以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムの一の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、情報処理システム10の一例を示す図である。
情報処理システム10は、クライアント装置12と、情報処理装置16と、を備える。クライアント装置12は、本発明の端末に相当する。
クライアント装置12は、公知のパーソナルコンピュータなどである。クライアント装置12は、第1ネットワーク20を介してMFP(Multifunction Peripheral)14などの機器に接続されている。
第1ネットワーク20は、例えば、社内LAN(Local Area Network)などのローカルネットワークである。第1ネットワーク20に接続された各装置(クライアント装置12やMFP14)は、例えば、TCP/IPなどの公知のプロトコルに従って通信する。
第1ネットワーク20には、1または複数のクライアント装置12と、1または複数の機器と、が接続されている。すなわち、クライアント装置12は、第1ネットワーク20を介して機器に接続されている。
なお、本実施の形態は、クライアント装置12と機器とを、直接(例えば、USB(Universal Serial Bus)接続などにより)接続した形態も含まれる。この場合、第1ネットワーク20は、USBケーブルに相当する。すなわち、クライアント装置12は、機器と、第1ネットワーク20を介して、または直接接続する。
機器は、クライアント装置12からの指示に応じた各種処理を実行する。機器は、例えば、公知の画像形成装置や、スキャナ装置や、ファックス装置や、複数の機能を有するMFPなどである。画像形成装置は、公知の画像形成機能を実行する装置である。スキャナ装置は、原稿から画像を読取る公知のスキャナ機能を実行する装置である。ファックス装置は、原稿から読取ったデータを送受信する、公知のファックス機能を実行する装置である。
なお、本実施の形態では、一例として、第1ネットワーク20に接続されている機器の種類は、MFP14である場合を説明する。MFP14は、画像形成機能、スキャナ機能、ファックス機能などの複数の機能を備えた複合機である。
クライアント装置12は、第2ネットワーク22に接続されていない。すなわち、クライアント装置12は、第1ネットワーク20に接続された機器や他のクライアント装置12には接続可能である。しかし、クライアント装置12は、第2ネットワーク22に接続された外部装置18にアクセス(接続)することはできない。
第2ネットワーク22は、インターネットなどの外部ネットワークである。第2ネットワーク22に接続された装置は、公知の通信プロトコルに従って通信する。
外部装置18は、MFP14(機器)を制御するための制御プログラムを記憶した、公知のコンピュータである。外部装置18は、例えば、クラウドサーバなどである。機器を制御するための制御プログラムは、機器が画像形成機能、スキャナ機能、およびファックス機能を備える場合、例えば、プリンタドライバ、スキャナドライバ、ファックスドライバである。なお、外部装置18に記憶されている制御プログラムは、最新バージョンのものである。また、外部装置18は、これらの制御プログラムをクライアント装置12にインストールするためのドライバインストーラを記憶している。
情報処理装置16は、MFP14と接続可能なクライアント装置12に、ネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続する。例えば、情報処理装置16は、MFP14と接続可能なクライアント装置12に、USB(Universal Serial Bus)接続する。すなわち、情報処理装置16は、USB規格に基づいてクライアント装置12とデータ通信を行う。情報処理装置16と、クライアント装置12と、は、例えば、USBケーブル24を介してUSB接続される。なお、情報処理装置16とクライアント装置12とを、直接USB接続してもよい。
なお、以下では、情報処理装置16とクライアント装置12とが、ネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続することを、単に、「USB接続」と称して説明する。
また、情報処理装置16は、第2ネットワーク22を介して外部装置18に接続する。情報処理装置16は、有線通信または無線通信により、第2ネットワーク22を介して外部装置18と通信を行う。例えば、情報処理装置16は、3G(3rd Generation)や、LTE (Long Term Evolution)などの通信規格に基づいて、第2ネットワーク22を介して外部装置18とデータ通信を行う。
情報処理装置16は、公知のパーソナルコンピュータである。なお、情報処理装置16は、クライアント装置12にUSB接続する機能と、第2ネットワーク22を介して外部装置18に接続する機能と、を少なくとも備えた装置に適用可能である。例えば、情報処理装置16は、スマートフォンなどの携帯端末に適用可能である。
次に、本実施の形態におけるクライアント装置12、情報処理装置16、および、外部装置18のハードウェア構成を説明する。
図2は、本実施の形態におけるクライアント装置12、情報処理装置16、外部装置18のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施の形態におけるクライアント装置12、情報処理装置16、および、外部装置18は、CPU(Central Processing Unit)60、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)64、およびI/F(Interface)66を有する。CPU60、RAM62、ROM64、および、I/F66は、バス72により相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。また、I/F66には、公知の表示装置などのディスプレイ68や、ユーザによる各種操作を受け付ける操作部70が接続されている。
ディスプレイ68は、各種画像を表示する。ディスプレイ68は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等の公知の表示装置である。操作部70は、ユーザが各種の操作入力を行うための部材である。操作部70は、例えば、マウス、ボタン、リモコン、キーボード、および、マイクなどの音声認識装置等である。
なお、ディスプレイ68および操作部70は、一体的に構成されていてもよい。具体的には、ディスプレイ68および操作部70は、入力機能および表示機能の双方を備えたタッチパネルであってもよい。
図3は、情報処理装置16の機能ブロック図である。
情報処理装置16は、記憶部26と、制御プログラム取得アプリケーション28と、第1接続部30と、第2接続部32と、を備える。
第1接続部30は、クライアント装置12に、ネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続するための機能部である。第1接続部30は、例えば、クライアント装置12にUSB接続する。
本実施の形態では、第1接続部30は、クライアント装置12にUSB接続し、クライアント装置12とUSB規格に基づいてデータ通信を行う通信インターフェースである。
記憶部26は、内部メモリや、ハードディスクドライブ装置(HDD)などの記憶領域である。記憶部26は、各種データを記憶する。記憶部26は、記憶領域26Aを少なくとも有する。記憶領域26Aは、第1接続部30によりクライアント装置12にUSB接続されたときに、該クライアント装置12に外部記憶装置(外部ストレージ)として認識されうる予め定められたメモリ領域である。
情報処理装置16に予めインストールされているOS(Operating System)は、第1接続部30とクライアント装置12とがUSB接続されると、情報処理装置16内の記憶領域26Aを、外部記憶装置としてクライアント装置12に認識させる。
すなわち、記憶領域26Aは、外部ストレージ(外部記憶装置)として機能する領域である。このため、情報処理装置16とクライアント装置12とが第1接続部30によってUSB接続すると、クライアント装置12は、記憶領域26Aにアクセス可能となる。
第2接続部32は、第2ネットワーク22を介して外部装置18とデータ通信を行う機能部である。第2接続部32は、例えば、第2ネットワーク22を介して外部装置18とデータ通信を行う、通信インターフェースである。
制御プログラム取得アプリケーション28は、外部装置18から制御プログラムを取得するためのアプリケーションプログラムである。制御プログラム取得アプリケーション28は、情報処理装置16に予めインストールされている。
