JP2016178004A - ツーピースコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】エジェクト・ロック部材を回転させたときのコネクタの持上げ量がなるべく多くなるように構成されたツーピースコネクタを提供する。
【解決手段】レセプタクルコネクタ100をプラグコネクタ1と嵌合させるときに、エジェクト・ロック部材30を回動させて左壁部111Lを係合部収容空間37内に収容させるとともに、エジェクト突起34を収容空間117内に収容させることにより、エジェクト・ロック部材30を左壁部111Lと係合させてプラグコネクタ1およびレセプタクルコネクタ100を嵌合状態でロック保持する。そして、このロック保持状態から基部31を左壁部111Lから離すようにエジェクト・ロック部材30を回動させると、エジェクト突起34が左壁部111Lに当接しながらエジェクト・ロック部材30が回動して、プラグコネクタ1を後方に移動させながら基部31と左壁部111Lとの係合が解除される。
【選択図】 図17

Description

本発明は、嵌合・離脱可能に構成された第1コネクタと第2コネクタとからなるツーピースコネクタに関する。
ツーピースコネクタにおいて、第1コネクタを第2コネクタに嵌合させて両コネクタのコンタクト同士を弾性的に接触させて結合しただけでは、これらに両者の結合を引き抜く方向の外力が作用した場合に、両コネクタのコンタクト間の摺動抵抗に抗して引き抜かれ、この結合が外れる虞がある。このため、第1コネクタを第2コネクタに嵌合させて結合させた状態で、この結合をロック保持するロック機構を設けることが従来知られている。このようなロック機構を備えたツーピースコネクタとしては、例えば下記の特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に開示されたツーピースコネクタ1は、ソケットコネクタ3と、このソケットコネクタ3に嵌合可能に構成されたプラグコネクタ2とを備えて構成される。このツーピースコネクタ1においては、両コネクタ2,3の結合をロック保持するロック機構が、プラグコネクタ2に設けられたロック40R,40L(エジェクト・ロック部材)と、ソケットコネクタ3に設けられたロック係合部70R,70Lとにより構成される。両コネクタ2,3が結合された状態において、図4に示すように、ロック40Rのロック爪42Rをロック係合部70Rの係合突起71Rに係合させることにより、両コネクタ2,3が上下に抜けないようにロック保持される。
一方、上記のようにしてロック保持された状態から、ロック保持を解除して両コネクタ2,3を抜去する場合には、ロック40Rの操作片43Rを左右内側に操作してロック40Rを回動させる。これにより、ロック爪42Rが左右外側に回転してロック保持が解除されるとともに、ロック40Rの押圧面44Rがロック係合部70Rの押圧面72Rに押し付けられて、ソケットコネクタ3に対してプラグコネクタ2が上方に持上げられて抜去される。
特開2008−251205号公報
ところで、嵌合されたツーピースコネクタの抜去は、両コネクタのコンタクト間の摺動抵抗に抗して引き抜くようにして行われる。そこで、特許文献1に開示されたようなエジェクト・ロック部材を備えるツーピースコネクタにおいて、エジェクト・ロック部材を回転させたときのコネクタの持上げ量がなるべく多くなるように構成すれば、エジェクト・ロック部材を回転させた後で手作業により摺動抵抗に抗して引く抜く引抜き量が少なくなるので、抜去しやすい構成とすることができる。また、エジェクト・ロック部材を回転させるだけで、コネクタを抜去できるようにすることもできる。このようなことから、エジェクト・ロック部材を回転させたときのコネクタの持上げ量がなるべく多い構成が望まれる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、エジェクト・ロック部材を回転させたときのコネクタの持上げ量がなるべく多くなるように構成されたツーピースコネクタを提
供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るツーピースコネクタは、第1コンタクト(例えば、実施形態におけるレセプタクルコンタクト130)を有する第1コネクタ(例えば、実施形態におけるレセプタクルコネクタ100)と、前記第1コネクタと嵌合・離脱可能に構成されるとともに嵌合時に前記第1コンタクトと当接して電気接続される第2コンタクト(例えば、実施形態における導体52)を有する第2コネクタ(例えば、実施形態におけるプラグコネクタ1)とからなるツーピースコネクタであって、前記第1コネクタは、左右両側に左右外側に延びる係合部(例えば、実施形態における左壁部111L、右壁部111R)を備え、前記第2コネクタは、左右両側に左右に回動可能に取り付けられて前記係合部と係合可能なエジェクト・ロック部材を備え、前記エジェクト・ロック部材は、左右内側に開放された係合部収容空間を有し前記係合部収容空間に前記係合部を収容して前記係合部と係合する収容ロック部(例えば、実施形態における基部31)と、前記係合部収容空間を形成する前記第2コネクタに対して離脱する方向側の内壁面(例えば、実施形態における中間基部31bの前面)から嵌合する方向に延びて設けられ前記係合部収容空間内に突出するエジェクト突起部(例えば、実施形態におけるエジェクト突起34)とを備え、前記係合部は、前記第1コネクタに対して嵌合する方向側の外壁面(例えば、実施形態における壁部本体115の後面)に、前記エジェクト突起部を収容可能な凹部からなる突起部収容空間(例えば、実施形態における収容空間117)を備え、前記第1コネクタを前記第2コネクタと嵌合させるときに、前記エジェクト・ロック部材を回動させて前記係合部を前記係合部収容空間内に収容させるとともに前記エジェクト突起部を前記突起部収容空間内に収容させることにより、前記エジェクト・ロック部材を前記係合部と係合させて前記第1および前記第2コネクタを嵌合状態でロック保持する構成であり、前記ロック保持状態から前記収容ロック部を前記係合部から離すように前記エジェクト・ロック部材を回動させると、前記エジェクト突起部が前記係合部に当接しながら前記エジェクト・ロック部材が回動して、前記第2コネクタを前記第1コネクタから離脱するように移動させながら前記収容ロック部と前記係合部との係合が解除される構成である。
