JP2016184258A - 多段圧力調整弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料ガスの無駄を低減しつつ、上流の圧力調整弁と下流の圧力調整弁とを連通する中通路に漏れ出た燃料ガスの圧力によるシール不良及びシール部材の破損を、簡単な構造で防止する多段圧力調整弁を提供すること。【解決手段】上流に位置する上流圧力調整弁1と、下流に位置する下流圧力調整弁2と、上流圧力調整弁による減圧後であって下流圧力調整弁による減圧前の燃料ガスGが通過する中通路3と、中通路に接続された逆止弁4とをボデー部材7に備え、燃料ガスを多段階に減圧しながら所望の圧力に調整する多段圧力調整弁10である。逆止弁の出口部47と下流圧力調整弁の調圧室21とを連通させる逆止弁出口通路51を備え、逆止弁出口通路は、多段圧力調整弁の出口端子6と下流圧力調整弁の調圧室とを連通させる出口端子通路61と同軸上に形成されている。【選択図】 図2
Description
本発明は、燃料タンクから供給先へ供給する燃料ガスの圧力を多段階で減圧しながら所望の圧力に調整する多段圧力調整弁に関する。
例えば、特許文献1には、燃料ガス(水素ガス)と酸化剤ガス(空気)との電気化学反応により発電を行う燃料電池と、燃料ガスを貯留した燃料タンクと、燃料タンクの燃料ガスを燃料電池に供給するための燃料供給通路とを備えた燃料電池システムが開示されている。この燃料電池システムにおける燃料供給通路には、燃料ガスの圧力を二段階に減圧しながら調整するために直列に配置された二つのレギュレータ(多段圧力調整弁に該当)が設けられ、所望の圧力に減圧された燃料ガスをインジェクタにより噴射して燃料電池に供給するようになっている。
ところが、特許文献1に記載の燃料電池システムにおいて、そのシステムが停止しているときには、インジェクタが作動せず、二つのレギュレータのうち後段のレギュレータの下流側圧力が低下しないことから、前段のレギュレータの下流側から後段のレギュレータの上流側へ連通する中通路に漏れた燃料ガスの逃げ場がなくなってしまう。そのため、その燃料ガスの圧力が、中通路に面したレギュレータのシール部材に過大な負荷として作用する。その結果、システムを作動させたとき、レギュレータのシール部材が異常摩耗してシール不良が発生したり、シール部材が破損したりする問題があった。
このような問題に対応するため、例えば、特許文献2には、小型かつ少ない消費電力で気体燃料の圧力を変更可能な気体燃料用圧力制御装置100(多段圧力調整弁に該当)が開示されている。具体的には、図6に示すように、上記気体燃料用圧力制御装置100は、前段のレギュレータに相当する第1減圧弁110と、後段のレギュレータに相当する第2減圧弁120と、第2減圧弁の圧力を調整する荷重調整部130と、第1減圧弁110の下流側から第2減圧弁120の上流側へ連通する接続通路115(中通路に該当)に接続されたリリーフバルブ140とが、一つのボデー部材の中にコンパクトに形成されている。そして、リリーフバルブ140は、接続通路115の気体燃料の圧力が既定値以上となると開弁し、気体燃料を外部へ放出することによって、気体燃料用圧力制御装置100の破損を防止するよう作動する。
しかしながら、上記気体燃料用圧力制御装置100には、以下の問題があった。すなわち、図6に示すように、上記気体燃料用圧力制御装置100のリリーフバルブ140は、第2減圧弁120の上方に配置されているため、第1減圧弁110の下流側から第2減圧弁120の上流側へ連通する接続通路115を上方へ延設させたうえで、延設した接続通路115の途中からボデー部材の外壁面まで連通する分岐路145を形成し、その分岐路145の中間部にリリーフバルブ140を接続する構造となっている。そのため、接続通路115の通路軸と分岐路145の通路軸とリリーフバルブ140の動作軸とがそれぞれ別々となって、ボデー部材の加工が複雑となり、コスト増となる問題があった。
特に、近年、燃料タンクに貯蔵される燃料ガスの高圧化が進められている中で、気体燃料用圧力制御装置100の小型化、高強度化を図るためには、接続通路115や分岐路145等のボデー部材に対する複雑な加工を回避して、できる限りシンプルな構造とする必要がある。
また、リリーフバルブ140が開弁したとき、分岐路145を介して気体燃料を外部へ放出することは、気体燃料の無駄な消費につながって好ましくない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、燃料ガスの無駄を低減しつつ、上流の圧力調整弁と下流の圧力調整弁とを連通する中通路に漏れ出た燃料ガスの圧力によるシール不良及びシール部材の破損を、簡単な構造で防止する多段圧力調整弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る多段圧力調整弁は、以下の構成を有している。
