問合せ情報に含まれる装置IDに対応付けてデータ記憶領域62Bに記憶された許諾フラグの値を判断する。そして、制御プログラム65は、装置ID“MFP−A”に対応する許諾フラグが“OFF”であることに応じて、通信部55を通じて複合機10Aに許諾報知情報を送信する(S14)。許諾報知情報は、後述する許諾受付メッセージを含むメニュー画面を複合機10に表示させるための情報である。
次に、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50から許諾報知情報を受信する(S14)。そして、制御プログラム35は、許諾受付メッセージを表示部23に表示させる(S15)。図8(A)は、許諾受付メッセージを含むメニュー画面の一例である。図8(A)に示されるメニュー画面は、[FAX]アイコンと、[COPY]アイコンと、[SCAN]アイコンと、メッセージ表示領域111とを含む。そして、図8(A)に示されるメッセージ表示領域111は、許諾受付メッセージ「メッセージがあります!」と、[詳細]アイコンとを含む。
次に、制御プログラム35は、メニュー画面に含まれる各種アイコンの位置をタップするユーザ操作を操作部24を通じて受け付ける。そして、制御プログラム35は、[詳細]アイコンの位置がタップされたことに応じて(S16)、通信部25を通じてサーバ50に許諾要求情報を送信する(S17)。許諾要求情報は、許諾確認処理の実行をサーバ50に要求するための情報である。また図示は省略するが、制御プログラム35は、[FAX]アイコンの位置がタップされたことに応じてFAX処理を実行し、[COPY]アイコンの位置がタップされたことに応じてコピー処理を実行し、[SCAN]アイコンの位置がタップされたことに応じてスキャン処理を実行する。
次に、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから許諾要求情報を受信する(S17)。そして、制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aに許諾確認情報を送信する(S18)。許諾確認情報は、許諾確認処理の実行を複合機10Aに指示するための情報である。換言すれば、許諾確認情報は、クーポンデータを送信するために複合機10Aで収集された消耗品データの送信を許諾するか否かを、複合機10Aのユーザに問い合わせるための情報である。
次に、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50から許諾確認情報を受信する(S18)。そして、制御プログラム35は、許諾確認情報を受信したことに応じて、許諾確認画面を表示部23に表示させる(S19)。図8(B)は、許諾確認画面の一例である。図8(B)に示される許諾確認画面は、「複合機で収集した消耗品データを、サーバに送信しても良いですか?」とのメッセージと、[はい]アイコンと、[いいえ]アイコンとを含む。
また、制御プログラム35は、許諾確認画面に含まれる各種アイコンの位置をタップするユーザ操作を操作部24を通じて受け付ける。そして、制御プログラム35は、許諾確認画面の[はい]アイコンの位置がタップされたことに応じて(S20)、通信部25を通じてサーバ50に許諾情報を送信する(S21)。許諾情報は、複合機10Aのユーザが消耗品データの収集を許諾したことを示す情報である。また、許諾情報は、複合機10Aの装置ID“MFP−A”を含む。
次に、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから許諾情報を受信する(S21)。また、制御プログラム65は、受信した許諾情報に含まれる装置ID“MFP−A”と許諾フラグ“ON”とを、データ記憶領域62Bに記憶させる(S22)。さらに、制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aにアクティブ情報を送信する(S23)。アクティブ情報は、複合機10Aのデータ収集機能をアクティブにするための情報である。
次に、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50からアクティブ情報を受信する(S23)。そして、制御プログラム35は、複合機10Aのデータ収集機能をアクティブにする(S24)。具体的には、制御プログラム35は、データ収集機能がアクティブであることを示すアクティブフラグを、データ記憶領域32Bに記憶させる。制御プログラム35は、アクティブフラグがデータ記憶領域32Bに記憶されていることに応じて、サーバ50に指定された消耗品データを収集し、サーバ50に指定されたタイミングで、収集した消耗品データを通信部25を通じてサーバ50に送信する。
また、サーバ50の制御プログラム65は、収集すべき消耗品データの種類或いは消耗品データを送信すべきタイミングの少なくともいずれかを示す関連情報を、通信部55を通じて複合機10Aに送信する。消耗品データの種類は、例えば、前述の装着情報や消耗量情報等である。消耗品データの送信タイミングは、例えば、サーバ50が送信した消耗品データ要求情報を受信したタイミング、或いはサーバ50に指定された所定の時間間隔毎であってもよい。
