JP2016184516A - 導通遮断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導通遮断装置Cは、ガス発生器からのガスによって切断部材50を消弧室32側へ移動させて導電体20の被切断部22を切断し、その被切断部22に、互いに離間した状態の一対の切断端23,24を生じさせ、電気機器間の導通を遮断する。この導通遮断装置Cにおいて、主成分が電気絶縁性及び形状追従性を有する物質により構成されるアーク減衰材60が用いられる。このアーク減衰材60は、切断部材50による被切断部22の切断前には、消弧室32の内壁面であって、同被切断部22の切断後に両切断端23,24の一方が接近する箇所と他方が接近する箇所との間の領域の少なくとも一部を対象とし、同対象に接触した状態で配設される。
【選択図】図4
Description
しかし、上記切断部材の移動に伴い、アーク減衰材が消弧室及び切断部材の両者の形状に沿って変形する。アーク減衰材は、上記のように変形することで、消弧室と切断部材との間であって、両切断端によって挟まれた領域の少なくとも一部に位置する。このアーク減衰材は、消弧室と切断部材との間の隙間の少なくとも一部を占めることで、この隙間を小さくし、両切断端間でアークが流れるのを妨げるように作用する。
このように、消弧室及び切断部材を加工することなく、アーク減衰材を追加するといった簡単な構成でありながら、導電体の切断に伴い切断端間で発生したアークが減衰される。
上記の構成によれば、アークの発生に伴い生ずる熱の一部は、フィラーを介して、消弧室及び切断部材に放出(放熱)される。この放熱により、アークの温度が下がり、フィラーの混入されていないアーク減衰材が用いられた場合よりもアークが効率よく減衰される。
以下、導通遮断装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
導電体20は、蓄電池12及びコンバータ14の間を導通させる導通経路を構成するものであり、バスバーとも呼ばれる。導電体20は、電気伝導率の高い金属材料によって長尺板状に形成されている。こうした金属材料としては、銅が代表的であるが、その他の材料、例えば真鍮、アルミニウム等が用いられてもよい。導電体20の両端部は、外部接続部20a,20bを構成している。これらの外部接続部20a,20bは、蓄電池12及びコンバータ14に接続される箇所である。すなわち、各外部接続部20a,20bには、貫通孔21があけられている。そして、上記貫通孔21を利用してねじ等によって、外部接続部20a,20bのうちの一方が、蓄電池12に導通する端子に接続されるとともに、他方が、コンバータ14に導通する端子に接続される。このようにして、導電体20が外部接続部20a,20bにおいて、電気回路11の上記端子にそれぞれ接続されることにより、蓄電池12及びコンバータ14の間が導電体20を通じて導通される。
ケース30は、電気絶縁性を有し、かつ強度の高い材料、例えば樹脂材料によって形成されており、その内部には、上記導電体20を配置するための配置部31が形成されている。導電体20は、外部接続部20a,20bをケース30の外部に露出させた状態で、上記配置部31に配設されている。ケース30内において、被切断部22の厚み方向の一方(図1では上方)には消弧室32が形成されている。上記厚み方向であって、被切断部22を挟んで消弧室32の反対側(図1の下側)には可動室41が形成されている。
ガス発生器45は、導通遮断装置Cの駆動源として用いられている。ガス発生器45は、その一部を可動室41に露出させた状態でケース30内に配設されている。ガス発生器45は電子制御ユニット18に接続されており、ガスG(図4参照)の発生に際して、同電子制御ユニット18から作動信号が入力される。ガス発生器45は、電子制御ユニット18からの作動信号の入力に伴って内蔵の火薬を着火及び燃焼させてガスGを発生させる。
切断部材50は、被切断部22の厚み方向に沿って延びる略円柱状の本体部51と、本体部51から消弧室32側へ突出し、かつ上記切断エッジ部34と協働して被切断部22を切断する刃部52とを備えている。切断部材50は、可動室41内であって被切断部22とガス発生器45との間に配設されている。本体部51の外壁面の複数箇所には、被切断部22の厚み方向に沿って延びるガイド突部53が設けられている。本体部51は、ガイド突部53において、可動室41のガイド溝42に対し、被切断部22の厚み方向へ移動可能に係合されている。
<アーク減衰材60>
さらに、第1実施形態では、消弧室32の内壁面のうち、次の条件を満たす箇所を対象とし、アーク減衰材60が、切断部材50による被切断部22の切断前には、この対象に接触した状態で配設されている。
第1実施形態では、第1内壁面35、第3内壁面37及び両第4内壁面38が、該当する内壁面とされている。
車両10の衝突が衝突センサ17によって検知されないときには、電子制御ユニット18からガス発生器45に対し作動信号が出力されず、同ガス発生器45からガスGが発生されない。図1及び図3に示すように、切断部材50は、導電体20の被切断部22とガス発生器45との間に位置し、消弧室32から後退している。そのため、被切断部22は切断されず、蓄電池12及びコンバータ14の間は導電体20を介して導通された状態となる。
