JP2016178797A - 回転電機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品数の増大を抑制しつつ、各相電流センサの電流検出精度を向上できる回転電機の制御装置を提供する。【解決手段】制御装置は、U相電流センサのU相温度上昇量ΔTuestとV相電流センサのV相温度上昇量ΔTvestとの差の絶対値を、第1偏差ΔTuvとして算出し、U相温度上昇量ΔTuestとW相電流センサのW相温度上昇量ΔTwestとの差の絶対値を、第2偏差ΔTuwとして算出する。そして、制御装置は、第2偏差ΔTuwが第1偏差ΔTuvよりも大きいと判断した場合、モータジェネレータのトルク制御用の相電流として、U,V相電流Iu,Ivを選択する。一方、制御装置は、第2偏差ΔTuwが第1偏差ΔTuv以下であると判断した場合、トルク制御用の相電流として、U,W相電流Iu,Iwを選択する。【選択図】 図10

Description

本発明は、3相交流回転電機に流れる相電流の検出値に基づいて、前記回転電機の制御量を制御する回転電機の制御装置に関する。
3相交流回転電機に流れる相電流を検出する電流検出部の電流検出値には、電流検出部の温度に依存する電流誤差が含まれ得る。電流誤差が含まれると、例えば回転電機の制御量が変動する等、制御量の制御性が低下する懸念がある。このため、電流検出部の温度を検出する温度検出部の温度検出値に基づいて、電流検出値を補正することが要求される。
そこで、この要求を実現するための技術として、下記特許文献1に記載されたものがある。詳しくは、この技術は、3相のそれぞれに対応して設けられる3つの電流検出部と、各電流検出部のそれぞれに対応して設けられる3つの温度検出部とを備える制御システムに適用されるものである。この技術によれば、3相のそれぞれについて、温度検出部の温度検出値に基づいて、電流検出部の電流検出値を補正することができる。これにより、電流検出値に含まれる電流誤差が、回転電機の制御量の制御性に及ぼす影響を抑制できる。
特許第3710673号公報
ここで、上記特許文献1に記載された技術では、3相分の温度検出部を制御システムに備えることが要求される。このため、部品数の増大が懸念される。
本発明は、部品数の増大を抑制しつつ、制御量の制御に用いる相電流の検出精度を向上できる回転電機の制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、3相交流回転電機(10)に交流電圧を印加すべく通電操作される電力変換回路(20)と、前記回転電機(10)の3相のそれぞれに対応して設けられ、前記回転電機に流れる相電流を検出する電流検出部(24u,24v,24w)と、3相の前記電流検出部のうち、1相の電流検出部を温度検出対象とする温度検出部(27)と、を備える回転電機の制御システムに適用され、前記温度検出部の温度検出対象となる前記電流検出部を第1制御電流検出部(24u)とし、3相の前記電流検出部のうち、前記第1制御電流検出部以外の一方を第1電流検出部とし、他方を第2電流検出部とし、前記温度検出部の温度検出値に基づいて、前記第1制御電流検出部の電流検出値を第1補正電流値に補正する第1補正手段と、前記第1制御電流検出部、前記第1電流検出部及び前記第2電流検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、自身が設けられる相に電流が流れることに伴う自身の温度上昇量を推定する温度上昇量推定手段と、前記温度検出部の温度検出値から、前記第1制御電流検出部の前記温度上昇量を差し引いた値を基準温度として算出する基準温度算出手段と、前記第1制御電流検出部の前記温度上昇量と前記第1電流検出部の前記温度上昇量との偏差を第1偏差とし、前記第1制御電流検出部の前記温度上昇量と前記第2電流検出部の前記温度上昇量との偏差を第2偏差とし、前記第1偏差及び前記第2偏差のうち小さい方の偏差に対応する相電流を検出した前記電流検出部であって、前記第1制御電流検出部以外の電流検出部を第2制御電流検出部とし、前記第2制御電流検出部の前記温度上昇量に前記基準温度を加算することにより、前記第2制御電流検出部の温度を推定する温度推定手段と、前記温度推定手段によって推定された前記第2制御電流検出部の温度に基づいて、前記第2制御電流検出部の電流検出値を第2補正電流値に補正する第2補正手段と、前記第1補正電流値及び前記第2補正電流値に基づいて前記電力変換回路を通電操作することにより、前記回転電機の制御量を制御する制御手段(30c,30g,30h,30i;30c,30m,30p)と、を備えることを特徴とする。
