JP2016173503A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写部材がベルトを介して像担持体に当接しない位置に配置されている場合に、ベルトに与えられたショックによって画像不良が発生することを抑制することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、複数の像担持体と、複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成する像形成手段と、複数の像担持体との接触部において複数の像担持体からトナー像が転写される回転可能な無端状のベルト7と、複数の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、ベルトを介して像担持体に当接しない位置でベルトの内周面に接触する複数の転写部材と、ベルトに接触した転写部材に転写のための電圧を印加する電源と、複数の像担持体のうち一部の像担持体に対応して設けられ、像担持体との間でベルトを挟持するバックアップ部材11と、を有する構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンター、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置では、ドラム状やベルト状の電子写真感光体や静電記録誘電体とされる像担持体に、適宜の作像プロセスにてトナー像が形成される。このトナー像は、記録材担持体により搬送される記録材に直接転写されたり、一旦中間転写体に1次転写された後に記録材に2次転写されたりする。記録材担持体や中間転写体としては、無端状のベルトが多く用いられている。そして、このような画像形成装置として、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナーで画像を形成する画像形成部を独立して有するタンデム型の画像形成装置がある。以下、中間転写体を備えた電子写真方式の画像形成装置を例に更に説明する。
感光体から中間転写体にトナー像を転写させる転写手段としては、中間転写体を介して感光体に対応して配置された転写ローラ(1次転写ローラ)が広く使用されている。従来、この転写ローラとしては、金属製の芯金上に弾性層としてゴム層を有するゴムローラや、金属製の芯金上に弾性層としてスポンジ状の発泡層を有するスポンジローラなどの、弾性ローラが広く使用されている。この弾性ローラは、ゴム層や発泡層などの弾性層にカーボンブラックなどの導電性粉末を分散して導電性が付与される。
上述のような弾性ローラは、環境変動や耐久変動によって電気抵抗の変動が生じる。そのため、転写ローラの電気抵抗に関する情報を検知して、その情報に応じて転写電圧を制御する、Active Transfer Voltage Control(以下「ATVC」という。)制御などの高圧制御が行われている。ATVC制御では、例えば、転写部にトナー像が無い非画像形成時に、所定の電流値で定電流制御された電圧を転写ローラに印加し、その際に印加した電圧値に基づいて画像形成時に転写ローラに印加する転写電圧を制御する。このような高圧制御を行うことで、転写ローラの電気抵抗が変動しても、画像形成時に転写ローラに流れる電流が所望の値になるようにすることができる。しかし、転写装置の制御が複雑になりやすく、また高圧基板の容量が大きくなるためにコストが高くなりやすい。さらに、転写ローラに用いられる弾性ローラ自体も、金属ローラと比較して高コストである。
そこで、近年では、転写ローラとして、金属ローラが使用されることがある(特許文献1)。金属ローラは、それ自体が導体であるため、環境変動や耐久変動による電気抵抗の変動が実質的になく、ATVC制御などの高圧制御を行う必要性が低くなる。また、金属ローラ自体も弾性ローラと比較して低コストである。
特開2006−259639号公報
しかしながら、例えば転写ローラとして金属ローラが用いられる場合に、中間転写体に与えられたショックによる画像不良が生じやすいことが分かった。
つまり、転写ベルトとして弾性ローラが用いられる場合、転写ローラは、一般に中間転写体を介して感光体に当接するように配置される。これに対して、転写ローラとして金属ローラが用いられる場合、転写ローラは、中間転写体を介して感光体に当接しない位置に配置される。これは、転写ローラの長手方向における画像比率の差によって1次転写部に供給される電流が大きく変化することを抑制するなどのためである。例えば、感光体に対する転写ローラの位置は、中間転写体の移動方向において4〜10mm程度下流にオフセットされた位置とされる。そして、中間転写体に所望のインピーダンスを持たせて、中間転写体を介して1次転写部に所望の転写電流を供給する構成とされる。
そして、このように転写ローラが中間転写体を介して感光体に当接しない構成では、転写ローラが中間転写体を介して感光体に当接する構成と比較して、感光体と中間転写体との間の拘束力が弱くなる。その結果、例えば記録材として厚紙などが2次転写部に突入した時のショックが1次転写部に伝達されやすくなり、そのショックに起因する画像不良(ショック画像)が発生しやすくなる。このショック画像は、厚紙などの先端が2次転写部に突入した時に中間転写体に速度変動が生じ、このときに1次転写部にある画像が濃くなるなどする現象である。
ここで、タンデム型の画像形成装置では、複数の画像形成部のうち一部の画像形成部のみで画像を形成するモードが設けられることがある。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4色全てのトナーを用いて画像形成を行うフルカラーモードと、黒トナーのみを用いてモノクロ画像(黒単色画像)を形成するモノモード(黒単色モード)と、が設けられることがある。また、一部の画像形成部のみで画像を形成する場合に、画像を形成しない画像形成部で感光体と中間転写体とを離間させ、感光体の劣化などを抑制する方法が知られている。このようなフルカラーモードとモノモードとを有する画像形成装置では、モノモード時に、中間転写体に対する拘束力がフルカラーモードよりも小さくなるため、上述のショック画像の問題が発生しやすくなる。