上述のツーピースコネクタにおいて、前記第1コネクタを前記第2コネクタと嵌合させるときに、前記エジェクト突起部を有する内壁面が前記係合部の前記第1コネクタに対して嵌合する方向側の外壁面に当接して前記収容ロック部を前記係合部に近づけるように前記エジェクト・ロック部材が回転されて、前記係合部が前記係合部収容空間内に収容されるとともに前記エジェクト突起部が前記突起部収容空間内に収容される構成であることが好ましい。
また、前記第1コネクタは、金属材料を用いて構成され前記第1コネクタの外面を覆うカバー部材(例えば、実施形態におけるレセプタクル側シェル部材120)を備え、前記係合部が、前記カバー部材の一部(例えば、実施形態におけるエジェクト突起当接部124L,124R)によって覆われて形成される構成が好ましい。
さらに、前記エジェクト・ロック部材は、略平板状の前記収容ロック部に繋がって前記収容ロック部に直交する方向に延び前記エジェクト・ロック部材の回動操作を行うための操作部を備え、前記第2コネクタは、前記第2コンタクトが取り付けられる略平板状のハウジング本体部材を備え、前記エジェクト・ロック部材が、前記操作部を前記ハウジング本体部材の側方外部に位置させて前記ハウジング本体部材の左右両側に取り付けられており、前記操作部は、前記ハウジング本体部材に前記エジェクト・ロック部材が取り付けられた状態において、前記ハウジング本体部材の厚み方向の両方の外面の間に位置するように構成されていることが好ましい。
本発明に係る本発明に係るツーピースコネクタは、ロック保持状態からエジェクト・ロック部材を回動させると、係合部収容空間内に突出するエジェクト突起部が係合部に当接しながら回動して、第2コネクタを第1コネクタから離脱するように移動させながら収容ロック部と係合部との係合が解除される構成となっている。このようなエジェクト・ロック部材の回動を利用してコネクタの抜去を行う構成において、エジェクト・ロック部材における回転中心からなるべく離れた部分(回転半径の大きな部分)を第1コネクタに当接させることにより、エジェクト・ロック部材の回動を回動させたときの第2コネクタの持上げ量を増やすことができるので、手作業により第1および第2コンタクトの摺動抵抗に抗して引く抜く引抜き量を少なくして、抜去が容易となる。ここで、エジェクト・ロック部材に、係合部収容空間内に突出するエジェクト突起部を設け、このエジェクト突起部を第1コネクタの係合部に当接させることにより、例えばエジェクト・ロック部材の左右寸法を大きくして、回転中心から左右に離れた部分を第1コネクタの係合部に当接させる構成と比較して、エジェクト・ロック部材の左右寸法を抑えつつ第2コネクタの持上げ量を多くして、抜去しやすい構成とすることができる。また、第1コネクタが第2コネクタと嵌合された状態において、上記エジェクト突起部が突起部収容空間内に収容されるので、第2コネクタの持上げ量を稼いで抜去しやすい構成としつつ、嵌合状態での高さを低くしたコンパクトなツーピースコネクタを構成できる。
上述のツーピースコネクタにおいて、第1コネクタを第2コネクタと嵌合させるときに、エジェクト突起部が係合部に当接してエジェクト・ロック部材が回転される構成が好ましい。この構成によれば、両コネクタを嵌合させるときに、エジェクト・ロック部材を回動操作しなくても両コネクタの嵌合によって自動でエジェクト・ロック部材が回動されて第1および第2コネクタがロック保持されるので、ロック保持を容易に行うことができる。
また、係合部が、金属材料を用いて構成され第1コネクタの外面を覆うカバー部の一部によって覆われて形成されることが好ましい。コネクタで発生するノイズ等を除去するために、コネクタの外面を覆う金属製のカバー部材(シェル部材)が用いられる場合があるが、このカバー部を利用して係合部を覆う構成とすれば、第1コネクタの構成部品点数を抑えつつ、第1コネクタにおけるエジェクト突起部が当接する部分の強度を高めることが可能である。
さらに、エジェクト・ロック部材の操作部が、収容ロック部に繋がって収容ロック部に直交する方向に延びて構成されるとともに、ハウジング本体部材に取り付けられた状態において、ハウジング本体部材の厚み方向の両方の外面の間に位置する構成が好ましいこの構成において、例えば操作部の寸法をハウジング本体部材の厚み寸法と同程度とすれば、操作部をなるべく大きくしてエジェクト・ロック部材の操作性を確保しつつ、ハウジング本体部材の厚み方向に小型化(薄型化)した第2コネクタを構成することができる。
レセプタクルコネクタにプラグコネクタが嵌合される前の状態を、斜め上方から示す斜視図である。 (a)はプラグコネクタを斜め前方から示す斜視図(一部断面図)であり、(b)は図2(a)中におけるII(b)−II(b)部分の断面図である。 プラグコネクタを構成するハウジング本体部材を示す図であって、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図、(e)は左側面図である。 ハウジング本体部材の断面図であって、(a)は図3中のIV(a)−IV(a)部分の断面図、(b)は図3中のIV(b)−IV(b)部分の断面図、(c)は図3中のIV(c)−IV(c)部分の断面図、(d)は図3中のIV(d)−IV(d)部分の断面図である。 プラグコネクタを構成するエジェクト・ロック部材を示す図であって、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 プラグコネクタを構成するプラグ側シェル部材を示す図であって、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は左側面図である。 FFCを示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は図7(b)の点線で囲んだ部分の部分拡大図である。 上記レセプタクルコネクタを示す図であって、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図、(e)は左側面図である。 レセプタクルコネクタの断面図であって、(a)は図8中のIX(a)−IX(a)部分の断面図、(b)は図8中のIX(b)−IX(b)部分の断面図である。 