(1)上流に位置する上流圧力調整弁と、下流に位置する下流圧力調整弁と、前記上流圧力調整弁による減圧後であって前記下流圧力調整弁による減圧前の燃料ガスが通過する中通路と、当該中通路に接続された逆止弁とをボデー部材に備え、前記燃料ガスを多段階に減圧しながら所望の圧力に調整する多段圧力調整弁において、前記逆止弁の出口部と前記下流圧力調整弁の調圧室とを連通させる逆止弁出口通路を備え、当該逆止弁出口通路は、前記多段圧力調整弁の出口端子と前記下流圧力調整弁の調圧室とを連通させる出口端子通路と同軸上に形成されていることを特徴とする。
ここで、「同軸上に形成」とは、逆止弁出口通路をその通路軸方向へ延長したとき、当該延長部が出口端子通路の内径範囲内に含まれて形成されていることを意味する。
本発明においては、逆止弁の出口部と下流圧力調整弁の調圧室とを連通させる逆止弁出口通路を備え、当該逆止弁出口通路は、多段圧力調整弁の出口端子と下流圧力調整弁の調圧室とを連通させる出口端子通路と同軸上に形成されているので、出口端子通路を加工するときに合わせて、逆止弁出口通路を同一の方向から簡単に加工することができる。そのため、それぞれの通路軸の複雑な加工を回避することができ、コスト低減に寄与することができる。
また、逆止弁の出口部は、逆止弁出口通路を介して下流圧力調整弁の調圧室と連通されているので、中通路の燃料ガスが既定値以上になり逆止弁が作動しても、逆止弁の出口部から放出される燃料ガスは、下流圧力調整弁の調圧室を経由して多段圧力調整弁の出口端子に供給される。そのため、燃料ガスの無駄を低減することができる。
よって、本発明によれば、燃料ガスの無駄を低減しつつ、上流の圧力調整弁と下流の圧力調整弁とを連通する中通路に漏れ出た燃料ガスの圧力によるシール不良及びシール部材の破損を、簡単な構造で防止することができる。
なお、本発明では、逆止弁出口通路をその通路軸方向へ延長したとき、当該延長部が出口端子通路の内径範囲内に含まれて形成されていればよいので、逆止弁出口通路の内径が出口端子通路の内径より小さい場合には、逆止弁出口通路の通路軸心を出口端子通路の通路軸心に対して偏心して形成することもできる。
(2)(1)に記載された多段圧力調整弁において、前記逆止弁の入口部と前記中通路の少なくとも一部とを連通させる逆止弁入口通路を備え、当該逆止弁入口通路は、その内径が前記中通路の一部の内径と同一に形成され、かつ、それぞれの通路軸心が同一に形成されていることを特徴とする。
本発明においては、逆止弁の入口部と中通路の少なくとも一部とを連通させる逆止弁入口通路を備え、当該逆止弁入口通路は、その内径が中通路の一部の内径と同一に形成され、かつ、それぞれの通路軸心が同一に形成されているので、ボデー部材の外壁面から逆止弁入口通路を加工するときに合わせて、中通路の一部を同一のドリル工具を用いて一度に加工することができる。また、ボデー部材に対する逆止弁の封止部材によって、中通路の一部の封止部材を廃止することができる。そのため、それぞれの通路軸が別々となる複雑な加工を回避することができるとともに、封止部材を低減することができ、コスト低減に寄与することができる。その結果、中通路に漏れ出た燃料ガスの圧力によるシール不良及びシール部材の破損を、より簡単な構造で防止することができる。
(3)(1)に記載された多段圧力調整弁において、前記中通路は、前記上流圧力調整弁の調圧室と前記下流圧力調整弁の弁室との間で直線的に形成されていることを特徴とする。
本発明においては、中通路は、上流圧力調整弁の調圧室と下流圧力調整弁の弁室との間で直線的に形成されているので、中通路を一の方向から一度に加工することができる。この中通路を加工する場合、上流圧力調整弁の調圧室又は下流圧力調整弁の弁室に近接するボデー部材の外壁面から孔加工することになるが、そのボデー部材に形成された中通路用加工孔を封止する封止部材は、1つでよいことになる。そのため、中通路や封止部材の構造が簡素化され、コスト低減に寄与することができる。その結果、中通路に漏れ出た燃料ガスの圧力によるシール不良及びシール部材の破損を、より簡単な構造で防止することができる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された多段圧力調整弁において、前記中通路の加工用に前記ボデー部材に形成された中通路用加工孔を封止する封止部材を備え、当該封止部材は、円筒状側壁に環状シール部が嵌装された封止部と、当該封止部を押圧して前記ボデー部材に固定する固定部とを、分割して備えることを特徴とする。
本発明においては、中通路の加工用にボデー部材に形成された中通路用加工孔を封止する封止部材を備え、当該封止部材は、円筒状側壁に環状シール部が嵌装された封止部と、当該封止部を押圧してボデー部材に固定する固定部とを、分割して備えるので、封止部を中通路用加工孔に挿入した上で、当該封止部を固定部によって押圧してボデー部材に固定することができる。そのため、封止部に嵌装された環状シール部を回転させることなく、封止部材をボデー部材に固定することができる。その結果、封止部材のシール部の回転に伴う損傷、破損等を防止して、コスト低減に寄与することができる。
(5)(4)に記載された多段圧力調整弁において、前記封止部と前記固定部とを分割する分割部の内、一方の分割部に係合凸部が形成され、他方の分割部に係合凹部が形成され、前記係合凸部と前記係合凹部とは、前記固定部を前記ボデー部材に固定するとき互いに係合可能に形成されていることを特徴とする。
