JP2016186227A - 車両のエンジン音伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、エンジン加速運転中に共鳴器で生成されたエンジン音を増大させ、かつ定常運転中には低減可能なエンジン音伝達装置を提供する。
【解決手段】吸気脈動によりエンジン音を生成する共鳴器及び共鳴器からエンジン音を車室に誘導するエンジン音誘導通路を備え、エンジン音誘導通路がパワーユニット10に一端が固定され他端がトーボード2に固定される中間範囲22が湾曲して通路断面積Sが減少したフレキシブルチューブ21を備え、フレキシブルチューブ21はエンジン加速運転に伴う駆動反力Pで回動するパワーユニット10により湾曲が緩和されて通路断面積Sが増大する。フレキシブルチューブ21をパワーユニット10とトーボード2との間に湾曲させて掛け渡す簡単な構成で、エンジン加速運転中にエンジン音を増大させ、かつ定常運転中にエンジン音を低減させることが可能なになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のエンジン音伝達装置に関し、特にエンジンの吸気管を流れる吸気脈動によりエンジン音を生成する共鳴器および共鳴器からエンジン音放出供部にエンジン音を誘導するエンジン音誘導通路を備えた車両のエンジン音伝達装置に関する。
従来、車両において、ユーザの嗜好に対応するために、エンジン音、例えば吸気音を増幅させて生成したエンジン音を車室内に導入して、スポーティ感や迫力あるものに演出するエンジン音伝達装置が知られている。
特許文献1の吸気音増幅装置は、エンジンの吸気管に一端が連通され、カウルボックス内に他端が連通された吸気音導入通路を備え、この吸気音導入通路内に膜振動部が配置され、吸気管内の吸気脈動を吸気導入通路により膜振動部に導いて増幅し、増幅した吸気音をカウルボックスを介して車室内に伝達する。
また、特許文献2には、吸気音を室内に導入する吸気音導入通路を有し、吸気音導入通路内にスロットル開度に連動して開度制御されて吸気音を増大または減少させる吸気音導入バルブを具備し、エンジンの加速運転中に室内に導入される吸気音を増大させ、加速運転後の定常運転中には室内に導入される吸気音を減少させるエンジン音色強調装置が開示される。この吸気音導入バルブは、スロットル開度センサに電気的に接続されるアクチュエータ、あるいはスロットルに連結されるダッシュポットのよって駆動される。
特許第4835942号公報 特開2000−45895号公報
特許文献1によると、吸気音導入通路を介して導入された吸気音を膜振動部で増幅し、増幅した吸気音がカウルボックスを介して車室内に伝達することで、エンジン加速運転中の車内音を迫力のあるものに演出することができる。
しかし、室内に導入される吸気音は、エンジン加速運転前や加速運転後の定常運転中でも増大されたままに維持される。そのため、エンジン加速運転後の定常運転中に、増大された吸気音により運転者等の疲労を誘発する要因となることがある。
一方、特許文献2によると、吸気音を増大または減少させる吸気音導入バルブを具備することで、エンジンの加速運転中に室内に導入される吸気音を増大させ、加速運転後の定常運転中に室内に導入される吸気音を低減することができる。
しかし、吸気音導入バルブをスロットル開度に連動して開閉制御する機構、例えばスロットル開度センサにより制御されるアクチュエータや、スロットルに連結されるダッシュポット等によって行われることから、その機構および制御が複雑になり、かつコストの増大が懸念される。
従って、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、簡単な構成で、エンジン加速運転中に共鳴器で生成されたエンジン音を増大させて供給し、かつ定常運転中に低減可能な車両のエンジン音伝達装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の車両のエンジン音伝達装置は、車両にエンジンとトランスミッションが一体化されたパワーユニットが搭載され、前記エンジンの吸気管を流れる吸気脈動によりエンジン音を生成する共鳴器及び該共鳴器からのエンジン音をエンジン音放出部に誘導するエンジン音誘導通路を備えた車両のエンジン音伝達装置であって、前記エンジン音誘導通路が前記パワーユニットに一端側が固定され他端側が前記車両の車体部材に固定され、かつ中間範囲が湾曲して該湾曲部分の通路断面積が減少したフレキシブルチューブを備え、該フレキシブルチューブは、エンジン加速運転に伴う駆動反力で回動する前記パワーユニットにより前記湾曲が緩和されて前記通路断面積が増大することを特徴とする。
