JP2016191531A - 空調室内ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセンサを用いることなく冷媒漏洩を検知することができる空調室内ユニットを提供する。【解決手段】空気調和装置の室内ユニットでは、万一運転停止中に冷媒配管から冷媒が漏洩しても、冷媒漏洩によって冷媒配管の内部圧力が低下し、それに伴い冷媒温度Tfが低下するので、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差が拡大する。したがって、予め冷媒漏洩したときの当該差に相当する値を第1閾値K1として設定しておくことによって、判定部は差(Ta−Tf)と第1閾値K1との比較によって冷媒漏洩の有無を判定することができる。【選択図】図9

Description

本発明は、空調室内ユニットに関し、特に微燃性冷媒を用いた空気調和装置の空調室内ユニットに関する。
微燃性冷媒を採用する空調機では、万が一冷媒漏洩が発生した場合でも、可燃濃度に至らないように処置するため、冷媒漏洩の有無を監視している。例えば、特許文献1(特開2002−98346号公報)に記載の床置き型室内機では、機内に設置したガスセンサによって冷媒漏洩を検知することができる。
しかしながら、天井設置型で開口部が機器下面にあるタイプは、ガスセンサを設置することが困難である上に、ガスセンサ自体が高価であるので、製品コスト増大の要因となっている。
本発明の課題は、ガスセンサを用いることなく冷媒漏洩を検知することができる空調室内ユニットを提供することにある。
本発明の第1観点に係る空調室内ユニットは、吸込口及び吹出口を有するケーシング内に室内ファン、室内熱交換器及び冷媒配管を収容する空調室内ユニットであって、第1温度センサと、第2温度センサと、判定部とを備えている。第1温度センサは、空調対象空間の空気の温度を測る。第2温度センサは、冷媒配管の温度を測る。判定部は、運転停止中の冷媒漏洩の有無を判定する。また、判定部は、第1温度センサ及び第2温度センサの検出温度の差に基づいて、冷媒漏洩が有るか否かの判定である冷媒漏洩判定を行う。
この空調室内ユニットでは、万が一運転停止中に冷媒配管から冷媒が漏れ出しても、冷媒配管の内部圧力の低下により冷媒温度が低下し、空気温度と冷媒温度との差が拡大するので、空気温度と冷媒温度との差を監視することによって冷媒漏洩の有無を判定することができる。それゆえ、高価なガスセンサを設置する必要がなく、製品コストの低減を図ることができる。
本発明の第2観点に係る空調室内ユニットは、第1観点に係る空調室内ユニットであって、判定部が、第1温度センサの検出温度を基準値として、その基準値と第2温度センサの検出温度との差が第1閾値以上であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する。
この空調室内ユニットでは、予め冷媒漏洩したときの当該差に相当する値を第1閾値として設定しておくことによって、判定部は実測時の差と第1閾値との比較によって冷媒漏洩の有無を判定することができる。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第3観点に係る空調室内ユニットは、第1観点に係る空調室内ユニットであって、判定部が、第1温度センサの検出温度を基準値として、その基準値と第2温度センサの検出温度との差の変化幅が第2閾値以上であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する。
この空調室内ユニットでは、予め冷媒漏洩したときの当該[差の変化幅]に相当する値を第2閾値として設定しておくことによって、判定部は実測時の差の変化幅と第2閾値との比較によって冷媒漏洩の有無を判定することができる。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第4観点に係る空調室内ユニットは、第1観点に係る空調室内ユニットであって、判定部が、第1温度センサの検出温度を基準値として、その基準値と第2温度センサの検出温度との差が第1閾値以上であり、且つその基準値と第2温度センサの検出温度との差の変化幅が第2閾値以上であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する。
この空調室内ユニットでは、予め冷媒漏洩したときの当該差に相当する値を第1閾値として設定しておくことによって、判定部は実測時の差と第1閾値との比較により冷媒漏洩の有無を判定できる上に、予め冷媒漏洩したときの当該[差の変化幅]に相当する値を第2閾値として設定しておくことによって、判定部は実測時の差の変化幅と第2閾値との比較により冷媒漏洩の有無を確認的に判定することができる。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第5観点に係る空調室内ユニットは、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る空調室内ユニットであって、判定部が、運転停止の状態が第1所定時間継続したとき以後に冷媒漏洩判定を行う。
この空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力は周囲より吸熱し、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するが、平衡状態に至るには一定時間待つ必要がある。それゆえ、判定部は冷媒配管内の圧力が周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでに必要な時間を第1所定時間として予め設定し、第1所定時間の経過を待って冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度が向上する。
本発明の第6観点に係る空調室内ユニットは、第2観点から第4観点のいずれか1つに係る空調室内ユニットであって、第2温度センサが、冷媒配管の複数の個所に設置されている。判定部は、上記基準値と全ての第2温度センサの検出温度それぞれとの差の絶対値が第3閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行う。
この空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なる。それゆえ、各差の絶対値が一定値以下となっているときは、冷媒圧力は周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。したがって、判定部は、予め当該一定値を第3閾値として設定し、各差の絶対値が第3閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度が向上する。
本発明の第7観点に係る空調室内ユニットは、第2観点から第4観点のいずれか1つに係る空調室内ユニットであって、第2温度センサが、冷媒配管の複数の個所に設置されている。判定部が、運転停止の状態が第1所定時間継続し、且つ上記基準値と全ての第2温度センサの検出温度それぞれとの差の絶対値が第3閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行う。
この空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なる。それゆえ、一定時間経過後に各差の絶対値が一定値以下となっているときは、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。したがって、判定部は、予め当該一定時間を第1所定時間として設定し、当該一定値を第3閾値として設定した上で、運転停止の状態が第1所定時間継続し且つ各差の絶対値が第3閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度がさらに向上する。
本発明の第8観点に係る空調室内ユニットは、第2観点から第4観点に係る空調室内ユニットであって、第2温度センサが、冷媒配管の複数の個所に設置されている。判定部は、運転停止の状態が第2所定時間継続し、且つ上記基準値と全ての第2温度センサの検出温度それぞれとの差の絶対値が第4閾値以下となる時間が第3所定時間以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する。
この空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なるが、その平衡に至るのに十分な第2所定時間だけ運転停止の状態が継続しても、それでも各差の絶対値が一定値以下となる状態が一定時間継続しない場合は、冷媒漏洩の可能性が高い。それゆえ、判定部は、予め当該一定値を第4閾値として設定し、さらに当該一定時間を第3所定時間と設定し、運転停止の状態が第2所定時間継続し、且つ各差の絶対値が第4閾値以下となる時間が第3所定時間以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第9観点に係る空調室内ユニットは、第2観点から第4観点に係る空調室内ユニットであって、第2温度センサが冷媒配管の複数の個所に設置されている。判定部が、上記基準値と全ての第2温度センサの検出温度それぞれとの差の絶対値が第5閾値以下とならないとき、冷媒漏洩があると判定する。
この空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なるが、その平衡に至るのに十分な第2所定時間だけ運転停止の状態が継続しても、それでも各差の絶対値が一定値以下とならない場合は、冷媒漏洩の可能性が高い。それゆえ、判定部は、予め当該一定値を第5閾値として設定し、運転停止の状態が第2所定時間継続し、且つ各差の絶対値が第5閾値以下とならないとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第10観点に係る空調室内ユニットは、第1観点から第9観点に係る空調室内ユニットであって、判定部が、空調室内ユニットが据え付けられた直後に、又は運転停止時間が第6所定時間を経過した時点において、第1温度センサの検出温度を基準値として、基準値と第2温度センサの検出温度との差から補正値を演算する。その補正値の演算後においては、第1温度センサの検出温度を基準値とする、その基準値と第2温度センサの検出温度との差に対して、その補正値を用いて補正する。
