JP2016179618A - 情報処理装置、情報処理プログラム、画像形成装置 - Google Patents

情報処理装置、情報処理プログラム、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の利用者から利用要求を受け付ける場合に、受付順に処理を行う場合に比べて装置前での利用者の待ち時間を減らした情報処理装置を提供する。【解決手段】検出部1は、利用者5が携帯する通信端末6と通信部2との通信の際の電波強度から、利用者5との距離や利用者5の動きを検出する。制御部3は、検出部1で検出した利用者5が接近してくる動きを含む複数の要素から優先度を判定し、最も優先度が高い利用者5からの利用要求に対応する処理を被制御部4に行わせる制御を行う。利用者5が接近してくる場合は、立ち止まったり遠ざかったりしている利用者5よりも先に装置を使用するであろうと推測し、優先度を高くして、利用者5が装置に到達する前から処理を行う。利用者5の到着順を予測して処理を開始することにより、受付順に処理を行う場合に比べて装置前での利用者5の待ち時間を減らす。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理プログラム、画像形成装置に関するものである。
従来より省エネルギーの観点から、機器が利用されていない場合に節電状態に移行し、電力の消費を減らす工夫がなされている。利用者が機器を利用する場合には節電状態から復帰することになる。例えば特許文献1では、装置に人感センサを設け、人感センサが人を検出すると節電状態から復帰させる。機器の利用者が機器に到達する前に節電状態から復帰することから、利用者の操作で節電状態から復帰する場合に比べて待ち時間が減ることになる。
特許文献2では、利用者が印刷指示を行うと、その利用者が所持する携帯通信端末の位置を複数の無線基地局により検出し、予め決められた領域に利用者が進入すると機器の復帰動作が開始されるようにしている。この特許文献2における復帰動作はヒータの予熱であり、例えば複数の利用者が機器を利用している場合でも共通した動作である。例えば複数の利用者が予め決められた領域に存在する状態となった場合でも、利用者の優先順位にはよらない。
特開2013−065974号公報 特開2008−172531号公報
複数の利用者が機器を利用している環境で、複数の利用者からの利用要求を受け付けている場合、従来は受付順に利用要求に対応する処理を行っている。この場合、利用要求の受付順と利用者の機器への到着順が一致しないことがある。例えば複数の利用要求を受け付けている場合、後から利用要求を行った利用者が他の利用者よりも先に機器に到着する場合がある。この場合、先に利用要求を受け付けた処理が優先されており、機器に到着した利用者は機器の前で待つことになる。
本発明は、複数の利用者から利用要求を受け付ける場合に、受付順に処理を行う場合に比べて装置前での利用者の待ち時間を減らすことができる情報処理装置及び情報処理プログラムと、そのような情報処理装置を有する画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本願請求項1に記載の発明は、複数の利用者が共用する被制御手段と、利用者の移動を検出する検出手段と、複数の利用者から前記被制御手段の利用要求を受け付けている場合に前記検出手段により接近してくる動きを検出したか否かにより前記利用者の優先度を判定して最も優先度が高い利用者からの利用要求に対応する処理を前記被制御手段に行わせる制御を行う制御手段を有することを特徴とする情報処理装置である。
本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における前記検出手段が、さらに利用者の移動の速さを検出し、前記制御手段は、接近してくる動きとともに前記速さを用いて前記利用者の優先度を判定することを特徴とする情報処理装置である。
本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1または請求項2に記載の発明における前記検出手段が、さらに利用者の装置からの距離を検出し、前記制御手段は、さらに前記距離を用いて前記利用者の優先度を判定することを特徴とする情報処理装置である。
本願請求項4に記載の発明は、本願請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明における前記制御手段が、ある利用者からの利用要求に対応する処理を前記被制御手段に行わせている際に、他の利用者の優先度が最も高くなった場合には、それまでの処理情報を保持させて、最も優先度が高くなった利用者からの利用要求に対応する処理を前記被制御手段に行わせることを特徴とする情報処理装置である。
本願請求項5に記載の発明は、本願請求項4に記載の発明における前記制御手段が、優先度の判定を行っている利用者の人数あるいは保持している処理情報の量に応じて、処理情報を保持している利用者のうち最も優先度が低い利用者の処理情報を削除することを特徴とする情報処理装置である。
本願請求項6に記載の発明は、本願請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明における前記制御手段が、最も高い優先度からの差が予め決められた範囲内である優先度の利用者が複数人である場合、当該複数の利用者からの利用要求に対応する処理を並行して前記被制御手段に行わせることを特徴とする情報処理装置である。
本願請求項7に記載の発明は、本願請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発明における前記制御手段が、前記検出手段により検出されなくなった利用者について、当該利用者からの利用要求に対応する処理を中止して、それまでの処理情報を破棄するように前記被制御手段を制御することを特徴とする情報処理装置である。
本願請求項8に記載の発明は、本願請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の発明における前記制御手段が、前記被制御手段における利用要求に対応する処理が予め決められた段階まで進んだ場合に、当該利用要求を行った利用者を優先度の判定の対象から外すことを特徴とする記載の情報処理装置である。
本願請求項9に記載の発明は、本願請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の発明の構成に、さらに、利用者が携帯する通信端末との通信を行う通信手段を有し、前記検出手段は、前記通信手段による受信強度の変位により利用者の動きを検出することを特徴とする情報処理装置である。
本願請求項10に記載の発明は、コンピュータに、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置の機能を実行させるものであることを特徴とする情報処理プログラムである。
本願請求項11に記載の発明は、画像を形成する形成手段と、前記形成手段による画像の形成の要求を受け付ける受付手段と、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置を有し、前記情報処理装置の前記被制御手段は、前記形成手段で形成する画像の生成に関する処理を行うものであり、前記受付手段で受け付けた画像の形成の要求を前記被制御手段の利用要求とすることを特徴とする画像形成装置である。
本願請求項1に記載の発明によれば、複数の利用者から利用要求を受け付ける場合に、実際に装置を使用しようとしている利用者の装置前での待ち時間を、受付順に処理を行う場合に比べて減らすことができるという効果がある。
本願請求項2に記載の発明によれば、複数の利用者から利用要求を受け付ける場合に、受付順に処理を行う場合に比べて、急いでいる利用者の装置前での待ち時間を減らすことができる。
本願請求項3に記載の発明によれば、装置に近い利用者の利用要求を優先して処理することができる。