制御プログラム取得アプリケーション28は、取得部28Aと、記憶制御部28Bと、表示制御部28Cと、受付部28Dと、を備える。
本実施の形態では、例えば、情報処理装置16のプロセッサが、制御プログラム取得アプリケーション28を実行することによって、取得部28A、記憶制御部28B、表示制御部28C、および受付部28Dが主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される。
表示制御部28Cは、機器選択画面や、利用画面を、情報処理装置16のディスプレイ68に表示する制御を行う。
機器選択画面は、ユーザに対して、外部装置18からダウンロードする対象の制御プログラムの種別と、機器名と、を少なくとも入力させるための画面である。
制御プログラムの種別は、例えば、プリンタドライバ、スキャナドライバ、ファックスドライバなどである。機器名は、選択した種別の制御プログラムによって制御される機器の名称である。
なお、機器選択画面は、更に、機器名に対応する機器で用いる言語の種類(例えば、RPCS(Refined Printing Command Stream)やPS(PostScript)などのページ記述言語(Page Description Language:PDL))を更に選択可能としてもよい。
図4は、機器選択画面の一例を示す図である。図4に示す例では、情報処理装置16は、外部装置18から取得可能な機器名の一覧を予め記憶しているものとする。そして、表示制御部28Cは、この取得可能な機器名の一覧を含む、機器選択画面を情報処理装置16のディスプレイ68に表示する。図4に示す例では、機器選択画面は、機器名として「MFP A」、「MFP B」、「MFP C」を表示する。また、機器選択画面は、制御プログラムの種別として、「プリンタドライバ」、「スキャナドライバ」、「ファックス(FAX)ドライバ」を含む。
ユーザは、情報処理装置16の操作部70を操作することで、機器選択画面に含まれる機器名の一覧の中から、制御プログラムのダウンロード対象の機器名を選択する。また、ユーザは、情報処理装置16の操作部70を操作することで、機器選択画面に含まれる制御プログラムの種別を選択する。図4に示す例では、機器名「MFP A」と、制御プログラムの種別「プリンタドライバ」、「スキャナドライバ」と、が選択された状態となっている。
受付部28Dが、情報処理装置16の操作部70から、各種操作指示を示す信号を受け付ける。この場合、受付部28Dは、外部装置18からダウンロードする対象の制御プログラムの種別と、機器名と、を情報処理装置16の操作部70から受け付ける。
なお、受付部28Dは、機器選択画面を介して、情報処理装置16の操作部70から、ユーザによって選択された機器名および制御プログラムの種別を受け付ける形態に限定されない。例えば、受付部28Dは、NFC(Near Field Communication)やBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの公知の近距離無線通信技術や、QR(Quick Response)コード(登録商標)などの公知の読み取り技術を用いて、MFP14から機器名および種別を取得してもよい。
利用画面は、記憶領域26Aの読み込みをユーザに対して促す画面である。利用画面は、例えば、情報処理装置16へのクライアント装置12のUSB接続を促すメッセージや、記憶領域26Aの読み込みを促すメッセージを含む。
図5は、利用画面の一例を示す図である。図5(A)に示す例では、利用画面は、情報処理装置16へのクライアント装置12のUSB接続を促すメッセージと、記憶領域26Aに記憶されているドライバインストーラの実行を促すメッセージを含む。ドライバインストーラは、記憶領域26Aに記憶されている制御プログラムをクライアント装置12へインストールするためのプログラムである。
なお、情報処理装置16とクライアント装置12とがUSB接続されたときに、記憶領域26Aに記憶されているドライバインストーラをクライアント装置12側で自動的に(ユーザによる操作指示無しで)実行する構成としてもよい。この場合には、図5(B)に示すように、利用画面は、情報処理装置16へのクライアント装置12のUSB接続を促すメッセージを含む画面であればよい。
図3へ戻り、取得部28Aは、MFP14を制御するための制御プログラムを、第2ネットワーク22を介して外部装置18から取得(ダウンロード)する。
詳細には、取得部28Aは、機器名と制御プログラムの種別とを受付部28Dから取得する。これらの機器名および制御プログラムの種別は、情報処理装置16のディスプレイ68に表示された機器選択画面を介して、ユーザによって入力される。取得部28Aは、受付部28Dで受け付けた機器名の機器を制御するための、受付けた種別の制御プログラムを、外部装置18からダウンロード(取得)する。このとき、取得部28Aは、該制御プログラムをクライアント装置12にインストールするためのドライバインストーラを、外部装置18から併せて取得する。
記憶制御部28Bは、取得部28Aが取得した制御プログラムと、ドライバインストーラと、を記憶領域26Aに記憶する。
例えば、記憶制御部28Bは、制御プログラムとドライバインストーラを、記憶領域26A内の特定のフォルダに記憶する。特定のフォルダは、表示制御部28Cが利用画面(図5参照)をディスプレイ68に表示するときに、ユーザに対して読み込みを促す領域と一致する。
図6は、記憶領域26Aのデータ構成の一例を示す模式図である。記憶制御部28Bの処理によって、記憶領域26Aの特定のフォルダには、ドライバインストーラと、制御プログラムが記憶される。図6に示す例は、制御プログラムとして、MFP A向けのプリンタドライバと、MFP A向けのスキャナドライバと、が記憶される。なお、図6に示す例では、特定のフォルダを「Use_PC_Driver」と称して示したが、これに限定されない。
この記憶領域26Aが、クライアント装置12とUSB接続されたときに、該クライアント装置12に外部記憶装置(外部ストレージ)として認識される領域である。
表示制御部28Cは、第1接続部30によってクライアント装置12に接続されたときに、記憶領域26Aの読み込みを促す利用画面を、情報処理装置16のディスプレイ68に表示する。
次に、クライアント装置12について説明する。図7は、クライアント装置12の機能ブロック図である。
クライアント装置12は、インストール制御プログラム42と、記憶部44と、第3接続部36と、第4接続部38と、を備える。
第3接続部36は、情報処理装置16にネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続するための機能部である。上記と同様に、以下では、クライアント装置12と情報処理装置16とがネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続することについても、単に、「USB接続」と称して説明する。すなわち、本実施の形態では、USB接続は、ネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続することを意味し、USBを用いた接続はこの一例である。
本実施の形態では、例えば、第3接続部36は、情報処理装置16にUSB接続し、情報処理装置16とUSB規格に基づいてデータ通信を行う通信インターフェースである。
クライアント装置12は、第3接続部36により情報処理装置16にUSB接続されたときに、情報処理装置16の記憶領域26Aを外部記憶装置(外部ストレージ)として認識する。
クライアント装置12に予めインストールされているOSは、第3接続部36と情報処理装置16とがUSB接続されると、情報処理装置16内の記憶領域26Aを、外部記憶装置として認識する。
このため、情報処理装置16とクライアント装置12とが第3接続部36によってUSB接続すると、クライアント装置12は、記憶領域26Aにアクセス可能となる。
第4接続部38は、MFP14に第1ネットワーク20を介して接続する。第4接続部38は、第1ネットワーク20を介してMFP14とデータ通信を行う通信インターフェースである。なお、第4接続部38は、MFP14に直接接続してもよい。
インストール制御プログラム42は、情報処理装置16から制御プログラムなどを取得するためのアプリケーションプログラムである。本実施の形態では、インストール制御プログラム42は、クライアント装置12に予めインストールされている。
インストール制御プログラム42は、実行部42Aと、表示制御部42Bと、受付部42Cと、を含む。本実施の形態では、例えば、クライアント装置12のプロセッサが、インストール制御プログラム42を実行することによって、実行部42A、表示制御部42B、および受付部42Cが主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される。