この空調室内ユニットでは、その据付直後、或いは運転停止時間が第6所定時間経過した時点の空気温度、及び冷媒温度は安定しており、そのときの差は理論的にはゼロであるが、ゼロでない値の場合は両温度センサの誤差の合計ともいえる。したがって、その後に取得される差には当該誤差が必ず含まれていることになるので、その後に取得される差から当該誤差を差し引いた補正を行うことによって、誤差に起因する誤判定を解消することができる。
本発明の第11観点に係る空調室内ユニットは、第1観点に係る空調室内ユニットであって、第2温度センサが、冷媒配管の一又は二以上の個所に設置されている。判定部が、第1温度センサ及び第2温度センサの検出温度の差の絶対値に基づいて、冷媒漏洩判定を行う。冷媒漏洩判定は、第1温度センサの検出値と全ての第2温度センサの検出温度それぞれとの差の絶対値が第6閾値以下となったとき以後に行われる。
この空調室内機では、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なる。それゆえ、空気温度と各部の冷媒温度との差の絶対値が一定値以下となっているときは、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。したがって、判定部は、予め当該一定値を第6閾値として設定し、各差の絶対値が第1閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度が向上する。
本発明の第12観点に係る空調室内ユニットは、第11観点に係る空調室内ユニットであって、判定部が、第1温度センサの検出値と全ての第2温度センサの検出温度それぞれとの差の絶対値の少なくとも一つが第7閾値以上となったとき、冷媒漏洩があると判定する。
この空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なる。それゆえ、空気温度と各部の冷媒温度との差の絶対値が一定値以下となっているときは、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。また、万が一運転停止中に冷媒配管から冷媒が漏れ出すと配管の内部圧力が低下し、それに伴い冷媒温度が低下するので、空気温度と各冷媒温度との差の絶対値の少なくとも1つが拡大する。
したがって、判定部は、予め当該一定値を第6閾値として設定しておいて、各差の絶対値が第6閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行い、さらに、冷媒漏洩したときの当該差の絶対値に相当する値を第7閾値として予め設定しておくことによって、空気温度と各冷媒温度との差の絶対値の少なくとも1つと第7閾値との比較により冷媒漏洩の有無を判定することができる。よって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第13観点に係る空調室内ユニットは、第1観点に係る空調室内ユニットであって、第2温度センサが、冷媒配管の一又は二以上の個所に設置されている。判定部は、運転停止の状態が第4所定時間継続し、且つ第1温度センサの検出値と全ての第2温度センサの検出温度それぞれとの差の絶対値が第6閾値以上で第8閾値以下となる時間が第5所定時間以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する。
この空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なるが、その平衡に至るのに十分な第4所定時間だけ運転停止の状態が継続しても、それでも各差の絶対値が一定範囲内となる状態が一定時間を超えて継続しない場合は冷媒漏洩の可能性が高い。そこで、判定部は、予め当該一定範囲の下限値を第6閾値、上限値を第8閾値として設定し、さらに当該一定時間を第5所定時間と設定し、運転停止の状態が第4所定時間継続し、且つ各差の絶対値が第6閾値以上で第8閾値以下となる時間が第5所定時間以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第14観点に係る空調室内ユニットは、第11観点から第13観点のいずれか1つに係る空調室内ユニットであって、判定部が、空調室内ユニットが据え付けられた直後に、又は運転停止時間が第6所定時間経過した時点において、第1温度センサの検出温度と第2温度センサの検出温度との差から補正値を演算する。その補正値の算出後においては、第1温度センサの検出温度と第2温度センサの検出温度との差に対して補正値を用いて補正する。
この空調室内ユニットでは、その据付直後、或いは所定の運転停止時間が経過した時点の空気温度、及び冷媒温度は安定しており、そのときの差は理論的にはゼロであるが、ゼロでない値は両温度センサの誤差の合計ともいえる。したがって、その後に取得される差には当該誤差が必ず含まれていることになるので、その後に取得される差から当該誤差を差し引いた補正を行うことによって、誤差に起因する誤判定を解消することができる。
本発明の第15観点に係る空調室内ユニットは、第1観点から第14観点のいずれが1つに係る空調室内ユニットであって、判定部が、冷媒漏洩があると判定したとき、室内ファンの強制運転及び/又は警報発報を実施する。
この空調室内ユニットでは、室内ファンの強制運転により、漏洩冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。さらに、警報発報することによって、居住者に注意喚起することもできる。
本発明の第1観点に係る空調室内ユニットでは、万が一運転停止中に冷媒配管から冷媒が漏れ出しても、冷媒配管の内部圧力が低下により冷媒温度が低下し、空気温度と冷媒温度との差が拡大するので、空気温度と冷媒温度との差を監視することによって冷媒漏洩の有無を判定することができる。それゆえ、高価なガスセンサを設置する必要がなく、製品コストの低減を図ることができる。
本発明の第2観点に係る空調室内ユニットでは、予め冷媒漏洩したときの当該差に相当する値を第1閾値として設定しておくことによって、判定部は実測時の差と第1閾値との比較によって冷媒漏洩の有無を判定することができる。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第3観点に係る空調室内ユニットでは、予め冷媒漏洩したときの当該[差の変化幅]に相当する値を第2閾値として設定しておくことによって、判定部は実測時の差の変化幅と第2閾値との比較によって冷媒漏洩の有無を判定することができる。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第4観点に係る空調室内ユニットでは、予め冷媒漏洩したときの当該差に相当する値を第1閾値として設定しておくことによって、判定部は実測時の差と第1閾値との比較により冷媒漏洩の有無を判定できる上に、予め冷媒漏洩したときの当該[差の変化幅]に相当する値を第2閾値として設定しておくことによって、判定部は実測時の差の変化幅と第2閾値との比較により冷媒漏洩の有無を確認的に判定することができる。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第5観点に係る空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力は周囲より吸熱し、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するが、平衡状態に至るには一定時間待つ必要がある。それゆえ、判定部は冷媒配管内の圧力が周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでに必要な時間を第1所定時間として予め設定し、第1所定時間の経過を待って冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度が向上する。
本発明の第6観点に係る空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なる。それゆえ、各差の絶対値が一定値以下となっているときは、冷媒圧力は、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。したがって、判定部は、予め当該一定値を第3閾値として設定し、各差の絶対値が第3閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度が向上する。
本発明の第7観点に係る空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なる。それゆえ、一定時間経過後に各差の絶対値が一定値以下となっているときは、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。したがって、判定部は、予め当該一定時間を第1所定時間として設定し、当該一定値を第3閾値として設定した上で、運転停止の状態が第1所定時間継続し且つ各差の絶対値が第3閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度がさらに向上する。