本願請求項4に記載の発明によれば、状況に応じた優先度の順で利用者からの利用要求に対応した処理を行うことができる。
本願請求項5に記載の発明によれば、記憶領域の不足に対応することができる。
本願請求項6に記載の発明によれば、優先度の判定誤差により利用者に待ち時間が生じるリスクを、判定した優先度の順に処理を行う場合に比べて低減することができる。
本願請求項7に記載の発明によれば、より利用するであろうと判断される利用者の利用要求に対する処理に処理能力を振り向けるとともに、記憶領域の不足を防止することができる。
本願請求項8に記載の発明によれば、被制御手段における利用要求に対応する処理が予め決められた段階まで進んで準備が完了した場合に、処理能力を他の利用者の利用要求に対する処理に振り向けることができる。
本願請求項9に記載の発明によれば、利用者が携帯している通信端末を利用して、各利用者の優先度の判断を行うことができる。
本願請求項10に記載の発明によれば、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
本願請求項11に記載の発明によれば、複数の利用者から画像の形成の要求を受け付ける場合に、実際に装置を使用しようとしている利用者の装置前での待ち時間を、受付順に処理を行う場合に比べて減らすことができるという効果がある。
本発明の実施の一形態を示す構成図である。 接近しているか否かの判定方法の一例の説明図である。 優先度の判定の一具体例の説明図である。 優先度の判定の具体例の説明図である。 判定要素候補表の一例の説明図である。 本発明の実施の一形態における基本動作の一例を示す流れ図である。 優先度判定表への登録処理の一例を示す流れ図である。 優先度判定表の更新処理の一例を示す流れ図である。 処理対象者の決定処理の一例を示す流れ図である。 利用要求の実行処理の一例を示す流れ図である。 本発明の実施の一形態における応用例の説明図である。 本発明の実施の一形態及び応用例で説明した装置の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。
図1は、本発明の実施の一形態を示す構成図である。図中、1は検出部、2は通信部、3は制御部、4は被制御部、5は利用者、6は通信端末である。なお、被制御部4は複数の利用者が共用するものであり、制御部3による制御に従って動作する。
検出部1は、利用者5の移動を検出する。例えば、利用者5が接近してくる、遠ざかる、あるいは停止しているなどの動きを検出する。また、接近してくる際、あるいは遠ざかる際の移動の速さを検出してもよい。さらに、装置から利用者5までの距離を検出するなど、他の種々の検出を行ってもよい。なお、検出方法は限定されない。例えば、音波、電波、光などの強度や強度変化を利用するとよい。
図1に示す例では、一例として通信部2を利用する例を示している。この通信部2は、検出部1による利用者5の移動の検出に用いる構成として設けてもよいし、被制御部4が利用する通信手段を通信部2として利用してもよい。例えば利用者5が通信端末6を携帯しており、通信部2が通信端末6との通信を行う場合、通信端末6からの電波の受信強度の変化により、利用者5の移動、例えば利用者5が動的に近づいてくるのか、遠ざかっているのか、止まっているのかや、その移動の速さなどを検出部1が検出すればよい。また、電波の受信強度により、装置と利用者5との距離を検出部1が検出してもよい。通信端末6は、例えば、無線通信機能が備わっているスマートフォン、タブレット型端末、ノートパソコン等のモバイル情報端末や、非接触通信が可能なICを備えたICカード等が挙げられる。
制御部3は、利用要求を受け付けている利用者に対して、利用者からの利用要求に対応する処理を被制御部4に行わせる制御を行う。また、被制御部4は複数の利用者が共用し、利用者5からの利用要求を受け付けておき、その利用者5が被制御部4を実際に使用することにより利用要求に応じた処理を完了させる。制御部3は、利用者5が実際に被制御部4を使用するまでに事前に行う予め決められた段階までの処理を進め、あるいは、処理全体について処理を進めるように、被制御部4において行われる処理を制御する。
複数の利用者5から被制御部4の利用要求を受け付けている場合には、制御部3は、いずれの利用者5からの利用要求に対する処理を先に行うかを判断し、先に行うと判断した処理を被制御部4に行わせる。基本的には、先に被制御部4を使用するであろう利用者5を特定し、その利用者5からの利用要求に対する処理を行えばよい。いずれの利用者5が先に被制御部4を使用するかを判断する際に、制御部3は各利用者5の優先度を検出部1の検出結果に従って判定し、最も優先度が高い利用者5からの利用要求に対応する処理を被制御部4に行わせる。最も高い優先度からの差が予め決められた範囲内である優先度の利用者5が複数人である場合、当該複数の利用者5からの利用要求に対応する処理を並行して被制御部4に行わせるように制御してもよい。なお、被制御部4における利用要求に対応する処理が、事前に行う予め決められた段階まで進んだ場合には、その利用要求を行った利用者5を優先度の判定の対象から外すように制御するとよい。
ある時点で複数の利用者5のうちの1人が最も優先度が高いと判断されても、次の時点では他の利用者の優先度が最も高くなる場合がある。このような場合には、それまで被制御部4に行わせていた処理を、最も優先度が高くなった利用者からの利用要求に対応する処理に切り換えて被制御部4に行わせる。その際に、それまで行っていた処理に関する情報(処理情報)を保持させておいて、再開した際に処理が継続されるようにしておくとよい。
処理情報を保持させる場合、被制御部4の記憶容量にも限りがある。例えば、優先度の判定を行っている利用者5の人数あるいは保持している処理情報の量に応じて、処理情報を保持している利用者5のうち最も優先度が低い利用者の処理情報を削除するとよい。
また、検出部1により検出されなくなった利用者5については、当分は当該利用者5が被制御部4を使用することはないと判断し、当該利用者5からの利用要求に対応する処理を中止して、それまでの処理情報を破棄するように被制御部4を制御するとよい。
それぞれの利用者5の識別については公知の種々の方法を用いればよい。この例では通信部2を有しており、この通信部2を用いて利用者5の識別を行う。予め、利用者の識別情報(以下、利用者識別情報)と、通信部2で利用者が携帯する通信端末6から取得する通信端末6の識別情報(以下、端末識別情報)とを対応付けた情報を保持しておく。動作の要求を受け付けた際に、要求を行った利用者の利用者識別情報を取得する。その後、通信部2で通信端末6と通信を行って通信端末6から端末識別情報を取得すれば、対応する利用者5が特定されるとともに、当該利用者5から利用要求を受け付けているか否かも分かる。利用要求を行っていない利用者5が存在していても、被制御部4を使用することはなく、優先度の判定は行わない。
それぞれの利用者5について優先度を判定する際には、種々の要素を勘案して判定すればよい。優先度を判定する際に用いる要素の一つとして、利用者5が接近してくる動きを検出部1で検出したか否かを用いるとよい。接近してくる動きがある利用者5は、被制御部4を使用する意思があると判断すればよい。例えば立ち止まっている利用者5は、いつ被制御部4を使用するかわからず、あるいは席に座っていて被制御部4を使用する意思が無い場合がある。
図2は、接近しているか否かの判定方法の一例の説明図である。接近しているか否かを判定する方法としては、利用者5が携帯する通信端末6から通信部2が受信する電波の強度の変化を利用する方法がある。図2では、時間と電波の強度との関係を示している。図2(A)に示す例では、時間の経過とともに電波の強度が強くなっている。この場合、利用者5が近づいてきていると判定する。図2(B)に示す例では、時間の経過とともに電波の強度が弱くなっている。この場合には、利用者5は遠ざかっているものと推定され、近づいてきているとは判定しない。また図2(C)に示す例では、時間が経過しても電波の強度があまり変わっていない。この場合は利用者5が立ち止まっていることが推定され、このまま利用されない時間が経過することがあることから、近づいてきているとは判定しない。もちろん、この判定方法は一例であって、他の方法を用いて接近しているか否かを判定してもよい。