本発明は、各相電流を検出可能な3つの電流検出部と、1相の電流検出部の温度を検出可能な1つの温度検出部とを備える回転電機の制御システムに適用される。この制御システムは、温度検出部の数を減らして部品数の増大の抑制を図ったものである。この制御システムにおいて、回転電機の制御量の制御には、少なくとも2相分の電流検出値が必要となる。このため、本発明では、回転電機の制御量の制御に用いられる1つ目の電流検出値であって、温度検出部の温度検出対象となる第1制御電流検出部の電流検出値は、温度検出部の温度検出値に基づいて第1補正電流値に補正される。一方、制御量の制御に用いられる2つ目の電流検出値は、以下に説明する手法により、温度補正される。
本発明では、温度上昇量推定手段により、第1制御電流検出部、第1電流検出部及び第2電流検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、自身が設けられる相に電流が流れることに伴う自身の温度上昇量が推定される。そして、温度検出部の温度検出値から、第1制御電流検出部の温度上昇量が差し引かれた値が、基準温度として算出される。
本発明では、第1制御電流検出部の温度上昇量と第1電流検出部の温度上昇量との偏差を第1偏差とし、第1制御電流検出部の温度上昇量と第2電流検出部の温度上昇量との偏差を第2偏差とする。第1偏差及び第2偏差のうち小さい方の偏差に対応する相電流を検出した電流検出部であって、第1制御電流検出部以外の電流検出部を、制御量の制御に用いる第2制御電流検出部とする。第2制御電流検出部の上述した選択手法は、温度検出部によって検出された第1制御電流検出部の温度に対する第2制御電流検出部の温度推定ばらつきを低減し、ひいては相電流の検出精度を向上させるために用いられる。
つまり、3つの電流検出部のうち、基準とすべき電流検出部は、上記基準温度の算出に用いられる第1制御電流検出部である。第1制御電流検出部の温度上昇量の推定値を基準とした場合、この推定値に最も近いのが、第1電流検出部及び第2電流検出部のうち第2制御電流検出部の温度上昇量の推定値となる。したがって、第2制御電流検出部の上述した選択手法を用いることにより、第1電流検出部及び第2電流検出部のうち、温度推定ばらつきが小さい方を選択して制御に用いることができる。
上述した手法によって選択された第2制御電流検出部の温度上昇量の推定値に、基準温度を加算することにより、第2制御電流検出部の温度が推定される。そして、第2制御電流検出部の推定温度に基づいて、第2制御電流検出部の電流検出値が第2補正電流値に補正される。そして、第1補正電流値及び第2補正電流値に基づいて、回転電機の制御量が制御される。これにより、制御量の変動等、制御量の制御性の低下を抑制することができる。
このように、本発明によれば、部品数の増大を抑制しつつ、制御量の制御に用いる相電流の検出精度を向上させることができる。
第1実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 電流フィードバック制御処理を示すブロック図。 電流誤差を示す図。 電流誤差に起因したトルク変動を示す図。 制御相選択部の行う一連の処理を示すフローチャート。 温度推定処理の手順を示すフローチャート。 電流センサの温度推定手法の概要を示す図。 電流検出値の温度補正処理の手順を示すフローチャート。 モータジェネレータの回転速度と相電流との関係を示すタイムチャート。 電流センサ選択処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態にかかるトルクフィードバック制御処理を示すブロック図。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる回転電機の制御装置を、車載主機として3相回転電機を備える車両(例えば、電気自動車やハイブリッド車)に適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ制御システムは、モータジェネレータ10、「電力変換回路」としての3相インバータ20、及びモータジェネレータ10を制御対象とする制御装置30を備えている。本実施形態では、モータジェネレータ10として、永久磁石同期機を用いており、より具体的には、突極機であるIPMSMを用いている。
モータジェネレータ10は、U相コイル10u、V相コイル10v及びW相コイル10wを有する図示しないステータと、永久磁石を有してかつ駆動輪に機械的に連結される図示しないロータとを備えている。これらコイル10u,10v,10wは、それぞれの第1端同士が中性点で接続されることによりY結線されている。
モータジェネレータ10は、インバータ20を介して、直流電源としてのバッテリ21に接続されている。バッテリ21の出力電圧は、例えば百V以上である。なお、バッテリ21及びインバータ20の間には、インバータ20の入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ22が設けられている。ちなみに、制御システムにおいて、バッテリ21とインバータ20との間に昇降圧コンバータを設けてもよい。
