JP2005058768A - 歯ブラシ本体及び練歯磨き容器を有する歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシ本体及び練歯磨き容器を有する歯ブラシ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】簡便に練歯磨容器を挿入することができる歯ブラシ本体を提供する。
【解決手段】植毛14で覆われたヘッド12を有する歯ブラシ本体5と、ネック16と、ハンドル部分18と、これに取外し可能に挿入される練歯磨き容器10とからなる。練歯磨き容器10は、ハンドルシェル部分22を有し、練歯磨き容器10がハンドル部分18に挿入されると、ハンドル19の一部を形成して、練歯磨き容器10の充填レベルにかかわらず、歯磨き中、その形状を維持し、荷重をヘッド12に伝達する。練歯磨き容器10の歯ブラシ本体5への取付けは、非常に簡単かつ迅速な練歯磨き容器10の取外しと開口、又は、挿入と閉止を可能にする。容器ホルダ20に閉止ピン36が設けられて、練歯磨き容器10がハンドル部分18に挿入されると、練歯磨き容器10の気密的な閉止が行われる。練歯磨き容器10をハンドル部分18から取外し、練歯磨き容器10の凹部52に圧力を付与すると、練歯磨き26を絞出すことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】植毛14で覆われたヘッド12を有する歯ブラシ本体5と、ネック16と、ハンドル部分18と、これに取外し可能に挿入される練歯磨き容器10とからなる。練歯磨き容器10は、ハンドルシェル部分22を有し、練歯磨き容器10がハンドル部分18に挿入されると、ハンドル19の一部を形成して、練歯磨き容器10の充填レベルにかかわらず、歯磨き中、その形状を維持し、荷重をヘッド12に伝達する。練歯磨き容器10の歯ブラシ本体5への取付けは、非常に簡単かつ迅速な練歯磨き容器10の取外しと開口、又は、挿入と閉止を可能にする。容器ホルダ20に閉止ピン36が設けられて、練歯磨き容器10がハンドル部分18に挿入されると、練歯磨き容器10の気密的な閉止が行われる。練歯磨き容器10をハンドル部分18から取外し、練歯磨き容器10の凹部52に圧力を付与すると、練歯磨き26を絞出すことができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、請求項1に関連する歯ブラシ、請求項15に関連する歯ブラシ本体および請求項16に関連する練歯磨き容器に関するものである。
本発明に関連する歯ブラシは、練歯磨き容器を挿入することができる歯ブラシ本体を有する有する歯ブラシである。
本発明に関連する歯ブラシは、練歯磨き容器を挿入することができる歯ブラシ本体を有する有する歯ブラシである。
歯ブラシ及び練歯磨きは、口腔衛生及び歯茎のマッサージに使用されている。このように、歯を洗浄することは、歯、口及び咽喉の健康を維持するのを助ける。日々の使用に推奨されているとおり、歯ブラシのユーザーは、一般的に、簡単な操作、人間工学的デザインおよび最良の洗浄作用をともなう長期の耐用寿命を要求する。
例えば旅行用歯ブラシとして、貯蔵及び輸送の省スペースの点に関して、また、特に、簡単な操作及び人間工学に関する限り、歯ブラシ本体が練歯磨き容器に(又は、その反対に)結合されて、歯ブラシを形成するという技術的解決手段は、特に優れている。技術的解決手段は、本質的に2つののグループに分けることができる。
第1のグループは、練歯磨きが、練歯磨き容器から歯ブラシのネックを介して歯ブラシのヘッドを覆う植毛へ延びるチャンネルを通して送られる歯ブラシを含む。このものは、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されている。このグループの歯ブラシは、非常に使いやすいことが分っているが、練歯磨きの貯蔵の点で問題を伴う。例えば、歯ブラシのヘッドのチャンネル端の開口によって、練歯磨きが乾燥又は流出することになるであろう。特許文献2では、この問題は、バルブの使用によって解決されている。しかしながら、この実施形態の製造は、複雑で比較的高コストを必要とする。
米国特許第4199270号明細書
米国特許第4068974号明細書
第2のグループの歯ブラシの場合においては、練歯磨きの容器は、練歯磨きをヘッドを覆う植毛に塗付するために、歯ブラシの歯ブラシ本体から分離される。これらのものは、例えば特許文献3及び特許文献4に記載されている。練歯磨きが塗付されると、練歯磨きの容器は、歯ブラシ本体に再結合される。第1のグループと比較すると、練歯磨きをヘッドに案内するためのチャンネルを歯ブラシのネックに設ける必要がない。
米国特許第6325076号明細書
米国特許第6227209号明細書
特許文献5は、練歯磨きチューブが歯ブラシのハンドルの端部領域を形成する歯ブラシを開示している。この練歯磨きチューブは、ねじ穴にねじ込まれるその小出ヘッドによって、ハンドル部分の自由端に固定される。露出された練歯磨きチューブがねじから取外されると、練歯磨きチューブに圧力を付与することによって、練歯磨きを歯ブラシのヘッドの植毛に塗布することができる。
仏国特許第2658400号明細書