レセプタクルコネクタを構成するレセプタクルハウジングを示す図であって、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図、(e)は左側面図である。 レセプタクルコネクタを構成するレセプタクル側シェル部材を示す図であって、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図、(e)は左側面図である。 プラグコネクタの断面図であって、(a)は図2(a)中のXII(a)−XII(a)部分の断面図、(b)は図2(a)中のXII(b)−XII(b)部分の断面図である。 FFCが挿入される過程を説明するための断面図であって、(a)は係止部が押圧部に押圧され始めた状態、(b)は(a)の状態からさらにFFCが挿入された状態、(c)はFFCの挿入が完了した状態を示す断面図である。 プラグコネクタの断面図であって、(a)は図13(a)中のXIV(a)−XIV(a)部分の断面図、(b)は図13(b)中のXIV(b)−XIV(b)部分の断面図、(c)は図13(c)中のXIV(c)−XIV(c)部分の断面図である。 (a)および(b)は、図14(b)の状態におけるFFCを示す斜視図である。 プラグコネクタが嵌合される過程を説明するための斜視図(一部断面図)であって、(a)はエジェクト突起がエジェクト突起当接部に当接する前の状態、(b)はエジェクト突起がエジェクト突起当接部に当接した状態を示す斜視図である。 プラグコネクタが嵌合される過程を説明するための斜視図(一部断面図)であって、(a)はエジェクト突起がエジェクト突起当接部に当接して回転した状態、(b)は(a)の状態からさらにエジェクト・ロック部材が回転した状態を示す斜視図である。 プラグコネクタが嵌合された状態を示す斜視図(一部断面図)である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1には本発明の一実施形態として、FFC50の端部に取り付けられるプラグコネクタ1と、プラグコネクタ1と嵌合可能に構成されて基板Kに実装されるレセプタクルコネクタ100とから構成されるツーピースコネクタTを示している。プラグコネクタ1とレセプタクルコネクタ100とを嵌合させることにより、後述するプラグコネクタ1のプラグコンタクト(FFC50の先端部において露出された導体52)に、レセプタクルコネクタ100のレセプタクルコンタクト130が弾性的に当接して両者が電気的に接続されるように構成されている。まず、プラグコネクタ1の構成について、図1〜7を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、各図中に付記する矢印方向で前後、左右および上下方向を定義して説明を行う。
プラグコネクタ1は、図1および図2に示すように、樹脂等の絶縁性材料からなるプラグ側コネクタハウジング10と、導電性材料からなりプラグ側コネクタハウジング10に取り付けられるプラグ側シェル部材40(図2(b)参照)とを備え、以下に説明するようにプラグ側コネクタハウジング10にFFC50の先端部を挿入結合して構成される。なお、FFC50の先端部において導体52が露出しており、このように露出された導体52によりプラグコンタクトを構成しており、FFC50の先端部がプラグコネクタ1を構成する部材として用いられている。
プラグ側コネクタハウジング10は、左右に延びる略直方体に形成されたハウジング本体部材11と、ハウジング本体部材11の左右端部に取り付けられる二つのエジェクト・ロック部材30,30(図5参照)とから構成される。
ハウジング本体部材11は、図3に示すように、正面視略矩形に形成された基部12と、基部12の前部に繋がって前方に延びる嵌合部13と、基部12の左右部分に繋がって左右外側に延びるエジェクト・ロック部材保持部20,20とを備えて構成される。嵌合部13は、略平板状となって前後に延びるFFC支持部13aと、FFC支持部13aの左右両端部において前後に延びるガイド突起13b,13bとを備えて構成される。基部12は、後方に開放されて前後に延びる挿入空間14を有する略箱状に構成されており、この挿入空間14がFFC支持部13aの上面側および下面側それぞれに連通している(図4(b)および図4(d)も参照)。なお、図4(d)には、左右両側に設けられたエジェクト・ロック部材保持部20,20のうち、右側のエジェクト・ロック部材保持部20の断面形状のみを示しているが、左側のエジェクト・ロック部材保持部20も右側と同様の断面形状を有する。
図4(a)および図4(b)から分かるように、略箱状に構成された基部12の上側壁部には、後側が固定されて前方に延びる片持ち支持形状に形成され、先端が前方下側に向けて延びる押圧部15が設けられている。押圧部15は、基部12の上側壁部から下方に向けて(挿入空間14に向けて)突出している。この押圧部15は、後述するFFC50の係止部57を下方に撓ませるために用いられる。エジェクト・ロック部材保持部20には、前後に貫通する収容空間21が形成されるとともに、上下に貫通する一対の回転軸支持孔22,22が形成されている(図4(c)も参照)。
エジェクト・ロック部材30は、図5に示すように、略平板状に形成されて前後に延びる基部31と、基部31の右側後端部において上下に延びる操作部32とを備えて構成される。基部31は、後側において前後に延びる後側基部31aと、後側基部31aの前部に繋がって前方に延びる中間基部31bと、中間基部31bの前部に繋がって前方に延びる前側基部31cと、前側基部31cの前部から左方に延びるロック部31dとから構成される。中間基部31bは、右側部分に略円柱状となって上下に延びる一対の回転軸33,33を備えるとともに、左側前端部に前方に突出するエジェクト突起34を備える。ロック部31dは、左側後端部に後方に突出するロック突起35を備える。
図5(c)に示すように、エジェクト・ロック部材30は、正面視において中間基部31b、前側基部31cおよびロック部31dにより囲まれて左方に開放された係合部収容空間37を有し、この係合部収容空間37内に後方からエジェクト突起34が突出している。この係合部収容空間37は、後述するL字部116およびエジェクト突起当接部124L(エジェクト突起当接部124R)を収容可能に形成されている(図18参照)。
