JP2016187903A - プリンタ及びプリントシステム - Google Patents

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Kazumasa Furuhashi
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Abstract

【課題】意図しない迷惑な印刷を抑止できるプリンタ及びプリントシステムを提供する。
【解決手段】プリンタ9は、印刷ジョブPJBを受信するとともに、通信端末を識別する識別情報IDTを受信する受信部901と、受信部901により受信された印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部902と、所定期間当たりの印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、識別情報に対応付けて記録された記録部903と、通信端末において、受信部901により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、記録部903に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えているか否かを判定する判定部904と、判定部904により枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていると判定された場合、受信部により受信された印刷ジョブを消去する消去部905と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタ及び当該プリンタを含むプリントシステムに関する。
パーソナルコンピュータ(PC)やスマートフォン等から印刷データや印刷枚数情報を含む印刷ジョブを送信して、印刷ジョブの受信機能を有するプリンタに出力することができる。
この種のプリンタとして、印刷に必要な用紙の枚数や印刷に必要な時間をプリンタ単体で表示することができるプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたプリンタは、印刷対象の電子データを記憶する記憶部と、記憶部から順に呼び出す印刷対象の電子データに基づいて印刷部に印刷させる制御部と、印刷対象の電子データのうち印刷されていない電子データを印刷するのに必要な用紙の枚数を表示する表示部とを備える。
特開2000−118104号公報
ところが、上記したプリンタは、例えばプリンタの使用者(保有者)が意図しない印刷ジョブを繰り返し受信し、印刷指示を受けた場合に、印刷ジョブを削除したり、印刷を行うか否かの選択を行うことができず、意図しない枚数の印刷をせざるを得ないという不利益があった。
従って、意図しない迷惑な印刷を抑止できるプリンタ及びプリントシステムが提供されることが望まれる。
本発明の一態様に係るプリンタは、通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、前記通信端末から前記ネットワークを介して送信された印刷ジョブを受信するとともに、前記通信端末を識別する識別情報を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部と、所定期間当たりの前記印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、前記識別情報に対応付けて記録された記録部と、前記通信端末において、前記受信部により受信された前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記記録部に記録された前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えていると判定された場合、前記受信部により受信された前記印刷ジョブを消去する消去部と、を備える。
また、本発明の一態様に係るプリンタは、通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、報知部と、前記通信端末から前記ネットワークを介して送信された印刷ジョブを受信するとともに、前記通信端末を識別する識別情報を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部と、所定期間当たりの前記印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、前記識別情報に対応付けて記録された記録部と、前記通信端末において、前記受信部により受信された前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記記録部に記録された前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えていると判定された場合、前記受信部により受信された前記印刷ジョブを保持部に保持させるとともに、当該印刷制限枚数を超えて印刷を行うか否かを前記報知部により報知させる制御部と、を備える。
また、本発明の一態様に係るプリンタは、通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、前記通信端末から所定の送信機能により前記ネットワークを介して送信された印刷ジョブを受信するとともに、前記送信機能を識別する識別情報を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部と、所定期間当たりの前記印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、前記識別情報に対応付けて記録された記録部と、前記送信機能において、前記受信部により受信された前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記記録部に記録された前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えていると判定された場合、前記受信部により受信された前記印刷ジョブを消去する消去部と、を備える。
また、本発明の一態様に係るプリンタは、通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、報知部と、前記通信端末から所定の送信機能により前記ネットワークを介して送信された印刷ジョブを受信するとともに、前記送信機能を識別する識別情報を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部と、所定期間当たりの前記印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、前記識別情報に対応付けて記録された記録部と、前記送信機能において、前記受信部により受信された前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記記録部に記録された前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えていると判定された場合、前記受信部により受信された前記印刷ジョブを保持部に保持させるとともに、当該印刷制限枚数を超えて印刷を行うか否かを前記報知部により報知させる制御部と、を備える。
また、本発明の一態様に係るプリントシステムは、通信端末と、前記通信端末と通信可能な上記のプリンタと、を備えている。
上記の構成によれば、意図しない迷惑な印刷を抑止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る印刷ジョブのプリントシステムの基本的な構成を示す図である。 第1及び第2の実施形態に係る制御処理であって、所定期間における同じ通信端末からの印刷ジョブが示す印刷枚数の累積枚数に対して印刷制限枚数を設定して印刷を制御する処理を説明するための図である。 本第1の実施形態に係るプリンタの要部の構成例を示すブロック図である。 本実勢形態に係る記録部において所定期間当たりの印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報である印刷制限枚数が通信端末を識別する識別情報に対応付けて記録されている一例を示す図である。 本第1の実施形態に係るプリンタの動作を説明するためのフローチャートである。 本第2の実施形態に係るプリンタの要部の構成例を示すブロック図である。 報知部としての表示部の表示画面に、「印刷制限枚数を超えて印刷を行いますか」、「残りの枚数の印刷を行いますか」とのメッセージを表示させる例を示す図である。 本第2の実施形態に係るプリンタの第1印刷モード時の動作を説明するためのフローチャートである。 本第2の実施形態に係るプリンタの第2印刷モード時の動作を説明するためのフローチャートである。 第3及び第4の実施形態に係る制御処理であって、所定期間における送信機能毎の印刷ジョブが示す印刷枚数の累積枚数に対して印刷制限枚数を設定して印刷を制御する処理を説明するための図である。 本第3の実施形態に係るプリンタの要部の構成例を示すブロック図である。 本第4の実施形態に係るプリンタの要部の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る印刷ジョブのプリントシステムの基本的な構成を示す図である。
