JP2016186392A - 設備機器システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明に係る設備機器システムによれば、異常を報知する場合であっても、設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段が環境判定を適切に行える設備機器システムを提供することにある。【解決手段】本発明に係る設備機器システムは、異常検出手段は、設備機器への通電を解除した時に異常が解除される第1の異常と、設備機器への通電を解除しなくても所定の状態で異常を解除される第2の異常と、を検出し、報知手段は、第1の異常を検出した場合、第1の異常報知を行い、第2の異常を検出した場合、第2の異常報知を行い、環境判定手段による環境の判定が完了する前に、第1の異常を検出した場合、報知手段が第1の異常報知を行い、環境判定手段による環境の判定が完了する前に、第2の異常を検出した場合、環境判定手段による環境の判定が完了した後に、報知部が前記第2の異常報知を行う、ことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、設備機器の異常を検出する異常検出手段と、設備機器の異常を報知する報知手段と、設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段と、を備える設備機器システムに関する。
従来、浴室やトイレ等のサニタリー空間用の換気装置において、排気ダクトの曲がり数や長さの圧力損失を考慮し、換気風量を一定に保つようにファンモータを制御するものが知られている。
このような換気装置は、通常、装置本体へ電源が通電されると、初期動作としてファンモータを一定時間回転させ、装置本体に接続された排気ダクトの圧力損失を判定する圧損判定動作を実施する。
また、他の初期動作として、装置本体に設けられる各種部材の動作チェック等を行い、ある部材に異常があれば装置本体の動作を停止し、エラー表示を行うという機能も備えている。
ここで、従来の換気装置において、もし使用者がエラー表示を解除したい場合、例えば、装置本体に通電させたままリモコンの所定の操作で解除させたり、リモコンの操作は不要で所定の期間の経過後に自動で解除させる方法がある。
ところが、圧損判定動作の途中で異常が発生し本体動作が停止すると、圧損判定動作が完了しておらず、適切な圧損判定が行われない場合がある。そのような圧損判定のままで換気運転を実施すると、使用者に故障と誤認されてしまったり、所望の換気風量になるまでに時間かかるという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の異常を報知する場合であっても、設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段が環境判定を適切に行える設備機器システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る設備機器システムは、設備機器の異常を検出する異常検出手段と、前記設備機器の異常を報知する報知手段と、前記設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段と、を備える設備機器のシステムであって、前記異常検出手段は、前記設備機器への通電を解除した時に異常が解除される第1の異常と、前記設備機器への通電を解除しなくても所定の状態で異常を解除される第2の異常と、を検出し、前記報知手段は、前記第1の異常を検出した場合、第1の異常報知を行い、前記第2の異常を検出した場合、第2の異常報知を行い、前記環境判定手段による前記環境の判定が完了する前に、前記第1の異常を検出した場合、前記報知手段が前記第1の異常報知を行い、前記環境判定手段による前記環境の判定が完了する前に、前記第2の異常を検出した場合、前記環境判定手段による前記環境の判定が完了した後に、前記報知部が前記第2の異常報知を行う、ことを特徴とする。
本発明に係る設備機器システムによれば、異常を報知する場合であっても、設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段が環境判定を適切に行える設備機器システムを提供することにある。
また、本発明に係る設備機器システムでは、前記環境判定手段による前記環境の判定は、前記設備機器への通電が開始された直後に実施する、ことが好ましい。
この好ましい態様では、例えば、設備機器の試運転時など、設備機器への電源が通電が開始されたときに環境の判定を完了させておき、実際の使用者が使用する時には環境の判定を行わないので、使いたいときにすぐ使用できる使い勝手がよい設備機器を提供することができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、前記環境は、前記設備機器に接続されるダクトの圧力損失である、ことが好ましい。
この好ましい態様では、設備機器が発揮する機能に大きく影響するダクトの圧力損失を設置環境として検出することで、動作の精度をより高くすることができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、前記設備機器の運転の指示を行う操作部を備え、前記第1の異常報知を行う場合、前記設備機器の動作を停止し、且つ前記操作部からの操作を禁止することが好ましい。
この好ましい態様では、通電の解除が必要な異常を検出したときには、通電を一旦解除して再度通電をしない限り設備機器の動作をおこなうことができないため、安全性、信頼性の高い設備機器を提供することができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、前記設備機器の運転の指示を行う操作部を備え、前記第2の異常報知を行う場合、前記第2の異常報知を前記操作部から解除可能である、ことが好ましい。
この好ましい態様では、通電の解除が不要な異常報知の解除操作を行う操作部を、運転の指示を行う操作部と共通とすることができるので、使い勝手の向上、部品点数の削減を実現することができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、前記第2の異常報知を行う場合、前記操作部からの他の操作を禁止することが好ましい。
この好ましい態様では、異常報知の解除操作以外の操作ができないため、異常報知中にも関わらず、他の動作が運転できるという不安全な運転状態になることがなく、安全性や信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、前記報知手段は、前記操作部に設けられることが好ましい。
この好ましい態様では、使用者が頻繁に操作を行う操作部から異常が報知されることになるので認知性がよくなり、使い勝手を向上させることができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、前記設備機器のシステムは、浴室に設置される浴室換気装置のシステムである、ことが好ましい。
この好ましい態様では、湿気が多く換気が必要とされる浴室の換気を異常なく適切に行なうことができる。
本発明によれば、複数の異常を報知する場合であっても、設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段が環境判定を適切に行える設備機器システムを提供することにある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる浴室衣類乾燥装置が設置された浴室を表す模式的断面図である。
また、図2は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の要部構成を表すブロック図である。
また、図3は、本実施形態にかかる他の浴室衣類乾燥装置の要部構成を表すブロック図である。
また、図4は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の衣類乾燥運転を説明する模式的概念図である。
なお、図2および図3に表したブロック図は、風路系統と電気系統とを併せて表している。
図1は、本発明の実施の形態にかかる浴室衣類乾燥装置が設置された浴室を表す模式的断面図である。
また、図2は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の要部構成を表すブロック図である。
また、図3は、本実施形態にかかる他の浴室衣類乾燥装置の要部構成を表すブロック図である。
また、図4は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の衣類乾燥運転を説明する模式的概念図である。
なお、図2および図3に表したブロック図は、風路系統と電気系統とを併せて表している。
図1に表したように、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100は、浴室10の天井11などに設置されている。本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100は、例えば、ヒータの出力を行い浴室10の内部に温風を送るとともに浴室10の内部の空気の一部を換気する「温風乾燥運転」と、浴室10の内部の空気を換気する「換気運転」と、浴室10の内部の空気を暖める「暖房運転」と、ヒータの出力を行わず浴室10の内部に空気を送るとともに浴室10の内部の空気の一部を換気する「涼風乾燥運転」と、を実行することができる。
本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100は、例えば、浴室10のみの換気を行う「1ファンタイプ」などと呼ばれる浴室衣類乾燥装置100aと、浴室10と浴室10に隣接する洗面所やトイレなどとの換気を行う「2ファンタイプ」などと呼ばれる浴室衣類乾燥装置100bと、に分類される。
