JP2016190437A - 二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法 - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法 Download PDF

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【課題】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、液晶ディスプレイなどの表示装置に搭載した際に、高品位な表示が出来る効果を奏する。【解決手段】下記(1)、(2)を満たす二軸配向ポリエステルフィルム。(1)フィルムの長手方向に対する主配向軸の傾きが30°以上60°以下であること。(2)フィルム幅方向400mmにわたって長手方向および幅方向のヤング率を測定し、長手方向のヤング率の最大値をYG(MD)max、最小値をYG(MD)min、幅方向のヤング率の最大値をYG(TD)max、最小値をYG(TD)minとしたとき、YG(MD)maxとYG(TD)maxのうち大きい方の値(最大値)と、YG(MD)minとYG(TD)minのうち小さい方の値(最小値)との差(最大値−最小値)が0.6GPa以下であること。【選択図】なし

Description

本発明は、フィルムの長手方向に対する主配向軸の傾きが30°以上60°以下であり、かつ、フィルム幅方向および長手方向に均一な物性を有する二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法に関する。
熱可塑性樹脂フィルム、中でも二軸配向ポリエステルフィルムは、機械的性質、電気的性質、寸法安定性、透明性、耐薬品性などに優れた性質を有することから、磁気記録材料、包装材料などの多くの用途において基材フィルムとして広く使用されている。特に近年、フラットパネルディスプレイやタッチパネル分野において偏光板保護フィルム(偏光子保護部材)や円偏光板位相差フィルム(円偏光板部材)、透明導電フィルムなど各種光学用フィルムの需要が高まっている。さらに、液晶ディスプレイの大型化が進むにしたがって、低コスト化や機械的強度のディスプレイ面内でのばらつきが問題となっている。その中で、偏光子保護フィルム用とでは、低コスト化を目的として従来のTAC(トリアセチルセルロース)フィルムから二軸配向ポリエステルフィルムへの置き換えが盛んに検討されている(例えば、特許文献1)。
液晶ディスプレイから発せられる光は、偏光板を透過して出てくるため、直線偏光である。そのため、偏光サングラスを装着して液晶ディスプレイ見た場合、角度によって表示画面が暗くなる現象(以降、この現象をブラックアウトと称する)が起こる場合がある。上記問題を解決するために偏光板の外側に円偏光を目的とした位相差フィルム(円偏光板位相差フィルム)としてポリエステルフィルムを設ける方法が知られている(特許文献2、3)。
また、ポリエステルフィルムの代表的な製造方法では、テンターを用いた逐次二軸延伸法が用いられているが、このテンター内で幅方向に延伸した後に熱固定する工程において、フィルムの幅方向の均一性を乱すボーイングと呼ばれるフィルムが弓なり上に変形する現象が生じることが知られている。このボーイングを低減し、幅方向の物性均一性を向上するための検討が行われてきた(公知文献4、5、6)
特開2012−220879号公報 特開2013−200435号公報 特開2013−194107号公報 特開2004−018588号公報 特開2002−137286号公報 特開2002−018948号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、延伸時のポリエステルフィルムの配向を制御できていなかったため、ディスプレイ部材の一部として組み立てた場合にブラックアウトを十分に抑制できず、画面表示の品位が低下するという課題があった。また、特許文献2に記載の方法では、偏光板の厚みが厚くなってしまうという課題があった。また、位相差フィルムとしてポリエステルフィルムを用いているため、ポリエステルの分子構造から複屈折が大きくなり、干渉色の発生を十分に抑制できないという課題を有していた。特許文献3に記載の方法では、ブラックアウトを抑制しているが、機械的強度のばらつきを十分に制御できているとはいえず、品位が低下する課題があった。
特許文献4、5、6に記載の方法では幅方向物性の均一化を実施しているが、光学主軸の傾きを制御できておらず、ブラックアウトを抑制できていなかった。
そこで、本発明では上記の欠点を解消し、二軸配向ポリエステルフィルムでありながら液晶ディスプレイなどの表示装置に偏光子保護フィルムや円偏光板位相差フィルムとして搭載した際にブラックアウトを抑制し、幅方向および長手方向に機械物性むらの小さい二軸配向ポリエステルフィルムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明は、以下の構成を有する。
I.(1)、(2)を満たす二軸配向ポリエステルフィルム。
(1)フィルムの長手方向に対する主配向軸の傾きが30°以上60°以下であること。
(2)フィルム幅方向400mmにわたって長手方向および幅方向のヤング率を測定し、長手方向のヤング率の最大値をYG(MD)max、最小値をYG(MD)min、幅方向のヤング率の最大値をYG(TD)max、最小値をYG(TD)minとしたとき、YG(MD)maxとYG(TD)maxのうち大きい方の値(最大値)と、YG(MD)minとYG(TD)minのうち小さい方の値(最小値)との差(最大値−最小値)が0.6GPa以下であること。
II.前記YG(TD)minとYG(MD)minが共に2GPa以上であり、かつ、YG(TD)maxとYG(MD)maxが共に4GPa以下であることを特徴とするIに記載の二軸配向ポリエステルフィルム
III.前記フィルムの長手方向400mm、幅方向400mmにわたって面内のレタデーションを測定したとき、その最大値と最小値の差が150nm以下であることを特徴とするIまたはIIに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
IV.前記のレタデーションの最大値が800nm以下であることを特徴とするI〜IIIに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
V.ポリエステルフィルムを長手方向および幅方向に延伸する工程、及び、前記延伸工程より後に熱処理工程を含むポリエステルフィルムの製造方法において、
前記熱処理工程における熱処理温度が、フィルムを構成するポリエステル樹脂のガラス転移温度以上融点以下であり、
