JP2016187535A - 内視鏡用フードおよびフード付き内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡用フードを通した内視鏡の視野を良好にすることが可能な内視鏡用フード、および内視鏡用フードを備えるフード付き内視鏡を提供する。
【解決手段】内視鏡用フード10は、内視鏡100の先端部110に装着される筒状の装着部40と、装着部40の先端側に連接された筒状のフード本体部50と、を有する。フード本体部50の表面は微細な凹凸が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、内視鏡の先端部に装着して用いられる内視鏡用フード、および内視鏡用フードが装着されたフード付き内視鏡に関する。
消化管等の体腔内の粘膜組織を、その下層の筋組織から切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)が実施されている。内視鏡には複数の通孔(チャンネル)が長手方向に貫通して形成されており、一般に最も大きな内径を有する通孔である鉗子孔に高周波メスなどの長尺の処置具を挿入し、内視鏡の基端側で処置具を操作して粘膜組織を剥離し切除(以下、剥離切除ということがある)する。その中でも広範囲の粘膜を一度に剥離切除する内視鏡的粘膜下層切除術(ESD)では、剥離切除される途中の粘膜が筋層に覆い被さった状態となるため、内視鏡における良好な視野を確保することが困難な状況下で粘膜下層を切除する必要があり、手技の難易度が高い。
このような事情に鑑み、内視鏡的粘膜下層切除術等において、内視鏡の先端に内視鏡用フード(以下、単に「フード」ということがある)を装着することにより、内視鏡が備える対物レンズなどの観察光学系の視野を確保することが提案されている。
フードが装着された内視鏡を用いる場合、切除される粘膜の下にフードを潜り込ませて粘膜を押し上げることにより、内視鏡の観察光学系の視野が確保される。
ここで、切除部位から出た体液(血液、リンパ液、組織液など)や切除部位に向けて内視鏡から噴射した水が対物レンズに付着すると、視野が損なわれてしまう。そこで、対物レンズに向かって洗浄液を噴射して該対物レンズを洗浄するために、内視鏡の先端には送水用のノズルが設けられる場合がある。
上記体液や上記洗浄液(以下、これらの液体を総称して単に液体という場合がある)は、フード内に溜まって切除手技の妨げの原因となり、または対物レンズに付着して内視鏡における視界を不良とする原因となり得る。
これに対し特許文献1には、液体が通過可能な排液孔または排液用の切欠が壁部に形成されたフードを備える内視鏡が提案されている。
実開昭56−75912号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、フード内の液体の排液性が必ずしも十分でなく、フード内に液溜まりが生じるなどして内視鏡の良好な視野を確保することが困難である。
また、切除部位から流れ出た体液は粘性が高く流動性が低いため、フードの内面に付着しやすく、このことからも内視鏡の良好な視野を確保することが困難である。
更に、フード内面等に付着した液体などに光が反射することによっても視野の不良を招きやすい。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、内視鏡用フードを通した内視鏡の視野を良好にすることが可能な内視鏡用フード、およびフード付き内視鏡を提供するものである。
本発明によれば、内視鏡の先端部に装着される筒状の装着部と、前記装着部の先端側に連接された筒状のフード本体部と、を有する内視鏡用フードであって、当該内視鏡用フードの表面に微細な凹凸が形成されている内視鏡用フードが提供される。
また、本発明によれば、上記の内視鏡用フードと、前記内視鏡と、を備えるフード付き内視鏡が提供される。
本発明の内視鏡用フードおよびフード付き内視鏡によれば、内視鏡用フードを通した内視鏡の視野を良好にすることが可能である。
実施形態に係るフード付き内視鏡を示す平面図である。 実施形態に係るフード付き内視鏡の正面図である。 図1のIII−III線縦断面図であり、粘膜組織を吸着している状態を示す。 微細な凹凸による作用を説明するための模式図である。 微細な凹凸の一例を示す模式的な斜視図である。 微細な凹凸の他の一例を示す模式的な斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
本明細書では、内視鏡の操作者側に近い側が基端、当該操作者から遠い側が先端であるものとして説明を行う。また、基端側から先端側へ向かう方向または先端側から基端側へ向かう方向を、先基端方向という場合がある。
また本明細書では、内周面または外周面という言葉を用いる場合がある。特段の説明がない場合には、上記内周面は内視鏡用フード10(以下、単にフード10という場合がある)において、当該フード10の軸心側の面を意味し、上記外周面は、フード10において内周面に対する裏側の面を意味する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係るフード付き内視鏡200を示す平面図である。図2は、フード付き内視鏡200の正面図である。図3は、図1のIII−III線縦断面図であり、粘膜組織TSをフード10のフード本体部50の先端開口30に吸着している状態を示す図である。図4は、微細な凹凸による作用を説明するための模式図である。図5は、微細な凹凸の一例を示す模式的な斜視図である。図6は、微細な凹凸の他の一例を示す模式的な斜視図である。
なお、本実施形態を説明するにあたり、フード本体部50の内部空間Vに流入した体液や洗浄ノズル107から噴射された洗浄液を総称して単に液体という場合がある。洗浄液としては生理食塩水などの水性の液体を用いることができる。
図1から図3に示すように、フード10は、内視鏡100の先端部110に装着される筒状の装着部40と、装着部40の先端側に連接された筒状のフード本体部50と、を有している。
そして、フード10の表面に微細(微小な)な凹凸(一例として、図5または図6に示す凹凸構造90を参照)が形成されている。
微細な凹凸は、フード10の表面の全面に形成されていても良いし、フード10の表面の一部分にのみ形成されていても良い。微細な凹凸は、フード10の内周面31と外周面32との双方に形成されていても良いし、内周面31と外周面32とのうちの何れか一方にのみ形成されていても良い。
また、微細な凹凸は、フード本体部50の表面と装着部40の表面との双方に形成されていても良いし、フード本体部50の表面と装着部40の表面とのうちの何れか一方にのみ形成されていても良い。