図2に表したように、「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置100aは、内部流路125と、センサ131と、ファン133と、ダンパ135と、ヒータ137と、排出経路127と、制御手段110と、を備える。
内部流路125は、空気を吸い込む吸込口121と空気を吹き出す吹出口123とを連通し、吸込口121から吸い込まれた空気を吹出口123へ導くことができる。ファン133は、内部流路125に設けられている。ファン133は、吸込口121から空気を吸い込み、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気に流れを発生させる。ダンパ135は、適宜駆動することにより、ファン133から送られてきた空気を吹出口123へ向かう内部流路125へ送る割合と、排出経路127へ送る割合と、を変更する。排出経路127は、ダンパ135において内部流路125から分岐し、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の少なくとも一部を浴室10の外部へ排出する。センサ131は、内部流路125を流れる空気の温度を検出することができる。制御手段110は、ファン133と、ダンパ135と、ヒータ137と、の動作を制御することができる。
一方、「2ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置100bは、「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置100aが1つのファン133を備えるのに対して、2つのファンを備える。すなわち、図3に表したように、「2ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置100bは、循環用ファン133aと、換気用ファン133bと、を備える。循環用ファン133aは、内部流路125に設けられ、「温風乾燥運転」、「暖房運転」、および「涼風乾燥運転」を実行する場合に用いられる。循環用ファン133aは、吸込口121から空気を吸い込み、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気に流れを発生させる。換気用ファン133bは、ダンパ135よりも下流側の排出経路127に設けられている。換気用ファン133bは、ダンパ135の開口部から空気を吸い込み、ダンパ135の開口部から吸い込まれた排出経路127の空気に流れを発生させる。その他の要部構成は、図2に関して前述した「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置100aの要部構成と同様である。
ここで、浴室衣類乾燥装置100は、「温風乾燥運転」を実行する場合には、図1に表した矢印A1のように例えば浴室10の図示しないドアのガラリなどから空気を吸い込むとともに、吸込口121から内部流路125へ空気を吸い込む。そして、図1に表した矢印A2のように、浴室衣類乾燥装置100は、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の一部をヒータ137により暖められた空気(温風)として浴室10の内部に送り込む。また、図1に表した矢印A5のように、浴室衣類乾燥装置100は、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の他の一部を浴室10の外部へ排出し、浴室10の内部の空気を換気する。
浴室10の内部に送り込まれた温風の熱は、図1に表した矢印A3および矢印A4のように衣類21を乾燥させるために用いられたり、図1に表した矢印A5のように浴室衣類乾燥装置100の換気運転により浴室10の外部へ排出されたり、浴室10の壁13を介した熱伝達により浴室10の外部へ排出される。
ここで、本発明者は、衣類乾燥運転においてヒータ137の出力を継続して行うと、その出力時間の後半においては、その出力時間の前半と比較して、ヒータ137で発生した熱(浴室10の内部に投入された温風の熱)が衣類21の乾燥に使われず、浴室10の壁13を介した熱伝達により浴室10の外部へ逃げやすくなるという知見を得た。言い換えれば、本発明者は、ヒータ137の出力を比較的長く継続して行う衣類乾燥運転の場合、ヒータ137の出力時間の後半では、浴室10の壁13と浴室10の外部との温度差が大きくなりやすく、その温度差が大きくなった状態が続くため、浴室10の壁13に伝わった熱が浴室10の外部に逃げやすくなるという知見を得た。例えば、本発明者は、検討の結果、衣類乾燥運転においてヒータ137の出力を継続して行うと、その出力時間の後半においては、浴室10の内部に投入された温風の熱(矢印A2参照)のうちの50%以上の熱が浴室10の壁13を介した熱伝達(矢印A6参照)により浴室10の外部へ逃げているという知見を得た。
なお、本願明細書において「衣類乾燥運転」とは、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100が浴室10の衣類21を乾燥させる一連の運転をいうものとし、「温風乾燥運転」および「涼風乾燥運転」の少なくともいずれかを含む運転をいうものとする。
なお、本願明細書において「衣類乾燥運転」とは、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100が浴室10の衣類21を乾燥させる一連の運転をいうものとし、「温風乾燥運転」および「涼風乾燥運転」の少なくともいずれかを含む運転をいうものとする。
これに対して、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100の制御手段110は、図4に表したように、ヒータ137の出力時間(温風乾燥時間)を第1の温風乾燥時間と第2の温風乾燥時間とに分け、第1の温風乾燥時間と第2の温風乾燥時間との間に、ヒータ137の出力を行わず浴室10の空気を循環させる時間(涼風乾燥時間)を設けたエコ乾燥運転を行うことができる。
これによれば、ヒータ137の出力時間の後半における浴室10の壁13から浴室10の外部に逃げる熱を減らすことが可能になるとともに、ヒータ137の出力を行わない涼風乾燥運転の涼風の流れを利用して、涼風乾燥時間を設けずにヒータ137の出力を継続して行う衣類乾燥運転に比べてヒータ137の出力時間を全体的に短縮することが可能になる。そのため、省エネルギー化を図りつつ乾燥効率の向上を図ることができる。
次に、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、本実施形態の浴室衣類乾燥装置の具体例を例示する模式的断面図である。
また、図6は、本具体例の暖房運転時におけるダンパの位置を表す模式的断面図である。
また、図7は、本具体例の温風乾燥運転および涼風乾燥運転時のダンパの位置を表す模式的断面図である。
また、図8は、本具体例の換気運転時のダンパの位置を表す模式的断面図である。
図5は、本実施形態の浴室衣類乾燥装置の具体例を例示する模式的断面図である。
また、図6は、本具体例の暖房運転時におけるダンパの位置を表す模式的断面図である。
また、図7は、本具体例の温風乾燥運転および涼風乾燥運転時のダンパの位置を表す模式的断面図である。
また、図8は、本具体例の換気運転時のダンパの位置を表す模式的断面図である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100aは、図2に関して前述したいわゆる「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。図5〜図8に表したように、本具体例の浴室衣類乾燥装置100aは、筐体101と、内部流路125と、センサ131と、ファン133と、ダンパ135と、ヒータ137と、排出経路127と、を備える。内部流路125と、センサ131と、ファン133と、ダンパ135と、ヒータ137と、排出経路127と、は、筐体101の内部に設けられている。図5に表した矢印A11のように、吸込口121から吸い込まれた空気は、内部流路125およびファン133により吹出口123へ導かれる。その他の構成および構造は、図2に関して前述した如くである。
ここで、浴室衣類乾燥装置100aが「暖房運転」を実行する場合には、図6に表したように、ダンパ135は、排出経路127を塞いでいる。そのため、図6に表した矢印A12のように、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の全てが吹出口123へ向かう内部流路125へ導かれる。そして、吹出口123へ向かう空気は、ヒータ137により暖められて温風として浴室10の内部に送り込まれる。つまり、浴室衣類乾燥装置100aが「暖房運転」を実行する場合には、浴室10の内部の空気の換気は行われない。
また、浴室衣類乾燥装置100aが「温風乾燥運転」および「涼風乾燥運転」を実行する場合には、図7に表したように、ダンパ135は、排出経路127の一部を開放している。そのため、図7に表した矢印A13のように、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の一部は、排出経路127へ導かれ浴室10の外部へ排出される。また、図7に表した矢印A14のように、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の他の一部は、吹出口123へ向かう内部流路125へ導かれる。つまり、浴室衣類乾燥装置100aが「温風乾燥運転」および「涼風乾燥運転」を実行する場合には、吹出口123から浴室10へ空気を吹出し、浴室10の空気を循環させるとともに、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の一部を換気している。
