JP2016183921A - サーバコンピュータ、測位システム、測位方法およびプログラム - Google Patents

サーバコンピュータ、測位システム、測位方法およびプログラム Download PDF

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純平 小川
Junpei Ogawa
純平 小川
稲村 浩之
Hiroyuki Inamura
浩之 稲村
由樹 難波
Yoshiki Nanba
由樹 難波
正臣 吉川
Masaomi Yoshikawa
正臣 吉川
徹 高仲
Toru Takanaka
徹 高仲
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Abstract

【課題】GPSが利用できない環境において歩行体の位置を特定する測位精度を向上する。
【解決手段】サーバコンピュータ3は、記憶部32、端末間距離算出部34、第2位置推定部35、位置更新部36、移動方向更新部37を備える。端末間距離算出部34は端末から取得した通信情報に含まれる電波強度から端末間の相対距離を算出する。第2位置推定部35は端末間の相対距離と端末から取得した歩行情報から推定した各端末の位置を基に各端末の位置を推定する。位置更新部36は第2位置推定部35により推定された各端末の推定位置にて、記憶部の該当端末の推定位置を更新する。移動方向更新部37は更新された端末の推定位置の遷移から端末の移動方向を推定し、更新した該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する。
【選択図】図2

Description

本発明は、サーバコンピュータ、測位システム、測位方法およびプログラムに関する。
近年、屋根のある集会場やビルなどの建物内において人や動物、ロボットなどの歩行体の位置を測位するサービスが増加しつつあり、これに伴い屋内位置測位システムに注目が集まっている。
建物内では、GPSの電波を受信できないことから、通常、歩行体に装着された測位端末自体が起点からの動きを検出しつつ地図上の移動位置を特定する自律航法の技術が用いられる。
特開2012−088253号公報
従来の自律航法の技術では、起点からの移動距離が増す毎、または経過時間が増す毎に測位誤差が大きくなるという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、GPSが利用できない環境において歩行体の位置を特定する測位精度を向上することのできるサーバコンピュータ、測位システム、測位方法およびプログラムを提供することにある。
実施形態のサーバコンピュータは、歩行体の歩行運動に関する歩行情報を検出する端末が歩行体と共に通過する地図上の地点を測位基準の位置として設定しその基準位置を通過する端末と無線通信を行う無線基地局と通信網を介して接続されている。サーバコンピュータは、情報取得部、第1位置推定部、第2位置推定部、記憶部、端末間距離算出部、位置更新部、移動方向更新部を備える。情報取得部は無線基地局より、端末の歩行情報と端末の識別情報と端末の通過時刻と端末間で行った通信での電波強度を含む通信情報とを取得する。第1位置推定部は情報取得部により基準位置通過時と通過後に順次取得される端末毎の歩行情報を基に各端末の推定位置を算出する。記憶部は測位した各端末の推定位置をそれぞれの端末の識別情報に紐付けて記憶する。端末間距離算出部は情報取得部により取得された通信情報に含まれる電波強度から端末間の相対距離を算出する。第2位置推定部は端末間距離算出部により算出された端末間の相対距離と第1推定部により算出された各端末の推定位置とを基に各端末の位置を推定する。位置更新部は第2位置推定部により推定された各端末の推定位置にて、記憶部の該当端末の推定位置を更新する。移動方向更新部は位置更新部により更新された端末の推定位置の遷移から端末の移動方向を推定し、更新した該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する。
測位システムの一つの実施の形態を示す構成図である。 測位システムの機能構成の第1実施形態を示すブロック図である。 位置管理テーブルの一例を示す図である。 基準位置送信装置の動作(処理)を示すフローチャートである。 無線基地局の動作(処理)を示すフローチャートである。 端末の動作(処理)を示すフローチャートである。 サーバの動作(処理)を示すフローチャートである。 矢印方向に移動する端末111の無線通信可能なエリアに3台の端末が存在する場合の概略図である。 移動した端末111の移動方向を更新する動作を説明するための図である。 既存の手法における端末の推定誤差を示す図である。 本実施形態の端末の推定誤差を示す図である。 測位システムの機能構成の第2実施形態を示すブロック図である。 第2実施形態の動作(処理)を示すフローチャートである。 測位システムの機能構成の第3実施形態を示すブロック図である。 第3実施形態の動作(処理)を示すフローチャートである。 測位システムの機能構成の第4実施形態を示すブロック図である。 第4実施形態の動作(処理)を示すフローチャートである。 測位システムの機能構成の第5実施形態を示すブロック図である。 第5実施形態の動作(処理)を示すフローチャートである。 測位システムの機能構成の第6実施形態を示すブロック図である。 第6実施形態の動作(処理)を示すフローチャートである。 測位システムの機能構成の第7実施形態を示すブロック図である。 第7実施形態の動作(処理)を示すフローチャートである。 測位システムの機能構成の第8実施形態を示すブロック図である。 第8実施形態の動作(処理)を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は測位システムの構成を示す図、図2は測位システムの機能構成を示すブロック図図3は位置管理テーブルの一例を示す図である。
図1、2に示すように、この測位システムは、建屋の入口などに設置された基準位置送信装置1と、建屋内に設置された無線基地局2と、建屋の入口を通過して屋内に入り移動する複数の歩行体として歩行者101〜104がそれぞれ携行する自律航法による歩行者の位置測定用(測位用)の端末である歩行者端末111〜114(以下「端末111〜114」と称す)と、無線基地局2とローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信網4を介して接続されたサーバコンピュータとしてのサーバ3とを構える。
端末111〜114は歩行情報送信装置である。なおこの例では基準位置送信装置1と無線基地局2とを別体としたが、これらを一体とした装置、例えば基準局などとしてもよい。
すなわちこの測位システムは、各歩行者101〜104に装着された端末111〜114と、これら端末111〜114が通過する地図上の地点を測位基準の位置として設定しその基準位置(絶対座標)を通過する端末111〜114と無線通信する基準位置送信装置1と、端末111〜114から歩行情報を含む情報を受信する無線基地局2と、この無線基地局2と通信網4を介して接続され、端末111〜114から無線基地局2に受信された歩行情報を無線基地局2から取得するサーバ3とを備える。
基準位置送信装置1は、位置測位の基準となる基準位置(この装置が設置されている位置座標など)を記憶した記憶部51と、端末111〜114を受信対象として基準位置となる位置情報を局所的なエリアに送信し続ける通信部52とを備える。通信部52は、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)、無線LAN、RFID、NFC等の無線通信機能を有する。
通信部52で送信する情報としては、記憶部51に記憶されている絶対位置の情報以外に、基準位置送信装置1自体の識別情報である装置IDを送信し、サーバ3にて絶対位置と装置IDを対応づけた情報を保持(記憶)しておき、サーバ4にて基準位置情報を付与してもよい。
BLEは、近距離無線通信技術の一つであるBluetooth(登録商標)の拡張仕様の一つであり、極低電力での通信が可能である。無線LANの場合はおおよそ数十メートルの範囲が無線通信エリアとなる。基準位置とはこのシステムの測位基準(測位の起点)となる地図上の絶対位置(経度、緯度または平面上のx座標、y座標など)である。
無線基地局2は自身の局所的な無線通信エリア内に入って通信可能となった端末111〜114と通信する通信部21および制御部22を備える。
