JP2016147475A - 画像処理装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 利用環境により適切な順序でジョブを処理することができる。【解決手段】 外部装置からジョブを受信して、受信した順にジョブを記憶部に投入する。ジョブを発行した外部装置に関する距離情報を取得する。取得した距離情報に基づいて、ジョブを発行した外部装置が近づいているか判定し、判定結果に基づいて投入順で記憶部に記憶されているジョブの順序を入れ替える。入れ替えられた順序に従って、記憶部に配置されているジョブを先頭から処理する。【選択図】 図7

Description

本発明は、外部装置から受信するジョブを処理する技術に関するものである。
MFPは、ネットワークを介して、複数のホストデバイス等の外部機器に接続することで、複数のユーザによって共有される。そして、接続する外部機器からの指示に応じて、そのMFPが有するコピー機能、プリント機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の各種機能が利用される。
このように、複数のユーザにより共有されるMFPにおいては、MFPを使用するユーザを特定したい場合がある。
従来、MFPのようなジョブ処理装置のユーザ特定方法として、ユーザが所有する携帯端末から発信された個人識別情報をジョブ処理装置側で受信することにより特定する方法が知られている。特許文献1では、携帯端末からの受信強度閾値を、ジョブ処理装置に近接した位置で受信可能となる程度に設定しておくことで、複写機の近辺に複数のユーザがいても、受信する電波の強弱から実際にジョブを実行中のユーザを特定する方法が開示されている。
また、特許文献2では、受信したジョブをその受信順で一時記憶しておくとともに、接近してくるユーザを検出し、あるユーザのジョブが実行されている最中に他のユーザの接近が検出された場合には、現在実行されているジョブよりも優先して他のユーザのジョブを実行することにより、印刷物の混在を防止する方法が開示されている。
特開平11−338317号公報 特開2007−98590号公報
特許文献2では、印刷ジョブを送信したユーザが所有する携帯端末から発信された個人識別情報をMFP側で受信可能とすると共に、受信した印刷ジョブは原則受信順に管理する。そして、接近者がある場合には、その接近者の印刷ジョブを優先的に処理する。
しかしながら、従来の構成では、印刷ジョブを送信したユーザが一度近接距離まで近づいてから、再度、遠方に離れた場合や複数のユーザが接近した場合は、接近を契機に優先した印刷ジョブが必ずしも、優先すべきユーザの印刷ジョブでないことがある。そのため、適切な優先順位で、印刷ジョブが処理されないことがある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、適切な順序でジョブを処理することができる技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による画像処理装置は以下の構成を備える。即ち、
外部装置から受信するジョブを処理する画像処理装置であって、
前記外部装置からジョブを受信して、受信した順にジョブを記憶部に投入する投入手段と、
前記ジョブを発行した外部装置に関する距離情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した距離情報に基づいて、前記ジョブを発行した外部装置が近づいているか判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記投入手段による投入順で前記記憶部に記憶されているジョブの順序を入れ替えるジョブ制御手段と、
前記ジョブ制御手段によって入れ替えられた順序に従って、前記記憶部に配置されているジョブを先頭から処理する処理手段と
を備える。
本発明によれば、より適切な順序でジョブを処理することができる。
無線通信システムを示す図である。 MFPの制御構成を示すブロック図である。 携帯端末の制御構成を示すブロック図である。 BLEユニットの詳細構成を示す図である。 アドバタイズパケットの一例を示す図である。 無線通信ユニットと携帯端末との位置関係を示す図である。 印刷ジョブパケットの一例を示す図である。 印刷ジョブの処理手順を説明するための図である。 印刷ジョブの実行処理を示すフローチャートである。 印刷ジョブ入れ替え判定処理の詳細を示すフローチャートである。 印刷ジョブ入れ替え判定処理の詳細を示すフローチャートである。 印刷ジョブの処理手順を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。尚、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、同一の構成要素には、同一の参照番号を付加して、その詳細説明を省略する。
<実施形態1>
図1は無線通信システムの一例を示す図である。
本実施形態では、画像処理装置と、無線通信を介して画像処理装置に接続する複数の外部装置とを含む無線通信システムについて説明する。ここでは、ネットワーク100を介して、複数の端末装置401が、画像処理装置であるMFP(Multi Function Printer)200の機能を共有できる場合について説明する。
画像処理装置の一例であるMFP200は、原稿台に原稿を載せて原稿を読み取るスキャナ機能(読取機能)と、インクジェットプリンタ等の印刷エンジンを用いて印刷を行う印刷機能を有している。尚、その他、ファクス機能や電話機能を有していても良い。また、画像処理装置は、これに限定されず、印刷機能のみを有するものであってもよいし、スキャナ機能のみを有するものであってもよいし、他の機能を備えていてもよい。尚、MFP200が使用する印刷方式は、インクジェット方式に限定されず、レーザビーム方式等の他の印刷方式を使用することができる。
