JPWO2020121393A1 - 回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、クロスバーに溝を設けることで、アークの消弧時に発生しクロスバーに付着した金属溶融物が、クロスバーの遮断責務中に機構部に侵入することを防ぐ回路遮断器を提供する。本発明の回路遮断器(100)は、固定接点(4)が固着されている固定接触導体(5)と、固定接点(4)と離接可能な可動接点(6)が固着されている可動接触導体(7)と、固定接点(4)と可動接点(6)とが離接する際に生じるアークを消弧する消弧室(17)と、消弧室(17)と対面する面に溝(8a)を有するクロスバー81と、固定接点(4)と可動接点(6)とが離接するようにクロスバー(81)を駆動する機構とを備える。

Description

本発明は、機構部の動作不良を防ぐクロスバーを備えた回路遮断器に関するものである。
従来の安価な回路遮断器は、機構部が、可動接触導体に係合しているクロスバーを直線的に動作させることで消弧室内の固定接点と可動接点とを離接させ回路遮断器の開閉動作を行うように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61−104956号公報
しかしながら、このような従来の方式では、アークの消弧時に消弧室内の固定接点及び可動接点間で発生しクロスバーに付着した金属溶融物が、クロスバーの動作に伴い、機構部に飛散して侵入し、機構部の動作を阻害することがあった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、遮断時に消弧室内で発生しクロスバーに付着した金属溶融物が、遮断責務中のクロスバーの動作時に機構部へ飛散することを低減することで、機構部の動作不良を防ぎ安定的な動作を実現できる回路遮断器を提供することを目的とする。
本発明に係る回路遮断器は、固定接点が固着されている固定接触導体と、固定接点と離接可能な可動接点が固着されている可動接触導体と、固定接点と可動接点とが離接する際に生じるアークを消弧する消弧室と、消弧室と対面する面に溝を有するクロスバーと、固定接点と可動接点とが離接するようにクロスバーを駆動する機構部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る回路遮断器は、遮断時にクロスバーに付着した金属溶融物が、遮断責務中のクロスバーの動作時でも、クロスバーの溝に付着して保持されること及び溝内の付着位置から機構部までの距離が長くなることから、機構部側へ飛散する量が少なくなり、機構部の動作不良を防ぎ安定的な動作を実現できる。
実施の形態1のON状態の時の回路遮断器の断面図である。 実施の形態1のクロスバーの正面図である。 実施の形態1のクロスバーのAの矢印の向きから見たA−A断面図である。 実施の形態1のOFF状態の回路遮断器の断面図である。 実施の形態1のトリップ状態の回路遮断器の断面図である。 実施の形態2のクロスバーの正面図である。 実施の形態2のクロスバーのCの矢印の向きから見たC−C断面図である。
実施の形態1.
