JP2016176281A - 扉用電装品の導通接続構造 - Google Patents

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真一 加茂谷
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素基 古川
宮本 敦
Atsushi Miyamoto
敦 宮本
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Abstract

【課題】余剰電線の収容スペースを不要にでき、電線挟み込みによる断線が生じず、しかも、電装品同士を簡単に導通接続できる扉用電装品の導通接続構造を提供する。
【解決手段】扉15の一方の面(屋外側面17)と、扉15の内部または他方の面(屋内側面21)に取り付けられる対となる電装品同士を導通接続する導通接続構造であって、対となる電装品の一方の電装品(電気錠25)に導通接続されて固定されるプラグ11と、対となる電装品の他方の電装品(屋外側ユニット19)にソケットベース43が固定される可動ソケット13と、扉面に沿う方向でソケットベース43に変位自在に支持され他方の電装品に導通接続されるとともに、嵌合するプラグ11とも導通接続されるソケットハウジング45と、を具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、扉用電装品の導通接続構造に関する。
近年、扉には、電気錠やカードリーダー等の電装品が取り付けられるようになってきている。これらの電装品は、扉に取り付け固定されるとともに、例えば扉の表裏面に配設されたり扉の内部と外表面とに配設されて相互が導通接続される場合がある。このような扉用電装品の導通接続構造の例として特許文献1の電気錠の台座構造に開示されているものがある。この電気錠の台座構造では、電気錠が、扉内に取り付けられる錠箱と、扉の屋内面に取り付けられる台座と、を有している。錠箱には、モーターや、モーターを駆動制御するための制御装置が収容される。台座には、電池収容部と、電池と導通接続された電源側コネクタと、が設けられている。錠箱からは、制御装置やモーターに接続される電源線が導出される。導出された電源線は、扉の屋内面に穿設された電源線貫通穴を貫通して扉の外に引き出される。この電源線の端末には錠箱側コネクタが取り付けられている。
上記した構成を有する扉用電装品の導通接続構造では、扉の内部に錠箱が取り付けられ、扉屋内面の電源線貫通穴から電源線が引き出される。扉屋内面には、電源線貫通穴を覆うように台座が取り付けられる。この際、電源線は、台座の内部に引き込まれ、錠箱側コネクタと電源側コネクタとが嵌合される。これにより、錠箱と電池とが導通接続される。台座に引き込まれた電源線の余剰部分及び錠箱側コネクタは、台座の内部に設けられているコネクタ収納部に収納される。
特開2012−87495号公報
しかしながら、上記した従来の扉用電装品の導通接続構造は、扉屋内面から引き出される電源線や錠箱側コネクタを収納するコネクタ収納部等の収容スペースを確保する必要がある。このため、導通接続構造が大きくなる問題がある。また、電源線を扉屋内面から引き出した後に台座を取り付けるため、台座と扉屋内面の間に電源線を挟み、断線を生じさせる虞がある。さらに、電源線を電源線貫通穴から引き出す作業、引き出した電源線を台座に引き込み、電源側コネクタに嵌合する作業等が必要となり、電装品同士を簡単に導通接続することができなかった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、余剰電線の収容スペースを不要にでき、電線挟み込みによる断線が生じず、しかも、電装品同士を簡単に導通接続できる扉用電装品の導通接続構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の扉用電装品の導通接続構造は、扉15の一方の面と、該扉15の内部または他方の面に取り付けられる対となる電装品同士を導通接続する導通接続構造であって、
前記対となる電装品の一方の電装品に導通接続されて固定されるプラグ11と、
前記対となる電装品の他方の電装品に固定され、該他方の電装品に導通接続されるとともに、嵌合する前記プラグ11とも導通接続されるソケットハウジング45と、
を具備することを特徴とする。
