JP2016172755A - 抗ウイルス化合物およびその有用な中間体の調製方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】二環式ヌクレオシド抗ウイルス化合物を合成する方法および該方法中で使用される中間体の合成。
【解決手段】約3.4、6.9、0.6、12.1、13.6、14.4、16.9、17.6、18.9、20.1、21.3、および23.1度2θの特徴的ピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形形態(II)。
【選択図】なし
【解決手段】約3.4、6.9、0.6、12.1、13.6、14.4、16.9、17.6、18.9、20.1、21.3、および23.1度2θの特徴的ピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形形態(II)。
【選択図】なし
Description
本出願は、合成医薬品活性成分、FV-100、(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ([2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)(2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩、 二環式ヌクレオシド化合物、の製造のための方法に関する。帯状疱疹(すなわち水痘帯状ヘルペスウィルス、VZV、帯状疱疹)の治療に、およびこのウイルス感染変化から起因するヘルペス後神経痛(PHN)の予防に役立つ。その発明は、さらにFV-100の精製のための方法、およびFV-100の多形形態(polymorphic forms;以下「多形体(polymorphs)」とも称する。)の変換のための方法に関する。さらに、本発明は、活性医薬物質の調製における中間体として有用な新規な化合物に関する。
関連する出願への相互参照
本出願は、2010年10月9日に申請された中国特許出願No. 201010506554.0、および2010年11月16日に申請された中国特許出願No. 201010556506.2に対して優先権を主張する。それらの全開示は、参照によってここに組込まれる。
本出願は、2010年10月9日に申請された中国特許出願No. 201010506554.0、および2010年11月16日に申請された中国特許出願No. 201010556506.2に対して優先権を主張する。それらの全開示は、参照によってここに組込まれる。
帯状疱疹(帯状ヘルペスとも呼ばれる)は、水痘(水痘帯状ヘルペスウイルス)を引き起こすウイルスの再活性化に起因する。ウイルスは影響を受けたセグメントの神経に沿った1つ以上の神経中枢から拡大し、疼痛性発疹を引き起こす対応するデルマトーム(1つの脊椎神経によって供給された皮膚のエリア)を感染させ得る。発疹は通常2〜4週以内に治るが、幾人かの患者は幾月または幾年の間、残余の神経痛(ヘルペス後神経痛と呼ばれる状態)を経験する。
世界の至る所で、帯状疱疹の罹患率は毎年、1,000の健康な個体当たり1.2から3.4のケースにわたり、65才以上の人々の1,000の個体につき1年当たり3.9-11.8まで増加する。初期の臨床研究では、二環式のヌクレオシド類縁体FV-100は、ウイルスのこのファミリーに対して有効で最も高性能な抗ウイルス性であると分かった。
WO 2001/083501A1(その内容は参照によってここに組み込まれる)は、水痘帯状ヘルペス(Varicella Zoster)ウィルス(VZV)に対する高い性能を有する或るヌクレオシド類縁体について記述し、該ヌクレオシド類縁体は一般式(I)を有する:
(I)
[式中:
Arは随意に置換された芳香環系であり、芳香族環系は1つの6員芳香環または2つの縮合6員芳香環を含有し;
R8およびR9は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、アルキルオキシ、アリールオキシ、チオール、アルキルチオール、アリールチオール、アリールを含む群から各々独立して選択され;
QはO、SおよびCY2からなる群から選択され、ここで、Yは同一または異なり、H、アルキルおよびハロゲンから選択され;
XはO, NH, S, N-alkyl, (CH2)m及びCY2からなる群から選択され、ここでmが1〜10であり、Yは同一または異なり、水素、アルキルおよびハロゲンから選択され;
Zは、O、S、NHおよびN-アルキルからなる群から選択され;
U"はHであり、U'はHおよびCH2Tから選択され、または、
U'およびU"はQを含む環部分を形成するように連結され、ここで、U'-U"は、CTH-CT'T"及びCT'=CT"含有群から共にそれぞれに選択されて、下記群から選択された環部分を提供し:
[式中、Tは、OH、H、ハロゲン、O-アルキル、O-アシル、O-アリール、CN、NH2およびN3を含有する基から選択され;
T'はH及びハロゲンを含有する基から選択され、T'が1つ以上存在すると場合は、それらは同一または異なってよく;
T"はH及びハロゲンを含有する基から選択される。];および
Wは、H、燐酸基およびフォスフォン酸塩基を含有する群から選択され、
及び薬理学的に容認できる塩、誘導体又はそのプロドラッグ;
但し、TがOAcで、ならびに、T'およびT"が存在してHである場合、Arは4-(2-ベンゾオキサゾリル)フェニルではないとの条件付きである。]。
WO 2001/083501A1(その内容は参照によってここに組み込まれる)は、水痘帯状ヘルペス(Varicella Zoster)ウィルス(VZV)に対する高い性能を有する或るヌクレオシド類縁体について記述し、該ヌクレオシド類縁体は一般式(I)を有する:
[式中:
Arは随意に置換された芳香環系であり、芳香族環系は1つの6員芳香環または2つの縮合6員芳香環を含有し;
R8およびR9は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、アルキルオキシ、アリールオキシ、チオール、アルキルチオール、アリールチオール、アリールを含む群から各々独立して選択され;
QはO、SおよびCY2からなる群から選択され、ここで、Yは同一または異なり、H、アルキルおよびハロゲンから選択され;
XはO, NH, S, N-alkyl, (CH2)m及びCY2からなる群から選択され、ここでmが1〜10であり、Yは同一または異なり、水素、アルキルおよびハロゲンから選択され;
Zは、O、S、NHおよびN-アルキルからなる群から選択され;
U"はHであり、U'はHおよびCH2Tから選択され、または、
U'およびU"はQを含む環部分を形成するように連結され、ここで、U'-U"は、CTH-CT'T"及びCT'=CT"含有群から共にそれぞれに選択されて、下記群から選択された環部分を提供し:
T'はH及びハロゲンを含有する基から選択され、T'が1つ以上存在すると場合は、それらは同一または異なってよく;
T"はH及びハロゲンを含有する基から選択される。];および
Wは、H、燐酸基およびフォスフォン酸塩基を含有する群から選択され、
及び薬理学的に容認できる塩、誘導体又はそのプロドラッグ;
但し、TがOAcで、ならびに、T'およびT"が存在してHである場合、Arは4-(2-ベンゾオキサゾリル)フェニルではないとの条件付きである。]。
WO 2007/129083 A1(その内容は参照によってここに組み込まれる)は、式(II)の誘導体を開示する:
(II)
[式中、XはO、S、NH又はCH2であり;
YはO、S又はNHであり;
ZはO、S又はCH2であり;
R1は、C1-6アルキル、好ましくはn-アルキル、例えば、n-ペンチル又はn-ヘキシルであり;
R2及びR3のうちの1つはHであり、並びに、R3及びR2の他方は中性の無極性のアミノ酸部分であり;
又はそれの薬学的に許容される塩又は水和物である。]。
[式中、XはO、S、NH又はCH2であり;
YはO、S又はNHであり;
ZはO、S又はCH2であり;
R1は、C1-6アルキル、好ましくはn-アルキル、例えば、n-ペンチル又はn-ヘキシルであり;
R2及びR3のうちの1つはHであり、並びに、R3及びR2の他方は中性の無極性のアミノ酸部分であり;
又はそれの薬学的に許容される塩又は水和物である。]。
WO 2007/129083 A1は、保護された中性の無極性アミノ酸による式(III)の化合物のエステル化工程を含む式(II)の化合物の合成方法をさらに開示する:
(III)
[式中、R1、X、YおよびZは式(II)には上記と同義である。]。
[式中、R1、X、YおよびZは式(II)には上記と同義である。]。
化合物3の製造のための開示した実施例において、ヒドロキシメチルヌクレオシド前駆体(化合物1)は、樹脂に結合したトリフェニルフォスフィンおよびFmocに保護されたバリンを採用する条件下でL-バリン最終生成物に変換される。樹脂に結合した試薬の使用は、ろ過によって副生物(トリフェニルホスフィンオキシド)の除去を促進する、しかしながら、樹脂に結合したトリフェニルフォスフィンに必要な高コストおよび高体積は、この調製方法をスケールアップ目的にとって非実用的なものにする。さらに、一級および二級水酸基間の不十分な選択性のために、ビスバリン置換された副生物がかなりになり得る。その場合には、十分に純粋な合成FV-100の単離はカラムクロマトグラフィーによる精製を必要とするであろう。
したがって、実際的な収率での式(II)の化合物の生産を可能にし、大規模製造に適応可能で、高価な試薬を回避する調製方法は価値があり、そして有用である。
本発明は、式(IIIa)の化合物から式(IV) [式(II)において、X、YおよびZがOである場合、R2はR4R5CHCH(NH2)C(=O)-であり、R3はHである。]の、ヌクレオシドアミノ酸エステルの新規な合成方法について記述する:
[式中、
R1はC1-C6アルキルであり;
R4及びR5は各々独立してH又はC1-C2アルキルであり;および
その薬学的に受容可能な塩および水和物である。]。
R1はC1-C6アルキルであり;
R4及びR5は各々独立してH又はC1-C2アルキルであり;および
その薬学的に受容可能な塩および水和物である。]。
本発明は、さらに式(V)-(VIII)の化合物の新規な合成方法について記述する:
[式中、
R1はC1-C6アルキルであり;
R4及びR5は各々独立してH又はC1-C2アルキルであり;および
R6はBoc、Fmoc又はCbzであり;
R10はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、ターシャリ-ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルおよびターシャリ-ブチルジフェニルシリルであり;
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル);ジフルオロアセチル・トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、またトリフルオロアセチル
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbz;および
ジフェニルメチル、から選択される。]。
R1はC1-C6アルキルであり;
R4及びR5は各々独立してH又はC1-C2アルキルであり;および
R6はBoc、Fmoc又はCbzであり;
R10はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、ターシャリ-ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルおよびターシャリ-ブチルジフェニルシリルであり;
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル);ジフルオロアセチル・トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、またトリフルオロアセチル
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbz;および
ジフェニルメチル、から選択される。]。
式(IV)の化合物は水痘帯状疱疹(帯状疱疹)に感染した患者の治療に有用である。式(V)-(VIII)の化合物は中間体(式(IV)の化合物の調製に有用な)である。
本発明は、さらに式(IV)の化合物の塩酸塩の精製プロセスについて記述する、式中、R1はn-ペンチル、R4とR5はメチル(すなわち化合物4 HCl塩、FV-100)である。