そして、「温風乾燥運転」の場合には、吹出口123へ向かう空気は、ヒータ137により暖められて温風として浴室10の内部に送り込まれる。一方で、「涼風乾燥運転」の場合には、制御手段110がヒータの出力を停止し、吹出口123へ向かう空気は、ヒータ137で暖められることなく涼風として浴室10の内部に送り込まれる。
また、浴室衣類乾燥装置100aが「換気運転」を実行する場合には、図8に表したように、ダンパ135は、排出経路127を全開とし、吹出口123へ向かう内部流路125を塞いでいる。そのため、図8に表した矢印A15のように、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の全てが排出経路127へ導かれ浴室10の外部へ排出される。
図9は、本実施形態の浴室衣類乾燥装置の具体例を例示する模式的断面図である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100bは、図3に関して前述したいわゆる「2ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100bは、図3に関して前述したいわゆる「2ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
図9に表したように、本具体例の浴室衣類乾燥装置100bは、第1の筐体101aと、第2の筐体101bと、内部流路125と、センサ131と、循環用ファン133aと、換気用ファン133bと、ダンパ135と、ヒータ137と、排出経路127と、を備える。内部流路125と、センサ131と、循環用ファン133aと、ヒータ137と、は、第1の筐体101aの内部に設けられている。また、換気用ファン133bと、排出経路127と、は、第2の筐体101bの内部に設けられている。また、ダンパ135は、第1の筐体101aと第2の筐体101bとの接続部に設けられている。
第1の筐体101aと第2の筐体101bとは、図示しない接続口により互いに連通している。そのため、例えば、図9に表したダンパ135bおよびダンパ135cのように、ダンパ135が開いている場合には、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の少なくとも一部は、排出経路127へ流れることができる。その他の構成および構造は、図3に関して前述した如くである。
ここで、浴室衣類乾燥装置100bが「暖房運転」を実行する場合には、図9に表したダンパ135aのように、ダンパ135は、接続口および排出経路127を塞いでいる。そのため、図9に表した矢印A21のように、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の全てが吹出口123へ向かう内部流路125へ導かれる。その他の空気の流れは、図6に関して前述した「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置100aの「暖房運転」における空気の流れと同様である。
また、浴室衣類乾燥装置100bが「温風乾燥運転」および「涼風乾燥運転」を実行する場合には、図9に表したダンパ135bのように、ダンパ135は、接続口および排出経路127の一部を開放している。そのため、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の一部は、排出経路127へ導かれ、第2の筐体101bに設けられた排気用接続口129を通して浴室10の外部へ排出される。その他の空気の流れは、図7に関して前述した「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置100aの「温風乾燥運転」および「涼風乾燥運転」における空気の流れと同様である。
また、浴室衣類乾燥装置100bが「換気運転」を実行する場合には、図9に表したダンパ135cのように、ダンパ135は、接続口および排出経路127を全開としている。そのため、吸込口121から吸い込まれた内部流路125の空気の全てが排出経路127へ導かれ、排気用接続口129を通して浴室10の外部へ排出される。
なお、第2の筐体101bには、排気用接続口129と、吸気用接続口128と、が設けられている。前述したように、排出経路127へ導かれた空気は、排気用接続口129を通して浴室10の外部へ排出される。また、浴室10に隣接する洗面所やトイレなどから吸い込まれた空気は、吸気用接続口128を通して筐体101bの内部へ導かれ、換気用ファン133bおよび排出経路127により排気用接続口129を通して浴室10の外部へ排出される。
次に、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100の動作の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図10は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作の具体例を表すフローチャート図である。
また、図11は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作の具体例を表す模式的概略図である。
また、図12は、衣類乾燥設定時間と外気温との関係におけるヒータ出力時間の一例を例示する表である。
なお、図11は、衣類重量が2キログラム(kg)、外気温が15度(℃)、衣類乾燥時間(設定時間)が8時間である場合の動作を例示する模式的概略図である。
図10は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作の具体例を表すフローチャート図である。
また、図11は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作の具体例を表す模式的概略図である。
また、図12は、衣類乾燥設定時間と外気温との関係におけるヒータ出力時間の一例を例示する表である。
なお、図11は、衣類重量が2キログラム(kg)、外気温が15度(℃)、衣類乾燥時間(設定時間)が8時間である場合の動作を例示する模式的概略図である。
まず、使用者は、衣類乾燥運転を実行する場合には、浴室10に吊した衣類21の重量を推測し、衣類乾燥時間を図示しないリモコンなどにより設定する(ステップS101)。図12に表したように、例えば、使用者は、衣類21の重量が「2kg」と推測したときには、衣類乾燥時間を「8時間」に設定する。また、例えば、使用者は、衣類21の重量が「5kg」と推測したときには、衣類乾燥時間を「10時間」に設定する。また、例えば、使用者は、衣類21の重量が「7kg」と推測したときには、衣類乾燥時間を「12時間」に設定する。
図11に表した具体例では、使用者は、衣類21の重量が「2kg」と推測し、図12に表した表に基づいて衣類乾燥時間を「8時間(480分)」に設定している。
続いて、使用者が衣類乾燥時間を設定すると、制御手段110は、運転を開始し、まず、涼風乾燥運転を実行する(ステップS103)。図7に関して前述したように、浴室衣類乾燥装置100は、「涼風乾燥運転」を実行する場合には、浴室10の空気を循環させるとともに、浴室10の空気の一部を換気している。このように、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100は、衣類乾燥運転の始めに浴室10の内部の空気を排出する。
続いて、図11に表したように、制御手段110は、所定時間(本具体例では30分)が経過すると(ステップS105:Yes)、このときの浴室10の気温(外気温)すなわち内部流路125を流れる空気の温度をセンサ131により検出する(ステップS107)。なお、ここでいう「所定時間」とは、涼風乾燥運転が開始されてから、浴室10の内部の空気が十分に入れ替わり、浴室10の気温が例えば洗面所や廊下などの気温(外気温)と同等となるまでの時間をいうものとする。そして、制御手段110は、センサ131により検出された温度に基づいてヒータ137の出力時間を決定する(ステップS109)。
続いて、制御手段110は、ヒータ137の出力時間を第1の温風乾燥時間と第2の温風乾燥時間とに分ける。さらに、制御手段110は、第1の温風乾燥時間と第2の温風乾燥時間との間に涼風乾燥時間を設ける。
図11に表した具体例では、外気温が15℃であるため、制御手段110は、図12に表した表に基づいてヒータ出力時間を「90分」に決定している。続いて、制御手段110は、ヒータ出力時間の「90分」を第1の温風乾燥時間の「60分」と第2の温風乾燥時間の「30分」とに分けている。さらに、制御手段110は、第1の温風乾燥時間と第2の温風乾燥時間との間に涼風乾燥時間の「360分」を設けている。なお、第1の温風乾燥時間と第2の温風乾燥時間との間の涼風乾燥時間(360分)は、衣類乾燥時間(480分)から、運転開始時の涼風乾燥時間(30分)と、第1の温風乾燥時間(60分)と、第2の温風乾燥時間(30分)と、を差し引くことで算出される。
続いて、制御手段110は、第1の温風乾燥運転を実行する(ステップS111)。続いて、制御手段110は、第1の温風乾燥時間(本具体例では60分)が経過すると(ステップS113:Yes)、第1の温風乾燥運転を終了し涼風乾燥運転を実行する(ステップS115)。これにより、ヒータ137の出力時間の後半における浴室10の壁13から浴室10の外部に逃げる熱を減らすことが可能になるとともに、涼風乾燥運転の涼風の流れを利用して、涼風乾燥時間を設けずにヒータ137の出力を継続して行う衣類乾燥運転に比べてヒータ137の出力時間を全体的に短縮することが可能になる。そのため、省エネルギー化を図りつつ乾燥効率の向上を図ることができる。
