JP2016185646A - 液体カートリッジ及び液体消費装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液膜発生による被検知部の誤検知を抑制する。
【解決手段】インクカートリッジ30は、インクが貯留されたインク室36に配置され、回動中心部61を中心として第1位置及び第2位置の間で回動可能な被検知部材59と、第1位置の被検知部材59に下方から当接する回動規制部材88とを備える。被検知部材59は、フロート63と、回動中心部61より脱抜方向52にずれた位置に配置された第1アーム121と、回動中心部61より挿入方向51にずれた位置に配置され、回動規制部材88と当接する第2アーム122と、第1アーム121とフロート63とを連結する第3アーム123と、被検知部材59が第1位置のときに検知される被検知部62とを有する。フロート63が下方へ移動すると、被検知部材59が第1位置から第2位置へ回動する。各アーム121、122は、被検知部材59が第1位置のときにフロート63より上方に位置する。
【選択図】図9

Description

本発明は、液体貯留室に貯留された液体の残量が少なくなったことを検知可能な液体カートリッジ、及び当該液体カートリッジを備える液体消費装置に関する。
インクカートリッジのインク貯留室内に貯留されたインクをノズルから吐出することによって、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。インクカートリッジにおいては、インク貯留室内に回動可能に設けられたアーム状の部材(以下「アーム」と略称する。)を有するものが知られている。
アームには、フロート及び被検知部が設けられている。アームは、インク室内のインク残量に基づいて生じるフロートの浮力によりアームの支点を中心に回動する。インクジェット記録装置には、被検知部を検知するための検知部が設けられている。インク室内のインクが所定量未満になると、フロートが液面に追従して下方に移動してアームが回動することによって、被検知部が検知部によって検知される検知位置から非検知位置へ移動する。これにより、インク室内のインク量が少ない状態が判定される。
上記構成のインクカートリッジでは、インクの残量が減ることによってインクの液面とアームとの間に閉空間が生じると、当該閉空間にインク膜が発生するおそれがある。インク膜が発生すると、アームはインク膜の表面張力によって本来存在すべきでない位置に回動するおそれがある。これにより、インク残量の正確な検知ができなくなるおそれがある。
これに対して特許文献1に開示されたインクカートリッジでは、アームの表面に毛管力が発生するように微小凹凸が形成された拡散面が設けられている。これにより、アームとインクの液面との間の閉空間にインク膜が発生しても、インク膜を構成するインクが毛管力によって拡散面上に拡散するので、平坦な表面上のインク膜に比べてインク膜を迅速に消滅させることができる。
特開2007−268793号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたインクカートリッジでは、アームとインクの液面との間に閉空間が存在することには変わりないため、インク膜を確実に消滅させることができるとは限らない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、液体貯留室内のアームと液体の液面との間の閉空間に液膜が生じても、被検知部が誤検知されることを抑制する手段を提供することにある。第2の目的は、液体貯留室内のアームと液体の液面との間の閉空間に生じた液膜を確実に消滅させることができる手段を提供することにある。第1の目的及び第2の目的は共に達成されてもよいし、少なくとも一方が達成されてもよい。
(1) 本発明に係る液体カートリッジは、液体が貯留された液体貯留室と、上記液体貯留室に配置されており、回動中心部を中心として第1位置及び第2位置の間で回動可能な回動部材と、上記液体貯留室に配置されており、上記液体カートリッジが使用姿勢にあるときに、上記第2位置から上記第1位置へ回動する上記回動部材に下方から当接して、上記回動部材の回動を上記第1位置で規制する回動規制部材と、を備える。上記回動部材は、フロートと、上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記回動中心部を通り重力方向に延びる仮想平面に対して水平方向である第1方向にずれた位置に位置し、重力方向と交わる方向へ延出された第1アームと、上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに上記仮想平面に対して上記第1方向と反対の第2方向にずれた位置に位置し、重力方向と交わる方向へ延出されており、上記第1位置において上記回動規制部材と当接可能な第2アームと、上記第1アームと上記フロートとを連結する第3アームと、上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあり、上記回動部材が上記第1位置又は上記第2位置のいずれか一方の位置にあるときに、上記液体カートリッジの外部から検知可能な被検知部と、を有している。上記フロートは、上記回動部材が上記第1位置にあるときの第3位置よりも上記回動部材が上記第2位置にあるときの第4位置の方が下方となるものである。上記第1アーム及び上記第2アームは、上記回動部材が上記第1位置にあるときに上記フロートより上方に位置するものである。
上記構成によれば、回動部材が第1位置であるときに、液体の液面が回動規制部材の上端と下端との間となると、液体貯留室には、回動規制部材、第1アーム、第2アーム、第3アーム、及び液体の液面によって閉空間が生じる。この閉空間に液膜が生じた場合、回動部材には、第2アームに隣接する領域に生じた液膜の表面張力によって回動部材を第1位置へ向けて回動させる力が付与される。また、回動部材には第1アームに隣接する領域に生じた液膜の表面張力によって回動部材を第2位置へ向けて回動させる力が付与される。これにより、回動部材を第2位置へ向けて回動させる力が回動部材を第1位置へ回動させる力により減じられる。したがって、液膜の表面張力によって回動部材を第2位置へ向けて回動させる力のみが回動部材に付与された場合に比べて、液膜の表面張力により回動部材が意図せぬタイミングで第2位置へ向けて回動することにより被検知部が誤検知されるおそれを低減できる。
また、液膜の表面張力による回動部材を第2位置へ向けて回動させる力が液膜の表面張力による回動部材を第1位置へ向けて回動させる力よりも大きいことにより、回動部材が第2位置へ向けて回動した場合、第2アームが回動規制部材から離間する。このとき、第1アームに隣接する領域に生じる液膜と第2アームに隣接する領域に生じる液膜とが連続している場合、上記閉空間が開放される。その結果、上記閉空間内の液膜を全て消滅させることができる。
一方、液膜の表面張力による回動部材を第1位置へ向けて回動させる力が液膜の表面張力による回動部材を第2位置へ向けて回動させる力よりも大きい場合、回動部材が第1位置に維持されるため、被検知部が誤検知されるおそれはない。また、液体の残量が更に減ることで液体の液面が回動規制部材の下端よりも下方となると、液体の液面と回動規制部材との間に隙間が生じて第2アームに隣接する領域において上記閉空間が開放され、液膜は消滅する。
(2) 上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記回動中心部と上記第3アームとの間の上記第1方向に沿った距離は、上記回動中心部と上記回動規制部材との間の上記第2方向に沿った距離よりも長い。
上記構成によれば、第1アームに隣接する領域に生じる液膜の水平方向の距離は、第2アームに隣接する領域に生じる液膜の水平方向の距離よりも長くなる。これにより、回動部材が第1位置であるときに上記閉空間に液膜が生じた場合、第1アームに隣接する領域に生じる液膜が、第2アームに隣接する領域に生じる液膜よりも割れやすくなり、回動部材が第1位置に維持される。