露出された練歯磨きチューブを有する歯ブラシに対して、特許文献6は、両端部に切欠及びカバーが設けられ、固定されたシリンダ状のスリーブ内に、練歯磨き容器が配置された歯ブラシを記載している。固定されたスリーブが歯磨き中の荷重を吸収し、その荷重をスリーブに固定されたハンドル部分及びネックを介して歯ブラシのヘッドに伝達する。切欠は、スリーブ部分と、ハンドル部分に直接対向するカバーのスロット状部分とからなる。この切欠は、練歯磨き容器をスリーブ内に挿入する一方、柔軟な弾性練歯磨き容器に圧力を付与するために役立ち、これにより、スリーブの切欠を通して練歯磨き容器を指で押えて練歯磨きを絞り出すことができる。ハンドル部分とスリーブに収容された練歯磨き容器との間の着脱可能な結合は、練歯磨き容器の小出ヘッドのねじによって確実なものとされ、カバーの切欠部分を介したこのねじ結合は、歯ブラシのハンドル部分の自由端のねじ穴と相互に作用する。しかしながら、このねじ結合は、毎日使用する取扱いの観点から、現実的でないことが分る。
米国特許第6227209号明細書
このため、練歯磨き容器の挿入及び取外しが簡単で、最小限の個々の部品数を有する簡単な構造で生産コスト効率のよい歯ブラシを提供することが目標となっている。
この目標は、本発明に従って請求項1に記載された特徴を有する歯ブラシによって達成される。この目標は、更に、請求項15の特徴に対応する歯ブラシ本体及び請求項16の特徴を有する練歯磨き容器によって達成される。
本発明の特に好ましい実施形態は、従属請求項において明らかにされている。
この目標は、本発明に従って請求項1に記載された特徴を有する歯ブラシによって達成される。この目標は、更に、請求項15の特徴に対応する歯ブラシ本体及び請求項16の特徴を有する練歯磨き容器によって達成される。
本発明の特に好ましい実施形態は、従属請求項において明らかにされている。
本発明に係る歯ブラシの基本的なアイデアは、歯ブラシ本体及びそこに挿入可能な練歯磨き容器を有し、歯ブラシ本体のハンドル部分にシェル状の容器ホルダが形成され、この容器ホルダは、ハンドル部分に挿入された練歯磨き容器と共に、容器本体の一部を取囲み、容器本体が、容器ホルダから突出する安定したハンドルシェル部分を有する歯ブラシを提供する。ハンドルシェル部分は、ハンドル部分と共に、歯ブラシのハンドルの表面を形成する。好ましくは、容器ホルダは、練歯磨き容器をハンドルに関して、一対一で位置決めする。ハンドルは、練歯磨き容器の充填レベルにかかわらず、歯磨き中に生じる荷重がかかったとき、その形状を本質的に維持する。歯ブラシ本体のハンドル部分への練歯磨き容器の取付けは、同時に、練歯磨き容器の迅速な取外し及び開口を非常に簡単にする。ハンドル部分には、好ましくは、閉止ピンが設けられ、これにより、練歯磨き容器がハンドル部分に挿入されると、練歯磨き容器の気密的な閉止を確実にする。練歯磨き容器の軟らかくされた柔軟な弾性ゾーンに僅かな指の圧力を加えることにより、ハンドル部分から取外された練歯磨きチューブから練歯磨きを絞出すことができる。その軟らかくされたゾーンは、例えば、練歯磨き容器の凹部であり、練歯磨き容器のその部分の壁厚は、容器のレスト部分よりも薄い。練歯磨き容器がハンドル部分に挿入されると、軟らかくされた部分は、容器ホルダによって覆われる。
図1に、歯ブラシ本体5に挿入される練歯磨き容器10を有する本発明に係る歯ブラシの正面図が示され、また、図2にその縦断面図が示されている。歯ブラシ本体5は、植毛14で覆われたヘッド12と、ネック16と、これに隣接するハンドル部分18とを備えている。ヘッド12の反対側に配置された部分であるハンドル部分18は、練歯磨き容器10が着脱可能に挿入される容器ホルダ20を有しており、練歯磨き容器10は、ハンドルシェル部分22を有している。ハンドル部分18と練歯磨き容器10とが一体となってハンドル19を形成している。
植毛14を支持するヘッド12のこの側面における延長軸と、挿入された練歯磨き容器10の縦軸との間の角度αは、60°未満であり、好ましくは30°未満である。この小さい角度によって、練歯磨き容器10がハンドル部分18に挿入されるときに生じて、ネック16及びハンドル部分18に対して歯ブラシの軸に垂直に作用する曲げ力が制限され、また、歯ブラシ本体5が把持されるときに植毛14に高い圧力がかかることが防止される。
ヘッド12は、植毛14すなわち植毛の束で覆われ、また、ヘッド12上で練歯磨き26を部分的に保持するための柔軟な弾性拘束要素24を有している。この代わりに、ヘッド12、又は、好ましくはヘッド12の植毛で覆われた部分は、交換可能とすることもできる。この場合、この部分は、ネック16又はヘッド12に固定された対応する部分に、着脱可能な方法で結合される。
アーチ状のネック16は、植毛14の自由端と反対方向に曲げられ、ヘッド12に隣接している。拇指レスト30の前の隆起28の後のハンドル部分18の変形がこのアーチ状のネック16で終わっており、隆起28は、植毛14の自由端の方向に向っている。ネック16及びハンドル部分18は、安定した成形構造の剛性部品、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、スチレン及びアクリロニトリルを含む熱可塑性共重合体(SAN)、イソプラスチック材料、ポリクロロアクリル酸メチル(PMMA)又はポリプロピレン(PP)等の練歯磨き26及びマウスウォッシュに対する化学的耐性を有するプラスチックで造られる。好適に使用されるポリプロピレンの引張弾性率は、好ましくは1200MPaより大きい。これにより、歯磨き中に荷重が加えられたとき、ハンドル部分18の充分な安定性を確保することができる。柔軟な弾性吸収要素90がネック90の複数の溝を取囲んで一体化されており、これらは、ネック16の弾性を更に高め、かつ、ネック16に生じる曲げ力を吸収する。
