JP2016178023A - グランド導通治具およびグランド導通方法 - Google Patents

グランド導通治具およびグランド導通方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業性の低下を招くことなく、既存の装置に対しても簡単に後付けを可能にする。【解決手段】グランド導通治具1Aは、電子機器の同軸コネクタにバネの締め付け力によって固定される一端側の第1の直径部4A1と、第1の直径部4A1よりも太い径を有して第1の直径部4A1に連続する第2の直径部4A2と、第2の直径部4A2よりも太い径を有して第2の直径部4A2に連続し、同軸ケーブルの同軸コネクタ6を電子機器の同軸コネクタに接続するときに、最初に同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体6cが接触する他端側の第3の直径部4A3とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、計測器などの電子機器を用いて被測定物(DUT:Device Under Test )の各種測定を行うにあたって、計測器と被測定物との間を同軸ケーブルで接続する際に用いられるグランド導通治具およびグランド導通方法に関する。
電子機器としての計測器には、例えばSDH(Synchronous Digital Hierarchy ),PDH(plesiochronous digital hierarchy),OTN(Optical Transport Network ),Ethernet(登録商標)などの有線系の各種通信規格に基づく特定の信号方式により被測定物の各種測定を行う機能を有するものが知られている。この種の計測器は、複数の測定ハードウェアと複数の測定アプリケーションを1台の装置に備えており、個々の測定アプリケーションが一定の手順に沿って所定の測定ハードウェアを制御することにより被測定物の測定を行い、その測定結果をユーザに提供している。
そして、この種の計測器を用いて被測定物の測定を行う場合には、計測器と被測定物との間が同軸ケーブルを介して接続される。その際、計測器と被測定物のグランドが同電位にない状態で両者を同軸ケーブルにより接続した場合、同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体と計測器の同軸コネクタ(又は被測定物の同軸コネクタの外導体)との間が接続されるよりも先に同軸ケーブルの同軸コネクタの中心導体と計測器の同軸コネクタの中心導体(又は被測定物の同軸コネクタの中心導体)とが接続されると、同軸ケーブルを介して信号ラインに突入電流が発生し、この突入電流によって計測器や被測定物の破損を招くおそれがあった。
ところで、同軸ケーブルを用いた従来の構成としては、例えば下記特許文献1や特許文献2に開示されるものが知られている。特許文献1に開示される除電装置は、同軸ケーブルの中心導体を同軸コネクタを備えた機器に接地することを目的として、第1の端部が機器に結合される導電性支柱と、導電性支柱の第2の端部に旋回するように取り付けられ、中心導体に接触する隆起した目標領域を具備する導電性ヒンジを含む構成である。この特許文献2に開示される除電装置では、導電性ヒンジが第1の停止位置にあるときに、同軸コネクタに対する同軸ケーブルの到達を妨げ、第2の停止位置にあるときに、同軸コネクタの周囲に位置し、同軸ケーブルの同軸コネクタへの到達を可能にしている。すなわち、特許文献2に開示される除電装置では、同軸コネクタの中心導体に接触する隆起した目標領域を導電性ヒンジに具備し、この導電性ヒンジを旋回させる回動動作により同軸ケーブルに帯電した静電気の除電を行っている。
また、特許文献2には、ケーブルからエレクトロニクス・システムへの静電放電を弱める方法として、ケーブルの導体の挿入路に放電素子を配置してケーブルをエレクトロニクス・システムのコネクタと結合させる工程と、ケーブルをコネクタと結合させるに際して、ケーブルの導体と放電素子とが接触すると、ピンをエレクトロニクス・システムの接地に放電させる工程と、ケーブルの導体をエレクトロニクス・システムの回路と接続させる前にケーブルの導体を放電素子から切り離す工程について開示されている。
特開2001−023792号公報 特開2007−157710号公報
上述した特許文献1の構成によれば、例えば計測器と被測定物との間を同軸ケーブルで接続する際に、同軸ケーブルに帯電した静電気を除去することはできる。
しかしながら、特許文献1の構成では、計測器と被測定物との間を同軸ケーブルで接続する際に、導電性ヒンジを旋回させる操作が必要不可欠であり、同軸ケーブルの同軸コネクタ接続における作業性の低下を招くという課題があった。また、特許文献1の構成は、特殊なコネクタにしか用いることができず、計測器と被測定物のグランド同士を同電位にする機能も備えていない。しかも、特許文献1の構成は、既存の装置(測定器)に対して簡単に後付けすることができないという課題もあった。