表示制御部42Bは、クライアント装置12のディスプレイ68に、各種画面を表示する制御を行う。受付部42Cは、クライアント装置12の操作部70の、ユーザによる操作指示を受付ける。
実行部42Aは、第3接続部36により情報処理装置16にUSB接続されたときに、情報処理装置16の記憶領域26Aに記憶された制御プログラムを当該クライアント装置12にインストールする。
具体的には、実行部42Aは、第3接続部36により情報処理装置16にUSB接続されたときに、情報処理装置16の記憶領域26Aに記憶されたドライバインストーラを実行する。ドライバインストーラの実行により、実行部42Aは、該記憶領域26Aに記憶された制御プログラムをクライアント装置12へインストールする。
なお、実行部42Aは、記憶領域26Aに記憶されたドライバインストーラの実行を、第3接続部36により情報処理装置16にUSB接続されたときに実行してもよいが、ユーザによる指示を待って実行してもよい。この場合、実行部42Aは、情報処理装置16にUSB接続された後に、ユーザによる情報処理装置16の操作部70の操作によってドライバインストーラの実行が指示されたときに、ドライバインストーラを実行し、制御プログラムをインストールすればよい。
なお、インストール制御プログラム42は、単体では、MFP14の制御(具体的には、画像形成指示、スキャン指示、ファックス送信指示など)を行わない。該インストール制御プログラム42は、クライアント装置12にインストールされた制御プログラムを介して、MFP14を制御する。このため、クライアント装置12に制御プログラムがインストールされることによって、クライアント装置12は、MFP14を制御可能となる。また、クライアント装置12に古いバージョンの制御プログラムがインストールされていた場合、実行部42Aの処理によって、最新バージョンの制御プログラムがインストールされた状態となる。
なお、クライアント装置12では、クライアント装置12の操作部70の、ユーザによる操作指示により、MFP14の識別情報(第1ネットワーク20上の識別情報)を設定すればよい。
次に、情報処理システム10で実行する情報処理の手順を説明する。図8は、情報処理システム10で実行する情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、情報処理装置16が、制御プログラム取得アプリケーション28を起動する(SEQ100)。SEQ100の処理によって、取得部28A、記憶制御部28B、表示制御部28C、および受付部28Dが主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される。
次に、表示制御部28Cが、機器選択画面(図4参照)を情報処理装置16のディスプレイ68に表示する(SEQ102)。ユーザは、ディスプレイ68に表示された機器選択画面を参照しながら、制御プログラムのダウンロード対象の機器名、および制御プログラムの種別を選択する。受付部28Dは、機器選択画面を介してユーザによって選択された機器名および制御プログラムの種別を、情報処理装置16の操作部70から受付ける(SEQ104)。
次に、情報処理装置16の取得部28Aが、SEQ104で受け付けた機器名のMFP14を制御するための制御プログラムと、ドライバインストーラと、を外部装置18から取得(ダウンロード)する(SEQ106、SEQ108)。
次に、記憶制御部28Bが、取得部28Aが取得した制御プログラムと、ドライバインストーラと、を記憶領域26Aに記憶する(SEQ110)。
次に、表示制御部28Cが、利用画面を情報処理装置16のディスプレイ68に表示する(SEQ112)。ユーザは、利用画面(図5参照)を参照し、クライアント装置12と情報処理装置16とをUSB接続する(SEQ114)。
USB接続されると、クライアント装置12は、情報処理装置16の記憶領域26Aを、外部記憶装置として認識する(SEQ116)。
次に、クライアント装置12の受付部42Cが、クライアント装置12の操作部70からドライバインストーラの実行指示を受付ける(SEQ118)。
次に、クライアント装置12の実行部42Aが、情報処理装置16の記憶領域26Aに記憶された制御プログラムを記憶領域26Aから取得し(SEQ120、SEQ122)、クライアント装置12へインストールする(SEQ124)。実行部42Aは、記憶領域26Aに記憶されたドライバインストーラを実行することによって、SEQ124のインストールを実行する。そして、本シーケンスを終了する。
なお、実行部42Aは、ドライバインストーラを用いずに、クライアント装置12のOSが備えるインストーラを用いて、情報処理装置16の記憶領域26Aに記憶されている制御プログラムをインストールしてもよい。また、実行部42Aは、ユーザによる実行指示を待たずに、SEQ120〜SEQ124の処理を実行してもよい。すなわち、SEQ118を省略してもよい。
以上説明したように、本実施の形態の情報処理装置16は、外部装置18とネットワーク(第2ネットワーク22)を介して接続する。情報処理装置16は、第1接続部30と、取得部28Aと、記憶制御部28Bと、表示制御部28Cと、を備える。第1接続部30は、端末(クライアント装置12)からの要求に応じて処理を行う機器(MFP14)と接続可能な端末(クライアント装置12)に、ネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続する。取得部28Aは、外部装置18から、ネットワーク(第2ネットワーク22)を介して機器(MFP14)を制御するための制御プログラムを取得する。記憶制御部28Bは、第1接続部30によって接続された端末(クライアント装置12)に外部記憶装置として認識される予め定められた記憶領域26Aに、取得部28Aによって取得した制御プログラムを記憶する。表示制御部28Cは、第1接続部30によって端末(クライアント装置12)に接続されたときに、記憶領域26Aの読み込みを促す利用画面を、情報処理装置16のディスプレイ68に表示する。
従って、本実施の形態の情報処理装置16は、端末(クライアント装置12)が外部ネットワーク(第2ネットワーク22)へ接続されていない環境下において、機器(MFP14)の制御プログラムを端末(クライアント装置12)へ容易にインストールすることができる、という効果を奏する。
また、制御プログラムは、プリンタドライバ、スキャナドライバ、および、ファックスドライバの少なくとも1つであることが好ましい。
クライアント装置12は、第3接続部36と、第4接続部38と、実行部42Aと、を備える。第3接続部36は、情報処理装置16に第1ネットワーク20および第2ネットワーク22を介さずに接続する。第4接続部38は、機器(MFP14)に第1ネットワーク20を介してまたは直接接続する。実行部42Aは、第3接続部36によって情報処理装置16に接続されたときに、記憶領域26Aに記憶された制御プログラムを当該端末(クライアント装置12)にインストールする。
このため、本実施の形態の情報処理システム10では、端末(クライアント装置12)が外部ネットワーク(第2ネットワーク22)へ接続されていない環境下において、機器(MFP14)の制御プログラムをクライアント装置12へ容易にインストールすることができる。
<変形例1>
なお、上記実施の形態では、情報処理装置16の記憶領域26Aのデータ構成が、図6に示すデータ構成である場合を説明した。しかし、情報処理装置16の記憶領域26Aのデータ構成は、図6に示すデータ構成に限定されない。
図9は、記憶領域26Aのデータ構成の他の例を示す模式図である。例えば、記憶領域26Aのデータ構成は、図9に示す構成であってもよい。具体的には、記憶領域26Aは、ルートディレクトリ下に、特定のフォルダ「Use_PC_Driver」が形成された構成である。そして、この特定のフォルダ「Use_PC_Driver」には、ドライバインストーラが格納されている。また、この特定のフォルダ「Use_PC_Driver」には、更に、フォルダ「Driver」が形成されている。そして、このフォルダ「Driver」内に、制御プログラムが格納されている。
図9に示す例は、制御プログラムとして、MFP A向けのプリンタドライバと、MFP A向けのスキャナドライバと、を示した。
この場合、クライアント装置12のインストール制御プログラム42は、図8におけるSEQ116〜SEQ124の処理に代えて、以下の処理を実行すればよい。
図10は、本変形例において、情報処理システム10で実行する情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。情報処理システム10では、上記実施の形態と同様にして、SEQ100〜SEQ110の処理を行う(図8も参照)。
