JP2016185836A - 記録装置 - Google Patents

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JP2016185836A JP2015065899A JP2015065899A JP2016185836A JP 2016185836 A JP2016185836 A JP 2016185836A JP 2015065899 A JP2015065899 A JP 2015065899A JP 2015065899 A JP2015065899 A JP 2015065899A JP 2016185836 A JP2016185836 A JP 2016185836A
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彰伸 中幡
Akinobu Nakahata
彰伸 中幡
義之 武田
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義之 武田
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Abstract

【課題】紙ジャム処理時のローラー或いは用紙ガイド等の汚損を回避し、紙ジャム処理以降も適切な記録結果を得ることができる記録装置を提供する。
【解決手段】プリンター1は、用紙の記録面と接触する従動ローラー17b及び記録面とは反対側の面と接する駆動ローラー17aと、従動ローラーを支持するとともに、従動ローラー17bを駆動ローラー17aに進出させる前記第1位置と、従動ローラー17bを駆動ローラー17aから退避させる前記第2位置と、の間を変位可能な前記ホルダーと、を備えている。そして前記ホルダーが前記第1位置に位置する際、従動ローラー17bより用紙から退避した状態にあり、前記ホルダーが前記第2位置に位置する際、従動ローラー17bより用紙に対して突出して用紙の記録面と接触可能な接触部材としてのローラー57を備えている。
【選択図】図17

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
インクジェットプリンターなどに代表される記録装置において、紙ジャムが生じた際に詰まった用紙を容易に引き抜ける様に、搬送ローラーのニップを解除可能に構成し(特許文献1、2)、或いは、搬送ローラーの駆動連結を解除するように構成されたものがある(特許文献3)。
特開2007−279298号公報 特開2009−298550号公報 特開平08−314217号公報
特にインクジェットプリンターでは、用紙に吐出されたインクが未乾燥であると、詰まった用紙を引き抜く際に記録面が用紙搬送経路に設けられたローラーや、用紙ガイド部材などに付着してしまい、次に印刷しようとする用紙を汚損してしまうという問題がある。しかしながら上記特許文献1〜3記載の構成にあっては、この様な技術的課題については考慮されていなかった。
そこで本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、紙ジャム処理時のローラー或いは用紙ガイド等の汚損を抑制し、紙ジャム処理以降も適切な記録結果を得ることができる記録装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に対し記録を行う記録部を収容する筐体と、前記筐体内に構成された媒体を搬送する媒体搬送経路に位置し、媒体の記録面と接触する第1ローラー及び前記記録面とは反対側の面と接する第2ローラーと、前記第1ローラーを支持するとともに、前記第1ローラーを前記第2ローラーに進出させる第1位置と、前記第1ローラーを前記第2ローラーから退避させる第2位置と、の間を変位可能なホルダーと、前記ホルダーが前記第1位置に位置する際、前記第1ローラーの前記ホルダーからの突出量よりも突出量が少なく、前記ホルダーが前記第2位置に位置する際、前記第1ローラーの前記ホルダーからの突出量よりも突出量が多くなる突出部材とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、前記ホルダーが前記第1位置に位置する際、前記第1ローラーの前記ホルダーからの突出量よりも突出量が少なく、前記ホルダーが前記第2位置に位置する際、前記第1ローラーの前記ホルダーからの突出量よりも突出量が多くなる突出部材を備えるので、詰まった媒体を引き抜く際、前記ホルダーが前記第2位置に位置することで、前記第1ローラーの代わりに前記突出部材が媒体の記録面と接触する。従ってジャム処理時の前記第1ローラーの汚損を抑制することができ、ジャム処理以降も適切な記録結果を得ることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記筐体に対し開閉可能に設けられ、開くことにより前記媒体搬送経路を露呈させる開閉体を備え、前記ホルダーは、前記開閉体が閉じた状態において前記第1位置に位置し、前記開閉体が開くと前記第1位置から前記第2位置に変位することを特徴とする。
本態様によれば、前記ホルダーは、前記開閉体が閉じた状態において前記第1位置に位置し、前記開閉体が開くと前記第1位置から前記第2位置に変位し、即ち前記ホルダーは前記開閉体の開閉に応じて適切な位置に変位するので、ユーザー操作性が向上する。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記開閉体の開閉動作と前記ホルダーの変位動作とをリンクさせるリンク機構を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記開閉体の開閉動作と前記ホルダーの変位動作とをリンクさせるリンク機構を備えるので、前記開閉体の開閉に応じて前記ホルダーを変位させる機構を構造簡単にして低コストに得ることができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記開閉体が閉じた状態において、前記ホルダーは、前記リンク機構と前記ホルダーとの間で付勢力を発揮する付勢手段により前記第1位置に位置決めされることを特徴とする。
