JP2016187852A - 切削装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの外周および内周を心ずれないように高精度で切削加工することが可能な切削装置を提供する。【解決手段】ワーク3の両端に当接させることによりワーク3を回転可能に支持可能な一対の心押しセンタ2a,2bを備えている、切削装置Aであって、一対の心押しセンタ2a,2bのうち、少なくとも一方の心押しセンタ2bには、この心押しセンタ2bの基端側から先端側に切削工具4Cを挿通させることが可能な貫通孔20が設けられ、この貫通孔20に挿通された切削工具4Cをワーク3に形成されている孔部36または凹部内に進入させることにより、孔部36または凹部の内周切削が可能とされている。【選択図】 図1
Description
本発明は、切削装置に関する。
本発明でいう切削とは、研削をも含む広義の概念である。したがって、研削砥石を用いてワークを研削する研削装置も本発明でいう切削装置に含まれる。
本発明でいう切削とは、研削をも含む広義の概念である。したがって、研削砥石を用いてワークを研削する研削装置も本発明でいう切削装置に含まれる。
切削装置の一例として、図3に示すようなものがある(たとえば、特許文献1を参照)。
同図に示す切削装置Aeにおいては、ベッド10上に載設されたテーブル11上に、主軸台12aおよび心押台12bが設けられている。これらには互いに対向する一対の心押しセンタ2a,2bが設けられており、これら心押しセンタ2a,2bの先端部をワーク3の両端部に当接させることにより、ワーク3を支持させて回転させ、かつ切削工具4Aを用いてワーク3の切削加工が可能とされている。
同図に示す切削装置Aeにおいては、ベッド10上に載設されたテーブル11上に、主軸台12aおよび心押台12bが設けられている。これらには互いに対向する一対の心押しセンタ2a,2bが設けられており、これら心押しセンタ2a,2bの先端部をワーク3の両端部に当接させることにより、ワーク3を支持させて回転させ、かつ切削工具4Aを用いてワーク3の切削加工が可能とされている。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、ワーク3の種類によっては、ワーク3の外径の寸法精度に加え、ワーク3に設けられた孔部または凹部の内径の寸法精度も高い状態に仕上げたい場合がある。ところが、前記従来技術においては、そのような要請に的確に応えることができず、ワーク3の外周と内周とがいわゆる心ずれ状態となる虞がある。
この点を、図4を参照して具体的に説明する。
図4に示すワーク3は、たとえばCVT(車両用の自動変速機)のベルト巻き掛け用のプーリを構成するシーブの原型品またはその中間品である。このワーク3を加工する場合、まず同図(a)に示すように、ワーク3の両端部を一対の心押しセンタ2a,2b間に支持させて回転させ、切削工具4Aを用いて外周面37を切削する。この切削は、次工程でワーク3を適切に支持させるための工程であり、いわゆる中仕上げの加工である。次いで、同図(b)に示すように、先程切削した外周面37をチャック9によって挟み、ワーク3を片持ち状態に支持する。このことにより、ワーク3の一端部に設けられている孔部38の内周を、切削工具4Bを用いて切削する。その後は、同図(c),(d)に示すように、ワーク3の支持の仕方を変えて、ワーク3の外周面37,37aを順次切削し、これらの部分の本仕上げを行なう。
図4に示すワーク3は、たとえばCVT(車両用の自動変速機)のベルト巻き掛け用のプーリを構成するシーブの原型品またはその中間品である。このワーク3を加工する場合、まず同図(a)に示すように、ワーク3の両端部を一対の心押しセンタ2a,2b間に支持させて回転させ、切削工具4Aを用いて外周面37を切削する。この切削は、次工程でワーク3を適切に支持させるための工程であり、いわゆる中仕上げの加工である。次いで、同図(b)に示すように、先程切削した外周面37をチャック9によって挟み、ワーク3を片持ち状態に支持する。このことにより、ワーク3の一端部に設けられている孔部38の内周を、切削工具4Bを用いて切削する。その後は、同図(c),(d)に示すように、ワーク3の支持の仕方を変えて、ワーク3の外周面37,37aを順次切削し、これらの部分の本仕上げを行なう。
前記した一連の工程においては、図4(c),(d)におけるワーク3の支持の仕方と、同図(b)におけるワーク3の支持の仕方とは相違している。同図(b)におけるワーク3の回転中心Caは、実質的にはワーク3の外周面37の中心軸である。このため、回転中心Caと、同図(c),(d)におけるワーク3の回転中心Cbとは一致せず、いわゆる心ずれ状態となる虞がある。これでは、ワーク3の全体を高い寸法精度に仕上げることが困難となる。