また、特許文献2の構成では、計測器と被測定物との間を同軸ケーブルで接続するための同軸構造に対応することができないという課題があった。しかも、特許文献2の構成は、特許文献1と同様に、既存の装置に対して簡単に後付けすることができないという課題もあった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、同軸ケーブルの同軸コネクタ接続時における作業性の低下を招くことなく、既存の装置に対して簡単に後付けが可能なグランド導通治具およびグランド導通方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載されたグランド導通治具は、電子機器2と被測定物との間を同軸ケーブル5で接続するときに用いられ、前記電子機器の同軸コネクタ3又は前記被測定物の同軸コネクタに取り付けられるコイルスプリングからなるグランド導通治具1Bであって、
前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタにバネの締め付け力によって固定される一端側の第1の直径部4B1と、
該第1の直径部よりも太い径を有して前記第1の直径部に連続し、前記同軸ケーブルの同軸コネクタ6を前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに接続するときに、最初に前記同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体6cが接触する他端側の第2の直径部4B2とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載されたグランド導通治具は、電子機器2と被測定物との間を同軸ケーブル5で接続するときに用いられ、前記電子機器の同軸コネクタ3又は前記被測定物の同軸コネクタに取り付けられるコイルスプリングからなるグランド導通治具1Aであって、
前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタにバネの締め付け力によって固定される一端側の第1の直径部4A1と、
該第1の直径部よりも太い径を有して前記第1の直径部に連続する第2の直径部4A2と、
該第2の直径部よりも太い径を有して前記第2の直径部に連続し、前記同軸ケーブルの同軸コネクタ6を前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに接続するときに、最初に前記同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体6cが接触する他端側の第3の直径部4A3とを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載されたグランド導通治具は、請求項2に記載されたグランド導通治具において、
前記第2の直径部4A2は、前記電子機器2の同軸コネクタ3又は前記被測定物の同軸コネクタの外導体に沿って摺動可能であることを特徴とする。
請求項4に記載されたグランド導通治具は、請求項1〜3の何れかに記載されたグランド導通治具において、
前記第1の直径部4A1,4B1は、前記電子機器2の同軸コネクタ3又は前記被測定物の同軸コネクタの外導体の外径よりも若干小さい径を有することを特徴とする。
請求項5に記載されたグランド導通方法は、一端側の第1の直径部4B1と、該第1の直径部よりも太い径を有して前記第1の直径部に連続し、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の外導体6cが接触する他端側の第2の直径部4B2とを備えたコイルスプリングからなるグランド導通治具4Bを用いたグランド導通方法であって、
前記グランド導通治具を前記第1の直径部側から電子機器2の同軸コネクタ3又は被測定物の同軸コネクタに挿入し、前記第1の直径部のバネの締め付け力によって前記グランド導通治具を前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに固定して取り付けるステップと、
前記同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体が前記第2の直径部に接触した後、前記同軸ケーブルの同軸コネクタの中心導体6bが前記電子機器の同軸コネクタの中心導体3a又は前記被測定物の同軸コネクタの中心導体に嵌合するように前記同軸ケーブルの同軸コネクタを前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに接続するステップとを含むことを特徴とする。
請求項6に記載されたグランド導通方法は、一端側の第1の直径部4A1と、該第1の直径部よりも太い径を有して前記第1の直径部に連続する第2の直径部4A2と、該第2の直径部よりも太い径を有して前記第2の直径部に連続し、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の外導体6cが接触する他端側の第3の直径部4A3とを備えたコイルスプリングからなるグランド導通治具1Aを用いたグランド導通方法であって、
前記グランド導通治具を前記第1の直径部側から電子機器2の同軸コネクタ3又は被測定物の同軸コネクタに挿入し、前記第1の直径部のバネの締め付け力によって前記グランド導通治具を前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに固定して取り付けるステップと、
