JP2016171701A - ワイヤーハーネス、管状保護材、隙間閉塞用部材、およびワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】管状の部材の細隙部に口開きを防止する部材を迅速且つ安定して取り付け可能とする。【解決手段】ワイヤーハーネスが、電線、長手方向に延びる細隙部を有し且つ電線を覆う管状部材と、細隙部を塞ぎ且つ長手方向に延びる閉塞用部材とを備えている。ここで、閉塞用部材が、細隙部を管状部材の外側から覆う蓋部、管状部材の内面に引っ掛かっている掛止部、および蓋部と掛止部とを連結する連結部を有している。掛止部が、連結部の延長線上に位置している基部、ならびに延在方向および長手方向の各々に交差し且つ管状部材の内面に沿った第1および第2方向にそれぞれ基部から突出している第1および第2羽根部とを有している。基部が、該基部における延在方向の先端部に長手方向に延びる溝部を有している。更に、掛止部が、外力に応じて、第1および第2羽根部の先端部分が、基部を中心として相互に近づく方向であり且つ蓋部から離れる方向に弾性変形し得る。【選択図】図2
Description
本発明は、電線の少なくとも一部を覆う管状の部材における細長い隙間の口開きを防止する技術に関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスは、電線を保護するために該電線の少なくとも一部を覆う管状の部材を備える場合がある。この管状の部材としては、例えば、コルゲートチューブ等が採用され得る(例えば、特許文献1等)。
コルゲートチューブは、一般に合成樹脂等で形成された薄肉の略円筒形の構成を有し、環状の凸部と環状の凹部とが交互に配置された構成を有している。このコルゲートチューブは、長手方向に沿って設けられた細長い隙間(細隙とも言う)を口開きさせることで、電線類がチューブの内部空間に配設され得る構造を有している。
ところで、電線等が長手方向に貫通するようにコルゲートチューブ内に配された状態で細隙が口開きすると、電線等が細隙からはみ出して損傷する虞がある。このような細隙の口開きを防止する手法として、例えば、コルゲートチューブの外周にテープが巻き付けられる手法等が採用され得る。但し、テープの巻き付け作業は煩雑であり、作業者の力量に依ってテープの巻き付けの精度ならびに外観にばらつきが生じる。
このような問題に対して、上記特許文献1では、コルゲートチューブの細隙部に対して、該コルゲートチューブの長手方向に延在するように取り付けられる部材(口開き防止部材とも言う)によって、口開きが防止され得る技術が提案されている。具体的には、口開き防止部材に複数の嵌着片が並ぶように配設されており、コルゲートチューブの環状の凹部の1つ1つに対して嵌着片がそれぞれ取り付けられることで、コルゲートチューブの細隙部の口開きが抑制され得る。また、口開き防止部材がコルゲートチューブの一端部からスライドするように押し込まれることで、コルゲートチューブに取り付けられる技術も考えられる。
しかしながら、上記特許文献1の技術では、コルゲートチューブの環状の凹部の1つ1つに対して嵌着片をそれぞれ取り付ける作業が煩雑である。更に、細隙部を挟んだ凹部同士の位置が、コルゲートチューブの長手方向にずれていれば、嵌着片を各凹部に取り付ける作業が容易でない。また、口開き防止部材がゴム等の樹脂で形成された摩擦係数が高い表面を有していれば、口開き防止部材をコルゲートチューブの一端部からスライドさせて押し込む作業は容易でない。また、細隙部に口開き防止部材を引っ掛ける部分(引っ掛け部とも言う)が形成されていなければ、コルゲートチューブを曲げるときに、細隙部に隙間が生じ得る。これらの問題は、コルゲートチューブだけでなく、電線を覆って保護する管状の部材一般に共通する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、管状の部材の細隙部に口開きを防止する部材を迅速且つ安定して取り付けることが可能なワイヤーハーネス、管状保護材、隙間閉塞用部材、およびワイヤーハーネスの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、電線と、長手方向に延在している細隙部を有し且つ前記電線の少なくとも一部を覆う管状部材と、前記細隙部を塞ぎ且つ前記長手方向に延在している隙間閉塞用部材と、を備え、前記隙間閉塞用部材が、前記細隙部を前記管状部材の外周側から覆い且つ前記長手方向に延在している蓋部と、前記管状部材の内部空間に配され、前記長手方向に延在し且つ前記管状部材の内面に引っ掛かっている掛止部と、前記蓋部と前記掛止部とを連結し且つ前記長手方向に延在している連結部と、を有し、前記掛止部が、前記蓋部から前記掛止部に向けた前記連結部の延在方向において該連結部の延長線上に位置している基部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差し且つ前記管状部材の内