図1の印刷ジョブプリントシステム1は、ネットワーク3、ネットワーク3に印刷ジョブ(FAX情報等を含む)を送信する機能を有する通信端末(送信側装置)5、ネットワーク3で中継された印刷ジョブPJBを受信するとともに、当該通信端末5を識別する識別情報IDTを受信する受信装置としてのプリンタ9を含んで構成されている。
また、ネットワーク3には、送信された情報を一旦蓄積して後で宛先のFAX機能を備えた受信装置(プリンタ9)に送信する蓄積交換装置や、例えばインターネット接続に対応したサーバ等の管理装置7が接続される。
ネットワーク3としては、本実施形態では特に限定されず、公衆交換電話網や、IP電話、LAN(Local Area Network)、インターネット、イーサネット(富士ゼロックス株式会社の登録商標)などの電話交換機を介さないIP通信網であっても良いし、広義にはパーソナルコンピュータ(PC)に直接接続されるUSB(Universal Serial Bus)ケーブルであっても良い。ネットワーク3の一部または全部は有線であっても良いし、無線であっても良い。
本実施形態において、プリンタ9が受信する印刷ジョブPJBの印刷対象情報にはFAX情報が含まれても良いものとする。
プリンタ9に対して印刷ジョブを送信する送信機能としては、インターネット対応のメールプリント機能、電話回線対応のFAX,ネットワークで共有設定されるネットワークプリンタ、スマートフォンからの直接印刷を実現する無線LAN対応のWifiダイレクト、パーソナルコンピュータ(PC)に直接接続されるUSB等を例示することができる。
メールプリント機能は、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、スマートフォンなど、メールが送信できる通信端末5からメールアドレスを持つプリンタ9へ電子メールを送信するだけで、本文や添付ファイルが印刷できる機能である。メールプリント機能には特別なアプリケーションを必要としない。
メールプリントシステムでは、電子メールを受信し、受信した情報に基づく印刷を、ネットワーク3を介してプリンタ9に指示する管理装置7であるプリントサーバが配置される。
また、通常のFAX情報の送受信を行う場合、送信側装置である通信端末5側で送信すべき情報(原稿等)を読み取り、データ圧縮や変調等の信号処理を施し、入力して特定した宛先(電話番号等)にネットワーク3で中継し、受信側のプリンタ9で信号を復調し原稿を復元して印刷する。
また、通信端末(送信側装置)5は、例えば、インターネットを通してFAX情報を送信(例えばFAX情報を電子メールに添付して送信)するインターネットFAX端末としての機能を有するように構成可能である。
また、通信端末(送信側装置)5は、印刷ジョブの送信機能だけでなく受信機能を持つ通信端末として構成可能であり、また、プリンタ9は印刷ジョブ等の受信機能だけでなく所定の情報の送信機能を持つように構成可能である。
本実施形態において、通信端末5が所定の送信機能TMFにより印刷ジョブPJBをプリンタ9に送信するが、この印刷ジョブPJBの送信とともに、印刷ジョブPJBを送信した通信端末5を識別することができる識別情報IDTが送信され、ネットワーク3で中継されてプリンタ9で印刷ジョブPJBとともに受信される。
本第1の実施形態におけるプリンタ9の特徴的な構成は、図2の概念図に示すように、所定期間TPPにおける、同じ通信端末5−aからの印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNに対して印刷制限枚数PRCを設定し、同じ通信端末5−aからの印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブPBJを消去(削除という場合もある)することにある。
なお、第2の実施形態では、後述するように、同じ通信端末5−aからの印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブを直ちに削除しないで、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部等を介して報知し、ユーザの指示に従い印刷を実行するかしないかを制御することにある。印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行わない場合に受信した印刷ジョブPJBを削除する。
図2の例では、所定期間TPPは、「12時間」、「1日」、「1週間(7日)」等に適宜設定される。そして、印刷制限枚数PRCは、「100枚」に適宜設定される。
図2の例では、所定期間TPP内に、同じ通信端末5−aから小刻みに、印刷枚数NBPJ1が10枚の第1印刷ジョブPJB1、印刷枚数NBPJ2が30枚の第2印刷ジョブPJB2、印刷枚数NBPJ3が20枚の第3印刷ジョブPJB3、印刷枚数NBPJ4が40枚の第4印刷ジョブPJB4が送信されてきて、既に累積枚数ACN,100枚の印刷が行われている。
そしてさらに、所定期間TPP内に,同じ通信端末5−aから印刷枚数NBPJ5が40枚の第5印刷ジョブPJB5が送信されてきたが、この第5印刷ジョブPJB5を受信する以前に、第1〜第4印刷ジョブPJB1〜PJB4の印刷の累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCの100枚に達していることから、第5印刷ジョブPJB5はその印刷が印刷制限枚数PRCの100枚を超えることになる。
従って、本第1の実施形態においては、受信した第5印刷ジョブPJB5は削除されることになる。
なお、第2の実施形態においては、後述するように、受信した第5印刷ジョブPJB5を削除しないで、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部等を介して報知し、ユーザの指示に従い印刷を実行するかしないかが制御される。印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行わない場合に受信した印刷ジョブが消去(削除)される。
プリンタ9は、以上の印刷制限枚数PRCに関連した制御を行うことにより、例えばプリンタの使用者(保有者)が意図しない印刷ジョブを繰り返し受信し、印刷指示を受けた場合に、印刷ジョブを削除したり、印刷を行うか否かの選択を行うことができ、意図しない枚数の印刷を抑止することができるという利点を有する。
なお、意図しない場合の例としては、例えば、同じパーソナルコンピュータ(PC)あるいは同じFAX装置から繰り返し小刻みに迷惑FAXを送信してくる場合や、メールプリントシステムにおける同じ通信端末が、繰り返し小刻みに迷惑印刷を指示してくる場合等が挙げられる。
以下、本第1の実施形態に係るプリンタ9の具体的な構成及び印刷制限枚数に関連した制御処理について説明する。
図3は、本第1の実施形態に係るプリンタ9の要部の構成例を示すブロック図である。
図3のプリンタ9は、受信部901、印刷実行部902、記録部903、判定部904、消去部905、更新部906、及び操作部907を含んで構成されている。
受信部901は、所定の送信機能TMFにより送信され、ネットワーク3を中継された印刷ジョブPJBを受信するとともに、通信端末5を識別する識別情報IDTを受信する。受信部901は、受信した印刷ジョブを復元し、印刷枚数に関する情報等を含む印刷ジョブを、例えば、判定部904、印刷実行部902に供給する。例えば、判定部904、印刷実行部902は、供給された印刷ジョブ情報をメモリ等の記憶部(M)に記憶する。
印刷実行部902は、受信部901により受信された印刷ジョブに従って印刷を実行する。
印刷実行部902は、例えば、一般的なプリンタにおいて構築されているものと同様でよい。印刷実行部902は、例えば、印刷情報(印刷データ)に基づいて、プリントヘッドのアクチュエータ及び紙送り機構のアクチュエータに対して適宜なタイミング及び適宜な大きさで電圧を印加する。
記録部903は、所定期間TPP当たりの印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報である印刷制限枚数PRCが、図4に示すように、通信端末5を識別する識別情報IDTに対応付けて記録されている。
