JP2016180744A - ガスセンサ - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献1には、被取付部(ボス)にガスセンサを固定するためのボルト部材と、被取付部とボルト部材との間に配設されるシール部材とを有するガスセンサが示されている。
上記ハウジングは、上記ガスセンサが固定される被取付部に形成されたネジ孔と螺合可能なネジ部と、上記ネジ孔の開口部の周囲を囲むように形成された被シール部と対向して配設されるシール部とを有しており、
該シール部は、上記被シール部における径方向の一部に局部的に当接すると共に該シール部の全周に環状に当接する環状の当接部を有している、ガスセンサにある。
具体的には、上記ガスセンサを上記被取付部に固定するため、上記ハウジングのネジ部を上記被取付部のネジ孔に螺合させる際に、上記被シール部に対して上記当接部を備えたシール部が回転しながら接近する。そして、上記当接部と上記被シール部とが接触すると、上記ネジ部と上記ネジ孔との螺合で生じる軸力が、上記当接部と上記被シール部との間に加わる。この軸力が加わった状態で、上記当接部が上記被シール部に対して回転することにより、上記当接部と上記被シール部とが互いに擦れ合う。そのため、上記当接部と上記被シール部との間に存在する酸化被膜や異物を除去することができる。これにより、酸化被膜や異物を除去する工程が不要となり、ガスセンサの生産性を向上させることができる。
上記ガスセンサにかかる実施例について、図1〜図3を参照して説明する。
図2に示すごとく、ガスセンサ1は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子2と、センサ素子2の正極と電気的に接続された金属端子23を内側に保持する絶縁碍子25と、センサ素子2を内側に挿通保持すると共にセンサ素子2の負極と電気的に接続されたハウジング3とを有している。
図1及び図2に示すごとく、ハウジング3は、ガスセンサ1が固定される被取付部5に形成されたネジ孔51と螺合可能なネジ部332と、ネジ孔51の開口部の周囲を囲むように形成された被シール部53と対向して配設されるシール部333とを有する。シール部333は、被シール部53における径方向の一部に局部的に当接すると共に被シール部53の全周に環状に当接する当接部334を有している。
図1及び図2に示すごとく、ガスセンサ1は、内燃機関から排出された排ガスに含まれる酸素の濃度を検出するための酸素センサであり、被取付部5としての排気管に固定されている。排気管は、ネジ穴が形成されたボス部を有しており、ボス部は、ネジ穴の開口部の周囲を囲む被シール部53を形成している。被シール部53は、ボス部の端面として形成されている。
基端筒部32は、大気側カバー42の内側に挿通された状態で固定されている。
先端筒部33の外周側面には、被取付部5のネジ孔51と螺合可能なネジ部332が形成されており、先端筒部33の先端側端面には、被測定ガス側カバー41をかしめ固定するためのかしめ溝331が形成されている。
具体的には、ガスセンサ1のネジ部332が被取付部5のネジ孔51に螺合されている。ガスセンサ1を回転させてネジ部332をネジ孔51に螺合する際には、シール部333の当接部334が、ガスセンサ1と共に被シール部53に対して回転しながら、径方向の一部において局部的に被シール部53に当接する。こうして、当接部334と被シール部53との周方向への変化を伴って、当接部334の全周が被シール部53に密着したガスセンサ1の取付構造が形成される。
ガスセンサ1においては、当接部334を有することにより、ガスセンサ1の生産性を向上させると共に、ガスセンサ1と被取付部5との間におけるシール性及び電気導通性を向上させることができる。
本例は、図4及び図5に示すごとく、実施例1のガスセンサ1における形状を一部変更した例である。
本例のガスセンサ1におけるシール部333は、軸方向Lと直交するシール面336と、シール面336から被シール部53側に突出した、当接部334としてのシール突部337とを有している。シール突部337は、ガスセンサ1の中心軸線を中心とする円環状をなしており、その断面形状は、略半円形状をなしている。
その他の構成は実施例1と同様である。また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。以下の各実施形態及び各実施例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例は、図6及び図7に示すごとく、実施例2のガスセンサ1におけるシール突部337の形状を変更した例である。
本例のガスセンサ1におけるシール部333は、被シール部53側に突出した、当接部334としての複数のシール突部337を有している。各シール突部337は、ガスセンサ1の中心軸線を中心とする同心円状に形成された円環状をなしており、その断面形状は、略長方形状をなしている。本例のシール突部337は、シール部333に形成された複数の溝部の間において、溝部と相対して突出している。
その他の構成は実施例1と同様である。また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例は、図8に示すごとく、実施例1のガスセンサ1における形状を一部変更した例である。
本例においては、排気管のボス部の端面として形成された被シール部53は、ガスセンサ1の軸方向Lにおける先端側に向かうにつれて縮径するテーパ形状に形成されている。本例のガスセンサ1における当接部334は、テーパ形状の被シール部53に当接する。