面に沿った第1突出方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第1羽根部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差し且つ前記管状部材の内面に沿った前記第1突出方向とは逆側の第2突出方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第2羽根部と、を有し、前記基部が、該基部における前記延在方向の先端部に前記長手方向に延在している溝部を有し、さらに、前記掛止部が、外力に応じて、前記基部を中心として、前記第1羽根部の先端の第1先端部分と前記第2羽根部の先端の第2先端部分とが、相互に近づく方向であり且つ前記蓋部から離れる方向に弾性変形し得る。
第2の態様に係るワイヤーハーネスは、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1先端部分および前記第2先端部分のうちの少なくとも一方が、先細りしている先細り部を有している。
第3の態様に係るワイヤーハーネスは、第1または第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1羽根部が前記第1突出方向に突出しており且つ前記第2羽根部が前記第2突出方向に突出している状態において、前記延在方向に平面透視した場合に、前記掛止部の前記長手方向に直交する幅方向における幅が、前記蓋部の該幅方向における幅よりも大きい。
第4の態様に係る管状保護材は、長手方向に延在している細隙部を有する管状部材と、前記細隙部を塞ぎ且つ前記長手方向に延在している隙間閉塞用部材と、を備え、前記隙間閉塞用部材が、前記細隙部を前記管状部材の外周側から覆い且つ前記長手方向に延在している蓋部と、前記管状部材の内部空間に配され、前記長手方向に延在し且つ前記管状部材の内面に引っ掛かっている掛止部と、前記蓋部と前記掛止部とを連結し且つ前記長手方向に延在している連結部と、を有し、前記掛止部が、前記蓋部から前記掛止部に向けた前記連結部の延在方向において該連結部の延長線上に位置している基部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差し且つ前記管状部材の内面に沿った第1突出方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第1羽根部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差し且つ前記管状部材の内面に沿った前記第1突出方向とは逆側の第2突出方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第2羽根部と、を有し、前記基部が、該基部における前記延在方向の先端部に前記長手方向に延在している溝部を有し、さらに、前記掛止部が、外力に応じて、前記基部を中心として、前記第1羽根部の先端の第1先端部分と前記第2羽根部の先端の第2先端部分とが、相互に近づく方向であり且つ前記蓋部から離れる方向に弾性変形し得る。
第5の態様に係る隙間閉塞用部材は、長手方向に延在している蓋部と、前記長手方向に延在している掛止部と、前記蓋部と前記掛止部とを連結し且つ前記長手方向に延在している連結部と、を備え、前記掛止部が、前記蓋部から前記掛止部に向けた前記連結部の延在方向において該連結部の延長線上に位置している基部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差している第1交差方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第1羽根部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差している前記第1交差方向とは逆側の第2交差方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第2羽根部と、を有し、前記基部が、該基部における前記延在方向の先端部に前記長手方向に延在している溝部を有し、さらに、前記掛止部が、外力に応じて、前記基部を中心として、前記第1羽根部の先端の第1先端部分と前記第2羽根部の先端の第2先端部分とが、相互に近づく方向であり且つ前記蓋部から離れる方向に弾性変形し得る。
