JP2016175851A - 歯科用充填修復キット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、大きな窩洞に対しても窩洞適合性に優れ、かつ、操作性に優れた歯科用充填修復キットを提供することを課題とする。【解決手段】本発明の歯科用充填修復キットは、最大径が0.5mm〜4.0mmの粒子で構成される透明な(A)外添充填材と、(b1)ラジカル重合性単量体及び(b2)光重合開始剤を含む(B)歯科用重合性組成物と、を有することを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、深い窩洞の充填修復処置に用いるものとして、歯科用重合性組成物と、前記歯科用重合性組成物に外添される充填材とを有する歯科用充填修復キットに関する。
齲蝕等により欠損を生じた歯質の修復において、充填用コンポジットレジンと呼ばれる、主に(メタ)アクリレート系のラジカル重合性単量体と金属酸化物等の無機フィラーとを主成分とする修復材料のペーストを欠損部に充填、歯牙の形状を付与した後に重合、硬化させる手法が主流である。欠損部では、ペースト充填前に、齲蝕等の病巣部を取り除くため、欠損部周部を削り出し、窩洞を形成する処置が行われる。
歯科分野における前記重合方法としては、光重合と化学重合とに大別される。前記ラジカル重合性単量体と光重合開始剤とを用いた光重合型の修復材料は、光を遮断しておけば重合反応が進むことはほとんどないため、全ての成分を1ペーストの状態で製造、保管しておくことができ、化学重合型の修復材料を用いる場合に必要な使用時における混合・練和作業が必要なく、また、可使時間が長いなどの利点を有する。そのため、近年では、光重合型の歯科用修復材料が主流である。以下では、このような光重合型の修復材料を歯科用光重合性組成物と呼ぶ。
ところで、前記ラジカル重合性単量体と光重合開始剤とを用いた前記窩洞の充填修復処置においては、重合時に前記歯科用重合性組成物が収縮するため収縮時の応力(収縮応力)が前記窩洞と重合硬化体との界面に集中することがあり、前記窩洞と前記重合硬化体との間にギャップ(隙間)が生じることがある。
また、窩洞に充填される前記歯科用重合性組成物の透明度が低いと、前記ラジカル重合性単量体を重合硬化させるために照射される光(活性光)が前記窩洞と前記重合硬化体との界面にまで十分に到達せず、未硬化な部分が残り、その結果、前記窩洞と前記重合硬化体との間に前記ギャップが生じることがある。
前記ギャップが生じると、前記重合硬化体の前記窩洞からの脱落や2次齲蝕の原因となる。なお、以下では、このようなギャップの抑制度合を窩洞適合性と呼ぶ。
こうしたことから、歯科用重合性組成物中に充填材を高い含有率で含ませることで、前記ラジカル重合性単量体の重合時に生ずる収縮応力の影響を低減させることが提案されている(特許文献1参照)。
また、歯科用重合性組成物中に充填材として平均粒子径が70nmを超える比較的大きな無機粒子を含み、硬化前の前記歯科用重合性組成物の透明性を向上させることでより深くまで活性光を到達させることが提案されている(特許文献2参照)。なお、歯科用重合性組成物中に配合される充填材粒子としては、大きくても100μm程度である(特許文献3参照)。
特開2006−312634号公報 特開2013−071921号公報 特開2014−152107号公報
しかしながら、これら充填材を内添させた歯科用重合性組成物を充填して重合硬化させても、深さが3mm〜5mmの大きな窩洞に対しては前記窩洞適合性を向上させることができないことが分かってきた。
また、多量の充填材を内添させると、ペースト状に調製される前記歯科用重合性組成物の粘度が上昇することから、前記窩洞に前記歯科用重合性組成物を充填させるのに必要な流動性が不足し操作性が低下する。前記歯科用重合性組成物を用いて前記窩洞の充填修復処置を行うに当たり、操作が煩雑となると操作者への負担になるばかりでなく、患者の口腔内での処置であるため患者への負担も大きくなることから、優れた操作性が求められる。
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、大きな窩洞に対しても窩洞適合性に優れ、かつ、操作性に優れた歯科用充填修復キットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 最大径が0.5mm〜4.0mmの粒子で構成される透明な(A)外添充填材と、(b1)ラジカル重合性単量体及び(b2)光重合開始剤を含む(B)歯科用重合性組成物と、を有することを特徴とする歯科用充填修復キット。
<2> (A)外添充填材の全光線透過率が、小さくとも60%以上である前記<1>に記載の歯科用充填修復キット。
<3> (A)外添充填材と(B)歯科用重合性組成物との総量(A)+(B)における(A)外添充填材の占有率(A)/(A)+(B)が、体積比で1%〜50%となるように前記(A)外添充填材と前記(B)歯科用重合性組成物とが組み合わされる前記<1>から<2>のいずれかに記載の歯科用充填修復キット。
<4> (A)外添充填材が、有機充填材、有機無機複合充填材及び無機充填材の少なくともいずれかである前記<1>から<3>のいずれかに記載の歯科用充填修復キット。
<5> (A)外添充填材が、平均粒子径が0.05μm〜500μmの無機粒子を含む有機無機複合充填材である前記<4>に記載の歯科用充填修復キット。
<6> (B)歯科用重合性組成物が、(b3)内添充填材を含む前記<1>から<5>のいずれかに記載の歯科用充填修復キット。
<7> (b3)内添充填材が、無機充填材、有機充填材及び有機無機複合充填材の少なくともいずれかである前記<6>に記載の歯科用充填修復キット。
本発明によれば、従来技術における前記諸問題を解決することができ、大きな窩洞に対しても窩洞適合性に優れ、かつ、操作性に優れた歯科用充填修復キットを提供することができる。
(歯科用充填修復キット)
本発明の歯科用充填修復キットは、(A)外添充填材と、(B)歯科用重合性組成物とを有する。
<(A)外添充填材>
前記(A)外添充填材は、最大径が0.5mm〜4.0mmの粒子で構成される透明な充填材である。ここで、「最大径」とは、前記(A)外添充填材の形状が真球であれば、その直径を意味し、真球以外の形状であれば、前記(A)外添充填材の表面上の任意の2点を直線で結んだ場合にとり得る最大長を意味する。最大径は、マイクロメーターを用いて測定され、前記(A)外添充填材が1個の粒子で構成されている場合は、その1個の粒子について最大径を測定すればよい。前記(A)外添充填剤が複数の粒子で構成される場合は、各粒子の最大径を測定し、その平均値を最大径とする。