関連情報は、アクティブ情報と対応付けてサーバ50から送信される。例えば、関連情報は、アクティブ情報に含まれていてもよい。例えば、関連情報は、アクティブ情報と連続してサーバ50から送信されてもよい。例えば、関連情報及びアクティブ情報には、共通のIDが含まれていてもよい。
複合機10Aの制御プログラム35は、例えば、装置ID“MFP−A”、消耗品ID“インクBk”、及び消耗品データ(以下、「消耗品データ等」と表記する。)を、通信部25を通じてサーバ50に送信する(S31)。また、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから消耗品データ等を受信する(S31)。そして、制御プログラム65は、受信した消耗品データ等に日時情報を対応付けて、図3(C)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶させる(S32)。日時情報は、例えば、不図示のクロックカウンタから取得される。
さらに、制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aに受信完了情報を送信する(S33)。受信完了情報は、消耗品データ等が正常に受信できたことを示す情報である。また、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50から受信完了情報を受信する(S33)。以下、複合機10Aとサーバ50との間において、ステップS31〜S33の処理が繰り返し実行される。
また、サーバ50の制御プログラム65は、図3(C)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶された消耗品データを、サーバ50の管理者の要求に応じて出力する。また、サーバ50の管理者は、出力された消耗品データに基づいてクーポンデータを生成する。さらに、サーバ50の管理者は、生成したクーポンデータを操作部54或いは通信部55を通じてサーバ50に登録する。
すなわち、サーバ50の制御プログラム65は、例えば、クーポンデータ“1234567”、装置ID“MFP−A”、及び消耗品ID“インクBk”(以下、「クーポンデータ等」と表記する。)をサーバ50の管理者から取得する(S34)。クーポンデータ等の取得方法は特に限定されないが、例えば、クーポンデータ等を入力するユーザ操作を操作部54を通じて受け付けてもよいし、通信部55を通じて管理者端末からクーポンデータ等を受信してもよい。ステップS34の処理は、取得処理の一例である。
制御プログラム65は、サーバ50の管理者から取得したクーポンデータと、装置IDと、消耗品IDとを対応付けて、データ記憶領域62Bに一時的に記憶させる。なお、本明細書では、データを一時的に記憶する処理までを含めた概念を「データを取得する」と表記してもよい。
そして、制御プログラム65は、クーポン保存処理を実行する(S35)。クーポン保存処理は、取得したクーポンデータに有効期限及び送信時期を設定し、クーポンデータ等、有効期限情報、及び送信時期情報を図3(B)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶させる処理である。図6を参照して、クーポン保存処理の詳細を説明する。なお、制御プログラム65は、サーバ50の管理者からクーポンデータ等を取得したらすぐに、クーポン保存処理を実行してもよい。本実施形態における実行日は、図10において「実行日」と表記されている2015年3月22日である。
まず、制御プログラム65は、消耗品の交換時期を推定する(S41)。交換時期とは、消耗品の交換を推奨する時期である。換言すれば、交換時期は、消耗品が使用不能になる時期、当該消耗品の使用を継続すると画像記録品質が低下する可能性がある時期、或いは当該消耗品の使用を継続すると複合機10に不具合が生じる可能性がある時期である。また、制御プログラム65は、ステップS41において、直近の交換時期である第1交換時期と、第1交換時期の次の交換時期である第2交換時期とを推定する。第2交換時期とは、第1交換時期に消耗品が交換されたと仮定した場合に、当該消耗品の次回の交換を推奨する時期である。ステップS41の処理は、推定処理の一例である。
ステップS41で交換時期が推定される消耗品は、ステップS34で取得した装置ID“MFP−A”で識別される複合機10Aに装着されており、且つステップS34で取得した消耗品ID“インクBk”で識別されるBkカートリッジである。そこで、制御プログラム65は、ステップS41において、図3(C)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶された消耗品データのうち、ステップS34で取得した装置ID“MFP−A”及び消耗品ID“インクBk”に対応付けられた消耗品データに基づいて、当該Bkカートリッジの交換時期を推定する。