そして、情報処理装置16の表示制御部28Cが、利用画面を情報処理装置16のディスプレイ68に表示する(SEQ1120)。ユーザは、利用画面(図5参照)を参照し、クライアント装置12と情報処理装置16とをUSB接続する(SEQ1140)。
ここで、情報処理装置16のディスプレイ68に表示される利用画面には、図5(A)を用いて説明したように、記憶領域26Aに記憶されているドライバインストーラの実行を促すメッセージが含まれる。ユーザは、利用画面を参照することで、ドライバインストーラを選択することができる。しかし、記憶領域26Aに複数のエグゼファイル(実行ファイル)が格納されている場合、何れのエグゼファイルがドライバインストーラであるか、ユーザが分かりにくい場合がある。
一方、本変形例では、記憶領域26Aのデータ構成を図9に示す構成としている。このため、本変形例では、記憶領域26Aの特定のフォルダ「Use_PC_Driver」に格納されているエグゼファイルは、ドライバインストーラのみとなる。このため、ユーザは、ドライバインストーラを記憶領域26Aから容易に見つけることが可能となる。
SEQ1140でUSB接続されると、本変形例では、インストール制御プログラム42は、インストール処理を実行する(SEQ1160)。
図11は、SEQ1160のインストール処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、クライアント装置12におけるインストール制御プログラム42の実行部42Aが、記憶領域26Aの特定のフォルダ「Use_PC_Driver」に格納されているドライバインストーラを起動する(ステップS400)。
ここで、情報処理装置16に予めインストールされているOSが、情報処理装置16内の記憶領域26Aを外部記憶装置(外部ストレージ)としてクライアント装置12に認識させる機能をサポートしている場合と、MTP(Media Transfer Protocol)をサポートしている場合と、がある。
情報処理装置16のOSが外部記憶装置としての認識をサポートしている場合、クライアント装置12と情報処理装置16とがUSB接続されると、情報処理装置16内の記憶領域26Aが、外部記憶装置としてクライアント装置12に認識される。
一方、情報処理装置16のOSがMTPをサポートしている場合、クライアント装置12と情報処理装置16とがUSB接続されると、クライアント装置12は、情報処理装置16の記憶領域26Aを外部記憶装置として認識することは出来ない。
このため、実行部42Aは、SEQ1140(図10参照)でUSB接続した情報処理装置16の記憶領域26Aを、外部記憶装置として認識したか否かを判断する(ステップS402)。
外部記憶装置として認識した場合(ステップS402:Yes)、ステップS404へ進む。ステップS404では、実行部42Aは、情報処理装置16の記憶領域26Aの特定のフォルダ「Use_PC_Driver」内のフォルダ「Driver」から制御プログラムを検索する(ステップS404)。
そして、実行部42Aは、ステップS404で検索した制御プログラムの、クライアント装置12へのインストールを実行する(ステップS406)。そして、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS402で否定判断すると(ステップS402:No)、ステップS
408へ進む。ステップS402で否定判断する、とは、情報処理装置16のOSがMTPをサポートしている場合である。
ステップS408では、実行部42Aは、クライアント装置12の記憶部44から、フォルダ「Driver」を検索する(ステップS408)。
クライアント装置12の記憶部44に、フォルダ「Driver」が存在する場合(ステップS410:Yes)、ステップS412へ進む。ステップS412では、実行部42Aは、クライアント装置12の記憶部44における、フォルダ「Driver」内の制御プログラムを、当該クライアント装置12へインストールする(ステップS412)。そして、本ルーチンを終了する。
一方、クライアント装置12の記憶部44に、フォルダ「Driver」が存在しない場合(ステップS410:No)、ステップS414へ進む。ステップS414では、実行部42Aは、情報処理装置16を検索し(ステップS414)、検索した情報処理装置16の記憶領域26Aからフォルダ「Driver」を検索する(ステップS416)。
次に、実行部42Aは、ステップS416で検索したフォルダ「Driver」を、該フォルダ「Driver」内に格納されている制御プログラムと共に、クライアント装置12の記憶部44へコピーする(ステップS418)。
そして、実行部42Aは、クライアント装置12の記憶部44における、フォルダ「Driver」内の制御プログラムを、当該クライアント装置12へインストールする(ステップS420)。そして、本ルーチンを終了する。
本変形例で説明したように、記憶領域26Aのデータ構成を図9に示す構成とし、実行部42AがSEQ1160のインストール処理を実行する場合であっても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
また、上述したように、本変形例では、記憶領域26Aの特定のフォルダ「Use_PC_Driver」に格納されているエグゼファイルは、ドライバインストーラのみとなる。このため、ユーザは、ドライバインストーラを記憶領域26Aから容易に見つけることが可能となる。
(第2の実施の形態)
図1は、本実施の形態の情報処理システム11の一例を示す図である。
情報処理システム11は、クライアント装置13と、情報処理装置17と、を備える。
クライアント装置13は、公知のパーソナルコンピュータなどである。クライアント装置13は、第1ネットワーク20を介して、または直接、MFP14などの機器に接続されている。第1ネットワーク20、およびMFP14などの機器は、第1の実施の形態と同様である。また、クライアント装置13は、本発明の端末に相当する。
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、ネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続することを、単に、「USB接続」と称して説明する。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、一例として、第1ネットワーク20に接続されている機器の種類は、MFP14である場合を説明する。
クライアント装置13は、第2ネットワーク22に接続されていない。第2ネットワーク22は、第1の実施の形態と同様である。また、第2ネットワーク22には、外部装置18が接続されている。外部装置18は、第1の実施の形態と同様である。
情報処理装置17は、クライアント装置13にUSB接続する。すなわち、情報処理装置17は、USB規格に基づいてクライアント装置13とデータ通信を行う。情報処理装置17と、クライアント装置13と、は、例えば、USBケーブル24を介してUSB接続される。なお、情報処理装置17とクライアント装置13とを、直接USB接続してもよい。
また、情報処理装置17は、第2ネットワーク22を介して外部装置18に接続する。情報処理装置17は、有線通信または無線通信により、第2ネットワーク22を介して外部装置18と通信を行う。例えば、情報処理装置17は、3Gや、LTEなどの通信規格に基づいて、第2ネットワーク22を介して外部装置18とデータ通信を行う。
情報処理装置17は、公知のパーソナルコンピュータである。なお、情報処理装置17は、例えば、スマートフォンなどの携帯端末に適用可能である。
図2は、本実施の形態におけるクライアント装置13、情報処理装置17、外部装置18のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施の形態におけるクライアント装置13、情報処理装置17、および、外部装置18は、CPU60、RAM62、ROM64、およびI/F(Interface)66を有する。CPU60、RAM62、ROM64、および、I/F66は、バス72により相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。また、I/F66には、公知の表示装置などのディスプレイ68や、ユーザによる各種操作を受け付ける操作部70が接続されている。
図12は、情報処理装置17の機能ブロック図である。
情報処理装置17は、記憶部26と、制御プログラム取得アプリケーション29と、第1接続部30と、第2接続部32と、を備える。情報処理装置17は制御プログラム取得アプリケーション28に代えて制御プログラム取得アプリケーション29を備えた以外は、第1の実施の形態の情報処理装置16と同様の構成である。