前記開閉体と前記ホルダーとを前記リンク機構により剛的に連結すると、高い部品精度或いは組み立て精度が必要となる。しかしながら本態様によれば、前記開閉体が閉じた状態において、前記ホルダーは、前記リンク機構と前記ホルダーとの間で付勢力を発揮する付勢手段により前記第1位置に位置決めされるので、部品公差や組み立て誤差を吸収することができる。
本発明の第5の態様は、第1の態様において、前記媒体搬送経路に設けられた、媒体の通過を検出する検出手段と、前記ホルダーを変位させる駆動手段と、を備え、前記検出手段が媒体の通過を検知しない場合、前記駆動手段が前記ホルダーを前記第1位置から前記第2位置に変位させることを特徴とする。
本態様によれば、媒体の詰まりが生じた際、前記駆動手段が前記ホルダーを前記第1位置から前記第2位置に変位させるので、ユーザー操作性が向上する
本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記突出部材は、前記ホルダーが前記第1位置にある際には待機位置に位置し、前記ホルダーの前記第1位置から前記第2位置への変位に伴い、前記ホルダーと係合して前記待機位置より媒体の側に進出する進出位置に移動することを特徴とする。
本態様によれば、前記突出部材は、前記ホルダーが前記第1位置にある際には待機位置に位置し、前記ホルダーの前記第1位置から前記第2位置への変位に伴い、前記ホルダーと係合して前記待機位置より媒体の側に進出する進出位置に移動する、即ち前記突出部材がより一層媒体の側に進出するので、より確実に、前記第1ローラーの代わりに前記突出部材が媒体の記録面と接触することができる。
本発明の第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記突出部材は、媒体の搬送方向と交差する方向である媒体幅方向に沿って複数配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記突出部材は、媒体の搬送方向と交差する方向である媒体幅方向に沿って複数配置されているので、より確実に、前記第1ローラーの代わりに前記突出部材が媒体の記録面と接触することができる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記突出部材は、媒体と接して回転する回転体で構成されることを特徴とする。
本態様によれば、前記突出部材は、媒体と接して回転する回転体で構成されるので、詰まった媒体を引き抜く際に、より小さい力で引き抜くことができる。
本発明の第9の態様は、媒体を搬送する媒体搬送経路を形成し、媒体の記録面と対向する経路形成部材と、前記経路形成部材より媒体の記録面側に突出する突出状態と、前記経路形成部材より媒体の記録面から退避する退避状態と、を切り換え可能であり、前記突出状態において媒体の記録面と接触可能な接触部材とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、前記接触部材の前記突出状態において、前記経路形成部材の代わりに前記接触部材が媒体の記録面と接触する。従ってジャム処理時の前記経路形成部材の汚損を回避することができ、ジャム処理以降も適切な記録結果を得ることができる。
本発明の第10の態様は、媒体を搬送する媒体搬送経路に設けられ、媒体の記録面と接触するローラーと、前記ローラーより媒体の記録面側に突出する突出状態と、前記ローラーより媒体の記録面から退避して前記媒体と接触しない退避状態と、を切り換え可能であり、前記突出状態において媒体の記録面と接触可能な突出部材とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、前記突出部材の前記突出状態において、前記ローラーの代わりに前記突出部材が媒体の記録面と接触する。従ってジャム処理時の前記ローラーの汚損を回避することができ、ジャム処理以降も適切な記録結果を得ることができる。
本発明に係るインクジェットプリンターの外観斜視図。 本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 ローラーホルダー及びリンク機構の斜視図。 ローラーホルダー及びリンク機構の斜視図。 ローラーホルダー及びリンク機構の斜視図。 ローラーホルダー及びリンク機構の斜視図。 ローラーホルダー及びリンク機構の断面図。 ローラーホルダー及びリンク機構の断面図。 ローラーホルダー及びリンク機構の断面図。 ローラーホルダー及びリンク機構の断面図。 ローラーホルダー及びリンク機構の断面図。 ローラーホルダー及びリンク機構の断面図。 開閉カバーを開いた状態の斜視図。 (A)は押し込みロッドの配置部分の斜視図、(B)はロッド押圧部の配置部分の斜視図。 本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明の他の実施形態に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路の一部を示す側断面図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1は本発明に係る「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の外観斜視図、図2、図3、図4はプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図である。また、図5〜図8はローラーホルダー61及びリンク機構45の斜視図、図9〜図14はローラーホルダー61及びリンク機構45の断面図である。