無線基地局2は基準位置を発信する機能と無線アクセスポイントとしての機能を有する。無線基地局2とは別に無線アクセスポイント用の無線通信装置を複数設置可能であれば、無線基地局2とは別の場所(歩行者111〜114が移動する範囲内の場所)に間隔をおいて設置してもよい。
通信部21は、例えばBLEや無線LAN等の無線通信機能を有しており、例えば数メートル〜数百メートル程度の無線通信エリアで端末111〜114と無線通信を行う。
制御部22は端末111〜114と通信することで端末111〜114が基準位置送信装置1の位置を通過した通過時刻を取得する。制御部22は通信部21を制御して基準位置送信装置1の位置を通過した歩行者101〜104が携行する端末111〜114の識別情報(端末ID)と通過時刻とを含む情報をサーバ3へ送信する。また制御部22は通信部21を制御して記憶部51より読み出した基準位置を端末111〜114へ無線送信する。
端末111〜114は、歩行情報計測部として歩行センサ11、制御部12、記憶部13、通信部14などを有する。
歩行センサ11は歩行運動に関係した歩行情報を測定(検出)する。歩行情報は例えば歩数、歩行方向(移動方向)などの情報である。歩数は歩幅をかけることで移動距離になるので移動距離としてもよい。歩行情報をサーバ3へ送信するときには、個々の端末の識別情報である端末ID、基準位置通過情報、時刻情報、他の端末と通信したときの電波強度などの通信情報も一緒に送信される。
通信部14は無線LANなどの、無線基地局2及び他の端末111〜114と無線通信する機能を有しており、各端末と無線通信により他の端末の端末IDや通信時の電波強度などの通信情報を取得する。
記憶部13は例えばメモリであり、歩行情報、時刻などが記憶される。この記憶部13には他の端末との無線通信により他の端末から得られた端末IDも記憶される。記憶部13には予めこの端末の識別情報として端末IDが記憶されている。
制御部12は他の端末との無線通信により他の端末の電波強度を検出し、検出した電波強度を端末ID毎に記憶部13に記憶する。
制御部12は時計機能を有しており、歩行センサ11により検出された歩行情報と時刻を対応付けて記憶部13に随時記憶し、所定のタイミング(例えば定期的な1分間隔や他の端末と通信したときや他の端末と近接したときなど)で、自身の端末IDに紐づけて歩行情報、時刻、他の端末IDおよび電波強度などと共に通信部14を通じて送信する。
図2に示すように、サーバ3は、情報取得部31、記憶部32、位置推定部33、端末間距離算出部34、第2位置推定部35、位置更新部36、移動方向更新部37などを備える。
情報取得部31は、例えばLANインターフェースなどの通信インターフェース(有線通信機能)を有しており、端末111〜114との無線通信で無線基地局2が得た端末111〜114の情報を、無線基地局2から受信して記憶部32に記憶すると共に、位置推定部33および端末間距離算出部34に渡す。
より詳細には、情報取得部31は、端末111〜114の歩行情報と歩行者端末IDと端末111〜114が基準位置を通過した情報(通過時刻など)と端末111〜114が他の端末111〜114と通信したときの電波強度などの通信情報を無線基地局2から受信し、記憶部42に記憶すると共に、位置推定部33および端末間距離算出部34に情報を渡す。
情報取得部31は、無線基地局2より、端末111〜114の歩行情報と端末111〜114の端末IDと端末111〜114が基準位置を通過した通過時刻と前記端末間で行った通信での電波強度を含む通信情報とを取得する情報取得部として機能する。情報取得部31の通信機能としては、有線通信機能以外に、例えば無線LAN、BLE、RFID、NFCなどの無線通信機能を備えてもよい。
記憶部32は位置登録領域と1次記憶領域とを有しており、1次記憶領域には各端末111〜114から随時取得される情報や各種計算のための情報が一時的に保持される。具体的には1次記憶領域には、各端末ID、端末111〜114の絶対位置、時刻、歩行情報などが記憶される。
また位置登録領域に、測位した各端末111〜114の推定位置がそれぞれの端末IDに紐付けて記憶される。
具体的に、位置登録領域には、図3に示すような位置管理テーブル32aが記憶されている。位置管理テーブル32aには、端末ID毎に端末の推定位置、時間(シーケンス)、推定移動方向、接近端末情報(端末ID、電界強度など)が関連付けられて記憶されている。
この位置管理テーブル32aには、位置や移動方向を推定する度に、レコード(行)が新たに設けられ、そのレコードに時刻と共に推定位置と推定移動方向が記憶され、近接端末が検出された場合は近接端末の情報が記憶される。推定移動方向は、北を0°とし、360°の範囲の角度で表し記憶される。
位置推定部33は、情報取得部31により基準位置通過時と通過後に順次取得される端末毎の歩行情報を基に各端末111〜114の地図上の位置(絶対位置)を算出する第1位置推定部として機能する。
端末間距離算出部34は、情報取得部31により各端末111〜114から取得された端末間通信による通信情報に含まれる電波強度から端末111〜114間の相対距離を算出する。
第2位置推定部35は、端末間距離算出部34により算出された複数の端末111〜114間の相対距離と位置推定部33により推定した各端末の推定位置(絶対位置)とを基に3点測量により各端末111〜114の位置を算出(推定)する。
位置更新部36は、予め設定されている判定条件(距離、時間、電界強度の閾値など)に従い記憶部32に記憶されている各端末111〜114の推定位置を更新するか否かを判定し、更新するものと判定した場合、第2位置推定部35により算出(推定)された推定位置にて、記憶部32の位置管理テーブル32aに記憶されている該当端末111〜114の推定位置を更新する。
移動方向更新部37は、位置更新部36により更新された端末111〜114の推定位置の遷移、つまり同端末の2点以上の時間的な位置の移り変わり(2回以上の更新履歴)から端末111〜114の移動方向を算出(推定)し、位置管理テーブル32aの該当端末の情報を更新、つまり更新した該当端末111〜114のレコードの推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する。
次に、この第1実施形態の測位システムの動作(処理)を説明する。まず図4のフローチャートを参照して基準位置送信装置1の動作(処理)を説明する。
基準位置送信装置1では、通信部52が、記憶部51から基準位置を読み出して(ステップS101)、一定時間間隔で送信する(ステップS102〜ステップS104)。
次に、図5のフローチャートを参照して無線基地局2の動作(処理)を説明する。
無線基地局2では、基準位置送信装置1の位置を歩行者101〜104が通過した後、端末111〜114が本基地局の無線通信エリアに入り、端末111〜114との通信が可能になると(ステップS111のYes)、通信部21は端末111〜114との通信により端末111〜114から情報を受信する(ステップS112)。
制御部22は通信部21を制御して端末111〜114から受信された情報をサーバ3へ送信させる(ステップS113)。
続いて、図6のフローチャートを参照して個々の端末111〜114の動作(処理)を説明する。
各端末、例えば端末111では、基準位置送信装置1の無線エリア内であって基準位置送信装置1と通信可能な場合に、制御部12は基準位置送信装置1から基準位置を受信して(図6のステップS201)、自端末の位置情報として時刻と共に記憶部13に記憶する。つまり制御部12は受信された基準位置を含む情報を記憶部13に記憶する(ステップS202)。
また制御部12は他の端末112〜114との通信が可能になったかどうかを常に監視している(ステップS203)。通信が可能かどうかの状況は電界強度の変化などで自端末から数メートルの範囲に他の端末が存在するか否かで検出する。
そして、他の端末、例えば端末112との通信が可能になった場合(ステップS203のYes)、通信が可能になった他の端末112から情報(端末ID)を取得して記憶部13に記憶する。つまり制御部12は通信した端末の端末IDを含む情報を記憶部13に記憶する(ステップS204)。
制御部12は歩行センサ11により歩行情報が検出されると(ステップS205)、検出された歩行情報を記憶部13に記憶する(ステップS206)。
このようにして記憶部13に情報を蓄積し、送信条件を満たした場合(ステップS207のYes)、記憶部13に記憶された情報(端末毎の歩行情報、自端末の端末ID、近接して得た他の端末ID、通過時刻など)を無線基地局2へ送信する(ステップS208)。