すなわち、記録部903には、所定期間TPPにおける、同じ通信端末5−a,5−cからの印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNに対して設定された印刷制限枚数PRCが識別情報IDTに対応付けて記録されている。
図4の例では、通信端末5−aには100枚の印刷制限枚数PRCが設定され、通信端末5−bには印刷制限枚数PRCは設定されておらず、通信端末5−cには50枚の印刷制限枚数PRCが設定されている。
記録部903は、例えば電源を切っても情報が保持されるように、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置により構成される。
なお、記録部903の記録情報は、例えばキー入力部やタッチパネル等により構成される操作部907の操作指示に従って、更新部906により適宜更新可能である。すなわち、記録部903に記録された枚数制限情報である印刷制限枚数PRCは、更新部906により適宜更新可能である。
また、更新は無線通信を介してスマートフォン等の通信端末で行ってもよいし、インターネットを介してパーソナルコンピュータ(PC)から行ってもよい。通信端末あるいはパーソナルコンピュータ(PC)からの更新の指示を更新部906が受け付け、更新部906によって記録部903に記録された記録情報が更新される。
判定部904は、印刷ジョブPJBとともに受信した、通信端末5の識別情報IDTを把握し、通信端末5において、受信部901により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNを取得する機能を有する。
そして、判定部904は、印刷ジョブPJBとともに受信した、通信端末5の識別情報IDTを把握し、通信端末5において、受信部901により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部903に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えているか否かを判定する。
判定部904は、この判定結果を消去部905に供給する。
消去部905は、判定部904により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていると判定された場合、受信部901により受信された印刷ジョブPJBを消去する。具体的には、消去部905は、印刷実行部902の記憶部M1に記憶されていた印刷ジョブPJBを消去する。
従って、この場合、印刷実行部902は、該当する印刷ジョブPJBに従った印刷を実行しない。
なお、判定部904は、受信部901が印刷ジョブPJBを受信する前に、通信端末5の識別情報IDTを把握して、識別情報IDTに対する所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCに達しているかどうかを判定してもよい。そして、識別情報IDTを把握した時点で、既に印刷制限枚数PRCに達していた場合は、受信部901は、印刷ジョブPJBを受信しなくてもよい。
消去部905は、判定部904により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていないと判定された場合、受信部901により受信された印刷ジョブPJBを消去しない。具体的には、消去部905は、印刷実行部902の記憶部M1に記憶されていた印刷ジョブPJBを消去しない。
従って、この場合、印刷実行部902は、該当する印刷ジョブPJBに従った印刷を実行するように構成することが可能である。
操作部907は、例えば、複数の物理的なキーを有するものであっても良いし、タッチパネルのように表示部のGUI(Graphical User Interface)と組み合わされたものであってもよい
次に、図2の構成を有するプリンタ9の動作について図5に関連付けて説明する。
図5は、本第1の実施形態に係るプリンタの動作を説明するためのフローチャートである。
まず、プリンタ9は、ネットワーク3で中継された印刷ジョブを、受信部901により受信するとともに(ステップST1)、通信端末5を識別する識別情報IDTを受信する(ステップST2)。
受信部901は、受信した印刷ジョブを復元し、印刷枚数に関する情報等を含む印刷ジョブを、例えば、判定部904、印刷実行部902に供給する。例えば、判定部904、印刷実行部902は、供給された印刷ジョブをメモリ等の記憶部(M)に記憶する。
判定部904は、受信した印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJ及び識別情報IDTを把握する(ステップST3)。
そして、判定部904が、通信端末5において、受信部901により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部903に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えているか否かを判定する(ステップST4)。
判定部904は、この判定結果を消去部905に供給する。
消去部905は、判定部904により枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていると判定された場合、受信部901により受信され、例えば印刷実行部902の記憶部M1に記憶されていた印刷ジョブPJBを消去する(ステップST5)。
従って、この場合、印刷実行部902は、該当する印刷ジョブPJBに従った印刷を実行しない。
一方、消去部905は、判定部904により枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていないと判定された場合、受信部901により受信され、例えば印刷実行部902の記憶部M1に記憶されていた印刷ジョブPJBを消去しない。
従って、この場合、印刷実行部902は、該当する印刷ジョブPJBに従った印刷を実行する(ステップST6)。
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、通信端末5とネットワーク3を介して通信可能なプリンタ9は、通信端末5からネットワーク3を介して送信された印刷ジョブPJBを受信するとともに、通信端末5を識別する識別情報IDTを受信する受信部901と、受信部901により受信された印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部902と、所定期間TPP当たりの印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、識別情報に対応付けて記録された記録部903と、通信端末5において、受信部901により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部903に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えているか否かを判定する判定部904と、判定部904により枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていると判定された場合、受信部901により受信された印刷ジョブを消去する消去部905と、を備える。
従って、本実施形態によれば、プリンタ9は、上述した印刷制限枚数に関連した制御を行うことにより、例えばプリンタの使用者(保有者)が意図しない印刷ジョブを繰り返し受信し、印刷指示を受けた場合に、印刷ジョブを削除することができる。このため、意図しない枚数の印刷を抑止することができるという利点を有する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本第2の実施形態が上述した第1の実施形態と異なる点は以下の通りである。
上述した第1の実施形態においては、所定期間TPPにおける、同じ通信端末5−aからの印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNに対して印刷制限枚数PRCを設定し、同じ通信端末5からの印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブを削除する。
これに対して、第2の実施形態においては、所定期間TPPにおける、同じ通信端末5からの印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブを直ちに削除(消去)しないで、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部等を介して報知し、ユーザの指示に従い印刷を実行するかしないかを制御する。印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行わない場合に受信した印刷ジョブPJBを削除する。