以上では、中間転写体を備えた画像形成装置を例に従来の課題を説明したが、記録材担持体を備えた直接転写方式の画像形成装置においても、転写ローラとして金属ローラが用いられる場合などには同様の問題が生じ得る。また、同様の問題は、転写ローラが金属ローラである場合に限らず、転写部材がベルトを介して像担持体に当接しない位置に配置される任意の構成において発生し得る。
したがって、本発明の目的は、転写部材がベルトを介して像担持体に当接しない位置に配置されている場合に、ベルトに与えられたショックによって画像不良が発生することを抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成する像形成手段と、前記複数の像担持体との接触部において前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持して前記複数の像担持体との接触部に搬送する、回転可能な無端状のベルトと、前記複数の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトを介して前記像担持体に当接しない位置で前記ベルトの内周面に接触する複数の転写部材と、前記ベルトに接触した前記転写部材に前記転写のための電圧を印加する電源と、前記複数の像担持体のうち一部の像担持体に対応して設けられ、前記像担持体との間で前記ベルトを挟持するバックアップ部材と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、転写部材がベルトを介して像担持体に当接しない位置に配置されている場合に、ベルトに与えられたショックによって画像不良が発生することを抑制することができる。
実施例1の画像形成装置(フルカラーモード時)の概略断面図である。 実施例1の画像形成装置(黒単色モード時)の概略断面図である。 1次転写ローラ、バックアップ部材の配置を示す模式図である。 バックアップ部材の他の例を示す模式図である。 画像形成装置の要部の概略制御態様を示すブロック図である。 画像出力動作のフローチャート図である。 ショックによる中間転写ベルトの駆動ローラの回転変動の説明図である。 ショックによる中間転写ベルトの駆動ローラの回転変動の測定結果の説明図である。 実施例2の画像形成装置(フルカラーモード時)の概略断面図である。 本発明を適用できる他の例の画像形成装置(フルカラーモード時)の概略断面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式を採用したタンデム型のレーザービームプリンターである。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として、第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKは、後述する中間転写ベルト7の回転方向に沿ってこの順番で直線状に並べて配置されており、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の画像を形成する。
なお、各画像形成部SY、SM、SC、SKに対応して設けられた同様の機能、構成を有する要素について、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素について総括的に説明する。また、各色用の要素を、語頭にY、M、C、Kを付して区別することがある。
画像形成部Sは、回転可能な像担持体としての、ドラム型(円筒形)の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、図中矢印R1方向に所定の周速度で回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、次の各電子写真用デバイスが、感光ドラム1の回転方向に沿って順に配置されている。まず、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2が配置されている。次に、露光手段としての露光装置(レーザースキャナー)3が配置されている。次に、現像手段としての現像装置4が配置されている。次に、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ(金属ローラ)5が配置されている。次に、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置6が配置されている。本実施例では、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4などにより、像担持体にトナー像を形成する像形成手段が構成される。