制御プログラム取得アプリケーション29は、外部装置18から制御プログラムを取得するためのアプリケーションプログラムである。制御プログラム取得アプリケーション29は、情報処理装置17に予めインストールされている。
制御プログラム取得アプリケーション29は、取得部28Aと、記憶制御部29Bと、表示制御部29Cと、受付部29Dと、作成部29Eと、を備える。
本実施の形態では、例えば、情報処理装置17のプロセッサが、制御プログラム取得アプリケーション29を実行することによって、取得部28Aと、記憶制御部29Bと、表示制御部29Cと、受付部29Dと、作成部29Eと、が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される。
取得部28Aは、第1の実施の形態と同様である。
表示制御部29Cは、機器選択画面や、利用画面を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する制御を行う。利用画面は、第1の実施の形態と同様である(図5参照)。
機器選択画面は、第1の実施の形態と同様に、ユーザに対して、外部装置18からダウンロードする対象の制御プログラムの種別と、機器名と、を少なくとも入力させるための画面である。
本実施の形態では、機器選択画面は、更に、ダウンロード対象の制御プログラムによって制御する、機器の識別情報の入力を受け付ける。この識別情報は、クライアント装置13が第1ネットワーク20上でMFP14を識別可能な情報である。具体的には、この識別情報は、IPアドレスである。
図13は、本実施の形態における機器選択画面の一例を示す図である。図13に示す例では、情報処理装置17は、外部装置18から取得可能な機器名の一覧を予め記憶しているものとする。そして、表示制御部29Cは、この取得可能な機器名の一覧を含む、機器選択画面を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する。図13に示す例では、機器選択画面は、機器名として「MFP A」、「MFP B」、「MFP C」を表示する。また、機器選択画面は、制御プログラムの種別として、「プリンタドライバ」、「スキャナドライバ」、「ファックス(FAX)ドライバ」を含む。
ユーザは、情報処理装置17の操作部70を操作することで、機器選択画面に含まれる機器名の一覧の中から、制御プログラムのダウンロード対象の機器名を選択する。また、ユーザは、情報処理装置17の操作部70を操作することで、機器選択画面に含まれる制御プログラムの種別を選択する。図13に示す例では、機器名「MFP A」と、制御プログラムの種別「プリンタドライバ」、「スキャナドライバ」と、が選択された状態となっている。
また、図13に示すように、機器選択画面には、MFP14の識別情報であるIPアドレスの入力欄が含まれる。ユーザは情報処理装置17の操作部70を操作することで、MFP14の識別情報を入力する。
すると、情報処理装置17の操作部70は、機器選択画面を介してユーザによって選択された機器名および制御プログラムの種別と、MFP14の識別情報と、を、制御プログラム取得アプリケーション29へ出力する。
図12に戻り、受付部29Dは、情報処理装置17の操作部70から、各種操作指示を示す信号を受け付ける。この場合、受付部29Dは、外部装置18からダウンロードする対象の制御プログラムの種別と、機器名と、MFP14の識別情報の入力と、を情報処理装置17の操作部70から受け付ける。
また、本実施の形態では、表示制御部29Cは、受付部29Dが受け付けた識別情報によって識別されるMFP14に実行させる実行内容をユーザに入力させるための設定画面を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する。
表示制御部29Cは、ユーザによって選択された制御プログラムの種別の各々に対応する設定画面を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する。具体的には、設定画面は、画像形成設定画面、ファックス設定画面、スキャナ設定画面などを含む。
画像形成設定画面は、種別「プリンタドライバ」に対応する設定画面である。画像形成設定画面は、画像形成の実行内容を入力させるための設定画面である。ファックス設定画面は、種別「ファックスドライバ」に対応する設定画面である。ファックス設定画面は、ファックス送信時の実行内容を入力させるための設定画面である。スキャナ設定画面は、種別「スキャナドライバ」に対応する設定画面である。スキャナ設定画面は、スキャン(画像読取)時の実行内容を入力させるための設定画面である。
表示制御部29Cは、受付部29Dが受け付けた制御プログラムの種別に対応する設定画面を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する。なお、受付部29Dが複数種類の種別を受け付けた場合、表示制御部29Cは、受付けた複数種類の種別の各々に対応する設定画面を、情報処理装置17のディスプレイ68に順次表示する。
図14〜図15は、設定画面の一例を示す図である。例えば、ユーザによる情報処理装置17の操作部70の操作指示によって、ダウンロード対象の制御プログラムの種別として、プリンタドライバと、スキャナドライバと、が選択されたとする。
この場合、表示制御部29Cは、種別「プリンタドライバ」に対応する画像形成設定画面と、種別「スキャナドライバ」に対応するスキャナ設定画面と、の各々を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する。
図14は、画像形成設定画面の一例を示す図である。例えば、画像形成設定画面は、画像形成対象の文書の設定欄と、画像形成する部数の入力欄と、を含む。図14に示す例では、画像形成設定画面は、ユーザによる情報処理装置17の操作部70の操作指示によって、画像形成対象の文書「文書1」と、部数「2部」と、が入力された状態である。
この場合、受付部29Dは、「文書1」と「2部」と、を、受け付けた識別情報によって識別されるMFP14に画像形成機能を実行させるときの実行内容として受け付ける。
図15は、スキャナ設定画面の一例を示す図である。例えば、スキャナ設定画面は、原稿の画像読取時の解像度の入力欄を含む。図15に示す例では、スキャナ設定画面は、ユーザによる情報処理装置17の操作部70の操作指示によって、縦の解像度「600」dpiと、横の解像度「600」dpiと、が入力された状態である。
この場合、受付部29Dは、縦の解像度「600dpi」と横の解像度「600dpi」と、を、受け付けた識別情報によって識別されるMFP14にスキャナ機能を実行させるときの実行内容として受け付ける。
図12に戻り、作成部29Eは、第1ファイルを作成する。第1ファイルは、クライアント装置13にインストールされる制御プログラムの設定を行うためのファイルである。第1ファイルは、受付部29Dが受け付けた、MFP14の識別情報を含む。なお、第1ファイルは、受付部29Dが受け付けた、MFP14の機器名と、識別情報(例えば、MFP14のIPアドレス)と、を含むことが好ましい。
また、第1ファイルは、受付部29Dが受け付けた機器名のMFP14に設けられているオプション機能を示すオプション情報や、該MFP14の状態を示す状態情報を更に含んでいてもよい。オプション機能は、例えば、フィニッシャー機能などであるが、これに限定されない。
図16は、第1ファイルの一例を示す図である。
例えば、受付部29Dが、機器選択画面を介して、機器名「MFP A」、識別情報(IPアドレス)「192.168.0.2」、制御プログラムの種別「プリンタドライバ」「スキャナドライバ」を受け付けたとする(図13参照)。また、受付部29Dが、画像形成設定画面を介して「文書1」と「2部」とを受け付け、スキャナ設定画面を介して縦の解像度「600dpi」と横の解像度「600dpi」を受け付けたとする(図14、図15参照)。
この場合、作成部29Eは、例えば、図16に示す第1ファイルを作成する。図16に示す例では、第1ファイルは、MFP14の識別情報であるIPアドレスと、MFP14の機器名(例えば、「MFP A」)と、制御プログラムの種別と、を対応づけて記述している。
詳細には、図16に示す例では、第1ファイルを、json形式で実現した例を示した。しかし、この形式に限定されない。
図16に示す例では、第1ファイルには、以下の設定がなされている。
・「MFP A向け プリンタドライバ」をprinter1という名前でインストールし、その接続先を192.168.0.2とする。
・「MFP A向け スキャナドライバ」をscanner1という名前でインストールし、その接続先を192.168.0.2とする。