これによると、エンジン定常運転中に、湾曲するフレキシブルチューブの通路断面積が小さく維持されてエンジン音誘導管からのエンジン音が減少される。一方、エンジン加速運転中は、駆動反力により回動するパワーユニットによって湾曲するフレキシブルチューブが伸ばされて湾曲が緩和されて通路断面積が大きくなることでエンジン音誘導通路からのエンジン音が大きくなり、エンジン音による迫力が演出できる。
また、共鳴器に接続されるエンジン音誘導通路がフレキシブルチューブを備え、このフレキシブルチューブをパワーユニットと車体部材との間に湾曲させて掛け渡す簡単な構成であり、音量を調整する複雑なバルブや制御装置等を設ける必要がなく構成の簡素化及びコストの低減が得られる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両のエンジン音伝達装置において、前記車体部材がエンジンルームと車室を区画するトーボードであって、前記エンジン音誘導管が前記トーボードを貫通して車室内に開口することを特徴とすることを特徴とする。
これによると、湾曲するフレキシブルチューブがパワーユニットとトーボードとの間に掛け渡され、エンジン加速運転に伴う駆動反力によるパワーユニットの回動でフレキシブルチューブの湾曲が緩和されてエンジン音が車室に導入され、車室内においてエンジン音による迫力が演出できる。
請求項3の発明は、請求項1に記載の車両のエンジン音伝達装置において、前記車体部材がエンジンルームに配置される車体フレームであることを特徴とする。
これによると、湾曲するフレキシブルチューブパワーユニットとトーボードとの間に掛け渡され、駆動反力によるパワーユニットの回転によってフレキシブルチューブの湾曲が緩和されて通路断面積を増大される。
本発明によると、共鳴器からのエンジン音をエンジン音供給部に誘導するエンジン音誘導通路がフレキシブルチューブを備え、このフレキシブルチューブをパワーユニットと車体部材との間に湾曲させて掛け渡す簡単な構成で、エンジン加速運転中に共鳴器で生成されたエンジン音を増大させ、かつ定常運転中にエンジン音を低減させることが可能なになる。
本発明の第1実施の形態に係る車両のエンジン音伝達装置を模式的に示す概略図であって、車両の概略側面図である。 共鳴器を模式的に示す断面図である。 図1のIII部拡大図であり、(a)はエンジン定常運転中の作用説明図、(b)はエンジン加速運転中の作用説明図である。 第2実施の形態に係わる車両のエンジン音伝達装置を模式的に示す概念図であって、エンジンルームの概略断面図である。 図4のV部拡大図であり、(a)はエンジン定常運転中の作用説明図、(b)はエンジン加速運転中の作用説明図である
以下本発明の車両のエンジン音伝達装置の実施の形態を説明する。
(第1実施の形態)
第1実施の形態を全輪駆動車(AWD車)を例に、図1乃至図3を参照して説明する。
図1は本実施の形態に係るエンジン音伝達装置の模式的に示す概略図であって車両1の概略側面図、図2は共鳴器の概要説明図、図3は図1のIII部拡大図である。
車両1は車室RとエンジンルームEとを区画する車体部材としてトーボード2を有し、車室Rの下部にはトーボード2の下端から後方に延在するフロアパネル3およびフロアトンネル4が形成される。トーボード2には、フロアトンネル4の近傍に後述するフレキシブルホース31が挿入される開口部2aが形成される。
エンジンルームE内には、左右の側壁に沿ってそれぞれ前後方向に延在する車体フレームが配置され、左右の車体フレーム間に車幅方向に延在するフロントクロスメンバ5と、車幅方向に延在してフロアトンネル4の下端に架け渡されるリヤクロスメンバ7とによってパワーユニット10が搭載支持される。
パワーユニット10は、エンジン11とトランスミッション12とが一体化され、エンジン11は例えば縦置きエンジンであって、エンジン11の後方に配置されるトランスミッション12はエンジン11の出力を所定の減速比に減速した後、その前方下部に設けられたフロントデファレンシャル部12aから図示しないドライブシャフトに前輪13の駆動力を出力し、後端部に設けられたセンターデファレンシャル部12bからプロペラシャフト14に後輪の駆動力を出力する。
