JP2016189433A - 太陽電池素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光電変換効率を向上させることが可能な太陽電池素子およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 表主面1aおよび表主面1aの反対側に位置する裏主面1bを有する半導体基板1と、半導体基板1の裏主面1bに配置されているパッシベーション膜4と、パッシベーション膜4を覆っている被覆電極(第2電極8b)と、を備えており、前記被覆電極は、アルミニウムよりも融点が低い低融点金属LA、アルミニウムおよびガラスGAを含み、下記式(1)を満足する。
LAm<TGAs<TAm ・・・ (1)
(ただし、TLAm:前記低融点金属LAの融点、TGAs:前記ガラスGAの軟化点、TAm:アルミニウムの融点)
【選択図】 図3

Description

本発明は、太陽電池素子およびその製造方法に関する。
結晶系のシリコン基板を用いた高効率の太陽電池素子として、PERC(Passivated Emitter and Rear Cell)構造が知られている(例えば、下記の特許文献1および特許文献2を参照)。このような太陽電池素子は、シリコン基板の非受光面となる主面側に酸化膜、窒化膜などの絶縁膜またはそれらの積層膜からなるパッシベーション膜を配置している。さらに、このパッシベーション膜を貫通してシリコン基板に電気的接続する電極を配置している。また、この電極上には銀などのハンダ付け可能な金属によって集電電極を配置している。
国際公開第2009/157079号 国際公開第2012/53079号
現在、上述のような太陽電池素子では光電変換効率を向上しうる構造が求められている。
そこで、光電変換効率を向上させることが可能な太陽電池素子およびその製造方法を提供することを本発明の目的の1つとする。
本発明の一形態に係る太陽電池素子は、表主面および該表主面の反対側に位置する裏主面を有する半導体基板と、該半導体基板の前記裏主面に配置されているパッシベーション膜と、前記パッシベーション膜を覆っている被覆電極と、を備えており、前記被覆電極は、アルミニウムよりも融点が低い低融点金属LA、アルミニウムおよびガラスGAを含み、下記式(1)を満足する。
LAm<TGAs<TAm ・・・ (1)
(ただし、TLAm:前記低融点金属LAの融点、TGAs:前記ガラスGAの軟化点、TAm:アルミニウムの融点)。
また、本発明の一形態に係る太陽電池素子の製造方法は、前記パッシベーション膜を形成した後に、前記低融点金属LA、アルミニウムおよび前記ガラスGAを含む導電性ペーストを前記ガラスGAの軟化点よりも高い温度で焼成して前記被覆電極を形成する。
上記の太陽電池素子およびその製造方法によれば、光電変換効率を向上しうる構造の太陽電池素子を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る太陽電池素子の第1主面側の外観を示す平面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る太陽電池素子の第2主面側の外観を示す平面図である。 図3は、図1および図2のX−X線における断面の状態を示す断面図である。 図4(a)〜(h)は、それぞれ本発明の実施形態に係る太陽電池素子の製造方法を示す拡大断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る太陽電池素子の別の断面の状態を示す断面図である。 図6は、別の実施形態に係る太陽電池素子の断面の状態を示す断面図である。 図7は、別の実施形態に係る太陽電池素子の断面の状態を示す断面図である。 図8は、別の実施形態に係る太陽電池素子の断面の状態を示す断面図である。 図9は、第2電極のガラスの軟化点と少数キャリアのライフタイムとの関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る太陽電池素子およびその製造方法の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面は模式的に示したものであり、断面図等において一部を省略している。
<太陽電池素子>
本実施形態に係る太陽電池素子10を、図1〜3に示す。太陽電池素子10は、主として光が入射する表主面である第1主面10aと、この第1主面10aの反対側に位置する裏主面である第2主面10bとを有する。
また、太陽電池素子10に用いられる半導体基板である基板1も同様に第1主面1aと、この第1主面の反対側に位置する第2主面1bとを有する。基板1は、一導電型(例えばp型)半導体領域である第1半導体層2と、第1半導体層2における第1主面1a側に設けられた逆導電型(例えばn型)半導体領域である第2半導体層3とを有する。
以下、基板1(または第1半導体層2)にp型シリコン基板を用いる太陽電池素子を例として説明する。
p型の多結晶または単結晶のシリコン基板としては、例えば厚みが100〜250μm程度のものを用いる。基板1の形状は、特に限定されるものではないが平面視で1辺が150〜200mm程度の略四角形状であれば、複数の太陽電池素子10を並べて太陽電池モジュールを作製する場合には都合がよい。基板1からなる第1半導体層2をp型にする場合には、ドーパント元素として、ボロン、ガリウム等の不純物をシリコン基板に含有させる。
第2半導体層3は、第1半導体層2における第1主面1a側に設けられる。また、第2半導体層3は、第1半導体層2に対して逆の導電型(本実施形態の場合はn型)の半導体層であり、第1半導体層2と第2半導体層3との間でpn接合部が形成される。第2半導体層3は、例えば、基板1の第1主面1a側にドーパント元素として、リン等の不純物を含有させることによって形成できる。
図3に示すように、基板1の第1主面1a側には、照射された光の反射率を低減するための微細な凹凸構造(テクスチャ)を設けている。テクスチャの凸部の高さは0.1〜1
0μm程度であり、凸部の幅は0.1〜20μm程度である。
また、太陽電池素子10は、第1主面10a側に反射防止層5および表面電極7を備えており、第2主面10b側に裏面電極8およびパッシベーション膜4を備えている。