前記熱処理工程を長手方向の長手方向中間点における温度が式(3)を満たすような温度分布を設けることを特徴とするポリエステルフィルムの製造方法。
Ths1max(℃)≧Ths1min+50(℃) (3)
(Ths1maxは熱処理前半工程の長手方向中間点の温度のうちフィルム幅方向おける最高温度(℃)、Ths1minは熱処理前半工程の長手方向中間点の温度のうちフィルム幅方向における最低温度(℃))
VI.前記熱処理前半工程での温度分布が、フィルム幅方向中央を線対称の中心線とした温度分布であり、熱処理前半工程の長手方向中間点のフィルム幅方向中央の温度がThs1minであることを特徴とする請求項5に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
VII.前記熱処理前半工程の開始点の温度が式(4)を満たすことを特徴とするVまたはVIに記載のポリエステルフィルムの製造方法。
Ths2max(℃)≧Ths2min+50(℃) (4)
(Ths2maxは熱処理前半工程の開始点の温度のうちフィルム幅方向おける最高温度(℃)、Ths2minは熱処理前半工程の開始点の温度のうちフィルム幅方向における最低温度(℃))
VIII.前記延伸工程が、長手方向に延伸する工程の後、幅方向に延伸する工程を含むポリエステルフィルムの製造方法であって、該幅方向の延伸工程における延伸温度が式(5)を満たすことを特徴とするV〜VIIのいずれかに記載のポリエステルフィルムの製造方法。
Td1+20(℃)≦Td2(℃) (5)
(幅方向に延伸する工程の長手方向中間点より前の前半区間の延伸温度の最高温度をTd1(℃)、中間点より後の後半区間の延伸温度の最高温度をTd2(℃)とする)
IX.偏光子保護部材として用いられるI〜IVのいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
X.円偏光板部材として用いられるI〜IVのいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
XI.透明電極用部材として用いられるI〜IVのいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、液晶ディスプレイなどの表示装置に偏光子保護フィルムや円偏光板位相差フィルムとして搭載した際に、高品位な表示が出来る効果を奏する。
偏光板のクロスニコル配置にて視認性テストを行う際の概要図である。 実施例1〜4の熱処理工程を示す概要平面図である。 実施例5の熱処理工程を示す概要平面図である。 実施例6の熱処理工程を示す概要平面図である。 実施例7の熱処理工程を示す概要平面図である。 比較例1の熱処理工程を示す概要平面図である。
以下に具体例を挙げつつ、本発明について詳細に説明する。
本発明は二軸配向ポリエステルフィルムに係るものである。
ここでいうポリエステルは、ジカルボン酸構成成分とジオール構成成分を有してなるものである。なお、本明細書内において、構成成分とはポリエステルを加水分解することで得ることが可能な最小単位のことを示す。
本発明のポリエステルフィルムに用いられるポリエステルを構成するジカルボン酸構成成分としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、エイコサンジオン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸等の脂肪族ジカルボン酸類、アダマンタンジカルボン酸、ノルボルネンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、などの脂環族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フェニルエンダンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、フェナントレンジカルボン酸、9,9’−ビス(4−カルボキシフェニル)フルオレン酸等芳香族ジカルボン酸などのジカルボン酸、もしくはそのエステル誘導体が挙げられるがこれらに限定されない。
また、本発明のポリエステルフィルムに用いられるポリエステルを構成するジオール構成成分としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール等の脂肪族ジオール類、シクロヘキサンジメタノール、スピログリコールなどの脂環式ジオール類、ビスフェノールA、1,3―ベンゼンジメタノール,1,4−ベンセンジメタノール、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、芳香族ジオール類等のジオール、上述のジオールが複数個連なったものなどが例としてあげられるがこれらに限定されない。
本発明のポリエステルフィルムを構成する樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、および/またはポリエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルが好ましい。なお、本発明において、主成分とは、ポリエステルフィルムを構成する樹脂全体に含まれるジオール構成成分、ジカルボン酸構成成分をそれぞれ100モル%とした場合に、各構成成分に最も多くのモル分率で含まれる構成成分同士を重縮合させて得られる樹脂をいう。したがって、例えば、ジオール構成成分のうちエチレングリコールが55モル%で最も多く含まれるジオール構成成分であり、ジカルボン酸構成成分のうちテレフタル酸が85モル%で最も多く含まれるジカルボン酸構成成分であるポリエステルフィルムの場合、エチレングリコールとテレフタル酸を重縮合して得られるポリエチレンテレフタレートが主成分となる。
また、本発明において、主成分の含有率は、前記最も多く含まれるジオール構成成分のモル分率と前記最も多く含まれるジカルボン酸構成成分のモル分率のうち小さい方とし、同じモル分率の場合はそのモル分率とする。したがって、例えば、上記の例においてはエチレングリコールの55モル%とテレフタル酸の85モル%のうち、小さい方のモル分率である55モル%が主成分の含有率となる。
本発明のポリエステルフィルムを構成する樹脂がポリエチレンテレフタレート、および/またはポリエチレンナフタレートを主成分とする場合、前記主成分の特性を十分に発揮するためには前記主成分の含有量は50モル%以上が好ましく、60モル%以上がより好ましく、80モル%以上がさらに好ましい。
前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートの共重合体や編生体、他のポリマーとのブレンドであっても良い。特に、ポリエチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルであると、機械強度、耐熱性、耐薬品性、耐久性などの観点から好ましい。