この扉用電装品の導通接続構造では、例えば扉15の内部に一方の電装品が先に取り付けられ、その後に扉15の一方の面に他方の電装品が取り付けられる際、他方の電装品と一方の電装品とを、プラグ11とソケットハウジング45とを向かい合わせてそれぞれ取り付けることで互いが嵌合して導通接続される。これにより、他方の電装品の取り付けと、一方の電装品との導通接続とが短時間で完了する。他方の電装品と一方の電装品とは、プラグ11とソケットハウジング45にて直接接続されるので、電線による接続作業が不要となる。また、余長電線を収納する必要もなくなる。
本発明の請求項2記載の扉用電装品の導通接続構造は、扉15の一方の面と、該扉15の内部または他方の面に取り付けられる対となる電装品同士を導通接続する導通接続構造であって、
前記対となる電装品の一方の電装品に導通接続されて固定されるプラグ11と、
前記対となる電装品の他方の電装品にソケットベース43が固定される可動ソケット13と、
扉面に沿う方向で前記ソケットベース43に変位自在に支持され前記他方の電装品に導通接続されるとともに、嵌合する前記プラグ11とも導通接続されるソケットハウジング45と、
を具備することを特徴とする。
この扉用電装品の導通接続構造では、例えば扉15の内部に一方の電装品が先に取り付けられ、その後に扉15の一方の面に他方の電装品が取り付けられる際、他方の電装品と一方の電装品とに位置ズレが生じていると、プラグ11に対して可動ソケット13が移動する。この移動によって、一方の電装品と他方の電装品とに生じている位置ズレが吸収される。位置ズレの吸収によりソケットハウジング45は、プラグ11に対して正規の相対位置へ位置され、プラグ11に嵌合されて導通接続される。これにより、他方の電装品の取り付けと、一方の電装品との導通接続とが短時間で完了する。他方の電装品と一方の電装品とは、プラグ11と可動ソケット13にて直接接続されるので、電線による接続作業が不要となる。また、余長電線を収納する必要もなくなる。
本発明の請求項3記載の扉用電装品の導通接続構造は、請求項2記載の扉用電装品の導通接続構造であって、
前記ソケットハウジング45と前記ソケットベース43とに渡ってソケット端子59が設けられ、
前記ソケット端子59は、前記ソケットハウジング45と前記ソケットベース43との間に、屈曲形成された変位吸収屈曲部61を有することを特徴とする。
この扉用電装品の導通接続構造では、ソケットハウジング45とソケットベース43とに渡ってソケット端子59が設けられる。ソケット端子59は、バネ性を有する導電性金属からなる。ソケット端子59は、一端側がソケットハウジング45に収容され、他端側がソケットベース43に収容される。ソケット端子59は、ソケットハウジング45とソケットベース43との間に変位吸収屈曲部61が形成される。変位吸収屈曲部61は、例えばコ字状に形成され、このコ字状の両端から一端側と他端側が離反方向に延出するクランク状に形成される。変位吸収屈曲部61は、コ字状開口側が拡縮されることで、ソケットベース43に対し、ソケットハウジング45を、扉面に沿う方向、及び扉面に垂直な方向へ導通状態を維持したまま移動可能とする。
本発明の請求項4記載の扉用電装品の導通接続構造は、請求項3記載の扉用電装品の導通接続構造であって、
前記プラグ11には扉面に垂直に突出するタブ端子67が収容され、
前記ソケットハウジング45には前記タブ端子67の軸線直交方向の移動を許容する長穴の端子受入口49が形成され、
前記ソケット端子59には前記タブ端子67の前記移動の範囲で導通を維持する平板状弾接挟持片75が形成されていることを特徴とする。
この扉用電装品の導通接続構造では、プラグ11とソケットハウジング45との間に、端子受入口49の長穴の長手方向の位置ズレが生じていても、タブ端子67が、端子受入口49の長穴の範囲で、ソケット端子59に接触することで、位置ズレが吸収可能となる。ソケットハウジング45にはソケット端子59が収容され、ソケット端子59は平板状弾接挟持片75を有する。端子受入口49において相対的に変位しているタブ端子67は、例えば一対で平行な構成とされる平板状弾接挟持片75に挟持されることで、長穴の範囲で導通接続状態が維持される。つまり、端子受入口49の長手方向の範囲で、プラグ11とソケットハウジング45の位置ズレが吸収され、タブ端子67とソケット端子59の導通が維持される。
