JP2015185658A - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏面接合型の太陽電池の製造における歩留り及び経済性を高めることができる太陽電池の製造方法を提供する。【解決手段】分離溝60で互いに分離されたp側電極50及びn側電極40が半導体基板21の一方面上に形成された太陽電池10を製造する方法であって、前記半導体基板21の前記一方面上にp型領域及びn型領域を形成する工程と、前記p型領域及び前記n型領域の上に、下地層13及び第1主導電層14を形成する工程と、前記第1主導電層14の前記分離溝60に対応する領域の上に、レジスト膜100を形成する工程と、前記レジスト膜100が形成された前記第1主導電層14をシード層として、電解めっきにより、第2主導電層44b,54bと、Sn層45,55とをこの順序で形成する工程と、前記Sn層45,55の表面を酸化して、表面酸化膜を形成する工程と、前記レジスト膜100を除去して、前記第1主導電層14及び前記下地層13をそれぞれエッチングする工程とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池の製造方法に関する。
n型半導体層及びp型半導体層が半導体基板の裏面上に形成された、いわゆる裏面接合型の太陽電池が知られている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2012/132854号パンフレット
特許文献1に記載された製造方法では、Cuめっき膜からなる第2主導電層をマスクとして、Cu層からなる第1主導電層をエッチングしている。このため、第1主導電層とともに、第2主導電層もエッチングされてしまうため、エッチング精度が低下し、歩留りが低下する。また、Cuめっき膜からなる第2主導電層がエッチングされるため、経済性の観点から好ましくない。
本発明の目的は、裏面接合型の太陽電池の製造における歩留り及び経済性を高めることができる太陽電池の製造方法を提供することにある。
本発明の太陽電池の製造方法は、分離溝で互いに分離されたp側電極及びn側電極が半導体基板の一方面上に形成された太陽電池を製造する方法であって、前記半導体基板の前記一方面上にp型領域及びn型領域を形成する工程と、前記p型領域及び前記n型領域の上に、下地層及び第1主導電層を形成する工程と、前記第1主導電層の前記分離溝に対応する領域の上に、レジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜が形成された前記第1主導電層をシード層として、電解めっきにより、第2主導電層と、Sn層とをこの順序で形成する工程と、前記Sn層の表面を酸化して、表面酸化膜を形成する工程と、前記レジスト膜を除去して、前記第1主導電層及び前記下地層をそれぞれエッチングする工程とを備える。
本発明によれば、裏面接合型の太陽電池の製造における歩留り及び経済性を高めることができる。
実施形態の太陽電池を裏面側から見た平面図である。 図1に示すA−A線に沿う断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 実施形態の太陽電池の製造工程を示す断面図である。 図2のB部を拡大して示す断面図である。
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
図1は、実施形態の太陽電池を裏面側から見た平面図である。図1に示すように、太陽電池10は、太陽光等の光を受光することでキャリア(電子及び正孔)を生成する光電変換部20と、光電変換部20の裏面側に形成されたn側電極40及びp側電極50とを備える。太陽電池10では、光電変換部20で生成されたキャリアがn側電極40及びp側電極50によりそれぞれ収集される。ここで、「裏面」とは、装置の外部から光が入射する面である「受光面」と反対側の面を意昧する。すなわち、n側電極40及びp側電極50が形成される面が裏面である。
本実施形態において、n側電極40及びp側電極50は、複数のフィンガー電極部41及び51と、各フィンガー電極部を繋ぐバスバー電極部42及び52とを有している。バスバー電極部42及び52に、図示されない配線材が電気的に接続されて、太陽電池10をモジュール化することができる。