反射防止層5は、太陽電池素子10の第1主面10aに照射された光の反射率を低減することによって、太陽電池素子10の光電変換効率を向上する効果を有する。反射防止層5は、例えば、酸化シリコン、酸化アルミニウムもしくは窒化シリコン層等の絶縁膜、またはこれらの積層膜からなる。反射防止層5の屈折率および厚みは、太陽光のうち、基板1に吸収されて発電に寄与し得る波長範囲の光に対して低反射条件を実現できる屈折率および厚みを適宜採用すればよい。
例えば、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)法によって窒化
シリコンからなる反射防止層5を成膜する場合では、屈折率は1.8〜2.5程度とし、厚みは60〜120nm程度とすることができる。
表面電極7は、図1に示すように、太陽電池素子10の第1主面10a側に設けられた電極である。表面電極7は、数本(例えば、図1では3本)のバスバー電極7aと、複数の線状のフィンガー電極7bとを有する。
バスバー電極7aは、基板1の第1主面1aにおいて、光電変換によって得られた電気を太陽電池素子10の外部に取り出すための電極であり、例えば、1〜3mm程度の幅を有している。バスバー電極7aの少なくとも一部は、フィンガー電極7bと略垂直に交わるように電気的に接続されている。
フィンガー電極7bは、基板1での光生成キャリアを集めて、バスバー電極7aに伝えるための電極である。フィンガー電極7bは複数の線状であって、例えば30〜200μm程度の幅を有し、互いに1〜3mm程度の間隔を空けて設けられている。このような表面電極7は、例えば、銀を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷等によって所望の形状に塗布した後、焼成することによって形成することができる。表面電極7の厚みは、10〜40μm程度である。
なお、本実施形態において、主成分とは、全体の成分に対して含有される比率が50%以上であることを示し、以下の記述においても同様とする。
なお、フィンガー電極7bと同様な形状のサブフィンガー電極7cを基板1の周縁部に設けて、フィンガー電極7b同士を電気的に接続するようにしてもよい。
パッシベーション膜4は、基板1の第2主面1b側の略全面に設けられ、一主面が第2主面1bと当接している。これにより、基板1との界面において、少数キャリアの再結合の原因となる欠陥凖位を低減するので、少数キャリアの再結合を低減する機能を有する。
パッシベーション膜4は、例えば、酸化シリコン、酸化アルミニウムもしくは窒化シリコン層等の絶縁膜、またはこれらの複層膜からなる。
パッシベーション膜4の厚みは10〜200nm程度である。本実施形態のように、第1半導体層2がp型層であれば、パッシベーション膜4として、ALD(Atomic Layer Deposition)法で形成した酸化アルミニウム層等、負の固定電荷を有する膜を用いること
が好適である。
このように、負の固定電荷を有するパッシベーション膜4では、電界効果によって少数キャリアである電子が基板1とパッシベーション膜4との界面から遠ざけられるので、少数キャリアの再結合が低減される。同様に、第2半導体層3がn型層であれば、反射防止層5としては、PECVD法などで形成した窒化シリコン等、正の固定電荷を有する膜を用いるとよい。
また、これらのパッシベーション膜4は、固定電荷の正負、界面準位密度の大小、電極材料との反応性、外部からの水分またはガス等に対するバリア性能がそれぞれ異なるため、適宜組み合わせて複層膜として用いてもよい。
裏面電極8は、基板1の第2主面1b側に設けられる電極であり、図2および図3に示すように、貫通電極である第1電極8a、被覆電極である第2電極8bおよび第3電極8cを有する。
第1電極8aは、パッシベーション膜4を複数箇所で貫通するように設けられる。第1電極8aの一端部は、基板1の第2主面1bに当接して、基板1の第2主面1bにおいてキャリアを集めることができる。第1電極8aの他端部は、第2電極8bと接している。第1電極8aの形状は、ドット(点)状であってもよいし、帯状(線状)であってもよい。第1電極8aの径(幅)は60〜500μm程度、ピッチは0.3〜2mm程度であればよい。第1電極8aはアルミニウムおよびガラスGBを含む。
第3電極8cは、基板1の第2主面1bにおいて、光電変換によって得られた電力を太陽電池素子10の外部に取り出すための電極である。第3電極8cは平面視して第1電極8aに重ならない位置で、パッシベーション膜4の上に直線状に配置されている。または、第3電極8cは平面視して第1電極8aに重ならない位置で、パッシベーション膜4を貫通して、基板1の上に直線状に配置されている。
第3電極8cの厚みは1〜30μm程度であり、その幅は1〜7mm程度である。第3電極8cは、複数個、形成されて一直線状に配置されている。また、第3電極8cは、太陽電池モジュール製造工程において、リボン状の接続導体であるタブ銅箔を簡単に接続可能なように、ハンダ付け可能な銀を主成分として含んでいる。
このような第3電極8cは、例えば、銀を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷等によって所望の形状に塗布した後、焼成することによって形成できる。なお、第3電極8cは、第2電極8bと導通できる形状であればよい。例えば、第3電極8cは、矩形状の電極本体部に対して突出部を設けた形状にし、この突出部を第2電極8bが覆うように構成にしてもよい。
第2電極8bは、第1電極8aおよび第3電極8cのそれぞれに接して、両者を電気的に接続している。第2電極8bは、第3電極8cの一部、パッシベーション膜4および第1電極8aのそれぞれを覆っている。第2電極8bは、第1電極8aによって集電された電気を第3電極8cに伝えるものである。このため、第2電極8bは、すべての第1電極8aを覆うように、例えば、基板1の第2主面1bの第3電極8cが形成された領域の一部を除く略全面に形成され、その厚みは15〜50μm程度である。
本実施形態に係る太陽電池素子10では、第2電極8bは、アルミニウムよりも融点が低い低融点金属LA、アルミニウムおよびガラスGAを含み、下記式(1)を満足している。