第6の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、(a)管状部材の長手方向に延在している細隙部を介して前記管状部材の内部空間に電線を配置するステップと、(b)長手方向に延在している蓋部と、前記長手方向に延在している掛止部と、前記蓋部と前記掛止部とを連結し且つ前記長手方向に延在している連結部と、を有する隙間閉塞用部材を、前記長手方向に延在するように前記細隙部に取り付けるステップと、を有しており、前記ステップ(b)が、(b1)前記蓋部から前記掛止部に向けた前記連結部の延在方向において該連結部の延長線上に位置している基部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差する第1交差方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第1羽根部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差している前記第1交差方向とは逆側の第2交差方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第2羽根部と、を含む前記掛止部を有する前記隙間閉塞用部材を準備するステップと、(b2)前記第1羽根部および前記第2羽根部に外力を付与することで、前記基部を中心として、前記第1羽根部の先端の第1先端部分と前記第2羽根部の先端の第2先端部分とが相互に近づき且つ前記蓋部から離れるように、前記掛止部を弾性変形させるステップと、(b3)前記ステップ(b2)において前記第1先端部分と前記第2先端部分とが近づけられた状態で、前記第1先端部分側および前記第2先端部分側から前記掛止部を前記細隙部に挿入して、前記掛止部を前記管状部材の内部空間に配置するステップと、を含み、前記ステップ(b3)において、前記掛止部が前記管状部材の内部空間に配置されることで、前記外力が解除されて、前記第1先端部分と前記第2先端部分とが離れる方向に、前記掛止部が弾性力によって変形することで、前記第1羽根部が前記管状部材の内面に沿った第1突出方向に突出しているとともに、前記第2羽根部が前記管状部材の内面に沿った前記第1突出方向とは逆側の第2突出方向に突出している状態となる。
第1から第3の何れの態様に係るワイヤーハーネスによっても、外力によって掛止部を弾性変形させて第1羽根部の先端部分と第2羽根部の先端部分とが相互に近づけられた状態で、第1羽根部および第2羽根部の先端部分側から管状部材の細隙部に隙間閉塞用部材を挿入させると、管状部材の内部空間において第1羽根部の先端部分と第2羽根部の先端部分とが離れる方向に、掛止部が弾性力によって変形して、第1羽根部および第2羽根部が管状部材の内面に沿って突出した状態となり得る。したがって、管状の部材の細隙部に口開きを防止する部材を迅速且つ安定して取り付けることが可能となる。
第2の態様に係るワイヤーハーネスによれば、管状部材の細隙部への隙間閉塞用部材の挿入が容易となるため、管状の部材の細隙部に口開きを防止する部材をより迅速且つ安定して取り付けることが可能となる。
第3の態様に係るワイヤーハーネスによれば、管状部材の内部空間で第1羽根部および第2羽根部が拡がった状態で、第1羽根部の先端から第2羽根部の先端に至るまでの幅が、蓋部の幅よりも大きいため、管状の部材の細隙部に口開きを防止する部材をさらに安定して取り付けることが可能となる。
第4の態様に係る管状保護材、第5の態様に係る隙間閉塞用部材、および第6の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法の何れによっても、管状の部材の細隙部に口開きを防止する部材を迅速且つ安定して取り付けることが可能となる。
以下、一実施形態に係るワイヤーハーネス1、管状保護材2、および隙間閉塞用部材4、ならびにワイヤーハーネス1の製造方法について説明する。
図1は、ワイヤーハーネス1における管状保護材2の装着部分を示す概略斜視図である。図2は、図1のII−II線概略断面図である。図3は、管状部材3の構造および管状部材3に隙間閉塞用部材4が取付けられる様子を模式的に示す図である。図4は、隙間閉塞用部材4の構成を模式的に示す概略断面図であり、図5は、隙間閉塞用部材4が弾性変形を行う様子を示す概略断面図である。なお、図1では、電線W1および管状部材3が2点鎖線で描かれ、隙間閉塞用部材4が実線で描かれている。また、図5では、隙間閉塞用部材4の変形前における外縁が二点鎖線で示されている。
ワイヤーハーネス1は、例えば、図1および図2で示されるように、電線W1と管状保護材2とを備えている。
電線W1は、例えば、複数の電線が結束されて構成され、ワイヤーハーネス1の本体部としての役割を有する。より具体的には、電線W1は、配設の対象物(配設対象物とも言う)に対する配線の形態に応じて複数の電線が分岐しつつ結束された構成を有している。配設対象物には、例えば、車両等が含まれる。なお、電線W1は、必ずしも分岐していなくても良く、また、単一の電線によって構成されていても良い。また、電線W1に、他の光ケーブル等が結束されていても良い。
管状保護材2は、管状の保護材であり、管状部材3と隙間閉塞用部材4とを備えている。
管状部材3は、電線W1の少なくとも一部を覆っている管状の部材である。そして、該管状部材3は、該管状部材3の長手方向に延在している細長い隙間部(細隙部とも言う)3sを有している。該細隙部3sは、管状部材3の長手方向における一端から他端に至るまで形成されている。このため、管状部材3は、長手方向に略直交する断面において、環状の部材の一部が途切れた構造を有している。