本発明においては、封止部と固定部とを分割する分割部の内、一方の分割部に係合凸部が形成され、他方の分割部に係合凹部が形成され、係合凸部と係合凹部とは、固定部をボデー部材に固定するとき互いに係合可能に形成されているので、封止部を中通路用加工孔に挿入した上で、当該封止部を固定部によって押圧してボデー部材に固定する際、係合凸部と係合凹部とが係合されることによって、固定部を封止部に係合した状態でボデー部材に固定することができる。そのため、封止部と固定部との相対位置を保持しつつ、固定部をボデー部材に簡単かつ正確に固定することができる。その結果、封止部材の固定作業を簡素化しながら、シール部の損傷、破損等を防止して、コスト低減に寄与することができる。
本発明によれば、燃料ガスの無駄を低減しつつ、上流の圧力調整弁と下流の圧力調整弁とを連通する中通路に漏れ出た燃料ガスの圧力によるシール不良及びシール部材の破損を、簡単な構造で防止する多段圧力調整弁を提供することができる。
次に、本発明に係る実施形態である多段圧力調整弁について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、第1実施形態に係る多段圧力調整弁の構造とその動作方法を説明し、その後、第2実施形態に係る多段圧力調整弁について第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<第1実施形態に係る多段圧力調整弁の構造>
まず、第1実施形態に係る多段圧力調整弁の構造を、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る多段圧力調整弁の上面図を示す。図2に、第1実施形態に係る多段圧力調整弁のA−A断面図を示す。図3に、図2に示す上流圧力調整弁の詳細断面図を示す。図4に、図2に示す下流圧力調整弁の詳細断面図を示す。
まず、第1実施形態に係る多段圧力調整弁の構造を、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る多段圧力調整弁の上面図を示す。図2に、第1実施形態に係る多段圧力調整弁のA−A断面図を示す。図3に、図2に示す上流圧力調整弁の詳細断面図を示す。図4に、図2に示す下流圧力調整弁の詳細断面図を示す。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る多段圧力調整弁10は、上流に位置する上流圧力調整弁1と、下流に位置する下流圧力調整弁2と、上流圧力調整弁1による減圧後であって下流圧力調整弁2による減圧前の燃料ガスGが通過する中通路3と、当該中通路3に接続された逆止弁4とをボデー部材7に備え、燃料ガスGを多段階に減圧しながら所望の圧力に調整する多段圧力調整弁である。本多段圧力調整弁10は、アルミ合金製のボデー部材7の内部に、上流圧力調整弁1、下流圧力調整弁2、中通路3、逆止弁4等が形成されている。上流圧力調整弁1と下流圧力調整弁2とは、直列に接続されている。
なお、燃料ガスGは、例えば、燃料電池(FC)に供給される水素ガスであり、本多段圧力調整弁10の上流側には、燃料タンクに貯留された燃料ガスGを供給又は停止する主止弁が接続され、本多段圧力調整弁10の下流側には、所望の圧力に調圧された燃料ガスGを燃料電池に供給するインジェクタが接続されている(図示しない)。燃料タンクに貯留される燃料ガスGは、充填設備によっては約80〜90Mpa程度の圧力で充填される場合がある。一方、本多段圧力調整弁10からインジェクタに供給される燃料ガスGの圧力は、1.0〜1.5Mpa程度の圧力まで減圧される。したがって、本多段圧力調整弁10は、約80〜90Mpa程度から約1.0〜1.5Mpa程度まで減圧することができる。
ボデー部材7の左上端には、上方へ突設された円筒状凸部73が形成されている。円筒状凸部73には、六角柱状に形成された端子ブロック74が上方から螺子止めされている。端子ブロック74には、上方に開口し主止弁と接続される入口端子8が形成されている。また、ボデー部材7の上右端には、右方へ開口しインジェクタに接続される出口端子6が形成されている。
(上流圧力調整弁)
上流圧力調整弁1は、入口端子8と連通される弁室12と、弁室12内を上下動する弁体13と、弁室12の下端に形成され弁体13と当接、離間する弁座14と、弁座14の下方に位置し弁体13が上方へ移動したとき弁室12と連通される調圧室11と、調圧室11内を上下動するピストン15と、ピストン15を上方へ押圧する押圧ばね16と、押圧ばね16の下端に当接して押圧ばね16を保持する保持部材17と、保持部材17を高さ調整可能にボデー部材7に螺子止する止め部材18とを備えている。
上流圧力調整弁1は、入口端子8と連通される弁室12と、弁室12内を上下動する弁体13と、弁室12の下端に形成され弁体13と当接、離間する弁座14と、弁座14の下方に位置し弁体13が上方へ移動したとき弁室12と連通される調圧室11と、調圧室11内を上下動するピストン15と、ピストン15を上方へ押圧する押圧ばね16と、押圧ばね16の下端に当接して押圧ばね16を保持する保持部材17と、保持部材17を高さ調整可能にボデー部材7に螺子止する止め部材18とを備えている。