LAm<TGAs<TAm ・・・ (1)
ここで、TLAmは低融点金属LAの融点、TGAsはガラスGAの軟化点、TAmはアルミニウムの融点を示す。
式(1)を満足すれば、パッシベーション性能を維持でき、太陽電池素子10の光電変換効率を向上させることができる。これは、第2電極8bを形成する焼成時に、パッシベーション膜4を侵食するガラスGAよりも先に低融点金属LAが融解してパッシベーション膜4を被覆し密着する。そして、ガラスGAよりも低融点金属LAの方が、パッシベーション膜4への侵食の影響が小さいため、パッシベーション性能が維持されると考えられる。
また、低融点金属LAの融解に続いて軟化するガラスGAの存在によって、第2電極8bを構成するアルミニウムなどの粒子間および低融点金属LAとの間に結合力が発生し、第2電極8bとパッシベーション膜4との間の接着強度が高まる。これにより、第2電極8bの剥離が低減されるため、信頼性の高い太陽電池素子を得ることができると考えられる。
一方、アルミニウムの融点TAmよりもガラスGAの軟化点TGAsが高い条件では、焼成後の第2電極8bは、ほぼ全面にわたって剥離し、電極構造を保持することは困難である。これは、ガラスGAが軟化せず、金属粒子同士の結合が低下するためと考えられる。
ガラスの軟化点は、電極の形成に用いられる導電性ペーストに添加されるガラスについて、TMA(熱機械分析)によって測定した値を用いることができる。なお、第2電極8bを酸溶液にて溶解した後に、残渣として得られたガラスを加熱成型し、TMAによって測定した値を用いてもよい。また、電極を形成する金属粒子間に存在するガラスについて、EPMA(電子線マイクロアナライザ)などを用いた微視的組成分析を行い、その組成比を、公開データベースを参照することによって推定した値を用いてもよい。
低融点金属LAとしては、アルミニウムよりも低い融点の金属であればよく、ガリウム、インジウム、スズ、ビスマス、鉛、亜鉛、アンチモン、マグネシウムまたはそれらの金属を含有する合金を用いることができる。また、アルミニウムシリコン合金等のアルミニウム系合金、または金ゲルマニウム等の金系合金を用いても構わない。また、インジウム、スズおよび亜鉛は、いずれも比較的安全に取扱い可能であり、特に亜鉛は、犠牲防食性に優れるので、基板1がシリコンの場合には少数キャリアライフタイムへの影響が少ない。また、これらの元素の酸化物は導電性を有するのでよい。また、低融点金属LAの融点は400〜580℃の材料を用いることが好ましい。低融点金属LAによるパッシベーション膜4への侵食の影響を低減できるため、パッシベーション性能をさらに維持することができる。上記理由からしても、低融点金属LAとして亜鉛を用いることが好ましい。
ガラスGAとしては、式(1)を満足する軟化点をもつガラスであればよい。例えば、主に酸化亜鉛を含有する亜鉛系ガラスまたは主に酸化ビスマスを含有するビスマス系ガラスを用いてもよい。
また、第2電極8bは下記式(2)を満足していることが好ましい。
Am−TGAs<TGAs−TLAm ・・・ (2)
式(2)を満足することによって、パッシベーション性能をさらに維持できて、太陽電池素子10の光電変換効率を向上させることができる。この理由は、焼成工程での昇温速度が略一定である場合には、低融点金属LAが融解してパッシベーション膜4を保護するための時間を、ガラスGAが侵食してパッシベーション膜4を溶解する時間よりも長くす
ることができるからである。
また、第1電極8aは、アルミニウムよりも融点が低い低融点金属LBを含むことが好ましい。
第1電極8aは、低融点金属LBを含有することによって、焼成工程中にアルミニウムと低融点金属LBとの間で合金化が起こるので、融解した合金が基板1の第2主面1b側で面接触することが容易となる。このため、第1電極8aは、後述するBSF(Back surface Field)層13との接触抵抗が低下するとともに、第2電極8bとの接触抵抗も低下するので、太陽電池素子10の光電変換効率を向上させうると考えられる。
低融点金属LBとしては、低融点金属LAと同様の材料を用いればよく、好適には亜鉛が用いられる。
第1電極8aおよび第2電極8bのどちらもアルミニウムを含む場合には、第2電極8bの低融点金属LAと、第1電極8aの低融点金属LBとは同一材料であり、第1電極8aの低融点金属LBの含有量は、第2電極8bの低融点金属LAの含有量よりも少なくてもよい。
この理由は、アルミニウムへの低融点金属の含有量が多いほどアルミニウムとの合金化温度が低下し、パッシベーション膜4を被覆する低融点金属の量が増大するからである。このため、第1電極8aと第2電極8bの熱処理を別々に実施する場合には、低融点金属LAの多い第2電極8bの熱処理温度を低下させることができ、ガラスGAの侵食によるパッシベーション膜4の溶解をさらに低減できる。例えば、電極中の全成分に対する低融点金属LAの含有量は、1〜45原子%であればよく、電極中の全成分に対する低融点金属LBの含有量は、0.5〜10原子%であればよい。
また、第1電極8aおよび第2電極8bは下記式(3)を満足するのが好ましい。
GBs<TGAs ・・・ (3)
ここで、TGBsはガラスGBの軟化点を示す。
ガラスGAの軟化点とガラスGBの軟化点とに差を設ける。軟化点の差は、例えば、50℃以上、好ましくは100℃以上あればよい。これにより、第1電極8aと第2電極8bの熱処理を同時に実施する場合には、第1電極8aがパッシベーション膜4を侵食(ファイアースルー)して、基板1の第2主面1bと電気的に接触している間に、第2電極8bのパッシベーション膜4への侵食が低減される。よって、パッシベーション性能の維持がより確実となる。
また、第1電極8aと第2電極8bの熱処理を別々に実施する場合であっても、第2電極8bの焼成中において、第1電極8aがパッシベーション膜4を侵食(ファイアースルー)して基板1の第2主面1bと電気的に接触することが促進されるため好適である。
また、第1電極8aは下記式(4)を満足するのが好ましい。
GBs<TLBm ・・・ (4)
ここで、TLBmは低融点金属LBの融点を示す。