インバータ20は、上アームスイッチSup,Svp,Swpと下アームスイッチSun,Svn,Swnとの直列接続体を3組備えている。U相上,下アームスイッチSup,Sunの接続点には、導電部材であるU相バスバー23uを介して、U相コイル10uの第2端が接続されている。V相上,下アームスイッチSvp,Svnの接続点には、V相バスバー23vを介してV相コイル10vの第2端が接続されている。W相上,下アームスイッチSwp,Swnの接続点には、W相バスバー23wを介してW相コイル10wの第2端が接続されている。ちなみに、本実施形態では、各スイッチSUp〜SWnとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、より具体的には、IGBTを用いている。そして、各スイッチSUp〜SWnには、各フリーホイールダイオードDUp〜DWnが逆並列に接続されている。
制御システムは、モータジェネレータ10のU,V,W相に流れる電流を検出するU,V,W相電流センサ24u,24v,24w(「電流検出部」に相当)を備えている。本実施形態では、各相電流センサ24u,24v,24wが、各相バスバー23u,23v,23wに接触した状態で直接取り付けられている。なお本実施形態では、各相電流センサ24u,24v,24wとして、GMR(Giant Magneto Resistive:巨大磁気抵抗)素子を備える電流センサを用いている。本実施形態において、GMR素子を備える電流センサを用いたのは、電流センサの小型化等を図るためである。つまり、従来、電流センサとして、ホール素子を備えるものを用いていた。ホール素子を備える電流センサを用いる場合、磁気コア及びコイルが必要となる。これに対し、GMR素子を備える電流センサを用いる場合、磁気コア及びコイルを不要できる。
制御システムは、また、インバータ20の電源電圧(平滑コンデンサ22の端子間電圧)を検出する電圧センサ25と、モータジェネレータ10の回転角(電気角θe)を検出する回転角センサ26(例えばレゾルバ)とを備えている。制御システムは、さらに、各相電流センサ24u,24v,24wのうち、予め定めた1つの電流センサの温度を検出する1つの温度センサ27(「温度検出部」に相当)を備えている。本実施形態において、温度センサ27は、U相電流センサ24u(「第1制御電流検出部」に相当)を温度検出対象としている。
制御装置30は、マイコンを主体として構成され、モータジェネレータ10の制御量(本実施形態ではトルク)をその指令値(以下、指令トルクTrq*)にフィードバック制御すべく、インバータ20を通電操作する制御手段である。詳しくは、制御装置30は、インバータ20を構成するスイッチSup〜Swnをオンオフ操作すべく、上記各種センサの検出値に基づいて、各スイッチSup〜Swnに対応する操作信号gup〜gwnを生成し、生成した各操作信号gup〜gwnを各スイッチSup〜Swnに対して出力する。ここで、上アームスイッチSup,Svp,Swpの操作信号gup,gvp,gwpと、対応する下アームスイッチSup,Svp,Swpの操作信号gun,gvn,gwnとは、互いに相補的な信号となっている。すなわち、上アームスイッチSup,Svp,Swpと、対応する下アームスイッチSun,Svn,Swnとは、交互にオン状態とされる。なお、指令トルクTrq*は、例えば、制御装置30の外部に設けられた制御装置であって、制御装置30よりも上位の制御装置から制御装置30に入力される。
続いて、図2を用いて、制御装置30によって実行されるモータジェネレータ10のトルク制御について説明する。本実施形態では、トルク制御として、電流フィードバック制御を行う。
速度算出部30aは、回転角センサ26によって検出された電気角θeに基づいて、モータジェネレータ10の電気角速度ωを算出する。
制御相選択部30bは、温度センサ27の温度検出対象となるU相電流センサ24uによって検出されたU相電流Iuを温度補正し、補正したU相電流Iu(以下、U相補正電流値Iuc)を2相変換部30cに対して出力する。制御相選択部30bは、また、V,W相電流センサ24v,24wによって検出されたV,W相電流Iv,Iwを温度補正し、補正したこれら相電流Iv,Iw(以下、V,W相補正電流値Ivc,Iwc)のうち、いずれか一方を選択して2相変換部30cに対して出力する。制御相選択部30bの処理は、後に詳述する。
2相変換部30cは、制御相選択部30bから出力された2相分の電流と、電気角θeとに基づいて、3相固定座標系におけるU相電流Iu,V相電流Iv,W相電流Iwを、2相回転座標系(d−q座標系)におけるd軸電流Idr及びq軸電流Iqrに変換する。ここでは、制御相選択部30bから出力された2相分の電流に基づいて、キルヒホッフの法則により、残り1相の電流を算出できる。なお、キルヒホッフの法則は、U,V,W相電流の和が理論的には0となることを示すものである。