あるいは、回動部材が第1位置であるときに上記閉空間に液膜が生じた場合、第1アームは、第2アームよりも、回動中心部よりも離れた位置において液膜の表面張力により引っ張られるため、回動部材を第2位置へ向けて回動させる力(モーメント)が回動部材を第1位置へ向けて回動させる力(モーメント)よりも大きくなる。その結果、回動部材が第2位置へ向けて回動すると、第2アームが回動規制部材から離間するため、第1アームに隣接する領域に生じる液膜と第2アームに隣接する領域に生じる液膜とが連続している場合、上記閉空間を確実に開放させることができる。
(3) 上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記第1アームまたは上記第2アームから下方へ延出された第5アームを有している。上記回動中心部は、上記第5アームに設けられている。
上記構成によれば、回動部材が第1位置であるときに、液体の液面が回動規制部材の上端と下端との間であり且つ第5アームの下端よりも上方である位置となると、2つの閉空間が生じる。すなわち、第5アーム、第1アーム、第3アーム、及び液体の液面によって生じる第1閉空間と、第5アーム、第2アーム、回動規制部材、及び液体の液面によって生じる第2閉空間である。これにより、第1閉空間に生じる液膜による表面張力による回動部材を第2位置へ向けて回動させる向きの力が、第2閉空間に生じる液膜による表面張力による回動部材を第1位置へ向けて回動させる向きの力により減じられる。
また、上記構成において、上記(2)の構成が採用された場合、第1閉空間の水平方向の距離は、第2閉空間の水平方向の距離よりも長くなる。そのため、第1閉空間に生じる液膜は、第2閉空間に生じる液膜よりも大きくなる。ここで、側面視における周方向の長さが長い液膜は当該長さが短い液膜よりも割れやすい。よって、第1閉空間に生じる液膜を、第2閉空間に生じる液膜よりも先に消滅させることができる。
(4) 上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記第1アームの下面は、互いに交わる第1面及び第2面を少なくとも1組有している。
上記構成によれば、第1アームの下面に凹凸が形成されるため、仮に、第1アームに隣接する領域に液膜が生じた場合、その液膜の側面視における周方向の長さが長くなる。よって、当該液膜は、第1アームの下面に凹凸が形成されていない構成において生じる液膜に比べて、消滅し易い。
(5) 好ましくは、上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記第1面及び上記第2面は、下向きの山形状に形成されている。
(6) 好ましくは、上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記回動中心部に対して上方へ延出された第4アームを有している。上記被検知部は、上記第4アームに設けられている。
(7) 本発明は、上記液体カートリッジと、上記液体カートリッジが着脱可能に装着される装着部と、上記装着部に装着された上記液体カートリッジから供給された液体を消費する液体消費部と、上記被検知部を検知することによって上記回動部材が上記第1位置または上記第2位置の一方に存在することを示す検知信号を出力する検知部と、を備える液体消費装置として捉えることもできる。
本発明によれば、液体貯留室内のアームと液体の液面との間の閉空間に液膜が生じても、被検知部が誤検知されることを抑制することができる。また、液体貯留室内のアームと液体の液面との間の閉空間に生じた液膜を確実に消滅させることができる。これらの効果は共に得られてもよいし、少なくとも一方が得られてもよい。
図1は、カートリッジ装着部110を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す断面図である。 図2は、インクカートリッジ30の外観構成を模式的に示す斜視図である。 図3は、フィルムを除いたインク容器31の斜視図である。 図4は、図3に被検知部材59及び弁体77を追加したインク容器31の斜視図である。 図5は、被検知部材59の斜視図である。 図6は、被検知部材59の右側面図である。 図7(A)は、被検知部材59が第1位置のときのインクカートリッジ30の右側面図であり、図7(B)は、被検知部材59が第1位置のときのインクカートリッジ30の断面図である。 図8(A)は、被検知部材59が第2位置のときのインクカートリッジ30の右側面図であり、図8(B)は、被検知部材59が第2位置のときのインクカートリッジ30の断面図である。 図9は、インク室36に配置された第1位置の被検知部材59を模式的に示す右側面図であり、(A)はインク膜91A、92Aが生じた状態であり、(B)はインク膜91Aが消滅してインク膜92Aが残った状態である。 図10は、インク室36に配置された被検知部材59を模式的に示す右側面図であり、(A)は被検知部材59が第1位置で且つ液面90が回動規制部材88の下端88Bより下方である状態であり、(B)は被検知部材59が第2位置の状態である。 図11は、変形例1におけるインク室36に配置された第1位置の被検知部材59を模式的に示す右側面図であり、(A)は液面90が回動規制部材88の上端88A及び下端88Bの間である状態であり、(B)は液面90が回動規制部材88の下端88Bより下方である状態である。 図12は、変形例1におけるインク室36に配置された第2位置の被検知部材59を模式的に示す右側面図である。 図13は、変形例2におけるインク室36に配置された被検知部材59を模式的に示す右側面図であり、(A)は被検知部材59が第1位置で且つ液面90が回動規制部材88の上端88A及び下端88Bの間である状態であり、(B)は被検知部材59が第1位置から第2位置に向かって回動した状態である。 図14は、変形例2におけるインク室36に配置された被検知部材59を模式的に示す右側面図であり、(A)は液面90が回動規制部材88の上端88A及び下端88Bの間である状態であり、(B)は被検知部材59が第2位置の状態である。 図15は、第1アーム121が第2アーム122に接続された構成の被検知部材59を模式的に示す斜視図である。 図16は、第1面126及び第2面127を有する被検知部材59を模式的に示す右側面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される方向が挿入方向51と定義される。また、挿入方向51と反対方向であって、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から脱抜される方向が脱抜方向52と定義される。本実施形態において、挿入方向51及び脱抜方向52は水平方向であるが、挿入方向51及び脱抜方向52は水平方向でなくてもよい。また、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入された状態、つまりインクカートリッジ30が使用姿勢にある状態において、重力方向が下方向53と定義され、重力方向と反対方向が上方向54と定義される。また、インクカートリッジ30を脱抜方向52に見た場合において、挿入方向51及び下方向53と直交する方向が、右方向55及び左方向56と定義される。