後述するように、エジェクト・ロック部材30の基部31をハウジング本体部材11の収容空間21に前後に挿入して、エジェクト・ロック部材30がハウジング本体部材11に取り付けられる。ここで、エジェクト・ロック部材30の操作部32の上下幅がハウジ
ング本体部材11の上下幅と略同一に構成され、且つ、エジェクト・ロック部材30がハウジング本体部材11に取り付けられた状態で、操作部32がハウジング本体部材11から上下に突出しないように構成されている。このため、操作部32をなるべく大きくしてエジェクト・ロック部材30の操作性を確保しつつ、上下に小型化(薄型化)されたプラグ側コネクタハウジング10(プラグコネクタ1)を構成できる。
プラグ側シェル部材40は、図6に示すように、略矩形平板状の基部41をベースとして構成される。この基部41に、後側が固定されて前側が自由な片持ち支持形状に形成されて上方に突出する三つのグランドアーム42と、グランドアーム42の左右外側においてグランドアーム42と同様な片持ち支持形状に形成されて上方に突出する二つの持上アーム43と、グランドアーム42の前側において下方に突出する係止部44とを備える。グランドアーム42および持上アーム43は、先端部分において上方に凸となるように折曲された接触部42a,43a(図6(d)参照)を有して、上下に弾性変形可能である。
FFC50は、図7に示すように、可撓性を有する絶縁性材料からなり前後に延びる帯状の下側絶縁シート51と、導電性材料を用いてライン状に形成され下側絶縁シート51上に前後に延びて載置された複数の導体52と、可撓性を有する絶縁性材料からなり複数の導体52の上面に貼付され上側絶縁シート53と、可撓性を有する絶縁性材料からなり下側絶縁シート51の前部下面に貼付された補強板54と、導電性材料からなり補強板54および下側絶縁シート51の下面に跨って貼付されたシールド板55と、補強板54の後方においてシールド板55、下側絶縁シート51および上側絶縁シート53を包むように貼付された導電性を有するシールドテープ56とを備えて構成される。図7(a)に示すように、FFC50の前端部においては、上側絶縁シート53が除去されて複数の導体52が上方に露出されている。図7(a)では、前後に延びる導体52のうちで前端部において露出された部分に、ハッチングを付している。なお、図7には、FFC50の前部のみを図示しているが、実際にはFFC50は帯状となって後方に延びる形状を有しており、後端部近傍に至る表面(上面および下面)全体にシールドテープ56が貼付されて構成される。
FFC50は、図7(c)に示すハッチング領域A,Aを除去することにより、FFC50の左右端部に、左右外側に延びる一対の係止部57,57が形成されている。図7(d)から分かるように、係止部57は、それぞれ可撓性を有する補強板54、下側絶縁シート51および上側絶縁シート53が上下に積層された部分に形成されているので、その厚み方向(上下方向)に弾性変形可能である。シールド板55は、三つのグランドアーム42に対応した左右寸法を有しており、後述するように挿入空間14にFFC50を挿入すると、三つのグランドアーム42がシールド板55に当接するとともに、二つの持上アーム43がシールド板55の左右外側の補強板54に当接する。また、係止部57,57の左右位置に対応させて押圧部15,15を設けているので、挿入空間14にFFC50を挿入すると、係止部57,57は押圧部15,15により下方に押圧される。
次に、レセプタクルコネクタ100の構成について、図8〜図11を参照しながら説明する。
レセプタクルコネクタ100は、図8に示すように、樹脂等の絶縁性材料からなるレセプタクル側コネクタハウシング110と、導電性材料からなりレセプタクル側コネクタハウシング110に取り付けられるレセプタクル側シェル部材120と、導電性材料からなりレセプタクル側コネクタハウシング110に取り付けられる複数のレセプタクルコンタクト130とを備えて構成される。
レセプタクル側コネクタハウシング110は、図10に示すように、略平板状に形成された前底部111Fと、前底部111Fの下部に繋がって後方に立設された下壁部111Dと、前底部111Fの上部に繋がって後方に立設された上壁部111Uと、下壁部111Dおよび上壁部111Uの右部に繋がって上下に延びる右壁部111Rと、下壁部111Dおよび上壁部111Uの左部に繋がって上下に延びる左壁部111Lとを備えて、略直方体に構成される。このレセプタクル側コネクタハウシング110は、壁部111F,111D,111U,111R,111Lにより囲まれて後方に向けて開放された嵌合空間112を有し、この嵌合空間112に対して後方からプラグコネクタ1の嵌合部13が嵌合挿入される。前底部111Fには、前後に貫通する係止孔119が左右に三つ並んで形成されている。上壁部111Uの下面(嵌合空間112側の面)には、複数のレセプタクルコンタクト130を左右に並んだ状態に保持する複数のコンタクト保持溝113が形成されている。また、上壁部111Uの上面には、前後に貫通する二つの支持孔114,114が形成されている。
レセプタクル側シェル部材120は、図11に示すように、レセプタクル側コネクタハウシング110に取り付けられてレセプタクル側コネクタハウシング110を上下および左右外側から囲む平面視略矩形枠状に構成される。より詳細には、下側において左右に延びる下枠部121Dと、下枠部121Dの右部に繋がって上方に延びる右枠部121Rと、下枠部121Dの左部に繋がって上方に延びる左枠部121Lと、右枠部121Rおよび左枠部121Lの上部に繋がって左右に延びる上枠部121Uとを備えて構成される。下枠部121Dは、前側が固定されて後側が自由な片持ち支持形状に形成され上下に弾性変形可能な三つのグランドアーム122と、前側下方に延びて基板K上に形成されたグランド用のパターン(図示せず)に接合される四つの接合部123と、グランドアーム122に繋がって前方に延びる三つの下側突起129とを備える(図9も参照)。右枠部121Rの後部に、後方に向けて凸となるように折曲されたエジェクト突起当接部124Rが形成され、左枠部121Lの後部にも同様に、後方に向けて凸となるエジェクト突起当接部124Lが形成されている。上枠部121Uは、前方に延びて形成されレセプタクル側コネクタハウシング110の支持孔114に挿入されて支持される上側突起125,125と、前側上方に延びて基板K上に形成されたグランド用のパターンP1(図1参照)に接合される二つの接合部126とを備える(図9(b)も参照)。
