JP6906195B2 - 太陽電池 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池に関する。
発電効率が高い太陽電池として、太陽電池の裏面側にp型領域及びn型領域が形成された、いわゆる裏面接合型の太陽電池が提案されている(例えば、特許文献1)。この裏面接合型の太陽電池では、受光面側に電極を設ける必要がないので、光の受光効率を高めることができる。
裏面接合型の太陽電池の構造の一例としては、p型領域及びn型領域がフィンガー部及びフィンガー部が接続されたバスバー部をそれぞれ有し、p型領域のフィンガー部とn型領域のフィンガー部とが互いに間挿し合っている構造のものがある。
国際公開第2012/132655号
しかしながら、上記構造の太陽電池においては、光電変換効率の更なる向上が望まれている。
本発明の目的は、光電変換効率を向上させた裏面接合型の太陽電池を提供することにある。
本発明の一様態に係る太陽電池は、主面を有する一導電型の半導体基板と、前記半導体基板の前記主面上に形成される一導電型の第1の半導体層と、前記半導体基板の前記主面上に形成される他導電型の第2の半導体層と、前記第1の半導体層と前記半導体基板とが接合する第1の領域と、前記第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極層と、窒化ケイ素および酸化ケイ素の少なくとも一方を含む絶縁層と、を備え、前記第1の領域は、所定方向に延びる複数の第1のフィンガー部と、前記複数の第1のフィンガー部の一方端と接続される第1のバスバー部と、を有し、前記第1の半導体層と前記第1の電極層とは、前記第1のバスバー部において、前記絶縁層によって電気的に絶縁される。
本発明によれば、裏面接合型の太陽電池の光電変換効率を向上させることができる。
第1の実施形態における太陽電池を示す模式的平面図である。 (a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う模式的断面図である。 第1の実施形態における第1の領域の配置を示す図である。 第1の実施形態における第2の領域の配置を示す図である。 第1の実施形態における第3の領域の配置を示す図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための模式的断面図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。 第1の実施形態における太陽電池の製造工程を説明するための図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。 従来の太陽電池における第3の領域の配置を示す図である。 従来の太陽電池における構造を示す図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う部分に対応する断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における太陽電池の模式的平面図である。
太陽電池1は、半導体基板2を備えている。半導体基板2は、図示されていない受光面である主面と、裏面である主面2aを有する。受光面から光を受光することによって、キャリアが生成される。ここで、キャリアとは、光が半導体基板2に吸収されることにより生成される正孔及び電子のことである。正孔は、p側電極7により収集され、電子は、n側電極6により収集される。p側電極7及びn側電極6の詳細については後述する。
半導体基板2は、n型またはp型の導電型を有する結晶性半導体基板により構成されている。結晶性半導体基板の具体例としては、例えば、単結晶シリコン基板、多結晶シリコン基板等の結晶シリコン基板が挙げられる。なお、半導体基板2は、結晶性半導体基板以外によっても構成することができる。以下、本実施形態では、半導体基板2が、一導電型であるn型の結晶シリコン基板により構成されている例について説明する。
図2(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う模式的断面図である。
半導体基板2の主面2aの上には、一導電型の第1の半導体層3及び他導電型の第2の半導体層5が形成されている。本実施形態においては、第1の半導体層はn型の導電型であり、第2の半導体層はp型の導電型である。ここで、第1の半導体層3が半導体基板2と接合している領域を第1の領域Aとし、第2の半導体層5が半導体基板2と接合している領域を第2の領域Bとする。第1の領域A及び第2の領域Bについては、後程詳細に説明する。