MFP200は、無線通信ユニット300を有しており、無線通信ユニット300を介して、携帯端末400と情報の送受信を行うことが可能である。無線通信ユニット300の具体的な例としては、WLAN、NFC(Near Filed Communication)、ビーコン等の無線通信装置が挙げられる。本実施形態では、無線通信ユニット300の1つには、ビーコンを想定し、携帯端末400との通信は、BLE(Bluetooth Low Energy)による通信について説明する。
MFP200は、近距離無線通信規格の1つであるBLE規格の中心ノードであるセントラルとして動作する。一方、携帯端末400は、近距離無線通信規格の1つであるBLE規格のペリフェラルとして動作する。また、携帯端末400は、特定の端末とBLEによる通信ネットワーク接続をすること無く(例えば、BLEによる通信ネットワークを確立する前に)アドバタイズ信号を周囲に送信することができる。
携帯端末400は、持ち運びができ、印刷ジョブをMFP200に送信することができる端末である。携帯端末400としては、携帯電話、デジタルカメラ、スマートフォン等が挙げられるが、印刷対象となるファイルを扱える情報処理装置であればよく、これらに限定されるものではない。MFP200が、携帯端末400の有効通信範囲に位置する場合は、携帯端末400からのアドバタイズ信号(アドバタイズパケット)を受信することができる。また、BLEの特性として、携帯端末が送信したアドバタイズ信号の信号強度を受信できるため、セントラルであるMFP200はペリフェラルである携帯端末400とのおおよその距離を知ることができる。
尚、有効通信範囲は、携帯端末400が通信可能とする範囲であり、WLAN等の長距離無線通信よりも短い通信範囲(所定距離より短い通信範囲)の近距離無線通信で実現される通信範囲である。本実施形態では、50mが有効通信範囲とする。また、MFP200と携帯端末400は互いに通信するという意味では、通信装置としても機能する装置であると言える。
図2AはMFP200の制御構成を示すブロック図である。
MFP200は、装置のメインの制御を行うメインボード201と、WLAN通信を行うWLANユニット216と、NFC通信を行うNFCユニット217と、Bluetooth通信及びBLE通信を行うBLEユニット218を有する。
メインボード201において、CPU202は、システム制御部であり、システムバス222を経由した通信によってMFP200の全体を制御する。ROM203は、CPU202が実行する制御プログラムや組込オペレーティングシステム(OS)プログラム等の各種プログラムを記憶する。本実施形態では、ROM203に記憶されている制御プログラムは、ROM203に記憶されている組込OSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御を行う。RAM204は、SRAM(Static RAM)等のメモリで構成され、プログラム制御変数し、ユーザが登録した設定値、MFP200の管理データ等の各種データを記憶するとともに、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
不揮発性メモリ205は、フラッシュメモリ(Flash memory)等のメモリで構成され、電源がオフされた時でも保持しておきたいデータを記憶する。具体的には、これらのデータには、FAXの電話番号、通信履歴、ネットワーク接続情報、ネットワーク情報等のユーザデータがある。画像メモリ206は、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリで構成され、通信部を介して受信した画像データや、符号復号化処理部212で処理した画像データ等の各種データを蓄積する。
尚、上述の各種のメモリからなるメモリ構成は、これに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、その数や特性、記憶容量等を適宜、構成することができる。例えば、画像メモリ206とRAM204を共有させてもよい。画像メモリ206にDRAMを用いているが、ハードディスクや不揮発性メモリ等の他の記憶媒体を使用することもできる。
ジョブ制御部223は、例えば、WLANユニット216やBLEユニット218との間でのデータ信号や制御信号(印刷ジョブ)を送受信する。また、ジョブ制御部223は、RAM204上に確保されるジョブキューに、ジョブをFIFO順に格納し、状況に応じて、その順序の入れ替えを実行する。
データ変換部207は、ページ記述言語(PDL)等のデータの解析や、画像データから印刷データへの変換等の処理を行う。読取制御部208は、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)等で構成される読取部210によって原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換した画像信号を、画像処理制御部(不図示)を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。
符号復号化処理部212は、MFP200で処理する画像データ(JPEG、PNG等)を符号復号化処理や、拡大縮小処理等の各種処理を行う。
操作部209は、表示部上のカーソール移動等に用いる十字キー、ボタン、その他様々な機能を実行するための操作装置によって構成され、ユーザによる印刷データの決定や登録値の設定データ設定の登録動作を行う。表示部211は、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)等の表示装置によって構成され、画像や操作メニュー等を表示する。この操作部209と表示部211を用いることで、各種入力操作や、MFP200の動作状況、ステータス状況の表示等を行うことができる。操作部209と表示部211とは、タッチパネルで構成されていても良い。
給紙部213は、印刷のための用紙を保持し、印刷部215に対して用紙を供給する。ここで、給紙部213は、複数の給紙カセット(給紙部)を備えることができる。印刷制御部214からの制御で、給紙部213から印刷部215へ給紙を行うことができる。また、印刷制御部214により、複数の給紙部のうちいずれの給紙部から給紙を行うかを制御することができる。
