JP2016171095A - 太陽電池および太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池および太陽電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016171095A
JP2016171095A JP2015047818A JP2015047818A JP2016171095A JP 2016171095 A JP2016171095 A JP 2016171095A JP 2015047818 A JP2015047818 A JP 2015047818A JP 2015047818 A JP2015047818 A JP 2015047818A JP 2016171095 A JP2016171095 A JP 2016171095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
type amorphous
amorphous layer
solar cell
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015047818A
Other languages
English (en)
Inventor
三宮 仁
Hitoshi Sannomiya
仁 三宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2015047818A priority Critical patent/JP2016171095A/ja
Publication of JP2016171095A publication Critical patent/JP2016171095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】生産性および信頼性の高い太陽電池を提供する。【解決手段】第1導電型の基板の1つの面上にi型非晶質層と、第2導電型の非晶質層をこの順に積層する工程と、第2導電型の非晶質層上に、剥離層を選択的に形成する工程と、第2導電型の非晶質層および剥離層上に金属層を積層する工程と、剥離層を樹脂層近傍の金属層とともに剥離して樹脂層下の第2導電型の非晶質層を露出させて第1の開口部を形成する工程と、第1の開口部の前記第2導電型の非晶質層およびi型非晶質層を除去して基板面を露出させる工程と、基板面および金属層上に、i型非晶質層と第1導電型の非晶質層をこの順に形成する工程と、i型非晶質層および第1導電型の非晶質層の一部を除去して金属層を露出させて第2の開口部を形成する工程と、第1の開口部および第2の開口部に電極を形成する工程をこの順に含む。【選択図】図12

Description

本発明は、太陽電池および太陽電池の製造方法に関するものである。
結晶シリコン基板に薄い真性半導体薄膜(i層)を介して薄膜の不純物ドープシリコン層からなる接合或いはBSF(Back Surface Field)層を形成するヘテロ接合型太陽電池において、半導体基板の裏面にp型とn型との両方の不純物ドープ薄膜を交互に配置し、エミッタおよびベースの両電極を裏面側に形成することにより、受光面側の電極によるシャドーロスを抑制したバックコンタクトヘテロ接合型太陽電池が提案されている。
特許文献1によれば、n型半導体基板の受光面の反対の面(裏面)側には、パッシベーション膜として酸素を含む酸素含有真性シリコン膜が形成され、酸素含有真性シリコン膜上には、n型半導体基板1と反対の導電型(p型)を有するp型半導体接合領域と、n型半導体基板と同じ導電型(n型)を有するn型半導体接合領域とがそれぞれ櫛形形状に形成され、そして、n型半導体基板1の裏面において、p型半導体接合領域とn型半導体接合領域とは、櫛形形状においてそれぞれ櫛歯に相当する部分が1本ずつ交互に噛み合わさるように配置された。すなわち、p型半導体接合領域の櫛形形状において櫛歯に相当する領域の1本1本と、n型半導体接合領域の櫛形形状において櫛歯に相当する領域の1本1本とが1本ずつ交互に噛み合わさるように配置されてなるバックコンタクトヘテロ接合型の太陽電池が記載されている。
この太陽電池においては反射防止膜側が受光面とされ、太陽光が入射される。この太陽電池は、p型集電極およびn型集電極が、太陽電池の裏面側にのみ配されたヘテロ構造の裏面接合型太陽電池である。これにより、実施の形態1にかかる太陽電池は、受光面側のシャドーロスを抑制して光電変換効率の向上が図られている。
特開2013−239476号公報
