JP2016177007A - 画像表示装置 - Google Patents

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司 水澤
Tsukasa Mizusawa
司 水澤
寿明 本木
Hisaaki Motoki
寿明 本木
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Abstract

【課題】0次光が存在する画像表示装置であっても、0次光からの距離に応じて画像を領域分けすることにより、領域ごとの輝度ムラを効果的に抑制可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】
パラメータ設定部45は、光拡散部17からの光の0次光の0次光照射領域310にある像からの距離が異なる複数の画像領域320、330、340毎に、予め用意された原画像情報を調整するためのパラメータを設定する。画像情報生成部47は、設定されたパラメータに基づいて、原画像情報を画像領域毎に調整して、表示画像情報を生成する。画像形成部13は、生成された表示画像情報に基づいて、発光部11からの光を変調する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原画像についてのパラメータを調整し、光源からの光を変調することにより画像を表示する画像表示装置に関するものである。
近年、車両前方に様々な情報を表示させるヘッドアップディスプレイ(HUD)が広く用いられてきている。このヘッドアップディスプレイは、ホログラム回折格子を用いて、所定の画像をコンバイナ、ウィンドシールドの前方に表示するものである。これにより、運転者が運転の際に必要な情報を、通常視界に入る前方の景色とともに確認することができる。
一方、通常の画像表示装置では、表示画像について複数のブロックに分割してそれぞれ調整して表示するものが用いられてきた。例えば特許文献1では、光源から出光される光を映像信号に応じて変調して出射する表示パネルを複数の領域に分けて、その領域ごとに輝度を調整することで、表示画像の位置によって輝度が異なる輝度ムラの補正を行う構成が開示されている。
国際公開WO2013/027277号公報
ホログラム回折格子を用いた画像投影装置においては、回折効果によって0次光、±1次光等の回折光が発生する。その際、0次光については画像形成には寄与させないことが通例であるが、光自体は存在するため、形成された画像に対して0次光の影響が発生する。しかしながら、0次光そのものは画像形成への寄与させないようにすることができても、画像投影装置に用いる1次光に対する0次光の影響を考慮した画像投影装置は用いられてこなかった。
ホログラム回折格子を用いない一般的な画像表示装置においては、特許文献1のように複数の領域に分けて輝度を調節するということも行われてきたが、ホログラム回折格子を用いていないことから、0次光の影響が考慮されておらず、0次光の影響を反映した適切な領域分けおよび画像調整はこれまで行われてこなかった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、0次光が存在する画像表示装置であっても、0次光からの距離に応じて画像を領域分けすることにより、領域ごとの輝度ムラを効果的に抑制可能な画像表示装置を提供することにある。
本発明に係る画像表示装置は、光源からの光の0次光の像からの距離が異なる複数の画像領域毎に、予め用意された原画像情報を調整するためのパラメータを設定するパラメータ設定部と、前記設定されたパラメータに基づいて、前記原画像情報を前記画像領域毎に調整して、表示画像情報を生成する画像情報生成部と、前記生成された表示画像情報に基づいて、前記光源からの光を変調する画像形成部と、を有する。
この構成によれば、光源からの光の0次光の像からの距離が異なる複数の画像領域毎にパラメータを設定し、原画像情報を調整することができるので、画像領域ごとに輝度が異なることによる表示上のムラを効果的に抑制することができる。
好適には、前記パラメータ設定部は、第1の画像領域が第2の前記画像領域に比べて前記0次光の像から遠い場合に、前記第2の画像領域の輝度を高めるように、前記パラメータを前記第1の画像領域に設定する。
この構成によれば、0次光から遠い画像領域については輝度を高めることができるので、通常のままであれば0次光から近い画像領域に比べて輝度が下がってしまう画像領域に対しても、輝度を調整してムラのない画像表示を実現することができる。
好適には、前記パラメータ設定部は、第1の画像領域が第2の前記画像領域に比べて前記0次光の像から近い場合に、前記第2の画像領域の輝度を低下させるように、前記パラメータを前記第1の画像領域に設定する。