また、画像形成装置100は、全ての画像形成部Sの感光ドラム1と対向するように、回転可能な中間転写体としての、無端状のベルトで構成された中間転写ベルト7を有する。中間転写ベルト1は、複数の像担持体との接触部において複数の像担持体からトナー像が転写される回転可能な無端状のベルトの一例である。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラ(支持ローラ)としての駆動ローラ71、テンションローラ72、第1、第2のアイドラローラ73、74、2次転写対向ローラ(2次転写内ローラ)75に張架されている。中間転写ベルト7には、ポリイミドやポリアミドなどの樹脂又は各種ゴムなどに、カーボンブラックなどの帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられる。本実施例では、中間転写ベルト7は、その表面抵抗率が1×109〜5×1011Ω/□とされている。また、本実施例では、中間転写ベルト7は、厚みが例えば0.04〜0.5mm程度のフィルム状の無端ベルトで構成されている。中間転写ベルト7は、駆動ローラ71に駆動が伝達されることで、図中矢印R2方向に所定の周速度で循環駆動(回動)させられる。駆動ローラ71は、定速性に優れたモータにより駆動されて中間転写ベルト7を循環駆動させる。テンションローラ72は、中間転写ベルト7に対して一定の張力を与える。第1、第2のアイドラローラ73、74は、各感光ドラム1の配列方向に沿って延びる中間転写ベルト7を支持する。2次転写対向ローラ75は、後述する2次転写ローラ8と共に2次転写部N2を形成する。なお、本実施例では、テンションローラ72は、ベルトテンションが3〜12kgf程度になるように構成されている。
中間転写ベルト7の内周面側において、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに対応して、上述の各1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kが配置されている。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を感光ドラム1に接触させて、感光ドラム1と中間転写ベルト7との接触部である1次転写部(1次転写ニップ)N1を形成する。本実施例では、1次転写ローラ5は、金属ローラで構成されている。この金属の材質としては、SUMやSUSが用いられる。1次転写ローラ5には、1次転写電圧印加手段としての1次転写電源(高圧電源)E1(図5)が接続されている。この金属ローラは、中間転写ベルト7に接触する部分が剛体で形成された導電性部材の一例である。なお、本実施例では、1次転写ローラ5は、スラスト方向(回転軸線方向、長手方向)において外径が略一様なストレート形状である。本実施例では、1次転写ローラ5の外径は6〜10mm程度であることが好適であり、特に本実施例では8mmである。なお、本実施例では、K画像形成部SKには、バックアップ部材11が設けられているが、このバックアップ部材11については後述する。
中間転写ベルト7の外周面側(トナー像担持面側)において、2次転写対向ローラ75と対向する位置に、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材である2次転写ローラ(2次転写外ローラ)8が配置されている。2次転写ローラ8は、2次転写対向ローラ75に向けて押圧され、2次転写対向ローラ75との間で中間転写ベルト7を挟持する。これにより、中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との接触部である2次転写部(2次転写ニップ)N2が形成される。本実施例では、2次転写対向ローラ75は、芯金上にEPDMゴムからなる弾性層を有して構成されており、外径は20mm、弾性層の厚みは0.5mmであり、硬度は70°(アスカーC)程度である。また、本実施例では、2次転写ローラ8は、芯金上にNBRゴムやEPDMゴムなどからなる弾性層を有して構成されており、外径は24mmである。2次転写ローラ8には、2次転写電圧印加手段としての2次転写電源(高圧電源)E2(図5)が接続されている。
また、中間転写ベルト7の外周面側には、中間転写ベルト7の回転方向において2次転写部N2より下流側(最上流の1次転写部N1Yより上流側)に、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置10が配置されている。本実施例では、ベルトクリーニング装置10は、中間転写ベルト7を介して駆動ローラ71と対向する位置に配置されている。
さらに、画像形成装置100には、記録用紙などの記録材Pを搬送する記録材搬送系が設けられている。記録材搬送系には、記録材Pを収容するトレイ(図示せず)、この用紙トレイに収容された記録材Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップローラ(図示せず)が設けられている。また、記録材搬送系には、ピックアップローラにて繰り出された記録材Pを2次転写部N2へ搬送するレジストローラ9が設けられている。その他、画像形成装置100には、トナー像を記録材Pに定着させる定着装置(図示せず)などが設けられている。
画像形成時には、回転駆動される感光ドラム1の表面は、帯電ローラ2によって略一様に所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に帯電させられる。帯電した感光ドラム1の表面は、画像情報に応じて露光装置3によって走査露光され、静電潜像(静電像)が形成される。感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像装置4によってトナー像として現像(可視化)される。本実施例では、イメージ部露光と反転現像とにより、トナー像が形成される。つまり、一様に帯電処理された後に露光されることによって電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーが付着する。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、1次転写部N1において、1次転写ローラ5の作用により、回転駆動される中間転写ベルト7上に静電的に転写(1次転写)される。このとき、1次転写ローラ5には、1次転写電源E1(図5)から、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性の直流電圧である1次転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。