上述のようなヘテロ接合型バックコンタクトの太陽電池は、裏面にp型の非晶質シリコン膜の領域とn型の非晶質シリコン膜の領域からなるパターンを形成する必要があるが、このパターン形成するための製造コストを抑制することが困難であった。また、変換効率を向上させるためには、裏面に形成される電極の面積を増やす必要があるが、p電極とn電極間の間隔が小さくなると、両電極が短絡しやすくなるという問題があり、電極形成の精度を高めるためにコスト高になり生産性を向上させることが難しかった。
本発明は上述の課題を鑑みなされたものであり、生産性および信頼性の高い太陽電池および太陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の太陽電池の製造方法は、第1導電型の基板の1つの面上にi型非晶質層と、第2導電型の非晶質層をこの順に積層する工程と、第2導電型の非晶質層上に、剥離層を選択的に形成する工程と、第2導電型の非晶質層および剥離層上に金属層を積層する工程と、剥離層を樹脂層近傍の金属層とともに剥離して樹脂層下の第2導電型の非晶質層を露出させて第1の開口部を形成する工程と、第1の開口部の前記第2導電型の非晶質層およびi型非晶質層を除去して基板面を露出させる工程と、基板面および金属層上に、i型非晶質層と第1導電型の非晶質層をこの順に形成する工程と、i型非晶質層および第1導電型の非晶質層の一部を除去して金属層を露出させて第2の開口部を形成する工程と、第1の開口部および第2の開口部に電極を形成する工程をこの順に含むものである。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、剥離層は、紫外線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂であるものを含む。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、剥離層は、粘着剤付治具により半導体基板と剥離用樹脂層の界面から剥離されるものを含む。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、剥離層は、スクリーン印刷法あるいはインクジェット法により形成されるものを含む。
本発明の太陽電池は、第1導電型基板と、第1導電型基板上の第1の領域に形成された第1のi型非晶質層と、第1のi型非晶質層上に形成された第1導電型非晶質層と、第1導電型非晶質層上に設けられた第1の電極と、第1導電型基板上の第2の領域に形成された第2のi型非晶質層と、第2のi型非晶質層上に形成された第2導電型非晶質層と、第2導電型非晶質層上に形成された金属層と、金属層上に設けられた第2の電極を有し、第1の電極が設けられた開口部に面する金属層の側面は、基板の電極形成面側から見て略直線状であるものである。
本発明により、生産性および信頼性の高い太陽電池を提供することができる。
本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的平面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程に使用されるメタルマスクの平面図である。 本発明の太陽電池を示す平面図である。 本発明の太陽電池を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の端部を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池および太陽電池の製造方法を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池および太陽電池の製造方法を示す模式的断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについて詳細な説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1から図9は、本発明の太陽電池の製造工程を示す模式図であり、太陽電池の裏面電極のパターンの一部に相当する部分を製造工程に沿って示すものである。まず、図1に示すように、第1の導電型であるn型の単結晶シリコンからなる半導体基板11を準備する。半導体基板11としては、n型単結晶シリコンが望ましいが、基板に限定されず、従来から公知の半導体基板を用いることも可能である。半導体基板11は、受光面のその反対側に設けられた裏面を有する。また、太陽電池の受光面の表面反射を低減させるための受光面に凹凸を形成したテクスチャ構造は、たとえば、半導体基板11の受光面をテクスチャエッチングすることなどにより形成することができる。また、テクスチャを形成したシリコン基板上にパッシベーションおよび反射防止のためにSiNなどを形成し、必要に応じて保護膜をさらに形成する工程を、本発明の裏面パターン形成前に実施しておくが、図面では省略する。