本発明の請求項5記載の扉用電装品の導通接続構造は、請求項4記載の扉用電装品の導通接続構造であって、
前記タブ端子67と前記ソケット端子59とが前記タブ端子67の突出方向の任意の位置で導通することを特徴とする。
この扉用電装品の導通接続構造では、プラグ11とソケットハウジング45との間に、接近離反方向(扉15の厚み方向)の位置ズレが生じていると、タブ端子67の導通可能な長さ範囲で、位置ズレが吸収される。タブ端子67上を突出前後方向に移動されるソケット端子59は、移動の範囲でタブ端子67との導通接続状態が維持される。従って、プラグ11とソケットハウジング45とが接近する方向の相対的な位置ズレが生じているときは、タブ端子67がソケット端子59に深く挿入されて導通接続される。プラグ11とソケットハウジング45とが離反する方向の相対的な位置ズレが生じているときは、タブ端子67がソケット端子59に浅く挿入されて導通接続される。
本発明の請求項6記載の扉用電装品の導通接続構造は、請求項4または5記載の扉用電装品の導通接続構造であって、
前記プラグ11には前記タブ端子67を包囲するプラグフード77が設けられ、
前記プラグフード77の先端面には前記ソケットハウジング45を内方へ導入するテーパー状のガイド面79が形成されていることを特徴とする。
この扉用電装品の導通接続構造では、プラグ11とソケットハウジング45とに、扉面に沿う方向の位置ズレが生じている状態で、一方の電装品が取り付けられると、ソケットハウジング45がガイド面79に当たる。すると、ソケットハウジング45は、ガイド面79からの反力によってプラグフード77に嵌合する正規位置へと移動される。これにより、位置ズレ吸収のための位置調整作業を特別に行うことなく、プラグ11と可動ソケット13とが相互部材のみによって正規に嵌合可能となる。
本発明に係る請求項1記載の扉用電装品の導通接続構造によれば、余剰電線の収容スペースを不要にでき、電線挟み込みによる断線が生じず、しかも、電装品同士を簡単に導通接続できる。
本発明に係る請求項2記載の扉用電装品の導通接続構造によれば、余剰電線の収容スペースを不要にでき、電線挟み込みによる断線が生じず、しかも、互いの位置ズレがあってもプラグに対して可動ソケットが移動して嵌合し、電装品同士を簡単に導通接続できる。
本発明に係る請求項3記載の扉用電装品の導通接続構造によれば、プラグに嵌合するためにソケットハウジングがソケットベースに対して移動しても、ソケットハウジングとソケットベースとを導通状態に維持できる。
本発明に係る請求項4記載の扉用電装品の導通接続構造によれば、タブ端子が端子受入口の長手方向に移動する範囲でタブ端子とソケット端子の導通を維持でき、タブ端子の移動量分、プラグとソケットハウジングの位置ズレを吸収できる。
本発明に係る請求項5記載の扉用電装品の導通接続構造によれば、タブ端子の導通が可能となる長さの範囲で、プラグとソケットハウジングの離間方向の位置ズレを吸収できる。
本発明に係る請求項6記載の扉用電装品の導通接続構造によれば、プラグフードのガイド面にソケットハウジングが当接する範囲で位置ズレが生じていても、電装品取り付け時の接近によって、ソケットハウジングが正規の嵌合位置に移動して、嵌合を完了させることができる。
本発明の実施形態に係る扉用電装品の導通接続構造を備える扉の要部分解斜視図である。 図1の扉用電装品の導通接続構造を扉の中央内部側から見た断面図である。 図2に示した可動ソケットの斜視図である。 (a)は図3に示した可動ソケットの一部分を切り欠いた斜視図、(b)はソケット端子とソケット側回路基板の斜視図である。 図2に示したプラグの斜視図である。 (a)は図5に示したプラグの一部分を切り欠いた斜視図、(b)はタブ端子とプラグ側回路基板の斜視図である。 嵌合前のプラグと可動ソケットの断面図である。 嵌合後のプラグと可動ソケットの断面図である。 長穴の長手方向に位置ズレしているプラグと可動ソケットの断面図である。 長穴の長手方向の位置ズレを吸収して嵌合されたプラグと可動ソケットの断面図である。 長穴の長手方向に直交する方向に位置ズレしているプラグと可動ソケットの断面図である。 長穴の長手方向に直交する方向の位置ズレを吸収して嵌合されたプラグと可動ソケットの断面図である。 (a)はタブ端子が深く挿入された導通接続されたプラグと可動ソケットの断面図、(b)はタブ端子が浅く挿入された導通接続されたプラグと可動ソケットの断面図である。 