JP2016181638A - 部品実装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子部品の吸着状態の良否を判定することを可能とする。【解決手段】 部品実装機は、吸着ノズルに吸着されていない状態の電子部品の上面撮像データを取得し(S12)、吸着ノズルに吸着されている状態の電子部品の側面撮像データを取得し(S20)、吸着ノズルに吸着されている状態の電子部品の下面撮像データを取得する(S28)。そして、側面撮像データの電子部品の傾き、及び、電子部品の上面撮像データの面積と下面撮像データの面積との差、の少なくとも一方に基づいて、電子部品の吸着状態の良否を判定し(S24、S32)、吸着状態が正常と判定された場合は、側面撮像データから特定される電子部品の下面の位置に基づいて、移載ヘッドの動作を制御して、電子部品を回路基板に実装する(S36、S38)。【選択図】 図3

Description

本明細書に開示する技術は、電子部品を回路基板に実装する部品実装機に関する。
特許文献1には、電子部品を回路基板に実装する部品実装装置が開示されている。部品実装装置は、吸着ノズルと、レーザーユニットを備えている。レーザーユニットは、電子部品を吸着していない状態の吸着ノズルの下端の位置と、吸着ノズルに吸着されている状態の電子部品の下端の位置を検知する。電子部品を吸着していない状態の吸着ノズルの下端の位置と、吸着ノズルに吸着されている状態の部品の下端の位置に基づいて、電子部品の高さが算出される。そして、算出された電子部品の高さに応じて、吸着ノズルの位置等を制御する。これにより、供給される電子部品の高さのバラつきが吸収され、電子部品の適切な回路基板への実装が図られている。
特開2007−48921号公報
特許文献1の部品実装装置では、吸着ノズルに電子部品が正常に吸着されているという条件の下で、電子部品の高さを算出している。しかしながら、吸着ノズルで電子部品を吸着する場合には、電子部品の吸着状態が異常となる場合が生じる。例えば、電子部品が吸着ノズルに対して斜めに吸着されている場合などである。電子部品が吸着ノズルに対して斜めに吸着されている場合、特許文献1の部品実装装置では、吸着ノズルに対する電子部品の傾きを電子部品の高さとして検出する。このため、吸着ノズルに対する電子部品の吸着状態が異常である場合でも、電子部品を回路基板に実装してしまうという問題が生じる。
本明細書に開示する部品実装機は、電子部品を回路基板に実装する。部品実装機は、電子部品の上面を吸着する吸着ノズルを支持し、回路基板に対して吸着ノズルを相対移動させることで、吸着ノズルに吸着した電子部品を回路基板に実装する移載ヘッドと、吸着ノズルに吸着されている状態の電子部品の側面の側面撮像データを取得する側面撮像カメラと、吸着ノズルに吸着されていない状態の電子部品の上面の上面撮像データを取得する上面撮像カメラと、吸着ノズルに吸着されている状態の電子部品の下面の下面撮像データを取得する下面撮像カメラと、移載ヘッドの動作を制御する制御装置と、を備えている。制御装置は、側面撮像データの電子部品の傾き、及び、電子部品の上面撮像データの面積と下面撮像データの面積との差、の少なくとも一方に基づいて、電子部品の吸着状態の良否を判定し、電子部品の吸着状態が正常と判定された場合は、側面撮像データから特定される電子部品の下面の位置に基づいて、移載ヘッドの動作を制御して、電子部品を回路基板に実装するように構成されている。
上記の部品実装機では、側面撮像データの電子部品の傾き、及び、電子部品の上面撮像データの面積と下面撮像データの面積との差、の少なくとも一方に基づいて、電子部品の吸着状態の良否を判定している。このため、電子部品の吸着状態が異常な場合には、その電子部品の回路基板への実装を停止することができる。これによって、吸着状態が異常な電子部品を、回路基板に実装してしまう可能性を低くすることができ、回路基板の不良率を低減することができる。また、電子部品の吸着状態が正常と判定された場合は、特定される電子部品の下面の位置に基づいて移載ヘッドが制御され、当該電子部品が回路基板に実装される。これにより、電子部品の回路基板への実装精度を向上することができる。