レセプタクルコンタクト130は、図9(a)に示すように、側面視略L字状に形成されており、前後に延びる当接側基部131と、当接側基部131の前部に繋がって上方に延びる接合側基部132とを備えて構成される。当接側基部131の後端部近傍に、下方に向けて凸となるように折曲された当接部133が形成されている。また、接合側基部132の上端部近傍に、基板K上に形成された配線用のパターンP2(図1参照)に接合される接合部134が形成されている。このレセプタクルコンタクト130は、レセプタクル側コネクタハウシング110のコンタクト保持溝113に圧入されて、当接側基部131の後部(当接部133近傍)が上下に弾性変形可能に保持される。
次に、プラグコネクタ1の組立構成について、図12〜図15を追加参照して説明する。
以下においては、ハウジング本体部材11にエジェクト・ロック部材30,30を取り付けてプラグ側コネクタハウジング10を構成し、このプラグ側コネクタハウジング10にプラグ側シェル部材40を取り付けた後で、最後にFFC50を取り付ける組立手順を例示して説明する。なお、以下に説明する組立手順は一例であって、これ以外の組立手順でプラグコネクタ1を組み立てることも可能である。
ハウジング本体部材11へのエジェクト・ロック部材30の取り付けは、エジェクト・
ロック部材保持部20の収容空間21に対してエジェクト・ロック部材30を後方から挿入し、エジェクト・ロック部材30の回転軸33,33をエジェクト・ロック部材保持部20の回転軸支持孔22,22に嵌合させて行う。これにより、エジェクト・ロック部材30が、回転軸33を中心として回転可能に保持される。より詳細には、基部31の左右内側の側面36(図5(c)参照)が、ガイド突起13bの左右外側の側面20a(図4(d)参照)に当接するロック側限界位置と、エジェクト・ロック部材保持部20の後端部に操作部32が当接するエジェクト側限界位置(図1参照)との間で回転可能に保持される。
続いて、上記のようにして構成されたプラグ側コネクタハウジング10に、プラグ側シェル部材40を取り付ける。この取り付けは、基部12の挿入空間14に対してプラグ側シェル部材40を後方から挿入し、図12(a)に示すように、FFC支持部13aの下面側にプラグ側シェル部材40の前部を位置させるようにして行う。これにより、プラグ側シェル部材40は、基部12の下側壁部内面に沿うように取り付けられる。この取付状態において、プラグ側シェル部材40の係止部44が基部12の係止部12aに前後に対向して係止され、プラグ側シェル部材40が後方に抜けないように保持される。
続いて、プラグ側シェル部材40が取り付けられたプラグ側コネクタハウジング10に、FFC50を取り付ける。このFFC50の取り付けは、図13に示すように、基部12の挿入空間14(プラグ側シェル部材40の上側の空間)に対して、FFC50を後方から挿入するようにして行う。FFC50を後方から挿入して、FFC50の前部(図7(a)における導体52が露出された部分)が、グランドアーム42の接触部42aおよび持上アーム43の接触部43aに接触する挿入位置に達すると、FFC50の前部はグランドアーム42および持上アーム43により弾性的に上方に押圧される。これにより、FFC50の前部は、基部12の上側壁部内面12cに押し付けられて平坦に保持される。一方、上記挿入位置においてFFC50の係止部57は、押圧部15に当接して下方に押圧され、下方に向けて撓むように弾性変形する。このため、FFC50は、グランドアーム42および持上アーム43により前部が上方に押圧されて平坦に保持された状態で、係止部57およびその近傍部分が下方に向けて撓むように弾性変形する(図13(a)および図14(a)参照)。
図13(a)に示す状態からさらにFFC50を前方に挿入すると、FFC50の前部は、グランドアーム42および持上アーム43により平坦に保持された状態で、FFC支持部13aの上面側に到達して支持される。ここで、FFC支持部13aの上面側の左右両端部には、前後に延びるFFC保持溝13c(図2(a)参照)が形成されており、FFC50は、左右端部がこのFFC保持溝13cに嵌合した状態でFFC支持部13aの上面側に支持される。このため、FFC50のうちで支持部13aの上面側に支持される部分は、左右のFFC保持溝13c,13cおよび基部12の上側壁部内面12cによって、平坦に保持される。このように、FFC50の前部がFFC支持部13aの上面側に支持される状態において、FFC50の係止部57が押圧部15により下方に押圧されるとともに、係止部57近傍が持上アーム43により弾性的に上方に押圧される。これにより、係止部57およびその近傍部分は、持上アーム43の弾性力に抗して下方へ弾性変形される(図13(b)および図14(b)参照)。
図13(b)および図14(b)に示すFFC50の変形状態を分かりやすく図示したものが、図15である。この図15から分かるように、FFC50の前部(FFC支持部13aの上面側に支持された部分であって、導体52が露出された部分)は平坦に保持される。一方、FFC50の前部に繋がって後方に延びる部分については、係止部57およびその近傍部分(左右両端部近傍)が押圧部15により押圧されて下方に弾性変形するが、左右中間部分はグランドアーム42により上側壁部内面12cに押し付けられて平坦に
保持される。
図13(b)に示す状態からさらにFFC50を前方に挿入すると、図13(c)に示すように、係止部57は、押圧部15の前方に移動して押圧部15による下方への押圧が解除される。このように押圧部15による押圧が解除されると、係止部57およびその近傍部分は、自身の復元力および持上アーム43による弾性力により上方へ持ち上げられて、基部12の上側壁部内面12cに押し付けられる。これにより、係止部57は、押圧部15の前方に形成された係止部収容空間12bに収容されて、係止部57およびその近傍部分が前部(導体52が露出された部分)と同一平面をなすように弾性変形し、FFC50全体が平坦に保持される。このようにFFC50全体が平坦に保持されると、押圧部15に係止部57が前後に対向して係止され、FFC50が後方に抜けないように保持される(図12(b)、図13(c)および図14(c)参照)。以上の説明から分かるように、挿入空間14に対して後方からFFC50を挿入するだけで、FFC50を後方に抜けないように簡単に保持させることができる。なお、このようにしてFFC50が保持された状態においては、シールド板55に三つのグランドアーム42が当接するとともに、シールド板55の左右外側の補強板54に二つの持上アーム43が当接する。