続いて、制御手段110は、涼風乾燥時間(本具体例では360分)が経過すると(ステップS117:Yes)、涼風乾燥運転を終了し第2の温風乾燥運転を実行する(ステップS119)。続いて、制御手段110は、第2の温風乾燥時間(本具体例では30分)が経過すると(ステップS121:Yes)、第2の温風乾燥運転を終了し衣類乾燥運転を終了(停止)する(ステップS123)。
本具体例によれば、第1の温風乾燥時間は、第2の温風乾燥時間よりも長い。そのため
、使用者が衣類乾燥運転を途中で取りやめて別の運転に変更したい場合でも、大部分の衣
類の乾燥は終了している。そのため、使用者は、別の運転に変更しやすい。これにより、
衣類の乾燥を急ぐ使用者のニーズに対応することができる。
、使用者が衣類乾燥運転を途中で取りやめて別の運転に変更したい場合でも、大部分の衣
類の乾燥は終了している。そのため、使用者は、別の運転に変更しやすい。これにより、
衣類の乾燥を急ぐ使用者のニーズに対応することができる。
また、本具体例の制御手段110は、第2の温風乾燥時間の終了と同時に衣類乾燥運転
を終了(完了)する。つまり、第2の温風乾燥時間の終了が、衣類乾燥運転の完了の時間
と一致している。これにより、第2の温風乾燥運転により衣類が温められ、衣類をふっくらとした状態に仕上げることができる。
を終了(完了)する。つまり、第2の温風乾燥時間の終了が、衣類乾燥運転の完了の時間
と一致している。これにより、第2の温風乾燥運転により衣類が温められ、衣類をふっくらとした状態に仕上げることができる。
また、本具体例の制御手段110は、衣類乾燥運転の始めにおいて、浴室10の内部の空気を排出した後に内部流路125を流れる空気の温度をセンサ131により検出する。制御手段110は、浴室10の内部の空気の排出が十分に終わっていないときに浴室10の内部の温度をセンサ131により検出すると、外気温とは大きく異なる温度として誤検知するおそれがある。これに対して、本具体例では、制御手段110は、浴室10の内部の空気を排出した後にセンサ131による温度検出を行うことで、誤検知を抑制することができる。
また、図5および図9に表したように、センサ131は、吸込口121とファン133(循環用ファン133a)との間の内部流路125のうちでファン133(循環用ファン133a)の側に配置されている。そのため、センサ131は、吸込口121から吸い込まれた空気の温度がより均一になりやすい部分の温度を検出する。これにより、センサ131は、空気の温度をより正確に検出することができ、ヒータの出力時間をより精度良く決定することができる。
次に、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100の動作の具体例について、図面を参照しつつさらに説明する。
図13は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作の具体例を表すタイミングチャート図である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100aは、図2に関して前述したいわゆる「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
図13は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作の具体例を表すタイミングチャート図である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100aは、図2に関して前述したいわゆる「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
まず、使用者が衣類乾燥時間を設定すると、制御手段110は、ファン133の運転を開始し、ダンパ135の位置を「暖房運転」の位置(図6参照)から「涼風乾燥運転・温風乾燥運転」の位置(図7参照)へ変更する(タイミングt1)。このとき、制御手段110は、ヒータ137の出力を停止しているため、涼風乾燥運転が実行される(タイミングt1〜t2)。これにより、衣類乾燥運転の始めに浴室10の内部の空気が排出される。
続いて、所定時間が経過すると、制御手段110は、ヒータ137の出力を行う(タイミングt2)。これにより、第1の温風乾燥運転が実行される(タイミングt2〜t3)。続いて、第1の温風乾燥時間が経過すると、制御手段110は、ヒータ137の出力を停止する(タイミングt3)。これにより、涼風乾燥運転が実行される(タイミングt3〜t4)。そして、涼風乾燥運転の涼風の流れを利用して、ヒータ137の出力時間の後半における浴室10の壁13から浴室10の外部に逃げる熱を減らし、衣類21の乾燥を継続することができる。
続いて、涼風乾燥時間が経過すると、制御手段110は、ヒータ137の出力を再び行う(タイミングt4)。これにより、第2の温風乾燥運転が実行される(タイミングt4〜t5)。続いて、第2の温風乾燥時間が経過すると、制御手段110は、ヒータ137の出力を停止し、ファン133の運転を停止する。また、制御手段110は、ダンパ135の位置を「涼風乾燥運転・温風乾燥運転」の位置から「暖房運転」の位置へ変更する。これにより、衣類乾燥運転が終了する。
図14は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作の他の具体例を表すタイミングチャート図である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100bは、図3に関して前述したいわゆる「2ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100bは、図3に関して前述したいわゆる「2ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
まず、使用者が衣類乾燥時間を設定すると、制御手段110は、循環用ファン133aおよび換気用ファン133bの運転を開始する(タイミングt11)。このとき、制御手段110は、ヒータ137の出力を停止しているため、涼風乾燥運転が実行される(タイミングt11〜t12)。これにより、衣類乾燥運転の始めに浴室10の内部の空気が排出される。
続いて、タイミングt12〜t14における動作は、図13に関して前述した具体例のタイミングt2〜t4における動作と同様である。
続いて、第2の温風乾燥時間が経過すると、制御手段110は、ヒータ137の出力を停止し、循環用ファン133aおよび換気用ファン133bの運転を停止する(タイミングt15)。これにより、衣類乾燥運転が終了する。
続いて、第2の温風乾燥時間が経過すると、制御手段110は、ヒータ137の出力を停止し、循環用ファン133aおよび換気用ファン133bの運転を停止する(タイミングt15)。これにより、衣類乾燥運転が終了する。
図15は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作のさらに他の具体例を表すタイミングチャート図である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100aは、図2に関して前述したいわゆる「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100aは、図2に関して前述したいわゆる「1ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
まず、タイミングt21〜t23における動作は、図13に関して前述した具体例のタイミングt1〜t3における動作と同様である。
続いて、制御手段110は、第1の温風乾燥時間が経過した後の涼風乾燥運転においても、第1の温風乾燥運転におけるファン133の回転数を維持し、排出経路127から浴室10の外部に排出される空気の排出量(排気量)を維持する(タイミングt23〜t24)。これにより、熱が浴室10の壁13に蓄積されている間において、排気量をより少量に維持することで浴室10の壁13に蓄積された熱が浴室10の外部に排出される量をより少量に抑えることができる。
続いて、制御手段110は、第1の温風乾燥時間が経過した後の涼風乾燥運転においても、第1の温風乾燥運転におけるファン133の回転数を維持し、排出経路127から浴室10の外部に排出される空気の排出量(排気量)を維持する(タイミングt23〜t24)。これにより、熱が浴室10の壁13に蓄積されている間において、排気量をより少量に維持することで浴室10の壁13に蓄積された熱が浴室10の外部に排出される量をより少量に抑えることができる。
続いて、所定時間が経過すると、制御手段110は、ファン133の回転数を増加させ、排出経路127から浴室10の外部に排出される空気の排出量を第1の温風乾燥時間における排気量よりも増加させる(タイミングt24)。言い換えれば、涼風乾燥運転における空気の排出量は、第1の温風乾燥運転における空気の排出量よりも多い部分を有する。これによれば、浴室10の壁13に蓄積された熱が少なくなった後では熱の移動量がより少ないため、ファン133の回転数を増加させて空気の排出量を増加させることで衣類乾燥の促進を図ることができる。
続いて、涼風乾燥時間が経過すると、制御手段110は、ヒータ137の出力を再び行い、ファン133の回転数を第1の温風乾燥運転におけるファン133の回転数と同等とする(タイミングt25)。これにより、第2の温風乾燥運転が実行される(タイミングt25〜t26)。続いて、タイミングt26における動作は、図13に関して前述した具体例のタイミングt5における動作と同様である。