前記ポリエステルは各種添加剤、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、すべり剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、無機粒子及び有機粒子などを含有してもよい。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムにおいては、主配向軸がフィルムの長手方向に対して30°以上60°以下の範囲であることが必要である。フィルムの長手方向に対する主配向軸の傾きが上記の範囲内であると、円偏光板部材や偏光子保護部材として液晶ディスプレイに実装した際に、偏光サングラスによるブラックアウトを抑制することが可能となり視認性が向上する。ここでいう主配向軸は、フィルム上の屈折率が最も大きくなる方向をさし、光学的手法にて計測されるものである。具体的には、王子計測機器株式会社から販売されている位相差測定装置KOBRAシリーズにて計測された値を用いるものとする。本発明においてフィルム長手方向とは、ロール上の二軸配向ポリエステルフィルムであれば、ロールの巻き方向をフィルム長手方向とし、ロールの幅方向がフィルム幅方向に相当する。一方、カットされたシート状である場合には、フィルムの長辺方向をフィルム長手方向とみなし算出する。フィルムの形状が略正方形である場合は、各辺に平行な方向のいずれかを長手方向、幅方向とみなし算出する。
主配向軸の傾きが上記の範囲内の二軸配向ポリエステルフィルムは、例えば
I)二軸延伸ポリエステルフィルムにおいて主配向軸が斜めになるようにカットする方法、II)二軸延伸ポリエステルフィルムにおいて、製膜時の幅方向中央部から離れた端部のフィルムを用いる方法、
III)斜め延伸法を用いてフィルムを方法(例えば、国際公開第2007/111313号に記載の方法など)、
により得ることができる。
I)の方法で、主配向軸が30〜60°傾いたカットフィルムを得る場合、製膜幅を対角線としたカットフィルムしか得ることができず、大型のフィルムを得ることができない。また、カットフィルムを張り合わせるためロールトゥーロールプロセスができずコスト高や廃材が多くなるという課題を有している。また、ボーイング現象によって、フィルムの物性が不均一となる課題を有している。
II)の方法は、一般的な二軸延伸ポリエステルフィルムの製造に用いられる逐次二軸延伸において、フィルム幅方向への延伸時にクリップ式テンターが用いた場合、フィルムの両端をクリップにて把持した状態でレールに沿って延伸していく過程でフィルムの中央部分とクリップ近傍の部分でのフィルム流れ方向にかかる応力が異なるために、結果として製膜時のフィルムの幅方向中央部から離れたフィルム端部では、主配向軸が傾き、主配向軸が30°〜60°の範囲の二軸配向ポリエステルフィルムが得られるものである。しかしながら、当該方法では、主配向軸の傾きが30°〜60°の範囲となる範囲は、製膜時のフィルムの幅方向中央部から離れた限られた部分しかないため、実用に供することができる範囲が少ない。また、一般的な二軸配向ポリエステルフィルムにおいては、製膜時のフィルム中央部から離れる(端部に近づく)に従い、ヤング率やリタデーションのばらつきが大きくなる。特に、配向軸を30〜60°の範囲にすることで、一般的な二軸配向ポリエステルフィルムに対しばらつきが大きくなりやすい場合がある。このヤング率のばらつきが大きくなると、偏光子保護部材としてロールトゥロールで偏光子と貼りあわせ、また、円偏光板部材として偏光板に張り合わせる際の張力による歪が生じてしまいディスプレイに搭載した際に干渉色を生じやすくなり好ましくないという課題を有している。また、透明電極部材として使用する際においては透明電極をスパッタする際にカールが生じ好ましくないという課題を有している。
III)の方法では、薄膜化が困難であったり、一般的な二軸延伸ポリエステルフィルムの製膜装置とは別の特別な製膜装置が必要となるという課題を有する。また、フィルムの物性が不均一となる課題を有している。
本発明のフィルムでは、II)の方法で後述するポリステルフィルムの製造方法によりポリエステルフィルム幅方向のボーイングを制御し、主配向軸が30〜60°傾いたフィルムを得た場合に、製膜時のフィルム中央部から離れた位置においても、機械強度のばらつきを小さくすることができる。そのため、当該フィルムを透明電極部材、円偏光板部材や偏光子保護部材として貼りあわせて用いた際の干渉色の発生を抑制することができる。
フィルム長手方向に対する主配向軸の傾きは、より好ましくは35°以上55°以下、さらに好ましくは40°以上50°以下である。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、フィルム幅方向400mmにわたって長手方向および幅方向のヤング率を測定し、長手方向のヤング率の最大値をYG(MD)max、最小値をYG(MD)min、幅方向のヤング率の最大値をYG(TD)max、最小値をYG(TD)minとしたとき、YG(MD)maxとYG(TD)maxのうち大きい方の値(最大値)と、YG(MD)minとYG(TD)minのうち小さい方の値(最小値)との差(最大値−最小値)が0.6GPa以下であることが必要である。(最大値―最小値)を0.6GPa以下とすることで、偏光板製造時(例えば、PVA中にヨウ素を含有させて配向させて作成されたPVAシート(偏光子)と本発明の二軸配向ポリエステルフィルムを貼り合わせる工程や、偏光板最外層に円偏光フィルムとして貼り合わせる工程など)において、かかる張力による歪を低減することができ液晶ディスプレイとして搭載した際に干渉色を抑制する効果が得られる。ここで、ヤング率とは、フィルム強伸度自動測定装置を用いてASTM−D882(1997)沿って、得られた荷重−伸び曲線の立ち上がり部の接線から求められる引張り方向の弾性率の値である。本発明におけるヤング率の測定は、以下の方法で行う。ポリエステルフィルムの長手方向について測定する場合、長手方向、幅方向にそれぞれ150mm×10mmの試験片を切り出し、チャック間を50mmとして引っ張り試験を実施した際の値を算出する。ポリステルフィルム幅方向についての測定をする場合、長手方向、幅方向にそれぞれ10mm×150mmの試験片を切り出し同様の方法で引っ張り試験を実施した際の値を算出する。YG(MD)maxとYG(TD)maxのうち大きい方の値(最大値)とYG(MD)minとYG(TD)minのうち小さい方の値(最小値)との差(最大値―最小値)は、ブラックアウト抑制と物性むら均一化の観点から、0.4GPa以下がより好ましく、0.2GPa以下であることがさらに好ましい。