次に、レセプタクルコネクタ100の組立構成について説明する。レセプタクルコネクタ100は、レセプタクル側コネクタハウシング110にレセプタクル側シェル部材120およびレセプタクルコンタクト130を取り付けて構成される。なお、レセプタクル側コネクタハウシング110へのレセプタクルコンタクト130の取付構成については、前述の通りなのでここでの説明を省略する。
レセプタクル側コネクタハウシング110へのレセプタクル側シェル部材120の取り付けは、支持孔114に後方から上側突起125を挿入して支持させるとともに、係止孔119に後方から下側突起129を圧入して係止させることにより行う。これにより、レセプタクル側コネクタハウシング110の側面がレセプタクル側シェル部材120によって囲まれる。このとき、左壁部111Lに対して左枠部121L(エジェクト突起当接部124L)が後方から覆うように取り付けられるとともに、右壁部111Rに対して右枠部121R(エジェクト突起当接部124R)が後方から覆うように取り付けられる。このエジェクト突起当接部124L,124Rの取付構成について以下に説明する。ここで、両当接部124L,124Rの取付構成は基本的に同一なので、図16(a)を参照しながらエジェクト突起当接部124Lについて説明を行って、エジェクト突起当接部124Rについて説明を省略する。
なお、図16(a)は、左壁部111L(エジェクト突起当接部124L)に対するエジェクト・ロック部材30の係脱状態を分かりやすく図示するために、エジェクト・ロック部材保持部20、レセプタクル側コネクタハウシング110およびレセプタクル側シェル部材120の一部を省略して、左壁部111Lおよびエジェクト突起当接部124Lを断面図として示している。このことは、後の説明で参照する図16(b)、図17および図18においても同様である。
図16(a)に示すように、左壁部111Lは、前後に延びる壁部本体115と、壁部本体115の前後中央部分に繋がって左方および後方に延びるL字状のL字部116とを備えて構成される。L字部116は、その先端高さ位置が壁部本体115の先端高さ位置と略同一になるように構成されている。また、L字部116の左側前部に、前方に突出するロック突起116aが形成されている。このように構成される左壁部111Lに対して、後方に向けて凸となるU字状のエジェクト突起当接部124Lを取り付けるときは、壁部本体115とL字部116との隙間に対してエジェクト突起当接部124Lの右側部分を後方から挿入する。このようにして、L字部116を覆うようにエジェクト突起当接部
124Lが取り付けられる。この取付状態において、壁部本体115は、エジェクト突起当接部124Lが取り付けられたL字部116に対して、エジェクト突起当接部124Lの分だけ低くなっている。この壁部本体115とL字部116(エジェクト突起当接部124L)との高さの差が、エジェクト突起34の上下高さ以上となるように構成されており、このため、壁部本体115とエジェクト突起当接部124Lとの段差部分にエジェクト突起34を入り込ませて収容可能である。
以上のように構成されるレセプタクルコネクタ100の嵌合空間112にプラグコネクタ1の嵌合部13を嵌合挿入して両者を結合しただけでは、これらに両者の結合を引き抜く方向(前後方向)に外力が作用した場合に、これらの結合が外れる虞がある。そこで、プラグコネクタ1にエジェクト・ロック部材30,30を設けて、このエジェクト・ロック部材30,30により、レセプタクルコネクタ100にプラグコネクタ1を嵌合挿入した状態でこれをロック保持するようになっている。
以下においては、レセプタクルコネクタ100にプラグコネクタ1を嵌合させるときのエジェクト・ロック部材30の作動(ロック保持)について、図1および図16〜図18を追加参照して説明する。以下では、プラグコネクタ1を後方からレセプタクルコネクタ100に嵌合させる場合を例示して説明を行う。なお、左右のエジェクト・ロック部材30,30の作動は同様なので、以下では、左壁部111Lに対するエジェクト・ロック部材30の作動について説明を行って、右壁部111Rに対するエジェクト・ロック部材30の作動についての説明を省略する。また、プラグコネクタ1においては、前方が嵌合する方向で後方が抜去(離脱)する方向となり、一方、レセプタクルコネクタ100においては、前方が抜去する方向で後方が嵌合する方向となる。
プラグコネクタ1を嵌合させるときは、まず、エジェクト・ロック部材30の操作部32を操作して、図1に示すように、エジェクト・ロック部材30をエジェクト側限界位置近傍に位置させて、基部31の先端を左右外側に開いた状態とする。この状態で、図16(a)に示すように、レセプタクルコネクタ100の嵌合空間112に対して、プラグコネクタ1の嵌合部13を後方から挿入して嵌合させる。このとき、エジェクト・ロック部材30のエジェクト突起34は、エジェクト突起当接部124Lと前後に対向しているので、プラグコネクタ1をさらに前方に挿入すると、図16(b)に示すように、エジェクト突起34がエジェクト突起当接部124Lに当接する。
より詳細には、エジェクト突起34は、エジェクト突起当接部124L後端のU字状部分のうちで左右内側部分、すなわち、右側前方に向けて湾曲する部分に当接する。このため、この状態でプラグコネクタ1をさらに前方に挿入すると、エジェクト・ロック部材30は、図17(a)に示すように、エジェクト突起34をエジェクト突起当接部124Lに当接させながら、回転軸33を中心としてスムーズに反時計回りに回転される。また、エジェクト突起34が当接する部分(エジェクト突起当接部124L)を、ノイズ等を除去するための金属製のレセプタクル側シェル部材120を利用して構成しているので、レセプタクルコネクタ100の構成部品点数を抑えつつエジェクト突起34が当接する部分の強度が高められている。