指令電流設定部30dは、指令トルクTrq*に基づいて、d,q軸指令電流Id*,Iq*を設定する。d軸偏差算出部30eは、指令電流設定部30dによって設定されたd軸指令電流Id*からd軸電流Idrを減算した値として、d軸電流偏差ΔIdを算出する。q軸偏差算出部30fは、指令電流設定部30dによって設定されたq軸指令電流Iq*からq軸電流Iqrを減算した値として、q軸電流偏差ΔIqを算出する。
d軸指令電圧算出部30gは、d軸電流偏差ΔIdに基づいて、d軸電流Idrをd軸指令電流Id*にフィードバック制御するための操作量として、d軸指令電圧Vd*を算出する。詳しくは、d軸電流偏差ΔIdを入力とする比例積分制御によってd軸指令電圧Vd*を算出する。q軸指令電圧算出部30hは、q軸電流偏差ΔIqに基づいて、q軸電流Iqrをq軸指令電流Iq*にフィードバック制御するための操作量として、q軸指令電圧Vq*を算出する。
3相変換部30iは、d,q軸指令電圧Vd*,Vq*、電圧センサ25によって検出された電源電圧Vsys、及び電気角θeに基づいて、2相回転座標系におけるd,q軸指令電圧Vd*,Vq*を、3相固定座標系におけるU,V,W相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に変換する。本実施形態において、U,V,W相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*は、電気角で位相が互いに120°ずつずれた正弦波状の波形となる。
操作信号生成部30jは、3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に基づいて、各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを生成する。本実施形態では、3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*と、キャリア信号(例えば三角波信号)との大小比較に基づくPWM処理によって各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを生成する。操作信号生成部30jは、生成した各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを、各スイッチSup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnに対して出力する。なお、各操作信号の生成手法としては、PWM処理によるものに限らず、例えばパルスパターンを用いる手法であってもよい。
続いて、制御相選択部30bについて説明する。本実施形態では、まず、制御相選択部30bを制御装置30に備えた理由について説明した後、制御相選択部30bの処理について説明する。
制御相選択部30bを備えたのは、各相電流センサ24u,24v,24wによって検出された各相電流Iu,Iv,Iwに電流誤差が含まれることに起因したトルク制御性の低下を回避するためである。電流誤差は、図3に示すように、オフセット誤差と、ゲイン誤差とからなる。オフセット誤差は、実際の相電流(真値)の大きさにかかわらず、実際の相電流から電流検出値が所定値ずれる誤差のことである。ゲイン誤差は、その絶対値が相電流が大きくなるほど大きくなる誤差のことである。オフセット誤差及びゲイン誤差は、電流センサの温度に依存する。具体的には、オフセット誤差及びゲイン誤差のそれぞれの絶対値は、電流センサの基準となる温度(例えば25℃)から、電流センサの温度が離れるほど大きくなる。
本実施形態では、各相電流センサ24u,24v,24wを各相バスバー23u,23v,23wに直接取り付けた。各相バスバー23u,23v,23wに相電流が流れることにより、各相バスバー23u,23v,23wは発熱する。このため、各相電流センサ24u,24v,24wによって検出された各相電流Iu,Iv,Iwには、温度依存性を有する電流誤差が含まれやすい。この場合、各相電流センサ24u,24v,24wによって検出された各相電流Iu,Iv,Iwと、実際の各相電流との誤差が大きくなり、モータジェネレータ10のトルク変動が発生する。
詳しくは、例えばU相電流Iuにオフセット誤差が含まれる場合、図4に示すように、モータジェネレータ10のトルク平均値が電気1次(電気角1周期=360°)で変動する。また、例えばU相電流Iuにゲイン誤差が含まれる場合、トルク平均値が電気2次(電気角0.5周期=180°)で変動する。トルク変動が発生すると、車両が振動し、車両の乗り心地が悪化し得る。
そこで、上述した問題を解決すべく、制御相選択部30bを制御装置30に備えた。以下、図5〜図10を用いて、制御相選択部30bの行う処理について説明する。