二軸配向ポリエステルフィルムのヤング率の(最大値―最小値)を0.6GPa以下とするための具体的な方法としては、後述する製造プロセスの中で熱処理工程の温度分布を制御する方法が好ましい。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、ブラックアウトを抑制し、視認性を向上させる観点から、長手方向および幅方向におけるヤング率YG(TD)minとYG(MD)minが共に2GPa以上であり、かつ、YG(TD)maxとYG(MD)maxが共に4GPa以下であることが好ましい。ヤング率が上記範囲を満足することで、幅方向および長手方向においてフィルムの分子配向が機械特性を失うことが無い程度に緩和され、物性のばらつきを抑制することができる。YG(TD)max、あるいは、YG(MD)maxのヤング率が4GPaを超えると分子配向が強くなるため、長手方向と幅方向の両方の物性均一化が困難になる場合がある。YG(TD)minとYG(MD)minはともに2.5GPa以上であることがより好ましく、さらに好ましくは3.0GPaである。YG(TD)maxとYG(MD)maxはより好ましくは3.5GPa以下である。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、長手方向10mに渡ってリタデーションを測定したとき、面内のリタデーションが800nm以下であることが好ましい。一般的には、リタデーションとは、フィルムの面内における直交する2方向の屈折率差の最大値とフィルム厚みの積から算出されるものであり、実際は、主配向軸と同様に光学的手法もちいて計測されるものである。本発明において、面内のリタデーションとは、後述する測定方法において、位相差測定装置KOBRAシリーズにて計測された値とする。円偏光板部材や偏光子保護部材として貼りあわせて用いた際に、リタデーションの値が高くなると液晶ディスプレイに実装した際に干渉色を生じるようになり、品位が低下するため問題となる。面内のリタデーションの範囲の上限は、好ましくは800nmであり、より好ましくは600nmであり、さらに好ましくは400nmである。また、面内のリタデーションの範囲の下限は、好ましくは100nmである。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの長手方向400mm、幅方向400mmに渡ってリタデーションを測定したとき、リタデーションの最大値と最小値の差は0nm以上150nm以下が好ましい。フィルム幅方向におけるリタデーションの最大値と最小値に差が生じると、液晶ディスプレイとして用いた際に、干渉色がでる場合がある。より好ましくは0nm以上150nm以下、さらに好ましくは0nm以上50nm以下である。リタデーションの値は後述する製膜条件の中でも熱処理を制御すると厚みを制御することで上記範囲とすることができる。なお、本発明でいう、フィルムの幅方向とは、ロールの巻き方向をフィルム長手方向とし、ロールの幅方向がフィルム幅方向に相当する。一方、カットされたシート状である場合には、フィルムの長辺方向を長手方向とし、その垂直方向を幅方向とする。フィルムの形状が略正方形である場合は、各辺に平行な方向のいずれかを長手方向、幅方向とみなす。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは少なくとも3層を有する積層ポリエステルフィルムであることが好ましい。3層以上の積層ポリエステルフィルムである場合、A層/B層/A層、A層/B層/A層/B層/A層、といったように、フィルムが厚み方向に対して対称であることが好ましい。このとき、ポリエステル樹脂の融点(Tm)が240℃以上であるポリエステル樹脂から構成されるポリエステル層(該層を以降ポリエステルA層と称することがある)を少なくとも一方の表層に有し、ポリエステルA層のフィルムの表層となる側とは反対側に、ポリエステル樹脂の融点(Tm)が240℃未満であるポリエステル樹脂か、非晶性ポリエステル樹脂から構成されるポリエステル層(該層を以降ポリエステルB層と称することがある)を有しており、該ポリエステルB層の厚みがポリエステルフィルムの総厚みに対して30%以上90%以下であることが好ましい。
ポリエステルフィルムを少なくとも3層を有する積層ポリエステルフィルムであって、ポリエステル樹脂の融点(Tm)が240℃以上であるポリエステルA層と、融点(Tm)が240℃未満であるか、非晶性ポリエステル樹脂から構成されるポリエステルB層から構成されると、延伸時において、ポリエステル表層の配向結晶性を高めつつ、ポリエステルフィルム全体としての配向結晶性を抑えることができる。なお、本発明でいう非晶性ポリエステル樹脂とは、JIS K7121(1999)に準じ、20℃/分の昇温速度で25℃から300℃まで昇温を行って、示差走査熱量測定チャート(縦軸を熱エネルギー、横軸を温度とする)を得た場合に、10J/gを超える融点に相当する吸熱ピークを持たないポリエステル樹脂をあらわす。
また、上記ポリエステルB層を、ポリエステルフィルムの総厚みに対して30%以上90%以下とすることで、ポリエステルフィルム全体としての配向結晶性を抑えつつ、ポリエステルの表層の配向結晶性を高めやすくなる。ポリエステルB層の厚みは、50%以上90%以下であると、ポリエステルフィルム全体としての配向結晶性を抑えつつ、製膜性や加工性を良好にできるためより好ましく、60%以上80%以下であることがさらに好ましい。
ポリエステルB層を構成するポリエステル樹脂の融点を240℃未満、または、非晶性ポリエステル樹脂にする具体的な方法としては、ポリエステルB層を構成するジオール構成成分、およびB層を構成するジカルボン酸構成成分のうちそれぞれ最も多い構成成分に対し、それ以外の構成成分を増やしていく方法が挙げられる。
例えば、B層を構成するジオール構成成分としてエチレングリコールを最も多く含み、ジカルボン酸構成成分としてテレフタル酸を最も多く含む場合、エチレングリコール以外のジオール構成成分の割合、およびテレフタル酸以外のジカルボン酸構成成分の割合を増やしていくことで、ポリエステルB層の融点を下げることができる。
ここで、エチレングリコール以外のジオール構成成分としては、例えば、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、イソソルベート、スピログリコールなどを挙げることができる。中でも、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、イソソルベート、スピログリコールが好ましく用いられる。これらのジオール構成成分はエチレングリコール以外に1種類のみでもよく、2種類以上を併用してもよい。
