JP2016183575A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再生処理を完了できずに無駄に消費される燃料を削減する。【解決手段】車両の排気ガス中に含まれる粒子状物質を除去するフィルタ部19に堆積した粒子状物質を、排気ガスを昇温することで燃焼させて、フィルタ部を再生する再生処理を遂行する車両制御装置100は、粒子状物質の堆積量に基づいて、再生処理の要否を判定する再生要否判定部110と、燃料噴射量を増量して排気ガスを昇温させ、再生処理を遂行する燃料制御部112と、車両の停止を予測する予測処理を遂行する車両停止予測部116と、再生処理が遂行されていないとき、再生要否判定部によって再生処理が必要と判定されると、予測処理の結果に基づいて、再生処理を開始するか否かを判定する再生実行判定部118と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の排気ガスのフィルタ部に堆積した粒子状物質を燃焼させて、フィルタ部を再生する車両制御装置に関する。
エンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM)を除去するため、車両の排気系に、GPF(Gasoline particulate filter)やDPF(Diesel particulate filter)といったフィルタ部が装着されることがある。このフィルタ部にPMが堆積すると、エンジンの燃料噴射量を増加させ、排気ガスを昇温して堆積したPMを燃焼させる再生処理が行われる。
しかし、市街地などで車両が頻繁に停止すると、エンジンの燃料噴射量を増加させたにも関わらず排気ガスが再生処理に必要な温度に至らなかったり、再生処理が完了する前に排気ガスの温度が低下したりして、燃料が無駄になってしまう。そこで、再生処理中、PMの燃焼開始温度に到達してからの経過時間と単位時間当たりのPMの燃焼量に基づいて、PMの燃焼が十分に進んでいないと判定されると、フィルタ部の再生処理を停止する技術が公開されている(例えば、特許文献1)。
特開2010−106691号公報
上述した特許文献1に記載されている制御では、再生処理を開始した後、再生処理の時間当たりの進捗が悪いときに、再生処理を停止させる。そのため、再生処理の停止までに噴射した燃料が無駄になってしまう場合があり、このような燃料消費を抑制する技術の開発が希求されている。
そこで、本発明は、再生処理を完了できずに無駄に消費される燃料を削減することができる車両制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の、車両の排気ガス中に含まれる粒子状物質を除去するフィルタ部に堆積した粒子状物質を、排気ガスを昇温することで燃焼させて、フィルタ部を再生する再生処理を遂行する車両制御装置は、粒子状物質の堆積量に基づいて、再生処理の要否を判定する再生要否判定部と、燃料噴射量を増量して排気ガスを昇温させ、再生処理を遂行する燃料制御部と、車両の停止を予測する予測処理を遂行する車両停止予測部と、再生処理が遂行されていないとき、再生要否判定部によって再生処理が必要と判定されると、予測処理の結果に基づいて、再生処理を開始するか否かを判定する再生実行判定部と、を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の、車両の排気ガス中に含まれる粒子状物質を除去するフィルタ部に堆積した粒子状物質を、排気ガスを昇温することで燃焼させて、フィルタ部を再生する再生処理を遂行する車両制御装置は、燃料噴射量を増量して排気ガスを昇温させて再生処理を遂行する燃料制御部と、車両の停止を予測する予測処理を遂行する車両停止予測部と、再生処理中、予測処理の結果に基づいて、再生処理を継続するか否かを判定する再生実行判定部と、を備えることを特徴とする。
再生実行判定部は、再生要否判定部によって再生処理が必要と判定され、予測処理の結果、再生処理が完了する時間である再生完了時間内に車両が停止すると判定されると、再生処理を開始しない、または、遂行中の再生処理を停止してもよい。