図16は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置の動作のさらに他の具体例を表すタイミングチャート図である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100bは、図3に関して前述したいわゆる「2ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
本具体例の浴室衣類乾燥装置100bは、図3に関して前述したいわゆる「2ファンタイプ」の浴室衣類乾燥装置である。
まず、タイミングt31〜t33における動作は、図14に関して前述した具体例のタイミングt11〜t13における動作と同様である。
続いて、制御手段110は、第1の温風乾燥時間が経過した後の涼風乾燥運転においても、第1の温風乾燥運転における換気用ファン133bの回転数を維持し、排出経路127から浴室10の外部に排出される空気の排出量を維持する(タイミングt33〜t34)。これにより、図15に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
続いて、制御手段110は、第1の温風乾燥時間が経過した後の涼風乾燥運転においても、第1の温風乾燥運転における換気用ファン133bの回転数を維持し、排出経路127から浴室10の外部に排出される空気の排出量を維持する(タイミングt33〜t34)。これにより、図15に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
続いて、所定時間が経過すると、制御手段110は、換気用ファン133bの回転数を増加させ、排出経路127から浴室10の外部に排出される空気の排出量を第1の温風乾燥時間における排気量よりも増加させる(タイミングt34)。言い換えれば、涼風乾燥運転における空気の排出量は、第1の温風乾燥運転における空気の排出量よりも多い部分を有する。これによれば、図15に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
続いて、涼風乾燥時間が経過すると、制御手段110は、ヒータ137の出力を再び行い、換気用ファン133bの回転数を第1の温風乾燥運転における換気用ファン133bの回転数と同等とする(タイミングt35)。これにより、第2の温風乾燥運転が実行される(タイミングt35〜t36)。続いて、タイミングt36における動作は、図14に関して前述した具体例のタイミングt15における動作と同様である。
本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100のコントローラ200には、図17に示したように、「暖房運転」を操作する暖房ボタン210、「温風乾燥運転」を操作する乾燥ボタン220、「換気運転」を操作する換気ボタン230、「涼風乾燥運転」のみを操作する涼風ボタン240、「24時間換気運転」を操作する24時間換気ボタン250および浴室衣類乾燥装置100の電源停止をする停止ボタン260が設けられている。また、コントローラ200には、夫々の運転における運転状態などを表示する表示部270、夫々の運転における開始時刻や運転時間を予約するための予約ボタン280、+ボタン290および−ボタン300が設けられている。
例えば、「暖房運転」を予約したい場合、まず使用者が予約ボタン280を一度押して表示部270に「暖房運転」の開始時刻を表示させる。次に+ボタン290や−ボタン300を押して「暖房運転」の開始時刻を決めた後、予約したい「暖房運転」である暖房ボタン210を押して「暖房運転」を設定する。その後、表示部270に運転時間が表示されるので、+ボタン290や−ボタン300を押して「暖房運転」の運転時間を決めた後、予約ボタン280を押して「暖房運転」の予約運転を確定させる。尚、「暖房運転」以外の「換気運転」、「涼風乾燥運転」、「乾燥運転」においても、同様の方法によってその運転の予約運転を設定することができる。
「乾燥運転」を予約したい場合には、まず使用者が予約ボタン280を一度押して表示部270に「乾燥運転」の開始時刻を表示させる。次に+ボタン290や−ボタン300を押して「乾燥運転」の開始時刻を決めた後、予約したい「乾燥運転」である乾燥ボタン220を押して「乾燥運転」を設定する。その後、表示部270に運転時間が表示されるので、+ボタン290や−ボタン300を押して「乾燥運転」の運転時間を決める。所定時間が経過すると、表示部270に「温風乾燥運転」と「涼風乾燥運転」の時間比率が表示されるので、+ボタン290や−ボタン300を押してその時間比率を決める。そして、予約ボタン280を押して「暖房運転」の予約運転を確定させる。
本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100では、ファン133の回転数を設定された回転数になるように制御する回転数制御手段とファン133の駆動時におけるファン133の回転数を検出する回転数検出手段とを有する制御手段110、回転数検出手段が検出したファン133の回転数が基準値に対して所定の範囲内にある時に、ファン133の回転数の制御状態が安定状態であることを使用者に点灯して報知する表示部270のAMランプ310及びPMランプ320を備えている。本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100では、報知手段として表示部270のAMランプ310及びPMランプ320を述べているが、それらの代わりに例えば浴室衣類乾燥装置100などに設けられた音声手段で使用者に報知しても良いものとする。
図18〜20に表されるように、「換気運転」において、使用者が換気ボタン230を所定時間長押すと、浴室衣類乾燥装置100は、コントローラ200の表示部270に設定されたファン133の回転数に対応する換気風量(例えば、使用者が設定した換気風量の設定値)を点灯表示する。また、ファン133の回転数が第1範囲内(N6≦N≦N3)にある時には、表示部270のAMランプ310及びPMランプ320が点灯してファン133の回転数が安定状態であることを報知するため、使用者が換気風量の確認時に換気風量の測定を簡単に精度良く行える。本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100では、「裏操作指示」として換気ボタン230の所定時間長押しを述べているが、コントローラに対する通常の操作以外の操作も含むものとする。
ファン133の回転数が第2範囲内(N5≦N<N6、N3<N≦N2)にある時には、表示部270のAMランプ310又はPMランプ320何れかを点灯してファン133の回転数が安定状態に近いことを報知する。また、ファン133の回転数が第3範囲内(N<N5、N2<N)にある時には、表示部270のAMランプ310又はPMランプ320何れかを点滅してファン133の回転数が安定状態から遠いことを報知する。このため、換気風量の確認時にファン133の回転数の制御状態がどの状態であるかどうか使用者が簡単に知ることができる。
本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100では、回転数検出手段が検出したファン133の回転数が基準値に対して所定の範囲内にある時に、又は回転数検出手段が検出したファン133の回転数の単位時間あたりの変化量が所定の範囲内にある時に、ファン133の回転数が安定状態であることを使用者に報知する表示部270のAMランプ310及びPMランプ320を備えるため、換気装置の設置現場の換気風量が所定の換気風量を満たしているかどうか使用者が確認する際、換気風量の測定を簡単に精度良く行うことができる。
また、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100では、使用者が換気風量を測定する時に、ファン133の回転数が安定状態であることを使用者に報知する表示部270のAMランプ310及びPMランプ320が、コントローラ200の換気ボタン230と共に設けられているので、ファン133の回転数が安定状態である旨を使用者が簡単に把握しやすい。また、使用者がコントローラ200の表示部270を目視で確認しながら、換気風量の測定のタイミングを決定することが可能となるので、使用者が換気風量の測定をより簡単に行うことができる。
また、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100では、ファン133の回転数が安定状態である旨の表示を、使用者が換気風量を測定する時に表示させ、通常の使用時には表示されないため、通常の使用時における使用者の不必要な混乱を避けることが可能で使用者の使い勝手の良い。また、ファン133の回転数が安定状態である旨の表示を使用者が解除し忘れたとしても、所定時間が経過することによって、通常の使用状態に復帰するので、使用者の作業性を向上させることができる。
制御手段110は、演算処理を行うCPUや、情報を記憶するメモリを備えている。使用者の操作により、コントローラ200は制御手段110に操作信号を送信する。制御手段110は、受信したその操作信号に基づいて、ファンモータを駆動させてファン133を回転駆動させたり、ダンパモータを駆動させてダンパ135の停止位置を変更したり、ヒータ137を駆動させたりすることができる。CPUは、メモリに記憶された情報を適宜参照し、その情報に基づいた処理を行うほか、メモリに新たな情報を記憶させることができる。