例えば、後述するフルカラーモードでの画像形成時には、上述のプロセスで各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成されたトナー像が、各1次転写部N1において中間転写ベルト7上に順次に重ね合わせるようにして転写される。そして、中間転写ベルト7上に転写されたトナー像は、2次転写部N2において、2次転写ローラ8の作用により、中間転写ベルト7と2次転写ローラ8とに挟持されて搬送される記録材Pに静電的に転写(二次転写)される。このとき、2次転写ローラ8には、2次転写電源E2(図5)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である2次転写電圧(2次転写バイアス)が印加される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着装置(図示せず)へと搬送され、ここで加熱及び加圧されることによってその上にトナー像が定着される。その後、記録材Pは、画像形成装置100の装置本体の外部へ排出される。
一方、1次転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナー(1次転写残トナー)は、クリーニング装置7によって感光ドラム1上から除去されて回収される。また、2次転写工程後に中間転写ベルト7上に残留したトナー(2次転写残トナー)や紙粉は、ベルトクリーニング手段10によって中間転写ベルト7上から除去されて回収される。
2.画像形成動作モード
本実施例の画像形成装置100は、全ての画像形成部SY、SM、SC、SKで画像を形成するフルカラーモード(第1のモード)と、K画像形成部のみで画像を形成する黒単色モード(モノモード、第2のモード)と、を実行可能である。
図1に示すように、フルカラーモードでは、全ての画像形成部SY、SM、SC、SKの感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7とが接触させられる。また、図2に示すように、黒単色モードでは、K画像形成部SKの感光ドラム1Kと中間転写ベルト7とが接触させられ、YMC画像形成部SY、SM、SCの感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト7とは離間される。そのために、本実施例の画像形成装置100は、YMC画像形成部SY、SM、SCにおける感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト7との当接・離間状態を切り替える接離手段としての接離機構50(図5)を有する。本実施例では、接離機構50は、第1のアイドラローラ73及びYMC1次転写ローラ5Y、5M、5Cを、それぞれ中間転写ベルト7の内周面側から外周面側に向けて及び外周面側から内周面側に向けて移動させることができる。そして、接離機構50は、黒単色モード時には、第1のアイドラローラ73、YMC1次転写ローラ5Y、5M、5Cを、それぞれ中間転写ベルト7から退避させて、K画像形成部Kのみで感光ドラム1Kと中間転写ベルト7とを接触させるようにする。
ここで、本実施例では、第1のアイドラローラ73及び各1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kは、それぞれ長手方向の両端部が軸受部材(図示せず)によって回転可能に支持されている。そして、本実施例では、接離機構50は、第1のアイドラローラ73及びYMC1次転写ローラ5Y、5M、5Cの軸受部材を感光ドラム1から離れる方向に移動させる。これにより、YMC1次転写ローラ5Y、5M、5Cを中間転写ベルト7から退避させて、YMC感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト7を離間させる。
フルカラーモード時の画像形成動作は前述のとおりである。また、黒単色モード時の画像形成動作は、感光ドラム1へのトナー像の形成、トナー像の1次転写が、それぞれK画像形成部SKにおいて行われることを除いて、前述したフルカラーモード時の画像形成動作と同様である。
3.制御態様
図5は、本実施例の画像形成装置100の要部の概略制御態様を示すブロック図である。画像形成装置100には、画像形成装置100の各部を統括的に制御する制御手段としての制御部110が設けられている。制御部110は、演算処理を行う中心的素子であるCPU、記憶手段としての記憶素子(メモリ)であるROM、RAMなどを有して構成される。RAMには、センサーの検出結果、演算結果などが格納され、ROMには制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。本実施例との関係で言えば、制御部110には、感光ドラム1や中間転写ベルト7を駆動する駆動モータM、1次転写電源E1、2次転写電源E2、接離機構50の他、画像形成動作に係る多くの制御対象が接続されている。
図6は、画像出力動作(ジョブ)の手順の概略を示すフローチャート図である。なお、画像出力動作(ジョブ)とは、一の開始指示による単一又は複数の記録材Pに画像を形成して出力する一連の動作である。まず、ユーザーなどの操作者によって、画像形成に使用する記録材Pの種類が選択されて制御部110に入力される(Step1)。なお、後述する評価実験などでは、このときに厚紙(209gsmのA3サイズの紙)が選択されるものとする。次に、制御部110は、画像出力動作を開始させると(Step2)、レジストレーション制御、階調制御などの各種制御のための工程である前回転を行わせる(Step3)。次に、制御部110は、実際にトナー像の形成、トナー像の1次転写、2次転写などを行う工程である画像形成を行わせる(Step4)。その後、制御部110は、各種高圧のOFF、各種駆動のOFFなどを行うための工程である後回転を行わせた後に画像形成装置100の動作を停止させ(Step5)、画像出力動作を終了させる(Step6)。