より詳細には、制御プログラム65は、装置ID“MFP−A”及び消耗品ID“インクBk”が対応付けられた消耗品データのうち、実行日より過去で且つ直近の装着情報と、当該装着情報の受信日時より後に受信した消耗量情報とを、図3(C)に示されるデータ記憶領域62Bから読み出す。そして、制御プログラム65は、消耗量情報で示されるインク量の積算値の倍数が閾値に達する期間を、装着情報で示される装着時期に加算する。制御プログラム65は、計算で得られた時期を、推定される交換時期としてデータ記憶領域62Bに一時的に記憶させる。ここで、閾値は、例えば、未使用のBkカートリッジに貯留されているブラックインクの量である。本実施形態における閾値は、15mlとする。すなわち、「消耗品の交換時期を推定する」とは、消耗品データを用いて所定の計算を行うことにより、消耗品の交換が必要になるであろう時期を算出することを含む概念である。また、算出した時期をデータ記憶領域62Bに記憶させることまで含めた概念であってもよい。
図3(C)の例において、2015年3月1日に複合機10Aに装着されたBkカートリッジは、3月1日〜3月20日までの20日間で10mlのブラックインクを消費している。そうすると、インク量の積算値“10ml”の1.5倍が閾値“15ml”に達するので、制御プログラム65は、装着時期から30日(=20日×1.5)後の2015年3月30日に、当該Bkカートリッジのインク消費量が15mlに達すると推定する。すなわち、制御プログラム65は、Bkカートリッジの第1交換時期を、2015年3月30日と推定する。また、制御プログラム65は、Bkカートリッジの第2交換時期を、第1交換時期からさらに30日後の2015年4月29日と推定する。制御プログラム65は、推定した第1交換時期及び第2交換時期を、データ記憶領域62Bに一時的に記憶させる。
次に、制御プログラム65は、ステップS34で取得したクーポンデータに有効期限を設定する(S42)。ステップS42の処理は、設定処理の一例である。なお、「クーポンデータに有効期限を設定する」とは、例えば、複合機10Aに送信するクーポンデータに有効期限情報を含めること、及び当該クーポンデータと対応付けて有効期限情報をデータ記憶領域62Bに記憶させることの一方或いは両方を含んでもよい。
制御プログラム65は、ステップS41で推定した交換時期と、直近に到来するイベント時期とに基づいて、クーポンデータの有効期限を決定する。そして、制御プログラム65は、決定した有効期限をデータ記憶領域62Bに一時記憶させる。まず、制御プログラム65は、図3(A)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶されたイベント時期のうち、実行日より未来で且つ直近のイベント時期を読み出す。図3(A)の例では、イベント名“新年度”に対応付けられたイベント開始日“2015年3月25日”、及びイベント終了日“2015年4月15日”が読み出される。このときの第1交換時期、第2交換時期、イベント開始日、及びイベント終了日と、実行日との関係は、図10に示される。
次に、制御プログラム65は、第1交換時期と、第2交換時期と、イベント時期との先後を特定する。より詳細には、制御プログラム65は、第1交換時期と、第2交換時期と、イベント終了日との先後を特定する。この処理は、第1特定処理の一例である。そして、制御プログラム65は、図10に示されるように、イベント終了日が第1交換時期より遅く且つ第2交換時期より早いことに応じて、イベント終了日である2015年4月15日を、クーポンデータの有効期限として設定する。また図示は省略するが、制御プログラム65は、第1交換時期がイベント終了日より遅いことに応じて、第1交換時期をクーポンデータの有効期限として設定する。すなわち、制御プログラム65は、第1交換時期及びイベント終了日のうちの遅い時期を、クーポンデータの有効期限に設定する。
但し、制御プログラム65は、イベント終了日が第2交換時期より遅いことに応じて、第1交換時期と第2交換時期との間の時期を、クーポンデータの有効期限として設定してもよい。第1交換時期と第2交換時期との間の時期とは、例えば、第1交換時期であってもよいし、第2交換時期であってもよいし、第1交換時期及び第2交換時期の中間の時期であってもよい。さらに、制御プログラム65は、第1交換時期及びイベント終了日の両方が閾値時期より遅いことに応じて、閾値時期をクーポンデータの有効期限として設定してもよい。閾値時期は、例えば、実行日から1ヶ月後等であってもよい。
次に、制御プログラム65は、ステップS41で推定した交換時期と、直近に到来するイベント時期とに基づいて、クーポンデータの送信時期を決定する(S43)。そして、制御プログラム65は、決定した送信時期をデータ記憶領域62Bに一時記憶させる。ステップS43で用いられる第1交換時期、第2交換時期、及びイベント時期は、ステップS42と共通である。ステップS43の処理は、決定処理の一例である。