尚、図5、図6、図9、図11、図13はローラーホルダー61が第2位置(上昇位置)にある状態を、図7、図8、図10、図12、図14はローラーホルダー61が第1位置(下降位置)にある状態を示している。
また、図9及び図10と、図11及び図12と、図13及び図14は、それぞれローラーホルダー61(ローラーユニット60)を異なる位置で切断した図である。
また、図16(A)は押し込みロッド46の配置部分の斜視図、図16(B)はロッド押圧部43の配置部分の斜視図、図17は用紙搬送経路を示す側断面図である。
更に図18は他の実施形態に係るプリンターの用紙搬送経路の一部を示す側断面図である。
以下、図1及び図2を参照しつつ媒体の一例としての記録用紙にインクジェット記録を行うプリンター1の全体構成について概説する。
図1においてインクジェットプリンター1は、記録用紙に記録を行う記録部を内側に収容する筐体(装置本体)2Aの上部にスキャナー装置3を備え、装置本体2Aの下側には増設ユニット2B、2Cを備えている。装置本体2Aは用紙カセット10Aを備え、増設ユニット2Bは、用紙カセット10Bを備え、増設ユニット2Cは用紙カセット10Cを備えている。増設ユニット2B、2Cのこれらは用紙収容枚数を増やす為のオプションユニットであり、装置本体2Aに対して任意的に取り付けられる。
符号5は、プリンター1の各種操作を行う操作部であり、符号4は、記録が行われて排出される記録用紙を受けるトレイであり、より具体的には直近に記録が行われた記録面を下にして排出される記録用紙を受けるフェイスダウン排紙トレイである。また符号35は給送ユニットであり、不図示の回動支点を中心にして回動することにより、装置本体2Aに対して開閉することができる。符号6は給送ユニット35を構成する開閉カバーであり、揺動軸6a(図2)を中心に揺動可能となっている。符号41(図2)は開閉カバー6とともに揺動する手差しトレイであり、揺動軸41aを中心に回動し、開閉できる様になっている。尚、図2に示す手差しトレイ41は収納姿勢であり、図2の状態から時計回り方向に開き、斜め上方を向いた状態で、手差し給紙を可能とする。
尚、プリンター1は操作部5が配置された側が装置手前側であり、開閉カバー6が設けられた側が装置右側面となる。即ちプリンター1における用紙の給送、搬送、排出は、装置左右方向に沿って行われる。
続いて図2を参照しつつプリンター1における用紙搬送経路について概説する。プリンター1は、用紙カセット10Aからの給送経路(カセット給送軌跡S1参照)、図2では図示を省略する増設カセット10B、10Cからの給送経路(増設カセット給送軌跡S2参照)、媒体としての用紙を載置する「媒体載置部」を構成する手差しトレイ41からの給送経路(手差し給送経路S3参照)、のこれら3つの用紙給送経路を有している。
またプリンター1は、直近に記録が行われた記録面を上にして排出するフェイスアップ排出(フェイスアップ排出軌跡T1参照)、直近に記録が行われた記録面を下にして排出するフェイスダウン排出(フェイスダウン排出軌跡T2参照)、のこれら2つの用紙排出方法を有している。
尚、図2において符号7はフェイスアップ排出される用紙を受けるフェイスアップ排紙トレイを示している。このフェイスアップ排紙トレイ7は、回動軸7aを中心に回動することにより、図2に示す収納状態と、図示しない開放状態とを取り得る。
そしてプリンター1は、「第1搬送経路」としての記録搬送経路R1、「第2搬送経路」としてのスイッチバック経路R2、「第3搬送経路」としての反転経路R3、「第4搬送経路」としてのフェイスダウン排出経路R4、また更にフェイスアップ排出経路R5、のこれら5つの用紙搬送経路を備えている。
図2において符号33は不図示の駆動源により駆動されるフラップ(経路切り替え部材)を示しており、図2の実線及び符号33で示す状態と、仮想線及び符号33’で示す状態とを切り換える。
フラップ33が図2の実線で示す状態にある場合、記録用紙はフェイスダウン排出経路R4に案内され、そしてフェイスダウン排出軌跡T2で示されるようにフェイスダウン排出される。フラップ33が図2の仮想線および符号33’の状態にある場合、記録用紙はフェイスアップ排出経路R5に案内され、そしてフェイスアップ排出軌跡T1で示されるようにフェイスアップ排出される。
尚、図2において符号9は各種制御を行う制御部を示している。制御部9は、後述するインクジェット記録ヘッド8や不図示のモーターにより駆動される各種ローラー、特に給送ローラー15、レジストローラー対17、搬送ローラー対18、などの各種ローラーや、また各経路切り替え部材(フラップ)を制御し、また各種センサー(例えば記録用紙の通過を検出するセンサー)の検出状態に基づき必要な制御を行う。尚、図2において制御部9は概念的に示したものであり、実際には装置本体2A内の所定の位置に設けられた回路基板により構成される。
以下、更に図2ではレジストローラー対17までの用紙給送経路を説明する。
装置本体2Aに着脱可能に設けられる用紙カセット10Aはホッパー11を備えており、ホッパー11が軸11aを中心に揺動することでより、用紙カセット10Aに収容された記録用紙Pが、図示しないモーターにより回転駆動される給送ローラー12に対し接離する。
給送ローラー12により用紙カセット10Aから送り出された記録用紙は、分離ローラー対13によるニップ位置を通過することで分離(重送防止)され、搬送ローラー対14からの送り力を受けて搬送ローラー対17に到達する。装置本体2Aの下に位置する増設ユニット2B、2C(図1)も同様に給送ローラー12、分離ローラー13を備えており、各用紙カセットから送り出された記録用紙Pは図2に示す搬送ローラー対14からの送り力を受けて、レジストローラー対17に到達する。
手差しトレイ41を介して供給される記録用紙Pは、給送ローラー15からの送り力を受けて、レジストローラー対17に到達する。尚、給送ローラー15とレジストローラー対17との間には、用紙に搬送力を付与するローラー対などの搬送手段は介在していない。