再生実行判定部は、再生要否判定部によって再生処理が必要と判定され、予測処理の結果、再生処理が完了する時間である再生完了時間内に車両が停止すると判定された場合、少なくとも排気ガスの温度を含むパラメータに基づいて、アイドル状態における再生処理の遂行可否を判定し、アイドル状態における再生処理を遂行しないと判定すると、再生処理を開始しない、または、遂行中の再生処理を停止してもよい。
本発明によれば、再生処理を完了できずに無駄に消費される燃料を削減することができる。
エンジンおよび車両制御装置の構成を示す概略図である。 再生処理の遂行期間を説明するための説明図である。 車両制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。 変形例におけるエンジンおよび車両制御装置の構成を示す概略図である。 変形例における車両制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、エンジン1および車両制御装置100の構成を示す概略図である。図1に示すように、エンジン1においては、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に設けられたシリンダヘッド3と、シリンダブロック2内で摺動可能にコネクティングロッド4に支持されたピストン5とが設けられる。そして、シリンダブロック2と、シリンダヘッド3と、ピストン5の上面とによって囲まれた空間が燃焼室6となる。
シリンダヘッド3には、吸気ポート7および排気ポート8が燃焼室6に連通するように設けられる。吸気ポート7と燃焼室6との間には、吸気弁9の先端が位置し、排気ポート8と燃焼室6との間には、排気弁10の先端が位置している。吸気弁9は、他端にカム11が当接されており、カム11が回転することにより、吸気ポート7と燃焼室6との間を開閉する。排気弁10は、他端にカム12が当接されており、カム12が回転することにより、排気ポート8と燃焼室6との間を開閉する。
また、シリンダヘッド3には、先端が燃焼室6内に位置するように点火プラグ13が設けられる。そして、所定のタイミングで点火プラグ13が点火され、燃焼室6内に流入した燃料を燃焼させる。
燃焼室6には燃料噴射装置14が設けられ、吸気ポート7の上流側には、吸気流路15が連通される。吸気流路15内には、スロットルバルブ16が設けられる。スロットルバルブ16は、不図示のアクチュエータにより駆動され開度が調整されることで、エンジン1の燃焼室6への吸気量を可変する。
また、排気ポート8の下流側には、排気マフラなどで形成される排気流路17が連通される。排気流路17内には、例えば、プラチナ、パラジウムなどの触媒で構成される触媒部18が設けられる。触媒部18は、排気ガス中に含まれる炭化水素、一酸化炭素を酸化し、窒素酸化物を還元することで、排気ガスを浄化する。
触媒部18の下流側には、例えば、セラミックやステンレスなどの多孔質体で構成されるフィルタ部19(GPF(Gasoline particulate filter))が設けられる。フィルタ部19は、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集し、排気ガスから粒子状物質を除去する。
圧力センサ20は、排気流路17のうち、触媒部18とフィルタ部19の間(フィルタ部19の上流側近傍)と、フィルタ部19の下流側近傍との圧力の差圧を測定して、差圧を示す信号を車両制御装置100に出力する。
撮像装置21は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子を含んで構成され、車両の前方を撮像し、モノクロ画像またはカラー画像を生成することができる。かかる撮像装置21は、2つ対になっており、車両の進行方向側においてそれぞれの光軸が略平行になるように、略水平方向に離隔して配置される。
車両制御装置(ECU:Engine Control Unit)100は、各種のプログラムが格納されたROM、ROMからプログラムを読み出して演算処理を行うCPU、処理領域としてのRAMを有するマイクロコンピュータで構成される。
また、車両制御装置100は、フィルタ部19における粒子状物質の堆積量が増えると、堆積した粒子状物質を燃焼させてフィルタ部19を再生する再生処理を遂行する。このとき、車両制御装置100は、再生要否判定部110、燃料制御部112、走行環境認識部114、車両停止予測部116、再生実行判定部118として機能する。