微細な凹凸は、フード本体部50の表面に形成されていることが好ましい。この場合に、微細な凹凸は、フード本体部50の全面に形成されていても良いし、フード本体部50の内周面31aと外周面との双方に形成されていても良いし、フード本体部50の内周面31aと外周面とのうち何れか一方にのみ形成されていても良い。
微細な凹凸は、少なくともフード本体部50の内周面31aに形成されていることが好ましい。この場合に、微細な凹凸は、内周面31aの全面に形成されていても良いし、内周面31aの一部に部分的に形成されていても良い。
また、この微細な凹凸は、フード10の表面のうち、内周面31および外周面32以外の部分(例えば、後述する排液孔60の内周壁面61、排液溝70の内面、フード10の先端面など)にも形成されていても良い。例えば、フード本体部50の内周面31aおよび排液孔60の内周壁面61に微細な凹凸が形成されている構造を採用することができる。
フード10の外周面32は、食道粘膜や胃壁等の体腔壁面との摩擦を抑制する観点からは低摩擦であることが好ましい。低摩擦にする手段としては、平滑な表面を形成してもよいし、潤滑性表面や親水性表面にしてもよい。低摩擦にする手段として平滑表面を選んだ場合、後述する第一排液溝70aの内部に微細な凹凸を形成するように、フード10の外周面32にも微細な凹凸が形成されていても良い。また、外周面32における第一排液溝70aの内部以外の箇所、すなわち外周面32の表面にも、必要により微細な凹凸が形成されていても良い。
微細な凹凸は、周期的に配置された多数の凸部81(図5、図6参照)または多数の凹部82(図6参照)のうちの少なくともいずれか一方を含んでいる。微細な凹凸の形成範囲は、二次元的な広がりを持つ。
この微細な凹凸は、以下の4つの作用のうちの少なくともいずれか1つの作用を奏する。
(1)フード10の表面における親水性を向上させる作用
(2)フード10の表面における撥水性を向上させる作用
(3)フード10の表面における親油性を向上させる作用
(4)フード10の表面における光の反射を抑制する作用
上述の作用(1)について
フード10の表面の少なくとも一部分が親水性であり、当該親水性の表面に微細な凹凸が形成されている場合、この微細な凹凸の存在により、フード10の表面における親水性が向上する。例えば、フード10の表面の少なくとも一部分には親水性処理が施されており、当該親水性処理が施されているフード10の表面に微細な凹凸が形成されている場合などが該当する。
この場合、フード10の表面に付着した洗浄液などの水性の液体の流動性が向上するため、フード10からの液体の排出をスムーズに行うことが可能となる。このため、フード10内における液体の滞留を抑制でき、フード10を通した内視鏡100の視野を良好にすることが可能である。
なお、フード10の外周面32にのみ微細な凹凸が形成されている場合でも、外周面32における液体の滞留を抑制できることにより、フード10内から外部への液体の排出が妨げられてしまうことが抑制されるため、結果的に、フード10内における液体の滞留を抑制できる。
また、フード10の表面に付着した水性の液体が容易に濡れ広がって薄い膜となり、水滴の形成が抑制される。このため、水滴の表面における光の反射を抑制できるので、このことからも、フード10を通した視野を良好にすることができる。特に、フード10が透明(可視光透過性)である場合、水滴がフード10の壁を通した視野の妨げとなってしまうことを好適に抑制できる。
また、フード10の表面の濡れ性が向上することで、被験者の切除部位から漏出したり電気メスの使用時に切除部位から飛散したりした、タンパク質や脂肪分を含む油性液体を洗浄水により良好に洗い流すことができる。
上述の作用(2)について
フード10の表面の少なくとも一部分が撥水性であり、当該撥水性の表面に微細な凹凸が形成されている場合、この微細な凹凸の存在により、フード10の表面における撥水性が向上する。例えば、フード10の表面の少なくとも一部分には撥水性処理が施されており、当該撥水性処理が施されているフード10の表面に微細な凹凸が形成されている場合などが該当する。この場合、洗浄液などの水性の液体が当該表面で濡れ広がらず水滴となるため、エアブローや吸引により容易に除去することができる。
この場合も、フード10の外周面32にのみ微細な凹凸が形成されている場合でも、外周面32における液体の滞留を抑制できることにより、フード10内から外部への液体の排出が妨げられてしまうことが抑制されるため、結果的に、フード10内における液体の滞留を抑制できる。
なお、油性液体は一般に水に比べて表面張力が小さく、撥水性処理が施された表面でも油滴にはならず膜状に濡れ広がりやすい。油性液体としては、上述したタンパク質や脂肪分を含む生体由来の液体が挙げられる。したがって、フード10の撥水性の表面に微細な凹凸を形成することで、タンパク質や脂肪分を含む油性液体がフード10の表面に容易に濡れ広がって薄い膜となるので、油性液体の液滴(油滴)の形成が抑制される。このため、油性液体により形成される液滴の表面における光の反射を抑制できるので、フード10を通した内視鏡100の視野を良好にすることができる。特に、フード10が透明である場合、油滴がフード10の壁を通した視野の妨げとなってしまうことを好適に抑制できる。
上述の作用(3)について
フード10の表面の少なくとも一部分が親油性であり、当該親油性の表面に微細な凹凸が形成されている場合、この微細な凹凸の存在により、フード10の表面における親油性が向上する。例えば、フード10の表面の少なくとも一部分には親油性処理が施されており、当該親油性処理が施されているフード10の表面に微細な凹凸が形成されている場合などが該当する。
この場合も、フード10の表面が撥水性である(例えば撥水性処理が施されている)場合と同様の効果が得られる。
微細な凹凸における凸部81どうしの間隔周期s(図4から図6参照)または凹部82どうしの間隔周期は、例えば、10nm以上10nm(100μm)以下であることが好ましく、これにより、上述の(1)〜(3)の作用を好適に得ることができる。
上述の作用(4)について
また、微細な凹凸における凸部81どうしの間隔周期sが、可視光の波長の数倍程度以下である場合、微細な凹凸における可視光の反射が抑制される。
よって、フード10を通した内視鏡100の視野を良好にすることができる。特に、フード10が可視光透過性(透明)である場合、反射光がフード10の壁を通した視野の妨げとなってしまうことを好適に抑制できる。
このような構成は、微細な凹凸における凸部81どうしの間隔周期sまたは凹部82どうしの間隔周期を2000nm以下とすることにより好適に実現することができる。また、間隔周期を500nm以下とすることにより更に良好に微細な凹凸における光の反射を抑制することができる。