ガラスGBは、第1電極8aがパッシベーション膜4を侵食して基板1の第2主面1b側と電気的に接触するのに必要な要素である。低融点金属LBが溶融するよりも先にガラ
スGBが軟化して、パッシベーション膜4を侵食することによって、第1電極8aと基板1の第2主面1bとの電気的接触が容易になる。
また、第1電極8aを、アルミニウムを含有する導電性ペーストを用いて形成することによって、基板1にBSF層13を形成することができる。例えば、アルミニウムを含有する導電性ペーストを塗布後、アルミニウムの融点以上の最高温度を有する所定の温度プロファイルで導電性ペーストを焼成する。これにより、第1電極8aが形成されるとともに、導電性ペースト中のアルミニウムと基板1との間で相互拡散が起こる。そして、基板1と第1電極8aとの界面には、基板1中にアルミニウムが第1半導体層2よりも高濃度に拡散したBSF層13が形成される。
アルミニウムは、p型ドーパントとなりうるので、BSF層13が含有するドーパントの濃度は、第1半導体層2が含有するドーパントの濃度よりも高くなる。すなわち、BSF層13中には、第1半導体層2において一導電型にするために、ドープされるドーパント元素の濃度よりも高い濃度でドーパント元素が存在する。
BSF層13では、基板1の第2主面1b側において内部電界を形成する。これにより、基板1における第2主面1bの表面近傍で、少数キャリアの再結合による光電変換効率の低下を低減させる。BSF層13は、例えば、基板1の第2主面1b側に、ボロンまたはアルミニウムなどのドーパント元素を拡散させることによって形成できる。第1半導体層2およびBSF層13が含有するドーパント元素の濃度は、それぞれ5×1015〜1×1017atoms/cm、1×1018〜5×1021atoms/cm程度とすることができる。
以上述べたように、本実施形態の太陽電池素子10は、第1主面1aおよび第1主面1aの反対側に位置する第2主面1bを有する基板1と、基板1の第2主面1bに配置されているパッシベーション膜4と、基板1の第2主面1bに配置された裏面電極8とを備えている。
裏面電極8は、第1電極8a、第2電極8bおよび第3電極8cを有している。第1電極8aは、パッシベーション膜4を複数箇所で貫通して基板1に接している。第3電極8cは、平面視して第1電極8aに重ならない位置で、パッシベーション膜4の上に、またはパッシベーション膜4を貫通して、基板1の上に直線状に配置されている。
特に、第2電極8bは、第3電極8cの周縁部などの一部、パッシベーション膜4および第1電極8aのそれぞれを覆っているとともに、第1電極8aおよび第3電極8cのそれぞれに接している。これらのことから、第2電極8bの一部が剥離しても、光生成キャリアは面状に設けられた第2電極8bの他の部分を通り第3電極8cに達することができて、光電変換効率が低下しにくい太陽電池素子10を提供できる。
<太陽電池素子の製造方法>
次に、太陽電池素子10の製造方法の各工程について、詳細に説明する。
まず図4(a)に示すように基板1を用意する。基板1は、単結晶シリコンであっても多結晶シリコンであってもよい。基板1は、例えば、既存のCZ法または鋳造法などによって形成される。以下では、基板1として、p型多結晶シリコン基板を用いた例について説明する。
例えば、鋳造法によって多結晶シリコンのインゴットを作製する。インゴットの抵抗率は1〜5Ω・cm程度であればよい。ドーパント元素としては、例えばボロンを添加すれ
ばよい。次いで、そのインゴットを例えば1辺約160mm角の正方形状で、厚さ200μm程度の厚みにスライスして基板1を作製する。その後、基板1の切断面の機械的ダメージ層および汚染層を清浄にするために、基板1の表面をNaOH、KOH、フッ酸またはフッ硝酸などの水溶液でごく微量エッチングしてもよい。
また、図4(b)に示すように、基板1の第1主面1aに、光の反射を低減するためにテクスチャを形成してもよい。テクスチャの形成方法としては、NaOH等のアルカリ溶液もしくはフッ硝酸等の酸溶液を使用したウエットエッチング方法、またはRIE(Reactive Ion Etching)法等を使用したドライエッチング方法を用いることができる。
次に、図4(c)に示すように、テクスチャを有する基板1の第1主面1aに、n型の第2半導体層3を形成する。第2半導体層3は、ペースト状にしたPを基板1の表面に塗布して熱拡散させる塗布熱拡散法、ガス状にしたオキシ塩化リン(POCl)を拡散源とした気相熱拡散法などによって形成される。この第2半導体層3は0.1〜2μm程度の厚み、40〜200Ω/□程度のシート抵抗値を有するように形成される。例えば、気相熱拡散法では、POCl等からなる拡散ガスを有する雰囲気中で600〜800℃程度の温度において、基板1を5〜30分程度熱処理してリンシリコンガラス(PSG)を基板1の表面に形成する。その後、アルゴンまたは窒素等の不活性ガス雰囲気中で800〜900℃程度の高い温度において、基板1を10〜40分間程度熱処理する。これにより、PSGから基板1にリンが拡散して、基板1の第1主面1a側に第2半導体層3が形成される。
上記第2半導体層3の形成工程において、第2主面1b側にも第2半導体層3が形成された場合には、第2主面1b側に形成された第2半導体層3のみをエッチングして除去する。これにより、第2主面1b側にp型の第1半導体層2を露出させる。例えば、フッ硝酸溶液に基板1における第2主面1b側のみを浸して、第2主面1b側に形成された第2半導体層3を除去する。その後、第2半導体層3を形成する際に、基板1の第1主面1a側に付着したPSGをエッチングして除去する。この時、基板1の側面に形成された第2半導体層3を併せて除去してもよい。
次に、パッシベーション膜形成工程を行う。図4(d)に示すように、第1半導体層2の第2主面1b上に、酸化アルミニウムからなるパッシベーション膜4を形成する。パッシベーション膜4は、例えば、ALD法、PECVD法などを用いることで形成できる。特に、基板1の表面のカバーレッジに優れたALD法を用いることによって、パッシベーション効果がより大きくなる。このため、パッシベーション膜4の形成方法としてはALD法を好適に使用できる。