優先度を判定する際に用いる要素としては、このほかにも、例えば装置と利用者5との距離や、利用者5が接近してくる際の速さを検出部1で検出して、優先度を判定する際の要素として用いるとよい。装置と利用者5との距離は、例えば予めいくつかの領域を決めておき、いずれの領域に利用者5が存在するかを検出したり、あるいはさらに詳細な距離、例えば電波強度に対応する距離を検出してもよい。距離が近い利用者5ほど、先に被制御部4を使用することが想定される。例えば利用者5が携帯している通信端末6と通信部2とが通信を行う場合、通信端末6からの電波の受信強度を、装置と利用者5との距離として用いればよい。また、接近してくる際の速さは、急いでいる利用者5ほど速く移動することが想定される。例えば、図2に示した電波強度の変化の割合を、利用者5の移動速度として用いればよい。
なお、優先度を判定する際に用いる要素として電波強度に対応する距離を検出して用いる場合、利用者5が被制御部4を使用する際に、その利用者5が携帯している通信端末6から受信した電波の強度をもとに、利用者5との距離を求める際の補正値を算出しておくとよい。算出された各利用者5に対応する補正値を用いて、電波強度から利用者5との距離を求めるとよい。通信端末6の機差によって生じる距離の誤差が、補正しない場合に比べて正確に得られる。
優先度の判定の際には、これらの要素を選択的に用いたり、組み合わせて用いてもよい。もちろん、例示した要素以外にも、種々の要素を優先度の判定に用いてもよいことは言うまでもない。また、それぞれの要素に重み付けして優先度を判定するとよい。さらに、それぞれの要素に判定順序をつけて判定してもよい。判定順序の一例としては、概括的な距離、接近してくる動きか否か、詳細な距離、接近してくる速さ、等の順がある。
図3は、優先度の判定の一具体例の説明図である。図3(A)には、優先度を判定する要素とその判定順序を規定した判定要素管理表の一例を示している。この具体例では、優先度を判定する要素として、被制御部4の利用の有無、接近レベル、接近の有無、距離、速さ、その他の要素を用いることとし、この順で判定してゆくこととする。
利用の有無は、被制御部4を実際に使用している、あるいは実際に使用しようとしている状態となっているか否かを示す。例えば利用者5が実際に装置まで到達し、操作を行った場合や、装置の使用認証を行った状態となったことにより利用有りとするなどがある。この例では、利用している場合を1,まだ利用していない場合を0としている。
接近レベルは、検出部1で検出した装置と利用者5との距離をいくつかのレベルに分け、いずれのレベルに利用者5が存在するかを示す。接近レベルの値は、装置に近いほど大きな値であるものとする。
接近の有無は、利用者5が装置に接近してくる動作を検出部1が検出しているか否かを示す。この例では、接近してくる動作が検出されている場合を1、立ち止まっていたり、遠ざかっている場合を0としている。
距離は、検出部1で検出した装置と利用者5との距離を示す。これらのうち、接近レベルと距離の要素は、いずれも距離に関するものであるが、接近レベルでは概略の距離の程度を示し、この距離は数値としての距離を示している。
速度は、検出部1で検出した利用者5の移動速度を示しており、近づいている場合をプラス、遠ざかっている場合をマイナスとして示している。
これらの各要素について、その他の要素を含めて、いずれの要素を使用し、また、どの順序で判定して優先度を判定するかを、判定順序により示している。なお、判定順序が0の要素については、優先度の判定に使用しないことを示している。図3(A)に示す例では、利用の有無、接近レベル、接近の有無、距離、速さの各要素を、この順で優先度の判定に用いることを示している。
優先度の判定を行う際には、例えば図3(B)に示すような表(以下、優先度判定表と呼ぶ)を用いて行うとよい。図3(B)に示した優先度判定表では、7人以上の利用者5から利用要求を受け付けており、そのうちの7人の利用者5が携帯する携帯端末6と通信部2が通信している場合を示している。利用の有無、接近レベル、接近の有無、距離、速さ、その他の要素の各欄については上述の通りであるが、数値で得られている距離、速さなどについては、それぞれの順序に従った番号を振る。例えば距離では、距離の遠い順に1から番号を振る。すると、距離が近い利用者に対して遠い利用者よりも大きな番号が振られることになる。また、速さについても、遅い順に1から番号を振る。すると、動きが速い利用者に対して動きが遅い利用者よりも大きな番号が振られることになる。
判定値は、優先度の判定を行う要素の順に値を並べたものである。ここでは、利用の有無、接近レベル、接近の有無、距離の順番、速さの順番、その他の要素の順に値を並べている。例えば利用者識別子が100の利用者については、利用の有無が0(無)、接近レベルが5、接近の有無が1(有)、距離の順番が5、速さの順番が6であることから、判定値はこれらを並べて05156となる。判定値の具体例としては、優先度の判定に用いる各要素の値を各4ビットの値として、判定順序に従って上位から順に並べて、ここでは全体として32ビットとしている。この32ビット全体を値とみなし、判定値とすればよい。もちろん、この判定値の生成方法は一例であって、そのほかの方法で判定値をも生成してもよい。
なお、事前準備完了の欄は、利用者5からの利用要求に対応する処理が、事前に行う予め決められた段階まで進んだか否かを示している。以下、利用者5からの利用要求に対応する処理のうち、事前に行う予め決められた段階までの処理を事前準備処理と呼ぶことにする。利用要求に対応する処理の全体が事前準備処理であってもよい。事前準備完了の欄は、事前準備処理が完了ならば1、未完了ならば0となる。利用者5からの利用要求に対応する処理のうち、事前準備処理が完了した場合には、それ以上、利用者5が被制御部4を使用する前に行うべき処理はないものとし、その利用要求を行った利用者5を優先度の判定の対象から外す。この例では、判定値を0とする。例えば利用者識別子が103、105の利用者については、判定値を00000000としている。
優先度は、判定値の大きい順とする。優先度を判定する要素は、判定する順に並べたことによって、優先される要素の値が大きいほど判定値の値が大きくなる。例えば、利用の有無が1である利用者の判定値は、利用の有無が0の利用者の判定値よりも大きな値となる。この場合、利用の有無以外の要素の値に影響されない。この例では利用者識別子が101の利用者について利用の有無が1であることから、この利用者の判定値は、利用の有無が0の他の利用者の判定値よりも大きくなる。これにより、装置を使用している利用者5からの利用要求に対応する事前準備処理が最優先されることになる。なお、利用の有無が1である利用者5でも、事前準備処理が完了していると判定値は0となり、そのほかの利用者5の優先度を判定することになる。
利用の有無が0である複数の利用者については、接近レベルの大小が判定値の大小となる。例えば、利用者識別子が102の利用者の接近レベルは5、利用者識別子が104の利用者の接近レベルは3であることから、この2人の判定値は、利用者識別子が102の利用者の方が利用者識別子が104の利用者よりも大きくなる。
このように、各要素の値を判定順序に従って並べた判定値を値として比較し、大きい順に並べると、優先度の欄のように順番付けがなされる。この優先度の欄の値は、小さいほど優先度が高いことを示している。この例では、利用者識別子が101の利用者の優先度が最も高い。従って、利用者識別子が101の利用者からの利用要求に対応する処理が行われるように制御すればよい。