本実施形態において、光電変換部20は、結晶系半導体基板であるn型単結晶シリコン基板21を有する。結晶系半導体基板は、n型多結晶シリコン基板やp型の単結晶または多結晶シリコン基板であってもよい。
n型単結晶シリコン基板21は、発電層として機能する。その厚みは、例えば、100〜300μmである。n型単結晶シリコン基板21の受光面には、テクスチャ構造(図示せず)を形成することが好ましい。ここで、「テクスチャ構造」とは、表面反射を抑制し、光電変換部20の光吸収量を増大させた凹凸構造である。テクスチャ構造の具体例として(100)面を有する受光面に異方性エッチングを施すことによって得られるピラミッド状(四角錐状や四角錐台状)の凹凸構造が例示できる。
図2は、図1に示すA−A線に沿う断面図である。図2に示すように、n型単結晶シリコン基板21の受光面側には、i型非晶質シリコン層22と、n型非晶質シリコン層23と、保護層24とがこの順序で形成される。i型非晶質シリコン層22及びn型非晶質シリコン層23は、パッシベーション層として機能する。保護層24は、パッシベーション層を保護するとともに、反射防止機能を有する。
i型非晶質シリコン層22は、真性の非晶質シリコンの薄膜層であって、例えば、0.1nm〜25nm程度の厚みを有する。一方、n型非晶質シリコン層23は、例えば、リン(P)等がドープされた非晶質シリコンの薄膜層であって、2nm〜50nm程度の厚みを有する。
保護層24は、光透過性が高い材料から構成されることが好ましい。このような材料としては、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、または酸窒化ケイ素(SiON)等が挙げられる。本実施形態では、保護層24として、SiN層を形成している。保護層24の厚みは、反射防止特性等を考慮して適宜変更できるが、例えば、80nm〜1μm程度であることが好ましい。
光電変換部20において、n型単結晶シリコン基板21の裏面側には、n型領域を形成するIN非晶質シリコン層25(以下、IN層25とする)と、p型領域を形成するIP非晶質シリコン層26(以下、IP層26とする)とがそれぞれ積層される。IN層25の表面とIP層26とは、絶縁層31によって絶縁される。IN層25及びIP層26は、n型単結晶シリコン基板21の裏面上に直接積層される。一方、絶縁層31は、IN層25上の一部に積層される。
IN層25は、n型単結晶シリコン基板21の裏面上に積層されるi型非晶質シリコン層27と、i型非晶質シリコン層27上に積層されるn型非晶質シリコン層28とを含む。i型非晶質シリコン層27及びn型非晶質シリコン層28は、それぞれ、i型非晶質シリコン層22及びn型非晶質シリコン層23と同様の組成、同様の厚みで形成することができる。
IP層26は、主にn型単結晶シリコン基板21の裏面上に積層されるi型非晶質シリコン層29と、i型非晶質シリコン層29上に積層されるp型非晶質シリコン層30とを含む。i型非晶質シリコン層29は、例えば、i型非晶質シリコン層22、i型非晶質シリコン層27と同様の組成、同様の厚みで形成できる。p型非晶質シリコン層30は、ボ口ン(B)等がドープされた非晶質シリコンの薄膜層である。p型非晶質シリコン層30の厚みは、例えば、2nm〜50nm程度が好ましい。
IN層25及びIP層26は、光電変換効率等の観点から、裏面に平行な一方向に沿って交互に形成されることが好ましい。また、IN層25及びIP層26は、n型単結晶シリコン基板21の裏面上の広範囲を覆うように形成されることが好ましい。このため、IN層25の一部とIP層26の一部とが互いに重なり合うように、例えば、一方の層が他方の層にオーバーラップして隙間なく積層されることが好ましい。
以下では、IP層26がIN層25上に重なって積層される形態を例示する。そして、IN層25とIP層26とが重なり合う部分を「重なり部26a」と称して説明する。
絶縁層31は、重なり部26aにおいて、IN層25の表面とIP層26との間の少なくとも一部に設けられることが好ましい。絶縁層31は、IN層25とIP層26との間の絶縁性を高める機能を有する。絶縁層31としては、例えば、保護層24と同様の組成、同様の厚みで形成できる。特に、SiN層とすることが好ましい。
絶縁層31は、IN層25上において、IP層26が積層される領域の全域、即ち重なり部26aに沿って形成される。IN層25において、IP層26が積層されない領域上には、絶縁層31を積層しない。