再生要否判定部110は、粒子状物質の堆積量に基づいて、再生処理の要否を判定する。ここで、粒子状物質の堆積量は、例えば、圧力センサ20からの信号に基づいて推定される。すなわち、再生要否判定部110は、圧力センサ20からの信号に基づき、フィルタ部19の上流側近傍と下流側近傍との差圧が予め設定された第1閾値を超えていると、再生処理が必要と判定する。
また、再生要否判定部110は、再生処理中、再生処理の完了条件を満たすか否かを判定する。例えば、再生要否判定部110は、圧力センサ20からの信号に基づき、フィルタ部19の上流側近傍と下流側近傍との差圧が、第1閾値よりも小さい、予め設定された第2閾値未満であると、粒子状物質が十分に燃焼され、再生処理の完了条件を満たすと判定する。
例えば、粒子状物質の堆積量が多くなり過ぎた場合、燃料噴射量を増量して粒子状物質を燃焼させると、フィルタ部19が高温になり過ぎてしまう。そのため、上記差圧の閾値として、第1閾値よりも大きい第3閾値が設定されており、第3閾値を超えると、再生要否判定部110は、再生処理が必要と判定せず、代わりに、整備工場などでの整備が必要である旨、警告灯などに報知させる。理解を容易とするため、以下では、差圧が第3閾値を超える場合の処理については説明を省略し、差圧が第3閾値以下であるときに遂行される再生処理について主に説明する。
燃料制御部112は、燃料噴射装置14を制御して燃料噴射タイミングおよび燃料噴射量を制御する。また、燃料制御部112は、再生実行判定部118から再生処理の開始の指示があると判定すると、燃料噴射装置14からの燃料噴射量をポスト噴射などにより増量させることで、排気ガス中に含まれる未燃の燃料を増量させる。そして、排気ガス中に含まれる未燃の燃料は、触媒部18で反応し、排気ガスを昇温させることから、フィルタ部19に堆積した粒子状物質が燃焼する。こうして再生処理が遂行される。
走行環境認識部114は、撮像装置21によって撮像された画像内における色情報や位置情報に基づいて車外の走行環境を認識する。ここで、走行環境は、車両の走行に伴った車両の前方における、道路の状態、道路の外側に位置する建物の状態、その道路を走行または横切る自動車の走行状態、歩行者等の移動状態等を含む、総合的な環境情報を示す。このような走行環境に基づいて、例えば、画像内の障害物等を特定し、障害物との衝突を回避したり、先行車両との相対距離(車間距離)を所定の距離に保ちつつ、先行車両に追従する、所謂、追従クルーズコントロールや、車両の速度を所定の目標速度に維持しながら走行する、所謂、定速クルーズコントロールを実現している。ここでは、かかる衝突回避処理、追従クルーズコントロール、および、定速クルーズコントロールなどに用いられている機能を利用して走行環境を認識する。
まず、走行環境認識部114は、2つの撮像装置21それぞれから画像データを取得し、2つの画像の一方から任意に抽出したブロック(例えば水平4画素×垂直4画素の配列)に対応するブロックを他方の画像から検索する、所謂パターンマッチングを用いて視差を導き出す。ここで、「水平」は、撮像した画像の画面横方向を示し、「垂直」は、撮像した画像の画面縦方向を示す。走行環境認識部114は、このようなブロック単位の視差導出処理を検出領域(例えば水平600画素×垂直180画素)に映し出されている全てのブロックについて行う。ここでは、ブロックを水平4画素×垂直4画素としているが、ブロック内の画素数は任意に設定することができる。
続いて、走行環境認識部114は、検出領域内のブロック毎の視差に基づいて、所謂ステレオ法を用いて、水平距離、高さおよび相対距離を含む3次元の位置情報を導出する。ここで、ステレオ法は、三角測量法を用いることで、ブロックの視差からそのブロックの撮像装置21に対する相対距離を導出する方法である。このとき、走行環境認識部114は、ブロックの相対距離と、ブロックと同相対距離にある道路表面上の点からブロックまでの検出領域上の距離とに基づいて、ブロックの道路表面からの高さを導出する。
次に、走行環境認識部114は、任意のブロックを基点として、そのブロックと、水平距離の差分、高さの差分および相対距離の差分が予め定められた範囲(例えば0.1m)内にあるブロックとを、同一の立体物に対応すると仮定してグループ化する。こうして、仮想的なブロック群である立体物が生成される。上記の範囲は実空間上の距離で表され、製造者や搭乗者によって任意の値に設定することができる。また、走行環境認識部114は、グループ化により新たに追加されたブロックに関しても、そのブロックを基点として、水平距離の差分、高さの差分および相対距離の差分が所定範囲内にあるブロックをさらにグループ化する。結果的に、同一の特定物と仮定可能なブロック全てがグループ化されることとなる。