まず、制御プログラム65は、第1交換時期と、イベント開始日との先後を特定する。この処理は、第2特定処理の一例である。そして、制御プログラム65は、図10に示されるように、イベント開始日が第1交換時期より早いことに応じて、イベント開始日である2015年3月25日を、クーポンデータの送信時期に決定する。また図示は省略するが、制御プログラム65は、第1交換時期がイベント開始日より早いことに応じて、第1交換時期をクーポンデータの送信時期に決定する。すなわち、制御プログラム65は、第1交換時期及びイベント開始日のうちの早い時期を、クーポンデータの送信時期に決定する。
次に、制御プログラム65は、ステップS34で取得したクーポンデータ及び装置IDと、ステップS42で設定した有効期限を示す有効期限情報と、ステップS43で決定した送信時期を示す送信時期情報と、使用フラグ“OFF”とを、図3(B)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶させる(S44)。
また、複合機10Aの制御プログラム35は、データ収集機能がアクティブにされた後も、通信部25を通じてサーバ50に問合せ情報を送信する(S36)。すなわち、サーバ50の制御プログラム35は、許諾フラグ“ON”に対応付けられた装置IDで識別される複合機10Aから、通信部55を通じて問合せ情報を受信する(S36)。そして、制御プログラム65は、受信した問合せ情報に含まれる装置ID“MFP−A”に対応付けられたクーポンデータ(以下、「対象クーポンデータ」と表記する。)が、図3(B)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶されているか否かを判断する。さらに、制御プログラム65は、対象クーポンデータが記憶されていると判断したことに応じて、対象クーポンデータの送信時期が到来したか否かを判断する(S37)。ステップS37の処理は、第1判断処理の一例である。
そして、制御プログラム65は、対象クーポンデータの送信時期が既に到来している判断したことに応じて(S37:Yes)、問合せ情報の送信元の複合機10Aに、換言すれば、対象クーポンデータに対応付けられた装置ID“MFP−A”で識別される複合機10Aに、通信部55を通じて対象クーポンデータを送信する(S38)。ステップS38の処理は、クーポン送信処理の一例である。なお、制御プログラム65は、ステップ38で送信したクーポンデータが再送信されないように、例えば、対象クーポンデータに対応する送信日時情報に“9999年99月99日”等を設定してもよい。
また、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50からクーポンデータを受信する(S38)。そして、制御プログラム35は、当該クーポンデータで示されるクーポンを出力する(S39)。クーポンの出力方法は特に限定されないが、例えば、クーポンデータで示されるクーポン画像を表示部23に表示させてもよいし、クーポン画像を記録用紙に対してプリンタ部11に記録させてもよい。
例えば、制御プログラム35は、お知らせ画面を表示部23に表示させる。図9(A)は、お知らせ画面の一例である。図9(A)に示されるお知らせ画面は、「お得なクーポンを発行します。クーポン番号:1234567」とのメッセージと、[OK]アイコンと、[プリント]アイコンとを含む。そして、制御プログラム35は、[OK]アイコンの位置がタップされたことに応じて、お知らせ画面の表示を終了する。また、制御プログラム35は、[プリント]アイコンの位置がタップされたことに応じて、クーポン番号“1234567”示す画像を記録用紙に対してプリンタ部11に記録させる。
一方、サーバ50の制御プログラム65は、図3(B)に示されるデータ記憶領域62Bに対象クーポンデータが記憶されてない、或いは対象クーポンデータの送信時期が未だ到来していないことに応じて(S37:No)、通信部55を通じて複合機10Aにクーポンなし情報を送信する(S40)。クーポンなし情報は、現時点で複合機10Aに送信すべきクーポンが存在しないことを示す情報である。
また、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50からクーポンなし情報を受信する(S40)。また、制御プログラム35は、ユーザからの指示に応じて問合せ情報を送信していた場合に、サーバ50にクーポンがないことを示すメッセージを、表示部23に表示させてもよい。一方、制御プログラム35は、ユーザからの指示によらずに問合せ情報を送信していた場合に、クーポンなし情報に対して特段の処理を実行しなくてもよい。
