JP2016182646A - 自動レンズ供給装置 - Google Patents

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Atsumi Sakai
篤美 酒井
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Abstract

【課題】手動式のレンズ加工機に簡単に後付けしてレンズ交換を自動化できる自動レンズ供給装置を提供すること。
【解決手段】自動レンズ供給装置5は、レンズ加工機の機体に取り付けて使用される。搬送テーブル10をスライド機構7によって幅方向xに移動させ、第1、第2アーム21、22によって搬送テーブル10を旋回移動させて第1位置に移動させ、第1位置から、レンズ加工機のレンズ加工保持軸とレンズ加工工具の間の第2位置に、搬送テーブル10を水平移動させ、第2位置からレンズ交換位置に、搬送テーブル10を垂直移動させ、レンズ交換位置において、搬送テーブル10の供給側搬送容器11および収納側搬送容器12と、レンズ加工保持軸との間で、レンズの供給、収納を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、手動でレンズ交換を行うレンズ加工機に取り付けて使用する自動レンズ供給装置に関する。
レンズの自動加工装置としては、例えば、本願出願人により提案されているワーク搬送装置がある(特許文献1)。このワーク搬送装置は、レンズ供給用の第1の搬送容器と、レンズ脱却用の第2の搬送容器と、これらの容器を同心円上を旋回可能に支持している搬送テーブルと、この搬送テーブルを旋回させるテーブル支持アームと、テーブル支持アームを直線移動させるアーム支持台とを有している。
ワーク搬送装置においては、第1あるいは第2の搬送容器を、レンズ加工機のレンズ加工保持軸の真下へ移動させ、レンズ加工機の側に配置されているサーボモータ等を備えた上下位置決め機構によって、レンズ加工保持軸を搬送容器の待機位置まで下降させて位置決めし、加工前のレンズを搬送容器から受け取り、あるいは、加工後のレンズを搬送容器に引き渡すようにしている。この構成のワーク搬送装置を用いれば、レンズ加工機との間で短時間でレンズの受け渡しが可能である。
特開2009−45708号公報
ここで、レンズの交換を手動により行う低価格の手動式のレンズ加工機においては、一般的に、レンズ加工保持軸の上下位置決め機構が備わっておらず、レンズ加工保持軸は、単純にレンズ交換位置とレンズ加工位置の間で移動するだけである。
手動式のレンズ加工機では、作業者が、レンズ加工保持軸の下端部のレンズ保持部に、真空吸着によって加工対象のレンズを保持させる。その後、レンズ加工保持軸をレンズ加工皿まで降下させ、レンズ加工皿によってレンズの加工を行う。レンズ加工完了後は、レンズ加工保持軸は真空吸着によって加工後のレンズをレンズ加工皿から引き取り、レンズ交換位置まで上昇する。作業者は、レンズ交換位置まで上昇して停止したレンズ加工保持軸から加工後のレンズを取り外して収納(回収)する。
手動式のレンズ加工機における作業者の行うレンズの供給および収納の作業を、例えば、上記構成のワーク搬送装置によって自動で行わせる場合には、当該ワーク搬送装置のテーブル支持台に、上下移動テーブルを付加する必要がある。このため、既存の手動式のレンズ加工機に後付けで使用するには適していない。
また、上記構成のワーク搬送装置は、レンズ加工保持軸毎に1台のワーク搬送装置を設置する必要がある。多軸の既存の手動式のレンズ加工機に後付けで使用する場合には、上下位置決め機構を各軸に付設すると共にワーク搬送装置を各軸に付設する必要がある。このために、多軸の場合には、設置コストが大幅に増加してしまう。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、手動でレンズ交換を行う手動式のレンズ加工機、特に多軸のレンズ加工機に簡単に後付けして、レンズ交換を自動で行わせることので