図4は、優先度の判定の具体例の説明図である。ここでは説明を簡単にすべく、接近レベルが5と4の領域について示している。Mは被制御部4である。図4(A)において、利用者aは被制御部4を使用している。また、利用者bは接近レベルが5の領域におり、利用者cは接近レベルが4の領域にいる。この場合、利用者aと利用者bが接近レベル5の領域に存在するが、利用者aは被制御部4を使用していることから、利用者aが最優先となる。また、利用者cは利用者a、bと比べて接近レベルが低いことから、利用者a、bよりも優先度は低くなる。従って、優先度が高い順に利用者a、利用者b、利用者cとなる。
図4(B)に示す例では、利用者d、e、fとも接近レベルが4の領域におり、被制御部4を使用していない状態にある。利用者d、fは止まっているが、利用者eは被制御部4に近づいている。この場合、被制御部4に近づいてきている動作が検出される利用者eの方が利用者d、fよりも優先度が高いと判定される。また、被制御部4と利用者d、fとの距離は、利用者dの方が利用者fよりも短く、利用者dの方が利用者fよりも優先度が高くなる。従って、優先度が高い順に利用者e、利用者d、利用者fとなる。
図4(C)に示す例では、利用者g、hとも接近レベルが4の領域にいるとともに、被制御部4から同程度の距離にいる。なお、2人とも被制御部4を利用していない状態にある。また、利用者g、hとも、被制御部4への接近が検出されている。しかし、利用者hは被制御部4へ向けて接近してきており、利用者gは通り過ぎようとしている。検出部1で検出される速さは、利用者hの方が利用者gよりも速く、従って利用者hの方が利用者gよりも優先度が高いと判定される。
なお、図3(A)に示した判定要素管理表および図3(B)に示した優先度判定表に示した各要素は一例であって、他の要素とともに取捨選択してもよい。また、その判定の順序も上述の例に限られるものではない。例えば、使用する要素の選択や、要素を判定する順序の変更、新たな要素の追加などを行う手段を設けておいてもよい。新たな要素としては、例えば、到達予測時間(距離÷速さ)、利用要求に対応する処理量(情報量)、過去に利用要求してから実際に被制御部4の使用を開始するまでの時間など、様々な要素がある。
また、この例では距離については、得られた数値とともにレベル分けした値も用いている。これは、大まかな距離の相違でまず優先度を判定してから、細かな距離により優先度を決定するようにしたものである。例えば速さなどについてもレベル分けするようにしてもよい。さらに、例えばある要素の値で判定がつかない場合に、複数の利用者について平等に扱うようにしてもよい。例えば利用の有無が1の利用者がおらず、利用の有無が0で接近レベルが5である利用者が複数人存在する場合、その複数の利用者については平等に扱い、各利用者からの利用要求に対する処理を並行して行うように制御してもよい。
優先度の判定に用いる要素や判定順序は、予め決めておけばよい。あるいは、要素や判定順序を処理によって設定してもよい。優先度の判定に使用する要素及びその判定の順序の設定を行う処理の一例を示す。まず、優先度の判定に使用する要素とその判定の順序について、いくつかの候補を予め設定しておく。図5は、判定要素候補表の一例の説明図である。いくつかの候補は、例えば図5に示すように、判定要素候補表としてまとめておくとよい。初期状態としては、順位1で示した要素及び判定順序を使用するものとする。
利用者5が被制御部4の使用を開始するたびに、判定した優先度の順番通りに利用者5が被制御部4の使用を開始したか否かを記録しておく。そして、その記録から集計された予め決められた期間の誤判定率が、予め設定された閾値を超えると、優先度の判定で用いる要素及び判定順序を、例えば図5に示した判定要素候補表の次の候補に変更する。例えば順位1の要素及び判定順序を使用していた場合には順位2の要素及び判定順序を使用するものとして、図3(A)に示した判定要素管理表を書き換える。変更後も誤判定率が予め設定された閾値を超える場合には、さらに次の順位の要素及び判定順序を使用するように変更してゆけばよい。
図5に示した例では、順位1の要素及び判定順序で誤判定が閾値を超える場合、装置と利用者5との距離よりも利用者5が移動している速さを優先して判定することとしてる。また、順位2の要素及び判定順序でも誤判定が閾値を超える場合には、接近レベルよりも近づいてくる利用者5を優先して判定することとしている。さらに、順位3の要素及び判定順序でも誤判定が閾値を超える場合には、接近レベルでの判定をやめて、装置と利用者5との距離を優先して判定することとしている。これらは一例であって、装置の使用形態や状況などに従って、予め、いくつかの要素や判定順序を設定しておけばよい。なお、判定要素候補表に登録されているいずれの順位の要素及び判定順序でも誤判定率が閾値を超える場合には、判定要素候補表に登録されている要素及び判定順序の組み合わせのうち、誤判定率が最も低い要素及び判定順序の組み合わせを採用するとよい。
優先度の判定に使用する要素及びその判定の順序の設定を行う処理の別の例としては、利用者5が被制御部4の使用を開始するたびに、判定した優先度の順で利用者5が被制御部4の使用を開始したか否かと、被制御部4の使用を開始した利用者5の順序を記録しておく。そして、記録した情報から集計される誤判定率を随時更新してゆく。また、利用者5が被制御部4の使用を開始した際の優先度判定表の情報も、履歴として保存しておく。そして、保存しておいた優先度判定表の情報を用いて、判定で用いる各要素の判定順序を総当たりで変更させながら、優先度の判定をシミュレーションする。そして、各シミュレーションで得られる判定結果の誤判定率が、現在の設定における誤判定率よりも低い判定順序が存在すれば、そのシミュレーションの際の要素及び判定順序を、その後の優先度の判定に使用するものとし、判定要素管理表に設定する。この処理を繰り返すことで、誤判定率はそれまでよりも低くなってゆく。
もちろん、これらの処理は一例であって、これらの処理以外の処理によって優先度の判定に用いる要素と判定順序を決めるようにしてもよいことは言うまでもない。
以下、本発明の実施の一形態における動作の一例について説明する。図6は、本発明の実施の一形態における基本動作の一例を示す流れ図である。この動作例では、図3(B)に示すような優先度判定表を用いながら被制御部4の制御を行うものとして説明する。
S101において、利用者の検知と、利用者の優先度判定表への登録を行う。通信部2が通信を行う通信端末6をそれぞれ検知して、対応する利用者5を特定する。特定した利用者5のうち、利用要求を受け付けている利用者5について、優先度判定表に登録されていない利用者5があれば、その利用者5を優先度判定表に登録する。
S102において、優先度判定表を更新する。優先度判定表に登録されている利用者5について、検出部1による検出結果に従って優先度の判定に用いる各要素の値を更新する。
S103において、被制御部4の利用の有無を確認するとともに、優先度判定表をさらに更新して判定値を算出し、優先度を決定して最も優先度が高い利用者5を処理対象者として決定する。
S104において、処理対象者から受け付けている利用要求に対応する処理を実行する。その際に、処理対象者が変更になっている場合には、それまで行っていた処理の内容を保管させた上で、新たな処理対象者に対応する処理を実行する。また、予め決められた段階までの処理(事前準備処理)が終了した場合には、当該利用者について事前準備完了として優先度判定表を更新する。さらに、利用者5が被制御部4を使用する状態となっており、事前準備処理が完了していれば、利用要求に対応する処理の事前準備処理後の処理の実行を開始する。このとき、利用者5は図3の優先度判定表に登録されておらず、それ故、優先度を付与されていない利用者5であってもよい。また、本実施例では、ある利用者5の事前準備処理後の処理の実行中は、優先度が最も高い別の利用者5の事前準備処理も並行して行う。被制御部4の使用が終了した場合には、優先度判定表から当該利用者5の情報を削除する。
このような処理を、予め決められた時間間隔で、あるいは予め決められたタイミングで、繰り返して行う。