n側電極40は、光電変換部20のIN非晶質シリコン層25からキャリア(電子)を収集する電極である。n側電極40は、IN層25上に直接形成される。p側電極50は、光電変換部20のIP非晶質シリコン層26からキャリア(正孔)を収集する電極である。p側電極50は、IP層26上に直接形成される。本実施形態では、IP層26の積層面積の方が、IN層25の積層面積よりも広く、これに対応して、p側電極50の積層面積の方が、n側電極40の積層面積よりも広くなる。
n側電極40とp側電極50との間には、両電極を分離する分離溝60が形成されている。分離溝60は、IP層26上に形成されることが好ましい。分離溝60は、重なり部26a上に形成することが好ましい。
n側電極40は、IN層25上に形成されたn側下地層43と、n側下地層43上に形成されたn側主導電層44と、n側主導電層44上に形成されたn側Sn層45とを含む積層構造とする。p側電極50は、IP層26上に形成されたp側下地層53と、p側下地層53上に形成されたp側主導電層54と、p側主導電層54上に形成されたp側Sn層55とを含む積層構造とする。
主導電層44,54は、金属層とし、下地層43,53は、透明導電層(TCO膜)とすることが好ましい。透明導電層は、光電変換部20と金属層との接触を防止し、金属層と半導体との合金化を防いで入射光の反射率を高める機能を有する。
透明導電層(TCO膜)は、例えば、多結晶構造を有する酸化インジウム(In)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫(SnO)、及び酸化チタン(TiO)等の金属酸化物のうち少なくとも1種を含んで構成されることが好ましい。これらの金属酸化物に、錫(Sn)、亜鉛(Zn)、タングステン(W)、アンチモン(Sb)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、セリウム(Ce)、ガリウム(Ga)などのドーパン卜がドープされていてもよく、例えば、InにSnがドープされたITOが特に好ましい。ドーパン卜の濃度は、0〜20質量%とすることができる。透明導電層の厚みは、例えば、50nm〜100nm程度が好ましい。
金属層は、高い導電性を有し、かつ光の反射率が高い金属から構成されることが好ましい。また、電解めっきにより形成可能な金属層とすることが特に好ましい。具体的には、銅(Cu)、錫(Sn)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、金(Au)などの金属またはそれらの1種以上を含む合金が例示できる。
主導電層44,54は、例えば、導電性や反射率、材料コスト等の観点から、Cu層とすることが特に好ましい。Cu層の厚みは、例えば、10μm〜20μm程度が好ましい。また、n側主導電層44は、n側下地層43上に形成されるn側第1主導電層44aと、n側第1主導電層44aをシード層として電解めっきにより形成されるn側第2主導電層44bとで構成されることが好ましい。同様に、p側主導電層54は、p側第1主導電層54aと、p側第2主導電層54bとで構成されることが好ましい。ここで、「シード層」とは、めっき成長の際に電流を流す層を意昧し、各シード層上にそれぞれ第2主導電層44b,54bが形成される。
Sn層45及び55は、n側第2主導電層44b及びp側第2主導電層54bの上にそれぞれ形成される。Sn層45及び55は、例えば、Cu層であるn側第2主導電層44b及びp側第2主導電層54bの酸化を防止して導電性の低下を防止する機能を有する。Sn層45及び55の厚みは、例えば、1μm〜5μm程度が好ましい。
次に、図3〜図11を参照して、本実施形態の太陽電池10の製造方法を説明する。
まず、図3〜図6を参照し、光電変換部20の製造工程について説明する。
図3に示すように、n型単結晶シリコン基板21を真空チャンバ内に設置して、プラズマ化学気相成長(PECVD)やスパッタリングにより、i型非晶質シリコン層、n型非晶質シリコン層、及び絶縁層(保護層)を順に積層する。本実施形態では、n型単結晶シリコン基板21の受光面11上に、i型非晶質シリコン層22、n型非晶質シリコン層23、及び保護層24を順に積層し、裏面12上に、i型非晶質シリコン層27、n型非晶質シリコン層28、及び絶縁層31を順に積層する。