さらに、本発明は、同様に化合物4の塩酸塩の多形形態(Polymorphic Forms)(IとII)、および多形形態(I)あるいは化合物4の塩酸塩の多形形態(IとII)の混合物のその多形形態(II)への変換プロセスについて記述する。
本発明は、式(IIIa)の化合物から式(IV)の2-デオキシリボヌクレオシドアミノ酸エステルを合成するプロセスに関し:
[式中、
R1はC1-C6アルキルであり;
R4およびR5はそれぞれ独立してHまたはC1-2アルキルであり;および
薬学的に許容できるその塩および水和物である。]
以下の工程:
(1) 式(V)の最初の中間化合物を形成するために、式(IIIa)の化合物中の一級水酸基の保護;
(2) 式(VI)の第二の中間化合物を形成するために、式(V)の中間化合物中の一級水酸基の保護;
(3) 式(VII)の第三の中間体を形成するために、式(VI)の前記第二の中間体中の一級水酸基の脱保護;
(4) 式(VIII)の第四の中間体を形成するために、保護されたアミノ酸を備えた式 (VII)の前記第三の中間体中の一級水酸基のエステル化;
(5) 式(IV)の化合物を形成するために、式(VIII)中の前記第四の中間体中の二級水酸基およびアミノ酸基の脱保護、および
(6)式(IV)の前記化合物を薬学的に許容できるその塩または水和物に随意の変換、
を含んでなるプロセスに関する。
R1はC1-C6アルキルであり;
R4およびR5はそれぞれ独立してHまたはC1-2アルキルであり;および
薬学的に許容できるその塩および水和物である。]
以下の工程:
(1) 式(V)の最初の中間化合物を形成するために、式(IIIa)の化合物中の一級水酸基の保護;
(2) 式(VI)の第二の中間化合物を形成するために、式(V)の中間化合物中の一級水酸基の保護;
(3) 式(VII)の第三の中間体を形成するために、式(VI)の前記第二の中間体中の一級水酸基の脱保護;
(4) 式(VIII)の第四の中間体を形成するために、保護されたアミノ酸を備えた式 (VII)の前記第三の中間体中の一級水酸基のエステル化;
(5) 式(IV)の化合物を形成するために、式(VIII)中の前記第四の中間体中の二級水酸基およびアミノ酸基の脱保護、および
(6)式(IV)の前記化合物を薬学的に許容できるその塩または水和物に随意の変換、
を含んでなるプロセスに関する。
そのプロセスは、下記スキーム1のフローチャートで説明される。スキーム1で示されるように、プロセスは、出発物質(式(IIIa)のヌクレオシド)を式(IV)の最終製品に変換する際に多工程を含む。
スキーム1は、式(IV)の化合物を合成するために使用される際の本発明のプロセスを説明する。示されるように、出発物質は、WO 2001/083/501A1に記述されているように調製された式(IIIa)のヌクレオシドである(15ページ、実施例3を参照)。
プロセスのステップ-1は、式(V)の中間体を生産するために、塩基が存在する状態で、式R10Xの試薬と式(IIIa)化合物の反応(すなわち最初の保護基R10による一級水酸基の保護)であり、式中、R10は、一級水酸基部分の適切な保護基を表わし、Xは、脱離基(ハロかトシル、随意に置換されたアリールスルホニルあるいはC1-C6アルキルスルホニル)であり、R1は上記と同義である。用語「脱離基」は、一般に、ヘテロリティックな結合開裂に続いて電子対を持ってXが脱離するような脱離基を形成することができるあらゆる基、およびどんな分子群も含めることを意図し、陰イオンと中性分子の両方を含むであろう。ハロに加えて、また対応するアニオン性の(ハライド)基Cl-、Br-、I-など);およびスルフォナート基、メタンスルフォナートあるいは「メシレート」、p‐トルエンスルフォン酸塩あるいは「トシラート」(TsO-)、ベンゼンスルフォナート、パラ-ブロモベンゼンスルフォナートあるいは「ブロシレート」(BsO-)、あるいは4-ニトロベンゼンスルフォナートあるいは「ノシレート」(NsO-)基;他の適切な脱離基は水(H2O)、アンモニア(NH3)およびアルコール(ROH)、を含んでいてもよい。
適切なR10保護基は、式(IIIa)化合物の中にある二級水酸基との最小の同時反応でまたは同時反応なしで、一級水酸基に選択的に導入することができるものであり、及びそれは非塩基性条件又は接触水素化の下で開裂し得る。例えば、適切なR10基はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、バルキーなシリル基、例えばターシャリ-ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルおよびターシャリ-ブチルジフェニルシリル、並びに有機合成の分野でよく知られたの他の基である。
適切な塩基はピリジン、第三アミン(トリエチルアミン)、DMAP、イミダゾールおよびその他同種のものを含む。
その反応は、適切な不活性溶媒あるいは塩基自体、例えばピリジン(それは溶媒として役に立つ)の中で随意に行なわれてもよい。適切な不活性溶媒はジクロロメタンなどを含む。
その方法は反応を促進するのに十分な温度、通常約0℃から約50℃まで、好ましくは雰囲気温度(室温)で行なわれる。
その方法は反応を促進するのに十分な温度、通常約0℃から約50℃まで、好ましくは雰囲気温度(室温)で行なわれる。
プロセスのステップ-2は、式(VI)の中間体を製造するために、適切な塩基が随意に存在する状態で式R11Xの試薬と式(V)中間体との反応、すなわち基R11による二級水酸基の保護であり、式中、式(VI)の中間体を生成するために、R11は二級ヒドロキシル部分の適切な保護基を表わし、Xは脱離基(ハロまたはトシル)であり、及びR1は上記と同義である。
適切な保護基は容易に中性からやや塩基性条件下(メルカプタン)で開裂することができるものあるいは接触水素化によって開裂することができるものである。二級水酸基保護に適しているR11基、それは中性からやや塩基性条件下で開裂されるが、その基はアルキルエステル(アセチルなど);ハロゲン置換されたアルキルエステル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル);トリフルオロアセチル;置換または非置換の芳香族エステル(ハロゲンまたはニトロ置換ベンゾイル) を含む。二級の水酸基保護に適しているR11基は、接触水素化(水素化分解)によって開裂されるが、その基はベンジル、Cbz、ジフェニルメチル基およびその他同種のもの(有機合成の技術においてよく知られているもの)を含む。
適切な塩基はピリジン、三級アミン(トリエチルアミン)、DMAP、およびその他同種のものを含む。
その反応は、適切な不活性溶媒あるいは塩基自体、例えばピリジン(それは溶媒として役に立つ)の中で随意に行なわれてもよい。適切な不活性溶媒はジクロロメタンなどを含む。
その方法は、通常、反応を促進するのに十分な温度、約0℃から約50℃まで(好ましくは雰囲気温度(室温))で行なわれる。
式(VI)の中間化合物は単離されてもよいし、あるいは単離または精製なしに次工程で直接使用されてもよい。
通常プロセスのステップ-3は、式(VII)の中間体(式中、R1およびR11は上に定義された通りである)を製造するために、酸性の条件下、あるいはフルオリド含有試薬の存在下で、式(VI)の中間体の反応(選択的な脱保護)である。
保護基の性質によって、脱保護は様々な条件の下で遂行することができる。R10基がトリチルあるいは4,4'-ジメトキシトリチルおよびその他同種のものである場合、脱保護は酸性条件下で行なうことができる。酸性の条件を生むのに有用な適切な酸は、例えば有機酸(酢酸、トリクロロ酢酸あるいはトリフルオロ酢酸(TFA))、あるいは鉱酸(塩酸とその他同種のもの)である。R10基が嵩高いシリル基(ターシャリ-ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルあるいはターシャリ-ブチルジフェニルシリル)およびその他同種のものである場合、脱保護はフルオリド含有試薬(フッ化ナトリウム、フッ化カリウムあるいはテトラブチルアンモニウムフルオリド)で行なうことができる。
プロセスは適切な溶媒(ジクロロメタンあるいは、水、DMF、THFおよびその他同種のもの)で行なうことができ、あるいは有機酸自体は、溶媒として働くことができる。
その方法は反応を促進するのに十分な温度で、通常、約0℃から約60℃まで、好ましくは約30から約35℃までの温度で行なわれる。
式(VII)の中間化合物は単離されてもよいし、あるいは単離または精製なしに次工程で直接使用されてもよい。
プロセスのステップ4は、随意にカップリング(脱水)剤、塩基、の存在下に、式(VIII)の中間化合物を形成するために、式(X)の保護されたアミノ酸による式(VII)の中間体中の一級水酸基のエステル化であり、式中、R4およびR5は独立してHまたはC1-2アルキルであり;R6は、Boc、FmocまたはCbzから選択されたアミノ酸保護基であり;また、R1およびR11は上に記述された通りである。
(X)
適切なカップリング(脱水)剤は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、EDC、CDI、HOBT、PPh3/ジエチル、アゾジカルボキシラート(DEAD)、PPh3/ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(DIAD)などを含む。適切な塩基はDMAPおよびその他同種のものを含む。適切な溶媒は非プロティック極性溶媒(THFおよびその他同種のもの)である。
そのプロセスは、反応を促進するのに十分な温度、通常は約0℃から約50℃まで(好ましくは雰囲気温度(室温))で行なわれる。
プロセスのステップ 5は、化合物式(IV)を提供するために式(VIII)の中間体中の二級水酸基保護基R11およびアミノ酸保護基(R6)の脱保護である。R11およびR6基の脱保護は、適切な穏やかな塩基、チオ試薬、あるいは塩基およびそのチオ試薬の組合せを使用して遂行することができる。このステップに有用な適切な穏やかな塩基はピロール、ピペリジン、モルホリン、l,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)または炭酸ナトリウムのような塩基であり;適切なチオ試薬はチオ尿素およびメルカプタン(エチルメルカプタンなど)である。
あるいは、R11保護基の脱保護は随意に置換されたベンジル保護基の脱保護のために穏やかな塩基、あるいは接触水素化(水素化分解)によって遂行されてもよい。
R11の脱保護は最初に遂行することができ、また、式(IX)の中間体は随意に単離されてもよい。あるいは、R11およびR6基の両方の脱保護は、式(IV)の化合物を直接提供するために中間体の単離なしで遂行することができる。
塩基性の脱保護反応は、適切な不活性溶媒あるいは塩基自体、例えばピリジン(それは溶媒として役に立つ)の中で行なわれてもよい。適切な不活性溶媒はジクロロメタンなどを含む。
接触水素化にふさわしい触媒はプラチナ、ニッケル、ロジウムまたはパラジウム触媒(Raney Ni、Pd/C、Pt/C、RhC、Rh/Al2O3およびPt2O)を含む。
水素化分解脱保護反応は、適切な溶媒、プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、ギ酸および酢酸、不活性溶媒(DMF(N,N-ジメチルホルムアミド)、NMP(N-メチルピロリジン)、DMAC(N,N-ジメチルアセトアミド)、DMSO、 THF、2-MeTHF、酢酸エチルなど)、または上記の組合せで実施されてもよい。
薬学的に受理可能な塩への式(IV)の化合物の随意の転化は、式IVの化合物の溶液へ無水条件下の酸(例えばガスHCl)を導入することにより、または有機溶媒(イソプロパノール(IPA)、エタノールまたは酢酸エチル(EA))中でHCl溶液の添加により遂行される。
上記のプロセスによって得られた式(IV)の生成物の再結晶は、精製された製品を得るために適切な溶媒(メタノール、ジクロロメタン、メチル第三ブチルエーテル(MTBE)またはその混合物)を使用して、実験のセクションに記述された様々な条件の下で実施することができる。
上記のプロセスは必ずしも逐次的に行なわれない。例えば、式VIIの化合物への式(IIIa)の化合物の転化、そして、同様に、式(IV)の化合物への式VIIの化合物の転化は、各々、随意に独立してワンポットプロセスへ組み合わせることができ、したがって、分離操作の数を減らすことができる。
発明の別の態様では、式(IIIa)の化合物からの式(V)の化合物の合成プロセスが提供され:
