JP2016173381A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】夜間照明を用意することなく、消火器具等の設置場所を容易に認識することが可能な標識の表示装置を提供すること。
【解決手段】本願の開示する表示装置１は、太陽光パネル１１と、太陽光パネル１１より得られる電気信号を入力として電気エネルギーを蓄積し、当該電気エネルギーの充放電を制御する制御部１２と、制御部１２の充放電制御によって発光するシート光源からなる発光部１３と、を備え、所望の形状を表示するためのシート光源を太陽光パネル１１の表面に貼り付けることで標識を形成する。
【選択図】図１

Description

本発明は、消防・防災用設備等の標識の表示装置に関する。

従来から、一定の防火対象物には消防法により消火器の設置が義務付けられており、設置上の注意として、「消火器」の標識を見やすい位置に設ける必要がある。

また、上記消火器に限らず、その他の消火器具を設置した箇所についても、たとえば、水バケツにあっては「消火バケツ」、水槽にあっては「消火水槽」、乾燥砂にあっては「消火砂」、膨張ひる石又は膨張真珠岩にあっては「消火ひる石」、と表示した標識を見やすい位置に設ける必要がある。

消火器読本 社団法人 日本消火器工業会 消防法施行規則第９条第４号

しかしながら、消火器具等の設置場所には、夜間でも器具および標識が見やすいよう、周辺に、照明を用意しておく必要があった。また、消火器具等の設置場所に照明を用意する場合には、電気代や、蛍光灯，ＬＥＤ電球等の交換にかかる保守費用が発生することとなり、さらには、停電（災害による停電を含む）により照明が点灯しない場合の対応についても検討する必要があった。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、照明を用意することなく、消火器具等の設置場所を容易に認識することが可能な標識の表示装置を提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本願の開示する表示装置は、太陽光パネルを有する光電変換手段と、太陽光パネルより得られる電気信号を入力として電気エネルギーを蓄積し、当該電気エネルギーの充放電を制御する制御手段と、制御手段の充放電制御によって発光するシート光源からなる発光手段と、を備え、所望の形状を表示するためのシート光源を前記太陽光パネルの表面に貼り付けることで標識を形成することを特徴とする。

本願の開示する表示装置によれば、照明を用意することなく、消火器具等の設置場所を容易に認識することができる、という効果を奏する。

図１は、表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図２は、表示装置の一例を示すイメージ図である。

以下に、本願の開示する標識の表示装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。

図１は、本実施例における標識の表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図１において、表示装置１は、太陽光を電気信号に変換する太陽電池である太陽光パネル１１と、電気信号を入力として電気エネルギーを蓄積する蓄電部１２−１およびＬＥＤ（light emitting diode）シートやＥＬ（electro−luminescence）シート等のシート光源を発光させるための制御を行うインバータ部１２−２で構成される制御部１２と、所望の形状にカット可能なシート光源からなる発光部１３と、を備える。

本実施例において、太陽光パネル１１は、太陽からの光エネルギー（光子）を使い、光起電力効果を応用して電気信号を発生させる。また、本実施例においては、太陽光パネル１１が標識自体の外形を構成することとし、パネルの受光部については、標識の片面に設けることとしてもよいし、発電効率を上げるために両面に設けることとしてもよい。なお、本実施例の太陽光パネル１１は一例であり、たとえば、赤外線，紫外線，その他の波長の光を入力可能な構成であってもよい。また、太陽光パネル１１については、一般的な太陽光パネルの技術に限らず、たとえば、太陽電池の１つであるＳＴＦＳ（Super Thin Film Schottky）等の次世代の太陽電池の技術を用いることとしてもよい。このような次世代の太陽電池の技術を用いれば、可視光と赤外線（放射熱）の両方による発電が可能となり、従来の太陽電池と比べてさらに発電の効率を上げることが可能である。

制御部１２において、蓄電部１２−１は、太陽光パネル１１に接続され、たとえば、特許第５３９４９８７号に記載された電気エネルギー蓄積装置の技術を用いて、電気エネルギーを蓄積する。なお、蓄電部１２−１は、この電気エネルギー蓄積装置に限らず、太陽光パネル１１から出力される電気信号を入力として電気エネルギーを蓄積可能な構成であればよく、他の装置に代替可能である。