前記(A)外添充填材は、充填修復処置における使用時にペースト状の前記(B)歯科用重合性組成物に埋没させる等により添加して用いられる。
なお、本明細書において、「外添」とは、使用時に前記(A)外添充填材を前記(B)歯科用重合性組成物に添加することを意味し、使用前の状態で前記(A)外添充填材が前記(B)歯科用重合性組成物中に添加されていないことを意味する。
また、「粒子」としては、真球、楕円球等の球状のものに限られず、円柱状、角柱状のほか、より大きなサイズの塊状体を粉砕して得られる粉砕片等の不定形のものも含む。
前記(A)外添充填材は、サイズの大きな粒子で構成されるため、深さが3mm〜5mmといった大きな窩洞に対して、1個〜数個の僅かな個数で用いることができ、前記(B)歯科用重合性組成物に対して、前記(B)歯科用重合性組成物の光硬化を妨げる要因となる気泡を取り込むことなく埋没等の操作を容易に行うことができる。
また、前記窩洞内に充填された状態で、前記(B)歯科用重合性組成物の光硬化を妨げにくく、また、前記(B)歯科用重合性組成物の重合時の収縮を抑制して、窩洞適合性を向上させることができる。
前記(A)外添充填材としては、歯科用に用いられる公知の充填材、特に透明な充填材として用いられるものを広く用いることができる。
ここで、「透明」とは、全光線透過率で表すことができ、40%以上のものを指す。前記(A)外添充填材としては、全光線透過率が少なくとも60%以上のものを好適に用いることができ、この全光線透過率が100%に近づく程、特に好適に用いることができる。
なお、前記全光線透過率の測定は、JIS K−7361−1に準拠して測定することができる。具体的には、前記(A)外添充填材を厚さ1mmの板状試料とし、この板状試料の全光線透過率をヘーズメーター等で測定することで行うことができる。
前記(A)外添充填材としては、前述の特性を有するものであれば、特に制限はなく、有機充填材、有機無機複合充填材及び無機充填材のいずれも用いることができ、また、これらを単独又は併用して用いることもできる。
前記有機充填材の材料としては、前述の特性を有するものであれば、特に制限はなく、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の透明な樹脂を挙げることができる。なお、前記有機充填材としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記有機無機複合充填材は、ポリマー等の高分子マトリックス中に無機粒子が分散した材料である。
前記無機粒子としては、特に制限はなく、従来の歯科用重合性組成物に使用されている、石英、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化バリウム、酸化イットリウム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム等の金属酸化物、シリカ−チタニア、シリカ−ジルコニア、シリカ−チタニア−酸化バリウム、シリカ−チタニア−ジルコニア等のシリカ系複合酸化物類が挙げられる。また、ホウ珪酸ガラス、アルミノシリケートガラス、フルオロアルミのシリケートガラス等のガラス、フッ化バリウム、フッ化ストロンチウム、フッ化イットリウム、フッ化ランタン、フッ化イッテルビウム等の金属フッ化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の無機炭酸塩、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム等の金属硫酸塩等を用いることもできる。これら無機粒子としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
また、これら無機粒子としては、高温で焼成する際に緻密なものを得易くする等の目的で、少量の周期律表第I族金属の酸化物を添加した複合酸化物を用いることができ、シリカとジルコニアを主な構成成分とする複合酸化物が特に好適に用いられる。
前記無機粒子としては、シランカップリング剤に代表される表面処理剤で表面処理されることが好ましい。
前記表面処理の方法としては、公知の方法を挙げることができ、また、前記シランカップリング剤としては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザンなどを挙げることができる。
前記高分子マトリックスを構成する重合性単量体としては、前記(A)外添充填材が前述の特性を有するものであれば、特に制限はなく、公知の重合性単量体が挙げられるが、中でも、前記(B)歯科用重合性組成物に用いられる(b1)ラジカル重合性単量体と同材料のものを用いることが好ましい。
前記(b1)ラジカル重合性単量体と同材料のものを用いて前記(A)外添充填材を構成すると、前記窩洞の充填修復時に重合硬化体の研磨が容易となり、より操作性を向上させることができる。なお、前記(b1)ラジカル重合性単量体については、後に詳述する。
前記無機粒子の形状としては、球状が好ましく、その平均粒子径としては、0.05μm〜500μmが好ましい。なお、前記無機粒子の平均粒子径は、レーザー回折散乱法等の原理による粒度分布計を用いて測定された体積分率で表示されたメジアン径の値を言う。)
また、前記無機粒子の配合量としては、特に制限はないが、前記重合性単量体100質量部当たり、50質量部〜1,500質量部が好ましい。
前記有機無機複合充填材としては、例えば、前記無機粒子及び前記重合性単量体を混合機等で配合し、加熱、光照射等の方法で重合させた後、振動ボールミルやジェットミル等を用いて粉砕し、必要に応じて、フルイ、エアー分級機、又は水ひ分級等による分級操作を行うことによって製造することができる。
前記有機無機複合充填材の重合に用いる重合開始剤としては、特に制限はなく、公知の重合開始剤を用いることができ、化学重合型、光重合型のいずれも用いることができる。
前記化学重合型の重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、トリブチルボラン、トリブチルボラン部分酸化物、テトラフェニルホウ酸ナトリウム、テトラキス(p−フロルオロフェニル)ホウ酸ナトリウム、テトラフェニルホウ酸トリエタノールアミン塩等のホウ素化合物、5−ブチルバルビツール酸、1−ベンジル−5−フェニルバルビツール酸等のバルビツール酸類、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム等のスルフィン酸塩類等が挙げられる。