本実施の形態である回路遮断器について説明する。図1は、ON状態の時の回路遮断器100の断面図を表している。図2は、クロスバー81の正面図を示しており、図3はクロスバー81の断面図を示している。図4は、OFF状態の時の回路遮断器100の断面図を表しており、図5は、トリップ状態の時の回路遮断器100の断面図を表している。
まず、図1から図3を用いて回路遮断器100の構造について述べる。併せて、図1、図4及び図5を用いて回路遮断器100の動作について述べる。
図1に示されるように、回路遮断器100は、プラスチック等の絶縁材から形成されたカバー1及びベース2からなる筐体3を備えている。筐体3には、図1のLの矢印側から見た位置に負荷側の外部電線が接続される負荷側端子18が設けられ、Kの矢印側から見た位置に供給側の外部電線が接続される固定接触導体5が設けられている。
固定接触導体5は固着された固定接点4を備えている。また、可動接触導体7は固着された可動接点6を備えている。固定接点4と可動接点6とが消弧室17内に位置するように、固定接触導体5と可動接触導体7は設けられている。回路遮断器100がON状態の時は、消弧室17内で固定接点4と可動接点6とが接することで回路遮断器100が導通する。
消弧室17では、アークの消弧時に、消弧室17内にあるグリッド、可動接点6及び固定接点4が溶けて金属溶融物が発生して飛散する。アークの消弧時に発生する金属溶融物は、銀合金、銅、鉄といった金属が数十μ程度の大きさの粉状となったものである。
また、トリップバー9、リンクピン10、ハンドル11、フレーム12、ローラー13、レバー14及び圧縮ばねである開離ばね16で、クロスバー81を駆動する機構部が構成されている。また、クロスバー81は可動接触導体7と係合している。
過電流又は短絡電流が回路遮断器100を流れた場合、過電流又は短絡電流を遮断するために、機構部は、開離ばね16の付勢力によりクロスバー81を図1のMの矢印の向きに直線的に移動するように駆動する。クロスバー81が移動することにより、固定接点4から可動接点6が開離され、回路遮断器100は図4のOFF状態となる。
次に、機構部を構成しているトリップバー9、リンクピン10、ハンドル11、フレーム12、ローラー13、レバー14及び開離ばね16について述べる。
トリップバー9は、図1のKの矢印側から見てT字状となっており、トリップバー受圧部9a、トリップバー係合部9b及びトリップバー軸9cを備えている。
リンクピン10は、図1のKの矢印側から見てU字状となっており、リンクピン枢着部10a及びリンクピン結合部10bを備えている。
ハンドル11は、ハンドル軸11a、ハンドル孔11b及びレバー押圧部11cを備えている。
フレーム12は筐体3に固定されており、リンクピン10、ハンドル11及びレバー14を支えている。また、フレーム12は、ハンドルストッパー12aを備えている。
レバー14は、レバーガイド面14a、レバー係合部14b及びレバー軸14cを備えている。
レバー14の一方はレバー軸14cであり、もう一方はレバー係合部14bである。
レバー軸14cは、レバー14の板厚方向に孔が空けられ、図1のKの矢印側から見て角カッコ状になるように曲げて形成されている。フレーム12に設けられた孔とレバー軸14cとを枢着することで、レバー14はレバー軸14cを中心に回動可能となる。
レバー係合部14bは、図示しないひねりばねによって図1上で反時計周りに付勢され、トリップバー係合部9bと係合している。レバー14のレバー係合部14bに対する反対面は、ローラー13の動作時のガイドであるレバーガイド面14aとなっている。
リンクピン10において、U字状に開いている側がリンクピン枢着部10aであり、U字状に閉じている側がリンクピン結合部10bである。
また、ハンドル11は、フレーム12に設けられた孔とハンドル軸11aとを枢着することで、ハンドル軸11aを中心に回動可能となる。ハンドル11をLの矢印の向きに動作させた際に、ハンドルストッパー12aは、ハンドル11がLの矢印の向きに回り過ぎないように制している。