また、制御部１２において、インバータ部１２−２は、蓄電部１２−１の充放電（ＯＮ／ＯＦＦ）を制御することによって、たとえば、標識の文字列を形成する発光部１３を発光させる。発光部１３の発光により、夜間等、消火器具等の設置場所がわかりづらいような状況が発生する特定の時間帯であっても、消火器具等の設置場所を容易に認識することが可能となる。

図２は、本実施例の表示装置１の一例であり、具体的には、消火器の標識のイメージ図である。本実施例においては、図示のように、所望の形状（「消火器」の文字列の形状）にカットされたＬＥＤシート等からなる発光部１３を、太陽光パネル１１の表面に貼り付けることで、消火器の標識を形成している。図２の発光部１３は、たとえば、太陽光パネル１１の背面に取り付けられたインバータ部１２−２を介して、同じく太陽光パネル１１の背面に取り付けられた蓄電部１２−１に接続されている（図１参照）。

なお、本実施例の表示装置１の構成は、消火器、その他の消火器具（消火バケツ，消火砂，消火水槽，消火ひる石等）の設置場所を示す標識に限らず、防災器具設置標識，避難器具設置標識，誘導標識，津波避難場所標識，津波避難ビル標識，広域避難場所標識，災害用器具設置場所標識や、歩行困難者などの避難安全対策としての一時避難エリア標識，一時避難エリア誘導標識，避難誘導用エレベーター標識や、道路標識および工事標識等、すべての標識に対応可能である。

また、本実施例の発光部１３の具体例であるＬＥＤシートやＥＬシート等のシート光源は、柔軟性が高く、折り曲げての設置や、寸法に合せてのカットおよび設置が可能であり、建物の丸柱・アール壁などにも容易に接着可能である。また、本実施例の発光部１３は、上記ＬＥＤシートやＥＬシート以外に、シート状の光源として、たとえば、導光板を利用した面光源技術を採用したものであってもよい。また、本実施例の発光部１３は、表示できる形状が文字や文字列に限らず、たとえば、ピクトグラム等の図形にも対応可能である。このようなピクトグラムを用いることにより、たとえば、日本語を理解できない外国人観光客に対しても消火器具等の設置場所を容易に認識させることが可能である。

上述してきたように、本実施例の表示装置１は、太陽光パネル１１と、太陽光パネル１１より得られる電気信号を入力として電気エネルギーを蓄積し、電気エネルギーの充放電を制御する制御部１２と、制御部１２の充放電制御によって発光する発光部１３とを有する構成とし、文字列やピクトグラムの形状にカットされたシート光源である発光部１３を太陽光パネル１１の表面に貼り付けることで標識を形成することとした。

このような構成をとることにより、たとえば、消火器具等の設置場所に商用電源を利用した照明を用意しておかなくても標識自体が自律的に発光可能となり、夜間や、災害発生による停電時においても、容易に消火器具等の設置場所を認識することが可能となる。

１ 表示装置
１１ 太陽光パネル
１２ 制御部
１２−１ 蓄電部
１２−２ インバータ部
１３ 発光部

Claims (6)

1. 太陽光パネルを有する光電変換手段と、
   前記太陽光パネルより得られる電気信号を入力として電気エネルギーを蓄積し、当該電気エネルギーの充放電を制御する制御手段と、
   前記制御手段の充放電制御によって発光するシート光源からなる発光手段と、
   を備え、
   所望の形状を表示するためのシート光源を前記太陽光パネルの表面に貼り付けることで標識を形成することを特徴とする表示装置。
2. 前記制御手段は、
   電気信号を入力として電気エネルギーを蓄積する蓄電手段と、
   前記シート光源を特定期間にわたって発光させるための充放電制御を行うインバータ手段と、
   を備えることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 前記太陽光パネルの受光部を標識の両面に設け、一方の面に、所望の形状にカットされたシート光源を貼り付けることを特徴とする請求項１または２に記載の表示装置。
4. 前記シート光源をＬＥＤシートとすることを特徴とする請求項１、２または３に記載の表示装置。
5. 前記シート光源をＥＬシートとすることを特徴とする請求項１、２または３に記載の表示装置。
6. 前記シート光源を導光板とすることを特徴とする請求項１、２または３に記載の表示装置。

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