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、ワークの外周および内周を心ずれないように高精度で切削加工することが可能な切削装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される切削装置は、ワークの両端に当接させることにより前記ワークを回転可能に支持可能な一対の心押しセンタを備えている、切削装置であって、前記一対の心押しセンタのうち、少なくとも一方の心押しセンタには、この心押しセンタの基端側から先端側に切削工具を挿通させることが可能な貫通孔が設けられており、この貫通孔に挿通された切削工具を前記ワークに形成されている孔部または凹部内に進入させることにより、前記孔部または凹部の内周切削が可能とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、ワークに形成されている孔部または凹部の内周切削を行なう場合には、従来技術とは異なり、ワークの外周面をチャックに挟ませる必要はなく、一対の心押しセンタによってワークの両端を支持した状態に設定すればよいこととなる。一方、ワークの外周面を加工する際にも、一対の心押しセンタによってワークの両端を支持させればよい。このため、ワークの外周および内周のいずれを切削する場合においても、ワークの支持の仕方を同一に揃えることができる。その結果、ワークの外周および内周の双方を互いに心ずれのない状態、または少ない状態に高精度で切削加工することが可能となり、ワークを切削して得られる製品の寸法精度を高めることができる。
第2に、ワークの内周切削を行なう場合と、外周切削を行なう場合とで、ワークの支持の仕方を変える必要がなくなり、または少なくなるため、ワークの切削作業効率を高めることも可能となる。
第1に、ワークに形成されている孔部または凹部の内周切削を行なう場合には、従来技術とは異なり、ワークの外周面をチャックに挟ませる必要はなく、一対の心押しセンタによってワークの両端を支持した状態に設定すればよいこととなる。一方、ワークの外周面を加工する際にも、一対の心押しセンタによってワークの両端を支持させればよい。このため、ワークの外周および内周のいずれを切削する場合においても、ワークの支持の仕方を同一に揃えることができる。その結果、ワークの外周および内周の双方を互いに心ずれのない状態、または少ない状態に高精度で切削加工することが可能となり、ワークを切削して得られる製品の寸法精度を高めることができる。
第2に、ワークの内周切削を行なう場合と、外周切削を行なう場合とで、ワークの支持の仕方を変える必要がなくなり、または少なくなるため、ワークの切削作業効率を高めることも可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
なお、便宜上、図1および図2において、図3に示した従来技術と同一または類似の要素には、従来技術と同一の符号を付すこととする。
なお、便宜上、図1および図2において、図3に示した従来技術と同一または類似の要素には、従来技術と同一の符号を付すこととする。
図1(a)に示す切削装置Aは、後述する心押しセンタ2bおよび切削工具4C用の支持移動装置5を除き、全体の基本的な構成は、特許文献1などに記載された従来既知のものと同様である。このため、全体の基本的な構成自体の説明は簡単にする。
本実施形態の切削装置Aは、ベッド10上に載設されたテーブル11上に、主軸台12aおよび心押台12bが設けられており、心押台12bは、主軸台12aと対向する方向
にスライド自在である。主軸台12aおよび心押台12bには、一対の心押しセンタ2a,2bが互いに対向して設けられている。
一方の心押しセンタ2aは、図示されていない駆動機構によってその中心軸周りに駆動回転自在であり、先端部の形状は円錐状である。
これに対し、他方の心押しセンタ2bは、その中心軸周りに従動回転可能であり(ただし、駆動機構を利用して駆動回転可能とすることも可)、先端部の形状は円錐台状である。この心押しセンタ2bには、軸長方向に延びる貫通孔20が設けられている。この貫通孔20は、後述するように、ワーク3の内周面30を切削するための切削工具4Cを挿通させるための部分である。
にスライド自在である。主軸台12aおよび心押台12bには、一対の心押しセンタ2a,2bが互いに対向して設けられている。
一方の心押しセンタ2aは、図示されていない駆動機構によってその中心軸周りに駆動回転自在であり、先端部の形状は円錐状である。
これに対し、他方の心押しセンタ2bは、その中心軸周りに従動回転可能であり(ただし、駆動機構を利用して駆動回転可能とすることも可)、先端部の形状は円錐台状である。この心押しセンタ2bには、軸長方向に延びる貫通孔20が設けられている。この貫通孔20は、後述するように、ワーク3の内周面30を切削するための切削工具4Cを挿通させるための部分である。
心押台12bには、切削工具4Cを支持して移動可能とする切削工具用の支持移動装置5が設けられている。この支持移動装置5は、心押しセンタ2bの基端部側から先端部側に向けて切削工具4Cを貫通孔20に挿通させた状態(図2も参照)で、この切削工具4Cの基端部側を支持し、かつこの切削工具4Cを前記軸長方向およびこれとは交差する方向に変位可能とするものである。切削工具4Cを前記方向に変位させるための手段としては、手動操作方式または電動駆動方式のいずれであってもよい。図面では省略されているが、この切削装置Aには、別の切削工具4Aを支持して変位させることにより、ワーク3の外周切削を可能とする切削工具4A用の支持移動装置も別途設けられている。