なお、以下の説明において、特に言及がない限り、インクカートリッジ30は、使用姿勢にあるものとする。なお、インクカートリッジ30の使用姿勢とは、例えば、インクカートリッジ30がプリンタ10に装着されて使用されるときの姿勢、或いは製造過程において被検知部材59の動きを確認する際の液体カートリッジの姿勢を指す。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10(液体消費装置の一例)は、記録ヘッド21(液体消費部の一例)と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110(装着部の一例)が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30(液体カートリッジの一例)が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジ装着部110に挿入方向51に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から脱抜方向52に抜き出される。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインク(液体の一例)が貯留されている。カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。具体的には、記録ヘッド21に設けられたヘッド制御基板21Aから各ノズル29に対応して設けられたピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧が印加される。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。
給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ給送された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対27によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
[インク供給装置100]
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21にインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。カートリッジ装着部110は、ケース101と、インクニードル102と、センサ103(検知部の一例)とを備えている。
なお、図1においては、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態が示されている。つまり、インクカートリッジ30が使用姿勢である状態が示されている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。また、インクニードル102及びセンサ103は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して、4つずつ設けられている。
[インクニードル102]
図1に示されるように、ケース101には、開口112が形成されている。ケース101は、開口112とは反対に位置する奥面151を備えている。インクニードル102は、ケース101の奥面151から脱抜方向52に突出している。インクニードル102は、ケース101の奥面151において、インクカートリッジ30のインク供給部60に対面し得る位置に配置されている。インクニードル102は、内部に液体流路が形成された管状の樹脂針であって、その突出端近傍に開口が設けられており、基端にインクチューブ20が接続されている。インク室36(液体貯留室の一例)内のインクは、インク供給部60に進入したインクニードル102を通じてインクチューブ20に流出される。つまり、インク室36内のインクは、カートリッジ装着部110への装着が完了されたインクカートリッジ30からインク供給部60を通じて記録ヘッド21に供給される。
なお、本明細書中において、「カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30」とは、少なくとも一部がカートリッジ装着部110内(より具体的には、ケース101内)に位置しているインクカートリッジ30を意味する。したがって、カートリッジ装着部110に挿入される過程のインクカートリッジ30も、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30である。
一方、本明細書中において、「カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了」した状態とは、少なくともインクカートリッジ30から記録ヘッド21にインクを供給可能な状態である。例えば、当該状態は、カートリッジ装着部110に対してインクカートリッジ30が移動しないようにロックされている状態等、プリンタ10による画像記録が可能となるインクカートリッジ30の状態を意味する。カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30は、使用姿勢である。
[センサ103]
図1に示されるように、ケース101は、奥面151の上端から開口112へ向けて拡がった天面152を備えている。センサ103は、ケース101の天面152から下方へ突出している。センサ103は、発光部及び受光部を備える。発光部は、受光部の右方向55または左方向56に、受光部と間隔を空けて設けられている。カートリッジ装着部110への装着が完了したインクカートリッジ30の凸部37は、発光部及び受光部の間に配置される。換言すれば、発光部及び受光部は、カートリッジ装着部110への装着が完了したインクカートリッジ30の凸部37を挟んで対向配置されている。本実施形態において、発光部から出力される光の光路は、右方向55及び左方向56に一致する。
センサ103は、発光部から出力された光が受光部で受光されたか否かに応じて異なる検知信号を出力する。例えば、センサ103は、発光部から出力された光が受光部で受光できない(すなわち、受光強度が所定の強度未満である)ことを条件として、ローレベル信号(「信号レベルが閾値レベル未満の信号」を指す。)を出力する。一方、センサ103は、発光部から出力された光が受光部で受光できた(すなわち、受光強度が所定の強度以上である)ことを条件として、ハイレベル信号(「信号レベルが閾値レベル以上の信号」を指す。)を出力する。なお、本実施形態における発光部は、例えば、インクカートリッジ30の凸部37の壁を透過する光(例えば、可視光や赤外光)を出力する。
[インクカートリッジ30]
図2、図3、及び図4に示されるように、インクカートリッジ30は、内部にインクが貯留されたインク室36を有するインク容器31と、インク室36に回動可能に配置された被検知部材59(回動部材の一例)とを有する。インクカートリッジ30は、インク室36に貯留されたインクをインク供給部60を通じて外部に供給する。インクカートリッジ30は、図2に示された起立状態、つまり、同図の下方向53の面を底面とし、同図の上方向54の面を上面として、カートリッジ装着部110に対して挿入方向51及び脱抜方向52に沿って挿抜される。
[インク容器31]
図2及び図3に示されるように、インク容器31は、外形が概ね直方体であり、右方向55及び左方向56に細く、下方向53及び上方向54と挿入方向51及び脱抜方向52の寸法が右方向55及び左方向56の寸法よりも大きい扁平形状である。インク容器31は、挿入方向51または脱抜方向52から平面視したときに少なくとも部分的に重なり合う前壁40及び後壁41と、下方向53または上方向54から平面視したときに少なくとも部分的に重なり合う上壁39及び下壁42と、上壁39及び下壁42の間に設けられた内壁43とを備えている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着されるときに前方向を向く(換言すれば、挿入方向51を向く)のが前壁40であり、後ろ方向を向く(換言すれば、脱抜方向52を向く)のが後壁41である。
上壁39は、前壁40及び後壁41の上端同士を接続する。下壁42は、前壁40及び後壁41の下端同士を接続する。内壁43は、前壁40、後壁41、及び下壁42と接続されている。上壁39には上方向54へ突出する凸部37が形成されている。上記の各壁のうち少なくとも凸部37が形成された上壁39は、センサ103の発光部から出力される光を透過させる。