また、前記光重合型の重合開始剤としては、後述する前記(B)歯科用重合性組成物に配合される(b2)光重合開始剤として適用可能なものが挙げられる。
なお、以上の前記有機無機複合充填材としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記無機充填材としては、最大径が0.5mm〜4.0mmの粒子であれば、特に制限はなく、前記最大径以外は、前記有機無機複合充填材に用いられる前記無機粒子と同様の無機粒子を挙げることができる。
なお、前記無機充填材に用いられる前記無機粒子としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
下記参考文献に記載されるように、一般的に、臼歯は、エナメル質が1mm〜2mm、象牙質が2mm〜3mmの厚さで構成される。したがって、臼歯部には、3mm〜5mm程度の深さを有する大きな窩洞が形成されることがある。
このような大きな窩洞に対して、前記(A)外添充填材の粒子を適切に充填させるためには、前記粒子と窩壁との間に0.5mm程度のスペースがあることが好ましい。
したがって、前記(A)外添充填材の粒子の最大径としては、0.5mm〜4.0mmであり、1.0mm〜3.5mmが好ましく、2.0mm〜3.0mmが特に好ましい。なお、修復する窩洞に対し、1個の前記(A)外添充填剤を使用することで本発明の効果を得ることができるが、複数個の前記(A)外添充填剤を組み合わせて使用してもよい。複数個の前記(A)外添充填剤を使用する場合は、前記(A)外添充填剤を構成する各粒子の少なくとも80%以上が前記最大径の範囲にあることが好ましく、すべての粒子が前記の最大径の範囲にあることが特に好ましい。
また、前記(A)外添充填材の体積としては、前記窩洞の体積に対して1%〜50%が好ましく、10%〜30%がより好ましい。1%よりも小さい場合、硬化深度が不十分となり窩底部の硬化性が不足する。一方、50%より大きい場合、前記(A)外添充填材と前記窩壁との間のスペースが小さくなり、前記窩洞に対する充填操作が煩雑化することがある。
したがって、前記窩洞に充填されることを想定して、前記(A)外添充填材と前記(B)歯科用重合性組成物との総量(A)+(B)における(A)外添充填材の占有率(A)/(A)+(B)が、体積比で1%〜50%(より好ましくは、10%〜30%)となるように前記(A)外添充填材と前記(B)歯科用重合性組成物とが組み合わされることが好ましい。
参考文献:歯の解剖学(藤田恒太郎)第22版、金原出版、P22〜23
<(B)歯科用重合性組成物>
前記(B)歯科用重合性組成物は、(b1)ラジカル重合性単量体と、(b2)光重合開始剤と、必要に応じて、(b3)内添充填材、その他の成分を含む。
[(b1)ラジカル重合性単量体]
前記(b1)ラジカル重合性単量体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択されるが、酸性基(スルホン酸基、カルボキシル基、リン酸残基等)を有さない(メタ)アクリレート系の重合性単量体が、硬化速度や硬化体の機械的物性、耐水性、耐着色性等の観点から好適に用いられ、特に、複数の重合性官能基を有する、多官能の(メタ)アクリレート系重合性単量体が好ましい。
前記多官能の(メタ)アクリレート系重合性単量体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択されるが、水に対する溶解度が5質量%以下の非水溶性化合物が好ましい。
前記非水溶性化合物としては、例えば、以下に詳述する、下記(I)二官能重合性単量体、(II)三官能重合性単量体、(III)四官能重合性単量体が挙げられる。
(I)二官能重合性単量体
前記(I)二官能重合性単量体としては、(i)芳香族化合物系のものと、(ii)脂肪族化合物系のものが挙げられる。
(i)芳香族化合物系のもの
前記(i)芳香族化合物系のものとしては、例えば、2,2−ビス(メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(3−メタクリロイルオキシ)−2−ヒドロキシプロポキシフェニル]プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシテトラエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシペンタエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシジプロポキシフェニル)プロパン、2(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)−2(4−メタクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、2(4−メタクリロイルオキシジプロポキシフェニル)−2−(4−メタクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシイソプロポキシフェニル)プロパン及びこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のメタクリレート又はこれらメタクリレートに対応するアクリレート等の水酸基を有するビニルモノマーと、ジイソシアネートメチルベンゼン、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族基を有するジイソシアネート化合物との付加体から得られるジアダクトなどが挙げられる。
(ii)脂肪族化合物系のもの
前記(ii)脂肪族化合物系のものとしては、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート(「3G」)、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート及びこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のメタクリレート又はこれらのメタクリレートに対応するアクリレート等の水酸基を有するビニルモノマーと、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフォロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)等のジイソシアネート化合物との付加体から得られるジアダクト;1,2−ビス(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エチルなどが挙げられる。