扉を挟んで両側の扉面に一方の電装品と他方の電装品とが導通される変形例に係る扉用電装品の導通接続構造を備える扉の断面図である。 扉に内蔵された一方の電装品と扉面の他方の電装品とが一対一で導通接続される変形例に係る扉用電装品の導通接続構造を備える扉の断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る扉用電装品の導通接続構造を備える扉の要部分解斜視図、図2は図1の扉用電装品の導通接続構造を扉の中央内部側から見た断面図、図3は図2に示した可動ソケットの斜視図、図4(a)は図3に示した可動ソケットの一部分を切り欠いた斜視図、(b)はソケット端子とソケット側回路基板の斜視図、図5は図2に示したプラグの斜視図、図6(a)は図5に示したプラグの一部分を切り欠いた斜視図、(b)はタブ端子とプラグ側回路基板の斜視図、図7は嵌合前のプラグと可動ソケットの断面図、図8は嵌合後のプラグと可動ソケットの断面図である。
扉用電装品の導通接続構造は、対となって構成される電装品と、プラグ11と、可動ソケット13と、を有する。
本実施形態において、対となる電装品の一方の電装品は、扉15の内部に取り付けられる。また対となる電装品の他方の電装品は扉15の一方の面に取り付けられる。また、本実施形態では、扉15の他方の面に他の電装品が取り付けられる。つまり、扉15を挟んで2つの電装品(他方の電装品)が、内部の電装品(一方の電装品)に導通接続され、すなわち対となる電装品を二組備えた構成とされる。扉15の内部に取り付けられる一方の電装品は、施錠機構を備える電気錠25である。扉の一方の面である屋外側面17に取り付けられる電装品(他方の電装品)は、カードリーダー、表示装置を備える屋外側ユニット19である。扉の他方の面である屋内側面21に取り付けられる他の電装品(他方の電装品)は、電池などの電源を備える屋内側ユニット23である。
なお、本発明に係る扉用電装品の導通接続構造は、一方の電装品と他方の電装品の2つが扉15を挟んで両側の扉面に取り付けられる構成、或いは一方の電装品と他方の電装品の2つが片側の扉面と扉15の内部に取り付けられる構成であってもよい。すなわち、本発明は、扉15に固定される対となる電装品(一方の電装品と他方の電装品)が直接導通接続される構造に用いて好適となる。この一方の電装品と他方の電装品との導通接続構造は同様であるので、本実施形態では、主に一方の電装品である電気錠25と他方の電装品である屋外側ユニット19の導通接続構造を代表例に説明する。
電気錠25が内設される扉15の表裏の扉面には、ハンドル軸27やネジなどが挿通される機構連結穴29が貫通して穿設される。また、機構連結穴29の下方にはコネクタ接続穴31が穿設される。コネクタ接続穴31には、電気錠25のプラグ側回路基板33(図2参照)の表裏にそれぞれ背合わせで面実装されたプラグ11が表出される。プラグ11は、プラグ側回路基板33の回路を介してモーターや駆動回路に導通接続される。
扉面には機構連結穴29、コネクタ接続穴31を覆うようにして、屋外側ユニット19のケース35、屋内側ユニット23のケース35が固定ビス37等によって取り付けられる。ケース35にはハンドル39のハンドル軸27が回転自在に支持され、ハンドル軸27は電気錠25の施錠機構に連結される。屋外側ユニット19のケース35にはソケット側回路基板41が固定され、ソケット側回路基板41には可動ソケット13が実装される。屋内側ユニット23のケース35にもソケット側回路基板41が固定され、ソケット側回路基板41には可動ソケット13が実装される。屋外側ユニット19の可動ソケット13は、扉15の屋外側面17のコネクタ接続穴31で表出するプラグ11と導通接続される。また、屋内側ユニット23の可動ソケット13は、扉15の屋内側面21のコネクタ接続穴31で表出するプラグ11と導通接続される。
可動ソケット13は、ソケット側回路基板41に固定される図3に示すソケットベース43と、ソケットベース43に支持されるソケットハウジング45と、からなる。ソケットハウジング45は、例えば立方体や直方体に形成され、嵌合面47に複数の端子受入口49が開口される。ソケットハウジング45の両側面には嵌合方向と反対側に突出する可撓支持板51が設けられる。可撓支持板51の突出先端には係止爪53が設けられ、可撓支持板51はソケットベース43に形成される遊嵌穴55に、係止爪53を係止することでソケットベース43に移動自在に支持される。すなわち、ソケットハウジング45は、扉面に沿う方向で、ソケットベース43に変位自在に支持されている。なお、ソケットベース43には、ソケットハウジング45の後端面を当接支持する支持壁57が突設されていてもよい。