該プロセスは、適切な塩基が随意に存在する状態で、試薬R10Xと前記式(IIIa)化合物中の一級水酸基との反応を含むプロセスであり;
ここで、
R10はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、ターシャリ-ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルまたはターシャリ-ブチルジフェニルシリルであり;
Xは脱離基(ハロ、トシルおよびその他同種のもの)であり;および
R1は上に定義された通りである。
ここで、
R10はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、ターシャリ-ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルまたはターシャリ-ブチルジフェニルシリルであり;
Xは脱離基(ハロ、トシルおよびその他同種のもの)であり;および
R1は上に定義された通りである。
適切な塩基はピリジン、第三アミン(トリエチルアミン)、DMAP、イミダゾールおよびその他同種のものを含む。
その反応は、適切な不活性溶媒あるいは塩基自体、例えばピリジン(それは溶媒として役に立つ)の中で随意に行なわれてもよい。適切な不活性溶媒はジクロロメタンなどを含む。
そのプロセスは、通常、反応を促進するのに十分な温度、約0℃から約50℃まで(好ましくは雰囲気温度(室温))で行なわれる。
式(V)の中間化合物は単離されてもよいし、あるいは単離または精製なしに次工程で直接使用されてもよい。
発明の別の態様では、式(V)の化合物からの式(VI)の化合物の合成プロセスが提供され:
該プロセスは、塩基が随意に存在する状態で、式(X)の化合物を試薬R11Xとさせる工程を含んでなり、ここで、
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、およびトリフルオロアセチルなど);
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbzおよび
ジフェニルメチル、から選択され;
Xは脱離基(ハロ、トシルおよびその他同種のもの)であり;および
R1およびR10は上に定義された通りである。
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、およびトリフルオロアセチルなど);
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbzおよび
ジフェニルメチル、から選択され;
Xは脱離基(ハロ、トシルおよびその他同種のもの)であり;および
R1およびR10は上に定義された通りである。
適切な塩基はピリジン、第三アミン(トリエチルアミン)、DMAP、およびその他同種のものを含む。
その反応は、適切な不活性溶媒(ジクロロメタンなど)で随意に行なわれてもよい。
そのプロセスは、通常、反応を促進するのに十分な温度、約0℃から約50℃まで(好ましくは雰囲気温度(室温))で行なわれる。
発明の別の態様では、式(VI)の化合物からの式(VII)の化合物の合成プロセスが提供され:
該プロセスは、酸性条件下、式(VI)の化合物を脱保護する工程を含んでなり、
式中、
R1、R10およびR11は上記と同義である。
式中、
R1、R10およびR11は上記と同義である。
R10がトリチルまたは4,4'-ジメトキシトリチルである場合、R10基の脱保護は酸性条件下で遂行されてもよい。酸性条件を生むのに有用な酸は、例えば有機酸(酢酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸(TFA))、または鉱酸(塩酸とその他同種のもの)である。R10が嵩高いシリル基である場合、脱保護は適切な溶媒でフルオリド含有試薬を使用して遂行されてもよい。適切なフルオリド含有試薬はフッ化ナトリウム、フッ化カリウムおよびテトラn-ブチルアンモニウム・フルオリドを含む。
プロセスは適切な溶媒(ジクロロメタンあるいは、水、DMF、THFおよびその他同種のもの)で行なうことができ、あるいは有機酸自体は、溶媒として働くことができる。
その方法は反応を促進するのに十分な温度で、通常、約0Cから約60Cまで、好ましくは約30から約35℃までの温度で行なわれる。
R10基の脱保護も、R10が嵩高いシリル基である場合、酸性条件下で遂行されてもよい。酸性条件を生むのに有用な酸は、例えば有機酸(トリクロロ酢酸トリフルオロ酢酸(TFA)、トリフルオロスルホン酸)または鉱酸(塩酸およびその他同種のもの)である。または、脱保護は適切な溶媒中でフルオリド含有試薬を使用して遂行されてもよい。適切なフルオリド含有試薬はフッ化ナトリウム、フッ化カリウムおよびテトラn-ブチルアンモニウム・フルオリドを含む。適切な溶媒はエタノール、DMF、THFなどを含む。
式(VII)の中間化合物は単離されてもよいし、または単離もしくは精製なしに次工程で直接使用されてもよい。
発明のさらに別の態様では、式(VII)の化合物から式(VIII)の化合物の合成プロセスが提供され:
該プロセスは、カップリング(脱水)剤および塩基の随意の存在下で、式(VIII)の中間化合物を形成するために、式(X)の保護されたアミノ酸と式(VII)の中間体中の一級水酸基のエステル化を含んでなり、
ここで
R4及びR5は独立してH又はC1-C2アルキルであり;
R6は、Boc、FmocおよびCbzから選択されたアミノ酸保護基を表し;および
R1およびR11は上に記述された通りである。
ここで
R4及びR5は独立してH又はC1-C2アルキルであり;
R6は、Boc、FmocおよびCbzから選択されたアミノ酸保護基を表し;および
R1およびR11は上に記述された通りである。
適切な保護基は、Boc(ブチルオキシカルボニル、t-Bocまたはターシャリ-ブチルオキシカルボニルとも呼ばれる)、Fmoc(9-フルオレニルメトキシカルボニル)およびCbz(カルボキシベンジル)または当該技術においてよく知られている他の従来の保護基を含む。適切なカップリング(脱水)剤は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、EDC、CDI、HOBT、PPh3/DEAD、PPh3/DIADなどを含む。適切な塩基はDMAPおよびその他同種のものを含む。適切な溶媒は非プロティック極性溶媒(THFおよびその他同種のもの)である。
その方法は、反応を促進するのに十分な温度、通常は約0℃から約50℃まで(好ましくは雰囲気温度(室温))で行なわれる。
発明のさらに別の態様では、式(VIII)の化合物からの式(IX)の化合物の合成プロセスが提供され:
該プルセスは化合物式(IV)を提供するために、式(VIII)の中間体中の二級水酸基R11およびアミノ酸保護基(R6)の脱保護を含んでなり、
ここで
R1、R4、R5およびR11は上に記述された通りである。
ここで
R1、R4、R5およびR11は上に記述された通りである。
R6部分およびR11基の脱保護は、R11がC1-C6アルカノイル、ハロゲン置換されたアルカノイルまたは随意に置換されたアロイルである場合、適切な穏やかな塩基および(または)チオ試薬によって促進される。
R11が随意に置換されたベンジル、Cbzまたはジフェニルメチル基である場合、脱保護は接触水素化によって遂行される。
この工程に有用な適切な穏やかな塩基は、塩基(ピロール、ピペリジン、モルホリン、DBU、炭酸ナトリウムなどの);チオ試薬(チオ尿素、メルカプタンまたはその組合せ)である。
接触水素化にふさわしい触媒はプラチナ、ニッケル、ロジウムまたはパラジウム触媒(Raney Ni、Pd/C、Pt/C、RhC、Rh/Al2O3およびPt2O)を含む。
水素化分解脱保護反応は、適切な溶媒、プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、ギ酸および酢酸、不活性溶媒(DMF(N,N-ジメチルホルムアミド、NMP(N-メチルピロリジン)、DMAC(N,N-ジメチルアセトアミド)、DMSO、THF、2-MeTHF、酢酸エチルなど)、または上記の組合せで行なわれてもよい。反応は標準装置(例えばパール振盪機)を使用して、15〜500psiの水素圧力下で行なわれてもよい。
R11の脱保護は最初に行なうことができる。また、式(IX)の中間体は随意に単離されてもよい。代わりに、R11およびR6基の両方の脱保護は、式(IV)の化合物を直接提供するためにいかなる中間体の単離なしで、同時にまたは逐次的に遂行することができる。
好ましい反応条件と同様に詳細なプロセス工程および試薬も、特定の実施例で以下に見出され得る。
発明のさらなる実施態様は、FV-100製造のための新規な中間化合物(化合物5-10)の合成プロセスである。
発明のさらなる態様は式(V)-(VIII)の新規な中間体に向けられる。これらは以下の通り記述される:
この側面の1つの実施態様は式(V):
(V)
[式中
R1はC1-C6アルキルであり;および
R10はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、ジフェニルメチルシリル、またはターシャリ-ブチルジフェニルシリルである。]の化合物である。
[式中
R1はC1-C6アルキルであり;および
R10はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、ジフェニルメチルシリル、またはターシャリ-ブチルジフェニルシリルである。]の化合物である。
この側面の別の実施態様は式(VI) の化合物であり:
(VI)
[式中
R1はC1-C6アルキルであり;
R10はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、ターシャリ-ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルまたはターシャリ-ブチルジフェニルシリルであり;および
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、およびトリフルオロアセチルなど);
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbz;および
ジフェニルメチル、選択される。]。
[式中
R1はC1-C6アルキルであり;
R10はトリチル、4,4'-ジメトキシトリチル、ターシャリ-ブチルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリルまたはターシャリ-ブチルジフェニルシリルであり;および
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、およびトリフルオロアセチルなど);
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbz;および
ジフェニルメチル、選択される。]。
さらに、この側面の別の実施態様は式(VII)の化合物であり:
(VII)
[式中
R1はC1-C6アルキルであり;および
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、およびトリフルオロアセチルなど);
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbz;および
ジフェニルメチルから選択される。]。
[式中
R1はC1-C6アルキルであり;および
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、およびトリフルオロアセチルなど);
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbz;および
ジフェニルメチルから選択される。]。
さらに、この側面の別の実施態様は式(VIII)の化合物であり:
(VIII)
[式中
R1はC1-C6アルキルであり;
R4およびR5はそれぞれ独立してHまたはC1-2アルキルであり;
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、およびトリフルオロアセチルなど);
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbz;および
ジフェニルメチルから選択され;および
R6はBから選択されたアミノ酸保護基である。]。
[式中
R1はC1-C6アルキルであり;
R4およびR5はそれぞれ独立してHまたはC1-2アルキルであり;
R11は
C1-C6アルカノイル(アセチル);