この構成によれば、0次光から近い画像領域については輝度を下げることができるので、通常のままであれば0次光から遠い画像領域に比べて輝度が高くなる画像領域に対しても、輝度を調整してムラのない画像表示を実現することができる。
好適には、前記画像情報生成部は、前記原画像情報からホログラム画像情報を生成し、前記画像形成部は、前記ホログラム画像情報について位相変調してホログラム回折光を生成する。
この構成によれば、ホログラム画像についても複数の画像領域毎にパラメータを設定し、原画像情報を調整することができるので、画像領域ごとに輝度が異なることによる表示上のムラを効果的に抑制することができる。
好適には、前記画像領域毎に、相互に異なるタイミングで表示される複数の前記原画像情報が予め用意され、前記画像形成部は、前記複数の画像領域の前記原画像情報を、それぞれに規定されたタイミングで位相変調する。
この構成によれば、画像領域毎に、相互に異なるタイミングで複数の原画像が表示される場合であっても、それぞれのタイミング、画像領域ごとに適切に位相変調することにより、画像領域ごとに輝度が異なることによる表示上のムラを効果的に抑制することができる。
好適には、前記原画像情報には、輝度調整用画像が含まれ、前記画像情報生成部は、前記選択されたパラメータを基に、前記輝度調整用画像を設定する。
この構成によれば、輝度調整用画像を用いることにより、画像の輝度調節を行い、それにより画像領域ごとに輝度が異なることによる表示上のムラを効果的に抑制することができる。
好適には、前記画像形成部によって出力される前記輝度調整用画像を検出し、前記輝度調整用画像の検出結果を基に、前記画像形成部による出力を調整する出力調整部をさらに備える。
この構成によれば、輝度調整用画像の検出と出力のフィードバックにより画像の輝度調節を行うことができるので、それにより画像領域ごとに輝度が異なることによる表示上のムラを効果的に抑制することができる。
好適には、前記パラメータは、前記原画像情報が示す画像の形状、輝度、使用ピクセル数および階調の少なくとも一つを設定するためのパラメータである。
この構成によれば、画像の形状、輝度、使用ピクセル数および階調の少なくとも一つを設定することにより、画像領域ごとに輝度が異なることによる表示上のムラを効果的に抑制することができる。
本発明によれば、0次光が存在する画像表示装置であっても、0次光からの距離に応じて画像を領域分けすることにより、領域ごとの輝度ムラを効果的に抑制可能な画像表示装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像表示装置1の機能ブロック図である。 運転者が虚像を視認する原理を説明するための図である。 表示領域300の区分について説明する図である。 表示領域300内の輝度調整について説明する図である。 第1領域320、第2領域330、第3領域340のそれぞれについての輝度調整について説明する図である。 本発明の実施形態に係る画像表示装置1の処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る画像表示装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像表示装置1の機能ブロック図である。図2は運転者が虚像を視認する原理を説明するための図である。本実施例の画像表示装置1は、車両(移動体)に搭載されて用いられるヘッドアップディスプレイである。
図1に示すように、画像表示装置1は、例えば、発光部11、画像形成部13、フーリエ変換レンズ15、光拡散部17、光反射部19(図中も修正ください)、受光部31、発光制御部33、画像メモリ41、パラメータメモリ43、パラメータ設定部45、画像情報生成部47を有する。
発光部11は、例えば、虚像表示のためのR(赤)とG(緑)のそれぞれの可視光を照射する2つのレーザダイオード(LD)で構成されている光源である。R(赤)とG(緑)の他、B(青)やY(黄)、IR(赤外)など様々な光を照射することも可能であるが、ここではR(赤)とG(緑)の光を照射する場合について説明する。発光部11は、各レーザからの光を画像形成部13に照射する。発光部11のレーザーの光出力は発光制御部33によって制御される。
画像形成部13は、画像情報生成部47で生成された表示画像情報に基づいて、発光部11からのレーザ光を位相変調し、位相変調によって生成されたホログラム回折光をフーリエ変換レンズ15に照射する。ホログラム回折光は、回折光であるので、0次光、1次光などの形で生成され、その中で1次光が画像表示に用いられる。一方で0次光が最も強い光となる。画像形成部13が、画像表示画面となる。