印刷制御部214は、印刷対象の画像データに対し、画像処理制御部(不図示)を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、印刷部215に出力する。また、印刷制御部214は、印刷部215のステータス等の各種情報を定期的に読み出して、RAM204の情報を更新する。
MFP200には、無線通信するための通信部(図1では、無線通信ユニット300に対応)として、WLANユニット216、NFCユニット217、BLEユニット218を有し、WLAN、NFC、BLEの3種類の通信規格によって無線通信することができる。即ち、WLANユニット216、NFCユニット217、BLEユニット218は、WLAN、NFC、BLEのそれぞれの規格に準拠した通信を実現するためのユニットである。BLEユニット218は、BluetoothとBLEの兼用のユニットである。WLANユニット216、NFCユニット217、BLEユニット218は、携帯端末400とのデータ通信を行う通信部である。これらの通信部は、データをパケットに変換し、他デバイスにパケット送信を行う。一方で、これらの通信部は、外部の他デバイスからのパケットを、データに変換してCPU202に対して送信する。
WLANユニット216、NFCユニット217、及びBLEユニット218はそれぞれバスケーブル219、220、及び221を介してシステムバス222に接続されている。
尚、上記各種構成要素202〜219は、CPU202が管理するシステムバス222を介して、相互に接続されている。
図2Bは携帯端末400の制御構成を示すブロック図である。
携帯端末400は、装置のメインの制御を行うメインボード701と、WLAN通信を行うWLANユニット716と、NFC通信を行うNFCユニット717と、Bluetooth通信及びBLE通信を行うBLEユニット718を有する。
メインボード701において、CPU702は、システム制御部であり、携帯端末400の全体を制御する。ROM703は、CPU702が実行する制御プログラムや組込オペレーティングシステム(OS)プログラム等の各種プログラムを格納する。本実施形態では、ROM703に格納されている制御プログラムは、ROM703に格納されている組込OSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御を行う。RAM704は、SRAM(static RAM)等のメモリで構成され、プログラム制御変数、ユーザが登録した設定値、携帯端末400の管理データ等の各種データを格納するとともに、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
不揮発性メモリ705は、フラッシュメモリ(flash memory)等のメモリで構成され、電源がオフされた時でも格納されているデータを保持する。具体的には、これらのデータには、通信履歴、ネットワーク情報等のユーザデータ、過去に接続したMFPリスト、通信モード等のメニュー項目等の携帯端末400の設定情報がある。画像メモリ706は、DRAM(dynamic RAM)等のメモリで構成され、各通信ユニットを介して受信した画像データや、符号復号化処理部712で処理した画像データ等の各種データを格納する。
尚、上述の各種のメモリからなるメモリ構成は、これに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、その数や特性、記憶容量等を適宜、構成することができる。
データ変換部707は、データの解析や、画像データからジョブデータへの変換等の処理を行う。操作部709は、携帯端末400に対する操作を行うためのタッチパネル、キー、ボタン等構成される。表示部711は、例えば、LCDで構成される。符号復号化処理部712は、携帯端末400で処理する画像データ(JPEG、PNG等)を符号復号化処理や、拡大縮小処理等の各種処理を行う。
携帯端末400には、無線通信するための通信部として、WLAN、NFC、BLEの3種類の通信規格によって無線通信することができる。即ち、WLANユニット716、NFCユニット717、BLEユニット718は、WLAN、NFC、BLEのそれぞれの規格に準拠した通信を実現するためのユニットである。BLEユニット318は、BluetoothとBLEの兼用のユニットである。WLANユニット716、NFCユニット717、BLEユニット718は、MFP等の他デバイスとのデータ通信を行う通信部である。これらの通信部は、データをパケットに変換し、他デバイスにパケット送信を行う。一方で、これらの通信部は、外部の他デバイスからのパケットを、データに変換してCPU702に対して送信する。
WLANユニット716、NFCユニット717、及びBLEユニット718はそれぞれバスケーブル719、720、720を介してシステムバス722に接続されている。
尚、上記各種構成要素702〜718は、CPU702が管理するシステムバス722を介して、相互に接続されている。
図3はBLEユニット218/BLEユニット718の詳細構成を示すブロック図である。以下では、BLEユニット218を例に挙げて説明する。
センサ301は、センシング対象の物理量を電気信号へ変化するデバイスである。本実施形態では、センサ301として、例えば、MFP200の周辺に人物がいることを特定するための侵入監視センサや人感センサ、脈波、心電、体温等を検知する生体情報センサを有する。ADC302は、アナログ/デジタル変換回路であり、センサ301から出力されるアナログ信号をマイコン303が処理可能なデジタル信号へ変換する。マイコン303は、データのサンプリングや無線通信の処理を行うマイクロプロセッサである。このマイコン303には、RAMとフラッシュメモリが搭載されている。
無線通信回路304は、無線通信チップ、水晶振動子、インダクタンス、コンデンサ等のデバイスで構成され、無線通信によるデータの送受信を行う。操作スイッチ305は、BLEユニット318の電力をオン/オフするスイッチであり、オンを選択することでブロードキャスト信号を送出する。尚、BLEユニット318の電力は、通常はMFP200の電源と連動して動作する。MFP200の電源系統に問題が発生した場合は、ユーザ操作によって操作スイッチ305を意図的にオンにすることによって、MFP200の動作とは独立してブロードキャストすることができる。電池306は、1次電池、2次電池のことであり、ボタン電池等の蓄電池である。電源回路307は、電池306からの電力をより効率的に供給するための電圧調整等の処理を行う回路である。