以下、図3を参照しつつレジストローラー対17より下流の用紙搬送経路について説明する。尚、図3では記録用紙がフェイスダウン排出経路R4を介してフェイスダウン排出されることを前提に説明する。
先ず、各用紙搬送経路に設けられたローラーについて説明する。図3において符号17はレジストローラー対、符号18〜29は全て記録用紙を搬送する搬送ローラー対を示しており、特に搬送ローラー対19〜28の一方側のローラーは符号Fで示され、他方側のローラーは符号Gで示される。ローラーFは不図示のモーターにより駆動される駆動ローラーであり、一例として用紙幅方向に適宜の間隔を置いて複数設けられるゴムローラーである。
ローラーGは記録用紙と接して従動回転する従動ローラーであり、用紙幅方向に適宜の間隔を置いて、ローラーFと一対で設けられる。ローラーGは外周に複数の歯を有するギザローラーであり、記録面に対して点接触することにより既記録面のインクの白ヌケや転着を抑制する。
尚、従動ローラーGは、各搬送ローラー対を構成する以外にも、用紙搬送経路上の適宜の位置に設けられており、特に既記録面に接する側に設けられている。
一方、レジストローラー対17、搬送ローラー対18、29のこれらについては、上記搬送ローラー対19〜28とは構成が異なる。具体的には、レジストローラー対17は、回転駆動される「第2ローラー」としての駆動ローラー17aと、従動回転可能な「第1ローラー」としての従動ローラー17bとを備え、このうち従動ローラー17bは、外周面が滑らかな樹脂ローラーである。従動ローラー17bは、用紙の記録面と接触し、駆動ローラー17aは、用紙の記録面とは反対側の面と接する。
同様に搬送ローラー対18は、回転駆動される駆動ローラー18aと、従動回転可能な従動ローラー18bとを備え、このうち従動ローラー18bは、外周面が滑らかな樹脂ローラーである。更に同様に、搬送ローラー対29は、回転駆動される駆動ローラー29aと、従動回転可能な従動ローラー29bとを備え、このうち従動ローラー29bは、外周面が滑らかな樹脂ローラーである。
上述した各ローラー間では、記録用紙は上下のガイド部材によって案内される。図2及び図3では図の煩雑化を避ける為、ガイド部材に符号は付していないが、各ローラー間を接続する太線が、上記ガイド部材を示している。尚、レジストローラー対17付近に設けられたローラーホルダー61は、用紙をガイドするガイド部材の一つであるが、これについては後に詳説する。
次に、第1搬送経路としての記録搬送経路R1は、記録用紙に記録を行う記録部としてのインクジェット記録ヘッド8の下を通り、その上流側及び下流側に延びる。本実施例では便宜上、記録搬送経路R1は、概ね図3の位置M1〜位置M2までとする。記録搬送経路R1において記録用紙は、レジストローラー対17、搬送ローラー対18、19から送り力を受ける。
尚、本実施例においてインクジェット記録ヘッド8は、インクを吐出するノズルが用紙幅方向全域をカバーする様に設けられた記録ヘッドであり、用紙幅方向への移動を伴わないで用紙幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。
第2搬送経路としてのスイッチバック経路R2は、記録搬送経路R1と接続する搬送経路であって、インクジェット記録ヘッド8の下を通った記録用紙を送り込んだ後(図3左方向)、スイッチバックさせて送り込み方向とは逆方向(図3右方向)に搬送する経路であり、後述するフェイスダウン排出経路R4に対し湾曲の内側に位置している。本実施例では便宜上、スイッチバック経路R2は概ね図3の位置M3より左側とする。スイッチバック経路R2において記録用紙は、搬送ローラー対26から送り力を受ける
第3搬送経路としての反転経路R3は、スイッチバック経路R2と接続する搬送経路であって、前記逆方向(図3右方向)に搬送された記録用紙を、インクジェット記録ヘッド8の上側を迂回させて反転させ、記録搬送経路R1におけるインクジェット記録ヘッド8の上流側位置(本実施例ではレジストローラー対17の上流位置)で合流させる。本実施例では便宜上、反転経路R3は概ね図3の位置M3から位置M4に至る経路とする。反転経路R3において記録用紙は、搬送ローラー対27、28、29から送り力を受ける
第4搬送経路としてのフェイスダウン排出経路R4は、記録搬送経路R1と接続する搬送経路であって、インクジェット記録ヘッド8の下を通った記録用紙をインクジェット記録ヘッド8と対向した面を内側にして湾曲させ、反転させて排出する為の経路である。本実施例では便宜上、フェイスダウン排出経路R4は概ね図3の位置M2より左側とする。フェイスダウン排出経路R4において記録用紙は、搬送ローラー対20、21、22、23、24、25から送り力を受ける
尚、各搬送経路の接続部には搬送経路の切り替えを行う経路切り替え部材としての第1フラップ31および第2フラップ32が設けられている。第1フラップ31は不図示の駆動手段から駆動力を受けることにより、揺動支点31aを中心に揺動可能となっている。また第2フラップ32は不図示の係合部を介し第1フラップ31と係合可能に設けられており、第1フラップ31の揺動に応じ、揺動支点32aを中心に揺動する。
これらフラップにより、用紙の進む経路が設定される。
続いて、手差し給送経路S3における用紙給送について図4を参照しつつ概説する。
図4において、符号40はリフターであり、手差しトレイ41とともに媒体を載置する「媒体載置部」を構成する。リフター40は制御部9(図2)の制御のもと、不図示の動力源により昇降可能に設けられている。尚、符号42は手差しトレイ41に載置された用紙のエッジを規制するエッジガイドである。