図7は、優先度判定表への登録処理の一例を示す流れ図である。この処理は、図6に示す処理のうち、S101において行われる処理の一例である。S111において、通信部2が通信している通信端末6の台数から、利用者5の人数Lを取得する。そして、人数Lの利用者5のそれぞれについて、S112からS121までの処理を繰り返して行う。なお、1番目からL番目までの利用者5について、kにより処理対象の利用者を特定する。すなわち、繰り返しの処理では、kの値を1からLまで順に変えながら、S112からS121までの処理を繰り返す。
S113において、k番目の利用者5は、被制御部4の使用を許可する利用者として登録されているか否かを判断する。通信部2が通信端末6と通信を行っても、そもそも被制御部4の使用が許可された利用者が携帯する通信端末6でなければ、その利用者についての判定は不要である。従って、k番目の利用者が登録されている利用者でなければ、その利用者5についての処理は終了し、S121へ進む。
S114において、k番目の利用者5が優先度の判定の対象とする領域(判定対象領域)内にいるか否かを判定する。判定対象領域は、例えば通信部2が通信を行う領域を判定対象領域として設定してもよいし、それより狭い領域を判定対象領域として設定してもよい。ここでは、通信部2が通信を行う領域よりも狭い領域を判定対象領域として設定することとする。この場合、通信部2が通信を行っている通信端末6であっても、判定対象領域の外に存在する場合がある。
S114でk番目の利用者5が判定対象領域内にいると判定された場合には、S115において、k番目の利用者5から利用要求を受け付けているか否かを判定する。利用要求を受け付けていない場合には、優先度の判定は不要であり、k番目の利用者5についての処理は終了してS121へ進む。
S116において、k番目の利用者5から受け付けている利用要求に対応する処理のうち、予め決められた段階までの処理である事前準備処理が完了しているか否かを判定する。事前準備処理が完了していれば、当該利用者5が被制御部4を使用する状態となるまでは、行うべき処理はない。従って優先度の判定を行う必要はなく、そのままS121へ進む。なお、事前準備処理が完了しているか否かは、例えば図3(B)に示した優先度判定表のうち、k番目の利用者に対応する事前準備完了の欄を参照すればよい。優先度判定表にk番目の利用者が登録されていない場合や、登録されていても事前準備完了の欄が完了(図3(B)に示した例では1)になっていない場合には、事前準備処理は未完了であると判定すればよい。
S116で事前準備処理が完了していないと判定された場合には、S117において、k番目の利用者が優先度判定表に登録されていなければ登録する。既に登録されていれば、このS117では何もせずにS121へ進む。
S114で判定対象領域外であると判定された場合には、そのk番目の利用者は、この時点では被制御部4を使用しないものと判断する。S118において、k番目の利用者5から受け付けている利用要求に対応する事前準備処理を実行中であるか否かを判定し、実行中である場合にはS119において、その事前準備処理を中止する。S120において、事前準備処理中の情報や、これまでに事前準備処理を行って保存している情報があれば、それらを破棄する。このS120における情報の破棄は、被制御部4における記憶資源を活用するために行うものであり、破棄しなくてもよければS120の処理を行わなくてもよい。
S112からS121までの処理を、L人の利用者5のそれぞれについて行い、利用要求を受け付けていて、まだ優先度判定表に登録されていない利用者5が登録される。また、当分利用しないと判断される利用者5の事前準備処理を中止し、記憶資源を空ける。
図8は、優先度判定表の更新処理の一例を示す流れ図である。この処理は、図6に示す処理のうち、S102において行われる処理の一例である。ここでは、一例として図3(A)に示した優先度の判定で用いる要素とその判定順序について、変更する処理を含める場合を示している。S131において、優先度の判定で用いる要素とその判定順序を変更する設定か否かを判定し、変更する設定の場合にはS132において、優先度の判定で用いる要素とその判定順序を決定する処理を行う。例えば、過去に行った優先度の判定結果と、実際に被制御部4を利用した利用者5とを保存しておき、これらの情報から統計的に優先度の判定で用いる要素及び判定順序を決定するなど、先に述べた種々の方法を用いてよい。例えば図3(A)に示すような判定要素管理表を用いる場合には、各要素に対応する判定順序を変更すればよく、使用しない要素についても判定要素管理表からの削除や、判定順序なしの設定などを行えばよい。
なお、S131で優先度の判定で用いる要素とその判定順序を変更する設定が行われていない場合には、予め決められた要素及び判定順序に従うものとする。もちろん、優先度の判定に用いる要素とその判定順序について、上述した処理とは別の処理によって予め変更しておくように構成してもよく、その場合には、変更後の要素及び判定順序が利用されることになる。例えば利用者5が被制御部4を使用しない夜間や休日などに行っておくとよい。なお、予め決められた要素及び判定順序を固定して用いる場合や、変更を操作などにより予め行っておく場合には、S131及びS132の処理を設けずに構成してもよい。
S133からS135までの処理は、優先度判定表に登録されているそれぞれの利用者5について行う。優先度判定表に登録されている利用者5の数をNとし、1番目からN番目までの利用者5について、順番を示すiを変更しながら処理を繰り返す。
S134において、優先度判定表のi番目の利用者5について、優先度を判定する各要素の値を、検出部1で検出した値をもとに変更してゆく。優先度を判定する要素は、S132で変更されている場合には、変更後の各要素について求める。図3に示した例では、接近レベル、接近の有無、距離、速さ、その他の要素について、それぞれの値を求めて優先度判定表のi番目の利用者5の各要素の欄を更新してゆく。ここでは、利用の有無、事前準備完了などは、別途更新することとしている。
優先度判定表に登録されているN人の利用者について、優先度を判定する要素の値を更新したら、図8に示した処理は終了する。
図9は、処理対象者の決定処理の一例を示す流れ図である。この処理は、図6に示す処理のうち、S103において行われる処理の一例である。S141からS144の処理は、優先度の判定に用いる各要素について行う。優先度の判定に用いる要素の数をMとし、1番目の要素からM番目の要素までの各要素について、順番を示すmを変更しながら処理を繰り返す。
S142において、m番目の要素は加工する要素か否かを判定する。例えば図3(B)に示した優先度判定表において優先度の判定に用いる要素のうち、接近レベルや接近の有無は値をそのまま用いるが、距離や速さなどについては、順序づけを行う加工を行っている。S142では、m番目の要素が加工を行う要素であるか否かを判定し、加工を行う要素であれば、S143において、m番目の要素について加工した値を優先度判定表に登録する。例えば距離の要素では、得られている距離の値を、遠い順に順位付けして、近い利用者5ほど大きな値となるように加工する。また、速さの要素では、得られている速さの値を、速さが遅い順に順位付けして、速く動いている利用者5ほど大きな値となるように加工する。なお、S142でm番目の要素が加工を行う要素でなければ、S144へ進んで次の要素の処理に移る。
M個の要素についてS141からS144の処理を繰り返して行ったら、S145において、利用者5が被制御部4の利用を開始したか否かを判定する。例えば、利用者5が被制御部4を使用する操作を行った場合や、認証を行った場合など、種々の場合があるが、被制御部4を使用する利用者5が特定されればよい。被制御部4の使用を開始した場合には、S146において、被制御部4の使用を開始した利用者5に対応する優先度判定表の利用の有無の欄を利用有りに変更し、S147へ進む。なお、被制御部4の使用を開始した利用者5と優先度とを記録しておき、図8のS132で説明した、優先度の判定で用いる要素とその判定順序を決定する際に、過去の判定結果として利用するとよい。もちろん別の処理で要素とその判定順序を決定する際において利用してもよいことは言うまでもない。S145で被制御部4の使用を開始していない、あるいは既に使用が開始されていると判定される場合には、そのままS147へ進む。