インク容器31の右方向55及び左方向56の面は、開放されている。開放されたインク容器31の面は、フィルムによって封止される。インク容器31の右方向55の面を封止するフィルム32(図2参照)の外形は、右方向55から平面視した場合のインク容器31の外形と概ね一致する。インク容器31の左方向56の面を封止するフィルム(不図示)の外形は、左方向56から平面視した場合のインク容器31の外形と概ね一致する。各フィルムは、インク室36の右壁及び左壁を構成する。各フィルムは、上壁39、前壁40、後壁41、及び下壁42の右端面及び左端面に熱溶着される。これにより、上壁39、前壁40、後壁41、下壁42、及び各フィルムで区画されたインク室36にインクが貯留可能となる。内壁43は、インク室36の内部に配置される。なお、インクカートリッジ30は、外部からの力に対してフィルムを保護するために、フィルムの外面を覆うカバーをさらに有していてもよい。
[インク室36]
図3に示されるように、インク室36は、前壁40と後壁41との間に形成されている。インク室36には、インクが貯留される。インク室36内のインクは、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されることによって、インク供給部60を通じてインクカートリッジ30の外部に流出する。なお、凸部37は内部空間を有しており、当該内部空間はインク室36の一部を構成している。
[インク供給部60]
図2、図3、及び図7に示されるように、インク供給部60は、前壁40の下端近傍に形成されている。インク供給部60は、内部にバルブ室47が形成された円筒形状の筒壁46と、筒壁46に取り付けられたシール部材76及びキャップ79とを備えている。
筒壁46は、インク室36の内部から外部に亘って延設されている。筒壁46の脱抜方向52の端部には、開口46Aが形成されている。筒壁46の挿入方向51の端部には、開口46Bが形成されている。これにより、インク室36は、バルブ室47を介してインクカートリッジ30の外部と連通されている。つまり、インク供給部60は、インク室36に貯留されたインクをインクカートリッジ30の外部に供給する。筒壁46の挿入方向51の端部、つまり筒壁46の先端には、シール部材76及びキャップ79が取り付けられている。
シール部材76は、外径寸法が筒壁46の外径寸法と概ね一致する円板形状の部材である。シール部材76は、筒壁46の先端に液密に密着される。シール部材76の中央部には、シール部材76を挿入方向51に貫通する貫通孔68が形成されている。貫通孔68は、バルブ室47の内外を連通させる。貫通孔68の直径は、インクニードル102の外径寸法より僅かに小さい。シール部材76は、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成されている。
キャップ79は、筒壁46の先端に取り付けられており、筒壁46との間にシール部材76を挟む。キャップ79の中央部には、キャップ79を厚み方向に貫通する貫通孔69が形成されている。貫通孔69の直径は、貫通孔68より大きい。
[弁体77、コイルバネ87]
図7(B)に示されるように、インク供給部60の筒壁46の内部には、弁体77及びコイルバネ87が収容されている。弁体77及びコイルバネ87は、インク供給部60の状態を、インク供給部60を介してインク室36からインクカートリッジ30の外部にインクが流出される状態と、インク供給部60を介してインク室36からインクカートリッジ30の外部にインクが流出されない状態との間で選択的に切り換えるためのものである。
弁体77は、円板形状の弁83と、弁83から脱抜方向52に延びた凸部84とを備えている。弁体77は、弁83を筒壁46の挿入方向51の端部に向けた状態で、挿入方向51及び脱抜方向52に移動可能にバルブ室47内に配置されている。
弁体77の外径寸法は、筒壁46の内径寸法よりも小さい。これにより、弁体77は、挿入方向51及び脱抜方向52に移動可能である。具体的には、弁体77は、図7(B)に破線で示される待機位置と、待機位置より後壁41に近い位置であって図7(B)に実線で示される作動位置との間を移動可能である。
また、弁83の外形寸法は、シール部材76の貫通孔68よりも僅かに大きい。これにより、弁体77が待機位置のときに、弁83は、シール部材76の貫通孔68に押し込まれた状態となって、貫通孔68を液密に封止可能である。これにより、開口46Bが閉塞される。一方、弁体77が作動位置のときに、弁83は、シール部材76から離間する。これにより、開口46Bが開放される。
また、凸部84の外径寸法は、弁83の外径寸法よりも小さい。
コイルバネ87は、一端が開口46Aの縁を区画する壁と当接し且つ他端が弁体77と当接した状態で配置される。コイルバネ87は、弁体77を挿入方向51へ向けて付勢する。つまり、コイルバネ87は弁体77を作動位置から待機位置へ向けて付勢する。なお、コイルバネ87に代えて、板バネ等の他の付勢部材が用いられてもよい。また、コイルバネ87等の付勢部材は必ずしも設けられていなくてもよい。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されていない状態において、弁体77は、コイルバネ87に付勢されることによって、待機位置に保持されている。待機位置の弁体77は、コイルバネ87の付勢力によってシール部材76に当接した状態にある。当該状態において、弁83は、シール部材76の貫通孔68の周縁部に液密に密着する。これにより、貫通孔68が閉塞される。その結果、インク室36からインクカートリッジ30の外部へのインクの流通は遮断されている。
上記状態において、インクカートリッジ30のカートリッジ装着部110への挿入が開始されて、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110の奥面151近傍まで挿入方向51に移動すると、弁体77の弁83がインクニードル102に当接する。この状態で更にインクカートリッジ30が挿入方向51に移動すると、弁体77はインクニードル102から反力を受けて押される。これにより、弁体77は、コイルバネ87の付勢力に抗って、待機位置から作動位置へ向けて脱抜方向52に移動する。すると、弁体77がシール部材76から離間して、貫通孔68が開放される。その結果、インク室36からインクカートリッジ30の外部へのインクの流通は許容される。
[回動規制部材88]
図3及び図4に示されるように、内壁43には、回動規制部材88が設けられている。つまり、回動規制部材88は、インク室36に配置されている。回動規制部材88は、内壁43から右方向55に突出した部材である。後述するように、回動規制部材88には、第1位置の被検知部材59の第2アーム122が上方から当接される。
図9(A)に示されるように、回動規制部材88の下端88Bは、後述する第5アーム125の下端(つまり回動中心部61の下端)より上方に位置している。回動規制部材88の下端88Bは、後述するフロート63より上方に位置している。
[被検知部材59]
図4に示されるように、被検知部材59は、インク室36内に配置されている。被検知部材59は、インク容器31によって回動可能に支持されている。図3に示されるように、内壁43には、右方向55に突出した凸部44が設けられている。凸部44は、回動規制部材88より脱抜方向52にずれた位置に形成されている。図5及び図6に示されるように、被検知部材59は、被検知部材59の回動中心となる回動中心部61を備えている。本実施形態において、回動中心部61は、右方向55及び左方向56を軸方向とする円筒形状であるが、円筒形状以外の形状でもよい。回動中心部61には、右方向55及び左方向56に貫通された貫通孔70が形成されている。凸部44が貫通孔70に挿入されている。これにより、図4に示されるように、被検知部材59は、貫通孔70の中心を右方向55及び左方向56に沿って延びる回動軸周りを回動可能に、インク室36内においてインク容器31によって支持されている。
