JP2016188175A - 光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法 - Google Patents
光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016188175A JP2016188175A JP2013179833A JP2013179833A JP2016188175A JP 2016188175 A JP2016188175 A JP 2016188175A JP 2013179833 A JP2013179833 A JP 2013179833A JP 2013179833 A JP2013179833 A JP 2013179833A JP 2016188175 A JP2016188175 A JP 2016188175A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- substituted
- metal salt
- production method
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 CC1C=Cc(c(-c2c(cc(C)cc3)c3ccc2O)c(c(*)c2)O)c2C=C1 Chemical compound CC1C=Cc(c(-c2c(cc(C)cc3)c3ccc2O)c(c(*)c2)O)c2C=C1 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/06—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of zinc, cadmium or mercury
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/70—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
- B01J23/74—Iron group metals
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J27/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
- B01J27/06—Halogens; Compounds thereof
- B01J27/128—Halogens; Compounds thereof with iron group metals or platinum group metals
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07B—GENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
- C07B53/00—Asymmetric syntheses
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D215/00—Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems
- C07D215/02—Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D215/12—Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with substituted hydrocarbon radicals attached to ring carbon atoms
- C07D215/14—Radicals substituted by oxygen atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D239/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
- C07D239/02—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
- C07D239/24—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D239/28—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
- C07D239/32—One oxygen, sulfur or nitrogen atom
- C07D239/38—One sulfur atom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07B—GENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
- C07B2200/00—Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
- C07B2200/07—Optical isomers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Quinoline Compounds (AREA)
Abstract
【課題】高い反応収率と高い立体選択性で、医薬品中間体として有用な光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物を製造する方法の提供。【解決手段】1,3−ジエン化合物を用いた不斉アルドール反応において、光学活性ビナフトール−チタニウム錯体の存在下、金属塩及びアミンを共存させることにより、高収率かつ高選択的に式(4)で表される光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物を得る新規な製造方法。(R7はC1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基等、R8は水素原子、C1−6アルキル基等、R9は置換されても良いC6−14アリール基、置換されても良いC7−16アラルキル基又は置換されても良い5−10員複素環基等、nは0又は1の整数)【選択図】なし
Description
本発明は、1,3−ビス−(トリアルキルシロキシ)−1−アルコキシ−ブタ−1,3−ジエン類を用いた、医薬品中間体として有用な光学活性な5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法に関する。
光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物を合成する方法としては、すでに光学活性ビナフトール−チタニウム錯体の存在下、1,3−ビス−(トリメチルシロキシ)−1−メトキシ−ブタ−1,3−ジエンとアルデヒドを、低温度条件下で反応させる不斉アルドール反応が報告されている(非特許文献1及び非特許文献2)。
その後、同様の不斉アルドール反応に関し、リチウム化合物を添加した条件で、室温での反応でも良好な結果が得られることが報告された。すなわち、特定のアルデヒドを基質とし、塩化リチウムとN,N,N’N’−テトラメチルエチレンジアミンを共存させる方法(特許文献1及び特許文献3)、又はリチウム化合物を共存させる方法(特許文献2)が報告され、室温条件での不斉アルドール反応により高収率かつ高立体選択性が達成された。
その後、同様の不斉アルドール反応に関し、リチウム化合物を添加した条件で、室温での反応でも良好な結果が得られることが報告された。すなわち、特定のアルデヒドを基質とし、塩化リチウムとN,N,N’N’−テトラメチルエチレンジアミンを共存させる方法(特許文献1及び特許文献3)、又はリチウム化合物を共存させる方法(特許文献2)が報告され、室温条件での不斉アルドール反応により高収率かつ高立体選択性が達成された。
ただし上記の報告では金属塩はリチウム塩に限られていた。その後、塩化リチウムの代わりに各種金属塩を用いる反応も報告されたが、リチウム塩以外の金属塩では、収率又は選択性が低下した(非特許文献3)。
テトラへドロン:アシンメトリー、2000年、11巻、2255−2258ページ
テトラへドロン:アシンメトリー、2001年、12巻、959−963ページ
テトラへドロン:アシンメトリー、2010年、21巻、156−158ページ
本発明は、高い反応収率及び高い立体選択性で、光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物を製造する方法を提供する。
上記課題に対し本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、この不斉アルドール反応を光学活性ビナフトール−チタニウム錯体の存在下、アミンと金属塩を共存させて行うことにより、高収率、かつ高立体選択性をもって、光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下を特徴とするものである。
(I)
式(1)
(式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリアルキルシリルエチニル基、置換されても良いC1−6アルキル基、置換されても良いC3−6シクロアルキル基、置換されても良いC1−4アルコキシ基、置換されても良いC3−4シクロアルコキシ基、置換されても良いC2−6アルケニル基、置換されても良いC6−14アリール基、置換されても良いC7−16アラルキル基又は置換されても良い5−10員複素環基を表す。)
で表される光学活性な1,1’−ビ−2−ナフトール化合物と4価チタン化合物から調製される光学活性ビナフトール−チタニウム錯体存在下、式(2)
(式中R5及びR6は、それぞれ独立して、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基又はC7−16アラルキル基を表し、R7は、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC7−16アラルキル基を表し、R8は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC7−16アラルキル基を表す。)
で表される1,3−ジエン化合物と、式(3)
(式中、R9は、置換されても良いC1−6アルキル基、置換されても良いC3−6シクロアルキル基、置換されても良いC6−14アリール基、置換されても良いC7−16アラルキル基又は置換されても良い5−10員複素環基を表し、nは0又は1の整数を表す。)