(II)三官能重合性単量体
前記(II)三官能重合性単量体としては、例えば、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロールメタントリメタクリレート等のメタクリレート及びこれらメタクリレートに対応するアクリレートなどが挙げられる。
(III)四官能重合性単量体
前記(III)四官能重合性単量体としては、例えば、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート;ジイソシアネートメチルベンゼン、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフォロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレン−2,4−ジイソシアネート等のジイソシアネート化合物とグリシドールジメタクリレートとの付加体から得られるジアダクトなどが挙げられる。
前記多官能の(メタ)アクリレート系重合性単量体としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
更に、必要に応じて、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等のメタクリレート及びこれらメタクリレートに対応するアクリレート等の単官能の(メタ)アクリレート系単量体と併用してもよい。
前記(B)歯科用重合性組成物では、良好な硬化体物性(機械的機械的強度、非溶出性など)を得る観点から、前記多官能の(メタ)アクリレート系単量体以外の単量体の配合量が、全ラジカル重合性単量体中、30質量%以下であることが好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が特に好ましい。
[(b2)光重合開始剤]
前記(b2)光重合開始剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、α−ジケトン/芳香族アミン化合物で構成される光重合開始剤、α−ジケトン/光酸発生剤/芳香族アミン化合物で構成される光重合開始剤、α−ジケトン/光酸発生剤/芳香族アミン化合物/脂肪族アミン化合物で構成される光重合開始剤、アセトフェノン系化合物/光酸発生剤/芳香族アミン化合物で構成される光重合開始剤、各種増感色素/光酸発生剤/芳香族アミン化合物で構成される光重合開始剤などが挙げられる。
これらの中でも、歯科用修復材料として色調に優れたものとすることができ、また、太陽光に対して比較的安定で操作性に優れ、かつ、活性光の照射によって速やかに重合を開始させる(重合活性に優れる)点で、α−ジケトン/光酸発生剤/芳香族アミン化合物で構成される光重合開始剤、α−ジケトン/光酸発生剤/芳香族アミン化合物/脂肪族アミン化合物で構成される光重合開始剤が好ましく、中でも、より重合活性に優れる点で、α−ジケトン/光酸発生剤/芳香族アミン化合物/脂肪族アミン化合物で構成される光重合開始剤であることが特に好ましい。
前記α−ジケトン化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カンファーキノン、カンファーキノンカルボン酸、カンファーキノンスルホン酸等のカンファーキノン類;ジアセチル、アセチルベンゾイル、2,3−ペンタジオン、2,3−オクタジオン、9,10−フェナンスレンキノン、アセナフテンキノンなどを挙げることができる。これらの中でも、前記カンファーキノン類が好ましく、前記カンファーキノンが特に好ましい。
なお、前記α−ジケトン化合物としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記光酸発生剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリアジン化合物、アリールヨードニウム塩等が挙げられる。
前記トリアジン化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基等のトリハロメチル基を少なくとも一つ有するs−トリアジン化合物が挙げられる。
前記s−トリアジン化合物としては、例えば、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4,6−トリス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メチルチオフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(2,4−ジクロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−ブロモフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−n−プロピル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(α,α,β−トリクロロエチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−スチリル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(p−メトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(o−メトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(p−ブトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(1−ナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−ビフェニリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−{N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ}エトキシ]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−{N−ヒドロキシエチル−N−エチルアミノ}エトキシ]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−{N−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ}エトキシ]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−{N,N−ジアリルアミノ}エトキシ]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジンなどが挙げられる。