図5及び図6に示されるように、被検知部材59は、第1アーム121、第2アーム122、第3アーム123、第4アーム124、第5アーム125、及びフロート63を備えている。
第5アーム125は、下方向53及び上方向54に延出されている。第5アーム125は、上述した回動中心部61を備えている。回動中心部61は、第5アーム125の下端に設けられている。
第1アーム121は、第5アーム125の上端から脱抜方向52に延出されている。なお、第1アーム121の延出方向は、重力方向(本実施形態では下方向53)と交わる方向であることを条件として、脱抜方向52以外の方向であってもよい。例えば、第1アーム121は、脱抜方向52に対して下方向53または上方向54に傾斜した方向に延出されていてもよい。
第2アーム122は、第5アーム125の上端から挿入方向51に延出されている。なお、第2アーム122の延出方向は、重力方向と交わる方向であることを条件として、挿入方向51以外の方向であってもよい。例えば、第2アーム122は、挿入方向51に対して下方向53または上方向54に傾斜した方向に延出されていてもよい。
第1アーム121は、回動中心部61を通り下方向53及び上方向54に延びる仮想平面67(図6参照)に対して、水平方向である脱抜方向52(第1方向の一例)にずれた位置に位置している。第2アーム122は、仮想平面67に対して、水平方向である挿入方向51(第2方向の一例)にずれた位置に位置している。つまり、第1アーム121及び第2アーム122は、仮想平面67を挟んで互いに反対に設けられている。
第3アーム123は、第1アーム121の延出先端(脱抜方向52の端)から下方向53に延出されている。第3アーム123の延出先端である下端には、フロート63が接続されている。つまり、第3アーム123は、第1アーム121とフロート63とを連結している。
図7(A)に示されるように、第3アーム123と回動中心部61との間の脱抜方向52に沿った距離L1は、回動規制部材88と回動中心部61の間の挿入方向51に沿った距離L2よりも長い。
第4アーム124は、第5アーム125の上端から上方向54に延出されている。つまり、第4アーム124は、回動中心部61に対して上方向54に延出されている。
図7(B)に示されるように、第4アーム124は、被検知部62を備えている。被検知部62は、第4アーム124の延出端に設けられている。被検知部62は、板形状である。被検知部62は、発光部から出力された光を遮断する材料によって形成されている。
より詳細には、発光部から出力された光が被検知部62の右面及び左面の一方に到達したときに、被検知部62の右面及び左面の他方の面から出て受光部に到達する光の強度が所定の強度未満、例えば、ゼロとなる。被検知部62は、光が右方向55もしくは左方向56に進むのを完全に遮断してもよいし、光を部分的に吸収してもよいし、光の進行方向を曲げてもよいし、光を全反射させてもよい。例えば、被検知部62は、顔料を含有する樹脂であってもよいし、透明もしくは半透明であるがプリズム状の形状を有していて光の進行方向を曲げるものでもあってよいし、アルミニウム膜のような反射膜を表面に有していてもよい。
フロート63は、上述したように、第3アーム123の下端に接続されている。フロート63は、インク室36に貯留されたインクより比重が小さい材料によって形成されている。
なお、第4アーム124及び第5アーム125は必ずしも設けられなくともよい。被検知部62は、第4アーム124以外に設けられていてもよい。例えば、被検知部62は、第1アーム121に設けられていてもよい。回動中心部61は、第5アーム125以外に設けられていてもよい。例えば、回動中心部61は、第4アーム124に設けられていてもよい。
第1アーム121、第2アーム122、及び第4アーム124は、第5アーム125以外から延出されていてもよい。例えば、第1アーム121及び第2アーム122は、第4アーム124から延出されていてもよい。また、第4アーム124は、第1アーム121または第2アーム122から延出されていてもよい。一方、図5及び図6において、第5アーム125は、第1アーム121、第2アーム122、及び第4アーム124の交差位置から下方向53へ延出されているが、当該交差位置以外から延出されていてもよい。例えば、第5アーム125は、第1アーム121、第2アーム122、または第4アーム124の何れかから延出されていてもよい。
被検知部材59は、回動中心部61を中心として、図7に示される第1位置及び図8に示される位置であって第1位置と異なる位置である第2位置の間を回動可能である。
被検知部材59が第1位置のとき、被検知部62は、センサ103(図1参照)の発光部及び受光部の間に位置する。そのため、発光部から出力された光は、被検知部62に遮られるため、受光部に到達しない、すなわち、受光部に到達する光の強度が所定の強度未満となる。これにより、被検知部62は、被検知部材59が第1位置のときに、インクカートリッジ30の外部からセンサ103によって検知される。一方、被検知部材59が第1位置以外のとき、被検知部62は、センサ103の発光部及び受光部の間に位置しない。そのため、発光部から出力された光は、受光部に到達する、すなわち、受光部に到達する光の強度が所定の強度以上となる。
図7に示されるように、被検知部材59が第1位置のとき、回動規制部材88が第2アーム122の下面と当接している。つまり、回動規制部材88は、第2アーム122に下方から当接している。これにより、第1位置の被検知部材59が第1位置から第2位置へ向かう方向(図7の紙面上における時計回りの方向)へ回動することは許容される一方、第1位置の被検知部材59が第2位置から第1位置へ向かう方向(図7の紙面上における反時計回りの方向であって矢印74の方向)へ回動することは規制される。以上より、回動規制部材88は、第2位置から第1位置へ回動する被検知部材59に下方から当接して、被検知部材59の回動を第1位置で規制する。
図8に示されるように、被検知部材59が第2位置のとき、フロート63は、下壁42近傍に位置している。このときのフロート63の位置が第4位置である。一方、図7に示されるように、被検知部材59が第1位置のとき、フロート63は、被検知部材59が第2位置のときよりも、下壁42から上方に離間している。このときのフロート63の位置が第3位置である。つまり、フロート63は、被検知部材59が第1位置にあるときの第3位置よりも被検知部材59が第2位置にあるときの第4位置の方が下方となるものである。
図7に示されるように、被検知部材59が第1位置のとき、第1アーム121及び第2アーム122は、フロート63より上方に位置している。
[インク室36におけるインク貯留量が減る過程における被検知部材59の動作]
以下、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了された状態において、つまりインクカートリッジ30が使用姿勢である状態において、インクが記録ヘッド21において消費されることによって、インク室36におけるインクの貯留量が減る過程での、被検知部材59の動きが説明される。
インク室36におけるインクの貯留量が減っていないとき、例えばインク室36におけるインクの貯留量がインクカートリッジ30の出荷時の状態であるとき、フロート63は、インクに沈んでいる。そのため、フロート63は、浮力によって、上方へ移動する。これにより、被検知部材59は、矢印74の方向(図7参照)に回動する。当該回動は、第2アーム122が回動規制部材88に上方から当接するまで継続される。第2アーム122が回動規制部材88に当接したとき、被検知部材59は第1位置である(図8参照)。
被検知部材59が第1位置のとき、インクの液面90は、回動規制部材88の上端88Aよりも上方に位置する。