きる自動レンズ供給装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、手動でレンズ交換を行うレンズ加工機に取り付けて使用する自動レンズ供給装置であって、
前記レンズ加工機の機体に取り付ける取り付け用架台と、
前記取り付け用架台に搭載され、前記レンズ加工機の幅方向にアーム支持台をスライドさせるスライド機構と、
前記アーム支持台に対して前記幅方向に延びる第1旋回軸線を中心として前記レンズ加工機の上下方向に旋回可能に搭載した第1アームを旋回させる第1アーム旋回機構と、
前記第1アームに対して第1旋回軸線に平行な第2旋回軸線を中心として前記上下方向に旋回可能に搭載した第2アームを旋回させる第2アーム旋回機構と、
前記第2アームに対して第1旋回軸線に平行な第3旋回軸線を中心として前記上下方向に旋回可能に搭載した搬送テーブルを前記レンズ加工機の前後方向に延びる水平な姿勢に保持するテーブル水平保持機構と、
前記搬送テーブルに搭載された供給側搬送容器および収納側搬送容器と、
前記スライド機構、前記第1、第2アーム旋回機構および前記テーブル水平保持機構を制御する制御部と、
を有していることを特徴としている。
本発明の自動レンズ供給装置では、供給側および収納側搬送容器が搭載された搬送テーブルを、幅方向への移動が可能な直動テーブルであるスライド機構に搭載した垂直動作多関節ロボットアーム(第1、第2アーム)の先端に取り付けて、レンズの自動交換のための搬送作業を行う。
ここで、本発明の自動レンズ供給装置の制御部は、
前記テーブル水平保持機構を駆動して前記搬送テーブルを水平姿勢に保持する水平保持制御部、
前記スライド機構を駆動して、前記搬送テーブルを前記レンズ加工機のレンズ交換位置に対峙する待機位置までスライドさせるスライド制御部、
前記第1、第2アーム旋回機構を駆動して、前記待機位置から、前記レンズ加工機のレンズ交換位置の真下に水平移動させることが可能な第1位置に、前記搬送テーブルを旋回移動させる旋回移動制御部、
前記第1、第2アーム旋回機構を駆動して、前記第1位置から前記レンズ交換位置の真下の第2位置に、前記搬送テーブルを前記前後方向に水平移動させる水平移動制御部、および、
前記第1、第2アーム旋回機構を駆動して、前記第2位置から前記レンズ交換位置に、前記搬送テーブルを前記上下方向に垂直移動させる垂直移動制御部
を備えている。
レンズの供給収納動作においては、レンズ加工機におけるレンズ加工工具とレンズ加工保持軸の間の第2位置からレンズ加工機の前方に後退した第1位置に、搬送テーブルを旋回移動させる。次に、第1、第2アームを旋回させて、レンズ加工保持軸の直下の第1位置まで搬送テーブルを水平移動させることで、一方の搬送容器を第1位置に位置決めする。この後は、第1、第2アームを旋回させて、第2位置からレンズ交換位置に向けて、搬送テーブルを垂直移動させて、搬送容器をレンズ加工保持軸のレンズ交換位置に位置決めする。これにより、レンズ加工保持軸と搬送容器との間でレンズの受け渡し(加工前のレンズの供給、加工後のレンズの収納)が可能になる。
例えば、搬送容器に真空吸着されている加工前のレンズの真空吸着を解除して、その真
上に位置するレンズ加工保持軸によってレンズを真空吸着することで、当該レンズをレンズ加工保持軸に供給する。逆に、レンズ加工保持軸に真空吸着されている加工後のレンズの真空吸着を解除して、レンズ交換位置にある搬送容器に当該レンズを収納する。
このように、本発明の自動レンズ供給装置は、レンズ加工保持軸をレンズ交換位置等に位置決めするための上下位置決め機構が備わっていない一般的な手動式のレンズ加工機に後付けして使用することができる。