本実施形態では、管状部材3のその長手方向に略直交する断面が、概ね該管状部材3の内周面および外周面が略同心円を成す形状を有する。そして、電線W1が、細隙部3sを介して、管状部材3の内部空間3h内に配設されることで、電線W1に対して管状部材3が装着される。ここでは、細隙部3sにおいて管状部材3が割開かれることで、電線W1が管状部材3内に容易に配設され得る。このとき、電線W1の少なくとも一部が、管状部材3によって側方から囲まれた状態となる。
上記構成を有する管状部材3としては、例えば、筒状の硬質または半硬質のチューブ等が採用され得る。該チューブには、例えば、コルゲートチューブおよび円筒状の単純なチューブ等が含まれ得る。コルゲートチューブは、該コルゲートチューブが延在する長手方向に沿って環状の凸部(環状凸部とも言う)31と環状の凹部(環状凹部とも言う)32とが交互に設けられており、細隙部3sを有する略筒状の部材である(図3参照)。
コルゲートチューブの素材としては、例えば、樹脂等のある程度の柔軟性を有し且つ弾性変形が可能な素材が採用され得る。該樹脂には、例えば、ゴム等が含まれる。この場合、コルゲートチューブは、環状凸部31と環状凹部32との間の段部等で容易に弾性変形するため、コルゲートチューブは、全体として曲げ変形が容易な性質を有している。これにより、電線W1の経路が適宜曲げられ得る。その結果、電線W1が、車両等に配設される際に、その配設経路に沿って適宜曲げられ得る。また、コルゲートチューブとしては、通常、電線W1のうちの装着の対象となる部分における外径よりも大きい(通常は多少大きい程度)内径を有するものが採用される。
隙間閉塞用部材4は、管状部材3の細隙部3sに取り付けられている。そして、該隙間閉塞用部材4は、細隙部3sを塞ぎ且つ管状部材3の長手方向に延在している。つまり、隙間閉塞用部材4の長手方向は、管状部材3の長手方向と略一致する。
隙間閉塞用部材4は、例えば、図2から図4で示されるように、蓋部41、掛止部42、および連結部43を有している。
蓋部41は、細隙部3sを管状部材3の外周側から覆い且つ管状部材3の長手方向に延在している。蓋部41の外側面は、例えば、管状部材3の外周面に沿った弧状の曲面を呈している。
掛止部42は、管状部材3の内部空間3hに配置され、該管状部材3の長手方向に延在し且つ管状部材3の内面に引っ掛かっている。これにより、隙間閉塞用部材4が管状部材3の細隙部3sに安定して取り付けられ得る。ここで、該掛止部42は、基部42a、第1羽根部42w1、および第2羽根部42w2を有している。
基部42aは、蓋部41から掛止部42に向けた連結部43が延在している方向(延在方向とも言う)における連結部43の延長線上に位置している部分である。ここで、基部42aは、該基部42aにおける連結部43の延在方向の先端部に管状部材3の長手方向に延在している凹部(溝部とも言う)42gを有している。溝部42gの長手方向に垂直な断面における形状は、例えば、略V字状であっても良いし、略U字状であっても良い。
第1羽根部42w1は、連結部43の延在方向および管状部材3の長手方向にそれぞれ交差し且つ管状部材3の内面に沿った方向(第1突出方向とも言う)に基部42aから突出しているとともに管状部材3の長手方向に延在している。第1突出方向としては、例えば、管状部材3の内面の周方向(内周方向とも言う)が採用され得る。
第2羽根部42w2は、連結部43の延在方向および管状部材3の長手方向にそれぞれ交差し且つ管状部材3の内面に沿った第1突出方向とは逆側の方向(第2突出方向とも言う)に基部42aから突出しているとともに管状部材3の長手方向に延在している。第2突出方向としては、例えば、第1突出方向とは略逆方向としての管状部材3の内面の周方向(内周方向とも言う)が採用され得る。
上記構成を有する掛止部42は、図4および図5で示されるように、外力に応じて、弾性変形し得る。ここで、外力は、例えば、管状部材3に掛止部42を取り付ける作業者の指等によって付与され得る。例えば、親指等の第1の指と人指し指等の第2の指とによって掛止部42が抓まれることで、掛止部42に外力が付与され得る。
そして、掛止部42は、基部42aを中心として、第1羽根部42w1の先端に位置している部分(第1先端部分とも言う)42t1と、第2羽根部42w2の先端に位置している部分(第2先端部分とも言う)42t2とが、相互に近づく方向であり且つ蓋部41から離れる方向に弾性変形し得る。このとき、溝部42gの存在によって、掛止部42が、基部42aを中心として、第1先端部分42t1と第2先端部分42t2とが相互に近づく方向に弾性変形し易くなる。
つまり、掛止部42のうち、第1羽根部42w1および第2羽根部42w2が基部42aを中心として回転するように弾性変形する際に、溝部42gによって弾性変形が阻害される部分の存在が低減されている。その結果、第1羽根部42w1と第2羽根部42w2とを相互に接触させて、第1先端部分42t1と第2先端部分42t2とを接近させることが可能である。なお、この際、第1先端部分42t1と第2先端部分42t2とが接触させられても良い。