このように、本第2の実施形態では、プリンタが所定期間TPPにおける、同じ通信端末5からの印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部等を介して報知し、ユーザの指示に従い印刷を実行するかしないかを制御する。
この基本構成は、印刷データを受信した後に印刷を開始する場合である。この場合、例えば後で詳述する第1印刷モードまたは第2印刷モードの下で動作する。
以下、本第2の実施形態に係るプリンタ9Aの具体的な構成及び印刷制限枚数に関連した制御処理について説明する。
図6は、本第2の実施形態に係るプリンタ9Aの要部の構成例を示すブロック図である。
図6のプリンタ9Aは、受信部911、印刷実行部912、記録部913、判定部914、制御部915、報知部916、保持部917、更新部918、印刷枚数係数部919、及び操作部920を含んで構成されている。
受信部911は、所定の送信機能TMFにより送信され、ネットワーク3を中継された印刷ジョブPJBを受信するとともに、通信端末5を識別する識別情報IDTを受信する。受信部911は、受信した印刷ジョブを復元し、印刷枚数に関する情報等を含む印刷ジョブを、例えば判定部914、制御部915、印刷実行部912に供給する。
印刷実行部912は、受信部911により受信された印刷ジョブに従って印刷を実行する。
印刷実行部912は、例えば、一般的なプリンタにおいて構築されているものと同様でよい。印刷実行部912は、例えば、印刷情報(印刷データ)に基づいて、プリントヘッドのアクチュエータ及び紙送り機構のアクチュエータに対して適宜なタイミング及び適宜な大きさで電圧を印加する。
記録部913は、所定期間TPP当たりの印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報である印刷制限枚数PRCが、図4に示すように、通信端末5を識別する識別情報IDTに対応付けて記録されている。
すなわち、記録部913には、所定期間TPPにおける、同じ通信端末5−a,5−cからの印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNに対して設定された印刷制限枚数PRCが識別情報IDTに対応付けて記録されている。
図4の例では、既に説明したように、通信端末5−aには100枚の印刷制限枚数PRCが設定され、通信端末5−bには印刷制限枚数PRCは設定されておらず、通信端末5−cには50枚の印刷制限枚数PRCが設定されている。
記録部913は、例えば電源を切っても情報が保持されるように、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置により構成される。
なお、記録部913の記録情報は、例えばキー入力部やタッチパネル等により構成される操作部920の操作指示に従って、更新部918により適宜更新可能である。すなわち、記録部913に記録された枚数制限情報である印刷制限枚数PRCは、更新部918により適宜更新可能である。
また、更新は無線通信を介してスマートフォン等の通信端末で行ってもよいし、インターネットを介してパーソナルコンピュータ(PC)から行ってもよい。通信端末あるいはパーソナルコンピュータ(PC)からの更新の指示を更新部918が受け付け、更新部918によって記録部913に記録された記録情報が更新される。
判定部914は、印刷ジョブPJBとともに受信した、通信端末5の識別情報IDTを把握し、通信端末5において、受信部911により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNを取得する機能を有する。
そして、判定部914は、印刷ジョブPJBとともに受信した、通信端末5の識別情報IDTを把握し、通信端末5において、受信部911により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えているか否かを判定する。
判定部914は、この判定結果を制御部915に供給する。
なお、本実施形態において、判定部914は、予め設定しておいた通信端末5から送信された印刷ジョブが示す印刷枚数は所定期間TPPにおける累積枚数ACNに含めないように構成することも可能である。
これにより、特定のユーザの利便性を高めることが可能となっている。
制御部915は、通信端末5において、受信部911により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていると判定された場合、受信部911により受信された印刷ジョブPJBを保持部917に保持させるとともに、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを報知部916により報知させる。
報知部916は、特に限定されないが、例えば、メッセージ等を表示して報知する液晶表示装置、有機EL表示装置等の表示部、点滅等させて報知するLED等の表示器、音声合成による音声出力部等のいずれか、あるいはこれらを組み合わせて構成可能である。
制御部915は、例えば、報知部916が表示部916Aにより構成されている場合、通信端末5において、受信部911により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていると判定されると、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部916Aに表示させる。
この場合、制御部915は、図7(a)に示すように、液晶表示装置等の表示部916Aの表示画面に、例えば「印刷制限枚数を超えて印刷を行いますか」とのメッセージを表示させ、印刷制限枚数PRCを超えての印刷の可否をユーザに問い合わせる。
印刷制限枚数PRCを超えての印刷の可否は、例えばユーザの操作部920の操作指示に従って決定される。
制御部915は、印刷制限枚数PRCを超えて印刷する場合、保持部917に保持された印刷ジョブPJBを読み出し、読み出した印刷ジョブの印刷を印刷実行部912に実行させる。
制御部915は、印刷制限枚数PRCを超えて印刷しない場合、保持部917に保持された印刷ジョブを削除(消去)する。
判定部914は、受信部911が通信端末5の識別情報IDTを把握した段階で、識別情報IDTに対応する所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCに達していた場合には、印刷ジョブPJBの内容を調べずに、印刷制限枚数PRCを超えると判定してもよい。また、この判定結果を供給された制御部915は、受信部911が印刷ジョブPJBの受信を始めるのを止めたり、あるいは受信部911による受信中の印刷ジョブPJBの受信を止めてもよい。そのようにすれば、印刷ジョブPJBを受信中であることにより、他の印刷ジョブPJBの受信ができなかったり、他の印刷ジョブPJBの受信が遅れる可能性を低くできる。
制御部915は、印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの所定期間における累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えている場合、以下に示す第1印刷モードまたは第2印刷モードの制御を行うように構成(設定)可能である。
制御部915は、第1印刷モードの場合、印刷制限枚数PRCの印刷を印刷実行部912に実行させた後、残りの枚数の印刷を行うか否かを表示部916Aに表示させる。
この場合、制御部915は、図7(b)に示すように、表示部916Aの表示画面に、「残りの枚数の印刷を行いますか」とのメッセージを表示させ、印刷制限枚数PRCを超えての印刷の可否をユーザに問い合わせる。
そして、制御部915は、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を印刷実行部912に実行させる。
制御部915は、ユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を印刷実行部912に実行させない。この場合、保持部917に保持された残りの印刷ジョブは削除する。
より具体的には、制御部915は、第1印刷モードにおいて、例えば、印刷制限枚数PRCが150枚であり、印刷ジョブが200枚であった場合、先ず150枚の印刷を行った後に、残り50枚の印刷を行うか否かを表示部に表示させ、ユーザがOKの指示を出した場合に、残り50枚の印刷を実行する。ユーザがNOの指示を出した場合、残り50枚の印刷は実行しない。
制御部915は、ユーザがNOの指示を出した場合、残り50枚の印刷ジョブは削除する。