端末111〜114との無線通信により情報を受信した無線基地局2は端末111〜114の端末IDと共にその受信情報をサーバ3へ送る。
次に、図7のフローチャートを参照してサーバ3の動作を説明する。
図7に示すように、サーバ3では、例えば端末111の情報を、無線基地局2を通じて情報取得部31が取得すると(ステップS301のYes)、情報取得部31は取得した情報を記憶部32に記憶すると共に(ステップS302)、取得した情報を位置推定部33と端末間距離算出部34に渡す。
位置推定部33は、情報取得部31から渡された端末111の歩行情報と端末111から取得した基準位置送信装置1の基準位置と受信時刻などを含む基準位置通過情報とから、基準位置からの端末111の移動距離と移動方向を算出(推定)する(ステップS303)。この位置推定部33による位置推定の動作は自律航法による通常の位置推定動作(基準位置からの現在位置までの歩数、経過時間などから位置を推定)である。
続いて、位置推定部33は、算出(推定)した端末111の移動距離と移動方向とから端末111の位置を算出(推定)し(ステップS304)、算出(推定)した端末111の位置(推定位置)を記憶部32に一時記憶する。
端末間距離算出部34は、情報取得部31から渡された端末111の情報に他の端末との通信情報(端末ID、電界強度など)が含まれているか否かを判定し(ステップS305)、他の端末(例えば端末112、113)との通信情報が含まれていた場合(ステップS305のYes)、通信情報に含まれる端末間の電波強度を基に、この端末111と他の端末112、113との相対距離を算出し、算出した端末111、112、113間の相対距離を第2位置推定部35に渡す。
第2位置推定部35は、位置推定部33により推定された推定位置(絶対位置)と端末間距離算出34により算出された端末111、112、113間の相対距離とから3点測量により端末111、112、113の位置を算出(推定)する(ステップS306)。
位置更新部36は、端末111から得られた歩行情報(前回位置から自律航法での移動位置)と第2位置推定部35の算出結果(推定結果)の位置とを比較し互いの位置の差が予め設定された誤差範囲内か否かによって位置管理テーブル32aの該当端末111、112、113の推定位置を更新するか否かを判定する。誤差範囲内の場合は推定位置を更新せず、誤差範囲を超える場合は位置管理テーブル32aを更新するものと判定する。
この判定の結果、誤差範囲を超える推定位置の端末については位置管理テーブル32aを更新するものと判定する。この場合、位置更新部36は、第2位置推定部35により算出(推定)された端末111、112、113の推定位置にて、記憶部32の位置管理テーブル32aに該当端末111、112、113の端末IDの新たなレコードを追加して、求めた端末111、112、113の現在の推定位置を記憶する(ステップS307)。
移動方向更新部37は、位置更新部36にて更新された推定位置の更新履歴に2点以上の位置が存在するか否かを判定し、今回の更新位置を含む2点以上の位置(点)が存在する場合(ステップS308のYes)、今回更新した推定位置と前回の推定位置との2点の位置(点)から移動方向を算出(推定)し(ステップS309)、算出結果(推定結果)の推定移動方向を、記憶部32に記憶されている位置管理テーブル32aに追記、つまり位置管理テーブル32aに今回の推定位置を登録するために新たに設けたレコードに推定移動方向を追記する(ステップS310)。
ここで、図8乃至図11を参照して具体的な例を説明する。
歩行者101が携行する端末111と通信可能な他の端末が無線通信エリア内に存在しない場合は、サーバ3において、自律航法により得られた端末の情報を基に位置を推定することになるが、図8に示すように、端末111と通信可能な端末として、例えば端末112〜114などが3台存在する場合、サーバ3では、端末間距離算出部34が他の端末112〜114と通信した端末111の通信情報から端末111と各端末112〜114との端末間距離を算出し、第2位置推定部35が3点測量により端末111の位置を推定し、位置更新部36が位置管理テーブル32aの該当端末111のデータを更新する。なお端末111が他の端末112〜114と通信できない場合は再び自律航法により端末111の位置を推定する。
位置管理テーブル32aが更新されたとき、移動方向更新部37は、図9に示すように、他の端末112〜114との通信情報から測位した端末111の移動位置2点(推定地点A、B)から端末111の移動方向を推定し、位置管理テーブル32aの該当端末111のレコードの推定移動方向を補正する。
ここで、図10と図11を用いて従来の手法と本実施形態で端末の移動方向を推定した場合との違いを説明する。
既存の手法の場合、図10に示すように、位置の補正を行うものの移動方向については補正しないため、位置補正を行った地点93からさらに移動すると位置補正前の移動方向の累積誤差92を継承することになり、直ぐに位置推定精度が低下する。
これに対して、本実施形態では、図11に示すように、位置更新時に(位置補正した地点96で)移動方向を推定し補正してその時点で移動方向の累積誤差91をリセットするため、移動方向の推定精度を高めることができ、GPSの他に地磁気などを使用できない場合であっても端末の位置の推定を高精度に行うことができる。
このようにこの第1実施形態によれば、基準位置送信装置1の位置を通過した端末111〜114から無線基地局2を通じてサーバ3が得る情報(歩行情報、位置など)を位置管理テーブル32aで管理し、移動した端末111〜114の位置を推定する際に、端末111〜114間の通信により得られた通信情報を用いて端末111〜114の現在の位置を推定し、推定した位置の更新履歴(直近の端末の移動遷移)からその位置における端末の移動方向を推定し、位置管理テーブル32aで管理している端末111〜114の情報を更新することで、自律航法での累積誤差を少なくし、移動する端末111〜114の位置推定精度を高めることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。なおこの第2実施形態において第1実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図12に示すように、第2実施形態は、第1実施形態のサーバ3に経過時間算出部38を設ける。経過時間算出部38は端末111〜114から取得した歩行情報(歩幅、向き、時刻など)と端末111〜114が基準位置送信装置1から受信した基準位置送信装置1の設置位置(基準位置)とこの基準位置を端末111〜114が受信した時刻(基準位置通過情報)を基に、基準位置を通過(受信)した時点(位置、時刻)から現在の各端末111〜114が存在する位置に至るまでの経過時間を算出する。
すなわち、経過時間算出部38は端末111〜114の歩行情報と基準位置通過情報を用いて基準位置を通過(受信)してからの各端末111〜114の経過時間を算出しその旨を第2位置推定部35に通知する。
第2位置推定部35は各端末111〜114のうち、経過時間算出部38により算出された他の端末との通信情報が存在する端末の経過時間を比較し、比較の結果、経過時間が最も短い端末(端末111〜114のいずれか)を更新対象の端末として選定し、選定した端末(端末111〜114のいずれか)の通信情報を用いて当該端末(自他それぞれの端末)の位置を推定する。
位置更新部36は第2位置推定部35により推定された当該端末の推定位置にて、位置管理テーブル32aの端末の推定位置を更新する。
移動方向更新部37は同様に移動方向を推定し位置管理テーブル32aの該当端末の推定移動方向を更新する。
続いて、図13のフローチャートを参照してこの第2実施形態の動作を説明する。
この第2実施形態の場合、ステップS301〜S304の処理で端末の位置が推定される度に、第2位置推定部35は、端末111〜114間の通信情報の有無を判定する(ステップS305)。
ここで、例えば端末111の情報に他の端末(例えば端末112、113)の通信情報が存在した場合(ステップS305のYes)、経過時間算出部38は通信情報が存在した端末111〜113の歩行情報と基準位置通過情報を用いて基準位置を通過(受信)してからの各端末111〜113の経過時間を算出し(ステップS401)、その旨を第2位置推定部35に通知する。
第2位置推定部35は各端末111〜114のうち、経過時間算出部38により算出された他の端末との通信情報が存在する端末(例えば端末111〜113など)の経過時間を比較し、比較の結果、経過時間が最も短い端末(端末111〜113のいずれか)を推定元の端末として選定する(ステップS402)。