ハロゲン置換されたアルカノイル(クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、ブロモアセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、およびトリフルオロアセチルなど);
随意に置換されたアロイル(ハロベンゾイルおよびニトロベンゾイル);
随意に置換されたベンジル;
Cbz;および
ジフェニルメチルから選択され;および
R6はBから選択されたアミノ酸保護基である。]。
化合物5-10において、Trはトリチル(トリフェニルメチル)を表わし;
DMTrは4,4'-ジメトキシトリチル[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メチル]を表わし;
および、Fmocは9-フルオレニルメトキシカルボニルを表わす。
DMTrは4,4'-ジメトキシトリチル[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メチル]を表わし;
および、Fmocは9-フルオレニルメトキシカルボニルを表わす。
発明のさらなる側面において、式(IV)の化合物の塩酸塩の精製プロセスが提供され、式中、R1はn-ペンチルであり、R4およびR5はメチル(すなわち化合物4 HCl塩、FV-100)であって、以下の工程を含んでなる:
1)溶液を形成するために適切な溶媒中に粗製の化合物4塩酸塩を溶解する工程;
2)固体の沈殿の形成を達成するために十分な反溶媒を溶液に加える工程;および
3)固体の沈殿を単離する工程。
ステップ3で単離された、沈殿した固体は、化合物4の塩酸塩の精製形である。
式(IV)の粗製化合物の溶解に適切な溶媒は、非プロトン性極性溶媒、プロトン性溶媒またはそれらの混合物から、例えば、DMSO、DMF、NMP、メタノール/DCM、DMF/DCM、DMSO/DCM、THF/H2O、メタノール/DCM/MTBE混合溶媒およびその他同種のものから選択されるが、それらに限定的ではない。
反溶媒は化合物4が容易に溶けない溶媒である。この精製については、反溶媒は、より弱い極性溶媒(アルカン、ハロアルカン、エーテル、エステル、アルコールなど)から選択されるが、これらに限定的ではない。
本発明は、同様に化合物4の塩酸塩の多形形態(IおよびII)について記述し、ならびに化合物4の塩酸塩の多形形態(I)または多形形態(IおよびII)の混合物のその多形形態(II)への変換プロセスについて記述しており、以下の工程:
1. 適切な溶媒または溶剤混合物の中で、化合物4の塩酸塩塩の固体の多形形態(I)または多形形態(IおよびII)の混合が十分な期間熟成することを可能にする工程;および
2. 生じた固体を溶媒から単離する工程、
を含むプロセスである。
1. 適切な溶媒または溶剤混合物の中で、化合物4の塩酸塩塩の固体の多形形態(I)または多形形態(IおよびII)の混合が十分な期間熟成することを可能にする工程;および
2. 生じた固体を溶媒から単離する工程、
を含むプロセスである。
工程2で単離され生じた固体は、化合物4の塩酸塩、多形形態(II)である。
その工程は塩基が随意に存在する状態で、撹拌してまたは撹拌なしで行なうことができる。
この工程にふさわしい溶媒または溶剤混合物は水、または水および有機溶媒の混合物(水/アセトニトリルおよびその他同種のもの)を含む。
塩基は、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは他の無機塩基;トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピペリジンまたは他の有機塩基、から選択された有機または無機塩基であり得るが、これらに限定的ではない。用いる塩基の量は、零から、工程によって変換される出発物質の中にあるいかなる過剰酸(例えばHCl)も中和するのに十分な量まで変化し得る。望ましい量の塩基は出発物質1当量当たり約0.0〜約0.1当量である。
好ましくは、しかし排他的でなく、熟成は約100℃以下の温度で行なうことができる。
工程1で熟成のための時間はサンプルが混合物から取りだされ、変換の完全性について分析されるときに、十分であると決定される。十分である好ましい時間は、約2時間から約4日までである。
定義
用語「アルキル」は、それ自体によって、または別の置換基の一部として、もし他に述べられなかったならば、直鎖又は分岐鎖の基を意味し、それは完全に飽和された、モノまたはポリ不飽和であってよく、および、ジおよび多価性の基を含んでいてよく、所定の炭素原子数を有する(例えば、C1-C10は1〜10の炭素を意味する)。飽和炭化水素基の例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、t-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチルおよびn-オクチルの様な基を含むが、これらに限定的ではない。
用語「ハロ」、「ハロゲン」は、それら自身によって、または別の置換基の一部として、もし他に述べられなかったならば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。
もしほかに述べられなかったならば、用語「アリール」は置換または非置換のポリ不飽和な芳香族性炭化水素置換基を意味し、それは単環または多数環(好ましくは1〜3環)であってよく、ともに縮合されるか、共有結合でリンクされる。
単独で又は別の置換基の一部としての用語「アルカノイル」は、他に述べない限りアルキルC(=O)-基を意味し、そこは、カルボニル(=O)部分を持つ炭素原子で分子の残りへの部分への付着部位となる。アルキル基は随意に置換されてもよい。そのような基は、アセチル[CH3(C=O)-]、クロロアセチル[ClCH2C(C=O)-]、プロパノイル[CH3CH2(C=O)-]、イソブタノイル[(CH3)2(CH(C=O)-]、ヘキサノイル[CH3(CH2)3CH2(C=O)-]、などを含む。
用語「アロイル」は、もし他に述べられなかったならば、単独でまたは別の置換基の一部として、アリールC(=O)-基を意味し、そこはカルボニル(=O)部分を有する炭素原子上の分子の残余へのその基の付着部位である。アリール基は随意に置換されてもよい。そのような基はベンゾイル、4-クロロベンゾイル、ナフトイルおよびその他同種のものを含む。
単独でまたは別の置換基の一部として、用語「アシル」は、エーテルアロイルまたは上に定義されるようなアルカノイルを意味する。
用語「嵩高いシリル基」は、アルキル基(特に分岐アルキル基)で3つの残りの位置が1つ以上置換されているシリル基を意味する。そのような基は、ターシャリ-ブチルジメチルシリル[(Me)2(t-Bu)Si-]、ジフェニルメチルシリル[(Ph)2(Me)Si-]、およびターシャリ-ブチルジフェニルシリル[(Ph)2(t-Bu)Si-]を含む。
本発明の化合物はそれぞれそのキラル中心のそれぞれで連結された純粋な立体異性体であってよく、またはそのキラル中心Iの1つ以上で反転していてよく、または単一の立体異性体または2つ以上の立体異性体の混合物であってもよい。それが混合物である場合、比率は等モルであってもよく、等モルでなくてもよい。好ましくは、化合物は単一の立体異性体である。化合物は一方のエナンチオマー型であってもよい、すなわち、それは、単一の立体異性体としてのDまたはL(それぞれ、RまたはSと称する)エナンチオマーのいずれか、または2つのエナンチオマの混合物であってよい。より好ましくは、化合物はβ-D-2-デオキシリボースに由来した天然のデオキシヌクレオシド類似の立体化学を持つ。しかしながら、他のエナンチオマー、特に、Lエナンチオマーが使用されてもよい。
用語「薬学的に許容できる塩」は、化合物の薬学的に許容できる塩を指す。その塩は、当該技術においてよく知られている様々な有機・無機の対イオンに由来し、例示のみとして、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウムなどを含む;および、分子が塩基性官能性を含む場合、有機または無機酸の塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩、メシレート、アセタート、マレイン酸塩、蓚酸塩などである。
用語「多形体(polymorphs)」は、当業者によって認識される様に、本明細書に記載された化合物中に存在することができるあらゆる多形形態(polymorphic forms)を指す。当該技術において知られているように、多形(polymorphism)は、化合物が1つを超える別個の結晶または「多形性の(polymorphic)」種として結晶化する能力である。製薬産業での多形体(polymorphs)の重要性および、多形体を得る一般法および技術、例えば、スラリー化、再スラリー化、および熟成は、レビュー論文「Crystal Polymorphism in Chemical Process Development", Annual Review of Chemical and Biomolecular Engineering, Vol. 2: 259-280 (July 2011)に記述されており、参照によって本明細書に取り込まれる。「多形体」は、固体状態(solid state)中にその化合物分子の少なくとも2つの異なる配列または多形形態を持った化合物の固体結晶の位相(phase)である。所定の化合物の多形形態(polymorphic forms)は同じ化学式または組成によって定義され、化学構造において2つの異なる化合物の結晶構造と同じくらい明瞭である。多形体は明瞭な物理的性質(粉末X線回折(またはXRPD)パターン)が特徴になり得る。
略語および頭字語
Ac アセチル
atm 大気
Boc ブチルオキシカルボニル
Cbz カルボキシベンジル
CbzCl クロロ蟻酸ベンジル
CDCl3 重水素化クロロホルム
CDI 1,1'-カルボニルジイミダゾール
d ダブレット(NMR)
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
dd ダブレットのダブレット(NMR)
DEAD ジエチル・アゾジカルボキシラート
DIAD ジイソプロピル・アゾジカルボキシラート
DMAP 4-メチルアミノピリジン
DMSO ジメチルスルホキシド
DMSO-d6 ヘキサジュウテロジメチルスルホキシド
DMT-Cl 4,4'-ジメトキシトリチル・クロリド
DMTr 4,4'-ジメトキシトリチル
EA 酢酸エチル
EDC 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル・カルボジイミド
ESI-MS エレクトロスプレーイオン化質量分析
Et エチル
Fmoc 9-フルオレニルメトキシカルボニル
g グラム
1H NMR プロトン核磁気共鳴分光法
h 時間
HOAc 酢酸
HOBT 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
Hz ヘルツ
IPA イソプロパノール
J カプリング定数(NMR)
kg キログラム
L リットル
m 多重線(NMR)
Me メチル
MHz メガヘルツ
mL ミリリッター
mmol ミリモル
mol モル
mp 融点
MTBE メチル第三ブチルエーテル
NMP N-メチル-2-ピロリドン
PHN ヘルペス後神経痛
Pr プロピル
Rf 保持因子(TLC)
rt 室温
s 一重項
t トリプレット
TBAF テトラn-ブチルアンモニウム・フルオリド
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
tosyl p-トルエンスルホニル
Tr トリチル(トリフェニルメチル)
VZV 水痘帯状疱疹ウィルス
XRPD 粉末X線回折
Ac アセチル
atm 大気
Boc ブチルオキシカルボニル
Cbz カルボキシベンジル
CbzCl クロロ蟻酸ベンジル
CDCl3 重水素化クロロホルム
CDI 1,1'-カルボニルジイミダゾール
d ダブレット(NMR)
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
dd ダブレットのダブレット(NMR)
DEAD ジエチル・アゾジカルボキシラート
DIAD ジイソプロピル・アゾジカルボキシラート
DMAP 4-メチルアミノピリジン
DMSO ジメチルスルホキシド
DMSO-d6 ヘキサジュウテロジメチルスルホキシド
DMT-Cl 4,4'-ジメトキシトリチル・クロリド
DMTr 4,4'-ジメトキシトリチル
EA 酢酸エチル
EDC 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル・カルボジイミド