で表されるアルデヒドを反応させる工程において、アミンと金属塩(リチウム塩を除く)を共存させることを特徴とする、式(4)
(式中、R7、R8、R9及びnは、前記と同義である。)
で表される光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法。
(II)
R1、R2、R3及びR4が水素原子であり、
R5及びR6がメチル基であり、
R7がC1−6アルキル基であり、
R8が水素原子であり、
R9が置換されても良いC6−14アリール基又は置換されても良い5−10員複素環基であり、
nが1である、(I)に記載の製造方法。
(III)
R9が、C6−14アリール基又は5−10員ヘテロアリール基(該C6−14アリール基及び5−10員ヘテロアリール基は、無置換であるか、又は置換基群Aより単独に若しくは異なって選ばれる一つ以上の置換基で置換されている。)であり、置換基群Aが、フェニル基、ハロゲン原子で置換されたフェニル基、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC1−6アルキル(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基から構成される、(I)又は(II)に記載の製造方法。
(IV)
R9が、4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル基、2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル基又はフェニル基である、(III)に記載の製造方法。
(V)
アミンが、三級アミンである、(I)乃至(IV)に記載の製造方法。
(VI)
三級アミンが、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンである、(V)に記載の製造方法。
(VII)
金属塩が、2価の金属塩である、(I)乃至(VI)に記載の製造方法。
(VIII)
2価の金属塩が、アルカリ土類金属の2価の金属塩又は第4周期に属する金属の2価の金属塩の少なくとも1つである、(VII)に記載の製造方法。
(IX)
2価の金属塩が、亜鉛塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(X)
2価の金属塩が、ニッケル塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(XI)
2価の金属塩が、銅塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(XII)
2価の金属塩が、マグネシウム塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(XIII)
2価の金属塩が、カルシウム塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(I)
式(1)
(式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリアルキルシリルエチニル基、置換されても良いC1−6アルキル基、置換されても良いC3−6シクロアルキル基、置換されても良いC1−4アルコキシ基、置換されても良いC3−4シクロアルコキシ基、置換されても良いC2−6アルケニル基、置換されても良いC6−14アリール基、置換されても良いC7−16アラルキル基又は置換されても良い5−10員複素環基を表す。)
で表される光学活性な1,1’−ビ−2−ナフトール化合物と4価チタン化合物から調製される光学活性ビナフトール−チタニウム錯体存在下、式(2)
(式中R5及びR6は、それぞれ独立して、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基又はC7−16アラルキル基を表し、R7は、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC7−16アラルキル基を表し、R8は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC7−16アラルキル基を表す。)
で表される1,3−ジエン化合物と、式(3)
(式中、R9は、置換されても良いC1−6アルキル基、置換されても良いC3−6シクロアルキル基、置換されても良いC6−14アリール基、置換されても良いC7−16アラルキル基又は置換されても良い5−10員複素環基を表し、nは0又は1の整数を表す。)
で表されるアルデヒドを反応させる工程において、アミンと金属塩(リチウム塩を除く)を共存させることを特徴とする、式(4)
(式中、R7、R8、R9及びnは、前記と同義である。)
で表される光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法。
(II)
R1、R2、R3及びR4が水素原子であり、
R5及びR6がメチル基であり、
R7がC1−6アルキル基であり、
R8が水素原子であり、
R9が置換されても良いC6−14アリール基又は置換されても良い5−10員複素環基であり、
nが1である、(I)に記載の製造方法。
(III)
R9が、C6−14アリール基又は5−10員ヘテロアリール基(該C6−14アリール基及び5−10員ヘテロアリール基は、無置換であるか、又は置換基群Aより単独に若しくは異なって選ばれる一つ以上の置換基で置換されている。)であり、置換基群Aが、フェニル基、ハロゲン原子で置換されたフェニル基、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC1−6アルキル(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基から構成される、(I)又は(II)に記載の製造方法。
(IV)
R9が、4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル基、2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル基又はフェニル基である、(III)に記載の製造方法。
(V)
アミンが、三級アミンである、(I)乃至(IV)に記載の製造方法。
(VI)
三級アミンが、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンである、(V)に記載の製造方法。
(VII)
金属塩が、2価の金属塩である、(I)乃至(VI)に記載の製造方法。
(VIII)
2価の金属塩が、アルカリ土類金属の2価の金属塩又は第4周期に属する金属の2価の金属塩の少なくとも1つである、(VII)に記載の製造方法。
(IX)
2価の金属塩が、亜鉛塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(X)
2価の金属塩が、ニッケル塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(XI)
2価の金属塩が、銅塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(XII)
2価の金属塩が、マグネシウム塩である、(VIII)に記載の製造方法。
(XIII)
2価の金属塩が、カルシウム塩である、(VIII)に記載の製造方法。
本発明により、光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の高収率かつ高立体選択的な製造法を提供することができた。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
まず、本発明で用いる用語について説明する。
本発明において、「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」はセカンダリーを、「t」はターシャリーを、「c」はシクロを意味する。
まず、本発明で用いる用語について説明する。
本発明において、「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」はセカンダリーを、「t」はターシャリーを、「c」はシクロを意味する。
C1−6アルキル基とは、炭素原子を1乃至6個有する直鎖又は分枝状のアルキル基を意味し、その具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、3−エチルブチル基が挙げられる。
C3−6シクロアルキル基とは、炭素原子を3乃至6個有するシクロアルキル基を意味し、その具体例としては、c−プロピル基、c−ブチル基、c−ペンチル基、c−ヘキシル基が挙げられる。
C1−4アルコキシ基とは、酸素原子に、炭素原子を1乃至4個有する直鎖又は分枝状のアルキル基が結合した置換基を意味し、その具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基が挙げられる。
C3−4シクロアルコキシ基とは、c−プロポキシ基又はc−ブトキシ基を意味する。
C2−6アルケニル基とは、炭素原子を2乃至6個有する二重結合を有する直鎖又は分枝状のアルケニル基を意味し、その具体例としては、エテニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基が挙げられる。
C6−14アリール基とは、炭素原子を6乃至14個有する芳香族炭化水素基を意味し、その具体例としては、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、1−アントラセニル基、2−アントラセニル基、9−アントラセニル基、ビフェニル基が挙げられる。
C6−14アリールオキシ基とは、1個の前記「C6−14アリール基」が酸素原子に結合した基を意味し、その具体例としては、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。
C7−16アラルキル基とは、芳香族炭化水素を置換基として有するアルキル基であり、かつ炭素原子が置換基全体で7乃至16個有するものを意味する。その具体例としては、フェニルメチル基(ベンジル基)、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、1−フェニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、3−フェニルプロピル基、ナフタレン−1−イルメチル基、ナフタレン−2−イルメチル基、ナフタレン−1−イルエチル基、ナフタレン−2−イルエチル基、アントラセン−1−イルメチル基、アントラセン−2−イルメチル基、アントラセン−9−イルメチル基が挙げられる。