そして、選定した推定元の端末(経過時間が最も短い端末)の通信情報を用いて当該端末(推定元の端末と通信情報が存在する端末)の位置を推定する(ステップS306)。その後の処理(ステップS307〜S310)は第1実施形態と同様である。
このようにこの第2実施形態によれば、サーバ3に経過時間算出部38を設け、基準位置から移動した各端末111〜114のうち他の端末との通信情報が存在する端末111〜113の経過時間を算出し、端末間で通信した端末111〜113が存在した中で基準位置通過後の経過時間が最も短い端末(111〜113のいずれか)の位置を用いて更新対象の端末(端末111〜113)の位置を推定し移動方向を補正することで、自律航法による端末の測位誤差を修正して、屋内を移動する端末の位置および移動方向を高精度に推定することができる。
すなわち、自律航法では、基準位置を通過してからの経過時間が増加するほど雑音成分が多くなり測位誤差が増加するため、基準位置通過後の経過時間が少ない端末(例えば端末112など)を推定元の端末として端末の位置を推定しその推定位置を用いて位置管理テーブル32aに端末112との通信情報が存在する端末111や端末113の位置を推定しそれぞれの端末の移動履歴(位置管理テーブル32aにおける同端末の前回のレコードの推定位置と今回のレコードの推定位置)から移動方向を補正することで、端末111〜113の位置および移動方向を精度よく特定(捕捉)することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を説明する。なおこの第3実施形態において第1実施形態および第2実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図14に示すように、第3実施形態は、第1実施形態のサーバ3に移動距離算出部39を設ける。移動距離算出部39は各端末111〜114から取得した歩行情報(歩幅、向き、時刻など)と予め記憶されている基準位置を基に、基準位置送信装置1の位置(基準位置)を通過した時点(位置、時刻)から移動した現在の各端末111〜114の移動距離を算出する。
すなわち、移動距離算出部39は各端末111〜114の歩行情報を用いて基準位置から移動した各端末111〜114の移動距離を算出し、その旨を第2位置推定部35に通知する。
第2位置推定部35は移動距離算出部39により移動距離が算出された各端末111〜114のうち、他の端末との通信情報が存在する端末の移動距離を比較し、比較の結果、移動距離が最も短い端末(端末111〜114のいずれか)を更新対象の端末として選定し、選定した端末(端末111〜114のいずれか)の通信情報を用いて当該端末の位置を推定する。
位置更新部36は第2位置推定部35により推定された当該端末の推定位置にて、位置管理テーブル32aの端末の推定位置を更新する。
移動方向更新部37は同様に移動方向を推定し位置管理テーブル32aの該当端末の推定移動方向を更新する。
続いて、図15のフローチャートを参照してこの第3実施形態の動作を説明する。
この第3実施形態の場合、各端末111〜114の位置が推定される度に、第2位置推定部35は、端末111〜114間の通信情報の有無を判定する(ステップS305)。
ここで、例えば端末111の情報に他の端末(例えば端末112、113)の通信情報が存在した場合(ステップS305のYes)、移動距離算出部39は、通信情報が存在した端末111〜113の歩行情報を用いて基準位置を通過してからの各端末111〜113の移動距離を算出し(ステップS411)、その旨を第2位置推定部35に通知する。
第2位置推定部35は移動距離算出部39により移動距離が算出された各端末111〜114のうち、他の端末との通信情報が存在する端末(例えば端末111〜113など)の移動距離を比較し、比較の結果、移動距離が最も短い端末(端末111〜113のいずれか)を推定元の端末として選定する(ステップS412)。
そして、選定した推定元の端末(移動距離が最も短い端末)の通信情報を用いて当該端末(推定元の端末と通信情報が存在する端末)の位置を推定する(ステップS306)。その後の処理(ステップS307〜S310)は第1実施形態および第2実施形態と同様である。
このようにこの第3実施形態によれば、サーバ3に移動距離算出部39を設け、基準位置から移動した各端末111〜114のうち他の端末との通信情報が存在する端末111〜113の移動距離を算出し、端末間で通信した端末111〜113が存在した中で基準位置通過後の移動距離が最も短い端末(端末111〜113のいずれか)の位置を用いて更新対象の端末(端末111〜113)の位置を推定し移動方向を補正することで、自律航法による端末の測位誤差を修正して、屋内を移動する端末の位置および移動方向を高精度に推定することができる。
すなわち、自律航法では、基準位置を通過してからの移動距離が増加するほど雑音成分が多くなり測位誤差が増加するため、基準位置通過後の移動距離が少ない端末(例えば端末112など)を推定元の端末として端末の位置を推定しその推定位置を用いて位置管理テーブル32aに端末112との通信情報が存在する端末111や端末113の位置を推定しそれぞれの端末の移動履歴(位置管理テーブル32aにおける同端末の前回のレコードの推定位置と今回のレコードの推定位置)から移動方向を補正することで、端末111〜113の位置および移動方向を精度よく特定(捕捉)することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態を説明する。なおこの第4実施形態において第1乃至3実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図16に示すように、第4実施形態は、第2実施形態と第3実施形態を組み合わせたものであり、サーバ3に経過時間算出部38と移動距離算出部39を設けたものである。
経過時間算出部38は端末111〜114から取得した歩行情報(歩幅、向き、時刻など)と予め記憶部32に記憶されている基準位置を基に、基準位置を通過した時点(位置、時刻)から現在の各端末111〜114が存在する位置に至るまでの経過時間を計測(算出)し第2位置推定部35に通知する。
移動距離算出部39は各端末111〜114から取得した歩行情報(歩幅、向き、時刻など)と予め記憶部32に記憶されている基準位置を基に、基準位置を通過した時点(位置、時刻)から移動した現在の各端末111〜114の移動距離を算出し第2位置推定部35に通知する。
第2位置推定部35は端末の移動距離と経過時間を用いて推定元の端末として選定し選定した端末(端末111〜114のいずれか)の通信情報を用いて更新対象の端末の位置を推定する。
すなわち、第2位置推定部35は端末111〜114の移動距離および/または経過時間が予め設定した閾値以内の端末を位置の推定に用いる端末として選定し、選定した端末が他の端末から取得した通信情報を用いて各端末の位置を推定する。
より詳細には第2位置推定部35は各端末111〜114のうち、移動距離算出部39により移動距離が算出された他の端末との通信情報が存在する端末の移動距離を比較し、比較の結果、移動距離が短い端末(端末111〜114のいずれか)を推定元の端末として選定する。
なお移動距離が短い端末を選定する上で、移動距離の差が所定誤差範囲(数メートル以内)の端末が複数存在した場合、第2位置推定部35は経過時間算出部38により経過時間が算出された端末の中で上記移動距離が同等の端末の経過時間を比較して、経過時間が最も短い端末(端末111〜114のいずれか)を推定元の端末として選定し、選定した端末(端末111〜114のいずれか)の通信情報を用いて更新対象の端末の位置を推定する。
位置更新部36は第2位置推定部35により推定された端末の推定位置にて、記憶部32の位置管理テーブルを更新する。
続いて、図17のフローチャートを参照してこの第4実施形態の動作を説明する。
この第4実施形態の場合、各端末111〜114の推定位置が推定される度に、第2位置推定部35は、端末111〜114間の通信情報の有無を判定する(ステップS305)。
ここで、例えば端末111の情報に他の端末(例えば端末112、113)の通信情報が存在した場合(ステップS305のYes)、第2位置推定部35は移動距離算出部39と経過時間算出部38に各端末の移動距離と経過時間を算出するよう指示し移動距離と経過時間を算出させる(ステップS421)。
そして、第2位置推定部35は、計算により得られた移動距離と経過時間を用いて推定元の端末を選定し(ステップS422)、選定した端末(端末111〜114のいずれか)の通信情報を用いて更新対象の端末の位置を推定する(ステップS306)。その後の処理(ステップS307〜S310)は第1実施形態乃至第3実施形態と同様である。