前記同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体が前記第3の直径部に接触した後、前記同軸ケーブルの同軸コネクタの中心導体6bが前記電子機器の同軸コネクタの中心導体3a又は前記被測定物の同軸コネクタの中心導体に嵌合するように前記同軸ケーブルの同軸コネクタを前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに接続するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、計測器の同軸コネクタに対し、挿入操作により簡単に取り付けることができ、従来のような同軸ケーブルの同軸コネクタ接続時における作業性の低下を招くことがない。しかも、既存の装置に対して簡単に後付けすることができる。
(a)本発明に係るグランド導通治具の第1実施の形態を示す図であって、計測器の同軸コネクタに取り付ける前の状態を示す図である。 (b)計測器の同軸コネクタに取り付けた状態を示す図である。 (c)同軸ケーブルをグランド導通治具を介して計測器の同軸コネクタに接続する様子を示す図である。 (d)同軸ケーブルが計測器の同軸コネクタに接続された状態を示す図である。 (a)本発明に係るグランド導通治具の第2実施の形態を示す図であって、計測器の同軸コネクタに取り付ける前の状態を示す図である。 (b)計測器の同軸コネクタに取り付けた状態を示す図である。 (c)同軸ケーブルをグランド導通治具を介して計測器の同軸コネクタに接続する様子を示す図である。 (d)同軸ケーブルが計測器の同軸コネクタに接続された状態を示す図である。 袋ナットを持たない同軸コネクタを有する同軸ケーブルを用いて計測器の同軸コネクタに接続する場合の一例を示す図である。 複数種類の同軸コネクタに対応した第1実施の形態のグランド導通治具の具体的寸法例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係るグランド導通治具は、電子機器と被測定物との間を同軸ケーブルで接続する際に用いられるものであり、特に、電子機器又は被測定物の高周波入出力の同軸コネクタに対し、同軸ケーブルの同軸コネクタを接続する際に、中心導体同士の接触よりも先に同軸ケーブルの同軸コネクタのグランドを電子機器又は被測定物の筐体アース(シャーシグランド)に接触させる機能を有する。
なお、本例における電子機器とは、被測定物(DUT)の各種測定(例えば、誤り検出測定、遅延測定、パケット損失測定、スループット測定など)を行う計測器(例えば誤り率測定装置、スペクトラムアナライザ、オシロスコープ、信号発生器)などである。以下の説明では、電子機器を計測器としている。
[第1実施の形態]
まず、図1を参照しながら第1実施の形態のグランド導通治具1Aの構成について説明する。
図1に示すように、第1実施の形態のグランド導通治具1Aは、導電性及び弾性を有するスプリングコイルバネで構成される。第1実施の形態のグランド導通治具1Aは、例えば線径が0.1〜0.3mmであり、計測器2の同軸コネクタ3に挿入される一端側に段付きを有する3つの直径部4Aからなる。直径部4Aは、図1に示すように、第1の直径部4A1、第2の直径部4A2、第3の直径部4A3の順に連続した異なる直径の3つの部分で構成される。
第1の直径部4A1は、巻き数が例えば1巻きからなり、第2の直径部4A2の巻き径(直径)d2および第3の直径部4A3の巻き径(直径)d3よりも小径の巻き径d1で形成され、計測器2の同軸コネクタ3の外導体に固定するために最適な直径を有する。第1の直径部4A1は、巻き径が拡がる方向に弾性を有し、計測器2の同軸コネクタ3に挿入して取り付ける際に、バネの締め付け力によって計測器2の同軸コネクタ3の外導体に固定される。
第2の直径部4A2は、巻き数が例えば3巻きからなり、第1の直径部4A1に連続して形成される。第2の直径部4A2は、計測器2の同軸コネクタ3の外導体に対して位置ぶれを起こさず同軸コネクタ3の外導体に沿って摺動するように第1の直径部4A1の巻き径d1よりも僅かに太い巻き径d2を有する。
第3の直径部4A3は、巻き数が例えば10巻きからなり、第2の直径部4A2に連続して形成され、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6と最適な接触を得るため、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の袋ナット6aの外径と略同等の直径d3を有する。
なお、グランド導通治具1Aを構成する各直径部4A1,4A2,4A3の巻き数は、上述した巻き数に限定されるものではなく、取り付けられる計測器2の同軸コネクタ3の形態に応じて最適なバネ力が得られるように適宜決定することができる。
次に、上記のように構成されるグランド導通治具1Aを用いて計測器2と被測定物(不図示)との間を同軸ケーブル5で接続する場合の手順について説明する。
まず、計測器2の同軸コネクタ3に対し、図1(a)の状態からグランド導通治具1Aを第1の直径部4A1側から挿入して取り付け、図1(b)に示すように、グランド導通治具1Aを計測器2の同軸コネクタ3に固定する。