半導体基板11の厚さは、特に限定されないが、たとえば50μm以上300μm以下とすることができ、好ましくは100μm以上200μm以下とすることができる。また、半導体基板11の比抵抗も、特に限定されないが、たとえば0.1Ω・cm以上10Ω・cm以下とすることができる。
続いて、半導体基板11の受光面の反対側の面全面にi型のアモルファスシリコンを例えば、プラズマCVD(chemical vapor deposition)法により積層してi型非晶質層14を形成する。i型非晶質層14の層厚は、例えば、3nm以上5nm以下とすることができる。続いて、i型非晶質層14上にp型アモルファスシリコンをプラズマCVD法により第2の導電型の非晶質層であるp型非晶質層15を積層する。p型非晶質層15の層厚は、例えば、5nm以上50nm以下とすることができる。
次に、図2に示されるように、p型非晶質層15上に、剥離層である、剥離用樹脂層12を形成する。まず、剥離用樹脂層12をスクリーン印刷法により所望のパターンに形成する。剥離用樹脂層12の厚さは、10μm程度であり、スクリーンとしてステンレス120メッシュを使用することができる。また、剥離用樹脂層12として用いる材料として、例えば十条ケミカル(株)のGEC−6S、GEC-10H等を使用することができる。剥離層としては、次の工程で積層する金属層よりも半導体基板との密着性が低く、半導体基板から剥離しやすい層であることが必要である。なお、インクジェット印刷法で剥離層を形成することも可能である。
次に、紫外線を照射し剥離用樹脂12を硬化させる。硬化はランプ強度120W/cmのメタルハライドランプを用いる。このとき、ランプの照射距離は約10cmで行う。このようにして、p型非晶質層15上に剥離用樹脂層12が選択的に半導体基板上の第1の領域に形成される。
続いて、図3に示されるように、p型非晶質層15および剥離用樹脂層12上に、金属層19を形成する。金属層19は、Ti層16、Ag層17およびTi層18を順次積層したものである。まず、Ti層16を蒸着法あるいはスパッタ法により、p型非晶質層15および剥離用樹脂層12上に、形成する。Ti層16の厚さは、例えば、3nm程度である。
次に、Ti層16上に、Agを蒸着あるいはスパッタしてAg層17を形成する。Ag層17の厚さは、例えば、50nmから100nm程度であり、剥離用樹脂層12の厚さよりも薄いことが好ましい。
次に、Ag層17上に、Tiを蒸着あるいはスパッタしてTi層18を形成する。Ti層18の厚さは10nm程度である。このようにして、Ti層16、Ag層17およびTi層18からなる金属層19が形成される。また、Ti層16、Ti層18の代わりに、透明電極やAl、Ni等の金属を用いて金属層19を形成しても良い。また、Ti層16、Ag層17およびTi層18からなる金属層19の代わりにTiを数%含有するAg層を用いても良い。このようにして、受光面の反対側全面のp型非晶質層15の面が金属層19で覆われる。
次に、図4に示されるように、粘着ローラを用いて剥離用樹脂層12をp型非晶質層15から剥離する(剥離工程)。剥離用樹脂層12は、p型非晶質層15上に直接形成されており、剥離用樹脂層12が形成されていない部分よりもp型非晶質層15から剥離されやすくなっている。そのため、粘着ローラにより、剥離用樹脂層12が剥離されてp型非晶質層15が露出することにより、ストライプ状の開口部20が形成される。
粘着ローラの粘着材が金属層19上やp型非晶質層15上に残留する場合には、剥離工程後、洗浄してもよい。特に粘着ローラでなくとも、剥離樹脂層12を剥がすための力をかける手段であれば良い。例えば超音波洗浄を用いても剥離樹脂層12上の積層膜を剥離することは可能である。剥離用樹脂層12は、温水により膨潤して剥離する性質を有するGEC−6S等の樹脂を用いれば、粘着ローラよりも効率的に剥離することができる。
剥離用樹脂層12上に形成された、Ti層16、Ag層17およびTi層18は、剥離用樹脂層とともに剥離される。例えば、開口部20の幅は300μm程度であり、開口部と隣の開口部の間の金属層の幅は500μm程度にすることができる。
図5は、開口部20を受光面と反対側の裏面からみた平面の部分模式図であるが、この時形成される開口部20は、スクリーン印刷法等で形成した剥離用樹脂層12を剥離して形成されるため、剥離が困難な形状であれば、生産性、信頼性を損なう可能性があるが、