円筒状のローラー13は、リンクピン枢着部10aに回動自由に枢着されている。リンクピン結合部10bは、ハンドル孔11bに回動自由に結合されている。ローラー13は、ハンドル11の操作に連動して、リンクピン10を介してレバーガイド面14aに沿ってMの矢印の向き及びNの矢印の向きに移動する。
また、ローラー13はクロスバー81と当接している。クロスバー81は、ローラー13の移動に連動して、ローラー13がMの矢印の向きに移動するとクロスバー81もMの矢印の向きに移動する。同様に、ローラー13がNの矢印の向きに移動するとクロスバー81もNの矢印の向きに移動する。また、クロスバー81は、フレーム12によってMの矢印の向きに移動し過ぎないように制されている。
次に、トリップ時に電流を遮断するための接点引き剥がし機構であるリレー部15について述べる。
リレー部15は、コイル15a、鉄心15b及びアーマチュア15cを備えている。
コイル15aに、過電流又は短絡電流が流れた場合のリレー部15の動作を説明する。
鉄心15bは、コイル15aに過電流又は短絡電流が流れることで、コイル15aの内側に吸引される。鉄心15bがコイル15aの内側に吸引されることで、コイル15aに発生する磁力が増加する。
アーマチュア15cは、コイル15aに過電流又は短絡電流が流れた場合に、鉄心15bに増加したコイル15aの磁力によってNの矢印の向きに引き寄せられる。
続いて、回路遮断器100の機構部の動作不良を防ぐクロスバー81の構造について述べる。
図2は、クロスバー81の正面図である。また、図3は、図2のAの矢印の向きから見たA−A断面図である。
クロスバー81はプラスチック等の絶縁物で形成され、消弧室17と対面する面にクロスバー溝8aが設けられている。
消弧時に発生して飛散した金属溶融物は、消弧室17と対面しているクロスバー81の面に付着する。なお、消弧室17と対面するクロスバー81の面はクロスバー溝8aを有しているので、クロスバー溝8aの内面にも金属溶融物は付着する。
本実施の形態では、消弧室17に面しているクロスバー81の面上のうち図2で見て中央の面部分にクロスバー溝8aを設けた。これは、クロスバー81が消弧室17から飛散してくる金属溶融物が機構部にまで飛散するのを防ぐ遮蔽壁としても機能するためである。しかし、回路遮断器100のクロスバー81に遮蔽壁として機能を担わせない構造とする場合は、クロスバー溝8aに加えて、クロスバー81の消弧室17に面している面上の面部分8a2及び面部分8a3の箇所にもクロスバー溝8aと同様な溝を設けてもよい。
本実施の形態では、クロスバー溝8aの形状は図3及び図4のようになっている。しかし、クロスバー溝8aは、例えば、テーパーを付けてもよいし奥が細くなっている形状でもよい。あるいは、奥が丸くなっている形状でもよい。
次に、本実施の形態の回路遮断器100の動作について、OFF状態からON状態、ON状態からOFF状態及びON状態からトリップ状態の各場合に分けて順に述べる。
まず、回路遮断器100の図4のOFF状態から図1のON状態への動作について、図1及び図4を用いて説明する。
図4のOFF状態時に、ハンドル11をLの矢印の向きへ操作すると、ハンドル11はハンドル軸11aを中心に回動する。すると、リンクピン結合部10bはBの矢印の向きへ移動する。リンクピン10の移動に伴って、ローラー13は、レバーガイド面14aに沿って開離ばね16の付勢力に対抗しながらNの矢印の向きへ移動する。
ローラー13の移動に伴って、ハンドル軸11a、リンクピン結合部10b及びリンクピン枢着部10aが紙面上水平方向に一直線となる位置を超え、ハンドル11はハンドルストッパー12aまで回動し、図1のON状態となる。
ハンドル11は、リンクピン10を介して、クロスバー81のMの矢印の向きの力により反時計回りの付勢力を受けるため、ON状態の位置を保持することができる。
次に、回路遮断器100の図1のON状態から図4のOFF状態への動作について、同様に図1及び図4を用いて述べる。OFF状態からON状態への動作とは全く逆の動作となる。
図1のON状態時に、Kの矢印の向きへハンドル11を操作すると、ハンドル11が回動して、ハンドル軸11a、リンクピン結合部10b及びリンクピン枢着部10aが図1の紙面上水平方向に一直線で並ぶ。