画像形成部13は、例えば、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)49である。ここで、LCOSは、一般的にはシリコンのCMOS基板上にマトリクス状にMOS型トランジスタや画素電極を設け、このCMOS基板と対向配置した第2の基板の画素電極対向面に光学的に透明の共通電極を設け、上記の2枚の基板間に封入された液晶層からなる反射型液晶表示素子である。画像形成部13は、LCOSに変えて透過型LCD等を用いてもよい。
フーリエ変換レンズ15は、画像形成部13からのホログラム回折光をフーリエ変換して光拡散部17に結像させる。
光拡散部17はディフューザであり、フーリエ変換レンズ15を介して入射したホログラム回折光を光拡散する。光拡散部17は、フーリエ変換レンズ15を介して入射したホログラム回折光を光拡散する。光拡散部17は、例えば、ディスク状で透過型の光学部品(光学素子)を有している。当該光学部品のうち、光路を横断する光学面を光が透過する際に、場所によって約λ/2程度の光路差(位相差)が発生する。当該光部品は、光軸にほぼ平行な軸を中心に回転駆動される。光拡散部17により、視認され画質劣化の要因となる光の干渉性のスペクトルノイズが抑制される。
光反射部19は、拡大ミラーからなり光拡散部17からの光拡散された光を拡大・歪補正を行ってウィンドウシールドガラス51に投影する。ウィンドウシールドガラス51は車両のフロントガラスとして設けられている。
光反射部19は、図2に示すように、光拡散部17からの光に応じた表示像を拡大および歪補正を行って、ウィンドウシールドガラス51に向けて投影し、この表示像を運転者の視点55の方向に反射させることによって当該表示像を虚像57として運転者の前方に結像させて運転者に表示像を視認させる。
受光部31は、フォトダイオード(PD)であり、光拡散部17の周囲に設けられ、画像情報生成部47で生成された表示画像情報に含まれる輝度調整用画像情報に応じた輝度調整画像が照射される位置に設けられている。発光制御部33は、受光部31から光強度を入力し、当該光強度が指定された光強度になるように発光部11の出力をフィードバック制御する。
受光部31および発光制御部33は、いわゆるAPC(Auto Power Control)、出力調整部を構成しており、両者により光強度の制御を行う。当該光強度の指定はパラメータ設定部45によって行われる。以上のように構成することにより、出力調整部は、画像形成部13によって出力される輝度調整用画像を検出し、輝度調整用画像の検出結果を基に、画像形成部13による出力を調整する。
画像メモリ41は、表示画像の原画像情報を記憶する。当該原画像情報は、例えばJPEGである。また原画像情報には、輝度調整用画像が含まれる。さらに画像メモリ41に、画像領域毎に、相互に異なるタイミングで表示される複数の前記原画像情報を予め用意することにより、画像形成部13は、複数の画像領域の原画像情報を、それぞれに規定されたタイミングで位相変調してもよい。パラメータメモリ43は、原画像情報を調整(設定)するためのパラメータデータの初期情報を記憶する。
パラメータ設定部45は、光源からの光の0次光の像からの距離が異なる複数の画像領域毎に、予め用意された原画像情報を調整するためのパラメータを、パラメータメモリ43に記憶されたパラメータデータを読み出すことにより設定する。ここでのパラメータとして、原画像情報が示す画像の形状、輝度、使用ピクセル数および階調の少なくとも一つを設定するためのパラメータを設定する。
後述の説明では輝度を中心として説明するが、光の強度については輝度に限らず、画像の形状、使用ピクセル、電流量など様々な要素によって制御してもよい。パラメータ設定部45は、外部入力を基に、パラメータメモリ43から読み出したパラメータの初期情報を変更設定してもよい。パラメータ設定部45からの設定情報を、画像情報生成部47に出力する。
画像情報生成部47は、パラメータ設定部45から入力したパラメータを基に、画像メモリ41から読み出した原画像情報を調整して表示画像情報を生成し、これを画像形成部13に出力する。輝度調整用画像についても、画像情報生成部47は、選択されたパラメータを基に設定する。特に画像情報生成部47は、原画像情報からホログラム画像情報を生成する。この場合画像形成部13は、ホログラム画像情報について位相変調してホログラム回折光を生成することとなる。
画像表示装置1の動作を説明する。画像表示装置1では、発光部11からの光が画像形成部13に入射する。また、画像情報生成部47において、パラメータ設定部45から入力したパラメータを基に、画像メモリ41から読み出した原画像情報を調整して表示画像情報が生成される。