第1の半導体層3は、半導体基板2の主面2aの上に形成されている、第1の真性半導体膜としてのi型非晶質半導体膜3iと、i型非晶質半導体膜3iの上に形成されている第1の半導体膜としてのn型非晶質半導体膜3nとの積層構造を有する。i型非晶質半導体膜3iは、水素を含有するアモルファスシリコンからなる。n型非晶質半導体膜3nは、n型のドーパントが添加されており、n型の導電型を有する非晶質半導体膜である。本実施形態では、n型非晶質半導体膜3nは、水素を含有するn型アモルファスシリコンからなる。
n型非晶質半導体膜3nの上には、絶縁層4が形成されている。n型非晶質半導体膜3nの上において、幅方向としてのx方向の中央部は、絶縁層4に覆われていない。絶縁層4は、本実施形態では、窒化ケイ素からなる。なお、絶縁層4の材質は特に限定されない。絶縁層4は、例えば、酸化ケイ素や酸窒化ケイ素等からなっていてもよい。また、絶縁層4は、水素を含んでいることが好ましい。
第2の領域の半導体基板2の上および絶縁層4の上には、第2の半導体層5が形成されている。すなわち、絶縁層4は、第1の半導体層3と第2の半導体第5とが重なる領域において、第1の半導体層3と第2の半導体層5との間に形成されている。
第2の半導体層5は、第2の真性半導体膜としてのi型非晶質半導体膜5iと、i型非晶質半導体膜5iの上に形成される第2の半導体膜としてのp型非晶質半導体膜5pとの積層構造を有する。i型非晶質半導体膜5iは、水素を含有するアモルファスシリコンからなる。p型非晶質半導体膜5pは、p型のドーパントが添加されており、p型の導電型を有する非晶質半導体膜である。本実施形態では、p型非晶質半導体膜5pは、水素を含有するp型のアモルファスシリコンからなる。
本実施形態では、結晶性の半導体基板2とp型非晶質半導体膜5pとの間に、実質的に発電に寄与しない程度の厚みのi型非晶質半導体膜5iが設けられている。本実施形態のように、n型の半導体基板2とp型非晶質半導体膜5pとの間にi型非晶質半導体膜5iを設けることにより、半導体基板2とp型の第2の半導体層5との接合界面における小数キャリアの再結合を抑制することができる。その結果、光電変換効率の向上を図ることができる。
なお、i型非晶質半導体膜3i,5i、n型非晶質半導体膜3n及びp型非晶質半導体膜5pのそれぞれは、パッシベーション性を高めるため、水素を含むものであることが好ましい。
n型非晶質半導体膜3nの上には、電子を収集する、一導電型側の電極としてのn側電極6が形成されている。一方、p型非晶質半導体膜5pの上には、正孔を収集する、他導電型側の電極としてのp側電極7が形成されている。図2(a)に示すように、p側電極7とn側電極6とは、絶縁領域D1を介在させることにより、電気的に絶縁されている。
図1に示すように、n側電極6は、複数のn側フィンガー6B及びn側フィンガー6Bの一方端が接続されたn側バスバー6Aを有する。p側電極7は、複数のp側フィンガー7B及びp側フィンガー7Bの一方端が接続されたp側バスバー7Aを有する。n側電極6のn側フィンガー6Bとp側電極7のp側フィンガー7Bとは、互いに間挿し合っている。
n側電極6及びp側電極7のそれぞれの材質は、キャリアを収集できるものである限りにおいて特に限定されない。図2に示すように、本実施形態においては、n側電極6とp側電極7とのそれぞれは、第1の電極層6a,7a及び第2の電極層6b,7bの積層体により形成されている。
第1の電極層6a,7aは、例えば、ITO(インジウム錫酸化物)等のTCO(Transparent Conductive Oxide)等により形成することができる。具体的には、本実施形態では、第1の電極層6a,7aは、ITOにより形成されている。なお、第1の電極層6a,7aは、例えば、スパッタリング法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の薄膜形成法により形成することができる。
第2の電極層6b,7bは、例えばCu等の金属や合金により形成することができる。本実施形態では、第2の電極層6b,7bは、Cuにより形成されている。なお、第1の電極層6a,7aと第2の電極層6b,7bとの間に他の電極層が形成されていてもよく、第2の電極層6b,7bの上に他の電極層が形成されていてもよい。
図3は、第1の実施形態における第1の領域Aの配置を示す図である。図4は、第1の実施形態における第2の領域Bの配置を示す図である。
図3において、第1の領域Aは斜線を付与して示す。図3に示すように、第1の領域Aは、所定の方向としてのy方向に延びる複数の第1のフィンガー部AB及び第1のフィンガー部ABの一方端が接続されている第1のバスバー部AAを有する。第1のバスバー部AAは、y方向と垂直な方向であるx方向に延びている。