図5に、制御相選択部30bの行う処理の手順を示す。この処理は、制御相選択部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、各相電流センサ24u,24v,24wによって検出されたU,V,W相電流Iu,Iv,Iwと、温度センサ27によって検出された温度(以下、U相温度検出値Tu)とを取得する。その後、ステップS20の温度推定処理、ステップS30の補正処理、及びステップS40の電流センサ選択処理を順次行う。
図6に、本実施形態にかかる温度補正処理の手順を示す。
温度補正処理において、ステップS21(「温度上昇量推定手段に相当」)では、U,V,W相電流Iu,Iv,Iwの時間積分値に基づいて、U,V,W相温度上昇量ΔTuest,ΔTvest,ΔTwestを推定する。U,V,W相温度上昇量ΔTuest,ΔTvest,ΔTwestは、各相バスバー23u,23v,23wに相電流が流れることによって各相バスバー23u,23v,23wが発熱することに伴う各相電流センサ24u,24v,24wの温度上昇量である。本実施形態では、下式(eq1)により、U,V,W相温度上昇量ΔTuest,ΔTvest,ΔTwestを推定する。
Figure 2016178797
上式(eq1)において、「R」は、各相バスバー23u,23v,23wにおける各相電流センサ24u,24v,24wの取り付け部分の抵抗値を示す。「I^2」は、各相電流Iu,Iv,Iwの実効値を示し、例えば、各相電流Iu,Iv,Iwの複数のサンプリング値に基づいて算出される値である。「K」は各相バスバー23u,23v,23wの材質から定まる値であり、「∫R×I^2×dt」(Ws)で表されるエネルギを温度上昇量に換算する係数である。なお、上式(eq1)において、「I^2」の積分時間(t1〜t2)は、例えば、電気角速度ωが後述する閾値速度ωmin以下となる場合において、相電流の1周期よりも短い時間に設定すればよい。
続くステップS22(「基準温度算出手段に相当」)では、ステップS21で推定したU相温度上昇量ΔTuestをU相温度検出値Tuから減算することにより、基準温度Tbestを算出する。そしてステップS23(「温度推定手段に相当」)では、ステップS21で推定したV相温度上昇量ΔTvestを基準温度Tbestに加算することにより、V相温度推定値Tvestを算出する。また、ステップS21で推定したW相温度上昇量ΔTwestを基準温度Tbestに加算することにより、W相温度推定値Twestを算出する。このようにしてV,W相温度推定値Tvest,Twestを算出できるのは、各相電流センサ24u,24v,24wの周囲温度が互いに略等しいと考えられることから、図7に示すように、基準温度Tbestを、各相電流センサ24u,24v,24wの周囲温度に応じた共通の温度として取り扱うことができるためである。
続いて、図8に、本実施形態にかかる補正処理の手順を示す。
補正処理において、ステップS31では、速度算出部30aによって算出された電気角速度ωの絶対値が、閾値速度ωminよりも高いか否かを判断する。この処理は、実際の各相電流の時間平均値が互いに大きくずれ、実際の各相温度上昇量が互いに大きくずれている状況であるか否かを判断するための処理である。つまり、各相電流Iu,Iv,Iwのそれぞれは、電気角で位相が互いに120°ずつずれた正弦波状の電流となる。ここで、電気角速度ωが高い領域においては、図9(a)に示すように、実際の各相電流の規定時間tLにおける時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewは互いに略等しくなる。これは、規定時間tL内に、各相電流Iu,Iv,Iwの1周期分の波形が複数含まれ、1周期分の波形が時間平均値に及ぼす影響が小さいためである。これにより、実際の各相温度上昇量が略等しくなり、各相電流センサ24u,24v,24wの実際の温度が略等しくなる。一方、電気角速度ωが低い領域においては、図9(b)に示すように、実際の各相電流の規定時間tLにおける時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewは、互いに大きくずれる。これは、例えば規定時間tL内に各相電流の1周期がおさまらず、各相電流の大小関係に偏りが生じるためである。これにより、実際の各相温度上昇量が互いに大きくずれ、各相電流センサ24u,24v,24wの実際の温度が互いに異なることとなる。
先の図8の説明に戻り、ステップS31で肯定判断した場合には、ステップS32に進み、各相電流Iu,Iv,Iwに含まれる電流誤差を除去すべく、U相温度検出値Tuに基づいて、各相電流Iu,Iv,Iwを補正する。各相電流Iu,Iv,Iwの補正にU相温度検出値Tuを共通して用いることができるのは、V,W相電流センサ24v,24wの実際の温度が、U相電流センサ24uの実際の温度と略等しいことに基づくものである。つまり、電気角速度ωが高い領域においては、上述したように、実際のU,V,W相温度上昇量も互いに略等しくなる。このため、V,W相電流センサ24v,24wの実際の温度がU相温度検出値Tuと略等しくなる。