また、図1および図2で示されるように、掛止部42における一対の羽根部42w1,42w2が、細隙部3sからの隙間閉塞用部材4の脱落を抑制するストッパーとしての役割を果たす。これにより、管状部材3に対して隙間閉塞用部材4が安定して取り付けられ得る。
連結部43は、蓋部41と掛止部42とを連結するとともに管状部材3の長手方向に延在している。本実施形態では、隙間閉塞用部材4のうちの管状部材3の長手方向に直交する断面において、連結部43の幅が、蓋部41および掛止部42の何れの幅よりも狭く設定されている。これにより、隙間閉塞用部材4は、それぞれ管状部材3の長手方向に延在する一対の凹溝部4g1,4g2が形成された部分を有する。これらの一対の凹溝部4g1,4g2は、管状部材3のうち細隙部3sの両側の端縁部を収容可能である。換言すれば、長尺状の連結部43の一方側(外周側)の縁部に蓋部41が配設されるとともに、連結部43の他方側(内周側)の縁部に掛止部42が配設されていることで、隙間閉塞用部材4におけるその長手方向に直交する断面の形状が略H字状を呈している。
凹溝部4g1,4g2の幅寸法は、管状部材3の厚さ寸法と略同じかそれよりも僅かに大きい程度の寸法に設定されている。管状部材3の厚さ寸法は、例えば、管状部材3の径方向において環状凸部31の最外周部分と環状凹部32の最内周部分との差であれば良い。凹溝部4g1,4g2の深さ寸法は、管状部材3の端縁部をその径方向に位置決めした状態で収容できる程度であればよく、特に限定はない。
ここで、上記一対の凹溝部4g1,4g2が、隙間閉塞用部材4の長手方向の全体に亘って形成されていれば、管状部材3に隙間閉塞用部材4が安定して取り付けられ得る。但し、このような構成に限られず、隙間閉塞用部材4のうちの上記一対の凹溝部4g1,4g2が形成された部分が、その長手方向に沿った一部であっても良い。
上記構成を有する一実施形態に係るワイヤーハーネス1によれば、図4および図5で示されるように、外力によって掛止部42を弾性変形させることで第1羽根部42w1の第1先端部分42t1と第2羽根部42w2の第2先端部分42t2とが相互に近づけられる。このとき、掛止部42の幅が小さくなり得る。この状態で、第1および第2羽根部42w1,42w2における第1および第2先端部分42t1,42t2側から管状部材3の細隙部3sに隙間閉塞用部材4が単純な押し込みによって挿入されることで、隙間閉塞用部材4が細隙部3sに容易に取り付けられ得る。このとき、掛止部42に付与された外力が解除されることで、管状部材3の内部空間3hにおいて第1羽根部42w1の第1先端部分42t1と第2羽根部42w2の第2先端部分42t2とが離れる方向に、掛止部42が弾性力によって元の形状に戻る方向に変形し得る。このとき、第1羽根部42w1および第2羽根部42w2が管状部材3の内面に沿って突出した状態となり得る。したがって、管状部材3の細隙部3sに口開きを防止する隙間閉塞用部材4が迅速且つ安定して取り付けられ得る。
ところで、例えば、第1先端部分42t1と第2先端部分42t2のうちの少なくとも一方が、先細りしている部分(先細り部とも言う)を有していれば、管状部材3の細隙部3sへの隙間閉塞用部材4の挿入が容易となる。このため、管状部材3の細隙部3sに口開きを防止する部材がより迅速且つ安定して取り付けられ得る。ここでは、図1から図5で示されるように、先細り部は、例えば、第1羽根部42w1および第2羽根部42w2の先端に向けて、該第1羽根部42w1および該第2羽根部42w2の厚みが薄くなっている部分であれば良い。また、第1先端部分42t1と第2先端部分42t2の両方が、先細り部を有していれば、管状部材3の細隙部3sへの隙間閉塞用部材4の挿入がさらに容易となる。なお、先細り部においては、第1羽根部42w1および該第2羽根部42w2の厚みは、必ずしも連続的に薄くなっている必要性はなく、例えば、段階的に薄くなっていても良い。
また、上述したように、ワイヤーハーネス1では、図2等で示されるように、第1羽根部42w1が第1突出方向に基部42aから突出しており、且つ第2羽根部42w2が第2突出方向に基部42aから突出している。この状態で、ワイヤーハーネス1を連結部43の延在方向に平面透視した場合、例えば、管状部材3の長手方向に直交する方向(幅方向とも言う)における掛止部42の幅Wd2が、蓋部41の幅方向における幅Wd1よりも大きければ、管状部材3の細隙部3sに口開きを防止する隙間閉塞用部材4がさらに安定して取り付けられ得る。
次に、一実施形態に係るワイヤーハーネス1の製造方法について説明する。図6および図7は、一実施形態に係るワイヤーハーネス1の製造工程を例示するフローチャートである。図8から図14は、ワイヤーハーネス1の製造工程を説明するための断面模式図である。なお、図11および図14では、隙間閉塞用部材4の変形前における外縁が二点鎖線で示されている。