続いて、走行環境認識部114は、グループ化した立体物が、予め定められた車両に相当する所定の条件を満たしていれば(例えば、立体物が道路上に位置し、立体物全体の大きさが特定物「車両」の大きさに相当すれば)、その立体物を特定物「車両」と特定する。そして、走行環境認識部114は、特定物「車両」のうち、自車両との位置関係および相対速度に基づいて自車両と進行方向が等しい車両を特定して先行車両とする。このように特定された先行車両は、衝突回避の対象となったり、追従クルーズコントロールにおいて、追従の対象となる。
また、走行環境認識部114は、立体物が、信号機に対応して予め定められた条件を満たしていれば(例えば、位置、大きさ、外径形状、発光部の色等が特定物「信号機」に相当すれば)、その立体物を特定物「信号機」と特定する。ここで特定された信号機は、点灯色が赤色のときに車両を自動停止させる制御などに用いられる。以上説明した、走行環境認識部114による特定物の特定処理は、特許第5580233号等、既存の様々な技術を採用することができるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
ところで、上述したフィルタ部19の再生処理では、粒子状物質が燃焼する温度以上まで排気ガスを昇温する必要があるが、市街地などで車両が頻繁に停止して排気ガスの温度が十分に昇温されないと、燃料消費量が増えるだけで再生処理が進まない。本実施形態では、このような非効率な再生処理を抑制(回避)するため、車両停止予測部116および再生実行判定部118が、以下の処理を行う。
車両停止予測部116は、走行環境認識部114によって特定された特定物に基づいて、車両の停止を予測する予測処理を遂行する。車両停止予測部116は、例えば、車両が走行する道路に対応する信号機の点灯色を特定し、信号機の点灯色が赤であると、車両が停止すると予測する。また、車両停止予測部116は、例えば、先行車両が停止しているとき、先行車両までの距離などから車両が停止すると予測する。
車両が停止すると予測される場合、車両停止予測部116は、例えば、車速と、上記の点灯色が赤色の信号機までの距離や、先行車両までの距離によって、例えば、信号機や先行車両までの距離を車速で除算することで、車両が停止するまでの時間を計算する。
再生実行判定部118は、再生処理が遂行されていないとき、車両停止予測部116による予測処理の結果に基づいて、再生処理を開始するか否かを判定する。詳細には、再生実行判定部118は、車両停止予測部116によって車両が停止すると予測されると、再生処理を開始するか否かを判定する。
また、再生実行判定部118は、再生処理が既に開始されている場合(再生処理中)、予測処理の結果に基づいて、再生処理を継続するか否かを判定する。詳細には、再生実行判定部118は、車両停止予測部116によって車両が停止すると予測されると、再生処理を継続するか否かを判定する。
かかる再生処理の実行契機となる諸条件としては、車両停止予測部116の予測処理の結果の他にも設定することができるが、ここでは、理解を容易とするため、再生処理の開始や継続を決定する他の諸条件については、説明を省略する。
図2は、再生処理の遂行期間を説明するための説明図である。図2において、横軸は時間を示し、縦軸は、車速および再生処理の状態(再生処理が遂行されているか停止しているか)を示す。
図2では、粒子状物質の堆積量が多くなり、再生要否判定部110が、再生処理が必要であると判定した場合を例に挙げる。図2(a)に示す比較例では、車両が発進した後、再生要否判定部110によって再生処理が必要と判定されると、車速や経過時間などの諸条件を契機に、再生処理が開始される(時刻ta)。しかし、短時間で車両が停止すると、再生処理を終了することとなり(時刻tb)、排気ガスが十分に昇温されずに燃料が消費されてしまう。