なお、これらトリアジン化合物は1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記アリールヨードニウム塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジフェニルヨードニウム、ビス(p−クロロフェニル)ヨードニウム、ジトリルヨードニウム、ビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム、p−イソプロピルフェニル−p−メチルフェニルヨードニウム、ビス(m−ニトロフェニル)ヨードニウム、p−tert−ブチルフェニルフェニルヨードニウム、p−メトキシフェニルフェニルヨードニウム、ビス(p−メトキシフェニル)ヨードニウム、p−オクチルオキシフェニルフェニルヨードニウム、p−フェノキシフェニルフェニルヨードニウム、ビス(p−ドデシルフェニル)ヨードニウム等のカチオンと、クロリド、ブロミド、p−トルエンスルホナート、トリフルオロメタンスルホナート、テトラフルオロボレート、テトラキスペンタフルオロフェニルボレート、テトラキスペンタフルオロフェニルガレート、ヘキサフルオロフォスフェート、ヘキサフルオロアルセナート、ヘキサフルオロアンチモネート等のアニオンからなるジアリールヨードニウム塩化合物が挙げられる。
なお、これらアリールヨードニウム塩は1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記芳香族アミン化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、窒素原子に結合した有機基のうちの少なくとも一つが芳香族基であるアミン化合物が挙げられるが、より重合活性が高く、保存安定性に優れ、揮発性が低いため臭気が少なく、入手が容易な点で、窒素原子に一つの芳香族基と、2つの脂肪族基が結合したアミン化合物(以下、「第3級芳香族アミン化合物」とも称す)が好ましい。
前記第3級芳香族アミン化合物としては、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸メチル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸プロピル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、p−ジエチルアミノ安息香酸エチル、p−ジエチルアミノ安息香酸プロピルなどが挙げられる。
また、他の芳香族アミン化合物を具体的に例示すると、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジベンジルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、N,N,2,4,6−ペンタメチルアニリン、N,N,2,4−テトラメチルアニリン、N,N−ジエチル−2,4,6−トリメチルアニリンなどが挙げられる。
なお、前記芳香族アミン化合物としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記脂肪族アミン化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、公知の第1級脂肪族アミン化合物、第2級脂肪族アミン化合物及び第3級脂肪族アミン化合物を挙げることができるが、重合活性及び保存安定性に優れ、また、歯科用として用いた場合の臭気等の問題を考慮すると、第3級脂肪族アミン化合物が好ましい。なお、前記脂肪族アミン化合物とは、窒素原子に結合している有機基が、全て脂肪族基(但し、置換基を有していてもよい)である化合物である。
更に、保存安定性をより向上させるために、前記第3級脂肪族アミン化合物の中でも、3つの飽和脂肪族基が窒素原子に結合している第3級アミノ基を有し、かつ、該飽和脂肪族基のうちの少なくとも2つは電子吸引性基を置換基として有している化合物が好適である。
なお、電子吸引性基は該基が結合している飽和脂肪族基の炭素原子から電子を引き付けるような誘起効果を持つ基であり、公知のいかなる電子吸引性基でもよいが、化学的な安定性を考慮すると、水酸基;フェニル基、ナフチル基等のアリール基;エテニル基(ビニル基)、1−プロペニル基、エチニル基等の不飽和脂肪族基;フッ素原子;アルコキシル基;カルボニル基;カルボニルオキシ基;シアノ基;が好ましい。
これらの中でも、特に化合物の安定性に優れ、また合成が容易であり、かつ重合性単量体への溶解性に優れる点で、アリール基、不飽和脂肪族基又は水酸基であることが好ましく、水酸基が特に好ましい。
前記脂肪族アミン化合物としては、例えば、2−エチルヘキシルアミン、n−ブチルアミン、n−ヘキシルアミン、n−オクチルアミン等の脂肪族第1級アミン化合物;ジエチルアミン、ジブチルアミン、ジアリルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、ジ−n−オクチルアミン等の脂肪族第2級アミン化合物;トリエチルアミン、トリエタノールアミン、トリブチルアミン、トリアリルアミン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン)等の第3級アミン化合物を挙げることができ、これらの中でも、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン等の窒素原子に結合している3つの飽和脂肪族基のうち、2つ以上が電子吸引性基を置換基として有している第3級脂肪族アミン化合物が好ましい。
なお、前記脂肪族アミン化合物としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
更に、前記(b2)光重合開始剤としては、前述の諸成分以外の他の公知の重合開始剤を用いることができる。