そして、画像形成部13が、画像情報生成部47で生成された表示画像情報に基づいて、発光部11からのレーザ光を位相変調し、ホログラム回折光をフーリエ変換レンズ15に照射する。そして、光拡散部17において、ホログラム回折光が拡散され、光反射部19で指向されてウィンドウシールドガラス51に照射される。
光反射部19からウィンドウシールドガラス51に投射された光は、ウィンドウシールドガラス51で反射して運転者(搭乗者)の視点55に到達する。運転者は、ウィンドウシールドガラス51の前方の地点において、光反射部19からの光に応じた画像を拡大した虚像(虚像表示像)57として視認することができる。ここで画像形成部13の表示面と、光拡散部17の拡散領域上に形成される画像と、虚像57とが共役関係にある。
上述のように、ホログラム回折光のうちの1次光が特に画像表示に用いられる一方、0次光については照射強度の強すぎる光であるため、遮蔽するなどの方法でウィンドウシールドガラス51に到達させないようにしている。しかしながら、1次光は0次光と何の関係もないわけではなく、1次光の中でも、0次光に近い位置にある光と0次光から遠い位置にある光がある。その両者の光の輝度には差が出てくるので、これらをパラメータ設定部45によって調整する。この調整処理について説明する。
図3は、表示領域300の区分について説明する図である。ホログラム回折光のうち1次光が表示領域300に表示される一方で、0次光についても0次光領域310に照射される。0次光照射領域310は、図示したように表示領域300の外側にあるが、遮蔽等により表示しないようにしてもよい。
表示領域300については、第1領域320、第2領域330、第3領域340に分けることができる。左右方向については、0次光照射領域310に対応する基準位置350から左右に離れるほど0次光から遠くなり、基準位置350の方に中心に近づくほど0次光に近くなる。また、矢印360に示すように、上に行くほど0次光から遠くなる。したがって、0次光照射領域310に対しては、第1領域320が最も近く、第2領域330がその次に近く、第3領域340は最も遠い位置にある。
上述のように表示領域300を、第1領域320、第2領域330、第3領域340に分けることにより、それぞれの輝度が視点55から見たときに同等になるように、パラメータ設定部45により輝度の調整を行う。ここで、第1領域320、第2領域330、第3領域340に同一の輝度で照射した場合、0次光照射領域310から最も近い第1領域320の輝度が高くなり、第2領域330がその次となり、第3領域340は最も暗く表示されることとなる。
したがって、パラメータ設定部45は、0次光照射領域310から最も近い第1領域320に対して、第2領域330はより高い輝度で表示されるように設定し、第3領域340は第2領域330よりもさらに高い輝度で表示されるように設定する。言い換えるとパラメータ設定部45は、0次光照射領域310から最も遠い第3領域340に対して、第2領域330はより低い輝度で表示されるように設定し、第1領域320は第2領域330よりもさらに低い輝度で表示されるように設定する。
図4は、表示領域300内の輝度調整について説明する図である。表示領域300内の輝度を調整する際に、表示領域300の表示枠400の外側に制御表示領域410を設ける。本実施の形態では、ウィンドウシールドガラス51に赤と緑の画像のみを表示する場合を想定するので、制御表示領域410にはRとGのみの枠が用意されているが、他の色や光を照射するときには、さらに別の枠を設けることができる。
受光部31および発光制御部33は、いわゆるAPC(Auto Power Control)を構成しており、所定の基準となる部分に照射される光の輝度を検出することにより、輝度が高い場合は光の輝度を下げ、輝度が低い場合には光の輝度を上げる制御を行う。この所定の基準となる部分が、図4の場合は制御表示領域410である。発光制御部33は、制御表示領域410における輝度が高いと判定したときは、該当する色について照射強度を下げ、制御表示領域410における輝度が低いと判定したときは、該当する色について照射強度を上げる。それを、RとGのそれぞれについて、また第1領域320、第2領域330、第3領域340のそれぞれについて別々に行う。
図5は、第1領域320、第2領域330、第3領域340のそれぞれについての輝度調整について説明する図である。上述のように、本実施形態では第1領域320、第2領域330、第3領域340のそれぞれについて輝度を変えるよう、パラメータ設定部45により設定することにより、視点55に入る照射強度が均一になるように制御するものである。