本実施形態では、電流センサの温度と電流誤差とが実験等により予め関係付けられた温度特性情報に基づいて、各相電流Iu,Iv,Iwを各相補正電流値Iuc,Ivc,Iwcに補正する。詳しくは、まず、U相温度検出値Tu及び温度特性情報に基づいて、電流誤差を除去するための電流補正量を算出する。そして、各相電流Iu,Iv,Iwを電流補正量によって補正する。ちなみに、温度特性情報を、電流センサの温度とオフセット誤差とが実験等により予め関係付けられた第1温度特性情報と、電流センサの温度とゲイン誤差とが実験等により予め関係付けられた第2温度特性情報とに分けてもよい。
一方、ステップS31において否定判断した場合には、各相電流センサ24u,24v,24wの実際の温度が互いに大きくずれている状況であると判断する。このため、ステップS33において、まず、U相温度検出値Tu及び温度特性情報に基づいて、U相電流IuをU相補正電流値Iucに補正する。そして、ステップS34において、V相温度推定値Tvest及び温度特性情報に基づいて、V相電流IuをV相補正電流値Ivcに補正し、W相温度推定値Twest及び温度特性情報に基づいて、W相電流IuをW相補正電流値Iwcに補正する。
続いて、図10に、本実施形態にかかる電流センサ選択処理の手順を示す。
電流センサ選択処理において、ステップS41では、電気角速度ωの絶対値が閾値速度ωminよりも高いか否かを判断する。この処理は、先の図8のステップS31と同じ目的で設けられる処理である。ステップS41で肯定判断した場合には、ステップS42に進み、各相電流Iu,Iv,Iwの中から、トルク制御に用いる制御用相電流を選択する。本実施形態では、制御用相電流として、U相補正電流値Iucに加え、V相補正電流値Ivcを予め選択することとしている。これは、各相電流センサ24u,24v,24wの実際の温度が互いに略等しい状況であるため、V,W相温度推定値Tvest,Twestのいずれについても、U相温度検出値Tuに対する温度推定ばらつきが小さいことに基づくものである。これにより、後に説明するステップS43,S44の処理が不要となり、制御装置30の演算負荷を低減できる。ステップS42で選択されたU,V相補正電流値Iuc,Ivcは、2相変換部30cに入力される。
ちなみに、ステップS41において肯定判断した場合、制御用相電流として、V相補正電流値Ivcに代えて、W相補正電流値Iwcを選択してもよい。
一方、ステップS41で否定判断した場合には、各相電流センサ24u,24v,24wの実際の温度が互いに大きくずれている状況であると判断し、ステップS43に進む。ステップS43(「偏差算出手段」に相当)では、U相温度上昇量ΔTuestとV相温度上昇量ΔTvestとの差の絶対値を第1偏差ΔTuvとして算出する。また、U相温度上昇量ΔTuestとW相温度上昇量ΔTwestとの差の絶対値を第2偏差ΔTuwとして算出する。
続くステップS44では、第2偏差ΔTuwが第1偏差ΔTuvよりも大きいか否かを判断する。この処理は、制御用相電流として、U相補正電流値Iuc以外に、V相補正電流値Ivc及びW相補正電流値Iwcのうちいずれを選択するかを決めるための処理である。ここで、ステップS44で肯定判断した場合、ステップS42に進み、制御用相電流としてV相補正電流値Ivを選択する。これは、第1偏差ΔTuvが第2偏差ΔTuwよりも小さい場合、V相電流Ivの補正に用いたV相温度推定値Tvestの方が、W相電流Iwの補正に用いたW相温度推定値Twestよりも、U相温度検出値Tuに対する温度推定ばらつきが小さいことに基づくものである。これにより、例えば、2相変換部30cにおいて、補正された2相分の電流に基づく残り1相分の電流の算出精度を向上でき、ひいてはトルク変動の発生を抑制できる。
一方、ステップS44で否定判断した場合、ステップS45に進む、制御用相電流としてW相補正電流値Iwcを選択する。これは、W相電流Iwの補正に用いたW相温度推定値Twestの方が、V相電流Ivの補正に用いたV相温度推定値Tvestよりも、U相温度検出値Tuに対する温度推定ばらつきが小さいことに基づくものである。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)電気角速度ωの絶対値が閾値速度ωmin以下であると判断された場合、U相温度上昇量ΔTuestとV相温度上昇量ΔTvestとの差の絶対値を第1偏差ΔTuvとして算出し、U相温度上昇量ΔTuestとW相温度上昇量ΔTwestとの差の絶対値を第2偏差ΔTuwとして算出した。そして、第2偏差ΔTuwが第1偏差ΔTuvよりも大きいと判断された場合、制御用相電流として、U,V相補正電流値Iuc,Ivcを選択し、第2偏差ΔTuwが第1偏差ΔTuv以下であると判断された場合、制御用相電流として、U,W相補正電流値Iuc,Iwcを選択した。これにより、制御システムに温度センサ27が1つ備えられる構成において、温度センサが設けられない相に対応する電流センサの検出精度を向上できる。これにより、モータジェネレータ10のトルク変動を抑制することができる。