5−10員複素環基とは、環を構成する原子の数が5乃至10個であり、かつ環を構成する原子中に、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子からなる群より単独に若しくは異なって選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含有する単環系又は縮合環系の複素環基を意味する。この複素環基は飽和、部分不飽和、不飽和のいずれであってもよく、具体例としては、ピロリジニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、ピロール基、フリル基、チエニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、アゼパニル基、オキセパニル基、チエパニル基、アゼピニル基、オキセピニル基、チエピニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリニル基、ピラジニル基、モルホリニル基、チアジニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾイミダゾリル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、キノキサリニル基、シンノリニル基、プテリジニル基、クロメニル基、イソクロメニル基が挙げられる。
5−10員ヘテロアリール基とは、5−10員複素環基のうち不飽和のものを意味する。
モノC1−6アルキルアミノ基とは、1個の前記「C1−6アルキル基」がアミノ基に結合した基を意味し、その具体例としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、i−プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、i−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基等が挙げられる。
ジC1−6アルキルアミノ基とは同一又は異なる2個の前記「C1−6アルキル基」がアミノ基に結合した基を意味し、その具体例としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジ−i−プロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−i−ブチルアミノ基、ジ−t−ブチルアミノ基、ジ−n−ペンチルアミノ基、ジ−n−ヘキシルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、N−メチル−N−n−プロピルアミノ基、N−イソプロピル−N−メチルアミノ基、N−n−ブチル−N−メチルアミノ基、N−i−ブチル−N−メチルアミノ基、N―t―ブチル−N−メチルアミノ基、Nメチル−N−n−ペンチルアミノ基、N−n−ヘキシル−N−メチルアミノ基、N−エチル−N−n−プロピルアミノ基、N−エチル−N−i−プロピルアミノ基、N−n−ブチル−N−エチルアミノ基、N−エチル−N−i−ブチルアミノ基、N―t―ブチル−N−エチルアミノ基、N−エチル−N−n−ペンチルアミノ基、N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ基等が挙げられる。
C1−4アルコキシカルボニル基とは、1個の前記「C1−4アルコキシ基」がカルボニル基に結合した基を意味し、その具体例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
C1−6アルキルスルホニル基とは、1個の前記「C1−6アルキル基」がスルホニル基に結合した基を意味し、その具体例としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、i−ブチルスルホニル基、t−ブチルスルホニル基、n−ペンチルスルホニル基、n−ヘキシルスルホニル基等が挙げられる。
C1−6アルキルスルホニルアミノ基とは、1個の前記「C1−6アルキルスルホニル基」がアミノ基に結合した基を意味し、その具体例としては、メチルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、n−プロピルスルホニルアミノ基、i−プロピルスルホニルアミノ基、n−ブチルスルホニルアミノ基、i−ブチルスルホニルアミノ基、t−ブチルスルホニルアミノ基、n−ペンチルスルホニルアミノ基、n−ヘキシルスルホニルアミノ基等が挙げられる。
ビス(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基とは、同一又は異なる2個の前記「C1−6アルキルスルホニル基」がアミノ基に結合した基を意味し、その具体例としては、ビス(メチルスルホニル)アミノ基、ビス(エチルスルホニル)アミノ基、ビス(n−プロピルスルホニル)アミノ基、ビス(i−プロピルスルホニル)アミノ基、ビス(n−ブチルスルホニル)アミノ基、ビス(i−ブチルスルホニル)アミノ基、ビス(t−ブチルスルホニル)アミノ基、ビス(n−ペンチルスルホニル)アミノ基、ビス(n−ヘキシルスルホニル)アミノ基、N−エチルスルホニル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−メチルスルホニル−N−n−プロピルスルホニルアミノ基、N−i−プロピルスルホニル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−n−ブチルスルホニル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−i−ブチルスルホニル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−t−ブチルスルホニル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−メチルスルホニル−N−n−ペンチルスルホニルアミノ基、N−n−ヘキシルスルホニル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−エチルスルホニル−N−n−プロピルスルホニルアミノ基、N−エチルスルホニル−N−i−プロピルスルホニルアミノ基、N−n−ブチルスルホニル−N−エチルスルホニルアミノ基、N−エチルスルホニル−N−i−ブチルスルホニルアミノ基、N―t―ブチルスルホニル−N−エチルスルホニルアミノ基、N−エチルスルホニル−N−n−ペンチルスルホニルアミノ基、N−エチルスルホニル−N−n−ヘキシルスルホニルアミノ基等が挙げられる。
C1−6アルキル(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基とは、1個の前記「C1−6アルキル基」及び1個の前記「C1−6アルキルスルホニル基」がアミノ基に結合した基を意味し、その具体例としては、N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−エチル−N−エチルスルホニルアミノ基、N−n−プロピル−N−n−プロピルスルホニルアミノ基、N−i−プロピル−N−i−プロピルスルホニルアミノ基、N−n−ブチル−N−n−ブチルスルホニルアミノ基、N−i−ブチル−N−i−ブチルスルホニルアミノ基、N−t−ブチル−N−t−ブチルスルホニルアミノ基、N−n−ペンチル−N−n−ペンチルスルホニルアミノ基、N−n−ヘキシル−N−n−ヘキシルスルホニルアミノ基、N−エチル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−メチル−N−n−プロピルスルホニルアミノ基、N−i−プロピル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−n−プロピル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−n−ブチル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−t−ブチル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−メチル−N−n−ペンチルスルホニルアミノ基、N−n−ヘキシル−N−メチルスルホニルアミノ基、N−エチル−N−n−プロピルスルホニルアミノ基、N−エチル−N−i−プロピルスルホニルアミノ基、N−n−ブチル−N−エチルスルホニルアミノ基、N−エチル−N−i−ブチルスルホニルアミノ基、N−t−ブチル−N−エチルスルホニルアミノ基、N−エチル−N−n−ペンチルスルホニルアミノ基、N−エチル−N−n−ヘキシルスルホニルアミノ基等が挙げられる。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
「置換されても良い」とは、無置換であるか、又は任意の数の任意の置換基で置換されていることを意味する。
「置換された」とは、任意の数の任意の置換基で置換されていることを意味する。
上記の「任意の置換基」は、本反応に悪影響を与えない置換基であれば特に種類は限定されない。任意の置換基の例としては、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C6−14アリール基、C6−14アリールオキシ基、C7−16アラルキル基、5−10員複素環基、水酸基、C1−4アルコキシ基、C3−4シクロアルコキシ基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルスルホニルアミノ基、N−アセチルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、ビス(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基、C1−6アルキル(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基、N,N−ジアセチルアミノ基、ハロゲン原子、C1−4アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、N−メチルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基が挙げられ、さらに、これらの置換基によって置換されたフェニル基が挙げられる。