図4は携帯端末400が周辺にブロードキャストするアドバタイズ信号(アドバタイズパケット)の一例である。
携帯端末400は、電源オン状態になると、初期化処理を行い、アドバタイジング状態となる。アドバタイジング状態となると、設定可能な間隔で定期的にアドバタイズパケットを送信し、自身の存在を周辺に通知する。アドバタイズパケットは、2バイトのヘッダとそのペイロードから構成される。ヘッダは、パケットのタイプやペイロードのサイズ情報等の情報を格納する領域である。ペイロードは、デバイス名や搭載プロファイル情報の他、送信電力(Tx Power)等の情報を格納することができる。MFP200の無線通信ユニット300は、携帯端末400から発行されるアドバタイズパケットを受信する。MFP200は、アドバタイズパケットに格納されている「Tx Power」は、アドバタイズ信号のTxの信号強度を示す情報である。尚、アドバタイズの際には、決定されたチャネル数で、TxとRxが繰り返される。Txは、アドバタイズパケットを送信する区間であり、Rxは、接続要求を受信する区間である。携帯端末400は、Txの信号強度の値と受信したパケットの受信信号強度から伝搬損失を特定することができ、この特定した伝搬損失に基づいて携帯端末400との距離の推定することができる。
図5は、MFP200の無線通信ユニット300と、携帯端末501、502、503、及び504との距離関係の一例を示す図である。ここで、携帯端末501、502、503、及び504はそれぞれ、携帯端末400に対応する。
図5における距離X1〜X4は、図中の表に示す定義に基づくものである。この距離の定義は、無線通信ユニット300と携帯端末400との距離の分類を示している。
実距離Xnが0mより大きく2m以下の場合、「至近距離」と定義する。実距離が至近距離であると判定された場合、携帯端末501を所持するユーザAが、MFP200を直接操作可能である。
実距離Xnが2mより大きく20m以下の場合、「近距離」と定義する。実距離が近距離であると判定された場合、携帯端末502を所持するユーザBは、MFP200を直接操作可能な範囲に存在していないが、比較的短時間でMFP200に到達することが可能な領域であるといえる。
実距離Xnが20mより大きく50m以下の場合、「遠距離」と定義する。実距離が遠距離であると判定された場合、携帯端末503を所持するユーザCは、MFP200を直接操作可能な距離に存在しておらず、比較的長時間の移動によりMFP200に到達する領域であるといえる。
実距離Xnが50mより大きい場合、有効範囲内ではなくなる。この領域を距離段階「範囲外」と定義する。尚、範囲外の場合、携帯端末504を所持するユーザDは、アドバタイズ信号を送信しても、MFP200の無線通信ユニット300がそのアドバタイズ信号を受信することができない。
図5の構成における具体例を説明する。
携帯端末501と無線通信ユニット300との距離X1の実距離が1.5mの場合、無線通信ユニット300は、携帯端末501が至近距離に位置していると判定できる。この場合は、至近距離を示す距離ID(距離ID=001)を送信信号に含めることで、MFP200と携帯端末501はお互いの位置関係を取得することができる。
また、携帯端末502と無線通信ユニット300との距離X2の実距離が15mの場合、無線通信ユニット300は、携帯端末503が近距離に位置していると判定できる。この場合は、近距離を示す距離ID(距離ID=002)を送信信号に含めることとなる。
また、携帯端末503と無線通信ユニット300との距離X3の実距離が25mの場合、無線通信ユニット300は、携帯端末503が遠距離に位置していると判定できる。この場合は、遠距離を示す距離ID(距離ID=003)を送信信号に含めることとなる。
また、携帯端末504のように、信号送受信可能である領域外に位置している場合、MFP200の無線通信ユニット300は、携帯端末504からのアドバタイズ信号を受信できない。そのため、無線通信ユニット300は、携帯端末504との距離X4は取得することができない。言い換えれば、検知できない携帯端末504は、範囲外に位置しているといえる。
加えて、MFP200の無線通信ユニット300は、アドバタイズ信号によって、携帯端末との距離情報を複数回取得することで、携帯端末を所持するユーザの移動方向を取得することが可能である。
例えば、携帯端末501から、1回目に取得したアドバイタイズ信号の距離段階が至近距離(距離ID=001)であり、2回目に取得したアドバイタイズ信号の距離段階が近距離(距離ID=002)である場合、無線通信ユニット300と携帯端末501との距離が至近距離から近距離に変化しているといえる。つまり、携帯端末501を所持するユーザAは、無線通信ユニット300から離れる方向に移動していると判定することができる。
また、例えば、携帯端末503から、1回目に取得したアドバイタイズ信号の距離段階が遠距離(距離ID=003)であり、携帯端末503から、2回目に取得したアドバイタイズ信号の距離段階が近距離(距離ID=002)である場合、無線通信ユニット300と携帯端末503を所持するユーザCとの距離が遠距離から近距離に変化しているといえる。つまり、携帯端末503を所持するユーザCは、無線通信ユニット300に近づく方向に移動していると判定することができる。
尚、図5に示す携帯端末と無線通信ユニット300との距離の定義は、一例であり、装置構成や通信形式の違いに応じて適宜変更することができる。
図6は携帯端末400がMFP200に投入する印刷ジョブを形成する印刷データ(印刷ジョブパケット)の一例を示す図である。