ESI-MS エレクトロスプレーイオン化質量分析
Et エチル
Fmoc 9-フルオレニルメトキシカルボニル
g グラム
1H NMR プロトン核磁気共鳴分光法
h 時間
HOAc 酢酸
HOBT 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
Hz ヘルツ
IPA イソプロパノール
J カプリング定数(NMR)
kg キログラム
L リットル
m 多重線(NMR)
Me メチル
MHz メガヘルツ
mL ミリリッター
mmol ミリモル
mol モル
mp 融点
MTBE メチル第三ブチルエーテル
NMP N-メチル-2-ピロリドン
PHN ヘルペス後神経痛
Pr プロピル
Rf 保持因子(TLC)
rt 室温
s 一重項
t トリプレット
TBAF テトラn-ブチルアンモニウム・フルオリド
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
tosyl p-トルエンスルホニル
Tr トリチル(トリフェニルメチル)
VZV 水痘帯状疱疹ウィルス
XRPD 粉末X線回折
実験例
ここに記述された特定の実施例は、網羅的な、または発明を、開示された正にその試薬、反応工程または条件に制限するようには意図されない。それらは発明の原理およびそれによって当業者がその教示を理解することを可能にするその適用および利用について説明するために選択され記述された。
一般的方法
プロトンNMR(1H NMR)スペクトルはテトラメチルシランを内標準として使用して、400MHzでVarian Mercury分光計で記録された。ケミカルシフト(δ)は百万分単位(ppm)および結合定数(J)で報告され、ヘルツで与えられる。信号分裂パターンは、一重項(s)、ダブレット(d)、トリプレット(t)、四重項(q)、広巾信号(br)、ダブレットのダブレット(dd)、トリプレットのダブレット(dt)または多重線(m)と記述される。
薄層クロマトグラフィー(TLC)はシリカゲルGF254上で行なわれた。
融点(mp)はXT4Aのディジタル融点測定装置を使用して決定された。
旋光度はSGW-1自動旋光計によって決定され、[α]D20として表現した。 _Sub__
エレクトロスプレイ・イオン化質量スペクトル(ESI-MS)はAgilent 1100 LC/MSD装置上で得られた。
次の非限定的な具体的な実施例は、発明の実施態様を示す。
実施例1
3-((2R,4S,5R)-5-(トリフェニルメトキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オンの調製
3-((2R,4S,5R)-5-(トリフェニルメトキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オンの調製
5リットルの3つ口フラスコに500g(1.25mol)の3-((2R,4S,5R)-(4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オンおよび2500 mLのピリジンを仕込んだ。その混合物を撹拌し、室温でその混合物に、120 mLのジクロロメタン溶液に溶解した508g(1.5ミリモル)のトリチルクロライドを滴下した。添加の後、混合物を室温で3-5時間撹拌した。その後、その混合物を水の50 mLでクエンチした。その混合物を乾燥するまで濃縮した。残留物を5000 mLのジクロロメタンで再溶解した。有機溶液を濃縮し、塩水で洗浄し、次の工程で直接使用した。
実施例2
3-((2R,4S,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オンの調製
3-((2R,4S,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オンの調製
50リットルの3つ口に2.8kg(7.03mol)の3-((2R,4S,5R)-(4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン、2.8 kg (35.4 mol)のピリジンおよび22.4 kgのジクロロメタンを仕込んだ。混合物を撹拌し、それに室温(rt)で14.9kgのジクロロメタン中の2.86kg(8.44mol)の4,4'-ジメトキシトリチルクロライド(DMT-Cl)を添加した。添加の後、混合物を室温で0.5時間撹拌した。その混合物をろ過し、ろ液は塩水で洗浄した。ろ液は、次の工程で直接使用された所要の生成物を含んでいた。
分析は単離したサンプルについて行なった:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.70 (s, 1 H), 8.27 (s, 1 H), 7.60 (d, J=8 Hz, 2H), 7.40-7.23 (m, 9H), 6.92-6.89 (m, 4H), 6.89 (s, 1H), 6.14 (dd, J=6.6 Hz, 4.4 Hz, 1H), 4.43 (d, J=6.8 Hz, 1H), 4.02(m, 1H), 3.71(s, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.42-3.29(m, 2H), 2.82(dd, J=14.2 Hz, 7.6 Hz, 2H), 2.61(t, J=7.6 Hz, 2H), 2.48-2.25(m, 2H), 1.58(m, 2H), 1.33-1.06(m, 4H), 1.07(t, J=7 Hz, 3H)。
実施例3
3-((2R,4S,5R)-(5-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オンの調製
3-((2R,4S,5R)-(5-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オンの調製
25mLフラスコに、3-(2R,4S,5R)-((4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン)の398 mg (1.0 mmol)、ターシャリ-ブチルジメチルシリルクロリドの450 mg (3.0 mmol)、イミダゾールの204 mg (3.0 mmol)およびDMFの5 mLを添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、TLCによってモニターした。
TLC:溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1:1;
3-((2R,4S,5R)(トリフェニルメトキシ-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0;
3-((2R,4S,5R)-(5-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0.25。
3-((2R,4S,5R)(トリフェニルメトキシ-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0;
3-((2R,4S,5R)-(5-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0.25。
その混合物を水へ注入した。その溶液をEtOAcによって抽出した。有機層を水で2度洗浄し、Na2S04で乾燥し、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフ(溶離剤: 石油エーテル/酢酸エチル=1:1から 酢酸エチル)によって精製し、白色固形物として生成物394mgを与えた(収率77%)。
サンプルを1H NMR (400 MHz, CDCl3)で分析した:δ 8.72 (s, 1 H), 7.65 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.23 (d, J = 8.0Hz, 2H), 6.59 (s, 1H), 6.46 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.52-4.49 (m, 1H), 4.23 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 12 Hz, J = 2.4 Hz, 1H), 3.91 (dd, J = 12 Hz, J = 2.4 Hz, 1H), 3.62 (bs, 1H), 2.87-2.82 (m, 1H), 2.61 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.24-2.17 (m, 1H), 1.64-1.58 (m, 2H), 1.35-1.28 (m, 4H), 0.90 (s, 12 H), 0.14 (s, 3 H), 0.10 (s, 3 H)。
実施例4
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートの調製
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートの調製
実施例2からの上記のろ液に、1.99 kg (16.29 mol)のN,N'-ジメチルピリジン(DMAP)および1.83 kg (16.29 mol)のクロロアセチルクロリドを室温で添加した。反応混合物はTLCによってモニターし、反応の完結まで撹拌した:
TLC溶離剤:DCM/メタノール=15:1;
3-((2R,4S,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0.32;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.75。
3-((2R,4S,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0.32;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.75。
その混合物を原体積の約1/4まで濃縮した。所要の生成物を含む残留物を、次の工程で直接使用した。
サンプルを1H NMR (400 MHz, CDCl3) で分析した:δ 8.70 (s, 1 H), 7.60 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.40-7.23 (m, 11H), 6.87-6.83 (m, 4H), 6.46 (t, J=6 Hz, 1H), 5.83 (s, 1H), 5.59-5.56 (m, 1H), 4.31 (dd, J=6.2 Hz, 2.8 Hz, 1H), 4.14(d, J=2.4 Hz, 2H), 3.75(s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.58-3.49(m, 2H), 2.94-2.88(m, 1H), 2.64(t, J=7.6 Hz, 2H), 2.51-2.46(m, 1H), 1.67-1.59(m, 2H), 1.37-1.25(m, 4H), 0.89(t, J=7.2 Hz, 3H)
実施例5
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル)2-クロロアセテートの調製
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル)2-クロロアセテートの調製
3-(5-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オンの102 mg (0.2 mmol)、DMAPの48 mg (0.4 mmol)およびDCMの5 mLを25mLフラスコに添加した。クロロアセチルクロリド30μl(0.4ミリモル)を滴加した。その混合物を1時間室温で撹拌した。
TLC:溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1:1;
3-((2R,4S,5R)-5-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニルフロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0.10;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル2-クロロアセテート
Rf=0.40.