制御部915は、第2印刷モードの場合、印刷制限枚数PRCを超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を行うか否かを表示部916Aに表示させる。
そして、制御部915は、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると、印刷制限枚数PRCを超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を印刷実行部912に実行させる。
制御部915は、ユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、印刷制限枚数PRCを超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を印刷実行部902に実行させない。この場合、保持部917に保持された印刷ジョブは削除する。
より具体的には、制御部915は、第2印刷モードにおいて、例えば、印刷制限枚数PRCが150枚であり、印刷ジョブが200枚であった場合、印刷を行う前に、200枚の印刷を行うか否かを表示部に表示させ、ユーザがOKの指示を出した場合に、200枚の印刷を実行する。ユーザがNOの指示を出した場合、200枚の印刷は実行しない。
制御部915は、ユーザがNOの指示を出した場合、印刷ジョブを削除する。
なお、第1印刷モードで動作するか、第2印刷モードで動作するか、例えば操作部920の操作指示に従って設定される。あるいは、無線通信を介してスマートフォン等の通信端末で行っても良いし、インターネットを介してパーソナルコンピュータ(PC)から行っても良い。
操作部920、例えば、複数の物理的なキーを有するものであっても良いし、タッチパネルのように表示部のGUI(Graphical User Interface)と組み合わされたものであってもよい
次に、図6の構成を有するプリンタ9Aの動作を説明する。
以下では、第1印刷モード、及び第2印刷モードの2つの動作例について説明する。
(第1印刷モードの動作)
まず、第1印刷モードの動作について図8に関連付けて説明する。
図8は、本第2の実施形態に係るプリンタの第1印刷モード時の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、プリンタ9Aは、ネットワーク3で中継された印刷ジョブを、受信部911により受信するとともに(ステップST11)、通信端末5を識別する識別情報IDTを受信する(ステップST12)。
受信部911は、受信した印刷ジョブを復元し、印刷枚数に関する情報等を含む印刷ジョブを、例えば判定部914、制御部915、印刷実行部912に供給する。
判定部914は、受信した印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJ及び識別情報IDTを把握する(ステップST13)。
そして、判定部914が、通信端末5において、受信部911により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えているか否かを判定する(ステップST14)。
判定部914は、この判定結果を制御部915に供給する。
そして、制御部915は、印刷制限枚数PRCの印刷を印刷実行部902に実行させる(ステップST15)。その後、制御部915は、印刷制限枚数PRCの印刷が終了すると(ステップST16)、残りの枚数の印刷を行うか否かを表示部916Aに表示させる(ステップST17)。
この場合、制御部915は、図7(b)に示すように、表示部916Aの表示画面に、「残りの枚数の印刷を行いますか」とのメッセージを表示させ、印刷制限枚数PRCを超えての印刷の可否をユーザに問い合わせる。
そして、制御部915は、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると(ステップST18)、残りの枚数の印刷を印刷実行部912に実行させる(ステップST19)。
一方、制御部915は、ステップST18においてユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を印刷実行部912に実行させない。この場合、残りの印刷ジョブは削除する(ステップST20)。
(第2印刷モードの動作)
次に、第2印刷モードの動作について図9に関連付けて説明する。
図9は、本第2の実施形態に係るプリンタの第2印刷モード時の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、プリンタ9Aは、ネットワーク3で中継された印刷ジョブを、受信部911により受信するとともに(ステップST21)、通信端末5を識別する識別情報IDTを受信する(ステップST22)。
受信部911は、受信した印刷ジョブを復元し、印刷枚数に関する情報等を含む印刷ジョブを、例えば判定部914、制御部915、印刷実行部912に供給する。
判定部914は、受信した印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJ及び識別情報IDTを把握する(ステップST23)。
そして、判定部914が、通信端末5において、受信部911により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部903に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えているか否かを判定する(ステップST24)。
判定部914は、この判定結果を制御部915に供給する。
制御部915は、通信端末5において、受信部911により受信された印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていると判定されると、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部906Aに表示させる(ステップST25)。
この場合、制御部915は、図7(a)に示すように、表示部916Aの表示画面に、例えば「印刷制限枚数を超えて印刷を行いますか」とのメッセージを表示させ、印刷制限枚数PRCを超えての印刷の可否をユーザに問い合わせる。
そして、制御部915は、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると(ステップST26)、印刷制限枚数PRCを超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を印刷実行部912に実行させる(ステップST27)。
一方、制御部915は、ステップST26においてユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、印刷制限枚数PRCを超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を印刷実行部912に実行させない。この場合、印刷ジョブは削除する(ステップST28)。
以上説明したように、本第2の実施形態によれば、通信端末5とネットワーク3を介して通信可能なプリンタ9Aは、報知部916と、通信端末5からネットワーク3を介して送信された印刷ジョブPJBを受信するとともに、通信端末5を識別する識別情報IDTを受信する受信部911と、受信部911により受信された印刷ジョブPJBに従って印刷を実行する印刷実行部912と、所定期間TPP当たりの印刷ジョブPJBの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、識別情報に対応付けて記録された記録部913と、通信端末5において、受信部911により受信された印刷ジョブPJBが示す印刷枚数の所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えているか否かを判定する判定部914と、判定部914により枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えていると判定された場合、受信部911により受信された印刷ジョブを保持部917に保持させるとともに、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを報知部916により報知させる制御部915と、を備える。
従って、本第2の実施形態によれば、プリンタ9Aは、上述した印刷制限枚数に関連した制御を行うことにより、例えばプリンタの使用者(保有者)が意図しない印刷ジョブを繰り返し受信し、印刷指示を受けた場合に、印刷を行うか否かの選択を行うことができる。このため、意図しない枚数の印刷を抑止することができるという利点を有する。
また、本第2の実施形態によれば、報知部916は、表示部916Aを含み、制御部915は、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部916Aに表示させる。