図1(b)の状態から同軸ケーブル5の同軸コネクタ6をグランド導通治具1Aが取り付けられた計測器2の同軸コネクタ3に接続する。図1(c)は同軸ケーブル5の同軸コネクタ6が計測器2の同軸コネクタ3に接続する途中過程を示している。図1(c)に示すように、計測器2の同軸コネクタ3に取り付けられたグランド導通治具1Aは、計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aと同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bとの間の接続よりも先に第3の直径部4A3が同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の外導体6cに接触してグランド同士が導通する。そして、図1(d)に示すように、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6が計測器2の同軸コネクタ3に完全に接続された状態では、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bが計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aに嵌合する。
[第2実施の形態]
次に、図2を参照しながら第2実施の形態のグランド導通治具1Bの構成について説明する。
図2(a)に示すように、第2実施の形態のグランド導通治具1Bは、第1実施の形態のグランド導通治具1Aと同様に、導電性及び弾性を有するスプリングコイルバネで構成される。第2実施の形態のグランド導通治具1Bは、例えば線径が0.1〜0.3mmであり、計測器2の同軸コネクタ3に挿入される一端側に段付きを有する2つの直径部4Bからなる。直径部4Bは、図2(a)に示すように、第1の直径部4B1と第2の直径部4B2とが連続した異なる直径の2つの部分で構成される。
第1の直径部4B1は、巻き数が例えば1巻きからなり、第2の直径部4B2の巻き径d5よりも小径の巻き径d4で形成され、計測器2の同軸コネクタ3の外導体に固定するために最適な直径を有する。第1の直径部4B1は、巻き径が拡がる方向に弾性を有し、計測器2の同軸コネクタ3に挿入して取り付ける際に、バネの締め付け力によって計測器2の同軸コネクタ3の外導体に固定される。
第2の直径部4B2は、巻き数が例えば10巻きからなり、第1の直径部4B1に連続して形成される。第2の直径部4B2は、計測器2の同軸コネクタ3の外導体に沿って摺動し、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6と最適な接触を得るため、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の袋ナット6aの外径と略同等の直径d5を有する。
すなわち、第2実施の形態のグランド導通治具1Bは、第2の直径部4B2が第1実施の形態のグランド導通治具1Aの第3の直径部4A3の機能を兼ね備えた構成となっている。
なお、グランド導通治具1Bを構成する各直径部4B1,4B2の巻き数は、上述した巻き数に限定されるものではなく、取り付けられる計測器2の同軸コネクタ3の形態に応じて最適なバネ力が得られるように適宜決定することができる。
次に、上記のように構成されるグランド導通治具1Bを用いて計測器2と被測定物(不図示)との間を同軸ケーブル5で接続する場合の手順について説明する。
まず、計測器2の同軸コネクタ3に対し、図2(a)の状態からグランド導通治具1Bを第1の直径部4B1側から挿入して取り付け、図2(b)に示すように、グランド導通治具1Bを計測器2の同軸コネクタ3に固定する。
図2(b)の状態から同軸ケーブル5の同軸コネクタ6をグランド導通治具1Bが取り付けられた計測器2の同軸コネクタ3に接続する。図2(c)は同軸ケーブル5の同軸コネクタ6が計測器2の同軸コネクタ3に接続する途中過程を示している。図2(c)に示すように、計測器2の同軸コネクタ3に取り付けられたグランド導通治具1Bは、計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aと同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bとの間の接続よりも先に第2の直径部4B2が同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の外導体6cに接触してグランド同士が導通する。そして、図2(d)に示すように、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6が計測器2の同軸コネクタ3に完全に接続された状態では、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bが計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aに嵌合する。