次に、符号36は、リフター40に設けられた摩擦部材である。リフター40が上昇した状態では、図4に示すように用紙が給送ローラー15とリフター40とによってニップされ、給送ローラー15と接している最上位の用紙(破線及び符号P1で示す)が送り出される。このとき摩擦部材36は、次位以降の用紙(2点鎖線で示す)が下流側に送り出されないように保持する機能を果たす。尚、本実施形態において給送ローラー15は通常の円形状を成すローラーであり、全周において用紙と接触可能である。
次に、符号16は、所定の回転抵抗が付与された状態に設けられる分離ローラーである。分離ローラー16は外周面が高摩擦材料(例えばゴム)で構成されたローラーあり、摩擦部材36より用紙搬送方向下流側に位置し、給送ローラー15との間で用紙をニップして分離する分離部を構成する。分離ローラー16は、例えば給送される用紙P1に接し、用紙P1の搬送に伴って従動回転する。
次に、符号37、38、39は、用紙先端或いは用紙後端の通過を検出する検出手段としてのセンサーである。センサー37、38、39は、例えば発光部と受光部とを備える光学センサーであり、受光部の受光強度の変化を利用して、制御部9が用紙先端或いは用紙後端の通過を検出する。
以上がプリンター1の概要であり、以下、図5以降をも参照しつつローラーホルダー61、ローラー57、リンク機構45、のこれらについて説明する。
装置内部で紙詰まりが生じた際、ユーザーは図1及び図2に示した開閉カバー6を図15に示す様に開き、詰まった用紙を装置内部から引き抜く。尚、制御部9は、装置内部での紙詰まりの発生を、上述したセンサー38、39などの、用紙搬送経路に設けられた各センサーの検出信号に基づき判定し、紙詰まりと判定した場合には、ユーザーに対しアラートを発する。
ここで詰まった用紙を引き抜く際、ローラーがニップ状態であると、用紙の引き抜きが困難となる。従って本実施形態では、開閉体としての開閉カバー6を開くと、レジストローラー対17及び搬送ローラー対18のニップが解除される様に構成されている。より具体的には、レジストローラー対17を構成する従動ローラー17bと搬送ローラー対18を構成する従動ローラー18bは、ローラーホルダー61によって自由回転可能に軸支されている。そしてこのローラーホルダー61が上下方向に変位することで、従動ローラー17b、18bが、それぞれ対向する駆動ローラー17a、18aから離間し或いは接触できる様になっている。
そしてリンク機構45は、ローラーホルダー61と開閉カバー6とをリンクさせる。
以下、更に詳しく説明する。図5〜図14において符号60は、ローラーホルダー61、従動ローラー17b、従動ローラー18b、を含んで構成されたアセンブリ体としてのローラーユニットを示している。用紙幅方向に適宜の間隔で複数設けられる従動ローラー18bの回動軸17cは、ローラーホルダー61内で、図11、図12に示す様にばね65によって下方向(駆動ローラー17a側)に付勢された状態に設けられている。ローラーホルダー61が下降位置(第1位置)にある際、ばね65の付勢力によって従動ローラー17bが駆動ローラー17aに弾接する。
次に、ローラーホルダー61は、上述した様に開閉カバー6の開閉に伴って上下に変位する。図15及び図16(B)において符号43は、開閉カバー6に設けられたロッド押圧部であり、図15及び図16(A)において符号46はリンク機構45を構成する押し込みロッドである。押し込みロッド46は開閉カバー6側に突出する方向に付勢されており、開閉カバー6が閉じた状態では、押し込みロッド46がロッド押圧部43によって装置内側に押し込まれることで、ローラーホルダー61が下降位置に保持される。そして開閉カバー6が開くと、リンク機構45が動作し、ローラーホルダー61が下降位置から上昇位置(第2位置)に変位して、ローラーのニップ状態が解除される。
押し込みロッド46は、図5〜図8に示す様に軸47を介してリンクロッド48と相対的に回動可能に連結されており、リンクロッド48は軸49に対して固定されている。軸49にはリンクロッド50が固定されており、リンクロッド50は軸51を介してリンクロッド52と相対的に回動可能に連結されている。以上により、押し込みロッド46の移動により軸49が回転し、リンクロッド50とリンクロッド52とが鉛直方向に沿ってほぼ一直線となった状態(図5、図6、図9、図11、図13)と、折れ曲がった状態(図7、図8、図10、図12、図14)と、が切り換わる。
尚、リンクロッド52には、ばね(引っ張りばね)53の一端が引っ掛けられており、他端は不図示のフレームに引っ掛けられ、リンクロッド50とリンクロッド52とが折れ曲がった状態となる方向に常に引っ張り力が作用している。この引っ張り力により、ローラーホルダー61は常に上昇位置に向けて付勢され、また、押し込みロッド46が開閉カバー6側に突出する方向に付勢された状態となっている。
ローラーホルダー41が下降位置にある状態から開閉カバー6が開かれ、リンクロッド50とリンクロッド52とが折れ曲がった状態となる際、図13から図14への変化に示す様にリンクロッド52に形成されたボス52aが、ローラーホルダー61を上方に持ち上げる。
より詳しくは、ボス52aは、ローラーホルダー61に形成された穴61cに遊挿されている。穴61cはボス52aに対して充分な大きさに形成されており、リンクロッド50とリンクロッド52とが図13に示す様に一直線になった状態でも、ボス52aはローラーホルダー61を押圧していない。
このときローラーホルダー61に形成されたボス61a、61bが、フレーム66に形成された位置規制部66a、66bに対し、ばね64(後述)の付勢力によって押し付けられており、これによりローラーホルダー61の下降位置が規定されている。つまり、リンクロッド52がローラーホルダー61の下降位置を規定するものではなく、換言すればリンクロッド52とローラーホルダー61とは剛的に連結されてはおらず、或る程度の動きの自由度が確保された状態で係合している。