本発明の第8観点に係る空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なるが、その平衡に至るのに十分な第2所定時間だけ運転停止の状態が継続しても、それでも各差の絶対値が一定値以下となる状態が一定時間継続しない場合は、冷媒漏洩の可能性が高い。それゆえ、判定部は、予め当該一定値を第4閾値として設定し、さらに当該一定時間を第3所定時間と設定し、運転停止の状態が第2所定時間継続し、且つ各差の絶対値が第4閾値以下となる時間が第3所定時間以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第9観点に係る空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なるが、その平衡に至るのに十分な第2所定時間だけ運転停止の状態が継続しても、それでも各差の絶対値が一定値以下とならない場合は、冷媒漏洩の可能性が高い。それゆえ、判定部は、予め当該一定値を第5閾値として設定し、運転停止の状態が第2所定時間継続し、且つ各差の絶対値が第5閾値以下とならないとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第10観点に係る空調室内ユニットでは、その据付直後、或いは運転停止時間が第6所定時間経過した時点の空気温度、及び冷媒温度は安定しており、そのときの差は理論的にはゼロであるが、ゼロでない値の場合は両温度センサの誤差の合計ともいえる。したがって、その後に取得される差には当該誤差が必ず含まれていることになるので、その後に取得される差から当該誤差を差し引いた補正を行うことによって、誤差に起因する誤判定を解消することができる。
本発明の第11観点に係る空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なる。それゆえ、空気温度と各部の冷媒温度との差の絶対値が一定値以下となっているときは、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。したがって、判定部は、予め当該一定値を第6閾値として設定し、各差の絶対値が第6閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度が向上する。
本発明の第12観点に係る空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なる。それゆえ、空気温度と各部の冷媒温度との差の絶対値が一定値以下となっているときは、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。また、万が一運転停止中に冷媒配管から冷媒が漏れ出すと配管の内部圧力が低下し、それに伴い冷媒温度が低下するので、空気温度と各冷媒温度との差の絶対値の少なくとも1つが拡大する。
したがって、判定部は、予め当該一定値を第6閾値として設定しておいて、各差の絶対値が第6閾値以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行い、さらに、予め冷媒漏洩したときの当該差の絶対値に相当する値を第7閾値として設定しておいて、空気温度と各冷媒温度との差の絶対値の少なくとも1つと第7閾値との比較によって冷媒漏洩の有無を判定することができる。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第13観点に係る空調室内ユニットでは、運転停止中の冷媒配管内の圧力が、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡するまでの時間は冷媒配管の場所によって異なるが、その平衡に至るのに十分な第4所定時間だけ運転停止の状態が継続しても、それでも各差の絶対値が一定範囲内となる状態が一定時間を超えて継続しない場合は冷媒漏洩の可能性が高い。そこで、判定部は、予め当該一定範囲の下限値を第6閾値、上限値を第8閾値として設定し、さらに当該一定時間を第5所定時間と設定し、運転停止の状態が第4所定時間継続し、且つ各差の絶対値が第6閾値以上で第8閾値以下となる時間が第5所定時間以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
本発明の第14観点に係る空調室内ユニットでは、その据付直後、或いは所定の運転停止時間が経過した時点の空気温度、及び冷媒温度は安定しており、そのときの差は理論的にはゼロであるが、ゼロでない値は両温度センサの誤差の合計ともいえる。したがって、その後に取得される差には当該誤差が必ず含まれていることになるので、その後に取得される差から当該誤差を差し引いた補正を行うことによって、誤差に起因する誤判定を解消することができる。
本発明の第15観点に係る空調室内ユニットでは、室内ファンの強制運転により、漏洩冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。さらに、警報発報することによって、居住者に注意喚起することもできる。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路の構成を示す配管系統図。 空気調和装置の室内ユニットの外観斜視図。 空気調和装置の室内ユニットの縦断面図。 空気調和装置の室内ユニットの内部を天面側から視た平面図。 制御部の制御ブロック図。 一定時間停止状態が継続している空気調和装置の室内ユニット内で冷媒漏洩が発生したときの空気温度と冷媒温度の変化を示すグラフ。 暖房運転停止後の冷媒温度の変化を表したグラフ。 冷房運転停止後の冷媒温度の変化を表したグラフ。 冷媒漏洩判定制御のフローチャート。 一定時間停止状態が継続している空気調和装置の室内ユニット内で冷媒漏洩が発生したときの、異なる2つの時点における空気温度と冷媒温度との差の変化幅を示すグラフ。 第1変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャート。 第2変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャート。 第3変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャート。 第4変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャート。 暖房運転中に冷媒漏洩が発生した場合の空気温度及び冷媒温度の変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャート。 冷房運転中に冷媒漏洩が発生した場合の空気温度及び冷媒温度の変化を示すグラフ。 本発明の第3実施形態に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャート。 暖房運転停止後に冷媒漏洩が発生した場合の空気温度及び冷媒温度の変化を示すグラフ。 本発明の第4実施形態に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャート。 暖房運転停止後に冷媒漏洩が発生した場合の空気温度及び冷媒温度の変化を示すグラフ。 本発明の第5実施形態に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャート。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)空気調和装置10
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置10の冷媒回路Cの構成を示す配管系統図である。図1において、空気調和装置10は、室内の冷房及び暖房を行う。図1に示すように、空気調和装置10は、室外に設置される室外ユニット11と、室内に設置される室内ユニット20とを有する。室外ユニット11と室内ユニット20とは、2本の連絡配管2,3によって互いに接続される。これにより、空気調和装置10では、冷媒回路Cが構成される。冷媒回路Cでは、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
(1−1)室外ユニット11
室外ユニット11には、圧縮機12、室外熱交換器13、室外膨張弁14、及び四方切換弁15が設けられている。
(1−1−1)圧縮機12
圧縮機12は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機12では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ12aによって駆動される。圧縮機モータ12aは、インバータ装置によって、その運転周波数が可変に構成されている。
(1−1−2)室外熱交換器13
室外熱交換器13は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室外熱交換器13の近傍には、室外ファン16が設置される。室外熱交換器13では、室外ファン16が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。
(1−1−3)室外膨張弁14
室外膨張弁14は、開度可変の電子膨張弁である。室外膨張弁14は、冷房運転時の冷媒回路Cにおける冷媒の流れ方向において室外熱交換器13の下流側に配置されている。
冷房運転時、室外膨張弁14の開度は全開状態である。他方、暖房運転時は、室外膨張弁14の開度は、室外熱交換器13に流入する冷媒を室外熱交換器13において蒸発させることが可能な圧力(すなわち、蒸発圧力)まで減圧するように調節される。
(1−1−4)四方切換弁15
四方切換弁15は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁15では、第1ポートが圧縮機12の吐出側に接続され、第2ポートが圧縮機12の吸入側に接続され、第3ポートが室外熱交換器のガス側端部に接続され、第4ポートがガス側閉鎖弁5に接続されている。
四方切換弁15は、第1状態(図1の実線で示す状態)と第2状態(図1の破線で示す状態)とに切り換わる。第1状態の四方切換弁15では、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する。第2状態の四方切換弁15では、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する。
(1−1−5)室外ファン16
室外ファン16は、室外ファンモータ16aによって駆動されるプロペラファンによって構成される。室外ファンモータ16aは、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成される。
(1−1−6)液連絡配管2及びガス連絡配管3