ところで、上述した各実施の形態では、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6が袋ナット6aを有する構成として説明したが、図3に示すような同軸ケーブル5の同軸コネクタ6が袋ナット6aを有していない場合でも本例のグランド導通治具を用いることができる。この場合には、本例のグランド導通治具1A(又は1B)を計測器2の同軸コネクタ3に取り付けた状態で同軸ケーブル5の同軸コネクタ6を計測器2の同軸コネクタ3に嵌合する。その際、計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aと同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bとの間の接続よりも先に第3の直径部4A3(又は第2の直径部4B2)が同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の外導体6cに接触してグランド同士が導通する。そして、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6が計測器2の同軸コネクタ3に完全に接続された状態では、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bが計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aに嵌合する。
次に、上述した第1実施の形態のグランド導通治具1Aの実施例1,2について図4を参照しながら説明する。図4は計測器2の同軸コネクタ3として3種類の同軸コネクタに対応した第1実施の形態のグランド導通治具1Aの実施例1,2における具体的寸法例を示している。
実施例1のグランド導通治具は、線形0.03mmのコイルスプリングを用い、第1の直径部4A1の巻き数:1巻、外径:6.84±0.5mm、第2の直径部4A2の巻き数:3巻、外径:7.44±0.1mm、第3の直径部4A3の巻き数:5巻、外径:8±0.5mmとして作製した。
実施例2のグランド導通治具は、線形0.02mmのコイルスプリングを用い、第1の直径部4A1の巻き数:1巻、外径:6.64±0.5mm、第2の直径部4A2の巻き数:3巻、外径:7.24±0.1mm、第3の直径部4A3の巻き数:5巻、外径:8±0.5mmとして作製した。
なお、計測器2の同軸コネクタ3としては、図4に示すように、(1)根元の外径:6.54mm、長さ:13.1mm、(2)根元の外径:6.5mm、長さ:15.5mm、(3)根元の外径:6.35mm、長さ:12.8mmの3種類のKコネクタを用いた。
そして、実施例1,2のグランド導通治具を、計測器2に設けられる図4の(1),(2),(3)に示す3種類の同軸コネクタ3に取り付け、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6を計測器2の同軸コネクタ3に接続したところ、何れの場合においても計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aと同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bとの間の接続よりも先にグランド導通治具の第3の直径部4A3が同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の外導体6cに接触してグランド同士が導通し、その後、同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bが計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aに嵌合し、良好な結果が得られた。
このように、本実施の形態のグランド導通治具1によれば、作業者が特別な操作をしなくても、計測器2の同軸コネクタ3の中心導体3aと同軸ケーブル5の同軸コネクタ6の中心導体6bとの接続よりも先にグランド導通治具1が計測器2と被測定物のグランドを導通させる。これにより、計測器2と被測定物のグランドが同電位となり、信号ラインに発生する突入電流が減少し、計測器2と被測定物の破損を減少させることができる。
しかも、グランド導通治具は、コイルスプリングで構成されるので、極めて簡素な構成により安価に提供することができる。
ところで、上述した実施の形態では、電子機器としての計測器2の同軸コネクタ3にグランド導通治具1A,1Bを取り付けた場合について説明したが、被測定物の同軸コネクタにグランド導通治具1A1,1Bを取り付ける構成としてもよい。すなわち、電子機器と被測定物との間を同軸ケーブル5で接続する際に、少なくとも同軸ケーブル5の同軸コネクタ6が後から接続される側にグランド導通治具1A1,1Bを取り付ければよい。
以上、本発明に係るグランド導通治具及びグランド導通方法の最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1A,1B グランド導通治具
2 計測器
3 同軸コネクタ
3a 中心導体
4A,4B 直径部
4A1,4B1 第1の直径部
4A2,4B2 第2の直径部
4A3 第3の直径部
5 同軸ケーブル
6 同軸コネクタ
6a 袋ナット
6b 中心導体
6c 外導体

Claims (6)

