JP2016179010A - 歯ブラシ、歯ブラシの製造方法 - Google Patents

歯ブラシ、歯ブラシの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016179010A
JP2016179010A JP2015060346A JP2015060346A JP2016179010A JP 2016179010 A JP2016179010 A JP 2016179010A JP 2015060346 A JP2015060346 A JP 2015060346A JP 2015060346 A JP2015060346 A JP 2015060346A JP 2016179010 A JP2016179010 A JP 2016179010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toothbrush
hollow
neck
injection
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015060346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6598349B2 (ja
Inventor
洋一 日高
Yoichi Hidaka
洋一 日高
詳訓 竹内
Yoshikuni Takeuchi
詳訓 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2015060346A priority Critical patent/JP6598349B2/ja
Publication of JP2016179010A publication Critical patent/JP2016179010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6598349B2 publication Critical patent/JP6598349B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Brushes (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、植毛部の寸法精度を確保しつつ、把持部を含む全体形状に多様性を持たせることのできる、歯ブラシ、歯ブラシの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の歯ブラシは、インジェクション成形された第1部分と、第1部分の一端側にブロー成形された第2部分と、を備え、少なくとも第1部分に植毛部が設けられるとともに、少なくとも第2部分に第1中空部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯ブラシ、歯ブラシの製造方法に関する。
一般に、ブラシと呼ばれるものには、歯ブラシ、化粧品用ブラシ、トイレ・風呂清掃用ブラシ、住宅(室内・室外)清掃用ブラシ、工業用ペイント用ブラシ等があり、その使用目的は、主に清掃や塗布である。
このようなブラシは、毛(刷毛)が植毛されたヘッド部とハンドル体(柄)で構成されており、毛の素材としては天然物(植物又は動物)と人工物(ナイロン、PBT等)が用いられることが多く、ハンドル体の素材としては天然物(木材、金属、石、セラミック等)と人工物(樹脂、合金等)が用いられることが多い。
ハンドル体の製造方法としては、天然物であれば切削や研磨加工等で製造され、人工物であればPET等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン(PE)、又はポリスチレン系樹脂を使用した射出成形等の金型成形が一般的である。射出成形等の金型成形が一般的である理由は、汎用型材料(樹脂)を使用でき、金型さえあれば大量に作製が可能で、低コストであることが挙げられる。
現在、このような金型成形としては、種々のものが知られており、とりわけ射出成形やブロー成形は汎用の技術の一つとなっている。
ブロー成形は、原料となる樹脂を溶融し、パイプ状(筒状)のパリソンを押し出して形成し、このパリソンを金型で挟み込んで、中に空気を吹き込んで製品を成形する技術で、原料の加熱・溶融、押し出し(成形)、型成形、冷却、取り出し、が瞬時に行われる。ブロー成形が一般の射出成形と大きく異なる点は、中空容器が成形できる点にあり、PETボトル等の各種飲料用容器の製造に多く利用されている。
なお、ハンドル体に中空部を形成したものとして特許文献1及び特許文献2に記載されたものが知られている。
特開平7−284411号公報 特開2003−325231号公報
ところで、従来、一体成形によって形成された歯ブラシのハンドル体としては、中実のものしか知られていなかった。
確かに特許文献1には、ハンドル体を中空にしたものが記載されているが、これはトイレブラシに関する技術であり、歯ブラシを念頭においた技術ではない。また、特許文献2には、把持部を中空にする技術が記載されているが、ハンドル体をどのようにして成形したのか不明であり、一体成形しているようには思われない。
一体成形によって形成された歯ブラシのハンドル体として、中実のものしか知られていなかった理由としては、従来、中実構造のものであっても特に不都合がなく敢えて中空にしようとする理由がなかったことが挙げられる。
また、射出成形によって中空のものを作製する場合、工程が増え、コスト高になるとともに、中空の形状にも制約が生じるのでメリットが少ないことや、ブロー成形が、一般的にPETボトル等のある程度の断面積を有する形状のものに利用される技術だと理解されていたことも挙げられる。