部品実装機の構成を模式的に表す側面図である。 部品実装機の制御系の構成を表すブロック図である。 第1実装処理のフローチャートを示す図である。 電子部品が正常に吸着されている状態の側面撮像データの一例である。 電子部品が斜めに吸着されている状態の側面撮像データの一例である。 電子部品が横吸着されている状態の側面撮像データの一例である。 第2実装処理のフローチャートを示す図である。 距離計測センサと電子部品の距離の相関を示す図である。 回路基板と電子部品の距離の相関を示す図である。 上面撮像データの一例である。 電子部品が横吸着されている場合の上面撮像データの一例である。 電子部品が横吸着されている場合における下面撮像データ上の電子部品の面積と、上面撮像データ上の電子部品の面積との差分を示す図である。
以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(実施例) 以下、図1及び図2を用いて、本実施例に係る部品実装機10について説明する。部品実装機10は、回路基板2に電子部品4を実装する装置である。部品実装機10は、表面実装機やチップマウンタとも称される。通常、部品実装機10は、はんだ印刷機、他の部品実装機及び基板検査機と共に併設され、一連の実装ラインを構成する。
図1に示すように、部品実装機10は、複数の部品フィーダ12と、フィーダ保持部14と、上面撮像カメラ16と、下面撮像カメラ18と、距離計測センサ20と、移載ヘッド22と、側面撮像ユニット26と、移載ヘッド22及び上面撮像カメラ16及び側面撮像ユニット26を移動させる移動装置24と、基板コンベア32と、操作パネル34と、制御装置40を備える。上面撮像カメラ16は、回路基板2上に設けられた基準マークを撮像するマークカメラとしての機能も有する。
各々の部品フィーダ12は、複数の電子部品4を収容している。部品フィーダ12は、フィーダ保持部14に着脱可能に取り付けられ、移載ヘッド22へ電子部品4を供給する。部品フィーダ12の具体的な構成は特に限定されない。各々の部品フィーダ12は、例えば、巻テープ上に複数の電子部品4を収容するテープ式フィーダ、トレイ上に複数の電子部品4を収容するトレイ式フィーダ、又は、容器内に複数の電子部品4をランダムに収容するバルク式フィーダのいずれであってもよい。
移動装置24は、部品フィーダ12の上方と回路基板2の上方との間で移載ヘッド22、上面撮像カメラ16、側面撮像ユニット26を移動させる。本実施例の移動装置24は、移動ベース24aをX方向及びY方向に移動させるXYロボットである。移動装置24は、移動ベース24aを案内するガイドレールや、移動ベース24aをガイドレールに沿って移動させる移動機構や、その移動機構を駆動するモータ等によって構成されている。移動装置24は、部品フィーダ12及び回路基板2の上方に配置されている。移動ベース24aに対して移載ヘッド22、上面撮像カメラ16、側面撮像ユニット26が取付けられている。移載ヘッド22、上面撮像カメラ16、側面撮像ユニット26は、移動装置24によって部品フィーダ12の上方から回路基板2の上方の間を移動する。
移載ヘッド22は、電子部品4を吸着する吸着ノズル6を備えている。吸着ノズル6は、移載ヘッド22に対して着脱可能とされている。吸着ノズル6は、Z方向(図面上下方向)に移動可能に移載ヘッド22に取り付けられている。吸着ノズル6は、移載ヘッド22に収容されたアクチュエータ(図示省略)によって上下方向に昇降されると共に、また、電子部品4を吸着可能に構成されている。移載ヘッド22により電子部品4を回路基板2に実装するには、まず、部品フィーダ12に収容された電子部品4に吸着ノズル6の吸着面(下面)6aが当接するまで、吸着ノズル6を下方に移動させる。次いで、吸着ノズル6に電子部品4を吸着し、吸着ノズル6を上方に移動させる。次いで、移動装置24により移載ヘッド22を回路基板2に対して位置決めする。次いで、吸着ノズル6を回路基板2に向かって下降させることで、回路基板2に電子部品4を実装する。移載ヘッド22による上記の動作を実装処理という。
