JP2016187805A - 塗装方法、塗装システムおよび加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属管の外面塗装の前に金属管の外面を加熱する際に、安全で、エネルギー効率が高い加熱工程を行うことが可能な、塗装方法、塗装システムおよび加熱装置の提供を目的とする。【解決手段】本発明の塗装方法は、外面塗装の前に、金属管Pの外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する前処理工程と、前処理工程がなされた金属管Pの外面に塗布された下地材に赤外線を照射することにより、下地材を加熱して、金属管Pを加熱する加熱工程と、加熱された下地材の上に水系塗料を塗布する外面塗装工程とを備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、金属管の外面に外面塗装を行う際に用いられる、塗装方法、塗装システムおよび加熱装置に関する。
水道管等に用いられる鋳鉄管は、地中に埋設されるため、地下水等に対する耐食性が求められ、鋳鉄管の外面には防食塗装が施される。鋳鉄管外面の外面塗装は、鋳鉄管外面に塗料を塗る前に、鋳鉄管を塗装に必要な所定の温度、たとえば60〜90度に加熱する予熱工程を行った後に塗装が行なわれている。この予熱工程は、たとえば特許文献1に示されるように、鋳鉄管を温水に浸漬することにより行うことができる。温水浸漬による予熱工程は、鋳鉄管を収容可能な大きさの水槽を用意し、その水槽内に水を満たした後、水槽内の水を加熱した後、予熱する鋳鉄管を次々に入れて鋳鉄管を温水からの熱伝導により加熱する。
また、この予熱工程における、温水浸漬以外の方法としては、特許文献2には、熱風吹付けや赤外線照射を予熱手段として用いることができることが開示されている。熱風吹付けの場合は、鋳鉄管を収容可能なガス炉を用意し、そのガス炉内で燃焼した天然ガスなどの熱風を吹き付けることにより、加熱している。また、赤外線照射は、赤外線ヒーターなどにより雰囲気温度を高めて、鋳鉄管の周囲の空気からの熱伝導により鋳鉄管を加熱する。
特開2012−223695号公報 特開平8−141498号公報
上述した予熱手段のうち、温水浸漬については、鋳鉄管を加熱するために、水槽内に満たされた水を最初に低温状態から所定の温度(60〜90度)まで温める必要があり、水槽内の水の昇温に時間がかかってしまう。また、水槽内の水を最初に温めたり、水槽内の温水を所定の温度に保持し続ける必要があるため、エネルギー使用量が多い。また、複数の鋳鉄管を同じ温水に繰り返し浸漬するため、鋳鉄管の内面、外面の汚れにより温水が汚れる場合がある。そのため、温水浸漬後に鋳鉄管に汚れが付着する可能性があり、その汚れを除去する場合には、鋳鉄管を洗浄する必要がある。
また、熱風を吹き付けるガス炉は、天然ガス等を燃焼させる必要があり、エネルギー使用量が多いうえ、燃焼に伴う危険性や、COやNOxなどの有害物質が生じる問題もある。赤外線照射による予熱は、鋳鉄管の外面は赤外線を吸収しないため、鋳鉄管周囲の空気を赤外線照射により温めて、その周囲の空気からの熱伝導により鋳鉄管の外面を温めており、エネルギー効率が悪い。
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みて、上述したデメリットを解消し、かつ、金属管の外面塗装の前に金属管の外面を加熱する際に、安全で、エネルギー効率が高い加熱工程を行うことが可能な、塗装方法、塗装システムおよび加熱装置の提供を目的とする。
本発明の塗装方法は、金属管の外面に、外面塗装を行う塗装方法であって、前記塗装方法が、前記外面塗装の前に、前記金属管の外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する前処理工程と、前記前処理工程がなされた金属管の外面に塗布された前記下地材に赤外線を照射することにより、前記下地材を加熱して、前記金属管を加熱する加熱工程と、加熱された前記下地材の上に水系塗料を塗布する外面塗装工程とを備えることを特徴とする。
また、前記前処理工程が、前記金属管の表面に金属溶射被膜を形成する工程と、前記金属溶射被膜の表面に水系封孔処理剤を塗布する工程とを備え、前記下地材が、前記金属溶射被膜の表面に塗布された前記封孔処理剤であることが好ましい。