リンクピン結合部10bが一直線上に並んだ状態からLの矢印の向きに移動すると、開離ばね16の付勢力を受けているクロスバー81が、リンクピン10を介し、ハンドル11をKの矢印の向きに移動させる。
リンクピン10の移動と共に、ローラー13がMの矢印の向きへ移動すると、クロスバー81もMの矢印の向きへ移動する。また、クロスバー81の移動に伴って可動接触導体7もMの矢印の向きへ移動し、固定接点4及び可動接点6は開離され図4のOFF状態となる。
次に、図1のON状態時の回路遮断器100に過電流が流れ、図5のトリップ状態となる動作について、図1及び図5を用いて述べる。
図1のON状態時に、コイル15aに過電流が流れると、鉄心15bはコイル15aの内側、つまりMの矢印の向きに吸引され、コイル15aの発生する磁力が増加する。増加したコイル15aの磁力によって、アーマチュア15cが鉄心15bに引き寄せられる。アーマチュア15cの一方が鉄心15bに接すると、もう一方がトリップバー9をLの矢印の向きに蹴り上げる。蹴り上げられることでトリップバー軸9cを中心に、トリップバー9が時計回りに回動し、トリップバー係合部9bとレバー係合部14bとの係合が外れる。
トリップバー係合部9bとレバー係合部14bとの係合が外れた結果、レバー14は図示しないひねりばねによりKの矢印の向きに回動する。
ローラー13は、クロスバー81と接する面をKの矢印の向きに転がり、クロスバー81との係合が外れる。
クロスバー81とローラー13との係合が外れると、開離ばね16によるMの矢印の向きの付勢力によって、クロスバー81及び可動接触導体7はMの矢印の向きに移動する。その結果、可動接点6が固定接点4から開離する。
可動接点6及び固定接点4が開離する時、ハンドル11はリンクピン10からの力は受けていない状態となる。したがって、ハンドル11は、ハンドル11に装着された図示しない引っ張りばねにより、ON状態とOFF状態との間の位置、すなわち図5のトリップ状態となる。
次に、図5のトリップ状態から、図4のOFF状態となる動作について、図5及び図4を用いて述べる。
図5のトリップ状態時に、ハンドル11をKの矢印の向きへ操作すると、レバー押圧部11cが、レバー14をトリップバー係合部9bまで紙面上反時計回りに回動させる。
トリップバー9は図示しないひねりばねにより反時計回りに付勢されている。レバー14がトリップバー係合部9bを過ぎると、トリップバー9は自動的に係合位置まで回動する。回動することで、トリップバー係合部9bとレバー係合部14bとが係合する。
ハンドル11は、装着された図示しない引っ張りばねにより紙面上時計回りに付勢されている。ローラー13は、Mの矢印の向きにレバーガイド面14aに接しながら移動する。ローラー13が、Mの矢印側から見たクロスバー81の面に当接し、図4のOFF状態となる。
続いて、クロスバー81が図1のMの矢印の向き及びNの矢印の向きに動作する回数の例として、動作責務での回数を考える。
ここで、動作責務とは、定格遮断容量に等しい短絡電流を遮断器に通電して遮断する動作のこと、又は、通電と遮断とを一定の時間間隔で行う一連の動作のことである。遮断器の遮断試験における動作責務は、日本工業規格及び国際規格などにより定められている。
動作責務のO責務とは、遮断器がON状態時に短絡電流を通電し、遮断器を遮断する動作のことである。動作責務のCO責務とは、遮断器をOFF状態からON状態へ操作し、遮断器に短絡電流を通電し遮断する動作のことである。
本実施の形態では、まずO責務、次にCO責務、最後にCO責務を行う動作責務を例に挙げて説明する。つまり、本実施の形態で以下に述べる動作は、O責務として、図1のON状態時に回路遮断器100に短絡電流を通電し、遮断して図5のトリップ状態とする。次にCO責務として、回路遮断器100を図4のOFF状態にした後、図1のON状態にして短絡電流を通電し、遮断して図5のトリップ状態にする。さらに、CO責務として、再度回路遮断器100を図4のOFF状態にしてからON状態にして短絡電流を通電し、遮断して図5のトリップ状態にする、といった動作である。
本実施の形態では例として、まずO責務、次にCO責務、最後にCO責務とする動作責務を挙げたが、さらにOFF状態としてその後再びON状態にする、といった動作の場合もある。