また、一般的に、粘着ローラは直線的に動くことから、剥離樹脂が存在する輪郭が略直線状であることで剥離層が速やかに剥離することができるので生産効率が向上する。
開口部の輪郭である金属層19の側面は、剥離層12の輪郭に対応した形状であり、略直線形状であるが、多少波打った直線形状である。金属層19の側面は、フォトエッチングを用いて形成する方法で形成されたような凹凸のない形状の輪郭ではないが、セル特性を損なうことはない。また、このような輪郭の特徴から、本実施例の製造方法を推測することができる。
次に、図6に示されるように、金属層19をメタルマスクとして利用し、水酸化ナトリウム等のアルカリ溶液でエッチングを行う。アルカリエッチング工程により、開口部20に露出したp型非晶質層15およびその下部にあるi型非晶質層14はエッチングされて、開口部20において半導体基板11の表面が露出する。
次に、図7に示されるように、半導体基板11の受光面の反対側の面全面にi型のアモルファスシリコンをプラズマCVD法により積層してi型非晶質層21を形成する。i型非晶質層21の層厚は、例えば、3nm以上5nm以下とすることができる。続いて、i型非晶質層21上にn型アモルファスシリコンをプラズマCVD法によりn型非晶質層22を積層する。n型非晶質層22の層厚は、例えば、5nm以上50nm以下とすることができる。
このようにして、半導体基板11の受光面の反対側から見た面の全面にi型非晶質層21および、n型非晶質層22が形成される。すなわち、ストライプ状の開口部20の底面および内壁にi型非晶質層21とn型非晶質層22が形成されるとともに、金属層19の上面および側面にもi型非晶質層21とn型非晶質層22が形成されており、金属層19は、シリコン非晶質層で被覆されている。
この結果、半導体基板11上の第1の領域にはi型非晶質層21および、n型非晶質層22が形成され、半導体基板11上の第1の領域以外の領域である第2の領域にはi型非晶質層14および、n型非晶質層25が形成される。
次に、図8に示されるように、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)−SHG(Second harmonic generation)レーザなどを用いて金属層上に設けられたi型非晶質層21とn型非晶質層22の一部をレーザ加工によって取り除き、開口部23を形成する。
次に、図9に示されるように、第1の電極であるn電極24および第2の電極であるp電極25を形成する。n電極24およびp電極25は、メタルマスクを用いたマスク蒸着により形成される。各電極は、Tiを含有したAg(Ti含有量数%)や、Al、Niを蒸着して形成することができる。また、2種類以上の金属を蒸着して、多層構造にすることができ、例えば、Ti/Ag/TiやAl/Ni、Ti/Ag、Ti/Ag/Ni、Ti/Cu等の多層膜を形成しても良い。
n電極24はi型非晶質層21とn型非晶質層22で形成された側面に接触しないように形成されることが望ましい。側面と金属電極が接触すると、i型非晶質層21、n型非晶質層22の絶縁層としての機能が十分ではない場合には、微小電流が流れるため、変換効率が低下する。
図10は、電極のマスク蒸着に使用されるメタルマスクの平面図である。メタルマスク30は、半導体基板11をカバーできる正方形状である。メタルマスク30の半導体基板11に重なる領域31には、n電極を形成するための縦長スリット状の開口部32がメタルマスク30の一辺と平行に点線状に複数列設けられている。また、p電極を形成するための縦長のスリット状の開口部33が点線状に、開口部32の列と平行に設けられている。また、開口部32の列と開口部33の列は交互に設けられている。
メタルマスク30は、セルパターンと位置ずれしないようにセル上に設けられたアライメントマークと位置合わせを行うための開口部34を有しており、位置合わせをした後、その後マスクに設けられた複数の開口部34、35に接着樹脂を付着して硬化して固定する。
例えば、開口部34と開口部35からなる9点の開口部35がメタルマスク30に設けられているが、接着部分の個数はマスクの固定状態に鑑み、適宜選択することができる。接着樹脂はUV照射により硬化するタイプのものが扱いやすいが、熱硬化タイプでも支障はない。また、接着樹脂は、容易に剥離可能で溶剤等を用いずに温水剥離できるものが望ましい。また、メタルマスク30は、太陽電池10の裏面側から磁石によって固定する方法を用いても良い。
図11は、本発明の太陽電池を示す平面図であり、太陽電池10を受光面の反対側から見た図である。n電極24は、重ねられたメタルマスク30の開口部32に対応する部分に形成される。また、p電極25は、重ねられたメタルマスク30の開口部33に対応する部分に形成される。