その他の構成は実施例1と同様である。また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例は、図9に示すごとく、実施例4のガスセンサ1における形状を一部変更した例である。
本例のガスセンサ1におけるシール部333には、ガスセンサ1の軸方向Lの先端側に向かうにつれて外径が縮径する外周側テーパ面338と、外周側テーパ面338と比較して緩やかに外径が縮径する内周側テーパ面339とが形成されている。内周側テーパ面339は、外周側テーパ面338の内周側に隣接して形成されている。本例の当接部334は、外周側テーパ面338と内周側テーパ面339との境界に形成された凸部からなる。また、本例の被シール部53も、実施例4と同様に、テーパ形状に形成されている。
その他の構成は実施例1と同様である。本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例は、図10に示すごとく、実施例5のガスセンサ1における形状を一部変更した例である。
本例のガスセンサ1におけるシール部333は、外周側テーパ面338と、内周側テーパ面339と、外周側テーパ面338と内周側テーパ面339との境界に形成された、当接部334としてのシール突部337とを有している。シール突部337は、シール部333から被シール部53側に突出して形成されている。シール突部337は、ガスセンサ1の中心軸線を中心とする円環状をなしており、その断面形状は、略半円形状をなしている。また、本例の被シール部53も、実施例4と同様に、テーパ形状に形成されている。
その他の構成は実施例1と同様である。本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例は、図11に示すごとく、実施例4のガスセンサ1における形状を一部変更した例である。
本例のガスセンサ1における当接部334は、係合部31の先端外側の角部として形成されている。また、本例の被シール部53も、実施例4と同様に、テーパ形状に形成されている。そして、本例の当接部334はテーパ形状の被シール部53に当接する。
その他の構成は実施例1と同様である。また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例は、図12に示すごとく、実施例7のガスセンサ1における形状を一部変更した例である。
本例のガスセンサ1における係合部31は、円形状の外形を有する先端側部分311と、六角形状の外形を有し先端側部分311よりも外形が小さい基端側部分312とを有している。当接部334は、先端側部分311の先端外側の角部として形成されている。また、本例の被シール部53も、実施例4と同様に、テーパ形状に形成されている。そして、本例の当接部334はテーパ形状の被シール部53に当接する。
その他の構成は実施例1と同様である。本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
2 センサ素子
23 金属端子
25 絶縁碍子
3 ハウジング
332 ネジ部
333 シール部
334 当接部
5 被取付部
51 ネジ孔
53 被シール部
Claims (8)
- 被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子(2)と、該センサ素子の正極と電気的に接続された金属端子(23)を内側に保持する絶縁碍子(25)と、上記センサ素子を内側に挿通保持すると共に上記センサ素子の負極と電気的に接続されたハウジング(3)とを有するガスセンサ(1)であって、
上記ハウジングは、上記ガスセンサが固定される被取付部(5)に形成されたネジ孔(51)と螺合可能なネジ部(332)と、上記ネジ孔の開口部の周囲を囲むように形成された被シール部(53)と対向して配設されるシール部(333)とを有しており、
該シール部は、上記被シール部における径方向の一部に局部的に当接すると共に該被シール部の全周に環状に当接する当接部(334)を有している、ガスセンサ。 - 上記シール部は、上記ガスセンサの軸方向(L)における先端側に向かうにつれて縮径するテーパ面として形成されており、
上記当接部は、上記ネジ孔の開口縁(52)と当接するよう、上記テーパ面の一部として形成されている、請求項1に記載のガスセンサ。 - 上記当接部は、上記シール部から上記被シール部に向かって突出するシール突部(337)からなる、請求項1に記載のガスセンサ。
- 上記シール突部(337)は、同心円状に複数形成されている、請求項3に記載のガスセンサ。
- 上記当接部は、上記ガスセンサの軸方向における先端側に向かうにつれて縮径する上記被シール部に当接する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスセンサ。
- 上記シール部は、上記ネジ部の外径よりも拡径した係合部(31)の先端側の端面として形成されており、
上記当接部は、上記係合部の先端外側の角部として形成されており、かつ、上記ガスセンサの軸方向における先端側に向かうにつれて縮径する上記被シール部に当接する、請求項1に記載のガスセンサ。 - 上記係合部は、円形状の外形を有する先端側部分と、六角形状の外形を有し上記先端側部分よりも外形が小さい基端側部分とを有しており、
上記当接部は、上記先端側部分の先端外側の角部として形成されている、請求項6に記載のガスセンサ。 - 上記ガスセンサの上記ネジ部が上記被取付部の上記ネジ孔に螺合される際に、上記シール部の上記当接部が上記ガスセンサと共に回転して上記被シール部に当接するよう構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のガスセンサ。
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