4.感光ドラムと1次転写ローラの配置関係
図3(a)は、本実施例における感光ドラム1と1次転写ローラ5の配置関係を示す模式図である。なお、本実施例では、全ての画像形成部Sにおいて、感光ドラム1と1次転写ローラ5の配置関係は同じである。また、図3(a)は、感光ドラム1が中間転写ベルト7と接触し、感光ドラム1から中間転写ベルト7へのトナー像の転写が可能な状態における配置関係を示している。
本実施例では、1次転写ローラ5は、外径が8mmの金属ローラである。そして、この1次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に当接しない(感光ドラム1、中間転写ベルト7及び1次転写ローラ5の全てが接する領域を形成しない)状態で、中間転写ベルト7の内周面に接触するように配置されている。特に、本実施例では、1次転写ローラ5は、感光ドラム1に対して中間転写ベルト7の移動方向の下流側にオフセットされて配置されている。より具体的には、本実施例では、1次転写ローラ5は、図3(a)に示すオフセット量Aが7mmとなる位置に配置されている。このオフセット量Aは、各感光ドラム1の回転中心軸から各感光ドラム1の共通の接平面に引いた垂線と、1次転写ローラ5の回転中心軸から上記接平面に引いた垂線との間の距離(上記接平面に沿う方向)である。
また、本実施例では、1次転写ローラ5は、上記接平面に対して略垂直方向に、中間転写ベルト5を内周面側から外周面側に向けて(図3(a)中の下方に)0.1〜0.3mm突き出すように配置される。なお、中間転写ベルト7に対する1次転写ローラ5の圧接方法としては、1次転写ローラ5の軸受部材を付勢手段としてのバネを介して支持し、中間転写ベルト7の内周面側から外周面側に向かう方向にかかる圧接力(総圧)を管理する方法を採用してもよい。
ここで、前述のように、1次転写ローラ5として表層にゴム層や発砲層を有した弾性ローラを使用した場合は、1次転写ローラ5は、一般に次のようにして配置される。つまり、1次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に当接する(感光ドラム1、中間転写ベルト7及び1次転写ローラ5の全てが接する領域を形成する)ように配置される。この場合、1次転写ローラ5は、感光ドラム1との間で中間転写ベルト7を挟持する。このような配置関係とされる場合、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の十分な拘束力を得やすい。そのため、フルカラーモード時及び黒単色モード時のいずれにおいても、例えば厚紙が2次転写部N2に突入した時に発生するショックなどが1次転写部N1に伝達されることなどによる画像不良(ショック画像)は発生しにくい。
しかし、本実施例のように1次転写ローラ5が金属ローラなどの剛体の導電性部材で構成される場合などには、1次転写ローラ5は中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に当接しないように配置されることが望まれることがある。これは、前述のように、1次転写ローラの長手方向における画像比率の差によって1次転写部N1に供給される電流が大きく変化することを抑制するなどのためである。この場合、1次転写ローラ5は、感光ドラム1との間で中間転写ベルト7を挟持しない。そのため、このような配置関係とされる場合、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の拘束力が、上記1次転写ローラ5と感光ドラム1とで中間転写ベルト7を挟持する配置関係とされる場合と比較して弱くなる。その結果、例えば厚紙が2次転写部N2に突入した時に発生するショックなどが1次転写部N1に伝達されることなどによる画像不良(ショック画像)が発生しやすくなる。
5.バックアップ部材
上述のような課題に鑑みて、本実施例の画像形成装置100は、複数の感光ドラム1のうち一部の感光ドラム1に対応して設けられ、感光ドラム1との間で中間転写ベルトを挟持するバックアップ部材11を有する構成とされる。バックアップ部材11は、可及的に少ない数で十分にショックに起因する画像不良を抑制できることが、装置構成の簡略化、コスト低減などの点から望ましい。そのため、バックアップ部材11は、少なくとも、中間転写方式の画像形成装置100においてショックの主要な発生源となり得る2次転写部N2に最も近い、中間転写ベルト7の回転方向において最下流のK画像形成部SKに設けることが好ましい。また、他の観点から、画像形成に使用する画像形成部Sの数が異なる複数のモード(画像形成モード)が設けられている場合、バックアップ部材11は、少なくとも、複数のモードのいずれにおいても用いられる画像形成部Sに設けることが好ましい。本実施例のようにフルカラーモードと黒単色モードとが設けられている場合、バックアップ部材11は、少なくとも、黒単色モードで画像を形成するK画像形成部SKに設けることが好ましい。そこで、本実施例では、中間転写ベルト7の回転方向において最下流のK画像形成部SKの感光ドラム1Kに対応して、バックアップ部材11を設ける。以下、更に詳しく説明する。
図3(b)は、本実施例におけるK感光ドラム1KとK1次転写ローラ5Kとバックアップ部材11の配置関係を示す模式図である。
本実施例では、バックアップ部材11は、芯金(芯材)上に弾性層を有して構成された、外径が12mm、硬度が25°(アスカーC)の弾性ローラである。特に、本実施例では、バックアップ部材11として、SUMで形成された直径8mmの芯金上に、弾性層として体積抵抗率1×107Ω・cmのNBRゴムからなる発泡層を有して構成された、スポンジローラを使用した。