したがって、n電極24は、縦長の長方形が点線状に連なった形状をしており、点線状のn電極24の列が平行に複数本配列されている。また、p電極25は、n電極24は、縦長の長方形が点線状に連なった形状をしており、点線状のp電極25の列が平行に複数本配列されている。n電極24の列とp電極25の列は、交互に配置されている。また、アライメントマーク26は、電極形成の際にマスクパターンの開口部34と位置合わせを行うために設けられている。
上記の太陽電池の製造方法によれば、バックコンタクトタイプの太陽電池において、半導体基板上にマスクパターンを形成してエッチングするなどの工程を経ることなく、裏面電極パターンを形成するので、生産性を向上させることができる。
n型非晶質層22上に形成される。n電極24は、n型非晶質層22とオーミックコンタクトを構成する。p電極25は、レーザ加工によって形成された開口部23上に形成され、金属層と電気的に接続される。このようにして、裏面電極型の太陽電池10を形成することができる。
図12は、本発明の太陽電池を示す模式的断面図である。n型の半導体基板11上に、i型非晶質層14およびi型非晶質層21aが形成されている。i型非晶質層21aは、半導体基板11の開口部20に対応する部分に設けられたものである。このように、半導体基板11の受光面の反対側の面である電極形成面は、i型非晶質層で覆われている。
i型非晶質層14上にp型非晶質層15が形成されている。p型非晶質層15上には、Ti層16、Ag層17およびTi層18からなる金属層19が形成されている。金属層19は、複数の金属層であってもよいし、単層の金属層、例えばTiを数%含有するAg層であっても良い。p型非晶質層15と金属層19はオーミックコンタクトしている。
金属層19上に、i型非晶質層21cおよびn型非晶質層22cが形成され、絶縁層として機能する。i型非晶質層21a、21b、21cは、i型非晶質層21として同時に形成される。また、n型非晶質層22a、22b、22cはi型非晶質層22として同時に形成される。すなわち、開口部20において半導体基板11を覆うi型非晶質層21aおよびn型非晶質層22aがそれぞれ延設されて、金属層19を被覆するi型非晶質層21b、21cおよびn型非晶質層22b、22cとなっている。
金属層19の側面には、i型非晶質層21bおよびn型非晶質層22bが形成されているが、絶縁性を高めるために、n電極24は、側面のn型非晶質層22bに接触しないように形成することが望ましい。
また、開口部20は、剥離層を剥離しやすい形状が望ましく、電極形成面である裏面側から見て、長方形状である棒状の形状が望ましい。すなわち、i型非晶質層21bおよびn型非晶質層22bで覆われた金属層19の側面は、基板の電極形成面である裏面側から見て、略直線形状であることが望ましい。
絶縁層であるi型非晶質層21bおよびn型非晶質層22bの一部が切り取られて開口部23が設けられており、さらに、開口部23上にp電極25が設けられている。金属層19と、p型非晶質層15が広い面積で接してオーミックコンタクトを構成しているので、キャリアを効率よく回収するので、発電効率を高めることができる。そして、太陽電池10の表面にあるp型非晶質層15よりも小さなp電極25によって外部に電力を取り出す。
一方、太陽電池10の裏面から見て、金属層19は、p電極25との接続部分19aを除き、実質的に絶縁膜として機能するi型非晶質層21およびn型非晶質シリコン層22の非晶質シリコン層によって覆われている。そのため、表面に露出している金属部分の面積が小さく構成される。また、i型非晶質層21a上に設けられたn型非晶質層22b上にn電極24が設けられている。n電極24は、直下のn型非晶質層22bとオーミックコンタクトを構成している。以上のような構成によれば、n電極24とp電極25との距離も十分確保できるので、短絡などの不良を減らすことができる。
図13は、本発明の太陽電池の端部を示す模式的断面図である。i型非晶質層14、i型非晶質層21、p型非晶質層15、n型非晶質層22はプラズマCVD法などで、半導体基板11全面を覆うように形成される。そのため、太陽電池10端部は、i型非晶質層14、i型非晶質層21、p型非晶質層15、n型非晶質層22などの非晶質半導体層で覆われる。この非晶質半導体層は、途中の工程によっては、いずれかの層が欠ける場合も考えられるが、絶縁層として十分な厚さの非晶質半導体層が金属層19および半導体基板11の側面を覆っていれば良い。