拇指レスト30には、柔軟な弾性ポリマー材料で造られた複数の突起32及び/又は凹み(インデント)が設けられている。この側面に関して、ハンドル19の自由端の方向に下降するように傾斜した隆起28は、歯磨き動作中に拇指がヘッド12側へ滑るのを防止している。
図2に示されるように、練歯磨き容器10は、ハンドル部分18に挿入され、容器ホルダ20がハンドル部分18に形成されて、練歯磨き容器10の容器本体42の一部をシャベル状に取囲む。容器ホルダ20の中に形成された閉止ピン36が、練歯磨き容器10の小出ヘッド38の出口開口34内に、正確な嵌め合いで突出している。閉止ピン36は、練歯磨き容器10を気密的に閉止するの役目を果たしている。出口開口34は、6mm未満、好ましくは、3mm未満の直径を有している。この直径は、ユーザーが練歯磨きを節約して使用するのを促進するため、また、練歯磨き26が練歯磨き容器10から流出するのを防止するために選択される。
ヘッド12へ向う容器ホルダ20のその部分は、練歯磨き容器10の小出ヘッド38を漏斗状の隙間を形成して完全に取囲んでいる。小出ヘッド38は、練歯磨き容器10の長さの少なくとも5%にわたって、このように完全に取囲まれている。ハンドル部分18の自由端に向けられた漏斗状の隙間の開口は、好ましくは、10mmの最小半径を有する。これにより、隙間を清掃することができ、特に、例えば綿棒を使用して閉止ピン36の周囲を清掃することができる。
この例示において、練歯磨き容器10のシャベル状の囲みの更なる延長部は、ハンドル19の縦軸に対して非対称に形成されている。植毛14を支持しない歯ブラシの底部側で、容器ホルダ20は、練歯磨き容器10の長さを約2/3にわたって覆い、これにより、練歯磨き容器10の取付けを機械的に補助する。ハンドル部分18の壁厚は、その底部側の大きさに対応するように選択されている。この代わりに、容器ホルダ20は、より小さな部分を覆い、あるいは、例えば図8に示されるように、練歯磨き容器10の底部側全体を覆うようにすることもできる。図2において、歯ブラシの底部側に残るハンドル19の長さの1/3は、ハンドルシェル部分22自体によって形成されている。反対側、植毛14が支持された歯ブラシの上部側では、ハンドルシェル部分22は、ハンドル19の表面積の約1/3を構成している。代りに、この比率は、同様に、より大きく又はより小さくすることもできる。
シャベル状の囲いによって形成される側壁は、5mm未満の最大壁厚を有している。この壁厚は、好ましくは、ハンドルシェル部分22の自由端、すなわち、挿入された練歯磨き容器10に移行するところまで、連続的に減少する。このようにして、容器ホルダ20には、歯磨き中に生じる圧力を吸収するために、ある程度の柔軟性が与えられる。
練歯磨き容器10のハンドルシェル部分22は、ハンドル19の外側全体にわたって、図2を参照してS字状に示される環状の端面43に沿って、好ましい正確な嵌め合いで、大小の段差のないように、ハンドル部分18の容器ホルダ20に当接する。この代りに、端面43は、図2に側面図に示されるサイドラインが直線、段付ライン、アーチ状ライン又はこれらの組合せとなるように形成してもよい。このサイドラインの図2において符号Aで示される最上部の点から、歯ブラシの底部側の符号Bで示される最下部の点を結ぶ線分と、練歯磨き容器10が挿入されるハンドル19の自由端に向う練歯磨き容器10の縦軸とによって形成される角度βは、好ましくは、90°より大きい。
ハンドル部分18からハンドルシェル部分22へ移行する部分の周囲10mmの領域において、ハンドル表面の全ての接触面の互いの角度は、好ましくは45°未満である。さらに、シャープエッジがないという利点がある。
ハンドル表面の略段差のない連続は、水及び他の液体又は固体物質が浸透するのを防止し、これにより、小出ヘッド及び練歯磨き容器10内の練歯磨き26の汚染を防止する。さらに、略段差のない連続は、特に、人間工学的な理由で優れており、歯磨き中に、圧力がかかることによって掌に痕がつくのを防止する。
歯磨き中の荷重(通常、歯磨き中に2N〜5Nの押圧力が生じる)では、歯ブラシ本体5に挿入された練歯磨き容器10のハンドルシェル部分22は、実質的に変形することなくその形状を維持する。特に、拇指の付根によって、特に、歯ブラシの植毛14で覆われた側に加えられる力は、ハンドルシェル部分22から、容器ホルダ20を介して、ハンドル部分18に伝達され、更に、ネック16を介してヘッド12及び植毛14に伝達される。練歯磨き容器10が挿入されている状態の荷重では、容器ホルダ20の壁部は、容器本体42が膨れたり、曲がったりするのを防止し、これにより、練歯磨き容器10の形状を維持するのを補助する。
図3は、練歯磨き容器10の好ましい実施形態を示している。これは、水滴状の基本形状を有し、ハンドルシェル部分22が突出している。これにより、円形に取囲む端面43は、好ましくは幾分正確な嵌め合いで、練歯磨き容器10が挿入される対応する容器ホルダ20の端面に当接する。練歯磨き容器10の材質は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)及びポリ塩化ビニル(PVC)とすることができ、好ましくは、ポリオレフィン、特に、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)とすることできる。