PECVDによるi型非晶質シリコン層22,27の積層工程では、例えば、シランガス(SiH)を水素(H)で希釈したものを原料ガスとして使用する。また、n型非晶質シリコン層23,28の積層工程では、例えば、シラン(SiH)にホスフィン(PH)を添加し、水素(H)で希釈したものを原料ガスとして使用する。
i型非晶質シリコン層22等を積層する前において、n型単結晶シリコン基板21の受光面11にテクスチャ構造を形成することが好ましい。テクスチャ構造は、例えば、水酸化カリウム(KOH)水溶液を用いて、(100)面を異方性エッチングすることで形成できる。
続いて、図4に示すように、裏面12上に積層された各層をパターニングする。まず、絶縁層31を部分的にエッチングして除去する。絶縁層31のエッチング工程では、例えば、スクリーン印刷やインクジェッ卜による塗工プロセス、またはフォトリソプロセス等により形成されたレジス卜膜をマスクとして使用する。絶縁層31が、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、または酸窒化ケイ素(SiON)である場合は、例えば、フッ化水素(HF)水溶液を用いてエッチングできる。
絶縁層31のエッチング終了後、例えば、レジス卜膜を除去し、パターニングされた絶縁層31をマスクとして、露出しているIN層25をエッチングする。IN層25のエッチングは、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液(例えば、1質量%NaOH水溶液)等のアルカリ性エッチング液を用いて行う。この工程により、裏面12上にパターニングされたIN層25、絶縁層31が形成される。
IN層25、IP層26、及び絶縁層31のエッチングには、例えば、エッチングペース卜や粘度が調整されたエッチングインクを用いることもできる。この場合には、スクリーン印刷やインクジェッ卜等により、IN層25等の除去した領域上にエッチングペース卜を塗工する。
続いて、図5に示すように、裏面12上の端縁領域を除く全域にIP層26を積層する。つまり、パターニングしたIN層25上にも絶縁層31を介してIP層26が積層される。IP層26は、IN層25と同様に、PECVDによってi型非晶質シリコン層29及びp型非晶質シリコン層30を順に成膜することで形成できる。ただし、p型非晶質シリコン層30の積層工程では、例えば、PHの代わりに、ジボラン(B)を原料ガスとして使用する。
続いて、図6に示すように、IN層25上に積層されたIP層26をパターニングし、絶縁層31を部分的に除去して光電変換部20を得る。この工程では、まず、IN層25上に積層されたIP層26を部分的にエッチングして除去する。除去するIP層26の領域は、後工程でn側電極40を形成するIN層25上の領域である。IP層26のエッチング工程では、例えば、スクリーン印刷等によって形成されるレジス卜膜をマスクとして使用し、NaOH水溶液等のアルカリ性エッチング液を用いて行う。この工程では、レジス卜膜が形成されて保護された領域が、IP層26の重なり部26aと、IN層25が除去された領域となる。
IP層26は、通常、IN層25よりもエッチングされ難いため、IN層25のNaOH水溶液よりも高濃度のもの(例えば、10質量% NaOH水溶液)、またはフッ硝酸(HFとHNOの混合水溶液(例えば、各々30質量%))を用いることが好ましい。或いは、NaOH水溶液を70〜90℃程度に加熱して用いること(熱アルカリ処理)も好ましい。
次に、IP層26のエッチング終了後、レジス卜膜を除去し、パターニングされたIP層26をマスクとして使用し、HF水溶液を用いて、露出している絶縁層31をエッチングして除去する。そして、絶縁層31の一部が除去されることで、IN層25の一部が露出する。
次に、図7〜図11を参照し、電極形成工程について説明する。
図7に示すように、IN層25上及びIP層26上に、下地層13及び第1主導電層14を順に形成する。下地層13及び第1主導電層14は、IN層25上及びIP層26上の全域に積層される。
続いて、図8に示すように、第1主導電層14上において、分離溝60に対応する領域上にレジス卜膜100を形成する。レジス卜膜100は、重なり部26aに対応する第1主導電層14の領域上に沿って形成される。