次に、複合機10Aのユーザは、Bkカートリッジを購入する際に、ステップS39で取得したクーポン番号を使用することができる。具体的には、ユーザは、Webサーバが提供する通販サイトに情報処理端末を通じてアクセスする。また、通販サイトにアクセスした情報処理端末は、クーポン番号を入力するユーザ操作を受け付ける(S51)。さらに、情報処理端末は、Webサーバに購入要求情報を送信する(S52)。購入要求情報は、クーポンによって割り引かれた購入金額で消耗品の購入を要求するための情報である。購入要求情報は、例えば、購入対象の消耗品を特定する消耗品ID“インクBk”と、入力されたクーポン番号“1234567”とを少なくとも含む。
次に、Webサーバは、情報処理端末から購入要求情報を受信する(S52)。そして、Webサーバは、クーポン番号“1234567”のクーポンデータに対応付けられた使用フラグに“ON”設定する(S53)。また、Webサーバは、購入完了情報を情報処理端末に送信する。購入完了情報は、購入要求情報で示される消耗品の購入手続が完了したことを示す情報である。
さらに、Webサーバは、購入要求情報の内容に従って、消耗品の購入手続を完了させる。例えば、Webサーバは、購入要求情報に含まれるクレジットカード番号を用いて、クーポンで割り引かれた消耗品の購入代金を決済する。また、Webサーバは、購入要求情報に含まれる送付先住所及び消耗品ID“インクBk”を、配送担当者に出力する。これにより、購入を受け付けたBkカートリッジが複合機10Aのユーザに配送される(S55)。なお、ステップS51〜S55の処理は、周知のオンラインショッピングの仕組みを利用して実現することができる。
また、サーバ50の制御プログラム65は、図3(B)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶されたクーポンデータそれぞれについて、当該クーポンデータが使用可能状態であるか否かを判断する(S56)。使用可能状態のクーポンデータとは、複合機10に既に送信されており、有効期限が未だ到来しておらず、且つ未だ使用されていないクーポンデータを指す。すなわち、制御プログラム65は、対応する送信時期情報に“9999年99月99日”が設定されており、対応する有効期限情報が現在より未来を示し、且つ対応する使用フラグに“OFF”が設定されていることに応じて、クーポンデータを使用可能状態と判断する。ステップS56の処理は、第2判断処理の一例である。
そして、制御プログラム65は、クーポンデータが使用可能状態であると判断したことに応じて(S56:Yes)、当該クーポンデータに対応付けられた装置IDで識別される複合機10に、通信部55を通じて報知情報を送信する(S57)。報知情報は、過去に送信したクーポンデータで示されるクーポンが未だ使用可能であることを報知するための情報である。ステップS57の処理は、報知処理の一例である。
一例として、制御プログラム65は、複合機10から問合せ情報を受信したことに応じて、ステップS56の処理を実行してもよい。そして、制御プログラム65は、当該問合せ情報の応答として報知情報を送信してもよい。他の例として、制御プログラム65は、所定の時間間隔毎にステップS56の処理を実行してもよい。そして、制御プログラム65は、後述するXMPPコネクションを通じて報知情報を送信してもよい。この場合において、制御プログラム65は、繰り返し実行するステップS56のインターバルを、有効期限が近いクーポンデータほど短くしてもよい。
なお、XMPPコネクションとは、XMPP over BOSH(Extensible Messaging and Presence Protocol Over Bidirectional−Streams Over Synchronous HTTPの略)に準拠した手順によって、複合機10とサーバ50との間に確立されるコネクションを指す。XMPPコネクションを確立する処理は、複合機10の制御プログラム35によって実行される。
XMPPコネクションは、サーバ50から複合機10へリクエストを送信する(所謂、「サーバプッシュ」を指す。)ためのコネクションである。XMPP over BOSHは、コネクションを確立した状態をほぼ常時維持するプロトコルである。但し、複合機10とサーバ50との間でコネクションを確立させるプロトコルは、XMPP over BOSHに限定されず、例えば、接続確立型のプロトコル、常時接続型のプロトコル、或いは接続維持型のプロトコルと呼ばれるプロトコルであればよい。
また、複合機10の制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50から報知情報を受信する(S57)。そして、制御プログラム35は、報知画面を表示部23に表示させる(S58)。図9(B)は、報知画面の一例である。図9(B)に示される報知画面は、「使用可能なクーポンがあります。表示しますか?」とのメッセージと、[はい]アイコンと、[いいえ]アイコンとを含む。そして、制御プログラム35は、[はい]アイコンの位置がタップされたことに応じて、図9(A)に示されるお知らせ画面を再び表示部23に表示させる。一方、制御プログラム35は、[いいえ]アイコンの位置がタップされたことに応じて、ステップS58の処理を終了する。