このパワーユニット10は、エンジン11が前述のフロントクロスメンバ5に配置された左右一対のエンジンマウント6を介して弾性支持され、トランスミッション12の後端がリヤクロスメンバ7に配置されたトランスミッションマウント8を介して弾性支持される。さらに、トランスミッション12の上部とバルクヘッド等の車体部材との間にピッチングストッパ9が架設される。
この一対のエンジンマウント6およびトランスミッションマウント8を介して支持されるパワーユニット10は、エンジンマウント6およびトランスミッションマウント8のバネ特性により設定される弾性中心で前後方向、即ちピッチング回転方向Pに回動する。このときのピッチング回転中心Gは、パワーユニット10がピッチング回転方向Pに回動してもドライブシャフトの揺動が減少するようにフロントデファレンシャル部12aの中心近傍に設定される。
このため、パワーユニット10の静荷重の殆どをフロントクロスメンバ5に設けられた左右のエンジンマウント6によって支持して支持剛性を確保しながら、ピッチング回転中心G周りのバネ特性を比較的柔らかなものとして、パワーユニット10のアイドル振動を効果的に低減している。
ピッチング回転中心G廻りのバネ特性を柔らかくすることで、たとえば、発進時や急加速時のようなエンジン11の駆動出力(トルク)が大きく変動するときには、その前輪13からの駆動反力(トルク)Tによってパワーユニット10全体がピッチング回転中心G廻りに回動(ピッチング)することになる。すなわち、図1に仮想線10aで示すようにピッチング回転中心Gを中心に前方のエンジン11側が上方に揺動しかつトランスミッション12の後部12r側が下方に揺動することになる。また、ピッチングストッパ9により、所定以上のパワーユニット10の回動が規制される。
一方、エンジン11には、エンジン11の吸気管21の途中から分岐する導入管22に接続された共鳴器25が設けられる。この共鳴器25に共鳴器25によって生成されたエンジン音をエンジン音放出部である車室R内に誘導するエンジン音誘導通路が接続される。このエンジン音誘導通路は後述する共鳴器25に接続される伝達管30とこの伝達管30に接続されるフレキシブルチューブ31によって構成される。
この共鳴器25は、例えば、図2に模式的に示すように、吸気管21から分岐した導入管22に設けられ、導入管22の先端を封鎖するとともに吸気脈動によって振動する膜状の振動体26と、導入管22の先端に設けられて振動体26の振動に基づいて気柱共鳴する中空ボックス状の共鳴体27によって構成される。
そして、エンジン11の運転に伴い吸気管21を通じて外気が吸入されると、エンジン11の回転数に対応した周波数の吸気脈動が吸気管21内に発生する。この吸気脈動が導入管22を通じて振動体26に伝達され、振動体26はエンジン11の回転数に対応した周波数で振動する。これにより、共鳴体27内には、振動体26の振動を音源とする音波振動が生成され、所定の振動周波数において共鳴体27が気柱共鳴し、この共鳴によって調整された周波数を有するエンジン音が生成される。この生成されたエンジン音が共鳴器25に接続たされた伝達管30に放出される。
共鳴器25に連続する伝達管30は、図3に図1のIII部拡大を示すように、エンジン11及びトランスミッション12に沿ってトランスミッション12の後端12r近傍に導かれ、その端部30aがトランスミッション12の後部12rにブラケット28等で固定されたゴム管等のフレキシブルチューブ31の一端側である基端31aに接続される。このブラケット28によるフレキシブルチューブ31の基端31aの固定位置は、トーボード2に開口する開口部2aと車幅方向で略同位置に設定される。
この基端31aがトランスミッション12の後部に固定されたフレキシブルチューブ31は、音量制御部となる中間範囲32がS字状に湾曲乃至折曲されて他端側である先端31bがトーボード2の開口部2aを貫通してエンジン音放出部となる車室R内に開口する。このフレキシブルチューブ31の先端が開口部2aにガスケット29等によって固定される。
図3に基づいてフレキシブルチューブ31の作用を説明する。同図(a)はエンジン定常運転中の状態を模式的に示し、(b)はエンジン加速運転中の状態を模式的に示す。
