JP2016176544A - 弁装置 - Google Patents

弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016176544A
JP2016176544A JP2015057595A JP2015057595A JP2016176544A JP 2016176544 A JP2016176544 A JP 2016176544A JP 2015057595 A JP2015057595 A JP 2015057595A JP 2015057595 A JP2015057595 A JP 2015057595A JP 2016176544 A JP2016176544 A JP 2016176544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
sub
valve body
opening
closing operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015057595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6606338B2 (ja
Inventor
保行 永森
Yasuyuki Nagamori
保行 永森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Original Assignee
Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Waterworks Technology Development Organization Co Ltd filed Critical Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Priority to JP2015057595A priority Critical patent/JP6606338B2/ja
Publication of JP2016176544A publication Critical patent/JP2016176544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6606338B2 publication Critical patent/JP6606338B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lift Valve (AREA)
  • Sliding Valves (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Abstract

【課題】弁体の開弁操作の簡素化を図りながら開弁操作を小さな操作力でスムーズに行うことができ、しかも、従来に比して弁装置の小型化と操作の容易化とを図る。
【解決手段】弁箱2内に開閉自在に装着された弁体3に、弁体3で開閉される一次側流路1Aと二次側流路1Bとを連通可能な副流路15と、副流路15を開閉する副弁体16とを設け、弁体3を開閉作動させる弁開閉操作手段Aの開弁操作に連係して、副弁体16を開弁作動させたのち弁体3を開弁作動させる弁差動手段Bが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、弁箱内の一次側流路(上流側流路)と二次側流路(下流側流路)とを開閉する弁体と、当該弁体を開閉作動させる弁開閉操作手段とを備えた弁装置に関する。
流体配管系統に接続されている弁装置では、全閉位置にある弁体の一次側流路と二次側流路とに圧力差が発生しているため、全閉位置にある弁体の開弁操作に大きな操作力を要する。
そのため、従来の弁装置では、弁箱に、一次側流路に外部から接続可能な一次側接続口部と二次側流路に外部から接続可能な二次側接続口部とが形成され、一次側接続口部と二次側接続口部とに亘って外装式のバイパス配管が接続され、このバイパス配管には、バイパス流路を開閉するバイパス弁が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−027349号公報
従来の弁装置では、全閉位置にある弁体を開弁操作する際、バイパス弁を開弁操作して、一次側流路内の圧力流体をバイパス配管のバイパス流路を経由して二次側流路に流入させることにより、一次側流路と二次側流路との圧力差が小さくなり、その状態で弁開閉操作手段を開弁操作して弁体を開弁作動させる必要があるため、弁体の開弁操作に多くの手間を要する不都合がある。
しかも、バイパス配管及びバイパス弁が弁箱に外装状態で取付けられるため、弁装置の大型化を招来するとともに、弁装置の操作時に邪魔になり易い。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、弁体の開弁操作の簡素化を図りながら開弁操作を小さな操作力でスムーズに行うことができ、しかも、従来に比して弁装置の小型化と操作の容易化とを図ることのできる弁装置を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、弁箱内に開閉自在に装着された弁体に、当該弁体で開閉される一次側流路と二次側流路とを連通可能な副流路と、当該副流路を開閉する副弁体とを設け、前記弁体を開閉作動させる弁開閉操作手段の開弁操作に連係して、前記副弁体を開弁作動させたのち前記弁体を開弁作動させる弁差動手段が設けられている点にある。
上記構成によれば、全閉位置にある弁体の開弁操作時に、弁開閉操作手段の開弁操作に連係する弁差動手段により、弁体の副流路を遮断している全閉位置の副弁体が先行して開弁作動され、一次側流路内の圧力流体が弁体の副流路を経由して二次側流路に流入し、一次側流路と二次側流路との圧力差が小さくなる。
それ以降の弁開閉操作手段の開弁操作により、一次側流路と二次側流路との圧力差が小なる状態で弁体が開弁作動され、弁体の開弁作動に要する操作力を小さくすることができる。
したがって、弁開閉操作手段の一連の開弁操作で副弁体と弁体とを順番に開弁作動させることができるので、副弁体に対する特別な操作が不要で、弁体の開弁操作の簡素化を図りながら開弁操作を小さな操作力でスムーズに行うことができる。
しかも、副流路が弁体に形成され、且つ、この副流路を開閉する副弁体が弁体に設けられているので、従来に比して弁装置の小型化と操作の容易化とを図ることができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記弁差動手段が、前記弁開閉操作手段の閉弁操作に連係して、前記副弁体を閉弁作動させたのち前記弁体を閉弁作動させる連係構造に構成されている点にある。