ALD法によるパッシベーション膜4の形成工程では、まず、成膜装置のチャンバー内に上記第2半導体層3が形成された基板1を載置する。そして、基板1が100〜250℃の温度域で加熱された状態で、アルミニウム原料の供給、アルミニウム原料の排気除去、酸化剤の供給、酸化剤の排気除去、の一連の工程を複数回繰り返す。これにより、酸化アルミニウムからなるパッシベーション膜4を形成する。ここで、アルミニウム原料として、例えばトリメチルアルミニウム(TMA)、トリエチルアルミニウム(TEA)等を用いることができる。また、酸化剤として、例えば、水(HO)、オゾン(O)等を用いることができる。
ALD法を用いることによって、第1半導体層2の第1主面1aだけでなく、基板1の側面を含む全周囲にもパッシベーション膜4を形成してもよい。この場合には、第2主面1b上のパッシベーション膜4に耐酸レジストを塗布した後、フッ化水素酸(HF)などで不要なパッシベーション膜4をエッチングによって除去してもよい。
次に、図4(e)に示すように、反射防止膜形成工程として、基板1の第1主面1a側に窒化シリコン膜からなる反射防止層5を形成する。反射防止層5は、例えばPECVD法またはスパッタリング法を用いて形成される。PECVD法を用いる場合であれば、事前に基板1を成膜中の温度よりも高い温度で加熱する。その後、加熱した基板1にシラン(SiH)とアンモニア(NH)との混合ガスを窒素(N)で希釈して供給し、反応圧力を50〜200Paにしてグロー放電分解でプラズマ化させて反応、堆積させることで反射防止層5が形成される。このときの成膜温度は、350〜650℃程度とする。また、グロー放電に必要な高周波電源の周波数としては10〜500kHzの周波数を使用する。また、ガス流量は反応室の大きさ等によって適宜決定される。ただし、例えばガスの流量としては、150〜6000sccmの範囲とすることが望ましく、シランの流量Aとアンモニアの流量Bとの流量比B/Aは0.5〜15であればよい。
次に、図4(f)〜(h)に示すように電極形成工程を行う。表面電極7(バスバー電極7aとフィンガー電極7b、サブフィンガー電極7c)と、裏面電極8(第1電極8a、第2電極8b、第3電極8c)とを以下のようにして形成する。
まず図4(f)に示すように、表面電極7を、第1ペースト16を用いて形成する。第1ペースト16は、例えば主成分として銀を含む金属粉末(例えば主たる金属成分が、粒径0.05〜20μm程度、好ましくは0.1〜5μm程度の銀粉末のみから成り、銀含有量が導電性ペーストの総質量の65〜85質量%程度)を有する。第1ペースト16は、さらに有機ビヒクル(例えば、導電性ペーストの総質量の5〜15質量%程度)およびガラスフリット(例えば、導電性ペーストの総質量の0.05〜10質量%程度、成分は鉛40〜60原子%程度、シリコン20〜40原子%程度、リン1〜5原子%程度、ホウ素7〜15原子%程度)を含有する。まず、この第1ペースト16を、スクリーン印刷を用いて、基板1の第1主面1aに塗布する。この塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥させる。
また、裏面電極8である第3電極8cは、主成分として銀を含む金属粉末、有機ビヒクルおよびガラスフリット等を含有する導電性ペースト(第2ペースト17)を用いて作製される。第2ペースト17の成分は、第1ペースト16と同様でもよい。第2ペースト17の塗布法としては、例えば、スクリーン印刷法などを用いることができる。この塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥させる。
さらに、第1電極8aを、第3ペースト18を用いて形成する。第3ペースト18は、主成分としてアルミニウムを含む金属粉末(例えば、主たる金属成分が、粒径0.05〜20μm程度、好ましくは0.1〜10μm程度のアルミニウム粉末のみから成り、アルミニウム含有量が導電性ペーストの総質量の65〜80質量%程度)を有する。第3ペースト18は、さらに有機ビヒクル(例えば、導電性ペーストの総質量の5〜15質量%程度)およびガラスGBとしてガラスフリットを含有する。なお、ガラスフリットの含有量は、導電性ペーストの総質量の0.05〜10質量%程度である。また、ガラスフリットは、主に酸化鉛を含有する鉛系ガラスが好適に用いられる。
また、第3ペースト18は、アルミニウムよりも融点が低い低融点金属LBを含有してもよく、アルミニウムと低融点金属LBの合計に対して、低融点金属LBが0.5〜10原子%添加されている。低融点金属LBを含む金属粉末の粒径は、0.001〜60μm程度からなる。低融点金属LBとしては、亜鉛を含む金属粉末を用いることが好ましく、亜鉛、亜鉛アルミニウム合金、亜鉛錫合金等が使用される。また、ガラスフリットと低融点金属LBは上記式(4)を満たすような材料を選択することが好ましい。
この第3ペースト18は、すでに塗布された第2ペースト17とは離れた位置で、第2主面1b上の所定の位置に、点状または線状に塗布する。塗布法としては、スクリーン印刷法などを用いることができる。この塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥させてもよい。
その後、第1ペースト16、第2ペースト17および第3ペースト18が塗布された基板1を、焼成炉内にて最高温度が約700〜900℃、最高温度の維持時間が0.1秒〜数秒程度で第1焼成を行う。これにより、各導電性ペーストが焼結し、図4(g)に示すように、表面電極7と裏面電極8の第1電極8a、第3電極8cとが形成される。第1焼成の際に、第1ペースト16は反射防止膜5をファイアースルーして、基板1の第1主面1aのn型の第2半導体層3と接続され、表面電極7が形成される。また、第3ペースト18もパッシベーション膜4をファイアースルーして、第2主面1bのp型の第1半導体層2と接続され、第1電極8aが形成される。また、第1電極8aの形成に伴い、BSF層13も形成される。さらに、第2ペースト17が焼成され、第3電極8cが形成される。