入口端子8と弁室12との間には、入口端子通路81が垂直状に形成されている。弁室12と弁体13との間には、弁体13を下方へ押圧する弁ばね133が介装されている。弁体13には、弁ばね133が装着された本体部の下方に弁座14と当接するテーパ部132が形成されている。テーパ部132の下方には、ニードル部131が形成されている。ニードル部131は、弁座14に形成された通孔を貫通して調圧室11まで延伸されている。ニードル部131の下端は、ピストン15の上方に突設された軸突部153の上端に当接している。
ピストン15の本体部外周縁には、調圧室11の内周縁と摺接して調圧室11をシールする環状シール部材151が嵌装されている。環状シール部材151は、上方(調圧室側)へV字状に開くリップ状断面を有する。ピストン15の下端には、押圧ばね16を保持するばね受座154が凹形成されている。ばね受座154の外壁には、フッ素系樹脂製の摺動部材152が装着されている。押圧ばね16は、円筒状の圧縮ばねである。押圧ばね16の下端に当接する保持部材17には、通気口171が形成され、止め部材18には、通気口171を通して導入される外気に対するフィルタ部材19が係止されている。
調圧室11は、弁体13のニードル部131とピストン15の軸突部153とが収容される小径調圧室111と、ピストン15の本体部が収容される大径調圧室112とから構成されている。大径調圧室112は、後述するように中通路3(31、32、33)を介して下流圧力調整弁2の弁室22と連通されている。
(下流圧力調整弁)
下流圧力調整弁2は、出口端子6と連通される調圧室21と、調圧室21内を上下動するピストン24と、ピストン24を上方へ押圧する押圧ばね25と、調圧室21の下方に形成された弁室22と、ピストン24の軸部に沿って弁室22まで延設された略円筒状の弁体241と、弁室22の下端に形成され弁体241の下端部2414が当接、離間する弁座26と、弁座26が内嵌されボデー部材7の右下端に螺子止めされる止め部材27と、止め部材27に螺着させ弁座26を高さ調整可能に形成された調整ねじ28とを備えている。
下流圧力調整弁2は、出口端子6と連通される調圧室21と、調圧室21内を上下動するピストン24と、ピストン24を上方へ押圧する押圧ばね25と、調圧室21の下方に形成された弁室22と、ピストン24の軸部に沿って弁室22まで延設された略円筒状の弁体241と、弁室22の下端に形成され弁体241の下端部2414が当接、離間する弁座26と、弁座26が内嵌されボデー部材7の右下端に螺子止めされる止め部材27と、止め部材27に螺着させ弁座26を高さ調整可能に形成された調整ねじ28とを備えている。
調圧室21は、ボデー部材7の右上端から嵌装される蓋部材23によってシールされている。蓋部材23の軸下方には、ピストン24の上端部に当接して、ピストン24の上方への移動を規制する円柱状凸部231が形成されている。円柱状凸部231がピストン24の上端部に当接した時には、調圧室21には円環状空間が形成される。調圧室21と出口端子6との間には、両者を連通させる出口端子通路61が水平状に形成されている。
ピストン24及び弁体241の軸中心には、円柱状の貫通孔2411がピストン24の上端部から弁体の下端部2414まで形成されている。ピストン24の上端部には、貫通孔2411からテーパ状に拡径された拡径部2412が形成されている。また、ピストン24の上端部には、拡径部2412と交差した凹溝部2413が、ピストン24の本体部外周縁まで形成されている。
ピストン24の本体部外周縁には、調圧室21の内周縁と摺接して調圧室21をシールする環状シール部材242が嵌装されている。環状シール部材242は、上方(調圧室側)へV字状に開くリップ状断面を有する。ピストン24の下端には、押圧ばね25を保持するばね受座246が凹形成されている。ばね受座246の外壁には、フッ素系樹脂製の摺動部材244が装着されている。押圧ばね25は、円筒状の圧縮ばねである。押圧ばね25の下端は、ボデー部材7と一体に形成された保持部247によって位置規制されている。押圧ばね25に隣接するボデー部材7の外壁面には、押圧ばね25を収容するばね収容室29の気圧を調節する調節弁291が装着されている。
保持部247の下方には、弁体241の外周縁と摺接して弁室22をシールする環状シール部材243が嵌装されている。環状シール部材243は、下方(弁室側)へV字状に開くリップ状断面を有する。環状シール部材243の下方には、弁体241を上下方向に軸支する軸受部245が装着されている。軸受部245は、環状シール部材243の落下止めを兼ねている。
弁室22は、軸受部245の下方で略円筒状に形成されている。弁室22の軸心部には、円筒状の弁体241が弁座26まで延設されている。弁座26は、弁室22の軸心部に対応する位置で、略円柱状に形成され、その外周縁に環状シール部材261が嵌装されている。弁座26の下端には、同径の座金262が装着されている。調整ねじ28は、座金262を介して弁座26の高さ位置を調整する。