これにより、ユーザは、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを即応的に容易に決定することができ、現在の状況を確実に把握することができ、ひいてはユーザの利便性を高めることが可能となる。
また、本第2の実施形態によれば、制御部915は、印刷制限枚数PRCを超えて印刷する場合、保持部917に保持された印刷ジョブを読み出し、読み出した印刷ジョブの印刷を印刷実行部912に実行させる。また、制御部915は、印刷制限枚数PRCを超えて印刷しない場合、保持部917に保持された印刷ジョブを削除する。
これにより、意図しない印刷ジョブを繰り返し受信し、印刷指示を受けた場合に、印刷ジョブを削除したり、印刷を行うか否かの選択を行うことができる。
また、本第2の実施形態によれば、制御部915は、印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えている場合、印刷制限枚数PRCの印刷を印刷実行部912に実行させた後、残りの枚数の印刷を行うか否かを表示部916Aに表示させ、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を印刷実行部912に実行させ、ユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を印刷実行部912に実行させず、保持部917に保持された残りの印刷ジョブを削除する。
これにより、印刷制限枚数PRCを超える印刷ジョブが示す枚数の印刷はユーザの意図に従ってその実行を決定することができ、印刷ジョブを削除したり、意図しない印刷を行うか否かの選択を行うことができ、意図しない印刷を回避することができ、ひいては意図する印刷を行うことができる。
また、本第2の実施形態によれば、制御部915は、印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間TPPにおける累積枚数ACNが、記録部913に記録された枚数制限情報が示す印刷制限枚数PRCを超えている場合、印刷制限枚数PRCを超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を行うか否かを表示部916Aに表示させ、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると、印刷制限枚数PRCを超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を印刷実行部912に実行させ、ユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、印刷制限枚数PRCを超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を印刷実行部912に実行させず、保持部917に保持された印刷ジョブを削除する。
これにより、印刷制限枚数PRCを超える印刷ジョブが示す枚数の印刷はユーザの意図に従ってその実行を決定することができ、印刷ジョブを削除したり、意図しない印刷を行うか否かの選択を行うことができ、意図しない印刷を回避することができ、ひいては意図する印刷を行うことができる。
また、本第2の実施形態において、判定部914は、予め設定しておいた通信端末5から送信された印刷ジョブが示す印刷枚数は所定期間TPPにおける累積枚数ACNに含めないように構成することも可能である。
これにより、特定のユーザの利便性を高めることが可能となっている。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本第3の実施形態が上述した第1の実施形態と異なる点は以下の通りである。
上述した第1の実施形態においては、所定期間TPPにおける、同じ通信端末5−aからの印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNに対して印刷制限枚数PRCを設定し、同じ通信端末5からの印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブを消去(削除)する。
これに対して、第3の実施形態においては、プリンタ9Bは、印刷ジョブ当たりまたは同じ通信端末毎に印刷制限枚数を設けるのではなく、図10の概念図に示すように、所定期間TPPにおける、送信機能TMF毎の印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNに対して印刷制限枚数PRCを設定し、送信機能TMF毎の印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブPBJを削除する。
なお、第4の実施形態では、後述するように、送信機能TMF毎の印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブを直ちに削除しないで、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部等を介して報知し、ユーザの指示に従い印刷を実行するかしないかを制御する。印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行わない場合に受信した印刷ジョブPJBを消去(削除)する。
本第3の実施形態において、通信端末5が所定の送信機能TMFにより印刷ジョブPJBをプリンタ9Bに送信するが、この印刷ジョブPJBの送信とともに、印刷ジョブPJBを送信した送信機能TMFを識別することができる識別情報IDFが送信され、ネットワーク3で中継されてプリンタ9Bで印刷ジョブPJBとともに受信される。
前述したように、プリンタ9Bに対して印刷ジョブを送信する送信機能としては、インターネット対応のメールプリント機能、電話回線対応のFAX,ネットワークで共有設定されるネットワークプリンタ、スマートフォンからの直接印刷を実現する無線LAN対応のWifiダイレクト、パーソナルコンピュータ(PC)に直接接続されるUSB等を例示することができる。
図10の例は、送信機能がFAXの場合であり、この場合、識別情報IDFはFAXを示す情報である。
図10の例では、所定期間TPPは、「12時間」、「1日」、「1週間(7日)」等に適宜設定される。そして、送信機能FAXの印刷制限枚数PRCは、「100枚」に設定される。
図10の例では、所定期間TPP内に、送信機能FAXにより小刻みに印刷枚数NBPJ11が10枚の第1印刷ジョブPJB11、印刷枚数NBPJ12が30枚の第2印刷ジョブPJB12、印刷枚数NBPJ13が20枚の第3印刷ジョブPJB13、印刷枚数NBPJ14が40枚の第4印刷ジョブPJB14が送信されてきて、既に累積枚数ACN,100枚の印刷が行われている。
そしてさらに、所定期間TPP内に,送信機能FAXにより印刷枚数NBPJ15が40枚の第5印刷ジョブPJB15が送信されてきたが、この第5印刷ジョブPJB15を受信する以前に、第1〜第4印刷ジョブPJB11〜PJB14の印刷の累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCの100枚に達していることから、第5印刷ジョブPJB15はその印刷が印刷制限枚数PRCの100枚を超えることになる。
従って、本第3の実施形態においては、受信した第5印刷ジョブPJB15は消去(削除)されることになる。
なお、第4の実施形態においては、後述するように、受信した第5印刷ジョブPJB15を削除しないで、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部等を介して報知し、ユーザの指示に従い印刷を実行するかしないかが制御される。印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行わない場合に受信した印刷ジョブが削除される。
図11は、本第3の実施形態に係るプリンタ9Bの要部の構成例を示すブロック図である。
図11のプリンタ9Bは、受信部901B、印刷実行部902、記録部903B、判定部904、消去部905、更新部906、及び操作部907を含んで構成されている。
図11のプリンタ9Bは、受信する識別情報が通信端末の識別情報IDTから送信機能の識別情報IDFに代わった以外は、各部の構成及び機能は、図3のプリンタ9と同様であることから、その詳細な構成、機能、動作については省略する。
なお、本第3の実施形態においては、記録部903Bに記録された枚数制限情報である印刷制限枚数PRCは、例えば、下記のように、印刷ジョブの送信機能毎に設定される。
例えば、
メールプリント機能(インターネット):印刷制限枚数(PRC)10枚、