この時、第2ペースト17は、図3に示すように、パッシベーション膜4をファイアースルーせずに、パッシベーション膜4上に形成されてもよい。または、図5に示すように、パッシベーション膜4をファイアースルーして、第1半導体層2上に形成されてもよい。例えば、第2ペースト17中のガラスフリットの成分を適宜選択することによって、ファイアースルーの有無を調整することができる。例えば、パッシベーション膜4をファイアースルーさせる場合には、ガラスフリット中の酸化鉛の割合を増加させる。一方、パッシベーション膜4をファイアースルーさせない場合には、ガラスフリット中の酸化亜鉛の割合を増加させる。パッシベーション膜4をファイアースルーさせない場合には、第3電極8cと第1半導体層2とが離れて配置されるため、第3電極8c近傍のパッシベーション性能は維持されて、光電変換効率の向上に好適である。
第3ペースト18に低融点金属LBを含む場合には、第1焼成において、低融点金属LBがアルミニウムよりも低い温度で溶融するために、溶融した低融点金属LBによって、アルミニウムを含む金属が均一に分散する。その結果、BSF層13が均一に形成される可能性がある。これによって、基板1と第1電極8aとの界面の接触抵抗の分布が改善されて太陽電池素子10の光電変換効率を向上させることができる。
次に、図4(h)に示すように、第2電極8bを、第4ペースト19を用いて形成する。第4ペースト19は、主成分としてアルミニウムを含む金属粉末(例えば、導電性ペーストの総質量の65〜80質量%程度)を有する。第4ペースト19は、さらに有機ビヒクル(例えば、導電性ペーストの総質量の5〜15質量%程度)およびガラスGAとしてガラスフリットを含有する。なお、ガラスフリットの含有量は、導電性ペーストの総質量の0.05〜10質量%程度である。また、ガラスフリットは、主に酸化亜鉛を含有する亜鉛系ガラスまたは主に酸化ビスマスを含有するビスマス系ガラスが好適に用いられる。
また、第4ペースト19は、アルミニウムよりも融点が低い低融点金属LAを含有し、アルミニウムと低融点金属LAの合計に対して、低融点金属LAが1〜45原子%添加されている。低融点金属LAを含む金属粉末の粒径は、0.001〜60μm程度からなる。低融点金属LAとしては、亜鉛を含む金属粉末を用いることが好ましく、亜鉛、亜鉛アルミニウム合金、亜鉛錫合金等が使用される。また、ガラスフリットと低融点金属LAは上記式(1)を満たすような材料を選択する。
この第4ペースト19は、すでに形成された第1電極8a上および第3電極8cの端部に接触するように、第2主面1b側に塗布する。このとき、第2主面1b上の第3電極8
cが形成されない部位のほぼ全面に塗布すると、厳密な位置合わせをすることなく第3電極8cの端部に接触するようにできるため望ましい。この塗布法としては、スクリーン印刷法などを用いることができる。この塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥させてもよい。
その後、第4ペースト19が塗布された基板1は、焼成炉にて、第1焼成よりも低い温度、例えば、最高温度が500〜700℃、最高温度の維持時間が0.1〜数秒程度で第2焼成を行う。なお、このときの焼成温度はガラスGAの軟化点よりも高い温度で焼成すればよい。これによって、第2電極8bが基板1の第2主面1b側に形成される。このとき、パッシベーション膜4を侵食するガラスGAよりも先に低融点金属LAが融解してパッシベーション膜4を被覆し密着する。そして、ガラスGAよりも低融点金属LAの方が、パッシベーション膜4への侵食の影響が小さいため、パッシベーション性能が維持され、太陽電池素子10の光電変換効率を向上させることができる。
また、低融点金属LAの融解に続いて軟化するガラスGAの存在によって、第2電極8bを構成するアルミニウムなどの粒子間および低融点金属LAとの間に結合力が発生し、第2電極8bとパッシベーション膜4との間の接着強度が維持される。これにより、第2電極8bの剥離が低減されるため、信頼性の高い太陽電池素子を得ることができる。
さらに、第1焼成温度よりも第2焼成温度の方が低いので、第2電極8bによるパッシベーション膜4のファイアースルーが低減される。このため、光生成キャリアの再結合を低減する機能の低下が改善され、太陽電池素子10の光電変換効率を向上させうる。
なお、本発明は上記形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができる。例えば電極形成工程の焼成は、成分が類似した表面電極7(バスバー電極7a、フィンガー電極7b、サブフィンガー電極7c)と裏面電極8の第3電極8c形成のための焼成を行った後、第2電極8bおよび第1電極8a形成のための焼成を別途行ってもよい。また、表面電極7と裏面電極8の焼成を同時に行ってもよい。
<変形例1>
変形例1に係る実施形態を図6に示す。変形例1では、第2主面10b側において、パッシベーション膜4と基板1との間に、パッシベーション膜4よりも薄い第1酸化シリコン膜11が介在している。他の構成については上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
第1酸化シリコン膜11を設けることによって、基板1表面の結晶欠陥に由来する未結合手を効果的に終端させることができ、太陽電池素子の光電変換効率をより向上させることができる。
この第1酸化シリコン膜11は、カバーレッジに優れたALD法を用いることが望ましい。ALD法による原料ガスとしては、例えば、N,N,N’,N’,テトラエチルシランジアミン〈HSi[N(C]〉ガスと、水またはオゾンなどとを用いて成膜できる。
ここで、第1酸化シリコン膜11の膜厚を、パッシベーション膜4よりも薄くする。これにより、パッシベーション膜4を形成する酸化アルミニウムの負の固定電荷が、第1酸化シリコン膜11の正の固定電荷に比べ優勢になる。そして、パッシベーション膜4のパッシベーション効果を低下させにくくすることができる。
<変形例2>
変形例2に係る実施形態を図7に示す。変形例2では、パッシベーション膜4と第2電極8bとの間に、パッシベーション膜4よりも薄い第2酸化シリコン膜12が介在している。他の構成については上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
第2酸化シリコン膜12を設けることによって、第2電極8b形成時においてアルミニウムなどがパッシベーション膜4へ拡散しにくくすることができる。これにより、パッシベーション膜4のパッシベーション効果をより向上させることができる。