2本の連絡配管は、液連絡配管2及びガス連絡配管3によって構成される。液連絡配管2は、一端が液側閉鎖弁4に接続され、他端が室内熱交換器32の液側端部に接続される。ガス連絡配管3は、一端がガス側閉鎖弁5に接続され、他端が室内熱交換器32のガス側端部に接続される。
(1−2)室内ユニット20
図2は、空気調和装置10の室内ユニット20の外観斜視図である。また、図3は、空気調和装置10の室内ユニット20の縦断面図である。さらに、図4は、空気調和装置10の室内ユニット20の内部を天面側から視た平面図である。
図2、図3及び図4において、本実施形態の室内ユニット20は、天井埋込式に構成されている。室内ユニット20は、室内ユニット本体21と、室内ユニット本体21の下部に取り付けられる化粧パネル40とを有している
(1−2−1)室内ユニット本体21
図2及び図3に示すように、室内ユニット本体21は、略直方体形状の箱形のケーシング22を有している。ケーシング22の側板24には、室内熱交換器32と接続する液側接続管6とガス側接続管7とが貫通している(図4参照)。液側接続管6には、液連絡配管2が接続され、ガス側接続管7には、ガス連絡配管3が接続される。
ケーシング22の内部には、室内ファン27と、ベルマウス31と、室内熱交換器32と、ドレンパン36とが収容されている。
図3及び図4に示すように、室内ファン27は、ケーシング22の内部中央に配置されている。室内ファン27は、室内ファンモータ27aと、羽根車30とを有している。室内ファンモータ27aは、ケーシング22の天板に支持されている。羽根車30は、駆動軸の回転方向に沿うように配列された複数のターボ翼30aによって構成されている。
ベルマウス31は、室内ファン27の下側に配置されている。ベルマウス31は、上端及び下端にそれぞれ円形の開口を有し、化粧パネル40に向かうにつれて開口面積が拡大した筒状に形成される。ベルマウス31の内部空間は、室内ファン27の羽根収容空間に連通している。
図4に示すように、室内熱交換器32は、室内ファン27の周囲を囲むように伝熱管が曲げられて配設されている。室内熱交換器32は、上方に起立するようにドレンパン36の上面に設置されている。室内熱交換器32には、室内ファン27から側方へ吹き出された空気が通過する。室内熱交換器32は、冷房運転時に空気を冷却する蒸発器を構成し、暖房運転時に空気を加熱する凝縮器(放熱器)を構成する。
(1−2−2)化粧パネル40
化粧パネル40は、ケーシング22の下面に取り付けられる。化粧パネル40は、パネル本体41と吸込グリル60とを備えている。
パネル本体41は、平面視において矩形の枠状に形成されている。パネル本体41には、1つのパネル側吸込流路42と、4つのパネル側吹出流路43とが形成される。
図3に示すように、パネル側吸込流路42は、パネル本体41の中央部に形成されている。パネル側吸込流路42の下端には、室内空間に臨む吸込口42aが形成されるまた、パネル側吸込流路42の内部には、吸込口42aから吸い込んだ空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルタ45が設けられる。
各パネル側吹出流路43は、パネル側吸込流路42の周囲を囲むように、パネル側吸込流路42の外側に形成される。各パネル側吹出流路43は、各パネル側吸込流路42の四辺に沿ってそれぞれ延びている。各パネル側吹出流路43の下端には、室内空間に臨む吹出口43aがそれぞれ形成される。
吸込グリル60は、パネル側吸込流路42の下端(即ち、吸込口42a)に取り付けられる。
(1−2−3)室内熱交換器32
室内熱交換器32は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器32の近傍には、室内ファン27が設置される。
(1−2−4)室内膨張弁39
室内膨張弁39は、冷媒回路Cにおいて室内熱交換器32の液端部側に接続される。室内膨張弁39は、開度が可変な電子膨張弁で構成される。
(1−2−5)室内ファン27
室内ファン27は、室内ファンモータ27aによって駆動される遠心式の送風機である。室内ファンモータ27aは、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
(1−2−7)空気温度センサ51
空気温度センサ51は、吸込口42aを通じて室内ユニット本体21内に吸い込まれる空調対象空間の空気温度Taを検出する。空気温度センサ51は、図3に示すように、集塵フィルタ45とベルマウス31の開口との間に配置されている。
(1−2−8)冷媒温度センサ52
冷媒温度センサ52は、室内ユニット本体21内の冷媒配管に配置されている。冷媒温度センサ52は、冷媒配管内の冷媒の温度を検出する。本実施形態では、3つの冷媒温度センサ52が冷媒配管に配置上に配置されている。
1つは、室内熱交換器32と室内膨張弁39との間に配置される第1冷媒温度センサ52aである。もう一つは、室内膨張弁39と液連絡配管2との間に配置される第2冷媒温度センサ52bである。残りの一つは、ガス連絡配管3と室内熱交換器32との間に配置される第3冷媒温度センサ52cである。
なお、本実施形態では、冷媒温度センサ52は3箇所に配置されているが、一箇所に配置されてもよい。
(1−3)制御部80
図5は、制御部80の制御ブロック図である。図5において、制御部80は、室内側制御部803と、室外側制御部801、両者との間を接続する伝送線80aとによって構成されており、空気調和装置10全体の運転制御を行う。
室外側制御部801は、室外ユニット11内に配置され、圧縮機12の回転数、室外膨張弁14の開度、四方切換弁15の切換動作、及び室外ファン16の回転数を制御する。
室内側制御部803は、室内ユニット20内に配置され、冷媒温度センサ52の検出値から飽和温度を求めたり、室内ファン27の回転数制御を実行したりする。また、室内側制御部803は、指令部81および判定部83(図5参照)としてのマイクロコンピュータ、記憶部82(図5参照)としてのメモリを有しており、リモートコントローラ(図示せず)との間で制御信号等の遣り取り、及び室外ユニット11との間で伝送線80aを介して制御信号等の遣り取りを行う。
制御部80は、各種運転設定や各種センサの検出値等に基づいて、冷房運転、及び暖房運転を行う。また、運転停止時には、所定のロジックによって冷媒の漏洩判定制御を行うこともできる。
(3)運転動作
次に、本実施形態に係る空気調和装置10の運転動作について説明する。空気調和装置10では、冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
(3−1)冷房運転
冷房運転では、図1に示す四方切換弁15が実線で示す状態となり、圧縮機12、室内ファン27、室外ファン16が運転状態となる。これにより、冷媒回路Cでは、室外熱交換器13が凝縮器となり、室内熱交換器32が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
具体的には、圧縮機12で圧縮された高圧冷媒は、室外熱交換器13を流れ、室外空気と熱交換する。室外熱交換器13では、高圧冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器13で凝縮した冷媒は、室内ユニット20へ送られる。室内ユニット20では、冷媒が室内膨張弁39で減圧された後、室内熱交換器32を流れる。
室内ユニット20では、室内空気が吸込口42a、パネル側吸込流路42、ベルマウス31の内部空間を順に上方に流れ、室内ファン27の羽根収容空間へ吸い込まれる。羽根収容空間の空気は、羽根車30によって搬送され、径方向外方へ吹き出される。この空気は、室内熱交換器32を通過し、冷媒と熱交換する。室内熱交換器32では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発し、空気が冷媒によって冷却される。
室内熱交換器32で冷却された空気は、各本体側吹出流路37に分流した後、パネル側吹出流路43を下方に流れ、吹出口43aより室内空間へ供給される。また、室内熱交換器32で蒸発した冷媒は、圧縮機12に吸入され再び圧縮される。
(3−2)暖房運転
暖房運転では、図1に示す四方切換弁15が破線で示す状態となり、圧縮機12、室内ファン27、室外ファン16が運転状態となる。これにより、冷媒回路Cでは、室内熱交換器32が凝縮器となり、室外熱交換器13が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
具体的には、圧縮機12で圧縮された高圧冷媒は、室内ユニット20の室内熱交換器32を流れる。室内ユニット20では、室内空気が吸込口42a、パネル側吸込流路42、ベルマウス31の内部空間を順に上方に流れ、室内ファン27の羽根収容空間へ吸い込まれる。羽根収容空間の空気は、羽根車30によって搬送され、径方向外方へ吹き出される。この空気は、室内熱交換器32を通過し、冷媒と熱交換する。室内熱交換器32では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮し、空気が冷媒によって加熱される。
室内熱交換器32で加熱された空気は、各本体側吹出流路37に分流した後、パネル側吹出流路43を下方に流れ、吹出口43aより室内空間へ供給される。また、室内熱交換器32で凝縮した冷媒は、室外膨張弁14で減圧された後、室外熱交換器13を流れる。室外熱交換器13では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器13で蒸発した冷媒は、圧縮機12に吸入され再び圧縮される。
(4)冷媒の漏洩判定制御
ここでは、空気調和装置10が運転を停止した後の室内ユニット20内で冷媒漏洩が発生した場合を想定した、冷媒漏洩判定制御について説明する。
図6は、一定時間停止状態が継続している空気調和装置10の室内ユニット20内で冷媒漏洩が発生したときの空気温度Taと冷媒温度Tfの変化を示すグラフである。図6において、空気温度Taとは空気温度センサ51の検出値であり、冷媒温度Tfとは冷媒温度センサ52の検出値である。なお、この第1実施形態では、冷媒温度Tfは、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b、及び第3冷媒温度センサ52cのいずれか1つの検出値を用いればよい。