また、バックアップ部材11の芯金は電気的に接地されておらず、周辺の高圧印加部材と導電パスを有さない状態、つまり電気的にフロートとなっている。これは、K1次転写ローラ5Kに高圧を印加するので、バックアップ部材11による電気的な干渉を抑制し、K1次転写ローラ5Kから流れた電流が実質的に全てK感光ドラム1Kに流れるようにするためである。
本実施例では、バックアップ部材11は、K感光ドラム1Kに対して中間転写ベルト7の移動方向の上流側にオフセットされて配置されている。より具体的には、本実施例では、バックアップ部材11は、図3(b)に示すオフセット量Bが3mmとなる位置に配置されている。このオフセット量Bは、K感光ドラム1Kの回転中心軸から各感光ドラム1の共通の接平面に引いた垂線と、バックアップ部材11の回転中心軸から上記接平面に引いた垂線との間の距離(上記接平面に沿う方向)である。
また、本実施例では、バックアップ部材11により、対応するK感光ドラム1Kにかかる荷重は、600gf以上、2000gf以下とした。これは、次のような理由による。つまり、この荷重が600gf未満の場合は、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の拘束力が十分に得られず、ショックに起因する画像不良の発生を抑制することが難しくなることがあるためである。また、この荷重が2000gfより大きい場合は、1次転写部N1の圧力が大きくなりすぎて、例えば縦ライン画像の中央部が抜ける「中抜け」と呼ばれる画像不良が発生しやすくなるためである。
なお、バックアップ部材11は、本実施例のような弾性ローラに限定されるものではない。図4は、バックアップ部材11の他の適用例を示す模式図である。図4の例では、バックアップ部材11は、弾性部材としてのゴムで形成されたゴムブレード(弾性ブレード)11aと、剛体としての金属で形成された板金(支持部材)11bと、を有して構成されている。ゴムブレード11aは、感光ドラム1の長手方向に沿って配置される長手方向と、該長手方向と直交する短手方向とにそれぞれ所定の長さを有し、厚みが2mmの板状部材である。ゴムブレード11aは、板金11bに貼り付けられて固定されており、ゴムブレード11aの自由長(短手方向における自由端部から板金11bに支持される部分までの長さ)は5mmとなっている。また、板金11bと中間転写ベルト7の面とのなす角度は約30°となっている。そして、このバックアップ部材11は、ゴムブレード11aによる、対応するK感光ドラム1Kにかかる荷重が1000gfとなるように、付勢手段としてのバネで付勢されている。図4の例では、ゴムブレード11aの自由端は、K感光ドラム1Kの回転中心軸から各感光ドラム1の共通の接平面に引いた垂線よりも中間転写ベルト7の回転方向の下流側まで延びている。そして、板金11bは、その先端(ゴムブレード11aの自由端側)が図4に示すオフセット量Cが3mmとなる位置に配置されている。このオフセット量Cは、K感光ドラム1Kの回転中心軸から上記接平面に引いた垂線と、板金11bの先端から上記接平面に引いた垂線との間の距離(上記接平面に沿う方向)である。
また、本実施例では、バックアップ部材11は、フルカラーモード時、黒単色モード時のいずれにおいても、中間転写ベルト7を介してK感光ドラム1Kに当接した状態が維持される。
なお、フルカラーモード時には、複数の画像形成部Sにおいて中間転写ベルト7が感光ドラム1に圧接させられるので、バックアップ部材11を用いなくてもショックに起因する画像不良が有意には発生しない場合が考えられる。このような構成の場合、バックアップ部材11の劣化を抑制するなどの観点から、フルカラーモード時にはバックアップ部材11を中間転写ベルト7から退避させることができる。このためのバックアップ部材11の接離手段としては、前述した1次転写ローラ5の接離手段と同様の構成の接離機構を用いることができる。
6.評価方法及び評価結果
次に、本実施例の効果の評価方法及び評価結果について説明する。図7は、厚紙(209gsmのA3サイズの紙)が2次転写部N2に突入する際の、時間に対する中間転写ベルト7の搬送速度(駆動ローラ71の回転数(rps))の変化を示すグラフ図である。図7に示す結果は、駆動ローラ71の軸にMUTOH製ロータリエンコーダUN−2000を接続して回転数の検知を行った結果の概形である。2次転写部N2に厚紙が突入することで駆動ローラ71の回転数が大きく変動することがわかる。この回転数のMax値とMin値との差分を回転変動として評価基準とする。
図8は、フルカラーモードと黒単色モードとのそれぞれにおける回転変動を示す。なお、本実施例では、厚紙の搬送速度は100mm/secである。図8より、回転変動はフルカラーモードよりも黒単色モードの方が大きいことが分かる。
表1は、バックアップ部材11を設けない場合(比較例)と設けた場合(本実施例)とでの、回転変動とショックに起因する画像不良の評価結果を示す。画像不良の評価は目視で識別できるか否かで判断し、画像不良が問題となるレベルのものを×、画像不良が若干発生することはあるが問題とならないレベルのものを△、画像不良が発生しないものを○とした。
Figure 2016173503
表1より、バックアップ部材11を設けることによって回転変動を大きく抑えられていることがわかる。また、それにより、ショックに起因する画像不良を十分に抑制できていることがわかる。特に、回転変動、ショックに起因する画像不良が生じやすい黒単色モードにおいて、上記効果が顕著に得られることがわかる。