この第2酸化シリコン膜12は、第1酸化シリコン膜11と同様にカバーレッジに優れたALD法を用いることが望ましい。
<変形例3>
変形例3に係る実施形態を図8に示す。変形例3では、第3電極8cの周縁部とパッシベーション膜4との間に第2電極8bが形成されている。他の構成については上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
第2電極8bを形成するための導電性ペースト(第4ペースト19)を形成した後に、第3電極8cを形成するための導電性ペースト(第2ペースト17)を形成して焼成を行う。これにより、第2ペースト17と第4ペースト19とを異なる条件で焼成した場合と比較して、第2電極8bと第3電極8cとの接触抵抗が低下し、さらなる変換効率の向上を図ることができる。
<変形例4>
変形例4に係る実施形態は、第3電極8cを形成するための導電性ペースト(第2ペースト17)の金属成分が、主として銀とアルミニウムからなる。他の構成については上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。なお、以下に説明する変形例4の第2ペースト17は、金属成分の組成を除いて、他の成分は、上述と同様である。
第2ペースト17に、銀の他にアルミニウムを添加することによって、第2ペースト17の焼成に伴い、第3電極8cの直下の基板1の第1半導体層2にもBSF層13を形成することができる。これにより、BSF層13部分の少数キャリアの再結合を低減し、さらなる光電変換効率の向上を図ることができる。
また、発明者らが繰り返し行ったテストの結果では、金属成分における銀は、85〜99.5質量%程度であり、アルミニウムは0.5〜15質量%程度であることがより望ましい。これにより、第3電極8cの直下の基板1の第1半導体層2に良好なBSF層13を形成できるとともに、第3電極8cへのハンダ付けも可能になる。
さらに、第1電極8aを形成するための導電性ペースト(第3ペースト18)と、第3電極8cとを形成するための導電性ペースト(第2ペースト17)とを同一材料にすることが望ましい。これにより、スクリーン印刷法で、第3ペースト18と第2ペースト17とを同時に印刷することが可能になり、太陽電池素子10の製造工程における工数の削減を図ることができる。
以下に、本発明の実施形態をさらに具体化した実施例について説明する。
<実施例1>
まず、p型の単結晶シリコン基板上に酸化アルミニウム膜を製膜したサンプルを準備した。次に、アルミニウムを含む金属粉末を主成分とする、種々の水準の導電性ペーストを
準備した。
各導電性ペーストの違いは、軟化点TGAsが異なるガラスGAと、低融点金属LAの含有量である。ここで、ガラスGAは、軟化点が亜鉛の融点よりも低い、酸化鉛を含有した鉛系ガラス、軟化点が亜鉛の融点よりも高い、酸化鉛を実質的に含有せず酸化亜鉛を含有した亜鉛系ガラスを用いた。
各ガラスGAの軟化点TGAsは318℃、387℃、426℃、526℃および565℃であった。これらの軟化点はTMAによって確認できた。また、低融点金属LAの含有量はアルミニウムと低融点金属LAの合計に対して、0原子%、1原子%および6原子%とした。また、ガラスGAの含有量は導電性ペーストの総質量の2質量%とした。低融点金属LAとして亜鉛を用いた。低融点金属LAの融点TLAmは420℃、アルミニウムの融点TAmは660℃である。
そして、各条件を組み合わせた15種類の導電性ペーストをそれぞれ、サンプルに塗布・乾燥して、640℃で焼成した後に、少数キャリアのライフタイムτを測定した。その結果を図9に示す。なお、少数キャリアのライフタイムτの測定結果は、ガラスGAの軟化点TGAsが318℃、低融点金属LAを含有しない導電性ペーストを用いたサンプルの測定値を1として規格化したライフタイムτを示す。
図9に示すように、亜鉛からなる低融点金属LAを含有し、ガラスGAの軟化点TGAsが低融点金属LAの融点TLAmよりも高く、アルミニウムの融点TAmよりも低い範囲でライフタイムτが増大した。さらに、ガラスGAの軟化点TGAsとアルミニウムの融点TAmとの差が小さいほどライフタイムτは増大する傾向を示した。この結果から、ガラスGAの軟化点TGAsと低融点金属LAの融点TLAmが上記式(1)を満足すれば、パッシベーション性能を維持できることが確認できた。
<実施例2>
次に、半導体基板としてp型の導電性を有する第1半導体層2を有する多数の基板1を用いた。基板1は、平面視して正方形の一辺が約156mm角、厚さが約200μmの単結晶シリコン基板である。これらの基板1をNaOH水溶液でエッチングして、その後、洗浄を行った。そして、基板1に対して、以下の処理を行った。
まず、基板1の第1主面1a側にNaOH水溶液を用いてテクスチャを形成した。
次に、基板1にガス状にしたPOCl(オキシ塩化リン)を拡散源とした気相熱拡散法によって、リンを拡散させて、シート抵抗が90Ω/□程度となるn型の第2半導体層3を形成した。なお、基板1の第2主面1b側に形成された第2半導体層3をフッ硝酸溶液で除去して、その後、PSGをフッ酸溶液でエッチングして除去した。
次に、基板1の片面にALD法を用いて酸化アルミニウムからなるパッシベーション膜4を形成した。ここでは、成膜装置のチャンバー内に基板1を載置して、基板1の表面温度が100〜200℃程度になるように維持した。そして、アルミニウム源材料としてTMAを用い、酸化剤としてオゾンガスを用いて、約30nmの厚さのパッシベーション膜4を形成した。
その後、第1主面1aの上にプラズマCVD法によって、窒化シリコン膜からなる反射防止層5を形成した。
そして、表面電極7を形成する銀粉末を主成分とする第1ペースト16を塗布して乾燥
させた。また、第3電極8cを形成する銀粉末を主成分とする第2ペースト17を塗布して乾燥させた。また、第1電極8aを形成するアルミニウム粉末を主成分とする第3ペースト18を塗布して乾燥させた。その後、第1ペースト16、第2ペースト17、第3ペースト18を800℃で焼成して、表面電極7、第1電極8a、第3電極8cを形成した。