まず、図6のステップST1では、図8で示されるように、管状部材3および電線W1が準備される。
次に、ステップST2では、図9で示されるように、管状部材3の長手方向に延在する細隙部3sを介して管状部材3の内部空間3hに電線W1が配置される。ここでは、管状部材3を細隙部3sで開くことで、開かれた細隙部3sを介して管状部材3内に電線W1が収容される。
そして、ステップST3では、図3で示されるように、隙間閉塞用部材4が、管状部材3の長手方向に延在するように細隙部3sに取り付けられる。なお、隙間閉塞用部材4は、上述したように、その長手方向に延在している蓋部41、該長手方向に延在している掛止部42、および蓋部41と掛止部42とを連結し且つ長手方向に延在している連結部43を有している。このステップST3では、図7で示されるフローチャートに沿った製造工程が実行されることで、隙間閉塞用部材4が、細隙部3sに配設された状態で、管状部材3に取付けられる。
図7のステップST31では、図10で示される隙間閉塞用部材4が準備される。該隙間閉塞用部材4は、上述したように、基部42a、第1羽根部42w1、および第2羽根部42w2を含む掛止部42を有している。なお、基部42aは、蓋部41から掛止部42に向けた連結部43の延在方向における該連結部43の延長線上に位置している。第1羽根部42w1は、連結部43の蓋部41からの延在方向および管状部材3の長手方向にそれぞれ交差する第1交差方向に基部42aから突出し且つ該長手方向に延在している。第2羽根部42w2は、連結部43の蓋部41からの延在方向および管状部材3の長手方向にそれぞれ交差する第1交差方向とは逆側の第2交差方向に基部42aから突出し且つ該長手方向に延在している。
次のステップST32では、図11で示されるように、第1羽根部42w1および第2羽根部42w2に外力が付与されることで、基部42aを中心として、第1羽根部42w1の先端の第1先端部分42t1と、第2羽根部42w2の先端の第2先端部分42t2とが相互に近づき且つ蓋部41から離れるように、掛止部42が弾性変形する。
その次のステップST33では、図12および図13で示されるように、ステップST32において第1先端部分42t1と第2先端部分42t2とが近づけられた状態で、第1先端部分42t1側および第2先端部分42t2側から掛止部42が細隙部3sに挿入される。これにより、掛止部42が管状部材3の内部空間3hに配置される。このとき、例えば、隙間閉塞用部材4の長手方向における一端側の部分から他端側の部分にかけて順に隙間閉塞用部材4が細隙部3sに挿入され得る。
また、ステップST33では、図14で示されるように、掛止部42が管状部材3の内部空間3hに配置されることで、外力が解除されて、第1先端部分42t1と第2先端部分42t2とが離れる方向に、掛止部42が弾性力によって変形する。これにより、第1羽根部42w1が管状部材3の内面に沿った第1突出方向に突出しているとともに、第2羽根部42w2が管状部材3の内面に沿った第1突出方向とは逆側の第2突出方向に突出している状態となる。
ここで、第1羽根部42w1および第2羽根部42w2は、細隙部3sを通過している途中では、細隙部3sの端縁部の抗力によって、第1先端部分42t1と第2先端部分42t2とが相互に近づいている状態が維持され得る。そして、第1羽根部42w1および第2羽根部42w2が、細隙部3sを通過し終えると、細隙部3sの端縁部の抗力が解除されることで、掛止部42に対する外力が解除され得る。その結果、第1先端部分42t1と第2先端部分42t2とが離れる方向に、掛止部42が弾性力によって変形し得る。
そして、このとき、管状部材3のうちの細隙部3sの両側の端縁部が一対の凹溝部4g1,4g2内に嵌め込まれた状態となる。この状態では、連結部43が細隙部3s内に配設され、蓋部41が細隙部3sの外側で管状部材3の外周面に沿って配設され、掛止部42が細隙部3sの内側で管状部材3の内周面に沿って配設される。これにより、管状部材3は、隙間閉塞用部材4と一体化される。すなわち、電線W1を覆う管状保護材2が形成される。したがって、その結果、ワイヤーハーネス1が形成され得る。
なお、管状部材3に隙間閉塞用部材4が取り付けられた管状保護材2の外周部の1以上の部分において、例えば、該管状保護材2の周方向に沿ってテープ等が巻かれれば、管状部材3に隙間閉塞用部材4が強固に固定され得る。これにより、管状部材3が配設経路に沿って曲げられても、管状部材3の変形に応じて、隙間閉塞用部材4も容易に変形し得る。