レジス卜膜100の厚みは、後工程で形成されるn側第2主導電層44b及びn側Sn層45の合計の厚み並びにp側第2主導電層54b及びp側Sn層55の合計の厚みに応じて調整される。例えば、n側第2主導電層44b及びn側Sn層45の合計の厚み並びにp側第2主導電層54b及びp側Sn層55の合計の厚みより厚くレジス卜膜100を形成することが好ましい。具体的には、1μm〜20μm程度が好ましい。レジス卜膜100の幅は、n側Sn層45及びp側Sn層55同士が接触しない範囲で小さい方が好ましく、例えば、10〜200μm程度が好ましい。
続いて、図9に示すように、レジス卜膜100が形成された第1主導電層14をシード層として電解めっきにより、n側第2主導電層44b及びp側第2主導電層54b並びにn側Sn層45及びp側Sn層55を形成する。ここで、めっき層が、レジス卜膜100により区分けされて形成されるため、めっき層が分離されて第2主導電層44b,54b及びSn層45,55が得られる。また、この工程では、第1主導電層14がパターニングされていないため、めっき処理時に流れる電流の面密度が等しくなり、第2主導電層44b及びSn層45の厚みと第2主導電層54b及びSn層55の厚みは同程度となる。
具体的には、n側第2主導電層44b及びp側第2主導電層54bが、Cu層から構成される場合、まずCuめっきを行い、n側第2主導電層44b及びp側第2主導電層54bを形成する。その後、Snめっきを行い、n側Sn層45及びp側Sn層55を形成する。
次に、n側Sn層45及びp側Sn層55の表面を酸化して、表面酸化膜を形成する。したがって、Snの酸化膜を形成する。表面酸化は、n側Sn層45及びp側Sn層55を空気中に曝しておくだけでもよいが、オゾンや過水などの雰囲気中で積極的に酸化させてもよい。n側Sn層45及びp側Sn層55の表面酸化工程は、レジスト膜の除去工程の前に行ってもよいし、後に行ってもよい。さらには、レジスト膜の除去工程において、n側Sn層45及びp側Sn層55の表面酸化工程を行ってもよい。表面酸化膜の厚みは、例えば、1nm〜100nm程度である。
続いて、図10に示すように、レジス卜膜100を除去する。具体的には、NaOH、KOH等のアルカリ溶液によってレジスト膜100を除去する。レジスト膜の除去工程において、Sn層45,55の表面を酸化する場合には、このアルカリ溶液によってSn層45,55が表面酸化される。また、レジスト膜の除去工程の後に、Sn層45,55の表面を酸化する場合には、オゾン水などによってSn層45,55を表面酸化することができる。
レジス卜膜100を除去することで、分離溝16が得られる。ここで、分離溝16とは、第2主導電層44bと第2主導電層54b、及びSn層45とSn層55をそれぞれ分離する溝である。
続いて、図11に示すように、n側Sn層45及びp側Sn層55をマスクとして第1主導電層14を部分的にエッチングする。これにより、分離溝16の底において第1主導電層14が分断され、互いに分離されたn側第1主導電層44a及びp側第1主導電層54aが形成される。
上述のように、n側Sn層45及びp側Sn層55の表面には、Snの酸化膜が形成されている。Snの酸化膜は、Cu層などからなる第1主導電層14をエッチングするためのエッチング液にはエッチングされにくい。このため、第1主導電層14をエッチングする際、n側Sn層45及びp側Sn層55がエッチングされるのを抑制することができる。第1主導電層14は、例えば、塩化第二鉄(FeCl)水溶液、塩酸過水、硫酸過水を用いてエッチングすることができる。
また、n側Sn層45及びp側Sn層55をマスクとして第1主導電層14をエッチングしているので、従来マスクとして用いられている、Cu層などからなるn側第2主導電層44b及びp側第2主導電層54bがエッチングされるのを防止することができる。
上記工程により、n側第1主導電層44a及びn側第2主導電層44bを含むn側主導電層44と、p側第1主導電層54a及びp側第2主導電層54bを含むp側主導電層54が得られる。また、この工程により、透明導電層である下地層13の一部が露出する。
続いて、n側Sn層45及びp側Sn層55をマスクとして、露出した下地層13をエッチングする。これにより、分離溝16の底において下地層13が分断され、図2に示すように、互いに分離されたn側下地層43及びp側下地層53が形成される。下地層13は、例えば、塩化水素(HCl)水溶液やシュウ酸水溶液を用いてエッチングできる。この工程により、n側Sn層45及びp側Sn層55の表面酸化膜を除去することもできる。なお、n側Sn層45及びp側Sn層55の表面酸化膜は、SnO等の導電性を有する場合には、除去せずに残すこともできる。