また、前記封孔処理剤を塗布する工程において、前記水系封孔処理剤が塗布され、前記加熱工程において、前記金属管の外面の温度が60〜90度となるように前記金属管が加熱されることが好ましい。
また、本発明の塗装システムは、金属管の外面に、外面塗装を行う塗装システムであって、前記塗装システムが、前記外面塗装の前に、前記金属管の外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する前処理装置と、前記前処理装置により金属管の外面に塗布された前記下地材に赤外線を照射することにより、前記下地材を加熱して、前記金属管を加熱する加熱装置と、加熱された前記下地材の上に水系塗料を塗布する外面塗装装置とを備えていることを特徴とする。
また、前記前処理装置が、前記金属管の表面に金属溶射被膜を形成する溶射装置と、前記金属溶射被膜の表面に水系封孔処理剤を塗布する封孔装置とを備え、前記下地材が、前記金属溶射被膜の表面に塗布された前記封孔処理剤であることが好ましい。
また、前記水系封孔処理剤が塗布され、前記加熱装置が、前記金属管の外面の温度が60〜90度となるように前記金属管を加熱するように構成されることが好ましい。
また、本発明の加熱装置は、金属管の外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する前処理装置から、前記下地材が塗布された金属管を導入する導入部と、前記下地材が塗布された金属管に赤外線を照射することにより、前記下地材を加熱して、前記金属管を加熱する赤外線照射部と、前記下地材が加熱された金属管に水系塗料を塗布する外面塗装装置に向けて、前記金属管を送出する送出部とを備えることを特徴とする。
また、前記赤外線照射部が、内部に金属管を収容可能な加熱炉と、前記加熱炉内に設けられた、複数の赤外線照射パネルと、前記導入部から前記加熱炉内へ、および前記加熱炉内から前記送出部へと前記金属管を搬送する搬送装置と、前記搬送装置により加熱炉内へ導入された金属管を支持する支持装置とを備え、前記支持装置が、前記金属管を前記金属管の軸回りに回転させるように構成されていることが好ましい。
また、前記支持装置が、前記金属管の両端を支持する第1および第2支持部を備え、前記第1および第2支持部の少なくともいずれか一方が、前記金属管の一方端の端面に向かって進退移動可能であり、前記金属管の一方端の端面に当接して前記金属管の一方端を支持する板状の当接部を有していることが好ましい。
また、前記当接部が、シリコンゴムにより形成されていることが好ましい。
本発明の塗装方法、塗装システムおよび加熱装置によれば、金属管の外面塗装の前に金属管の外面を加熱する際に、安全で、エネルギー効率が高い加熱工程を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態の塗装システムの概略ブロック図である。 本発明の一実施形態の加熱装置を示す、金属管の端面側から見た図である。 図2の加熱装置の加熱炉内において、金属管が昇降される様子を示す図である。 本発明の他の実施形態の加熱装置を示す概略図である。 本発明の他の実施形態における支持部を示す図である。 図5におけるA−A線断面図である。
以下、添付図面を参照し、本発明の塗装方法、塗装システムおよび加熱装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の塗装システムSの概略を示すブロック図である。図1に示されるように、本実施形態の塗装システムSは、外面塗装の前に、金属管の外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する前処理装置2と、前処理装置2により金属管の外面に塗布された下地材に赤外線を照射することにより、下地材を加熱して、金属管を加熱する加熱装置1と、加熱された下地材の上に水系塗料を塗布する外面塗装装置3とを備えている。
前処理装置2は、金属管の外面を塗装する一連のプロセスにおいて、外面塗装の前に処理を行う装置であり、図1に示されるように、加熱装置1の上流側に設けられている。前処理装置2は、加熱装置1により赤外線を照射する前に、赤外線を吸収可能な下地材を塗布するように構成されている。下地材は、加熱装置1における加熱を効率的に行うために、金属管の外面に塗布される。下地材は、赤外線を吸収可能で金属管への塗布が容易なものであれば、特に限定されない。下地材としては、各種塗料を用いることができるが、たとえば、常温で塗布および乾燥が可能な水系塗料を用いることができる。常温で塗布および乾燥が可能な水系塗料を用いることにより、前処理装置2での複雑な処理が不要となり、工程が簡略化する。