本実施形態の場合、ファンモータ、ダンパモータ、ヒータ137に供給する電力は、電源回路から制御手段110を介して供給される。電源回路は、この浴室衣類乾燥装置100が設置される家屋に設けられている商業電源に直結されており、商業電源から電力が供給される。本実施形態の浴室衣類乾燥装置100は、自らが対応する電源電圧(例えば200V)と異なる電圧の商業電源(例えば100V)に接続されていないかを、イニシャルチェックとして制御手段110によって自動的に判断する機能を備えている。その判断フローについて図21を参照しながら説明する。
ステップS01において、商業電源と電源回路とが接続され、更に浴室衣類乾燥装置100の主電源スイッチ(図示せず)が投入された場合に、商業電源から電力供給がなされていると判断する。もっとも、商業電源と電源回路とが接続され、商業電源から供給される電力が制御手段110まで受け渡されている場合に、商業電源から電力供給がなされていると判断していることも好ましい態様である。このような判断手法によれば、設置業者が主電源スイッチ(図示せず)の投入を忘れた場合であっても、イニシャルチェックの実行が可能となる。
ステップS01において、商業電源から電力供給がなされていると検知した場合には、制御手段110はイニシャルチェックを実行し(ステップS02)。最初にイニシャルチェックの実行を報知する。具体的には、図17に示すコントローラ200に「イニシャルチェック中」といった情報が表示され、スピーカからは「イニシャルチェックの実行中です」といった音声が発せられる。
制御手段110は、ステップS03の電源電圧判断において、浴室衣類乾燥装置100が対応する電源電圧の商業電源に接続されると判断すれば、イニシャルチェックを完了させ(ステップS04)、浴室衣類乾燥装置100の通常動作を実施する(ステップS05)。一方、制御手段110は、自らが対応する電源電圧と異なる電圧の商業電源に接続されると判断すれば、誤電圧印加エラー報知動作を実施することになる(ステップS06)。
図22は、図21のステップS03の電源電圧判断において、浴室衣類乾燥装置100が正常電圧と接続されているかを、ファンモータの回転数指示の検知結果に基づいて、判断するフローチャートである。制御手段110は、ファンモータのモータ駆動ICに所定の指示電圧(例えば4V)を印加することで、ファンモータの回転数を第1の回転数(例えば1000ppm)で回転するように制御する(ステップS101)。ステップS101において制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS102)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、ファンモータの回転数を計測する(ステップS103)。ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第1閾値900ppm以上)を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS104)。一方、ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第1閾値900ppm以上)を2秒以上継続しないとき、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS105)。
図23(a)は、電源電圧が第2の電圧である時のファンモータの最大回転数より、第1の回転数(例えば1000ppm)が大きいことを示している。第2の電源に対応する最大回転数(例えばバラツキの上限値である800ppm)より、第1の回転数(例えば1000ppm)が大きければ、制御手段110が第2の電圧であるを判定しやすくなる。
図23(b)は、電源電圧が第1の電圧である時のファンモータの最小回転数(高指示電圧時)より、第1の回転数(例えば1000ppm)が小さいことを示している。第1の電源に対応する最小回転数(例えばバラツキの下限値である1100ppm)より、第1の回転数(例えば1000ppm)が小さければ、制御手段110が第1の電圧でないことを判定しやすくなる。
図24は、図21のステップS03の電源電圧判断において、浴室衣類乾燥装置100が正常電圧と接続されているかを、ファンモータの回転数指示とファンモータの指示電圧の検知結果に基づいて、判断するフローチャートである。制御手段110は、ファンモータの回転数を第1の回転数(例えば1000ppm)で回転するように制御する(ステップS201)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS202)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、指示電圧を計測する(ステップS203)。その指示電圧が第1の電圧に対応する第1閾値4V以下を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS204)。一方、その指示電圧が第2の電圧に対応する第1閾値4V以上を2秒以上継続し、その指示電圧が第2閾値4.5Vに達するとき(ステップS205)、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS206)。図28(a)に、回転数と指示電圧の関係を示す概念図を示している。
その指示電圧が第2の電圧に対応する第1閾値4V以上を2秒以上継続し、その指示電圧が第2閾値4.5V以下である場合(ステップS205)、制御手段110は、更に、ファンモータのモータ駆動ICに所定の指示電圧(例えば6V)を印加することで、ファンモータの回転数を第2の回転数以上(例えば1500ppm以上)で回転するように制御する(ステップS207)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS208)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、ファンモータの回転数を計測する(ステップS209)。ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第3閾値1200ppm以上)を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS210)。一方、ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第3閾値1200ppm以上)を2秒以上継続しないとき、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS211)。
図25は、図21のステップS03の電源電圧判断において、浴室衣類乾燥装置100が正常電圧と接続されているかを、ファンモータの回転数指示とファンモータの指示電圧の検知結果に基づいて、判断するフローチャートである。制御手段110は、ファンモータの回転数を第1の回転数(例えば1000ppm)で回転するように制御する(ステップS301)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS302)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、指示電圧を計測する(ステップS303)。その指示電圧が第1の電圧に対応する第1閾値4V以下を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS304)。一方、その指示電圧が第2の電圧に対応する第1閾値4V以上を2秒以上継続し、その指示電圧が第2閾値4.5Vに達するとき(ステップS305)、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS306)。
その指示電圧が第2の電圧に対応する第1閾値4V以上を2秒以上継続し、その指示電圧が第2閾値4.5V以下である場合(ステップS305)、制御手段110は、更に、ファンモータのモータ駆動ICに所定の指示電圧(例えば6V)を印加することで、ファンモータの回転数を第2の回転数以上(例えば1500ppm以上)で回転するように制御する(ステップS307)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS308)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、指示電圧を計測する(ステップS309)。その指示電圧が第1の電圧に対応する第3閾値5V以下を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS310)。一方、その指示電圧が第2の電圧に対応する第3閾値5V以上を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS311)。
図26は、図21のステップS03の電源電圧判断において、浴室衣類乾燥装置100が正常電圧と接続されているかを、ファンモータの回転数指示とファンモータの指示電圧の検知結果に基づいて、判断するフローチャートである。制御手段110は、ファンモータの回転数を第1の回転数(例えば1000ppm)で回転するように制御する(ステップS401)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS402)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、指示電圧を計測する(ステップS403)。その指示電圧が第1の電圧に対応する第1閾値4V以下を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS404)。一方、その指示電圧が第2の電圧に対応する第1閾値4V以上を2秒以上継続し、その指示電圧が第2閾値4.5Vに達するとき(ステップS405)、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS406)。