図4において、第2の領域Bは斜線を付与して示す。図4に示すように、第2の領域Bは、y方向に延びる複数の第2のフィンガー部BB及び第2のフィンガー部BBの一方端が接続されている第2のバスバー部BAを有する。第2のバスバー部BAは、x方向に延びている。図3及び図4に示すように、第1のフィンガー部ABと第2のフィンガー部BBとは、互いに間挿し合っている。
図5は、第1の実施形態における第3の領域の配置を示す図である。
図5において、第3の領域Cは斜線を付与して示す。図5に示すように、第3の領域Cは、y方向に延びる第3のフィンガー部CB及びx方向に延びる第3のバスバー部CAを有する。第3のフィンガー部CBは、第1のフィンガー部ABにおいて第1の半導体層3と第2の半導体層5とが重なる領域である。第3のバスバー部CAは、第1のバスバー部AAが位置する領域である。したがって、第3の領域Cは、第1のフィンガー部ABにおいて第1の半導体層3と第2の半導体層5とが重なる領域に位置するとともに、第1のバスバー部AAに位置する。すなわち、本実施形態では、絶縁層4が、第1のフィンガー部ABにおいて第1の半導体層3と第2の半導体層5とが重なる領域に設けられるとともに、第1のバスバー部AAの位置する領域に設けられている。
図2(b)及び(c)に示すように、絶縁層4は、第1のバスバー部AAの位置する領域に設けられている。絶縁層4は、第1のバスバー部AAの位置する領域において、半導体基板2の主面2a上に形成された第1の半導体層3の上に設けられている。絶縁層4上には、第2の半導体層5が設けられ、その上にn側電極6が形成されている。なお、第1のバスバー部AAの位置する領域の第2の半導体層5は必ずしも設ける必要はなく、n側電極6を第2の半導体層5を設けることなく絶縁層4の上に形成してもよい。
図2(c)に示すように、p側電極7のp側フィンガー7Bとn側電極6のn側バスバー6Aとは、絶縁領域D2を介在させることにより、電気的に絶縁されている。
図15は、従来の太陽電池における第3の領域の配置を示す図である。図15において、第3の領域Eは斜線を付与して示す。図15に示すように、従来の太陽電池101における第3の領域Eは、本実施形態の第3のフィンガー部CBに相当する部分のみに形成されており、本実施形態の第3のバスバー部CAに相当する部分には、第3の領域Eが形成されていない。したがって、第3の領域Eは、第1のバスバー部AAの位置する領域に形成されていない。したがって、絶縁層4は、第1のバスバー部AAの位置する領域に設けられていない。
図16は、従来の太陽電池における構造を示す模式的断面図であり、本実施形態を示す図2に対応する図である。図16(b)に示すように、絶縁層は、第1のバスバー部AAの位置する領域に設けられておらず、第1のバスバー部AAの領域では、第1の半導体層3の上に、n側電極6が形成されている。図16(c)に示すように、p側電極7のp側フィンガー7Bとn側電極6のn側バスバー6Aとの間に位置する絶縁領域D2にのみ、絶縁層4が設けられている。
本実施形態では、図2(a)〜(c)に示すように、第1のバスバー部AAと平面視において重なる位置に絶縁層4が形成されている。この構成を採用することによって、太陽電池1の短絡電流が増加することが確認された。従って、光電変換効率を効果的に高めることができる。
本実施形態では、上述のように、一導電型の半導体層としての第1の半導体層3は、i型非晶質半導体膜3iの上にn型非晶質半導体膜3nが形成されている積層構造を有する。他導電型の半導体層としての第2の半導体層5は、i型非晶質半導体膜5iの上にp型非晶質半導体膜5pが形成されている積層構造を有する。しかしながら、本発明における「一導電型の半導体層」及び「他導電型の半導体層」は、これらに限定されるものではない。例えば、一導電型の半導体層は、一導電型の第1の半導体膜としてのn型非晶質半導体膜3nのみから構成されるものであってもよく、他導電型の半導体層は、他導電型の第2の半導体膜としてのp型非晶質半導体膜5pのみから構成されるものであってもよい。すなわち、一導電型の半導体層及び他導電型の半導体層において、第1の真性半導体膜としてのi型非晶質半導体層3i及び第2の真性半導体膜としてのi型非晶質半導体層5iは、必ずしも設けられていなくともよい。
<太陽電池の製造方法>