上面撮像カメラ16は、移動ベース24aに取付けられている。上面撮像カメラ16は、部品フィーダ12に収容されている状態の電子部品4の上面4aを撮像する。下面撮像カメラ18は、フィーダ保持部14と基板コンベア32の間に配置されている。下面撮像カメラ18は、吸着ノズル6に吸着されている状態の電子部品4の下面4bを撮像する。距離計測センサ20は、下面撮像カメラ18と基板コンベア32の間に配置されていてもよいし、フィーダ上の空きスロットに設置されていてもよく、移動ベース24aが効率よく動作可能な導線上に設置される。距離計測センサ20は、レーザ光を用いて物体との距離を計測するセンサである。後述するように、距離計測センサ20は、距離計測センサ20から吸着ノズル6の吸着面6aまでの距離(以下、第1距離L1という)(図8に図示)と距離計測センサ20から吸着ノズル6に吸着されている電子部品4の下面4bまでの距離(以下、第2距離L2という)(図8に図示)を計測する。
側面撮像ユニット26は、移動ベース24aに取り付けられている。このため、移載ヘッド22が移動すると、側面撮像ユニット26も一体となって移動する。側面撮像ユニット26は、カメラ支持部28と側面撮像カメラ30を備えている。カメラ支持部28は、移動ベース24aに取り付けられている。カメラ支持部28には、側面撮像カメラ30が取付けられている。側面撮像カメラ30は、吸着ノズル6の側方(図面Y方向)に配置されている。
基板コンベア32は、回路基板2の部品実装機10への搬入、部品実装機10への位置決め、及び部品実装機10からの搬出を行う装置である。本実施例の基板コンベア32は、例えば、一対のベルトコンベアと、ベルトコンベアに取り付けられると共に回路基板2を下方から支持する支持装置(図示省略)と、ベルトコンベアを駆動する駆動装置により構成することができる。操作パネル34は、作業者の指示を受け付ける入力装置であると共に、作業者に対して各種の情報を表示する表示装置でもある。
制御装置40は、CPU、ROM、RAMを備えたコンピュータを用いて構成されている。図2に示すように、制御装置40には、部品フィーダ12と、移載ヘッド22と、移動装置24と、側面撮像カメラ30と、上面撮像カメラ16と、下面撮像カメラ18と、距離計測センサ20と、操作パネル34が通信可能に接続されている。制御装置40は、部品フィーダ12、上面撮像カメラ16、下面撮像カメラ18、距離計測センサ20、移載ヘッド22、移動装置24、側面撮像カメラ30、操作パネル34を制御することで、電子部品4を回路基板2に実装する。
制御装置40は、記憶装置50と通信可能に接続されている。記憶装置50には、部品実装機10の動作を制御するためのプログラムと複数の電子部品4の部品情報が予め記憶されている。記憶装置50に記憶されている部品情報には、電子部品4のサイズと電子部品4の高さ(厚み)の許容範囲Rが含まれている。記憶装置50に記憶されているプログラムには、電子部品4のサイズが所定サイズ以下の場合に実行される第1プログラムと、電子部品4のサイズが所定サイズを上回る場合に実行される第2プログラムが含まれている。電子部品4のサイズが所定サイズ以下の場合とは、例えば、各カメラ、上面撮像カメラ16、下面撮像カメラ18、側面撮像カメラ30の有効撮像領域が、電子部品4の全ての面のサイズよりも大きい場合である。制御装置40は、第1プログラムを実行することで第1実装処理を実行し、第2プログラムを実行することで第2実装処理を実行する。第1実装処理と第2実装処理を総称して、実装処理と呼ぶ。
次に、制御装置40が電子部品4を回路基板2に実装する実装処理について説明する。なお、制御装置40は、実装処理を実行する前に、外部機器から電子部品4のサイズを受信するように構成されている。電子部品4のサイズは、操作パネル34から送信されてもよいし、制御装置40と通信可能に接続される外部の管理装置(図示省略)から送信されてもよい。
図3を用いて、電子部品4のサイズが所定サイズ以下の場合に実行される第1実装処理について説明する。
まず、ステップS12において、制御装置40は、移動装置24を駆動することで上面撮像カメラ16を部品フィーダ12に収容されている電子部品4の上方に移動させ、電子部品4の上面4aを撮像し、電子部品4の上面撮像データ102を取得する。次いで、ステップS14において、制御装置40は、取得した上面撮像データ102を記憶装置50に送信する。記憶装置50は、受信した上面撮像データ102を記憶する。