練歯磨き容器10は、前部の小出ヘッド38を幾分正確に歯ブラシの縦軸に沿って歯ブラシ本体5のヘッド12の方向へ差込み動作することによって、歯ブラシ本体5のハンドル部分18に挿入される。練歯磨き容器10の歯ブラシ本体5への取付形態によっては、歯ブラシの縦軸に対して、取付方向を傾斜させることができる。同様に、取付構造によっては、練歯磨き容器10のハンドル部分18への結合のため、歯ブラシの縦軸方向又はこれに垂直な方向のラッチ結合動作を必要としてもよい。この代わりに、練歯磨き容器10とハンドル部分18とをバヨネット又は回転ラッチ結合タイプの取付構造とした場合、歯ブラシの縦軸方向に沿った差込動作には、好ましくは縦軸回りに45°未満の回転動作が追加される。練歯磨き容器10を取外すためには、容器を挿入するための動作とは反対の動作を実行する。
練歯磨き容器10は、ハンドル部分18に繰返し挿入及び取外しすることができる。消費される練歯磨き26を詰替えるため、練歯磨き容器10は、ユーザーによって再充填することができ、又は、交換容器(詰替え容器)として購入することができる。
練歯磨き容器10の壁厚は、全周にわたって変化させることができる。練歯磨き容器10を取外した後、練歯磨き26を絞り出せるように、容器本体42の壁厚は、好ましくは、少なくともどこかの部分で2mm未満である。その部分では、容器の材質としてポリエチレン又はポリプロピレンが使用されている場合、壁部は、1400MPaの引張弾性係数を有する。その部分は、特に、練歯磨き容器10の横に形成された凹部52とすることができ、凹部52については、図6及び図11に関連して以下に詳述する。ハンドルシェル部分22の壁厚は、使用中の形状の安定性を保証するため、好ましくは、容器本体42のレスト部分の壁厚よりも厚くなっている。形状の安定性は、練歯磨き容器10に付加的に形成又は取付けられたリブ78によって補助することができる。練歯磨き容器10自体は、例えば、射出成形、射出ブロー成形、押出ブロー成形、回転成形等によって成形された中空体である。
選択された製造工程によって、特に押出ブロー成形の場合、練歯磨き容器10の金型分割線上にバリが生じる。このバリは、後の機械加工によって取除かれ、又は、減少される。金型分割線は、ハンドルシェル部分22に配置するよりも、好ましくは、練歯磨き容器10が挿入された状態で、容器ホルダ20によって完全に取囲まれる部分に配置される。これにより、バリ又は残された凹凸が歯磨き中のユーザーの邪魔になることがない。
練歯磨き容器10の外形寸法は、その後部がハンドル部分18に挿入された状態で、歯磨き中に、ハンドル19を容易に保持して操作できるように選択される。練歯磨き容器10の縦軸に垂直な断面の最大直径は、25mm未満で、その長さは、100mm未満である。直径と長さの比は、1:2未満、好ましくは、1:4である。
練歯磨き容器10は、これが挿入された歯ブラシ全体の長さの約20%から60%を占める。その容積は、50ml未満、好ましくは、10mlから30mlの間であり、ハンドル19の体積の45%から95%の間である。30mlの練歯磨き26は、30回から60回の歯磨きするのに充分な量である。この容積及び体積の条件は、人間工学的に形成されるハンドル19(直径及び長さに関して)と、可能な歯磨き回数に必要な練歯磨き26の量との最適な妥協点である。
練歯磨き容器10のハンドルシェル部分22の寸法、壁厚および材質は、練歯磨き容器10が開放され、かつ、空の状態で、ハンドルシェル部分22に、直径18mmで練歯磨き容器10の縦軸にほぼ垂直方向で中心に配置されたピンによって、図3において矢印100で示される方向に、10Nの力がかけられたとき、約1〜5mmの変形が生じるように選択されている。50Nの荷重がかけられた場合、ハンドルシェル部分22の変形は、約5mmである。空の状態においても、荷重が取除かれると、変形は、ほぼ完全に解消される。
練歯磨き容器10の小出ヘッド38の2つの実施形態が図4及び図5に、図3よりも大きな縮尺で示されている。この場合、好ましくは練歯磨き容器10よりも硬質のプラスチック材料からなるキャップ45の内周に延びるラッチ溝44が、ネック形状に先細りとされた容器本体42の部分の外周のラッチビード46に、ラッチ結合される。代りに、キャップ45にラッチビード46を設け、ネック形状に先細りとされた容器本体42の部分にラッチ溝44を設けるようにしてもよい。ネック形状に先細りとされた容器本体42の部分及びキャップ45は、一体となって小出ヘッド38を形成する。更に、この小出ヘッド38の2部分構造は、後部が容器本体42と一体に形成される構造とすることもできる。
最初の使用前に練歯磨き26が練歯磨き容器10から流出し、また、乾燥するのをするのを防止するため、小出ヘッド38のキャップ45の様々な実施形態は、出口開口34を閉止している。出口開口34が閉止されていることにより、練歯磨き容器10は、歯ブラシ本体5から分離されて、生産及び売買することができる。図4は、プラスチック又は金属でできた出口開口34の正面に取付けられた解決策を示している。代りに、図5に示すように、練歯磨き容器10は、練歯磨き容器10又はキャップ45の材質でできたメンブレン50によって閉止され、又は、製造工程中に熱可塑性エラストマーによって直接的に閉止されるようにしてもよい。