(2)電気角速度ωの絶対値が閾値速度ωminよりも高いと判断された場合、ステップS43,S44の処理を行うことなく、制御用相電流としてU,V相補正電流値Iuc,Ivcを選択した。これにより、制御装置30の演算負荷を低減させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図11に示すように、トルク制御として、電流フィードバック制御に代えて、トルクフィードバック制御を行う。なお、図11において、先の図2と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
振幅算出部30kは、指令トルクTrq*を入力として、規格化電圧振幅「Vn/ω」を算出する。ここで、規格化電圧振幅「Vn/ω」とは、2相回転座標系におけるインバータ20の電圧ベクトルの振幅指令値(以下、電圧振幅Vn)を電気角速度ωで除算した値のことである。なお、電圧ベクトルの振幅Vnは、電圧ベクトルのd軸成分vdの2乗値及びq軸成分の2乗値の和の平方根として定義される。電圧振幅Vnは、例えば、指令トルクTrq*及び電圧振幅Vnが関係付けられたマップを用いて算出すればよい。
速度乗算部30lは、規格化電圧振幅「Vn/ω」に電気角速度ωを乗算することで、電圧振幅Vnを算出する。
トルク推定器30mは、2相変換部30cから出力されたd軸電流Idr及びq軸電流Iqrに基づいて、モータジェネレータ10の推定トルクTeを算出する。ここで、推定トルクTeは、d軸電流Idr及びq軸電流Iqrと推定トルクTeとの関係を記憶したマップを用いて算出してもよいし、モデル式を用いて算出してもよい。
トルク偏差算出部30nは、指令トルクTrq*から推定トルクTeを減算することでトルク偏差ΔTを算出する。
位相算出部30pは、トルク偏差ΔTに基づいて、推定トルクTeを指令トルクTrq*にフィードバック制御するための操作量として、dq座標系における電圧ベクトルの位相である電圧位相δを算出する。本実施形態では、トルク偏差ΔTを入力とする比例積分制御によって電圧位相δを算出する。
Vdq算出部30qは、電圧振幅Vn及び電圧位相δに基づいて、d,q軸指令電圧Vd*,Vq*を算出する。算出されたd,q軸指令電圧Vd*,Vq*は、3相変換部30iに入力される。
以上説明した本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1実施形態では、図5のステップS30の補正処理によって3相電流全ての温度補正を行った後、ステップS40の電流センサ選択処理を行ったがこれに限らない。例えば、補正処理に先立ち、電流センサ選択処理を行い、電流センサ選択処理によって選択された制御用相電流に対して、補正処理によって温度補正を行ってもよい。
・先の図10のステップS41の処理を除去してもよい。この場合、電流センサ選択処理をステップS43の処理から開始すればよい。
・上記第1実施形態において、温度センサの温度検出対象となる電流センサとしては、U相のものに限らず、V相又はW相のものであってもよい。
・上記各実施形態では、1相分の電流センサの温度を検出する1つの温度センサが制御システムに備えられる構成とした。この構成に代えて、2相分の電流センサのそれぞれの温度を検出する2つの温度センサが制御システムに備えられる構成としてもよい。この場合であっても、2つの温度センサのうちいずれかが故障した場合において、本発明の適用が有効である。
・電流センサとしては、シャント抵抗を備えるもの等、他の電流センサであってもよい。また、電流センサとしては、バスバーに直接取り付けられるものに限らず、例えばホール素子を備える電流センサのように、バスバーと非接触で相電流を検出可能なものであってもよい。この場合であっても、相電流が流れることに伴う発熱により電流センサの温度上昇量が大きいなら、本発明の適用が有効である。
・モータジェネレータの制御量としては、トルクに限らず、例えば回転速度であってもよい。また、モータジェネレータとしては、突極機に限らず、SPMSM等の非突極機であってもよい。また、モータジェネレータとしては、永久磁石型同期機に限らず、例えば巻線界磁型同期機であってもよい。さらに、モータジェネレータとしては、同期機に限らない。
・本発明の適用対象としては、車両に限らない。
10…モータジェネレータ、24u,24v,24w…U,V,W相電流センサ、30…制御装置。

Claims (5)

  1. 3相交流回転電機(10)に交流電圧を印加すべく通電操作される電力変換回路(20)と、
    前記回転電機(10)の3相のそれぞれに対応して設けられ、前記回転電機に流れる相電流を検出する電流検出部(24u,24v,24w)と、