FAX:印刷制限枚数(PRC)100枚、
ネットワークプリンタ:印刷制限枚数(PRC)200枚、
Wifiダイレクト:印刷制限枚数(RPC)15枚
本第3の実施形態によれば、上述した第1の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
本第4の実施形態が上述した第2の実施形態と異なる点は、上述した第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点と同様であり、以下の通りである。
上述した第2の実施形態においては、所定期間TPPにおける、同じ通信端末5−aからの印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNに対して印刷制限枚数PRCを設定し、同じ通信端末5からの印刷ジョブが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブを直ちに削除しないで、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部等を介して報知し、ユーザの指示に従い印刷を実行するかしないかを制御する。印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行わない場合に受信した印刷ジョブPJBを削除する。
これに対して、第4の実施形態においては、プリンタ9Cは、印刷ジョブ当たりまたは同じ通信端末毎に印刷制限枚数を設けるのではなく、図10の概念図に示すように、所定期間TPPにおける、送信機能TMF毎の印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNに対して印刷制限枚数PRCを設定する。そして、プリンタ9Cは、送信機能TMF毎の印刷ジョブPJBが示す印刷枚数NBPJの累積枚数ACNが印刷制限枚数PRCを超えている場合、受信した印刷ジョブを直ちに削除しないで、印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行うか否かを表示部等を介して報知し、ユーザの指示に従い印刷を実行するかしないかを制御する。印刷制限枚数PRCを超えて印刷を行わない場合に受信した印刷ジョブPJBを削除する。
本第4の実施形態においても、上述した第3の実施形態と同様に、通信端末5が所定の送信機能TMFにより印刷ジョブPJBをプリンタ9に送信するが、この印刷ジョブPJBの送信とともに、印刷ジョブPJBを送信した送信機能TMFを識別することができる識別情報IDFが送信され、ネットワーク3で中継されてプリンタ9Bで印刷ジョブPJBとともに受信される。
前述したように、プリンタ9Cに対して印刷ジョブを送信する送信機能としては、インターネット対応のメールプリント機能、電話回線対応のFAX,ネットワークで共有設定されるネットワークプリンタ、スマートフォンからの直接印刷を実現する無線LAN対応のWifiダイレクト、パーソナルコンピュータ(PC)に直接接続されるUSB等を例示することができる。
図10の例は、送信機能がFAXの場合であり、この場合、識別情報IDFはFAXを示す情報である。図10の説明は第3の実施形態で行っていることから、ここではその説明は省略する。
図12は、本第4の実施形態に係るプリンタ9Bの要部の構成例を示すブロック図である。
図12のプリンタ9Cは、受信部911C、印刷実行部912、記録部913C、判定部914C、制御部915、報知部916、保持部917、更新部918、印刷枚数係数部919、及び操作部920を含んで構成されている。
図12のプリンタ9Cは、受信する識別情報が通信端末の識別情報IDTから送信機能の識別情報IDFに代わった以外は、各部の構成及び機能は、図6のプリンタ9Aと同様であることから、その詳細な構成、機能、動作については省略する。
なお、本第4の実施形態においては、記録部913Cに記録された枚数制限情報である印刷制限枚数PRCは、例えば、第3の実施形態と同様に、下記のように、印刷ジョブの送信機能毎に設定される。
例えば、
メールプリント機能(インターネット):印刷制限枚数(PRC)10枚、
FAX:印刷制限枚数(PRC)100枚、
ネットワークプリンタ:印刷制限枚数(PRC)200枚、
Wifiダイレクト:印刷制限枚数(RPC)15枚
印刷ジョブが送信される送信機能の種別は、印刷ジョブを受信する際に使用するハードウェアや通信規格により判定できる。また、通信を確立する際に、相互に相手の機器に関する情報を送受し合う場合は、その情報によっても判定できる。
例えば、印刷ジョブが送信される送信機能の種別は、受信に用いるハードウェアの規格により判定できる。また、受信に用いられる通信プロトコルで判定してもよい。さらに、受信する印刷ジョブのデータ形式で判定してもよい。さらに、印刷ジョブに含まれる通信端末の情報で判定してもよい。
具体的には、プリンタ9Cが、受信に使用するハードウェアとして、異なる通信規格に対応したものや、異なる周波数帯に対応したものなどを複数備えている場合、それらのうちどのハードウェアを用いて受信したかで判定できる。これと同様に、プリンタ9Cが複数の通信プロトコルを用いて受信できる場合、それらのうちどの通信プロトコルを用いて受信したかで判定できる。また、通信プロトコルで通信を確立する際に利用する通信対象に関する情報を使用して判定してもよい。印刷ジョブに含まれる印刷されるデータは、そのデータを作成したソフトウェアにより異なる形式である場合があるため、データの形式で判定ができる。また、印刷ジョブの中に、印刷ジョブを生成したソフトウェアの名前やバージョン情報が含まれていれば、それらによっても判定できる。
以上のいずれか、あるいは2以上を組み合わせて、送信機能が、メールプリント機能、FAX、ネットワークプリンタ、およびWifiダイレクトのいずれであるかを判定できる。
本第4の実施形態によれば、上述した第2の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
なお、以上詳細に説明した方法は、上記手順に応じたプログラムとして形成し、CPU等のコンピュータで実行するように構成することも可能である。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
1・・・印刷ジョブプリントシステム、3・・・ネットワーク、5・・・通信端末(送信側装置)、7・・・管理装置、9,9B・・・プリンタ、901,901B・・・受信部、902・・・印刷実行部、903,903B・・・記録部、904,904B・・・判定部、905・・・消去部、906・・・更新部、907・・・操作部、9A,9C・・・プリンタ、911,911C・・・受信部、912・・・印刷実行部、913,913C・・・記録部、914,914C・・・判定部、915・・・制御部、916・・・報知部、916A・・・表示部、917・・・保持部、918・・・更新部、919・・・印刷枚数係数部、920・・・操作部。

Claims (16)

  1. 通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、
    前記通信端末から前記ネットワークを介して送信された印刷ジョブを受信するとともに、前記通信端末を識別する識別情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部と、
    所定期間当たりの前記印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、前記識別情報に対応付けて記録された記録部と、
    前記通信端末において、前記受信部により受信された前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記記録部に記録された前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えていると判定された場合、前記受信部により受信された前記印刷ジョブを消去する消去部と、
    を備えるプリンタ。
  2. 通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、
    報知部と、
    前記通信端末から前記ネットワークを介して送信された印刷ジョブを受信するとともに、前記通信端末を識別する識別情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部と、
    所定期間当たりの前記印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、前記識別情報に対応付けて記録された記録部と、