本実施形態では、前処理装置2は、図1に示されるように溶射装置21と封孔装置22とを備えている。溶射装置21は、金属管の表面に金属溶射被膜を形成する。金属溶射被膜は、たとえば金属溶射により亜鉛層とアルミニウム合金層とが混じり合ったZn−Al系擬合金層とすることができ、金属管の防食層を形成することができる。封孔装置22は、溶射装置21により形成された金属溶射被膜の気孔に封孔処理剤を塗布、充填する。封孔装置22により金属溶射被膜の気孔を封鎖し、腐食因子が金属管の表面に到達することを防止する。この場合、封孔装置22により塗布される封孔処理剤が、加熱装置1により照射される赤外線を吸収する下地材となる。封孔処理剤を下地材とした場合には、封孔処理剤が、加熱装置1からの赤外線照射を吸収する媒体となり、さらに、金属溶射被膜の気孔を封鎖することができるため、封孔処理と、赤外線照射前の下地材塗布プロセスとを同時に行うことができる。封孔処理剤としては、水系封孔処理剤、たとえば、アモルファスシリカ系封孔処理剤などを用いることができる。水系封孔処理剤は、金属管表面に常温で塗布することができ(溶射後に特別な加熱が不要)、下地材の塗布に余分なプロセスが必要なくなる。
加熱装置1は、金属管の外面塗装を行う前に、下地材が塗布された金属管の表面を、赤外線照射により塗装に必要な所定の温度、たとえば60〜90度に予備加熱する。図2に示されるように、本実施形態の加熱装置1は、下地材が塗布された金属管Pを導入する導入部11と、下地材が塗布された金属管Pに赤外線を照射することにより、下地材を加熱して、金属管Pを加熱する赤外線照射部12と、外面塗装装置3に向けて、金属管Pを送出する送出部13とを備えている。
導入部11は、図2に示されるように、下地材が塗布された金属管Pを前処理装置2から受け取り、赤外線照射部12へと金属管Pを導入する。本実施形態では、導入部11は、図2に示されるように、金属管Pを支持した状態で、赤外線照射部12に向かって前後進可能な移送装置11aを備えている。移送装置11aは、赤外線照射部12の搬送装置12a(コンベア)に向かって移動し、鉛直方向に上下動可能に構成されており、搬送装置12a上の金属管支持部12bに金属管Pを載置する。
赤外線照射部12は、図2および図3に示されるように、内部に金属管Pを収容可能な加熱炉12cと、加熱炉12c内に設けられた、複数の赤外線照射パネル12dと、導入部11から加熱炉12c内へ、および加熱炉12c内から送出部13へと金属管Pを搬送する搬送装置12aとを備えている。加熱炉12cは、加熱炉12c内で金属管Pを加熱するために、1つまたは複数の金属管Pを収容できるように構成されている。本実施形態では、加熱炉12c内に、3つの金属管Pが収容されているが、加熱炉12cが収容する金属管Pの数は特に限定されない。搬送装置12aは、図2に示されるように、たとえば金属管Pを支持可能な金属管支持部12bを複数有するコンベアであり、コンベアを駆動することにより、導入部11から導入される金属管Pが加熱炉12c内に搬送され、加熱が完了した金属管Pは送出部13に向かって搬送される。
赤外線照射パネル12dは、赤外線を照射して、金属管Pに塗布された下地材を加熱し、たとえば、金属管Pの外周を60〜90度まで加熱する。より具体的には、赤外線照射パネル12dは、触媒輻射パネルであり、触媒パネルと天然ガスとの間の反応により赤外線を照射し、同時に、赤外線照射部12に設けられたエア供給機構(図示せず)などにより、加熱炉12c内に熱風対流を生じさせる。赤外線照射パネル12dから照射される赤外線の波長は、たとえば2〜10μmであり、金属管Pは加熱装置1に入る前に外面に下地材が塗布されているので、下地材がこの波長領域の赤外線を吸収して、下地材の分子運動が励起され、下地材が加熱される。なお、赤外線照射パネル12dは、本実施形態では、図2に示されるように、金属管Pの上方に、一対の赤外線照射パネル12dが、金属管Pの軸方向に垂直な断面において逆V字状をなすように配置され、図3に示されるように、金属管Pの軸方向に複数(図3では9つ)設けられている。しかし、赤外線照射パネル12dは、金属管Pの下地材に赤外線を照射可能であれば、その形状や個数は限定されるものではない。