上記ばね64は、図9及び図10に示されている。ばね64はローラーホルダー61に収容され、上部にキャップ63が被されている。リンクロッド52には押圧部52bが形成されており、リンクロッド50とリンクロッド52とが一直線の関係になる際、押圧部52bがキャップ63を介してばね64を押圧し、これによりローラーホルダー61の下降姿勢が規定される。
続いて「突出部材」及び「接触部材」としてのローラー57について説明する。図6、図8、図11、図12に示す様に、ローラーホルダー61に対して上流側端部付近の位置に、ローラー57が設けられている。
より詳しくは、ローラー57はホルダー55によって自由回転可能に設けられており、このホルダー55は、揺動軸55aを介してフレーム67に設けられている。即ち、ローラー57はローラーホルダー61からは独立して設けられるとともに、ローラーホルダー61に対しては、当該ローラーホルダー61の内側に入り込む様に配置されている。
図11に示す様に、ローラーホルダー61が下降位置にあるとき、即ち従動ローラー17b、18bが、それぞれ駆動ローラー17a、18aに対して進出して接触する状態にあるとき、ローラー57はローラーホルダー61に対して内側に入り込み、用紙搬送経路に対しては突出せず、特に従動ローラー17bより用紙から退避した状態となる。この状態は、図3、図4にも示されている。
そして紙ジャムが発生し、ユーザーが開閉カバー6を開くことでローラーホルダー61が上昇位置に移動し、従動ローラー17b、18bが、それぞれ駆動ローラー17a、18aから離間すると、ローラー57はローラーホルダー61、従動ローラー17b、18b、のこれらよりも、相対的に用紙に対して突出した状態となる(図12、図17)。
このとき、ローラー57を支持するホルダー55は、揺動軸55aを中心にして僅かに反時計回り方向に揺動する。より詳しくは、ローラーホルダー61が下降位置にあるとき、ホルダー55は引っ張りばね56によって時計回り方向に付勢されている(図11)。この状態からローラーホルダー61が上昇すると、ローラーホルダー61に形成されたカム部61dがホルダー55と当接し、ホルダー55を僅かに反時計回り方向に揺動させる。これによってローラー57は、僅かに下方に変位し、より一層用紙に対して突出した状態となる(図12)。
以上の構成の作用効果について説明する。ジャム処理時、用紙に吐出されたインクが未乾燥であると、詰まった用紙を引き抜く際に記録面が用紙搬送経路に設けられたローラーや、用紙ガイド部材などに付着してしまい、次に印刷しようとする用紙を汚損してしまうという問題がある。
しかしながら本実施形態に係るプリンター1は、上述したように紙ジャム処理の為に開閉カバー6を開くと、ローラーホルダー61が下降位置から上昇位置に変位し、ローラー57がローラーホルダー61、従動ローラー17b、18b、のこれらよりも、相対的に用紙に対して突出した状態となる。従って図17に示す様に用紙Pを矢印方向に引き抜く際、ローラーホルダー61、従動ローラー17b、18b、のこれらに代わってローラー57が記録面に接して、ローラーホルダー61、従動ローラー17b、18b、のこれらの汚損を防止する。
しかもローラー57は、記録実行時はローラーホルダー61の内側に退避しているので、用紙を汚損することがない。以上により、ジャム処理以降も適切な記録結果を得ることができる。
尚、「接触部材」としてのローラー57は、必ず用紙記録面と接触する訳では無く、紙ジャム処理の際に記録面に対して接触可能となる様に突出していれば良い。
尚、紙ジャム処理は、図17を参照しつつ説明したように詰まった用紙Pがユーザーによって真っ直ぐに引き抜かれる場合のほか、以下の様に横方向成分を有する状態で引き抜かれる場合もある。具体的には、手差しトレイ41から用紙を給送した際には、用紙が給送ローラー15と分離ローラー16とによってニップされた状態で紙詰まりが生じる場合がある。
このとき、ユーザーが用紙を引き抜く前に、開閉カバー6を開く場合がある。そうすると、用紙は開閉カバー6の開き方向に、即ち横方向成分を有する状態で引き抜かれる場合がある。この様に詰まった用紙が引き抜かれると、ローラーホルダー61の周辺で用紙に凸が形成され、記録面がより一層、ローラーホルダー61や従動ローラー17bに接触しようとする。
しかしながら上述したように従動ローラー17bに代わってローラー57が用紙記録面と接することから、ローラーホルダー61や従動ローラー17bのインクによる汚損を回避できる。
以上のプリンター1の構成を纏めると、以下の通りとなる。プリンター1は、用紙に対し記録を行う記録部としての記録ヘッド8を収容する筐体(装置本体)2と、筐体2内の用紙搬送経路に設けられ、用紙の記録面と接触する従動ローラー17b及び記録面とは反対側の面と接する駆動ローラー17aと、従動ローラーを支持するとともに、従動ローラー17bを駆動ローラー17aに進出させる下降位置(第1位置)と、従動ローラー17bを駆動ローラー17aから退避させる上昇位置(第2位置)と、の間を変位可能なローラーホルダー61と、を備えている。そしてローラーホルダー61が下降位置に位置する際、従動ローラー17bのローラーホルダー61からの突出量より用紙に対する突出量が少なく、ローラーホルダー61が上昇位置に位置する際、従動ローラー17bのローラーホルダー61からの突出量より用紙に対する突出量が多くなる突出部材としてのローラー57を備えている。尚、ローラーホルダー61からのローラー57の「突出量」には、ゼロ(突出していない)も含むものとする。
また、開くことにより用紙搬送経路を露呈させる開閉カバー6を備え、ローラーホルダー61は、開閉カバー6が閉じた状態において下降位置に位置し、開閉カバー6が開くと下降位置から上昇位置に変位する。即ちローラーホルダー61は開閉カバー6の開閉に応じて適切な位置に変位するので、ユーザー操作性が向上する。
また、開閉カバー6の開閉動作とローラーホルダー61の変位動作とをリンクさせるリンク機構45を備える。従って開閉カバー6の開閉に応じてローラーホルダー61を変位させる機構を構造簡単にして低コストに得ることができる。