一方、本実施形態では、再生要否判定部110によって再生処理が必要と判定され、上記の諸条件を満たしても、車両停止予測部116が、第1時間(再生完了時間)内に車両が停止すると予測すると、再生実行判定部118は、図2(b)に示すように、再生処理を開始させない。そのため、燃料が噴射されるはずだった時刻taから時刻tbの期間分の燃料消費が抑制される(図2(b)中、ハッチングで示す)。ここで、第1時間は、例えば、再生処理の開始から完了までにかかる時間であって、予め設定された固定値でもよいし、粒子状物質の堆積量(圧力センサ20の出力)や排気ガスの温度に応じて可変的に設定されてもよい。
また、図2(c)に示すように、再生実行判定部118が、一旦、再生処理を遂行すると判定し再生処理を開始した後であっても、車両停止予測部116が第2時間(再生完了時間)内に車両が停止すると予測すると、再生実行判定部118は、遂行中の再生処理を停止させる。そのため、燃料が噴射されるはずだった時刻tcから時刻tdの期間分の燃料消費が抑制される(図2(c)中、ハッチングで示す)。
ここで、第2時間は、遂行中の再生処理の完了までにかかる時間であって、予め設定された固定値でもよいし、再生処理の開始からの経過時間を計時し、上記の第1時間(再生処理の開始から完了までにかかる時間)から経過時間を減算した差分値としてもよい。また、第2時間は、粒子状物質の堆積量や排気ガスの温度に応じて可変的に設定されてもよい。さらに、第2時間を決定するパラメータとして、フィルタ部19の温度、外気温、エンジン1の冷却水温度を用いてもよい。フィルタ部19の温度は、例えば、排気ガスの温度、燃料噴射量、車体温度などから推定される。
図3は、車両制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。図3に示す処理は、所定周期で繰り返し実行される。図3に示すように、再生要否判定部110は、再生処理が遂行中であるか否かを判定する(S200)。再生処理が遂行中でない場合(S200におけるNO)、再生要否判定部110は、圧力センサ20からの信号に基づいて、再生処理が必要であるか否かを判定する(S202)。再生処理が必要でない場合(S202におけるNO)、当該車両制御処理を終了する。
再生処理が必要である場合(S202におけるYES)、車両停止予測部116は、車両の停止を予測する予測処理を遂行する(S204)。予測処理の結果、第1時間内に車両が停止すると判定されると(S206におけるYES)、当該車両制御処理を終了する。また、第1時間内に車両が停止しないと判定されると(S206におけるNO)、再生実行判定部118は、燃料制御部112に燃料噴射量を増量させて、再生処理を開始させ(S208)、当該車両制御処理を終了する。
また、再生処理遂行中判定処理S200において、再生処理が遂行中であると判定されると(S200におけるYES)、再生要否判定部110は、圧力センサ20からの信号に基づいて、再生処理の完了条件を満たすか否かを判定する(S210)。再生処理の完了条件を満たす場合(S210におけるYES)、燃料制御部112に燃料噴射量の増量を停止させて、再生処理を停止させ、(S212)当該車両制御処理を終了する。
完了条件判定処理S210において、終了条件を満たさないと判定されると(S210におけるNO)、車両停止予測部116は、車両の停止を予測する予測処理を遂行する(S214)。予測処理の結果、第2時間内に車両が停止すると判定されると(S216におけるYES)、再生処理停止処理S212に処理を移して再生処理を停止させる。また、第2時間内に車両が停止しないと判定されると(S216におけるNO)、当該車両制御処理を終了する。その結果、再生処理は継続される。
上述したように、再生処理が遂行されていないとき、再生実行判定部118は、再生要否判定部110の判定結果に加え、車両停止予測部116の予測処理の結果に基づいて、再生処理を開始するか否かを判定するため、非効率な再生処理の遂行を回避し、燃料消費を抑制することが可能となる。
また、再生処理中、再生実行判定部118は、車両停止予測部116の予測処理の結果に基づいて、再生処理を継続するか否かを判定するため、非効率な再生処理の継続時間を短縮し、燃料消費を抑制することが可能となる。
また、再生実行判定部118は、予測処理の結果、再生完了時間(第1時間、第2時間)内に車両が停止すると判定されると、再生処理を開始しない、または、遂行中の再生処理を停止する。そのため、非効率な再生処理となる場合を精度よく判定することが可能となる。
(変形例)