(中通路)
中通路3は、上流圧力調整弁1の大径調圧室112から水平状に形成された第1中通路31と、下流圧力調整弁2の弁室22から水平状に形成された第2中通路32と、第1中通路31と第2中通路32とを上下方向に連通する第3中通路33とを備えている。第1中通路31は、第2中通路32より上方に位置する。第1中通路31と第2中通路32と第3中通路33とは、それぞれ同一の内径で加工されている。
中通路3は、上流圧力調整弁1の大径調圧室112から水平状に形成された第1中通路31と、下流圧力調整弁2の弁室22から水平状に形成された第2中通路32と、第1中通路31と第2中通路32とを上下方向に連通する第3中通路33とを備えている。第1中通路31は、第2中通路32より上方に位置する。第1中通路31と第2中通路32と第3中通路33とは、それぞれ同一の内径で加工されている。
上流圧力調整弁1の大径調圧室112に隣接するボデー部材7には、第1中通路31を加工するための中通路用加工孔72が形成されている。また、下流圧力調整弁2の弁室22に隣接するボデー部材7には、第2中通路32を加工するための中通路用加工孔72が形成されている。中通路用加工孔72は、第1中通路31、第2中通路32を加工するドリル工具によって加工される。そのため、中通路用加工孔72は、その内径が第1中通路31、第2中通路32の内径と同一であり、かつ、それぞれの通路軸心が同一となる。
ボデー部材7の外壁面71には、各中通路用加工孔72、72を封止する封止部材9、9が締結されている。封止部材9は、円筒状側壁に環状シール部91が嵌装された封止部92と、ボデー部材7に固定する固定部93とを、分割して備えている。封止部92と固定部93とを分割する、封止部92(一方)の分割部に係合凸部921が形成され、固定部93(他方)の分割部に係合凹部931が形成されている。また、係合凸部921と係合凹部931とは、固定部93をボデー部材7に固定するとき互いに係合されるように形成されている。ここでは、係合凸部921は、固定部93を貫通する円柱ピンであり、係合凹部931は、円柱ピンが挿入される通孔である。
第3中通路33の上方には、後述する逆止弁4が配設されている。逆止弁4の入口部42と第3中通路33との間には、両者を連通させる逆止弁入口通路52が上下方向に形成されている。逆止弁入口通路52は、その内径が第3中通路33の内径と同一に形成され、かつ、それぞれの通路軸心が同一に形成されている。
(逆止弁)
逆止弁4は、内気逆止弁であって、弁室41と、弁室41の入口部42と、弁室41内に収容され入口部42と当接、離間するボール弁43と、ボール弁43を入口部42へ押圧する押圧ばね44と、押圧ばね44を保持するとともに弁室41をボデー部材7に対して封止する封止部材46と、弁室41の出口部47とを備えている。
逆止弁4は、内気逆止弁であって、弁室41と、弁室41の入口部42と、弁室41内に収容され入口部42と当接、離間するボール弁43と、ボール弁43を入口部42へ押圧する押圧ばね44と、押圧ばね44を保持するとともに弁室41をボデー部材7に対して封止する封止部材46と、弁室41の出口部47とを備えている。
弁室41は、略円柱状に形成され、その内径が逆止弁入口通路52の内径より大きく形成されている。逆止弁4の動作軸は、逆止弁入口通路52の通路軸と同一となるように形成されている。出口部47は、封止部材46の側壁に凹溝状に形成されている。封止部材46には、出口部47より上方に形成された拡径部に環状シール部材412が嵌装されている。封止部材46は、下流圧力調整弁2の蓋部材23とともに押圧する固定板45によって、ボデー部材7の右上端に固定されている。
出口部47と下流圧力調整弁2の調圧室21との間には、両者を連通させる逆止弁出口通路51が水平状に形成されている。逆止弁出口通路51は、出口端子通路61と同軸上に形成されている。逆止弁出口通路51の通路軸心は、出口端子通路61の通路軸心と同一となるように形成されている。逆止弁出口通路51の内径は、出口端子通路61の内径と同一又はそれ以下の内径で形成されている。ここで、「同軸上に形成」とは、逆止弁出口通路51をその通路軸方向へ延長したとき、当該延長部が出口端子通路61の内径範囲内に含まれて形成されていることを意味するので、逆止弁出口通路51の内径が出口端子通路61の内径より小さい場合には、逆止弁出口通路51の通路軸心を出口端子通路61の通路軸心に対して偏心して形成することもできる。
<第1実施形態に係る多段圧力調整弁の動作方法>
次に、第1実施形態に係る多段圧力調整弁の動作方法を、図2〜図4を用いて説明する。
次に、第1実施形態に係る多段圧力調整弁の動作方法を、図2〜図4を用いて説明する。
図2〜図4に示すように、燃料電池への燃料ガスGの供給が開始され、出口端子6から燃料ガスGが矢印の方向へ流出すると、下流圧力調整弁2の調圧室21内に貯留される燃料ガスGの圧力が低下する。調圧室21内の燃料ガスGの圧力が低下すると、ピストン24及び弁体241に形成された貫通孔2411、拡径部2412、凹溝部2413を経由して、弁室22内の燃料ガスGが調圧室21内に供給され、調圧室21内の圧力を上昇させる。調圧室21内の圧力が所望の圧力に到達すると、ピストン24が押圧ばね25を押し下げて、弁体241の下端部2414を弁座26に当接させ、弁室22内からの燃料ガスGの供給が、停止する。なお、予め、調整ねじ28のねじ込み量を調整することによって、調圧室21内の圧力を所望の値(最終圧力)に設定する。