また、テレフタル酸以外のジカルボン酸構成成分としては、例えば、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ダイマー酸、ドデカンジオン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、および、各種芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸とのエステル誘導体などが挙げられる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの厚みは、4μm〜250μmの範囲でフィルムの用途に応じて適宜調整できる。偏光子保護用途では、10μm〜35μmが好ましく、その他の各種用途、例えば、円偏光板では、4μm〜10μmが好ましく、透明電極用途では、35μm〜150μmが好ましく、50〜125μmがより好ましい。
次に、本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの好ましい製造方法を以下に説明する。本発明はかかる例に限定して解釈されるものではない。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、必要に応じて乾燥した原料を押出機内で加熱溶融し、口金から冷却したキャストドラム上に押し出してシート状に加工する方法(溶融キャスト法)を使用することができる。その他の方法として、原料を溶媒に溶解させ、その溶液を口金からキャストドラム、エンドレスベルト等の支持体上に押し出して膜状とし、次いでかかる膜層から溶媒を乾燥除去させてシート状に加工する方法(溶液キャスト法)等も使用することができる。
フィルムを溶融キャスト法により製造する場合、ポリエステルA層に用いるポリエステルAと、ポリエステルA層より融点の低いポリエステルB層に用いるポリエステルBをそれぞれ別々の押出機に供給し溶融押出する。この際、押出機内を流通窒素雰囲気下で、酸素濃度を0.7体積%以下とし、樹脂温度は265℃〜295℃に制御することが好ましい。ついで、フィルターやギヤポンプを通じて、異物の除去、押出量の均整化を各々行い、Tダイより冷却ドラム上にシート状に吐出する。その際、高電圧を掛けた電極を使用して静電気で冷却ドラムと樹脂を密着させる静電印加法、キャスティングドラムと押出したポリマーシート間に水膜を設けるキャスト法、キャスティングドラム温度をポリエステル樹脂のガラス転移点〜(ガラス転移点−20℃)にして押出したポリマーを粘着させる方法、もしくは、これらの方法を複数組み合わせた方法により、シート状ポリマーをキャスティングドラムに密着させ、冷却固化し、未延伸フィルムを得る。これらのキャスト法の中でも、ポリエステルを使用する場合は、生産性や平面性の観点から、静電印加する方法が好ましく使用される。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、未延伸フィルムを長手方向に延伸した後、幅方向に延伸する、あるいは、幅方向に延伸した後、長手方向に延伸する逐次二軸延伸方法により、または、フィルムの長手方向、幅方向をほぼ同時に延伸していく同時二軸延伸方法などにより延伸を行うことで得ることができる。その中でも、配向軸制御のために後述するテンターの温度を制御する観点から逐次二軸延伸方法が好ましい。
かかる延伸方法における延伸倍率としては、主配向軸を特定の範囲とするために長手方向に、好ましくは、2.8倍以上4.0倍以下、さらに好ましくは3倍以上3.8倍以下、より好ましくは3.3倍以上3.8倍以下が採用される。また、延伸速度は1,000%/分以上200,000%/分以下であることが望ましい。延伸温度としてはフィルムを構成する樹脂のガラス転移温度〜ガラス転移温度+100℃が好ましい。また、幅方向の延伸倍率としては、主配向軸を特定の範囲に制御させるために、長手方向の延伸倍率に対して80%以上120%以下であり、90%以上110%以下であることが好ましく、長手方向の延伸倍率にそろえることが最も好ましい。幅方向の延伸速度は1,000%/分以上200,000%/分以下であることが望ましい。延伸温度としてはフィルムを構成する樹脂のガラス転移温度〜ガラス転移温度+100℃が好ましい。
さらに、本発明の二軸配向ポリエステルフィルムにおいては、横延伸時の温度を段階的に変化させることが好ましい。具体的には、前記延伸工程が、長手方向に延伸する工程の後、幅方向に延伸する工程であって、幅方向に延伸する工程における延伸温度が式(5)を満たすことが好ましい。
Td1+20(℃)≦Td2(℃) (5)
(幅方向に延伸する工程の長手方向中間点より前の前半区間の延伸温度の最高温度をTd1(℃)、中間点より後の後半区間の延伸温度の最高温度をTd2(℃)とする。)
このように横延伸区間での延伸温度を段階的に変える事により、フィルム幅方向でのリタデーションのばらつきを抑制することができ、また、主配向軸の傾きを30°〜60°とすることができる範囲を広くすることが可能となる。その結果、液晶ディスプレイに実装した際の色づきや輝度の低下のない高品位な液晶ディスプレイとすることが可能となる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムにおいては、主配向軸を制御するために横延伸速度に差を設ける事が好ましい。なお、本発明において、横延伸とは幅方向の延伸を指す。具体的には、幅方向延伸区間を長手方向の中間点を境に2分割した場合、横延伸区間の長手方向中間点におけるフィルムの延伸量(計測地点でのフィルム幅−延伸前フィルム幅)が、横延伸区間終了時の延伸量の60%以上である事が好ましく、より好ましくは70%以上である。このように横延伸区間での延伸比率を変える事により、フィルム幅方向における「主配向軸の傾きを30°〜60°とすることができる範囲」を広くすることが可能となる。その結果、液晶ディスプレイに実装した際のブラックアウトのない高品位な液晶ディスプレイとすることが可能となる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法では、熱処理工程における熱処理温度が、フィルムを構成するポリエステル樹脂のガラス転移温度以上融点以下であり、熱処理工程の長手方向中間点における温度が式(3)を満たすような温度分布を設けることが必要である。
Ths1max(℃)≧Ths1min+50(℃) (3)
(Ths1maxは熱処理前半工程の長手方向中間点の温度のうちフィルム幅方向おける最高温度(℃)、Ths1minは熱処理前半工程の長手方向中間点の温度のうちフィルム幅方向における最低温度(℃))
