JP2016191699A - 圧力センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂ケースと、前記樹脂ケースの底部に設けられた信号処理ICと、前記信号処理ICを覆う第1保護樹脂部と、前記第1保護樹脂部の上に設けられた圧力センサ素子と、前記圧力センサ素子を覆うゲル状の第2保護樹脂部とを備えており、前記第1保護樹脂層部のショアA硬度は、前記第2保護樹脂層部のショアA硬度よりも大きいことを特徴とする圧力センサ素子。
【選択図】図3
Description
Cとを近接して配置した圧力センサにおいて、信号処理ICに対するダメージを抑制することが可能な圧力センサを提供することを目的とする。
本発明の圧力センサは、前記第1保護樹脂部のショアA硬度が1以上80以下であり、前記第2保護樹脂部のショアA硬度が1未満であると良い
本発明の圧力センサは、前記信号処理ICが前記樹脂ケースに設けられた導体配線とボンディングワイヤで接続されており、前記ボンディングワイヤは、前記第1保護樹脂部により覆われていると良い
本発明の圧力センサは、前記第1保護樹脂部と前記圧力センサ素子とが接着剤により接合されており、前記接着剤のショアA硬度が前記第1保護樹脂部のショアA硬度よりも小さいと良い。
本発明の圧力センサは、前記接着剤が前記第1保護樹脂部と前記第2保護樹脂部との間に形成されており、前記接着剤のショアA硬度は、前記第2保護樹脂部のショアA硬度よりも大きいと良い。
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
図1は、本実施形態の圧力センサ1Aの平面図である。図2は、図1の圧力センサ1AにおけるI−Iラインに沿う断面図である。図3は、図1の圧力センサ1AにおけるII−IIラインに沿う断面図である。
樹脂ケース2は、内部に圧力センサ素子11と信号処理IC10とを収容する樹脂製の容器である。図2及び図3に示すように、樹脂ケース2は基板3と、基板3の一面上に設けられた枠部4とによって構成されている。
信号処理IC10は、半導体プロセスによって形成された集積回路素子(ASIC)である。信号処理IC10は、平面視で矩形状を有し、直方体形状を有する。信号処理IC10は樹脂ケース2の底部に設けられ、信号処理IC10の底面が第1接着剤16により基板3上に固定されている。信号処理IC10の上面には電極パッド(不図示)が形成されており、信号処理IC10の電極パッドと基板3の表面の導体パッド3aとがボンディングワイヤ14によって接続されている。あるいは、信号処理IC10の電極パッドに金属バンプを形成し、信号処理IC10の上面を基板3に相対させて双方をフリップチップ実装により接続してもよい。
ィグワイヤ15を介して圧力センサ素子11と電気的に接続されている。信号処理IC10は、圧力センサ素子11に形成されている歪みゲージの抵抗値を測定する機能、測定した抵抗値に基づいて印加圧力の値を算出する機能、算出した圧力値を出力する機能を備えている。さらに、信号処理IC10には温度センサも内蔵されており、温度に応じて出力値を補正する機能も備えている。
図2および図3に示すように、第1保護樹脂部12は、樹脂ケース2の内空間5の下方に充填されて信号処理IC10およびボンディングワイヤ14を覆っている。第1保護樹脂部12は、水や外気、さらには砂や埃といった粒子状の個体異物の侵入を防ぎ、信号処理IC10およびボンディングワイヤ14をこれらから保護する。また、第1保護樹脂部12は、基板3の熱変形に伴う応力が圧力センサ素子11に伝わるのを緩和する働きをもつ。
ショアA硬度は、JIS K6253に規定された測定方法にしたがうことで測定することができる。
圧力センサ素子11は、図2および図3に示すように、樹脂ケース2の内空間5において、第2接着剤17により第1保護樹脂部12の上に固定されている。圧力センサ素子11は、平面視で矩形状を有し直方体形状であり、半導体基板とガラス基板との積層体である。半導体基板の一面には、ダイアフラム11aが形成されている。ダイアフラム11aは半導体基板の一面に形成された厚さ数μmから数十μmの薄板体であり、ダイアフラム11aにはピエゾ抵抗効果を有する材料で歪みゲージ(不図示)が形成されている。半導体基板の他面にはガラス基板11bが接合されており、ダイアフラム11aとガラス基板11bとで囲まれた空間は気密された圧力基準室となっている。
変化し、その変化量が信号処理IC10によって測定される。そして、その測定値は圧力値へと換算されて、信号処理IC10から出力される。
第2保護樹脂部13は、樹脂ケース2の内空間5の上方に充填されて圧力センサ素子11およびボンディングワイヤ15を覆っている。第2保護樹脂部13の厚さは、第1保護樹脂部12の表面から約600μmの厚さで形成されている。第2保護樹脂部13は、水や外気の侵入を防ぎ、圧力センサ素子11およびボンディングワイヤ15をこれらから保護する。
本実施形態の圧力センサ1Aは、信号処理IC10および信号処理IC10に接続するボンディングワイヤ14が第1保護樹脂部12により保護されており、圧力センサ素子11および圧力センサ素子11に接続するボンディングワイヤ15が第2保護樹脂部13により保護されている。第1保護樹脂部12を構成する樹脂材料はショアA硬度が1以上80以下であり、第2保護樹脂部13を構成する樹脂材料はショアA硬度が1未満である。つまり、第1保護樹脂部12は、第2保護樹脂部13よりも硬い。そのため、軟質の第2保護樹脂部13に砂や埃といった粒子状の固体異物が侵入したとしても、硬質の第1保護樹脂部12によって信号処理IC10および信号処理IC10に接続するボンディングワイヤ14が保護され、信号処理ICが故障し機能不全となることを防止することができる。