図6は、練歯磨き容器10が取外された歯ブラシ本体5を示している。練歯磨き容器10の符号52で示される凹部は、特定の弾性部分の目印となり、例えば、その部分の壁厚が薄くなっており、この凹部は、練歯磨き26を練歯磨き容器10から絞り出すために設けられている。ユーザーのための凹部52の目印は、例えば、格子状の表面構造によってなされる。代りに、もちろん、他の表面構造とすることも可能である。この目印は、更に、着色、又は、射出成形によって取付けられた柔軟な弾性要素によって行うこともできる。凹部52及び/又は凹部52の目印は、更に、粘着機能を有してもよい。このハンドル部分18に練歯磨き容器10を取付けるための粘着機能は、容器ホルダ20の内壁と相互作用する粘着要素又はそこに嵌め込まれた粘着要素によって成すことができる。
ハンドル部分18及びハンドルシェル部分22の細長いリブ78は、ハンドル部分18及び練歯磨き容器10の形状の安定性の増大に役立つ一方、ユーザーの手により良好なグリップを与える。より良好なグリップは、同様に、ハンドル部分18の側壁の外側に取付けられた柔軟な弾性レスト要素54によって与えられる。
図7乃至図9は、歯ブラシ本体5のハンドル部分18に練歯磨き容器10を取付けた好適な実施形態を示している。
これらの取付は、好ましくは、プレストレスがかけられている。このプレストレスは、練歯磨き容器10を容器ホルダ20から容易に取外すことができるように、50N未満であり、好ましくは、20N未満である。また、このプレストレスは、容器ホルダ20内の室を水漏れ又は練歯磨き容器10による汚染に対してシールするのに役立つ。
図7は、容器ホルダ20の少なくとも部分的に取囲むラッチ突起56と練歯磨き容器10の小出ヘッド38のラッチ溝57との相互作用による取付構造を示している。ラッチ突起56は、好ましくは、三角形又は半円形の断面(ラッチビード)を有する。この代りに、又は、これに加えて、この取付構造は、容器ホルダ20の開口(図示せず)又はラッチ段付構造に係合するラッチ突起58によって成される。ラッチ段付構造の場合、練歯磨き容器10は、ハンドルシェル部分22に、歯ブラシ本体5の縦軸方向のかかる圧力の作用によって、第1ラッチ段からヘッド12に近い側に配された第2ラッチ段へ押圧される。その結果、同時に、閉止ピン36が出口開口34に差込まれて、練歯磨き容器10が閉止される。さらに、ラッチ結合すなわち嵌め込み構造の形態は、多数回の確実な着脱を可能にすることができる。特に、相互に作用するリブ78、突起32、突起又は凹みは、その目的のため、ハンドル部分18及び練歯磨き容器の対応する位置に設けられる。好ましくは、練歯磨き容器10は、容器ホルダ20内に一対一の対応で配置される。
図8は、ハンドル部分18に練歯磨き容器10を取付けるための更なる実施形態を示している。この場合、練歯磨き容器10は、保持ノーズ67と練歯磨き容器10の対応する形状とされた部分との相互作用によって、滑り落ちるのが防止される。フック状の保持ノーズ67は、シャベル状の容器ホルダ20の自由端領域に形成されて、ヘッド12の方向にプレストレスが加えられている。この代わりに、保持ノーズ67及び対応する形状とされた部分は、ヘッド12により近い容器ホルダ20の位置に形成することもできる。
また、容器ホルダ20は、練歯磨き容器10を容易に容器ホルダ20に挿入するたのセンタリング補助具を備えてもよい。このようなセンタリング補助具が図9に示されている。この場合、練歯磨き容器10の縦方向に延びるレール状の凸部68が移動可能なようにシャベル状の容器ホルダ20の自由端領域の切欠70に案内される。その形状のセンタリング補助具は、切欠70のセルフロック作用、例えば、楔状のテーパの作用を奏するように発展させることができ、センタリング補助具は、同時に、容器ホルダ20に挿入された練歯磨き容器10を拘束するのに役立つ。
更なるセンタリングの形態は、図10に示されるように、容器ホルダ20内のセンタリングスター60として、実行することができる。このセンタリングスター60は、好ましくは、閉止ピン36の周りに同心に形成される。練歯磨き容器10が初めて使用されるとき、図2に示されるように、閉止ピン36によって、又は、閉止ピン36を延長して配置されたスパイク40によって、閉止具、例えば図4及び図5にそれぞれ示されるようなシート部材48又はメンブレン50が開かれる。
図10に示される実施形態には、追加的に、多数の柔軟性の弾性要素が設けられている。これにより、練歯磨き容器10の出口開口34を気密的に閉止するための小出ヘッドシール86がハンドル部分18の容器ホルダ20内に配置されている。小出ヘッドシール86は、同時に、クッションすなわちダンパとして働いて、練歯磨き容器10の挿入及び取外しを容易にしている。さらに、ハンドル部分18の自由端の端面に、柔軟性弾性シール要素88が嵌め込まれている。挿入された練歯磨き容器10の端面43がシール要素88に当接することによって、液体又は固体物質、特に、水が漏れるのを防止する。更に、図1及び図2に関連して既に説明したように、ダンピング要素90の形態の柔軟性弾性要素が歯ブラシ本体5のネック16の領域の周囲の溝に一体化されている。これは、ネック16の領域に柔軟な弾性ダンピングを有するフレキシブルゾーンを形成する。ヘッド12には、植毛14の反対側に、更に、歯茎をマッサージするために使用可能な柔軟な弾性マッサージ要素91が配置されている。