式(3)を満足するような温度分布を設けた熱処理を実施することによって、テンター内で熱処理オーブン内を走行中の該フィルムはフィルム幅方向においてクリップで保持されているフィルム端部とフィルム中央部での応力分布差を緩和することができ、フィルム幅方向での機械強度のばらつきを小さくすることが可能となる。式(3)を満たすような温度分布を設けるには、熱処理領域の上下左右にアルミ板などの遮蔽板で加熱領域の熱風を遮断する方法や、かかる遮断をした上でさらに圧縮空気などを送り込んで積極的に冷却し冷却領域を作る方法などが挙げられる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法においては、前記熱処理前半工程での温度分布が、フィルム幅方向中央を線対称の中心線とした温度分布であり、熱処理前半工程の中間点のフィルム幅方向中央の温度がThs1minであることが好ましい。
また、本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法は、前記熱処理前半工程の開始点の温度が式(4)を満たすことがより好ましい。
Ths2max(℃)≧Ths2min+50(℃) (4)
(Ths2maxは熱処理前半工程の開始点の温度のうちフィルム幅方向おける最高温度(℃)、Ths2minは熱処理前半工程の開始点の温度のうちフィルム幅方向における最低温度(℃))
なお、本発明において熱処理前半工程の開始点とは、熱処理工程における入り口の温度であり、必要に応じて延伸区間と熱処理区間の間にバッファーを設けてもよいものである。
式(4)を満足するような温度分布を設けることによって、クリップ端部での応力集中を選択的に緩和することができ、フィルム端部とフィルム中央部での機械強度のばらつきを小さくすることが可能となる。
本発明において、温度分布を設けるための冷却領域は走行方向にそって傾斜構造を有することが好ましい。具体的には、図2に示すような三角形や弓形構造であり、かつフィルム走行にしたがって冷却領域が減少することが好ましい。このような領域を作製することでフィルムの走行にしたがって生じる収縮力を分散させることができ物性むらを小さくすることが可能となる。なお、本発明において、Ths1、Ths2は、フィルムから15cm離れた位置の雰囲気温度をあらわす。
また、本発明において、熱処理時間(熱処理前半工程および後半工程に要する時間)は特性を悪化させない範囲において任意とすることができ、好ましくは5秒以上60秒以下、より好ましくは10秒以上40秒以下、最も好ましくは15秒以上30秒以下で行うのがよい。
さらに、偏光子との接着力を向上させるため、少なくとも片面にコロナ処理を行ったり、易接着層をコーティングさせることもできる。コーティング層をフィルム製造工程内のインラインで設ける方法としては、少なくとも一軸延伸を行ったフィルム上にコーティング層組成物を水に分散させたものをメタリングリングバーやグラビアロールなどを用いて均一に塗布し、延伸を施しながら塗剤を乾燥させる方法が好ましく、その際、易接着層厚みとしては0.01μm以上1μm以下とすることが好ましい。また、易接着層中に各種添加剤、例えば、酸化防止剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、顔料、染料、有機または無機粒子、帯電防止剤、核剤などを添加してもよい。易接着層に好ましく用いられる樹脂としては、接着性、取扱い性の点からアクリル樹脂、ポリエステル樹脂およびウレタン樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂であることが好ましい。さらに、140〜200℃条件下でオフアニールすることも好ましく用いられる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、大画面の液晶ディスプレイなどの表示装置に搭載した際に、ディスプレイの変形によっても干渉色を呈することがないため、PVA中にヨウ素を含有させて配向させて作成されたPVAシート(偏光子)と貼り合せて偏光子保護部材や円偏光板部材として好ましく用いられる。
[特性の評価方法]
A.フィルムの総厚み、各層厚み
フィルムをエポキシ樹脂に包埋し、フィルム断面をミクロトームで切り出した。該断面を透過型電子顕微鏡(日立製作所製TEM H7100)で5000倍の倍率で観察し、フィルムの総厚みおよびポリエステル各層の厚みを求めた。
B.ヤング率
ASTM−D882(1997)に準拠して、フィルムのヤング率を測定する。なお、インストロンタイプの引張試験機を用い、条件は下記のとおりとする。なお、長手方向のヤング率YG(MD)はフィルム幅方向に長手×幅=150mm×10mmにサンプルの中心点が2cm間隔となるように20枚(フィルム幅方向400mmにわたって)切り出し、その最大値と最小値の値を算出した。幅方向のヤング率YG(TD)はフィルム幅方向に長手×幅=10mm×150mmに中心点が5cm間隔となるように長手方向に10mmずつずらしながら6枚(フィルム幅方向400mmにわたって)切り出し、その最大値と最小値を算出した。
測定装置:オリエンテック(株)製フィルム強伸度自動測定装置
“テンシロンAMF/RTA−100”
試料サイズ:幅10mm×試長間50mm
引張り速度:200mm/分
測定環境:温度23℃、湿度65%RH
C.リタデーション・主配向軸の傾き
王子計測機器(株)製 位相差測定装置(KOBRA−21ADH)を用いた。フィルム幅方向と長手方向にサンプルの中心点が5cm間隔となるようにサンプルを3.5cm×3.5cmで8列8行の合計64枚(フィルム長手方向400mm、幅方向400mmにわたって)切り出し、フィルム長手方向が本測定装置にて定義されている角度0°となるように装置に設置し、入射角0°における波長590nmのリタデーションとその配向角を測定した。64枚の測定サンプルのリタデーションの測定結果から、面内のリタデーションの最大値と最小値を求めた。また、面内のリタデーションの最大値と最小値から、リタデーションの差(ばらつき)を求めた。主配向軸の傾きは、測定試料のフィルム長手方向を本測定装置の角度0°方向にセットし、測定により得られる遅相軸の値として求めた。測定サンプル64枚の平均値を主配向軸の傾きとした。ここで遅相軸とは、複屈折を起こす結晶内を光が伝播するとき、位相が遅れ光の進行速度が最も遅くなる軸である。
D.視認性テスト
図1に偏光板のクロスニコル配置にて視認性テストを行う際の概要図を示す。
偏光板aに二軸配向ポリエステルフィルムcを張り合わせてテストピースdとする。テストピースdを別の偏光板bにクロスニコルの配置にて重ね合わせLED光源e(トライテック製A3−101)上においた場合の視認性を、図1の測定者fの方向から確認する。
視認性(i)
A:ブラックアウトはほとんどみられない。
B:ブラックアウトが若干みられるものの実用に問題ない。