以上のように、本実施形態に係るワイヤーハーネス1、管状保護材2および隙間閉塞用部材4によれば、外力によって掛止部42を弾性変形させることで第1羽根部42w1の第1先端部分42t1と第2羽根部42w2の第2先端部分42t2とが相互に近づけられる。ここで、掛止部42の幅が小さくなった状態で、第1および第2先端部分42t1,42t2側から管状部材3の細隙部3sに隙間閉塞用部材4が単純に押し込まれるように挿入されれば、隙間閉塞用部材4が細隙部3sに容易に取り付けられ得る。そして、このとき、掛止部42に付与された外力が解除されることで、管状部材3の内部空間3hにおいて第1羽根部42w1の第1先端部分42t1と第2羽根部42w2の第2先端部分42t2とが離れる方向に、掛止部42が弾性力によって変形し得る。これにより、第1羽根部42w1および第2羽根部42w2が管状部材3の内面に沿って突出した状態となり得る。
上記構成が採用されることで、管状部材3に対する隙間閉塞用部材4の取り付けに要する時間が短縮されるとともに、掛止部42における一対の羽根部42w1,42w2が、細隙部3sからの隙間閉塞用部材4の脱落を抑制するストッパーとしての役割を果たす。したがって、管状部材3の細隙部3sに口開きを防止する隙間閉塞用部材4が迅速且つ安定して取り付けられ得る。
以上のように、この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 ワイヤーハーネス
2 管状保護材
3 管状部材
3h 内部空間
3s 細隙部
4 隙間閉塞用部材
31 環状凸部
32 環状凹部
41 蓋部
42 掛止部
42a 基部
42g 溝部
42t1 第1先端部分
42t2 第2先端部分
42w1 第1羽根部
42w2 第2羽根部
43 連結部
4g1,4g2 凹溝部
W1 電線
2 管状保護材
3 管状部材
3h 内部空間
3s 細隙部
4 隙間閉塞用部材
31 環状凸部
32 環状凹部
41 蓋部
42 掛止部
42a 基部
42g 溝部
42t1 第1先端部分
42t2 第2先端部分
42w1 第1羽根部
42w2 第2羽根部
43 連結部
4g1,4g2 凹溝部
W1 電線
Claims (6)
- 電線と、
長手方向に延在している細隙部を有し且つ前記電線の少なくとも一部を覆う管状部材と、
前記細隙部を塞ぎ且つ前記長手方向に延在している隙間閉塞用部材と、を備え、
前記隙間閉塞用部材が、
前記細隙部を前記管状部材の外周側から覆い且つ前記長手方向に延在している蓋部と、
前記管状部材の内部空間に配され、前記長手方向に延在し且つ前記管状部材の内面に引っ掛かっている掛止部と、
前記蓋部と前記掛止部とを連結し且つ前記長手方向に延在している連結部と、を有し、
前記掛止部が、
前記蓋部から前記掛止部に向けた前記連結部の延在方向において該連結部の延長線上に位置している基部と、
前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差し且つ前記管状部材の内面に沿った第1突出方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第1羽根部と、
前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差し且つ前記管状部材の内面に沿った前記第1突出方向とは逆側の第2突出方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第2羽根部と、を有し、
前記基部が、
該基部における前記延在方向の先端部に前記長手方向に延在している溝部を有し、
さらに、前記掛止部が、
外力に応じて、前記基部を中心として、前記第1羽根部の先端の第1先端部分と前記第2羽根部の先端の第2先端部分とが、相互に近づく方向であり且つ前記蓋部から離れる方向に弾性変形し得ることを特徴とする、ワイヤーハーネス。 - 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
前記第1先端部分および前記第2先端部分のうちの少なくとも一方が、先細りしている先細り部を有している、ワイヤーハーネス。 - 請求項1または請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
前記第1羽根部が前記第1突出方向に突出しており且つ前記第2羽根部が前記第2突出方向に突出している状態において、前記延在方向に平面透視した場合に、前記掛止部の前記長手方向に直交する幅方向における幅が、前記蓋部の該幅方向における幅よりも大きい、ワイヤーハーネス。 - 長手方向に延在している細隙部を有する管状部材と、
前記細隙部を塞ぎ且つ前記長手方向に延在している隙間閉塞用部材と、を備え、
前記隙間閉塞用部材が、
前記細隙部を前記管状部材の外周側から覆い且つ前記長手方向に延在している蓋部と、
前記管状部材の内部空間に配され、前記長手方向に延在し且つ前記管状部材の内面に引っ掛かっている掛止部と、
前記蓋部と前記掛止部とを連結し且つ前記長手方向に延在している連結部と、を有し、
前記掛止部が、
前記蓋部から前記掛止部に向けた前記連結部の延在方向において該連結部の延長線上に位置している基部と、