3-((2R,4S,5R)-5-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニルフロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0.10;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル2-クロロアセテート
Rf=0.40.
その溶液を真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフ(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=3:1から2:1)によって精製し、白色固形物として生成物70mgを得た(収率60%)。
サンプルを1H NMR (400 MHz, CDCl3)で分析した:δ 8.56 (s, 1 H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 8.4Hz, 2H), 6.58 (s, 1H), 6.46 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.12 (s, 2H), 4.03 (dd, J = 11.6 Hz, J = 2.4 Hz, 1H), 3.95 (dd, J = 12 Hz, J = 2.4 Hz, 1H), 2.96-2.91 (m, 1H), 2.63 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.21-2.14 (m, 1H), 1.67-1.59 (m, 3H), 1.35-1.31 (m, 3H), 1.24 (s, 3 H), 0.89 (s, 9 H), 0.14 (s, 3 H), 0.12 (s, 3 H)。
実施例6
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネートの調製
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネートの調製
3-(5-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン256 mg (0.5 mmol)、DMAP 488 mg (4.0 mmol)およびDCM10 mLを25mLフラスコに添加した。CbzCl 0.57mL(4.0mmol)を滴加した。その混合物を室温で6時間撹拌した。
TLC:溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=2:1;
3-((2R,4S,5R)-(5-((tert-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0.10;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネート:
Rf=0.50。
3-((2R,4S,5R)-(5-((tert-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-4-ヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル)-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン:
Rf=0.10;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネート:
Rf=0.50。
その溶液を真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤: 石油エーテル/酢酸エチル=3:1)によって精製し、258mgの生成物を白色固形物として与えた(収率80%)。
サンプルを1H NMR (400 MHz, CDCl3)で分析した:δ 8.55 (s, 1 H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.40-7.31 (m, 5H), 7.25 (d, J = 8.0Hz, 2H), 6.57 (s, 1H), 6.43 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 4.35 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.91 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.96-2.91 (m, 1H), 2.63 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.21-2.17 (m, 1H), 1.66-1.61 (m, 2H), 1.34-1.30 (m, 4H), 0.89 (s, 12 H), 0.13 (s, 3 H), 0.10 (s, 3 H)。
実施例7
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートの調製
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートの調製
実施例4からの残留物に対して17.3kg(288.5mol)の酢酸を添加した。撹拌下に、4.3kgの水を添加した。そして、混合物を30-35℃で4-6時間攪拌した。
反応液はTLCによってモニターされた反応の完結まで攪拌した。
TLC:溶離剤:DCM/酢酸エチル=2:1;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン3(2H)-イル)-2-(ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.76;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.38。
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン3(2H)-イル)-2-(ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.76;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.38。
混合物をろ過し、ろ過ケークをジクロロメタン40mLで3回洗浄し、所望の生成物を得た。
サンプルを1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)で分析した:δ 8.79 (s, 1 H), 7.75 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.33 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.24 (s, 1H), 6.24 (t, J=6 Hz, 1H), 5.35 (d, J=6 Hz, 1H), 4.49(d, J=2 Hz, 2H), 4.25(d, J=1.6 Hz, 1H), 3.73-3.68(m, 2H), 2.67-2.60(m, 3H), 2.51-2.31(m, 1H), 1,59(m, 2H), 1.32-1.26(m, 4H), 0.87(t, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例8
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートの調製
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートの調製
実施例4からの残留物(13g、16.7mmol)を5%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン溶液45mLに溶解した。その混合物をrtで2時間攪拌した。トリエチルアミン(4.5mL)を添加して、pH=7に中和した。その混合物をろ過して、所望の化合物を得た。
実施例9
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートの調製
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートの調製
10mLフラスコ中に、40mg(0.2mmol)の(2R,3S,5R)5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イルベンジルカーボネート、EtOAc 2mL、EtOH 2mLおよび37%の水性HCl 0.5mLを添加した。
混合物はTLCによってモニターされた反応の完結まで室温で約0.5時間攪拌した。
TLC:溶離剤:石油エーテル/THF=2:1;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネート:
Rf=0.80;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.30.
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネート:
Rf=0.80;
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.30.
沈殿をろ過し、DCM 2mLで洗浄し、20mgの生成物を白色固形物として得た。
実施例10
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H-イル)-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イルベンジルカーボネートの調製
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H-イル)-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イルベンジルカーボネートの調製
10mLフラスコ中に、20mg(0.2mmol)の(2R,3S,5R)5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イルベンジルカーボネート、EtOAc 2mL、EtOH 2mLおよび37%の水性HCl 0.5mLを添加した。その混合物を、rtで0.5時間攪拌した。
TLC:溶離剤:石油エーテル/THF=2:1;
(2R,3S,5R)5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネート:
Rf=0.80
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イルベンジルカーボネート:
Rf=0.30。
(2R,3S,5R)5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネート:
Rf=0.80
(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イルベンジルカーボネート:
Rf=0.30。
沈殿をろ過し、水で洗浄し、生成物 14mgを白色固形物として得た(収率80%)。
単離したサンプルの構造をプロトンNMRで確認した:
1H NMR (400 MHz, d4-MeOH):δ 8.88 (s, 1 H), 7.73 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.41-7.34 (m, 5H), 7.30 (d, J = 8.0Hz, 2H), 7.02 (s, 1H), 6.34 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.26 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 5.19(s, 2H), 4.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.91 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.84 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.85-2.80 (m, 1H), 2.66 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.38-2.31 (m, 1H), 1.71-1.61 (m, 2H), 1.34-1.30 (m, 4H)。
1H NMR (400 MHz, d4-MeOH):δ 8.88 (s, 1 H), 7.73 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.41-7.34 (m, 5H), 7.30 (d, J = 8.0Hz, 2H), 7.02 (s, 1H), 6.34 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.26 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 5.19(s, 2H), 4.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.91 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.84 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.85-2.80 (m, 1H), 2.66 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.38-2.31 (m, 1H), 1.71-1.61 (m, 2H), 1.34-1.30 (m, 4H)。
実施例11
(S)-((2R,3S,5R)-3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-fluoren-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアートの調製
(S)-((2R,3S,5R)-3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-fluoren-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアートの調製
250mL三口フラスコ中に、2-(ヒドロキシメチル)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテートを14 g (29.5 mmol)、FmocL-バリンを13.8 g (40.7 mmol)、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド (DCC)を9.09g(44mmol)、DMAPを0.108 g (0.88 mmol)およびTHFを70mL添加した。その混合物を、反応の完結まで(TLCによってモニターして、およそ2h、室温で攪拌し、次に、ろ過した。
TLC:溶離剤:DCM/酢酸エチル=2:1;
2-(ヒドロキシメチル)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.38;
(S)-((2R,3S,5R)-3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.75.
2-(ヒドロキシメチル)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.38;
(S)-((2R,3S,5R)-3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.75.