具体的には、移動距離算出部39は通信情報が存在した端末111〜113の歩行情報を用いて基準位置を通過してからの各端末111〜113の移動距離を算出し、その旨を第2位置推定部35に通知する。また経過時間算出部38は通信情報が存在した端末111〜113の歩行情報を用いて基準位置を通過してからの各端末111〜113の経過時間を算出し、その旨を第2位置推定部35に通知する(ステップS421)。
第2位置推定部35は移動距離算出部39により移動距離が算出された各端末111〜114のうち、他の端末との通信情報が存在する端末(端末111〜113)の移動距離を比較し、比較の結果、移動距離が短い端末(端末111〜113のいずれか)を推定元の端末として選定し、選定した端末(端末111〜114のいずれか)の通信情報を用いて更新対象の端末の位置を推定する。
ここで、第2位置推定部35は、移動距離が短い端末を選定する上で、移動距離の差が所定誤差範囲(数メートル以内)の端末が複数存在した場合、経過時間算出部38により経過時間が算出された端末の中で上記移動距離が同等の端末の経過時間を比較して、経過時間が最も短い端末(端末111〜114のいずれか)を推定元の端末として選定し(ステップS422)、選定した端末(端末111〜114のいずれか)の通信情報を用いて更新対象の端末の位置を推定する(ステップS306)。
なお誤差範囲とは移動距離の1〜5%程度、端末が例えば100メートル移動した場合は1〜5メートル程度とする。この誤差範囲の値は一例であり、他の値であってもよい。
上記のように移動距離と経過時間を用いた推定元端末の選定動作の例は、移動距離を優先した一例であったが、この他、経過時間を優先するようにしてもよい。
このようにこの第4実施形態によれば、サーバ3に移動距離算出部39と経過時間算出部38を設け、移動中に複数の端末111、112、113が通信した場合、各端末111、112、113の移動距離と経過時間とを組み合わせて、より確かな情報を持つ推定元の端末を選定し端末の位置と移動方向を推定し位置管理テーブル32aを更新することで、端末111〜114の位置特定精度を向上することができる。
すなわち、自律航法では、基準位置から移動距離と経過時間が増加するほど測位誤差が増加するため、基準位置から移動距離と経過時間の少ない端末を選定してその位置に基づいて位置管理テーブル32aに既登録の端末の推定位置および推定移動方向を更新することで、記憶部32に登録および管理されている端末111、112、113の位置を精度良い方で更新し、測位誤差を少なくする方向に推定位置および推定移動方向を補正することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態を説明する。なおこの第5実施形態において第1乃至4実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図18に示すように、第5実施形態は、サーバ3に近接検知部41を設ける。近接検知部41は各端末111〜114から受信される各端末111〜114間の電波の電界強度(電波強度)、歩行情報、移動距離、算出(推定)した端末111〜114の位置などから、現在の端末の位置における端末111〜114どうしの近接を判定する。
例えば端末111が端末112と端末113と通信した場合、端末111は通信した端末112からの電波強度と、端末113からの電波強度とをそれぞれ検出し端末111の通信情報の一つとしてサーバ3へ送る。
端末間距離算出部34は、各端末の通信情報に含まれる電波強度を用いて、端末111〜113間の相対距離を算出する。近接検知部41は端末111から予め設定された所定の近接距離の範囲内に他の端末112、113が存在するかどうかによって、端末111〜113どうしの近接を検出(判定)する。
すなわち、近接検知部41は、端末間距離算出部34により算出された相対距離が予め設定した閾値以内のときに端末どうしが近接したものと判定する。
近接検知部41が、位置算出部34により算出された各端末111〜113の位置と電界強度から算出した端末111〜113間の距離に基づいて多数の端末111〜113の近接を検出した場合、位置更新部36は近接した端末111〜113の位置を更新対象として位置管理テーブル32aの情報を更新する。
なお多数の端末111〜113が近接する場合、電界強度の差だけでは近接判定し難いため、例えば端末111〜113に超音波センサや画像センサを取り付けておき、これらのセンサから得られる検知情報を利用してもよい。
続いて、図19のフローチャートを参照してこの第5実施形態の動作を説明する。
この第5実施形態の場合、各端末111〜114の推定位置が推定される度に、第2位置推定部35は、端末111〜114間の通信情報の有無を判定する(ステップS305)。
一方、端末間距離計算部34は、情報取得部31から得られた情報を用いて各端末間の距離を計算しているので(ステップS501)、例えば端末111の情報に他の端末(例えば端末112、113)の通信情報が存在した場合(ステップS305のYes)、近接検知部41は、端末間距離計算部34により計算された各端末間距離から端末どうしが近接しているか否かを判定(検出)する(ステップS502)。
ここで、近接検知部41が例えば端末111と端末112が所定の近接距離の範囲(例えば移動距離が100メートルの場合、近接距離の範囲は±2メートル〜±5メートル程度(例えば97メートル〜103メートルなど))内に存在すること、つまり端末どうしが近接していたものとする(ステップS502のYes)。
この場合、位置更新部36は近接検知部41により近接と判定された端末111、112の位置を更新対象の端末の位置として記憶部32の位置管理テーブル32aを更新、つまり位置管理テーブル32aに更新対象の端末が例えば端末111、112であれば各端末111、112の端末IDで新たなレコードを生成し、それぞれのレコードに推定位置を記憶する(ステップS3503)。
なお近接した端末111、112それぞれに位置推定部33により推定された推定位置で更新してもよく、端末111、112どうしの移動距離を比較して、例えば移動距離が最も短い端末を選定し、その選定した端末の位置で他の端末の位置を更新してもよい。
また近接検知部41により近接と判定されなかった場合(ステップS502のNo)、第2位置推定部35は他の端末との通信情報を用いて端末の位置を推定する(ステップS306)。
そして、位置更新部36は第2位置推定部35により推定された端末の推定位置を用いて、記憶部32の位置管理テーブル32aを更新、つまり位置管理テーブル32aに更新対象の端末が例えば端末111、112であれば各端末111、112の端末IDで新たなレコードを生成し、それぞれのレコードに推定位置を記憶する(ステップS307)。
端末111、112が近接した距離の範囲が±2メートル以内の場合は誤差範囲、つまり互いの移動距離がほぼ同じと判定し、推定元の端末の位置を、近接した端末の位置として更新する(ステップS503)。その後の処理(ステップS308〜S310)は第1実施形態乃至第4実施形態と同様である。
このようにこの第5実施形態によれば、サーバ3に近接検知部41を設け、この近接検知部41が、複数の端末111〜114の中から近接している端末を判定し、判定した接近端末を更新対象として位置管理テーブル32aを更新、つまり位置管理テーブル32aに該当端末の端末IDのレコードを生成して推定位置を記憶するので、通信関羽な端末が2台しかない場合であっても移動方向を推定することができ、移動方向の推定精度を向上することができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態を説明する。なおこの第6実施形態において第1乃至5実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図20に示すように、第6実施形態は、第5実施形態の構成のサーバ3に、さらに基準位置記憶部42を設けたものである。建物の入口に設置した基準位置送信装置1とは異なる位置に少なくとも一つ以上の基準位置送信装置が設置されている場合に、基準位置記憶部42には、各端末111〜114の最新の基準位置通過地点が記憶される。
近接検知部41にて他の端末の近接が検知された際に、位置更新部36が位置管理テーブル32aの推定位置の更新を行った後、移動方向更新部37は、位置更新部36が更新した推定位置と基準位置記憶部42に記憶されている最新の基準位置通過地点から端末の移動方向を推定し、位置管理テーブル32aの推定移動方向を更新する。