しかしながら、ハンドル体を中実構造にしていると、形状の多様性に欠けるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、植毛部の寸法精度を確保しつつ、把持部を含む全体形状に多様性を持たせることのできる、歯ブラシ、歯ブラシの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様における歯ブラシは、インジェクション成形された第1部分と、前記第1部分の一端側にブロー成形された第2部分と、を備え、少なくとも前記第1部分に植毛部が設けられるとともに、少なくとも前記第2部分に第1中空部が設けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記第2部分に把持部が設けられ、少なくとも前記把持部内に前記第1中空部が設けられている構成としてもよい。
本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記第1部分及び前記第2部分のいずれか一方に、前記植毛部と前記把持部とを連結する首部をさらに備え、少なくとも前記首部内に前記第1中空部に連通する第2中空部が設けられている構成としてもよい。
本発明の一態様における歯ブラシの製造方法は、一端側にインジェクション成形により少なくとも植毛部が形成された第1部分を有するインジェクションピースを形成する第1工程と、前記インジェクションピースの他端側を二次金型に挿入し、前記他端側を加熱して前記インジェクションピース内に流体を吹き込むことで前記他端側に第1中空部を形成して、前記第1部分に連続する第2部分を成形する第2工程と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記第2工程において、前記インジェクションピース内に流体を吹き込むことで把持部を有する第2部分を成形し、少なくとも前記把持部内に前記第1中空部を形成する製造方法としてもよい。
本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記第1工程において、前記インジェクションピースの前記一端側に、前記植毛部と、前記植毛部に連続する首部と、をインジェクション成形により一体成型することで前記第1部分を形成し、少なくとも前記首部内に前記第1中空部に連通可能な第2中空部を形成する製造方法としてもよい。
本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記第2工程において、前記把持部を成形するのと同時に、前記第1中空部の前記第1部分側に前記第1中空部に連通する第2中空部を形成して、前記第1部分に連続する首部を成形する製造方法としてもよい。
本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記第2工程において、前記インジェクションピースの前記第1部分の少なくとも一部をホルダー内に挿入し、前記インジェクションピースの非加工部分を非加熱状態で保持する製造方法としてもよい。
本発明の一態様に係る歯ブラシにおいて、前記第2工程において、ダイレクトブロー成形法、インジェクションブロー成形法、延伸ブロー成形法のうちのいずれかを採用する製造方法としてもよい。
本発明の歯ブラシ用のハンドル体によれば、植毛部の寸法精度を確保しつつ、把持部を含む全体形状に多様性を持たせることができる。
(a)は、歯ブラシの全体構成を示す側面図、(b)は、歯ブラシの全体構成を示す断面図。 (a)〜(c)は、中空部の先端の位置を示す図。 ハンドル体の成形工程を示す図。 ハンドル体の成形工程を示す図。
[実施形態]
本発明の実施形態にかかる歯ブラシについて、図面を参照して説明する。
図1(a)は、歯ブラシの全体構成を示す側面図である。図1(b)は、歯ブラシの全体構成を示す断面図である。図2(a)〜(c)は、中空部の先端の位置を示す図である。
図1(a)に示すように、本実施形態の歯ブラシ1は、ハンドル体2と、ハンドル体2のヘッド部(植毛部)3に植毛された毛束4と、を備えた構成となっている。
ハンドル体2は、ヘッド部3と首部5と把持部6とを有している。ハンドル体2は、部位によって異なる成形方法を用いて一体的に成形されたものである。具体的には、ハンドル体2のうち、ヘッド部3及び首部5がインジェクション成形体からなり、把持部6がブロー成形体からなる。ヘッド部3及び首部5が本発明に係る第1部分1Aに相当し、把持部6が本発明に係る第2部分1Bに相当する。
本実施形態では、図1(b)に示すように、ヘッド部3が中実構造とされている。ヘッド部3の一面3aには、図示略の植毛穴が複数形成されており、各植毛穴に用毛の毛束4が植設されている。
ヘッド部3の幅は特に限定されず、例えば7〜18mmが好ましく、8〜16mmがより好ましい。上記下限値以上であれば、毛束4を設ける面積を十分に確保することができ、上記上限値以下であれば、口腔内での操作性をより高められる。
ヘッド部3の長さは特に限定されず、例えば10〜30mmが好ましく、12〜28mmがより好ましい。上記下限値以上であれば、毛束4を設ける面積を十分に確保することができ、上記上限値以下であれば、口腔内での操作性をより高めることができる。
また、ヘッド部3の厚さh1は、材質等を勘案して決定でき、例えば、2〜6mmが好ましく、2.5〜4mmがより好ましい。上記下限値以上であれば、ヘッド部3の強度をより高められ、上記上限値以下であれば、口腔内での操作性をより高められる。
首部5は、ヘッド部3と把持部6を連結する部分であり、図1(b)に示すように、内部に第2中空部7が形成されている。第2中空部7は、首部5の延在方向(図1(b)のX方向)全体に設けられても構わないし、一部に設けられても構わない。但し、第2中空部7は、後述する把持部6の第1中空部8と連通するように構成されている。