被検知部材59が第1位置のとき、被検知部62はセンサ103の発光部及び受光部の間に位置する。そのため、発光部から出力された光は、受光部に到達しない、すなわち、受光部に到達する光の強度が所定の強度未満となる。よって、被検知部材59が第1位置のとき、センサ103はローレベル信号をプリンタ10の動作を制御する制御部(不図示)へ出力する。換言すると、センサ103は、被検知部材59が第1位置に存在することを示すローレベル信号(検知信号の一例)を出力する。
上記の状態から、インク室36に貯留されたインクが、記録ヘッド21のノズル29から吐出されることによって消費されることで減少すると、当該インクの液面が下方に降下する。
図9(A)に示されるように、インク室36に貯留されたインクが減少することで、インクの液面90が回動規制部材88の上端88Aと下端88Bとの間となると、第1閉空間91及び第2閉空間92が形成される。第1閉空間91及び第2閉空間92は、挿入方向51、脱抜方向52、下方向53、及び上方向54が閉塞され、右方向55及び左方向56が開放された空間である。第1閉空間91は、第5アーム125、第1アーム121、第3アーム123、及びインクの液面90によって区画されている。第2閉空間92は、第5アーム125、第2アーム122、回動規制部材88、及びインクの液面90によって区画されている。
第1閉空間91及び第2閉空間92は、挿入方向51、脱抜方向52、下方向53、及び上方向54が閉塞されている。そのため、第1閉空間91及び第2閉空間92には、インク膜91A、92Aが生じるおそれがある。インク膜91Aが生じた場合、インク膜91Aの表面張力によって、被検知部材59を第2位置へ向けて矢印75の方向へ回動させる方向の力F1が発生する。被検知部材59は、力F1によって、第1位置に維持されるべき状態であるにもかかわらず、第2位置へ向けて回動するおそれがある。一方、インク膜92Aが生じた場合、インク膜92Aの表面張力によって、被検知部材59を第1位置へ向けて矢印74の方向へ回動させる方向の力F2が発生する。力F2により、力F1が減じられる。その結果、第1位置に維持されるべき被検知部材59が第2位置へ回動する可能性を低くすることができる。
上述したように距離L1は距離L2よりも長いため(図7(A)参照)、インク膜91Aはインク膜92Aよりも大きくなる。そのため、インク膜91Aはインク膜92Aよりも割れやすい。インク膜91Aが割れた場合(図9(B)参照)、上記の力F1は発生しない。そのため、第1位置に維持されるべき被検知部材59の第2位置へ向けての回動を防止することができる。
なお、インク室36に貯留されたインクが更に減少することで、図10(A)に示されるように、インクの液面90が回動規制部材88の下端88Bよりも下方となると、下端88Bと液面90との間に隙間ができるため、第2閉空間92は閉塞された空間でなくなる。これにより、インク膜92Aは消滅する。
インク室36に貯留されたインクが図10(A)に示される状態よりも減少すると、図10(B)に示されるように、インクの液面90がフロート63の上端よりも下方となる。これにより、フロート63は、液面90に追随して下方へ移動する。その結果、被検知部材59は、第2位置へ向けて矢印75の方向へ回動する。
被検知部材59が第1位置から第2位置へ回動すると、被検知部62は、センサ103の発光部及び受光部の間に位置しなくなる。そのため、発光部から出力された光は、受光部に到達するようになる。よって、センサ103はハイレベル信号を制御部に出力する。制御部は、センサ103からハイレベル信号が出力されたことによって、インク室36に貯留されたインクの残量が所定量になったことを認識する。
[実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、被検知部材59が第1位置であるときに、インクの液面90が回動規制部材88の上端88Aと下端88Bとの間であり且つ第5アーム125の下端よりも上方である位置となると、2つの閉空間が生じる。すなわち、第5アーム125、第1アーム121、第3アーム123、及びインクの液面90によって生じる第1閉空間91と、第5アーム125、第2アーム122、回動規制部材88、及びインクの液面90によって生じる第2閉空間92である。これにより、第1閉空間91に生じるインク膜91Aによる表面張力による被検知部材59を第2位置へ向けて回動させる向きの力F1が、第2閉空間92に生じるインク膜92Aによる表面張力による被検知部材59を第1位置へ向けて回動させる向きの力F2により減じられる。
また、本実施形態によれば、第1閉空間91の水平方向の距離は、第2閉空間92の水平方向の距離よりも長くなる。そのため、第1閉空間91に生じるインク膜91Aは、第2閉空間92に生じるインク膜92Aよりも大きくなる。ここで、側面視における周方向の長さが長いインク膜は当該長さが短いインク膜よりも割れやすい。よって、第1閉空間91に生じるインク膜91Aを、第2閉空間92に生じるインク膜92Aよりも先に消滅させることができる。
[変形例1]
上記の実施形態では、被検知部材59は、第5アーム125を備えていたが、第5アーム125を備えていなくてもよい。上記の実施形態において、回動中心部61は第5アーム125に設けられていたが、変形例1において、図11に示されるように、回動中心部61は第4アーム124に設けられている。上記の実施形態において、距離L1は距離L2よりも長かったが、変形例1において、図11に示されるように、距離L1は距離L2と同じ長さである。
以下、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了された状態において、インクが記録ヘッド21において消費されることによって、インク室36におけるインクの貯留量が減る過程での、被検知部材59の動きが説明される。
インク室36におけるインクの貯留量が減っていないときの状態は、上記の実施形態と同様である。つまり、フロート63はインクに沈んでおり、被検知部材59は第1位置であり、インクの液面90は回動規制部材88の上端88Aよりも上方に位置する。このとき、センサ103は、被検知部材59が第1位置に存在することを示すローレベル信号を出力する。
上記の状態から、インク室36に貯留されたインクが、記録ヘッド21のノズル29から吐出されることによって消費されることで減少すると、当該インクの液面が下方に降下する。
図11(A)に示されるように、インク室36に貯留されたインクが減少することで、インクの液面90が回動規制部材88の上端88Aと下端88Bとの間となると、閉空間93が形成される。閉空間93は、挿入方向51、脱抜方向52、下方向53、及び上方向54が閉塞され、右方向55及び左方向56が開放された空間である。閉空間93は、回動規制部材88、第1アーム121、第2アーム122、第3アーム123、及びインクの液面90によって区画されている。
閉塞された閉空間93には、インク膜93Aが生じるおそれがある。インク膜93Aが生じた場合、インク膜93Aの表面張力によって、力F3及び力F4が生じる。力F3は、インク膜93Aにおける回動中心部61よりも第3アーム123に近い部分で生じる力である。力F3は、被検知部材59を第2位置へ向けて矢印75の方向へ回動させる方向の力である。力F4は、インク膜93Aにおける回動中心部61よりも回動規制部材88に近い部分で生じる力である。力F4は、被検知部材59を第1位置へ向けて矢印74の方向へ回動させる方向の力である。
変形例1では、距離L1及び距離L2は等しい。そのため、インク膜93Aにおける回動中心部61よりも第3アーム123に近い部分と、インク膜93Aにおける回動中心部61よりも回動規制部材88に近い部分との大きさが同一である。したがって、力F3及び力F4は等しくなる。その結果、第1位置に維持されるべき被検知部材59の第2位置へ向けての回動を防止することができる。仮に、距離L1が距離L2より長い場合であっても、上記の実施形態と同様に、力F3が力F4によって減じられるため、第1位置に維持されるべき被検知部材59が第2位置へ回動する可能性を低くすることができる。