    前記通信端末において、前記受信部により受信された前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記記録部に記録された前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えていると判定された場合、前記受信部により受信された前記印刷ジョブを保持部に保持させるとともに、当該印刷制限枚数を超えて印刷を行うか否かを前記報知部により報知させる制御部と、
    を備えるプリンタ。
  3. 前記報知部は、表示部を含み、
    前記制御部は、
    前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えて印刷を行うか否かを前記表示部に表示させる、
    請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記制御部は、
    前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えて印刷する場合、前記保持部に保持された前記印刷ジョブを読み出し、読み出した前記印刷ジョブの印刷を前記印刷実行部に実行させ、前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えて印刷しない場合、前記保持部に保持された前記印刷ジョブを削除する
    請求項2または3に記載のプリンタ。
  5. 前記制御部は、
    前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えている場合、当該印刷制限枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させた後、残りの枚数の印刷を行うか否かを前記表示部に表示させ、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させ、ユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させず、前記保持部に保持された残りの印刷ジョブを削除する、
    請求項2または3に記載のプリンタ。
  6. 前記制御部は、
    前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えている場合、印刷制限枚数を超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を行うか否かを前記表示部に表示させ、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると、前記印刷制限枚数を超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させ、ユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、印刷制限枚数を超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させず、前記保持部に保持された印刷ジョブを削除する、
    請求項2または3に記載のプリンタ。
  7. 前記記録部に記録された枚数制限情報は更新可能である
    請求項1から6のいずれか1項に記載のプリンタ。
  8. 通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、
    前記通信端末から所定の送信機能により前記ネットワークを介して送信された印刷ジョブを受信するとともに、前記送信機能を識別する識別情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部と、
    所定期間当たりの前記印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、前記識別情報に対応付けて記録された記録部と、
    前記送信機能において、前記受信部により受信された前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記記録部に記録された前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えていると判定された場合、前記受信部により受信された前記印刷ジョブを消去する消去部と、
    を備えるプリンタ。
  9. 通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、
    報知部と、
    前記通信端末から所定の送信機能により前記ネットワークを介して送信された印刷ジョブを受信するとともに、前記送信機能を識別する識別情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記印刷ジョブに従って印刷を実行する印刷実行部と、
    所定期間当たりの前記印刷ジョブの印刷枚数の制限を示す枚数制限情報が、前記識別情報に対応付けて記録された記録部と、
    前記送信機能において、前記受信部により受信された前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記記録部に記録された前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えていると判定された場合、前記受信部により受信された前記印刷ジョブを保持部に保持させるとともに、当該印刷制限枚数を超えて印刷を行うか否かを前記報知部により報知させる制御部と、
    を備えるプリンタ。
  10. 前記報知部は、表示部を含み、
    前記制御部は、
    前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えて印刷を行うか否かを前記表示部に表示させる、
    請求項9に記載のプリンタ。
  11. 前記制御部は、
    前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えて印刷する場合、前記保持部に保持された前記印刷ジョブを読み出し、読み出した前記印刷ジョブの印刷を前記印刷実行部に実行させ、前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えて印刷しない場合、前記保持部に保持された前記印刷ジョブを削除する
    請求項9または10に記載のプリンタ。
  12. 前記制御部は、
    前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えている場合、当該印刷制限枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させた後、残りの枚数の印刷を行うか否かを前記表示部に表示させ、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させ、ユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、残りの枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させず、前記保持部に保持された残りの印刷ジョブを削除する、
    請求項9または10に記載のプリンタ。
  13. 前記制御部は、
    前記印刷ジョブが示す印刷枚数の所定期間における累積枚数が、前記枚数制限情報が示す印刷制限枚数を超えている場合、印刷制限枚数を超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を行うか否かを前記表示部に表示させ、ユーザから印刷を行う旨の指示を受けると、前記印刷制限枚数を超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させ、ユーザから印刷を行わない旨の指示を受けると、印刷制限枚数を超える、現在受信されている印刷ジョブが示す枚数の印刷を前記印刷実行部に実行させず、前記保持部に保持された印刷ジョブを削除する、
    請求項9または10に記載のプリンタ。
  14. 前記記録部に記録された枚数制限情報は更新可能である
    請求項8から13のいずれか1項に記載のプリンタ。
  15. 前記判定部は、
    予め設定しておいた通信端末から送信された印刷ジョブが示す印刷枚数は所定期間における累積枚数に含めない
    請求項8から14のいずれか1項に記載のプリンタ。
  16. 通信端末と、
    前記通信端末と通信可能な請求項1から15のいずれか1項に記載のプリンタと、
    を備えたプリントシステム。
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