また、レンズ加工機が多軸の場合であっても、スライド機構によって搬送テーブルをスライドさせて、各軸のレンズ交換位置に搬送テーブル(供給側あるいは収納側搬送容器)を位置決め可能である。よって、1台の自動レンズ供給装置を付設するだけでよいので、手動式の多軸のレンズ加工機を低価格で自動化することができる。
さらに、第1、第2アームを折り畳むことにより、搬送テーブルを第1位置よりも更にレンズ加工機のレンズ加工保持軸に対して前方に退避させることができる。このため、自動レンズ供給装置を付設したことに伴う、レンズ加工工具の交換作業等の作業への支障が少ない。また、自動レンズ供給装置の移動範囲を必要最小限にしているので、自動レンズ供給装置を付設したことに起因する設置スペースの増加を抑制でき、コンパクトな自動式のレンズ加工機を実現できる。
また、制御部は一般的に数値制御により各位置決め制御を行うので、各位置の再現性が高く、レンズ加工保持軸が多軸であってもそれぞれの位置を数値で微調整可能であり、装置毎の誤差がある場合においても精度良く位置決めが可能である。また、数値制御により、繰り返しの位置の再現性が高く、レンズの搬送不良の発生を抑制できる。
ここで、加工対象のレンズのサイズ、種類が変わると、それに伴って、レンズ交換位置も上下方向(z方向)に変動する。このような機種変更に柔軟に対応することができるようにするために、本発明の自動レンズ供給装置には、手動操作によって、前記垂直移動制御部を介して、前記第1、第2アーム旋回機構を駆動して、前記第2位置から前記レンズ交換位置に前記搬送テーブルを垂直移動させることにより、前記レンズ交換位置の上下方向の位置情報を、前記垂直移動制御部に教示して記憶させる手動操作部を設けることが望ましい。
本発明を適用した自動レンズ供給装置が後付けされた手動式の2軸レンズ研磨機を示す説明図である。 図1の自動レンズ供給装置を示す説明図である。 図2の自動レンズ供給装置の一部を断面で示す説明図である。 レンズ加工機に対する自動レンズ供給装置のレンズ搬送容器の動きを示す説明図である。 レンズ加工機のレンズ加工保持軸に対するレンズの回収および供給動作を示す説明図である。 自動レンズ供給装置の動作の2例を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した自動レンズ供給装置の実施の形態を説明する。
(自動レンズ供給装置を後付けしたレンズ研磨機の構成)
図1は、本実施の形態に係る自動レンズ供給装置を後付けした手動式の2軸のレンズ研
磨機を示す説明図である。この図に示すように、レンズ研磨機1は球芯揺動型のレンズ研磨機であり、機体2には、その幅方向xの一方の側に、レンズ加工保持軸3と、この下方に位置する不図示の球芯揺動式のレンズ加工工具とが配置され、他方の側に、レンズ加工保持軸4と、この下方に位置する不図示の球芯揺動式のレンズ加工工具が配置されている。
レンズ研磨機1の前後方向yの前側部分には、自動レンズ供給装置5が後付けされている。自動レンズ供給装置5は、レンズ研磨機1の機体2に取り付けた枠状の取り付け用架台6と、取り付け用架台6に、幅方向xに架け渡された状態に取り付けたスライド機構7と、このスライド機構7によって幅方向xに直線往復移動するアーム支持台8と、アーム支持台8に搭載された垂直多関節ロボットアーム9と、この垂直多関節ロボットアーム9の先端部に取り付けた搬送テーブル10と、搬送テーブル10に搭載された供給側搬送容器11および収納側搬送容器12とを備えている。
レンズ研磨機1の幅方向xの一方の側には、制御ボックス13が設置されており、この上側部分には、自動レンズ供給装置5に対して、加工前のレンズw1の供給および加工後のレンズw2の回収を行うレンズ供給・回収機能を備えたワークストッカー14が配置されている。制御ボックス13には、自動レンズ供給装置5の制御盤等が収容されている。