また、第2中空部7の先端7aの位置によって、歯ブラシ1の首部5の弾性(たわみ具合)及び歯ブラシ1のブラッシング時のかたさを調整することができる。
例えば、図1(b)に示すように、第2中空部7の先端7aが首部5の中央よりも把持部6側に形成されている場合、すなわち第2中空部7の首部5の延在方向の長さが、首部5の延在方向の長さの半分よりも短い場合は、首部5の剛性が小さくなるため、首部5のたわみ具合が従来の歯ブラシよりもやや小さくなり、ブラッシング時のかたさも従来の歯ブラシよりもやや硬くなる。
一方で、図2(b)に示すように、第2中空部7の先端7aが首部5の中央よりもヘッド部3側に形成されている場合、すなわち第2中空部7の首部5の延在方向の長さが、首部5の延在方向の長さの半分よりも長い場合は、首部5の剛性が大きくなるため、首部5のたわみ具合が従来の歯ブラシよりも大きくなり、ブラッシング時のかたさも従来の歯ブラシよりも柔らかくなる。
また、図2(a)に示すように、第2中空部7の先端7aが首部5の中央にあるときは、把持部6側にあるものとヘッド部3側にあるものとの中間の性質を有することになる。
さらに、図2(c)に示すように、ハンドル体2の把持部6及び首部5だけでなく、ヘッド部3にも、首部5の第2中空部7と連結された第3中空部13が設けられていてもよい。
首部5の厚さh2は、材質等を勘案して決定でき、例えば、3〜6mmが好ましく、3.5〜4mmがより好ましい。上記下限値以上であれば、首部5の強度を一定以上に保持でき、上記上限値以下であれば、口腔内での操作性をより高められる。
把持部6は、内部に第1中空部8が設けられている。第1中空部8は、把持部6の延在方向(図1(b)のX方向)全体に設けられており、第2中空部7と連結するように構成されている。
把持部6の形状等については図示したものに限られず、特に限定されない。
把持部6の長さについては、ハンドル体2全体の長さが120〜200mmとなるような長さに調整されることが多い。
また、第2中空部7及び第1中空部8内には、第1中空部8の後端8aに形成された孔8bを介して、適宜の内容物(気体、液体、ゲル、固体、紙等)を挿入可能なように構成されている。
内容物としては、例えば、ハンドル体2を透明又は半透明の樹脂から形成した場合は、ブランドや商品名が記載された紙、取扱い説明書、成分表示用紙、氏名が記載された紙を例示できる。また、カラーの液体・ゲル・ラメを入れることで、色のバリエーションを増やすことも考えられる。
また、ハンドル体2が透明又は半透明でなくとも、例えば、歯磨き粉、洗剤、爪楊枝や歯間ブラシを入れて、旅行用ないし携帯用としてセットとすることができる。また、子供用歯ブラシには、球体を入れるなどして、ブラッシング時に音がでるように構成したり、中におもちゃ等を入れたりしても構わない。
なお、第2中空部7及び第1中空部8内に物質を入れない場合は、第1中空部8の後端8aの孔8bを閉じた形状としても構わないし、第2中空部7及び第1中空部8内に入れる物質を取り出し可能なものとする場合は、第1中空部8の孔8bに適宜のキャップ等を設けることで、開閉自在な構成にしても構わない。
毛束4は、図1(a)に示すように、複数の用毛を束ねたものであり、ヘッド部3の一面3aから毛束4の先端4aまでの長さ(毛丈)は、毛束4に求める毛腰等を勘案して決定でき、例えば、6〜13mmとされる。全ての毛束4は同じ毛丈であってもよいし、相互に異なってもよい。
また、毛束4の太さ(毛束径)は、毛束4に求める毛腰等を勘案して決定でき、例えば、1〜3mmとされる。全ての毛束4は同じ毛束径であってもよいし、相互に異なっていてもよい。
毛束4を構成する用毛としては、例えば、毛先に向かって漸次その径が小さくなり、毛先が先鋭化された用毛(テーパー毛)、ヘッド部3の一面3aから毛先に向かいその径がほぼ同一である用毛(ストレート毛)等が挙げられる。ストレート毛としては、毛先がヘッド部3の一面3aに略平行な平面とされたものや、毛先が半球状に丸められたものが挙げられる。
用毛の材質は、例えば、6−12ナイロン(6−12NY)、6−10ナイロン(6−10NY)等のポリアミド、PET、PBT、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル、PP等のポリオレフィン、ポリオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等のエラストマー樹脂等が挙げられる。これらの樹脂材料は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、用毛としては、芯部と該芯部の外側に設けられた少なくとも1層以上の鞘部とを有する多重芯構造を有するポリエステル製用毛が挙げられる。
用毛の横断面形状は、特に限定されず、真円形、楕円形等の円形、多角形、星形、三つ葉のクローバー形、四つ葉のクローバー形等としてもよい。全ての用毛の断面形状は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
用毛の太さは、材質等を勘案して決定でき、横断面が円形の場合、例えば、6〜9mil(1mil=1/1000inch=0.025mm)とされる。また、使用感、刷掃感、清掃効果、耐久性等を考慮して、太さの異なる複数本の用毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
[歯ブラシの製造方法]
次に、本実施形態の歯ブラシ1の製造方法について説明する。
本実施形態の歯ブラシ1の製造方法は、ハンドル体2を成形し、その後にハンドル体2のヘッド部3に毛束4を植毛して製造する。
(ハンドル体の成形工程)