  1. 電子機器(2)と被測定物との間を同軸ケーブル(5)で接続するときに用いられ、前記電子機器の同軸コネクタ(3)又は前記被測定物の同軸コネクタに取り付けられるコイルスプリングからなるグランド導通治具(1B)であって、
    前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタにバネの締め付け力によって固定される一端側の第1の直径部(4B1)と、
    該第1の直径部よりも太い径を有して前記第1の直径部に連続し、前記同軸ケーブルの同軸コネクタ(6)を前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに接続するときに、最初に前記同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体(6c)が接触する他端側の第2の直径部(4B2)とを備えたことを特徴とするグランド導通治具。
  2. 電子機器(2)と被測定物との間を同軸ケーブル(5)で接続するときに用いられ、前記電子機器の同軸コネクタ(3)又は前記被測定物の同軸コネクタに取り付けられるコイルスプリングからなるグランド導通治具(1A)であって、
    前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタにバネの締め付け力によって固定される一端側の第1の直径部(4A1)と、
    該第1の直径部よりも太い径を有して前記第1の直径部に連続する第2の直径部(4A2)と、
    該第2の直径部よりも太い径を有して前記第2の直径部に連続し、前記同軸ケーブルの同軸コネクタ(6)を前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに接続するときに、最初に前記同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体(6c)が接触する他端側の第3の直径部(4A3)とを備えたことを特徴とするグランド導通治具。
  3. 前記第2の直径部(4A2)は、前記電子機器(2)の同軸コネクタ(3)又は前記被測定物の同軸コネクタの外導体に沿って摺動可能であることを特徴とする請求項2記載のグランド導通治具。
  4. 前記第1の直径部(4A1,4B1)は、前記電子機器(2)の同軸コネクタ(3)又は前記被測定物の同軸コネクタの外導体の外径よりも若干小さい径を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のグランド導通治具。
  5. 一端側の第1の直径部(4B1)と、該第1の直径部よりも太い径を有して前記第1の直径部に連続し、同軸ケーブル(5)の同軸コネクタ(6)の外導体(6c)が接触する他端側の第2の直径部(4B2)とを備えたコイルスプリングからなるグランド導通治具(4B)を用いたグランド導通方法であって、
    前記グランド導通治具を前記第1の直径部側から電子機器(2)の同軸コネクタ(3)又は被測定物の同軸コネクタに挿入し、前記第1の直径部のバネの締め付け力によって前記グランド導通治具を前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに固定して取り付けるステップと、
    前記同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体が前記第2の直径部に接触した後、前記同軸ケーブルの同軸コネクタの中心導体(6b)が前記電子機器の同軸コネクタの中心導体(3a)又は前記被測定物の同軸コネクタの中心導体に嵌合するように前記同軸ケーブルの同軸コネクタを前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに接続するステップとを含むことを特徴とするグランド導通方法。
  6. 一端側の第1の直径部(4A1)と、該第1の直径部よりも太い径を有して前記第1の直径部に連続する第2の直径部(4A2)と、該第2の直径部よりも太い径を有して前記第2の直径部に連続し、同軸ケーブル(5)の同軸コネクタ(6)の外導体(6c)が接触する他端側の第3の直径部(4A3)とを備えたコイルスプリングからなるグランド導通治具(1A)を用いたグランド導通方法であって、
    前記グランド導通治具を前記第1の直径部側から電子機器(2)の同軸コネクタ(3)又は被測定物の同軸コネクタに挿入し、前記第1の直径部のバネの締め付け力によって前記グランド導通治具を前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに固定して取り付けるステップと、
    前記同軸ケーブルの同軸コネクタの外導体が前記第3の直径部に接触した後、前記同軸ケーブルの同軸コネクタの中心導体(6b)が前記電子機器の同軸コネクタの中心導体(3a)又は前記被測定物の同軸コネクタの中心導体に嵌合するように前記同軸ケーブルの同軸コネクタを前記電子機器の同軸コネクタ又は前記被測定物の同軸コネクタに接続するステップとを含むことを特徴とするグランド導通方法。
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