なお、制御プログラム35は、受信した報知情報がクーポンデータを含む場合に、当該クーポンデータで示されるクーポン番号をお知らせ画面に含めればよい。一方、制御プログラム35は、受信した報知情報がクーポンデータを識別するクーポン識別情報を含む場合に、通信部25を通じてサーバ50に再送要求情報を送信してもよい。再送要求情報は、既に送信されたクーポンデータの再送を要求するための情報である。再送要求情報は、報知情報に含まれるクーポン識別情報を含む。そして、制御プログラム35は、クーポン識別情報で識別されるクーポンデータを、再送要求情報の応答として通信部25を通じてサーバ50から受信してもよい。そして、制御プログラム35は、受信したクーポンデータで示されるクーポン番号をお知らせ画面に含めればよい。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、第1交換時期及び直近のイベント開始日の早い時期に合わせてクーポンデータが送信され、第1交換時期及び直近のイベント終了日の遅い時期まで当該クーポンデータの有効期限が延長される。すなわち、消耗品の交換時期を含み且つ複合機10の使用頻度が高くなるイベント期間中に有効なクーポンを、複合機10Aのユーザに取得させることができる。その結果、当該クーポンが有効利用されやすくなる。
なお、上記の実施形態では、第1交換時期及びイベント終了日の遅い時期を有効期限とした例を説明したが、第1特定処理で特定した時期と有効期限とが厳密に一致していなくてもよい。例えば、制御プログラム65は、第1特定処理で特定した時期より第1期間(例えば、1日、1週間等)だけ遅い時期或いは早い時期を、有効期限としてもよい。すなわち、制御プログラム65は、第1特定処理で特定した時期を所定の演算式に当てはめて得られる時期を、有効期限とすればよい。換言すれば、制御プログラム65は、第1特定処理で特定した時期に対応する時期を、有効期限とすればよい。
一方、上記の実施形態によれば、イベント終了日が第2交換時期より遅い場合に、第1交換時期と第2交換時期との間の時期が有効期限として設定される。また、第1交換時期及びイベント終了日の両方が閾値時期より遅い場合に、閾値時期が有効期限として設定される。これにより、クーポンの有効期限が長くなり過ぎるのを防止できる。
また、上記の実施形態では、第1交換時期及びイベント開始日の早い時期を送信時期とした例を説明したが、第2特定処理で特定した時期と送信時期とが厳密に一致していなくてもよい。例えば、制御プログラム65は、第2特定処理で特定した時期より第2期間(例えば、1日、1週間等)だけ早い時期或いは遅い時期を、送信時期としてもよい。すなわち、制御プログラム65は、第2特定処理で特定した時期を所定の演算式に当てはめて得られる時期を、送信時期とすればよい。換言すれば、制御プログラム65は、第2特定処理で特定した時期に対応する時期を、送信時期とすればよい。
なお、上記の実施形態では、クーポンデータに有効期限を設定する処理(S42)、及びクーポンデータの送信時期を決定する処理(S43)の両方を実行する例を説明したが、いずれか一方のみが実行されてもよい。ステップS42が省略される場合、サーバ50の制御プログラム65は、予め定められた有効期限、或いはサーバ50の管理者によって指定された有効期限をクーポンデータに設定すればよい。ステップS43が省略される場合、サーバ50の制御プログラム65は、図3(B)に示されるデータ記憶領域62Bにクーポンデータを記憶させた後において、最初に受信した問合せ情報の応答として、当該クーポンデータを送信すればよい。
また、上記の実施形態によれば、使用可能状態のクーポンの存在が複合機10のユーザに報知されるので、当該クーポンの存在をユーザに思い出させることができる。さらに、有効期限の近いクーポンほど報知間隔を短くするので、当該クーポンがさらに利用されやすくなる。
なお、上記の実施形態では、装着情報及び消耗量情報を用いて交換時期を推定する例を説明したが、交換時期の推定に用いる消耗品データはこれらに限定されない。例えば、消耗品がエンプティになった直近の日付を示す情報を、装着情報に代えて用いてもよい。また、所定の期間毎に計測された消耗品の残量を示す残量情報を、消耗量情報の代わりに用いてもよい。
なお、上記の実施形態に係る制御プログラム65は、クーポンデータ等を取得してすぐにクーポン保存処理を実行した。しかしながら、クーポン保存処理の実行日は、これに限定されない。例えば、サーバ50の管理者は、クーポン保存処理の実行日を示す実行日情報を、クーポンデータ等と共にサーバ50に登録してもよい。これにより、サーバ50の管理者は、これから発生するイベント等を意識して、適切なタイミングでクーポン保存処理を実行させることができる。