以下、図6〜図14を参照して、本実施形態の太陽電池1の製造方法について説明する。なお、図7〜図14は、それぞれの製造工程を示す図であって、(a)は、図1に示すI−I線に沿う断面の一部を拡大して示す模式的断面図であり、(b)は、図1に示すII−II線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図であり、(c)は、図1に示すIII−III線に沿う部分に対応する断面を示す模式的断面図である。
まず、半導体基板2を用意する。次に、図6に示すように、半導体基板2の主面2aの上にi型非晶質半導体膜3i、n型非晶質半導体膜3n及び絶縁層4をこの順番で形成する。i型非晶質半導体膜3i、n型非晶質半導体膜3n及び絶縁層4のそれぞれの形成方法は、特に限定されない。i型非晶質半導体膜3i及びn型非晶質半導体膜3nのそれぞれは、例えば、プラズマCVD法等のCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により形成することができる。また、絶縁層4は、例えば、スパッタリング法やCVD法等の薄膜形成法等により形成することができる。
次に、図7に示すように、絶縁層4の上にフォトリソグラフィー法によりレジストパターン14を形成する。レジストパターン14は、後の工程で半導体基板2にp型半導体層を接合させる領域以外の部分に形成する。このとき、上記第1のバスバー部AA及び第1のフィンガー部ABに位置する部分にレジストパターン14が形成されるようにする。
次に、図8に示すように、レジストパターン14をマスクとして用いて、絶縁層4をエッチングする。これにより、絶縁層4のレジストパターン14で覆われている部分以外の部分を除去する。レジストパターン14が第1のバスバー部AA及び第1のフィンガー部ABに形成されているため、第1のバスバー部AA及び第1のフィンガー部ABに位置する部分における絶縁層4は除去されない。なお、絶縁層4のエッチングは、絶縁層4が窒化ケイ素、酸化ケイ素または酸窒化ケイ素からなる場合は、例えば、HF水溶液等の酸性のエッチング液を用いて行うことができる。
次に、図9に示すように、レジストパターン14を剥離する。なお、レジストパターンの剥離は、例えば、TMAH(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide)等を用いて行うことができる。
次に、図10に示すように、i型非晶質半導体膜3iとn型非晶質半導体膜3nとを、アルカリ性のエッチング液を用いてエッチングする。それによって、絶縁層4により覆われていない部分のi型非晶質半導体膜3i及びn型非晶質半導体膜3nを除去する。これにより、i型非晶質半導体膜3i及びn型非晶質半導体膜3nから、i型非晶質半導体膜3iとn型非晶質半導体膜3nとからなる第1の半導体層3を形成する。
ここで、上述の通り、本実施形態では、絶縁層4は窒化ケイ素からなる。このため、酸性のエッチング液による絶縁層4のエッチング速度は高いものの、アルカリ性のエッチング液による絶縁層4のエッチング速度は低い。一方、i型非晶質半導体膜3i及びn型非晶質半導体膜3nは非晶質シリコンからなる。このため、i型非晶質半導体膜3i及びn型非晶質半導体膜3nに関しては、酸性のエッチング液によるエッチング速度が低く、アルカリ性のエッチング液によるエッチング速度が高い。よって、図8に示す工程において用いた酸性のエッチング液によって、絶縁層4はエッチングされるものの、i型非晶質半導体膜3i及びn型非晶質半導体膜3nは、実質的にエッチングされない。一方、図10に示す工程において用いたアルカリ性のエッチング液によってi型非晶質半導体膜3i及びn型非晶質半導体膜3nはエッチングされるものの、絶縁層4は実質的にエッチングされない。したがって、図8に示す工程及び図10に示す工程において、絶縁層4またはi型非晶質半導体膜3i及びn型非晶質半導体膜3nを選択的にエッチングすることができる。
次に、図11に示すように、半導体基板2の主面2a及び絶縁層4の上に、i型非晶質半導体膜5iとp型非晶質半導体膜5pとをこの順番で順次形成する。i型非晶質半導体膜5i及びp型非晶質半導体膜5pの形成方法は特に限定されず、例えば、CVD法等により形成することができる。
次に、図12に示すように、レジストパターン15を形成し、図11に示すi型非晶質半導体膜5i及びp型非晶質半導体膜5pにおいて、絶縁層4の中央部の上に位置している部分をエッチングする。まず、n側フィンガー6Bの領域のi型非晶質半導体膜5i及びp型非晶質半導体膜5pの部分をエッチングする。フッ硝酸のようなフッ酸系のエッチング液を用いる。これにより、図12に示すi型非晶質半導体膜5i及びp型非晶質半導体膜5pからなる第2の半導体層5を形成する。次に、図8に示す工程において用いたのと同様の酸性のエッチング液を用いて、絶縁層4をエッチングする。これにより、平面視において第2の半導体層5と重なっていない部分の第1の半導体層3を露出させる。