「置換された」とは、任意の数の任意の置換基で置換されていることを意味する。
上記の「任意の置換基」は、本反応に悪影響を与えない置換基であれば特に種類は限定されない。任意の置換基の例としては、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C6−14アリール基、C6−14アリールオキシ基、C7−16アラルキル基、5−10員複素環基、水酸基、C1−4アルコキシ基、C3−4シクロアルコキシ基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルスルホニルアミノ基、N−アセチルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、ビス(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基、C1−6アルキル(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基、N,N−ジアセチルアミノ基、ハロゲン原子、C1−4アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、N−メチルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基が挙げられ、さらに、これらの置換基によって置換されたフェニル基が挙げられる。
次に本発明における好ましい構造および反応条件を挙げる。
本発明の製造方法に使用する1,1’−ビ−2−ナフトール化合物は、前記一般式(1)に示されるが、式中R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリアルキルシリルエチニル基、置換されても良いC1−6アルキル基、置換されても良いC3−6シクロアルキル基、置換されても良いC1−4アルコキシ基、置換されても良いC3−4シクロアルコキシ基、置換されても良いC2−6アルケニル基、置換されても良いC6−14アリール基又は置換されても良い5−10員複素環基であり、それぞれ水素原子が好ましい。
本発明における4価チタン化合物は、本発明の反応を達成する限り特に種類は限定されない。
4価チタン化合物のチタンのカウンターパート(以下、チタンの置換基という)は有機物でも無機物でも良い。チタンの置換基の具体例としては、ハロゲン、アルコキシ基又は酸素が挙げられる。ハロゲンとしては塩素が好ましく、アルコキシ基としてはC1−4アルコキシ基又はC3−4シクロアルコキシ基が好ましく、イソプロポキシ基がより好ましい。
4価チタン化合物としては、ハロゲン化チタン、ジハロゲンジアルコキシチタン、テトラアルコキシチタンが好ましく、四塩化チタン、ジクロロジC1−4アルコキシチタン、ジブロモジC1−4アルコキシチタン、テトラC1−4アルコキシチタンがより好ましく、テトラC1−4アルコキシチタンがさらに好ましく、テトライソプロポキシチタンが特に好ましい。
4価チタン化合物のチタンのカウンターパート(以下、チタンの置換基という)は有機物でも無機物でも良い。チタンの置換基の具体例としては、ハロゲン、アルコキシ基又は酸素が挙げられる。ハロゲンとしては塩素が好ましく、アルコキシ基としてはC1−4アルコキシ基又はC3−4シクロアルコキシ基が好ましく、イソプロポキシ基がより好ましい。
4価チタン化合物としては、ハロゲン化チタン、ジハロゲンジアルコキシチタン、テトラアルコキシチタンが好ましく、四塩化チタン、ジクロロジC1−4アルコキシチタン、ジブロモジC1−4アルコキシチタン、テトラC1−4アルコキシチタンがより好ましく、テトラC1−4アルコキシチタンがさらに好ましく、テトライソプロポキシチタンが特に好ましい。
4価チタン化合物は、光学活性ビナフトールに対して、0.5〜2.0モル当量用いるのが好ましく、0.8〜1.2モル当量がより好ましい。
本発明の製造方法に使用する光学活性ビナフトール−チタニウム錯体は、例えば特許文献2に記載の方法に従って調製される。すなわち、光学活性ビナフトールとチタンテトライソプロポキシドをテトラヒドロフランやトルエンなどの有機溶媒中で反応させるが、その際にモレキュラーシーブスを共存させる方法、または水を添加する方法によって調製され、その後濃縮して単離するか、溶液のまま次の工程に使用することができる。この光学活性ビナフトール−チタニウム錯体は、アルデヒドに対して0.1〜50モル%用いられる条件が好ましく、0.5〜10モル%用いられる条件がより好ましい。
本発明の製造方法に使用する1,3−ジエン化合物は、前記一般式(2)に示されるが、式中R5及びR6は、それぞれ独立して、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C7−16アラルキル基であり、それぞれ独立して、C1−6アルキル基が好ましく、それぞれメチル基がより好ましい。R7は、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−14アリール基、C7−16アラルキル基であり、C1−6アルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基がより好ましい。R8は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC7−16アラルキル基であり、水素原子が好ましい。
この1,3−ジエン化合物は、例えばBrownbridgeらの方法(カナディアン ジャーナル オブ ケミストリー、1983年、61巻(4号)、688−693ページ)に従って調製される。この1,3−ジエン化合物は、アルデヒドに対して、1モル当量以上用いられるが、好ましくは1.0〜3.0モル当量用いられ、より好ましくは1.1〜2.0モル当量用いられる。
本発明の製造方法に使用するアルデヒドは、前記一般式(3)に示されるが、式中R9は、好ましくは、C6−14アリール基又は5−10員ヘテロアリール基(該C6−14アリール基及び5−10員ヘテロアリール基は、無置換であるか、又は置換基群Aより単独に若しくは異なって選ばれる一つ以上の置換基で置換されている。)であり、置換基群Aが、フェニル基、ハロゲン原子で置換されたフェニル基、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC1−6アルキル(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基から構成され、より好ましくは、フェニル基、ピリミジニル又はキノリル基(該フェニル基、ピリミジニル基及びキノリル基は、無置換であるか、又は置換基群Aより単独に若しくは異なって選ばれる一つ以上の置換基で置換されている。)であり、置換基群Aが、フェニル基、ハロゲン原子で置換されたフェニル基、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC1−6アルキル(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基から構成され、さらに好ましくは、4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル基、2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル基又はフェニル基である。
また、nは0又は1の整数を表し、好ましくは、nは1である。
また、nは0又は1の整数を表し、好ましくは、nは1である。
使用するアミンとしては、三級アミンが用いられ、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミンが好ましく、より好ましくは、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンである。この使用量は、アミンの種類、金属塩との組み合わせによって最適な量は異なるが、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンを使用する場合、アルデヒドに対して0.05〜2.0モル当量であり、好ましくは0.1〜1.0モル当量である。
使用する金属塩としては、アルカリ土類金属の金属塩又は第4周期に属する金属の金属塩であることが好ましい。
より好ましくは、亜鉛塩、ニッケル塩、銅塩、マグネシウム塩、カルシウム塩が挙げられる。
より好ましくは、亜鉛塩、ニッケル塩、銅塩、マグネシウム塩、カルシウム塩が挙げられる。
亜鉛塩としては、フッ化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、ギ酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜鉛、乳酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、安息香酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、炭酸亜鉛、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、過塩素酸亜鉛等が挙げられ、好ましくは塩化亜鉛、臭化亜鉛、酢酸亜鉛であり、より好ましくは塩化亜鉛又は臭化亜鉛である。
ニッケル塩としては、塩化ニッケル、臭化ニッケル、酢酸ニッケル、クエン酸ニッケル、安息香酸ニッケル、炭酸ニッケル、水酸化ニッケル、酸化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、過塩素酸ニッケル等が挙げられ、好ましくは塩化ニッケル、臭化ニッケル、酢酸ニッケルであり、より好ましくは塩化ニッケルである。
銅塩としては、塩化銅(I)、塩化銅(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)、ギ酸銅(II)、酢酸銅(II)、クエン酸銅(II)、シュウ酸銅(II)、安息香酸銅(II)、炭酸銅(II)、水酸化銅(II)、酸化銅(I)、酸化銅(II)、硝酸銅(II)、硫酸銅(II)、過塩素酸銅(II)等が挙げられ、好ましくは塩化銅(I)、塩化銅(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)、酢酸銅(II)であり、より好ましくは塩化銅(II)である。