そして、制御プログラム65は、実行日情報で示される実行日が到来したことに応じて、クーポン保存処理を実行してもよい。また、制御プログラム65は、クーポンデータ等が登録された後で、且つ実行日情報で示される実行日より前にクーポン保存処理を実行してもよい。例えば、制御プログラム65は、クーポンデータ等が登録された後で、且つ実行日情報で示される実行日より前に、複合機10から問合せ情報を受信したことに応じて、クーポン保存処理を実行してもよい。この場合、制御プログラム65は、クーポン保存処理の実行において、実際の実行日がいつであるかに関わらず、実行日情報で示される実行日を用いる。
また、上記の実施形態の複合機10及びサーバ50において、記憶部32、62のプログラム記憶領域32A、62Aに記憶された各種プログラムがCPU31、61によって実行されることによって、本発明の制御部が実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、制御部の構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路(IC(Integrated Circuitの略)とも言う。)等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、複合機10及びサーバ50として実現できるだけでなく、複合機10及びサーバ50に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを通じて複合機10及びサーバ50に接続可能なサーバに搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバの記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワークを通じて配信されてもよい。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
23・・・表示部
24・・・操作部
25,55・・・通信部
31,61・・・CPU
32,62・・・記憶部
35,65・・・制御プログラム
50・・・サーバ

Claims (12)

  1. 通信部と、
    記憶部と、
    制御部とを備えるサーバであって、
    前記通信部は、シートに画像を記録する画像記録装置と通信可能であり、
    前記記憶部は、
    予め定められたイベントの時期であるイベント時期を示すイベント情報と、
    消耗品の利用状況を示す消耗品データと、を記憶しており、前記消耗品は、前記画像記録装置に装着され且つ当該画像記録装置による画像の記録によって消耗し、
    前記制御部は、
    前記消耗品の購入金額を割り引くクーポンを示すクーポンデータを取得する取得処理と、
    前記消耗品の交換を推奨する第1交換時期を、前記消耗品データに基づいて推定する推定処理と、
    推定した前記第1交換時期及び直近に到来する前記イベント時期のうちの遅い時期を特定する第1特定処理と、
    前記第1特定処理で特定した時期に対応する有効期限を前記クーポンデータに設定する設定処理と、
    前記有効期限が設定された前記クーポンデータを、前記通信部を通じて前記画像記録装置に送信するクーポン送信処理と、を実行するサーバ。
  2. 前記イベント時期は、イベントの開始日及びイベント終了日を含み、
    前記制御部は、
    前記第1特定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント終了日のうちの遅い時期を特定し、
    前記第1特定処理で前記イベント終了日を特定した場合の前記設定処理において、前記イベント終了日以降の前記有効期限を、前記イベント時期に対応する有効期限として、前記クーポンデータに設定する請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記制御部は、
    前記推定処理において、前記第1交換時期に前記消耗品が交換された場合の、前記消耗品の次回の交換を推奨する第2交換時期を推定し、
    前記第1特定処理において、直近に到来する前記イベント時期が、前記第1交換時期より遅く且つ前記第2交換時期より早いか否かを特定し、
    直近に到来する前記イベント時期が前記第1交換時期より遅く且つ前記第2交換時期より早いと前記第1特定処理で特定した場合の前記設定処理において、前記イベント時期に対応する前記有効期限を前記クーポンデータに設定し、
    直近に到来する前記イベント時期が前記第2交換時期よりも遅いと前記第1特定処理で特定した場合の前記設定処理において、前記第1交換時期以降で且つ前記第2交換時期より前の前記有効期限を前記クーポンデータに設定する請求項1又は2に記載のサーバ。
  4. 前記制御部は、前記設定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント時期の両方が閾値時期より遅い時期である場合に、前記閾値時期を前記クーポンデータの前記有効期限に設定する請求項1から3のいずれかに記載のサーバ。
  5. 前記制御部は、