前記他の重合開始剤の成分としては、過酸化ベンゾイル、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物類;酸化バナジウム(IV)アセチルアセトナート、ビス(マルトラート)オキソバナジウム(IV)等の+IV価又は+V価のバナジウム化合物類;テトラフェニルホウ素ナトリウム、テトラフェニルホウ素トリエタノールアミン塩、テトラフェニルホウ素ジメチル−p−トルイジン塩、テトラキス(p−フルオロフェニル)ホウ素ナトリウム、ブチルトリ(p−フルオロフェニル)ホウ素ナトリウム等のアリールボレート化合物類;3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノ)クマリン、7−ヒドロキシ−4−メチル−クマリン等のクマリン系色素類;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンソイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル類;2,4−ジエトキシチオキサンソン、2−クロロチオキサンソン、メチルチオキサンソン等のチオキサンソン誘導体;ベンゾフェノン、p,p’−ジメチルアミノベンゾフェノン、p,p’−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体類などが挙げられる。
なお、前記他の重合開始剤としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記(b2)光重合開始剤を構成する各成分の配合量としては、特に制限はなく、重合活性等を考慮して適宜決定すればよいが、前記(b1)ラジカル重合性単量体の配合量を100質量部とした場合に、0.01質量部〜20質量部が好ましく、0.05質量部〜10質量部がより好ましく、0.1質量部〜3質量部が特に好ましい。
[(b3)内添充填材]
前記(b3)内添充填材は、前記(B)歯科用重合性組成物の重合硬化体に機械的強度を付与し、重合収縮や熱膨張を低減させる目的で配合される。
前記(b3)内添充填材の平均粒子径としては、特に制限はなく、0.01μm〜100μmが好ましく、0.01μm〜5μmがより好ましい。前記平均粒子径が0.01μm以下であると少量の添加で前記(B)歯科用重合性組成物中の粘度が上昇するため、操作性が低下し、100μmを超えると、前記(B)歯科用重合性組成物の粘度が低下し、操作性が低下することがある。
なお、前記(b3)内添充填材の平均粒子径は、レーザー回折散乱法等の原理による粒度分布計を用いて測定された体積分率で表示されたメジアン径の値を言う。
また、本明細書において「内添」とは、使用前の状態で前記(b3)内添充填材が前記(B)歯科用重合性組成物中に添加され、混合ペースト化されていることを意味する。
前記(b3)内添充填材としては、特に制限はなく、例えば、サイズ以外の点で共通する前記(A)外添充填材と同材料、同製法の充填材を用いることができ、公知の無機充填材、有機充填材、有機無機複合充填材を広く用いることができる。これらの中でも、前記(b3)内添充填材としては、前記無機充填材が好ましく、球状の前記無機充填材が特に好ましい。
なお、前記(b3)内添充填材としては、1種単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記(b3)内添充填材の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記(b1)ラジカル重合性単量体と混合させたときの粘度(操作性)や硬化体の機械的物性を考慮して、前記(b1)ラジカル重合性単量体100質量部に対して50質量部〜1,500質量部が好ましく、70質量部〜1,000質量部がより好ましい。
[その他の成分]
前記その他の成分としては、本発明の効果を妨げない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、歯科用修復材料の配合成分として公知の連鎖移動剤、重合禁止剤等を挙げることができる。また、歯牙の色調に合わせる目的で顔料、蛍光顔料、染料、紫外線に対する変色防止目的で紫外線吸収剤を配合してもよいし、歯科用コンポジットレジン用途として公知の添加剤を配合してもよい。
本発明の歯科用充填修復キットは、如何なる歯牙の修復にも使用することが可能ではあるが、特に臼歯部に形成された窩洞の修復のために好適に使用される。一般的には、まず、歯牙の齲蝕部分を削り取り、窩洞を形成する。次に、その窩洞に前処理剤を塗布し、続いて、前処理剤をその使用方法に従って処理する。そして、前記前処理剤の層の上に前記(B)歯科用重合性組成物を充填し、更に、前記(B)歯科用重合性組成物内に前記(A)外添充填材を埋没させる。ここで、前記(A)外添充填材は、前記前処理剤の層の上で前記(B)歯科用重合性組成物内に埋没していればよく、充填した前記(B)歯科用重合性組成物内に前記(A)外添充填材を押し込む等の作業により埋没させてもよいし、充填した前記(B)歯科用重合性組成物上に前記(A)外添充填材を設置し、更に、前記(B)歯科用重合性組成物を充填することで埋没させてもよい。最後に、前記(B)歯科用重合性組成物を硬化させるために、可視光を照射することで修復作業を完了する。
以下、本発明を具体的に説明するために、実施例、比較例を挙げて説明するが、本発明の技術的思想は、これらにより何ら制限されるものではない。
((A)外添充填材)
<充填材F1〜F6の調製>
2,2−ビス[(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)フェニル]プロパン(「Bis−GMA」)60質量部と、トリエチレングリコールジメタクリレート(「3G」)40質量部とからなる重合性単量体100質量部に、重合開始剤として2,2−アゾビスイソブチルニトリル0.5質量部を溶解させ、均一な溶液を得た。
これに無機粒子としてγ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランで表面処理された球状シリカ―ジルコニア(平均粒子径0.2μm)310質量部を加え、メノウ乳鉢で混合し、窒素雰囲気下、95℃の温度で1時間加熱して重合操作を行った。
得られた重合物をボールミルで粉砕後、フルイによる分級操作を行い、(A)外添充填材として最大径が異なる充填材F1〜F6(有機無機複合充填材)を調製した。
<F7,F8>
(A)外添充填材として、SiOで形成され、平均粒子径(最大径)が3.0mmの球状の充填材F7(無機充填材)を用意した。
また、(A)外添充填材として、ポリメタクリル酸メチル樹脂で形成され、平均粒子径(最大径)が3.0mmの球状の充填材F8(有機充填材)を用意した。
<全光線透過率>
充填材F1〜F8に関し、JIS K−7361−1に準拠して全光線透過率の測定を行った。
ここで、充填材F1〜F6については、重合後、破砕前の状態で、かつ、厚さ1mmに調整した板状試料を測定対象とし、ヘーズメーター(日本電色製、NDH2000)を用いて前記板状試料の全光線透過率の測定を行った。