続いて、図21のフローチャートを参照してこの第6実施形態の動作を説明する。
この第6実施形態の場合、位置推定部33は、各端末111〜114の位置を推定する際に、端末111〜114から得られた通信情報に最新の基準位置通過地点の位置(最新の基準位置)が含まれていた場合、その基準位置通過地点の位置を基準位置記憶部42に記憶する(ステップS601)。
その後の処理(ステップS305〜S307)は第5実施形態と同様であり、推定位置が位置管理テーブル32aに記憶される(ステップS307)。
続いて、移動方向更新部37が推定移動方向を更新する際に、移動方向更新部37は、位置管理テーブル32aを参照して同端末について2点以上の更新履歴(端末の移動遷移)の有無を確認する(ステップS308のNo)。
この確認の結果、位置管理テーブル32aに同端末の2点以上の更新履歴が存在しない場合(ステップS308のNo)、移動方向更新部37は、更新された推定位置と基準位置記憶部42に記憶されている最新の基準位置通過地点の位置とから移動方向を推定する(ステップS602)。
確認の結果、位置管理テーブル32aに同端末の2点以上の更新履歴が存在した場合以降の処理(ステップS308のYes〜S310)は第5実施形態と同様である。
このようにこの第6実施形態によれば、各端末111〜114の最新の基準位置通過地点を基準位置記憶部42に記憶しておき、端末の位置を推定した後、同端末について2点以上の更新履歴(端末の移動遷移)が存在しない場合に、更新された推定位置と基準位置記憶部42に記憶されている最新の基準位置通過地点の位置とから移動方向を推定するので、測位誤差の少ない推定位置にて端末の移動方向を推定し補正することができる。
すなわち、通信可能な他の測位端末が1台しか存在しない場合でも移動方向を推定でき、移動方向の推定精度を向上することができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態を説明する。なおこの第7実施形態において第1乃至6実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図22に示すように、第7実施形態は、サーバ3に、距離算出部43を設け、移動方向の推定に使用される2点の位置間の距離(端末どうしの相対距離)を算出する。移動方向更新部37は距離算出部43により算出された距離が予め設定された閾値以内の場合に移動方向を更新する。
続いて、図23のフローチャートを参照してこの第7実施形態の動作を説明する。
端末の移動方向を算出する上で、端末の移動履歴において2点の位置が離れているほど、遮蔽物や通路の形状などの影響により移動方向の誤差が増加する。
そこで、この第7実施形態では、第6実施形態のように最新の基準位置通過地点を記憶せずに、今回測位した位置と前回測位した位置の2点間の距離が閾値よりも短い場合に移動方向を推定することで、移動方向を正当に更新する。
この第7実施形態の場合、ステップS301〜S305、ステップS501〜S503、ステップS306〜S307までの処理は第6実施形態と同じである。つまり位置更新部36により推定位置が更新されるまではおなじである。
その後、距離算出部43は、記憶部32の位置管理テーブル32aを参照して同端末について2点以上の更新履歴(端末が異なる位置に移動した遷移)の有無を確認する(ステップS308)。
この確認の結果、位置管理テーブル32aに同端末の2点以上の更新履歴が存在した場合(ステップS308のYes)、距離算出部43は今回更新した推定位置1点と直近の他の1点の2点について互いの間の相対距離を算出する(ステップS701)。
移動方向更新部37は、距離算出部43により算出された2点間の相対距離が予め設定された閾値以内か否かを判定する(ステップS702)。
この判定の結果、2点間の相対距離が予め設定された閾値以内であれば(ステップS702のYes)、移動方向更新部37は、更新された推定位置を含む複数の推定位置から移動方向を推定し(ステップS309)、推定した推定移動方向にて位置管理テーブル32aを更新、つまり位置管理テーブル32aの該当端末のレコードに推定移動方向を記憶する(ステップS310)。
また上記ステップS702の判定の結果、2点間の相対距離が閾値を超えていた場合、つまり相対距離が閾値以内でなければ(ステップS702のNo)、移動方向更新部37は、移動方向を推定せず、また移動方向の更新も行わない。
このようにこの第7実施形態によれば、距離算出部43を設け、ある端末に近接する端末の存在が多数検出された場合、距離算出部43が端末どうしの相対距離を算出し、移動方向更新部37が、算出された相対距離が一定以内の比較的に近い端末については移動方向を推定および更新し、それ以外の端末については移動方向の蓄積誤差が大きいものとして移動方向の推定も更新も行わないことで、システム全体として測位精度を向上することができる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態を説明する。なおこの第8実施形態において第1乃至7実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図24に示すように、第8実施形態は第4実施形態の応用例であり、第4実施形態の構成のサーバ3に、さらに更新判定部44を設ける。更新判定部44は経過時間算出部38と移動距離算出部39により算出された経過時間と移動距離と予め設定されている条件(閾値)とから端末111〜114の位置と移動方向の推定および更新を行うか否かを判定する。
続いて、図25のフローチャートを参照してこの第8実施形態の動作を説明する。
この第8実施形態の場合、ステップS301からS304、S421までの処理は同じであり、経過時間算出部38により基準位置を通過した時刻からの経過時間が算出され、移動距離算出部39により基準位置を通過した時点からの移動距離が算出される。
更新判定部44は経過時間算出部38により算出された経過時間と移動距離算出部39により算出された移動距離と予め設定されている条件(閾値)とを比較し、この比較結果に応じて端末111〜114の位置と移動方向の推定および更新を行うか否かを判定する(ステップS801)。
つまり更新判定部44は経過時間と移動距離と予め設定された条件に従って位置および移動方向を推定するか否かを判定する。
ここでは、経過時間と移動距離が予め設定されている閾値よりも大きいか否かを判定し、経過時間と移動距離が予め設定されている閾値よりも大きくない場合(ステップS801のNo)、更新判定部44は位置推定および更新のため第4実施形態で示したステップS305以後の処理を行う。
一方、経過時間と移動距離が予め設定されている閾値よりも大きい場合(ステップS801のYes)、更新判定部44は更新不要であるものと判定し、ステップS306以降の処理を行わない。
このようにこの第8実施形態によれば、サーバ3に更新判定部44を設け、更新判定部44が、端末毎に位置と移動方向について更新する必要があるか否かを判定し、更新する必要があると判定した場合だけ該当端末の位置と移動方向を推定および更新するので、システム全体の端末の位置と移動方向の推定精度を向上することができる。
このように上述した各実施形態によれば、歩行者101〜104に装着された端末111〜114が検出した歩行情報と受信した基準位置と通信情報と受信時刻とを無線基地局2を経由してサーバ3が取得し、サーバ3は取得した端末111〜114の通信情報から複数の端末111〜114間の距離を算出し、算出した端末111〜114間の距離と各端末111〜114から得られた歩行情報から推定した推定位置とを基に各端末111〜114の位置を推定し、推定した各端末111〜114の推定位置にて、記憶部32の位置管理テーブル32aの該当端末の推定位置を更新し、更新した各端末111〜114の推定位置の遷移から各端末111〜114の移動方向を推定して位置管理テーブル32aの該当端末の推定移動方向を更新することで、GPSの電波が受信できない環境において最低限の測位インフラ(基準位置送信装置1と無線基地局2とサーバ3と通信網4)を使用して歩行者101〜104(端末111〜114)の位置の測位精度を向上することができる。
すなわち、自律航法により歩行情報を無線送信する複数の端末111〜114間の通信情報を用いて端末の位置を推定し、その推定した端末の推定位置の遷移を基に端末の移動方向を推定し、既登録の端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶することで、GPSを利用せずに最低限の測位インフラを活用して、移動する端末111〜114の測位精度を向上することができる。