また、本実施形態では、図3に示されるように、搬送装置12aにより加熱炉12c内へ導入された金属管Pを赤外線加熱時に支持する支持装置12eを備えている。本実施形態では、支持装置12eは、搬送装置12a上から金属管Pを赤外線照射パネル12dへ向かって移動させ、赤外線照射後に搬送装置12aに向かって金属管Pを移動させるために、昇降可能に構成されている。本実施形態では、図3に示されるように、支持装置12eは、金属管Pの両端を支持する第1および第2支持部Su1、Su2と、第1および第2支持部Su1、Su2を昇降させる昇降部Uと、第1および第2支持部Su1、Su2を軸方向および軸回りに駆動する駆動部Dとを備えている。本実施形態では、図3に示されるように、第1および第2支持部Su1、Su2は、金属管Pの両端(受口、挿し口)に形成された開口に部分的に挿入され、金属管Pを支持する。第1および第2支持部Su1、Su2は、本実施形態では、略円錐台状に形成されているが、第1および第2支持部Su1、Su2の形状は特に限定されるものではない。本実施形態では、駆動部Dを駆動することにより、図3に二点鎖線で示すように、第1および第2支持部Su1、Su2が開口に向かって金属管Pの軸方向に移動すると、第1および第2支持部Su1、Su2の側面部が、金属管Pの開口の開口縁と当接して、第1および第2支持部Su1、Su2が金属管Pを支持して持ち上げるとともに、金属管Pを金属管Pの軸回りに回転させる。これにより、金属管Pの外周に均一に赤外線が照射される。なお、支持装置12eは、後述するように昇降部U等の昇降機構を設けずに、他の機構により金属管Pを昇降させてもよい。
送出部13は、図2に示されるように、加熱された金属管Pを加熱炉12cから外面塗装装置3へと金属管Pを送出する。本実施形態では、送出部13は、図2に示されるように、導入部11と基本的に同様の構造を有し、赤外線照射部12および外面塗装装置3に向かって前後進可能な移送装置13aを備えている。移送装置13aは、赤外線照射部12の搬送装置12a(コンベア)に向かって移動し、鉛直方向に上下動可能に構成されており、搬送装置12a上の金属管支持部12bから金属管Pを取り出す。
外面塗装装置3は、加熱された金属管Pの外面(下地材の上)に塗装をする装置である。外面塗装装置3は、公知の塗装装置を用いることができるため、詳細については省略する。外面塗装装置3において、加熱された下地材の上に、たとえばスプレーガン等の塗装手段により水系塗料が塗布される。水系塗料としては、たとえば、日本水道協会規格のJWWA K 139「水道用ダクタイル鉄管合成樹脂塗料」に規定される合成樹脂塗料を用いることができる。なお、外面塗装装置3において塗布される外面塗装は、たとえば、一次塗装をした後に、二次塗装をするなど、複数回の塗装を施してもよい。
つぎに、本実施形態の塗装方法を説明する。なお、以下に説明する塗装方法はあくまで一例であり、本発明の塗装方法は下記の実施形態に限定されるものではない。
まず、外面に塗装がされていない金属管Pを前処理装置2に移動させ、金属管Pの外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する(前処理工程)。前処理工程は、加熱装置1における赤外線照射部12から照射される赤外線を金属管Pが吸収できるように、前処理装置2により下地材が塗布される。なお、前処理工程が、溶射装置21による、金属管の表面に金属溶射被膜を形成する工程と、封孔装置22による、金属溶射被膜の表面に水系封孔処理剤を塗布する工程とを含む場合には、下地材の塗布と封孔処理とを同時に行うことができ、耐食性と加熱の際のエネルギー効率とを同時に向上させることができる。なお、前処理工程において、封孔処理剤を塗布する工程を行う場合、後の加熱工程で封孔処理剤を乾燥しながら、加熱することができるため、常温の水系封孔処理剤を塗布することができ、封孔処理剤を塗布する前に金属管Pを必ずしも予備加熱する必要がなく、下地材の塗布に余分なプロセスを省くことも可能となる。