S147からS149の処理は、優先度判定表に登録されている利用者5の数だけ行う。登録されている利用者5の数をNとし、1番目からN番目の各利用者5について、順番を示す変数jを変更しながら処理を繰り返す。
S148において、これまでに設定された優先度の判定で用いる要素の値をもとに、その判定順序に従って各利用者5の判定値を求める。判定値の求め方については種々の方法を利用してよいが、例えば図3(B)を用いて説明した例のように、優先度の判定を行う要素の値を、その判定順序の順に並べて求めるとよい。なお、優先度判定表の事前準備完了の欄が1,すなわち事前準備処理が完了している場合には、判定値は0として優先度の判定対象から外す。
優先度判定表に登録されている利用者5の数だけS147からS149の処理を繰り返して行ったら、S150において、各利用者5の判定値が大きい順に優先度を割り当てて、優先度判定表の優先度の欄を更新する。そして、S151において、最も優先度が高い利用者5を処理対象者として決定する。例えば図3(B)に示した例のように、優先度が高い順に1,2,3,…と優先度を割り当てた場合、優先度が1の利用者5を処理対象者として決定する。なお、判定値が等しい利用者5が複数存在する場合もある。判定値が最大となる利用者5が複数存在する場合には、その複数の利用者5を処理対象者としてもよい。
図10は、利用要求の実行処理の一例を示す流れ図である。この処理は、図6に示す処理のうち、S104において行われる処理の一例である。S161において、図6のS103(図9に示した処理)において決定した処理対象者からの利用要求に対応する処理を、現在、被制御部4で実行中であるか否かを判定する。被制御部4で現在実行している処理が処理対象者からの利用要求に対応する処理である場合には、S163において、現在実行中の処理対象者からの利用要求に対応する処理を継続する。
例えば、各利用者5の優先度に変更が生じて、それまで処理対象者であった利用者5とは異なる利用者5が新たに処理対象者となる場合がある。このような場合に、S161で現在実行中の処理が処理対象者からの処理要求に対応する処理でないと判定される。具体的な一例としては、ある利用者5が近づいてきていたが立ち止まったり通過して遠ざかってしまい、別の利用者5が近づいてきた場合などがある。S161で被制御部4で現在実行している処理が、処理対象者からの処理要求に対応する処理でないと判定された場合には、S162において、被制御部4にそれまで実行していた処理の情報を保存させ、S163において、新たな処理対象者からの利用要求に対応する処理を被制御部4に実行させる。新たな処理対象者からの利用要求に対応する処理が過去に途中まで実行され、処理の情報が保存されている場合には、その保存されている処理の情報をもとに、処理を再開する。
なお、処理の情報を保存させる場合、別の処理の情報を削除し、情報を保存する資源が不足する場合に対処してもよい。例えば、最も古い処理の情報を削除するとよい。あるいは、処理の情報を保存している利用者5のうち、最も優先度が低い利用者5からの利用要求に対応する処理の情報から削除してもよい。または、事前準備処理が完了している利用者5を除く利用者5について、優先度が最も高い利用者5からp番目までの利用者5からの利用要求に対応する処理については処理の情報の保存に対応し、それ以外の処理の情報について削除するようにしてもよい。ここで、pは予め決められた値とするほか、設定により変更してもよいし、記憶資源の残量に応じて決定するなど、種々の方法により決定してもよい。
また、図9のS151で複数の利用者5を処理対象者として決定した場合には、複数の処理対象者からの利用要求について処理を並行して実行するように制御するとよい。
S164において、処理対象者からの利用要求に対応する処理について、事前準備処理が完了したか否かを判定する。事前準備処理が完了していない場合には、そのままS166へ進む。
処理対象者からの利用要求に対応する事前準備処理が完了している場合には、S165において、処理対象者について優先度判定表の事前準備完了の欄を更新する。事前準備完了となった利用者5については、この後、判定値は0とされ、優先度の判定対象から外される。その後、優先度が最も高い他の利用者5からの利用要求に対応する処理を実行する。
S166において、被制御部4が使用中となっているか否かを判定し、被制御部4が使用されている状態となっていない場合には、図10に示した処理を終える。被制御部4が使用されている状態となっているか否かは、制御部3が被制御部4に動作状態を問い合わせて、その返答により判断すればよい。
被制御部4が使用中の状態である場合には、S167において、被制御部4を使用する利用者5(使用者)からの利用要求に対応する処理について、事前準備処理が完了しているか否かを判定する。この判定は、使用者である利用者5について優先度判定表の事前準備完了の欄を参照すればよい。例えば優先度判定表に登録されていない利用者5が被制御部4を使用している場合などを含めて、被制御部4に問い合わせて、その回答により判定してもよい。事前準備処理が完了していない場合には、そのまま事前準備処理を続けることとし、図10に示した処理を終える。
使用者について事前準備処理が完了していれば、事前準備処理後の処理を行う。S168において、事前準備処理後の処理が完了したか否かを判定し、完了していなければS169において、事前準備処理後の処理を実行中であるか否かを判定する。事前準備処理後の処理が完了しておらず、実行中でもなければ、事前準備処理後の処理はまだ実行されていない状態である。S170において、使用者についての事前準備処理後の処理を被制御部4に開始させ、図10に示した処理を終える。また、S169で事前準備処理後の処理を実行中であると判定した場合には、そのまま事前準備処理後の処理の実行を続けることとし、図10に示した処理を終える。
S168で事前準備処理後の処理が完了したと判定された場合には、S171において、使用者が優先度判定表に登録されている利用者5であるか否かを判定する。使用者が優先度判定表に登録されている利用者5であれば、S172において、使用者である利用者5を優先度判定表から削除し、処理を終える。また、S171で使用者が優先度判定表に登録されていないと判定された場合には、そのまま処理を終える。事前準備処理後の処理が完了したか否かは、被制御部4に問い合わせを行ってもよいし、完了の際に被制御部4から通知を受けるようにしてもよい。
なお、上述の動作例で示す処理は、予め決められた時間毎、あるいは予め決められたタイミングで、繰り返して行われる。また、上述の動作例は一例であって、種々の変形を行ってもよいことは言うまでもない。
図11は、本発明の実施の一形態における応用例の説明図である。図中、11は画像形成装置、12は端末装置、13は通信路である。図1に示した構成を含む応用例として、画像形成装置11を示している。この画像形成装置11は、検出部1、通信部2、制御部3を含み、これ以外の図示しない画像形成部およびその制御手段、使用する際の認証機構などの種々の構成を被制御部4として有している。例えば通信路13を通じて画像形成の要求を受け付け、受け付けた画像形成の要求に対して、通信路13を通じて画像を形成する情報を取得して画像を生成し、画像形成部で用紙等の媒体上に画像を形成して出力する。
利用者5は、この例では端末装置12から通信路13を通じて画像形成装置11に対して画像形成の要求を行う。あるいは、端末装置12を用いずに、利用者5が携帯している通信端末6から画像形成装置11に対して画像形成を要求する構成であってもよい。画像形成の要求の際には、利用者識別情報が付される。画像形成の要求を画像形成装置11に対する利用要求とすればよい。