空気調和装置10の停止状態が一定時間(説明の便宜上、第6所定時間tp6という。)以上継続しているとき、冷媒配管内の圧力は周囲より吸熱し、周囲温度に相当する飽和温度の圧力に平衡する。したがって、理論的には空気温度Taと冷媒温度Tfとは等しくなるが、現実には図6に示すように、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差「(Ta−Tf)」としてセンサ誤差に相当する値が存在する。
なお、本願において「差」とは、空気温度Taを基準値としたときの空気温度Taと冷媒温度Tfとの差、すなわち(Ta−Tf)を指すものとする。
次に、冷媒配管内の圧力が上記平衡状態であるか否かの判断は、空気調和装置10の運転停止後からの経過時間によって決め込むことができる。図7は、暖房運転停止後の冷媒温度の変化を表したグラフである。また、図8は、冷房運転停止後の冷媒温度の変化を表したグラフである。図7において、暖房運転停止後の冷媒温度Tfは徐々に降下して空気温度Taに近づく。他方、図8において、冷房運転停止後の冷媒温度Tfは徐々に上昇してき空気温度Taに近づく。
したがって、先の運転が暖房運転又は冷房運転のいずれであっても、運転停止後に、空気温度Taに対して冷媒温度Tfが漸近する確実な経過時間を第1所定時間tp1として設定し、判定部83が運転停止直後からの経過時間t≧tp1か否かを監視することによって、冷媒配管内の冷媒圧力が上記平衡状態であるか否かの判断をすることができる。
次に、上記平衡状態のとき、何らかの要因で冷媒漏洩が発生したとき、冷媒配管内の冷媒圧力が低下するので、冷媒温度センサ52の検出値が低下し始め、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差である「Ta−Tf」は拡大する。
したがって、確実に冷媒漏洩が発生しているときの差(Ta−Tf)を予め第1閾値K1と設定しておいて、判定部83が(Ta−Tf)≧K1か否かを監視することによって、冷媒漏洩の有無を判定することができる。以下、フローチャートを参照しながら説明する。
図9は、冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図9において、判定部83は、ステップS1で運転が停止したか否かを判定する。
次に、判定部83は、ステップS2においてタイマーを設定し、運転が停止してからの経過時間tを計測する。
次に、判定部83は、ステップS3において経過時間tが第1所定時間tp1に達したか否かを判定し、第1所定時間tp1に達しているときはステップS4へ進み、第1所定時間tp1に達していないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS4において、空気温度センサ51の検出値である空気温度Taといずれかの冷媒温度センサ52の検出値である冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)が第1閾値K1以上であるか否かを判定し、(Ta−Tf)≧K1のときはステップS5へ進み、(Ta−Tf)≧K1でないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS5において「冷媒漏洩有り」と判定する。この判定の根拠については、上段で既に説明しているのでここでは説明を省略する。
次に、判定部83は、ステップS6において室内ファン27を強制運転する。これによって、漏洩した冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。
そして、判定部83は、ステップS7において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
以上のように、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)に基づいて冷媒配管から冷媒が漏洩しているか否かを判定することができるので、天井設置型の室内ユニットのような開口部が機器下面にあるタイプであっても、高価なガス検知センサを使用することなく、冷媒漏洩検知をすることができる。
(6)第1実施形態の特徴
空気調和装置10の室内ユニット20では、万一運転停止中に冷媒配管から冷媒が漏洩しても、冷媒漏洩によって冷媒配管の内部圧力が低下し、それに伴い冷媒温度Tfが低下するので、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差が拡大する。したがって、予め冷媒漏洩したときの当該差に相当する値を第1閾値K1として設定しておくことによって、判定部83は差(Ta−Tf)と第1閾値K1との比較によって冷媒漏洩の有無を判定することができる。
(7)第1実施形態の変形例
(7−1)第1変形例
上記第1実施形態では、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)が第1閾値K1以上のときに「冷媒漏洩有り」と判定しているが、これに限定されるものではなく、冷媒温度Tfの降下の傾きから冷媒漏洩の有無を判定することもできる。
図10は、一定時間停止状態が継続している空気調和装置10の室内ユニット20内で冷媒漏洩が発生したときの、異なる2つの時点における空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)の変化幅を示すグラフである。図10において、t1時点における差(Ta1−Tf1)と△t後における差(Ta2−Tf2)との差は{(Ta2−Tf2)−(Ta1−Tf1)}であるが、Ta2≒Ta1であるので、前記2つの時点における差の差は(Tf1−Tf2)に近似する。
つまり、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)の変化幅が大きくなると、前記傾きが大きくなるので、冷媒漏洩が発生しているときの前記傾きに相当する値を予め第2閾値△Kとして設定しておけば、(Tf1−Tf2)/△t≧K2であるか否かを監視することによって冷媒漏洩の有無を判定することができる。以下、フローチャートを参照しながら説明する。
図11は、第1変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図11において、判定部83は、ステップS11で運転が停止したか否かを判定する。
次に、判定部83は、ステップS12においてタイマーを設定し、運転が停止してからの経過時間tを計測する。
次に、判定部83は、ステップS13において経過時間tが第1所定時間tp1に達したか否かを判定し、第1所定時間tp1に達しているときはステップS14へ進み、第1所定時間tp1に達していないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS14においていずれかの冷媒温度センサ52による冷媒温度Tf1を取得してステップS15に進み、ステップS15において同じ冷媒温度センサ52による△t後の冷媒温度Tf2を取得する。
次に、判定部83は、ステップS16において、(Tf1−Tf2)/△tがK2以上であるか否かを判定し、(Tf1−Tf2)/△t≧K2のときはステップS17へ進み、(Tf1−Tf2)/△t≧K2でないときはステップS14へ戻る。
次に、判定部83は、ステップS17において「冷媒漏洩有り」と判定する。この判定の根拠については、上段で既に説明しているのでここでは説明を省略する。
次に、判定部83は、ステップS18において室内ファン27を強制運転する。これによって、漏洩した冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。
そして、判定部83は、ステップS19において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
以上のように、異なる2つの時点における空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)の変化幅から冷媒が漏洩しているか否かを判定することができるので、天井設置型の室内ユニットのような開口部が機器下面にあるタイプであっても、高価なガス検知センサを使用することなく、冷媒漏洩検知をすることができる。
(第1変形例の特徴)
室内ユニット20では、予め冷媒漏洩したときの[差の変化幅]に相当する値を第2閾値K2として設定しておくことによって、判定部83は差の変化幅と第2閾値K2との比較によって冷媒漏洩の有無を判定する。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
(7−2)第2変形例
第1実施形態と第1変形例との組み合わせにより、冷媒漏洩の判定精度はさらに向上すると考えられる。以下、フローチャートを参照しながら説明する。
図12は、第2変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図12において、判定部83は、ステップS21で運転が停止したか否かを判定する。
次に、判定部83は、ステップS22においてタイマーを設定し、運転が停止してからの経過時間tを計測する。
次に、判定部83は、ステップS23において経過時間tが第1所定時間tp1に達したか否かを判定し、第1所定時間tp1に達しているときはステップS24へ進み、第1所定時間tp1に達していないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS24において冷媒温度センサ52による冷媒温度Tf1を取得してステップS25に進み、ステップS25において同じ冷媒温度センサ52による△t後の冷媒温度Tf2を取得する。
次に、判定部83は、ステップS26において、「(Ta−Tf2)がK1以上であり、且つ(Tf1−Tf2)/△tがK2以上」であるか否かを判定し、「(Ta−Tf)≧K1且つ(Tf1−Tf2)/△t≧K2」のときはステップS27へ進み、「(Ta−Tf)≧K1且つ(Tf1−Tf2)/△t≧K2」でないときはステップS24へ戻る。