全ての柔軟な弾性要素は、好ましくは、チャンネルによって互いに連結されて成形及び配置されて、単一の射出ポイントからの単一工程の射出成形によって製造できるようになっている。
図11に対応する練歯磨き容器10には、充填レベルインジケータ72を設けることができる。このため、練歯磨き容器10は、透明又は半透明のプラスチックで製造されて、練歯磨き容器10内に残された練歯磨き26の量が分るようになっている。好ましくは練歯磨き容器10に設けられる目盛70と練歯磨き容器10内に見られる練歯磨き26の量とを比較することにより、練歯磨き容器10内にある練歯磨き26の量によって実行可能な歯磨きの凡その回数を決定することができる。この代わりに、目盛76は、ハンドル部分18、好ましくは、ハンドル部分18のシャベル状の端部領域の植毛14から離れる方向の底部側に設けることもできる。この場合、更に、ハンドル部分18の底部側に一体に窓(図示せず)又は切欠が設けられ、これにより、容器本体42及びその中にある練歯磨きの量をみることができる。これは、練歯磨き容器10がハンドル部分18に挿入されていても、充填レベルの読取を可能にする。
充填レベルインジケータ72に加えて、好ましくは練歯磨き容器10自体を構成するのと同じ材料で造られたリブ78、突起32、凹凸又は凹みをハンドルシェル部分22に設けることができる。これらの要素は、歯ブラシの他の部分に配置することもでき、特に、ハンドル部分18に配置することもできる。これらは、歯磨き中に手が滑るのを防止することにより、よりよいグリップを提供し、練歯磨き容器10の挿入及び取外しを容易にし、また、フィンガレスト及び例えば練歯磨き26を絞り出すための加圧ポイントをユーザーに示す。これに対して、歯ブラシ本体5のこれらの要素は、好ましくは、滑止めの柔軟な弾性材料の射出成形によって嵌め込まれる。ハンドルシェル部分22及び外から見える歯ブラシの他の全ての部分は、例えばブランドを描く文字80、記号又は所望のモノクロ及びカラーの配列、同様に、好ましくは柔軟性の弾性材料で造られるものを設けることができる。
その練歯磨き容器10が初めて使用されることをユーザに表示するため、図12の上部に示されるように、ハンドル部分18及びハンドルシェル部分22にわたって延びるシール92を設けることができる。シール92は、好ましくは、例えば、ハンドル19の他の場所で使用される材料又は他の材料で射出成形によって取付けられ、又は、ラベルの形態で接着されることによって設けることができる。シール92は、好ましくは、このシールを切取るためのタブ94を有する。タブ94は、端面43の一部を覆い、容易に切取れるように、端面43にほぼ平行にミシン目が通っている。図12の下部は、スキンフィルム96が同じ機能を奏する場合の形態を示す。これは、ほぼ拇指レスト30からハンドルシェル部分2の長さの中間まで延びて、歯ブラシの全集を覆っている。練歯磨き容器10が容器ホルダ20から初めて取外される前に、シール92、ラベル又はスキンフィルム96が切取られる。シール92、ラベル及びスキンフィルム96には、文字、記号、ブランド等を設けることができる。
最初の使用は、シール92、ラベル又はスキンフィルム96で覆われ、あるいは、他と方法で閉止された第2ラッチ位置で行われ、練歯磨き容器10がハンドル部分18に完全に挿入されて、開封するために移動する必要がある。新たなラッチ位置に移行すると、スパイク40が練歯磨き容器10の小出ヘッド38のシート材48又はメンブレン50を開く。
接着ラベルを貼り付けるため、ハンドルシェル部分22の上面は、最小限の曲率半径を有していることが望まれる。このため、練歯磨き容器10の縦軸方向の曲率半径は、50mmより大きく、この縦軸に垂直な方向のの曲率半径は10mmより大きい。
練歯磨き容器10内にある練歯磨き26は、歯ブラシの特定の要求に適合される。このため、練歯磨き26の粘度及び練歯磨き容器10の出口開口の寸法は、出口開口34が開いて下方へ向けられた状態で、練歯磨き容器10の縦軸が垂直位置にある場合でも、漏れがあっても極少ない練歯磨き26が漏出するだけとなるように設定される。
練歯磨き容器10の寸法が一般的に知られた練歯磨きチューブよりも小さいので、本発明に係る歯ブラシ用の練歯磨き26の洗浄物質、味付け剤等の濃度は、一般的に知られた練歯磨きの2倍になるように選択されている。更に、特に、練歯磨き26は、洗浄及び漂白のために、体積で20%未満、好ましくは、3%から15%の間の濃度で過酸化水素を含有することができる。もちろん、練歯磨き26は、公知の歯ブラシを使用する歯磨きに使用することもできる。
できるだけ容易に練歯磨き容器10の練歯磨き26を絞り出せるように、練歯磨き26には、一般的な練歯磨きよりも低い動粘度が与えられている。練歯磨き温度25℃でクエット粘度計によって行った測定では、動粘度は、好ましくは、次の表1の範囲とすべきである。
練歯磨き26は、例えば、図13乃至図17に示される実施形態においてヘッド12と一体化された拘束要素24で歯ブラシのヘッド12から流れ落ちるのが防止されている。これらは、塗布された練歯磨き26を保持するとともに、練歯磨き26が計量された量で周囲の植毛に分配されるように働く。一方では、拘束要素24は、図15乃至図17に示されるように、壁部84を有することができる。この壁部84は、好ましくは、ゴム、熱可塑性エラストマー(TPE)又は他の弾性ポリマー材料で製造される。歯ブラシの全ての柔軟な弾性要素と同様、壁部84のショアーA硬さは、70未満、好ましくは、50未満とすべきである。他方、拘束要素24は、図13及び図14に示されるように、0.175mm未満、好ましくは、0.15mm未満の直径を有する非常に細い単繊維(フィラメント)の束82からなりものでもよい。拘束要素24は、少なくとも一部が植毛14又は植毛の束に取囲まれ、好ましくは、ヘッド12の略中央に配置される。