上述した実施形態の車両制御装置100では、再生実行判定部118が、再生完了時間内に車両が停止するか否かによって、再生処理の開始や継続を判定する構成を例に挙げて説明した。変形例においては、再生処理の開始や継続を、上述した実施形態とは異なる条件によって判定する場合について説明する。
図4は、変形例におけるエンジン31の構成を示す概略図である。上述したエンジン1と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、車両制御装置300の再生実行判定部318について詳述する。
例えば、車両が停止してアイドル状態となると、排気ガスの昇温は、車両の走行中よりも非効率となり、昇温に要する燃料も多くなる。それでも、停止前までのエンジン負荷が継続的に大きく、排気ガスやフィルタ部19の温度がすでに高温となっていたり、再生処理が完了間際である場合などには、アイドル状態で再生処理を遂行する方が望ましい場合がある。
そこで、再生処理が遂行されていないとき、再生実行判定部318は、再生要否判定部110によって再生処理が必要と判定され、予測処理の結果、第1時間内に車両が停止すると判定されると、アイドル状態における再生処理の遂行可否を判定し、アイドル状態における再生処理を遂行しないと判定すると、再生処理を開始しない。
そのため、アイドル状態で再生処理を継続すると非効率となる場合と、アイドル状態で再生処理を継続して完了する方が望ましい場合とを精度よく判定し、非効率な再生処理の遂行を回避することが可能となる。
また、再生処理中、再生実行判定部318は、予測処理の結果、第2時間内に車両が停止すると判定されると、アイドル状態における再生処理の遂行可否を判定し、アイドル状態における再生処理を遂行しないと判定すると、遂行中の再生処理を停止する。
そのため、アイドル状態で再生処理を継続すると非効率となる場合と、アイドル状態で再生処理を継続して完了する方が望ましい場合とを精度よく判定し、非効率な再生処理の遂行時間を短縮することが可能となる。
ここで、再生実行判定部318は、アイドル状態における再生処理の遂行可否を、少なくとも排気ガスの温度を含むパラメータから判定する。その他のパラメータとしては、例えば、粒子状物質の堆積量、フィルタ部19の温度、外気温、エンジン31の冷却水温度などが挙げられる。さらに、再生実行判定部318は、車両停止時における再生処理の完了までに不足する不足時間を導出し、不足時間に基づいてアイドル状態における再生処理の遂行可否を判定してもよい。
図5は、変形例における車両制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、上述した実施形態と実質的に等しい処理ステップについては、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、車両停止予測処理S204の結果、第1時間内に車両が停止しないと判定されると(S206におけるNO)、再生処理開始処理S208に処理を移す。第1時間内に車両が停止すると判定されると(S206におけるYES)、再生実行判定部318は、アイドル状態における再生処理の遂行を判定する(S306)。アイドル状態における再生処理を遂行すると判定されると(S306におけるYES)、再生処理開始処理S208に処理を移す。アイドル状態における再生処理を遂行しないと判定されると(S306におけるNO)、当該車両制御処理を終了する。
また、車両停止予測処理S214の結果、第2時間内に車両が停止しないと判定されると(S216におけるNO)、当該車両制御処理を終了する。第2時間内に車両が停止すると判定されると(S216におけるYES)、再生実行判定部318は、アイドル状態における再生処理の遂行を判定する(S316)。アイドル状態における再生処理を遂行しないと判定されると(S316におけるNO)、再生処理停止処理S212に処理を移す。アイドル状態における再生処理を遂行すると判定されると(S316におけるYES)、当該車両制御処理を終了する。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態および変形例では、エンジン1として直噴エンジンを例に挙げたが、ポート噴射式のエンジンであってもよいし、直噴とポート噴射の双方を行うエンジンであってもよい。