印刷データ600は、ヘッダ610、ユーザ情報611、印刷対象の画像データ620を含む。ヘッダ610には、印刷データ600に基づく印刷ジョブに関する情報が含まれる。ユーザ情報611には、例えば、携帯端末のユーザを特定するための識別情報であるユーザID、使用する用紙種類、用紙サイズ、印刷枚数等の印刷設定、携帯端末を特定するための識別情報である携帯端末ID、送信電力(Tx Power)の情報が含まれる。
MFP200は、携帯端末400から受信する印刷データ600に含まれるユーザ情報611のユーザIDにより、携帯端末400を所持するユーザを検出することができる。また、MFP200は、携帯端末400から受信するこの印刷データ600の送信電力の情報に基づいて、携帯端末400を所持するユーザの位置情報を特定し、印刷データを特定する印刷ジョブIDと、それに対応するユーザ情報とを対応づけて管理する。
図7はMFP200における印刷ジョブの処理手順を説明するための図である。
MFP200は、1つ以上の印刷データ600を受信すると、印刷ジョブとして印刷ジョブ実行待ちキュー750にキューイングし、受信順にその印刷ジョブを特定するための識別情報である印刷ジョブIDを割り当てる。
次に、MFP200は、印刷ジョブIDに対応する印刷データ600からユーザIDを取得するとともに、不揮発性メモリ205に保持しているユーザ別の携帯端末ID管理情報751から、対応するユーザの携帯端末IDを取得する。
これにより、MFP200は、印刷ジョブIDと、各印刷ジョブIDに対応する情報を関連付けし、印刷ジョブ管理情報752を設定し、RAM204あるいは不揮発性メモリ205に記憶する。尚、印刷ジョブ管理情報752は、後述する距離情報を含む。
尚、携帯端末ID管理情報751及び印刷ジョブ管理情報752は、それぞれ表形式で構成されていてもよいし、単体のデータとして構成されていてもよい。また、本実施形態においては、携帯端末ID管理情報751は、不揮発性メモリ205から都度、読み出すこととするが、例えば、ネットワーク100上に接続されているサーバや外部記憶装置等の携帯端末400以外の他の外部装置から、都度、読み出すようにしてもよい。
また、印刷ジョブ実行待ちキュー750は、図2AのMFP200のジョブ制御部223内に含まれ、受信した印刷ジョブを、記憶部であるRAM204に対し、先入れ先出し(First In First Out:FIFO)方式で管理する。基本的には、このFIFO方式に従い印刷ジョブは管理され処理されることになる。
図7は、印刷ジョブID=A→B→C→Dの順番でMFP200に投入され、既に印刷ジョブID=Aの印刷ジョブを処理中(実行中)である場合を示している。
このような状況において、従来ならば、印刷ジョブID=Aの印刷ジョブが終了すると、次に、印刷ジョブID=B以降の印刷ジョブが順次処理されていく。これに対し、本実施形態では、無線通信ユニット300で受信した印刷ジョブの投入時の投入元の携帯端末400の位置情報に基づいて、印刷順を投入された順と異なる順に変更する。
まず、MFP200は、無線通信ユニット300で受信した印刷ジョブの投入時の投入元の携帯端末400の位置情報を取得して、これを第1の距離(第1のユーザ位置情報)としてRAM204に記憶する。その後、所定時間経過後に、再度、その携帯端末400の位置情報を取得し、これを第2の距離(第2のユーザ位置情報)としてRAM204に記憶する。
更に、図5で説明したように、各印刷ジョブを送信した携帯端末とMFPとの間の距離(ユーザ)の変遷を特定した上で、ジョブ制御部223が、印刷ジョブの距離情報の比較を行い、優先して実行するジョブを選定して、印刷ジョブの入れ替えを実行する。
具体的には、印刷ジョブID=Dは受信順が4番目となりキューイング順としては、最後に処理される予定の印刷ジョブであるが、ユーザ距離の変遷から、印刷ジョブID=Aの実行終了後に実行される優先印刷ジョブとして選定する。
図7の例では、印刷ジョブID=Bは、第1の距離から第2の距離へのユーザ距離の変遷が45mから45mである。また、印刷ジョブID=Cは、第1の距離から第2の距離へのユーザ距離の変遷が20mから20mである。また、印刷ジョブID=Dは、第1の距離から第2の距離へのユーザ距離の変遷が40mから10mである。
これより、印刷ジョブID=Dを投入した携帯端末を有するユーザがMFP200に近づく方向に移動しているのに対し、印刷ジョブID=BやCを投入した携帯端末のユーザは移動していない。このような場合には、印刷ジョブID=Dの印刷ジョブを投入した携帯端末のユーザの方が、他のユーザよりもより早くMFP200に印刷物を取得しにくると想定される。そのため、MFP200は、印刷ジョブID=Dの印刷ジョブを、先行する印刷ジョブID=B及びCの印刷ジョブの前に割り込ませることで、印刷ジョブID=Dの印刷ジョブを、現在実行中の印刷ジョブの次に優先する印刷ジョブに選定する。即ち、印刷ジョブID=Dの印刷ジョブを、先行する印刷ジョブID=B及びCの印刷ジョブよりも優先する。
尚、本実施形態では、第1のユーザ位置情報取得と第2のユーザ位置情報取得タイミングはそれぞれ、印刷ジョブ投入時と、それから一定時間経過後としているが、これに限定されるものではない。例えば、MFP200内で生成されるイベントの発生時に取得してもよいし、ある一定の時間間隔でポーリングを実施し、都度(所定の時点)、ユーザの位置情報を更新するようにしてもよい。即ち、ユーザの位置情報を3回以上取得する場合は、最新の位置情報を第2のユーザの位置情報、最新の位置情報の前の情報を第1のユーザの位置情報とすればよい。
図8は、MFP200が実行する印刷ジョブ実行処理を示すフローチャートである。尚、図8に示すフローチャートは、少なくとも1つ以上の印刷ジョブが投入された際に実行される。また、図8に示すフローチャートは、CPU202がROM203に記憶されているプログラムを読み出し実行すること実現される。
S801で、CPU202は、受信した印刷データ600に基づく印刷ジョブ(印刷ジョブNとする)を、印刷ジョブ実行待ちキュー750の末尾に投入する。S802で、CPU202は、処理対象の印刷ジョブNのユーザ情報を解析する。ここでは、印刷データ600中のユーザ情報611の情報を取得して解析し、その解析結果をRAM204に記憶する。本実施形態では、その解析結果には、図6に示す印刷データ600を含む、印刷ジョブNを送信した携帯端末を所持するユーザのユーザIDや印刷設定、携帯端末IDが含まれているとする。また、この解析処理においては、ユーザIDと携帯端末IDを関連付けする。