次に、判定部83は、ステップS27において「冷媒漏洩有り」と判定する。
次に、判定部83は、ステップS28において室内ファン27を強制運転する。これによって、漏洩した冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。
そして、判定部83は、ステップS29において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
以上のように、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差、及び異なる2つの時点における空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)の変化幅から冷媒が漏洩しているか否かを判定することができるので、天井設置型の室内ユニットのような開口部が機器下面にあるタイプであっても、高価なガス検知センサを使用することなく、冷媒漏洩検知をすることができる。
(第2変形例の特徴)
室内ユニット20では、予め冷媒漏洩したときの差に相当する値を第1閾値K1として設定しておくことによって、判定部83は差と第1閾値K1との比較により冷媒漏洩の有無を判定できる上に、予め冷媒漏洩したときの[差の変化幅]に相当する値を第2閾値K2として設定しておくことによって、判定部83は差の変化幅と第2閾値K2との比較により冷媒漏洩の有無を確認的に判定することができる。
(7−3)第3変形例
第1実施形態、第1変形例及び第2変形例においては、冷媒漏洩の判定開始の条件はいずれも空気調和装置10の停止時点から第1所定時間tp1経過後である点で共通している。
ここでは、上記形態とは異なるタイミングで冷媒漏洩の判定を開始する実施形態を提案する。
図7に示すように、運転停止後に冷媒漏洩することなく平穏に時間が経過した場合の冷媒温度センサ52の検出値の変化については、予め測定することができる。
室内ユニット20の冷媒配管には、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b及び第3冷媒温度センサ52cがそれぞれ異なる位置に設けられているので、空気温度センサ51の検出値と3つの冷媒温度センサ52それぞれの検出値との差の絶対値が如何なる範囲に収束するのかを予め把握し、その範囲を第3閾値K3として設定しておくことによって、全ての差の絶対値が第3閾値K3以下になった以後に、冷媒漏洩の判定を開始することができる。
ここで、「差の絶対値」で判断する理由は、冷媒配管内の圧力が周囲温度に相当する飽和温度の圧力に平衡している状態では、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)が正数又は負数のいずれになるのか不明であるため、差の絶対値と第3閾値K3とを比較することとしている。
この冷媒漏洩の判定開始の条件は、第1実施形態、第1変形例及び第2変形例における「第1所定時間tp1の経過後」に替えて採用することができる。ここでは、第1実施形態のフローチャートを変形したものを参照しながら、冷媒漏洩判定制御の説明を行う。
図13は、第3変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図13において、判定部83は、ステップS31で運転が停止したか否かを判定する。
次に、判定部83は、ステップS32においてタイマーを設定し、運転が停止してからの経過時間tを計測する。
次に、判定部83は、ステップS33において、空気温度Taと、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b及び第3冷媒温度センサ52cの検出値Tfa、Tfb及びTfcそれぞれとの差の絶対値|Ta−Tfa|、|Ta−Tfb|、及び|Ta−Tfc|の全てが第3閾値K3以下であるか否かを判定し、yesならばステップS34へ進み、noならばその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS34において、空気温度センサ51の検出値である空気温度Taといずれかの冷媒温度センサ52の検出値である冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)が第1閾値K1以上であるか否かを判定し、(Ta−Tf)≧K1のときはステップS35へ進み、(Ta−Tf)≧K1でないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS35において「冷媒漏洩有り」と判定する。この判定の根拠については、上段で既に説明しているのでここでは説明を省略する。
次に、判定部83は、ステップS36において室内ファン27を強制運転する。これによって、漏洩した冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。
そして、判定部83は、ステップS37において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
以上のように、空気温度Taと冷媒温度Trとの差に基づいて冷媒配管から冷媒が漏洩しているか否かを判定することができるので、天井設置型の室内ユニットのような開口部が機器下面にあるタイプであっても、高価なガス検知センサを使用することなく、冷媒漏洩検知をすることができる。
(第3変形例の特徴)
室内ユニット20では、各差の絶対値が一定値以下となっているときは、冷媒圧力は、周囲の空気温度と同じ飽和温度の圧力に平衡していると考えられる。したがって、判定部83は、予め当該一定値を第3閾値K3として設定し、各差の絶対値が第3閾値K3以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っている。その結果、冷媒漏洩の判定精度が高めることができる。
(7−4)第4変形例
図14は、第4変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図14において、第4変形例は、図13の第3変形例に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートにおけるステップS33を、ステップS33の中に「t≧tp1」を追加したステップS43に置換えたものである。なお、ステップS41、S42及びS44〜S47は、第3変形例のステップS31、S32及びS34〜S37と対応している。
つまり、判定部83は、ステップS43において、運転停止後の経過時間tが第1所定時間tp1に達し、且つ、空気温度Taと、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b及び第3冷媒温度センサ52cの検出値Tfa、Tfb及びTfcそれぞれとの差の絶対値|Ta−Tfa|、|Ta−Tfb|、及び|Ta−Tfc|の全てが第3閾値K3以下であるか否かを判定し、yesならばステップS44へ進み、noならばその判定を継続する。
このように冷媒漏洩の判定開始の条件を重畳することによって、より正確な冷媒漏洩判定制御を行うことが可能となる。
(第4変形例の特徴)
室内ユニット20では、判定部83が、運転停止の状態が第1所定時間tp1継続し且つ各差の絶対値が第3閾値K3以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っているので、冷媒漏洩の判定精度をさらに高めることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態、及び第1変形例から第4変形例に至るまで、空気調和装置10の停止後、冷媒配管内の圧力が周囲温度に相当する飽和温度の圧力に平衡するまでに十分な時間があることを前提に説明した。
しかし、運転中に既に冷媒漏洩が発生し運転停止している場合も想定される。このような場合、時間の経過に伴って一定範囲内に収束するはずの差(Ta−Tf)が一向に収束しない現象が生じる。第2実施形態は、この現象をとらまえて冷媒漏洩判定制御に利用しようとするものである。以下、図面を参照しながら説明する。
図15は、暖房運転中に冷媒漏洩が発生した場合の空気温度Ta及び冷媒温度Tfの変化を示すグラフである。図15において、暖房運転が停止した直後から空気温度Taは降下し始め、時間の経過とともに一定の温度範囲に収束する。
一方、冷媒温度Tfは既に冷媒漏洩が始まっているので、冷媒配管内の圧力が低下し、冷媒温度は降下を続ける。本来なら、第2所定時間tp2経過後、差(Ta−Tf)の絶対値が第4閾値K4以下となる時間が少なくとも第3所定時間tp3継続することが、出願人により確認されている。したがって、前記条件を充足しないときは、冷媒が漏洩していると判断することができる。以下、フローチャートを参照しながら説明する。
図16は、本発明の第2実施形態に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図16において、判定部83は、ステップS51で運転が停止したか否かを判定する。
次に、判定部83は、ステップS52においてタイマーを設定し、運転が停止してからの経過時間tを計測する。
次に、判定部83は、ステップS53において経過時間tが第2所定時間tp2に達したか否かを判定し、第2所定時間tp2に達しているときはステップS54へ進み、第2所定時間tp2に達していないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS54において、空気温度Taと、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b及び第3冷媒温度センサ52cの検出値Tfa、Tfb及びTfcそれぞれとの差の絶対値|Ta−Tfa|、|Ta−Tfb|、及び|Ta−Tfc|の全てが第4閾値K4以下である状態が第3所定時間tp3以上継続しているか否かを判定し、noならばステップS55へ進み、yesならばその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS55において「冷媒漏洩有り」と判定する。この判定の根拠については、上段で既に説明しているのでここでは説明を省略する。