ここで、仮に、第2内壁面36が切断前の被切断部22に直交する方向へ延びていて、同被切断部22の長さ方向に対向する2つの辺がともに切断エッジ部34とされ、刃部52の第2外壁面56が切断前の被切断部22に対し直交し、刃部52が両切断エッジ部34に接近した箇所を移動すると、被切断部22が2箇所で切断される。ただし、この場合には、刃部52が1箇所で被切断部22を切断する場合に比べ、切断部材50を2倍の荷重で消弧室32側へ移動させなければならず、大きな荷重が必要となる。
この点、第1実施形態では、導電体20は、切断エッジ部34と、これに対し僅かな距離Dだけ離れた箇所を移動する刃部52(第1外壁面55)とによって切断される。そのため、切断エッジ部34がなく、かつ切断部材50の押圧のみにより被切断部22が切断される場合に比べ、被切断部22の伸び量が少ない。従って、両切断端23,24の間隔が大きくなる。
(1)主成分が電気絶縁性及び形状追従性を有する物質により構成されたアーク減衰材60を用いる。消弧室32の内壁面のうち、切断部材50による被切断部22の切断後に両切断端23,24の一方が接近する箇所と他方が接近する箇所との間の領域の少なくとも一部を対象とし、切断部材50による被切断部22の切断前には、アーク減衰材60をこの対象に接触させた状態で配設している(図3、図4)。
このように、消弧室32及び切断部材50を加工することなく、アーク減衰材60を追加するといった簡単な構成でありながら、導電体20の切断に伴い切断端23,24間で発生したアークを減衰させることができる。
そのため、切断部材50による被切断部22の切断前には、アーク減衰材60を、自身の粘着力により、消弧室32の内壁面に付着させ続けることができる。従って、アーク減衰材60を消弧室32の内壁面に付着させ続けるための手段を別途設けなくてもすむ。
(第2実施形態)
次に、導通遮断装置を具体化した第2実施形態について、図5を参照して説明する。
上記構成の第2実施形態では、グリース又はゲルからなるアーク減衰材60は、切断部材50による被切断部22の切断が行なわれる前には、自身の粘着力により、刃部52の外壁面(第1外壁面55、第3外壁面57及び両第4外壁面58)に付着された状態を維持しようとする。そのため、アーク減衰材60は、切断部材50の移動に伴い、消弧室32及び刃部52の両者の形状に沿って変形することで、消弧室32と切断部材50との間であって、両切断端23,24によって挟まれた領域の少なくとも一部に位置する。
なお、上記各実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・消弧室32の開口部33は、方形(四角形)以外の多角形状をなすものであってもよい。また、開口部33の二辺以上が切断エッジ部とされてもよい。
・アーク減衰材60として、上記第1及び第2実施形態で説明したものを主成分とし、これに他の物質が加えられたものが用いられてもよい。例えば、上記主成分を構成する物質よりも熱伝導性(率)の高いフィラーが混入されているものがアーク減衰材60として用いられてもよい。
・アーク減衰材60は、切断部材50による被切断部22の切断前には、消弧室32の内壁面及び切断部材50の外壁面の少なくとも一方であって、同被切断部22の切断後に両切断端23,24の一方が接近する箇所と他方が接近する箇所との間の領域の一部のみを対象とし、この対象に接触した状態で配設されてもよい。
・上記各実施形態では、ケース30及び切断部材50を形成する材料として、樹脂材料を用いることができるが、そのほかにも被切断部22を切断し得る程度に強度の高い材料であって、かつ適度な電気絶縁性を有する材料であることを条件に、任意の材料を採用することができる。
(A)請求項1〜4のいずれか1項に記載の導通遮断装置において、前記アーク減衰材の主成分はグリース又はゲルにより構成されている。
Claims (4)
- 電気回路を構成する機器間に介在され、かつ一部に被切断部を有する導電体と、
前記被切断部の厚み方向の一方に形成された消弧室と、
前記厚み方向であって、前記被切断部を挟んで前記消弧室の反対側に配設されたガス発生器と、
前記被切断部及び前記ガス発生器の間に配設され、同ガス発生器で発生されたガスにより前記消弧室に向けて移動させられて、同被切断部を同消弧室で切断する切断部材と
を備え、前記切断により、前記被切断部には、互いに離間した状態の一対の切断端を生じさせ、前記機器間の導通を遮断するようにした導通遮断装置であって、
主成分が電気絶縁性及び形状追従性を有する物質からなるアーク減衰材が用いられ、
前記アーク減衰材は、前記切断部材による前記被切断部の切断前には、前記消弧室の内壁面及び前記切断部材の外壁面の少なくとも一方であって、同被切断部の切断後に両切断端の一方が接近する箇所と他方が接近する箇所との間の領域の少なくとも一部を対象とし、同対象に接触した状態で配設されている導通遮断装置。 - 前記消弧室の内壁面の少なくとも一部が前記対象とされ、
前記アーク減衰材は、前記対象に対し塗布により付着されており、前記切断部材による前記被切断部の切断前は、自身の粘着力により、前記対象に付着された状態を維持するものである請求項1に記載の導通遮断装置。 - 前記切断部材の外壁面の少なくとも一部が前記対象とされ、
前記アーク減衰材は、前記対象に対し塗布により付着されており、前記切断部材による前記被切断部の切断前は、自身の粘着力により、前記対象に付着された状態を維持するものである請求項1又は2に記載の導通遮断装置。 - 前記アーク減衰材には、前記主成分を構成する物質よりも熱伝導性の高いフィラーが混入されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の導通遮断装置。
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