前処理工程が完了すると、前処理装置2から加熱装置1に下地材が塗布された金属管Pが移送される。下地材が塗布された金属管Pは、導入部11の移送装置11aに載置された後、移送装置11aが駆動され、搬送装置12aの金属管支持部12bに載置される。搬送装置12aに載置された金属管Pは、順次加熱炉12c内に送り込まれる。加熱炉12c内に送り込まれた金属管Pは、支持装置12eの駆動部Dが駆動されて、金属管Pの両端の開口部が第1および第2支持部Su1、Su2により支持された後、昇降部Uにより赤外線照射パネル12dに向かって上昇する。金属管Pが上昇位置にあるときに、金属管Pは、加熱炉12c内で赤外線照射パネル12dにより赤外線が照射される。赤外線が金属管Pに向けて照射されると、前処理工程で塗布された、金属管Pの表面の下地材が赤外線を吸収し、下地材が加熱される。ここで、赤外線の照射は、単に金属管Pの周囲の雰囲気温度を高めるのに用いられるのではなく、下地材の分子運動を励起して、金属管Pの表面を直に加熱することができる。したがって、雰囲気温度からの熱伝導での加熱と比較して、迅速に金属管Pの表面温度を上げることができる。このため、金属管P1つあたりに消費されるエネルギー使用量を低減することができ、エネルギー効率を高めることができ、加熱工程の時間も短縮する。また、本実施形態では、赤外線の照射により、下地材の分子運動が励起されるとともに、加熱炉12c内での空気の対流により、金属管Pの加熱がより一層促進される。
加熱工程により、金属管Pの表面温度が60〜90度まで上昇すると、金属管Pは搬送装置12aにより加熱炉12c内から、送出部13の移送装置13aまで移送される。移送装置13aに移送された金属管Pは、次いで外面塗装装置3に移送される。外面塗装装置3における外面塗装工程では、表面温度が60〜90度まで上昇された金属管Pに合成樹脂塗装(一次塗装、二次塗装など)が施される。なお、金属管Pの内面塗装は、上述した一連の工程の前または後に行うことができる。
以上のように、上記実施形態の塗装方法によれば、加熱工程を赤外線照射により行っており、温水浸漬のように金属管に汚れが付着する危険性が低い。また、温水浸漬やガス炉を用いた加熱工程と比較して、エネルギー使用量が少ない。また、上記実施形態の塗装方法によると、炎を使用することがないため、安全であり、COやNOxのような有害物質の排出を減らすことができる。また、赤外線を吸収可能な下地材を前処理工程において予め塗布するため、赤外線が照射された下地材の分子運動が励起されて、迅速に金属管を加熱することができる。また、雰囲気温度を加熱して、雰囲気からの熱伝導に依存した従来の加熱方法とは異なり、金属管の外面の下地材を加熱しているため、金属管全体を昇温させる従来の方法に比べて、省エネ効果がある。また、金属管の外面の下地材が加熱される際に、金属管内面の温度は、外面と比較してそれほど上がらないため、金属管内面にコートされた樹脂コート(たとえば、金属管内面のモルタルライニングなどの内表面に施された樹脂塗装など)の劣化を防止することができる。
つぎに、図4〜図6を参照し、他の実施形態の加熱装置について説明する。なお、本実施形態の加熱装置は、上述した実施形態の加熱装置と同様に、上述した塗装方法および塗装システムに用いることができる。本実施形態の加熱装置を用いる塗装方法および塗装システムについては、基本的に上述した実施形態と同様であるため、その説明は省略する。以下、図1〜図3を用いて説明した実施形態の加熱装置と共通する点についての説明は基本的に省略し、相違点を中心に説明する。
図4に示されるように、本実施形態の加熱装置100には、上述した実施形態と同様に、前処理装置2により赤外線を吸収可能な下地材が塗布された金属管Pが導入され、加熱装置100によって、金属管Pに赤外線が照射され、下地材を介して金属管Pが加熱される。加熱装置100は、赤外線照射部12を備え、赤外線照射部12は、加熱炉12cと、複数の赤外線照射パネル12dと、搬送装置12a(図4においては図示を省略している)と、搬送装置12aにより加熱炉12c内へ導入された金属管Pを支持する支持装置12eとを備えている。支持装置12eは、図4に示されるように、金属管Pの両端を支持する第1および第2支持部Su1、Su2を備えている。本実施形態では、金属管Pの受口P1側に第1支持部Su1が、挿し口P2側に第2支持部Su2が設けられ、第1支持部Su1と、第2支持部Su2とにより、金属管Pを軸方向に挟み込んで金属管Pを支持するように構成されている。