マグネシウム塩としては、フッ化マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウム、安息香酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム等が挙げられ、好ましくは塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、酢酸マグネシウムであり、より好ましくは塩化マグネシウムである。
カルシウム塩としては、フッ化カルシウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、酢酸カルシウム、乳酸カルシウム、安息香酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム、過塩素酸カルシウム等が挙げられ、好ましくはフッ化カルシウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウムであり、より好ましくは塩化カルシウムである。
これらはいずれも無水物又は任意の水和物であっても用いることができる。
金属塩の使用量は、金属塩の種類及び使用するアミンとの組み合わせによって最適な量は異なるが、塩化マグネシウムを使用する場合、アルデヒドに対して0.05〜2.0モル当量であり、好ましくは0.1〜1.0モル当量である。なお、単体の金属を先に反応系に添加し、さらに酸を加えることで生成した金属塩を使用することも可能である。
反応は、溶媒の存在下で行うのが好ましく、使用される溶媒としては反応を阻害しないものならば特に限定されない。好ましい溶媒の例としては、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、t−ブチルメチルエーテル等)、ハロゲン化脂肪族炭化水素類(塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル等)などが挙げられ、より好ましくは芳香族炭化水素類、エーテル類であり、さらに好ましくはトルエン、テトラヒドロフランであり、特に好ましくはテトラヒドロフランである。
溶媒は、単独で用いても、複数の溶媒を混合して用いても良い。更に溶媒の使用量としては、一般的には基質が結晶か否か、粘性が高いか否か等によっても影響を受けるので、基質の種類に応じて任意に設定可能であり、一部でも溶解できる範囲であれば構わないが、攪拌効率、容積効率の影響等の点から、通常、アルデヒドの基質濃度として1〜80重量%、好ましくは3〜50重量%、より好ましくは5〜20重量%である。
反応は、−78℃から反応溶媒の沸点までのいずれでも行なうことができるが、反応操作及び工業的観点から、通常−40℃以上60℃以下、好ましくは−20℃以上40℃以下、より好ましくは−5℃以上40℃以下で行なわれる。
反応形態としては、あらかじめ光学活性ビナフトール−チタニウム錯体を調製しておき、アルデヒド、1,3−ジエン化合物、アミン、金属塩もしくはアンモニウム塩、溶媒の混合物にこれを加えても良いし、アルデヒド、光学活性ビナフトール、4価チタン化合物、アミン、金属塩もしくはアンモニウム塩、1,3−ジエン化合物を順に加えても良い。反応に影響しない加え方であれば、その順番、方法は問わない。
反応終了後は、反応液にトリフルオロ酢酸や硫酸などを含む酸性水溶液を添加し、攪拌することで、錯体を不活性化、トリアルキルシリル基を除去した後、炭酸ナトリウム水溶液等のアルカリ性溶液を加えて、分液して目的物を抽出する。得られた有機層をカラムクロマトグラフィーや晶析等の精製操作を行うことで目的物を得ることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
生成物の構造は、日本電子社製ECP−300の1H−NMRで確認した。1H−NMRデータが記載してある場合は、テトラメチルシランを内部標準物質としたシグナルの化学シフトδ(単位:ppm)(分裂パターン、積分値)を表す。分裂パターンの記載において「s」はシングレット、「d」はダブレット、「t」はトリプレット、「septet」はセプテット、「dd」はダブルダブレット、「m」はマルチプレット、「J」はカップリング定数、「CDCl3」は重クロロホルムを意味する。
参考例1
(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液の調製
0から10℃で、(S)−(−)−1,1’−ビ−2−ナフトール0.534g(1.85mmol)にトルエン3.10gを加え混合した。ここへ、チタンテトライソプロポキシド0.539g(1.85mmol)、水0.0375g(1.85mmol)とテトラヒドロフラン1.59gの混合溶液を滴下し、テトラヒドロフラン0.80gを加えて20分間撹拌することで、(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液とした。
(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液の調製
0から10℃で、(S)−(−)−1,1’−ビ−2−ナフトール0.534g(1.85mmol)にトルエン3.10gを加え混合した。ここへ、チタンテトライソプロポキシド0.539g(1.85mmol)、水0.0375g(1.85mmol)とテトラヒドロフラン1.59gの混合溶液を滴下し、テトラヒドロフラン0.80gを加えて20分間撹拌することで、(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液とした。
実施例1
塩化カルシウムを用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド10.00g(26.5mmol)、テトラヒドロフラン48.0gを混合し、室温で10分間撹拌した。ここへ塩化カルシウム0.47g(3.97mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この溶液に参考例1で調製した(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液1.87g(0.53mmol相当)を加え、テトラヒドロフラン2.00gで洗い込んだ。N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン1.23g(10.60mmol)、1,3−ビストリメチルシロキシ−1−イソプロポキシブタ−1,3−ジエン16.70g(45.04mmol相当)を加えて、室温で22時間撹拌した。テトラヒドロフラン30.01gを加えた後、50%硫酸水溶液7.80g(39.74mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。10%炭酸ナトリウム水溶液25.29g(23.85mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した後、分液して有機層を取得した。得られたテトラヒドロフラン溶液を20%の食塩水30.01gで分液洗浄し、有機層を101.79g得た。これを減圧下濃縮して21.74gの溶液とした。これに酢酸エチル100.00gを加え、再度減圧下濃縮して32.6gとし、更に酢酸エチル88.92gを加えた後、不溶物をろ過した。このろ液を減圧下濃縮して53.60gとし、n−ヘプタン40.00g、種晶(別途調製して得た目的物の結晶)0.05gを加えて150分間撹拌した。n−ヘプタン40.0gを9分間で滴下し、氷浴下で150分間撹拌した後、析出した固体をろ過して酢酸エチル3.83gとn−ヘプタン8.21gの混合液で洗浄し、50℃で減圧乾燥して、(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルを得た。単離収率65.4%、光学純度99.65%eeであった。
1H−NMR(CDCl3)
δppm:1.25−1.27(m,12H),2.64−2.66(m,2H),2.91(d,1H,J=4.1Hz)3.32−3.38(m,1H),3.41(s,2H),3.51(s,3H),3.57(s,3H),4.61−4.68(m,1H),5.06(septet,1H,J=6.1Hz),5.44(dd,1H,J=5.1,16.2Hz),6.67(dd,1H,J=1.7,16.0Hz),7.15−7.60(m,2H),7.60−7.67(m,2H)
塩化カルシウムを用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド10.00g(26.5mmol)、テトラヒドロフラン48.0gを混合し、室温で10分間撹拌した。ここへ塩化カルシウム0.47g(3.97mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この溶液に参考例1で調製した(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液1.87g(0.53mmol相当)を加え、テトラヒドロフラン2.00gで洗い込んだ。N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン1.23g(10.60mmol)、1,3−ビストリメチルシロキシ−1−イソプロポキシブタ−1,3−ジエン16.70g(45.04mmol相当)を加えて、室温で22時間撹拌した。テトラヒドロフラン30.01gを加えた後、50%硫酸水溶液7.80g(39.74mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。10%炭酸ナトリウム水溶液25.29g(23.85mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した後、分液して有機層を取得した。得られたテトラヒドロフラン溶液を20%の食塩水30.01gで分液洗浄し、有機層を101.79g得た。これを減圧下濃縮して21.74gの溶液とした。これに酢酸エチル100.00gを加え、再度減圧下濃縮して32.6gとし、更に酢酸エチル88.92gを加えた後、不溶物をろ過した。このろ液を減圧下濃縮して53.60gとし、n−ヘプタン40.00g、種晶(別途調製して得た目的物の結晶)0.05gを加えて150分間撹拌した。n−ヘプタン40.0gを9分間で滴下し、氷浴下で150分間撹拌した後、析出した固体をろ過して酢酸エチル3.83gとn−ヘプタン8.21gの混合液で洗浄し、50℃で減圧乾燥して、(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルを得た。単離収率65.4%、光学純度99.65%eeであった。