以上のようにして、図2に示す太陽電池10が得られる。
図12は、図2のB部を拡大して示す断面図である。本実施形態では、図12に示すように、第1主導電層14をエッチングする際、第1主導電層14がオーバーエッチングされている。このため、n側第1主導電層44a及びp側第1主導電層54aの端面が、n側Sn層45及びp側Sn層55の表面より外側に位置している。また、本実施形態では、n側下地層43及びp側下地層53の端面43a及び53aが、内側に近づくにつれて厚みを薄くなるテーパー形状を有している。このため、n側下地層43及びp側下地層53で覆う面積を広くすることができ、太陽電池10の発電効率及び信頼性を高めることができる。
本実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で設計変更することができる。
例えば、本実施形態では、IN層25を積層してからIP層26を積層するものとして説明したが、IP層26を先に積層してもよい。この場合、IP層26上の一部に、IN層25の一部が重なって積層された構成とすることが好ましい。
また、本実施形態では、n型単結晶シリコン基板21の裏面12上に、IN層25とIP層26とを、例えば、互いに噛み合う櫛歯状パターンで積層して、n型領域及びp型領域を形成したが、ドーパン卜を熱拡散させて各領域を形成してもよい。例えば、裏面12上のーの領域にn型ドーパン卜を熱拡散させて高ドープのn型領域を形成し、他の領域にp型ドーパン卜を熱拡散させてp型領域を形成してもよい。
10…太陽電池
11…受光面
12…裏面
13…下地層
14…第1主導電層
16…分離溝
20…光電変換部
21…n型単結晶シリコン基板
22…i型非晶質シリコン層
23…n型非晶質シリコン層
24…保護層
25…IN非晶質シリコン層
26…IP非晶質シリコン層
26a…重なり部
27…i型非晶質シリコン層
28…n型非晶質シリコン層
29…i型非晶質シリコン層
30…p型非晶質シリコン層
31…絶縁層
40…n側電極
41…フィンガー電極部
42…バスバー電極部
43…n側下地層
43a…端面
44…n側主導電層
44a…n側第1主導電層
44b…n側第2主導電層
45…n側Sn層
50…p側電極
51…フィンガー電極部
52…バスバー電極部
53…p側下地層
53a…端面
54…p側主導電層
54a…p側第1主導電層
54b…p側第2主導電層
55…p側Sn層
60…分離溝
100…レジスト膜

Claims (5)

  1. 分離溝で互いに分離されたp側電極及びn側電極が半導体基板の一方面上に形成された太陽電池を製造する方法であって、
    前記半導体基板の前記一方面上にp型領域及びn型領域を形成する工程と、
    前記p型領域及び前記n型領域の上に、下地層及び第1主導電層を形成する工程と、
    前記第1主導電層の前記分離溝に対応する領域の上に、レジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜が形成された前記第1主導電層をシード層として、電解めっきにより、第2主導電層と、Sn層とをこの順序で形成する工程と、
    前記Sn層の表面を酸化して、表面酸化膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜を除去して、前記第1主導電層及び前記下地層をそれぞれエッチングする工程とを備える、太陽電池の製造方法。
  2. 前記第1主導電層が、Cu層から構成される、請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記第2主導電層が、Cu層から構成される、請求項1または2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記Sn層の表面酸化工程が、前記レジスト膜を除去する工程において行われる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽電池の製造方法。
  5. 前記Sn層の表面酸化工程が、前記レジスト膜を除去する工程の後に行われる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽電池の製造方法。
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