画像形成の要求に対して行われる処理は、画像を形成する情報を取得し、その情報に従って画像を生成し、生成した画像を媒体上に形成する処理となる。複数の利用者が画像形成装置11を共用している場合、画像形成装置11で情報を画像形成して出力させる場合、画像が形成されて出力された媒体を他人が持ち去るなどの不具合が生じることがある。この場合、秘匿性が損なわれることになる。対策として、利用者が画像形成装置11に対して認証の操作を行ってから画像を形成し、出力することが行われている。
このような利用形態を取る場合、画像を形成する情報を取得し、画像を生成するまでの処理は、画像形成部で画像を形成する前に行っておき、認証の後に画像を形成して出力することになる。この画像を形成する情報を取得し、画像を生成するまでの処理については、事前準備処理として予め行っておくとよい。利用者5が画像形成装置11を使用する際に、事前準備処理が予め行われていると、事前準備処理を予め行わなかった場合に比べて待ち時間が減少する。
複数の利用者5から利用要求を受け付けている場合、例えば受付順に事前準備処理を行ったとしても、利用要求の受付順に利用者5が画像形成装置11に到達して認証を行うとは限らない。最後に受け付けた利用要求を行った利用者5が最初に画像形成装置11に対して認証を行い、使用を開始する場合もある。従って、画像形成装置11への到着するであろう順に事前準備処理を行えば、受付順に事前準備処理を行う場合に比べて、認証を行った利用者5が画像形成装置11の前で待つ時間が減少する。このような事前準備処理の処理順序を、上述の実施の一形態で説明した構成により制御している。
画像形成を要求した利用者5が通信端末6を携帯して画像形成装置11に近づいてくると、通信部2が受信する電波強度などから、検出部1は、画像形成装置11と利用者5との距離や、利用者5が接近してくるか否かや速さなどを検出する。検出された要素、さらに他の要素などとともに優先度を判定する。優先度が最も高い利用者5が最も速く画像形成装置11に到達する利用者であるとみなして処理対象者とし、事前準備処理を行う。例えば処理対象者が要求した画像形成の処理について、画像を形成する情報を取得し、画像を生成するまでの処理を予め行っておく。画像を形成する情報を取得する処理は、画像形成の要求とともに受け取る場合もあるが、通信路13に接続されているサーバや他の装置等から取得する場合もある。なお、優先度が最も高い利用者5が複数人存在する場合には、その複数の利用者5から受け付けている画像形成の要求に対する事前準備処理を並行して行えばよい。
利用者5が画像形成装置11まで到達し、認証を行うと、その利用者5が画像形成を要求した画像について、事前準備処理の後の処理、すなわちここでは事前準備処理により準備されている画像を形成して出力する処理を行い、要求された処理は終了する。事前準備が終了しても、画像を形成して出力するのは認証後であることから、他人による持ち去り等は生じず、秘匿性は保たれる。また、事前準備処理が行われた分だけ、事前準備処理を行わなかった場合に比べて待ち時間は減少する。例えば利用者5が画像形成装置11に到達した時点で事前準備処理が完了していない場合でも、処理を進めておく分だけ、事前準備処理を行わなかった場合に比べて待ち時間は減少する。
上述のように、画像形成装置11に先に到達する利用者5を特定して事前準備処理を行っておくことになり、その際に優先度を用いている。この優先度の判定には、例えば図3を用いて説明した例では、距離だけでなく、利用者5が接近してくるか否かや、その速さなどを勘案している。例えば、立ち止まっている利用者5よりも、画像形成装置11に近づいてきている利用者5の方が先に画像形成装置11を使用するであろうと予測する。また、例えば画像形成装置11に近づいてくる速さが速い利用者5の方が、先に画像形成装置11を使用するであろうと予測している。これらの要素を加味して優先度を判定することで、単に距離だけで利用者5の優先度を判定する場合に比べて、画像形成装置11を使用する利用者5の順序を予測する確度を高めている。なお、優先度の判定に利用する要素やそれらの要素の判定順序は、例えば図3に示した例に限られるものではなく、予め設定しておけばよいし、過去の実績などから要素の取捨選択や判定順を変更する処理を行ってもよい。
利用者5が画像形成装置11に到達して認証を行う前に事前準備処理が終了している場合、事前準備処理の後の処理である画像を形成する処理は行わないが、他の処理であれば実行する能力を有している。事前準備処理が完了したら、その事前準備処理の画像形成要求を行った利用者5については優先度の判定から外し、他の利用者5からの画像形成の要求に対する事前準備処理を行うように制御している。認証を行った利用者5からの画像形成の要求について、認証を行っても事前準備処理が終了していない場合には、その利用者5からの画像形成の要求に対する処理を最優先で実行し、事前準備処理が終了したら、その後の処理を行う。事前準備処理が完了した後に利用者5が認証を行った場合も、その後の処理を行うことになる。ある利用者5からの画像形成の要求に対する事前準備処理後の処理の実行中は、その際に優先度が最優先となっている別の利用者5の事前準備処理も並行して行う。
もちろん、利用者5の動きによって優先度は変化する。例えば、画像形成装置11のそばを横切ってゆく利用者5の動きは、画像形成装置11に近づいてくるが、ある時点から遠ざかってゆく。近づいてくる際には処理対象者となっても、遠ざかってゆく状況になると、当該利用者5によって画像形成装置11が使用されないと判断される。このような場合には、他の利用者5の方が優先度が高くなり、それまでの事前準備処理を中断してこれまで処理した情報を保存しておき、新たに最も優先度が高くなった利用者5の画像形成の要求に対して事前準備処理を行う。
事前準備処理を中断してこれまで処理した情報を保存する場合、画像形成装置11に備えられている記憶資源も有限であることから、保存していた情報を削除する場合も生じる。この場合、例えば情報を保存している画像形成の要求を行った利用者5のうち、最も優先度が低い利用者5からの画像形成の要求についての情報を削除する。あるいは、優先度がp番目までの利用者5からの画像形成の要求に対応する処理については処理の情報の保存に対応し、それ以外の処理の情報について削除するようにしてもよい。pは、固定、あるいは設定により予め決めておくほか、記憶資源の残量に応じて決まるようにしてもよい。なお、利用者5が判定対象領域から外へ出てしまうと、その利用者5は画像形成装置11をすぐには使用しないものと判断し、当該利用者5からの画像形成の要求に対する事前準備処理を行って情報を保存している場合には、その情報は削除する。
上述の説明では、画像形成装置は媒体に画像を形成して出力する機能を有するものとして説明しているが、これに限らず、例えば画像読取手段を有する構成や、さらにファクシミリ通信機能を有する構成などであってもよい。また、ここでは画像形成装置への応用例について示したが、これに限らず、複数の利用者が共用する種々の機器に対して適用してよいことは言うまでもない。
また、上述の説明では、利用者5が画像形成装置に到達して認証を行った後に画像の形成を行う例を示したが、これに限られるものではない。例えば、端末装置12及び通信端末6が、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末装置である場合、この携帯端末装置から画像形成の要求を行い、利用者5が画像形成装置11に近づいて、認証なしで画像形成出力する場合にも応用してよい。例えば、携帯端末装置は、この携帯端末装置から一番近い画像形成装置11をBlueTooth(登録商標)等の無線通信の距離検知により抽出し、この画像形成装置11の例えばIPアドレスを取得することで、画像形成出力する画像データを送信する画像形成装置11を特定する。そして、特定した画像形成装置11に対して、携帯端末装置からWiFi経由やBlueTooth(登録商標)等の無線通信で画像データを送信し、認証なしで画像形成出力を得る。この場合の事前準備処理についても、前述したとおり、利用要求に対応する処理の一部であっても全体であってもよく、例えば、画像形成出力までを事前準備処理としてもよい。