壁部84間及び単繊維の束82間に形成されて、植毛の自由端の方向に上方に開口するチャンネルが練歯磨き26を収容する。植毛が取囲むこれらの開口において、チャンネルは、好ましくは、1つが少なくとも1.5mmの幅を有する。拘束要素24の最大高さは、好ましくは、12mm未満である。このため、図2に示されるように、これらは、最も長い植毛14よりも小さい。拘束要素24は、例えば着色された目印によって、消費者が明確に認識することができる。柔軟な弾性壁部84及び/又は束82は、同時に、歯及び歯茎の洗浄及びマッサージを行うことができる。もちろん、公知の歯ブラシに、このような拘束要素24を設けることもできる。
図13及び図14は、密集した単繊維の束82の楕円形配置及び円形配置を示している。これらの実施形態の場合、拘束要素25は、ヘッド12の略中央に配置されて、一般的な植毛13及び/又は植毛の束に取囲まれている。
図15乃至図17は、柔軟な弾性壁部84を有する拘束要素24のラビリンス構造を示している。図15において、壁部84は、三日月形の断面で、長手方向に互いに間隔をもってオフセットされている。この場合、この細長い構造は、細長いヘッド12の略中央に同様に配置されており、一般的な植毛14及び/又は植毛の束に取囲まれている。
図16は、2つのC字形の壁部84を有する拘束要素24の構造を示している。C字形の開口が相互にかみ合わさって、これらが植毛の自由端の方向へ上方に開口するS字形のチャンネルを形成している。この基本形状の縦軸は、ヘッド12の縦軸に対して、略直角に配置されている。拘束要素24は、ヘッド12の全幅にわたって延びている。
図17は、ローゼット状の配置の柔軟な弾性壁部84を有する拘束要素24を示している。壁部84は、三日月形の断面を有し、ヘッド12の自由端領域に嵌め込まれている。
本発明に係る歯ブラシは、好ましくは、射出成形装置で自動的に製造され、この射出成形装置には、振動コンベア、具体的には、閉止された練歯磨き容器10を搬送する振動コンベアが設けられている。練歯磨き容器10は、練歯磨き26が充填され、別の場所で閉止して製造することができる。練歯磨き容器10をハンドル部分18に挿入する作業は、同様に、好ましくは、射出成形装置で直ちに自動的に実行される。この代わりに、練歯磨き容器10は、射出成形装置に隣接する自動送りの植毛タフト装置で嵌めこむことも可能である。シール92、ラベル又はスキンフィルム96は、植毛タフト装置で歯ブラシに直接貼り付けられる。
5 歯ブラシ本体、10 練歯磨き容器、12 ヘッド、14 植毛、16 ネック、18 ハンドル部分、19 ハンドル、20 容器ホルダ、22 ハンドルシェル部分、38 小出ヘッド、42 容器本体
Claims (16)
- 歯ブラシ本体(5)及び練歯磨き容器(10)を有し、前記歯ブラシ本体(5)は、植毛(14)で覆われたヘッド(12)と、ネック(16)と、該ネック(16)に隣接して前記練歯磨き容器(10)と共にハンドル(19)を形成するハンドル部分(18)とを有し、前記練歯磨き容器(10)は、前記ハンドル部分(18)に取外し可能に挿入され、また、小出ヘッド(38)及び容器本体(42)を有し、前記ハンドル部分(18)には、シェル状の容器ホルダ(20)が一体に形成され、該容器ホルダ(20)は、前記練歯磨き容器(10)が前記ハンドル部分(18)に挿入され状態で、前記容器本体(42)の一部を覆うことを特徴とする歯ブラシ。
- 前記容器本体(42)は、容器ホルダ(20)から突出して前記ハンドル部分(18)と一体になり、挿入された状態で、前記ハンドル(19)のほぼ段差のない表面を形成するハンドルシェル部分(22)を有することを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記ハンドル(19)の表面は、歯磨き中に生じる荷重がかかったとき、前記練歯磨き容器(10)の充填レベルにかかわらず、その形状を本質的に維持し、かつ、前記ハンドル部分(18)から取外された前記練歯磨き容器(10)は、練歯磨きが絞出される前後で略同じ形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
- 前記ハンドル部分(18)は、挿入された前記練歯磨き容器(10)の小出ヘッド(38)を略完全に取囲み、かつ、前記容器本体(42)の後部を非対称的に取囲んで、前記ハンドル部分(18)における前記植毛(14)から離れる方向の底部側で、前記容器ホルダ(20)が前記容器本体(42)の周りに少なくとも長手方向中央までシャベル状に係合して、これを横方向に支持し、前記ハンドルシェル部分(22)が、前記ハンドル(19)の前記植毛(14)へ向う上側の表面の少なくとも一部を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記容器本体(42)の前記ハンドルシェル部分(22)以外の少なくとも一部は、前記容器本体(42)のレスト部よりも薄い壁厚で、より柔軟な弾性有し、前記練歯