エンジン定常運転中においては、図3(a)に示すように、トランスミッション12の後部12rがフロアトンネル4の上部に接近した定常位置に保持され、トランスミッション12の後部12rとトーボード2の間が比較的狭い。このため、トランスミッション12の後部12r近傍とトーボード2との間に掛け渡されたフレキシブルチューブ31のS字状に湾曲する中間範囲32は、その湾曲部分が略V字状に折り返されるように強く湾曲して潰され、湾曲部分はa−a断面を示すようにフレキシブルチューブ31が潰されて通路が狭くなり、その通路断面積Sが小さく設定される。これにより共鳴器25に連続する伝達管30からの音量が小さくなり抑制されて、車室R内に伝達されるエンジン音が小さく維持される。
一方、発進時や加速走行などのようなエンジン11の駆動出力が大きく変動するときには、パワーユニット10が前輪13からの駆動反力Tによってピッチング回転中心Gを中心に回動してトランスミッション12の後部12rが下方に揺動することになる。このエンジン加速運転中は、図3(b)に示すように、トランスミッション12の後部12rとトーボード2の離間距離が大きくなり、トランスミッション12の後部12r近傍とトーボード2との間に掛け渡されて潰れていたフレキシブルチューブ31が伸ばされてS字状に湾曲する中間範囲32の湾曲が緩和され、そのa−a断面を示すように湾曲部分の通路が拡げられて湾曲部分の通路断面積Sが大きくなる。これにより共鳴器25に連続する伝達管30からのエンジン音量が抑制されることがなくなり、車室内に十分なエンジン音が供給される。
次に運転状態とエンジン音伝達装置によるエンジン音との関係について説明する。
エンジン定常運転においては、エンジン11の運転に伴い吸気管21を通じて外気が吸入されると、エンジン11の回転数に対応した周波数の吸気脈動が吸気管21内に発生する。この吸気脈動が導入管12を通じて振動体26に伝達され、振動体26がエンジン11の回転数に対応した周波数で振動する。振動体26の振動を音源とする音波振動が生成され、共鳴体27が共鳴してエンジン音が生成される。このエンジン音が共鳴器25に接続された伝達管30に放出される。
このとき、エンジン11の駆動出力は大きく変動することがなく、前輪13からの駆動反力Tが比較的小さく、パワーユニット10がピッチング回転中心G廻りに大きく回動することがない。すなわち、図1および図3(a)に示すようにトランスミッション12の後部12rとトーボード2の間が比較的狭い状態に維持される。このときフレキシブルチューブ31のS字状に湾曲する中間範囲32が図3(a)に示すように強く湾曲乃至折曲されて潰され、湾曲部分におけるフレキシブルチューブ31の通路断面積Sが小さい状態に維持され、伝達管30から導入されるエンジン音が減少して車室R内に導入されるエンジン音が小さく制御される。
このエンジン通常運転からエンジン加速運転に移行すると、エンジン11の回転数に対応した周波数の吸気脈動が吸気管21内に発生し、この吸気脈動が導入管22を通じて共鳴器25の振動体26に伝達され、振動体26がエンジン11の回転数に対応した周波数で振動する。これにより、共鳴体27内には、振動体26の振動を音源とする音振動が生成され、所定の振動周波数において共鳴体27が気柱共鳴し、この共鳴によって調整された周波数を有するエンジン音が伝達管30に放出される。
このとき、エンジン11の駆動出力が大きく変動し、前輪13からの駆動反力Tが増加してパワーユニット10がピッチング回転中心G廻りに大きく回転することになる。これにより、エンジン加速度の増加に応じてトランスミッション12の後部12rがトーボード2から離れる。これにより、図3(b)に示すようにトランスミッション12の後部12r近傍とトーボード2との間に掛け渡されたフレキシブルチューブ31が伸ばされて中間範囲32の湾曲が緩和されて湾曲部分の通路断面積Sが大きくなる。これにより共鳴器25に連続する伝達管30からの音量が抑制されることがなくなり、車室R内にエンジン回転数に対応する大きなエンジン音が供給される。
このエンジン加速運転後の定常運転中、つまり、前輪13からの駆動反力Tが減少してパワーユニット10のピッチング回転中心G廻り回動がなくなり、トランスミッション12の後部12rとトーボード2の間が比較的狭い状態に移行し、フレキシブルチューブ31のS字状に湾曲する中間範囲32が強く湾曲乃至折曲されて潰れ、フレキシブルチューブ31の湾曲部分の通路断面積Sが減少する。これにより、伝達管30から導入されるエンジン音が減少して車室R内に導入されるエンジン音が小さく制御される。