上記構成によれば、全開位置にある弁体の閉弁操作時に、弁開閉操作手段の閉弁操作に連係する弁差動手段により、弁体の副流路を開放している全開位置の副弁体が先行して閉弁作動され、それ以降の弁開閉操作手段の閉弁操作によって弁体が閉弁作動されるので、弁体に副流路を形成しながらも、閉弁時には、副流路を備えていない弁体と同様の流量特性を発揮させることができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記副弁体が、前記弁開閉操作手段に前記弁体への操作力伝達部材として介装されている点にある。
上記構成によれば、副弁体が弁体に形成された副流路を開閉する本来の弁機能以外に、弁体に開閉操作力を伝達する操作力伝達部材として機能するので、弁開閉操作手段の簡素化を図りながら副弁体を配置することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記弁差動手段には、前記弁開閉操作手段の開弁操作の初期段階において、全閉位置にある前記弁体には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある前記副弁体には開弁操作力を伝達して開弁作動させる第1融通と、前記弁開閉操作手段の閉弁操作の初期段階において、全開位置にある前記弁体には閉弁操作力を伝達せず、且つ、全開位置にある前記副弁体には閉弁操作力を伝達して閉弁作動させる第2融通とが備えられている点にある。
上記構成によれば、全閉位置にある弁体の開弁操作時には、弁開閉操作手段の開弁操作に連係する弁差動手段の第1融通により、開弁操作の初期段階においては全閉位置にある弁体への開弁操作力の伝達を断ち、且つ、全閉位置にある副弁体には開弁操作力を伝達して開弁作動させる。
すると、全閉位置にある副弁体が第1融通の範囲で先行して開弁作動され、一次側流路内の圧力流体が弁体の副流路を経由して二次側流路に流入し、一次側流路と二次側流路との圧力差が小さくなる。
また、全開位置にある弁体の閉弁操作時には、弁開閉操作手段の閉弁操作に連係する弁差動手段の第2融通により、閉弁操作の初期段階においては全開位置にある弁体への閉弁操作力の伝達を断ち、且つ、全開位置にある副弁体には閉弁操作力を伝達して閉弁作動させる。
すると、全開位置にある副弁体が第2融通の範囲で先行して閉弁作動され、それ以降の弁開閉操作手段の閉弁操作によって弁体が閉弁作動されるので、弁体に副流路を形成しながらも、閉弁時には、副流路を備えていない弁体と同様の流量特性を発揮させることができる。
しかも、弁差動手段として上述の第1融通と第2融通を設けるだけで済むので、弁差動手段の構造の簡素化を図ることができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記副弁体には、全閉位置にある前記弁体の第1受動部に開弁操作力を伝達する第1能動部と、全開位置にある前記弁体の第2受動部に閉弁操作力を伝達する第2能動部とが設けられ、全閉位置にある前記弁体の第1受動部と全閉位置にある前記副弁体の第1能動部との間に前記第1融通が形成され、全開位置にある前記弁体の第2受動部と全開位置にある前記副弁体の第2能動部との間に前記第2融通が形成されている点にある。
上記構成によれば、全閉位置にある弁体の開弁操作時には、全閉位置にある副弁体が第1融通の範囲で先行して開弁作動されると、副弁体の第1能動部が全閉位置にある弁体の第1受動部に当接して開弁操作力を伝達する。
また、全開位置にある弁体の閉弁操作時には、全開位置にある副弁体が第2融通の範囲で先行して閉弁作動されると、副弁体の第2能動部が全開位置にある弁体の第2受動部に当接して閉弁操作力を伝達する。
したがって、弁体の第1受動部と副弁体の第1能動部との間、及び、弁体の第2受動部と副弁体の第2能動部との間に弁開閉操作に連係して第1融通と第2融通とを可逆的に形成するだけで済むので、弁差動手段の構造の簡素化を図ることができる。
本発明による第6の特徴構成は、前記弁開閉操作手段には、前記弁体に対して当該弁体の開閉作動方向と同方向に一定範囲内で相対移動自在に連係された弁往復作動部材と、この弁往復作動部材のラックギヤ部に噛合するピニオンギヤとが備えられ、前記弁往復作動部材が、前記弁体の副流路を開閉する前記副弁体に構成されている点にある。
上記構成によれば、弁体を開閉作動させる弁開閉操作手段の構成部材のうち、弁体の開閉作動方向と同方向に移動する弁往復作動部材を用いて、この弁往復作動部材を弁体に対して一定範囲内で相対移動自在に連係構成するだけの簡単な改造で副弁体を構成することができる。
本発明による第7の特徴構成は、前記弁体には、前記弁開閉操作手段の弁棒が相対回転自在に挿通される弁棒挿通部と、前記弁棒の軸芯方向に対する交差方向から前記副弁体を脱着自在に収納する副弁体収納部とが連通形成され、前記副弁体収納部に収納された前記副弁体の弁棒挿通部に、前記弁体の弁棒挿通部に挿通された前記弁棒の中間部が一体回転状態で挿通されているとともに、前記副弁体収納部の内面と前記副弁体の外周面との対向面間で、且つ、前記副弁体の全閉位置を除く少なくとも一部の開弁作動領域に前記副流路を構成する隙間が形成されている点にある。
上記構成によれば、弁体の副弁体収納部に副弁体を弁棒の軸芯方向に対する交差方向から収納し、この状態で弁体の弁棒挿通部及び副弁体の弁棒挿通部に弁棒を挿入することにより、副弁体を弁体に簡単に組付けることができる。
しかも、全閉位置にある副弁体が開弁作動すると、副弁体の外周面と副弁体収納部の内面との対向面間に副流路を構成する隙間を形成することができるので、一次側流路内の圧力流体を副弁体の外周面側の隙間を経由して二次側流路にスムーズに流入させることができる。
本発明による第8の特徴構成は、前記弁体には、前記弁開閉操作手段の弁棒が出退移動自在に挿通される弁棒挿通部と、前記弁棒に螺合される前記弁開閉操作手段のネジ駒が弁棒軸芯方向に対して交差する方向から脱着自在に装着される駒装着部と、前記弁棒挿通部の挿入口から前記駒装着部を経由して挿入された筒状の前記副弁体を収納する副弁体収納部とが連通形成され、前記弁体の副弁体収納部には、前記副弁体で開閉される前記副流路が形成されているとともに、前記副弁体収納部に収納された副弁体と前記駒装着部に装着された前記ネジ駒との相対向する部位には、前記弁棒軸芯方向に対する交差方向から係脱自在で、且つ、係合状態では前記ネジ駒と前記副弁体とを前記弁棒軸芯方向に一体移動可能に連結する係合手段が設けられ、前記駒装着部の前記挿入口側の内面部位と前記ネジ駒との相対向する部位には、前記弁棒の開弁操作の初期段階において、全閉位置にある前記弁体には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある前記副弁体には開弁操作力を伝達して開弁作動させる前記弁差動手段としての融通が形成されている点にある。