また、図16に示す第1ファイルでは、“printer_driver”の値は、該ドライバ(制御プログラム、ここではプリンタドライバ)がインストールされる機器(具体的には、画像形成装置、本実施の形態ではMFP14)を示す。“driver”の値は、利用されるドライバ(制御プログラム、ここではプリンタドライバ)を示す。“ip”は、MFP14の識別情報(IPアドレス)を示す。
また、図16に示す第1ファイルでは、“scanner_driver”の値は、該ドライバ(制御プログラム、ここではスキャナドライバ)がインストールされる機器(具体的には、スキャナ装置、本実施の形態ではMFP14)を示す。“deriver”の値は、利用されるドライバ(制御プログラム、ここではスキャナドライバ)を示す。“ip”は、MFP14の識別情報(IPアドレス)を示す。
図12に戻り、作成部29Eは、更に、第2ファイルを作成することが好ましい。第2ファイルは、クライアント装置13にインストールされる制御プログラムに実行させる、処理を示したファイルである。第2ファイルは、上記設定画面を介してユーザによって入力された実行内容を含む。
図17は、第2ファイルの一例を示す図である。図17に示す例では、第2ファイルをjson形式で実現している。しかし、この形式に限定されない。
図17に示す例では、第2ファイルには、以下の設定がなされている。
・文書1.docを2部、printer1に画像形成させる。
・解像度600×600でscanner1を用いてスキャンを実行させる。
図17に示す第2ファイルでは、“print”の値には、画像形成の実行内容が定義される。“printer”は、画像形成時に用いる機器(具体的には画像形成装置、本実施の形態ではMFP14)を示す。“file”は、画像形成対象のデータへの、第2ファイルからの相対パスを示す。“print_settings”は、画像形成の設定を示す。”copies”は、部数を示す。
また、図17に示す第2ファイルでは、“scan”の値には、スキャナ機能の実行内容が定義される。“scanner”は、スキャナ機能実行時に用いる機器(具体的には、スキャナ装置、本実施の形態ではMFP14)を示す。“print_settings”は、スキャン設定を示す。“resolutionX”は、スキャン実行時の縦の解像度を示す。“resolutionY”は、スキャン実行時の横の解像度を示す。
図12に戻り、記憶制御部29Bは、取得部28Aが取得した制御プログラムと、ドライバインストーラと、作成部29Eが作成した第1ファイルと、第2ファイルと、を対応づけて記憶領域26A内の特定のフォルダに記憶する。特定のフォルダは、第1の実施の形態と同様である。
なお、作成部29Eが、第2ファイルを作成しなかった場合、記憶制御部29Bは、取得部28Aが取得した制御プログラムと、ドライバインストーラと、作成部29Eが作成した第1ファイルと、を対応づけて記憶領域26A内の特定のフォルダに記憶すればよい。
図18は、本実施の形態における、記憶領域26Aのデータ構成の一例を示す模式図である。記憶制御部29Bの処理によって、記憶領域26Aの特定のフォルダには、ドライバインストーラと、制御プログラムと、第1ファイルと、第2ファイルと、が記憶される。また、記憶制御部29Bは、画像形成対象として選択されたデータ(例えば、「文書1」)を、記憶領域26Aに記憶する。
図18に示す例は、制御プログラムとして、MFP A向けのプリンタドライバと、MFP A向けのスキャナドライバと、が記憶される。なお、図18に示す例では、特定のフォルダを「Use_PC_Driver」と称して示したが、これに限定されない。
この記憶領域26Aが、クライアント装置13とUSB接続されたときに、該クライアント装置13に外部記憶装置(外部ストレージ)として認識される領域である。
次に、クライアント装置13について説明する。図19は、クライアント装置13の機能ブロック図である。
クライアント装置13は、インストール制御プログラム43と、記憶部44と、第3接続部36と、第4接続部38と、を備える。
クライアント装置13は、インストール制御プログラム42に代えてインストール制御プログラム43を備えた以外は、第1の実施の形態のクライアント装置12と同様の構成である。
インストール制御プログラム43は、情報処理装置17から制御プログラムなどを取得するためのアプリケーションプログラムである。本実施の形態では、インストール制御プログラム43は、クライアント装置13に予めインストールされている。
インストール制御プログラム43は、実行部43Aと、表示制御部42Bと、受付部42Cと、を備える。本実施の形態では、例えば、クライアント装置13のプロセッサが、インストール制御プログラム43を実行することによって、実行部43Aと、表示制御部42Bと、受付部42Cと、が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される。
表示制御部42B、および受付部42Cは、第1の実施の形態と同様である。実行部43Aは、第3接続部36により情報処理装置17にUSB接続されたときに、情報処理装置17の記憶領域26Aに記憶された制御プログラムを当該クライアント装置13にインストールする。
具体的には、実行部43Aは、第3接続部36により情報処理装置17にUSB接続されたときに、情報処理装置17の記憶領域26Aに記憶されたドライバインストーラを実行する。ドライバインストーラの実行により、実行部43Aは、該記憶領域26Aに記憶された制御プログラムをクライアント装置13へインストールする。
なお、インストール制御プログラム43は、単体では、MFP14の制御(具体的には、画像形成指示、スキャン指示、ファックス送信指示など)を行わない。インストール制御プログラム43は、クライアント装置13にインストールされた制御プログラムを介して、MFP14を制御する。このため、クライアント装置13に制御プログラムがインストールされることによって、クライアント装置13は、MFP14を制御可能となる。また、クライアント装置13に古いバージョンの制御プログラムがインストールされていた場合、実行部43Aの処理によって、最新バージョンの制御プログラムがインストールされた状態となる。
なお、実行部43Aは、記憶領域26Aに記憶されたドライバインストーラの実行を、第3接続部36により情報処理装置17にUSB接続されたときに実行してもよいが、ユーザによる指示を待って実行してもよい。この場合、実行部43Aは、情報処理装置17にUSB接続された後に、クライアント装置13の操作部70の、ユーザによる操作によってドライバインストーラの実行が指示されたときに、ドライバインストーラを実行し、制御プログラムをインストールすればよい。
また、本実施の形態では、実行部43Aは、更に、第1ファイルに基づいて機器(MFP14)の識別情報を設定する。具体的には、実行部43Aは、第1ファイルに記述されている、MFP14の識別情報であるIPアドレスを、インストールした制御プログラムで制御するMFP14の第1ネットワーク20上の場所として設定する。この設定により、クライアント装置13とMFP14とが第1ネットワーク20を介して通信可能に接続された状態となる。
なお、第1ファイルに、上述したオプション情報や状態情報が更に含まれる場合、実行部43Aは、制御プログラムのインストール時に、これらのオプション情報や状態情報を反映させてインストールすることが好ましい。
また、実行部43Aは、この設定を行った後に、更に、該識別情報(IPアドレス)によって識別される機器(MFP14)に、第2ファイルに示される実行内容を実行させる。
例えば、実行部43Aは、記憶領域26Aにおける“Use_PC_Driver”フォルダに記憶されている第2ファイルの内容に従って、アプリケーションに対して、画像形成指示、スキャン指示、またはファックス送信指示を行う。これらの指示を受付けたアプリケーションは、インストールされた制御プログラムを利用して、MFP14に画像形成指示、スキャン指示、ファックス送信指示などを行う。
このとき、実行部43Aは、記憶領域26Aにおける“Use_PC_Driver”フォルダに記憶されている第2ファイルに示される実行内容を実行するように、MFP14を制御する。
例えば、図17に示す第2ファイルが、記憶領域26Aの“Use_PC_Driver”フォルダに記憶されていたとする。この場合、例えば、実行部43Aは、まず、画像形成対象のファイル(ここでは「文書1」)の拡張子(ここでは「doc」)を読取る。そして、該拡張子のファイルを実行可能なアプリケーションを起動する。例えば、実行部43Aは、MicrosoftWordを用いて、文書1.docを開く。また、スキャナ機能の実行に用いるファイルは記述されないので、実行部43Aは、スキャナ機能を実行可能なアプリケーションを起動する。
次に、実行部43Aは、起動したアプリケーションの実行時に表示する画面をクライアント装置13のディスプレイ68に表示する。そして、実行部43Aは、該アプリケーションに、第2ファイルに示される実行内容を実行させる。例えば、実行部43Aは、印刷画面をクライアント装置13のディスプレイ68に表示し、printer1を選択し、部数を2にし、MFP14に画像形成を実行させる。