S803で、CPU202は、印刷ジョブ実行待ちキュー750に投入されている他の印刷ジョブの有無を判定する。投入されている他の印刷ジョブがない場合(S803でNO)、S808で、CPU202は、その印刷ジョブを実行する。
一方、投入されている他の印刷ジョブがある場合(S803でYES)、S804で、CPU202は、印刷ジョブNを発行した携帯端末から、第1のユーザの位置情報(印刷ジョブN投入時)を取得して、RAM204に記憶する。
S805で、CPU202は、印刷ジョブNを印刷ジョブ実行待ちキュー750に投入してから一定時間が経過しているか否かを判定する。一定時間が経過していない場合(S805でNO)、一定時間が経過するまで待機する。一方、一定時間が経過している場合(S805でYES)、S806で、CPU202は、印刷ジョブNを発行した携帯端末から、第2のユーザの位置情報(現在の位置情報)を取得して、RAM204に記憶する。
S807で、CPU202は、第1のユーザの位置情報と第2のユーザの位置情報それぞれが示す距離の差分を算出して、印刷ジョブNを発行した携帯端末の移動距離(移動距離距離情報)を特定し、それをRAM204に記憶する。尚、本実施形態においては、S804とS806にて記憶されている第1のユーザ位置情報(単位:m)から、第2のユーザ位置情報(単位:m)を減算することで、距離の差分を算出する。そして、この差分により、印刷ジョブを発行した携帯端末のユーザの実際の移動距離を特定することができる。
S808で、CPU202は、特定した移動距離(移動距離情報)に基づいて、印刷ジョブの入れ替えを行うか否かを判定する印刷ジョブ入れ替え判定処理を実行する。この処理の詳細については、図9を用いて後述する。S809で、CPU202は、印刷ジョブ実行待ちキュー750に投入されている印刷ジョブの先頭の印刷ジョブを実行する。
図9は、図8のS808の印刷ジョブ入れ替え判定処理の詳細を示すフローチャートである。尚、図9に示すフローチャートは、図8のS808のサブルーチンとして起動される。
S901で、CPU202は、印刷ジョブ実行待ちキュー750に投入されている全てのジョブIDの距離情報を取得する。S902で、CPU202は、取得した距離情報から、印刷ジョブを発行した携帯端末の内、MFP200に接近しているものがあるか否かを判定する。接近しているものがない場合(S902でNO)、処理を終了する。一方、接近しているものがある場合(S902でYES)、S903で、CPU202は、その接近している携帯端末が発行した印刷ジョブを入れ替え候補に設定する。尚、S807で特定した差分がプラスである携帯端末がある場合は、接近しているものがある(携帯端末が近づく方向に移動している)と判定し、差分が0以下(0又はマイナス)である携帯端末しかない場合は、接近しているものはないと判定する。ここで、S807で特定した差分が0である場合は、携帯端末が移動していないと判定し、差分がマイナスである場合は、離れる方向に移動していると特定することもできる。
S904で、CPU202は、入れ替え候補に設定した少なくとも1つの印刷ジョブの配置を入れ替える。具体的には、入れ替え候補として設定した少なくなくとも1つの印刷ジョブの配置を、印刷ジョブ実行待ちキュー750の前方に配置する。具体的には、実行中の印刷ジョブと、入れ替え候補以外の印刷ジョブとの間に、入れ替え候補の印刷ジョブを配置する。
S905で、CPU202は、印刷ジョブNを発行した携帯端末とMFP200の距離が、他の入れ替え候補の印刷ジョブを発行した携帯端末と比べて、最も接近しているか否かを判定する。最も接近しているか否かは、第2のユーザ位置の距離段階に基づいて判定する。最も接近していない場合(S905でNO)、処理を終了する。一方、最も接近している場合(S905でYES)、S906で、CPU202は、印刷ジョブ実行待ちキュー750において、他の印刷ジョブより前に印刷ジョブNを配置する。あるいは、印刷ジョブNを印刷ジョブ実行待ちキュー750の最前列に配置する。
尚、S906で印刷ジョブNを印刷ジョブ実行待ちキュー750に配置した場合は、それ以外の入れ替え候補の印刷ジョブは、その距離情報に応じて、よりMFPに接近している順にソートし直して、印刷ジョブ実行待ちキュー750に配置する。
以上説明したように、実施形態1によれば、投入されている印刷ジョブを、MFP200に接近してくる携帯端末を所持するユーザとの距離情報に応じて、より適切な順序で印刷ジョブを処理して印刷物を出力することができる。具体的には、印刷ジョブを投入した携帯端末を有するユーザが、無線通信ユニット300に近接する方向に移動している場合、他のジョブより優先して印刷を実行することができるように、印刷順を並び替える。即ち、S902の判定結果に基づいて、印刷ジョブの順序を入れ替える。
これにより、より早く受け取ることが可能性の高いユーザの印刷物を他の印刷物よりも早く出力することができ、MFPの利用効率を高めることが可能となる。
<実施形態2>
実施形態1の図9のS905では、印刷ジョブNを発行した携帯端末とMFP200の距離が、他の入れ替え候補の印刷ジョブを発行した携帯端末と比べて、最も接近しているか否かを判定した。ここで、この判定において、MFP200に最も接近している携帯端末が、印刷ジョブNを発行した携帯端末に加えて、その他の携帯端末も存在し得る場合がある。つまり、印刷ジョブNを発行した携帯端末とMFP200との距離、その他の携帯端末とMFP200との距離とが同一又は同程度(例えば、距離段階が同じ)の場合がある。本実施形態では、実施形態1とは、印刷ジョブの入れ替え判定処理が異なる以外は、同様であるため、重複する説明は省略する。
実施形態2では、このような場合の印刷ジョブ入れ替え判定処理について説明する。
図10は実施形態2における印刷ジョブ入れ替え判定処理の詳細を示すフローチャートである。尚、図10に示すフローチャートは、実施形態1の図8のS808のサブルーチンとして起動される。また、図10において、図9と同一の処理については、同一のステップ番号を付加して、その詳細説明については省略する。