また、間隔周期は、可視光の波長以下のサイズであることが更に好ましい。このため、微細な凹凸における凸部81どうしの間隔周期sまたは凹部82どうしの間隔周期は、300nm以下とすることが好ましい。
ここで、微細な凹凸が形成されている表面において上記(1)〜(3)の作用が得られるメカニズムを説明する。
図4は、微細な凹凸による作用を説明するための模式図である。
図4に示すように、複数の凸部81と凹部82とが一定周期で交互に形成されることにより構成された凹凸構造90を有する表面に、液滴83が付着した状態を考える。
ウェンゼル(Wenzel)の式より、微細な凹凸が形成されている表面に対する液滴83の接触角θwは、cosθw=γcosθyにより近似できる。
ここで、θyは、凹凸が形成されていない平坦な表面に対する液滴83の接触角である。また、係数γは、実面積係数、すなわち、(微細な凹凸が形成されている場合の実際の表面積/表面が平坦な場合の表面積)である。
凸部81の間隔周期および凹部82の間隔周期がs、凸部81の高さ(凹部82の深さ)がhであるものとすると、γ=(s+h)/sである。
表面に凹凸が形成されているため、係数γは、1よりも大きな値となる。このため、cosθyが正(θy<90°)である場合は、cosθwはcosθyよりも更に絶対値が大きな正の値となり、cosθyが負(θy>90°)である場合は、cosθwはcosθyよりも更に絶対値が大きな負の値となる。
つまり、微細な凹凸を形成することにより、元々の親水性、疎水性あるいは親油性を強調することができる。
また、微細な凹凸を形成することによる表面積の増加率(係数γ)を大きくするほど、親水性、疎水性あるいは親油性を更に強調することができる。
ここで、微細な凹凸の形状の例を説明する。
図5および図6は、微細な凹凸を含む凹凸構造90の例を示す模式的な斜視図である。
凹凸構造90としては、図5に示されるモスアイ構造や、図6に示されるライン・アンド・スペース構造が挙げられる。
図5に示すように、モスアイ構造は、各々が先細の柱状突起である複数の凸部81が二次元的に配列されてなる。すなわち、モスアイ構造の場合、微細な凹凸における凸部81は先細形状に形成されている。各凸部81は放物線テーパー状であり、凸部81の縮径の度合いは、その基端から先端に向けて一定ではなく、各凸部81の基端から先端に向けて増大している。すなわち、各凸部81は、砲弾型に形成されている。
ここで、フード10が透明である場合に、その平坦な表面に対して光が入射するときには、空気とフード10との界面において急激に屈折率が変化するため、光の一部が反射する。
一方、モスアイ構造が形成された表面の凸部81に対して光が入射するときには、空気と凸部81との界面において屈折率が緩やかに変化するかのように光が挙動するため、光の反射が抑制される。すなわち、上記(4)の効果を好適に得ることができる。
一例として、凸部81の高さhを50nm以上500nm以下程度、凸部81どうしの間隔周期sを凸部81の高さhよりも大きくかつ50nm以上2000nm以下程度とすることが挙げられる。
図6に示すように、ライン・アンド・スペース構造は、互いに平行に延在する複数の長尺な凸部81(突条)と、互いに平行に延在する複数の長尺な凹部82(凹溝)と、を交互に有する。
一例として、凸部81の高さhを50nm以上500nm以下程度、間隔周期sを2000nm以下程度とすることが挙げられる。
ライン・アンド・スペース構造の凹凸構造90の場合も、凸部81を先細形状に形成するとよい。言い換えると、長尺な凸部81は、高さ方向に向かって幅寸法が徐々に減少する形状であってもよい。これにより、上述したモスアイ構造と同様に、空気とフード10との界面における屈折率の変化を低減することができる。
その他の凹凸構造の例としては、図示は省略するが、略半球状などの突起である複数の凸部が二元的に配列されてなるドット構造、円柱状などの突起である複数の凸部が二次元的に配列されてなるナノピラー構造、略円柱状などの凹部が二次元的に配列されてなる構造、格子状に溝が形成されてなる構造(つまり、四角柱状の突起である複数の凸部が二次元的に配列されてなる構造)などが挙げられる。
このうち、ドット構造では、直径100nm以上1000nm以下程度の略半球状や略立方体状の凸部を、2000nm以下程度の間隔周期で形成することが挙げられる。
また、ナノピラー構造では、直径100nm以上1000nm以下程度、高さ100nm以上1000nm以下程度の柱状の凸部を、2000nm以下程度の間隔周期で形成することが挙げられる。
また、凹部が二次元的に配列されてなる構造では、直径100nm以上500nm以下、深さ100nm以上1000nm以下程度の凹部を、2000nm以下程度の間隔周期で形成することが挙げられる。
また、格子状に溝が形成されてなる構造では、高さ50nm以上500nm以下程度の凹溝を、2000nm以下程度の間隔周期で形成することが挙げられる。
更にその他の凹凸構造の例としては、第1凸部の表面に、第1凸部よりも小さい複数の第2凸部が形成された構造が挙げられる。第1凸部の形状は、例えば、鈍頭の円柱状とすることができる。第1凸部の直径は、例えば、5μm以上20μm以下とすることができる。第1凸部の高さは、例えば、5μm以上30μm以下とすることができる。第2凸部の形状は、例えば、円柱状とすることができる。第2凸部の直径は、例えば、第1凸部の直径の10分の1以下とすることができ、例えば、0.5μm以上2μm以下とすることができる。第2凸部の高さは、例えば、第1凸部の高さの10分の1以下とすることができ、例えば、1μm以上10μm以下とすることができる。このような複合構造を用いることにより、極めて良好な撥水性を得ることができる。
次に、微細な凹凸を含む凹凸構造90の形成方法の例を説明する。
凹凸構造90の形成方法としては、例えば、フード10の成形に用いられる射出成形金型の表面に凹凸パターンを形成しておき、射出成形時にこの凹凸パターンをフード10の表面に転写する方式(以下、1ステップ方式という)が挙げられる。
凹凸構造の形成方法の他の例としては、フード10を射出成形などにより成形した後、フード10を軟化温度まで加熱した状態で、フード10の表面に凹凸パターンを押し付けることによって、この凹凸パターンをフード10の表面に転写する方式(以下、2ステップ方式という)が挙げられる。
なお、これらの凹凸パターンは、フード10に形成される凹凸構造を反転させた形状の反転パターンとする。
上記の1ステップ方式では、例えば、ポリエーテルサルフォン(PES)などの、耐熱性かつ高温時の剛性が高い合成樹脂材料により形成されたシートの表面に、レーザー加工により微細な凹凸パターンを形成し、このシートを射出成形金型の表面に貼り付けておく。あるいは、平坦なシリコン基板等の基板の表面にフォトリソグラフィーにより微細な凹凸を形成し、その基板からPES等のシートに凹凸を転写させ、そのシートを射出成形金型の表面に貼り付けておく。ここで、射出成形金型を構成する金型のうち、フード10の内周面31を形成する金型は、丸棒状であり、この金型の周囲に、シートを貼り付け(巻き付け)る。