図13では、半導体基板11の端部にはi型非晶質層14、p型非晶質層15、i型非晶質層21、n型非晶質層22が順次積層された構造となっているが、i型非晶質層14、p型非晶質層15の上に金属層19が形成されていてもかまわない。金属層19はスパッタ等の方法で形成する場合、端部に回り込まないような治具を用いているが、必ずしも完全に回り込みを防止できるわけではない。しかし金属層19の上にはi型非晶質層21、n型非晶質層22が形成されるので、端部で金属層19が露出した状態になることはない。
また、半導体基板11の端部まで設けられた金属層19の端部はi型非晶質層21d、n型非晶質層22dで覆われる。半導体基板11の端部は、i型非晶質層14d、p型非晶質層15d、i型非晶質層21d、n型非晶質層22dで覆われてなり、これらは高抵抗層として機能する。
一般的に、ヘテロ接合型バックコンタクト太陽電池においては、キャリアの収集効率を向上させる観点から、n型またはp型非晶質半導体層の直上に金属層があることが望ましいが、端部の絶縁が問題となり電極を半導体基板の端まで設けることが困難であった。
しかしながら、本実施例に拠れば、金属層19が半導体基板11の端部まで存在しても電流のリークを抑制することができ、また、短絡の怖れも軽減できるので、太陽電池10の発電効率を高めることができるとともに、信頼性を高めることができる。
太陽電池10は、樹脂などの絶縁シート上に太陽電池の裏面電極と接続するための導体の配線パターンを形成した配線シートの上に縦横に並べて配置することにより、太陽電池モジュールを構成することができる。また、インターコネクタを用いて複数の太陽電池10を接続して太陽電池モジュールを構成しても良い。
(実施の形態2)
前述した実施の形態1では、図4に示される状態から、開口部20に露出したp型非晶質層15およびその下部にあるi型非晶質層14を除去して、図6に示されるような、半導体基板11の表面を露出させる方法として、水酸化ナトリウム等のアルカリ溶液でエッチング除去する方法を開示したが、この方法よりもさらに簡便なプロセスとして、i型非晶質層21、n型非晶質層22を形成するプラズマCVD装置を用いて、図6に示すように、膜形成前にNFによってp型非晶質層15およびその下部にあるi型非晶質層14を除去することが可能である(ドライエッチング工程)。
このとき金属層19は、NFによる除去はできないので、選択的にp型非晶質層15およびi型非晶質層14を除去可能である。このようなプロセスを用いることにより、ウェットエッチング工程を用いずにp型非晶質層15およびi型非晶質層14を除去できるので、プロセスの簡略化が図れる。また、p型非晶質層15およびi型非晶質層14を真空中で除去できるため、半導体基板11の表面の自然酸化膜は形成されず、フッ酸による処理が不要になり、ドライエッチング工程に続いて図7に示されるi型非晶質層21、n型非晶質層22を製膜することができるので、生産性が向上する。
(実施の形態3)
前述した実施の形態1では、図9に示されるn電極24およびp電極25を形成する場合、プロセスが簡単なメタルマスクによるスパッタあるいは蒸着によって形成するプロセスを採用していたが、メタルマスクをセルのパターンに合わせて正確にセットし、電極成膜後にはメタルマスクを剥離する必要があった。また、メタルマスクは微細なパターンで形成されているため、消耗品としてある程度の回数で交換が必要であった。また、メタルマスク上に電極材料が堆積して使用回数の増加とともに厚くなっていくため、電極材料を剥離するためのメンテナンスも必要であった。
このようなメンテナンスと消耗品としてのコストを抑制するために、このようなメタルマスクを利用しない電極形成プロセスを以下に示す。
図14から図16は、本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。まず、実施の形態1と同様にして、図8に示される構造を形成する。このとき、開口部20は、点線状に形成する必要はなく、直線状に形成する。メタルマスクを使用しないため、メタルマスクの強度を考慮した構造にする必要がないためである。また、開口部ができるだけ長い直線状である方が、剥離工程が効率よく進めることができる。
続いて、図14のようにセル全面に金属層27をTi含有Ag(Ti含有量数%)、Ti/Ag/Ti、Al、Ni、Al/Ni、Ti/Ag、Ti/Ag/Ni、Ti/Cu等の金属をスパッタまたは蒸着にて50〜100nm程度形成する。
続いて、図15に示されるように、金属層27のうち、電極として残したい部分のみに樹脂レジスト28をスクリーン印刷する。ピッチ0.75mmで幅130μmの直線状のラインを約200本形成する。