なお、切削とは、既述したとおり、研削も含む概念であるため、切削工具4A,4Cは、バイトおよび研削砥石(砥石車)のいずれであってもよい。
なお、切削とは、既述したとおり、研削も含む概念であるため、切削工具4A,4Cは、バイトおよび研削砥石(砥石車)のいずれであってもよい。
次に、前記した切削装置Aの作用について説明する。
まず、本実施形態におけるワーク3は、前記従来技術と同様に、CVTのプーリを構成するシーブの原型品またはその中間品である。図1(b),(c)によく表われているように、ワーク3には、孔部35,36が予め設けられており、これらの孔部35,36の開口部に一対の心押しセンタ2a,2bの先端部を嵌入させることにより、切削装置Aへのワーク3のセッティングが行なわれる。
ワーク3の孔部36の内周切削を行なう場合には、図1(b)を参照して先に述べたように、切削工具4Cを貫通孔20に挿通させた状態でワーク3を回転させ、切削工具4Cの砥石部分40または刃先部分を内周面30に接触させればよい。本実施形態においては、孔部36の内周に部分的に内径が小さくされた段部33(幅Wの部分)が予め形成されており、この段部33の内周面30を切削することによって、孔部36の最小内径を所望の寸法に仕上げるようになっている。
ワーク3のたとえば外周面31を切削する場合には、図1(c)に示したように、切削工具4Aを利用する。この場合、ワーク3の支持の仕方は、図1(b)に示した場合と同じでよい。このため、ワーク3の内周および外周をそれぞれ切削する際のワーク3の回転中心C1,C2は、正確に一致することとなり、ワーク3の加工精度を高めることが可能となる。
ワーク3の複数箇所を加工する際には、前記したように、ワーク3の支持の仕方を変更する必要が無くなり、または少なくなる。このため、作業効率をよくすることも可能となる。さらに、外周面31と内周面30とを同時に加工するなど、外周切削と内周切削とを同時に実行することも可能である。このことにより、作業効率を一層高め、ワーク3の加工時間を短縮して生産性を高めることができる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る切削装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態では、一対の心押しセンタ2a,2bのうち、一方の心押しセンタ2bのみに切削工具を挿通させるための貫通孔20を設けているが、本発明はこれに限定されない。本発明においては、上述の実施形態とは反対に、他方の心押しセンタ2aのみに貫通孔20を設けた構成、あるいは一対の心押しセンタ2a,2bの双方に貫通孔20を設けた構成とすることも可能である。
A 切削装置
2a,2b 心押しセンタ
20 貫通孔
3 ワーク
30 内周面
36 孔部(ワークの)
4A〜4C 切削工具
5 切削工具用の支持移動装置
2a,2b 心押しセンタ
20 貫通孔
3 ワーク
30 内周面
36 孔部(ワークの)
4A〜4C 切削工具
5 切削工具用の支持移動装置
Claims (1)
- ワークの両端に当接させることにより前記ワークを回転可能に支持可能な一対の心押しセンタを備えている、切削装置であって、
前記一対の心押しセンタのうち、少なくとも一方の心押しセンタには、この心押しセンタの基端側から先端側に切削工具を挿通させることが可能な貫通孔が設けられており、
この貫通孔に挿通された切削工具を前記ワークに形成されている孔部または凹部内に進入させることにより、前記孔部または凹部の内周切削が可能とされていることを特徴とする、切削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015068734A JP2016187852A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015068734A JP2016187852A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 切削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016187852A true JP2016187852A (ja) | 2016-11-04 |
Family
ID=57239337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015068734A Pending JP2016187852A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 切削装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016187852A (ja) |
-
2015
- 2015-03-30 JP JP2015068734A patent/JP2016187852A/ja active Pending
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