先ず、ハンドル体の成形工程について述べる。
図3及び図4は、ハンドル体の成形工程を示す図である。
先ず、図3に示すように、一端側にヘッド部3及び首部5を有するインジェクションピース11を不図示の金型を用いてインジェクション成形する(第1工程)。
ここで、首部5に形成する第2中空部7の先端7aの位置は、インジェクション成形時の金型ピンの長短によって決まる。
次に、インジェクションピース11の他端側11bであってヘッド部3及び首部5以外の領域を、図4に示す二次金型12に収容する。二次金型12には、内部に把持部6に対応した形状のキャビティ12Aが形成されている。
また、インジェクションピース11の首部5の一部(首部5におけるヘッド部3側とは反対側の部分)をホルダー14内に収容する。ホルダー14の内部には、首部5の形状に応じたキャビティ14Aが形成されている。このホルダー14は、インジェクションピース11の非加工部分を非加熱状態で保持するものである。インジェクションピース11のうち少なくとも首部5の一部をホルダー14内に収容させておくことで、インジェクションピース11の他端側11bにブロー成形によって把持部6を形成する際に、首部(非加工部分)5の形状が維持される。
図4に示すように、インジェクションピース11のうち、ヘッド部3及び首部5を二次金型12及びホルダー14に収容した状態で、インジェクションピース11の他端側11bを加熱し、内部に空気を吹き込むことにより、インジェクションピース11の他端側11bを膨らませて二次金型12のキャビティ12A内に押圧する。このようにして第1中空部8を有する把持部6を成形する。この際、首部5の第2中空部7内にも空気が送り込まれるが、ホルダー14によって首部5の形状は維持される。
本実施形態では、ハンドル体2の把持部(第2部分)6を形成するにあたり、ダイレクトブロー成形法、インジェクションブロー成形法、延伸ブロー成形法のうちのいずれかを採用する。
ハンドル体2を成形した後は、ハンドル体2のヘッド部3に毛束4を植毛する。毛束4の植毛方法としては、毛束4を二つ折りにしその間に挟み込まれた平線を不図示の植毛穴に打ち込むことにより毛束4を植設する平線式植毛、毛束4の下端を植毛部となる溶融樹脂中へ圧入して固定する熱融着法、毛束4の下端を加熱して溶融塊を形成した後に金型中に溶融樹脂を注入して植毛部を成形するインモールド法等が挙げられる。
以上のようにして、図1(a)、(b)に示すような本実施形態の歯ブラシ1が成形される。
本実施形態では、ハンドル体2のヘッド部3の部分をインジェクション成形することによって植毛穴のピッチなど寸法精度が向上し、加工性向上を期待できる他、平線植毛の安定化を図ることができる。
また、インジェクション成形することでヘッド部3及び首部5の周囲にバリが生じにくく、バリ取り処理を施す必要がない。
本実施形態では、ハンドル体2の把持部6と首部5に第1中空部8及び第2中空部7が形成されているので、歯ブラシ1の外観形状に多様性を富ませることができる。つまり、一次金型9及び二次金型12のキャビティ形状により、ハンドル体2として複雑なデザインを付与することが可能であり、その形状によってはさらに弾力性(たわみ)のバリエーションを付与することができる。
例えば、第2中空部7及び第1中空部8に適宜の物質(気体、液体、ゲル、固体、紙等)を入れることで、従来とは異なった形状とすることができる。また、本実施形態では、従来、中実とされており、有効に利用されていなかったスペースを有効的に活用することができる。
また、本実施形態では、首部5に形成する第2中空部7の先端7aの位置を調整することで、首部5のたわみを所望のものとするように設計するのが好ましい。
首部5の弾性は、首部5の太さ・長さ、又は材質で制御されていたが、本実施形態では、首部5の弾性について、従来よりも設計の幅が広がるという有利な効果を得ることができる。首部5の第2中空部7の先端7aの位置を調整することで、首部5の弾性を適宜に調整することができる。これにより、成形樹脂として安価なものを選択できるとともに、首部5の弾性を所望のものとして調整することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態では、ハンドル体2のうち、ヘッド部3および首部5がインジェクション成形体からなり、把持部6がブロー成形体からなる。本発明はこれに限られることはなく、ヘッド部3に連続する首部5を把持部6とともにブロー成形体(第2部分)で構成してもよい。少なくとも高い寸法精度が求められるヘッド部3はインジェクション成形することが好ましい。
また、上記実施形態は、通常の歯ブラシだけでなく、電動歯ブラシ用の替えブラシにも応用することが可能である。
1…歯ブラシ、2…ハンドル体、3…ヘッド部(植毛部)、4…毛束、5…首部(非加工部分)、6…把持部、7…第2中空部、8…第1中空部、9…一次金型、10…パリソン、10a…一端側、11…インジェクションピース、11b…他端側、12…二次金型、14…ホルダー

Claims (9)

  1. インジェクション成形された第1部分と、
    前記第1部分の一端側にブロー成形された第2部分と、を備え、
    少なくとも前記第1部分に植毛部が設けられるとともに、少なくとも前記第2部分に第1中空部が設けられていることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 前記第2部分に把持部が設けられ、少なくとも前記把持部内に前記第1中空部が設けられている
    請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記第1部分及び前記第2部分のいずれか一方に、前記植毛部と前記把持部とを連結する首部をさらに備え、