ここで、シートにおける凹凸パターン形成面が、射出成形されるフード10の内周面31(特にフード本体部50の内周面31a)に接するよう、凹凸パターン形成面が外向きとなるようにしてシートを金型に巻き付ける。
そして、この金型を含む射出成形金型を用いて、射出成形によりフード10を形成する。
あるいは、射出成形金型の表面に対し、フォトリソグラフィー又はレーザー加工により直接微細な凹凸を形成し、その射出成形金型をフード10の成形に用いることにより、凹凸をフード10に転写しても良い。
また、上記の2ステップ方式では、例えば、平坦な半導体基板(シリコン基板等)にフォトリソグラフィー法またはレーザー加工などにより微細な凹凸パターンを形成し、このパターン基板を、凹凸パターンが外面に露出するようにして治具に固定しておく。治具は、パターン基板をフード10内に差し込んだ状態で、該基板を保持できる形状のものである。
一方、通常の射出成形法でフード10を成形し、これを冷却して射出成形金型から取り外す。
その後、フード10を構成する樹脂(熱可塑性樹脂)を軟化温度まで再び加熱した状態(ただし、溶融するには至らない状態)で、パターン基板にフード10の内周面(フード本体部50の内周面31a)を押し付けて凹凸パターンを転写する。フード10を回転させたり軸方向に進退させたりすることにより、パターン基板の押し付け位置を変更し、所望の領域の全域(例えば、内周面31aの全面など)に凹凸パターンを形成する。
その後、フード10を冷却し、再び硬化させる。
また、1ステップ方式の別態様として、2ステップ方式のパターン基板を用いて、射出成形金型の表面に凹凸パターンを転写する方式を採用しても良い。シリコン製のパターン基板は、射出成形金型を構成するアルミニウム等の金属よりも硬度が高いため、当該金型の表面に凹凸パターンを転写することができる。
具体的には、まず、シリコン基板に凹凸パターンを形成する。ここで、凹凸パターンは反転パターンではなく、正パターンとする。
次に、シリコン基板の凹凸パターン形成面上で、フード10の内周面31を形成する丸棒状の金型を押圧した状態で転動させることにより、凹凸パターンを当該金型の表面に転写する。
その後、この金型を含む射出成形金型を用いて、射出成形によりフード10を形成する。
以下、フード10の詳細を説明する。
フード10は、その全体が筒状に形成されており、当該フード10における基端側の部分を構成する装着部40と、当該フード10における先端側の部分を構成するフード本体部50と、を有する。
フード10の基端側における開口を基端開口20と称し、先端側における開口を先端開口30と称する。
なお、フード10の長軸方向における寸法(長さ)と径方向の寸法(太さ)との大小関係は、どちらが大きくても良い。
本実施形態ではフード本体部50および装着部40は同種の材料を用いて一体成形されている。
フード本体部50および装着部40は、例えば、軟質樹脂材料により構成されている。軟質樹脂材料としては、スチレン系エラストマー、シリコーンゴム、ポリウレタンまたはポリ塩化ビニル等を例示することができるが、これに限定されない。軟質樹脂材料の硬度は特に限定されず、体組織にフード10が当接した際に、体組織を傷つけず、かつ、切除手技中に観察光学系の視野を確保可能な程度の硬さを示すものが適宜選択される。特に、排液溝70を有するフード10に関し、生体組織に当接されたフード10が、切除手技中に良好に形状を保持するという観点からは、たとえば、デュロメーター硬度A25度以上A65度以下であることが好ましく、A40度以上A50度以下であることがより好ましい。
ただし、フード本体部50および装着部40は、硬質樹脂材料により一体成形されていても良い。硬質樹脂材料としては、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ塩化ビニル等が挙げられるが、透明性、耐薬品性および耐熱性の理由からポリカーボネートを用いるのが好ましい。
これらの軟質樹脂材料や硬質樹脂材料の表面には、親水性処理、撥水性処理または親油性処理を施してもよい。
そして、表面が親水性の樹脂材料で構成されたフード10の表面に対する水滴の接触角は90°未満となる。したがって、親水性の樹脂材料により構成されたフード10の表面に微細な凹凸が形成されていることにより、その表面はより親水性になる。
一方、表面が撥水性または親油性の樹脂材料で構成されたフード10の表面に対する水滴の接触角は90°よりも大きくなる。したがって、撥水性または親油性の樹脂材料により構成されたフード10の表面に微細な凹凸が形成されていることにより、その表面はより撥水性または親油性になる。
装着部40およびフード本体部50は、例えば、それぞれ略円筒状に形成されている。
ここで、円筒状とは、筒状体であって、断面が円状、楕円状、または長円状である場合を含む。当該筒状体の断面形状は、当該筒状体の軸方向における両端間に亘って一定の形状であっても良いし、軸方向における位置に応じて異なる形状となっていても良い。
フード10の表面のうち、フード本体部50の少なくとも内周面31aには、親水性処理、撥水性処理、または親油性処理が施されていることが好ましい。
これにより、上述した(1)〜(3)の効果をより好適に得ることができる。
このため、フード本体部50の内部に進入した水や体液等が先端開口30および後述する排液孔60から容易に排出されて内視鏡100の視野を効果的に確保することができる。
本実施形態のフード10では、排液孔60の内周壁面61にも、親水性処理、撥水性処理、または親油性処理が施されていることが好ましい。これにより、排液孔60を通じて水や体液を容易に排出することができる。
また、後述する排液溝70にも、親水性処理、撥水性処理、または親油性処理が施されていることが好ましい。これにより、排液溝70に沿って水や体液を誘導し、これらを容易に排出することができる。
親水性処理は特に限定されないが、例えば、スパッタリングまたは蒸着等の気相法による製膜、ディッピングコーティング、スピンコーティング等の液相法による製膜、親水膜の基となる薬剤を布、脱脂綿等により塗布する製膜、表面の水酸基化を行うプラズマ処理等の方法等を用いることができる。
撥水性処理は特に限定されないが、例えば、シランカップリング剤などの有機金属化合物の処理やアルキル基の化学結合、フッ素化合物を化学吸着させるプラズマ処理等を用いることができる。
親油性処理は特に限定されないが、例えば、シランカップリング剤などの有機金属化合物の処理やアルキル基の化学結合等を用いることができる。