次に、図13に示すように、図12に示すレジストパターン15を剥離する。レジストパターン15の剥離は、図9に示す工程と同様の方法で行う。
以上のようにして、第1のバスバー部AAを含む位置に絶縁層4を形成し、半導体基板2の主面2aの上にn型の第1の半導体層3と、p型の第2の半導体層5とを形成することができる。
次に、図14に示すように、第1の電極層6a,7aを形成する。このとき、まず、第1の電極層をプラズマCVD法等のCVD法やスパッタリング法等の薄膜形成法により第1の半導体層3の上及び第2の半導体層5の上に形成する。次に、フォトリソグラフィー法等によりパターニングすることにより、第1の電極層6a及び第1の電極層7aを形成することができる。
次に、第1の電極層6a及び第1の電極層7aの上に、電解めっき法等により、図2に示す第2の電極層6b及び第2の電極層7bを形成する。
以上のようにして、図2に示す太陽電池1を製造することができる。
1…太陽電池
2…半導体基板
2a…主面
3…第1の半導体層
3i…i型非晶質半導体膜
3n…n型非晶質半導体膜
4…絶縁層
5…第2の半導体層
5i…i型非晶質半導体膜
5p…p型非晶質半導体膜
6…n側電極
6a…第1の電極層
6b…第2の電極層
6A…n側バスバー
6B…n側フィンガー
7…p側電極
7a…第1の電極層
7b…第2の電極層
7A…p側バスバー
7B…p側フィンガー
14…レジストパターン
15…レジストパターン

Claims (3)

  1. 主面を有する一導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の前記主面上に形成される前記一導電型の第1の半導体層と、
    前記半導体基板の前記主面上に形成される他導電型の第2の半導体層と、
    前記第1の半導体層と前記半導体基板とが接合する第1の領域と、
    前記第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極層と、
    窒化ケイ素および酸化ケイ素の少なくとも一方を含む絶縁層と、を備え、
    前記第1の領域は、所定方向に延びる複数の第1のフィンガー部と、前記複数の第1のフィンガー部の一方端と接続される第1のバスバー部と、を有し、
    前記絶縁層は、前記第1のフィンガー部において前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なる領域に位置するとともに、前記第1のバスバー部において前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なる領域に設けられ、
    前記第1のフィンガー部における前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なる領域、及び前記第1のバスバー部における前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なる領域において、前記絶縁層は前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に設けられ、
    前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層はアモルファスシリコンを含み、
    前記第1のバスバー部における、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが重なる領域は、前記第1のバスバー部の全体に渡って設けられ、
    前記第1のバスバー部における前記絶縁層は、前記第1のバスバー部の全体に渡って設けられる、太陽電池。
  2. 前記一導電型がn型であり、前記他導電型がp型である、請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記第1の半導体層が、前記半導体基板の前記主面上に形成される第1の真性半導体膜と、前記第1の真性半導体膜の上に形成される前記一導電型の第1の半導体膜の積層構造を有し、前記第2の半導体層が、前記半導体基板の前記主面上に形成される第2の真性半導体膜と、前記第2の真性半導体膜の上に形成される前記他導電型の第2の半導体膜の積層構造を有する、請求項1または2に記載の太陽電池。
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