次に、情報処理システム12で実行する情報処理の手順を説明する。
図20は、情報処理システム11で実行する情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、情報処理装置17が、制御プログラム取得アプリケーションを起動する(SEQ200)。SEQ200の処理によって、取得部28A、記憶制御部29B、表示制御部29C、受付部29D、および作成部29Eが主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される。
次に、表示制御部29Cが、機器選択画面(図13参照)を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する(SEQ202)。ユーザは、該ディスプレイ68に表示された機器選択画面を参照しながら、制御プログラムのダウンロード対象の機器名、制御プログラムの種別、およびMFP14(機器)の識別情報(IPアドレス)を選択および入力する。受付部29Dは、機器選択画面を介してユーザによって選択された機器名、制御プログラムの種別、およびMFP14の識別情報を、情報処理装置17の操作部70から受付ける(SEQ204)。
次に、作成部29Eが、SEQ204で受け付けた機器名、識別情報、および制御プログラムの種別を含む、第1ファイルを作成する(SEQ206)。
次に、表示制御部29Cが、SEQ204で受け付けた制御プログラムの種別の各々に対応する設定画面を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する(SEQ208)。
次に、受付部29Dが、SEQ208で表示した、制御プログラムの種別の各々に対応する設定画面を介して入力された、実行内容を受け付ける(SEQ210)。
次に、作成部29Eが、SEQ210で受け付けた実行内容を含む、第2ファイルを作成する(SEQ212)。
次に、情報処理装置17の取得部28Aが、SEQ204で受け付けた機器名のMFP14を制御するための制御プログラムと、ドライバインストーラと、を外部装置18から取得(ダウンロード)する(SEQ214、SEQ216)。
次に、記憶制御部29Bが、取得部28Aが取得した制御プログラムと、ドライバインストーラと、を記憶領域26Aに記憶する(SEQ218)。また、SEQ218において、記憶制御部29Bは、SEQ206で作成した第1ファイルと、SEQ212で作成した第2ファイルと、を記憶領域26Aに記憶する。
次に、表示制御部29Cが、利用画面を情報処理装置17のディスプレイ68に表示する(SEQ220)。ユーザは、利用画面(図5参照)を参照し、クライアント装置13と情報処理装置17をUSB接続する(SEQ222)。
USB接続されると、クライアント装置13は、情報処理装置17の記憶領域26Aを、外部記憶装置として認識する(SEQ224)。
次に、クライアント装置13の受付部42Cが、クライアント装置13の操作部70からドライバインストーラの実行指示を受付ける(SEQ226)。なお、SEQ226の処理は、第1の実施の形態と同様に、省略してもよい。
次に、クライアント装置13の実行部43Aが、情報処理装置17の記憶領域26Aに記憶された制御プログラムと、第1ファイルと、第2ファイルと、を記憶領域26Aから取得する(SEQ228、SEQ230)。そして、実行部43Aは、取得した制御プログラムを、クライアント装置13へインストールする(SEQ232)。実行部43Aは、例えば、記憶領域26Aに記憶されたドライバインストーラを実行することによって、インストールを実行する。
次に、実行部43Aは、SEQ230で取得した第1ファイルに基づいて機器(MFP14)の識別情報を設定する(SEQ234)。具体的には、実行部43Aは、第1ファイルに記述されている、MFP14の識別情報であるIPアドレスを、インストールした制御プログラムで制御するMFP14の第1ネットワーク20上の場所として設定する。この設定により、クライアント装置13とMFP14とが第1ネットワーク20を介して通信可能に接続された状態となる。
そして、実行部43Aは、第2ファイルを読み込む(SEQ236)。
次に、該識別情報(IPアドレス)によって識別される機器(MFP14)に、第2ファイルに示される実行内容を実行させる(SEQ238、SEQ240)。
MFP14は、クライアント装置13の制御によって、指示された実行内容を実行する(SEQ242)。このため、第2ファイルに、スキャナ機能の実行内容が含まれる場合には、MFP14は、第2ファイルに従って、スキャナ機能を実行する。また、第2ファイルに、画像形成の実行内容が含まれる場合には、MFP14は、第2ファイルに従って、画像形成を実行する。また、第2ファイルにファックス機能の実行内容が含まれる場合には、MFP14は、第2ファイルに従って、ファックス送信を実行する。そして、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態の情報処理装置17は、第1接続部30と、第2接続部32と、記憶部26と、取得部28Aと、記憶制御部29Bと、表示制御部29Cと、受付部29Dと、作成部29Eと、を備える。第1接続部30は、端末(クライアント装置13)からの要求に応じて処理を行う機器(MFP14)と接続可能な端末(クライアント装置13)に、ネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続する。取得部28Aは、外部装置18から、ネットワーク(第2ネットワーク22)を介して機器(MFP14)を制御するための制御プログラムを取得する。記憶制御部29Bは、第1接続部30によって接続された端末(クライアント装置13)に外部記憶装置として認識される予め定められた記憶領域26Aに、取得部28Aによって取得した制御プログラムを記憶する。表示制御部29Cは、第1接続部30によって端末(クライアント装置13)に接続されたときに、記憶領域26Aの読み込みを促す利用画面を、情報処理装置17のディスプレイ68に表示する。受付部29Dは、制御プログラムによって制御する機器(MFP14)の識別情報の入力を受け付ける。作成部29Eは、受け付けた識別情報を含む第1ファイルを作成する。記憶制御部29Bは、取得した制御プログラムと第1ファイルとを対応づけて記憶領域26Aに記憶する。
端末(クライアント装置13)の実行部43Aは、情報処理装置17に第3接続部36により接続されたときに、記憶領域26Aに記憶された制御プログラムを当該端末(クライアント装置13)にインストールし、更に、第1ファイルに基づいて機器(MFP14)の識別情報を設定する。
このため、本実施の形態の情報処理システム11では、第1の実施の形態の効果に加えて、更に、端末(クライアント装置13)にインストールした制御プログラムの設定を、端末(クライアント装置13)におけるユーザ入力無しで容易に実行することができる。
また、本実施の形態の情報処理システム11では、情報処理装置17の作成部29Eは、受け付けた識別情報によって識別される機器(MFP14)に実行させる実行内容の入力を更に受け付けることが好ましい。この場合、作成部29Eは、受け付けた実行内容を含む第2ファイルを更に作成する。記憶制御部29Bは、取得した制御プログラムと、第1ファイルと、第2ファイルと、を対応づけて記憶領域26Aに記憶する。端末(クライアント装置13)の実行部43Aは、情報処理装置17に第3接続部36により接続されたときに、制御プログラムを当該端末(クライアント装置13)にインストールし、更に、第1ファイルに基づいて機器(MFP14)の識別情報を設定した後に、該識別情報によって識別される機器(MFP14)に第2ファイルに示される実行内容を実行させる。
このため、本実施の形態の情報処理システム11では、第1の実施の形態の効果に加えて更に、端末(クライアント装置13)にインストールした制御プログラムを用いたMFP14の制御を、端末(クライアント装置13)におけるユーザ入力無しで容易に実行することができる。
<変形例2>
なお、上記第2の実施の形態では、クライアント装置13の受付部42Cが、クライアント装置13の操作部70からドライバインストーラの実行指示を受付けたときに、クライアント装置13においてドライバインストーラを実行し、制御プログラムのインストールを行う形態を説明する。
しかし、ユーザによる操作部70の操作指示を待たずに、クライアント装置13側で制御プログラムのインストールを行ってもよい。