(自動レンズ供給装置の構成)
図2は自動レンズ供給装置5を示す説明図であり、図3はその一部分を断面で示す説明図である。
自動レンズ供給装置5のスライド機構7に搭載されているアーム支持台8は、スライド機構7によって幅方向xに直線往復移動が可能である。アーム支持台8に搭載されている垂直多関節ロボットアーム9は、アーム支持台8に下端部が取り付けられた第1アーム21と、この第1アーム21の先端部に取り付けられた第2アーム22とを備えている。
第1アーム21の下端部は、幅方向xに延びる第1旋回軸線23を中心として旋回可能な状態でアーム支持台8に取り付けられており、この第1アーム21は第1旋回軸線23を中心として上下方向zおよび前後方向yに旋回可能である。第2アーム22の下端部も、幅方向xに延びる第2旋回軸線24を中心として旋回可能な状態で第1アーム21の先端部に取り付けられており、この第2アーム22も第2旋回軸線24を中心として上下方向zおよび前後方向yに旋回可能である。
第1アーム21は第1アーム旋回機構25によって旋回され、第2アーム22は第2アーム旋回機構26によって旋回される。第1アーム旋回機構25は、アーム支持台8に搭載された第1モーター27を備えており、第1モーター27のモーター軸27aは、軸部材28を介して第1アーム21の下端部に固定されている。軸部材28は、軸受け29を介して、アーム支持台8に回転自在に支持されている。
第2アーム旋回機構26は、第1アーム21の先端部側面に取り付けた第2モーター31と、この第2モーター31のモーター軸31aに固定したモーター側歯車32と、これにかみ合うアーム側歯車33と、一端部がアーム側歯車33に固定され、他端部が第2アーム22に固定された軸部材34とを備えている。軸部材34は、軸受け35を介して、第1アーム21の先端部を回転自在の状態で支持している。
この構成の垂直多関節ロボットアーム9の第2アーム22の先端部には、幅方向xに延びる第3旋回軸線36を中心として上下方向に旋回可能な状態で、搬送テーブル10の後端部10aが取り付けられている。搬送テーブル10は、後端部10aから前後方向yに
向かって幅が漸増しているテーブル本体板10bを備え、テーブル本体板10bの先端部分の上面に供給側搬送容器11および収納側搬送容器12が搭載されている。
搬送テーブル10は、テーブル水平保持機構37によって、そのテーブル本体板10bが前後方向yに水平に延びる姿勢に保持可能となっている。テーブル本体板10bが水平姿勢に保持されると、双方の搬送容器11、12は上下方向zの真上を向く姿勢に保持される。テーブル水平保持機構37は、アーム支持台8に搭載された第3モーター38と、このモーター軸38aに固定したプーリー39と、第1アーム21の先端部側面のアーム側歯車33の外側に同軸状態に配置したプーリー40と、プーリー39、40の間に架け渡したベルト41とを備えている。
また、テーブル水平保持機構37において、プーリー40のプーリー軸42は、アーム側歯車33に取り付けた軸受け43によって回転自在に支持されていると共に、軸部材34を回転自在の状態で幅方向xに貫通して反対側に突出している。突出しているプーリー軸42の軸端部にはプーリー44が固定されている。このプーリー44に架け渡されたベルト45の他端側はプーリー46に架け渡されている。プーリー46は、搬送テーブル10の後端部10aに固定され、第3旋回軸線36を中心としている。
第3モーター38を回転すると、プーリー39、ベルト41を介してプーリー40が回転し、そのプーリー軸42の他端に固定されているプーリー44も一緒に回転する。これにより、ベルト45を介して、搬送テーブル10が第3旋回軸線36を中心として上下方向zに旋回する。第3モーター38の回転を制御することで、搬送テーブル10を前後方向yにおいて水平な姿勢に保持できる。また、第1、第2アーム21、22の旋回の如何に拘わりなく、水平姿勢の状態が保持される。