また、開閉カバー6が閉じた状態において、ローラーホルダー61は、リンク機構45とローラーホルダー61との間で付勢力を発揮する付勢手段としてのばね64により下降位置に位置決めされる。即ち、開閉カバー6とローラーホルダー61とをリンク機構45により剛的に連結すると、高い部品精度或いは組み立て精度が必要となる。しかしながら本態様によれば、開閉カバー6が閉じた状態において、ローラーホルダー61は、リンク機構45とローラーホルダー61との間で付勢力を発揮するばね64により下降位置に位置決めされるので、部品公差や組み立て誤差を吸収することができる。
また、ローラー57は、ローラーホルダー61が下降位置にある際には待機位置(図11)に位置し、ローラーホルダー61の下降位置から上昇位置への変位に伴い、ローラーホルダー61と(ホルダー55を介して間接的に)係合して待機位置より用紙の側に進出する進出位置(図12)に移動する。即ち、ローラー57がより一層用紙の側に進出するので、より確実に、従動ローラー17bの代わりにローラー57が用紙の記録面と接触することができる。
また、ローラー57は、用紙の搬送方向と交差する方向である用紙幅方向に沿って複数配置されている(図8)。従ってより確実に、従動ローラー17bの代わりにローラー57が用紙の記録面と接触することができる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記ローラー57は、用紙と接して回転する回転体で構成されることを特徴とする。
本態様によれば、前記ローラー57は、用紙と接して回転する回転体で構成されるので、詰まった用紙を引き抜く際に、より小さい力で引き抜くことができる。
以上の構成は、以下の様に表現することもできる。即ちプリンター1は、用紙を搬送する用紙搬送経路を形成し、用紙の記録面と対向する経路形成部材としてのローラーホルダー61と、ローラーホルダー61より用紙の記録面側に突出する突出状態(図12)と、ローラーホルダー61より用紙の記録面から退避する退避状態(図11)と、を切り換え可能であり、前記突出状態において用紙の記録面と接触可能なローラー57を備えている。
また以上の構成は、以下の様に表現することもできる。即ちプリンター1は、用紙を搬送する用紙搬送経路に設けられ、用紙の記録面と接触する従動ローラー17bと、従動ローラー17bより用紙の記録面側に突出する突出状態(図12)と、従動ローラー17bより用紙の記録面から退避して用紙と接触しない退避状態(図11)と、を切り換え可能であり、前記突出状態において用紙の記録面と接触可能なローラー57を備えている。
尚、以上の構成は、開閉カバー6とローラーホルダー61とをリンク機構45によって係合させる構成であるが、ローラーホルダー61を上下させる駆動手段(例えばモーターとカムとを備えて構成される)を有し、用紙搬送経路に設けられた用紙検出手段が用紙の通過を検知しない場合、即ち紙ジャムを検知した場合に、前記駆動手段がローラーホルダー61を下降位置から上昇位置に変位させる様に構成しても良い。
尚、上述した「突出部材」或いは「接触部材」は、ローラー57に変えて、リブ状の部材であっても良い。即ち、紙ジャム処理の際に用紙記録面と接触できるものであれば良い。また、「突出部材」或いは「接触部材」は、ローラーホルダー61の変位動作とは独立して、例えばモーター等の動力で変位させても良い。
また本発明は、図18に示す実施形態を採用することもできる。図18において符号170はレジストローラー対であり、符号170a、170b、のこれらはそれぞれ、駆動ローラー及び従動ローラーである。また、符号180は搬送ローラー対であり、符号180a、180b、のこれらはそれぞれ、駆動ローラー及び従動ローラーである。即ち、上述した実施形態とは異なり、駆動ローラーが上側に位置し、従動ローラーが下側に位置している。また、符号610はローラーホルダーであり、従動ローラー170b、180bは、それぞれローラーホルダー610に支持されている。
図18(A)は、ローラーホルダー610が第1位置(上昇位置)にある状態を、図18(B)はローラーホルダー610が第2位置(下降位置)にある状態をそれぞれ示している。上述した実施形態と同様に、ローラーホルダー610が第1位置にあるとき、従動ローラー170b、180bはそれぞれ、駆動ローラー170a、180aと接している。
ローラーホルダー610は、既に説明した実施形態と同様に、不図示のリンク機構によって開閉カバー6と連動して変位し、即ち開閉カバー6が閉じた状態では第1位置(上昇位置)にあり、開閉カバー6が開くと第2位置(下降位置)に切り換わる。
駆動ローラー170aの上流側には、「突出部材」及び「接触部材」としてのローラー570が設けられている。ローラー570は上下動可能に設けられており、ローラーホルダー610が第1位置(上昇位置)にあるときは、用紙ガイド68よりも用紙搬送経路から退避する退避状態にあり(図18(A))、ローラーホルダー610が第2位置(下降位置)にあるときは、用紙ガイド68よりも用紙搬送経路に突出する突出状態となる(図18(B))。
尚、ローラー570は、開閉カバー6と機械的に連動して上下動するように設けても良いし、開閉カバー6の開閉動作と連動するモーター等の駆動源によって上下動するように構成しても良い。
以上により、紙ジャム処理の為に開閉カバー6を開くと、ローラーホルダー610が上昇位置から下降位置に変位し、そして駆動ローラー170a、180a、のこれらよりも、ローラー570が相対的に用紙に対して突出した状態となる(図18(B))。
従って用紙Pを矢印方向に引き抜く際、駆動ローラー170a、180a、のこれらに代わってローラー570が記録面に接して、駆動ローラー170a、180aのこれらの汚損が抑制される。