以上説明したように、本実施例では、1次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に当接しない位置に配置される。このような構成において、本実施例では、中間転写ベルト7の回転方向において最下流の画像形成部SKの感光ドラム1Kに対応して、感光ドラム1Kとの間で中間転写ベルト7を挟持するバックアップ部材11を設ける。これにより、バックアップ部材11と感光ドラム1とによる中間ベルト7に対する拘束力で、例えば厚紙が2次転写部N2に突入した時に発生するショックに起因する画像不良を抑制することが可能となる。本実施例では、バックアップ部材11は、電気的にフロートとされている。これにより、バックアップ部材11による電気的な干渉をより確実に抑制することができる。また、本実施例では、バックアップ部材11は、中間転写ベルト7に接触する部分が弾性体で形成されている。これにより、バックアップ部材11と感光ドラム1との間で中間転写ベルト7を挟持して拘束する能力を高めることができる。特に、本実施例では、2次転写部N2に最も近く、しかもフルカラーモードと黒単色モードとの両方で画像形成が行われる、中間転写ベルト7の回転方向における最下流の画像形成部SKにのみバックアップ部材11を設ける。これにより、装置構成の簡略化、コスト低減を図りながら、効果的にショックに起因する画像不良の発生を抑制することができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図9は、本実施例における画像形成装置100のフルカラーモード時の概略断面図である。本実施例では、中間転写ベルト7の回転方向において最上流のY画像形成部SYと最下流のK画像形成部SKの感光ドラム1Y、1Kに対応して、それぞれバックアップ部材11Y、11Kを設ける。
つまり、ショックに起因する画像不良を抑制する効果をより高めるためには、複数の感光ドラム1に対応してバックアップ部材11を設けることが有効である。このとき、実施例1で説明したように少なくとも最下流の画像形成部SKにバックアップ部材11を設けることとしている場合、他のバックアップ部材11は少なくとも最上流の画像形成部SYに設けることが好ましい。これは、最下流の画像形成部SKにバックアップ部材11が設けられている場合、次に中間転写ベルト7の周方向においてショックが伝達されやすいのは最上流の画像形成部SYであることなどによる。
なお、本実施例におけるY画像形成部SYに設けられるバックアップ部材11Yの構成及び配置関係は、K画像形成部SKに設けられるバックアップ部材11Kと同じである。また、本実施例におけるK画像形成部SKに設けられるバックアップ部材11Kの構成及び配置関係は、実施例1と同じである。ただし、Y画像形成部SYに設けられるバックアップ部材11Yは、黒単色モード時には、中間転写ベルト7から退避させられ、Y画像形成部SYにおいて感光ドラム1Yから中間転写ベルト7が離間することを可能とする。このためのバックアップ部材11Yの接離手段としては、前述した1次転写ローラ5の接離手段と同様の構成の接離機構を用いることができる。
表2は、バックアップ部材11Y、11Kのいずれも設けない場合(比較例)とこれらを両方設けた場合(本実施例)とでの、回転変動とショックに起因する画像不良の評価結果を示す。なお、回転変動の測定方法、画像不良の評価方法は、実施例1と同じである。ただし、本実施例では、厚紙(209gsmのA3サイズの紙)の搬送速度は200mm/sec(実施例1の2倍)である。
Figure 2016173503
表2より、黒単色モードでは、実施例1と同様の構成となるため、厚紙の搬送速度が2倍になった分、問題ないレベルではあるがショックに起因する画像不良を抑制する効果は低下した。一方、フルカラーモードでは、厚紙の搬送速度が実施例1の2倍になったことで顕著となった回転変動を大きく抑えられていることがわかる。また、それにより、厚紙の搬送速度が実施例1の2倍になったことで発生するようになったショックに起因する画像不良を十分に抑制できていることがわかる。
以上説明したように、最下流の画像形成部SKに加えて、他の画像形成部Sにもバックアップ部材11を設けることで、ショックに起因する画像不良を抑制する効果を向上させることができる。この際、上述のように、バックアップ部材11は少なくとも最上流の画像形成部SYに設けることが好ましい。これにより、記録材Pの搬送速度が比較的速い構成にも対応することができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例では、一部の画像形成部のみで画像を形成するモードは黒単色画像を形成する黒単色モードとしたが、他の色の単色モードであってもよい。また、黒トナーと例えばシアントナーのみを用いた2色モードや、例えばイエロートナーのみを用いない3色モードなどが設けられていてもよい。この場合も、前述したのと同様に、バックアップ部材は、少なくとも、一部の画像形成部のみで画像形成するモードと、全ての画像形成部で画像を形成するモードと、の両方で用いられる画像形成部に設けることが好ましい。
また、上述の実施例では、中間転写方式の画像形成装置を例に説明したが、直接転写方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。図10は、直接転写方式の画像形成装置(フルカラーモード時)の要部の概略断面図である。図10において、図1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素には同一符号を付している。図10の画像形成装置100は、図1の画像形成装置100における中間転写ベルト7に代えて、記録材担持体としての無端状のベルトで構成された記録材担持ベルト107を有する。記録材担持ベルト107は、複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持して複数の像担持体との接触部に搬送する回転可能な無端状のベルトの一例である。