    少なくとも前記首部内に前記第1中空部に連通する第2中空部が設けられている
    請求項1または2に記載の歯ブラシ。
  4. 一端側にインジェクション成形により少なくとも植毛部が形成された第1部分を有するインジェクションピースを形成する第1工程と、
    前記インジェクションピースの他端側を二次金型に挿入し、前記他端側を加熱して前記インジェクションピース内に流体を吹き込むことで前記他端側に第1中空部を形成して、前記第1部分に連続する第2部分を成形する第2工程と、を有することを特徴とする歯ブラシの製造方法。
  5. 前記第2工程において、
    前記インジェクションピース内に流体を吹き込むことで把持部を有する第2部分を成形し、少なくとも前記把持部内に前記第1中空部を形成する
    請求項4に記載の歯ブラシの製造方法。
  6. 前記第1工程において、
    前記インジェクションピースの前記一端側に、前記植毛部と、前記植毛部に連続する首部と、をインジェクション成形により一体成型することで前記第1部分を形成し、少なくとも前記首部内に前記第1中空部に連通可能な第2中空部を形成する
    請求項4または5に記載の歯ブラシの製造方法。
  7. 前記第2工程において、
    前記把持部を成形するのと同時に、前記第1中空部の前記第1部分側に前記第1中空部に連通する第2中空部を形成して、前記第1部分に連続する首部を成形する
    請求項5に記載の歯ブラシの製造方法。
  8. 前記第2工程において、
    前記インジェクションピースの前記第1部分の少なくとも一部をホルダー内に挿入し、前記インジェクションピースの非加工部分を非加熱状態で保持する
    請求項4から6のいずれか一項に記載の歯ブラシの製造方法。
  9. 前記第2工程において、ダイレクトブロー成形法、インジェクションブロー成形法、延伸ブロー成形法のうちのいずれかを採用する
    請求項4から7のいずれか一項に記載の歯ブラシの製造方法。
JP2015060346A 2015-03-24 2015-03-24 歯ブラシの製造方法 Expired - Fee Related JP6598349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015060346A JP6598349B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 歯ブラシの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015060346A JP6598349B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 歯ブラシの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016179010A true JP2016179010A (ja) 2016-10-13
JP6598349B2 JP6598349B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=57131428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015060346A Expired - Fee Related JP6598349B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 歯ブラシの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6598349B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020025193A1 (en) * 2018-08-03 2020-02-06 Unilever Plc Brush

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02156902A (ja) * 1988-10-21 1990-06-15 Revlon Inc 粉末塗布用ブラシ
US5305490A (en) * 1993-04-19 1994-04-26 Lundgren James F Toothbrush with firm grip handle
JP2001511722A (ja) * 1997-02-14 2001-08-14 スミスクライン・ビーチャム・コンシューマー・ヘルスケア・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 2種の成分から製品を作成する射出成形法および装置
JP2004520964A (ja) * 2000-12-19 2004-07-15 マクニール−ピーピーシー・インコーポレイテッド 歯ブラシの製造方法
JP2005058768A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Trisa Holding Ag 歯ブラシ本体及び練歯磨き容器を有する歯ブラシ
JP2007083599A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Unitika Ltd 生分解性容器およびその成形方法
JP2009066758A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 耐熱圧性ポリエステルボトル及びその製造方法
JP2013500969A (ja) * 2009-07-31 2013-01-10 コルゲート・パーモリブ・カンパニー 高洗浄性歯磨剤組成物