次いで、ステップS16において、制御装置40は、吸着ノズル6により、部品フィーダ12上の電子部品4を吸着する。
次いで、ステップS18において、制御装置40は、移動装置24を駆動することで移載ヘッド22を移動させ、電子部品4を吸着している状態の吸着ノズル6を、下面撮像カメラ18の上方に向かって移動させる。
次いで、ステップS20において、制御装置40は、側面撮像カメラ30を動作させることで、吸着ノズル6に吸着されている状態の電子部品4の側面4cを撮像し、電子部品4の側面撮像データ104を取得する。次いで、ステップS22において、制御装置40は、側面撮像データ104に基づいて、電子部品4の下面4bのZ方向の位置z(例えば、図4に図示)と、電子部品4の傾きθ(例えば図5に図示)を検出する。電子部品4の傾きθとは、水平面に対する電子部品4の下面4bの傾斜角である。なお、電子部品4が水平面に対して傾いて吸着されている状態を、以下では、斜め吸着という。
次いで、ステップS24において、制御装置40は、電子部品4の傾きθが許容角度α以下か否かを判定する。電子部品4の傾きθが許容角度α以下の場合(S24でYES)、制御装置40は、ステップS26に進む。電子部品4の傾きθが許容角度αを上回っている場合(S24でNO)、制御装置40は、電子部品4の吸着状態を異常と判定し、ステップS40に進む。なお、側面撮像カメラ30が、移載ヘッド22と一体となって移動することができるため、ステップS20〜S24は、移載ヘッド22が部品フィーダ12の上方から下面撮像カメラ18の上方に向かって移動している間に、実行されることが好ましい。このような構成によると、移載ヘッド22が下面撮像カメラ18の上方への移動後に、ステップS20〜S24を実施する場合に比べて、制御装置40の第1実装処理に要する時間を短縮することができる。
次いで、ステップS26において、制御装置40は、電子部品4の高さHを算出する。記憶装置50は、電子部品4の高さHの値を記憶する。
次いで、ステップS28において、制御装置40は、下面撮像カメラ18を動作させることで、吸着ノズル6に吸着されている状態の電子部品4の下面4bを撮像し、電子部品4の下面撮像データ106を取得する。
次いで、ステップS30において、制御装置40は、記憶装置50に記憶されている上面撮像データ102上の電子部品4の面積A1と下面撮像データ106上の電子部品4の面積A2との面積差分A3(A1−A2)を算出する。次いで、ステップS32において、制御装置40は、面積差分A3が許容差分D以下か否かを判定する。許容差分Dは、上面撮像カメラ16および下面撮像カメラ18で撮像することによる撮像誤差と、電子部品4の製造時の誤差を考慮して設定することができる。面積差分A3が許容差分D以下の場合(S32でYES)、制御装置40は、電子部品4の吸着状態が正常と判定し、ステップS34に進む。面積差分A3が許容差分Dを超えている場合(S32でNO)、制御装置40は、電子部品4の吸着状態を異常と判定し、ステップS40に進む。面積差分A3が許容差分Dを超えている場合とは、例えば、吸着ノズル6が電子部品4の側面4cを吸着(以下、横吸着という)している場合(例えば、図6)などである。
次いで、ステップS34において、制御装置40は、電子部品4を回路基板2に実装するときの吸着ノズル6の位置(以下、実装位置)の補正量cを算出する。実装位置は、吸着ノズル6が電子部品4を吸着したときに、吸着ノズル6の吸着面6aの中心のX方向及びY方向の位置と電子部品4の上面4aの中心のX方向及びY方向の位置、吸着角度と装着角度が一致している場合を基準に設定されている。しかしながら、吸着ノズル6により電子部品4を実際に吸着する際には、当該吸着位置や吸着角度が微小にずれる場合がある。このような場合において、制御装置40は、補正量cを算出する。
次いで、ステップS36において、制御装置40は、移動装置24を駆動することで移載ヘッド22を移動させ、電子部品4を吸着している吸着ノズル6を、回路基板2の上方に向かって移動させる。このとき、制御装置40は、補正量cに基づいて、吸着ノズル6のX方向、Y方向、回転方向の位置を調整する。
次いで、ステップS38において、制御装置40は、移載ヘッド22を駆動し、吸着ノズル6を下降させる。この際、制御装置40は、ステップS26において算出した電子部品4の高さHに基づいて吸着ノズル6を下降させ、電子部品4を回路基板2に実装する。制御装置40は、電子部品4の下面4bのZ方向の位置zに基づいて、吸着ノズル6の下降速度を調節する。即ち、電子部品4が回路基板2の近傍まで下降するまでは大きな速度で下降し、電子部品4が回路基板2の近傍まで下降すると小さな速度で下降する。以上により、電子部品4を回路基板2に実装する時に生じるクラック等の発生を防止することができる。
一方、ステップS40において、制御装置40は、吸着ノズル6による電子部品4の吸着状態の異常を検出したことを報知する。具体的には、制御装置40は、吸着ノズル6による電子部品4の吸着状態が異常であることを示す信号を操作パネル34に送信する。これにより、操作パネル34に電子部品4の吸着異常が表示され、部品実装機10の作業者は、電子部品4の吸着状態の異常を認識することができる。
次に、図7を用いて、電子部品4のサイズが所定サイズを上回っている場合に実行される第2実装処理について説明する。なお、電子部品4のサイズが所定サイズを上回っている場合、電子部品4が吸着ノズル6に、斜め吸着もしくは横吸着する可能性は低い。また、この動作は、距離計測センサ20の位置が部品フィーダ12付近に設置されていれば、下面撮像データ106を取得する前に取得してもよい。
まず、ステップS112において、制御装置40は、移動装置24を駆動することで移載ヘッド22を移動させ、電子部品4を吸着していない状態の吸着ノズル6を、距離計測センサ20の上方に向かって移動させ、吸着ノズル6及び移載ヘッド22を予め設定した位置に位置決めする。次いで、ステップS114において、制御装置40は、距離計測センサ20を動作させることで、距離計測センサ20から吸着ノズル6の吸着面6aまでの第1距離L1を計測する。次いで、ステップS116において、制御装置40は、計測した第1距離L1を記憶装置50に送信する。記憶装置50は、受信した第1距離L1を記憶する。なお、ステップS112〜S116については、吸着ノズル6を交換した直後など、予め定められたタイミングにのみ実行されるように構成されていればよい。
次いで、ステップS118において、制御装置40は、移動装置24を駆動することで移載ヘッド22を移動させ、吸着ノズル6を部品フィーダ12の上方に移動させる。次いで、ステップS120において、制御装置40は、吸着ノズル6により、部品フィーダ12上の電子部品4を吸着する。
次いで、ステップS122において、制御装置40は、移動装置24を駆動することで移載ヘッド22を移動させ、電子部品4を吸着している状態の吸着ノズル6を、距離計測センサ20の上方に向かって移動させ、ステップS112で位置決めした位置と同一の位置に吸着ノズル6及び移載ヘッド22を位置決めする。次いで、ステップS124において、制御装置40は、距離計測センサ20を動作させ、距離計測センサ20から吸着ノズル6に吸着されている状態の電子部品4の下面4bまでの第2距離L2を計測する。
次いで、ステップS126において、制御装置40は、電子部品4の高さHを算出する。具体的には、制御装置40は、ステップS114で計測した距離計測センサ20から吸着ノズル6の吸着面6aまでの第1距離L1から、ステップS124で計測した距離計測センサ20から吸着ノズル6に吸着されている状態の電子部品4の下面4bまでの第2距離L2を減算することで、電子部品4の高さHを算出する(例えば、図8)。
次いで、ステップS128において、制御装置40は、電子部品4の高さHが、該電子部品4の高さの許容範囲R内か否かを判定する。電子部品4の高さの許容範囲Rは、電子部品4の設計誤差や距離計測センサ20の計測誤差を考慮して予め設定されている。電子部品4の高さHが許容範囲R内の場合(S128でYES)、制御装置40は、電子部品4を正常と判定し、ステップS130に進む。電子部品4の高さHが許容範囲R外の場合(S128でNO)、制御装置40は、電子部品4を異常と判定し、ステップS136に進む。
次いで、ステップS130において、制御装置40は、回路基板2から電子部品4の下面4bまでの距離(以下、第3距離L3という)を算出する。即ち、ステップS112又はS122で吸着ノズル6及び移載ヘッド22位置決めされたときの回路基板2から吸着ノズル6の吸着面6aまでの距離(以下、第4距離L4という)は既知である。このため、回路基板2から吸着ノズル6の吸着面6aまでの第4距離L4は、記憶装置50に予め記憶されている。制御装置40は、第4距離L4からステップS126で算出した電子部品4の高さHを減算することで、第3距離L3を算出する(例えば、図9)。
次いで、ステップS132において、制御装置40は、移動装置24を駆動することで移載ヘッド22を移動させ、電子部品4を吸着している吸着ノズル6を、回路基板2の上方に向かって移動させる。次いで、ステップS134において、制御装置40は、吸着ノズル6を下方に向かって下降させることで、電子部品4を回路基板2に実装する。この際、制御装置40は、回路基板2と電子部品4の下面4bまでの第3距離L3に基づいて、吸着ノズル6の下降速度を調節する。即ち、電子部品4の下面4bと回路基板2との距離が設定値より短くなると、吸着ノズル6(電子部品4)の下降速度を減少させる。これにより、電子部品4を回路基板2に実装する時に生じるクラックの発生率を低減することができる。
一方、ステップS136において、制御装置40は、電子部品4の高さHの異常を検出したことを報知する。具体的には、制御装置40は、電子部品4の高さHが異常であることを示す信号を、操作パネル34に送信する。これにより、部品実装機10の作業者は、電子部品4の高さHの異常を認識することができる。
(ケースA)
本実施例の第1実装処理によって、異常を判定することができる具体的なケースAを説明する。ケースAの電子部品4のサイズは、所定サイズ以下である。図5は、電子部品4が吸着ノズル6に斜め吸着されている図である。
図5の場合、側面撮像データ104上の電子部品4から検出される電子部品4の傾きθが、電子部品4の許容角度αを上回っている。この場合に、制御装置40が、第1実装処理を実施すると、制御装置40は、ステップS24において、電子部品4の吸着状態を異常と判定し、ステップS40に進む。ステップS40において、制御装置40は、電子部品4の吸着状態が異常であると判定したことを示す信号を、操作パネル34に出力する。これにより、作業者者は、電子部品4の吸着状態の異常を検出したことを認識することができる。
(ケースB)
本実施例の第1実装処理によって、異常を判定することができる具体的なケースBを説明する。ケースBの電子部品4のサイズは、所定サイズ以下である。図6は、電子部品4が横吸着されている図である。なお、図10は、電子部品4の上面撮像データ102である。
図6の場合、側面撮像データ104上の電子部品4から検出される電子部品4の傾きθは略0°となる。即ち、電子部品4の傾きθは許容角度α以下である。この場合に、制御装置40が第1実装処理を実施すると、制御装置40は、ステップS24において、電子部品4の吸着状態を正常と判定し、ステップS26以降に進む。ステップS26において、制御装置40は、電子部品4の高さHを算出する。次いで、ステップS28において、制御装置40は、電子部品4の下面撮像データ106を取得する(例えば、図11)。次いで、ステップS30において、制御装置40は、上面撮像データ102と下面撮像データ106に基づいて、面積差分A3を算出する。面積差分A3は、図12の斜線部である。即ち、電子部品4の上面4aの面積と、電子部品4の側面4cの面積の差分である。この場合、面積差分A3は許容差分Dを上回る。このため、ステップS32において、制御装置40は、電子部品4の吸着状態を異常と判定し、ステップS40に進む。ステップS40において、制御装置40は、電子部品4の吸着状態が異常であると判定したことを示す信号を、操作パネル34に出力する。これにより、作業者者は、電子部品4の吸着状態の異常を検出したことを認識することができる。
上記の説明から明らかなように、本実施例の部品実装機10では、電子部品4のサイズが所定サイズ以下の場合は、各画像データ(102、104、106)に基づいて、電子部品4の吸着状態の良否を判定する。これにより、電子部品4の吸着が異常な状態で、電子部品4を回路基板2に実装することを防止することができる。また、側面撮像データ104を用いることで、吸着ノズル6に吸着されている状態の電子部品4の高さを検出することができる。これにより、供給される電子部品4の高さHがばらついている場合でも、回路基板2への電子部品4の実装精度を向上させることができる。