1H−NMR(CDCl3)
δppm:1.25−1.27(m,12H),2.64−2.66(m,2H),2.91(d,1H,J=4.1Hz)3.32−3.38(m,1H),3.41(s,2H),3.51(s,3H),3.57(s,3H),4.61−4.68(m,1H),5.06(septet,1H,J=6.1Hz),5.44(dd,1H,J=5.1,16.2Hz),6.67(dd,1H,J=1.7,16.0Hz),7.15−7.60(m,2H),7.60−7.67(m,2H)
光学純度は、光学異性体分離用カラムを用いた高速液体クロマドグラフィー分析により、鏡像体過剰率(%ee)を算出した。
カラム:CHIRALPAK IA(株式会社ダイセル製)
溶離液:n−ヘキサン/メタノール/ジエチルアミン=970/30/3,V/V/V
溶離液速度:1.0mL/min
検出波長:245nm
カラム:CHIRALPAK IA(株式会社ダイセル製)
溶離液:n−ヘキサン/メタノール/ジエチルアミン=970/30/3,V/V/V
溶離液速度:1.0mL/min
検出波長:245nm
実施例2
塩化カルシウムを用いた(S,E)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
(E)−3−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]アクリルアルデヒド5.00g(15.8mmol)とテトラヒドロフラン24.00gを混合し、室温で10分間撹拌した。ここへ塩化カルシウム(無水)0.076g(0.630mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この溶液に参考例1で調製した(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液1.10g(0.315mmol相当)を加え、テトラヒドロフラン1.00gで洗い込んだ。N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン0.73g(6.30mmol)、1,3−ビストリメチルシロキシ−1−イソプロポキシブタ−1,3−ジエン9.99g(26.78mmol相当)を加えて、室温で22時間撹拌した。テトラヒドロフラン15.00gを加えた後、50%硫酸水溶液4.64g(23.63mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。10%炭酸ナトリウム水溶液15.03g(14.18mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した後、分液して有機層を取得した。得られたテトラヒドロフラン溶液を20%食塩水30.01gで分液洗浄し、有機層を54.72g得た。これを減圧下濃縮して14.37gとした。ここへ酢酸エチルを加えて、60℃に加熱し、不溶物をろ過した。このろ液を減圧下溶媒留去して9.32gとし、ここへn−ヘプタン20.0gを加えて、室温下、終夜撹拌した。n−ヘプタン20.0gを滴下後、氷浴下で90分間撹拌した後、析出した固体をろ過して酢酸エチル1.90gとn−ヘプタン4.10gの混合溶液で洗浄し、減圧乾燥して、(S,E)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルを得た。
単離収率72.0%、光学純度100%eeであった。
1H−NMR(CDCl3)
δppm:1.02−1.07(m,2H),1.26(d,6H,J=6.3Hz),1.32−1.35(m,2H),2.35−2.40(m,1H),2.54(d,2H,J=5.9Hz),2.70(d,1H,J=4.0HzH),3.40(s,2H),4.57−4.61(m,1H),5.02−5.11(m,1H),5.59(dd,1H,J=5.9,16.2Hz),6.66(dd,1H,J=1.3,16.2Hz),7.18−7.21(m,4H),7.28−7.36(m,2H),7.56−7.62(m,1H),7.95(d,1H,J=8.6Hz)
塩化カルシウムを用いた(S,E)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
(E)−3−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]アクリルアルデヒド5.00g(15.8mmol)とテトラヒドロフラン24.00gを混合し、室温で10分間撹拌した。ここへ塩化カルシウム(無水)0.076g(0.630mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この溶液に参考例1で調製した(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液1.10g(0.315mmol相当)を加え、テトラヒドロフラン1.00gで洗い込んだ。N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン0.73g(6.30mmol)、1,3−ビストリメチルシロキシ−1−イソプロポキシブタ−1,3−ジエン9.99g(26.78mmol相当)を加えて、室温で22時間撹拌した。テトラヒドロフラン15.00gを加えた後、50%硫酸水溶液4.64g(23.63mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。10%炭酸ナトリウム水溶液15.03g(14.18mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した後、分液して有機層を取得した。得られたテトラヒドロフラン溶液を20%食塩水30.01gで分液洗浄し、有機層を54.72g得た。これを減圧下濃縮して14.37gとした。ここへ酢酸エチルを加えて、60℃に加熱し、不溶物をろ過した。このろ液を減圧下溶媒留去して9.32gとし、ここへn−ヘプタン20.0gを加えて、室温下、終夜撹拌した。n−ヘプタン20.0gを滴下後、氷浴下で90分間撹拌した後、析出した固体をろ過して酢酸エチル1.90gとn−ヘプタン4.10gの混合溶液で洗浄し、減圧乾燥して、(S,E)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルを得た。
単離収率72.0%、光学純度100%eeであった。
1H−NMR(CDCl3)
δppm:1.02−1.07(m,2H),1.26(d,6H,J=6.3Hz),1.32−1.35(m,2H),2.35−2.40(m,1H),2.54(d,2H,J=5.9Hz),2.70(d,1H,J=4.0HzH),3.40(s,2H),4.57−4.61(m,1H),5.02−5.11(m,1H),5.59(dd,1H,J=5.9,16.2Hz),6.66(dd,1H,J=1.3,16.2Hz),7.18−7.21(m,4H),7.28−7.36(m,2H),7.56−7.62(m,1H),7.95(d,1H,J=8.6Hz)
光学純度は、光学異性体分離用カラムを用いた高速液体クロマドグラフィー分析により、鏡像体過剰率(%ee)を算出した。
カラム:CHIRALPAK AD−H(株式会社ダイセル製)
溶離液:n−ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン=950/50/5,V/V/V
溶離液速度:0.5mL/min
検出波長:245nm
カラム:CHIRALPAK AD−H(株式会社ダイセル製)
溶離液:n−ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン=950/50/5,V/V/V
溶離液速度:0.5mL/min
検出波長:245nm
実施例3
塩化カルシウムを用いた(S,E)−5−ヒドロキシ−3−オキソ−7−フェニルヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
シンナムアルデヒド5.00g(37.8mmol)、テトラヒドロフラン24.0gを混合し、室温で10分間撹拌した。次いで、塩化カルシウム(無水)0.168g(0.63mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この溶液に参考例1で調製した(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液2.65g(0.757mmol相当)を加え、テトラヒドロフラン1.00gで洗い込んだ。N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン1.76g(15.1mmol)、1,3−ビストリメチルシロキシ−1−イソプロポキシブタ−1,3−ジエン23.9g(64.3mmol相当)を加えて、室温で22時間撹拌した。テトラヒドロフラン15.0gを加えた後、50%硫酸水溶液11.13g(56.75mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。10%炭酸ナトリウム水溶液36.09g(34.05mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した後、分液して有機層を取得した。得られたテトラヒドロフラン溶液を20%食塩水15.0gで分液洗浄し、有機層を55.50g得た。これを減圧下濃縮して18.88gとした。さらに酢酸エチル47.85gを加え、減圧下濃縮して16.47gとし、不溶物をろ過した。このろ液を濃縮して得られた残渣をシルカゲルクロマトグラフィー(へキサン/酢酸エチル=70/30)で精製して、相当する光学活性(S,E)−5−ヒドロキシ−3−オキソ−7−フェニルヘプタ−6−エン酸イソプロピルを得た。
単離収率100%、光学純度96.87%eeであった。
1H−NMR(CDCl3)
δppm:1.26(d,6H,J=6.1Hz),2.77−2.95(m,2H),3.48(s,2H),4.72−4.85(m,1H),4.98−5.14(m,1H),6.20(dd,1H,J=6.1,15.7Hz),6.65(dd,1H,J=1.0,15.7Hz),7.18−7.42(m,5H)
塩化カルシウムを用いた(S,E)−5−ヒドロキシ−3−オキソ−7−フェニルヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