次に、樹脂レジストの乾燥を行い、酸性の溶液で金属層27のエッチングを行う。金属層27のエッチング後に純水にて洗浄してレジストの除去を行うことにより、図16に示されるように、n電極24’およびp電極25’を形成して太陽電池セル10’を形成することができる。
上記の太陽電池の製造方法によれば、バックコンタクトタイプの太陽電池において、メタルマスク等のパターン形成用の治具を必要とせず、したがって、セルとメタルマスクのパターンを正確に位置合わせする装置も不要であり、また、メタルマスクを固定する工程も不要となる。また、メタルマスクのメンテナンスや定期的な消耗品としての補充も不要となり、生産性を向上させることができる。
(実施の形態4)
図17は、本発明の太陽電池および太陽電池の製造方法を示す模式的断面図である。実施例1と同様にして図8に示される構造を形成した後、Agペーストをスクリーン印刷して、150℃程度で焼成することにより、図14に示されるように、n電極24’’p電極25’’を形成して太陽電池10’’を得る。n電極24’’は、開口部20の側壁に形成されたn型非晶質層22bと接触するともに、n型非晶質層22cの一部と接触している。このような場合であっても、n型非晶質層22の導電率がおおよそ10−4S/cm以下であれば、絶縁層として機能するので、リーク電流を低く抑えることができる。
尚、Agペーストは数μm程度の厚みで、塗布後に数J/cmの強いパルス光で光焼成することによりn層22aとの電気的コンタクトが改善する。また、この電気的コンタクトをさらに改善する方法としてn層22a上に数nmの高ドープn+層を形成し、高ドープn+層上にn電極24’’を形成しても良い。
上記各実施の形態では第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、これに限られることはなく、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型として、例えば、太陽電池10の基板としてp型の基板を用いて構成しても良い。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10’10’’…太陽電池
11…半導体基板
12…剥離用樹脂層
14…i型非晶質層
15…p型非晶質層
16…Ti層
17…Ag層
18…Ti層
19…金属層
20…開口部
21…i型非晶質層
22…n型非晶質層
23…開口部
24、24’24’’…n電極
25,25’25’’…p電極
26…アライメントマーク
27…金属層
28…樹脂レジスト

Claims (5)

  1. 第1導電型の基板の1つの面上にi型非晶質層と、第2導電型の非晶質層をこの順に積層する工程と、
    前記第2導電型の非晶質層上に、剥離層を選択的に形成する工程と、
    前記第2導電型の非晶質層および前記剥離層上に金属層を積層する工程と、
    前記剥離層を前記樹脂層近傍の金属層とともに剥離して前記樹脂層下の第2導電型の非晶質層を露出させて第1の開口部を形成する工程と、
    前記第1の開口部の前記第2導電型の非晶質層およびi型非晶質層を除去して基板面を露出させる工程と、
    前記基板面および前記金属層上に、i型非晶質層と第1導電型の非晶質層をこの順に形成する工程と、
    前記i型非晶質層および前記第1導電型の非晶質層の一部を除去して金属層を露出させて第2の開口部を形成する工程と、
    前記第1の開口部および前記第2の開口部に電極を形成する工程をこの順に含む太陽電池の製造方法。
  2. 前記剥離層は、紫外線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂である請求項1記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記剥離層は、粘着剤付治具により半導体基板と剥離用樹脂層の界面から剥離される請求項1または請求項2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記剥離層は、スクリーン印刷法あるいはインクジェット法により形成される請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  5. 第1導電型基板と、
    前記第1導電型基板上の第1の領域に形成された第1のi型非晶質層と、
    前記第1のi型非晶質層上に形成された第1導電型非晶質層と、
    前記第1導電型非晶質層上に設けられた第1の電極と、
    前記第1導電型基板上の第2の領域に形成された第2のi型非晶質層と、
    前記第2のi型非晶質層上に形成された第2導電型非晶質層と、
    前記第2導電型非晶質層上に形成された金属層と、
