JP2016174476A - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両に搭載されるスライドシートのシートレールの側方にハーネスレール部とターン部とを備える余長吸収ケースをフロア側に設置し、前記ハーネスレール部にスライダを摺動自在に嵌合する一方、前記スライドシートへの給電用のワイヤハーネスを、該スライドシートの取付位置からキャタピラ型プロテクタで外装し、該キャタピラ型プロテクタの他端を前記スライダに嵌合固定すると共に、該スライダから引き出す前記ワイヤハーネスを前記ターン部内を摺動自在に迂回させてフロアハーネス側へと引き出し、前記スライドシートの前後移動時に前記キャタピラ型プロテクタを連動させてワイヤハーネスの余長吸収を行った後に前記余長吸収ケースのターン部内でワイヤハーネスを摺動させて迂回量を調節してワイヤハーネスの余長吸収を行う構成としている。
【選択図】図5
Description
前記スライドシートへの給電用のワイヤハーネスを、該スライドシートの取付位置からキャタピラ型プロテクタで外装し、該キャタピラ型プロテクタの他端を前記スライダに嵌合固定すると共に、該スライダから引き出す前記ワイヤハーネスを前記ターン部内を摺動自在に迂回させてフロアハーネス側へと引き出し、
前記スライドシートの前後移動時に前記キャタピラ型プロテクタを連動させてワイヤハーネスの余長吸収を行った後に前記余長吸収ケースのターン部内でワイヤハーネスを摺動させて迂回量を調節してワイヤハーネスの余長吸収を行う構成としているスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
具体的には、例えば、該キャタピラ型プロテクタは、帯状の連続した長尺材からなる平板に、長さ方向に延在する4本の折曲ラインを幅方向の中間部に間隔をあけて設けて、該平板を幅方向に5個の辺に区画し、前記折曲ラインを直角に折り曲げ、幅方向の両側辺を重ねて互いに係止して、四角筒状に組み立て、かつ、平板に3辺を分離する幅方向の切込ラインを長さ方向に間隔をあけて設け、分離していない一辺の連結部をヒンジ部として機能させている。
さらに、コ型とした3辺の内1辺を折り曲げ可能に成形し、該1辺を折り曲げて4辺を有するブロックとして組み立てる構造でもよい。
前記ターン部は前端円弧状突出部に両側直線部が連続し、前記シートレール側の一側直線部を後方に延在させてハーネスレール部とし、他側直線部にワイヤハーネス引出開口を設け、ターン部内のワイヤハーネスをフロア側へ引き出し、ターン部内でのターン位置を調節することでワイヤハーネスの余長を吸収する構成とすることが好ましい。
前記フロア側に設置する前記余長吸収ケースは両側直線部を左右に配置して平行配置とし、あるいは、両側直線部を上下に配置して垂直方向に設置としてもよい。
図1乃至図6に本発明の実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載するスライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル50に沿って配索するフロアハーネス55から分岐したシート給電用のワイヤハーネス2をスライドシート1へと配索し、スライドシート1の座部1aの内部に配線しているシートハーネス3と座部下面でコネクタC1とC2とで接続している。
平板40の幅方向の両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片45を突設し、他方側の辺S5に設けた係止穴46に係止している。かつ、平板40には前記4本の折曲ライン41〜44を結ぶ幅方向Yの切込ライン48を長さ方向Xに間隔をあけて設け、辺S2、S3、S4を分離している。かつ、切込ライン48の中央部で辺S3の中央位置に直線を湾曲させた円弧状の切込49を設け、長さ方向に隣接する一方側を円弧状に突出させ、他方を円弧状に窪ませ、凹凸嵌合部を設けている。また、切込ライン48を設けていない辺S1とS5には薄肉としたヒンジ部47を設けている。
即ち、スライドシート1の前後移動時のワイヤハーネス2の余長吸収機能を、スライドシート1と連動するシート側のワイヤハーネス2を外装したキャタピラ型プロテクタ5による余長吸収と、キャタピラ型プロテクタ5より引き出して余長吸収ケース10のターン部8での余長吸収とで分担して行う構成としている。