本実施の形態での動作責務の場合におけるクロスバー81の動作について述べる。
まず、O責務の際には、回路遮断器100を図1のON状態から図5のトリップ状態にさせる。したがって、クロスバー81は図1のMの矢印の向きに1回移動する。
次に、CO責務の際には、回路遮断器100を図4のOFF状態から図1のON状態へ動作させる。そして図1のON状態時に短絡電流を通電して遮断し、図5のトリップ状態にさせる。したがって、クロスバー81は、図4から図1への動作時に、図1のNの矢印の向きに1回移動する。また、図1から図5への動作時にMの矢印の向きへ1回移動する。
再度CO責務の際には、上記と同様に、回路遮断器100を図4のOFF状態から図1のON状態へ動作させる。そして図1のON状態時に短絡電流を通電して遮断し、図5のトリップ状態にさせる。したがって、クロスバー81は、図4から図1への動作時に、図1のNの矢印の向きに1回移動する。そして図1から図5への動作時にMの矢印の向きへ1回移動する。
遮断時の動作責務中にクロスバー81が、図1のMの矢印の向き及びNの矢印の向きに複数回動作しても、金属溶融物は、クロスバー溝8aへ付着して保持されているため機構部側へ飛散する量が少なくなる。
したがって、遮断時の動作責務中に機構部の安定した動作が可能となる。
特に、クロスバー81がMの矢印の向きへ移動する場合、Nの矢印の向きへの移動する場合よりも素早く移動するため、Mの矢印の向きへ移動する場合の方が飛散する金属溶融物の量は多くなる。したがって、クロスバー81がMの矢印の向きへ移動する場合、クロスバー溝8aを設けることはより効果的であるといえる。
図1、図4及び図5で示すように、紙面上クロスバー81が消弧室17よりも下になるように回路遮断器100が例えば配電盤当の盤に取り付けられる場合、クロスバー81に付着した金属溶融物は機構部側へ落下するため、飛散する量が多くなる。したがって、金属溶融物を付着させて保持することができるクロスバー溝8aは、機構部の動作不良を防ぎ安定的な動作の実現により効果的であるといえる。
しかし、例えば、クロスバー81が消弧室17の右側あるいは左側になるように回路遮断器100が取り付けられる場合であっても、クロスバー溝8aを設けることで金属溶融物の付着位置から機構部までの距離が長くなるため、機構部へ飛散する金属溶融物の量が少なくなり、機構部の動作不良を防ぎ安定した動作につながる。
実施の形態2.
実施の形態1では、クロスバー溝8aの溝の内部は空間であるものとして設けていた。
実施の形態2において実施の形態1との相違は、クロスバー溝が格子状である点である。なお、以下では、実施の形態1との相違点のみ説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。符号についても、実施の形態1と同一又は相当部分は同一符号とし、説明を省略する。
図6は、本実施の形態におけるクロスバー82の正面図であり、図7は図6のCの矢印の向きから見たC−C断面図である。
図6及び図7で示すように、本実施の形態のクロスバー溝8bは格子状に設けている。図6及び図7のように、クロスバー溝8bを格子状に設けることで、金属溶融物の付着位置から機構部までの距離がさらに遠くなる。また、飛び出た金属溶融物は格子にぶつかって再度クロスバー溝8bに入るようになる。したがって、クロスバー溝8bは、さらに金属溶融物の飛散を防ぐことができる。
クロスバー溝8bの格子の形状は、図5及び図6のように設けてもよいし、テーパー状でもよい。あるいは、奥が細い形状でもよいし、丸い形状でもよい。
紙面上クロスバー82が消弧室17よりも下になるように回路遮断器が取り付けられる場合、金属溶融物が機構部側へ落下するため、飛散する量が多くなる。したがって、金属溶融物を付着させて保持することができるクロスバー溝8aは、機構部の動作不良を防ぎ安定的な動作の実現により効果的であるといえる。
しかし、例えば、クロスバー82が消弧室17の右側あるいは左側になるように回路遮断器が取り付けられる場合であっても、格子状のクロスバー溝8bを設けることで、金属溶融物の付着位置から機構部までの距離がさらに長くなるため、飛散する金属溶融物の量が少なくなり、機構部の動作不良を防ぎ安定した動作につながる。
実施の形態3.