図12は、本発明の実施の一形態及び応用例で説明した装置の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。図中、21はプログラム、22はコンピュータ、31は光磁気ディスク、32は光ディスク、33は磁気ディスク、34はメモリ、41はCPU、42は内部メモリ、43は読取部、44はハードディスク、45はインタフェース、46は第1通信部、47は第2通信部、48は画像形成部である。
上述の本発明の実施の一形態及び応用例で説明した装置の機能の全部あるいは部分的に、コンピュータが実行するプログラム21によって実現してもよい。その場合、そのプログラム21およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータによって読み取られる記憶媒体に記憶させておけばよい。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取部43に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部43にプログラムの記述内容を伝達するものである。例えば、光磁気ディスク31、光ディスク32(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク33、メモリ34(ICカード、メモリカード、フラッシュメモリなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム21を格納しておき、例えばコンピュータ22の読取部43あるいはインタフェース45にこれらの記憶媒体を装着して、コンピュータからプログラム21を読み出し、内部メモリ42またはハードディスク44(磁気ディスクやシリコンディスクなどを含む)に記憶し、CPU41によってプログラム21を実行し、上述の本発明の実施の一形態及び応用例で説明した装置の機能が全部又は部分的に実現される。あるいは、通信路を介してプログラム21をコンピュータ22に転送し、コンピュータ22では第1通信部46でプログラム21を受信して内部メモリ42またはハードディスク44に記憶し、CPU41によってプログラム21を実行して実現してもよい。
なお、例えば図3に示した各種の情報や、利用要求、処理中の各種情報及び処理を中断して保存する情報などは、内部メモリ42やハードディスク44等を利用して記憶しておけばよい。利用者に関する登録情報を内部メモリ42に記憶する場合、電源が切断されても消去されない不揮発性のメモリ領域に記憶させておくとよい。
また、コンピュータ22には、図1に示した通信部2に対応する第2通信部47が接続されている。また、図1に示した被制御部4あるいは被制御部4の一部として機能する構成として、この例では上述の実施の一形態の応用例で説明した画像形成部を接続した例を示している。第2通信部47及び画像形成部48は、バスに直接接続されるほか、インタフェース45を介して接続されていてもよい。第1通信部46と第2通信部47は1つの通信部を共用するように構成してもよい。
このほかインタフェース45を介して様々な装置を接続してもよい。例えば、利用者の認証方法によっては、認証のための通信機器を接続していてよい。また、利用者が操作する各種のキー入力の受付手段、利用者に各種の情報を提示し、さらに形成する画像を予め提示する表示手段など、種々の装置がインタフェース45を介して、あるいはバスに直接、接続されていてもよい。
なお、各構成が1台のコンピュータにおいて動作する必要はなく、複数のコンピュータが協働して処理が実行されるように構成してもよい。また、用途に応じて、その用途におけるプログラムと一体として構成してもよい。さらに、部分的にハードウェアによって構成してもよいし、あるいは、すべてをハードウェアで構成してもよい。
1…検出部、2…通信部、3…制御部、4…被制御部、5…利用者、6…通信端末、11…画像形成装置、12…端末装置、13…通信路、21…プログラム、22…コンピュータ、31…光磁気ディスク、32…光ディスク、33…磁気ディスク、34…メモリ、41…CPU、42…内部メモリ、43…読取部、44…ハードディスク、45…インタフェース、46…第1通信部、47…第2通信部、48…画像形成部。

Claims (11)

  1. 複数の利用者が共用する被制御手段と、利用者の移動を検出する検出手段と、複数の利用者から前記被制御手段の利用要求を受け付けている場合に前記検出手段により接近してくる動きを検出したか否かにより前記利用者の優先度を判定して最も優先度が高い利用者からの利用要求に対応する処理を前記被制御手段に行わせる制御を行う制御手段を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記検出手段は、さらに利用者の移動の速さを検出し、前記制御手段は、接近してくる動きとともに前記速さを用いて前記利用者の優先度を判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記検出手段は、さらに利用者の装置からの距離を検出し、前記制御手段は、さらに前記距離を用いて前記利用者の優先度を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、ある利用者からの利用要求に対応する処理を前記被制御手段に行わせている際に、他の利用者の優先度が最も高くなった場合には、それまでの処理情報を保持させて、最も優先度が高くなった利用者からの利用要求に対応する処理を前記被制御手段に行わせることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御手段は、優先度の判定を行っている利用者の人数あるいは保持している処理情報の量に応じて、処理情報を保持している利用者のうち最も優先度が低い利用者の処理情報を削除することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御手段は、最も高い優先度からの差が予め決められた範囲内である優先度の利用者が複数人である場合、当該複数の利用者からの利用要求に対応する処理を並行して前記被制御手段に行わせることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記検出手段により検出されなくなった利用者について、当該利用者からの利用要求に対応する処理を中止して、それまでの処理情報を破棄するように前記被制御手段を制御することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記被制御手段における利用要求に対応する処理が予め決められた段階まで進んだ場合に、当該利用要求を行った利用者を優先度の判定の対象から外すことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. さらに、利用者が携帯する通信端末との通信を行う通信手段を有し、前記検出手段は、前記通信手段による受信強度の変位により利用者の動きを検出することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. コンピュータに、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置の機能を実行させるものであることを特徴とする情報処理プログラム。
  11. 画像を形成する形成手段と、前記形成手段による画像の形成の要求を受け付ける受付手段と、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置を有し、前記情報処理装置の前記被制御手段は、前記形成手段で形成する画像の生成に関する処理を行うものであり、前記受付手段で受け付けた画像の形成の要求を前記被制御手段の利用要求とすることを特徴とする画像形成装置。
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