S901〜S904の処理を経て、S1005で、CPU202は、印刷ジョブN以外に、MFP200の距離が最も接近している印刷ジョブを発行した他の携帯端末があるか否かを判定する。
他の携帯端末がない場合(S1005でYES)、S906で、CPU202は、印刷ジョブ実行待ちキュー750において、他の印刷ジョブより前に印刷ジョブNを配置する。一方、他の携帯端末がある場合(S1005でNO)、S907で、複数の最も距離が近接している複数のジョブ同士の順番は、印刷ジョブ実行待ちキュー750に投入された順番(ジョブ投入順)に、印刷ジョブを配置して、処理を終了する。
以上説明したように、実施形態2によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、状況に応じた印刷ジョブの処理を実行することができる。
<実施形態3>
実施形態1では、MFP200と携帯端末400との距離の情報に基づいて、印刷順序を変更したが、本実施形態では、更に、消耗品の情報に基づいて、印刷順序を変更する。
図11はMFP200における印刷ジョブの処理手順を説明するための図である。尚、図11では、実施形態1の図7と同様に、印刷ジョブID=Aの印刷ジョブが実行中である場合を示している。
実施形態3では、MFP200は、予め記憶してあるユーザ情報と一致するユーザ情報を有する印刷ジョブIDの印刷ジョブに対して、第1の距離として、印刷ジョブ受信時の携帯端末の位置情報を取得して、RAM204に記憶する。また、MFP200は、所定時間経過後に、再度、携帯端末の位置情報を取得して、それを第2の距離としてRAM204に記憶する。更に、本実施形態では、印刷ジョブIDと、消耗品情報を関連付けしてRAM204に記憶する。
MFP200は、図5で説明したように、各携帯端末の距離の変遷を特定し、ジョブ制御部223において、優先して実行する印刷ジョブを選定し、印刷ジョブの入れ替えを実行する。
また、ユーザ情報611に含まれる印刷設定情報から、MFP200にて使用する消耗品(記録剤(インク、トナー)、記録媒体(用紙)等)に関する消耗品情報を読み出し、印刷ジョブの入れ替えの判定条件の1つとする。本実施形態では、消耗品情報は、MFP200内に管理しているものとする。尚、本実施形態では、消耗品情報として、用紙残量及びインク残量を取得する。
具体的には、図11において、印刷ジョブID=Cの印刷ジョブと印刷ジョブID=Dの印刷ジョブは、キューイング順としては3番目、4番目である。印刷ジョブID=Bの印刷ジョブが先行している。しかしながら、携帯端末とMFPとの間の距離の変遷から、印刷ジョブID=Cの印刷ジョブと印刷ジョブID=Dの印刷ジョブとは、印刷ジョブID=Bの印刷ジョブよりも、MFP200に近付く速度が速い。このため、印刷ジョブID=Cの印刷ジョブと印刷ジョブID=Dの印刷ジョブとを、印刷ジョブID=Bの印刷ジョブよりも先に、印刷ジョブID=Aの実行終了後に実行される優先印刷ジョブとして選定する。尚、近づく速度は、MFP200に対する第1の距離と第2の距離の差分に基づいて求めることができる。
本実施形態では、更に、印刷ジョブID=Cの印刷ジョブと印刷ジョブID=Dの消耗品情報を比較して、その比較の結果に基づいて、入れ替えを実行する。今回は、印刷ジョブに指定される用紙種の残量に着目して、入れ替えの判定を実行する。
印刷ジョブID=Dの印刷に必要となる用紙の残量は現在『0』であり、実質、印刷ジョブが正常に実行できない状態となっている。このため、印刷ジョブID=Dではなく、印刷ジョブID=Cの印刷ジョブを最優先印刷ジョブとして設定することで印刷物Cの印刷を優先的に実行する。
また、印刷ジョブID=Dの印刷ジョブは、印刷ジョブID=Bの印刷ジョブと比較し、移動距離の変遷があり、MFP200に近づく方向に移動している。したがって、MFP200に到達した際に、指定用紙残量が0である旨の通知を表示部211に表示させる。これにより、MFP200に到達したユーザは、MFP200の回復措置を実施することが見込まれる。このことから、印刷ジョブID=Dの印刷ジョブは、印刷ジョブID=Bの前の位置に配置する。
以上説明したように、実施形態3によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、印刷ジョブに付帯する各種状況に応じて、印刷ジョブの処理順序を入れ替えることで、効率の良い利用環境を提供することができる。
<実施形態4>
実施形態1乃至3では、携帯端末とMFP間の距離情報の変遷、あるいは距離情報の変遷とMFPの状態情報(消耗品情報)とに基づいて、MFP200における印刷ジョブ実行待ちキュー750の印刷ジョブの順序を適応的に変更している。しかしながら、この変更するための判定は、上記実施形態1乃至3で使用する情報に限定されるものではなく、用途や目的に応じて、使用する情報を決めてもよい。例えば、ユーザ別のMFP200を使用する使用頻度や、投入された印刷ジョブに基づく印刷に係る印刷時間(例えば、ページ数、両面/片面印刷、モノクロ/カラー印刷等)等を、MFP200の状態情報として利用することもできる。
例えば、MFPには、印刷ジョブ以外に、コピー機能やファクス受信機能等がある。そして、これらのコピー機能におけるコピージョブや、ファクス受信機能によるファクス受信ジョブにおいても、MFPの印刷機能を使用する。そのため、これらの印刷機能を利用する各種ジョブを含めて、携帯端末とMFP間の距離情報やMFPの状態情報を用いて、印刷ジョブ実行待ちキュー750の印刷ジョブの順序を適応的に変更するようにしてもよい。
また、実施形態1乃至3では、携帯端末400から発行された印刷ジョブを処理する場合について説明したが、更に、PC等の外部装置から発行された印刷ジョブを処理できるようにしてもよい。ユーザが、PC等の外部装置から印刷ジョブを発行する場合は、携帯端末IDの代わりに、その外部装置を特定するための識別情報である外部装置IDを含むものとすればよい。この場合は、印刷ジョブを投入した外部装置の距離情報は変化しないため、印刷順序は、距離が近づく方向に移動する携帯端末400から投入された印刷ジョブより優先されることがない。