本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、例として示したものであり、この他の様々な形態で実施が可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の省略、置き換え、変更を行うことができる。
上記実施形態では、位置や移動方向の推定および更新するための構成要素(記憶部32、位置推定部33、端末間距離算出部34、第2位置推定部35、位置更新部36、移動方向更新部37など)をサーバ3に備えたが、これらの要素を各端末111〜114に備え、位置更新部36が端末内の記憶部32に記憶されている推定位置を更新してもよい。またサーバ3に記憶部32のみを配置し、各端末111〜114からサーバ3にアクセスして自身の端末(自端末)の推定位置および推定移動方向を更新するようにしてもよい。
また上記実施形態では、端末が歩行者(人)に携行される例について説明したが、この他、歩行体と共に移動するのであれば、歩行体は例えば多足歩行の動物(犬や猫)、ロボットなどであってもよく、それらに装着器具などで取り付けられた端末であってもよい。
また上記の実施の形態に示した各構成要素を、コンピュータのハードディスク装置などのストレージにインストールしたプログラムで実現してもよく、また上記プログラムを、コンピュータ読取可能な電子媒体:electronic mediaに記憶しておき、プログラムを電子媒体からコンピュータに読み取らせることで本発明の機能をコンピュータが実現するようにしてもよい。電子媒体としては、例えばCD−ROM等の記録媒体やフラッシュメモリ、リムーバブルメディア:Removable media等が含まれる。さらに、ネットワークを介して接続した異なるコンピュータに構成要素を分散して記憶し、各構成要素を機能させたコンピュータ間で通信することで実現してもよい。
101〜104…歩行者、111〜114…端末、1…基準位置送信装置(ゲート装置)、2…無線基地局、3…サーバ(サーバコンピュータ)、4…通信網、11…歩行センサ、12…制御部、13…記憶部、14…通信部、21…記憶部、22…制御部、31…情報取得部、32…記憶部、32a…位置管理テーブル、33…位置推定部、34…端末間距離算出部、35…第2位置推定部、36…位置更新部、37…移動方向更新部、38…経過時間算出部、39…移動距離算出部、41…近接検知部、42…基準位置記憶部、43…距離算出部、44…更新判定部、51…通信部、52…記憶部。

Claims (18)

  1. 歩行体の歩行運動に関する歩行情報を検出する端末が前記歩行体と共に通過する地図上の地点を測位基準の位置として設定しその基準位置を通過する前記端末と無線通信を行う無線基地局と通信網を介して接続されたサーバコンピュータにおいて、
    前記無線基地局より、前記端末の歩行情報と前記端末の識別情報と前記端末の基準位置通過情報と前記端末間で行った通信での電波強度を含む通信情報とを取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により基準位置通過時と通過後に順次取得される前記端末毎の歩行情報を基に各端末の推定位置を算出する第1位置推定部と、
    測位した前記各端末の推定位置をそれぞれの端末の識別情報に紐付けて記憶する記憶部と、
    前記情報取得部により取得された通信情報に含まれる電波強度から前記各端末間の相対距離を算出する端末間距離算出部と
    前記端末間距離算出部により算出された前記各端末間の相対距離と前記第1位置推定部により算出された各端末の推定位置とを基に前記各端末の位置を推定する第2位置推定部と、
    前記第2位置推定部により推定された前記各端末の推定位置にて、前記記憶部の該当端末の推定位置を更新する位置更新部と、
    前記位置更新部により更新された前記端末の推定位置の遷移から前記端末の移動方向を推定し、更新した該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する移動方向更新部と
    を具備するサーバコンピュータ。
  2. 前記端末の基準位置通過情報を用いて前記端末が前記基準位置を通過してから経過した経過時間を算出する経過時間算出部を備え、
    前記第2位置推定部は、
    前記経過時間算出部により算出された各端末の経過時間を比較し、通信情報の取得した端末のうち経過時間が短い端末の情報を用いて端末の位置を推定する請求項1記載のサーバコンピュータ。
  3. 前記端末の歩行情報を用いて前記基準位置から移動した移動距離を算出する移動距離算出部を備え、
    前記第2位置推定部は、
    前記移動距離算出部により算出された各端末の移動距離を比較し、通信情報を取得した端末のうち移動距離が短い端末の情報を用いて端末の位置を推定する請求項1記載のサーバコンピュータ。
  4. 前記端末の歩行情報を用いて前記基準位置から移動した移動距離を算出する移動距離算出部と、
    前記端末の基準位置通過情報を用いて前記端末が前記基準位置を通過してから経過した経過時間を算出する経過時間算出部とを備え、
    前記第2位置推定部は、
    前記端末の移動距離および/または経過時間が予め設定した閾値以内の端末を位置の推定に用いる端末として選定し、選定した端末が他の端末から取得した通信情報を用いて端末の位置を推定する請求項1記載のサーバコンピュータ。
  5. 前記端末間距離算出部により算出された相対距離が予め設定した閾値以内のときに端末どうしが近接したものと判定する近接検知部とを備え、
    前記位置更新部は、
    前記近接検知部により近接したものと判定された端末の推定位置にて前記記憶部の該当端末の推定位置を更新し、
    前記移動方向更新部は、
    前記近接検知部により近接したものと判定された端末の推定位置と前記記憶部の該当端末の推定位置の遷移履歴とから求めた推定移動方向を、前記記憶部の該当端末の推定位置に対応付けて記憶する請求項1記載のサーバコンピュータ。
  6. 前記端末の最新の基準位置通過地点を記憶する基準位置記憶部を備え、
    前記移動方向更新部は、
    前記近接検知部により端末の近接を検知した場合に、近接したものと判定した端末の推定位置と前記基準位置通過地点から推定移動方向を推定し、前記記憶部の該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する請求項5記載のサーバコンピュータ。
  7. 前記移動方向更新部の移動方向推定に使用される端末間の相対距離を算出する距離算出部を備え、
    前記移動方向更新部は、
    前記距離算出部により算出された前記端末間の相対距離が予め設定した閾値以内の場合に移動方向を推定し、前記記憶部の該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する請求項5記載のサーバコンピュータ。
  8. 前記端末の歩行情報を用いて前記基準位置からの移動距離を算出する移動距離算出部と、
    前記端末が前記基準位置を通過してから経過した経過時間を算出する経過時間算出部と、
    前記経過時間と前記移動距離を基に前記記憶部の各端末の推定位置と推定移動方向を更新するか否か判断する更新判定部とを備え、
    前記位置更新部は、
    前記更新判定部により更新するものと判定された場合、前記移動距離が予め設定した閾値以上の端末を更新対象の端末として前記記憶部の該当端末の推定位置を更新し、
    前記移動方向更新部は、
    前記更新判定部により更新するものと判定された場合、前記経過時間が予め設定した閾値以上の端末を更新対象の端末として前記記憶部の該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する請求項1記載のサーバコンピュータ。
  9. 歩行体に装着された端末と、この端末が通過する地図上の地点を測位基準の位置として設定しその基準位置を通過する前記端末と無線通信して前記端末から歩行情報を含む情報を受信する無線基地局と、前記無線基地局と通信網を介して接続され、前記端末から前記無線基地局に受信された歩行情報を前記無線基地局から取得するサーバコンピュータとを備える測位システムにおいて、
    前記端末が、
    歩行体の歩行運動に関する歩行情報を検出する歩行センサと、