(搬送容器の動き)
図4(a)、(b)は自動レンズ供給装置5の供給側搬送容器11および収納側搬送容器12の動きを示す説明図であり、図5は加工後のレンズの回収動作(収納時)から加工前のレンズの供給動作までの動きを示す説明図である。図5において、丸で囲った数字1〜8は、動きの順番を示している。
レンズ研磨機1における例えばレンズ加工保持軸3はレンズ加工工具50に対して所定の距離だけ上方に離れた位置にあり、レンズ加工保持軸3の下端のレンズ保持面3aには、真空吸着により加工後のレンズw2が保持されているものとする。
加工後のレンズw2の収納(回収)動作においては、スライド機構7によって垂直多関節ロボットアーム9を、幅方向xにスライドさせて、レンズ加工保持軸3の軸線3bに、搬送テーブル10の収納側搬送容器12が対峙するように位置決めする。この場合には、収納側搬送容器12は空であり、供給側搬送容器11には加工前のレンズw1が保持されている。
この後は、矢印A1(図4)で示すように、搬送テーブル10をレンズ加工保持軸3の側に接近するように、前後方向yおよび上下方向zの下方に移動させ、収納側搬送容器12を第1位置51に位置決めする。第1位置51は、レンズ加工保持軸3とレンズ加工工具50から前後方向yの前方に離れた位置であり、上下方向においては、これらの間の高さ位置である。
第1位置51から搬送テーブル10を前後方向yに矢印A1−2で示すように水平に移動させて、レンズ加工保持軸3とレンズ加工工具50の間の軸線3b上の位置である、第2位置52に収納側搬送容器12を位置決めする。この後は、矢印A2−3で示すように
、レンズ加工保持軸3に保持されているレンズw1の高さ位置であるレンズ交換位置53まで収納側搬送容器12を上下方向zの上方に移動して位置決めする。この位置で加工後のレンズw2がレンズ保持面3aから収納側搬送容器12に引き渡される。レンズの引渡後は、搬送テーブル10を矢印A3−4で示すように、降下させて、収納側搬送容器12を第2位置52に戻す。
この後は、図5において矢印A4−5で示すように、幅方向xに水平に搬送テーブル10を移動させ、他方の供給側搬送容器11が第2位置52に位置するように位置決めを行う。そして、搬送テーブル10を矢印A5−6で示すように、上方に移動させてレンズ交換位置53に位置決めし、供給側搬送容器11に保持されている加工前のレンズw1がレンズ加工保持軸3のレンズ保持面3aに引き渡される。
この後は、矢印A6−7で示すように、搬送テーブル10を降下させて供給側搬送容器11を第2位置52に戻す。しかる後に、矢印A7−8で示すように、搬送テーブル10を水平に移動させて、供給側搬送容器11を第1位置51に戻す。
上記の各動作は、具体的には制御ボックス13の制御部による数値制御によって、以下の通りになる。
まず、テーブル水平保持機構37の第3モーター38を駆動して、搬送テーブル10が前後方向yに水平となるようにする。これ以後は、第3モーター38は停止し、搬送テーブル10を水平に保持する(水平保持制御部)。
一方、搬送テーブル10の供給側搬送容器11には加工前(未加工)のレンズw1を保持し、他方の収納側搬送容器12は空にしておく。
レンズ加工保持軸3が加工中であるとすると、スライド機構7を制御して、収納側搬送容器12が幅方向xにおいてレンズ加工保持軸3の正面となる位置に搬送テーブル10を移動させる(スライド制御部)。
次に、レンズ加工保持軸3が加工完了となるのを待ち、第1アーム旋回機構25(第1モーター27)および第2アーム旋回機構26(第2モーター31)を制御して、第1位置51(図5参照)に収納側搬送容器12を位置決めする(旋回移動制御部)。