ソケットハウジング45とソケットベース43とには、両者に渡ってソケット端子59が設けられる。ソケット端子59は、バネ性を有する導電性金属(例えばリン青銅等)からなる。ソケット端子59は、ソケットハウジング45とソケットベース43との間に、クランク状に屈曲形状の変位吸収屈曲部61を有する。変位吸収屈曲部61のソケット側回路基板側は、ピン状接続部63となる。ピン状接続部63は、ソケット側回路基板41の回路導体貫通孔65(図4参照)に半田接続される。これにより、ソケットハウジング45に収容されたソケット端子59は、屋外側ユニット19に導通接続される。この際、横に並ぶ2つのソケット端子59は、図4(b)に示すように、複数が直線状に並ぶ2列の回路導体貫通孔65が互い違いに使用される。これにより、変位吸収屈曲部61の撓みの片寄りが防止される。
図5に示すように、電気錠25のプラグ側回路基板33に実装されるプラグ11には、扉面に垂直に突出する複数のタブ端子67が収容される。プラグ11は、プラグベース69がプラグ側回路基板33に固定される。この固定は、例えばプラグベース69に設けられるプラグベース固定片71(図5参照)が接着剤等によってプラグ側回路基板33に接着固定されることで行われる。
図6(a)に示すように、プラグベース69は、タブ端子67のタブ基端部73を例えば圧入によって固定している。タブ端子67は、プラグベース69がプラグ側回路基板33に固定されることで、図6(b)に示すように、タブ基端部73がプラグ側回路基板33に接触して回路導体に導通接続される。これにより、導通構造を厚くすることなく、プラグ側回路基板33の表裏にプラグ11を実装可能としている。
図4(a)に示すように、ソケットハウジング45には、タブ端子67の軸線直交方向の移動を許容する長穴の端子受入口49が形成されている。ソケット端子59には、タブ端子67の移動の範囲で導通を維持する一対の平行な平板状弾接挟持片75が形成されている。平板状弾接挟持片75は、幅Wの範囲で導通接続を可能とする。これにより、タブ端子67は、端子受入口49の長手方向aに移動する範囲内で、平板状弾接挟持片75との導通接続が維持される。
図5に示すように、プラグ11には、タブ端子67を包囲するプラグフード77が設けられている。プラグフード77の先端面には、ソケットハウジング45を内方へ導入するテーパー状のガイド面79が形成されている。なお、プラグフード77には、ソケットハウジング45との嵌合時において、ソケットハウジング45の可撓支持板51との干渉を回避するための逃げ凹部81が形成されている。
図7に示すように、プラグ11と、可動ソケット13とは、対面状態に配置された後、相互に接近方向に移動されることで、図8に示すように、プラグフード77の内方にソケットハウジング45が嵌合する。この嵌合状態で、プラグ11のそれぞれのタブ端子67は、ソケットハウジング45の端子受入口49に進入して、内方に収容されているソケット端子59の平板状弾接挟持片75と接触する。これにより、プラグ11とソケットハウジング45とが導通接続される。この際、タブ端子67と、ソケット端子59とは、図6(b)に示すように、タブ端子67の突出方向bの任意の位置の範囲Hで導通可能となっている。
次に、上記構成を有する扉用電装品の導通接続構造の作用を説明する。
図9は長穴の長手方向に位置ズレしているプラグ11と可動ソケット13の断面図、図10は長穴の長手方向の位置ズレを吸収して嵌合されたプラグ11と可動ソケット13の断面図、図11は長穴の長手方向に直交する方向に位置ズレしているプラグ11と可動ソケット13の断面図、図12は長穴の長手方向に直交する方向の位置ズレを吸収して嵌合されたプラグ11と可動ソケット13の断面図、図13(a)はタブ端子67が深く挿入された導通接続されたプラグ11と可動ソケット13の断面図、(b)はタブ端子67が浅く挿入された導通接続されたプラグ11と可動ソケット13の断面図である。