しかしながら、1つの光について全ての領域に対して同時に照射強度を変えることは難しいので、画像形成部13は、フレーム単位で画像を交互に表示することにより、各画像について輝度を変えながら表示する。つまり、図5(a)の画像を表示し消去した後、図5(b)の画像を表示し、消去して図5(c)の画像を表示して消去して、再び図5(a)に戻る。
そして、上述のように第1領域320、第2領域330、第3領域340のそれぞれについて輝度を変更して表示するが、図5では、狭い領域の画像表示を説明するために、図3の第3領域340に替えて第4領域345を用いて説明する。
まず、第1のタイミングにおいて、図5(a)に示すように、第1領域320の画像を表示する。ここで、パラメータ設定部45は、制御表示領域410に対してAPC輝度を基準値の63とする。次の第2のタイミングにおいて、図5(b)に示すように、第2領域330の画像を表示する。ここで、パラメータ設定部45は、制御表示領域410に対してAPC輝度を下げて49とする。APC輝度を49と基準値よりも小さくすることにより、受光部31および発光制御部33による制御が働いて、輝度を第2領域330の輝度を上げるように動作する。その結果、画像形成部13からの出力は第1領域320に対する出力よりも高い輝度となる。
次の第3のタイミングにおいて、図5(c)に示すように、第4領域345の画像を表示する。第4領域345は、第1領域320、第2領域330と比べて0次光照射領域310から遠いのであるが、その一方で、第1領域320、第2領域330と比べて領域が狭い。ホログラム光学系の場合、領域が狭いと、表示される輝度はかえって高くなるので、その分輝度を下げる必要がある。
したがって、パラメータ設定部45は、APC輝度を基準値の63よりも小さく設定する一方で、領域の狭さを考慮した分APC輝度を上げるよう設定しておく。パラメータ設定部45は、そのバランスを取ってAPC輝度を62とすることにより、基準値の63よりも小さい分高い輝度の出力としながら、その増分は抑える。その結果、0次光照射領域310から遠い分の輝度の低下を、領域の狭さによって相殺することにより、パラメータ設定部45は、最終的に視点55に入る輝度の高さを第1領域320の輝度と同じに設定する。
もちろん、図3の第3領域340の場合であれば、特に領域を狭くしていないので、0次光照射領域310からの距離のみを考慮して、パラメータ設定部45は、APC輝度を第2領域330と比べてさらに下げ、その結果、出力強度を第2領域330と比べてさらに上げるよう設定する。
図6は、本発明の実施形態に係る画像表示装置1の処理を説明するフローチャートである。まず、パラメータ設定部45は、表示領域300を、第1領域320、第2領域330、第3領域340(または第4領域345)に分割しておく(ステップS10)。そして、パラメータ設定部45は、第1領域320、第2領域330、第3領域340(または第4領域345)のそれぞれについて、ブロック単位で電流基準値を設定する(ステップS11)。ここでは電流基準値を設定することとして説明するが、APC輝度を設定する構成とすることもできる。
次に、各ブロックについて、発光制御部33は、電流量・輝度を測定する(ステップS12)。第1領域320、第2領域330、第3領域340(または第4領域345)の順にループしながら測定・修正を繰り返しながら表示していくが、このうちの所定のブロックについて測定を行う。
次に、カメラ68によって、ユニフォーミティについて判定を行う(ステップS13)。すなわち、カメラ68によって観測される各画像ブロックの輝度が均一となっているか否かであり、このユニフォーミティ(カメラ68にて観測される図3の320,330,340のそれぞれの領域の各ブロックの輝度の均一性)について特に問題がなければステップS15に進むが、設定された通りとなっていなければ、パラメータを修正する(ステップS14)。
そして、画像形成部13は、各ブロックについての表示を行い(ステップS15)、第1領域320、第2領域330、第3領域340(または第4領域345)のいずれかに画像表示を行う。そして、終了したか否かを判定する(ステップS16)。終了の場合は、そのまま終了処理とするが、終了でない場合、現在第1領域320について処理を行っている場合は、第2領域330についての処理に移る。第2領域330について処理を行っている場合、第3領域340(または第4領域345)についての処理に移る。第3領域340(または第4領域345)について処理を行っている場合は、第1領域320についての処理に戻りながら、各ブロックについて順に表示処理を行っていく。