    推定した前記第1交換時期及び直近に到来する前記イベント時期のうちの早い時期を特定する第2特定処理と、
    取得した前記クーポンデータの前記画像記録装置への送信時期を、前記第2特定処理で特定した時期に対応する時期に決定する決定処理と、をさらに実行し、
    前記クーポン送信処理において、決定した前記送信時期が到来した前記クーポンデータを送信する請求項1から4のいずれかに記載のサーバ。
  6. 前記イベント時期は、イベント開始日及びイベント終了日を含み、
    前記制御部は、
    前記設定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント終了日のうちの遅い方に対応する前記有効期限を前記クーポンデータに設定し、
    前記決定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント開始日のうちの早い方に対応する時期を、前記送信時期に決定する請求項5に記載のサーバ。
  7. 前記制御部は、
    前記設定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント終了日のうちの遅い時期より第1期間だけ遅い前記有効期限を前記クーポンデータに設定し、
    前記決定処理において、前記第1交換時期及び前記イベント開始日のうちの早い時期より第2期間だけ前の時期を、前記送信時期に決定する請求項6に記載のサーバ。
  8. 通信部と、
    記憶部と、
    制御部とを備えるサーバであって、
    前記通信部は、シートに画像を記録する画像記録装置と通信可能であり、
    前記記憶部は、
    予め定められたイベントの時期であるイベント時期を示すイベント情報と、
    前記画像記録装置に装着され且つ当該画像記録装置による画像の記録によって消耗する消耗品の利用状況を示す消耗品データと、を記憶しており、
    前記制御部は、
    前記消耗品の購入金額を割り引くクーポンを示すクーポンデータを取得する取得処理と、
    前記消耗品の交換を推奨する交換時期を、前記消耗品データに基づいて推定する推定処理と、
    推定した前記交換時期及び直近に到来する前記イベント時期のうちの早い時期を特定する特定処理と、
    取得した前記クーポンデータの前記画像記録装置への送信時期を、前記特定処理で特定した時期に対応する時期に決定する決定処理と、
    決定した前記送信時期が到来した前記クーポンデータを、前記通信部を通じて前記画像記録装置に送信するクーポン送信処理と、を実行するサーバ。
  9. 前記制御部は、
    前記クーポンデータの有無を問い合わせる問合せ情報を前記通信部を通じて前記画像記録装置から受信する問合せ受信処理と、
    前記問合せ情報を受信したことに応じて、前記クーポンデータの前記送信時期が到来したか否かを判断する第1判断処理と、
    前記送信時期が到来したと判断したことに応じて、前記クーポン送信処理とを実行する請求項8に記載のサーバ。
  10. 前記記憶部は、前記クーポン送信処理で送信された前記クーポンデータの有効期限を示す期限情報、及び当該クーポンデータで示される前記クーポンが使用されたか否かを示す使用情報を、前記期限情報及び前記使用情報を対応付けて記憶しており、
    前記制御部は、
    前記期限情報で示される前記有効期限が到来しておらず、且つ前記使用情報が前記クーポンの未使用を示している使用可能状態であるか否かを判断する第2判断処理と、
    前記使用可能状態と判断したことに応じて、当該クーポンが使用可能であることを報知する報知情報を、前記通信部を通じて前記画像記録装置に送信する報知処理と、を実行する請求項1から9のいずれかに記載のサーバ。
  11. 前記制御部は、前記期限情報で示される前記有効期限が近づくほど、繰り返し実行する前記第2判断処理のインターバルを短くする請求項10に記載のサーバ。
  12. 前記消耗品データは、
    前記消耗品が前記画像記録装置に装着された装着時期を示す装着情報と、
    所定の期間毎に計測された前記消耗品の消耗量を示す消耗量情報とを含み、
    前記制御部は、前記推定処理において、前記消耗量情報で示される前記消耗量の積算値の倍数が閾値に達する期間を、前記装着情報で示される前記装着時期に加算することによって、前記交換時期を推定する請求項1から11のいずれかに記載のサーバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018200569A (ja) * 2017-05-26 2018-12-20 キヤノン株式会社 情報処理装置、システム、並びにプログラム
JP2020123002A (ja) * 2019-01-29 2020-08-13 サトーホールディングス株式会社 サーバ、プログラム

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