従って、本実施の形態によれば、エンジン加速運転中に、前輪13からの駆動反力Tによるパワーユニット10の回動で、湾曲して潰れていたフレキシブルチューブ31の中間範囲32が伸ばされてフレキシブルチューブ31の湾曲部分の通路断面積Sが増大することで、共鳴器25に連続する伝達管30からエンジン音が車室内に導入されるエンジン音を増大させることによって車室音を迫力あるものに演出することができる。
さらにエンジン加速運転後の定常運転中には、前輪13からの駆動反力Tの低減によりパワーユニット10の回転が抑制されて、トランスミッション12の後部12rとトーボード2の間が比較的狭い状態となり、フレキシブルチューブ31が強く湾曲乃至折曲されてフレキシブルチューブ31の通路断面積Sを減少し、車室R内に導入されるエンジン音が徐々に減少させることにより運転者の疲労を回避することができる。
また、本実施の形態によれば、共鳴器15に伝達管20を介して接続され、室内にエンジン音を導入するフレキシブルチューブ31をトランスミッション12の後部12およびトーボード2にそれぞれ固定して掛け渡す簡単な構成で、車室R内に導入させるエンジン音が調整され、既存の構成部材で車室内に導入されるエンジン音の調整が可能であり、音量を調整する複雑なバルブや制御装置等を設ける必要がなく構成の簡素化が得られる。
なお、上記実施の形態では全輪駆動車を例に説明したが、前輪のみを駆動するいわゆる前輪駆動車に同様に適用することもできる。
(第2実施の形態)
第2実施の形態を全輪駆動車を例に図4及び図5を参照して説明する。
図4は本実施の形態に係るエンジン音伝達装置の模式的に示す概略図であって車両1のエンジンルームの断面図であり、図5は図4のV部拡大図である。る。
エンジンルームE及びパワーユニット10は第1実施の形態と同様の構成であり、これらの詳細な説明は省略する。なお、対応する部位には第1実施の形態と同一符号を付して説明する。
エンジンルームE内には、左右の側壁に沿ってそれぞれ前後方向に延在する車体部材である車体フレーム8を有し、左右の車体フレーム8に車幅方向に延在するフロントクロスメンバ5が架設される。
パワーユニット10は、エンジン11とトランスミッション12を備え、エンジン11は縦置きエンジンであって、エンジン11の後方にトランスミッション12が配置される。トランスミッション12の前方下部に設けられたフロントデファレンシャル部12aからドライブシャフトに前輪13の駆動力を出力し、後端部に設けられたセンターデファレンシャル部12bからプロペラシャフト14に後輪の駆動力を出力する。
このパワーユニット10は、エンジン11がフロントクロスメンバ5に配置された左右一対のエンジンマウント6を介して弾性支持され、トランスミッション12の後端がリヤクロスメンバ7に配置されたトランスミッションマウント8を介して弾性支持される。
この一対のエンジンマウント6およびトランスミッションマウント8を介して支持されるパワーユニット10は、プロペラシャフト14の大きな駆動反力でエンジンマウント6およびトランスミッションマウント8のバネ特性で設定される弾性中心で左右方向、即ちローリング回転方向Rに回動する。このときのローリング回転中心Oは、パワーユニット10がローリング回転方向Rに回動した際に、プロペラシャフト14のローリング回転方向に移動しないようにプロペラシャフト14の軸芯延長上近傍に設定される。
パワーユニット10の静荷重の殆どをフロントクロスメンバ5に設けられた左右のエンジンマウント6によって支持して支持剛性を確保しながら、ローリング回転中心O周りのバネ特性を比較的柔らかなものとして、アイドル振動を効果的に低減している。
ローリング回転中心O廻りのバネ特性を柔らかくすることで、たとえば、急加速運転のようエンジン11の駆動出力(トルク)が大きく変動するときには、そのプロペラシャフト14からの駆動反力(トルク)Tによってパワーユニット10全体がローリング回転中心O廻りに回動することになる。すなわち、図4の仮想線で示すようにパワーユニット10がローリング回転中心Oを中心に回転し、エンジン11の右側バンク11a側が下方に揺動し、左側バンク11bが上方に揺動する。