第2位置52に向けて、上下方向zの値を保ちながら搬送テーブル10が前後方向yに水平に移動するように、第1、第2モーター27、31を補完運転する(水平移動制御部)。第2位置52に位置決めされた後は、レンズ交換位置53に向けて、前後方向yの値を保ちながら搬送テーブル10が上方に移動するように、第1、第2モーター27、31を補完運転する(垂直移動制御部)。レンズ交換位置53に位置決めされた後は、レンズ加工保持軸3への吸着解除の指示を出す。
次に、第2位置52に向けて、前後方向yの値を保ちながら搬送テーブル10が下方に移動するように、第1、第2モーター27、31を補完運転する(垂直移動制御部)。第2位置52に位置決めされた後は、スライド機構7を制御して搬送テーブル10を幅方向xにスライドさせて、他方の供給側搬送容器11を第2位置52に位置決めする(水平移動制御部)。
この後は、レンズ交換位置53に向けて、前後方向yの値を保ちながら搬送テーブル10が上方に移動するように、第1、第2モーター27、31を補完運転する(垂直移動制御部)。レンズ交換位置53に位置決めされた後は、レンズ加工保持軸3への吸着保持指示を行い、加工前のレンズw1をレンズ保持面3aに吸着保持させる。
吸着保持完了後は、第2位置52に向けて、前後方向yの値を保ちながら搬送テーブル10が下方に移動するように、第1、第2モーター27、31を補完運転する(垂直移動制御部)。この後は、第1位置51に向けて、上下方向zの値を保ちながら搬送テーブル10が前後方向yに移動するように、第1、第2モーター27、31を補完運転する(水平移動制御部)。
この後は、第1、第2モーター27、31を制御して、搬送テーブル10の供給側搬送容器11、収納側搬送容器12が、レンズ加工保持軸3の加工に支障のない待機位置まで戻す(旋回動作制御部)。そして、レンズ加工保持軸3へ加工指示を行う。
(段取り時の操作例)
本例の自動レンズ供給装置5の取り付け対象のレンズ研磨機1は球芯揺動型の加工機であるので、加工対象のレンズw1の段取り変更時においては、レンズ加工保持軸3の受け渡し位置であるレンズ交換位置53は上下方向zにのみ変わる。したがって、自動レンズ供給装置5のレンズ交換位置53の段取りは、その上下方向zの値の変更のみでよい。
段取りを素早く行うには、まず、レンズ加工保持軸3のレンズ交換位置53に、供給側搬送容器11あるいは収納側搬送容器12を移動させる。そのためには、上記の図4、図5を参照して説明した自動運転時と同様に、制御ボックス13の制御部の操作盤13a(図1参照)の操作部を操作して、スライド機構7を制御して、搬送テーブル10を幅方向xに移動して、その一方の搬送容器、例えば収納側搬送容器12をレンズ加工保持軸3の軸線3bに対峙する幅方向xの位置に位置決めする。次に、第1、第2モーター27、31を制御して、図4において想像線で示す第1位置51に収納側搬送容器12を移動させる(旋回移動)。次に、図4、図5の第2位置52に収納側搬送容器12が位置するように、第1、第2モーター27、31を制御して、上下方向zの値を保持しながら搬送テーブル10を前後方向yに水平に移動させる。
この後に、操作盤13aに配置されている手動パルサーあるいはジョグ操作により、前後方向yの値を保持しながら、上下方向zの上方へ収納側搬送容器12を移動させる操作を行う。目標とするレンズ交換位置53に到達した時点における上下方向zの値を教示して記憶保持させる。レンズ交換位置53の幅方向xおよび前後方向yの値は、予め設定されている(記憶されている)値を流用することにより、段取りを素早くできる。
(自動運転の動作例)
図6は自動運転の動作の二例を示す説明図である。図6(a)に示す並列加工においては、運転開始時点ではレンズ加工保持軸3、4にはレンズが保持されていない。そこで、最初は、変則的に、供給側搬送容器11、収納側搬送容器12に加工前のレンズw1を保持させ、それぞれのレンズ加工保持軸3、4にレンズw1を供給する(ステップST1、ST2、ST3)。