きい値であると良い。このような構成によれば、第2接着剤17のショアA硬度が第2保護樹脂部13のショアA硬度よりも小さい場合よりも、圧力センサ素子11が第2接着剤17によって安定して支持されるので、圧力センサ素子11の姿勢が安定し圧力センサ1Aの測定精度が向上する。また、圧力センサ素子11に対して行うワイヤーボンディングを安定して行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の第二実施形態の圧力センサ1Bについて説明する。第一実施形態と同一態様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5は、本実施形態の圧力センサ1Bの平面図である。図6は、図4のI−Iラインに沿った断面図である。
樹脂ケース2は、図6に示すとおり、モールド樹脂7を導体配線である金属リード8とともに一体成型して樹脂ケース2としたものである。金属リード8は、銅、銅合金、表面に銅メッキを施した鉄合金からなる薄板であり、所望の形状に型抜き加工が成されている。型抜き加工された金属リード8に、例えばPPS(ポリフェニレンサフファイド)等のモールド樹脂7を射出成形することで、樹脂ケース2が形成される。
(信号処理IC)
信号処理IC10は、図6に示すとおり、樹脂ケース2の内空間5の底面に第1接着剤16により固定されている。信号処理IC10の電極パッド(不図示)と樹脂ケース2の内空間5に露出したリード端子9とがボンディングワイヤ14によって接続されている。
(第1保護樹脂部)
第1保護樹脂部12は、樹脂ケース2の内空間5の下方に充填され、信号処理IC10および信号処理ICとリード端子9とを接続するボンディングワイヤ14を覆っている。第1保護樹脂部12は、樹脂ケース2の内空間5の底面から内空間5の約半分の高さ(約600μm)まで形成されている。
圧力センサ素子11は、図6に示すとおり、第1保護樹脂部12の上に第2接着剤17により固定されている。図5に示すように、圧力センサの平面視において、圧力センサ素子11は信号処理IC10と重なって配置されている。圧力センサ素子11は、樹脂ケース2の内空間5に露出したリード端子9とがボンディングワイヤ15によって接続されている。
第2保護樹脂部13は、図6に示すとおり、樹脂ケース2の内空間5の上方に充填されて圧力センサ素子11およびボンディングワイヤ15を覆っている。第2保護樹脂部13は、圧力センサ素子11全体と、圧力センサ素子11とリード端子9とを接続するボンディングワイヤ15とを覆っている。
本実施形態の圧力センサ1Bは、信号処理IC10および信号処理IC10に接続するボンディングワイヤ14が第1保護樹脂部12により保護されており、圧力センサ素子11および圧力センサ素子11に接続するボンディングワイヤ15が第2保護樹脂部13により保護されている。第1保護樹脂部12を構成する樹脂材料はショアA硬度が1以上80以下であり、第2保護樹脂部13を構成する樹脂材料はショアA硬度が1未満である。つまり、第1保護樹脂部12は、第2保護樹脂部13よりも硬い。そのため、軟質の第2保護樹脂部13に砂や埃といった粒子状の固体異物が侵入したとしても、硬質の第1保護樹脂部12によって信号処理IC10および信号処理IC10に接続するボンディングワイヤ14が保護され、信号処理ICが故障し機能不全となることを防止することができる。
さらに、第2接着剤17のショアA硬度が、第2保護樹脂部13のショアA硬度よりも大きい値であると良い。このような構成によれば、第2接着剤17のショアA硬度が第2保護樹脂部13のショアA硬度よりも小さい場合よりも、圧力センサ素子11が第2接着剤17によって安定して支持されるので、圧力センサ素子11の姿勢が安定し圧力センサ1Bの測定精度が向上する。また、圧力センサ素子11に対して行うワイヤーボンディングを安定して行うことができる。
2 ・・・ 樹脂ケース
3 ・・・ 基板
3a ・・・ 導体パッド
4 ・・・ 枠部
5 ・・・ 内空間
6 ・・・ 導体棒
7 ・・・ モールド樹脂
8 ・・・ 金属リード
9 ・・・ リード端子
10 ・・・ 信号処理IC
11 ・・・ 圧力センサ素子
11a ・・・ ダイアフラム
11b ・・・ ガラス基板
12 ・・・ 第1保護樹脂部
13 ・・・ 第2保護樹脂部
14,15 ・・・ ボンディングワイヤ
16 ・・・ 第1接着剤
17 ・・・ 第2接着剤
Claims (5)
- 樹脂ケースと、前記樹脂ケースの底部に設けられた信号処理ICと、前記信号処理ICを覆う第1保護樹脂部と、前記第1保護樹脂部の上に設けられた圧力センサ素子と、前記圧力センサ素子を覆うゲル状の第2保護樹脂部とを備えており、前記第1保護樹脂層部のショアA硬度は、前記第2保護樹脂層部のショアA硬度よりも大きいことを特徴とする圧力センサ。
- 前記第1保護樹脂部のショアA硬度が1以上80以下であり、前記第2保護樹脂部のショアA硬度が1未満であることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
- 前記信号処理ICが前記樹脂ケースに設けられた導体配線とボンディングワイヤで接続されており、前記ボンディングワイヤは、前記第1保護樹脂部により覆われていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の圧力センサ。
- 前記第1保護樹脂部と前記圧力センサ素子とが接着剤により接合されており、前記接着剤のショアA硬度が前記第1保護樹脂部のショアA硬度よりも小さいことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の圧力センサ。
- 前記接着剤が前記第1保護樹脂部と前記第2保護樹脂部との間に形成されており、前記接着剤のショアA硬度は、前記第2保護樹脂部のショアA硬度よりも大きいことを特徴とする請求項4記載の圧力センサ。
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