次に、判定部83は、ステップS56において室内ファン27を強制運転する。これによって、漏洩した冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。
そして、判定部83は、ステップS57において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
以上のように、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)の絶対値に基づいて冷媒配管から冷媒が漏洩しているか否かを判定することができるので、天井設置型の室内ユニットのような開口部が機器下面にあるタイプであっても、高価なガス検知センサを使用することなく、冷媒漏洩検知をすることができる。
(第2実施形態の特徴)
室内ユニット20では、判定部83は、運転停止の状態が第2所定時間tp2継続し、且つ各差の絶対値が第4閾値K4以下となる時間が第3所定時間tp3以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
<第3実施形態>
図17は、冷房運転中に冷媒漏洩が発生した場合の空気温度及び冷媒温度の変化を示すグラフである。図17において、冷房運転が停止した直後から空気温度Taは上昇し始め、時間の経過とともに一定の温度範囲に収束する。
正常状態で運転停止している場合、停止前から冷媒温度Tfは空気温度Taよりも低く、空気温度Ta及び冷媒温度Tfは上昇し、空気温度Taが先に一定の温度範囲内に収束し、第2所定時間tp2経過後には冷媒温度Tfが空気温度Taに漸近する。
しかし、停止直前の運転が冷房運転であって、その運転中に既に冷媒漏洩が発生した後に運転停止している場合、停止後一旦は上昇傾向を示すが冷媒配管内の圧力低下により降下に転じるので、差(Ta−Tf)の絶対値は第2所定時間tp2経過後も第5閾値K5以下とならない。
第3実施形態は、この現象をとらまえて冷媒漏洩判定制御に利用しようとするものである。以下、図面を参照しながら説明する。
図18は、本発明の第3実施形態に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図18において、判定部83は、ステップS61で運転が停止したか否かを判定する。
次に、判定部83は、ステップS62においてタイマーを設定し、運転が停止してからの経過時間tを計測する。
次に、判定部83は、ステップS63において経過時間tが第2所定時間tp2に達したか否かを判定し、第2所定時間tp2に達しているときはステップS64へ進み、第2所定時間tp2に達していないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS64において、空気温度Taと、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b及び第3冷媒温度センサ52cの検出値Tfa、Tfb及びTfcそれぞれとの差の絶対値|Ta−Tfa|、|Ta−Tfb|、及び|Ta−Tfc|の全てが第5閾値K5以下であるか否かを判定し、noならばステップS65へ進み、yesならばその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS65において「冷媒漏洩有り」と判定する。この判定の根拠については、上段で既に説明しているのでここでは説明を省略する。
次に、判定部83は、ステップS66において室内ファン27を強制運転する。これによって、漏洩した冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。
そして、判定部83は、ステップS67において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
以上のように、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)の絶対値に基づいて冷媒配管から冷媒が漏洩しているか否かを判定することができるので、天井設置型の室内ユニットのような開口部が機器下面にあるタイプであっても、高価なガス検知センサを使用することなく、冷媒漏洩検知をすることができる。
(第3実施形態の特徴)
室内ユニット20では、判定部は、運転停止の状態が第2所定時間tp2継続し、且つ各差の絶対値が第5閾値K5以下とならないとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
<第4実施形態>
第1実施形態、及び第1変形例から第4変形例に至るまで、空気調和装置10の停止後、冷媒配管内の圧力が周囲温度に相当する飽和温度の圧力に平衡するまでに十分な時間があることを前提に説明した。
また、第2実形態及び第3実施形態では、運転中に既に冷媒漏洩が発生し運転停止している場合も想定して説明した。
第4実施形態では、運転停止後、冷媒配管内の圧力が周囲温度に相当する飽和温度の圧力に平衡するまでに至っていない状態のときに冷媒漏洩が発生する場合を想定して説明する。
図19は、暖房運転停止後に冷媒漏洩が発生した場合の空気温度Ta及び冷媒温度Tfの変化を示すグラフである。図19において、暖房運転が停止した直後から空気温度Taは降下し始め、時間の経過とともに一定の温度範囲に収束する。
一方、冷媒配管内の圧力も空気温度Taの低下に伴い低下するので冷媒温度Tfも降下し始め、最終的には差(Ta−Tf)の絶対値が第6閾値K6以下となり安定することが、出願人により確認されている。
一方、安定した状態から冷媒配管から冷媒漏洩が発生すると、安定していた差(Ta−Tf)が拡大し始める。したがって、確実に冷媒漏洩したと認識できるときの差(Ta−Tf)に相当する値を第7閾値K7として予め設定していれば、差(Ta−Tf)が第7閾値K7以上になったとき、冷媒が漏洩していると判断することができる。以下、フローチャートを参照しながら説明する。
図20は、本発明の第4実施形態に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図20において、判定部83は、ステップS71で運転が停止したか否かを判定する。
次に、判定部83は、ステップS72において、空気温度Taと、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b及び第3冷媒温度センサ52cの検出値Tfa、Tfb及びTfcそれぞれとの差の絶対値|Ta−Tfa|、|Ta−Tfb|、及び|Ta−Tfc|の全てが第6閾値K6以下であるか否かを判定し、yesならばステップS73へ進み、noならばその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS73において、空気温度センサ51の検出値である空気温度Taといずれかの冷媒温度センサ52の検出値である冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)が第7閾値K7以上であるか否かを判定し、(Ta−Tf)≧K7のときはステップS75へ進み、(Ta−Tf)≧K7でないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS74において「冷媒漏洩有り」と判定する。この判定の根拠については、上段で既に説明しているのでここでは説明を省略する。
次に、判定部83は、ステップS75において室内ファン27を強制運転する。これによって、漏洩した冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。
そして、判定部83は、ステップS76において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
以上のように、空気温度Taと冷媒温度Trとの差の絶対値に基づいて冷媒配管から冷媒が漏洩しているか否かを判定することができるので、天井設置型の室内ユニットのような開口部が機器下面にあるタイプであっても、高価なガス検知センサを使用することなく、冷媒漏洩検知をすることができる。
(第4実施形態の特徴)
室内ユニット20では、判定部83は、各差の絶対値が第6閾値K6以下となったとき以後に冷媒漏洩判定を行っているので、判定精度が高まる。
<第5実施形態>
図21は、暖房運転停止後に冷媒漏洩が発生した場合の空気温度Ta及び冷媒温度Tfの変化を示すグラフである。図21において、空気調和装置10が運転停止した後、第4所定時間tp4(例えば、15分)における空気温度Taと、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b及び第3冷媒温度センサ52cの検出値Tfa、Tfb及びTfcそれぞれとの差の絶対値|Ta−Tfa|、|Ta−Tfb|、及び|Ta−Tfc|の全てが第6閾値K6以上且つ第8閾値K8以下である状態が第5所定時間tp5(例えば、5分間)以上継続することが、出願人の研究により判明している。
第5実施形態は、この現象をとらまえて冷媒漏洩判定制御に利用しようとするものである。以下、図面を参照しながら説明する。
図22は、本発明の第5実施形態に係る冷媒漏洩判定制御のフローチャートである。図22において、判定部83は、ステップS81で運転が停止したか否かを判定する。
次に、判定部83は、ステップS82においてタイマーを設定し、運転が停止してからの経過時間tを計測する。
次に、判定部83は、ステップS83において経過時間tが第4所定時間tp4に達したか否かを判定し、第4所定時間tp4に達しているときはステップS84へ進み、第2所定時間tp2に達していないときはその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS84において、空気温度Taと、第1冷媒温度センサ52a、第2冷媒温度センサ52b及び第3冷媒温度センサ52cの検出値Tfa、Tfb及びTfcそれぞれとの差の絶対値|Ta−Tfa|、|Ta−Tfb|、及び|Ta−Tfc|の全てが第6閾値K6以上で第8閾値K8以下の範囲内である状態が第5所定時間tp5以上継続しているか否かを判定し、noならばステップS85へ進み、yesならばその判定を継続する。