扉用電装品の導通接続構造では、例えば扉15の内部に電気錠25が先に取り付けられ、その後に扉15の一方の面に屋外側ユニット19が取り付けられる際、電気錠25と屋外側ユニット19とに位置ズレが生じていると、この位置ズレが吸収される。
例えば、図9に示すように、扉用電装品の導通接続構造では、プラグ11とソケットハウジング45との間に、端子受入口49の長穴の長手方向の位置ズレd1が生じていても、図10に示すように、タブ端子67が、端子受入口49の長穴の範囲で、ソケット端子59に接触することで、位置ズレd1が吸収可能となる。ソケットハウジング45にはソケット端子59が収容され、ソケット端子59は平板状弾接挟持片75を有する。端子受入口49において相対的に変位しているタブ端子67は、一対の平行な平板状弾接挟持片75に挟持されることで、長穴の範囲で導通接続状態が維持される。つまり、端子受入口49の長手方向の範囲で、プラグ11とソケットハウジング45の位置ズレd1が吸収され、タブ端子67とソケット端子59の導通が維持される。
また、図11に示すように、プラグ11と可動ソケット13は、長穴の長手方向に直交する方向c(図4参照)に位置ズレd2が生じているとき、図12に示すように、プラグ11に対して可動ソケット13が移動する。この移動によって、電気錠25と屋外側ユニット19とに生じている位置ズレd2が吸収される。位置ズレd2の吸収によりソケットハウジング45は、プラグ11に対して正規の相対位置へ位置され、プラグ11に嵌合されて導通接続される。これにより、屋外側ユニット19の取り付けと、電気錠25との導通接続とが短時間で完了する。屋外側ユニット19と電気錠25とは、プラグ11と可動ソケット13にて直接接続されるので、電線による接続作業が不要となる。また、余長電線を収納する必要もなくなる。
扉用電装品の導通接続構造では、ソケット端子59が、バネ性を有する導電性金属(例えばリン青銅等)からなる。ソケット端子59は、一端側がソケットハウジング45に収容され、他端側がソケットベース43に収容される。ソケット端子59は、ソケットハウジング45とソケットベース43との間に変位吸収屈曲部61が形成される。変位吸収屈曲部61は、コ字状の両端から一端側と他端側が離反方向に延出するクランク状に形成される。変位吸収屈曲部61は、コ字状開口側が拡縮されることで、ソケットベース43に対し、ソケットハウジング45を、扉面に沿う方向、及び扉面に垂直な方向へ導通状態を維持したまま移動可能とする。その結果、プラグ11に嵌合するためにソケットハウジング45がソケットベース43に対して移動しても、ソケットハウジング45とソケットベース43とを導通状態に維持できる。
また、扉用電装品の導通接続構造では、プラグ11とソケットハウジング45との間に、接近離反方向(扉15の厚み方向)の位置ズレが生じていると、タブ端子67の導通可能な長さ範囲で、位置ズレが吸収される。タブ端子上を突出前後方向に移動されるソケット端子59は、移動の範囲でタブ端子67との導通接続状態が維持される。これにより、ピン状接続部63と回路導体貫通孔65の半田付けによる位置誤差も許容可能とすることができる。さらに、扉15の厚み誤差により、図13(a)に示すように、プラグ11とソケットハウジング45とが接近する方向の相対的な位置ズレが生じているとき、例えば扉15の厚みT1が小さいときは、タブ端子67がソケット端子59に深く挿入されて導通接続される。図13(b)に示すように、プラグ11とソケットハウジング45とが離反する方向の相対的な位置ズレが生じているとき、例えば扉15の厚みT2が大きいときは、タブ端子67がソケット端子59に浅く挿入されて導通接続される。その結果、タブ端子67の導通が可能となる長さの範囲Hで、プラグ11とソケットハウジング45の離間方向の位置ズレを吸収できる。
さらに、扉用電装品の導通接続構造では、プラグ11とソケットハウジング45とに、扉面に沿う方向の位置ズレが生じている状態で、屋外側ユニット19が取り付けられると、ソケットハウジング45が図11に示すガイド面79に当たる。すると、ソケットハウジング45は、ガイド面79からの反力によってプラグフード77に嵌合する図12に示す正規位置へと移動される。これにより、位置ズレ吸収のための位置調整作業を特別に行うことなく、プラグ11と可動ソケット13とが相互部材のみによって正規に嵌合可能となる。その結果、プラグフード77のガイド面79にソケットハウジング45が当接する範囲で位置ズレd2が生じていても、電装品取り付け時の接近によって、ソケットハウジング45が正規の嵌合位置に移動して、嵌合を完了させることができる。