その後は、供給側搬送容器11にのみ加工前のレンズw1をワークストッカー14において供給し(ステップST4)、レンズ加工保持軸4において加工後のレンズw2を収納し、加工前のレンズw1を供給する動作を行う(ステップST5、ST6)。
次に、ワークストッカー14において、供給側搬送容器11への加工前のレンズw1の供給および収納側搬送容器12からの加工後のレンズw2の収納(回収)を行う(ステップST7、ST8)。
この後は、他方のレンズ加工保持軸3において、加工後のレンズw2の収納および加工
前のレンズw1の供給を行う(ステップST9、ST10)。
そして、ワークストッカー14において、供給側搬送容器11への加工前のレンズw1の供給および収納側搬送容器12からの加工後のレンズw2の収納を行う(ステップST11、ST12)。
この後は、上記のステップST5〜ステップST12までの動作を必要回数分だけ繰り返す。
一方、図6(b)に示す順列加工においても、最初は、変則的に、供給側搬送容器11、収納側搬送容器12に加工前のレンズw1を保持させる(ステップST21)。加工開始時に、レンズ加工保持軸4に加工前のレンズw1を供給し(ステップST22)、この後は加工が終わるまで待機し、加工が終了した一次加工後のレンズw2を収納側搬送容器12に収納し(ステップST23)、しかる後に、供給側搬送容器11の加工前のレンズw1をレンズ加工保持軸4に供給する(ステップST24)。
この後は、ワークストッカー14において、収納側搬送容器12に保持されている一次加工後のレンズw2を供給側搬送容器11の側に移す入れ替え動作を行う(ステップST25、ST26)。次に、他方のレンズ加工保持軸3に一次加工後のレンズw2を供給し(ステップST27)、空の状態でワークストッカー14に戻り、供給側搬送容器11に加工前のレンズw1を供給する(ステップST28、ST29)。
しかる後に、レンズ加工保持軸4において、一次加工後のレンズw2を収納側搬送容器12に収納し(ステップST30)、供給側搬送容器11の加工前のレンズw1をレンズ加工保持軸4に供給する(ステップST31)。
次に、ワークストッカー14に戻り、収納側搬送容器12に保持されている一次加工後のレンズw2を供給側搬送容器11の側に移す入れ替え動作を行う(ステップST32、ST33)。次に、他方のレンズ加工保持軸3において、二次加工後のレンズw3を収納側搬送容器12に収納し(ステップST34)、供給側搬送容器11に保持されている一次加工後のレンズw2をレンズ加工保持軸3に供給する(ステップST35)。
次に、ワークストッカー14に戻り、供給側搬送容器11に加工前のレンズw1を供給し(ステップST36)、収納側搬送容器12に保持されている二次加工後のレンズw3を収納する(ステップST37)。
この後は、上記のステップST30〜ステップST37までの動作を必要回数分だけ繰り返す。
以上説明したように、本実施の形態の自動レンズ供給装置5は、既存の手動式のレンズ加工機に後付け可能であり、また、多軸のレンズ加工機に対して当該自動レンズ供給装置1台で対応できるので、低価格でのレンズ供給・収納動作の自動化を達成できる。
また、レンズの供給、収納位置は、数値制御となっているので、これらの位置を記憶保持でき、再現性が高く、レンズの搬送不良の発生も殆ど無い。レンズ加工保持軸が多軸であっても、それぞれのレンズ交換位置を数値により微調整可能であるので、装置毎の誤差があっても問題無くレンズの供給、収納動作を行うことができる。
さらに、第1、第2アーム21、22を備えた垂直多関節ロボットアーム9は、第1、第2アーム21、22等を折り畳むことが可能であるので、レンズ加工工具の交換作業等
においては、作業の支障にならない位置に退避させることが可能である。
1 レンズ研磨機
2 機体
3、4 レンズ加工保持軸
5 自動レンズ供給装置
6 取り付け用架台