    前記金属層上に設けられた第2の電極を有し、
    前記第1の電極が設けられた開口部に面する金属層の側面は、基板の電極形成面側から見て略直線状である太陽電池。
JP2015047818A 2015-03-11 2015-03-11 太陽電池および太陽電池の製造方法 Pending JP2016171095A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015047818A JP2016171095A (ja) 2015-03-11 2015-03-11 太陽電池および太陽電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015047818A JP2016171095A (ja) 2015-03-11 2015-03-11 太陽電池および太陽電池の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016171095A true JP2016171095A (ja) 2016-09-23

Family

ID=56983998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015047818A Pending JP2016171095A (ja) 2015-03-11 2015-03-11 太陽電池および太陽電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016171095A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5535709B2 (ja) 太陽電池、その太陽電池を用いた太陽電池モジュール及び太陽電池の製造方法
JP6351601B2 (ja) 電気めっき金属グリッドを用いた光起電力装置
JP6404474B2 (ja) 太陽電池および太陽電池モジュール
US20190259885A1 (en) Solar cell, method for manufacturing same, and solar cell module
JP6568518B2 (ja) 結晶シリコン系太陽電池の製造方法、および結晶シリコン系太陽電池モジュールの製造方法
WO2014098016A1 (ja) 太陽電池セル及びその製造方法
JP2015512563A (ja) 背面接触型太陽光発電モジュールの半導体ウエハのセル及びモジュール処理
JP5273728B2 (ja) 配線シート付き太陽電池セルおよび太陽電池モジュール
US10879409B2 (en) Crystalline silicon solar cell, production method therefor, and solar cell module
US10388821B2 (en) Method for manufacturing crystalline silicon-based solar cell and method for manufacturing crystalline silicon-based solar cell module
CN108140686B (zh) 太阳能电池单元的制造方法
JP4902472B2 (ja) 太陽電池及び太陽電池モジュール
CN115588698A (zh) 背接触太阳能电池及其制备方法、光伏组件
JP7356445B2 (ja) 太陽電池の製造方法、太陽電池、および太陽電池モジュール
WO2016152022A1 (ja) 太陽電池セルの製造方法
WO2012132835A1 (ja) 太陽電池
JP5771759B2 (ja) 太陽電池、太陽電池モジュール、太陽電池の製造方法、並びに太陽電池モジュールの製造方法
JP2015053303A (ja) 太陽電池セル、太陽電池モジュール、および太陽電池セルの製造方法。
JP2016171095A (ja) 太陽電池および太陽電池の製造方法
TWI496308B (zh) Thin film solar cell and manufacturing method thereof
WO2015145886A1 (ja) 電極パターンの形成方法及び太陽電池の製造方法
JP6906195B2 (ja) 太陽電池
JP2016096201A (ja) 太陽電池および太陽電池の製造方法
JP4248351B2 (ja) 光起電力装置及の製造方法
JP2015111709A (ja) 太陽電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161104