一方、エンジン11の左側バンク11b側にはエンジン11の吸気管21の途中から分岐する導入管22に接続される共鳴器25が設けられる。この共鳴器25で生成されたエンジン音は、共鳴器25の接続されるエンジン音誘導通路によってエンジン音放出部である車室R内に誘導される。このエンジン音誘導通路は後述する共鳴器25に接続されるフレキシブルチューブ41とフレキシブルチューブ41に接続される伝達管とによって構成される。この共鳴器25は、第1実施の形態における共鳴器25と同様の構成であり説明を省略する。
図5に示すように、共鳴器25の下部にフレキシブルチューブ41の一端となる基端41aが接続されたフレキシブルチューブ41は他端である先端41b側がブラケット45等によって車体フレーム8の上面8aに固定され、先端41bが室室内に開口する伝達管に接続される。
基端41aが共鳴器25に接続され先端41b側が車体にレーム8に固定されたフレキシブルチューブ41は、音量制御部となる中間範囲42がS字状に湾曲乃至折曲される。
この共鳴器25と車体フレーム8と間に掛け渡されたフレキシブルチューブ41の作用を図5を参照して説明する。図5(a)はエンジン定常運転中の状態を示し、(b)はエンジン加速運転中の状態を示す。
エンジン定常運転中においては、図5(a)に示すように共鳴器25と車体フレーム8との間が比較的狭く、共鳴器25の下部と車体フレーム8との間に掛け渡されたフレキシブルチューブ41のS字状に湾曲する中間範囲42は、その湾曲部分がV字状に折り返されるように強く湾曲乃至折曲されて潰される。この湾曲部分は、a−a断面を示すようにフレキシブルチューブ41が潰されて通路断面積Sが小さく設定され、共鳴器25からの音量が抑制され、伝達管を介して車室R内に伝達されるエンジン音が小さき維持される。
一方、エンジン加速運転中はエンジン11の駆動出力が大きく変動し、駆動反力でエンジン11がローリング回転中心0を中心に回動してエンジン11の左側バンク11b側に設けられた共鳴器25が定常運転時の位置から上方に揺動することになる。このときには、図5(b)に示すように共鳴器25と車体フレーム8の間が大きくなり、共鳴器25と車体フレーム8との間に掛け渡されたフレキシブルチューブ41が伸ばされて中間範囲42の湾曲が緩和されて、湾曲部分はa−a断面を示すように通路断面積Sが大きくなる。これにより共鳴器25からのエンジン音量が抑制されることがなくなり、伝達管を介して車室R内に十分なエンジン音が供給される。
次に運転状態とエンジン音伝達装置によるエンジン音との関係について説明する。
エンジン定常運転中においては、エンジン11の運転に伴い吸気管21を通じて外気が吸入されると、エンジン11の回転数に対応した周波数の吸気脈動が吸気管21内に発生する。この吸気脈動が導入管22を通じて共鳴器25に伝達されエンジン音が生成される。生成されたエンジン音が共鳴器25からフレキシブルチューブ41に放出される。
このとき、エンジン11の駆動出力は大きく変動することがなく、プロペラシャフト14からの駆動反力Tが比較的小さく、パワーユニット10がローリング回転中心O廻りに大きく回動することがなく、すなわち、図4に示すように共鳴器25と車体フレーム8の間が比較的狭い状態に維持される。このため、フレキシブルチューブ41のS字状に湾曲する中間範囲42は図5(a)に示すように強く折曲されて潰され、屈曲部分の通路断面積Sが小さい状態に維持され、伝達管から車室R内に導入されるエンジン音が小さく制御される。
エンジン加速運転中は、エンジン11の回転数に対応した周波数の吸気脈動が吸気管21内に発生する。この吸気脈動は導入管22を通じて共鳴器25に伝達され、共鳴器25で共鳴して生成されたエンジン音がフレキシブルチューブ41に放出される。
このとき、エンジン11の駆動出力が大きく変動し、プロペラシャフト14からの駆動反力Tが増加してパワーユニット10がローリング回転中心O廻りに大きく回動することになる。これにより、エンジン加速度の増加に応じて共鳴器25が車体フレーム8から離れる。エンジン加速度の増加に従って共鳴器25と車体フレーム8との間に掛け渡されて潰れていたフレキシブルチューブ41が伸ばされて湾曲する中間部42の湾曲が緩やかになり湾曲部部分の通路断面積Sがa−a線断面を示すように大きくなる。これにより共鳴器25から伝達管へのエンジン音量が抑制されることがなくなり、車室R内に十分な大きさのエンジン音が供給される。