シンナムアルデヒド5.00g(37.8mmol)、テトラヒドロフラン24.0gを混合し、室温で10分間撹拌した。次いで、塩化カルシウム(無水)0.168g(0.63mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。この溶液に参考例1で調製した(S)−(−)−ビナフトール−チタニウム錯体溶液2.65g(0.757mmol相当)を加え、テトラヒドロフラン1.00gで洗い込んだ。N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン1.76g(15.1mmol)、1,3−ビストリメチルシロキシ−1−イソプロポキシブタ−1,3−ジエン23.9g(64.3mmol相当)を加えて、室温で22時間撹拌した。テトラヒドロフラン15.0gを加えた後、50%硫酸水溶液11.13g(56.75mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。10%炭酸ナトリウム水溶液36.09g(34.05mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した後、分液して有機層を取得した。得られたテトラヒドロフラン溶液を20%食塩水15.0gで分液洗浄し、有機層を55.50g得た。これを減圧下濃縮して18.88gとした。さらに酢酸エチル47.85gを加え、減圧下濃縮して16.47gとし、不溶物をろ過した。このろ液を濃縮して得られた残渣をシルカゲルクロマトグラフィー(へキサン/酢酸エチル=70/30)で精製して、相当する光学活性(S,E)−5−ヒドロキシ−3−オキソ−7−フェニルヘプタ−6−エン酸イソプロピルを得た。
単離収率100%、光学純度96.87%eeであった。
1H−NMR(CDCl3)
δppm:1.26(d,6H,J=6.1Hz),2.77−2.95(m,2H),3.48(s,2H),4.72−4.85(m,1H),4.98−5.14(m,1H),6.20(dd,1H,J=6.1,15.7Hz),6.65(dd,1H,J=1.0,15.7Hz),7.18−7.42(m,5H)
光学純度は、光学異性体分離用カラムを用いた高速液体クロマドグラフィー分析により、鏡像体過剰率(%ee)を算出した。
カラム:CHIRALPAK AD(株式会社ダイセル製)
溶離液:n−ヘキサン/エタノール=950/50,V/V,トリフルオロ酢酸0.01%含有
溶離液速度:1.0mL/min
検出波長:254nm
カラム:CHIRALPAK AD(株式会社ダイセル製)
溶離液:n−ヘキサン/エタノール=950/50,V/V,トリフルオロ酢酸0.01%含有
溶離液速度:1.0mL/min
検出波長:254nm
実施例4〜8、参考例2及び比較例1は、実施例1で得た化合物を標準物質、フタル酸ジエチルを内部標準物質として、高速液体クロマトグラフィーを用いた定量分析法にて定量収率を算出した。
カラム:L−ColumnODS(財団法人化学物質評価研究機構製)
溶離液:メタノール−0.01M 酢酸アンモニウム水溶液,65:35,V/V
溶離液速度:0.4mL/min
検出波長:250nm
カラム:L−ColumnODS(財団法人化学物質評価研究機構製)
溶離液:メタノール−0.01M 酢酸アンモニウム水溶液,65:35,V/V
溶離液速度:0.4mL/min
検出波長:250nm
実施例4
塩化マグネシウムを用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化マグネシウム0.189g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率91.6%、光学純度93.54%eeであった。
塩化マグネシウムを用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化マグネシウム0.189g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率91.6%、光学純度93.54%eeであった。
実施例5
塩化亜鉛を用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化亜鉛0.273g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率86.2%、光学純度99.60%eeであった。
塩化亜鉛を用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化亜鉛0.273g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率86.2%、光学純度99.60%eeであった。
実施例6
塩化ニッケルを用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化ニッケル0.258g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率90.7%、光学純度99.80%eeであった。
塩化ニッケルを用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化ニッケル0.258g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率90.7%、光学純度99.80%eeであった。
実施例7
塩化銅(II)を用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化銅(II)0.268g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率83.6%、光学純度99.20%eeであった。
塩化銅(II)を用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化銅(II)0.268g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率83.6%、光学純度99.20%eeであった。
実施例8
臭化亜鉛を用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて臭化亜鉛0.448g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率86.6%、光学純度99.37%eeであった。
臭化亜鉛を用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて臭化亜鉛0.448g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率86.6%、光学純度99.37%eeであった。
参考例2
塩化アンモニウムを用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化アンモニウム0.107g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率85.0%、光学純度99.75%eeであった。
塩化アンモニウムを用いた(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化アンモニウム0.107g(1.99mmol)を用いる以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率85.0%、光学純度99.75%eeであった。
実施例9は、実施例2で得た化合物を標準物質、フタル酸ジエチルを内部標準物質として、高速液体クロマトグラフィーを用いた定量分析法にて反応収率を算出した。
カラム:L−ColumnODS(財団法人化学物質評価研究機構製)
溶離液:メタノール−0.01M 酢酸アンモニウム水溶液,75:25,V/V
溶離液速度:0.4mL/min
検出波長:250nm
カラム:L−ColumnODS(財団法人化学物質評価研究機構製)
溶離液:メタノール−0.01M 酢酸アンモニウム水溶液,75:25,V/V
溶離液速度:0.4mL/min
検出波長:250nm
実施例9
塩化ニッケルを用いた(S,E)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例2において、(E)−3−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]アクリルアルデヒドを5.00g(15.8mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化ニッケル0.307g(2.36mmol)を用いる以外は、実施例2と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率97.6%、光学純度100%eeであった。
塩化ニッケルを用いた(S,E)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例2において、(E)−3−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]アクリルアルデヒドを5.00g(15.8mmol)使用し、塩化カルシウムに代えて塩化ニッケル0.307g(2.36mmol)を用いる以外は、実施例2と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率97.6%、光学純度100%eeであった。
比較例1
金属塩を添加しない(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、金属塩を添加しない以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率34.4%、光学純度98.30%eeであった。
金属塩を添加しない(S,E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル]−5−ヒドロキシ−3−オキソヘプタ−6−エン酸イソプロピルの合成
実施例1において、(E)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−5−(3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)ピリミジン−2−イル]−N−メチルメタンスルホンアミドを5.00g(13.2mmol)使用し、金属塩を添加しない以外は、実施例1と同様の操作を行い、表題化合物を得た。定量収率34.4%、光学純度98.30%eeであった。