装着部40に対し内視鏡100の先端部110が差し込まれる(挿入される)ことにより、内視鏡100に装着部40が装着され、ひいてはフード10全体が内視鏡100に装着される。これにより、フード付き内視鏡200が構成される。
すなわち、本実施形態に係るフード付き内視鏡200は、本実施形態に係るフード10と、内視鏡100と、を備える。
装着部40の内径は内視鏡100の先端部110の外径と同じであるか、または僅かに小さく形成されている。装着部40の内径が内視鏡100の先端部110の外径より小さい場合、挿入された先端部110により装着部40の内径が押し広げられ、装着部40の内周が先端部110の外周に対し良好に密着し得る。またフード本体部50の内径は内視鏡100の先端部110の外径よりも小さい。このため、内視鏡100を装着部40に深く挿入していくと、図3に示すように先端部110がストッパ部24(後述)に突き当たる。
内視鏡100にフード10が装着された状態で、装着部40の長軸方向(図3に一点鎖線で示される軸心AX1)は、内視鏡100の長軸方向と略一致している。
図3に示すフード10の縦断面は、フード10を装着部40の長軸方向に沿って切断した断面である。
本実施形態の場合、装着部40の軸心AX1とフード本体部50の軸心AX2とは互いに交差している。
ここで、軸心AX1に対して直交する平面(直交平面という)と、フード本体部50の内周面31aと、の交わりにより形成される略円形状の環の重心を考える。直交平面を軸心AX1の方向に徐々に移動させたときの当該重心の軌跡を直線で近似したものが軸心AX2である。
ただし本発明はこれに限らず、装着部40とフード本体部50とが同軸上に配置されていてもよい。すなわち、軸心AX1と軸心AX2とは互いに同一直線上に位置していても良い。
フード10には、当該フード10を厚さ方向に貫通する排液孔60が形成されている。そして、排液孔60の内周壁面61にも微細な凹凸が形成されていることが好ましい。このようにすることにより、排液孔60の内周壁面61においても、上述の作用を得ることができる。
排液孔60は、当該排液孔60における内周面31側の端部である内側開口51と、当該排液孔60におけるフード10の外周面32側の端部である外側開口52とに亘ってフード10の壁部を貫通している。
図3に示すように、例えば、内側開口51は、装着部40とフード本体部50とに跨って配置されている。また、外側開口52の少なくとも一部分は、装着部40に配置されている。本実施形態の場合、例えば、外側開口52も、装着部40とフード本体部50とに跨って配置されている。
排液孔60を画定する排液孔60の内周壁面61は、例えば、軸心AX1に対し略垂直である。ただし、内周壁面61は、軸心AX1に対し傾斜していてもよい。すなわち、内周壁面61の深さ方向は、軸心AX1に対して直交する方向に限らず、適宜変更することができる。
図1に示すように、フード10には、例えば、独立した1つの排液孔60が形成されている。ただし、これに限定されず、フード10には、互いに独立した(互いに連通していない)複数個の排液孔60が形成されていても良い。
外側開口52および内側開口51の形状は特に限定されないが、例えば、円形、長円形、楕円形、角丸スリット状などの略長円形などとすることができる。また、複数個の排液孔60が形成される場合には、各排液孔60の内側開口51および外側開口52の寸法および形状は、互いに同じであっても良いし、互いに異なっていても良い。
フード10には、更に、少なくとも1つの排液溝70が形成されている。
排液溝70は、フード10の外周面32または内周面31aに形成されており、当該排液溝70の一端は排液孔60に繋がっている。
排液溝70は、フード10の外周面32またはフード本体部50の内周面31aに沿って連続的に形成された有底の溝、または、無底の溝である。ここで、無底の溝とは、フード10を厚み方向に貫通するスリットを意味する。
フード10が軟質樹脂により構成されている場合、排液溝70の長手方向における少なくとも一部分は、有底である有底領域として形成されていることが、フード10の形状保持の観点から好ましい。
図1および図3に示すように、フード10は、排液溝70として、内視鏡用フード10の外周面32に形成された第一排液溝70aを有している。
第一排液溝70aは、排液孔60から排出された液体を、外側開口52の周囲に滞留させることなく第一排液溝70aの延在方向に誘導することが可能である。そのため、液体を、排液孔60を介して内視鏡用フード10の外側へスムーズに導出させ続けることが可能である。
第一排液溝70aは、その先端が排液孔60に繋がっており、基端開口20に向かって(つまり基端側に向けて)延びている。
これにより、排液孔60から排出された液体の流れを、第一排液溝70aによって基端側に誘導することが可能であり、排出された当該液体が、フード10の先端開口30から、再度、フード10の内部に侵入することが抑制される。
図1に示すとおり、第一排液溝70aの先端は、後述する幅縮小領域55のV字状の頂点を含む領域に繋がっている。
これにより、幅縮小領域55の基端部に集約された液体を、スムーズに幅縮小領域55から第一排液溝70a側に流動させることができるため、液体の排出がよりスムーズとなる。
また内視鏡用フード10は、排液溝70として、フード本体部50の内周面31aに沿って設けられた第二排液溝70bを有している(図1および図3参照)。例えば、第二排液溝70bの基端は排液孔60に繋がっており、第二排液溝70bの先端は先端開口30に達している。なお、第二排液溝70bの先端は先端開口30に達していなくても良い。
第二排液溝70bは、フード本体部50の内部に存在する液体を排液孔60までスムーズに誘導する。
また、軸心AX2が先端側に向けて下り傾斜する姿勢でフード付き内視鏡200を使用する際には、液体が第二排液溝70bを伝ってフード本体部50の内部から外部に排出される。
排液溝70(第一排液溝70aおよび第二排液溝70b)の内面にも微細な凹凸が形成されていることが好ましく、このようにすることにより、排液溝70においても上述の作用を得ることができる。
なお、第一排液溝70aおよび第二排液溝70bが延在する方向および延在する範囲は、上記に限らない。
また、本実施形態は、第一排液溝70aおよび第二排液溝70bのいずれかを有する態様、2以上の第一排液溝70aまたは2以上の第二排液溝70bを有する態様、第一排液溝70aおよび第二排液溝70b以外の排液溝70を有する態様を、包含する。
更に、フード10の内周面31には、例えば、装着部40に挿入された内視鏡100の先端が突き当たる段差であるストッパ部24(図3参照)が形成されている。すなわち、ストッパ部24は、装着部40から境界部25(後述)にかけて縮径する段差である。