その指示電圧が第2の電圧に対応する第1閾値4V以上を2秒以上継続し、その指示電圧が第2閾値4.5V以下である場合(ステップS405)、制御手段110は、更に、ファンモータのモータ駆動ICに第2閾値(例えば4.5V)よりも高い第3閾値(例えば6V)を印加してファンモータを回転させる(S407)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS408)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS408)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、ファンモータの回転数を計測する(ステップS409)。ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第3閾値1200ppm以上)を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS410)。一方、ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第1閾値1200ppm以上)を2秒以上継続しないとき、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS411)。
図27は、図21のステップS03の電源電圧判断において、浴室衣類乾燥装置100が正常電圧と接続されているかを、ファンモータの回転数指示とファンモータの指示電圧の検知結果に基づいて、判断するフローチャートである。制御手段110は、ファンモータのモータ駆動ICに第1閾値(例えば4V)を印加してファンモータを回転させる(S601)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS502)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、ファンモータの回転数を計測する(ステップS503)。ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第1閾値900ppm以上)を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS504)。一方、ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第1閾値900ppm以上)を2秒以上継続せず、第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第2閾値800ppm以上)にも達しないとき(ステップS505)、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS506)。図28(b)に、回転数と指示電圧の関係を示す概念図を示している。
ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第1閾値900ppm以上)を2秒以上継続しないが、第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第2閾値800ppm以上)に達する場合(ステップS505)、制御手段110は、更に、ファンモータのモータ駆動ICに第1閾値(例えば4V)よりも高い第2閾値(例えば6V)を印加してファンモータを回転させる(S407)。制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加すると、その経過時間が20秒を過ぎたか否かを判断する(ステップS508)。
制御手段110がファンモータのモータ駆動ICに指示電圧を印加して20秒経過の後、ファンモータの回転数を計測する(ステップS509)。ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第3閾値1200ppm以上)を2秒以上継続するとき、商業電源から供給される電圧が第1の電圧であると判定する(ステップS510)。一方、ファンモータの回転数が第1の電圧に対応する回転数以上(例えば第3閾値1200ppm以上)を2秒以上継続しないとき、商業電源から供給される電圧が第2の電圧であると判定する(ステップS511)。
また、浴室衣類乾燥装置が正常電圧と接続されているかを判断する際、図26のS507〜S511において、図24のS307〜S311または図25のS407〜S411に変更しても、図27の電源電圧判断と同様の効果を得ることができる。
平成15年の建築基準法の改正により、シックハウス対策として居室を0.5回/h以上換気できる機械換気設備の設置が義務付けられている。そこで、浴室衣類乾燥装置100は、部屋の空気を室外に排気する風量を一定にすることにより、部屋の空気を室外に確実に排気している。部屋の空気を室外に排気する風量を一定に制御するためには、排出経路127に接続される排気ダクトの排気圧損の検出が必要になるが、排気圧損が分かれば、制御手段110がその排気圧損で所定の風量になるようにファンモータの回転数を設定してやれば良い。
図29にファンモータの制御ブロック図を示す。ファンモータは、DCブラシレス高圧ファンモータであり、制御手段110は、そのファンモータに商業電源AC200Vを整流・平滑したDC281Vを印加する。ファンモータのモータ駆動ICがCPUの指令電圧の大きさに応じたデューティでファンモータに通電する。また、ファンモータの回転軸に備えられたホールICからファンモータの回転数に応じた回転数パルス信号をCPUに出力する。部屋の空気を室外に排気する風量が一定となる風量一定制御では、ファンモータの回転数(N)についてはファンモータからの回転数パルス信号にて検出することができる。一方、ファンモータの仕事(W)については「ファンモータの電力(W)」からファンモータの仕事(W)を推定する。浴室衣類乾燥装置100は、回転数(N)とファンモータの仕事(W)が分かれば、ファンモータの仕事(W)に対するトルク(T)と回転数(N)の関係から排気圧損を判定し、排気ダクトの外風圧やフィルターの埃詰まり等の外乱による圧損変化に対応できる。
図30に浴室衣類乾燥装置100の風量一定制御の動作のフローチャートを示す。制御手段110は、通常動作時に換気運転が開始される(ステップS602)と、まずn=0として目標回転数N0にてファンモータの回転数が一定となるように駆動させる(ステップS603、S604)。制御手段110は、ファンモータの起動時は回転数安定のために、所定時間継続して目標回転数N0でファンモータを駆動させ続ける(ステップS605)。その後、制御手段110は、さらに所定時間経過後、検出したファンモータの印加電圧と通電電流から「ファンモータの電力(W)」を計算してそれを平均してファンモータの平均電力(W)を求める(ステップS606)。次に、予めメモリに記憶された制御テーブルからWn+1とWn−1を取り出しファンモータの平均電力(W)と比較する(ステップS607)。W<Wn−1であればnの値を+1して(ステップS608)、W>Wn+1であればnの値を−1して(ステップS609)制御テーブルから新しい回転数の変更を繰り返す。W<Wn+1でもW>Wn−1でもなければnの値はそのままで回転数Nnの運転を続ける。この状態になれば、所定の風量一定制御で運転していることとなる。
図31は、本実施形態にかかる浴室衣類乾燥装置100の報知部(例えば、表示部270や音声手段)の異常報知の具体例を表すフローチャートである。浴室衣類乾燥装置100に通電開始された場合(S700)、ダクト圧力損失の検出開始のために換気ファンモータを動作させ(S710)、異常検出手段が第1の異常が発生したことを検出すると(S720)、換気ファンモータを停止させ(S800)、コントローラ200に異常表示するとともに、コントローラの受付を禁止する(S810)。また、異常検出手段が第1の異常の発生を検出せず(S720)、異常検出手段が第2の異常の発生を検出しない場合(S730)、換気ファンモータの動作が所定時間継続すると(S740)、ダクト圧力損失を確定して制御手段110に記憶する(S750)。なお、異常検出手段が第2の異常の発生を検出した場合には(S730)、第2の異常を制御手段110に記憶するが、換気ファンモータの動作は継続させる(S790)。
その後、換気ファンモータを停止(S760)させ、制御手段110に第2の異常の記憶がある場合(S770)、コントローラ200に異常表示するとともに、コントローラの受付を禁止する(S810)。また、制御手段110に第2の異常の記憶がない場合には(S770)、浴室衣類乾燥装置100は、ダクト圧力損失検出が正常に終了したと判定し、待機状態に移行することになる(S780)。ここで、第1の異常の具体例としては、例えば、ファンモータの回転数異常など、環境検出動作に支障を及ぼす恐れがある異常、安全装置の作動など、浴室衣類乾燥装置100に大きな支障が発生していると認められる異常であり、これらの異常が発生した場合は、原因を確認する意味でも、一旦浴室衣類乾燥装置100への通電を遮断させることが要求される。また、第2の異常の具体例としては、例えば、コントローラ200の通信異常など、一時的または、部分的な異常であり、通電を継続させても浴室衣類乾燥装置100への支障が小さい異常であり、コントローラ200の通信異常の場合、通信が正常にもとれば、通常の状態に復帰する。
本発明に係る設備機器システム(例えば、浴室衣類乾燥装置100)は、設備機器の異常を検出する制御手段110の異常検出手段と、設備機器の異常を報知する報知手段270と、設備機器が設置される環境を判定する制御手段110の環境判定手段と、を備える設備機器のシステムであって、異常検出手段は、設備機器への通電を解除した時に異常が解除される第1の異常と、設備機器への通電を解除しなくても異常を解除することができる第2の異常と、を検出し、報知手段(例えば、表示部270)は、第1の異常を検出した場合、第1の異常報知を行い、第2の異常を検出した場合、第2の異常報知を行う。特に、本発明に係る設備機器システムは、環境判定手段による環境の判定が完了する前に、第1の異常を検出した場合、報知手段270が第1の異常報知を行い、環境判定手段による環境の判定が完了する前に、第2の異常を検出した場合、環境判定手段による環境の判定が完了した後に、報知部270が第2の異常報知を行う、ことを特徴とする。
従来の設備機器システムでは、圧力損失が異常に低いと誤認識した場合は、ファンモータの回転数は低く運転されるので、換気しない不具合が発生する。一方、圧力損失が異常に高いと誤認識した場合は、ファンモータの回転数が高く運転されるので、必要以上の無駄な換気がなされ、また騒音が大きくなり不快となる。そこで、ファンモータを動作させながらダクトの圧力損失を検出し、風量を制御していく方法も考えられるが、圧力損失が異常に低いと誤認識した状態からファンモータの動作を開始すると、動作初期はファンモータの回転数が低いために換気量が低く、故障と判断されてしまう心配がある。逆に、圧力損失が異常に高いと誤認識した状態からファンの動作を開始すると、動作初期のファンモータの回転数が高いために、騒音が大きくなり、故障と判断されてしまう心配がある。本発明に係る設備機器システムによれば、異常を報知する場合であっても、設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段が環境判定を適切に行える。
また、本発明に係る設備機器システムでは、環境判定手段による環境の判定は、設備機器への通電が開始された直後に実施する、ことが好ましい。この好ましい態様では、設備機器の設置後に実施する試運転時など、設備機器への電源が通電が開始されたときに環境の判定を完了させておき、実際の使用者が使用する時には環境の判定を行わないので、使いたいときにすぐ使用できる使い勝手がよい。
また、本発明に係る設備機器システムでは、環境は、設備機器に接続されるダクトの圧力損失である、ことが好ましい。この好ましい態様では、設備機器が発揮する機能に大きく影響するダクトの圧力損失を設置環境として検出することで、動作の精度をより高くすることができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、設備機器の運転の指示を行う操作部(例えば、コントローラ200)を備え、第1の異常報知を行う場合、設備機器の動作を停止し、且つ操作部200からの操作を禁止することが好ましい。この好ましい態様では、通電の解除が必要な異常を検出したときには、通電を一旦解除して再度通電をしない限り設備機器の動作をおこなうことができないため、安全性、信頼性の高い。
また、本発明に係る設備機器システムでは、設備機器の運転の指示を行う操作部200を備え、第2の異常報知を行う場合、第2の異常報知を操作部200から解除可能である、ことが好ましい。この好ましい態様では、通電の解除が不要な異常報知の解除操作を行う操作部200を、運転の指示を行う操作部200と共通とすることができるので、使い勝手の向上、部品点数の削減を実現することができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、第2の異常報知を行う場合、操作部200からの他の操作を禁止することが好ましい。この好ましい態様では、異常報知の解除操作以外の操作ができないため、異常報知中にも関わらず、他の動作が運転できるという不安全な運転状態になることがなく、安全性や信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、報知手段270は、操作部200に設けられることが好ましい。この好ましい態様では、使用者が頻繁に操作を行う操作部200から異常が報知されることになるので認知性がよくなり、使い勝手を向上させることができる。
また、本発明に係る設備機器システムでは、設備機器のシステムは、浴室に設置される浴室換気装置(浴室衣類乾燥装置100)のシステムである、ことが好ましい。この好ましい態様では、湿気が多く換気が必要とされる浴室の換気を異常なく適切に行なうことができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 :浴室
11 :天井
13 :壁
21 :衣類
100 :浴室衣類乾燥装置
101 :筐体
101a :第1の筐体
101b :第2の筐体
110 :制御手段
121 :吸込口
123 :吹出口
125 :内部流路
127 :排出経路
128 :吸気用接続口
129 :排気用接続口
131 :センサ
133 :ファン
133a :循環用ファン
133b :換気用ファン
135 :ダンパ
137 :ヒータ
200 :コントローラ
210 :暖房ボタン
220 :乾燥ボタン
230 :換気ボタン
240 :涼風ボタン
250 :24時間換気ボタン
260 :停止ボタン
270 :表示部
280 :予約ボタン
290 :+ボタン
300 :−ボタン
310 :AMランプ
320 :PMランプ
11 :天井
13 :壁
21 :衣類
100 :浴室衣類乾燥装置
101 :筐体
101a :第1の筐体
101b :第2の筐体
110 :制御手段
121 :吸込口
123 :吹出口
125 :内部流路
127 :排出経路
128 :吸気用接続口
129 :排気用接続口
131 :センサ
133 :ファン
133a :循環用ファン
133b :換気用ファン
135 :ダンパ
137 :ヒータ
200 :コントローラ
210 :暖房ボタン
220 :乾燥ボタン
230 :換気ボタン
240 :涼風ボタン
250 :24時間換気ボタン
260 :停止ボタン
270 :表示部
280 :予約ボタン
290 :+ボタン
300 :−ボタン
310 :AMランプ
320 :PMランプ
上記課題を解決するために、本発明に係る設備機器システムは、設備機器の異常を検出する異常検出手段と、前記設備機器の異常を報知する報知手段と、前記設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段と、を備える設備機器のシステムであって、前記異常検出手段は、前記設備機器への通電を解除すると異常が解除される第1の異常と、前記設備機器への通電を解除しなくても所定の状態で異常を解除される第2の異常と、を検出し、前記報知手段は、前記第1の異常を検出した場合、第1の異常報知を行い、前記第2の異常を検出した場合、第2の異常報知を行い、前記環境判定手段による前記環境の判定が完了する前に、前記第1の異常を検出した場合、前記報知手段が前記第1の異常報知を行い、 前記環境判定手段による前記環境の判定が完了する前に、前記第2の異常を検出した場合、前記環境判定手段による前記環境の判定が完了した後に、前記報知手段が前記第2の異常報知を行う、ことを特徴とする。
Claims (8)
- 設備機器の異常を検出する異常検出手段と、前記設備機器の異常を報知する報知手段と、前記設備機器が設置される環境を判定する環境判定手段と、を備える設備機器のシステムであって、
前記異常検出手段は、
前記設備機器への通電を解除すると異常が解除される第1の異常と、
前記設備機器への通電を解除しなくても所定の状態で異常を解除される第2の異常と、を検出し、
前記報知手段は、
前記第1の異常を検出した場合、第1の異常報知を行い、
前記第2の異常を検出した場合、第2の異常報知を行い、
前記環境判定手段による前記環境の判定が完了する前に、前記第1の異常を検出した場合、前記報知手段が前記第1の異常報知を行い、
前記環境判定手段による前記環境の判定が完了する前に、前記第2の異常を検出した場合、前記環境判定手段による前記環境の判定が完了した後に、前記報知部が前記第2の異常報知を行う
ことを特徴とする設備機器システム。 - 前記環境判定手段による前記環境の判定は、前記設備機器への通電が開始された直後に実施する
ことを特徴とする請求項1記載の設備機器システム。 - 前記環境は、前記設備機器に接続されるダクトの圧力損失である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の設備機器システム。 - 前記設備機器の運転の指示を行う操作部を備え、
前記第1の異常報知を行う場合、前記設備機器の動作を停止し、且つ前記操作部からの操作を禁止する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の設備機器システム。 - 前記設備機器の運転の指示を行う操作部を備え、
前記第2の異常報知を行う場合、前記第2の異常報知を前記操作入力部から解除可能である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の設備機器システム。 - 前記第2の異常報知を行う場合、前記操作部からの他の操作を禁止する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の設備機器システム。 - 前記報知手段は、前記操作部に設けられる
ことを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の設備機器システム。 - 前記設備機器のシステムは、浴室に設置される浴室換気装置システムである
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の設備機器システム。
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