ろ過ケークはジクロロメタン30mLで洗浄した。ろ液は減圧下に濃縮した。残留物は所望の生成物を含んでおり、次工程で直接使用した(実施例14)。
単離したサンプルの構造をプロトンNMRで確認した:
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 8.25 (s, 1 H), 7.74 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.56-7.52 (m, 4H), 7.40 (m, 2H), 7.27 (m, 3H), 7.12 (d, J=7.6 Hz, 2H), 6.77 (s, 1H), 6.42-6.39 (m, 1H), 5.37(d, J=6.8, 1H), 5.29-5.27 (m, 1H), 4.68(d, J=10.4 Hz, 1H), 4.45=4.37(m, 4H), 4.23-4.16 (m, 2H), 4.13 (s, 1H), 3.00-2.95(m, 1H), 2.60(t, J=7.6 Hz, 2H), 2.21-2.12(m, 2H), 1,63-1.59(m, 2H), 1.34-1.33(m, 4H), 1.00-0.97 (m, 6H), 0.90(t, J=6.8 Hz, 3H)
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 8.25 (s, 1 H), 7.74 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.56-7.52 (m, 4H), 7.40 (m, 2H), 7.27 (m, 3H), 7.12 (d, J=7.6 Hz, 2H), 6.77 (s, 1H), 6.42-6.39 (m, 1H), 5.37(d, J=6.8, 1H), 5.29-5.27 (m, 1H), 4.68(d, J=10.4 Hz, 1H), 4.45=4.37(m, 4H), 4.23-4.16 (m, 2H), 4.13 (s, 1H), 3.00-2.95(m, 1H), 2.60(t, J=7.6 Hz, 2H), 2.21-2.12(m, 2H), 1,63-1.59(m, 2H), 1.34-1.33(m, 4H), 1.00-0.97 (m, 6H), 0.90(t, J=6.8 Hz, 3H)
実施例12
(S)-((2R,3S,5R)3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-fluoren-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート
(S)-((2R,3S,5R)3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-fluoren-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート
50リットルの反応器に、2.6kg (5.47mol)の2-(ヒドロキシメチル)-5-(2-オキソ-6-((4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート、2.56kg (7.54mol)のFmoc-L-バリン、1.69kg (8.19mol)のNN'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、20g (0.16mol)のDMAPおよび9.9kgのTHFを添加した。その混合物を、反応の完結まで(TLCによってモニターして、およそ2h)、室温で攪拌し、次にろ過した。
TLC:溶離剤:DCM/酢酸エチル=2:1;
2-(ヒドロキシメチル)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.38;
(S)-((2R,3S,5R)3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.75。
2-(ヒドロキシメチル)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-3-イル-2-クロロアセテート:
Rf=0.38;
(S)-((2R,3S,5R)3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.75。
ろ過ケークを7.4kgのジクロロメタンで洗浄した。ろ液は減圧下に濃縮した。残留物は所望の生成物を含んでおり、次の工程で直接使用された(実施例15)。
実施例13
((S)-((2R,3S,5R)3-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)3-メチルブタノアートの調製
((S)-((2R,3S,5R)3-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)3-メチルブタノアートの調製
25mLフラスコ中に、53mg(0.1mmol)の(2R,3S,5R)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イルベンジルカーボネート、12mg (0.1 mmol)のDMAP、31mg (0.15mmol)のDCC、30mg (0.12mmol)のCbz-Val-OH、および5mLのTHFを添加した。その混合物を室温で2時間撹拌した。
TLC:溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1:1;
(2R,3S,5R)5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネート:
Rf=0.10;
(S)-((2R,3S,5R)3-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.70.
(2R,3S,5R)5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)furo[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)2-((ターシャリ-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-テトラヒドロフラン-3-イル ベンジルカーボネート:
Rf=0.10;
(S)-((2R,3S,5R)3-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.70.
その溶液を真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフ(溶離剤: 石油エーテル/酢酸エチル=2:3)によって精製し、70mgの生成物を白色固形物として与えた(収率88%)。
単離したサンプルの構造をプロトンNMRで確認した:
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 8.31 (s, 1 H), 7.63 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.40-7.31 (m, 11H), 7.22 (d, J = 8.4Hz, 2H), 6.86 (s, 1H), 6.36 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.27 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.18 (s, 4H), 5.15 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 5.03 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 2.62 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.22-2.04 (m, 2H), 1.67-1.59 (m, 3H), 1.35-1.31 (m, 3H), 0.97 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.97 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.89 (t, J = 7.6 Hz, 3H)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 8.31 (s, 1 H), 7.63 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.40-7.31 (m, 11H), 7.22 (d, J = 8.4Hz, 2H), 6.86 (s, 1H), 6.36 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.27 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.18 (s, 4H), 5.15 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 5.03 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 2.62 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.22-2.04 (m, 2H), 1.67-1.59 (m, 3H), 1.35-1.31 (m, 3H), 0.97 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.97 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.89 (t, J = 7.6 Hz, 3H)。
実施例14
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアートの調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアートの調製
実施例11からの残留物に対して35mLのエタノーおよび35mLのジクロロメタンを添加した。撹拌下に、4.49g(59mmol)のチオ尿素および6.24g(58.9mmol)の炭酸ナトリウムの混合物を添加した。反応液を、50-60℃に2時間加熱し、TLCによってモニターした。
TLC:溶離剤:DCM/メタノール=15:1;
(S)-((2R,3S,5R)3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.62;
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(9H-フルオレン-9-イル)(メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート:
Rf=0.16。
(S)-((2R,3S,5R)3-(2-クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.62;
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(9H-フルオレン-9-イル)(メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート:
Rf=0.16。
ジクロロメタン(70 mL)を添加し、5分間撹拌した。混合物をろ過した。ろ液を5%の塩水70 mLで洗浄した。有機層を分離し、15.0g(176.1ミリモル)のピペリジンを仕込んだ。混合物を室温で2時間撹拌し、TLCによって反応の完結をモニターした。
TLC:溶離剤:DCM/メタノール=6:1;
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(9H-フルオレン-9-イル)(メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート:
Rf=0.55;
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート:
Rf=0.24.
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(9H-フルオレン-9-イル)(メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート:
Rf=0.55;
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート:
Rf=0.24.
反応混合物は、次の工程 (実施例16)で直接使用された所要の生成物を含んでいた。
実施例15
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアートの調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアートの調製
実施例12からの残留物に、5.2kgのエタノールおよび8.6kgのジクロロメタンを追加した。撹拌下、混合物に0.83gのチオ尿素(10.9mol)および1.16kg(10.9mol)の炭酸ナトリウムを添加した。反応液を、40-50℃に2時間加熱し、TLCによってモニターした。
TLC:溶離剤:DCM/メタノール=15:1;
(S)-((2R,3S,5R)-3-(クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル-2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.62;
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(9H-フルオレン-9-イル)(メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート:
Rf=0.16
(S)-((2R,3S,5R)-3-(クロロアセトキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル-2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)3-メチルブタノアート:
Rf=0.62;
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-(9H-フルオレン-9-イル)(メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート:
Rf=0.16
反応混合物をろ過して、ろ液は5%の塩水7.4kgで洗浄した。水層を8.6kgのジクロロメタンで抽出した。有機層は2.79kgのピペリジン(32.7mol)と結合し課された。混合物を室温で2時間撹拌し、TLCによってモニターした。
TLC:溶離剤:DCM/メタノール=6:1;
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル-2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ(カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート):
Rf=0.55;
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート:
Rf=0.24。
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル-2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ(カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート):
Rf=0.55;
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート:
Rf=0.24。
反応混合物は、次の工程(実施例17)で直接使用されたか、随意に濃縮乾燥された所要の生成物を含んでいた。
実施例16
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の調製
実施例14からの上記の反応混合物を5-10℃に冷却し、20%のHCl IPA溶液をpH 2-3になるまで添加した。その混合物をさらに1時間撹拌し、ろ過した。ろ過ケークを140 mLのジクロロメタンで洗浄した。12.2gの所要の粗生成物を得た。実施例11からの全収率は71.1%であった。また、純度は97%であった。粗生成物をメタノール/ジクロロメタン/MTBEで再結晶して所要の純生成物を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ 8.58 (br s, 3H), 8.55 (s, 1 H), 7.73 (d, J=8 Hz, 2H), 7.31 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.22 (t, J=6 Hz, 1H), 5.57 (d, J=8.8, 1H), 4.45(m, 2H), 4.28-4.26(m, 1H), 4.13-4.11 (m, 1H), 3.91 (d, J=4.8 Hz, 1H), 2.60 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.45-2.38(m, 1H), 2.27-2.13 (m, 2H), 1,57(t, J=7.2 Hz, 2H), 1.30-1.25(m, 4H), 0.97 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.93 (d, J=6.8 Hz, 3H) (m, 6H), 0.84(t, J=6.8 Hz, 3H)。
mp: 214-218℃。
ESI-MS(M++1):499。
[α]D 20=114-119(C=0.5 (20℃):MeOH/DCM=1/1中。
実施例17
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の調製
実施例15からの上記の反応混合物を5℃未満に冷却し、20%のHCl IPA溶液をpH 1-4になるまで添加した。その混合物をさらに1時間撹拌し、ろ過した。ろ過ケークを34.6kgのジクロロメタンで洗浄した。所要の粗生成物を得た。実施例12からの全収率は67%であった。また、純度は97%であった。粗生成物をメタノール/ジクロロメタン/MTBEで再結晶して所要の純生成物を得た。
実施例18
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアートの調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアートの調製
25mLフラスコに、77mg (0.1 mmol)の(S)-((2R,3S,5R)3-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)3-メチルブタノアート)、12mgの10%Pd/Cおよび3 mLのEtOAcを添加した。、フラスコは圧力反応容器へ移した。その後、容器を水素気体で260psiまで加圧した。その混合物を室温で2時間撹拌した。
TLC:溶離剤:酢酸エチル;
(S)-((2R,3S,5R)3-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)3-メチルブタノアート):
Rf=0.70;
(S)-(2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ)[2,3-d]ピリミジン-(3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート:
Rf=0.10
(S)-((2R,3S,5R)3-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)3-メチルブタノアート):
Rf=0.70;
(S)-(2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ)[2,3-d]ピリミジン-(3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート:
Rf=0.10
その溶液をろ過し、粗生成物を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフ(溶離剤: 酢酸エチル/MeOH = 50:1)により精製して、生成物45mgを白色固形物として得た(90%収率)。
実施例19
(S)-(2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアートの調製
(S)-(2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアートの調製
500mLフラスコにDCM 200mL、および(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ)(5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)(2-(((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート)(19.7g、(27.4mmol))を添加した。反応液を冷却し、8.3gのDBU(54.8mmol)を反応液に添加した。TLCが反応の終結を示すまで、その反応をrtで2時間攪拌した。
TLC:溶離剤:DCM/メタノール=6:1;
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル-2-(9H-フルオレン-9-イル)(メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート:
Rf=0.55;
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート:
Rf=0.24.