また、充填材F7,F8については、これらを構成する材質と同じ材質で厚さ1mmに調整した板状試料を測定対象とし、充填材F1〜F6と同様の測定を行った。
<最大径>
充填材F1〜F8のそれぞれについて、マイクロメーターを用いて、その最大径を測定した。
充填材F1〜F8の材質、形状、全光線透過率、最大径、及び粒子1個当たりの体積を後掲表1にまとめて示す。
<(B)歯科用重合性組成物の調製>
−歯科用重合性組成物CR1の調製−
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン化合物のうち、エトキシ基部分の繰り返し平均数が2.6である化合物(「D2.6E」)70質量部と、前記3G(20質量部)と、1,6−ビス(メタクリルエチルオキシカルボニルアミノ)トリメチルヘキサン(「UDMA」)10質量部とからなる(b1)ラジカル重合性単量体100質量部に、暗所にて(b2)光重合開始剤としてのカンファーキノン(CQ)0.2質量部及びp−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル(DMBE)0.3質量部と、重合禁止剤としてのハイドロキノンモノメチルエーテル(HQME)0.02質量部とを溶解させ、均一な溶液を得た。
これに、平均粒子径が0.2μmのγ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランで表面処理された球状シリカ−ジルコニアを70質量%、平均粒子径が0.1μmの前記球状シリカ−ジルコニアを30質量%の割合で含む(b3)内添充填材210質量部と、酸化チタン(白色顔料)、ピグメントイエロー95(黄色顔料)、ピグメントレッド166(赤色顔料)、及びピグメントブルー60(青色顔料)からなる顔料(適量)とを加え、メノウ乳鉢で混合し、真空下にて脱泡操作を行い、歯科用重合性組成物CR1を調製した。
−歯科用重合性組成物CR2の調製−
歯科用重合性組成物CR1(310質量部)に、更に、充填材F6(140質量部)を加え、メノウ乳鉢で混合し、真空下にて脱泡操作を行い、歯科用重合性組成物CR2を調製した。
<(B)歯科用重合性組成物の操作性の評価>
(B)歯科用重合性組成物としてのCR1及びCR2の操作性を以下の基準で評価した。
○:流動性があり、容易に窩洞に充填することができる。
×:流動性がない、あるいは、まとまりがない性状であるため、窩洞に気泡が発生することなく充填することが困難である。
その結果、CR1の操作性は、〇であり、CR2の操作性は、×であった。
<(B)歯科用重合性組成物の色調及びコントラスト比の測定方法>
直径7mm、高さ1mmの孔を有するポリアセタール製の型に、(B)歯科用重合性組成物としてのCR1及びCR2をそれぞれ充填してポリプロピレンフィルムで圧接し、続いて可視光線照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマ製)で30秒間光照射し、硬化体の色調を色差計(東京電色社製:TC−1800MKII)により測定した。
ここで、コントラスト比とは透明性の尺度であり、前記色差計によって測定される明るさに関する値であるY値を用いて算出することができる。具体的には、測定時の試料の背景が黒色の場合のY値をY、背景が白色の場合のY値をYとしたとき、硬化体のコントラスト比は、Y/Yとなり、このY/Yが1に近い程、不透明である。
CR1は、充填材の割合が68質量%であり、測定の結果、色調は、ビタパンクラシカルシェードガイドのA2シェード相当であり、透明性は、コントラスト比Y/Yで0.56程度であった。
また、CR2は、充填材の割合が78質量%であり、測定の結果、色調は、ビタパンクラシカルシェードガイドのA2シェード相当であり、透明性は、コントラスト比Y/Yで0.50程度であった。
(実施例1〜16)
(A)外添充填材及び(B)歯科用重合性組成物を後掲表2に示すよう選択して、それぞれ実施例1〜16に係る歯科用充填修復キットとした。
(比較例1〜3)
(A)外添充填材及び(B)歯科用重合性組成物を後掲表2に示すよう選択して、それぞれ比較例1〜3に係る歯科用充填修復キットとした。
なお、比較例1及び3に係る歯科用充填修復キットは、それぞれ(B)歯科用重合性組成物単独で構成されるものであるが、説明の便宜上、歯科用充填修復キットと称することとする。
(特性評価)
<光硬化深度>
実施例1〜16及び比較例2に係る各歯科用充填修復キットを用いて、光硬化深度の測定を次のように行った。
直径4mm、高さ10mmの孔を有するSUS製割型に充填した(B)歯科用重合性組成物に、後掲表2に示す個数で(A)外添充填材を埋没させた後、ポリプロピレンフィルムで圧接し、可視光線照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマ製)で30秒間光照射した。照射完了後、未硬化部分をスパチュラで削り取り、試験片を調製した。この試験片に対し、硬化した部分の厚み(mm)をマイクロメーターで測定し、これを光硬化深度(mm)とした。また、(A)外添充填材をキットの内容としない比較例1及び3に係る各歯科用充填修復キットでは、(A)外添充填材を埋没させる操作を行わないこと以外は、実施例1〜16及び比較例2に係る各歯科用充填修復キットの場合と同様にして、光硬化深度の評価を行った。
なお、光硬化深度の測定は、3個以上の試験片について行い、光硬化深度は、これらの平均値とした。
測定結果を後掲表2に示す。
<窩洞適合性評価>
−窩洞適合性−
牛を屠殺し、屠殺後24時間以内に抜去した牛前歯の唇側の面を#600の耐水研磨紙で研磨した。
次いで、歯科用接着材(ボンドフォースII、トクヤマデンタル社製)を研磨面に塗布し、10秒間放置後、圧縮空気を吹き付けて乾燥させ、可視光線照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマ製)で10秒間光照射した。
次いで、(歯科用接着剤で処理した面に、厚さ2mm、直径8mmの孔を有するワックスシートを貼り付け、孔部に)歯科用コンポジットレジン(パルフィークエステライト、トクヤマデンタル社製)を充填し、可視光線照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマ製)を用いて30秒間光照射し、重合硬化させた。
次いで、注水下、ダイヤモンドバーを用いて、前記歯の象牙質が露出するまで前記コンポジットレジン硬化体に対する掘削加工を行い、前記コンポジットレジン硬化体内に直径4mm、深さ4mmの模擬窩洞を形成した。