    3相の前記電流検出部のうち、1相の電流検出部を温度検出対象とする温度検出部(27)と、を備える回転電機の制御システムに適用され、
    前記温度検出部の温度検出対象となる前記電流検出部を第1制御電流検出部(24u)とし、
    3相の前記電流検出部のうち、前記第1制御電流検出部以外の一方を第1電流検出部とし、他方を第2電流検出部とし、
    前記温度検出部の温度検出値に基づいて、前記第1制御電流検出部の電流検出値を第1補正電流値に補正する第1補正手段と、
    前記第1制御電流検出部、前記第1電流検出部及び前記第2電流検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、自身が設けられる相に電流が流れることに伴う自身の温度上昇量を推定する温度上昇量推定手段と、
    前記温度検出部の温度検出値から、前記第1制御電流検出部の前記温度上昇量を差し引いた値を基準温度として算出する基準温度算出手段と、
    前記第1制御電流検出部の前記温度上昇量と前記第1電流検出部の前記温度上昇量との偏差を第1偏差とし、前記第1制御電流検出部の前記温度上昇量と前記第2電流検出部の前記温度上昇量との偏差を第2偏差とし、前記第1偏差及び前記第2偏差のうち小さい方の偏差に対応する相電流を検出した前記電流検出部であって、前記第1制御電流検出部以外の電流検出部を第2制御電流検出部とし、前記第2制御電流検出部の前記温度上昇量に前記基準温度を加算することにより、前記第2制御電流検出部の温度を推定する温度推定手段と、
    前記温度推定手段によって推定された前記第2制御電流検出部の温度に基づいて、前記第2制御電流検出部の電流検出値を第2補正電流値に補正する第2補正手段と、
    前記第1補正電流値及び前記第2補正電流値に基づいて前記電力変換回路を通電操作することにより、前記回転電機の制御量を制御する制御手段(30c,30g,30h,30i;30c,30m,30p)と、を備えることを特徴とする回転電機の制御装置。
  2. 前記第1偏差及び前記第2偏差のそれぞれを算出する偏差算出手段をさらに備え、
    前記温度推定手段は、前記回転電機の回転速度が閾値速度以下の場合、算出された前記第1偏差及び前記第2偏差のうち小さい方の偏差に対応する相電流を検出した前記電流検出部を前記第2制御電流検出部として選択し、前記回転速度が前記閾値速度よりも高い場合、前記偏差算出手段による前記第1偏差及び前記第2偏差のそれぞれの算出処理を行うことなく、前記第1電流検出部及び前記第2電流検出部のうち、予め定めた一方を前記第2制御電流検出部として選択する請求項1に記載の回転電機の制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1補正電流値、前記第2補正電流値及び前記回転電機の電気角に基づいて、前記回転電機の3相固定座標系における3相電流を、前記回転電機の2相回転座標系における電流に変換する2相変換手段(30c)と、
    前記2相変換手段によって変換された電流を指令電流にフィードバック制御するための操作量として、前記回転電機の指令電圧を算出する指令電圧算出手段(30g,30h,30i)と、を含み、前記指令電圧に基づいて前記電力変換回路を通電操作することにより、前記制御量を制御する請求項1又は2に記載の回転電機の制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記第1補正電流値、前記第2補正電流値及び前記回転電機の電気角に基づいて、前記回転電機の3相固定座標系における3相電流を、前記回転電機の2相回転座標系における電流に変換する2相変換手段(30c)と、
    前記2相変換手段によって変換された電流に基づいて、前記回転電機のトルクを推定するトルク推定手段(30m)と、
    前記トルク推定手段によって推定されたトルクを指令トルクにフィードバック制御するための操作量として、前記2相回転座標系における前記電力変換回路の電圧ベクトルの位相を算出する位相算出手段(30p)と、を含み、前記電圧ベクトルの位相に基づいて前記電力変換回路を通電操作することにより、前記制御量を制御する請求項1又は2に記載の回転電機の制御装置。
  5. 前記電力変換回路は、前記回転電機の3相のそれぞれに対応して設けられる直列接続体であって、上アームスイッチ(Sup〜Swp)及び下アームスイッチ(Sun〜Swn)の直列接続体を有し、
    3相のそれぞれにおいて、前記上アームスイッチと前記下アームスイッチとの接続点と、前記回転電機のコイル(10u〜10w)とは、導電部材(23u〜23w)を介して電気的に接続され、
    前記電流検出部は、自身が設けられる相の前記導電部材に接触した状態で設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
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