インク室36に貯留されたインクが更に減少することで、図11(B)に示されるように、インクの液面90が回動規制部材88の下端88Bよりも下方となると、下端88Bと液面90との間に隙間ができるため、閉空間93は閉塞された空間でなくなる。これにより、インク膜93Aは消滅する。
インク室36に貯留されたインクが図11(B)に示される状態よりも減少すると、図12に示されるように、インクの液面90がフロート63の上端よりも下方となる。これにより、フロート63は、液面90に追随して下方へ移動する。その結果、被検知部材59は、第2位置へ向けて矢印75の方向へ回動する。
被検知部材59が第1位置から第2位置へ回動すると、被検知部62は、センサ103の発光部及び受光部の間に位置しなくなる。そのため、発光部から出力された光は、受光部に到達するようになる。よって、センサ103はハイレベル信号を制御部に出力する。制御部は、センサ103からハイレベル信号が出力されたことによって、インク室36に貯留されたインクの残量が所定量になったことを認識する。
変形例1によれば、被検知部材59が第1位置であるときに、インクの液面90が回動規制部材88の上端88Aと下端88Bとの間となると、インク室36には、回動規制部材88、第1アーム121、第2アーム122、第3アーム123、及びインクの液面90によって閉空間93が生じる。この閉空間93にインク膜93Aが生じた場合、被検知部材59には、第2アーム122に隣接する領域に生じたインク膜93Aの表面張力によって被検知部材59を第1位置へ向けて回動させる力F4が付与される。また、被検知部材59には第1アーム121に隣接する領域に生じたインク膜93Aの表面張力によって被検知部材59を第2位置へ向けて回動させる力F3が付与される。これにより、被検知部材59を第2位置へ向けて回動させる力F3が被検知部材59を第1位置へ回動させる力F4により減じられる。したがって、インク膜93Aの表面張力によって被検知部材59を第2位置へ向けて回動させる力F3のみが被検知部材59に付与された場合に比べて、インク膜の表面張力により被検知部材59が意図せぬタイミングで第2位置へ向けて回動することにより被検知部62が誤検知されるおそれを低減できる。
[変形例2]
変形例1では、被検知部材59における距離L1及び距離L2は同じ長さであったが、異なる長さであってもよい。例えば、図13(A)に示されるように、距離L1は、距離L2よりも長くてもよい。変形例2の距離L1、L2の長さ以外の構成は、変形例1と同様である。
以下、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了された状態において、インクが記録ヘッド21において消費されることによって、インク室36におけるインクの貯留量が減る過程での、被検知部材59の動きが説明される。
インク室36におけるインクの貯留量が減っていないときの状態は、上記の実施形態及び変形例1と同様である。つまり、フロート63はインクに沈んでおり、被検知部材59は第1位置であり、インクの液面90は回動規制部材88の上端88Aよりも上方に位置する。このとき、センサ103は、被検知部材59が第1位置に存在することを示すローレベル信号を出力する。
上記の状態から、インク室36に貯留されたインクが、記録ヘッド21のノズル29から吐出されることによって消費されることで減少すると、当該インクの液面が下方に降下する。
図13(A)に示されるように、インク室36に貯留されたインクが減少することで、インクの液面90が回動規制部材88の上端88Aと下端88Bとの間となると、閉空間94が形成される。閉空間94は、挿入方向51、脱抜方向52、下方向53、及び上方向54が閉塞され、右方向55及び左方向56が開放された空間である。閉空間94は、第1アーム121、第2アーム122、第3アーム123、及びインクの液面90によって区画されている。
閉塞された閉空間94には、インク膜94Aが生じるおそれがある。インク膜94Aが生じた場合、インク膜94Aの表面張力によって、力F5及び力F6が生じる。力F5は、インク膜94Aにおける回動中心部61よりも第3アーム123に近い部分で生じる力である。力F5は、被検知部材59を第2位置へ向けて矢印75の方向へ回動させる方向の力である。力F6は、インク膜94Aにおける回動中心部61よりも回動規制部材88に近い部分で生じる力である。力F6は、被検知部材59を第1位置へ向けて矢印74の方向へ回動させる方向の力である。
変形例2では、距離L1は、距離L2より長い。そのため、インク膜93Aにおける回動中心部61よりも第3アーム123に近い部分は、インク膜93Aにおける回動中心部61よりも回動規制部材88に近い部分より大きくなる。したがって、力F5は、力F6より大きくなる。その結果、被検知部材59は、力F5からF6を減じた力によって、第1位置に維持されるべき状態であるにもかかわらず、第2位置へ向けて回動するおそれがある。
被検知部材59が第2位置へ向けて回動した場合、図13(B)に示されるように、第2アーム122と回動規制部材88の上端88Aとの間に隙間ができる。これにより、閉空間94は閉塞された空間でなくなる。その結果、インク膜94Aは消滅する。インク膜94Aが消滅すると、力F5、F6が生じなくなる。そのため、被検知部材59は、フロート63の浮力によって矢印74の方向に回動されて、第1位置に戻る(図14(A)参照)。
インク室36に貯留されたインクが図14(A)に示される状態よりも減少して、図14(B)に示されるように、インクの液面90がフロート63の上端よりも下方となると、フロート63は、液面90に追随して下方へ移動する。その結果、被検知部材59は、第2位置へ向けて矢印75の方向へ回動する。
被検知部材59が第1位置から第2位置へ回動すると、被検知部62は、センサ103の発光部及び受光部の間に位置しなくなる。そのため、発光部から出力された光は、受光部に到達するようになる。よって、センサ103はハイレベル信号を制御部に出力する。制御部は、センサ103からハイレベル信号が出力されたことによって、インク室36に貯留されたインクの残量が所定量になったことを認識する。
変形例2によれば、被検知部材59が第1位置であるときに閉空間94にインク膜94Aが生じた場合、第1アーム121は、第2アーム122よりも、回動中心部61よりも離れた位置においてインク膜94Aの表面張力により引っ張られるため、被検知部材59を第2位置へ向けて回動させる力F5(モーメント)が被検知部材59を第1位置へ向けて回動させる力F6(モーメント)よりも大きくなる。その結果、被検知部材59が第2位置へ向けて回動すると、第2アーム122が回動規制部材88から離間するため、閉空間94を確実に開放させることができる。その結果、閉空間94内のインク膜94Aを全て消滅させることができる。
[変形例3]
変形例2では、距離L1は、距離L2よりも長かったが、距離L1は、距離L2よりも短くてもよい。この場合、変形例2とは逆に、力F5は、力F6より小さくなる。その結果、被検知部材59は、第2位置へ向けて回動することはなく、第1位置に維持される。
インク膜94Aの表面張力による被検知部材59を第1位置へ向けて回動させる力F6がインク膜94Aの表面張力による被検知部材59を第2位置へ向けて回動させる力F5よりも大きい場合、被検知部材59が第1位置に維持されるため、被検知部62が誤検知されるおそれはない。また、インクの残量が更に減ることでインクの液面90が回動規制部材88の下端88Bよりも下方となると、インクの液面90と回動規制部材88との間に隙間が生じて第2アーム122に隣接する領域において閉空間94が開放され、インク膜94Aは消滅する。
[その他の変形例]