次に、判定部83は、ステップS85において「冷媒漏洩有り」と判定する。この判定の根拠については、上段で既に説明しているのでここでは説明を省略する。
次に、判定部83は、ステップS86において室内ファン27を強制運転する。これによって、漏洩した冷媒の「よどみ」を解消し、漏洩冷媒が可燃濃度に至ることを防止することができる。
そして、判定部83は、ステップS87において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
以上のように、空気温度Taと冷媒温度Tfとの差(Ta−Tf)の絶対値に基づいて冷媒配管から冷媒が漏洩しているか否かを判定することができるので、天井設置型の室内ユニットのような開口部が機器下面にあるタイプであっても、高価なガス検知センサを使用することなく、冷媒漏洩検知をすることができる。
(第5実施形態の特徴)
室内ユニット20では、判定部83は、運転停止の状態が第4所定時間tp4継続し、且つ各差の絶対値が第6閾値K6以上で第8閾値K8以下となる時間が第5所定時間tp5以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定している。したがって、ガスセンサを用いることなく温度センサで、確実に冷媒漏洩判定を行うことができる。
<全実施形態に共通する変形例>
(1)
空気調和装置10の据付直後、或いは運転停止時間が第1実施形態の第1所定時間以上に相当する第6所定時間tp6経過した時点の空気温度Ta、及び冷媒温度Tfは安定しており、そのときの差は理論的にはゼロであるが、ゼロでない値の場合は両温度センサの誤差の合計ともいえる。
したがって、その後に取得される差には当該誤差が必ず含まれていることになるので、その後に取得される差から当該誤差を差し引いた補正を行うことによって、誤差に起因する誤判定を解消することができる。
例えば、第1実施形態、第1変形例、第2変形例及び第3変形例のように、空気温度Taが明らかに冷媒温度Tfより大きくなる状態を想定した場合には、差(Ta−Tf)から上記誤差を差し引いた補正後の差を利用すればよい。
そして、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態及び第5実施形態のように、差(Ta−Tf)の絶対値を利用する場合には、差(Ta−Tf)から上記誤差を差し引いた補正後の差の絶対値を利用すればよい。
(2)
判定部83は、「冷媒漏洩有り」と判定し、「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行った後、空気調和装置10を異常停止させる。その目的は、冷媒が漏洩している状態、又は冷媒が漏洩した状態で運転が再開されることを防止するためである。
本発明は、天井設置型空気調和装置の室内ユニットに限らず、微燃性冷媒又は可燃性冷媒を使用して冷房運転及び暖房運転を行うことができる空気調和装置の室内ユニットに、広く適用可能である。
10 空調室内ユニット
22 ケーシング
30 室内ファン
32 室内熱交換器
42a 吸込口
43a 吹出口
51 第1温度センサ
52 第2温度センサ
83 判定部
特開2002−98346号公報

Claims (15)

  1. 吸込口(42a)及び吹出口(43a)を有するケーシング(22)内に室内ファン(30)、室内熱交換器(32)及び冷媒配管を収容する空調室内ユニットであって、
    空調対象空間の空気の温度を測る第1温度センサ(51)と、
    前記冷媒配管の温度を測る第2温度センサ(52)と、
    運転停止中の冷媒漏洩の有無を判定する判定部(83)と、
    を備え、
    前記判定部(83)は、前記第1温度センサ(51)及び前記第2温度センサ(52)の検出温度の差に基づいて、冷媒漏洩が有るか否かの判定である冷媒漏洩判定を行う、
    空調室内ユニット(10)。
  2. 前記判定部(83)は、前記第1温度センサ(51)の検出温度を基準値として、前記基準値と前記第2温度センサ(52)の検出温度との差が第1閾値以上であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する、
    請求項1に記載の空調室内ユニット(10)。
  3. 前記判定部(83)は、前記第1温度センサ(51)の検出温度を基準値として、前記基準値と前記第2温度センサ(52)の検出温度との差の変化幅が第2閾値以上であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する、
    請求項1に記載の空調室内ユニット(10)。
  4. 前記判定部(83)は、前記第1温度センサ(51)の検出温度を基準値として、前記基準値と前記第2温度センサ(52)の検出温度との差が第1閾値以上であり、且つ前記基準値と前記第2温度センサ(52)の検出温度との差の変化幅が第2閾値以上であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する、
    請求項1に記載の空調室内ユニット(10)。
  5. 前記判定部(83)は、運転停止の状態が第1所定時間継続したとき以後に前記冷媒漏洩判定を行う、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空調室内ユニット(10)。
  6. 前記第2温度センサ(52)は、前記冷媒配管の複数の個所に設置されており、
    前記判定部(83)は、前記基準値と全ての前記第2温度センサ(52)の検出温度それぞれとの差の絶対値が第3閾値以下となったとき以後に前記冷媒漏洩判定を行う、
    請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の空調室内ユニット(10)。
  7. 前記第2温度センサ(52)は、前記冷媒配管の複数の個所に設置されており、
    前記判定部(83)は、運転停止の状態が第1所定時間継続し、且つ前記基準値と全ての前記第2温度センサ(52)の検出温度それぞれとの差の絶対値が第3閾値以下となったとき以後に前記冷媒漏洩判定を行う、
    請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の空調室内ユニット(10)。
  8. 前記第2温度センサ(52)は、前記冷媒配管の複数の個所に設置されており、
    前記判定部(83)は、運転停止の状態が第2所定時間継続し、且つ前記基準値と全ての前記第2温度センサ(52)の検出温度それぞれとの差の絶対値が第4閾値以下となる時間が第3所定時間以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する、
    請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の空調室内ユニット(10)。
  9. 前記第2温度センサ(52)は、前記冷媒配管の複数の個所に設置されており、
    前記判定部(83)は、前記基準値と全ての前記第2温度センサ(52)の検出温度それぞれとの差の絶対値が第5閾値以下とならないとき、冷媒漏洩があると判定する、
    請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の空調室内ユニット(10)。
  10. 前記判定部(83)は、
    前記空調室内ユニット(10)が据え付けられた直後に、又は運転停止時間が第6所定時間を経過した時点において、前記第1温度センサ(51)の検出温度を基準値として、前記基準値と前記第2温度センサ(52)の検出温度との差から補正値を演算し、
    前記補正値の演算後においては、前記第1温度センサ(51)の検出温度を基準値とする、前記基準値と前記第2温度センサ(52)の検出温度との差に対して、前記補正値を用いて補正する、
    請求項1から請求項9に記載の空調室内ユニット(10)。
  11. 前記第2温度センサ(52)は、前記冷媒配管の一又は二以上の個所に設置されており、
    前記判定部(83)は、前記第1温度センサ(51)及び前記第2温度センサ(52)の検出温度の差の絶対値に基づいて、前記冷媒漏洩判定を行い、
    前記冷媒漏洩判定は、前記第1温度センサ(51)の検出値と全ての前記第2温度センサ(52)の検出温度それぞれとの差の絶対値が第6閾値以下となったとき以後に行われる、
    請求項1に記載の空調室内ユニット(10)。
  12. 前記判定部(83)は、前記第1温度センサ(51)の検出値と全ての前記第2温度センサ(52)の検出温度それぞれとの差の絶対値の少なくとも一つが第7閾値以上となったとき、冷媒漏洩があると判定する、
    請求項11に記載の空調室内ユニット(10)。
  13. 前記第2温度センサ(52)は、前記冷媒配管の一又は二以上の個所に設置されており、
    前記判定部(83)は、運転停止の状態が第4所定時間継続し、且つ前記第1温度センサ(51)の検出値と全ての前記第2温度センサ(52)の検出温度それぞれとの差の絶対値が第6閾値以上で第8閾値以下となる時間が第5所定時間以内であるとき、冷媒漏洩が有ると判定する、
    請求項1に記載の空調室内ユニット(10)。
  14. 前記判定部(83)は、
    前記空調室内ユニット(10)が据え付けられた直後に、又は運転停止時間が第6所定時間経過した時点において、前記第1温度センサ(51)の検出温度と前記第2温度センサ(52)の検出温度との差から補正値を演算し、
    前記補正値の算出後においては、前記第1温度センサ(51)の検出温度と前記第2温度センサ(52)の検出温度との差に対して前記補正値を用いて補正する、
    請求項11から請求項13に記載の空調室内ユニット(10)。
  15. 前記判定部(83)は、冷媒漏洩があると判定したとき、前記室内ファン(30)の強制運転及び/又は警報発報を実施する、
    請求項1から請求項14に記載の空調室内ユニット(10)。
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