弁室22内の燃料ガスGの圧力が低下すると、下流圧力調整弁2の弁室22と上流圧力調整弁1の調圧室11とは、中通路3(31、32、33)によって連通されているので、上流圧力調整弁1の調圧室11内に貯留された燃料ガスGが矢印の方向に流入して、下流圧力調整弁2の弁室22内の圧力を上昇させる。このとき、上流圧力調整弁1の調圧室11内の圧力が低下するので、ピストン15を押圧する押圧ばね16の押圧力によって、上流圧力調整弁1の弁体13が上方へ移動する。弁体13が上方へ移動して弁座14と離間すると、燃料タンクから入口端子8に供給される高圧の燃料ガスGが、入口端子通路81、弁室12を経由して、調圧室11内に供給される。これによって、調圧室11内の燃料ガスGの圧力は、所定の値(中間圧力)に維持される。なお、予め、止め部材18のねじ込み量を調整することによって、調圧室11内の圧力を所定の値(中間圧力)に設定する。
燃料電池への燃料ガスGの供給が停止すると、下流圧力調整弁2の調圧室21内に貯留される燃料ガスGの圧力が低下しない。そのため、上流圧力調整弁1から中通路3(31、32、33)へ漏れ出た燃料ガスGの逃げ場がなくなり、中通路3内の圧力が上昇する。中通路3内の燃料ガスGの圧力が既定値以上になると、逆止弁4のボール弁43が入口部42から離間して、逆止弁4が作動する。このとき、第3中通路33から逆止弁入口通路52を経由して、逆止弁4の弁室41内に燃料ガスGが放出される。そのため、中通路3(31、32、33)に面した上流圧力調整弁1の調圧室11をシールする環状シール部材151や下流圧力調整弁2の弁室22をシールする環状シール部材243に対する燃料ガスGの過負荷を回避させることができる。
逆止弁4の弁室41の出口部47は、逆止弁出口通路51を介して下流圧力調整弁2の調圧室21と連通されているので、逆止弁4の弁室41内に放出された燃料ガスGは、下流圧力調整弁2の調圧室21、出口端子通路61を経由して出口端子6に供給される。そのため、燃料ガスGの外部への放出による無駄を低減できる。
<第2実施形態に係る多段圧力調整弁>
次に、第2実施形態に係る多段圧力調整弁について、第1実施形態との相違点を中心に、図5を用いて説明する。
次に、第2実施形態に係る多段圧力調整弁について、第1実施形態との相違点を中心に、図5を用いて説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る多段圧力調整弁20は、上流に位置する上流圧力調整弁1と、下流に位置する下流圧力調整弁2と、上流圧力調整弁1による減圧後であって下流圧力調整弁2による減圧前の燃料ガスGが通過する中通路3Bと、当該中通路3Bに接続された逆止弁4とを備え、燃料ガスGを多段階に減圧しながら所望の圧力に調整する多段圧力調整弁である。本多段圧力調整弁20は、アルミ合金製のボデー部材7の内部に、上流圧力調整弁1、下流圧力調整弁2、中通路3B、逆止弁4等が形成されている。上流圧力調整弁1と下流圧力調整弁2とは、直列に接続されている。
第2実施形態に係る多段圧力調整弁20は、上流圧力調整弁1の位置を下流圧力調整弁2に対して下方へ移動させることによって、中通路3B(31B、32B)を直線状に形成した点が、第1実施形態に係る多段圧力調整弁10との相違点である。そのため、本多段圧力調整弁20における上流圧力調整弁1、下流圧力調整弁2、逆止弁4、入口端子8、出口端子6、及び封止部材9は、第1実施形態に係る多段圧力調整弁10と共通しているので、それぞれ同一の符号を付して、その説明は割愛する。
中通路3Bは、上流圧力調整弁1の大径調圧室112から水平状に形成された第1中通路31Bと、下流圧力調整弁2の弁室22から水平状に形成された第2中通路32Bとが、上流圧力調整弁1の調圧室11と下流圧力調整弁2の弁室22との間で直線的に形成されている。そのため、第1実施形態のように、第1中通路31と第2中通路32とを上下方向に連通する第3中通路33が不要であり、中通路3Bの簡素化が可能となる。
また、第1中通路31B及び第2中通路32Bの内径は、同一であり、それぞれの通路軸心も同一である。そのため、この中通路3Bを加工する場合、上流圧力調整弁1の調圧室11又は下流圧力調整弁2の弁室22に近接するボデー部材7の外壁面71から同一のドリル工具で孔加工することになるが、そのボデー部材7に形成された中通路用加工孔72を封止する封止部材9は、1つでよいことになる。ここでは、封止部材9は、下流圧力調整弁2の弁室22に近接するボデー部材7に形成されているが、上流圧力調整弁1の調圧室11に近接するボデー部材7に形成してもよい。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、第1実施形態及び第2実施形態に係る多段圧力調整弁10,20によれば、逆止弁4の出口部47と下流圧力調整弁2の調圧室21とを連通させる逆止弁出口通路51を備え、当該逆止弁出口通路51は、多段圧力調整弁10、20の出口端子6と下流圧力調整弁2の調圧室21とを連通させる出口端子通路61と同軸上に形成されているので、出口端子通路61を加工するときに合わせて、逆止弁出口通路51を同一の方向から簡単に加工することができる。そのため、それぞれの通路軸の複雑な加工を回避することができ、コスト低減に寄与することができる。