次いで、模擬窩洞に圧縮空気を吹き付けて乾燥させ、前記歯科用接着剤を塗布し、10秒間放置後、圧縮空気を吹き付けて乾燥させ、可視光線照射器(トクソーパワーライト、株式会社トクヤマ製)で10秒間光照射した後、試験ごとに前記模擬窩洞内に実施例1〜16及び比較例2に係る各歯科用充填修復キットの(B)歯科用重合性組成物を充填し、その中に(A)外添充填材を埋没させた。
次いで、前記可視光線照射器を用いて30秒間光照射して重合硬化させ、窩洞適合性評価試験の各試験片を作製した。
次いで、前記試験片を37℃の水中に24時間浸漬した後、ダイヤモンドカッターを用いて、前記模擬窩洞の中央部分を窩底面に対して垂直に切断し、その切断面を#1500の耐水研磨紙及び#3000の耐水研磨紙で用いて研磨した。
前記試験片の研磨面をレーザー顕微鏡で観察し、前記模擬窩洞と重合硬化体との界面にギャップ(隙間)が存在するかを観察した。その観察結果に対し、前記切断面において前記界面を示す、前記模擬窩洞と重合硬化体との「境界線の長さ」に対する、ギャップが観察される位置における全ての前記模擬窩洞の長さを足し合わせた「ギャップ長さ」の比(「ギャップ長さ」/「境界線の長さ」の比)をとり、その比が0.1未満であるものに対して◎、0.1以上であるものに対して〇、窩底部側が十分硬化せず、前記ギャップの有無を観察することができないものに対して×の評価を行った。
なお、(A)外添充填材をキットの内容としない比較例1及び3に係る各歯科用充填修復キットでは、(A)外添充填材を埋没させる操作を行わないこと以外は、実施例1〜16及び比較例2に係る各歯科用充填修復キットの場合と同様にして、前記窩洞適合性の評価を行った。
評価結果を後掲表2に示す。
−操作性−
また、前記模擬窩洞に充填させた(B)歯科用重合性組成物に対して、(A)外添充填材を埋没させる際の操作性を以下の基準で評価した。
◎:(A)外添充填材を埋没させることが容易であり、気泡ができることなく埋没させることができる。
○:埋没させる(A)外添充填材の個数が多く操作が煩雑であるが、(B)歯科用重合性組成物中に気泡を発生させることなく埋没させることができる。又は、(A)外添充填材の粒子が大きく埋没させることが容易ではないが、(B)歯科用重合性組成物中に気泡を発生させることなく埋没させることができる。
×:(B)歯科用重合性組成物中に数多くの気泡が含まれる。
評価結果を後掲表2に示す。
なお、比較例1及び3に係る各歯科用充填修復キットでは、(A)外添充填材をキットの内容としないため、(A)外添充填材の埋没操作についての前記操作性の評価を行っていない。
上掲表2に示すように、実施例1〜16に係る各歯科用充填修復キットを用いた、深い窩洞(深さ4mm)に対する充填修復処置では、窩洞適合性及び操作性が共に○以上となる結果が得られた。
これに対して、比較例1に係る歯科用充填修復キットを用いた、深い窩洞(4mm)に対する充填修復処置では、窩洞適合性の評価が×となる結果となった。即ち、比較例1に係る歯科用充填修復キットでは、歯科用重合性組成物CR1単独のものであるため、光硬化深度が3.6mmと浅く、窩底部側が十分硬化しない結果となった。
また、比較例2に係る歯科用充填修復キットを用いた、深い窩洞(4mm)に対する充填修復処置では、歯科用重合性組成物CR1に(A)外添充填材の比較成分として、充填材F6を埋没させることとしたが、窩洞適合性及び操作性が共に×となる結果となった。即ち、充填材F6は、最大径が0.1mmと小さく、埋没操作の際に(B)歯科用重合性組成物中に数多くの気泡を取り込むため、操作性の評価が×となると共に、数多くの気泡を取り込んだ結果、光硬化深度が3.2mmと浅く、窩底部側が十分硬化せず、窩洞適合性も×となる結果となった。
また、比較例3に係る歯科用充填修復キットでは、(A)外添充填材を埋没させることなく、充填材F6を歯科用重合性組成物CR1中に加えて予め脱泡させたペーストである歯科用重合性組成物CR2を用いたが、歯科用重合性組成物CR2は、ペースト調製の際、充填材F6を加えたことで流動性がなくなり、操作性が×となった。また、透明性が不十分であるため、光硬化深度が3.8mmと浅く、窩底部側が十分硬化しない結果となった。
実施例の中でも、窩洞に対する(A)外添充填材の体積の割合が10%以上となる実施例1,2,4,5,9,12〜16に係る各歯科用充填修復キットを用いた充填修復処置では、窩洞適合性の評価が◎の結果を得ることができている。
したがって、歯科用充填修復キットとしては、窩洞に充填されるものの組成として、(A)外添充填材と(B)歯科用重合性組成物との総量(A)+(B)を考えたとき、この総量における(A)外添充填材の占有率(A)/(A)+(B)が、体積比で10%以上となる組み合わせでキット化させることが好ましい。
また、実施例の中でも、(A)外添充填材として、最大径が2.0mm〜3.0mmの大きさの充填材F2,3,F7,F8を用いた実施例2〜5,15,16に係る各歯科用充填修復キットを用いた充填修復処置では、操作性の評価が◎の結果を得ることができている。
したがって、(A)外添充填材としては、最大径が2.0mm〜3.0mmである粒子で構成されるものが好ましい。

Claims (7)

  1. 最大径が0.5mm〜4.0mmの粒子で構成される透明な(A)外添充填材と、
    (b1)ラジカル重合性単量体及び(b2)光重合開始剤を含む(B)歯科用重合性組成物と、
    を有することを特徴とする歯科用充填修復キット。
  2. (A)外添充填材の全光線透過率が、小さくとも60%以上である請求項1に記載の歯科用充填修復キット。
  3. (A)外添充填材と(B)歯科用重合性組成物との総量(A)+(B)における(A)外添充填材の占有率(A)/(A)+(B)が、体積比で1%〜50%となるように前記(A)外添充填材と前記(B)歯科用重合性組成物とが組み合わされる請求項1から2のいずれかに記載の歯科用充填修復キット。
  4. (A)外添充填材が、有機充填材、有機無機複合充填材及び無機充填材の少なくともいずれかである請求項1から3のいずれかに記載の歯科用充填修復キット。
  5. (A)外添充填材が、平均粒子径が0.05μm〜500μmの無機粒子を含む有機無機複合充填材である請求項4に記載の歯科用充填修復キット。
  6. (B)歯科用重合性組成物が、(b3)内添充填材を含む請求項1から5のいずれかに記載の歯科用充填修復キット。
  7. (b3)内添充填材が、無機充填材、有機充填材及び有機無機複合充填材の少なくともいずれかである請求項6に記載の歯科用充填修復キット。
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