なお、上記の実施形態では、プラグ側回路基板33の両面にプラグ11が設けられ、両側の扉面に可動ソケット13が嵌合される例を説明したが、本発明に係る扉用電装品の導通接続構造は、これに限定されない。
図14は扉15を挟んで両側の扉面に一方の電装品と他方の電装品とが導通される変形例に係る扉用電装品の導通接続構造を備える扉15の断面図、図15は扉15に内蔵された一方の電装品と扉面の他方の電装品とが一対一で導通接続される変形例に係る扉用電装品の導通接続構造を備える扉15の断面図である。
例えば、扉用電装品の導通接続構造は、図14に示すように、扉15を挟んで両側の扉面に取り付けられた屋外側ユニット19と電気錠25或いは屋内側ユニットとが、プラグ11と可動ソケット13を介して直接的に導通接続される構成であってもよい。
また、図15に示すように、扉15に内蔵された電気錠25と、屋内側面21の屋内側ユニット23とが、プラグ11と可動ソケット13を介して一対一で導通接続される構成であってもよい。
従って、本実施形態に係る扉用電装品の導通接続構造によれば、余剰電線の収容スペースを不要にでき、電線挟み込みによる断線が生じず、しかも、電装品同士を簡単に導通接続できる。
11…プラグ
13…可動ソケット
15…扉
17…一方の面(屋外側面)
19…他方の電装品(屋外側ユニット)
21…他方の面(屋内側面)
25…一方の電装品(電気錠)
43…ソケットベース
45…ソケットハウジング
49…端子受入口
59…ソケット端子
61…変位吸収屈曲部
67…タブ端子
75…平板状弾接挟持片
77…プラグフード
79…ガイド面

Claims (6)

  1. 扉の一方の面と、該扉の内部または他方の面に取り付けられる対となる電装品同士を導通接続する導通接続構造であって、
    前記対となる電装品の一方の電装品に導通接続されて固定されるプラグと、
    前記対となる電装品の他方の電装品に固定され、該他方の電装品に導通接続されるとともに、嵌合する前記プラグとも導通接続されるソケットハウジングと、
    を具備することを特徴とする扉用電装品の導通接続構造。
  2. 扉の一方の面と、該扉の内部または他方の面に取り付けられる対となる電装品同士を導通接続する導通接続構造であって、
    前記対となる電装品の一方の電装品に導通接続されて固定されるプラグと、
    前記対となる電装品の他方の電装品にソケットベースが固定される可動ソケットと、
    扉面に沿う方向で前記ソケットベースに変位自在に支持され前記他方の電装品に導通接続されるとともに、嵌合する前記プラグとも導通接続されるソケットハウジングと、
    を具備することを特徴とする扉用電装品の導通接続構造。
  3. 請求項2記載の扉用電装品の導通接続構造であって、
    前記ソケットハウジングと前記ソケットベースとに渡ってソケット端子が設けられ、
    前記ソケット端子は、前記ソケットハウジングと前記ソケットベースとの間に、屈曲形成された変位吸収屈曲部を有することを特徴とする扉用電装品の導通接続構造。
  4. 請求項3記載の扉用電装品の導通接続構造であって、
    前記プラグには扉面に垂直に突出するタブ端子が収容され、
    前記ソケットハウジングには前記タブ端子の軸線直交方向の移動を許容する長穴の端子受入口が形成され、
    前記ソケット端子には前記タブ端子の前記移動の範囲で導通を維持する平板状弾接挟持片が形成されていることを特徴とする扉用電装品の導通接続構造。
  5. 請求項4記載の扉用電装品の導通接続構造であって、
    前記タブ端子と前記ソケット端子とが前記タブ端子の突出方向の任意の位置で導通することを特徴とする扉用電装品の導通接続構造。
  6. 請求項4または5記載の扉用電装品の導通接続構造であって、
    前記プラグには前記タブ端子を包囲するプラグフードが設けられ、
    前記プラグフードの先端面には前記ソケットハウジングを内方へ導入するテーパー状のガイド面が形成されていることを特徴とする扉用電装品の導通接続構造。
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