以上のように、本実施の形態では、光源からの光の0次光の像からの距離が異なる複数の画像領域毎にパラメータを設定し、原画像情報を調整することができるので、出力する光の強度を領域ごとに変えることができる。領域ごとに光の強度を変えることにより、0次光の像の影響による利用者に到達する光の強度のばらつきを補正することができる。その結果、画像領域ごとに輝度が異なることによる表示上のムラを効果的に抑制することができる。
特に、0次光から遠い画像領域については輝度を高めることができるので、通常のままであれば0次光から近い画像領域に比べて輝度が下がってしまう画像領域に対しても、輝度を調整してムラのない画像表示を実現することができる。また、0次光から近い画像領域については輝度を下げることができるので、通常のままであれば0次光から遠い画像領域に比べて輝度が高くなる画像領域に対しても、輝度を調整してムラのない画像表示を実現することができる。
輝度の調整については、APCにより調整することができ、ブロックごとに異なるフレームで表示を繰り返しながら、各ブロックについて異なる輝度による出力をすることにより、利用者にとっては均一な輝度で画像を見ることができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)に適用可能であるが、この他、ホログラムを利用した虚像を表示する画像表示装置にも幅広く利用することが可能である。
1…画像表示装置
11…発光部
13…画像形成部
15…フーリエ変換レンズ
17…光拡散部
19…光反射部
31…受光部
33…発光制御部
41…画像メモリ
43…パラメータメモリ
45…パラメータ設定部
47…画像情報生成部
51…ウィンドウシールドガラス

Claims (8)

  1. 光源からの光の0次光の像からの距離が異なる複数の画像領域毎に、予め用意された原画像情報を調整するためのパラメータを設定するパラメータ設定部と、
    前記設定されたパラメータに基づいて、前記原画像情報を前記画像領域毎に調整して、表示画像情報を生成する画像情報生成部と、
    前記生成された表示画像情報に基づいて、前記光源からの光を変調する画像形成部と、
    を有する画像表示装置。
  2. 前記パラメータ設定部は、第1の画像領域が第2の前記画像領域に比べて前記0次光の像から遠い場合に、前記第2の画像領域の輝度を高めるように、前記パラメータを前記第1の画像領域に設定する、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記パラメータ設定部は、第1の画像領域が第2の前記画像領域に比べて前記0次光の像から近い場合に、前記第2の画像領域の輝度を低下させるように、前記パラメータを前記第1の画像領域に設定する、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記画像情報生成部は、前記原画像情報からホログラム画像情報を生成し、
    前記画像形成部は、前記ホログラム画像情報について位相変調してホログラム回折光を生成する、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  5. 前記画像領域毎に、相互に異なるタイミングで表示される複数の前記原画像情報が予め用意され、
    前記画像形成部は、前記複数の画像領域の前記原画像情報を、それぞれに規定されたタイミングで位相変調する、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  6. 前記原画像情報には、輝度調整用画像が含まれ、
    前記画像情報生成部は、前記選択されたパラメータを基に、前記輝度調整用画像を設定する、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  7. 前記画像形成部によって出力される前記輝度調整用画像の光強度を検出する受光部と、
    前記受光部の検出結果を基に、前記発光部の光出力を制御する発光制御部と
    を有する
    請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記パラメータは、前記原画像情報が示す画像の形状、輝度、使用ピクセル数および階調の少なくとも一つを設定するためのパラメータである、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の画像表示装置。



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