以上、詳細に説明したように、第1実施形態及び第2実施形態に係る多段圧力調整弁10,20によれば、逆止弁4の出口部47と下流圧力調整弁2の調圧室21とを連通させる逆止弁出口通路51を備え、当該逆止弁出口通路51は、多段圧力調整弁10、20の出口端子6と下流圧力調整弁2の調圧室21とを連通させる出口端子通路61と同軸上に形成されているので、出口端子通路61を加工するときに合わせて、逆止弁出口通路51を同一の方向から簡単に加工することができる。そのため、それぞれの通路軸の複雑な加工を回避することができ、コスト低減に寄与することができる。
また、逆止弁4の出口部47は、逆止弁出口通路51を介して下流圧力調整弁2の調圧室21と連通されているので、中通路3、3Bの燃料ガスGが既定値以上になり逆止弁4が作動しても、逆止弁4の出口部47から放出される燃料ガスGは、下流圧力調整弁2の調圧室21を経由して多段圧力調整弁10、20の出口端子6に供給される。そのため、燃料ガスGの無駄を低減することができる。
また、第1実施形態によれば、逆止弁4の入口部42と第3中通路33(中通路3の一部)とを連通させる逆止弁入口通路52を備え、当該逆止弁入口通路52は、その内径が第3中通路33の内径と同一に形成され、かつ、それぞれの通路軸心が同一に形成されているので、ボデー部材7の外壁面71から逆止弁入口通路52を加工するときに合わせて、第3中通路33を同一のドリル工具を用いて一度に加工することができる。また、ボデー部材7に対する逆止弁4の封止部材46によって、第3中通路33の封止部材を廃止することができる。そのため、それぞれの通路軸が別々となる複雑な加工を回避することができるとともに、封止部材を低減することができ、コスト低減に寄与することができる。その結果、中通路3に漏れ出た燃料ガスGの圧力によるシール不良及びシール部材の破損を、より簡単な構造で防止することができる。
また、第2実施形態によれば、中通路3B(31B、32B)は、上流圧力調整弁1の調圧室11と下流圧力調整弁2の弁室22との間で直線的に形成されているので、中通路3Bを一の方向から一度に加工することができる。この中通路3Bを加工する場合、上流圧力調整弁1の調圧室11又は下流圧力調整弁2の弁室22に近接するボデー部材7の外壁面71から孔加工することになるが、そのボデー部材7に形成された中通路用加工孔72を封止する封止部材9は、1つでよいことになる。そのため、中通路3Bや封止部材9の構造が簡素化され、コスト低減に寄与することができる。その結果、中通路3Bに漏れ出た燃料ガスGの圧力によるシール不良及びシール部材の破損を、より簡単な構造で防止することができる。
また、第1実施形態及び第2実施形態によれば、中通路3、3Bの加工用にボデー部材7に形成された中通路用加工孔72を封止する封止部材9を備え、当該封止部材9は、円筒状側壁に環状シール部91が嵌装された封止部92と、当該封止部92を押圧してボデー部材7に固定する固定部93とを、分割して備えるので、封止部92を中通路用加工孔72に挿入した上で、当該封止部92を固定部93によって押圧してボデー部材7に固定することができる。そのため、封止部92に嵌装された環状シール部91を回転させることなく、封止部材9をボデー部材7に固定することができる。その結果、封止部材9の環状シール部91の回転に伴う損傷、破損等を防止して、コスト低減に寄与することができる。
また、第1実施形態及び第2実施形態によれば、封止部92と固定部93とを分割する分割部の内、封止部92(一方)の分割部に係合凸部921が形成され、固定部93(他方)の分割部に係合凹部931が形成され、係合凸部921と係合凹部931とは、固定部93をボデー部材7に固定するとき互いに係合可能に形成されているので、封止部92を中通路用加工孔72に挿入した上で、当該封止部92を固定部93によって押圧してボデー部材7に固定する際、係合凸部921と係合凹部931とが係合されることによって、固定部93を封止部92に係合した状態でボデー部材7に固定することができる。そのため、封止部92と固定部93との相対位置を保持しつつ、固定部93をボデー部材7に簡単かつ正確に固定することができる。その結果、封止部材9の固定作業を簡素化しながら、環状シール部91の損傷、破損等を防止して、コスト低減に寄与することができる。