部品実装機10は、電子部品4のサイズが所定サイズを上回っている場合、距離計測センサ20により計測される距離L1、L2に基づいて、電子部品4の高さHを算出する。これにより、供給される電子部品4の高さHがばらついている場合に、高さHが許容範囲R外の電子部品4を、回路基板2に実装することを防止することができる。また、電子部品4の高さHを用いることで、回路基板2から電子部品4の下面4bまでの第3距離L3を算出することができる。この結果、供給される電子部品4の高さHが許容範囲R内でばらついている場合でも、回路基板2への電子部品4の実装精度を向上させることができる。
以上、本明細書に開示の技術に係る実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記の実施例の部品実装機10では、距離計測センサ20を用いて電子部品4の高さを算出している。しかしながら、部品実装機10は、距離計測センサ20を用いて、吸着ノズル6の吸着面6aの良否を判定してもよい。例えば、吸着面6aの複数個所に対して、距離計測センサ20から吸着面6aまでの距離を計測し、計測した複数の距離の差分に基づいて、吸着面6aの良否を判定してもよい。
2:回路基板
4:電子部品
4a:上面
4b:下面
4c:側面
6:吸着ノズル
6a:吸着面
10:部品実装機
12:部品フィーダ
14:フィーダ保持部
16:上面撮像カメラ
18:下面撮像カメラ
20:距離計測センサ
22:移載ヘッド
24:移動装置
24a:移動ベース
26:側面撮像ユニット
28:カメラ支持部
30:側面撮像カメラ
32:基板コンベア
34:操作パネル
40:制御装置
50:記憶装置
102:上面撮像データ
104:側面撮像データ
106:下面撮像データ
D:許容差分
H:高さ
L1:第1距離
L2:第2距離
L3:第3距離
L4:第4距離
R:許容範囲
α:許容角度
θ:傾き

Claims (3)

  1. 電子部品を回路基板に実装する部品実装機であって、
    前記電子部品の上面を吸着する吸着ノズルと、
    前記吸着ノズルを支持し、前記回路基板に対して前記吸着ノズルを相対移動させることで、前記吸着ノズルに吸着した前記電子部品を前記回路基板に実装する移載ヘッドと、
    前記吸着ノズルに吸着されている状態の前記電子部品の側面の側面撮像データを取得する側面撮像カメラと、
    前記吸着ノズルに吸着されていない状態の前記電子部品の上面の上面撮像データを取得する上面撮像カメラと、
    前記吸着ノズルに吸着されている状態の前記電子部品の下面の下面撮像データを取得する下面撮像カメラと、
    前記移載ヘッドの動作を制御する制御装置と、を備えており、
    前記制御装置は、前記側面撮像データの前記電子部品の傾き、及び、前記電子部品の前記上面撮像データの面積と前記下面撮像データの面積との差、の少なくとも一方に基づいて、前記電子部品の吸着状態の良否を判定し、
    前記電子部品の吸着状態が正常と判定された場合は、前記側面撮像データから特定される前記電子部品の下面の位置に基づいて、前記移載ヘッドの動作を制御して、前記電子部品を前記回路基板に実装するように構成されている、部品実装機。
  2. 前記部品実装機は、さらに、
    前記吸着ノズルの吸着面と対向する方向に配置されている距離計測センサを備えており、
    前記制御装置は、前記電子部品が所定サイズ以上の場合に、前記距離計測センサにより、前記距離計測センサから前記吸着ノズルの吸着面までのノズル距離と、前記距離計測センサから前記吸着ノズルに吸着されている状態の前記電子部品の下面までの部品距離と、を計測し、前記ノズル距離と前記部品距離の差分から算出される前記電子部品の部品高さに基づいて、前記移載ヘッドの動作を制御して、前記電子部品を前記回路基板に実装するように構成されている、請求項1に記載の部品実装機。
  3. 前記側面撮像カメラは、前記移載ヘッドと一体となって移動する、請求項1または2に記載の部品実装機。
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