この場合に、フード10の内周面31におけるストッパ部24よりも先端側の部分に、上記の微細な凹凸が存在していることが好ましい。これにより、装着部40に挿入された内視鏡100の先端よりも先端側の内周面31において、上述の作用を得ることができる。
ストッパ部24は、装着部40への内視鏡100の挿入深さを規制するものである。ストッパ部24によって挿入深さを規制された内視鏡100の先端部110の周面112が内側開口51を部分的に塞ぐように排液孔60が配置されている。
ストッパ部24は、フード10の径方向の内側に向けて起立するとともに挿入された内視鏡100の先端が突き当たる当接面24aを有している。基端開口20から装着部40に挿入された内視鏡100は、その先端面が当接面24aに当接することによって、先端方向への更なる挿入が規制される。
図3に示すとおり、例えば、先基端方向における内側開口51の中間位置(内側開口51の先端と基端との間の位置)に当接面24aが配置されている。よって、内視鏡100の先端部110の周面112により排液孔60の内側開口51の一部分(基端側の部分)が塞がれるようになっている。すなわち、内側開口51には内視鏡100の周面112が露出して配置される。
これにより、内側開口51の実質的な開口面積が狭まることとなる。このため、毛管現象を発生させつつ、内視鏡100の周面112の濡れ性を利用してフード本体部50の内部空間Vに存在する液体を排液孔60に導入することができる。
なお、装着部40とフード本体部50との間で縮径する本実施形態に代えて、フード10の装着部40とフード本体部50との内周面31は同径に形成されてもよい。そして、ストッパ部24は、内周面31から内向きに突出した突起(例えば環状の突起:リブ)であっても良い。上記の微細な凹凸における凸部の高さ(深さ)は、ストッパ部24を構成する突起の高さよりも十分に小さく、具体的には10分の1未満、好ましくは100分の1未満である。
ストッパ部24の構造としては、段差を含む構造の他、内視鏡100と係合してフード10に対する内視鏡100の挿入深さを規制可能な構造を広く採用することができる。具体的には、たとえば、先基端方向の中間位置において、フード10の内径が、先端部110の外径よりも小さくなるよう、フード10の内径が基端方向から先端方向に向けて連続的に縮径していて、ストッパ部24を構成していても良い。
また、上記の微細な凹凸が形成された範囲は、フード本体部50の内周面31aにおいてフード本体部50の先端まで達していることが好ましい。これにより、フード本体部50の先端部の表面においても、上述の作用を得ることができる。
ここで、フード10における装着部40とフード本体部50との中間部を境界部25と呼称する。本実施形態において、境界部25は、フード10の内周面31のストッパ部24と、フード10の外周面32のスロープ部26(後述)とを含む領域である。なお、境界部25と装着部40、または境界部25とフード本体部50とは必ずしも明確に区分けされている必要はない。
スロープ部26は、基端側の装着部40から先端側のフード本体部50にかけてフード10の外径が拡大する形状に形成されている。
図2はフード本体部50の軸心AX2の方向から見たフード付き内視鏡200の正面図である。
図2に示すとおり、内視鏡100の先端部110には、洗浄ノズル107および観察光学系105が設けられている。フード10の装着部40は、観察光学系105が装着部40の軸心AX1よりも内側開口51寄りに位置する装着角度で内視鏡100の先端部110に装着されている。観察光学系105と内側開口51との位置関係は、内視鏡100を正面側から観察することにより確認可能である。
内視鏡100の先端面は、親水性処理が施されることなどにより親水性となっていることが好ましい。
また、内視鏡100の先端部110の周面112も、親水性処理が施されることなどにより親水性となっていることが好ましい。
具体的な親水性処理は特に限定されないが、一例として、ポリビニルアルコール(PVA)またはポリビニルピロリドン(PVP)などの親水性材料で作成されたトップコート層を被膜形成することが挙げられる。
内視鏡100の先端部110には、図2に示されるように、観察光学系105および洗浄ノズル107以外にも、一対の照明光学系106、処置具出口部108、および噴射孔109などが適宜設けられる。フード本体部50の正面視において、観察光学系105、照明光学系106、処置具出口部108または噴射孔109の少なくともいずれかは、フード本体部50の先端開口30の内側に位置する。特に図2に示す本実施形態では、フード本体部50の正面視において、観察光学系105、照明光学系106、洗浄ノズル107、処置具出口部108および噴射孔109の各々の全体が先端開口30の内側に位置するが、本実施形態のフード付き内視鏡200は、これに限定されない。
観察光学系105は、CCD(Charge Coupled Device)カメラを含み、切除部位などの被写体を観察するものである。
なお、上述のように、微細な凹凸は、内周面31aの一部に部分的に形成されていても良いが、その場合、内周面31aのうち少なくとも観察光学系105の近傍位置には微細な凹凸が形成されていることが好ましい。これにより、内視鏡の良好な視野を得ることができる。例えば、図2に示すように観察光学系105が内視鏡100の先端面の上部に配置されている場合、内周面31aの上部(例えば上半部)に微細な凹凸が形成されていることが好ましい。
照明光学系106は、内視鏡100の光源スイッチ(図示せず)と接続されたライトガイド(図示せず)を含む。照明光学系106は、内視鏡100の前方(先端側)に照明光を照射する。
洗浄ノズル107は、内視鏡100の基端操作部(図示せず)と連通しており、基端操作部の操作により洗浄用の流体を噴射する。洗浄用の流体は、水などの液体(洗浄液)や、気体である。洗浄ノズル107は、気体および液体の双方を噴射しても良いし、気体または液体のいずれか一方を噴射しても良い。
洗浄ノズル107から洗浄用の流体を噴射することにより、内視鏡100の先端部110、観察光学系105およびフード本体部50の内周面31aなどに付着した汚れを取り除くことができる。したがって、フード本体部50の内周面31aのうち、フード10の正面視で、観察光学系105を基準として洗浄ノズル107の反対側に、微細な凹凸が形成されていることが好ましい。これにより、洗浄ノズル107から観察光学系105に向けて噴射された洗浄液が内周面31aに付着する部位において、上述した(1)〜(3)の効果を好適に得ることができる。
処置具出口部108は、内視鏡100の内部に形成された鉗子孔120(図3参照)の先端開口である。