C:ブラックアウトがみられ、全体が若干暗くなるが、実用できる。
X:ブラックアウトがはっきりみられるため、実用には適さない。
視認性(ii)
A:干渉色は殆ど見られない。
B:干渉色が若干見られるものの実用に問題ない。
C:干渉色がみられるが、実用できる。
X:干渉色がはっきりみられるため、実用には適さない。
E.製品率
フィルムの製品率について、後述する参考例と実施例を含めた中間製品幅における範囲において下記の基準で評価した。
AA:参考例と実施例を含めたヤング率の最大値−最小値が0.4GPa以下であり、かつブラックアウトがほとんどみられない。
A:参考例と実施例を含めたヤング率の最大値−最小値が0.4GPa以下であるが、ブラックアウトが若干みられる。
B:参考例と実施例を含めたヤング率の最大値−最小値が0.8GPa以下であり、ブラックアウトが若干みられる。
C:参考例と実施例を含めたヤング率の最大値が0.9GPa以上1.2GPa以下、またはブラックアウトがみられ、全体が若干暗くなる。
X:参考例と実施例を含めたヤング率の最大値が1.3GPa以上、またはブラックアウトおよび干渉色がみられるため実用に適さない。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。
(ポリエステルの製造)
製膜に供したポリエステル樹脂は以下のように準備した。
(ポリエステルA)
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸を100モル%、グリコール成分としてエチレングリコールを100モル%とをエステル交換反応装置に仕込み、内容物を加熱し溶解させた。その後、内容物を撹拌しながら、酢酸マグネシウム四水和物および三酸化アンチモンを加え、エステル交換反応を行った。次いで、リン酸トリメチルのエチレングリコール溶液を添加した。リン酸トリメチルのエチレングリコール溶液を添加すると、反応内容物の温度が低下する。そこで、余剰のエチレングリコールを留出させながら反応内容物の温度が230℃の温度に復帰するまで撹拌を継続した。このようにして、エステル交換反応装置内の反応内容物の温度が230℃の温度に達した後、反応内容物を重合装置へ移行し、圧力と温度を掛け重合反応を開始した。その後、反応系を窒素パージし常圧に戻して重縮合反応を停止し、冷水にストランド状に吐出し、直ちにカッティングして、ポリエステルAを得た。
(ポリエステルB)
非晶性ポリエステル樹脂として、三菱ガス化学社製“ALTESTER(登録商標)”20をポリエステルBとして使用した。
(実施例1)
ポリエステルA層にポリエステルAを、ポリエステルB層にポリエステルBを、それぞれ酸素濃度を0.2体積%とした別々の押出機に供給し、A層押出機シリンダー温度を280℃、B層押出機シリンダー温度を270℃で溶融し、合流装置でA層/B層/A層の3層構成になるよう合流させ、積層比がA層厚み:B層厚み:A層厚みが1:3:1となるように調整し、合流後の短管温度を275℃、口金温度を280℃で、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸シートを得た。続いて該シートを加熱したロール群で予熱した後、90℃の温度で長手方向(MD方向)に3.2倍延伸を行った後、25℃の温度のロール群で冷却して一軸延伸フィルムを得た。この一軸延伸フィルムをテンターに導き、85℃の熱風で予熱後、フィルム幅方向に3.2倍延伸した。ここでの延伸は、延伸区間前半で90℃の温度で最大延伸量の70%である2.75倍まで延伸するように調整し、延伸区間後半で140℃の温度で延伸量が3.2倍になるように調整した。さらに引き続いて、テンター内の熱処理ゾーンで230℃の温度で10秒間熱処理を施した。また、熱処理前半工程において冷却領域を設け、この冷却領域においては上下左右に貼り付けたアルミ板で熱風を遮断し、図2に斜線を付した二等辺三角形の領域に圧縮空気を送って、Ths1およびThs2位置にて幅方向の温度を測定したところ、Ths1max、Ths1min、Ths2max、Ths2minはそれぞれ表に示す値であった。さらに熱処理後半工程において2%幅方向に弛緩処理を行った。次いで、冷却ゾーンで均一に徐冷後、フィルムエッジ部を断裁後、搬送ロールにて搬送後に巻き取り1200mm幅、厚さ40μmの中間製品を得た。二軸配向ポリエステルフィルム中間製品をスリッターにて幅400mm×3本となるように切断しながらコアに巻きつけ二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを参考例1−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを実施例1−1とし、得られたフィルムの各特性を表に示す。実施例1−1のフィルムは、ブラックアウト抑制と視認性がかなり優れる特性を有していた。
(実施例2)
熱処理ゾーンの温度を200℃とした以外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを参考例2−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを実施例2−1とし、得られたフィルムを評価したところ実施例2−1のフィルムはブラックアウト抑制と視認性に優れる特性を有していた。
(実施例3)
横延伸工程後半の温度を90℃とした以外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを参考例3−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを実施例3−1とし、得られたフィルムを評価したところ実施例3−1のフィルムは視認性に優れる特性を有していた。
(実施例4)
ポリエステルA層のみでフィルムを作製した以外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを参考例4−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを実施例4−1とし、得られたフィルムを評価したところ実施例4−1のフィルムはブラックアウト抑制に優れる特性を有していた。
(実施例5)
冷却領域の形状を図3とした以外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを参考例5−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを実施例5−1とし、得られたフィルムを評価したところ実施例5−1のフィルムはブラックアウト抑制と視認性に優れる特性を有していた。
(実施例6)