本実施形態では、図4に示されるように、第1および第2支持部Su1、Su2の少なくともいずれか一方(本実施形態では第2支持部Su2)が、金属管Pの一方端(本実施形態では挿し口P2)の端面に向かって進退移動可能であり、金属管Pの一方端の端面に当接して金属管Pの一方端を支持する板状の当接部Cを有している。
当接部Cは、金属管Pの端面(たとえば、挿し口P2の端面)がその表面に当接するように構成されている。当接部Cの材料は特に限定されないが、金属管Pの端面の当接時に緩衝材となるように、当接部Cは、たとえば弾性を有するゴムまたは合成樹脂などの弾性材料により形成されることが好ましく、その中でも特にシリコンゴムにより形成されることが好ましい。当接部Cに弾性材料を用いた場合、金属管Pに当接したときに当接部Cが弾性変形してわずかに凹んで衝撃を吸収して金属管Pの端面の破損や傷を防止することができる。また、当接部Cとしてシリコンゴムを用いた場合、金属管Pの端面の当接時に緩衝材として機能するだけでなく、赤外線を照射したときに赤外線との反応性が低く、かつ耐熱性が高いため、当接部Cの長寿命化が可能となる。
当接部Cは、本実施形態では、図5に示されるように、金属管Pの外径よりも大きい径を有する円盤状に形成されているが、当接部Cは金属管Pの端面が当接可能であれば、その大きさ・形状は特に限定されるものではない。
当接部Cは、本実施形態では、図6に示されるように、当接部Cを着脱可能な基部Bにボルト等の固定手段によって取り付けられている。基部Bは駆動部Dに接続され、基部Bおよび当接部Cが、金属管Pの軸方向に進退するとともに、金属管Pの軸周りに回転できるように構成されている。また、本実施形態では、図5および図6に示されるように、第2支持部Su2は、金属管Pを支持する際に脱落を防止する脱落防止部Fを備えている。脱落防止部Fは、図5および図6に示されるように、基部Bの外周側に設けられ、当接部Cの表面から突出した位置に配置された脱落防止体Faを有している。脱落防止体Faは、本実施形態では、基部Bの外周側に設けられた固定部材Fbによって当接部Cとの間で挟持されている。本実施形態では、脱落防止体Faは当接部Cと別体として設けられているが、脱落防止体Faを当接部Cと一体成形しても構わない。また、本実施形態では、脱落防止体Faは、金属管Pの外周と対向する部位が、金属管Pの外周の形状に沿って形成された、扇状のブロック体として形成されているが、金属管Pの脱落を防止することができれば、他の形状であっても構わない。
脱落防止体Faは、本実施形態では、図5に示されるように、当接部Cの周方向に離間して複数(本実施形態では等間隔に3つ)設けられ、金属管Pの回転時に金属管Pが脱落しようとしても、金属管Pと接触して脱落を防止することができる。脱落防止体Faの材料は特に限定されず、当接部Cと同じ材料を用いることができる。
以上のように、本実施形態では、金属管Pを支持する支持部Su2が、金属管Pの一方端の端面に当接して金属管Pの一方端を支持する板状の当接部Cを有しているため、当接部Cが金属管Pの端面と当接して金属管Pを支持し、金属管Pの内面には接触しない。したがって、たとえば、金属管Pの内面にセメントモルタルライニングなどのライニング層が形成されている場合に、支持部Su2は金属管Pの内面と接触することがないので、金属管Pの内面のライニング層の破損や傷を防止することができる。なお、本実施形態では、金属管Pの受口P1側は金属管Pの内面側に挿入される第1支持部Su1が用いられ、金属管Pの挿し口P2側には板状の当接部Cを有する第2支持部Su2が用いられている。複数の金属管Pを接続する場合、金属管Pの受口P1側には、他の金属管の挿し口P2が受口P1の内側に挿し込まれ、セメントモルタルライニングなどのライニング層も形成されないため、金属管Pの内面側に挿入される第1支持部Su1を用いても、金属管Pの性能には影響をもたらさない。ただし、図4に示した本実施形態はあくまで一例であり、金属管Pの受口P1および挿し口P2の両側に板状の当接部Cを有する支持部を用いても構わない。
また、当接部Cがシリコンゴムにより形成されている場合、本実施形態のように赤外線を用いた加熱を行う際に、当接部Cが赤外線によって劣化しにくく、かつ、加熱炉12c内での熱にも強い。そのため、支持部の長寿命化が可能となり、装置全体のランニングコストを低減させることができる。