前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差し且つ前記管状部材の内面に沿った第1突出方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第1羽根部と、
前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差し且つ前記管状部材の内面に沿った前記第1突出方向とは逆側の第2突出方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第2羽根部と、を有し、
前記基部が、
該基部における前記延在方向の先端部に前記長手方向に延在している溝部を有し、
さらに、前記掛止部が、
外力に応じて、前記基部を中心として、前記第1羽根部の先端の第1先端部分と前記第2羽根部の先端の第2先端部分とが、相互に近づく方向であり且つ前記蓋部から離れる方向に弾性変形し得ることを特徴とする、管状保護材。 - 長手方向に延在している蓋部と、
前記長手方向に延在している掛止部と、
前記蓋部と前記掛止部とを連結し且つ前記長手方向に延在している連結部と、を備え、
前記掛止部が、
前記蓋部から前記掛止部に向けた前記連結部の延在方向において該連結部の延長線上に位置している基部と、
前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差している第1交差方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第1羽根部と、
前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差している前記第1交差方向とは逆側の第2交差方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第2羽根部と、を有し、
前記基部が、
該基部における前記延在方向の先端部に前記長手方向に延在している溝部を有し、
さらに、前記掛止部が、
外力に応じて、前記基部を中心として、前記第1羽根部の先端の第1先端部分と前記第2羽根部の先端の第2先端部分とが、相互に近づく方向であり且つ前記蓋部から離れる方向に弾性変形し得ることを特徴とする、隙間閉塞用部材。 - (a)管状部材の長手方向に延在している細隙部を介して前記管状部材の内部空間に電線を配置するステップと、
(b)長手方向に延在している蓋部と、前記長手方向に延在している掛止部と、前記蓋部と前記掛止部とを連結し且つ前記長手方向に延在している連結部と、を有する隙間閉塞用部材を、前記長手方向に延在するように前記細隙部に取り付けるステップと、を有しており、
前記ステップ(b)が、
(b1)前記蓋部から前記掛止部に向けた前記連結部の延在方向において該連結部の延長線上に位置している基部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差する第1交差方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第1羽根部と、前記延在方向および前記長手方向のそれぞれに交差している前記第1交差方向とは逆側の第2交差方向に前記基部から突出して前記長手方向に延在している第2羽根部と、を含む前記掛止部を有する前記隙間閉塞用部材を準備するステップと、
(b2)前記第1羽根部および前記第2羽根部に外力を付与することで、前記基部を中心として、前記第1羽根部の先端の第1先端部分と前記第2羽根部の先端の第2先端部分とが相互に近づき且つ前記蓋部から離れるように、前記掛止部を弾性変形させるステップと、
(b3)前記ステップ(b2)において前記第1先端部分と前記第2先端部分とが近づけられた状態で、前記第1先端部分側および前記第2先端部分側から前記掛止部を前記細隙部に挿入して、前記掛止部を前記管状部材の内部空間に配置するステップと、を含み、
前記ステップ(b3)において、前記掛止部が前記管状部材の内部空間に配置されることで、前記外力が解除されて、前記第1先端部分と前記第2先端部分とが離れる方向に、前記掛止部が弾性力によって変形することで、前記第1羽根部が前記管状部材の内面に沿った第1突出方向に突出しているとともに、前記第2羽根部が前記管状部材の内面に沿った前記第1突出方向とは逆側の第2突出方向に突出している状態となることを特徴とする、ワイヤーハーネスの製造方法。
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JP2015050780A JP2016171701A (ja) | 2015-03-13 | 2015-03-13 | ワイヤーハーネス、管状保護材、隙間閉塞用部材、およびワイヤーハーネスの製造方法 |
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2015
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