第1アーム121は、仮想平面67に対して脱抜方向52にずれた位置にあればよく、第2アーム122は、仮想平面67に対して挿入方向51にずれた位置にあればよい。つまり、第1アーム121及び第2アーム122は、必ずしも第4アーム124や第5アーム125から延出されている必要はない。
例えば、第1アーム121は、図15に示されるように、第2アーム122から延出されていてもよい。この場合、第5アーム125の上端から挿入方向51へ延出された第2アーム122は、Uターンして脱抜方向52へ延出される。そして、第2アーム122の延出先端に、第1アーム121が接続される。もちろん、図15とは逆に、第5アーム125の上端から脱抜方向52へ延出された第1アーム121がUターンして挿入方向51へ延出されており、第1アーム121の延出先端に第2アーム122が接続されていてもよい。
第1アーム121及び第2アーム122の下面は、平面でなくてもよい。例えば、図16(A)に示されるように、第1アーム121及び第2アーム122の下面は、互いに交わる第1面126及び第2面127を少なくとも1組有していてもよい。図16(A)では、第1アーム121は、第1面126及び第2面127を5組有しており、第2アーム122は、第1面126及び第2面127を3組有している。また、第1面126及び第2面127は、下方向53に延びる山形状に形成されている。
なお、第1面126及び第2面127は、必ずしも下方向53に延びる山形状でなくてもよい。例えば、図16(B)に示されるように、第1面126及び第2面127は、上方向54に凹む凹形状に形成されていてもよい。第1面126及び第2面127により、インク膜の側面視における周方向の長さが長くなる。よって、インク膜は、第1面126及び第2面127が形成されていない構成において生じるインク膜に比べて消滅しやすい。また、第1面126及び第2面127は、第1アーム121または第2アーム122の一方にのみ形成されていてもよい。ただし、第1アーム121のみに形成されるほうが好ましい。なぜなら、被検知部材59を第2位置に向けて回動させる方向の力を発生させると、第1アーム121に隣接する領域のインク膜が相対的に消滅しやすくなり、一方、被検知部材59を第1位置に向けて回動させる方向の力を発生させると、第2アーム122に隣接する領域のインク膜が相対的に消滅しにくくなるからである。また、第1面126及び第2面127は、第3アーム123や第5アーム125に形成されていてもよい。
上記の実施形態では、被検知部62は、被検知部材59が第1位置のときに、センサ103の発光部及び受光部の間に位置していた。つまり、被検知部62は、被検知部材59が第1位置に位置するときに、インクカートリッジ30の外部にあるセンサ103によっって検知されていた。そして、センサ103は、被検知部材59が第1位置に位置することを示す検知信号を出力していた。
しかし、被検知部62は、被検知部材59が第2位置のときに、センサ103の発光部及び受光部の間に位置していてもよい。つまり、被検知部62は、被検知部材59が第2位置に位置するときに、インクカートリッジ30の外部にあるセンサ103によって検知されていてもよい。そして、センサ103は、被検知部材59が第2位置に位置することを示す検知信号を出力してもよい。
上記の実施形態では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、インクに代えて、印刷時にインクに先立って記録用紙に吐出される前処理液を液体としてもよい。
10・・・プリンタ(液体消費装置)
21・・・記録ヘッド(液体消費部)
30・・・インクカートリッジ(液体カートリッジ)
36・・・インク室(液体貯留室)
51・・・挿入方向(第2方向)
52・・・脱抜方向(第1方向)
59・・・被検知部材(回動部材)
61・・・回動中心部
62・・・被検知部
63・・・フロート
67・・・仮想平面
88・・・回動規制部材
103・・・センサ(検知部)
110・・・カートリッジ装着部(装着部)
121・・・第1アーム
122・・・第2アーム
123・・・第3アーム

Claims (7)

  1. 液体カートリッジであって、
    液体が貯留された液体貯留室と、
    上記液体貯留室に配置されており、回動中心部を中心として第1位置及び第2位置の間で回動可能な回動部材と、
    上記液体貯留室に配置されており、上記液体カートリッジが使用姿勢にあるときに、上記第2位置から上記第1位置へ回動する上記回動部材に下方から当接して、上記回動部材の回動を上記第1位置で規制する回動規制部材と、を備え、
    上記回動部材は、
    フロートと、
    上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記回動中心部を通り重力方向に延びる仮想平面に対して水平方向である第1方向にずれた位置に位置し、重力方向と交わる方向へ延出された第1アームと、
    上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに上記仮想平面に対して上記第1方向と反対の第2方向にずれた位置に位置し、重力方向と交わる方向へ延出されており、上記第1位置において上記回動規制部材と当接可能な第2アームと、
    上記第1アームと上記フロートとを連結する第3アームと、
    上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあり、上記回動部材が上記第1位置又は上記第2位置のいずれか一方の位置にあるときに、上記液体カートリッジの外部から検知可能な被検知部と、を有しており、
    上記フロートは、上記回動部材が上記第1位置にあるときの第3位置よりも上記回動部材が上記第2位置にあるときの第4位置の方が下方となるものであり、
    上記第1アーム及び上記第2アームは、上記回動部材が上記第1位置にあるときに上記フロートより上方に位置するものである液体カートリッジ。
  2. 上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記回動中心部と上記第3アームとの間の上記第1方向に沿った距離は、上記回動中心部と上記回動規制部材との間の上記第2方向に沿った距離よりも長い請求項1に記載の液体カートリッジ。
  3. 上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記第1アームまたは上記第2アームから下方へ延出された第5アームを有しており、
    上記回動中心部は、上記第5アームに設けられている請求項1または2に記載の液体カートリッジ。
  4. 上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記第1アームの下面は、互いに交わる第1面及び第2面を少なくとも1組有している請求項1から3のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  5. 上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記第1面及び上記第2面は、下向きの山形状に形成されている請求項4に記載の液体カートリッジ。
  6. 上記液体カートリッジが上記使用姿勢にあるときに、上記回動中心部に対して上方へ延出された第4アームを有しており、
    上記被検知部は、上記第4アームに設けられている請求項1から5のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の液体カートリッジと、
    上記液体カートリッジが着脱可能に装着される装着部と、
    上記装着部に装着された上記液体カートリッジから供給された液体を消費する液体消費部と、
    上記被検知部を検知することによって上記回動部材が上記第1位置または上記第2位置の一方に存在することを示す検知信号を出力する検知部と、を備える液体消費装置。

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