また、ガソリンエンジンに限られるものではなく、ディーゼルエンジンであってもよい。ディーゼルエンジンの場合には、GPFに代えてDPF(Diesel particulate filter)を用いる。また、車両停止予測部116は、走行環境認識部114によって特定された特定物「信号機」、「先行車両」に基づいて、車両の停止を予測する場合について説明した。しかし、車両停止予測部116は、例えば、特定物として特定されたパーキングの看板および車両の減速によって、車両の停止を予測してもよい。さらに、車両停止予測部116は、例えば、カーナビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が停止すると推定される場所(パーキングなど)に車両が近接して減速すると、車両が停止すると判定してもよい。
また、上述した実施形態では、再生実行判定部118は、再生要否判定部110によって再生処理が必要と判定され、予測処理の結果、再生完了時間内に車両が停止すると判定されると、再生処理を開始しない、または、遂行中の再生処理を停止する場合について説明した。しかし、再生完了時間が設定されたり導出されたりせずに、予測処理の結果、車両が停止すると予測されると、再生実行判定部118が、再生処理を開始しない、または、遂行中の再生処理を停止すると判定してもよい。
なお、本明細書の車両制御方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、車両の排気ガスのフィルタ部に堆積した粒子状物質を燃焼させて、フィルタ部を再生する再生処理を遂行する車両制御装置に利用できる。
19 フィルタ部
100、300 車両制御装置
110 再生要否判定部
112 燃料制御部
116 車両停止予測部
118、318 再生実行判定部

Claims (4)

  1. 車両の排気ガス中に含まれる粒子状物質を除去するフィルタ部に堆積した該粒子状物質を、排気ガスを昇温することで燃焼させて、該フィルタ部を再生する再生処理を遂行する車両制御装置であって、
    前記粒子状物質の堆積量に基づいて、前記再生処理の要否を判定する再生要否判定部と、
    燃料噴射量を増量して排気ガスを昇温させ、前記再生処理を遂行する燃料制御部と、
    前記車両の停止を予測する予測処理を遂行する車両停止予測部と、
    前記再生処理が遂行されていないとき、前記再生要否判定部によって該再生処理が必要と判定されると、前記予測処理の結果に基づいて、該再生処理を開始するか否かを判定する再生実行判定部と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 車両の排気ガス中に含まれる粒子状物質を除去するフィルタ部に堆積した該粒子状物質を、排気ガスを昇温することで燃焼させて、該フィルタ部を再生する再生処理を遂行する車両制御装置であって、
    燃料噴射量を増量して排気ガスを昇温させて前記再生処理を遂行する燃料制御部と、
    前記車両の停止を予測する予測処理を遂行する車両停止予測部と、
    前記再生処理中、前記予測処理の結果に基づいて、該再生処理を継続するか否かを判定する再生実行判定部と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  3. 前記再生実行判定部は、前記再生要否判定部によって前記再生処理が必要と判定され、前記予測処理の結果、再生処理が完了する時間である再生完了時間内に前記車両が停止すると判定されると、該再生処理を開始しない、または、遂行中の該再生処理を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記再生実行判定部は、前記再生要否判定部によって前記再生処理が必要と判定され、前記予測処理の結果、再生処理が完了する時間である再生完了時間内に前記車両が停止すると判定された場合、少なくとも排気ガスの温度を含むパラメータに基づいて、アイドル状態における該再生処理の遂行可否を判定し、該アイドル状態における該再生処理を遂行しないと判定すると、該再生処理を開始しない、または、遂行中の該再生処理を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
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