なお、この場合、情報処理装置17における記憶領域26Aのデータ構成は、図21に示す構成とすることが好ましい。図21は、記憶領域26Aのデータ構成の他の例を示す模式図である。具体的には、記憶領域26Aは、ルートディレクトリ下に、特定のフォルダ「Use_PC_Driver」が形成された構成である。そして、この特定のフォルダ「Use_PC_Driver」には、ドライバインストーラと、第1ファイルと、第2ファイルと、が格納されている。また、この特定のフォルダ「Use_PC_Driver」には、更に、フォルダ「Driver」が形成されている。そして、このフォルダ「Driver」内に、制御プログラムが格納されている。
図21に示す例は、制御プログラムとして、MFP A向けのプリンタドライバと、MFP A向けのスキャナドライバと、を示した。
図1は、本変形例の情報処理システム11Aの一例を示す図である。情報処理システム11Aは、クライアント装置15と、情報処理装置17と、を備える。
クライアント装置15は、公知のパーソナルコンピュータなどである。クライアント装置15は、第1ネットワーク20を介して、または直接、MFP14などの機器に接続されている。第1ネットワーク20、およびMFP14などの機器は、第1の実施の形態と同様である。また、クライアント装置15は、本発明の端末に相当する。
また、本変形例においても、第1の実施の形態と同様に、ネットワーク(第1ネットワーク20および第2ネットワーク22)を介さずに接続することを、単に、「USB接続」と称して説明する。
クライアント装置15は、第2ネットワーク22に接続されていない。第2ネットワーク22は、第1の実施の形態と同様である。また、第2ネットワーク22には、外部装置18が接続されている。外部装置18は、第1の実施の形態と同様である。
情報処理装置17は、記憶領域26Aのデータ構成が図21に示す構成である以外は、第2の実施の形態と同様である。
図2は、本実施の形態におけるクライアント装置15のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施の形態におけるクライアント装置15は、CPU60、RAM62、ROM64、およびI/F66を有する。CPU60、RAM62、ROM64、および、I/F66は、バス72により相互に接続されている。I/F66には、公知の表示装置などのディスプレイ68や、ユーザによる各種操作を受け付ける操作部70が接続されている。
図22は、クライアント装置15の機能ブロック図である。クライアント装置15は、インストール制御プログラム47と、記憶部44と、第3接続部36と、第4接続部38と、を備える。
クライアント装置15は、インストール制御プログラム43に代えてインストール制御プログラム47を備えた以外は、第2の実施の形態のクライアント装置13と同様の構成である。
インストール制御プログラム47は、情報処理装置17から制御プログラムなどを取得するためのアプリケーションプログラムである。本実施の形態では、インストール制御プログラム47は、クライアント装置15に予めインストールされている。
インストール制御プログラム47は、実行部43Aと、表示制御部42Bと、検索部47Cと、を備える。本実施の形態では、例えば、クライアント装置15のプロセッサが、インストール制御プログラム47を実行することによって、実行部43Aと、表示制御部42Bと、検索部47Cと、が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される。
実行部43Aおよび表示制御部42Bは、第2の実施の形態と同様である。検索部47Cは、クライアント装置15が情報処理装置17にUSB接続されたことを検出する。そして、検索部47Cは、USB接続されたことを検出すると、記憶領域26A内における、特定のフォルダ「Use_PC_Driver」を検索する。検索部47Cは、該フォルダのフォルダ名である“Use_PC_Driver”を検索すればよい。そして、検索部47Cは、該特定のフォルダ「Use_PC_Driver」内の、制御プログラムと、第1ファイルと、第2ファイルと、を検索する。
実行部43Aは、検索部47Cが検索した制御プログラムを、クライアント装置15へインストールすればよい。また、実行部43Aは、第1ファイルに基づいて機器(MFP14)の識別情報を設定し、該識別情報(IPアドレス)によって識別される機器(MFP14)に、第2ファイルに示される実行内容を実行させればよい。
次に、情報処理システム11Aで実行する情報処理の手順を説明する。
図23は、情報処理システム11Aで実行する情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
情報処理装置17は、第2の実施の形態と同様にして、SEQ200〜SEQ220の処理を行う。そして、ユーザが、利用画面(図5参照)を参照し、クライアント装置15と情報処理装置17をUSB接続する(SEQ222)。
USB接続されると、クライアント装置13は、情報処理装置17の記憶領域26Aを、外部記憶装置として認識する(SEQ224)。
検索部47Cは、クライアント装置15が情報処理装置17にUSB接続されたことを検出すると(SEQ326)、記憶領域26A内における、特定のフォルダ「Use_PC_Driver」を検索する。検索部47Cは、該フォルダのフォルダ名である“Use_PC_Driver”を検索すればよい。そして、検索部47Cは、該特定のフォルダ「Use_PC_Driver」内の、制御プログラムと、第1ファイルと、第2ファイルと、を検索する(SEQ328〜SEQ330)。
実行部43Aは、検索部47Cが検索した制御プログラムを、クライアント装置15へインストールする(SEQ332)。実行部43Aは、例えば、記憶領域26Aに記憶されたドライバインストーラを実行することによって、インストールを実行する。
次に、実行部43Aは、SEQ328〜SEQ330で検索された第1ファイルに基づいて機器(MFP14)の識別情報を設定する(SEQ334)。具体的には、実行部43Aは、第1ファイルに記述されている、MFP14の識別情報であるIPアドレスを、インストールした制御プログラムで制御するMFP14の第1ネットワーク20上の場所として設定する。この設定により、クライアント装置15とMFP14とが第1ネットワーク20を介して通信可能に接続された状態となる。
そして、実行部43Aは、SEQ328〜SEQ330で検索された第2ファイルを読み込む(SEQ336)。次に、実行部43Aは、該識別情報(IPアドレス)によって識別される機器(MFP14)に、第2ファイルに示される実行内容を実行させる(SEQ338、SEQ340)。MFP14は、クライアント装置13の制御によって、指示された実行内容を実行する(SEQ342)。
このように、本変形例においても、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本変形例では、ユーザによる操作部70の操作指示を行わずに、クライアント装置15で制御プログラムのインストールを行うことができる。
なお、上記実施の形態および変形例におけるクライアント装置12、13、15、情報処理装置16、17、外部装置18で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供される。
なお、上記実施の形態および変形例におけるクライアント装置12、13、情報処理装置16、17、外部装置18で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供するように構成してもよい。
また、上記実施の形態および変形例におけるクライアント装置12、13、15、情報処理装置16、17、外部装置18で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施の形態および変形例におけるクライアント装置12、13、15、情報処理装置16、17、外部装置18で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
上記実施の形態および変形例におけるクライアント装置12、13、15、情報処理装置16、17、外部装置18で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPUがROM等の記憶媒体から各プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記には、実施の形態および変形例を説明したが、上記実施の形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定すること、は意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態および変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。