上記構成によれば、弁体の副弁体収納部に、弁棒挿通部の挿入口から駒装着部を経由して挿入された筒状の副弁体を収納し、弁体の駒装着部に対してネジ駒を弁棒軸芯方向に対する交差方向から装着する際、副弁体収納部に収納されている副弁体と駒装着部に装着されるネジ駒とを係合手段で弁棒軸芯方向に一体移動可能に連結し、この状態で前記弁棒挿通部の挿入口から挿入された弁棒を駒装着部内のネジ駒に螺合することにより、ネジ駒及び副弁体をそれらの離脱を阻止した状態で弁体に簡単に組付けることができる。
また、全閉位置にある弁体の開弁操作時には、弁開閉操作手段の弁棒の開弁操作に連係する弁差動手段の融通により、ネジ駒と副弁体とが弁棒軸芯方向に一体移動して副弁体が開弁作動され、一次側流路内の圧力流体が弁体の副流路を経由して二次側流路に流入し、一次側流路と二次側流路との圧力差が小さくなる。
弁棒の開弁操作に伴って融通の終端に到達したネジ駒は駒装着部の挿入口側の内面部位に当接することにより、ネジ駒の開弁操作力が弁体に伝達され、弁体が開弁作動する。
本発明の第1実施形態を示す仕切弁の閉弁時の縦断側面図 第1実施形態を示す仕切弁の閉弁時の縦断正面図 第1実施形態を示す仕切弁の開弁操作の初期段階の縦断側面図 第1実施形態を示す仕切弁の開弁時の縦断側面図 第1実施形態を示す仕切弁の閉弁操作の初期段階の縦断側面図 第1実施形態を示す仕切弁の要部の拡大底面図 本発明の第2実施形態を示すバタフライ弁の組付け時の水平断面図 第2実施形態を示すバタフライ弁の組付け時の一部切欠き正面図 第2実施形態を示すバタフライ弁の開弁操作工程を示す水平断面図 第2実施形態を示すバタフライ弁の閉弁操作工程を示す水平断面図 本発明の第3実施形態を示す仕切弁の閉弁時の一部切欠き側面図と一部切欠き正面図 第3実施形態を示す仕切弁の開弁操作の初期段階の一部切欠き側面図と一部切欠き正面図 第3実施形態を示す仕切弁の要部の分解断面図
〔第1実施形態〕
図1〜図6は水道配管系統(流体配管系統)に用いられる弁装置の一例である仕切弁V1を示す。この仕切弁V1には、横断面円形状の弁内流路1を区画形成し、且つ、流路軸線方向の両端部に連結フランジ2Aが一体形成されている金属製の弁箱2と、流路軸線方向に対する直交方向にスライド移動することにより弁箱2内の弁内流路1を開閉する金属製の弁体3、及び、この弁体3を開閉操作する弁開閉操作手段Aとが備えられている。
弁箱2の弁内流路1は、全閉位置に操作された弁体3によって一次側流路(上流側流路)1Aと二次側流路(下流側流路)1Bとに遮断され、一次側流路1Aの流入口1aは、図1において下方側に位置し、二次側流路1Bの流出口1bは、図1において上方側に位置する。
弁箱2の流路軸線方向中央部には、全開位置にある弁体3及び弁開閉操作手段Aの一部を格納する弁体格納室4を形成する弁体格納ケース部5が一体形成され、弁箱2における二次側流路1B側の内周面2aには、全閉位置にある弁体3の下流側面3bの周縁部分に流路軸線方向で相対向する円環状の弁座6が形成され、弁体3の下流側面3bの周縁部分には、全閉位置に操作されたとき、弁座6に上流側から水密状態に当接する円環状のシール材7が設けられている。
弁開閉操作手段Aは、図1、図2、図6に示すように、弁体3の上流側面3aに位置して当該弁体3に開閉操作力を伝達する弁往復作動部材10と、当該弁往復作動部材10のラックギヤ部10Aに噛合するピニオンギヤ11と、当該ピニオンギヤ11を人為操作で回転操作する弁操作軸12とが主要構成として備えられている。
弁往復作動部材10は、弁体3の幅寸法よりも小なる幅寸法で、且つ、弁体3の長さ寸法よりも大なる長さに構成されているとともに、弁操作軸12は、弁箱2の弁体格納ケース部5における弁内流路1側に開口する部位で、且つ、弁体3の開閉作動方向と直交する水平方向で相対向する両側壁部2bの軸受部2cに支承されている。
上述の如く構成された仕切弁V1の弁体3には、当該弁体3で開閉される一次側流路1Aと二次側流路1Bとを連通可能な副流路15と、当該副流路15を開閉する副弁体16とが設けられ、弁開閉操作手段Aの開弁操作に連係して、副弁体16を開弁作動させたのち弁体3を開弁作動させ、且つ、弁開閉操作手段Aの閉弁操作に連係して、副弁体16を閉弁作動させたのち弁体3を閉弁作動させる弁差動手段Bが設けられている。
弁開閉操作手段Aの弁往復作動部材10は、弁体3の上流側面3aに形成された摺動ガイド部19のアリ溝状の摺動ガイド溝に沿って弁体3の開閉作動方向と同方向に一定範囲内で相対移動自在に保持されている。
そして、図1に示すように、弁体3に対して弁往復作動部材10が閉弁側(図1の左側)に最大限に移動した第1状態では、弁体3の先端側に貫通形成された副流路15を弁往復作動部材10の先端部で水密に密封する。
また、図4に示すように、弁体3に対して弁往復作動部材10が開弁側(図4の右側)に最大限に移動した第2状態では、弁往復作動部材10の先端部が弁体3の副流路15から閉弁側に離間した副流路開放状態になる。
つまり、弁開閉操作手段Aの構成部材(操作力伝達部材)である弁往復作動部材10は、弁体3の副流路15を開閉する前記副弁体16に兼用構成され、図1に示す弁往復作動部材10の第1状態が副弁体16の全閉状態となり、図4に示す弁往復作動部材10の第2状態が副弁体16の全開状態となる。
副弁体16の閉弁側となる先端部には、全閉位置に閉弁操作されたとき、弁体3の副流路15を水密状態で密封する止水ゴム等のシール材18が設けられている。
また、副弁体16の閉弁側となる先端部位には、弁体3の摺動ガイド部19の閉弁側端部をもって構成される第1受動部20に開弁操作力を伝達する第1能動部としての第1押圧部材21が設けられている。
副弁体16の開弁側となる基端部位には、弁体3の基端部をもって構成される第2受動部22に閉弁操作力を伝達する第2能動部としての第2押圧部材23が設けられている。
次に、弁差動手段Bについて説明する。
図1に示すように、全閉位置にある弁体3の第1受動部20と全閉位置にある副弁体16の第1押圧部材21との間には、副弁体16が全閉位置から全開位置に移動する副弁体作動ストロークに相当する空隙が形成され、この空隙が、弁開閉操作手段Aの開弁操作の初期段階において、全閉位置にある弁体3には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある副弁体16には開弁操作力を伝達して開弁作動させる第1融通17aに構成されている。
また、図4に示すように、全開位置にある弁体3の第2受動部22と全開位置にある副弁体16の第2押圧部材23との間には、副弁体16が全開位置から全閉位置に移動する副弁体作動ストロークに相当する空隙が形成され、この空隙が、弁開閉操作手段Aの閉弁操作の初期段階において、全開位置にある弁体3には閉弁操作力を伝達せず、且つ、全開位置にある副弁体16には閉弁操作力を伝達して閉弁作動させる第2融通17bに構成されている。
弁差動手段Bを構成する第1融通17aと第2融通17bは、弁体3に対する副弁体16の開閉作動によって可逆的に現出される。
そして、図1に示すように、全閉位置にある弁体3の開弁操作時には、弁開閉操作手段Aの弁操作軸12の開弁操作に連係する弁差動手段Bの第1融通17a、つまり、全閉位置にある弁体3の第1受動部20と全閉位置にある副弁体16の第1押圧部材21との間に形成されている副弁体作動ストロークに相当する第1融通17aにより、開弁操作の初期段階においては全閉位置にある弁体3の第1受動部20には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある副弁体16には、弁操作軸12のピニオンギヤ11に噛合する弁往復作動部材10のラックギヤ部10Aを介して開弁操作力を伝達して開弁作動させる。
すると、図3に示すように、全閉位置にある副弁体16が第1融通17aの範囲で先行して開弁作動され、一次側流路1A内の圧力流体が弁体3の副流路15を経由して二次側流路1Bに流入し、一次側流路1Aと二次側流路1Bとの圧力差が小さくなる。
その後、図3、図4に示すように、副弁体16が第1融通17aの副弁体作動ストロークだけ開弁移動して全開位置に到達すると、副弁体16の第1押圧部材21が全閉位置にある弁体3の第1受動部20に当接し、それ以降の弁開閉操作手段Aの弁操作軸12の開弁操作により、一次側流路1Aと二次側流路1Bとの圧力差が小なる状態で弁体3が開弁作動されるので、弁体3の開弁作動に要する操作力を軽減することができる。
また、全開位置にある弁体3の閉弁操作時には、図4、図5に示すように、弁開閉操作手段Aの弁操作軸12の閉弁操作に連係する弁差動手段Bの第2融通17b、つまり、全開位置にある弁体3の第2受動部22と全開位置にある副弁体16の第2押圧部材23との間に形成されている副弁体作動ストロークに相当する第2融通17bにより、閉弁操作の初期段階においては全開位置にある弁体3の第2受動部22には閉弁操作力を伝達せず、且つ、全開位置にある副弁体16には、弁操作軸12のピニオンギヤ11に噛合する弁往復作動部材10のラックギヤ部10Aを介して閉弁操作力を伝達して閉弁作動させる。
その後、副弁体16が第2融通17bの副弁体作動ストロークだけ閉弁移動して全閉位置に到達すると、副弁体16の第2押圧部材23が全開位置にある弁体3の第2受動部22に当接し、それ以降の弁開閉操作手段Aの弁操作軸12の閉弁操作により弁体3が閉弁作動されるので、弁体3に副流路15を形成しながらも、閉弁時には、副流路15を備えていない弁体3と同様の流量特性を発揮させることができる。
尚、弁往復作動部材10のラックギヤ部10Aのうち、副弁体16の開弁作動ストロークに対応するギヤ部分を他のギヤ部分の機械強度よりも大に構成してもよい。
また、上述の実施形態では、弁体3を直線状に往復移動させる形態の仕切弁V1について説明をしたが、弧状に形成されている弁体3を流体管の外周面等に沿って円弧状に開閉作動させる三方弁等の弁装置にも適用することができる。この場合、ラックギヤ部10Aを備えた弁往復作動部材10も弁体3に沿って円弧状に構成する。
〔第2実施形態〕
図7〜図10は水道配管系統(流体配管系統)に用いられる弁装置の一例であるバタフライ弁V2を示す。このバタフライ弁V2には、横断面円形状の弁内流路31を区画形成してある金属製の弁箱32と、流路軸線方向に対する直交方向する棒弁軸芯周りで回動することにより弁箱32内の弁内流路31を開閉する金属製の弁体33、及び、この弁体33を開閉操作する弁開閉操作手段Aとが備えられている。
弁箱32の弁内流路31は、全閉位置に操作された弁体33によって一次側流路(上流側流路)31Aと二次側流路(下流側流路)31Bとに遮断され、一次側流路31Aは、図7において下方側に位置し、二次側流路31Bは、図7において上方側に位置する。
弁箱32の内周面32aには、全閉位置にある弁体33の外周面に相対向する円環状の弁座36が形成され、弁体33の外周面のシール装着溝には、全閉位置に操作されたとき、弁座36に水密状態に当接する円環状のシール材37が設けられている。
弁開閉操作手段Aは、弁体33の軸受け部に人為操作力で回転操作自在に支承された弁棒38の中間部を、弁箱32内に配置された弁体33の弁棒挿通部33Aに挿通させることにより、弁棒38の開閉操作力を弁体33に伝達するように構成されている。
そして、上述の如く構成されたバタフライ弁V2の弁体33には、図9、図10に示すように、当該弁体33で開閉される一次側流路31Aと二次側流路31Bとを連通可能な副流路39と、当該副流路39を開閉する副弁体41とが設けられ、弁開閉操作手段Aの弁棒38の開弁操作に連係して、副弁体41を開弁作動させたのち弁体33を開弁作動させ、且つ、弁棒38の閉弁操作に連係して、副弁体41を閉弁作動させたのち弁体33を閉弁作動させる弁差動手段Bが設けられている。
弁体33には、図7、図8に示すように、弁棒38が挿通される弁棒挿通部33Aの中間部位において、弁棒軸芯方向に対する交差方向から副弁体41を脱着自在に収納する副弁体収納部40が連通形成され、この副弁体収納部40によって分離された弁体33の両弁棒挿通部33Aと副弁体収納部40に収納された副弁体41の弁棒挿通部41Aとが一直線状に連通形成されている。
弁体33の両弁棒挿通部33Aの内周面とこれに挿通される弁棒38の両挿通軸部38Aの外周面は、相対回転可能な横断面円形状に形成され、副弁体41の弁棒挿通部41Aの内周面とこれに挿通される弁棒38の中央挿通軸部38Bの外周面は、相対回転が不能な円形以外の横断面異形状(当該実施形態では横断面四角形)に形成されている。
そのため、弁棒38を回転操作しても、この回転操作力は弁体33には伝達されず、副弁体41にのみに伝達され、この副弁体41が操作力伝達部材として機能して弁体33に回転操作力が伝達される連係構造に構成されている。
この連係構造は、弁体33の副弁体収納部40の内面に、図9に示すように、閉弁位置にある副弁体41の一側半部をもって構成される第1能動部としての第1押圧部43と係合して開弁操作力が伝達される第1受動部としての第1受動突起44と、図10に示すように、開弁位置にある副弁体41の他側半部をもって構成される第2能動部としての第2押圧部45と係合して閉弁操作力が伝達される第2受動部としての第2受動突起46とが形成されている。
副弁体41の外周面のシール装着溝には、当該副弁体41が全閉位置にあるとき、弁体33の副弁体収納部40の内面との間を水密状態に密封するシール材47が装着されているとともに、弁体33の副弁体収納部40の内面のうち、副弁体41の全閉位置に相当する内面部位を除く開弁作動領域に相当する内面部位の内径を、副弁体41の全閉位置に相当する内面部位での内径よりも大径に形成し、換言すれば、副弁体41のシール材47から少し径方向外方側に離間する内径に形成して、副弁体収納部40の内面と副弁体41の外周面との対向面間で、且つ、副弁体41の全閉位置を除く開弁作動領域に副流路39の一部を構成する隙間39Aが現出されるように構成されている。
さらに、副弁体41の第1受動突起44には、図9(b)に示すように、弁開閉操作手段Aの開弁操作の初期段階において、全開位置に回動した副弁体41の第1押圧部43が弁体33の第1受動突起44に係合したとき、副弁体収納部40の内面と副弁体41の外周面との対向面間に形成されている隙間39Aと連通して、一次側流路31Aと二次側流路31Bとを連通する副流路39の残部としての貫通孔39Bが形成されている。
次に、弁差動手段Bについて説明する。
図9(a)に示すように、全閉位置にある弁体33の第1受動突起44と全閉位置にある副弁体41の第1押圧部43との間には、副弁体41が全閉位置から全開位置に回動する副弁体回動角(副弁体回動ストローク)に相当する空隙が形成され、この空隙が、弁開閉操作手段Aの開弁操作の初期段階において、全閉位置にある弁体33には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある副弁体41には開弁操作力を伝達して開弁作動させる第1融通48aに構成されている。
また、図10(a)に示すように、全開位置にある弁体33の第2受動突起46と全開位置にある副弁体41の第2押圧部45との間には、副弁体41が全開位置から全閉位置に回動する副弁体回動角(副弁体回動ストローク)に相当する空隙が形成され、この空隙が、弁開閉操作手段Aの閉弁操作の初期段階において、全開位置にある弁体33には閉弁操作力を伝達せず、且つ、全開位置にある副弁体41には閉弁操作力を伝達して閉弁作動させる第2融通48bに構成されている。
弁差動手段Bを構成する第1融通48aと第2融通48bは、弁体33に対する副弁体41の開閉作動によって可逆的に現出される。
そして、図9(a)に示すように、全閉位置にある弁体33の開弁操作時には、弁開閉操作手段Aの弁棒38の開弁操作に連係する弁差動手段Bの第1融通48a、つまり、全閉位置にある弁体33の第1受動突起44と全閉位置にある副弁体41の第1押圧部43との間に形成されている副弁体回動角に相当する第1融通48aにより、開弁操作の初期段階においては全閉位置にある弁体33の第1受動突起44には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある副弁体41には、弁棒38の開弁操作力を伝達して開弁作動させる。
すると、図9(b)に示すように、全閉位置にある副弁体41が第1融通48aの範囲で先行して開弁作動され、一次側流路31A内の圧力流体が、副弁体収納部40の内面と副弁体41の外周面との対向面間に形成されている隙間39A及び副弁体41の第1受動突起44に形成された貫通孔39Bから構成される副流路39を経由して二次側流路31Bに流入し、一次側流路31Aと二次側流路31Bとの圧力差が小さくなる。
その後、副弁体41が第1融通48aの副弁体回動角だけ開弁回動して全開位置に到達すると、図9(b),(c)に示すように、副弁体41の第1押圧部43が全閉位置にある弁体33の第1受動突起44に当接し、それ以降の弁開閉操作手段Aの弁棒38の開弁操作により、一次側流路31Aと二次側流路31Bとの圧力差が小なる状態で弁体33が開弁回動されるので、弁体33の開弁回動に要する操作力を軽減することができる。
また、図10(a)に示すように、全開位置にある弁体33の閉弁操作時には、弁開閉操作手段Aの弁棒38の閉弁操作に連係する弁差動手段Bの第2融通48b、つまり、全開位置にある弁体33の第2受動突起46と全開位置にある副弁体41の第2押圧部45との間に形成されている副弁体回動角に相当する第2融通48bにより、閉弁操作の初期段階においては全開位置にある弁体33の第2受動突起46には開弁操作力を伝達せず、且つ、全開位置にある副弁体41には、弁棒38の閉弁操作力を伝達して閉弁作動させる。
その後、図10(b),(c)に示すように、副弁体41が第2融通48bの副弁体回動角だけ閉弁移動して全閉位置に到達すると、副弁体41の第2押圧部45が全開位置にある弁体33の第2受動突起46に当接し、それ以降の弁開閉操作手段Aの弁棒38の閉弁操作により弁体33が閉弁回動されるので、弁体33に副流路39を形成しながらも、閉弁時には、副流路39を備えていない弁体33と同様の流量特性を発揮させることができる。
〔第3実施形態〕
図11〜図13は水道配管系統(流体配管系統)に用いられる弁装置の一例である仕切弁V3を示す。この仕切弁V3には、横断面円形状の弁内流路51を区画形成する金属製の弁箱52と、流路軸線方向に対する直交方向にスライド移動することにより弁箱52内の弁内流路51を開閉する弁体53、及び、この弁体53を開閉操作する弁開閉操作手段Aとが備えられている。
弁箱52の弁内流路51は、全閉位置に操作された弁体53によって一次側流路(上流側流路)51Aと二次側流路(下流側流路)51Bとに遮断される。
弁箱52の流路軸線方向中央部には、全閉位置にある弁体53が弁内流路51を横断する状態で配置される閉弁体配置空間部54と、全開位置にある弁体53及び弁開閉操作手段Aの一部を格納する弁体格納室55を形成する弁体格納ケース部56とが設けられている。
閉弁体配置空間部54は、弁内流路51の底部側ほど流路軸線方向での幅が小となるテーパ状に構成され、この閉弁体配置空間部54における一次側流路51A側となる一次側開口部及び二次側流路51B側となる二次側開口部には、弁座を形成する環状の弁座形成部材57が設けられている。
弁体53も、先端側ほど流路軸線方向での幅が小となるテーパ状に構成され、この弁体53の一次側流路51A側となる一次側面及び二次側流路51B側となる二次側面には、両弁座形成部材57の弁座に水密状態で当接するゴムや砲金(銅及び銅合金)製等の環状のシール材58が設けられている。
弁開閉操作手段Aには、弁箱52の弁体格納ケース部56に人為操作力で回転自在に支承された弁棒60と、弁体53に開閉操作力を伝達する状態で弁棒60に螺合されたネジ駒61とが備えられている。
そして、上述の如く構成された仕切弁V3の弁体53には、当該弁体53で開閉される一次側流路51Aと二次側流路51Bとを連通可能な副流路62と、当該副流路62を開閉する副弁体63とが設けられ、弁開閉操作手段Aの開弁操作に連係して、副弁体63を開弁作動させたのち弁体53を開弁作動させ、且つ、弁開閉操作手段Aの閉弁操作に連係して、弁体53を閉弁作動させたのち副弁体16を閉弁作動させる弁差動手段Bが設けられている。
弁体53には、図13に示すように、弁開閉操作手段Aの弁棒60が出退移動自在に挿通される弁棒挿通部64と、弁棒60に螺合される弁開閉操作手段Aのネジ駒61が弁棒軸芯方向に対して交差する方向から脱着自在に装着される駒装着部65と、弁棒挿通部64の挿入口64aから駒装着部65を経由して挿入されたテーパ筒状の副弁体63を収納するテーパ状の副弁体収納部66とが連通形成されている。
弁体53の副弁体収納部66の弁棒軸芯方向中間位置には、弁体53で開閉される一次側流路51Aと二次側流路51Bとを連通する副流路62が流路軸線方向に沿って貫通形成されている。
副流路62は、弁棒挿通部64の挿入口64aから駒装着部65を経由して副弁体収納部66内に挿入された副弁体63で水密状態に閉止され、この副弁体収納部66内の副弁体63が副流路62の形成位置よりも上方に移動されることで副流路62が開放された開弁状態になる。
また、副弁体収納部66に収納された副弁体63と駒装着部65に装着されたネジ駒61との相対向する部位には、弁棒軸芯方向に対する交差方向から係脱自在で、且つ、係合状態ではネジ駒61と副弁体63とを相対回転自在な状態で弁棒軸芯方向に一体移動可能に連結する係合手段67が設けられている。
この係合手段67は、ネジ駒61の下端部に形成された凸状の係合突起67Aと、当該係合突起67Aに棒軸芯方向に対する交差方向からのみ係脱自在に副弁体63の上端部に形成された係合凹部67Bとから構成されている。
次に、弁差動手段Bについて説明する。
図11に示すように、弁体53が全閉位置にあり、且つ、副弁体63の全閉位置にあるとき、駒装着部65の挿入口側の内面部位65aとネジ駒61の弁棒軸芯方向の中間部位に形成されている鍔部61aの上面との対向面間には、弁棒60の開弁操作の初期段階において、全閉位置にある弁体53には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある副弁体63には開弁操作力を伝達して開弁作動させる弁差動手段Bとしての第1融通68aが形成されている。
また、弁体53が全開位置にあり、且つ、副弁体63も全開位置にあるとき、駒装着部65の底面側の内面部位65aとネジ駒61の鍔部61aの下面との対向面間には、弁体53のみが全閉位置に開弁作動されたのち、全閉位置にある副弁体63に閉弁操作力を伝達して全閉位置にまで閉弁作動させる第2融通68bが形成されている(図12参照)。
弁差動手段Bを構成する第1融通68aと第2融通68bは、弁体53に対する副弁体63の開閉作動によって可逆的に現出される。
そして、図11に示すように、全閉位置にある弁体53の開弁操作時には、弁開閉操作手段Aの弁棒60の開弁操作に連係する弁差動手段Bの第1融通68a、つまり、駒装着部65の挿入口側の内面部位65aとネジ駒61の鍔部61aの上面との対向面間に形成されている副弁体63の開弁作動ストロークに相当する第1融通68aにより、開弁操作の初期段階においては、全閉位置にある弁体53には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある副弁体63には弁棒60の開弁操作力を伝達して開弁作動させる。
すると、図12に示すように、全閉位置にある副弁体63が第1融通68aの範囲で先行して全開位置まで開弁作動され、一次側流路51A内の圧力流体が、弁体53の副弁体収納部66に貫通形成されている副流路62を経由して二次側流路51Bに流入し、一次側流路51Aと二次側流路51Bとの圧力差が小になる。
副弁体63が第1融通68aの開弁作動ストロークだけ開弁移動して全開位置に到達した状態では、図12に示すように、ネジ駒61の鍔部61aの上面が駒装着部65の挿入口側の内面部位65aに当接し、それ以降の弁開閉操作手段Aの弁棒60の開弁操作により、一次側流路51Aと二次側流路51Bとの圧力差が小なる状態で弁体53が開弁作動されるので、弁体53の開弁作動に要する操作力を軽減することができる。
また、全開位置にある弁体53の閉弁操作時には、ネジ駒61の鍔部61aの上面が駒装着部65の挿入口側の内面部位65aに当接して、弁体53の荷重がネジ駒61に受け止め支持された状態にあるため、弁棒60の閉弁操作の初期段階から後期段階まで、換言すれば、弁体53が全閉位置にまで閉弁して当該弁体53のシール材58が弁箱52の閉弁体配置空間部54における一次側開口部及び二次側開口部に設けた両弁座形成部材57の弁座に水密に当接する後期段階までは、全開位置にある副弁体63には閉弁操作力が伝達されず、且つ、全開位置にある弁体53には、弁棒60の閉弁操作力が伝達されて全閉位置にまで閉弁作動される。
弁体53が全閉位置に到達すると、弁体53の荷重が弁箱52の閉弁体配置空間部54の両弁座形成部材57に受け止め支持された状態にあるため、それ以降の弁開閉操作手段Aの弁棒60の閉弁操作により、副弁体63のみが閉弁作動ストロークに相当する第2融通68bにより全閉位置にまで閉弁作動される。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、二方弁式の弁装置について説明したが、三方弁式の弁装置に本発明の技術を適用して実施してもよい。
(2)上述の各実施形態では、弁開閉操作手段Aを人為操作力で開閉操作する形態について説明したが、サーボモーター、油圧シリンダー、空圧シリンダー、油圧モーター等のアクチュエーターで弁開閉操作手段Aを開閉操作する形態であってもよい。
(3)上述の第1実施形態では、弁差動手段Bを構成するにあたって、弁開閉操作手段Aの開弁操作に連係して、副弁体16を開弁作動させたのち弁体3を開弁作動させ、弁開閉操作手段Aの閉弁操作に連係して、副弁体16を閉弁作動させたのち弁体3を閉弁作動させる連係構造に構成したが、弁差動手段Bとしては、弁開閉操作手段Aの開弁操作に連係して、副弁体16を開弁作動させたのち弁体3を開弁作動させる機能だけで構成されているものであってもよい。
(4)上述の第1実施形態では、弁差動手段Bを第1融通17aと第2融通17bとから構成したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、連係形態の一例である弁開閉操作手段Aの開弁操作信号に基づいて、副弁体16を開弁作動させたのち弁体3を開弁作動させる差動制御信号を弁体3の開閉駆動手段及び副弁体16の開閉駆動手段に出力し、弁開閉操作手段Aの閉弁操作信号に基づいて、副弁体16を閉弁作動させたのち弁体3を閉弁作動させる差動制御信号を弁体3の開閉駆動手段及び副弁体16の開閉駆動手段に出力するように構成してもよい。
(5)上述の第1実施形態及び第2実施形態では、弁開閉操作手段Aの閉弁操作に連係して、副弁体16,41を閉弁作動させたのち弁体3,33を閉弁作動させる連係構造に構成し、第3実施形態では、弁開閉操作手段Aの閉弁操作に連係して、弁体53を閉弁作動させたのち副弁体63を閉弁作動させる連係構造に構成したが、弁開閉操作手段Aの閉弁操作に連係して、弁体と副弁体とを同時に閉弁作動させてもよい。
A 弁開閉操作手段
B 弁差動手段
1A 一次側流路
1B 二次側流路
2 弁箱
3 弁体
10 弁往復作動部材
10A ラックギヤ部
11 ピニオンギヤ
15 副流路
16 副弁体
17a 第1融通
17b 第2融通
20 第1受動部
21 第1能動部(第1押圧部材)
22 第2受動部
23 第2能動部(第2押圧部材)
31A 一次側流路
31B 二次側流路
32 弁箱
33 弁体
33A 弁棒挿通部
38 弁棒
39 副流路
39A 隙間
40 副弁体収納部
41 副弁体
41A 弁棒挿通部
43 第1能動部(第1押圧部)
44 第1受動部(第1受動突起)
45 第2能動部(第2押圧部)
46 第2受動部(第2受動突起)
48a 第1融通
48b 第2融通
51A 一次側流路
51B 二次側流路
52 弁箱
53 弁体
60 弁棒
61 ネジ駒
62 副流路
63 副弁体
64 弁棒挿通部
64a 挿入口
65 駒装着部
67 係合手段
68a 融通(第1融通)

Claims (8)

  1. 弁箱内に開閉自在に装着された弁体に、当該弁体で開閉される一次側流路と二次側流路とを連通可能な副流路と、当該副流路を開閉する副弁体とを設け、前記弁体を開閉作動させる弁開閉操作手段の開弁操作に連係して、前記副弁体を開弁作動させたのち前記弁体を開弁作動させる弁差動手段が設けられている弁装置。
  2. 前記弁差動手段が、前記弁開閉操作手段の閉弁操作に連係して、前記副弁体を閉弁作動させたのち前記弁体を閉弁作動させる連係構造に構成されている請求項1記載の弁装置。
  3. 前記副弁体が、前記弁開閉操作手段に前記弁体への操作力伝達部材として介装されている請求項1又は2記載の弁装置。
  4. 前記弁差動手段には、前記弁開閉操作手段の開弁操作の初期段階において、全閉位置にある前記弁体には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある前記副弁体には開弁操作力を伝達して開弁作動させる第1融通と、前記弁開閉操作手段の閉弁操作の初期段階において、全開位置にある前記弁体には閉弁操作力を伝達せず、且つ、全開位置にある前記副弁体には閉弁操作力を伝達して閉弁作動させる第2融通とが備えられている請求項2又は3記載の弁装置。
  5. 前記副弁体には、全閉位置にある前記弁体の第1受動部に開弁操作力を伝達する第1能動部と、全開位置にある前記弁体の第2受動部に閉弁操作力を伝達する第2能動部とが設けられ、全閉位置にある前記弁体の第1受動部と全閉位置にある前記副弁体の第1能動部との間に前記第1融通が形成され、全開位置にある前記弁体の第2受動部と全開位置にある前記副弁体の第2能動部との間に前記第2融通が形成されている請求項4記載の弁装置。
  6. 前記弁開閉操作手段には、前記弁体に対して当該弁体の開閉作動方向と同方向に一定範囲内で相対移動自在に連係された弁往復作動部材と、この弁往復作動部材のラックギヤ部に噛合するピニオンギヤとが備えられ、前記弁往復作動部材が、前記弁体の副流路を開閉する前記副弁体に構成されている請求項4又は5記載の弁装置。
  7. 前記弁体には、前記弁開閉操作手段の弁棒が相対回転自在に挿通される弁棒挿通部と、前記弁棒の軸芯方向に対する交差方向から前記副弁体を脱着自在に収納する副弁体収納部とが連通形成され、前記副弁体収納部に収納された前記副弁体の弁棒挿通部に、前記弁体の弁棒挿通部に挿通された前記弁棒の中間部が一体回転状態で挿通されているとともに、前記副弁体収納部の内面と前記副弁体の外周面との対向面間で、且つ、前記副弁体の全閉位置を除く少なくとも一部の開弁作動領域に前記副流路を構成する隙間が形成されている請求項4又は5記載の弁装置。
  8. 前記弁体には、前記弁開閉操作手段の弁棒が出退移動自在に挿通される弁棒挿通部と、前記弁棒に螺合される前記弁開閉操作手段のネジ駒が弁棒軸芯方向に対して交差する方向から脱着自在に装着される駒装着部と、前記弁棒挿通部の挿入口から前記駒装着部を経由して挿入された筒状の前記副弁体を収納する副弁体収納部とが連通形成され、前記弁体の副弁体収納部には、前記副弁体で開閉される前記副流路が形成されているとともに、前記副弁体収納部に収納された副弁体と前記駒装着部に装着された前記ネジ駒との相対向する部位には、前記弁棒軸芯方向に対する交差方向から係脱自在で、且つ、係合状態では前記ネジ駒と前記副弁体とを前記弁棒軸芯方向に一体移動可能に連結する係合手段が設けられ、前記駒装着部の前記挿入口側の内面部位と前記ネジ駒との相対向する部位には、前記弁棒の開弁操作の初期段階において、全閉位置にある前記弁体には開弁操作力を伝達せず、且つ、全閉位置にある前記副弁体には開弁操作力を伝達して開弁作動させる前記弁差動手段としての融通が形成されている請求項1記載の弁装置。
JP2015057595A 2015-03-20 2015-03-20 弁装置 Active JP6606338B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057595A JP6606338B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057595A JP6606338B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016176544A true JP2016176544A (ja) 2016-10-06
JP6606338B2 JP6606338B2 (ja) 2019-11-13

Family

ID=57069071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015057595A Active JP6606338B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6606338B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108374899A (zh) * 2018-03-12 2018-08-07 石英楠 一种高灵活性耐强冲蚀蝶阀及其使用方法
KR102172201B1 (ko) * 2019-05-07 2020-10-30 주식회사 현대케피코 직선 이동식 유량제어밸브
JPWO2021156934A1 (ja) * 2020-02-04 2021-08-12

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4726011U (ja) * 1971-02-25 1972-11-24
JPS5330033A (en) * 1976-08-31 1978-03-20 Kubota Ltd Sluice valve
JPS563359A (en) * 1979-06-20 1981-01-14 Usui Internatl Ind Co Ltd Rolling type exhaust brake valve
JPS5673269A (en) * 1979-11-15 1981-06-17 Jeol Ltd Vacuum valve used for vacuum device
JPS57109382U (ja) * 1980-12-24 1982-07-06
JPS5814550U (ja) * 1981-07-21 1983-01-29 前澤工業株式会社 親子式平底弁
JPH10311230A (ja) * 1997-04-25 1998-11-24 Solvay & Cie 遮断装置
JP2000193130A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Kurimoto Ltd 副弁付回転弁の開閉装置
JP2006125469A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Kurimoto Ltd 副弁付仕切弁装置
JP2009275754A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Kurimoto Ltd 仕切弁装置
JP2012219961A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Kubota Corp 仕切弁及びこれに用いるシール部材

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4726011U (ja) * 1971-02-25 1972-11-24
JPS5330033A (en) * 1976-08-31 1978-03-20 Kubota Ltd Sluice valve
JPS563359A (en) * 1979-06-20 1981-01-14 Usui Internatl Ind Co Ltd Rolling type exhaust brake valve
JPS5673269A (en) * 1979-11-15 1981-06-17 Jeol Ltd Vacuum valve used for vacuum device
JPS57109382U (ja) * 1980-12-24 1982-07-06
JPS5814550U (ja) * 1981-07-21 1983-01-29 前澤工業株式会社 親子式平底弁
JPH10311230A (ja) * 1997-04-25 1998-11-24 Solvay & Cie 遮断装置
JP2000193130A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Kurimoto Ltd 副弁付回転弁の開閉装置
JP2006125469A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Kurimoto Ltd 副弁付仕切弁装置
JP2009275754A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Kurimoto Ltd 仕切弁装置
JP2012219961A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Kubota Corp 仕切弁及びこれに用いるシール部材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108374899A (zh) * 2018-03-12 2018-08-07 石英楠 一种高灵活性耐强冲蚀蝶阀及其使用方法
CN108374899B (zh) * 2018-03-12 2020-02-14 天工阀门集团有限公司 一种高灵活性耐强冲蚀蝶阀
KR102172201B1 (ko) * 2019-05-07 2020-10-30 주식회사 현대케피코 직선 이동식 유량제어밸브
JPWO2021156934A1 (ja) * 2020-02-04 2021-08-12
WO2021156934A1 (ja) * 2020-02-04 2021-08-12 株式会社Kokusai Electric 制御弁、基板処理装置及び半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6606338B2 (ja) 2019-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5153349B2 (ja) 三方ボール弁
US7971855B2 (en) Stemless ball valve
MX2010008824A (es) Valvula.
EP2166423B1 (en) Balanced fluid valve
CN203442252U (zh) 气动排水阀
JP6606338B2 (ja) 弁装置
US7757711B2 (en) Flow controller
JP2022091885A (ja) 電子膨張弁
US8251086B2 (en) Rotary gate valve with secondary seal
CN108005982A (zh) 过渡位置无泄漏的大流量电磁球阀
CN110792787B (zh) 截止阀
KR101833441B1 (ko) 스풀밸브
JP7467359B2 (ja) ボール弁及び弁動作方法
WO2007136869A3 (en) Fast-acting fluid control valve
CA2876331C (en) Axial fluid valves having linear actuators
JP6293047B2 (ja) 電動弁
RU2485377C2 (ru) Более компактный пластинчатый клапан
CN109386619A (zh) 无密封阀
CN211501693U (zh) 截止阀
JP2011089581A (ja) バタフライバルブ
US8628058B2 (en) Shut-off valve for plumbing applications
EP2085670B1 (en) By-pass valve
JP4279157B2 (ja) 制御弁
CN110388481B (zh) 球阀
CN214889019U (zh) 一种密封可调式球形硬密封旋球阀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6606338

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250