本発明は、医薬品中間体として有用な光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物を高収率、高立体選択的に製造できる点で有用である。
Claims (13)
- 式(1)
(式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリアルキルシリルエチニル基、置換されても良いC1−6アルキル基、置換されても良いC3−6シクロアルキル基、置換されても良いC1−4アルコキシ基、置換されても良いC3−4シクロアルコキシ基、置換されても良いC2−6アルケニル基、置換されても良いC6−14アリール基、置換されても良いC7−16アラルキル基又は置換されても良い5−10員複素環基を表す。)
で表される光学活性な1,1’−ビ−2−ナフトール化合物と4価チタン化合物から調製される光学活性ビナフトール−チタニウム錯体存在下、式(2)
(式中R5及びR6は、それぞれ独立して、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基又はC7−16アラルキル基を表し、R7は、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC7−16アラルキル基を表し、R8は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC7−16アラルキル基を表す。)
で表される1,3−ジエン化合物と、式(3)
(式中、R9は、置換されても良いC1−6アルキル基、置換されても良いC3−6シクロアルキル基、置換されても良いC6−14アリール基、置換されても良いC7−16アラルキル基又は置換されても良い5−10員複素環基を表し、nは0又は1の整数を表す。)
で表されるアルデヒドを反応させる工程において、アミンと金属塩(リチウム塩を除く)を共存させることを特徴とする、式(4)
(式中、R7、R8、R9及びnは、前記と同義である。)
で表される光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法。 - R1、R2、R3及びR4が水素原子であり、
R5及びR6がメチル基であり、
R7がC1−6アルキル基であり、
R8が水素原子であり、
R9が置換されても良いC6−14アリール基又は置換されても良い5−10員複素環基であり、
nが1である、請求項1に記載の製造方法。 - R9が、C6−14アリール基又は5−10員ヘテロアリール基(該C6−14アリール基及び5−10員ヘテロアリール基は、無置換であるか、又は置換基群Aより単独に若しくは異なって選ばれる一つ以上の置換基で置換されている。)であり、置換基群Aが、フェニル基、ハロゲン原子で置換されたフェニル基、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC1−6アルキル(C1−6アルキルスルホニル)アミノ基から構成される、請求項1又は2に記載の製造方法。
- R9が、4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−(N−メチルメチルスルホンアミド)ピリミジン−5−イル基、2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル基又はフェニル基である、請求項3に記載の製造方法。
- アミンが、三級アミンである、請求項1乃至4に記載の製造方法。
- 三級アミンが、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンである、請求項5に記載の製造方法。
- 金属塩が、2価の金属塩である、請求項1乃至6に記載の製造方法。
- 2価の金属塩が、アルカリ土類金属の2価の金属塩又は第4周期に属する金属の2価の金属塩の少なくとも1つである、請求項7に記載の製造方法。
- 2価の金属塩が、亜鉛塩である、請求項8に記載の製造方法。
- 2価の金属塩が、ニッケル塩である、請求項8に記載の製造方法。
- 2価の金属塩が、銅塩である、請求項8に記載の製造方法。
- 2価の金属塩が、マグネシウム塩である、請求項8に記載の製造方法。
- 2価の金属塩が、カルシウム塩である、請求項8に記載の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013179833A JP2016188175A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | 光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法 |
PCT/JP2014/072313 WO2015030002A1 (ja) | 2013-08-30 | 2014-08-26 | 光学活性5-ヒドロキシ-3-ケトエステル化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013179833A JP2016188175A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | 光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016188175A true JP2016188175A (ja) | 2016-11-04 |
Family
ID=52586557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013179833A Pending JP2016188175A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | 光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016188175A (ja) |
WO (1) | WO2015030002A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017022846A1 (ja) | 2015-08-05 | 2017-02-09 | 株式会社エーピーアイ コーポレーション | ピタバスタチンカルシウムの製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4433156B2 (ja) * | 2001-11-14 | 2010-03-17 | 日産化学工業株式会社 | 光学活性オキソヘプテン酸エステルの製造方法 |
GB0514078D0 (en) * | 2005-07-08 | 2005-08-17 | Astrazeneca Uk Ltd | Chemical process |
-
2013
- 2013-08-30 JP JP2013179833A patent/JP2016188175A/ja active Pending
-
2014
- 2014-08-26 WO PCT/JP2014/072313 patent/WO2015030002A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2015030002A1 (ja) | 2015-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI410413B (zh) | Preparation method of methylene disulfonate compound | |
JP2009227665A (ja) | アルキルピペリジン−3−イルカーバメートの光学分割方法およびその中間体 | |
KR101160152B1 (ko) | 스타틴 화합물 또는 그 염의 신규 제조방법, 및 이에 사용되는 중간체 화합물 | |
JP2005503393A (ja) | インドール誘導体の製造方法 | |
JP2016188175A (ja) | 光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル化合物の製造方法 | |
JP6795794B2 (ja) | 光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステル類の製造方法 | |
JP6476497B2 (ja) | 光学活性化合物の製造方法、及び新規な金属−ジアミン錯体 | |
JP2008169162A (ja) | メチレンジスルホネート化合物の製造方法 | |
JPWO2015012271A1 (ja) | 複素環化合物の製造方法 | |
KR101862824B1 (ko) | 란디올롤의 거울상선택적 합성 방법 | |
JP2014151285A (ja) | 新規光学活性イミダゾリン−リン酸触媒とその誘導体 | |
JP2010207766A (ja) | β−ヒドロキシカルボニル化合物の製法 | |
KR102157528B1 (ko) | 2-아미노니코틴산 벤질에스테르 유도체의 제조 방법 | |
KR101267490B1 (ko) | 키랄 알파-하이드록시 포스포네이트 제조방법 | |
JP5476859B2 (ja) | 光学活性な1−アミノ−2−エテニルシクロプロパン−1−カルボン酸エチルまたはその酸付加塩の製造方法、およびその製造方法に用いられる中間体 | |
JP5616977B2 (ja) | 光学活性アルコール化合物の製造方法 | |
JP5943387B2 (ja) | 新規トリフロン誘導体及びその製造方法 | |
KR100841407B1 (ko) | 알리나인-1,6-다이올 유도체와 이의 제조방법 | |
JP3988528B2 (ja) | 光学活性5−ヒドロキシ−3−ケトエステルの製造方法 | |
JP2008169161A (ja) | メチレンジスルホネート化合物の製造方法 | |
JP2013166114A (ja) | ヘテロアレーンカルボニル化キナアルカロイド触媒とそれを用いる光学活性β−アミノホスホン酸またはβ−アミノホスフィンの製造方法 | |
TW202039476A (zh) | 製藥方法及中間體 | |
JPH11228532A (ja) | 光学活性2−アセチルチオメチル−3−フェニルプロピオン酸の製造方法 | |
JP2001151741A (ja) | 2,3−ジヒドロアゼピン化合物の製造法 | |
JPS6340181B2 (ja) |