US20140137350A1 (en) * 2011-11-22 2014-05-22 The Procter & Gamble Company Toothbrush having an inner cavity

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02156902A (ja) * 1988-10-21 1990-06-15 Revlon Inc 粉末塗布用ブラシ
US5305490A (en) * 1993-04-19 1994-04-26 Lundgren James F Toothbrush with firm grip handle
JP2001511722A (ja) * 1997-02-14 2001-08-14 スミスクライン・ビーチャム・コンシューマー・ヘルスケア・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 2種の成分から製品を作成する射出成形法および装置
JP2004520964A (ja) * 2000-12-19 2004-07-15 マクニール−ピーピーシー・インコーポレイテッド 歯ブラシの製造方法
JP2005058768A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Trisa Holding Ag 歯ブラシ本体及び練歯磨き容器を有する歯ブラシ
JP2007083599A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Unitika Ltd 生分解性容器およびその成形方法
JP2009066758A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 耐熱圧性ポリエステルボトル及びその製造方法
JP2013500969A (ja) * 2009-07-31 2013-01-10 コルゲート・パーモリブ・カンパニー 高洗浄性歯磨剤組成物
US20140137350A1 (en) * 2011-11-22 2014-05-22 The Procter & Gamble Company Toothbrush having an inner cavity

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020025193A1 (en) * 2018-08-03 2020-02-06 Unilever Plc Brush
CN112533511A (zh) * 2018-08-03 2021-03-19 联合利华知识产权控股有限公司 刷子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6598349B2 (ja) 2019-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3122209B1 (en) Brush head arrangements
JP5303182B2 (ja) 化粧製品を適用するための多くのブラシ毛を備えた化粧ブラシ
CN103945732B (zh) 具有内腔的牙刷柄部
US8794247B2 (en) Applicator device, in particular for a mascara applicator, cosmetics applicator, in particular mascara applicator comprising an applicator device, and application unit comprising the applicator device
JP6194312B2 (ja) 化粧品アプリケータ
JP2018514253A (ja) ブラシヘッドアセンブリ及び製造方法
CN108601442A (zh) 带有被注射的刷毛的身体护理刷
JP2018514246A (ja) ブラシヘッドアセンブリ及びその製造方法
US20140352093A1 (en) Method for producing a toothbrush and toothbrush produced thereby
KR102357537B1 (ko) 칫솔용의 핸들체, 그 성형 방법, 및 칫솔
JP6598349B2 (ja) 歯ブラシの製造方法
JP2007006937A (ja) 歯ブラシ
KR101258653B1 (ko) 칫솔모 브러시
JP6537166B2 (ja) 歯ブラシ、歯ブラシの製造方法
WO2018043249A1 (ja) 歯ブラシの製造方法
KR102638892B1 (ko) 칫솔
JP5879118B2 (ja) 歯ブラシ
JP2008161271A (ja) 歯ブラシ及びその製造方法
CN105072952A (zh) 用于包装和涂抹化妆品的装置
KR102014301B1 (ko) 칫솔대
JP2002028028A (ja) 歯ブラシハンドル
JP2024061238A (ja) 歯ブラシ
JP2024044056A (ja) 歯ブラシ
JP2024044057A (ja) 歯ブラシ
JP2024044058A (ja) 歯ブラシ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180629

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180903

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6598349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees