JP2000193130A - 副弁付回転弁の開閉装置 - Google Patents

副弁付回転弁の開閉装置

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JP2000193130A
JP2000193130A JP10367633A JP36763398A JP2000193130A JP 2000193130 A JP2000193130 A JP 2000193130A JP 10367633 A JP10367633 A JP 10367633A JP 36763398 A JP36763398 A JP 36763398A JP 2000193130 A JP2000193130 A JP 2000193130A
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JP
Japan
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valve
sub
shaft
drive tube
main valve
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JP10367633A
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English (en)
Inventor
Eiko Shinmoto
英光 真本
Yutaka Fujikawa
豊 藤川
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Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車機構以外で、セルフロック機能を有し
て、1本の操作軸により同一軸心で主副弁軸を選択的に
回転させる。 【解決手段】 副弁軸5により副弁体4を、主弁軸3に
より主弁体2を、それぞれ単独に回転させる同芯減速機
D付の弁開閉装置である。弁軸3、4の同一軸心の操作
軸31を回すと、駆動チューブ13が昇降し、このチュ
ーブ13に固定のピン16のガイド溝18、19内の摺
動により両弁軸3、5と一体のチューブ14、15が回
転する。すなわち、ガイド溝18、19は垂直部とらせ
ん部を有し、ピン16が垂直部にある場合、チューブ1
4、15は回転せず、らせん部にある場合に、チューブ
13の昇降にともなうピン16の昇降により、そのガイ
ド溝18、19を介してチューブ14、15が回転して
弁体2、4を開閉する。駆動チューブ13への上下方向
の力ではねじ結合のため回転軸11は回転し得ず、弁体
2、4の任意の開閉位置でセルフロックがなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主弁体の中心部
に副弁体を設け、その両弁体を1つの操作軸により回転
させて弁を開閉する副弁付回転弁の開閉装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】副弁付回転弁は、この発明の一実施例を
示す図1、図5乃至図7を参照して説明すると、弁箱1
内に主弁体2を設けてその主弁軸3を弁箱1外に導くと
ともに、主弁体2の中心部に副弁体4を設けてその副弁
軸5を主弁軸3に貫通したものであり、その両弁軸3、
5を選択的に回すことにより、主弁体2及び副弁体4を
選択的に回転させて弁を開閉する。
【0003】例えば、図5(c)に示すように、両弁体
2、4を閉じることにより、弁Vを完全に閉じ、開弁
時、図6(c)に示すように、まず副弁体4を開放し、
つづけて図7(c)に示すように主弁体2を開放する。
この開放時、副弁体4の前もっての開放により主弁体2
の開放は容易である(図7(c)参照)。一方、閉弁時
には、まず、副弁体4が開放した状態で主弁体2が閉
じ、つづけて副弁体4が閉じる。このとき、副弁の開放
状態での主弁の閉止のため、急速閉止しても水撃圧が大
幅に緩和される。また、副弁の開閉度合で流量の微調整
を行うこともできる。
【0004】この副弁付回転弁において、多くのもの
は、上記主弁軸2と副弁軸4をそれぞれ別の操作軸で回
すようにしているが、コンパクト化の点などから、1つ
の操作軸で行う技術(弁開閉装置)が特公平4−201
08号公報などに開示されている。その弁開閉装置は、
欠歯歯車の間欠的な噛み合いなどによって、上記の主副
弁の開閉作用を行うとともにセルフロックを行うもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の1つの操作
軸による弁の開閉装置は、歯車の噛み合い方式のため、
その歯車を並列して設けており、嵩が大きなものとなっ
ている。また、噛み合いのため、弁軸と操作軸は軸心が
ずれ、さらに減速機を設けると、その減速機の操作軸が
さらに弁軸からずれる場合がある。操作軸のずれは、こ
の弁装置の横方向の嵩が大きくなるため、設置する場合
にそのスペース確保などの問題が生じるとともに、操作
軸から管(管路)のセンター位置を容易に判断すること
ができないこととなる。また、セルフロック機能を歯車
の噛み合いとは別の構成で行なう必要があるため、構造
が複雑となっている。
【0006】この発明は、歯車機構によらずに、弁軸と
その操作軸を同一軸心にするとともに、セルフロック機
能をもって一つの操作軸により、主弁軸及び副弁軸を回
転し得るようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、まず、操作軸のねじ込み回転により弁
軸操作用駆動チューブを昇降させて、そのねじ結合によ
りセルフロック機能を得るようにしたのである。
【0008】つぎに、この発明は、主弁軸回転用チュー
ブと副弁軸回転チューブ及び上記駆動チューブの組合せ
により、その駆動チューブの昇降でもって直線・回転変
換手段を介して両回転用チューブ(ドライブチューブ)
を回転させて主弁軸又は副弁軸を回転するようにしたの
である。チューブ同士であれば、同一軸心にし易く、ま
た、径方向に重ねて嵌めることもできて、コンパクト化
を図り得る。
【0009】さらに、上記操作軸と各チューブを主弁軸
と同一軸心として、操作軸心と弁の回転軸心を同一とし
たのである。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態としては、
主弁体の中心部に副弁体を設け、前記主弁体の主弁軸に
前記副弁体の副弁軸を貫通し、その両弁軸を選択的に回
すことにより、主弁体及び副弁体を選択的に回転させる
副弁付回転弁の開閉装置において、弁箱に固定したケー
シングに前記主弁軸と同一軸心の操作軸を回転自在に支
持してそのケーシング内に挿入するとともに、ケーシン
グ内には駆動チューブ、主弁ドライブチューブ及び副弁
ドライブチューブを前記主弁軸と同一軸心に設け、上記
駆動チューブは、前記ケーシングにその軸心方向にのみ
移動可能で、前記操作軸とねじ合ってその操作軸の回転
により昇降するものであり、上記主弁ドライブチューブ
は上記主弁軸に連結されてその軸心周りに回転自在とな
っており、上記副弁ドライブチューブは上記副弁軸に連
結されてその軸心周りに回転自在となっており、上記駆
動チューブと主弁ドライブチューブ及び副弁ドライブチ
ューブの間には、駆動チューブの昇降を両ドライブチュ
ーブの回転に変換する手段が設けられ、この変換手段
は、開弁作用時、副弁ドライブチューブを回転させて副
弁を開放した後、主弁ドライブチューブを回転させて主
弁を開放し、閉弁作用時、主弁ドライブチューブを回転
させて主弁を閉じた後、副弁ドライブチューブを回転さ
せて副弁を閉じるものである構成を採用し得る。
【0011】上記変換手段の具体的構成としては、上記
各チューブが径方向に重なり合い、その駆動チューブに
主弁ドライブチューブ及び副弁ドライブチューブのそれ
ぞれのガイド溝にその長さ方向に移動自在に嵌まるガイ
ドピンを設け、その両ガイド溝は、上下方向の垂直部と
その一端から上下方向に伸びる傾斜部とから成り、前記
一方のピンが一方のガイド溝の垂直部にあるとき、他方
のピンが他方のガイド溝の傾斜部にあり、一方のピンが
一方のガイド溝の傾斜部にあるとき、他方のピンが他方
のガイド溝の垂直部にあって、それぞれのピンがガイド
溝の傾斜部にあるとき、駆動チューブの昇降により、ピ
ンとガイド溝の摺接によって、両ドライブチューブが回
転するようにしたものを採用し得る。
【0012】上記各構成において、上記ケーシングと主
弁ドライブチューブの間に主弁全開及び全閉用ストッパ
ーを設ければ、操作軸の回転数を考慮することなく、全
開時又は全閉時の位置決めを正確に行い得る。
【0013】また、上記副弁軸を副弁ドライブチューブ
にその軸心周りに回転可能に嵌着し、その副弁軸と副弁
ドライブチューブの一体化を摩擦式締結リングで行うよ
うにすれば、その締結リングを弛めて、副弁軸と副弁ド
ライブチューブの周方向の嵌合位置を調整して、主弁と
副弁の開閉誤差を調節し、調節し終われば、締結リング
を締めて副弁軸と副弁ドライブチューブを一体化する。
このとき、締結リングは摩擦式のため、調整位置をリニ
アー的に変更することができ、キーの位置合わせなども
なく、組立てが容易であるうえに、精度の高い調整を行
い得る。
【0014】この種の副弁付回転弁においても、その操
作に大きな力を要する場合には、減速機を付設する。そ
の場合には、上記開閉装置の操作軸に減速機を連結し、
この減速機の操作軸と前記操作軸を同一軸心として、該
操作軸と弁軸を同一軸心にする。
【0015】その減速機には、同芯軸減速機が好まし
く、例えば、ケーシング内に内歯歯車を固定し、この内
歯歯車に遊星外歯歯車を噛み合わせ、前記内歯歯車の軸
心上の入力軸(操作軸)及び出力軸(開閉装置の操作
軸)を前記ケーシング内に回転自在に支持して導き入
れ、前記入力軸に偏心円部を設けて、この円部に前記遊
星外歯歯車を回転自在に嵌め込み、前記出力軸にキー接
合された出力ボスにその軸心周りに出力軸に平行なピン
を設け、このピンを前記遊星外歯歯車の透孔内に導き、
前記入力軸の回転により、遊星外歯歯車、ピン、出力ボ
スを介して前記出力軸を減速回転させる構成のものを採
用し得る。
【0016】また、減速機付弁装置においては、操作軸
を回し弁軸を回転させて弁を開閉する際、減速機を介在
していることから、軽い力で操作軸を回し得るため、弁
体と弁座の間に物が介在する等の何らかの事情によって
弁体が動き得なくなった場合、又は弁が開放、閉止状態
になった場合でも、操作軸を回しつづけると、弁体、弁
座の損傷及び歯車の損傷等を招くこととなる。
【0017】このため、上述の同芯軸減速機において
は、そのケーシングと内歯歯車の間にトルクリミッタ機
構を構成するとよい。このようにすれば、嵩高になら
ず、背高を極力抑えることができる。そのトルクリミッ
タ機構には、摩擦板方式も採用し得るが、凹凸面の噛み
合い方式として、所要トルク以上の回転力でその噛み合
いが外れて、トルク伝達を阻止する手段とし得る。すな
わち、上記ケーシング内に上記内歯歯車を、その軸心周
りに回転可能にするとともに、ケーシングと内歯歯車間
にその回転阻止手段を設け、この回転阻止手段は、内歯
歯車に所要以上の回転トルクが働くと、内歯歯車の回転
を許容するものである構成を採用し得る。このように噛
み合いであると、操作設定値の変動もない。
【0018】上述回転阻止手段(トルクリミッタ)は、
上記内歯歯車をその軸方向に移動可能とし、その軸方向
の内歯歯車とケーシングの対向面に相互に嵌まり合う凹
凸を形成するとともに、ケーシングと内歯歯車の間には
前記凹凸が嵌まる方向に付勢するばねを設けた構成を採
用でき、前記内歯歯車に所定以上の回転トルクが働く
と、ばねに抗して内歯歯車が軸方向に動いて凹凸の嵌合
を解除して回転するようにする。
【0019】この構成において、上記内歯歯車の回転方
向における上記凹凸の断面形状を台形にして、その台形
の前記回転方向における同一側の斜辺と他の側の斜辺と
の傾きを異ならせると、回転方向によって、回転阻止ト
ルクが異なり、すなわち、傾きが大きい方が、回転阻止
トルクが高くなり、例えば、弁の閉止方向をその高いト
ルク側に設定する。
【0020】
【実施例】一実施例を図1乃至図14に示し、この実施
例は、上述のように、副弁内蔵式バタフライ弁装置に係
り、管路に介設される弁箱1内に主弁体2を設けてその
主弁軸3を弁箱1外に導くとともに、主弁体2の中心部
に副弁体4を設けてその副弁軸5を主弁軸3に貫通して
いる。図中、6は主弁座、7は副弁座である。
【0021】弁箱1の上面には開閉装置Aのケーシング
10がボルト止めされ、このケーシング10の上壁から
弁軸3、5と同一軸心の回転軸11が挿入されて軸受1
2により回転自在に支持されている。ケーシング10に
は、駆動チューブ13、主弁ドライブチューブ14及び
副弁ドライブチューブ15が同一軸心で径方向に重なっ
て設けられている。駆動チューブ13は、前記回転軸1
1がねじ通って、回転軸11の回転により昇降する。駆
動チューブ13の側面対象位置にピン16、16が突設
されている。ピン16の数及び位置は任意であるが、周
方向の等分位が好ましい。
【0022】ピン16はケーシング10の内面に形成さ
れたガイド(溝)17に摺動自在に嵌合しており、この
嵌合により、駆動チューブ13は回転することなく昇降
する。また、ピン16は主弁ドライブチューブ14のガ
イド溝18を摺動自在に貫通するとともに副弁ドライブ
チューブ15のガイド溝19に摺動自在に嵌入してい
る。その両ガイド溝18、19は、図5乃至図7の各
(a)、(b)に示すように、それぞれ上下方向に傾斜
するらせん部(傾斜部)18a、19aとその一端から
上下に延びる垂直部18b、19bとから成り、上下方
向の長さにおいて、主弁ドライブチューブ14の垂直部
19bと副弁ドライブチューブ15のらせん部18aが
同一となり、同らせん部19aと同垂直部18bが同一
となっている。このことにより、後述の弁の開閉作用
時、副弁体4が開放した後、主弁体2が開放し、逆に、
主弁体2が閉じた後、副弁体4が閉じる作用をなす。
【0023】主弁ドライブチューブ14にはスプライン
結合20aにより主弁ドライブスリーブ20が連結さ
れ、このスリーブ20がキー結合20bにより主弁軸3
に結合されている。このため、主弁ドライブチューブ1
4の回転によりスリーブ20及び主弁軸3を介して主弁
体2が開閉する。主弁ドライブチューブ14の側面には
突起21a、21bが形成されており、図4(a)に示
すように、この一方の突起21aがケーシング10の一
方の調整ボルト22aに当接することにより、主弁体2
の完全閉止状態が位置決めされ、同図鎖線のごとく、他
方の突起21bが他方の調整ボルト22bに当接するこ
とにより、主弁体2の完全開放状態が位置決めされる。
すなわち、突起21a、21bとボルト22a、22b
によって、主弁全開及び全閉用の位置決めストッパーを
なしている。調整ボルト22a、22bの突出度合の調
整で完全閉止位置及び完全開放位置を調整する。
【0024】副弁ドライブチューブ15にはスプライン
結合23aにより同ドライブスリーブ23が連結され、
このスリーブ23は副弁軸5に回転可能に嵌着されてい
る。スリーブ23と副弁軸5間に摩擦式締結リング24
が設けられており、この締結リング24は、ボルトをね
じ込むことにより、両者23、5間に圧接して摩擦力に
より両者を一体化する。このため、この締結リング24
を弛めて、副弁軸5とスリーブ23の周方向の嵌合位置
を調整して、主弁体2と副弁体4の開閉誤差を調節し、
調節し終われば、締結リング24を締めて両者5、23
を一体化する。
【0025】開閉装置Aのケーシング10上には減速機
Dが設けられている。この減速機Dは、図8乃至図14
に示すように、ケーシング31内に内歯歯車32をその
軸心周りに回転可能及びその軸心方向に移動可能に設
け、この内歯歯車32に遊星外歯歯車33を噛み合わせ
ている。ここで、内歯歯車32の歯数をZ2 、外歯歯車
33の歯数をZ3 とし、内歯歯車32が固定の状態で、
外歯歯車33が一方向に公転すると、外歯歯車33は、
公転数に対し(Z2 −Z3 )/Z3 の回転数で逆方向に
自転する。すなわち、(Z2 −Z3 )/Z3 の減速比で
回転する。
【0026】入力軸となる操作軸34と出力軸となる開
閉装置Aの回転軸11は、内歯歯車32と同一軸心とな
って、ケーシング31内に導かれている。操作軸34
は、軸受40によりケーシング31に回転自在に支持さ
れ、その先が偏心円部41となっている。この偏心円部
41にベアリング42を介して外歯歯車33が嵌着され
ている。このため、操作軸34の回転により、外歯歯車
33は内歯歯車32内を公転し、かつ、その歯数差で自
転する。
【0027】回転軸11は、キー43を介して出力ボス
44に一体にされており、その出力ボス44はブッシュ
45を介してケーシング31に回転自在になっている。
キー43の結合に代えて、スプライン結合とし得る。出
力ボス44には、軸心周りにピン36が回転軸11に平
行に立設され、このピン36は外歯歯車33の透孔37
に導かれている。このため、図14に示すようなピン3
6に対する透孔37の偏心運動により、外歯歯車33の
自転のみを、ピン36を介して出力ボス44(回転軸1
1)が伝達する。このようにして、操作軸34の回転が
回転軸11に(Z2 −Z3 )/Z3 の減速比で伝達され
る。なお、ピン36の位置及び径、透孔37の位置及び
径は、偏心円部41の偏心量等に基づき、円滑な減速作
用が行なわれるように適宜に選定する。
【0028】内歯歯車32の上面とそのケーシング31
の対向面(ケーシング蓋31a裏面)は、図11に示す
ように断面台形状の凹凸面となっており、歯車32側の
凸面46がケーシング31側の凸面47より周方向に短
くなっている。その凸面46、47の一方の斜面46
a、47aは他方の斜面46b、47bに対し、傾きが
大きく、例えば前者が60度、後者が30度となってお
り、その一方の斜面46a、47aに回転トルクが働い
て弁体が動く方向を弁の閉止方向としている。斜面46
a、46b、47a、47bの傾斜度は回転阻止トルク
値に対応して適宜に選定する。この選定により任意の回
転阻止トルク値を得ることができる。
【0029】内歯歯車32の下面に対向するケーシング
31内にはその周囲等間隔位置にコイル状ばね48が介
在されており、このばね48によって、上記凹凸面を噛
み合わせている。このばね48の付勢力は回転阻止トル
クに対応して適宜に設定する。この設定によっても、回
転阻止トルク値を任意に設定し得る。ばね48には有蓋
筒状カバー49を被せて、歯車32の回転に支障がない
ようにする。
【0030】上記軸受40はその下端の鍔部40aに上
記ピン36が嵌入して、回転軸11と一体に回転し、こ
の軸受40に指針板50がビス止めされている。このた
め、指針板50とケーシング31(蓋31a)上面の目
盛51との照合によって、弁Vの開閉度合を確認し得
る。(図9参照)。
【0031】この実施例は以上の構成であり、いま、ば
ね48による凹凸面46、47の噛み合い力より小さい
トルクで操作軸34が回されると、図10、図11に示
すように、凹凸面46、47の嵌合が維持されて、内歯
歯車32は回らないため、上述の減速比で回転軸11が
回転される。
【0032】このため、図5に示す閉弁状態において
は、開閉装置Aのピン16は各ガイド溝18、19の上
端にあり、この状態から、操作軸34(回転軸11)を
回転させて、駆動チューブ13が下降すると、同図鎖線
のごとく、ピン16がガイド溝18、19内を摺動す
る。このとき、副弁ドライブチューブ15側において
は、ピン16がガイド溝19のらせん部19aにあるた
め、その駆動チューブ13の下降につれて副弁ドライブ
チューブ15は左方に(右回りに)回転する。一方、主
弁ドライブチューブ14側においては、ピン16がガイ
ド溝18の垂直部18bにあるため、主弁ドライブチュ
ーブ14は回転力を受けずに静止状態を維持する。すな
わち、副弁体4のみが回転して副弁が開放され、主弁体
2は閉じたままで、主弁は開放されない。
【0033】つぎに、図6に示すように、ピン16がガ
イド溝18、19のらせん部18a、19aと垂直部1
8b、19bの分岐点に来ると、副弁体4は完全に開放
され、この状態から、さらに駆動チューブ13が下降す
ると、図7鎖線のごとく、副弁ドライブチューブ15側
においては、ピン16がガイド溝19の垂直部19bに
あるため、副弁ドライブチューブ15は回転力を受け
ず、副弁体4は開放状態を維持する。一方、主弁ドライ
ブチューブ14側においては、ピン16がガイド溝18
のらせん部18aにあるため、駆動チューブ13の下降
につれて主弁ドライブチューブ14は左方に(右回り
に)回転する。すなわち、主弁体2のみが回転して主弁
が開放され、副弁体4は開放状態を維持する。やがて、
ピン16がガイド溝18、19の下端に至ると、図7実
線のごとく、主弁体2が完全に開放される。
【0034】この開放状態から、操作軸34を逆転させ
て、駆動チューブ13を上昇させれば、上述と逆作用に
より閉弁される。すなわち、まず、主弁体2が閉じ、そ
の後に副弁体4が閉じる。
【0035】これらの弁Vの開閉状態において、各弁体
2、4に働く流体圧力により弁軸3、5、すなわち、主
副弁ドライブチューブ14、15が回転しようとして、
その力がガイド溝18、19及びピン16を介して駆動
チューブ13に作用するが、駆動チューブ13は回転し
得ないため、弁体2、4は動き得ず、セルフロックがか
かっている。
【0036】また、上記弁Vの開閉作用において、弁V
が開放・閉止状態になった場合、又は、何らかの事情に
よって弁体2、4が動かなくなった場合、さらに、操作
軸34を回すると、凹凸面46、47の噛み合い力より
その操作力が勝り、図12、図13に示すように、ばね
48に抗して内歯歯車32は下降し、凹凸面46、47
の嵌合が外れる。これにより、外歯歯車33の偏心運動
は内歯歯車32を回転させることとなり、ピン36には
力は伝達されず、ピン36を介して回転力を取り出して
いる回転軸11も回転しない。このようにして、減速機
D及び弁Vの損傷が防止される。
【0037】実施例では、一のピン16により、両ドラ
イブチューブ14、15のガイド溝18、19にそれぞ
れ嵌合するピンを束ねているが、駆動チューブ13にそ
れぞれ固定のピンを両チューブ14、15のガイド溝1
8、19にそれぞれ嵌合するようにしてもよい。この場
合、ガイド溝18と19は上下にずらすことができる。
また、駆動チューブ13を主弁ドライブチューブ14の
外側とすることもできる。
【0038】減速機Dには、図15に示すようにトルク
リミッタ機能を有しないものも採用し得る。また、図1
6、図17に示すように、ダイヤル開度計60を付設
し、操作軸34に設けた歯車61により連結機構62を
介してその指針63を回転させ、指針63と目盛64の
照合によって弁Vの開閉度合を確認し得るようにもし得
る。さらに、図18に示すように、減速機Dは省略し得
る。このとき、回転軸11が操作軸となる。なお、いず
れの場合も、操作軸11、34には図17に示すように
操作キャップ70を付設し得る。
【0039】また、締結リング24は、主弁ドライブス
リーブ20と主弁軸3の間に介設して、この両者20、
3間で、主弁体2と副弁体4の開閉誤差を調節するよう
にもし得る。
【0040】
【発明の効果】この発明は、歯車機構によらずに、一操
作軸により主弁軸及び副弁軸を回転し得るようにしたの
で、歯車加工などの特殊加工が不要であり、安価なもの
となる。また、セルフロック機能を有するため、ウォー
ム減速機構などのセルフロック機構も不要であり、コン
パクト化を図り得る。
【0041】さらに、操作軸を弁軸と同一軸心としたの
で、いわゆる同芯軸のピット等の寸法で取付(据付)け
ができるうえに、操作軸の軸心が管路のセンターとなる
などの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図
【図2】同実施例の要部拡大図
【図3】同実施例の要部分解斜視図
【図4】(a)は図2のX−X線断面図、(b)は同Y
−Y線断面図
【図5】同実施例の作用説明図であり、(a)は副弁ド
ライブチューブ部、(b)は主弁ドライブチューブ部、
(c)は弁体部
【図6】同実施例の作用説明図であり、(a)は副弁ド
ライブチューブ部、(b)は主弁ドライブチューブ部、
(c)は弁体部
【図7】同実施例の作用説明図であり、(a)は副弁ド
ライブチューブ部、(b)は主弁ドライブチューブ部、
(c)は弁体部
【図8】同実施例の減速機の切断正面図
【図9】同一部切断平面図
【図10】同切断平面図
【図11】同要部断面図
【図12】同作用説明用切断平面図
【図13】同作用説明用要部断面図
【図14】同作用説明図
【図15】同減速機の他例の切断正面図
【図16】他の実施例の平面図
【図17】同実施例の要部断面図
【図18】他の実施例の断面図
【符号の説明】
1 弁箱 2 主弁体 3 主弁軸 4 副弁体 5 副弁軸 10 開閉装置のケーシング 11 回転軸(操作軸) 13 駆動チューブ 14 主弁ドライブチューブ 15 副弁ドライブチューブ 16 ピン 17 ピンガイド 18 主弁ドライブチューブ側ガイド溝 18a 同ガイド溝のらせん部(傾斜部) 18b 同ガイド溝の垂直部 19 副弁ドライブチューブ側ガイド溝 19a 同ガイド溝のらせん部(傾斜部) 19b 同ガイド溝の垂直部 20 主弁ドライブスリーブ 21a、21b ストッパー用突起 22a、22b ストッパー用調整ボルト 23 副弁用ドライブチューブ 24 摩擦式締結リング 31 減速機のケーシング 32 内歯歯車 33 遊星外歯歯車 34 操作軸 36 ピン 37 透孔 40 軸受 41 偏心円部 44 出力ボス 46 内歯歯車側凸部 47 ケーシング側凸部 46a、46b、47a、47b 斜面 48 内歯歯車押圧ばね A 開閉装置 D 減速機 V 副弁付回転弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H052 AA02 BA03 BA14 BA25 BA35 CA13 CD01 CD02 DA02 DA05 EA02 3H063 AA02 BB13 BB18 BB32 CC03 CC06 DA02 DB06 DB08 DB13 DB35 DB36 DC01 EE08 EE12 FF03 FF04 GG06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主弁体2の中心部に副弁体4を設け、前
    記主弁体2の主弁軸3に前記副弁体4の副弁軸5を貫通
    し、その両弁軸3、5を選択的に回すことにより、主弁
    体2及び副弁体4を選択的に回転させる副弁付回転弁V
    の開閉装置Aであって、 弁箱1に固定したケーシング10に上記主弁軸3と同一
    軸心の操作軸11を回転自在に支持してそのケーシング
    10内に挿入するとともに、ケーシング10内には駆動
    チューブ13、主弁ドライブチューブ14及び副弁ドラ
    イブチューブ15を前記主弁軸3と同一軸心に設け、 上記駆動チューブ13は、前記ケーシング10にその軸
    心方向にのみ移動可能で、上記操作軸11とねじ合って
    その操作軸11の回転により昇降するものであり、上記
    主弁ドライブチューブ14は上記主弁軸3に連結されて
    その軸心周りに回転自在となっており、上記副弁ドライ
    ブチューブ15は上記副弁軸5に連結されてその軸心周
    りに回転自在となっており、 上記駆動チューブ13と主弁ドライブチューブ14及び
    副弁ドライブチューブ15の間には、駆動チューブ13
    の昇降を両ドライブチューブ14、15の回転に変換す
    る手段が設けられ、この変換手段は、開弁作用時、副弁
    ドライブチューブ15を回転させて副弁を開放した後、
    主弁ドライブチューブ14を回転させて主弁を開放し、
    閉弁作用時、主弁ドライブチューブ14を回転させて主
    弁を閉じた後、副弁ドライブチューブ15を回転させて
    副弁を閉じるものであることを特徴とする副弁付回転弁
    の開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記各チューブ13、14、15が径方
    向に重なり合い、その駆動チューブ13に主弁ドライブ
    チューブ14及び副弁ドライブチューブ15のそれぞれ
    のガイド溝18、19にその長さ方向に移動自在に嵌ま
    るガイドピン16を設け、その両ガイド溝18、19
    は、上下方向の垂直部18b、19bとその一端から上
    下方向に伸びる傾斜部18a、19aとから成り、前記
    一方のピン16が一方のガイド溝18の垂直部18bに
    あるとき、他方のピン16が他方のガイド溝19の傾斜
    部19aにあり、一方のピン16が一方のガイド溝18
    の傾斜部18aにあるとき、他方のピン16が他方のガ
    イド溝19の垂直部19bにあって、それぞれのピン1
    6がガイド溝18、19の傾斜部18a、19aにある
    とき、駆動チューブ13の昇降により、ピン16とガイ
    ド溝18、19の摺接によって、両ドライブチューブ1
    4、15が回転するようにして、上記変換手段をなした
    ことを特徴とする請求項1に記載の副弁付回転弁の開閉
    装置。
  3. 【請求項3】 上記ケーシング10と主弁ドライブチュ
    ーブ14の間に主弁全開及び全閉用ストッパー21a、
    21b、22a、22bを設けたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の副弁付回転弁の開閉装置。