これにより、エジェクト突起34がエジェクト突起当接部124Lに当接した状態のまま右方に移動するとともに、前側基部31cおよびロック部31dが右方に移動してL字部116(エジェクト突起当接部124L)に近づく。そして、図17(b)に示すように、エジェクト突起34が、エジェクト突起当接部124Lの右側の収容空間117(エジェクト突起当接部124Lと壁部本体115との段差部分)に入り込む。この図17(b)の状態において、プラグコネクタ1をさらに前方に挿入して嵌合完了位置まで挿入すると、図18に示すように、エジェクト・ロック部材30がさらに反時計回りに回転され
て、L字部116およびエジェクト突起当接部124Lが係合部収容空間37内に収容される。この状態においては、ロック突起35がロック突起116aの右側に位置するとともに、エジェクト突起34が収容空間117内に収容される。これにより、ロック部31dがL字部116(エジェクト突起当接部124L)と前後に対向して係合され、エジェクト・ロック部材30によるロック保持が完了する。なお、ロック保持された状態においては、ロック突起35がロック突起116aの右側に位置しており、これにより、エジェクト・ロック部材30が勝手に回転してロック保持が解除されないようになっている。
このようにして、レセプタクルコネクタ100にプラグコネクタ1が嵌合されてロック保持されると、FFC支持部13aの上面側において上方に露出された導体52に、レセプタクルコンタクト130が弾性的に当接して、導体52とレセプタクルコンタクト130とが電気接続される。また、FFC支持部13aの下面側において下方に露出されたプラグ側シェル部材40に、レセプタクル側シェル部材120のグランドアーム122が弾性的に当接する。このため、プラグ側シェル部材40およびレセプタクル側シェル部材120を介して、FFC50のシールドテープ56を基板K上のグランド用のパターンに電気接続し、FFC50およびレセプタクルコネクタ100で発生するノイズ等を基板K側に逃がすことができる。
以上のようにしてエジェクト・ロック部材30によりロック保持されると、プラグコネクタ1およびレセプタクルコネクタ100に前後に外力が作用しても結合状態を保持できる。このため、レセプタクルコネクタ100からプラグコネクタ1を抜去するときには、まず、エジェクト・ロック部材30によるロック保持を解除する必要がある。以下においては、ロック保持を解除してレセプタクルコネクタ100からプラグコネクタ1を抜去するときのエジェクト・ロック部材30の作動について、図16〜図18を参照して説明する。
左壁部111L(右壁部111R)に対するエジェクト・ロック部材30のロック保持の解除、およびプラグコネクタ1の抜去は、図18に示す状態(レセプタクルコネクタ100にプラグコネクタ1が嵌合された状態)において、操作部32を操作して、ロック側限界位置近傍に位置するエジェクト・ロック部材30を、図17(b)、図17(a)および図16(b)に示す状態に順に回転させて、エジェクト側限界位置近傍に位置させることにより行う。
このように、エジェクト側限界位置に向けてエジェクト・ロック部材30を回転させるとき、エジェクト・ロック部材30はエジェクト突起当接部124Lに当接した状態で回転される。このとき、エジェクト突起34が、エジェクト突起当接部124Lのうちの右側前方に向けて湾曲する部分に当接されるので、エジェクト・ロック部材30を時計回りにスムーズに回転させることができる。ここで、エジェクト・ロック部材30における回転軸33から離れた部分(回転半径の大きな部分)を、エジェクト突起当接部124Lに当接させることにより、エジェクト・ロック部材30を回転させるときのプラグコネクタ1の持上げ量(後方への移動量)を稼ぐことができるが、本実施形態においては、エジェクト・ロック部材30に中間基部31bから前方に突出するエジェクト突起34を設け、このエジェクト突起34を突起当接部124Lに当接させる構成としている。このため、例えば基部31の左右寸法を大きくして、基部31における回転軸33から左右に離れた部分をエジェクト突起当接部124Lに当接させてプラグコネクタ1の持上げ量を稼ぐ構成と比較して、基部31(エジェクト・ロック部材30、さらにはプラグコネクタ1)の左右寸法を抑えつつプラグコネクタ1の持上げ量を稼ぐことができる。これにより、導体52およびレセプタクルコンタクト130間の摺動抵抗に抗して手作業で引く抜く引抜き量を少なくして、抜去が容易となる。本実施形態で説明するツーピースコネクタTは、エジェクト・ロック部材30の回転操作によってプラグコネクタ1が完全に抜去されて、手
作業で引く抜く必要がない構成となっており、このように構成することで抜去が一段と容易になる。
また、図18に示すように、ロック保持された状態においてエジェクト突起34が収容空間117に収容される構成なので、上述のようにエジェクト突起34によりエジェクト・ロック部材30を回転させるときの持上げ量を稼ぐ構成としつつ、プラグコネクタ1をレセプタクルコネクタ100に嵌合させたときのツーピースコネクタT全体の前後高さを低く抑えることが可能である。さらに、エジェクト・ロック部材30は、左右の操作部32,32を左右内側に向けて操作してエジェクト側限界位置に回転させる構成なので、片手で簡単にロック保持を解除してプラグコネクタ1を抜去可能である。
上述の実施形態においては、二つの持上アーム43が、シールド板55ではなくシールド板55の左右外側の補強板54に当接する構成を例示して説明したが、例えば三つのグランドアーム42に加えて二つの持上アーム43もシールド板55に当接させるように構成しても良い。
上述の実施形態では、下側絶縁シート51の下面および上側絶縁シート53の上面にシールドテープ56を貼付して構成されるFFC50を例示して説明したが、シールドテープ56の貼付形態はこれに限定されず、例えば下側絶縁シート51の下面のみや上側絶縁シート53の上面のみに貼付しても良い。
上述の実施形態では、プラグコネクタ1を嵌合および抜去するときに、エジェクト・ロック部材30のエジェクト突起34を、レセプタクル側シェル部材120のエジェクト突起当接部124L(エジェクト突起当接部124R)に当接させる構成を説明したが、この構成に代えて、エジェクト突起34をレセプタクル側コネクタハウシング110(左壁部111Lおよび右壁部111R)に当接させる構成としても良い。