実施の形態3において実施の形態1及び2との相違は、クロスバー溝の内面に、例えばグリスといった潤滑物質を塗布して覆う点である。塗布するグリスは、油分の移動の防止のためにバインダー材を添加することで粘性を高めたグリスを用いる。
クロスバー溝の内面をグリスで覆うことで、金属溶融物はクロスバー溝に付着しやすくなる。また、クロスバー溝は、付着した金属溶融物を保持しやすくなり、クロスバーが移動しても金属溶融物が機構部へ飛散することをさらに防ぐことができる。
紙面上クロスバーが消弧室よりも下になるように回路遮断器が取り付けられる場合、クロスバーに付着した金属溶融物は機構部側へ落下するため、飛散する量が多くなる。したがって、金属溶融物を付着させて保持することができるクロスバー溝は、機構部の動作不良を防ぎ安定的な動作の実現により効果的であるといえる。しかし、例えば、クロスバーが消弧室よりも右側あるいは左側になるように回路遮断器が取り付けられる場合であっても、クロスバー溝を設けることで、金属溶融物の付着位置から機構部までの距離が長くなるため、機構部へ飛散する金属溶融物の量が少なくなり、機構部の安定した動作につながる。さらに、本実施の形態では、クロスバー溝の内面にグリスを塗布するため、クロスバー溝の金属溶融物の保持力が高くなり、消弧室から機構部へ飛散する金属溶融物の量がより少なくなる。したがって、機構部の安定した動作につながる。
1 カバー
2 ベース
3 筐体
4 固定接点
5 固定接触導体
6 可動接点
7 可動接触導体
81、82 クロスバー
8a2、8a3 面部分
8a、8b クロスバー溝
9 トリップバー
9a トリップバー受圧部
9b トリップバー係合部
9c トリップバー軸
10 リンクピン
10a リンクピン枢着部
10b リンクピン結合部
11 ハンドル
11a ハンドル軸
11b ハンドル孔
11c レバー押圧部
12 フレーム
12a ハンドルストッパー
13 ローラー
14 レバー
14a レバーガイド面
14b レバー係合部
14c レバー軸
15 リレー部
15a コイル
15b 鉄心
15c アーマチュア
16 開離ばね
17 消弧室
18 負荷側端子
100 回路遮断器

Claims (9)

  1. 固定接点が固着されている固定接触導体と、
    前記固定接点と離接可能な可動接点が固着されている可動接触導体と、
    前記固定接点と前記可動接点とが離接する際に生じるアークを消弧する消弧室と、
    前記消弧室と対面する面に溝を有するクロスバーと、
    前記固定接点と前記可動接点とが離接するように前記クロスバーを駆動する機構部と、
    を備えた回路遮断器。
  2. 前記クロスバーが前記消弧室よりも下になるように取り付けられること
    を特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
  3. 前記機構部は、前記対面する面が延長された面内を直線的に移動するように駆動すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の回路遮断器。
  4. 前記クロスバーの前記溝は、格子状であること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回路遮断器。
  5. 前記クロスバーの前記溝は、テーパー状であること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回路遮断器。
  6. 前記クロスバーの前記溝は、奥が細い形状であること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回路遮断器。
  7. 前記クロスバーの前記溝は、奥が丸い形状であること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回路遮断器。
  8. 前記クロスバーの前記溝の内面は、粘着材で覆われていること
    を特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の回路遮断器。
  9. 前記粘着材の材料は、グリスにバインダー材を添加したものであること
    を特徴とする請求項8に記載の回路遮断器。
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JPS61104956U (ja) * 1984-12-17 1986-07-03
JP2012186065A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器
JP2016184516A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 豊田合成株式会社 導通遮断装置

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