冷却領域の形状を図4とした以外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを参考例6−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを実施例6−1とし、得られたフィルムを評価したところ実施例6−1のフィルムはブラックアウト抑制に優れる特性を有していた。
(実施例7)
冷却領域の形状を図5とした以外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを参考例7−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを実施例7−1とし、得られたフィルムを評価したところ実施例7−1のフィルムはブラックアウト抑制に優れる特性を有していた。
(比較例1)
実施例1において冷却領域を設けることなく熱処理を実施(図6)し、二軸配向ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを比較例1−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを比較例1−1とし、得られたフィルムを評価したところ比較例1−1のフィルムは視認性に劣る特性を有していた。
(比較例2)
熱処理ゾーンの温度を180℃とした以外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルムを得た。中間製品の中央部に位置していたフィルムを比較例2−0、中間製品の両端部に位置していたフィルムを比較例2−1とし、得られたフィルムを評価したところ比較例2−1のフィルムはブラックアウト抑制に劣る特性を有していた。
Figure 2016190437
Figure 2016190437
本発明のポリエステルフィルムは、フィルムの長手方向に対する主配向軸の傾きが30°以上60°以下であり、かつ、フィルム幅方向および長手方向に均一な物性を有するため、ブラックアウトが抑制され、物性の均一性に優れる。そのため、偏光子保護部材、円偏光板部材、および透明電極基材の用途に好適に用いられる。
a:偏光板
b:別の偏光板
c:二軸配向ポリエステルフィルム
d:テストピース
e:LED光源
f:測定者
g:幅方向延伸前半区間
h:幅方向延伸後半区間
i:熱処理工程
j:熱処理前半工程
k:熱処理後半工程

Claims (11)

  1. (1)、(2)を満たす二軸配向ポリエステルフィルム。
    (1)フィルムの長手方向に対する主配向軸の傾きが30°以上60°以下であること。
    (2)フィルム幅方向400mmにわたって長手方向および幅方向のヤング率を測定し、長手方向のヤング率の最大値をYG(MD)max、最小値をYG(MD)min、幅方向のヤング率の最大値をYG(TD)max、最小値をYG(TD)minとしたとき、YG(MD)maxとYG(TD)maxのうち大きい方の値(最大値)と、YG(MD)minとYG(TD)minのうち小さい方の値(最小値)との差(最大値−最小値)が0.6GPa以下であること。
  2. 前記YG(TD)minとYG(MD)minが共に2GPa以上であり、かつ、YG(TD)maxとYG(MD)maxが共に4GPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の二軸配向ポリエステルフィルム
  3. 前記フィルムの長手方向400mm、幅方向400mmにわたって面内のレタデーションを測定したとき、その最大値と最小値の差が150nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
  4. 前記のレタデーションの最大値が800nm以下であることを特徴とする請求項3に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
  5. ポリエステルフィルムを長手方向および幅方向に延伸する工程、及び、前記延伸工程より後に熱処理工程を含むポリエステルフィルムの製造方法において、
    前記熱処理工程における熱処理温度が、フィルムを構成するポリエステル樹脂のガラス転移温度以上融点以下であり、
    前記熱処理工程の長手方向中間点における温度が式(3)を満たすような温度分布を設けることを特徴とするポリエステルフィルムの製造方法。
    Ths1max(℃)≧Ths1min+50(℃) (3)
    (Ths1maxは熱処理前半工程の長手方向中間点の温度のうちフィルム幅方向おける最高温度(℃)、Ths1minは熱処理前半工程の長手方向中間点の温度のうちフィルム幅方向における最低温度(℃))
  6. 前記熱処理前半工程での温度分布が、フィルム幅方向中央を線対称の中心線とした温度分布であり、熱処理前半工程の長手方向中間点のフィルム幅方向中央の温度がThs1minであることを特徴とする請求項5に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
  7. 前記熱処理前半工程の開始点の温度が式(4)を満たすことを特徴とする請求項5または6に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
    Ths2max(℃)≧Ths2min+50(℃) (4)
    (Ths2maxは熱処理前半工程の開始点の温度のうちフィルム幅方向おける最高温度(℃)、Ths2minは熱処理前半工程の開始点の温度のうちフィルム幅方向における最低温度(℃))
  8. 前記延伸工程が、長手方向に延伸した後、幅方向に延伸する工程を含むポリエステルフィルムの製造方法であって、該幅方向の延伸工程における延伸温度が式(5)を満たすことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のポリエステルフィルムの製造方法。
    Td1+20(℃)≦Td2(℃) (5)
    (幅方向に延伸する工程の長手方向中間点より前の前半区間の延伸温度の最高温度をTd1(℃)、中間点より後の後半区間の延伸温度の最高温度をTd2(℃)とする)
  9. 偏光子保護部材として用いられる請求項1〜4のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
  10. 円偏光板部材として用いられる請求項1〜4のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
  11. 透明電極用部材として用いられる1〜4のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
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