  4. 【請求項4】 上記副弁軸5を副弁ドライブチューブ1
    5にその軸心周りに回転可能に嵌着し、その副弁軸5と
    副弁ドライブチューブ15の一体化を摩擦式締結リング
    24で行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    一つに記載の副弁付回転弁の開閉装置。
  5. 【請求項5】 上記操作軸11に減速機Dを連結し、そ
    の減速機Dの操作軸34と前記操作軸11を同一軸心と
    したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに
    記載の副弁付回転弁の開閉装置。
  6. 【請求項6】 上記減速機Dが、ケーシング31内に内
    歯歯車32を固定し、この内歯歯車32に遊星外歯歯車
    33を噛み合わせ、前記内歯歯車32の軸心上の操作軸
    34及び上記操作軸11を前記ケーシング31内に回転
    自在に支持して導き入れ、前記操作軸34に偏心円部4
    1を設けて、この円部41に前記遊星外歯歯車33を回
    転自在に嵌め込み、前記操作軸11に一体の出力ボス4
    4にその軸心周りに操作軸11に平行なピン36を設
    け、このピン36を前記遊星外歯歯車33の透孔37内
    に導き、前記操作軸34の回転により、遊星外歯歯車3
    3、ピン36、出力ボス44を介して前記操作軸11を
    減速回転させる構成であることを特徴とする請求項5に
    記載の副弁付回転弁の開閉装置。
  7. 【請求項7】 上記ケーシング31内に上記内歯歯車3
    2を、その軸心周りに回転可能にするとともに、ケーシ
    ング31と内歯歯車32間にその回転阻止手段を設け、
    この回転阻止手段は、内歯歯車32に所要以上の回転ト
    ルクが働くと、内歯歯車32の回転を許容するものであ
    ることを特徴とする請求項6に記載の副弁付回転弁の開
    閉装置。
  8. 【請求項8】 上記内歯歯車32をその軸方向に移動可
    能とし、その軸方向の内歯歯車32とケーシング31の
    対向面に相互に嵌まり合う凹凸46、47を形成すると
    ともに、ケーシング31と内歯歯車32の間には前記凹
    凸46、47が嵌まる方向に付勢するばね48を設け
    て、上記回転阻止手段を構成し、内歯歯車32に所定以
    上の回転トルクが働くと、ばね48に抗して内歯歯車3
    2が軸方向に動いて凹凸46、47の嵌合を解除して回
    転することを特徴とする請求項7に記載の副弁付回転弁
    の開閉装置。
  9. 【請求項9】 上記内歯歯車32の回転方向における上
    記凹凸46、47の断面形状を台形にして、その台形の
    前記回転方向における同一側の斜辺46a、47aと他
    の側の斜辺46b、47bとの傾きを異ならせたことを
    特徴とする請求項8に記載の副弁付回転弁の開閉装置。
JP10367633A 1998-12-24 1998-12-24 副弁付回転弁の開閉装置 Pending JP2000193130A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132357A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Kubota Corp 差動歯車式のバルブ操作機
KR100752052B1 (ko) 2007-05-17 2007-08-23 주식회사 코밸 밸브용 액추에이터
JP2016176544A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 株式会社水道技術開発機構 弁装置

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KR100752052B1 (ko) 2007-05-17 2007-08-23 주식회사 코밸 밸브용 액추에이터
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