7 スライド機構
8 アーム支持台
9 垂直多関節ロボットアーム
10 搬送テーブル
10a 後端部
10b テーブル本体板
11 供給側搬送容器
12 収納側搬送容器
13 制御ボックス
14 ワークストッカー
21 第1アーム
22 第2アーム
23 第1旋回軸線
24 第2旋回軸線
25 第1アーム旋回機構
26 第2アーム旋回機構
27 第1モーター
28 軸部材
29 軸受け
31 第2モーター
32 モーター側歯車
33 アーム側歯車
34 軸部材
35 軸受け
36 第3旋回軸線
37 搬送テーブル水平保持機構
38 第3モーター
38a モーター軸
39、40 プーリー
41 ベルト
42 プーリー軸
43 軸受け
44、46 プーリー
45 ベルト
50 レンズ加工工具
51 第1位置
52 第2位置
53 レンズ交換位置
w1 加工前のレンズ
w2 加工後(一次加工後)のレンズ
w3 二次加工後のレンズ

Claims (4)

  1. 手動でレンズ交換を行うレンズ加工機に取り付けて使用する自動レンズ供給装置であって、
    前記レンズ加工機の機体に取り付ける取り付け用架台と、
    前記取り付け用架台に搭載され、前記レンズ加工機の幅方向にアーム支持台をスライドさせるスライド機構と、
    前記アーム支持台に対して前記幅方向に延びる第1旋回軸線を中心として前記レンズ加工機の上下方向に旋回可能に搭載した第1アームを旋回させる第1アーム旋回機構と、
    前記第1アームに対して第1旋回軸線に平行な第2旋回軸線を中心として前記上下方向に旋回可能に搭載した第2アームを旋回させる第2アーム旋回機構と、
    前記第2アームに対して第1旋回軸線に平行な第3旋回軸線を中心として前記上下方向に旋回可能に搭載した搬送テーブルを前記レンズ加工機の前後方向に延びる水平な姿勢に保持するテーブル水平保持機構と、
    前記搬送テーブルに搭載された供給側搬送容器および収納側搬送容器と、
    前記スライド機構、前記第1、第2アーム旋回機構および前記テーブル水平保持機構を制御する制御部と、
    を有していることを特徴とする自動レンズ供給装置。
  2. 前記制御部は、
    前記テーブル水平保持機構を駆動して前記搬送テーブルを水平姿勢に保持する水平保持制御部、
    前記スライド機構を駆動して、前記搬送テーブルを前記レンズ加工機のレンズ交換位置に対峙する待機位置までスライドさせるスライド制御部、
    前記第1、第2アーム旋回機構を駆動して、前記待機位置から、前記レンズ交換位置の真下に水平移動させることが可能な第1位置に、前記搬送テーブルを旋回移動させる旋回移動制御部、
    前記第1、第2アーム旋回機構を駆動して、前記第1位置から前記レンズ加工機のレンズ交換位置の真下の第2位置に、前記搬送テーブルを水平移動させる水平移動制御部、および、
    前記第1、第2アーム旋回機構を駆動して、前記第2位置から前記レンズ交換位置に、前記搬送テーブルを垂直移動させる垂直移動制御部
    を備えている請求項1に記載の自動レンズ供給装置。
  3. 手動操作によって、前記垂直移動制御部を介して、前記第1、第2アーム旋回機構を駆動して、前記第2位置から前記レンズ交換位置に前記搬送テーブルを垂直移動させることにより、前記レンズ交換位置の上下方向の位置情報を、前記垂直移動制御部に教示して記憶させる手動操作部を有している請求項2に記載の自動レンズ供給装置。
  4. 前記レンズ加工機は多軸のレンズ加工機であり、
    前記スライド制御部は、各軸の前記レンズ交換位置に対応する前記幅方向における複数の前記待機位置に、前記搬送テーブルを移動可能である
    請求項2または3に記載の自動レンズ供給装置。
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