なお、上記実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することが可能なことは言うまでもない。例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、燃料電池システムに供給する燃料ガス(水素ガス)の圧力を段階的に減圧して所望の圧力に調整する多段圧力調整弁として具体化したが、CNG(圧縮天然ガス)を燃料とするフューエルエンジンシステムの多段圧力調整弁として具体化することもできる。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、上流圧力調整弁と下流圧力調整弁とを一つずつ備え、二段階で減圧する例であるが、更に圧力調整弁を追加して三以上の複数段階で減圧する例にも適用できる。
本発明は、燃料タンクから供給先へ供給する燃料ガスの圧力を多段階で減圧しながら所望の圧力に調整する多段圧力調整弁として利用することができる。
1 上流圧力調整弁
2 下流圧力調整弁
3、3B 中通路
4 逆止弁
6 出口端子
7 ボデー部材
8 入口端子
9 封部材
10 多段圧力調整弁
11 調圧室
20 多段圧力調整弁
22 弁室
31、31B 第1中通路
32、32B 第2中通路
33 第3中通路(中通路の一部)
42 入口部
47 出口部
51 逆止弁出口通路
52 逆止弁入口通路
61 出口端子通路
71 外壁面
72 中通路用加工孔
91 環状シール部
92 封止部(一方)
93 固定部(他方)
921 係合凸部
931 係合凹部
G 燃料ガス
2 下流圧力調整弁
3、3B 中通路
4 逆止弁
6 出口端子
7 ボデー部材
8 入口端子
9 封部材
10 多段圧力調整弁
11 調圧室
20 多段圧力調整弁
22 弁室
31、31B 第1中通路
32、32B 第2中通路
33 第3中通路(中通路の一部)
42 入口部
47 出口部
51 逆止弁出口通路
52 逆止弁入口通路
61 出口端子通路
71 外壁面
72 中通路用加工孔
91 環状シール部
92 封止部(一方)
93 固定部(他方)
921 係合凸部
931 係合凹部
G 燃料ガス
Claims (5)
- 上流に位置する上流圧力調整弁と、下流に位置する下流圧力調整弁と、前記上流圧力調整弁による減圧後であって前記下流圧力調整弁による減圧前の燃料ガスが通過する中通路と、当該中通路に接続された逆止弁とをボデー部材に備え、前記燃料ガスを多段階に減圧しながら所望の圧力に調整する多段圧力調整弁において、
前記逆止弁の出口部と前記下流圧力調整弁の調圧室とを連通させる逆止弁出口通路を備え、当該逆止弁出口通路は、前記多段圧力調整弁の出口端子と前記下流圧力調整弁の調圧室とを連通させる出口端子通路と同軸上に形成されていることを特徴とする多段圧力調整弁。 - 請求項1に記載された多段圧力調整弁において、
前記逆止弁の入口部と前記中通路の少なくとも一部とを連通させる逆止弁入口通路を備え、当該逆止弁入口通路は、その内径が前記中通路の一部の内径と同一に形成され、かつ、それぞれの通路軸心が同一に形成されていることを特徴とする多段圧力調整弁。 - 請求項1に記載された多段圧力調整弁において、
前記中通路は、前記上流圧力調整弁の調圧室と前記下流圧力調整弁の弁室との間で直線的に形成されていることを特徴とする多段圧力調整弁。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された多段圧力調整弁において、
前記中通路の加工用に前記ボデー部材に形成された中通路用加工孔を封止する封止部材を備え、当該封止部材は、円筒状側壁に環状シール部が嵌装された封止部と、当該封止部を押圧して前記ボデー部材に固定する固定部とを、分割して備えることを特徴とする多段圧力調整弁。 - 請求項4に記載された多段圧力調整弁において、
前記封止部と前記固定部とを分割する分割部の内、一方の分割部に係合凸部が形成され、他方の分割部に係合凹部が形成され、前記係合凸部と前記係合凹部とは、前記固定部を前記ボデー部材に固定するとき互いに係合可能に形成されていることを特徴とする多段圧力調整弁。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108061070A (zh) * | 2017-12-19 | 2018-05-22 | 宁波文泽机电技术开发有限公司 | 一种压力控制阀 |
JP2019185584A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 株式会社ジェイテクト | 減圧弁 |
CN114688324A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-07-01 | 浙江大学 | 一种具有流量调节与稳压功能的供氢组合阀 |
-
2015
- 2015-03-26 JP JP2015063745A patent/JP2016184258A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023179186A1 (zh) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | 浙江大学 | 一种具有流量调节与稳压功能的供氢组合阀 |
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