上述の実施形態においては、プラグコネクタ1にエジェクト・ロック部材30を設けるとともに、レセプタクルコネクタ100にエジェクト・ロック部材30と係合するL字部116およびエジェクト突起当接部124L(エジェクト突起当接部124R)を設けたツーピースコネクタTを説明した。ツーピースコネクタの構成はこれに限定されず、例えばレセプタクルコネクタ100にエジェクト・ロック部材を設けるとともに、プラグコネクタ1にエジェクト・ロック部材と係合するL字部およびエジェクト突起当接部を設ける構成でも良い。
上述の実施形態においては、エジェクト・ロック部材30の操作部32の上下幅が、ハウジング本体部材11の上下幅と略同一の構成例について説明したが、操作部32の構成はこれに限定されない。要はハウジング本体部材11に取り付けられた状態で、操作部32がハウジング本体部材11から上下に突出しない構成であれば良く、例えば操作部32の上下幅をハウジング本体部材11の上下幅よりも小さくした構成でも良い。
上述の実施形態においては、エジェクト・ロック部材30の回転操作によってプラグコネクタ1が完全に抜去される構成を説明したが、この構成以外にも、エジェクト・ロック部材30の回転操作によって完全には抜去されず途中まで抜去される(手作業で引く抜く必要がある)構成としても良い。
上述の実施形態においては、FFC50の端部に取り付けられるプラグコネクタ1と、基板Kに実装されるレセプタクルコネクタ100とから構成されるツーピースコネクタTに本発明を適用した例について説明した。この例は、本発明を適用可能なツーピースコネクタの一例であって、例えばプラグコネクタおよびレセプタクルコネクタが、共に基板に
実装されて使用されるツーピースコネクタにも、本発明を適用可能である。
1 プラグコネクタ(第2コネクタ)
11 ハウジング本体部材
30 エジェクト・ロック部材
31 基部(収容ロック部)
32 操作部
34 エジェクト突起(エジェクト突起部)
37 係合部収容空間
52 導体(第2コンタクト)
100 レセプタクルコネクタ(第1コネクタ)
111L 左壁部(係合部)
111R 右壁部(係合部)
117 収容空間(突起部収容空間)
120 レセプタクル側シェル部材(カバー部材)
124L エジェクト突起当接部(カバー部材の一部)
124R エジェクト突起当接部(カバー部材の一部)
130 レセプタクルコンタクト(第1コンタクト)
T ツーピースコネクタ

Claims (4)

  1. 第1コンタクトを有する第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合・離脱可能に構成されるとともに嵌合時に前記第1コンタクトと当接して電気接続される第2コンタクトを有する第2コネクタとからなるツーピースコネクタであって、
    前記第1コネクタは、左右両側に左右外側に延びる係合部を備え、
    前記第2コネクタは、左右両側に左右に回動可能に取り付けられて前記係合部と係合可能なエジェクト・ロック部材を備え、
    前記エジェクト・ロック部材は、左右内側に開放された係合部収容空間を有し前記係合部収容空間に前記係合部を収容して前記係合部と係合する収容ロック部と、前記係合部収容空間を形成する前記第2コネクタに対して離脱する方向側の内壁面から嵌合する方向に延びて設けられ前記係合部収容空間内に突出するエジェクト突起部とを備え、
    前記係合部は、前記第1コネクタに対して嵌合する方向側の外壁面に、前記エジェクト突起部を収容可能な凹部からなる突起部収容空間を備え、
    前記第1コネクタを前記第2コネクタと嵌合させるときに、前記エジェクト・ロック部材を回動させて前記係合部を前記係合部収容空間内に収容させるとともに前記エジェクト突起部を前記突起部収容空間内に収容させることにより、前記エジェクト・ロック部材を前記係合部と係合させて前記第1および前記第2コネクタを嵌合状態でロック保持する構成であり、
    前記ロック保持状態から前記収容ロック部を前記係合部から離すように前記エジェクト・ロック部材を回動させると、前記エジェクト突起部が前記係合部に当接しながら前記エジェクト・ロック部材が回動して、前記第2コネクタを前記第1コネクタから離脱するように移動させながら前記収容ロック部と前記係合部との係合が解除される構成であることを特徴とするツーピースコネクタ。
  2. 前記第1コネクタを前記第2コネクタと嵌合させるときに、前記エジェクト突起部を有する内壁面が前記係合部の前記第1コネクタに対して嵌合する方向側の外壁面に当接して前記収容ロック部を前記係合部に近づけるように前記エジェクト・ロック部材が回転されて、前記係合部が前記係合部収容空間内に収容されるとともに前記エジェクト突起部が前記突起部収容空間内に収容される構成であることを特徴とする請求項1に記載のツーピースコネクタ。
  3. 前記第1コネクタは、金属材料を用いて構成され前記第1コネクタの外面を覆うカバー部材を備え、
    前記係合部が、前記カバー部材の一部によって覆われて形成されることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のツーピースコネクタ。
  4. 前記エジェクト・ロック部材は、略平板状の前記収容ロック部に繋がって前記収容ロック部に直交する方向に延び前記エジェクト・ロック部材の回動操作を行うための操作部を備え、
    前記第2コネクタは、前記第2コンタクトが取り付けられる略平板状のハウジング本体部材を備え、
    前記エジェクト・ロック部材が、前記操作部を前記ハウジング本体部材の側方外部に位置させて前記ハウジング本体部材の左右両側に取り付けられており、
    前記操作部は、前記ハウジング本体部材に前記エジェクト・ロック部材が取り付けられた状態において、前記ハウジング本体部材の厚み方向の両方の外面の間に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のツーピースコネクタ。

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