鉗子孔120は、内視鏡100の長軸方向に沿って通孔形成されている。内視鏡100の先端部110において、鉗子孔120はストッパ部24に干渉しておらず、鉗子孔120の先端開口である処置具出口部108の全体がフード本体部50の内部空間Vに露出している。
鉗子孔120には、高周波メスや注射針などの処置具(図示せず)が進退自在に挿入される。鉗子孔120に挿入された処置具が処置具出口部108から突出し、さらにフード10の先端開口30よりも前方に突出して生体組織を剥離し切除する。鉗子孔120の基端側は内視鏡本体の吸引機構(図示せず)と接続されており、処置具を挿入した状態で鉗子孔120の内部を負圧吸引することができる。これにより、洗浄ノズル107や噴射孔109から噴出された洗浄液や生体組織が切除された後の切除部位から滲出した体液を、処置具出口部108より吸引して排出することが可能である。
噴射孔109は、切除部位に向けて水などの液体を噴射する手段である。噴射孔109は内視鏡100の基端側の噴射物供給口(図示せず)まで連通しており、ポンプなどの液体供給手段と接続されている。
このようなフード付き内視鏡200においては、フード本体部50の内部に存在する液体が排液孔60から迅速に排出され得るので、排液孔60寄りに配置された観察光学系105の視野が良好に確保される。
例えば、観察光学系105に付着した汚れを洗浄ノズル107から噴出される水などの洗浄液によって洗浄したとき、当該洗浄液を内側開口51を介して外部にスムーズに排出することができる。
図2および図3に示すように、先端開口30は、傾斜開口30aおよび垂直開口30bを有している。傾斜開口30aおよび垂直開口30bは、フード本体部50の先端側の端面をそれぞれ構成するとともに、互いに交差している。
垂直開口30bは、フード10の先端側の端面の一部分であり、軸心AX1に対し略垂直に形成されている。
傾斜開口30aは、フード10の先端側の端面の他の部分であり、垂直開口30bに対して傾斜している。なお、排液孔60は、軸心AX2を基準として、傾斜開口30aの中心とは反対側(図3における上方)に配置されている。
図2に示すように、フード本体部50の正面視において、処置具出口部108の中心が傾斜開口30aの内側に位置する装着角度でフード10を内視鏡100に装着することが好ましい。これにより、処置具出口部108から先端側に突出する処置具の動作が、フード本体部50に干渉を受けることを抑制できる。
図2に示すとおり、処置具出口部108に傾斜開口30aが対応する装着角度でフード10を内視鏡100に取り付けた場合に、洗浄ノズル107と観察光学系105との延長線上に内側開口51が自然に配置されることとなる。内視鏡100においては、観察光学系105の視野を確保する観点から処置具出口部108と観察光学系105とは先端部110において反対側に配置されることが一般的なためである。これにより、洗浄ノズル107から観察光学系105に向けて噴射された洗浄水が排液孔60から好適に排出される。
フード本体部50は、装着部40の軸心AX1に対して平行な直線稜線部114と、直線稜線部114の対向位置にあって軸心AX1に対して傾斜した傾斜稜線部116と、を含んでいる。フード本体部50は先細に形成されている。
排液孔60は、境界部25のうち傾斜稜線部116の側に形成されている。排液孔60から排出された液体は、傾斜稜線部116を伝って傾斜方向に排出され易い。
直線稜線部114と傾斜稜線部116とが対向位置にあるとは、両者が軸心AX2を間に挟んで互いに反対側に位置していることをいう。
外側開口52は、例えば、周方向における開口幅53が先端開口30の側から基端開口20の側に向けて増大する幅拡大領域54を有している。
排液孔60から排出された液体が、先端方向に流れると、再度、先端開口30からフード10の内部に流入する可能性がある。これに対し、かかる外側開口52の形状によれば、フード10の内部から排液孔60を介して外部に排出された液体の流れ方向を、基端方向に誘導し易い。
なお、内側開口51も、同様の幅拡大領域54を有している。
外側開口52における幅拡大領域54の開口幅53は、先基端方向において、外側開口52の先端から基端に向けて連続的に増大している。
たとえば図1に示すように、幅拡大領域54は先端側に向けて狭まるV字状に形成されている。これにより、排液孔60を流れる液体の毛管現象を誘引し、フード10の内部からフード10の外部に液体を排出させ易い。
図1に示すように、幅拡大領域54における基端側の部分が、内視鏡100の周面112により塞がれている。これにより、内側開口51から外側開口52に向かって流れる液体は、周面112に沿って開口幅53の拡大する方向に導かれ易い。
外側開口52は、更に、フード10の周方向における開口幅53が先基端方向の中間から基端まで縮小する幅縮小領域55を有している。
たとえば、図1に示すように、幅縮小領域55は基端側に向けて狭まるV字状に形成されている。ただし、幅縮小領域55は、基端側に向けて狭まる複数のV字状の形状部分を有する形状(例えば、W字状の形状など)に形成されていても良い。
なお、内側開口51も、同様の幅縮小領域55を有している。
外側開口52における幅縮小領域55の開口幅53は、先端から基端に向けて連続的に縮小している。
このような形状の幅縮小領域55を有する外側開口52によれば、排出される液体を開口幅53が縮小する方向に集約することが可能である。集約された液体は、これに続いて排液孔60から排出される液体に押され、外側開口52からフード10の外部に排出されやすい。
例えば、幅拡大領域54と幅縮小領域55とは、先基端方向において相互に隣接している。ただし、先基端方向において、幅拡大領域54と幅縮小領域55との間に実質的に開口幅53が変化しない領域等が介在していても良い。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。各実施形態において説明された事項は適宜、他の実施形態に適用することが可能である。
本発明の内視鏡用フード10の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)内視鏡の先端部に装着される筒状の装着部と、前記装着部の先端側に連接された筒状のフード本体部と、を有する内視鏡用フードであって、当該内視鏡用フードの表面に微細な凹凸が形成されている内視鏡用フード。
(2)前記微細な凹凸における凸部どうしの間隔周期または凹部どうしの間隔周期は10nm以上10nm以下である上記(1)に記載の内視鏡用フード。
(3)前記微細な凹凸における凸部どうしの前記間隔周期または凹部どうしの前記間隔周期は2000nm以下である上記(2)に記載の内視鏡用フード。