    前記歩行センサにより検出された歩行情報と予め設定された前記端末の識別情報とを含む情報を送信する通信部とを備え、
    前記無線基地局が、
    前記基準位置を通過した前記端末との無線通信により前記端末から受信された情報を前記サーバコンピュータへ送信する通信部を備え、
    前記サーバコンピュータが、
    前記無線基地局より、前記端末の歩行情報と前記端末の識別情報と前記端末の通過時刻と前記端末間で行った通信での電波強度を含む通信情報とを取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により基準位置通過時と通過後に順次取得される前記端末毎の歩行情報を基に各端末の推定位置を算出する第1位置推定部と、
    測位した前記各端末の推定位置をそれぞれの端末の識別情報に紐付けて記憶する記憶部と、
    前記情報取得部により取得された通信情報に含まれる電波強度から前記各端末間の相対距離を算出する端末間距離算出部と
    前記端末間距離算出部により算出された前記各端末間の相対距離と前記第1位置推定部により算出された各端末の推定位置とを基に前記各端末の位置を推定する第2位置推定部と、
    前記第2位置推定部により推定された前記各端末の推定位置にて、前記記憶部の該当端末の推定位置を更新する位置更新部と、
    前記位置更新部により更新された前記端末の推定位置の遷移から前記端末の移動方向を推定し、更新した該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する移動方向更新部と
    を具備する測位システム。
  10. 前記端末の基準位置通過情報を用いて前記端末が前記基準位置を通過してから経過した経過時間を算出する経過時間算出部を備え、
    前記第2位置推定部は、
    前記経過時間算出部により算出された各端末の経過時間を比較し、通信情報の取得可能な端末のうち経過時間が短い端末の位置情報を用いて端末の位置を推定する請求項9記載の測位システム。
  11. 前記サーバコンピュータが、
    前記端末の歩行情報を用いて前記端末の前記基準位置を通過してからの移動距離を算出する移動距離算出部を備え、
    前記第2位置推定部は、
    前記経過時間算出部により算出された各端末の移動距離を比較し、通信情報の取得可能な端末のうち移動距離が短い端末の推定位置を用いて端末の位置を推定する請求項9記載の測位システム。
  12. 前記サーバコンピュータが、
    前記端末の歩行情報を用いて前記基準位置から移動した移動距離を算出する移動距離算出部と、
    前記端末が前記基準位置を通過してから経過した経過時間を算出する経過時間算出部とを備え、
    前記第2位置推定部は、
    前記端末の移動距離および/または経過時間が予め設定した閾値以内の端末を位置の推定に用いる端末として選定し、選定した端末が他の端末から取得した通信情報を用いて端末の位置を推定する請求項9記載の測位システム。
  13. 前記サーバコンピュータが、
    前記端末間距離算出部により算出された相対距離が予め設定した閾値以内のときに端末どうしが近接したものと判定する近接検知部とを備え、
    前記位置更新部は、
    前記近接検知部により近接したものと判定された端末の推定位置にて前記記憶部の該当端末の推定位置を更新し、
    前記移動方向更新部は、
    前記近接検知部により近接したものと判定された端末の推定位置と前記記憶部の該当端末の推定位置とから求めた推定移動方向を、前記記憶部の該当端末の推定位置に対応付けて記憶する請求項9記載の測位システム。
  14. 前記サーバコンピュータが、
    前記端末の最新の基準位置通過地点を記憶する基準位置記憶部を備え、
    前記移動方向更新部は、
    前記近接検知部により端末の近接が検知された場合に、近接したものと判定した端末の推定位置と前記基準位置通過地点から移動方向を推定して前記記憶部の該当端末の推定移動方向を更新する請求項13記載の測位システム。
  15. 前記サーバコンピュータが、
    前記移動方向更新部の移動方向推定に使用される端末間の相対距離を算出する距離算出部を備え、
    前記移動方向更新部は、
    前記距離算出部により算出された前記端末間の相対距離が予め設定した閾値以内の場合に移動方向を推定し、前記記憶部の該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する請求項9記載の測位システム。
  16. 前記サーバコンピュータが、
    前記端末の歩行情報を用いて前記基準位置からの移動距離を算出する移動距離算出部と、
    前記端末が前記基準位置を通過してから経過した経過時間を算出する経過時間算出部と、
    前記経過時間と移動距離により位置情報と移動方向を更新するか否か判断する更新判断部とを備え、
    前記位置更新部は、
    前記更新判定部により更新するものと判定された場合、前記移動距離が予め設定した閾値以上の端末を更新対象の端末として前記記憶部の該当端末の推定位置を更新し、
    前記移動方向更新部は、
    前記更新判定部により更新するものと判定された場合、前記経過時間が予め設定した閾値以上の端末を更新対象の端末として前記記憶部の該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する請求項9記載の測位システム。
  17. 歩行体の歩行運動に関する歩行情報を検出する端末が前記歩行体と共に通過する地図上の地点を測位基準の位置として設定しその基準位置を通過する前記端末と無線通信を行う無線基地局と通信網を介して接続されたサーバコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、
    前記サーバコンピュータを、
    前記無線基地局より、前記端末の歩行情報と前記端末の識別情報と前記端末の通過時刻と前記端末間で行った通信での電波強度を含む通信情報とを取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により基準位置通過時と通過後に順次取得される前記端末毎の歩行情報を基に各端末の推定位置を算出する第1位置推定部と、
    測位した前記各端末の推定位置をそれぞれの端末の識別情報に紐付けて記憶する記憶部と、
    前記情報取得部により取得された通信情報に含まれる電波強度から前記各端末間の相対距離を算出する端末間距離算出部と
    前記端末間距離算出部により算出された前記各端末間の相対距離と前記第1位置推定部により算出された各端末の推定位置とを基に前記各端末の位置を推定する第2位置推定部と、
    前記第2位置推定部により推定された前記各端末の推定位置にて、前記記憶部の該当端末の推定位置を更新する位置更新部と、
    前記位置更新部により更新された前記端末の推定位置の遷移から前記端末の移動方向を推定し、更新した該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する移動方向更新部として機能させるプログラム。
  18. 歩行体の歩行運動に関する歩行情報を検出する端末が前記歩行体と共に通過する地図上の地点を測位基準の位置として設定しその基準位置を通過する前記端末と無線通信を行う無線基地局と通信網を介して接続されたサーバコンピュータによる測位方法において、
    前記無線基地局より、前記端末の歩行情報と前記端末の識別情報と前記端末の通過時刻と前記端末間で行った通信での電波強度を含む通信情報とを前記サーバコンピュータが取得し、
    前記サーバコンピュータが、取得した基準位置通過時と通過後に順次取得される前記端末毎の歩行情報を基に各端末の推定位置を算出し、
    前記サーバコンピュータが、測位した前記各端末の推定位置をそれぞれの端末の識別情報に紐付けて記憶し、
    前記サーバコンピュータが前記各端末から取得した通信情報に含まれる電波強度から前記各端末間の相対距離を算出し、
    前記サーバコンピュータが算出した前記各端末間の相対距離と前記各端末の推定位置とを基に前記各端末の位置を推定し、
    前記サーバコンピュータが、推定した前記各端末の推定位置にて、記憶した該当端末の推定位置を更新し、
    前記サーバコンピュータが、更新した前記端末の推定位置の遷移から前記端末の移動方向を推定し、更新した該当端末の推定位置に推定移動方向を対応付けて記憶する測位方法。
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