次に、第2電極8bを形成するアルミニウム粉末を主成分とする、種々の水準の第4ペースト19を、第2電極8bが形成されない部位のほぼ全面に塗布して乾燥させた。そして、第4ペースト19を640℃で焼成して第2電極8bを形成した。
このようにして、表1に示す各第4ペースト19を用いて、試料1−1〜3−6の太陽電池素子10を作製した。各第4ペースト19の違いは、軟化点TGAsが異なるガラスGAと、低融点金属LAの含有量である。各ガラスGAの軟化点TGAsは318℃、387℃、426℃、526℃、565℃および718℃であった。これらの軟化点は実施例1と同様にしてTMAで確認した。低融点金属LAの含有量はアルミニウムと低融点金属LAとの合計に対して、0原子%、1原子%および6原子%とした。また、ガラスGAの含有量は導電性ペーストの総質量の2質量%とした。試料1−1,1−2、試料2−1,2−2、試料3−1,3−2は、いずれも軟化点が亜鉛の融点よりも低い、酸化鉛を含有した鉛系ガラスをガラスGAとして用いた。また、それ以外の試料は、軟化点が亜鉛の融点よりも高い、酸化鉛を実質的に含有せず酸化亜鉛を含有した亜鉛系ガラスを用いた。また、低融点金属LAとして亜鉛を用いた。
試料1−1〜3−6について光電変換効率を測定した。光電変換効率の測定は、JIS
C 8913に基づいてAM(Air Mass)1.5および100mW/cm2の条件下にて測定した。表1に光電変換効率の測定結果を示す。なお、試料1−1の測定値を100として規格化した光電変換効率を示す。
表1に示すように、亜鉛からなる低融点金属LAを含有し、ガラスGAの軟化点TGAsが低融点金属LAの融点TLAmよりも高く、アルミニウムの融点TAmよりも低い範
囲の試料2−3〜5および3−3〜5の光電変換効率が向上した。さらに、ガラスGAの軟化点TGAsとアルミニウムの融点TAmの差が小さい試料2−5および3−5の光電変換効率はさらに向上する傾向を示した。この結果から、ガラスGAの軟化点TGAsと低融点金属LAの融点TLAmが上記式(1)を満足すれば、太陽電池素子10の光電変換効率を向上させることが確認できた。なお、ガラスGAの軟化点TGAsがアルミニウムの融点TAmよりも高い試料1−6、2−6および3−6は、第2電極8bが剥離したため太陽電池素子10を作製できなかった。
1 :基板(半導体基板)
1a:第1主面(表主面)
1b:第2主面(裏主面)
2 :第1半導体層(p型半導体層)
3 :第2半導体層(n型半導体層)
4 :パッシベーション膜
5 :反射防止層
7 :表面電極
7a:バスバー電極
7b:フィンガー電極
7c:サブフィンガー電極
8 :裏面電極
8a:第1電極(貫通電極)
8b:第2電極(被覆電極)
8c:第3電極
10 :太陽電池素子
10a:第1主面(表主面)
10b:第2主面(裏主面)
11 :第1酸化シリコン膜
12 :第2酸化シリコン膜
13 :BSF層
16 :第1ペースト
17 :第2ペースト
18 :第3ペースト
19 :第4ペースト

Claims (12)

  1. 表主面および該表主面の反対側に位置する裏主面を有する半導体基板と、
    該半導体基板の前記裏主面に配置されているパッシベーション膜と、
    前記パッシベーション膜を覆っている被覆電極と、を備えており、
    前記被覆電極は、アルミニウムよりも融点が低い低融点金属LA、アルミニウムおよびガラスGAを含み、下記式(1)を満足する、太陽電池素子。
    LAm<TGAs<TAm ・・・ (1)
    (ただし、TLAm:前記低融点金属LAの融点、TGAs:前記ガラスGAの軟化点、TAm:アルミニウムの融点)
  2. 前記パッシベーション膜を複数箇所で貫通して前記半導体基板に接している貫通電極をさらに備えており、該貫通電極が前記被覆電極に接続されている、請求項1に記載の太陽電池素子。
  3. 前記被覆電極は下記式(2)を満足する、請求項1または2に記載の太陽電池素子。
    Am−TGAs<TGAs−TLAm ・・・ (2)
    (ただし、TAm:アルミニウムの融点、TGAs:前記ガラスGAの軟化点、TLAm:前記低融点金属LAの融点)
  4. 前記貫通電極はアルミニウムよりも融点が低い低融点金属LB、アルミニウムおよびガラスGBを含む、請求項2または3に記載の太陽電池素子。
  5. 前記低融点金属LAと前記低融点金属LBとは同一材料であり、前記貫通電極における前記低融点金属LBの含有量は、前記被覆電極における前記低融点金属LAの含有量よりも少ない、請求項4に記載の太陽電池素子。
  6. 前記貫通電極および前記被覆電極は下記式(3)を満足する、請求項4または5に記載の太陽電池素子。
    GBs<TGAs ・・・ (3)
    (ただし、TGBs:前記ガラスGBの軟化点、TGAs:前記ガラスGAの軟化点)
  7. 前記貫通電極は下記式(4)を満足する、請求項4乃至6のいずれかに記載の太陽電池素子。
    GBs<TLBm ・・・ (4)
    (ただし、TGBs:前記ガラスGBの軟化点、TLBm:前記低融点金属LBの融点)
  8. 前記低融点金属LAが亜鉛を含んでいる、請求項1乃至7のいずれかに記載の太陽電池素子。
  9. 前記パッシベーション膜は酸化アルミニウムを主成分としている、請求項1乃至8のいずれかに記載の太陽電池素子。
  10. 前記パッシベーション膜は複数層からなる、請求項1乃至9のいずれかに記載の太陽電池素子。
  11. 請求項1に記載の太陽電池素子の製造方法であって、前記パッシベーション膜を形成した後に、前記低融点金属LA、アルミニウムおよび前記ガラスGAを含む導電性ペーストを前記ガラスGAの軟化点よりも高い温度で焼成して前記第2電極を形成する、太陽電池素子の製造方法。
  12. 請求項3に記載の太陽電池素子の製造方法であって、前記パッシベーション膜を形成した後に、前記低融点金属LA、アルミニウムおよび前記ガラスGAを含み、前記式(2)を満足する導電性ペーストを、前記ガラスGAの軟化点よりも高い温度で焼成して前記第2電極を形成する、太陽電池素子の製造方法。
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