このエンジン加速運転後の定常運転中、つまり、プロペラシャフト14からの駆動反力Tが減少してエンジン11のローリング回転中心O廻りに大きく回動することがなくなり、共鳴器25と車体フレーム8の間が比較的狭い状態に移行し、フレキシブルチューブ41のS字状に湾曲する中間部42が強く折曲されて潰され、フレキシブルチューブ41の通路断面積Sが減少して伝達管から車室R内に導入されるエンジン音が小さく制御される。
従って、本実施の形態によれば、エンジンの加速運転中に、プロペラシャフト14からの反力Tによるパワーユニット10の回動で、S字状に強く湾曲して潰れていたフレキシブルチューブ41が伸ばされてフレキシブルチューブ41の通路断面積Sが大きく開口させることで、伝達管から車室R内に導入されるエンジン音が増大して車室音を迫力あるものに演出することができる。
さらに、エンジン加速度運転後の定常運転中には、プロペラシャフト14からの駆動反力Tの低減によりパワーユニット10の回動乃至揺動が抑制されて、共鳴器25と車体フレーム8の間が比較的狭い状態となり、S字状に湾曲するフレキシブルチューブ41が強く折曲されて潰されてフレキシブルチューブ41の通路断面積Sを減少させ、車室R内に導入されるエンジン音が徐々に減少させることにより運転者等の疲労を回避することができる。
また、本実施の形態によれば、共鳴器25に接続されたフレキシブルチューブ41を共鳴器25と車体フレーム8に固定して掛け渡す簡単な構成で、車室R内に導入させるエンジン音が調整され、既存の構成部材で車室R内に導入されるエンジン音の調整が可能であり、音量を調整する複雑なバルブや制御装置等を設ける必要がなく構成の簡素化が得られる。
この実施の形態では全輪駆動車(AWD車)を例に説明したが、パワーユニットからプロペラシャフトに車輪の駆動力を出力する、例えば、フロントエンジン・リヤドライブ方式の車両(FR車)に適用することもできる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では共鳴器25によって生成されたエンジン音を車室R内に導入する例を説明したが、エンジンルームE内など任意のエンジン音放出部に導いてエンジン音を生成することもできる。また上記実施の形態では縦置きエンジンを有するパワーユニットを例に説明したが横置きエンジンを有するパワーユニットにおいても適用できる。
1 車両
2 トーボード(車体部材)
10 パワーユニット
11 エンジン
12 トランスミッション
14 プロペラシャフト
22 吸気管
23 導入管
25 共鳴器
30 伝達管(エンジン音誘導通路)
31 フレキシブルチューブ(エンジン音誘導通路)
31a 基端(一端側)
31b 先端(他端側)
32 中間範囲
41 フレキシブルチューブ(エンジン音誘導通路)
41a 基端(一端側)
41b 先端(他端側)
42 中間範囲

Claims (3)

  1. 車両にエンジンとトランスミッションが一体化されたパワーユニットが搭載され、前記エンジンの吸気管を流れる吸気脈動によりエンジン音を生成する共鳴器及び該共鳴器からのエンジン音をエンジン音放出部に誘導するエンジン音誘導通路を備えたエンジン音伝達装置であって、
    前記エンジン音誘導通路が、前記パワーユニットに一端側が固定され他端側が車両の車体部材に固定され、かつ中間範囲が湾曲して該湾曲部分の通路断面積が減少したフレキシブルチューブを備え、
    該フレキシブルチューブは、エンジン加速運転に伴う駆動反力で回動する前記パワーユニットにより前記湾曲が緩和されて前記通路断面積が増大することを特徴とする車両のエンジン音伝達装置。
  2. 前記車体部材がエンジンルームと車室を区画するトーボードであって、前記エンジン音誘導管が前記トーボードを貫通して車室内に開口することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン音伝達装置。
  3. 前記車体部材がエンジンルームに配置される車体フレームであることを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン音伝達装置。
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