1、100 加熱装置
11 導入部
11a 移送装置
12 赤外線照射部
12a 搬送装置
12b 金属管支持部
12c 加熱炉
12d 赤外線照射パネル
12e 支持装置
13 送出部
13a 移送装置
2 前処理装置
21 溶射装置
22 封孔装置
3 外面塗装装置
B 基部
C 当接部
D 駆動部
F 脱落防止部
Fa 脱落防止体
Fb 固定部材
P 金属管
P1 受口
P2 挿し口
S 塗装システム
Su1 第1支持部
Su2 第2支持部
U 昇降部

Claims (10)

  1. 金属管の外面に、外面塗装を行う塗装方法であって、前記塗装方法が、
    前記外面塗装の前に、前記金属管の外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する前処理工程と、
    前記前処理工程がなされた金属管の外面に塗布された前記下地材に赤外線を照射することにより、前記下地材を加熱して、前記金属管を加熱する加熱工程と、
    加熱された前記下地材の上に水系塗料を塗布する外面塗装工程と
    を備えた塗装方法。
  2. 前記前処理工程が、
    前記金属管の表面に金属溶射被膜を形成する工程と、
    前記金属溶射被膜の表面に水系封孔処理剤を塗布する工程とを備え、
    前記下地材が、前記金属溶射被膜の表面に塗布された前記封孔処理剤である請求項1記載の塗装方法。
  3. 前記封孔処理剤を塗布する工程において、前記水系封孔処理剤が塗布され、
    前記加熱工程において、前記金属管の外面の温度が60〜90度となるように前記金属管が加熱される請求項2記載の塗装方法。
  4. 金属管の外面に、外面塗装を行う塗装システムであって、前記塗装システムが、
    前記外面塗装の前に、前記金属管の外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する前処理装置と、
    前記前処理装置により金属管の外面に塗布された前記下地材に赤外線を照射することにより、前記下地材を加熱して、前記金属管を加熱する加熱装置と、
    加熱された前記下地材の上に水系塗料を塗布する外面塗装装置と
    を備えた塗装システム。
  5. 前記前処理装置が、
    前記金属管の表面に金属溶射被膜を形成する溶射装置と、
    前記金属溶射被膜の表面に水系封孔処理剤を塗布する封孔装置とを備え、
    前記下地材が、前記金属溶射被膜の表面に塗布された前記封孔処理剤である請求項4記載の塗装システム。
  6. 前記水系封孔処理剤が塗布され、
    前記加熱装置が、前記金属管の外面の温度が60〜90度となるように前記金属管を加熱するように構成される請求項5記載の塗装システム。
  7. 金属管の外面に赤外線を吸収可能な下地材を塗布する前処理装置から、前記下地材が塗布された金属管を導入する導入部と、
    前記下地材が塗布された金属管に赤外線を照射することにより、前記下地材を加熱して、前記金属管を加熱する赤外線照射部と、
    前記下地材が加熱された金属管に水系塗料を塗布する外面塗装装置に向けて、前記金属管を送出する送出部とを備える加熱装置。
  8. 前記赤外線照射部が、
    内部に金属管を収容可能な加熱炉と、
    前記加熱炉内に設けられた、複数の赤外線照射パネルと、
    前記導入部から前記加熱炉内へ、および前記加熱炉内から前記送出部へと前記金属管を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置により加熱炉内へ導入された金属管を支持する支持装置とを備え、
    前記支持装置が、前記金属管を前記金属管の軸回りに回転させるように構成された請求項7記載の加熱装置。
  9. 前記支持装置が、前記金属管の両端を支持する第1および第2支持部を備え、
    前記第1および第2支持部の少なくともいずれか一方が、前記金属管の一方端の端面に向かって進退移動可能であり、前記金属管の一方端の端面に当接して前記金属管の一方端を支持する板状の当接部を有している請求項8記載の加熱装置。
  10. 前記当接部が、シリコンゴムにより形成されている請求項9記載の加熱装置。
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