尚、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:ネットワーク、101:外部装置、200:MFP、400:携帯端末、201:メインボード、202:CPU、216:WLANユニット、217:NFCユニット、218:BLEユニット

Claims (12)

  1. 外部装置から受信するジョブを処理する画像処理装置であって、
    前記外部装置からジョブを受信して、受信した順にジョブを記憶部に投入する投入手段と、
    前記ジョブを発行した外部装置に関する距離情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した距離情報に基づいて、前記ジョブを発行した外部装置が近づいているか判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記投入手段による投入順で前記記憶部に記憶されているジョブの順序を入れ替えるジョブ制御手段と、
    前記ジョブ制御手段によって入れ替えられた順序に従って、前記記憶部に配置されているジョブを先頭から処理する処理手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記距離情報として、前記ジョブを発行した外部装置の第1の位置情報と、それ以降の前記ジョブを発行した外部装置の第2の位置情報との差分から得られる移動距離情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の位置情報は、前記投入手段による投入時の前記ジョブを発行した外部装置の位置情報である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の位置情報は、前記投入手段による投入時から予め設定した時間経過後に取得した位置情報又は当該画像処理装置でのイベントの発生時の位置情報である
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記ジョブ制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数のジョブの順序を入れ替えるジョブを選定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ジョブ制御手段は、前記判定手段により前記ジョブを発行した外部装置が近づいていると判定された場合、近づいていている外部装置から発行されたジョブを、前記記憶部に記憶されている他のジョブよりも優先して実行されるようにする
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ジョブ制御手段は、第1のジョブを発行した第1外部装置と、第2のジョブを発行した第2外部装置とが、外部装置に近づいていると判定された場合、前記第1のジョブ及び前記第2のジョブの順は前記記憶部への前記投入順に従って、処理されるようにジョブの順序を入れ替える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記ジョブ制御手段は、前記取得手段で取得した距離情報及び当該画像処理装置の消耗品に関する消耗品情報に基づいて、前記投入手段による投入順で前記記憶部に記憶されているジョブの順序を入れ替える
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記取得手段は、前記ジョブを発行した外部装置から受信する信号の信号強度に基づいて、前記ジョブを投入した外部装置に関する距離情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記取得手段は、BLE規格に従う通信を介して距離情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 外部装置から受信するジョブを処理する画像処理装置の制御方法であって、
    前記外部装置からジョブを受信して、受信した順にジョブを記憶部に投入する投入工程と、
    前記ジョブを発行した外部装置に関する距離情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した距離情報に基づいて、前記ジョブを発行した外部装置が近づいているか判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果に基づいて、前記投入工程による投入順で前記記憶部に記憶されているジョブの順序を入れ替えるジョブ制御工程と、
    前記ジョブ制御工程によって入れ替えられた順序に従って、前記記憶部に配置されているジョブを先頭から処理する処理工程と
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  12. 外部装置から受信するジョブを処理する画像処理装置の制御をコンピュータに機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記外部装置からジョブを受信して、受信した順にジョブを記憶部に投入する投入手段と、
    前記ジョブを発行した外部装置に関する距離情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した距離情報に基づいて、前記ジョブを発行した外部装置が近づいているか判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記投入手段による投入順で前記記憶部に記憶されているジョブの順序を入れ替えるジョブ制御手段と、
    前記ジョブ制御手段によって入れ替えられた順序に従って、前記記憶部に配置されているジョブを先頭から処理する処理手段と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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