しかもローラー570は、記録実行時は用紙ガイド68より上側に退避しているので、用紙を汚損することがない。以上により、ジャム処理以降も適切な記録結果を得ることができる。
1 インクジェットプリンター、2A 筐体(装置本体)、2B、2C 増設ユニット、3 スキャナー部、4 フェイスダウン排紙トレイ、5 操作パネル、6 開閉カバー、7 フェイスアップ排紙トレイ、8 記録ヘッド、9 制御部、10A〜10C 用紙カセット、11 ホッパー、12 給送ローラー、13 分離ローラー対、14 搬送ローラー対、15 給送ローラー、15a 回転軸、16 分離ローラー、17 レジストローラー対、17a 駆動ローラー、17b 従動ローラー、17c 回転軸、18 搬送ローラー対、18a 駆動ローラー、18b 従動ローラー、19〜29 搬送ローラー対、31 第1フラップ、32 第2フラップ、33 フラップ、34 搬送ユニット、35 給送ユニット、36 摩擦部材、37〜39 センサー、40 リフター、41 手差しトレイ、42 エッジガイド、43 ロッド押圧部、45 リンク機構、46 押し込みロッド、47 軸、48 リンクロッド、49 軸、50 リンクロッド、51 軸、52 リンクロッド、52a ボス、52b 押圧部、53 ばね、55 ホルダー、55a 揺動軸、56 ばね、57 ローラー、60 ローラーユニット、61 ローラーホルダー、61a、61b ボス、61c 穴、61d カム部、63 キャップ部材、64 ばね、65 ばね、66 フレーム、66a、66b 位置規制部、67 フレーム、
F 駆動ローラー、G 従動ローラー、R1 記録搬送経路(第1搬送経路)、R2 スイッチバック経路(第2搬送経路)、R3 反転経路(第3搬送経路)、R4 フェイスダウン排出経路(第4搬送経路)、R5 フェイスアップ排出経路(第4搬送経路)、P、P1、P2、P3、P4、P5 記録用紙、S1 カセット給送軌跡、S2 増設カセット給送軌跡、S3 手差し給送軌跡、T1 フェイスアップ排出軌跡、T2 フェイスダウン排出軌跡

Claims (10)

  1. 媒体に対し記録を行う記録部を収容する筐体と、
    前記筐体内に構成された媒体を搬送する媒体搬送経路に位置し、媒体の記録面と接触する第1ローラー及び前記記録面とは反対側の面と接する第2ローラーと、
    前記第1ローラーを支持するとともに、前記第1ローラーを前記第2ローラーに進出させる第1位置と、前記第1ローラーを前記第2ローラーから退避させる第2位置と、の間を変位可能なホルダーと、
    前記ホルダーが前記第1位置に位置する際、前記第1ローラーの前記ホルダーからの突出量よりも突出量が少なく、前記ホルダーが前記第2位置に位置する際、前記第1ローラーの前記ホルダーからの突出量よりも突出量が多くなる突出部材と、
    を備えた記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記筐体に対し開閉可能に設けられ、開くことにより前記媒体搬送経路を露呈させる開閉体を備え、
    前記ホルダーは、前記開閉体が閉じた状態において前記第1位置に位置し、前記開閉体が開くと前記第1位置から前記第2位置に変位する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記開閉体の開閉動作と前記ホルダーの変位動作とをリンクさせるリンク機構を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記開閉体が閉じた状態において、前記ホルダーは、前記リンク機構と前記ホルダーとの間で付勢力を発揮する付勢手段により前記第1位置に位置決めされる、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1に記載の記録装置において、前記媒体搬送経路に設けられた、媒体の通過を検出する検出手段と、
    前記ホルダーを変位させる駆動手段と、を備え、
    前記検出手段が媒体の通過を検知しない場合、前記駆動手段が前記ホルダーを前記第1位置から前記第2位置に変位させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記突出部材は、前記ホルダーが前記第1位置にある際には待機位置に位置し、前記ホルダーの前記第1位置から前記第2位置への変位に伴い、前記ホルダーと係合して前記待機位置より媒体の側に進出する進出位置に移動する、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記録装置において、前記突出部材は、媒体の搬送方向と交差する方向である媒体幅方向に沿って複数配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記突出部材は、媒体と接して回転する回転体で構成される、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 媒体を搬送する媒体搬送経路を形成し、媒体の記録面と対向する経路形成部材と、
    前記経路形成部材より媒体の記録面側に突出する突出状態と、前記経路形成部材より媒体の記録面から退避する退避状態と、を切り換え可能であり、前記突出状態において媒体の記録面と接触可能な接触部材と、
    を備えた記録装置。
  10. 媒体を搬送する媒体搬送経路に設けられ、媒体の記録面と接触するローラーと、
    前記ローラーより媒体の記録面側に突出する突出状態と、前記ローラーより媒体の記録面から退避して前記媒体と接触しない退避状態と、を切り換え可能であり、前記突出状態において媒体の記録面と接触可能な突出部材と、
    を備えた記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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