図10の画像形成装置100では、各画像形成部Sで感光ドラム1に形成されたトナー像は、各転写部Nにおいて、記録材担持ベルト107上に担持されて搬送される記録材Pに転写される。このような直接転写方式の画像形成装置100においても、転写ローラ5が中間転写ベルト7を介して感光ドラム1と当接しないように配置されている場合、記録材担持ベルト107に与えられるショックに起因する画像不良の発生が懸念される。例えば、記録材担持ベルト107に記録材Pが突入する際などに記録材担持ベルト107にショックが与えられることが考えられる。したがって、本発明は直接転写方式の画像形成装置にも適用することができ、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。なお、直接転写方式の画像形成装置100では、バックアップ部材11は、少なくとも、記録材担持ベルト107への記録材Pの突入部に最も近い記録材担持ベルト107の回転方向において最上流の画像形成部SYに設けることが好ましい。他の観点からは、上述の実施例と同様に、複数のモードのいずれにおいても画像形成が行われる画像形成部Sに設けることが好ましい。したがって、例えば、図10に示すような構成の場合、最上流のY画像形成部SYと最下流のK画像形成部SKの感光ドラム1Y、1Kに対応して、バックアップ部材11Y、11Kをそれぞれ設けることができる。
1 感光ドラム
5 1次転写ローラ
7 中間転写ベルト
8 2次転写ローラ
11 バックアップ部材
50 接離機構
100 画像形成装置
110 制御部

Claims (12)

  1. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成する像形成手段と、
    前記複数の像担持体との接触部において前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持して前記複数の像担持体との接触部に搬送する、回転可能な無端状のベルトと、
    前記複数の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトを介して前記像担持体に当接しない位置で前記ベルトの内周面に接触する複数の転写部材と、
    前記ベルトに接触した前記転写部材に前記転写のための電圧を印加する電源と、
    前記複数の像担持体のうち一部の像担持体に対応して設けられ、前記像担持体との間で前記ベルトを挟持するバックアップ部材と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ベルトは、前記像担持体との接触部である1次転写部において前記像担持体から転写されたトナー像を2次転写部において記録材に転写させる中間転写体であり、
    前記バックアップ部材は、前記複数の像担持体のうち少なくとも前記ベルトの回転方向において最下流の像担持体に対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置は、前記複数の像担持体のうち全ての像担持体にトナー像が形成される第1のモードと、前記複数の像担持体のうち前記最下流の像担持体を含む一部の像担持体にトナー像が形成される第2のモードと、を実行可能であり、前記第2のモードは、前記複数の像担持体のうち前記第2のモードでトナー像が形成されない像担持体から前記ベルトが離間された状態で実行されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記バックアップ部材は、更に少なくとも前記ベルトの回転方向において最上流の像担持体に対応して設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置は、前記複数の像担持体のうち全ての像担持体にトナー像が形成される第1のモードと、前記複数の像担持体のうち一部の像担持体にトナー像が形成される第2のモードと、を実行可能であり、前記第2のモードは、前記複数の像担持体のうち前記第2のモードでトナー像が形成されない像担持体から前記ベルトが離間された状態で実行され、
    前記バックアップ部材は、前記複数の像担持体のうち少なくとも前記第2のモードでトナー像が形成される像担持体に対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記バックアップ部材は、前記第1のモードを実行するときには前記ベルトから離間されることを特徴とする請求項3又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写部材は、前記ベルトと接触する部分が剛体で形成された導電性部材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写部材は、金属ローラであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記バックアップ部材は、前記ベルトと接触する部分が弾性体で形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記バックアップ部材は、弾性ローラ又は弾性ブレードであることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記バックアップ部材は、電気的にフロートであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記バックアップ部材により、対応する前記像担持体にかかる荷重は、600gf以上、2000gf以下であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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