スライドシート1が前端に位置すると、図5(A)(B)(C)において、ワイヤハーネス2を外装したキャタピラ型プロテクタ5の先端を内嵌固定したスライダ9はハーネスレール部7の前端位置P1に位置する。かつ、該前端位置P1からキャタピラ型プロテクタ5で外装したワイヤハーネス2は更に前方へと引き出され、前端で上向きに屈曲した後、スライドシート1の下面でシートハーネス3とコネクタ接続されている。このとき、ターン部8内でコルゲートチューブで外装したワイヤハーネス2は前端の円弧状突出部8cの内周面に沿って位置し、側面8eに沿って後方へ延在し、ワイヤハーネスを引出口8aからフロア側へ引き出している。
さらに、フロア側に設置する余長吸収ケースは縦向きとして垂直方向に設置すると、車室床材に面する表面積を小さくでき、乗員による足踏みを更に低減できる。
また、ワイヤハーネスに外装するキャタピラ型プロテクタ5は前記実施形態に限定されず、ヒンジ部を介して順次連結したブロックからなり、該ブロック内にワイヤハーネスを挿通させ、一方向に屈曲する構成であればよい。
さらに、余長吸収ケース内を挿通させるワイヤハーネスには、コルゲートチューブによる外装に代えて、キャタピラ型プロテクタ5を連続して外装してもよい。
2 ワイヤハーネス
3 シートハーネス
5 キャタピラ型プロテクタ
7 ハーネスレール部
8 ターン部
9 スライダ
10 余長吸収ケース
Claims (4)
- 車両に搭載されるスライドシートのシートレールの側方にハーネスレール部とターン部とを備える余長吸収ケースをフロア側に設置し、前記ハーネスレール部にスライダを摺動自在に嵌合する一方、
前記スライドシートへの給電用のワイヤハーネスを、該スライドシートの取付位置からキャタピラ型プロテクタで外装し、該キャタピラ型プロテクタの他端を前記スライダに嵌合固定すると共に、該スライダから引き出す前記ワイヤハーネスを前記ターン部内を摺動自在に迂回させてフロアハーネス側へと引き出し、
前記スライドシートの前後移動時に前記キャタピラ型プロテクタを連動させてワイヤハーネスの余長吸収を行った後に前記余長吸収ケースのターン部内でワイヤハーネスを摺動させて迂回量を調節してワイヤハーネスの余長吸収を行う構成としているスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。 - 前記キャタピラ型プロテクタはワイヤハーネスを挿通するボックス状のブロックを一方向にのみ屈曲可能に連続させ、他方向および前記屈曲方向と直交方向には屈曲しない構造としており、前記スライドシートの下部と前記スライダとの間に、前後方向の一端を湾曲させると共に上側端部をスライドシート連結側、下側端部をスライダ連結側として配置している請求項1に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
- 前記キャタピラ型プロテクタで外装するワイヤハーネスの長さは、前記スライドシートの座部フレームの前後寸法に相当させ、該スライドシートの前端および後端から前記キャタピラ型プロテクタが突出しない設定としている請求項1または請求項2に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
- 前記スライドシートのシートレールに沿ってフロア側に固定する前記余長吸収ケースはハーネスレール部とターン部とを一体成形して一体品とし、または別体として前記ハーネスレール部の前端にターン部を連続配置し、
前記ターン部は前端の円弧状突出部に両側直線部が連続し、前記シートレール側の一側直線部を後方に延在させてハーネスレール部とし、他側直線部にワイヤハーネス引出用の開口を設け、該開口より前記ワイヤハーネスをフロア側へ引き出し、ターン部内でのターン位置を調節することでワイヤハーネスの余長を吸収する構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
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JP2010149807A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | スライドシート用配線構造 |
JP2014231269A (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-11 | 住友電装株式会社 | スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 |
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