磨き容器(10)が前記ハンドル部分(18)から取外された状態で、練歯磨き(26)を前記練歯磨き容器(10)から絞出せるようになっており、前記練歯磨き容器(10)が前記ハンドル部分(18)に挿入された状態で、前記薄い壁厚の部分は、前記容器ホルダ(20)によって覆われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記ハンドル部分(18)及び前記練歯磨き容器(10)には、保持要素が設けられて、前記練歯磨き容器(10)が前記ハンドル部分(18)に挿入された状態で、前記練歯磨き容器(10)が前記保持要素の相互作用によって前記ハンドル部分(18)で保持され、前記保持要素は、これらの間で充分な静止摩擦を有する結合要素、ラッチ結合するラッチ突起(56)及びラッチ溝(57)、ラッチ凸部(58)及びこれに対応するラッチ段部の構造、又は、フック状の保持ノーズ(67)及びこれに対応する形状部分として構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記練歯磨き容器(10)が前記ハンドル部分(18)に挿入された状態で、前記ハンドル部分(18)の閉止ピン(36)が前記練歯磨き容器(10)の小出ヘッド(38)の出口開口(34)を気密的に閉止することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記ハンドル部分(18)は、その自由端の端面を取囲むシール要素(88)を有し、このシール要素(88)は、前記練歯磨き容器(10)が挿入された状態で、該練歯磨き容器(10)の外周端面(43)と協働して、小出ヘッド(38)の水漏れを防止し、及び/又は、前記容器ホルダ(20)は、閉止ピン(36)に、柔軟な弾性小出ヘッドシール(86)を有して、前記練歯磨き容器(10)から練歯磨き(26)が流出するのを防止することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記練歯磨き容器(10)のレール状凸部(68)が、前記ハンドル部分(18)の少なくとも略長手方向に延びる前記容器ホルダ(20)の切欠(70)に係合し、及び/又は、前記練歯磨き容器(10)が前記ハンドル部分(18)のセンタリングスター(60)に導入されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記ハンドル部分(18)に、スパイク(40)が設けられ、前記練歯磨き容器(10)が前記容器ホルダ(20)に初めて挿入されるとき、前記スパイク(40)が前記練歯磨き容器(10)の小出ヘッド(38)の閉止具(48、50)を開くことを特徴とする請求項1乃至9に記載の歯ブラシ。
- 前記練歯磨き容器(10)の少なくとも一部は、透明又は半透明であり、これにより、その内部にある練歯磨き(26)の量を目視することができ、前記練歯磨き容器(10)又は前記ハンドル部分(18)のシャベル状の端部領域に目盛が設けられ、好ましくは、前記ハンドル部分(18)は、前記練歯磨き容器(10)を目視するための窓又は切欠を有して、充填レベルインジケータ(72)を形成することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記ハンドル部分(18)及び/又は前記ハンドルシェル部分(22)は、リブ(78)、凸部(32)、突起又は凹みを有し、これらは、好ましくは、滑止めの柔軟な弾性材で前記ハンドル部分(18)に設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記練歯磨き容器(10)内に入った練歯磨き(26)の粘性及び前記出口開口(34)の寸法は、前記出口開口(34)を開いて下方へ向け、前記練歯磨き容器(10)の縦軸を垂直にした状態で、流出するとしても、非常に少ない練歯磨きが流出するように設定されていることを特徴とする請求項1乃至12に記載の歯ブラシ。
- 前記ヘッド(12)には、塗付された練歯磨き(26)を部分的に
保持するための拘束要素(24)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至13に記載の歯ブラシ。 - 請求項1乃至14のいずれかに記載の歯ブラシ用の歯ブラシ本体であって、植毛(14)で覆われたヘッド(12)と、ネック(16)と、該ネック(16)に隣接するハンドル部分(18)とを有し、前記ハンドル部分(18)には、該ハンドル部分(18)に挿入される練歯磨き容器(10)を収容して、その一部を取囲むシェル状の容器ホルダ(20)が形成されており、前記ハンドル部分(18)が、挿入された前記練歯磨き容器(10)と共にハンドル(19)を形成することを特徴とする歯ブラシ本体。
- 請求項1乃至14のいずれかに記載の歯ブラシ用の練歯磨き容器であって、小出ヘッド(38)と、ハンドルシェル部分(22)を有する容器本体(42)とを備え、歯磨きのハンドル部分(18)のシェル状の容器ホルダ(20)に取外し可能に挿入され、前記ハンドルシェル部分(22)は、歯磨き中に生じる荷重がかかったとき、前記練歯磨き容器(10)の充填レベルにかかわらず、その形状を本質的に保持し、前記ハンドル部分(18)と共にハンドル(19)の表面を形成することを特徴とする練歯磨き容器。
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