JP2016186309A - 制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンコントロールユニットは、プロセッサと、燃料噴射弁及び点火装置などの負荷を駆動するスイッチング素子を含む駆動回路と、プロセッサから駆動回路に制御信号をシリアル通信で伝送する通信回路と、を有する。ここで、制御信号は、駆動回路を制御するためのコマンドフレームと、負荷を駆動するためのデータフレームと、を含む。そして、エンジンコントロールユニットは、プロセッサから所定時間ごとに受信するデータフレームの所定ビットが2回連続して同一である場合に、負荷を駆動するための駆動信号Driveを変化させ、スイッチング素子の作動状態を変化させる。
【選択図】図7
Description
なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、負荷を駆動する制御装置の一例として、4気筒ガソリンエンジンの燃料噴射弁及び点火装置を駆動するエンジンコントロールユニット(以下「ECU」という)100を示す。なお、ECU100は、4気筒ガソリンエンジンに限らず、例えば、他の気筒数のガソリンエンジン,任意気筒のディーゼルエンジンなどの負荷を駆動することもできる(以下同様)。
、点火装置300に駆動信号を出力するイグナイタプレドライバ126と、インジェクタドライバ124及びイグナイタプレドライバ126を制御する制御回路128と、を含んで構成されている。インジェクタドライバ124及びイグナイタプレドライバ126は、負荷を駆動するスイッチング素子を含んでいる。また、駆動回路120には、燃料噴射弁200及び点火装置300の異常の有無を診断する診断回路130が備えられており、その診断信号が制御回路128に入力されている。
SOを伝送する4本の信号線によって接続されている。ここで、クロック信号Clock,イネーブル信号Enable及びデータ入力信号Data SIが、制御信号の一例として挙げられる。デ
ータ出力信号Data SOとしては、診断回路130の診断信号などが挙げられる。
イル及びイグナイタ(点火プラグ)を含んで構成され、イグナイタプレドライバ126からの駆動信号に応じてIGBTが作動し、コイルの作用によってイグナイタに火花を発生させるものである。
データ処理回路132は、図2に示すように、AND回路,NOT回路,SRフリップフロップ,Dフリップフロップ,遅延回路及びクロックカウンタなどを適宜配置・接続して構成されたものであって、データ判定部132A,フレーム信号生成部132B,シフトレジスタ132C,データレジスタ132D,データレジスタ132E及び駆動信号出力部132Fを有している。
であるか否かの判定に加え、データ入力信号Data SIを取り込むタイミングを規定するデ
ータラッチ信号Latchを生成する。フレーム信号生成部132Bは、クロック信号Clock及びイネーブル信号Enableに基づいて、データ入力信号Data SIからデータフレームを生成
するタイミングを規定するデータフレーム信号Frameを生成する。シフトレジスタ132
Cは、フレーム信号生成部132Bからのデータフレーム信号Frameを受信したときに、
データ入力信号Data SIを順次取り込み、所定ビットのデータフレームを生成する。デー
タレジスタ132Dは、データ判定部132Aからのデータラッチ信号Latchを受信した
ときに、シフトレジスタ132Cからデータフレームを読み込んで保持する。データレジスタ132Eは、データ判定部132Aからのデータラッチ信号Latchを受信したときに
、データレジスタ132Dからデータフレームを読み込んで保持する。従って、データレジスタ132Eは、データレジスタ132Dに保持されているデータフレームより時間的に古いデータフレームを保持する。駆動信号出力部132Fは、データレジスタ132D及び132Eに夫々保持されているデータフレームを比較し、これらが同一であるときに制御回路128に駆動信号を出力する。
制御信号には、図3に示すように、コマンドフレームとデータフレームとの2種類がある。コマンドフレームとしては、例えば、CPU110から駆動回路120に送信される制御コマンド、駆動回路120からCPU110に送信される診断回路130の診断結果などを挙げることができる。データフレームとしては、例えば、CPU110から駆動回路120に送信される、インジェクタドライバ124及びイグナイタプレドライバ126を制御するためのデータなどを挙げることができる。コマンドフレームは、図3(A)に示すように、コマンドフレームであることを示す1ビットのコマンドセレクションビット「1」と、5ビットのコマンドビットC0〜C4と、11ビットのデータビットD0〜D10と、を有する。データフレームは、図3(B)に示すように、データフレームであることを示す1ビットのデータセレクションビット「0」と、16ビットのデータビットD0〜D15と、を有する。従って、コマンドフレーム及びデータフレームは、イネーブル信号Enableがアクティブ(Active Level)になった直後における1ビット目の極性によって区別可能なフォーマットとなっている。また、データフレームのデータビットD0〜D15は、駆動対象である負荷を駆動する各ドライバに割り当てられており、各ドライバの制御信号を形成している。
データ処理回路132に入力されたクロック信号Clockは、NOT回路によって反転さ
れて反転クロック信号Clock*となる。また、データ処理回路132に入力されたイネーブル信号Enableは、NOT回路によって反転されて反転イネーブル信号Enable*となる。フ
レーム信号生成部132BのDフリップフロップは、反転クロック信号Clock*の立上がりエッジで反転イネーブル信号Enable*をラッチし、データセレクションビットの極性をラ
ッチするデータセレクションビットラッチ信号Selectを生成する。そして、フレーム信号生成部132Bの他のDフリップフロップは、データセレクションビットラッチ信号Selectが入力されたとき、データ入力信号Data SIがLow(0)であれば、データイネ
ーブル信号Data Enableを出力する。また、フレーム信号生成部132BのAND回路は
、データ入力信号Data SIとデータイネーブル信号Data Enableとの論理積であるデータフレーム信号Frameをシフトレジスタ132Cに出力する。シフトレジスタ132Cは、デ
ータフレーム信号Frameが出力されている間、反転イネーブル信号Enable*とクロック信号Clockとの論理積を反転させた反転クロック信号Clock*に応じて、Dフリップフロップの
機能によりフレーム信号生成部132Bからのデータフレーム信号Frameを保持・展開す
る。
て、クロックカウンタは、計数したクロック信号Clockが正常、即ち、図3に示すデータ
フレームではクロック信号Clockを16回計数した場合、データ数OK信号OKを出力する
。そして、データ判定部132Aの他のAND回路は、イネーブル信号Enableとデータ数OK信号OKとの論理積信号Andを出力する。また、この論理積信号Andとデータ数OK信号OKを遅延回路で遅延させた遅延データ数OK信号OK’がDフリップフロップに入力され、Dフリップフロップは、データフレームが正常かつイネーブル信号EnableがHIGHであることを示すデータラッチ信号Latchを出力する。従って、データラッチ信号Latchは、1つのデータフレームを正常に受信するたびに出力されることとなる。
図5において、シフトレジスタ132Cに保持された、データフレームの所定ビットのデータ信号Dataは、データフレームを正常に受信するたびに出力されるデータラッチ信号Latchによって、データレジスタ132DのDフリップフロップによりラッチされる。ま
た、データレジスタ132DのDフリップフロップによりラッチされたデータ信号Dataは
、データラッチ信号Latchによって、データレジスタ132EのDフリップフロップによ
りラッチされる。従って、データレジスタ132D及び132Eには、連続した時間に夫
々受信したデータフレームが保持されることとなる。
GHが続いた場合にドライバ駆動セット信号Setを出力し、また、2回連続してLOWが
続いた場合に、ドライバ駆動リセット信号Resetを出力する。
hによって、データフレームの所定ビットを2段階にラッチして比較することで、所定ビ
ットが2回連続してHIGHとなると駆動信号DriveがHIGHとなって、負荷が駆動さ
れる。また、所定ビットが2回連続してLOWとなると駆動信号DriveがLOWとなって
、負荷の駆動が停止される。
hによって、データフレームの所定ビットを2段階にラッチして比較することで、所定ビ
ットが2回連続してHIGHとならない場合、駆動信号DriveがHIGHとならず、これ
までの状態を保持する。同様に、所定ビットが2回連続してLOWとならない場合、駆動信号DriveがLOWとならず、これまでの状態を保持する。
ECU100から燃料噴射弁200又は点火装置300に出力される駆動信号が図のように変化する。一方、データフレームの所定ビットについて、LOWが2回連続した場合に駆動信号DriveがHIGHからLOWに切り替わり、ECU100から燃料噴射弁200
又は点火装置300に出力される駆動信号が図のように変化する。
うに同一のデータフレームを2回連続して送受信する技術と比較して、駆動制御の遅延は無視できる程度である。
即ち、シリアル通信においては、コマンドフレーム及びデータフレームからなる2種類のフレームを用いているため、図8に示すように、データフレームとデータフレームとの間にコマンドフレームが伝送される場合がある。しかし、図2に示すデータ処理回路132では、フレームがデータフレームであるときのみ、所定の処理が実行されるので、データフレームとデータフレームとの間に伝送されたコマンドフレームは、データフレームの所定ビットについてHIGH又はLOWが連続している回数の計数には影響を与えない。このため、データフレームの所定ビットのみで、負荷の駆動を制御することができる。
燃料噴射弁200及び点火装置300の駆動制御においては、エンジンのクランクシャフトの回転角度(クランク角度)は、例えば、回転角度センサによって、1度刻みに刻まれた分解能で検出される。そして、図示するように、クランク角度の変化に応じて、燃料噴射弁200の噴射信号及び点火装置300の点火信号が変化する。即ち、エンジンが2回転する間に、点火信号及び噴射信号が、決められた分解能に同期して、所定角度で変化している。そして、この場合の1分解能あたりの周期は、周期Tで表すこととする。
。
第2実施形態に係るECU100は、第1実施形態に係るECU100の構成に加え、図10に示すように、データ処理回路132と制御回路128との間に、組合せ判定回路134及びテーブル136を介在させた構成となっている。
、ノイズ重畳などによって複数気筒の同時点火が指示されても問題が生じないか否かを判定する。また、テーブル134は、図11に示すように、複数気筒の同時点火によるエンジンへの影響の有無を設定したものである。
110 CPU(プロセッサ)
120 駆動回路
122 通信回路
124 インジェクタドライバ
126 イグナイタプレドライバ
128 制御回路
132 データ処理回路
134 組合せ判定回路
136 テーブル
200 燃料噴射弁
300 点火装置
Claims (4)
- 多気筒エンジンの気筒毎に設けられた複数の駆動対象機器を各々駆動するための複数のスイッチング素子を含み、プロセッサから所定時間ごとにまとめて受信する前記複数のスイッチング素子に各々対応する複数の制御信号に基づいて前記複数のスイッチング素子の第一の作動状態と第二の作動状態とを変化させる駆動回路と、
前記プロセッサから前記駆動回路に前記複数の制御信号をシリアル通信で伝送する通信回路と、を有し、
前記プロセッサからまとめて受信した複数の制御信号中に第一の作動状態を示す信号が複数含まれるときに、前記複数の制御信号を異常と判定する車載制御装置。 - 多気筒エンジンの気筒毎に設けられた複数の駆動対象機器を各々駆動するための複数のスイッチング素子を含み、プロセッサから所定時間ごとにまとめて受信する前記複数のスイッチング素子に各々対応する複数の制御信号に基づいて前記複数のスイッチング素子の第一の作動状態と第二の作動状態とを変化させる駆動回路と、
前記プロセッサから前記駆動回路に前記複数の制御信号をシリアル通信で伝送する通信回路と、を有し、
前記プロセッサからまとめて受信した複数の制御信号中に第一の作動状態を示す信号が複数含まれるときに、前記複数の制御信号の過去の信号を用いて前記駆動対象機器を駆動する車載制御装置。 - 請求項1または2いずれか一項記載の車載制御装置において、
前記駆動対象機器は前記多気筒エンジンの点火装置であり、
前記スイッチング素子の作動状態を変化させて、前記多気筒エンジンの点火時期を制御することを特徴とする車載制御装置。 - 請求項3記載の車載制御装置において、
前記駆動回路は、複数の前記点火装置を駆動するデータが含まれている制御信号を受信した場合、各気筒の同時点火によるエンジンへの影響が設定されたテーブルを参照し、前記エンジンへの影響があるか否かを判定し、前記エンジンへの影響があると判定したときに、1つの前記点火装置を駆動するデータを含む過去の前記制御信号によって前記点火装置を駆動することを特徴とする車載制御装置。
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