(S)-((2R,3S,5R)-3-ヒドロキシ5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル-2-(9H-フルオレン-9-イル)(メトキシ)カルボニルアミノ)-3-メチルブタノアート:
Rf=0.55;
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル))メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート:
Rf=0.24.
上記の反応混合物を5℃未満に冷却し、20%のHCl IPA溶液をpH 1-4になるまで添加した。その混合物をさらに1時間撹拌し、ろ過した。ろ過ケークはジクロロメタンで洗浄した。所要の粗生成物を得た。その収率は90%、純度は97%であた。粗生成物をメタノール/ジクロロメタン/MTBEで再結晶して所要の純生成物を得た。
実施例20
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の再結晶化
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の再結晶化
500mL三口フラスコに、1gの(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩、30mLのメタノールおよび15mLのジクロロメタンを添加した。溶液が透明になるまで、その混合物を加熱還流した。その溶液をろ過し、ろ液を1/3-1/4体積まで濃縮し、15mLのDCMを残留物に添加した。そして、混合物は次に1/2-1/3体積まで濃縮した。15mLのMTBEを40-45℃で残留物に添加して、0.85gの純生成物を得た。
実施例21
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の再結晶化
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の再結晶化
100mL三口フラスコに、1.0gの(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン2-イル)メチル-2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩、30mLのメタノールおよび15mLのジクロロメタンを添加した。溶液が透明になるまで、その混合物を加熱還流した。その溶液をろ過し、ろ液は一夜攪拌し、次に、原体積の1/3-1/4に濃縮した。そして、MTBEを30-45℃で残留物に添加した。その混合物を0-10℃に冷却し、ろ過して、0.91gの純生成物を得た。
実施例22
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の再結晶化
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の再結晶化
方法A:50リットルの三口フラスコに、1.2kgの(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イルメチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩、36リットルのメタノール、18リットルのジクロロメタンを添加し、溶液が透明になるまで、その混合物を加熱還流した。その溶液をろ過し、ろ液を原体積の1/3-1/4に濃縮し、MTBEを30-45℃で残留物に添加し、1.1kgの純生成物を得た。
方法B:500mL三口フラスコに、5.0gの(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン2-イル)メチル-2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩、70mLのTHFおよび30mLのH2Oを添加し、溶液が透明になるまで、その混合物を35-45℃に加熱した。その溶液をろ過し、ろ液を30-45℃で原体積の1/2-1/3に濃縮した。その混合物を0-10℃に冷却し、ろ過して、4.2gの純生成物を得た。
方法C:500mLの三口フラスコに、5.0gの(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-dピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イルメチル-2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩、の、75mLのDMFを添加し、溶液が透明になるまで、その混合物を65-75℃で加熱した。その溶液をろ過し、ろ液を20-30℃に冷却した。75のmL DCMを混合物に添加し、次に、0-10℃で4時間撹拌した。混合物をろ過して4.0gの純生成物を得た。
方法D:10リットルの反応器に1200gのDMSOを添加し、これを50-55℃に加熱した。これに、158gの粗(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩を添加した。その混合物を溶液が透明になるまで撹拌した。溶液をろ過した。ケークを90gのDMSOで洗浄した。ろ液を30-35℃に冷却して、4000gのDCMをその混合物に添加した。その混合物を20-30℃で30分間撹拌し、次に、4時間撹拌しながら0-10℃まで冷却した。混合物を遠心分離した。湿潤ケーキをDCM(420gx2)で2度洗浄した。固形残留物を2130gのEAと共に20-30℃で2時間撹拌した。混合物を遠心分離した。ケークを425gのEAで洗浄した。固体を減圧下に30-35℃で24時間乾燥した。乾燥の後、99.7%の純度と分析された白色粉体(117g、73.8%の収率)が得られた。
実施例23
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
1リットルの反応器中で、0.126gのNaHCO3(0.02 equiv)をH2O400 mL中に溶解した(10 vol)。(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-dピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体Iおよび多形体IIの混合物 40gを、25-35℃で反応器へ仕込み、3-4時間攪拌した。混合物をろ過した。ケーキをH2O(40 mLx2)で洗浄した。湿潤ケーキを、10℃未満のIPA 400mLで1-2時間再度撹拌した。混合物を遠心分離した。ケーキをIPA(40mLx3)で洗浄した。固体を45℃-55℃で真空下に24時間乾燥した。37.5gの白色粉体の93.8%の収率および99.48%の純度が達成された。
実施例24
(R)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体IIの調製
(R)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体IIの調製
500mLの反応器中で、0.031gのNaHCO3(0.01 equiv)をH2O 200mL中に溶解した(10 vol)。(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-dピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体Iおよび多形体IIの混合物 20gを、25-35℃で反応器へ仕込み、3-4時間攪拌した。混合物をろ過した。ケーキをH2O(20mLx2)で洗浄した。湿潤ケーキを、IPA 200mLで再度撹拌し、10℃未満で1-2時間保持した。その混合物を遠心分離した。ケーキをIPA(20mLx3)で洗浄した。固体を45℃-55℃で真空下に24時間乾燥した。白色粉体(19.0g、95.0%の収率)が99.30%の純度で得られた。
実施例25
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
100mLリアクター中で、0.023gのNaHCO3(0.05 equiv)をH2O 30mL中に溶解した(10 vol)。(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-dピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体Iおよび多形体IIの混合物 3gを、25-35℃で反応器へ仕込み、3-4時間攪拌した。混合物をろ過した。ケーキをH2O(3mLx2)で洗浄した。湿潤ケーキを、0-10℃未満でIPA30mLと共に1-2時間再度撹拌した。混合物を遠心分離した。ケーキをIPA(3mLx3)で洗浄した。固体を45℃-55℃で真空下に24時間乾燥した。白色粉体(2.4g)が、80.0%の収率および99.40%の純度で得られた。
実施例26
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
100mL反応器中で、0.047gのNaHCO3(0.1 equiv)をH2O 30mL中に溶解した(10 vol)。(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-dピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体Iおよび多形体IIの混合物 3gを、25-35℃で反応器へ仕込み、3-4時間攪拌した。混合物をろ過した。ケーキをH2O(3mLx2)で洗浄した。湿潤ケーキを、0-10℃未満でIPA30mLと共に1-2時間再度撹拌した。その混合物を遠心分離した。ケーキをIPA(3mLx3)で洗浄した。固体を45℃-55℃で真空下に24時間乾燥した。白色粉体(2.4g)が、80.0%の収率および99.40%の純度で得られた。
実施例27
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体Iおよび多形体IIの混合物 3gを、100mLの反応器中で 、30mLのH2O(10vol)中へ25-35℃で仕込み、3-4時間攪拌した。混合物をろ過し、ケーキをH2O(3mLx2)で洗浄した。湿潤ケーキを、0-10℃未満でIPA30mLと共に1-2時間再度撹拌した。その混合物を遠心分離した。ケーキをIPA(3mLx3)で洗浄した。固体を45℃-55℃で真空下に24時間乾燥した。白色粉体(2.5g)が、83.3%の収率および99.42%の純度で得られた。
実施例28
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体Iおよび多形体IIの混合物 3gを、100mLの反応器中で 、30mLのH2O(10vol)中へ25-35℃で仕込み、3-4時間攪拌した。混合物をろ過し、ケーキをH2O(3mLx2)で洗浄した。固体を45℃-55℃で真空下に24時間乾燥した。白色粉体(2.8g)が、93%の収率および99.2%の純度で得られた。
実施例29
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体Iおよび多形体IIの混合物 3gを、100mLの反応器中で、27mLのH2O(9 vol)および3mLのアセトニトリル(1 vol)中へ25-35℃で仕込み、3-4時間攪拌した。混合物をろ過し、ケーキをH2O(3mLx2)で洗浄した。固体を45℃-55℃で真空下に24時間乾燥した。白色粉体(2.85g)が、95%の収率および99.2%の純度で得られた。
実施例30
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩II型の調製
(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形体Iおよび多形体IIの混合物 3.0gを、100mLの反応器中で、12mLのH2O(4 vol)中へ室温で仕込んだ。撹拌なしで3日間、その混合物を静置した。混合物をろ過し、ケーキをH2O(3mLx2)で洗浄した。固体を45℃-55℃で真空下に24時間乾燥した。白色粉体(2.9g)が、96.7%の収率および99.4%の純度で得られた。
実施例31
Claims (3)
- 約3.4、6.9、0.6、12.1、13.6、14.4、16.9、17.6、18.9、20.1、21.3、および23.1度2θの特徴的ピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル 2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形形態(II)。
- 約3.6、7.3、10.2、10.6、2.2、13.6、14.6、16.9、17.7、18.3、20.2、21.3、22.2、および23.0度2θの特徴的ピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、(S)-((2R,3S,5R)-(3-ヒドロキシ-5-(2-オキソ-6-(4-ペンチルフェニル)フロ[2,3-d]ピリミジン-3(2H)-イル)-テトラヒドロフラン-2-イル)メチル 2-アミノ-3-メチルブタノアート塩酸塩の多形形態(I)および多形形態(II)の混合物。
- 図1に示されたXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項2に記載の混合物。
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