(4)当該内視鏡用フードの内周面には、前記装着部に挿入された前記内視鏡の先端が突き当たる段差であるストッパ部が形成され、前記フード本体部の内周面における前記ストッパ部よりも先端側に、前記微細な凹凸が形成されている上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
(5)前記フード本体部の内周面において前記微細な凹凸が形成された範囲が前記フード本体部の先端まで達している上記(4)に記載の内視鏡用フード。
(6)当該内視鏡用フードの表面の少なくとも一部分には親水性処理が施されており、当該親水性処理が施されている当該内視鏡用フードの表面に前記微細な凹凸が形成されている上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
(7)当該内視鏡用フードの表面の少なくとも一部分には撥水性処理が施されており、当該撥水性処理が施されている当該内視鏡用フードの表面に前記微細な凹凸が形成されている上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
(8)当該内視鏡用フードの表面の少なくとも一部分には親油性処理が施されており、当該親油性処理が施されている当該内視鏡用フードの表面に前記微細な凹凸が形成されている上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
(9)当該内視鏡用フードには、当該内視鏡用フードを厚さ方向に貫通する排液孔が形成され、前記フード本体部の内周面および前記排液孔の内周壁面に前記微細な凹凸が形成されている上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
(10)当該内視鏡用フードの外周面または内周面には、前記排液孔に繋がっている排液溝が形成され、前記排液溝の内面に前記微細な凹凸が更に形成されている上記(9)に記載の内視鏡用フード。
(11)当該内視鏡用フードの外周面は、前記微細な凹凸よりも平滑に形成されている上記(1)から(10)のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
(12)前記微細な凹凸における凸部は先細形状に形成されている上記(1)から(11)のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
(13)上記(1)から(12)のいずれか一項に記載の内視鏡用フードと、前記内視鏡と、を備えるフード付き内視鏡。
10・・・内視鏡用フード
20・・・基端開口
24・・・ストッパ部
24a・・・当接面
25・・・境界部
26・・・スロープ部
30・・・先端開口
30a・・・傾斜開口
30b・・・垂直開口
31・・・内周面
31a・・・内周面
32・・・外周面
40・・・装着部
50・・・フード本体部
51・・・内側開口
52・・・外側開口
53・・・開口幅
54・・・幅拡大領域
55・・・幅縮小領域
60・・・排液孔
61・・・内周壁面
70・・・排液溝
70a・・・第一排液溝
70b・・・第二排液溝
81・・・凸部
82・・・凹部
83・・・液滴
90・・・凹凸構造
100・・・内視鏡
105・・・観察光学系
106・・・照明光学系
107・・・洗浄ノズル
108・・・処置具出口部
109・・・噴射孔
110・・・先端部
112・・・周面
114・・・直線稜線部
116・・・傾斜稜線部
120・・・鉗子孔
200・・・フード付き内視鏡
AX1・・・軸心
AX2・・・軸心
h・・・高さ
s・・・間隔周期
TS・・・粘膜組織
V・・・内部空間

Claims (13)

  1. 内視鏡の先端部に装着される筒状の装着部と、前記装着部の先端側に連接された筒状のフード本体部と、を有する内視鏡用フードであって、
    当該内視鏡用フードの表面に微細な凹凸が形成されている内視鏡用フード。
  2. 前記微細な凹凸における凸部どうしの間隔周期または凹部どうしの間隔周期は10nm以上10nm以下である請求項1に記載の内視鏡用フード。
  3. 前記微細な凹凸における凸部どうしの前記間隔周期または凹部どうしの前記間隔周期は2000nm以下である請求項2に記載の内視鏡用フード。
  4. 当該内視鏡用フードの内周面には、前記装着部に挿入された前記内視鏡の先端が突き当たる段差であるストッパ部が形成され、
    前記フード本体部の内周面における前記ストッパ部よりも先端側に、前記微細な凹凸が形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  5. 前記フード本体部の内周面において前記微細な凹凸が形成された範囲が前記フード本体部の先端まで達している請求項4に記載の内視鏡用フード。
  6. 当該内視鏡用フードの表面の少なくとも一部分には親水性処理が施されており、当該親水性処理が施されている当該内視鏡用フードの表面に前記微細な凹凸が形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  7. 当該内視鏡用フードの表面の少なくとも一部分には撥水性処理が施されており、当該撥水性処理が施されている当該内視鏡用フードの表面に前記微細な凹凸が形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  8. 当該内視鏡用フードの表面の少なくとも一部分には親油性処理が施されており、当該親油性処理が施されている当該内視鏡用フードの表面に前記微細な凹凸が形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  9. 当該内視鏡用フードには、当該内視鏡用フードを厚さ方向に貫通する排液孔が形成され、
    前記フード本体部の内周面および前記排液孔の内周壁面に前記微細な凹凸が形成されている請求項1から8のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  10. 当該内視鏡用フードの外周面または内周面には、前記排液孔に繋がっている排液溝が形成され、
    前記排液溝の内面に前記微細な凹凸が更に形成されている請求項9に記載の内視鏡用フード。
  11. 当該内視鏡用フードの外周面は、前記微細な凹凸よりも平滑に形成されている請求項1から10のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  12. 前記微細な凹凸における凸部は先細形状に形成されている請求項1から11のいずれか一項に記載の内視鏡用フード。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の内視鏡用フードと、前記内視鏡と、を備えるフード付き内視鏡。
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